JP4059586B2 - 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 - Google Patents
低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4059586B2 JP4059586B2 JP08607299A JP8607299A JP4059586B2 JP 4059586 B2 JP4059586 B2 JP 4059586B2 JP 08607299 A JP08607299 A JP 08607299A JP 8607299 A JP8607299 A JP 8607299A JP 4059586 B2 JP4059586 B2 JP 4059586B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cholesterol
- surfactant
- density lipoprotein
- low
- lipoproteins
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動脈硬化症の臨床診断に重要な低密度リポ蛋白(LDL)中のコレステロール(以下、「LDLコレステロール」ということがある。本明細書において単に「コレステロール」という場合にはエステル型コレステロール及び遊離型コレステロールの両者を包含する)の分別定量法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LDLは血液中におけるコレステロール運搬の主役であり粥状動脈硬化において血管壁に沈着したコレステロールは主にLDLに由来している。血漿におけるLDLの増加は虚血性心疾患等の粥状硬化性疾患の主要な危険因子の1つであり、LDLコレステロールを分別定量することは臨床的に有用である。
【0003】
従来のLDLコレステロールの定量法は、分画操作とコレステロール定量操作の2段階から求める方法と血中の総コレステロール、高密度リポ蛋白(HDL)中のコレステロール、トリグリセリドをそれぞれに求めるFriedewaldの式により算出する方法がある。
【0004】
分画操作には、超遠心法、沈殿法、免疫化学的方法等がある。超遠心法を用いる場合には、比重の差を利用して超遠心分離機によりLDLを分離し、そのコレステロール量を測定するものである。沈殿法はHDL抗体、ポリアニオン及び2価の陽イオンを添加し、不溶性沈殿物を生成させて遠心分離により上清中のLDLコレステロールを定量する方法(WPI Acc No.85-116848/20)である。免疫化学的方法はHDL、超低密度リポ蛋白(VLDL)、カイロミクロン(CM)に対する抗体をラテックスに結合させ、凝集反応後に遠心又はフィルタにより取り除き、LDLコレステロールを定量する方法(WPI Acc No.84-301275/49)が報告されているが、いずれも簡便性や経済性に問題がある。
【0005】
Friedewaldの式では総コレステロールからHDLコレステロールを引き、さらにトリグリセリドの1/5量を引きLDLコレステロールを求める。しかし、食事の影響や個体差を加味していないため正確性に問題がある。
【0006】
また近年、分画操作を要しないLDLコレステロールの定量法(WPI Acc No.83-766269/38)が報告されているが、LDLに対する特異性が不十分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、煩雑な遠心分離操作を要せず、LDLコレステロールを簡便に分別定量する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは第1工程で低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の存在下において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ、生じた過酸化水素を消去することにより、被検試料中の低密度リポ蛋白中のコレステロール以外のコレステロールを消去し、続く第2工程において残存するコレステロールを測定することにより、低密度リポ蛋白中のコレステロールを定量することができることを見出し本願発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の存在下において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ、生じた過酸化水素を消去することにより、被検試料中の高密度リポ蛋白、超低密度リポ蛋白及びカイロミクロン中のコレステロールを消去する第1工程と、次いで、被検試料中の残存コレステロールを定量する第2工程とから成る、低密度リポ蛋白、高密度リポ蛋白、超低密度リポ蛋白及び/又はカイロミクロンを含むかもしれない被検試料中の低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
リポ蛋白中に含まれるコレステロールとしては、エステル型コレステロール(コレステロールエステル)及び遊離型コレステロールがある。本明細書において、単に「コレステロール」という場合には、これらの両者を包含する。
【0011】
本発明の方法に供される被検試料としては、HDL、LDL、VLDL及びCM等のリポ蛋白を含むかもしれない試料であればいずれのものでもよく、例えば、血液、血清、血漿等の体液やその希釈物を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0012】
