JP4057793B2 - 基板の搬送・排出装置および基板の搬送・排出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム状の電子部品(以下「フィルム電子部品」という。)が縁部に実装されたガラス基板等の基板を搬送および排出する基板の搬送・排出装置および基板の搬送・排出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、液晶表示装置やプラズマディスプレイパネル(PDP)等のフラットパネルディスプレイを製造するための部品実装装置として、ガラス基板の縁部にフィルム電子部品を実装する部品実装装置が知られている。
【0003】
このような部品実装装置においては一般に、ガラス基板を搬送ステージ上に載置し、この搬送ステージによりガラス基板をフィルム電子部品の実装位置に位置付け、この実装位置にてフィルム電子部品をガラス基板に実装し、その後、搬送ステージにてフィルム電子部品が実装されたガラス基板を排出位置へ移動させるようになっている。そして、排出位置では、排出ユニットのフォーク状のアームを搬送ステージ上のガラス基板の下側に侵入させ、アーム上にガラス基板を支持して取り出すようになっている。
【0004】
図5はこのような部品実装装置によりフィルム電子部品が実装されたガラス基板の一例を示す図である。図5に示すように、ガラス基板31は、大きさの異なる2種類の基板31a,31bが貼り合わされてなり、その外周の表裏両面(上側基板31aの下面および下側基板31bの上面)に複数のフィルム電子部品32が実装されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、フラットパネルディスプレイで用いられるガラス基板は非常に大型化してきており、それに伴ってガラス基板に実装されるフィルム電子部品も大型化してきている。また、ガラス基板に実装されるフィルム電子部品として、プリント基板や放熱板等が接続されたフィルム電子部品も用いられるようになってきている。そして、このようなフィルム電子部品においては、図5に示すように、フィルム電子部品32がガラス基板31から自重により垂れ下がっている。このため、上述した排出ユニットのアームを搬送ステージに載置されたフィルム電子部品が実装されたガラス基板の下側に侵入させる際、アームが、ガラス基板から垂れ下がったフィルム電子部品に干渉し、フィルム電子部品を破損するおそれが生じていた。
【0006】
そこで、このようなフィルム電子部品が実装された大型のガラス基板を搬送する場合には、図6に示すように、フィルム電子部品32が実装されたガラス基板31をトレイ33上に載置し、トレイ33ごと搬送ステージ等により搬送する方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、大型のガラス基板を搬送するためのトレイは大型でかつ重量があるので、トレイを人手により交換することが難しく、トレイ用のハンドリング機構を別に設ける必要があり、装置の設置面積やコストが増大するという問題がある。また、部品実装装置の排出位置から排出されたトレイは一般的にガラス基板の供給位置へ自動で戻されるようになっているので、トレイが供給位置に戻ってくるまでの間、次のガラス基板を投入することができず、生産性を著しく低下させてしまうという問題がある。さらに、フラットパネルディスプレイの品種(すなわちガラス基板の寸法)ごとにトレイを準備する必要があるので、ランニングコストが増加するという問題がある。このようなことから、トレイを用いることは好ましくない。
【0008】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、フィルム状の電子部品が実装された基板の受け渡しおよび排出を、電子部品の破損等を生じさせることなく効率的かつ確実に行うことができる基板の搬送・排出装置および基板の搬送・排出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その第1の解決手段として、フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板を搬送する搬送ステージと、前記搬送ステージにより搬送される基板を支持し、前記搬送ステージとの相対移動により、前記基板と前記搬送ステージとを相対的に離間させる基板支持機構と、前記基板支持機構により支持された基板と前記搬送ステージとの間の空間に挿入され、前記基板をその下面側から支持した状態で当該基板を排出する排出テーブルとを備え、前記排出テーブルは、前記基板をその下面側から支持する基板用支持部と、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品をその下面側から支持する電子部品用支持部とを有することを特徴とする基板の搬送・排出装置を提供する。
【0010】
