JP4061627B2 - コンクリート製護岸擁壁用ユニット及び擁壁の構築方法 - Google Patents

コンクリート製護岸擁壁用ユニット及び擁壁の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、護岸擁壁用ユニットに関し、とくに漁礁としての機能も兼備したコンクリート製護岸擁壁用ユニット及び擁壁の構築方法に関するものである。
従来から、コンクリートブロックを使用した高さの低い護岸用擁壁はあるが、高さの高い擁壁では、現場打ちの鉄筋コンクリートを用いるのが一般的であった。しかしながら、鉄筋コンクリート式の擁壁の構築にあたっては、現場打ちであるため、工期、施工及び経済性等において難点があり、とくに施工上のスペースや相当の根切り確保のため多大のスペースを要し、作業上の切土量も多くなる等の欠点があった。そこで、コンクリート、鉄筋、型枠等を省力化することができると共に高さの高い擁壁であっても工期を短縮することができ、工事全体のコストダウンが可能な擁壁の構築方法及び擁壁構造(特許文献1参照。)が提案されている。また、表面に自然石が凹凸配置された護岸・漁礁ブロックで構築された擁壁なども提案されている(特許文献2参照。)。
特開平8−189047号公報 特開2004−204493号公報
本発明は、上記のような従来技術の欠点を解消し、高さの高い護岸擁壁であっても容易かつ確実に構築することができるばかりでなく、漁礁としての機能も兼ね備えたコンクリート製護岸擁壁用ユニット及び擁壁の構築方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に埋設して突出された連結金具と、その前端から突出する連結金具とにより連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルとを平面略コ字形に連結し、該側面パネル間に掛け渡して配置されると共に、側面パネルの内側面に斜めに形成された棚板受部で支持されるコンクリート製棚板とからなる護岸擁壁用ユニットであって、前記前面パネルに通水口を設けると共に、その背面に水溶性の型枠を取付け、当該前面パネル背面に隣接して魚の生息空間となる通水空隙を確保することを第1の特徴とし、その構築方法を、擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルと、該側面パネル間に掛け渡して配置されると共に、該側面パネルの内側面に斜めに形成された棚板受部で支持されるコンクリート製棚板とからなる護岸擁壁用ユニットを順次積み重ねて擁壁を構築し、棚板を側面パネル間に差し渡して配置し、前面パネルの内側面に抜き型枠を挿入して胴込コンクリートを打設することを第2の特徴とする。
前面パネルの両端には帯鉄製の連結金具が突出しており、この連結金具と一対の側面パネルの前端縁から突出する連結金具とを連結することにより前面パネルと一対の側面パネルとが平面略「コ」字形に連結される。
また、前面パネルの下縁には客土中から流出する水の水抜き穴を形成すべき横長の凹部が形成されており、この前面パネルを順次積み重ねることにより擁壁にはスリット状の水抜き穴が形成される。
上記のような構成の護岸擁壁用ユニットが横方向に並列配置されると共に順次積み重ねて配置され、一対の側面パネル間に胴込コンクリートが充填されて擁壁が構築される。すなわち、予め製造された前面パネル、側面パネル及び棚板等の部品ユニットを現場に搬送して護岸擁壁用ユニットを組立て、基礎を構築した後、縦筋等の配筋を施してこのユニットを並列配置すると共に、順次積み重ね、胴込みコンクリートを打設するだけで擁壁を構築することができる。
すなわち、前面パネルと側面パネルとは、前面パネルの両端から突出している連結金具に側面パネルの前端縁に突出している連結金具を連結することにより平面略「コ」字形に連結され、側面パネル間には2〜3段毎に抜型枠を挿入して胴込コンクリートが充填される。棚板は側面パネルの内側面に斜めに切欠き形成された棚板受部に差し込み載置することにより所定の角度で傾斜して配置され、裏込材や客土を盛ることにより擁壁が構築される。
構築された擁壁にはスリット状の水抜き穴が形成され、棚板は後端縁が上向くように傾斜しているから、前壁と棚板との付根に棚板の上面に沿って客土中の水が急速に集まりこの水抜き穴から一気に排出される。
(1)擁壁の構築に際してユニットを現場に搬送し、簡単に施工することができる。
(2)コンクリート、鉄筋、形枠等を省力化することができると共に、高い擁壁であっても短期間で施工でき、工事全体のコストを削減できる。
(3)基礎幅を短くすることができて基礎構築の切土量等を少なくすることができる。
(4)垂直擁壁の構築が可能であり、急傾斜面、長大法面等の場所、その他、従来工法では不可能であった場所に安全度の高い擁壁を構築することができる。
(5)擁壁全体を柔構造とすることができると共に、棚板が地中梁になり、しかも緩衝装置となるため、鉄道、道路、工場等の振動が多い場所、地震発生時の避難場所等に安全度の高い擁壁を構築することができる。
(6)前壁部分が漁礁と成り得る。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る護岸擁壁を構築した状態を示す縦断面図、図2は護岸擁壁用ユニットを背面側から見た分解斜視図である。
図1において、1は基礎、2は前壁(縦壁)、3は前壁2に設けられるスリット状の水抜き穴、4は前壁2の背面側に配置される棚板であって、後端縁が上向くように傾斜して設けられる。すなわち、6はコンクリート製の護岸擁壁用ユニットであり、これを並列配置すると共に順次積み重ねて擁壁を構築する。この護岸擁壁用ブロック6は、図2に示すように、前面パネル7と、前面パネル7の両端縁に連結されて後方に延びる一対の側面パネル8,8と、棚板4とで構成され、前面パネル7の下縁には前記水抜き用スリット3を形成すべき横長の凹部7bが形成されており、前面パネル7と一対の側面パネル8とは平面略「コ」字形に連結される。棚板4は側面パネル8,8間に掛け渡して配置され、側面パネル8の内側面に切欠き形成された棚板受部8bに差し込んで支持できるようになっている。
前面パネル7には両端に突出させた帯鉄製の連結金具7aが埋設されており、側面パネル8の前端縁に突出させて設けた同様の連結金具8aとボルトナット等で連結される。この側面パネル8の連結金具8aは側面パネル8を後方にも複数個連設できるように後方にも突出させることができる。そして、図1に示すように、前面パネル7及び一対の側面パネル8を連結して並列配置すると共に順次積み重ね、対向する側面パネル8,8間に側面パネル間には2〜3段毎に抜き型枠11を挿入して胴込コンクリートを充填する。このように、側面パネル8,8間に胴込コンクリート10を充填することにより護岸用擁壁が構築される。
また、前面パネル7には、内側面に予め任意形状(本実施例では方形状)の空隙形成用型枠9が取付けられると共に、表面から型枠9に達する通水口7cが形成される。空隙形成用型枠9の材質としては紙等の水溶性物質を用い、擁壁構築後、経時変化により海中あるいは河川中に溶出することで、前面パネル7の内側に魚の生息空間となる通水空隙5が形成され、漁礁としての機能を有するようになる。