本発明の方法は、第1工程及び第2工程から成り、第1工程では低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の存在下において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ、生じた過酸化水素を消去することにより、被検試料中のHDL、VLDL及びCM中のコレステロールを消去し、続く第2工程では、被検試料中の残存コレステロールを定量する。第1工程でHDL、VLDL及びCM中のコレステロールが消去されているので、第2工程で定量されるコレステロールは、主として被検試料中のLDL中のコレステロールである。
【0013】
第1工程におけるコレステロールの「消去」とは、コレステロールを分解し、かつ、その分解産物が次の第2工程で検出されないようにすることを意味する。LDL以外のリポ蛋白、すなわち、HDL、VLDL、CM等に含まれるコレステロールの選択的な消去は、以下の方法により行われる。
【0014】
すなわち、低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の存在下において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ、生じた過酸化水素を消去する。
【0015】
過酸化水素を消去する方法としては、カタラーゼを作用させて水と酸素に分解する方法、及びペルオキシダーゼを用いてフェノール系又はアニリン系水素供与体化合物と過酸化水素を反応させて無色キノンに転化する方法を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
第1工程の反応液中のコレステロールエステラーゼ濃度は0.2〜1.0U/ml程度が好ましく、由来としてはシュードモナス属細菌から生成されるものが効果的である。また、コレステロールオキシダーゼの濃度は0.1〜 0.7U/ml程度が好ましく、細菌や酵母由来のものを用いることが好ましい。さらに、カタラーゼの濃度は40〜100U/ml程度が好ましい。また、過酸化水素を無色キノンへ転化する場合のペルオキシダーゼの濃度は0.4〜1.0U/mlが好ましく、フェノール系又はアニリン系水素供与体化合物の濃度としては0.4〜0.8mmol/Lが好ましい。
【0017】
第1工程で用いられる、LDL以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の好ましい例として、HLB値が13以上15以下、好ましくは13以上14以下であるポリアルキレンオキサイド誘導体を挙げることができる。誘導体の例としては高級アルコール縮合物、高級脂肪酸縮合物、高級脂肪酸アミド縮合物、高級アルキルアミン縮合物、高級アルキルメルカプタン縮合物、アルキルフェノール縮合物を挙げることができる。なお、界面活性剤のHLB算出方法は周知であり、例えば「新界面活性剤」、堀内博著、昭和61年、三共出版に記載されている。
【0018】
HLB値が13以上15以下のポリアルキレンオキサイド誘導体の好ましい具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等でHLB値が13以上15以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0019】
また、第1工程で用いられる界面活性剤として陽イオン界面活性剤を用いることもできる。この場合の陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(I)で示される、第4級アンモニウム塩を親水基として有するものが好ましい。
【0020】
【化1】
【0021】
ただし、式(I) 中、Rは炭素数1〜8の直鎖状のアルキル基を示し、R1 は炭素数3〜20のアルケニル基を示す。
【0022】
第1工程で用いられる上記界面活性剤の濃度は、0.1〜10g/l程度が好ましく、さらに好ましくは0.5〜5.0g/l程度である。
【0023】
第1工程は、pH5〜8の緩衝液中で行うことが好ましい。
【0024】
第1工程で、LDLとの反応を抑え、他のリポ蛋白の消去をさらに高めるために、反応液中に2価の金属イオンを含ませてもよい。2価の金属イオンとしては銅イオン、鉄イオン及びマグネシウムイオンを使用することができるが、特にマグネシウムイオンが好ましい。2価の金属イオンの濃度は5〜200mM程度が好ましい。
【0025】
なお、第1工程の反応液中には、任意的に、リポ蛋白分解酵素を加えることもできる。この酵素を加えることにより、特にVLDL中のコレステロールが反応しやすくなるので好ましい。この酵素の反応液中濃度は、5.0〜10.0U/ml程度が好ましい。
【0026】
第1工程の反応温度は25〜40℃程度が適当であり、37℃が最も好ましい。また、反応時間は2〜10分間程度でよい。
【0027】
続く第2工程では、被検試料中の残存コレステロールを定量する。これは、例えば、少なくともLDLに作用する界面活性剤を加え、第1工程で加えたコレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼの作用により生じた過酸化水素を定量することにより行なうことができる。ここで、少なくともLDLに作用する界面活性剤は、LDLのみに選択的に作用する界面活性剤でもよいし、全てのリポ蛋白に作用する界面活性剤であってもよい。
【0028】
全てのリポ蛋白に作用する界面活性剤の好ましい例として、HLB値が11以上13未満、好ましくは12以上13未満であるポリアルキレンオキサイド誘導体を挙げることができる。誘導体の例としては高級アルコール縮合物、高級脂肪酸縮合物、高級脂肪酸アミド縮合物、高級アルキルアミン縮合物、高級アルキルメルカプタン縮合物、アルキルフェノール縮合物を挙げることができる。
【0029】
HLB値が11以上13未満のポリアルキレンオキサイド誘導体の好ましい具体例として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等でHLB値が11以上13未満の化合物を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0030】
