JP4056013B2 - 通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法 - Google Patents

通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法 Download PDF

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本発明は、大規模災害発生時、通信網や交換局の故障発生時、イベント等による通信要求が短時間に急増した場合等において、特定の優先電話番号端末機群を優先し、不特定の電話番号端末機群の呼損率の差を無くすとともに、不特定の多くの者が通常と同じ呼損率で、公衆電話回線をできるだけ平等に使用できるようにしようとする通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法に関するものである。本発明は、通信要求が輻輳状態になった場合、一通話当たりの時間を短くするだけでなく、電話のかかり具合を通常と同じにして、不特定の電話番号端末機群の使用者間で平等に電話回線を使用できる通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法に関するものである。
なお、本明細書でいう電話機は、固定電話、公衆電話、および携帯電話のいずれも含むものとする。また、本明細書では、前記公衆電話回線を単に電話回線と記載し、専用電話回線と区別する。
本発明は、大規模災害発生時に、安否確認などのために通信要求が急増し、輻輳状態になり、電話回線が繋がり難い状態になっても、救援、交通、通信若しくは電力の供給の確保や秩序維持等のために、特定の優先電話番号端末機群の重要通信を確保すると共に、必ずしも緊急でない不特定の電話番号端末機群の電話に対して、呼損率を通常と同じにする代わりに、一通話時間を短くして、電話回線を平等に使用しようとする通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法に関するものである。
本発明は、電話回線を利用する固定電話機および携帯電話機に適用でき、特に、災害等の重要通信を行う特定の優先電話番号端末機と、切れ目なく電話回線を保持する必要がない不特定の電話番号端末機とに分けて、重要度と呼量とによって合理的な配分をしようとする通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法に関するものである。
図7は従来における固定電話端末機、携帯電話端末機等を関門移動通信交換局および在圏移動通信交換局を介した接続の一例を説明する模式図である。図7において、電話回線網は、固定電話網1と、関門移動通信交換局2と、加入者が登録されているホームメモリ局3と、在圏移動通信交換局4と、位置登録エリアR内に存在する複数の基地局5と、基地局5内のセルに存在する多数の携帯電話端末機6と、固定電話端末機と、オペレーションセンタ8とから構成されている。
携帯電話端末機6は、在圏の基地局5に自分自身の電話番号と相手先の電話番号を含んだ発信要求信号を発信する。前記基地局5を管理している在圏移動通信交換局4は、その携帯電話端末機6が登録されているホームメモリ局3へアクセスし、前記携帯電話端末機6が実際に加入契約されているかどうかの認証を行った後、在圏の基地局5に通信のための無線回線の設定を要求する。
さらに、前記在圏移動通信交換局4は、基地局5との有線回線、および関門移動通信交換局2との有線回線を設定した後、前記関門移動通信交換局2を介して有線回線で固定電話網1に接続する。前記固定電話網1は、たとえば、前記携帯電話端末機6で接続要求を行った相手先の固定電話端末機7に接続される。
前記固定電話端末機7からの着信は、固定電話網1を経由して、関門移動通信交換局2が通信相手の携帯電話端末機6が登録されているホームメモリ局3にアクセスする。前記ホームメモリ局3は、携帯電話端末機6の現在位置に対応する位置登録エリアRの情報をもっており、その情報は、携帯電話端末機6が移動して位置登録エリアRを変える度に更新される。
したがって、関門移動通信交換局2は、ホームメモリ局3から携帯電話端末機6が現在位置している位置登録エリアR情報を入手し、その位置登録エリアRを管理する在圏移動通信交換局4との間に有線回線を設定する。前記在圏移動通信交換局4は、配下の基地局に呼び出し要求信号を発信させる。携帯電話端末機6は、前記応答信号を在圏の基地局5に発信する。
前記在圏移動通信交換局4は、携帯電話端末機6が登録されているホームメモリ局3へアクセスし、その携帯電話端末機6が加入契約されているかどうかの認証を行った後、在圏の基地局5への有線回線を設定する。そして、在圏の基地局5は、携帯電話端末機6との無線回線を設定する。これらの回線の設定方法は、事業者によって多少異なるが、大略前記のようにして、端末機どうしが接続されている。また、オペレーションセンタ8は、携帯電話網を監視して、基地局の故障や交換局の輻輳などに対応している。
