JP4060541B2 - レンズ成形装置及びレンズ成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学素材を押圧してレンズを成形するためのレンズ成形装置及びレンズ成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レンズ成形装置として、上型と下型の間に光学素材を配置し、胴型により上型及び下型の外周を規制した状態で上型及び下型により光学素材を押圧してレンズを成形し、上型を取り外して、吸着パッドによりレンズの取り出しを行うレンズ成形装置が知られている。
【0003】
図5に示すように、吸着パッド131は、シリコンゴム等からなるものであり、エアーを吸引するための吸引ポンプ33に繋がっている。また、吸着パッド131は、レンズ40を取り出すために水平方向及び鉛直方向に移動可能となっている。吸引ポンプ33によりエアーを吸引した状態で吸着パッド131をレンズ40に当接させると、吸着パッド131内が負圧となるため、レンズ40を吸着パッド131に吸着して取り出すことができる。
【0004】
しかしながら、このようなレンズ成形装置にあっては、成形されたレンズ40は胴型112内に埋もれた状態で下型111上に位置している。そのため、レンズ40を取り出す際に、レンズ40を吸着パッド131により吸着しても、レンズ40が胴型112の内周面に接触し、その摩擦により吸着パッド131から離れ、取り出しエラーが発生するという不具合がある。
【0005】
このような不具合を解消するため、レンズ40を取り出す際に、成形されたレンズ40が胴型112の上面から突出するように下型111をシリンダー等により突き出すことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような手法によっても、吸着パッド131によりレンズ40を取り出せないおそれがある。例えば、吸着パッド131の鉛直移動距離が吸着パッド131とレンズ40との距離より短いと、吸着パッド131がレンズ40に当接せず、レンズ40を吸着できない。また、吸着パッド131の鉛直移動距離が吸着パッド131とレンズ40との距離より長いと、吸着パッド131によりレンズ40に過度の圧力が加わりレンズ40の性能に悪影響を及ぼすおそれがある。特に複数個のレンズ40を複数個の吸着パッド131で一度に取り出す場合には、下型111または吸着パッド131位置のばらつきが存在して、あるレンズ40に対してはレンズ40と吸着パッド131が当接しない、他のレンズ40に対してはレンズ40に過度の圧力が加わる等という不具合が生じてしまい、レンズ性能に悪影響を及ぼすことが顕著に現れる。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、レンズの性能に悪影響を及ぼすことを防止し、レンズの取り出しを確実に行うことができるレンズ成形装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るレンズ成形装置は、上型と、上型の下方に配設される下型と、下型の外周を規制し、下型を上下動可能に支持する胴型と、上型と下型との間で成形されたレンズが胴型の上面から突出するように下型を流体圧により浮上させる浮上手段とを備え、胴型には、下型が配置される支持空間に連通すると共に外部に連通する流路が設けられており、浮上手段は、流路に流体を流して流体圧を生じさせることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、レンズを取り出す際に、レンズを胴型の上面から突出させることによりレンズが胴型の内周面に接触することがないため、レンズの取り出しエラーを防止することができる。また、下型は流体圧により弾力的に支持されている。したがって、吸着パッドによりレンズを取り出す際に、吸着パッドをレンズに十分押圧して、レンズを確実に吸着することができる。そして、その際、吸着パッドによりレンズに過度の圧力が加わることを防止できる。
また、下型が配置される支持空間に連通すると共に外部に連通する流路を設け、その流路に流体を流すことにより、下型を浮上させると共にレンズ、下型及び胴型を冷却することができる。
【0010】
また、本発明に係るレンズ成形装置は、上型及び下型は、それぞれ複数設けられ、浮上手段は、各下型を同時に浮上させることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、複数の吸着パッドを備えた吸着ユニットにより各下型に載置されたレンズを取り出す際に、吸着パッドとレンズとの各距離にばらつきがあっても、各下型を流体圧によって弾力的に支持することにより、各吸着パッドを各レンズに十分押圧して、各レンズを確実かつ同時に吸着することができる。そして、その際、吸着パッドによりレンズに過度の圧力が加わることを防止できる。