また、LDLのみに選択的に作用する界面活性剤として、陰イオン界面活性剤を挙げることができる。ここで用いられる陰イオン界面活性剤としては、特に限定されないが、芳香環に炭素数4〜18の直鎖状又は分枝状アルキル基が結合したものを有するものが好ましい。ここで、芳香環は、ベンゼン、ナフタレン、ジフェニール等のように炭素と水素のみから成るものが好ましい。さらに、上記芳香環にスルホン酸塩のような親水基が結合したものが好ましい。このような好ましい陰イオン界面活性剤の例を下記式(II)ないし(VI)に示す。
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】
但し、式(II)〜(VI)において、Rは炭素数4〜18の直鎖状又は分枝状アルキル基を示す。また、第2工程で用いられる好ましい陰イオン界面活性剤として、高級アルコール硫酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0037】
第2工程で用いられる界面活性剤の濃度は、0.1〜100g/l程度が好ましく、さらに好ましくは1〜50g/l程度である。
【0038】
第2工程のその他の好ましい反応条件は、第1工程における好ましい反応条件と同様である。
【0039】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0040】
実施例1
第1試薬
BES緩衝液、pH6.0 100 mmol/L
HDAOS:N-(2−ヒドロキシスルホプロピル)-3,5-
ジメチオキシアニリン 0.7 mmol/L
シュードモナス属細菌由来コレステロールエステラーゼ
(旭化成工業社製商品名「CEN」) 0.8 U/ml
ストレプトミセス属細菌由来コレステロールオキシダーゼ
(東洋紡績社製商品名「COO」) 0.5 U/ml
カタラーゼ 80 U/ml
塩化マグネシウム 10 mmol/L
花王社製エマルゲンB66
(ポリオキシエチレン誘導体(HLB=13.2)) 0.2 %
【0041】
第2試薬
BES緩衝液、pH7.0 50 mmol/L
4- アミノアンチピリン 4.0 mmol/L
ペルオキシダーゼ 2.4単位/ml
アジ化ナトリウム 0.1%
花王社製エマルゲンA60
(ポリオキシエチレン誘導体(HLB=12.8)) 5.0%
【0042】
コレステロール濃度として100mg/dlに精製したHDL、LDL、VLDL、CMをそれぞれ含む4 種類の試料各4 μl に、あらかじめ37℃で加温した第1試薬300 μl を混和し、37℃で5 分間反応させた後に、第2試薬100 μl を加え5 分間反応させ、600nm における吸光度を測定した。測定された吸光度からコレステロール量を算出し、試料中のコレステロール量との比を計算して捕捉率を求めた。結果を下記表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表2に示されるように、上記方法によれば、LDL中のコレステロールはかなりの部分について捕らえているが、それ以外のリポ蛋白中コレステロールはほとんど捕らえておらず、LDL中コレステロールを選択的に定量できることがわかる。
【0045】
実施例2
第1試薬
PIPES緩衝液、pH7.0 50 mmol/L
HDAOS 0.7 mmol/L
シュードモナス属細菌由来コレステロールエステラーゼ
(旭化成工業社製商品名「CEN」) 0.8 U/ml
ストレプトミセス属細菌由来コレステロールオキシダーゼ
(東洋紡績社製商品名「COO」) 0.5 U/ml
カタラーゼ 80 U/ml
塩化マグネシウム 10 mmol/L
花王社製エマルゲンB66 0.2 %
【0046】
第2試薬
PIPES緩衝液、pH7.0 50 mmol/L
4- アミノアンチピリン 4.0 mmol/L
ペルオキシダーゼ 2.4単位/ml
アジ化ナトリウム 0.1%
TritonX100 3.0%
【0047】
実施例1と同様な操作を行い各リポ蛋白との反応性を求めた。結果を下記表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
実施例3
試料として健常人血清を用い、実施例1、2の操作を行い、LDLコレステロール濃度を求めた。対照法としてFriedewaldの計算式(CLIN.CHEM.、41、1414、1995)を用いて血清中のLDLコレステロール濃度を求めた。その結果を図1及び図2の相関図として示した。
【0050】
図1及び図2に示されるように、両方法による定量結果は非常によく一致しており、本発明の方法により正確にLDL中のコレステロールが定量できることが明らかになった。
【0051】
実施例4
第1試薬
グッド緩衝液、pH7.0 50 mmol/l
HDAOS 0.7 mmol/l
コレステロールエステラーゼ 0.8 U/ml
コレステロールオキシダーゼ 0.5 U/ml
カタラーゼ 80 単位/ml
陽イオン界面活性剤(ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライド) 0.1%
【0052】
第2試薬
4−アミノアンチピリン 4.0 mmol/l
ペルオキシダーゼ 2.4 単位/ml
アジ化ナトリウム 0.1%
非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル) 0.1%
(非イオン界面活性剤は第2反応に使用)
【0053】
試料20μlに予め37℃で加温した第1試薬180μlを混和し、37℃で5分間反応させた後に、第2試薬を60μl加え5分間反応させ600nmにおける吸光度を測定した。
【0054】
図3はLDLコレステロール濃度と吸光度との関係を示すもので、HDL、VLDL及びCM存在下においてもLDLコレステロールを特異的かつ濃度依存的に測定できることを示している。
【0055】
実施例5
