JP4591838B2 - コンクリート製擁壁用ユニット - Google Patents

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本発明は、擁壁を構築するために使用されるコンクリート製擁壁用ユニットに関するものである。
従来から、コンクリートブロックを使用した高さの低い擁壁はあるが、高さの高い擁壁では、現場打ちの鉄筋コンクリートを用いるのが一般的であった。しかしながら、鉄筋コンクリート式の擁壁の構築にあたっては、現場打ちであるため、工期、施工及び経済性等において難点があり、とくに施工上のスペースや相当の根切り確保のため多大のスペースを要し、作業上の切土量も多くなる等の欠点があった。そこで、コンクリート、鉄筋、型枠等を省力化することができると共に高さの高い擁壁であっても工期を短縮することができ、工事全体のコストダウンが可能な擁壁の構築方法及び擁壁構造(特許文献1参照。)が提案されている。
また、図1及び図2に示すように、前壁2を構成する前面パネル7と、前面パネル7の両端側縁に連結されて後方に延びる2つの控え壁8と、控え壁8間に差し渡して配置されると共に控え壁8の内側面に斜めに形成された棚受部8bで支持される棚板4とで擁壁構築体ユニットを構成し、これを使用して擁壁を構築する技術が提案されている(特許文献2参照。)。
特開平8−189047号公報 実用新案登録第3014185号公報
本発明もまた、上記のような従来技術の欠点を解消し、高さの高い擁壁であっても容易かつ確実に構築することができるばかりでなく、高い強度を兼ね備えたコンクリート製擁壁用ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に埋設して突出された連結金具と、その前端から突出する連結金具とにより連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルとを平面略コ字形に連結してなるコンクリート製擁壁用ユニットであって、前記側面パネル間の対角線上に差し渡して一対の中板を交差状に配置するか、又は予めクロス型に一体成形した中板を該側面パネルの内面に形成された縦溝に差筋の上、モルタル充填して固定したことを特徴とする。
前面パネルの両端には帯鉄製の連結金具が突出しており、この連結金具と一対の側面パネルの前端縁から突出する連結金具とを連結することにより前面パネルと一対の側面パネルとが平面略「コ」字形に連結される。
また、前面パネルの下縁には客土中から流出する水の水抜き穴を形成すべき横長の凹部が形成されており、この前面パネルを順次積み重ねることにより擁壁にはスリット状の水抜き穴が形成される。
上記のような構成の擁壁用ユニットが横方向に並列配置されると共に順次積み重ねて配置され、一対の側面パネル間に胴込コンクリートが充填されて擁壁が構築される。すなわち、予め製造された前面パネル、側面パネル及び棚板等の部品ユニットを現場に搬送して擁壁用ユニットを組立て、基礎を構築した後、縦筋等の配筋を施してこのユニットを並列配置すると共に、順次積み重ね、胴込みコンクリートを打設するだけで擁壁を構築することができる。
すなわち、前面パネルと側面パネルとは、前面パネルの両端から突出している連結金具に側面パネルの前端縁に突出している連結金具を連結することにより平面略「コ」字形に連結され、側面パネル間には2〜3段毎に抜型枠を挿入して胴込コンクリートが充填される。棚板は側面パネルの内側面に斜めに切欠き形成された棚板受部に差し込み載置することにより所定の角度で傾斜して配置され、裏込材や客土を盛ることにより擁壁が構築される。
構築された擁壁にはスリット状の水抜き穴が形成され、棚板は後端縁が上向くように傾斜しているから、前壁と棚板との付根に棚板の上面に沿って客土中の水が急速に集まりこの水抜き穴から一気に排出される。
(1)擁壁の構築に際してユニットを現場に搬送し、簡単に施工することができる。
(2)コンクリート、鉄筋、形枠等を省力化することができると共に、高い擁壁であっても短期間で施工でき、工事全体のコストを削減できる。
(3)基礎幅を短くすることができて基礎構築の切土量等を少なくすることができる。
(4)垂直擁壁の構築が可能であり、急傾斜面、長大法面等の場所、その他、従来工法では不可能であった場所に安全度の高い擁壁を構築することができる。
(5)擁壁全体を柔構造とすることができると共に、中板が地中梁になり、しかも緩衝装置となるため、鉄道、道路、工場等の振動が多い場所、地震発生時の避難場所等に安全度の高い擁壁を構築することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明を用いて擁壁を構築した状態を模式的に示す縦断面図、図2は従来の擁壁用ユニットの分解斜視図、図3は従来の擁壁用ユニットを設置した状態を示す平面図、図4は中板を平行状に配した擁壁ユニットを設置した状態を示す平面図、図5は中板を交差状に配した擁壁ユニットを設置した状態を示す平面図、図6は図5の中板の組合わせ状態を示す分解斜視図、図7は一体成形した中板を示す斜視図である。
先ず、従来の擁壁ユニット6を説明する。図1において、1は基礎、2は前壁(縦壁)、3は前壁2に設けられるスリット状の水抜き穴、4は前壁2の背面側に配置される棚板であって、後端縁が上向くように傾斜して設けられる。すなわち、6はコンクリート製の擁壁用ユニットであり、これを並列配置すると共に順次積み重ねて擁壁を構築する。この擁壁用ユニット6は、図2に示すように、前面パネル7と、前面パネル7の両端縁に連結されて後方に延びる一対の側面パネル8,8と、棚板4とで構成され、前面パネル7の下縁には前記水抜き用スリット3を形成すべき横長の凹部7bが形成されており、前面パネル7と一対の側面パネル8とは平面略「コ」字形に連結される。棚板4は側面パネル8,8間に差し渡して配置され、側面パネル8の内側面に切欠き形成された棚板受部8bに差し込んで支持できるようになっている。
図2乃至図3に示すように、前面パネル7には両端に突出させた帯鉄製の連結金具7aが埋設されており、側面パネル8の前端縁に突出させて設けた同様の連結金具8aとボルトナット等で連結される。この側面パネル8の連結金具8aは側面パネル8を後方にも複数個連設できるように後方にも突出させることができる。そして、図1に示すように、前面パネル7及び一対の側面パネル8を連結して並列配置すると共に順次積み重ね、対向する側面パネル8,8間に側面パネル間には2〜3段毎に抜き型枠を挿入して胴込コンクリートを充填する。このように、側面パネル8,8間に胴込コンクリート10を充填することにより擁壁が構築される。
そして、図4乃至図5に示すように、側面パネル8,8間に平行線上または対角線上に差し渡して一対の中板9を設けた。具体的には、側面パネル8,8の内面に形成された2本の縦溝8aに差筋の上、モルタル充填して固定される。交差(クロス)状に配置する場合は、図6に示すように、中板9の中心に切欠き9aを形成して組み合わせる。尚、この場合中板9を組み合わせるものでなく、図7に示すように当初からクロス型に一体成形しても良い。
擁壁ユニット6の耐震試験を行った。側面パネル8,8に直角方向に加圧し、中板9無し、中板9平行、中板9交差の場合について最大耐荷重(kN)を求めた。結果を表1に示す。
試験体寸法:
(1)全体:幅300mm、長さ1790mm、高さ620mm
(2)前壁:幅300mm、長さ1000mm、厚さ120mm
(3)中板:幅250mm、長さ740mm、厚さ50mm
試験体条件:
(1)中板無し
(2)中板平行
(3)中板交差
試験方法;
(1)加力方法:「JIS A 1414」に準ずる
(2)加力方向:側面パネルに対して直角方向
(3)加力点高さ:528mm
Figure 0004591838
表1から分かるように、中板9を交差状に配置した場合において擁壁ユニット6の耐震強度が格段に向上した。
本発明を用いて擁壁を構築した状態を模式的に示す縦断面図である。 従来の擁壁用ユニットの分解斜視図である。 従来の擁壁用ユニットを設置した状態を示す平面図である。 中板を平行状に配した擁壁ユニットを設置した状態を示す平面図である。 中板を交差状に配した擁壁ユニットを設置した状態を示す平面図である。 補強パネルの組合わせ状態を示す分解斜視図である。 一体成形した中板を示す斜視図である。
符号の説明
1 基礎
2 前壁
3 水抜き用スリット
4 棚板
5 胴込コンクリート
6 擁壁用ユニット
7 前面パネル
7a 連結金具
7b 凹部
8 側面パネル
8a 連結金具
9 中板
9a 切欠き

Claims (1)

  1. 擁壁の前壁を構成するコンクリート製前面パネルと、該前面パネルの両端縁に埋設して突出された連結金具と、その前端から突出する連結金具とにより連結されて後方に延びる一対のコンクリート製側面パネルとを平面略コ字形に連結してなるコンクリート製擁壁用ユニットであって、前記側面パネル間の対角線上に差し渡して一対の中板を交差状に配置するか、又は予めクロス型に一体成形した中板を該側面パネルの内面に形成された縦溝に差筋の上、モルタル充填して固定したことを特徴とするコンクリート製擁壁用ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63300126A (ja) * 1987-05-30 1988-12-07 Cosmo Riaru Esuteeto Kk コンクリ−トパネルブロック用の控壁パネル
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JP2005133296A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Matsushita Electric Works Ltd 住宅の外壁補強構造

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