【0012】
また、本発明に係るレンズ成形装置において流体は、窒素ガスであることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、新たな流体圧供給手段を必要とせず、レンズ成形装置の複雑化及び製造コストを抑制することができる。
【0014】
また、本発明に係るレンズ成形装置において流路は、路に対し断面積が小さい排出口を介して外部と連通していることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、簡易な構造で冷却用ガスの圧力を確実に上昇させることができる。
【0016】
また、本発明に係るレンズ成形装置において、流路は、閉塞手段によって閉塞される排出口を介して外部と連通していることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、閉塞手段を設けるだけで冷却用ガスの圧力をより確実に上昇させることができる。また、冷却の際には、閉塞手段を開けることにより、冷却効率を向上することができる。
【0018】
また、本発明に係るレンズ成形方法は、上型と下型の間に光学素材を配置し、上型及び下型により光学素材を押圧してレンズを成形し、レンズを取り出すレンズ成形方法において、レンズを取り出す際に、成形されたレンズが胴型の上面から突出するように下型を流体圧により浮上させる工程を備え、下型が配置される支持空間に連通すると共に外部に連通するように胴型に設けられた流路に流体を流すことにより流体圧を生じさせることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、レンズを取り出す際に、レンズを胴型の上面から突出させることによりレンズが胴型の内周面に接触することがないため、レンズの取り出しエラーを防止することができる。また、下型は流体圧により弾力的に支持されている。したがって、吸着パッドによりレンズを取り出す際に、吸着パッドをレンズに十分押圧して、レンズを確実に吸着することができる。そして、その際、吸着パッドによりレンズに過度の圧力が加わることを防止できる。また、流体を流すことにより、下型を浮上させると共にレンズを冷却することができる。
【0020】
また、本発明に係るレンズ成形方法は、レンズの成形は、上型が複数設けられた上型ユニット及び下型が複数設けられた下型ユニットを用いて行われ、レンズの取り出しは、各下型を同時に浮上させて行われることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、複数の吸着パッドを備えた吸着ユニットにより各下型に載置されたレンズを取り出す際に、吸着パッドとレンズとの各距離にばらつきがあっても、各下型を流体圧によって弾力的に支持することにより、各吸着パッドを各レンズに十分押圧して、各レンズを確実かつ同時に吸着することができる。そして、その際、吸着パッドによりレンズに過度の圧力が加わることを防止できる。
【0022】
また、本発明に係るレンズ成形方法は、流体として窒素ガスを用いることにより下型を浮上させることを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、新たな流体圧供給手段を必要とせず、レンズ成形装置の複雑化及び製造コストを抑制することができる。
【0024】
また、本発明に係るレンズ成形方法は、路に対し断面積の小さい排出口を設けて流体圧を上昇させることにより下型を浮上させることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、簡易な構造で冷却用ガスの圧力を確実に上昇させることができる。
【0026】
さらに、本発明に係るレンズ成形方法は、閉塞板を用いて流体の排出口を閉塞して流体圧を上昇させることにより下型を浮上させることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、閉塞手段を設けるだけで冷却用ガスの圧力をより確実に上昇させることができる。また、冷却の際には、閉塞手段を開けることにより、冷却効率を向上することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面において同一要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面の寸法比率は、必ずしも実際の寸法比率とは一致していない。