試料として血清を用い、実施例4の操作を行いLDLコレステロール濃度を求めた。対照法としてFriedewaldの計算式(CLIN.CHEM.,41,1414,1995)を用いて血清中のLDLコレステロール濃度を求めた。その結果を表3に示す。表3に示すように、本発明の方法による結果はFriedwald の計算式による結果と良好な相関を示した。
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】
本発明により、煩雑な遠心分離操作を要せず簡便にLDLコレステロールを分別定量する方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるLDLコレステロールの測定結果と、Friedewald算出値との相関関係を示す図である。
【図2】実施例2におけるLDLコレステロールの測定結果と、Friedewald算出値との相関関係を示す図である。
【図3】実施例4においてHDL、VLDL及びCM非存在下及び存在下におけるLDLコレステロール濃度と本発明の方法により測定された吸光度との相関関係を示す図である。
Claims (12)
- 低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤の存在下において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ、生じた過酸化水素を消去することにより、被検試料中の高密度リポ蛋白、超低密度リポ蛋白及びカイロミクロン中のコレステロールを消去する第1工程と、次いで、被検試料中の残存コレステロールを定量する第2工程とから成る、低密度リポ蛋白、高密度リポ蛋白、超低密度リポ蛋白及び/又はカイロミクロンを含むかもしれない被検試料中の低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法。
- 前記第2工程は、前記第1工程の産物に、少なくとも低密度リポ蛋白に作用する界面活性剤を加え、前記コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼの作用により生じた過酸化水素を定量することから成る、請求項1記載の方法。
- 前記少なくとも低密度リポ蛋白と作用する界面活性剤は、全てのリポ蛋白に作用するものである請求項2記載の方法。
- 前記第1工程で用いられる、低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤は、HLB値が13以上15以下であるポリアルキレンオキサイド誘導体である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記第2工程で用いられる、全てのリポ蛋白に作用する界面活性剤は、HLB値が11以上13未満であるポリアルキレンオキサイド誘導体である請求項3記載の方法。
- 前記第1工程で用いられる、低密度リポ蛋白以外のリポ蛋白に作用する界面活性剤は陽イオン界面活性剤である、請求項1記載の方法。
- 前記陽イオン界面活性剤は第4級アンモニウム塩を有する請求項6記載の方法。
- 前記第2工程で用いられる、少なくとも低密度リポ蛋白に作用する界面活性剤は陰イオン界面活性剤である請求項2記載の方法。
- 前記第1工程は、前記界面活性剤濃度を0.1〜10g/lとして行われる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記第2工程は、HLB値が11以上13未満である前記ポリオキシアルキレン誘導体又は前記陰イオン界面活性剤の濃度を1〜100g/lとして行われる請求項5又は8記載の方法。
- 前記第1及び第2の工程は、pH5〜8の緩衝液中で行なわれる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
- 上記第1及び第2工程は、温度25〜40℃で行なう請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08607299A JP4059586B2 (ja) | 1996-04-15 | 1999-03-29 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11694496 | 1996-04-15 | ||
JP8-116944 | 1996-04-15 | ||
JP08607299A JP4059586B2 (ja) | 1996-04-15 | 1999-03-29 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9111944A Division JP3058602B2 (ja) | 1996-04-15 | 1997-04-14 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11318496A JPH11318496A (ja) | 1999-11-24 |
JP4059586B2 true JP4059586B2 (ja) | 2008-03-12 |
Family
ID=26427235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08607299A Expired - Lifetime JP4059586B2 (ja) | 1996-04-15 | 1999-03-29 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4059586B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539731A (zh) * | 2012-01-09 | 2012-07-04 | 宁波天康生物科技有限公司 | 血清低密度脂蛋白胆固醇的定量测定试剂及测定试剂盒 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4519239B2 (ja) * | 2000-02-17 | 2010-08-04 | デンカ生研株式会社 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