本発明に係る護岸擁壁を構築した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る護岸擁壁用ユニットを背面側から見た分解斜視図である。
符号の説明
1 基礎
2 前壁(縦壁)
3 水抜き用スリット
4 棚板
4a 凹所
5 空隙(魚の生息空間)
6 護岸擁壁用ユニット
7 前面パネル
7a 連結金具
7b 凹部
7c 通水口
8 側面パネル
8a 連結金具
9 空隙形成用型枠(紙等の水溶性物質)
10 胴込コンクリート
11 抜き型枠

Claims (2)

  1. 擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に埋設して突出された連結金具と、その前端から突出する連結金具とにより連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルとを平面略コ字形に連結し、該側面パネル間に掛け渡して配置されると共に、側面パネルの内側面に斜めに形成された棚板受部で支持されるコンクリート製棚板とからなる護岸擁壁用ユニットであって、前記前面パネルに通水口を設けると共に、その背面に水溶性の型枠を取付け、当該前面パネル背面に隣接して魚の生息空間となる通水空隙を確保することを特徴とする護岸擁壁用ユニット。
  2. 擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルと、該側面パネル間に掛け渡して配置されると共に、該側面パネルの内側面に斜めに形成された棚板受部で支持されるコンクリート製棚板とからなる護岸擁壁用ユニットを順次積み重ねて擁壁を構築し、棚板を側面パネル間に差し渡して配置し、前面パネルの内側面に抜き型枠を挿入して胴込コンクリートを打設することを特徴とする請求項1記載の護岸擁壁用ユニットを用いた護岸擁壁の構築方法。
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