【0029】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ成形装置について説明する。
【0030】
図1に示すように、第1の実施の形態に係るレンズ成形装置は、上下動可能な下型ユニット10と、下型ユニット10の上方に配設された上型ユニット20と、下型ユニット10と上型ユニット20との間に進退可能な吸着ユニット30とを備えて構成されている。
【0031】
下型ユニット10は、複数の下型11と、複数の下型11の外周を規制し下型11を上下動可能に支持する胴型12と、胴型12を下方から支持固定する支持台13とを備えて構成されている。
【0032】
下型11は、円柱状の胴部11aの下端に円柱状のフランジ部11bを形成して構成されている。フランジ部11bは、胴部11aに対し、大きい外径となっている。胴部11aの上端には光学素材の下面を成形するための転写面11cが設けられている。
【0033】
胴型12には、下型11の外周を規制し、下型11を上下動可能に支持するための支持空間12aが複数設けられている。
【0034】
図2に示すように、支持空間12aは、胴型12の上面12bに開口する小径部12cの下側に大径部12dを形成して、胴型12の内部に設けられている。小径部12cは、下型11の胴部11aの外周を規制し、下型11の胴部11aを上下動可能となるように支持する。また、大径部12dは、下型11のフランジ部11bの外周を規制し、下型11のフランジ部11bを上下動可能となるように支持する。
【0035】
大径部12dの高さは、下型11のフランジ部11bの高さに対し、長寸となっている。したがって、下型11は、フランジ部11bの底面11dが大径部12dの底面12eに当接した状態から、フランジ部11bの上面11eが大径部12dの上面12fに当接する状態まで、上下動可能となる。
【0036】
そして、支持空間12aは、下型11が上下動可能域の上端に位置する際には、下型11の転写面11cに載置されたレンズ40が胴型12の上面12bから突出するように形成されている。
【0037】
また、支持空間12aは、下型11が上下動可能域の下端に位置する際には、下型11の転写面11cが小径部12c内に位置するように形成されている。その際、後述する上型21が嵌合して、下型11と胴型12と上型21とによりレンズ成形空間が形成される。
【0038】
図1に示すように、胴型12の内部には、流体を流すための流路12gが設けられている。流体としては、例えば、窒素ガスが用いられる。流路12gは、胴型12の下面に開口した吸入口12hと胴型12の外周面に開口した排出口12iの間を連通している。そして、その途中で支持空間12aの底面12eと連通している。
【0039】
図3に示すように、排出口12iは、流路12gに対し、小さい断面積となっている。そして、排出口12iの断面積は、窒素ガスの圧力を上昇させ、この圧力が各下型11の底面11dに加わって、下型11が上下動可能域の上端まで浮上するように、適宜設定される。このように、簡易な構造で窒素ガスの圧力を確実に上昇させることができる。
【0040】
支持台13は、胴型12を下方から支持固定するためのものである。支持台13には、前述の窒素ガスが流れる流路13aが鉛直方向に設けられている。流路13aは、支持台13の上端で、胴型12の吸入口12hと連通している。また、支持台13の下端側で、窒素ガスを送り込むためのコンプレッサー14に繋がっている。
【0041】
上型ユニット20は、複数の上型21と、複数の上型21が設置される上型取付部22と、上型取付部22を上方から支持固定する支持台23とを備えて構成されている。
【0042】
上型21は、円柱状の胴部21aの上端に円柱状のフランジ部21bを形成して構成されている。フランジ部21bは、胴部21aに対して、大きい外径となっている。胴部21の下端には光学素材の上面を成形するための転写面21cが設けられている。
【0043】
上型取付部22には、胴型12に支持された各下型11と対応する位置に、上型21を設置するための設置空間22aが複数設けられている。設置空間22aは上型取付部22の下面22bに開口している。そして、上型21の転写面21cが上型取付部22の下面22bから突出した状態で、この突出部が胴型12に嵌合し、下型11と胴型12と上型21とによりレンズ成形空間が形成されるように、設置空間22aは形成されている。
【0044】