なお、上述した第1の解決手段においては、前記排出テーブルは、前記フィルム状の電子部品をその下面側から支持するように前記電子部品用支持部をその待避位置から支持位置まで移動させる移動機構をさらに有することが好ましい。また、前記基板支持機構により支持された基板と前記搬送ステージとの間に前記排出テーブルが挿入されるときに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品のうち前記排出テーブルの挿入側に位置するフィルム状の電子部品を上方に吊り上げる吊り上げユニットをさらに備えることが好ましい。
【0011】
本発明は、その第2の解決手段として、フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板を搬送ステージにより搬送する工程と、前記搬送ステージにより搬送される基板と当該搬送ステージとを相対的に離間させる工程と、前記基板と前記搬送ステージとの間の空間に排出テーブルを挿入する工程と、前記排出テーブルにより前記基板をその下面側から支持した状態で当該基板を排出する工程とを含み、前記排出する工程において、前記基板をその下面側から前記排出テーブルの基板用支持部により支持するとともに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品をその下面側から前記排出テーブルの電子部品用支持部により支持することを特徴とする基板の搬送・排出方法を提供する。
【0012】
なお、上述した第2の解決手段においては、前記排出する工程において、前記基板用支持部により前記基板が支持されるときに、前記フィルム状の電子部品をその下面側から支持するように前記電子部品用支持部をその待避位置から支持位置まで移動させることが好ましい。また、前記基板と前記搬送ステージとの間に前記排出テーブルが挿入されるときに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品のうち前記排出テーブルの挿入側に位置するフィルム状の電子部品を上方に吊り上げる工程をさらに含むことが好ましい。
【0013】
本発明によれば、基板と搬送ステージとの間の空間に排出テーブルを挿入して基板をその下面側から支持した状態で排出するときに、基板をその下面側から排出テーブルの基板用支持部により支持するとともに、基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品をその下面側から排出テーブルの電子部品用支持部により支持するようにしているので、フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板の受け渡しおよび排出を、フィルム状の電子部品の破損等を生じさせることなく効率的かつ確実に行うことができる。
【0014】
また、本発明によれば、基板と搬送ステージとの間に排出テーブルが挿入されるときに、基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品のうち排出テーブルの挿入側に位置するフィルム状の電子部品を上方に吊り上げることにより、排出テーブルがガラス基板と搬送ステージとの間に挿入されるときに、排出テーブルが排出テーブルの挿入側に位置するフィルム電子部品に干渉することを確実に防止することができ、基板と搬送ステージとの間の空間に排出テーブルを安全かつ確実に挿入することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)(b)乃至図4は本発明による基板の搬送・排出装置の一実施の形態を示す図である。
【0016】
まず、図3および図4により、本発明による部品実装装置の全体構成について説明する。
【0017】
図3および図4に示すように、部品実装装置1は、ガラス基板31の縁部にフィルム電子部品32を実装するためのものであり、圧着ツール24と、圧着ツール24を移送する移送機構41とを備え、圧着ツール24に吸着されたフィルム電子部品32をガラス基板31の縁部に実装することができるようになっている。なお、移送機構41は、圧着ツール24を上下方向(Z方向)に移動させるZ方向移動装置42と、圧着ツール24をZ方向移動装置42とともに水平方向(Y方向)に移動させるY方向移動装置43とを有し、圧着ツール24により吸着されたフィルム電子部品32を部品受け渡し位置Tから部品実装位置B(ガラス基板31の縁部)まで移送することができるようになっている。
【0018】
ここで、フィルム電子部品32は、トレイや打ち抜き機構等からなる部品供給装置44から供給され、部品取り出し機構45により中間ステージ49まで移送される。また、部品取り出し機構45は、フィルム電子部品32を吸着する吸着ノズル46と、吸着ノズル46をZ方向に移動させるZ方向移動装置47と、吸着ノズル46をZ方向移動装置47とともにY方向に移動させるY方向移動装置48とを有している。また、中間ステージ49は、フィルム電子部品32を載置する載置台50と、載置台50を水平方向(X方向)に移動させるX方向移動装置51とを有している。
