JP4056681B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロコンピュータや各種駆動回路等を備えた電子制御装置を、例えば、車両のエンジンルーム内に搭載する場合、その電子制御装置には、振動の伝達を抑制するための防振構造が必要となっていた。具体的には、実開平1−61458号公報では、エンジンの吸気マニホールドに電子制御装置が取付られている。その装置において、回路基板を防振ゴムを介してケースに固定することで、吸気マニホールドからの振動を抑制して回路基板に実装される各種電子部品の脱落等を防ぐようにしている。
【0003】
なお同公報の装置では、四角形状の回路基板における角部近傍に4つの防振ゴムを配設し、その防振ゴムで回路基板の振動を抑制するようにしているが、これら防振ゴムは全て同じものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、エンジンルーム内では、負荷変動等により様々な周波数帯の振動が発生し、その振動周波数が防振ゴムによる振動系の共振周波数(共振点)と一致してしまうと、その振動を防ぐことができなくなる。つまり、従来技術のみでは、エンジンルーム等の高振動環境下における電子部品の脱落等を完全に回避することは困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、回路基板に搭載される電子部品の脱落等を回避することができる電子制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1及び2に記載の発明によれば、3つ又は4つの防振部材を介して回路基板がエンジン振動の伝わる取付位置に固定される。また、防振部材として、第1の防振部材、第2の防振部材、第3の防振部材を備え、第1の防振部材と第2の防振部材のバネ定数の偏差が第1の防振部材と第3の防振部材のバネ定数の偏差よりも小さいとき、第1の防振部材と前記第2の防振部材の回路基板上での距離が、第1の防振部材と第3の防振部材の回路基板上での距離より離れている。つまり、第1の防振部材による振動系が共振するとき、第1の防振部材とバネ定数の偏差が小さい第2の防振部材では、その振動を十分に抑制することができない。このため、第2の防振部材を、第1の防振部材に対して離して配置し、第1の防振部材とのバネ定数の偏差が大きい第3の防振部材を、第1の防振部材に対して第2の防振部材よりも近づけて配置する。よって、第1の防振部材による振動系が共振したとしても、その周波数帯の振動では、第1の防振部材に近い第3の防振部材による振動系は共振することはなく、振動を確実に抑制できる。従って、基板全体の振動が緩和される。その結果、回路基板に搭載される各種電子部品の脱落等が回避できる。
【0007】
具体的には、請求項3に記載のように、回路基板の取付位置がエンジンまたはエンジン吸気系部材であると、特に高い振動が加わる場合に有用なものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態におけるエンジン制御システムの概略構成を示しており、同エンジン制御システムは車両のエンジンルーム内に設けられている。なお、このシステムにおいて、車載エンジン1は、例えばガソリン噴射式4気筒エンジンとして構成される。
【0010】
図1に示すように、エンジン1の吸気系において、吸気管2の上流側にはエアクリーナ3が設けられており、吸気管2の下流側は吸気マニホールド5を介してエンジン1に接続されている。また、吸気管2にはスロットルバルブ6が配置されている。そして、吸入空気はエアクリーナ3、吸気管2、吸気マニホールド5を通過してエンジン1に供給され、スロットルバルブ6の開度によって吸入空気量が調整される。また、エンジン1の排気系において、エンジン1に排気マニホールド7が接続され、同排気マニホールド7は排気管8に接続されている。そして、エンジン1から排出される排ガスは、排気マニホールド7、排気管8等を経て大気に放出される。
【0011】