大規模な災害が発生すると、被災者の安否確認や安全であるという報告のための発信・着信の通話需要が急増し、無線回線や有線回線を割り当てることができなくなることが予想される。たとえば、平成7年1月に起こった阪神・淡路大震災において、全国から兵庫県に向かった電話は、ピーク時に通常の約50倍になったという報告がある。
平成7年3月末時点の携帯電話の加入者数は、約430万台であった。しかし、前記携帯電話の加入者数は、ここ数年急速に伸び、平成14年5月末で7000万台を超えている。前記普及状況を考えると、大規模な災害が起こった場合、携帯電話の通信需要は、急増して通信回線(有線回線と無線回線)を割り当てられずに、多くの呼損を生じさせてしまうことが予想される。
このような事態に対して、従来、災害時優先電話契約により予め登録されている特定の優先電話番号の端末機は、通信要求が優先され、他の電話番号の端末機は、発信できないようにして、重要通信を確保する制御が行われている。
特開平09−261735号公報 特開平05−336268号公報 特開昭58−141062号公報
災害時等、優先電話契約の対象機関は、たとえば、気象機関、水防機関、消防機関、災害救助機関、新聞社、放送事業者、金融機関等が幅広く登録されている(電気通信事業法施行規則第56条)。これに加え、携帯電話機の普及は、災害時優先電話契約の台数も増加させている。優先電話端末機であっても、輻輳状態が発生して、通信回線が塞がり、使用できなくなることが予想される。
特に、大災害の現場等では、重要通信の需要は、多く、在圏基地局の無線回線が、すべて使用されてしまい、他の電話番号端末機群の通信ができなくなることが予想される。この場合、一度接続できた端末機は、時間制限なく通信ができるが、その間、全く通信ができない端末機が発生するという問題がある。無線回線は、限られているので、通信要求が多ければ、多いほど通信できない端末機が多くなるという問題がある。このような問題は、重要通信を確保する上で非常に問題であった。
(第1発明)
第1発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法は、少なくとも一つの交換局または基地局の通信要求数および呼損数を監視するステップ、前記交換局または基地局における輻輳状態を検出するステップ、優先契約をしている特定の優先電話番号端末機群と、切れ目なく電話回線を保持する必要がない不特定の電話番号端末機群とに分けるステップ、前記特定の優先電話番号端末機群に優先して電話回線を提供するステップ、前記輻輳状態の交換局または基地局に対して、前記特定の優先電話番号端末機群の優先使用後に残された電話回線の通信要求数にしたがって呼損率を通常と同じにする一通話時間を数1および数2に基づいて演算するステップ、前記不特定の電話番号端末機群に前記演算結果に基づいた電話回線を提供するステップ、前記不特定の電話番号端末機群に対して、前記演算された一通話時間内で通話を切断するステップを少なくとも備えていることを特徴とする。
Figure 0004056013
Figure 0004056013
ただし、B群(不特定の電話番号端末群)の通信規制時間αの時の平均通信時間:h、A群(特定の優先電話番号端末群)とB群の通常時の平均通信時間:1/λ、生起呼数の倍率:N、A群の生起呼数とB群の生起呼数の比:m対n、B群の通信規制時の平均通信時間:Xとする。ただし、Xは正の実数とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、通話時間の規制は、通信回線が全て塞がっている時間が一定時間以上続くこと、および/または生起呼数をカウントし、通常の生起呼数より多くなっていることが一定時間以上続くことに基づいて決めることを特徴とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、前記一通話時間の計算は、通信要求数全体のカウントか、特定の優先電話番号端末機群のカウントからの推定、または不特定の電話番号端末機群のカウントからの推定によって、通信時間を決めることを特徴とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、一通話時間の計算は、特定の優先電話番号端末機群と不特定の電話番号端末機群の生起呼数を契約の比で前記両者の生起呼数の比を推定することによって決めることを特徴とする。
(第発明)
発明の信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、一通話時間の計算は、特定の優先電話番号端末機群と不特定の電話番号端末機群とでチャネルの割当を変えずに、両者の呼損率がほぼ等しくなるように決めることを特徴とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、一通話時間の計算は、生起呼数を観測する観測時間を設定して、過去の数回の観測結果から判断し、特定の時間ごと、段階的に変化させるように決めることを特徴とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、不特定の電話番号端末機群には、通信開始時に、通信規制時間や過去の呼損率を通知することを特徴とする。
(第発明)