EP1580279A4 (en) | 2002-11-27 | 2007-06-13 | Daiichi Pure Chemicals Co Ltd | METHOD OF MEASURING LIPID INSPECIFIC LIPOPROTEIN |
JP4476814B2 (ja) | 2002-12-06 | 2010-06-09 | デンカ生研株式会社 | 小粒子低比重リポ蛋白の定量法 |
WO2010055916A1 (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | 協和メデックス株式会社 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの測定方法、測定用試薬及び測定用キット |
JP4865880B2 (ja) * | 2010-04-05 | 2012-02-01 | デンカ生研株式会社 | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08607299A patent/JP4059586B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539731A (zh) * | 2012-01-09 | 2012-07-04 | 宁波天康生物科技有限公司 | 血清低密度脂蛋白胆固醇的定量测定试剂及测定试剂盒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11318496A (ja) | 1999-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2260689C (en) | Method for quantifying cholesterol in low density lipoprotein | |
JP3164829B2 (ja) | 高密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
AU719144B2 (en) | Method for quantitatively determining LDL cholesterols | |
US8785146B2 (en) | Method for quantitative measurements of HDL-C and LDL-C | |
JP3058602B2 (ja) | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
US8178311B2 (en) | Multiple quantification of cholesterol in low density lipoprotein | |
JPH1156395A (ja) | コレステロールの定量法 | |
JPWO2012011554A1 (ja) | 高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法 | |
US8765394B2 (en) | Method of quantifying cholesterol in high density lipoprotein and reagent compositions | |
CA2337559C (en) | Method and reagent for determination of cholesterol in remnant-like particles | |
KR20150005625A (ko) | 저밀도 리포단백질 이외의 리포단백질 중의 트리글리세리드의 소거 방법 | |
CN103080748B (zh) | 高密度脂蛋白3中的胆固醇的定量方法 | |
JP4059586B2 (ja) | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
EP2639310B1 (en) | Method for quantification of remnant-like lipoprotein cholesterol and kit for same | |
EP2495332A1 (en) | METHOD FOR MEASURING CHOLESTEROL IN ApoE-CONTAINING HDL | |
JP3288033B2 (ja) | 高密度リポ蛋白中のコレステロール定量用試薬 | |
JP3644490B2 (ja) | 高密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
JP4519239B2 (ja) | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
KR100540086B1 (ko) | 저밀도 리포단백질 중의 콜레스테롤 정량방법 | |
JP4865880B2 (ja) | 低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法 | |
MXPA99009358A (en) | Method for quantitating cholesterol present in low density lipoproteins |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040407 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |