JP4057294B2 - 配線基体及び電気接続箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基体及び電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配線基体に電線を布線した配線体、例えば、電気接続箱用の配線体は、多数の電線溝が形成された電気絶縁性の配線基体を回転治具で支持して回転させる。そして、図11(a)に示すように、布線ヘッド6から電線7を送り出すと共に、布線ヘッド6を配線基体Bの回転軸に沿って移動させ、電線7を所望の電線溝に収納させながら配線基体Bに巻き付け、一筆書きの要領で布線した後、回路設計に基づいて電線7を所定位置で切断して製造している(例えば、特願2000−18658号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転治具で回転させながら配線基体Bに電線7を巻き付けて配線体を製造する場合、回転する配線基体Bと布線ヘッド6が干渉すると、図11(b)に示すように、布線ヘッド6が正規の位置からずれて、配線基体Bと布線ヘッド6との間に隙間Cができてしまうことがある。このような隙間Cが生じたときに、布線速度が速過ぎると、電線7に回転軸に沿った横方向の張力が作用し、電線7が電線溝から外れ、布線できなくなることがあった。
【0004】
このため、従来は、布線速度を遅くすることで、電線に横方向の張力が作用しないようにして布線していた。
しかし、布線速度を遅くすると、配線体の製造に時間がかかってしまう。しかも、決められた時間内で所定量の配線体を製造するためには、布線装置を増設しなければならず、配線体の製造コスト、従ってこの配線体を使用した電気接続箱の製造コストも増加しまうという問題があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、布線速度が速くても電線を適切に布線することができ、布線に要する時間を短縮して製造コストを低減することが可能な配線基体及び電気接続箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の配線基体においては、電気絶縁性の素材から成形され長手方向に沿って複数設けられる本体と、
該本体外周の半径方向外方4箇所に長手方向に沿って設けられた翼部とを備え、該各翼部は、前記本体の中心軸からの半径方向における距離が略等しく設定され、長手方向に沿って設けられた本体と本体の間で実質的に同心円上に形成される電線溝と、
各翼部に連接し、電線を前記電線溝へ案内するように略扇形状かつ前記本体外周の半径方向外方に向って、厚さが薄くなるように形成されるガイドリブとを有し、
前記本体をその中心軸の回りに回転させることで、布線ヘッドにより供給される前記電線が前記案内部によって前記電線溝に円滑に布線されると共に、該布線ヘッドと前記案内部が該回転により干渉する際に面接触するよう構成としたのである。
【0007】
一方、上記目的を達成するため本発明の電気接続箱においては、前記配線基体に電線を布線して製造される配線体を、ケース内に収納して製造される構成としたである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の配線基体及び電気接続箱に係る一実施形態を図1乃至図10に基づいて詳細に説明する。
配線基体1は、ポリプロピレン(PP),ポリブチレンテレフタレート(PBT),ナイロン等の電気絶縁性の合成樹脂から成形され、図1乃至図3に示すように、本体1aと複数の翼部1bを有している。配線基体1は、布線作業の際に軸Axを回転軸として回転される。
【0009】
本体1aは、外周の半径方向外方4ヶ所に長手方向に沿って翼部1bが多数形成されている。4ヶ所の翼部1bは、軸Axから測った半径方向における距離が略等しく設定されている。そして、各翼部1bには、電線が収納される電線溝1c(図2参照)が長手方向に沿って所定ピッチで、かつ、実質的に同心円上に位置するように多数形成されている。多数の電線溝1cには、図2に示すように、各電線溝1cを跨ぎ、隣接する電線溝1c間で位置が異なる端子溝1d(図2参照)が多数形成されている。また、各翼部1bには、図3に示すように、電線7を電線溝1cへ案内するガイドリブ1eが多数連設されている。各ガイドリブ1eは、電線7が電線溝1へ円滑に案内されるように、図4に示すように、半径方向外方に向かって厚さが薄くなるように形成されている。そして、配線基体1は、図3に示すように、上下の、隣接する翼部1b間に保持溝1fが長手方向に形成されている。
【0010】
ここで、各ガイドリブ1eは、配線基体1に電線を布線した後、除去しても良い。このため、各ガイドリブ1eは、翼部1bの電線溝1c間の厚さよりも若干薄く形成するか、或いは翼部1bとの境界部分を薄肉に形成して、容易に折り取ることができるようにしておくことが好ましい。
このように構成される配線基体1は、図示しない回転治具に取り付け、図5に示すように、本体1aを軸Ax回りに矢印で示すように回転させながら、布線ヘッド6から供給される電線7を巻き付け、予め設定した配線パターンに従って所望の電線溝1cに布線してゆく。そして、このようにして配線基体1に電線7を布線することにより、配線体が製造される。
【0011】
このとき、配線基体1は、複数の電線溝1cが実質的に同心円上に位置している。このため、布線ヘッド6は、配線基体1と干渉することがあるが、干渉したときには布線ヘッド6側で吸収する。従って、布線ヘッド6は、配線基体1の軸Axに沿った一方向に速度を変えながら移動させるだけで、電線溝1cを利用して電線7を所望形状に布線することができ、配線基体1に対して離接させる必要がない。