前記吸気管2には吸気圧センサ11が設けられ、同吸気圧センサ11はスロットルバルブ6の下流側の吸入空気の圧力(吸気圧)を検出する。また、前記スロットルバルブ6には同バルブ6の開度(スロットル開度)を検出するためのスロットルセンサ12が設けられ、このスロットルセンサ12はスロットル開度に応じたアナログ信号を出力する。さらに、エンジン1の出力軸(クランク軸)1aには、エンジン回転数を検出するためのクランク角センサ13が設けられ、同クランク角センサ13は所定クランク角毎(例えば、30°CA毎)にパルス信号を出力する。
【0012】
本実施の形態においては、エンジン1を制御するための電子制御装置(以下、ECUという)21が吸気マニホールド5に取り付けられている。具体的には、ECU21は、上記各センサ11,12,13等の検出信号を取り込み、これら各信号に基づいてエンジン運転状態を検知して、燃料噴射量、点火時期等を演算し、図示しないインジェクタ、点火プラグ等のアクチュエータを制御する。
【0013】
次に、ECU21の構成を図2〜図4を用いて説明する。図2は、ECU21の概略構成を示す断面図であり、図3はECU21の下面図(図2のX方向から見た図)である。また、図4は、ECU21の防振構造を説明するための拡大断面図である。
【0014】
図2に示すように、ECU21のケース22は、ケース本体23とカバー24とからなる。同ケース22において、ケース本体23の下面側が開口しており、同開口を塞ぐようにカバー24が被せられて、側面からネジ止めされている。ケース22内には、図3に示すように長方形状の回路基板25が収納されている。回路基板25は、絶縁基板やセラミック基板に導体パターン(図示せず)が形成されたものであって、図2に示すように、同回路基板25の両面に各種電子部品(例えば、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、制御用IC等)26a,26b,26c,26d,26e,26f,26g,26hが搭載されている。つまり、回路基板25には、各種電子部品26a〜26hと導体パターン(図示せず)とによって、前記センサ信号を取り込むための入力回路、制御回路、アクチュエータへの駆動信号を出力するための出力回路等が形成されている。ここで、各種電子部品26a〜26hとして、表面実装用の部品を用いており、同電子部品26a〜26hが回路基板25の両面に表面実装されている。
【0015】
また、ケース22の一側面(図2の左側面)に形成された開口部22aに、コネクタ27が配設されており、同コネクタ27から延びる複数のリード端子27aが回路基板25に接続されている。このコネクタ27によってECU21が前記センサ11,12,13やアクチュエータ(図示せず)に接続されるようになっている。
【0016】
本実施の形態では、回路基板25は、図2及び図3に示すように4つのゴム製のブッシュ31a,31b,31c,31dを介してカバー24に固定されている。同ブッシュ31a〜31dが防振部材に相当する。ブッシュ31a〜31dは、円錐台状に形成されており、径の小さい上端面が回路基板25に当接した状態でネジ止めされ、径の大きい下端面がカバー24に当接した状態でネジ止めされている。
【0017】
詳しくは、図4に示すように、ブッシュ31aにおいて、回路基板25に形成された貫通孔25aとブッシュ31aの上端面とを位置合わせした状態で回路基板25側からネジ32を螺入することにより、回路基板25とブッシュ31aとが結合される。一方、カバー24に形成された貫通孔24aとブッシュ31aの下端面とを位置合わせした状態でカバー24側からネジ33を螺入することにより、カバー24とブッシュ31aとが結合される。なお、他のブッシュ31b〜31dも同様に、ネジ32を用いて回路基板25にネジ止めされるとともに、ネジ33を用いてカバー24にネジ止めされている。
【0018】
また、本実施の形態におけるブッシュ31a〜31dは、その大きさがそれぞれ異なるものが用いられている。具体的には、ブッシュ31a→ブッシュ31b→ブッシュ31c→ブッシュ31dの順に、上端面及び下端面の直径が大きなものが使用されている。つまり、図3に示すように、各ブッシュ31a,31b,31c,31dの下端面の直径Da,Db,Dc,Ddは、Da<Db<Dc<Ddの関係を有している。
【0019】
このように大きさが異なるブッシュ31a〜31dでは、全てのブッシュに対して同じ重量がかかる条件において、図5に示すように、各ブッシュを用いた場合の振動系の共振周波数(共振点)がそれぞれ異なる。図5の横軸には振動周波数をとり、縦軸には共振レベルをとっている。図5において、Paはブッシュ31aを用いたときの共振点、Pbはブッシュ31bを用いたときの共振点、Pcはブッシュ31cを用いたときの共振点、Pdはブッシュ31dを用いたときの共振点である。つまり、共振する周波数帯は、ブッシュ31aが最も低く、ブッシュ31a→ブッシュ31b→ブッシュ31c→ブッシュ31dの順に高くなっている。
【0020】
ここで、ブッシュ(防振部材)とその上に配置する部材で構成される振動系における固有角周波数ωnは、次式のように表される。
【0021】
【数1】
但し、kはブッシュのバネ定数、mはブッシュ上の部材の質量。
【0022】
つまり、ブッシュに加わる振動の周波数が、固有角周波数ωnに対応する周波数f(=ω/2π)と一致するとき、共振する。従って、バネ定数kが大きくなれば、その共振周波数fは高くなる。本実施の形態では、ブッシュ31a→ブッシュ31b→ブッシュ31c→ブッシュ31dの順に、上端面及び下端面における直径を大きくすることでその強度が増し、バネ定数kが大きくなる。このため、図5に示すように、ブッシュ31a→ブッシュ31b→ブッシュ31c→ブッシュ31dの順に、共振点が高くなる。
【0023】
本実施の形態において、上述した4つのブッシュ31a〜31dは、図3に示すように回路基板25の角部近傍に配設されているが、バネ定数(図5に示す共振点)が近いブッシュを離して配置している。つまり、ブッシュ31aを用いたときの共振点Paとブッシュ31bを用いたときの共振点Pbは近いので、図3に示すようにケース22内において、ブッシュ31aとブッシュ31bとを対角線上に配置している。同様に、ブッシュ31cを用いたときの共振点Pcとブッシュ31dを用いたときの共振点Pdが近いので、ブッシュ31cとブッシュ31dとを対角線上に配置している。また、ブッシュ31bを用いたときの共振点Pbとブッシュ31cを用いたときの共振点Pcも比較的近いので、ブッシュ31bとブッシュ31cとを長方形の長辺となる位置に配設するようにしている。このように各ブッシュ31a〜31dを配置することにより、近接する2つのブッシュが同時に共振することが防止される。
【0024】
本実施の形態において、ブッシュ31aを第1の防振部材とした場合、ブッシュ31bが第2の防振部材、ブッシュ31cが第3の防振部材に相当する。ここで、ブッシュ31a(第1の防振部材)とブッシュ31b(第2の防振部材)のバネ定数の偏差が、ブッシュ31a(第1の防振部材)とブッシュ31c(第3の防振部材)のバネ定数の偏差よりも小さい。よって、ブッシュ31a(第1の防振部材)とブッシュ31b(第2の防振部材)の回路基板25上での距離は、ブッシュ31a(第1の防振部材)とブッシュ31c(第3の防振部材)の回路基板25上での距離より離れている。
【0025】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
エンジン運転時には、エンジン1の負荷や回転数等の条件に応じて様々な周波数帯の振動が発生する。また、ECU21はエンジン1の振動が直接伝わる吸気マニホールド5(エンジン吸気系部材)に配設されているので、エンジン1の運転に伴って高い振動がECU21に伝達される。この場合、ECU21内の回路基板25に振動が伝達されようとするが、振動の伝達経路、つまり、ECU21のケース22と回路基板25との間に防振部材であるブッシュ31a〜31dが介在しているので、同ブッシュ31a〜31dにて振動の伝達が抑制される。また、エンジン1の振動周波数が、4つのブッシュ31a〜31dのうちいずれかの振動系の共振点と一致したとき、共振するブッシュを介して回路基板25に振動が伝わってしまうが、他のブッシュによる振動系はその振動周波数では共振しない。そして、この共振しないブッシュによる振動系により回路基板25の振動が抑制され、回路基板25全体の振動が緩和される。その結果、回路基板25に形成される導体パターンの損傷、回路基板25と各種電子部品26a〜26hとの接合部(具体的には、はんだ接合部)の損傷、電子部品26a〜26hの脱落が回避される。
【0026】
また、実開平1−61458号公報において、電子部品の接合部の損傷を防止すべく、ECU内にゲル状シリコンを充填する技術が開示されている。同公報のように、エンジン制御用のECU21において、ゲル状シリコンを充填した場合、コストが高くなって実用的ではないが、本実施の形態では、バネ定数の異なる4つのブッシュ31a〜31dを用いることにより低コストで回路基板25からの電子部品26a〜26hの脱落等を回避できる。
【0027】
さらに、エンジン1にて発生する振動の周波数帯域では共振が起きないブッシュを用いることも考えられる。この場合、ブッシュ自体が大きくなり、そのコストが高くなることに加えて、回路基板25においてブッシュを配置するための面積が必要となる。つまり、回路基板25における電子部品の実装面積を十分に確保できなくなってしまう。これに対し、本実施の形態では、バネ定数の異なる4つのブッシュ31a〜31dを用いることにより、比較的小さなブッシュにて振動が抑制される。このため、回路基板25における電子部品の実装面積を確保できる。
【0028】
また、高振動環境下となるエンジンルームに置かれるECUにおいて、回路基板のスルーホールにリード端子を挿入して実装する挿入実装用の電子部品を用いると、振動によってリード端子が切断されて回路基板から脱落するおそれがある。そこで、本実施の形態におけるECU21では、電子部品として回路基板25から脱落し難い表面実装用部品を用いている。
【0029】
このように、本実施の形態は、下記の特徴を有する。
(1)電子部品26a〜26hを実装する回路基板25が、ケース22を介してエンジン振動の伝わる吸気マニホールド5に配設されるECU21において、回路基板25は、複数のブッシュ31a〜31dを介して吸気マニホールド5に固定される。また、複数のブッシュ31a〜31dの大きさを変えることによりバネ定数がそれぞれ異なっている。よって、ECU21に加えられる振動周波数が複数のブッシュ31a〜31dのうちのいずれかを用いた場合の共振周波数(共振点)と一致したとき、そのブッシュを介して回路基板25に振動が伝達したとしても、他のバネ定数の異なるブッシュを介しての振動伝達は抑えられる。従って、基板全体の振動が緩和される。その結果、回路基板25に搭載される各種電子部品26a〜26hの脱落等が回避できる。
【0030】
(2)回路基板25の取付位置がエンジン吸気系部材としての吸気マニホールド5であり、特に高い振動が加わる環境下にあるので有用である。例えば、吸気系モジュール(吸気管2、エアクリーナ3、吸気マニホールド5、スロットルバルブ6等の複数の吸気系の部品を用いて構成したモジュール)に回路基板25を取り付ける場合に適用すると、特に有用である。
【0031】
(3)4つのブッシュ31a〜31dのうち、そのバネ定数が近いブッシュを、バネ定数が遠いブッシュに比べ離して配置した。具体的には、例えば、ブッシュ31aとのブッシュ31bのバネ定数の偏差は、ブッシュ31aとブッシュ31cのバネ定数の偏差よりも小さく、ブッシュ31aとブッシュ31bの回路基板25上での距離を、ブッシュ31aとブッシュ31cとの距離より離すようにした。つまり、ブッシュ31aによる振動系が共振するとき、ブッシュ31aとバネ定数の偏差が小さいブッシュ31bでは、その振動を十分に抑制することができない。このため、ブッシュ31bを、ブッシュ31aに対して離して配置し、ブッシュ31aとのバネ定数の偏差が大きいブッシュ31cを、ブッシュ31aに対してブッシュ31bよりも近づけて配置した。よって、ブッシュ31aによる振動系が共振したとしても、その周波数帯の振動では、ブッシュ31aに近いブッシュ31cによる振動系は共振することはなく、振動を確実に抑制できる。
【0032】
なお本発明は、上記以外に次の形態にて具体化できる。
上記実施の形態では、回路基板25をケース22を介して吸気マニホールド5の外壁面に取り付けるものであったが、これに限定するものではない。例えば、図6に示すように、回路基板25をケースなしで直接、吸気管2の内壁面に取り付ける場合に適用してもよい。なおこの場合、回路基板25を、バネ定数が異なる防振部材41a,41bを介して吸気管2の内壁面に取り付ける。このようにしても、回路基板25の振動を抑制でき、回路基板25に搭載される電子部品の脱落等を回避することができる。
【0033】
上記実施の形態において、ブッシュ31a〜31dは円錐台状のものを使用していたがこれに限定するものではない。例えば、円柱状のものや角柱状のものを用いてもよい。