発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法において、不特定の電話番号端末機群には、通信規制時間の終了が近づいていることを通知することを特徴とする。
本発明によれば、特定の優先電話番号端末機群とは別に、不特定の電話番号端末機群の間における呼損率の差を無くすとともに、通常と同じ呼損率とし、前記不特定の電話番号端末機群の通信要求数にしたがって、規制する時間を制限することによって、不特定の電話番号端末機群の使用者が前記制限時間以上の通信ができなくなる代わりに、呼損率の差を無くすことができる。
本発明によれば、輻輳状態であっても、不特定の電話番号端末機群の使用者の電話の掛かり具合が通常と同じ呼損率となるようにするとともに、発呼回数が多いほど一通話当たりの時間短くすることで、使用者が平等に電話回線に接続することができる。
本発明によれば、緊急時において、一度接続できた端末機は、時間制限なく通信ができ、その間、全く通信ができない端末機が発生するという問題を解消し、通信要求が多くなっても、通信規制時間を設けることで、重要通信に対する通信時間を確保すると共に、不特定の者に対する通話の機会を平等にできる。
本発明によれば、緊急時において、使用者に通話時間が規制されていることを通知することによって、前記使用者は、規制時間より早めに通話を終了するようにるため、電話回線の利用率が高くなる。
本発明によれば、緊急時において、使用者が現在の呼損率や規制時間を知ることができるので、混雑している状態の程度が判り、不要な発信を行うことが少なくという効果がある。
本発明は、優先電話契約によって特定の電話番号を有する端末機群(優先電話番号端末機群)を専用回線のように切れ目なく、電話回線への接続を保持することが必要なもの(A群)と、電話回線に再度接続できれば、切れ目なく電話回線を保持することが必ずしも必要でない前記以外の端末機群(他の電話番号端末機群)(B群)とに分類する。
オペレーションセンタ等は、関門移動通信交換局、在圏移動通信交換局、および各基地局を監視して、輻輳状態になっている在圏移動通信交換局または基地局を検出する。本発明において、輻輳状態になっている基地局または在圏移動通信交換局配下の基地局は、他の電話番号端末機群(B)の通信時間を規制する。
本発明は、前記不特定の電話番号端末機群(B)の通信時間を制限することによって、不特定の電話番号端末機群(B)の使用者が前記制限時間以上の通信ができなくなる代わりに、電話回線が空いた分、新たな通信ができることになり、緊急時であっても通常と同じ呼損率で、多くの通信を確保できることになる。
また、たとえば、正月あるいはクリスマスのようなイベントの場合、前記優先電話番号端末機群(A)は空き、他の電話番号端末機群(B)は輻輳するため、公衆回線をA群およびB群に分けずに通常の呼損率で、通信時間のみを制限することも可能である。
前述のように特定の優先電話番号端末機群(A)と不特定の電話番号端末機群(B)とを特別に分けない場合オペレーションセンタは、関門移動通信交換局、在圏移動通信交換局、および基地局の通信要求数および呼損数を監視する。前記オペレーションセンタは、たとえば、交換局または基地局における輻輳状態を検出する。しかし、前記方法は、一旦災害が発生したら、特定の優先電話番号端末機群(A)に対して、所定の電話回線を自動的に優先して使用できるようにしておくことが必要である。
前記オペレーションセンタは、輻輳状態の発生している交換局または基地局における通信要求数および呼損数を観測し、これらにしたがって呼損率を通常と同じにする一通話時間を演算する。なお、呼量(アーラン)=1時間当たりの呼数(呼/時間)×平均保留時間(時間/呼)、呼損率=損失呼数/生起呼数である。
前記輻輳状態にある交換局または基地局を介して通話を行う電話回線の使用者は、前記規制された一通話時間内で通話が切断されるようになっている。このように、電話回線の使用者は、呼損率を通常と大略同じにして一通話時間を短くすることにより、電話回線を平等に分け合って利用できる。
(第発明)
発明は、気象関係、水防関係、消防関係、放送事業関係、金融関係等の事業者で災害時等のために優先契約をしている特定の優先電話番号端末機群(A)と、切れ目なく回線を保持することが必ずしも必要でない、前記以外の不特定の電話番号端末機群(B)とに分け、前記優先電話番号端末機群(A)に対して、災害時であっても、優先して電話回線を接続できるようにし、不特定の電話番号端末機群(B)のみの通信時間を規制している。
すなわち、不特定の電話番号端末機群(B)は、前記特定の優先電話番号端末機群(A)に優先的に電話回線が提供された後に、残された電話回線の通信要求数にしたがって呼損率を通常と同じにする一通話時間が計算され、前記一通話時間内で通話した後、電話回線が切断される。また、第発明は、特定の優先電話番号端末機群(A)と不特定の電話番号端末機群(B)が共に優先契約をしている場合とすることもできる。この場合、特定の優先電話番号端末機群(A)は、切れ目なく電話回線を接続することが必要があり、不特定の電話番号端末機群(B)は、優先順位が低く、電話回線を切れ目なく保持する必要がないものとする。前記一通話時間(規制)の計算は、まず、