【0019】
一方、フィルム電子部品32が実装されるガラス基板31は、X方向、Y方向およびθ方向に移動可能な基板搬送ユニット10により部品実装位置Bまで搬送される。なお、部品実装位置Bには、部品実装位置Bに位置付けられた圧着ツール24と対向するようにバックアップツール23が設けられており、圧着ツール24によりフィルム電子部品32がガラス基板31の縁部に実装されるときに、基板搬送ユニット10により部品実装位置Bに搬送されたガラス基板31の縁部を下面側から支持するようになっている。また、部品実装位置Bには、ガラス基板31とフィルム電子部品32とを撮像する撮像装置35が設けられている。なお、バックアップツール23は、撮像装置35によりガラス基板31とフィルム電子部品32とが撮像されるときにはその視野から待避するようになっている。ここで、ガラス基板31およびフィルム電子部品32にはそれぞれ位置決め用マークが設けられており、これらの位置決め用マークを含む撮像領域が撮像装置35により撮像される。撮像装置35により撮像された撮像結果は画像処理装置(図示せず)により処理され、ガラス基板31およびフィルム電子部品32の位置が認識される。
【0020】
なお、部品実装位置Bにてフィルム電子部品32が実装されたガラス基板31は、基板搬送ユニット10により部品排出位置Dまで搬送され、排出ユニット16により外部へ排出されるようになっている。
【0021】
次に、図1(a)(b)により、図3および図4に示す基板搬送ユニット10および排出ユニット16の詳細について説明する。
【0022】
図1(a)(b)に示すように、基板搬送ユニット10は、フィルム電子部品32が縁部に実装されたガラス基板31を搬送する搬送ステージ11を有している。なお、搬送ステージ11には、ガラス基板31を支持する突出部12と、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品を支持する電子部品垂れ受けユニット13とが設けられている。ここで、搬送ステージ11は、ガラス基板31と略同一の形状でかつガラス基板31よりも若干小さい大きさに形成される。また、基板搬送ユニット10は、搬送ステージ11により搬送されるガラス基板31を支持し、ガラス基板31を搬送ステージ11から離間させるように上方に持ち上げるリフトピン(基板支持機構)14を有している。
【0023】
また、排出ユニット16は、リフトピン14により持ち上げられたガラス基板31と搬送ステージ11との間の空間に挿入される排出テーブル17と、排出テーブル17をX方向に移動させる排出ユニット本体(図2(f)の符号52参照)とを有し、ガラス基板31をその下面側から支持した状態で当該ガラス基板31を排出することができるようになっている。なお、排出ユニット16には、ガラス基板31をその下面側から支持する突出部(基板用支持部)17aと、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32をその下面側から支持するサポート部材(電子部品用支持部)18とが設けられている。また、排出ユニット16の排出テーブル17には、フィルム電子部品32を支持する支持位置とフィルム電子部品32を支持しない待避位置との間でサポート部材18を相対的に移動させる移動機構(図示せず)が設けられており、排出テーブル17の突出部17aによりガラス基板31が支持されるときに、排出テーブル17のサポート部材18をその待避位置から支持位置まで移動させるようになっている。
【0024】
さらに、基板搬送ユニット10が搬送される部品排出位置Dの近傍には、フィルム電子部品32を上方に吊り上げる吊り上げユニット15が設けられており、リフトピン14により持ち上げられたガラス基板31と搬送ステージ11との間に排出テーブル17が挿入されるときに、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32のうち排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32を上方に吊り上げることができるようになっている。
【0025】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0026】
図3および図4において、フィルム電子部品32が部品供給装置44から供給され、部品取り出し機構45により中間ステージ49まで移送される。ここで、部品取り出し機構45は、吸着ノズル46によりフィルム電子部品32を吸着した後、Z方向移動装置47およびY方向移動装置48により吸着ノズル46をZ方向およびY方向に移動させ、吸着ノズル46に吸着されたフィルム電子部品32を中間ステージ49の載置台50まで移送する。
【0027】
その後、中間ステージ49は、X方向移動装置51により載置台50をX方向に移動させ、載置台50上に載置されたフィルム電子部品32を部品受け渡し位置Tまで移送する。
【0028】
この状態で、移送機構41は、Z方向移動装置42およびY方向移動装置43により、圧着ツール24をZ方向およびY方向に移動させ、部品受け渡し位置Tにて、圧着ツール24により中間ステージ49の載置台50上に載置されたフィルム電子部品32を吸着した後、圧着ツール24により吸着されたフィルム電子部品32を部品受け渡し位置Tから部品実装位置B(ガラス基板31の縁部)まで移送する。
【0029】
一方、基板搬送ユニット10により、ガラス基板供給機構(図示せず)により供給されたガラス基板31が部品実装位置Bへ搬送される。
【0030】
そして、このようにして基板搬送ユニット10により搬送されたガラス基板31と、移送機構41により圧着ツール24により吸着された状態で搬送されたフィルム電子部品32とを位置合わせするため、撮像装置35および画像処理装置(図示せず)を用いてその相対的な位置関係を認識する。
【0031】
その後、このようにして認識された位置データに基づいて、移送機構41のZ方向移動装置42およびY方向移動装置43により圧着ツール24を移動させ、または基板搬送ユニット10により搬送ステージ11を移動させることにより、圧着ツール24に吸着されたフィルム電子部品32とガラス基板31との位置合わせを行う。ここで、この位置合わせは、移送機構41と基板搬送ユニット10の両方を用いて行っても、いずれか一方のみを用いて行ってもよい。なお移送機構41のみを用いる場合は、移送機構41にX方向移動装置、回転(θ)方向移動装置を付加することが好ましい。
【0032】
そして最終的に、バックアップツール23によりガラス基板31の縁部を下面側から支持した状態で、圧着ツール24に吸着されたフィルム電子部品32をガラス基板31に対して押圧し、異方性導電膜等の接続部材(図示せず)を介してガラス基板31の縁部にフィルム電子部品32を仮付けする。
【0033】
なお、このようにしてガラス基板31の縁部に仮付けされたフィルム電子部品32は、加熱・加圧ユニット(図示せず)により本圧着され、その後、基板搬送ユニット10により部品排出位置Dまで搬送され、排出ユニット16により外部へ排出される。
【0034】
図2(a)(b)(c)(d)(e)(f)は図1(a)(b)に示す部品実装装置1においてフィルム電子部品32が実装されたガラス基板31を排出する様子を示す図である。
【0035】
フィルム電子部品32が縁部に実装されたガラス基板31が基板搬送ユニット10の搬送ステージ11により部品排出位置Dまで搬送されると、吊り上げユニット15が下降し(図2(a))、次いで、搬送ステージ11が、下降した吊り上げユニット15にフィルム電子部品32が掛けられるような位置へ移動する(図2(b))。
【0036】
そして、リフトピン14が上昇し、ガラス基板31を搬送ステージ11から離間させるように上方に持ち上げるとともに、吊り上げユニット15が上昇し、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32のうち排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32を上方に吊り上げる(図2(c))。このとき、吊り上げユニット15の上昇位置は、吊り上げユニット15の下端部がリフトピン14にて持ち上げられたガラス基板31の下面とほぼ同一レベルとなるように設定することが好ましい。
【0037】
その後、持ち上げられたガラス基板31と搬送ステージ11との間の空間に排出ユニット16の排出テーブル17を挿入する(図2(d))。
【0038】
そして、リフトピン14が下降し、ガラス基板31がその下面側から排出テーブル17の突出部17aにより支持される。また、排出テーブル17の突出部17aによりガラス基板31が支持されるときに、移動機構(図示せず)により、排出テーブル17のサポート部材18が待避位置から支持位置まで移動され、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32がその下面側からサポート部材18により支持される。また、吊り上げユニット15により吊り上げられていたフィルム電子部品32は、吊り上げユニット15の上昇に伴って当該吊り上げユニット15から外れ、排出テーブル17上に載置される。この後、排出テーブル17によりガラス基板31をその下面側から支持した状態で当該ガラス基板31を排出する(図2(e))。
【0039】
最後に、排出ユニット16の排出テーブル17がガイドレール16aに沿って排出ユニット本体52上を移動し、ガラス基板31の取り出し位置へ移動する(図2(f))。この取り出し位置でフィルム電子部品32が実装されたガラス基板31は、例えば、作業者により取り出される。
【0040】
このように本実施の形態によれば、ガラス基板31と搬送ステージ11との間の空間に排出テーブル17を挿入してガラス基板31をその下面側から支持した状態で排出するときに、ガラス基板31をその下面側から排出テーブル17の突出部17aにより支持するとともに、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32をその下面側から排出テーブル17のサポート部材18により支持するようにしているので、排出テーブル17がガラス基板31の取り出し位置に移動する際、排出テーブル17の移動方向後方側に位置するフィルム電子部品32が排出テーブル17をガイドする排出ユニット16のガイドレール16aに干渉することを防止することができ、これにより、フィルム電子部品32が縁部に実装されたガラス基板31の受け渡しおよび排出を、フィルム電子部品32の破損等を生じさせることなく効率的かつ確実に行うことができる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、ガラス基板31と搬送ステージ11との間に排出テーブル17が挿入されるときに、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32のうち排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32を上方に吊り上げるので、排出テーブル17がガラス基板31と搬送ステージ11との間に挿入されるときに、排出テーブル17が排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32に干渉することを確実に防止することができ、ガラス基板31と搬送ステージ11との間の空間に排出テーブル17を安全かつ確実に挿入することができる。
【0042】
さらに、本実施の形態によれば、ガラス基板31と搬送ステージ11との間に排出テーブル17が挿入されるときに、ガラス基板31の縁部に実装されたフィルム電子部品32のうち排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32を上方に吊り上げるので、リフトピン14によるガラス基板31の持ち上げ量を最小限に抑えつつ、ガラス基板31と搬送ステージ11との間の空間に排出テーブル17を安全かつ確実に挿入することができる。
【0043】
なお、上述した実施の形態においては、基板支持機構としてリフトピン14を用い、リフトピン14によりガラス基板31を搬送ステージ11から上方に持ち上げることでガラス基板31と搬送ステージ11とを相対的に離間させているが、必ずしも、リフトピン14を上昇させる必要はなく、例えば、搬送ステージ11をリフトピン14に対して下降させ、この下降過程でリフトピン14にガラス基板31を支持させることにより、ガラス基板31と搬送ステージ11とを相対的に離間させるようにしてもよい。また、基板支持機構は、リフトピン14のようにガラス基板31を下方から支持するものに限らず、例えば、ガラス基板31を上方から吊り下げるように支持するものであってもよい。
【0044】
また、吊り上げユニット15によって吊り上げられたフィルム電子部品32を排出テーブル17上に載置するにあたって、吊り上げユニット15をフィルム電子部品32を吊り上げた状態(図2(d))からさらに上昇させる例で説明したが、これに限られるものではなく、例えば、図2(d)に示す状態から、排出テーブル17を挿入方向(図面右方向)にさらに移動させることで、フィルム電子部品32を排出テーブル17上に載置するようにしても良い。また、吊り上げユニット15を、排出テーブル17の移動方向に沿う方向に移動させる移動装置を設け、図2(d)に示す状態から、吊り上げユニット15をガラス基板31から遠ざかる方向に移動させることで、フィルム電子部品32を排出テーブル17上に載置するようにしてもよい。
【0045】
また、排出テーブル17をガラス基板31と搬送ステージ11との間に挿入するとき、吊り上げユニット15によって排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32を吊り上げているが、吊り上げユニット15でフィルム電子部品32を吊り上げる代わりに、リフトピン14によるガラス基板31の持ち上げ量を、垂れ下がったフィルム電子部品32の下端部と搬送ステージ11との間に排出テーブル17が侵入できる空間を形成できるだけの高さに設定するようにしてもよい。この場合、ガラス基板31を排出テーブル17上に載置する際に、ガラス基板31に実装されたフィルム電子部品32のうち排出テーブル17の挿入側に位置するフィルム電子部品32が排出テーブル17の上面に当接することとなるが、この当接によりフィルム電子部品32が不用意に折り曲げられることを防止するために、排出テーブル17の上面に当接したフィルム電子部品32がガラス基板31から離れる方向に沿って広げられるようにするためのガイド部材を排出テーブル17上に設けることが好ましい。
【0046】