また、上型取付部22には、流体を流すための流路22cが設けられている。流体としては、例えば、窒素ガスが用いられる。流路22cは、上型取付部22の上面に開口した吸入口22dと上型取付部22の外周面に開口した排出口22eの間を連通している。そして、その途中で設置空間22aの上端と連通している。
【0045】
支持台23は、上型取付部22を上方から支持固定するためのものである。支持台23には、前述の窒素ガスが流れる流路23aが鉛直方向に設けらている。流路23aは、支持台23の下端で、上型取付部22の吸入口22dと連通している。また、支持台23の上端側で、窒素ガスを送り込むためのコンプレッサー14に繋がっている。
【0046】
吸着ユニット30は、複数の吸着パッド31と、複数の吸着パッド31が設置される吸着パッド取付部32とを備えて構成されている。
【0047】
吸着パッド31は、シリコンゴム等からなるものであり、吸着孔31aを有している。
【0048】
吸着パッド取付部32には、胴型12に支持された各下型11と対応する位置に、吸着パッド31を設置するための設置空間32aが複数設けられている。設置空間32aは、吸着パッド取付部32の下面32bに開口しており、吸着パッド31の下端が吸着パッド取付部32の下面32bから突出するように形成されている。
【0049】
また、吸着パッド取付部32には、エアーが流れる流路32cが設けらている。流路32cは、吸着パッド取付部32の上面に開口した吸引口32dと、各設置空間32aに設置された吸着パッド31の吸着孔31aの間を連通している。そして、流路32cは、吸引口32dでエアーを吸引するための吸引ポンプ33に繋がっている。
【0050】
次に、本実施の形態に係るレンズ成形装置によるレンズ成形方法について説明する。
【0051】
まず、下型ユニット10が上型ユニット20から離間し、吸着ユニット30が下型ユニット10と上型ユニット20との間から退いている状態で、光学素材を各下型11の転写面11cに載置する。このとき、下型11は、上下動可能域の下端で支持されている。すなわち、下型11の転写面11cに載置された光学素材は、胴型12内に位置している。
【0052】
次に、下型体12の上面12bが上型取付部22の下面22bに当接するように、下型ユニット10を図示しない油圧機構等により上昇させる。これにより、各上型21が下型体12に設けられた支持空間12aにそれぞれ嵌合する。そして、下型11と胴型12と上型21とにより形成されるレンズ成形空間内で、光学素材が押圧され、転写面11c、21cにより形状が転写されてレンズ40が成形される。このとき、光学素材は、上型ユニット20の近傍に設置された図示しない加熱装置により、ガラスの転移点以上となる程度まで加熱されている。
【0053】
次に、加熱を止め、上型ユニット10及び下型ユニット20にコンプレッサー14から窒素ガスを送り込む。これにより、レンズ40は冷却される。このとき、各下型11の下端には、窒素ガスによる圧力が加わるが、下型11は、レンズ40を介して上型21により抑えられているため、上方へ動くことはない。
【0054】
次に、窒素ガスの送り込みを停止し、下型ユニット10を図示しない油圧機構等により下降させて型開きを行う。
【0055】
次に、吸着ユニット30を図示しない油圧機構等により、下型ユニット10の上方に移動させる。そして、再び、下型ユニット10に窒素ガスをコンプレッサー14から送り込む。これにより、各下型11の下端に窒素ガスによる圧力が加わって、下型11は、上下動可能域の上端まで浮上する。したがって、下型11の転写面11cに載置されたレンズ40が胴型12の上面12bから突出した状態で、各下型11は、窒素ガスにより弾力的に支持される。このように、下型11の浮上手段として窒素ガスにより生じる流体圧を用いれば、新たな流体圧供給手段を必要とせず、レンズ成形装置の複雑化及び製造コストを抑制することができる。
【0056】
次に、吸引ポンプ33によりエアーを吸引した状態で、吸着ユニット30に設置された各吸着パッド31が各下型11に載置されたレンズ40の上面に当接するように、吸着ユニット30を図示しない油圧機構等により下降させる。なお、吸着ユニット30を固定した状態で下型ユニット10を上昇させても良い。
【0057】
ここで、この際の吸着ユニット30又は下型ユニット10の移動距離の設定について説明する。各吸着パッド31の下端の高さ及び各レンズ40の上面の高さのばらつきにより、吸着パッド31の下端とレンズ40の上面との距離には、それぞればらつきが生じている。このばらつきを考慮し、吸着パッド31の下端とレンズ40の上面との距離が最も大きくなる場合であっても、吸着パッド31がレンズ40に確実に当接するように吸着ユニット30又は下型ユニット10の移動距離を設定する。これにより、各吸着パッド31を各レンズ40に十分押圧して当接することができる。また、その際、各下型11を窒素ガスによって弾力的に支持することにより、吸着パッド31によりレンズ40に過度の圧力が加わることを防止できる。
【0058】
次に、吸着パッド31がレンズ40の上面に当接すると、吸着パッド31内が負圧となるため、吸着パッド31はレンズ40を吸着する。このように、複数の吸着パッド31が設置された吸着ユニット30により、各レンズ40を確実かつ同時に吸着することができる。
【0059】
最後に、吸着ユニット30を図示しない油圧機構等により上昇させ、レンズ40の取り出しを行う。なお、下型ユニット10を上昇させ吸着を行った場合には、下型ユニット10を下降させ、レンズ40の取り出しを行う。このとき、レンズ40は胴型12の上面12bから突出しているため、レンズ40が胴型12の内周面に接触することがない。したがって、レンズ40の取り出しエラーを防止することができる。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態に係るレンズ成形装置及びレンズ成形方法によれば、レンズ40を取り出す際の下型11の浮上は、流路12gに対し、断面積の小さい排出口12iを備えることにより、窒素ガスの圧力を上昇させて行う。したがって、新たな流体圧供給手段を必要とせず、レンズ成形装置の複雑化及び製造コストを抑制することができる。また、簡易な構造で窒素ガスの圧力を確実に上昇させることができる。
【0061】
また、各下型11は窒素ガスにより生じる流体圧により弾力的に支持されているため、各吸着パッド31の高さ及び各レンズ40の高さにばらつきがあっても、複数の吸着パッド31が設置された吸着ユニット30により、各吸着パッド31を各レンズ40に十分押圧して、各レンズ40を確実かつ同時に吸着することができる。そして、その際、吸着パッド31によりレンズ40に過度の圧力が加わることを防止できる。
【0062】
さらに、レンズ40は胴型12の上面12bから突出しているため、レンズ40が胴型12の内周面に接触することがない。したがって、レンズ40の取り出しエラーを防止することができる。
【0063】
なお、本実施の形態では、レンズ成形方法として、本実施の形態に係るレンズ成形装置を用いた場合の成形方法を説明したが、本発明に係るレンズ成形方法は、そのようなものに限られるものではなく、その他の装置等を用いるものなどであってもよい。
【0064】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ成形装置について説明する。
【0065】
第1の実施の形態に係るレンズ成形装置と異なる点は、図4に示すように、胴型12の外周面に開口した窒素ガスの排出口12jの断面積と、この排出口12jを閉塞する閉塞蓋50を備えたことである。
【0066】
排出口12jは、流路12gと同一の断面積となっている。
【0067】
閉塞蓋50は、例えば、板状のもの等により胴型12の外周面に沿うように円弧状に形成されている。閉塞手段50は、各排出口12jを閉塞するために複数設けられており、図示しない油圧機構等により排出口12jに対して進退可能となっている。
【0068】
次に、本実施の形態に係るレンズ成形装置によるレンズ成形方法について説明する。
【0069】
第1の実施の形態に係るレンズ成形方法と異なる点は、型開き後に下型11を浮上させるための窒素ガスの圧力を上昇させる工程である。
【0070】
下型ユニット10を図示しない油圧機構等により下降させて型開きを行った後、図示しない油圧機構等により各閉塞手段50を排出口12jに当接して閉塞する。次に、この状態で、下型ユニット10に窒素ガスをコンプレッサー14から送り込む。これにより、窒素ガスの圧力が上昇し、この圧力が各下型11の底面11dに加わって、下型11は、上下動可能域の上端まで浮上する。
【0071】
以上説明したように、本実施の形態に係るレンズ成形装置及びレンズ成形方法によれば、レンズ40を取り出す際の下型11の浮上は、窒素ガスの排出口12jを閉塞手段50により閉塞し、窒素ガスの圧力を上昇させて行う。したがって、新たな流体圧供給手段を必要とせず、レンズ成形装置の複雑化及び製造コストを抑制することができる。また、閉塞手段50を設けるだけで窒素ガスの圧力をより確実に上昇させることができる。さらに、冷却の際には、閉塞手段50を開けることにより、冷却効率を向上することができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、レンズ成形方法として、本実施の形態に係るレンズ成形装置を用いた場合の成形方法を説明したが、本発明に係るレンズ成形方法は、そのようなものに限られるものではなく、その他の装置等を用いるものなどであってもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るレンズ成形装置及びレンズ成形方法によれば、レンズを取り出す際に、レンズを胴型の上面から突出させることによりレンズが胴型の内周面に接触することがないため、レンズの取り出しエラーを防止することができる。また、下型は流体圧により弾力的に支持されている。したがって、吸着パッドによりレンズを取り出す際に、吸着パッドをレンズに十分押圧して、レンズを確実に吸着することができる。そして、その際、吸着パッドによりレンズに過度の圧力が加わることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレンズ成形装置の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るレンズ成形装置の支持空間の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るレンズ成形装置の排出口の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るレンズ成形装置の排出口及び閉塞手段の説明図である。
【図5】従来のレンズ成形装置の説明図である。
【符号の説明】
11…下型、12…胴型、12g…流路、12i…排出口、12b…上面、21…上型、40…レンズ。

Claims (10)

  1. 上型と、
    前記上型の下方に配設される下型と、
    前記下型の外周を規制し、前記下型を上下動可能に支持する胴型と、
    前記上型と前記下型との間で成形されたレンズが前記胴型の上面から突出するように前記下型を流体圧により浮上させる浮上手段と
    を備え
    前記胴型には、前記下型が配置される支持空間に連通すると共に外部に連通する流路が設けられており、
    前記浮上手段は、前記流路に流体を流して前記流体圧を生じさせること、
    を特徴とするレンズ成形装置。
  2. 前記上型及び前記下型は、それぞれ複数設けられ、
    前記浮上手段は、前記各下型を同時に浮上させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ成形装置。
  3. 前記流体は、窒素ガスであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ成形装置。
  4. 前記流路は、前記流路に対し断面積が小さい排出口を介して外部と連通していることを特徴とする請求項1〜3に記載のレンズ成形装置。
  5. 前記流路は、閉塞手段によって閉塞される排出口を介して外部と連通していることを特徴とする請求項1〜3に記載のレンズ成形装置。
  6. 上型と下型の間に光学素材を配置し、前記上型及び前記下型により前記光学素材を押圧してレンズを成形し、前記レンズを取り出すレンズ成形方法において、
    前記レンズを取り出す際に、成形された前記レンズが胴型の上面から突出するように前記下型を流体圧により浮上させる工程を備え、
    前記下型が配置される支持空間に連通すると共に外部に連通するように前記胴型に設けられた流路に流体を流すことにより前記流体圧を生じさせること、
    を特徴とするレンズ成形方法。
  7. 前記レンズの成形は、前記上型が複数設けられた上型ユニット及び前記下型が複数設けられた下型ユニットを用いて行われ、
    前記レンズの取り出しは、前記各下型を同時に浮上させて行われることを特徴とする請求項6に記載のレンズ成形方法。
  8. 前記流体として窒素ガスを用いることにより前記下型を浮上させることを特徴とする請求項6又は7に記載のレンズ成形方法。
  9. 記流路に対し断面積の小さい排出口を設けて前記流体圧を上昇させることにより前記下型を浮上させることを特徴とする請求項6〜8に記載のレンズ成形方法。
  10. 閉塞板を用いて前記流体の排出口を閉塞して前記流体圧を上昇させることにより前記下型を浮上させることを特徴とする請求項6〜8に記載のレンズ成形方法。
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