【0034】
上記実施の形態では、ブッシュ31a〜31dの大きさにより各ブッシュ31a〜31dのバネ定数を異ならせるようにしていたが、ブッシュの材質を変更することによりバネ定数を異ならせるようにしてもよい。また、円柱状、角柱状等の防振部材の形状を変えることにより、バネ定数を異ならせるようにしてもよい。
【0035】
さらに、上記実施の形態では、4つのブッシュ31a〜31dのバネ定数全てが異なるものであったが、これに限定するものではない。複数の防振部材のうち少なくとも一つの防振部材のバネ定数が、他のいずれかの防振部材のバネ定数と異なるものであればよい。例えば、2種類のブッシュを用いる場合、バネ定数の同じブッシュ同士を対角線上に配置し、バネ定数が異なるブッシュ同士をそれ以外の部位に配置する。このようにすれば、一方の対角線上に配置したブッシュによる振動系が共振したとしても、もう一方の対角線上に配置したブッシュによる振動系は共振することなく、振動を確実に防止できる。
【0036】
勿論、ブッシュ31a〜31dの数は4つに限定するものでない。但し、ブッシュの数が増えると、コストの増加や電子部品の実装面積の減少を招くので、ブッシュの数は少ない方が好ましい。
【0037】
上記実施の形態において、ECU21はエンジン制御を行うためのものであったが、これに限ることなく、車両制御用(例えば、ABS制御用)のECUやボディ制御用(例えば、エアコン制御用)のECU等に適用してもよい。
【0038】
ECU21の配置箇所に関して、近年のエンジン制御ECUは、車室内の空間の拡大やワイヤハーネスの短縮化を狙ってエンジンルームに搭載するケースが増加しているが、このエンジンルームに搭載されるECUに適用してもよい。特に、ECUをエンジン1に直接取り付ける場合、上記実施の形態のようにECUを吸気マニホールド5、或いは吸気管2やエアクリーナ3といったエンジン吸気系部材に取り付ける場合には、高い振動が加わる環境下にあるので有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるエンジン制御システムの概要を示す構成図。
【図2】実施の形態におけるECUの構成を示す断面図。
【図3】ECUの下面図。
【図4】防振構造を示す拡大断面図。
【図5】各ブッシュの共振特性を示す図。
【図6】他の実施の形態における回路基板の取付位置を示す図。
【符号の説明】
5…エンジン吸気系部材としての吸気マニホールド、21…電子制御装置(ECU)、22…ケース、23…ケースを構成するケース本体、24…ケースを構成するカバー、25…回路基板、31a,31b,31c,31d…防振部材としてのブッシュ、41a,41b…防振部材。
Claims (3)
- 電子部品を実装する回路基板が、エンジン振動の伝わる取付位置に配設される電子制御装置において、
前記回路基板は、3つ又は4つの防振部材を介して前記取付位置に固定されるものであり、
前記防振部材として、第1の防振部材、第2の防振部材、第3の防振部材を備え、
前記第1の防振部材と前記第2の防振部材のバネ定数の偏差が前記第1の防振部材と前記第3の防振部材のバネ定数の偏差よりも小さいとき、前記第1の防振部材と前記第2の防振部材の前記回路基板上での距離は、前記第1の防振部材と前記第3の防振部材の前記回路基板上での距離より離れていることを特徴とする電子制御装置。 - 電子部品を実装する回路基板が、ケースを介してエンジン振動の伝わる取付位置に配設される電子制御装置において、
前記回路基板は、3つ又は4つの防振部材を介して前記取付位置に固定されるものであり、
前記防振部材として、第1の防振部材、第2の防振部材、第3の防振部材を備え、
前記第1の防振部材と前記第2の防振部材のバネ定数の偏差が前記第1の防振部材と前記第3の防振部材のバネ定数の偏差よりも小さいとき、前記第1の防振部材と前記第2の防振部材の前記回路基板上での距離は、前記第1の防振部材と前記第3の防振部材の前記回路基板上での距離より離れていることを特徴とする電子制御装置。 - 前記取付位置は、エンジンまたはエンジン吸気系部材であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
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