【0012】
しかも、配線基体1は、各翼部1bに、電線7を電線溝1cへ案内するガイドリブ1eが多数連設されている。このため、配線基体1は、図7(a)に模式的に示すように、本体1aを矢印方向に回転させて電線7を電線溝1cに布線するときに、図7(b)に示すように、布線ヘッド6とガイドリブ1eとの間に隙間が形成されない。このため、電線7は、図4に示すように、両側のガイドリブ1eによって電線溝1cへと案内されるので、布線速度が速い場合であっても問題なく布線することができる。
【0013】
従って、配線基体1を用いると、配線基体1に電線を巻き付けて製造される配線体並びに配線体を用いた電気接続箱を安価に提供することができるようになる。
但し、このようにして電線7を布線した配線基体1は、図3に示すように、幅W1が各翼部1bに連設したガイドリブ1eの分だけ大きくなっている。このため、布線が終了した配線基体1は、各ガイドリブ1eを翼部1bから除去しても良い。このように、ガイドリブ1eを除去することにより、配線基体1は、図6に示すように、幅W2(<W1)となり、ガイドリブ1eを除去する前に比べて幅が大幅に減少する。
【0014】
一方、配線基体1は、図4に示したように、各ガイドリブ1eが半径方向外方に向かって厚さが薄くなるように形成されている。このため、配線基体1は、布線した電線7が、布線後のハンドリングの際に電線溝1cから抜け出さないように、図8に示すように、各ガイドリブ1eの先端を加熱等によって溶融させて潰しておくとよい。
【0015】
そして、上記のように電線7を布線して製造した配線体は、予め設定した配線パターンに従って電線7を所定の位置でカットする。
次に、配線体は、電線7の所定位置に対応した端子溝1dに圧接端子4やジョイント端子5(図9参照)、を取り付けると共に、配線基体1上下の各保持溝1fに補強板8を取り付ける。補強板8は、端子溝1dに取り付けた端子4がクランク状に折曲形成されていることから、作用する応力によって端子4が座屈しないように補強する。
【0016】
次いで、この配線体を、図9に示すように、アッパケース12とロアケース13を有するケース11内に収納して、図10に示す電気接続箱10が製造される。
ここで、アッパケース12及びロアケース13は、図9に示すように、本体12aの上部に、それぞれ圧接端子4の端部が収容され、図示しないコネクタを装着して圧接端子4と接続するコネクタハウジング12bが複数形成され、外周の互いに対応する位置には着脱自在に係合する係合部12c,13cが形成されている。
【0017】
【発明の効果】
請求項1,2の発明によれば、布線速度が速くても電線を適切に布線することができ、布線に要する時間を短縮して製造コストを低減することが可能な配線基体及び電気接続箱を提供することができる。請求項1の発明によれば、電線が電線溝へ円滑に案内される。
【0018】
請求項1の発明によれば、電線布線後の配線基体を小型化し、従って電線を布線した配線体並びに配線体を用いた電気接続箱をダウンサイジングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基体の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の配線基体のA部を拡大した斜視図である。
【図3】図1の配線基体を回転軸に直交する面で切断した断面図である。
【図4】図1の配線基体の翼部に設けたガイドリブを示す断面図である。
【図5】図1に示す配線基体の電線溝に電線を布線する様子を示す斜視図である。
【図6】布線後の配線基体からガイドリブを除去した状態を示す、図3に対応する断面図である。
【図7】図1に示す配線基体のガイドリブの作用を示す模式図である。
【図8】電線溝から電線が外れることを防止するため、ガイドリブ先端を潰した様子を示す断面図である。
【図9】図1の配線基体に電線を布線した配線体を用いて製造される電気接続箱の分解斜視図である。
【図10】製造された電気接続箱の斜視図である。
【図11】従来の配線基体に電線を布線する様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1 配線基体
1a 本体
1b 翼部
1c 電線溝
1d 端子溝
1e ガイドリブ
1f 保持溝
4 圧接端子
5 ジョイント端子
6 布線ヘッド
7 電線
8 補強板
10 電気接続箱
11 ケース
12 アッパケース
13 ロアケース
Ax 軸
B 配線基体
Claims (2)
- 電気絶縁性の素材から成形され長手方向に沿って複数設けられる本体と、
該本体外周の半径方向外方4箇所に長手方向に沿って設けられた翼部とを備え、該各翼部は、前記本体の中心軸からの半径方向における距離が略等しく設定され、長手方向に沿って設けられた本体と本体の間で実質的に同心円上に形成される電線溝と、
各翼部に連接し、電線を前記電線溝へ案内するように略扇形状かつ前記本体外周の半径方向外方に向って、厚さが薄くなるように形成されるガイドリブとを有し、
前記本体をその中心軸の回りに回転させることで、布線ヘッドにより供給される前記電線が前記案内部によって前記電線溝に円滑に布線されると共に、該布線ヘッドと前記案内部が該回転により干渉する際に面接触するよう構成されている、
ことを特徴とする配線基体。 - 請求項1の配線基体に電線を布線して製造される配線体を、ケース内に収納して製造されることを特徴とする電気接続箱。
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