さらにまた、基板用支持部として突出部17aを設けた例で説明したが、他の部材、例えば、吸着パッドを用いてもよく、また排出テーブル17の上面全体を基板用支持部とすることも可能である。ただし、ガラス基板31の表面に傷を生じさせる可能性を極力少なくするためには、基板用支持部として突出部17aや吸着パッド等を用い、ガラス基板31との接触面積をできるだけ小さくすることが好ましい。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板の受け渡しおよび排出を、フィルム状の電子部品の落下や基板の破損等を生じさせることなく効率的かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部品実装装置の一実施の形態の要部を示す図。
【図2】図1に示す部品実装装置においてフィルム電子部品が実装されたガラス基板を排出する様子を示す図。
【図3】本発明による部品実装装置の全体構成を示す側面図。
【図4】本発明による部品実装装置の全体構成を示す平面図。
【図5】フィルム電子部品が実装されたガラス基板を示す図。
【図6】フィルム電子部品が実装されたガラス基板を搬送する従来の方法を説明するための図。
【符号の説明】
1 部品実装装置
10 基板搬送ユニット
11 搬送ステージ
12 突出部
13 電子部品垂れ受けユニット
14 リフトピン
15 吊り上げユニット
16 排出ユニット
16a ガイドレール
17 排出テーブル
17a 突出部(基板用支持部)
18 サポート部材(電子部品用支持部)
23 バックアップツール
24 圧着ツール
31 ガラス基板
31a 上側基板
31b 下側基板
32 フィルム電子部品
35 撮像装置
41 移送機構
42 Z方向移動装置
43 Y方向移動装置
44 部品供給装置
45 部品取り出し機構
46 吸着ノズル
47 Z方向移動装置
48 Y方向移動装置
49 中間ステージ
50 載置台
51 X方向移動装置
52 排出ユニット本体
T 部品受け渡し位置
B 部品実装位置
D 部品排出位置
Claims (6)
- フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板を搬送する搬送ステージと、
前記搬送ステージにより搬送される基板を支持し、前記搬送ステージとの相対移動により、前記基板と前記搬送ステージとを相対的に離間させる基板支持機構と、
前記基板支持機構により支持された基板と前記搬送ステージとの間の空間に挿入され、前記基板をその下面側から支持した状態で当該基板を排出する排出テーブルとを備え、
前記排出テーブルは、前記基板をその下面側から支持する基板用支持部と、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品をその下面側から支持する電子部品用支持部とを有することを特徴とする基板の搬送・排出装置。 - 前記排出テーブルは、前記フィルム状の電子部品をその下面側から支持するように前記電子部品用支持部をその待避位置から支持位置まで移動させる移動機構をさらに有することを特徴とする請求項1記載の基板の搬送・排出装置。
- 前記基板支持機構により支持された基板と前記搬送ステージとの間に前記排出テーブルが挿入されるときに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品のうち前記排出テーブルの挿入側に位置するフィルム状の電子部品を上方に吊り上げる吊り上げユニットをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の基板の搬送・排出装置。
- フィルム状の電子部品が縁部に実装された基板を搬送ステージにより搬送する工程と、
前記搬送ステージにより搬送される基板と当該搬送ステージとを相対的に離間させる工程と、前記基板と前記搬送ステージとの間の空間に排出テーブルを挿入する工程と、
前記排出テーブルにより前記基板をその下面側から支持した状態で当該基板を排出する工程とを含み、
前記排出する工程において、前記基板をその下面側から前記排出テーブルの基板用支持部により支持するとともに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品をその下面側から前記排出テーブルの電子部品用支持部により支持することを特徴とする基板の搬送・排出方法。 - 前記排出する工程において、前記基板用支持部により前記基板が支持されるときに、前記フィルム状の電子部品をその下面側から支持するように前記電子部品用支持部をその待避位置から支持位置まで移動させることを特徴とする請求項4記載の基板の搬送・排出方法。
- 前記基板と前記搬送ステージとの間に前記排出テーブルが挿入されるときに、前記基板の縁部に実装されたフィルム状の電子部品のうち前記排出テーブルの挿入側に位置するフィルム状の電子部品を上方に吊り上げる工程をさらに含むことを特徴とする請求項4または5記載の基板の搬送・排出方法。
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