Figure 0004056013
によって、通常時の平均通信時間から通信規制時間αを計算する。しかし、特定の優先電話番号端末機群(A)は、通信規制を行わずに、不特定の電話番号端末機群(B)のみの通信規制を行う場合、両者の生起呼数の比をm:nとして、
Figure 0004056013
を用いて不特定の電話番号端末機群(B)の通信規制時間Xが求められる。平均通信時間Xを求め、
Figure 0004056013
のhに代入することにより通信規制時間αが求められる。ただし、Xは正の実数である。
前記通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法は、輻輳状態においても、呼損率を通常状態と同じになるように低下させる点に特徴がある。すなわち、前記通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法は、輻輳状態であっても、電話の掛かり具合が同じで、発呼回数が多いほど一通話当たりの時間が短くなるが、使用者にとって電話回線を通常と同様な呼損率で平等に利用していることになる。
(第発明)
発明における通話時間の規制は、電話回線が全て塞がっている時間が一定時間以上続くこと、および生起呼数をカウントし、通常の生起呼数より多くなっていることが一定時間以上続くことに基づいて決められている。また、前記通話時間の規制は、呼損状態および生起呼数の状態を通常と比較していずれか一方が予め決められた一定時間以上継続することによってもよい。
(第発明)
発明における一通話時間の計算は、通信要求数全体のカウントか、特定の優先電話番号端末機群のカウントからの推定、または不特定の電話番号端末機群のカウントからの推定によって、不特定の電話番号端末機群(B)に割り当てられている電話回線に基づいて、通話時間を決めている。第発明は、計算が容易であり、電話回線が使用者に公平に配分される。
(第発明)
発明における一通話時間の計算は、電話回線を特定の優先電話番号端末機群(A)と不特定の電話番号端末機群(B)の生起呼数を契約の比で前記両者の生起呼数の比を推定し、これに基づいて配分する。第発明は、生起呼数に着目して、電話回線を配分している。
(第発明)
発明における一通話時間の計算は、特定の優先電話番号端末機群(A)と不特定の電話番号端末機群(B)とで呼損率がほぼ等しくなるようにする。すなわち、両者は、チャネルの割当を変えずに、一通話時間だけを規制して、通常時とほぼ同じ呼損率にしている。
(第発明)
発明における一通話時間の計算は、生起呼数と過去の観測結果に着目すると共に、規制を段階的に行おうとするものである。すなわち、前記一通話時間の規制は、生起呼数を観測する観測時間を設定して、過去の数回の観測結果から判断し、特定の時間ごとに段階的に変化させるようにしている。
(第発明)
発明は、不特定の電話番号端末機群(B)に対して、通信開始時に、通信規制時間や過去の呼損率を通知する。これらは、一定時間毎に通知チャネル等により一般に通知する。電話回線の使用者は、前記通信規制時間や過去の呼損率を知ることで、輻輳状態を把握すると共に、必要最低限の時間で回線を切断するような努力をするようになる。
(第発明)
発明は、不特定の電話番号端末機群(B)に対して、通信規制時間の終了が近づいていることを通知する。たとえば、前記通知は、残りの通話時間が後何秒であるかが判るため、用件を早めに終えようとする。その結果、電話回線の呼損率を下げることができる。
本発明は、輻輳状態を検出する輻輳状態検出手段と、通信要求数および呼損数を観測する通信要求数および呼損数観測手段と、規制された一通話時間を演算する演算手段と、電話回線を切断する切断手段とから構成されている。
輻輳状態検出手段は、少なくとも一つの交換局または基地局を監視することにより、電話回線の輻輳状態を検出する。前記通信要求数および呼損数観測手段は、前記輻輳状態検出手段によって検出された交換局または基地局の通信要求数および呼損数を観測する。演算手段は、前記通信要求数および呼損数観測手段によって観測された通信要求数および呼損数等を基にして、使用者が電話をかける際の呼損率を通常と同じにする一通話時間を計算する。切断手段は、前記演算手段によって演算された一通話時間が終了次第電話回線を切断することによって、使用者に電話回線を平等に配分する。
本発明は、電話番号検出手段によって、輻輳状態の交換局または基地局の優先契約をしている優先電話番号端末機群(A)と、他の電話番号端末機群(B)とを分ける点で、第12発明と異なっている。したがって、第13発明において、前記優先電話番号端末機群(A)は、優先して電話回線に接続される。
不特定の電話番号端末機群(B)は、通信要求数および呼損数等が観測され、前記観測された通信要求数等によって、呼損率を通常と同じにする一通話時間が演算される。そして、使用者は、前記規制された一通話時間だけ、通話が許可された後、自動的に電話回線が切断される。
本発明は、警告手段によって、使用者に通話時間が規制されていることを示す警告音またはバイブレーションを発生させる。さらに、切断前にも複数回行うことができる。使用者は、前記警告手段における音または振動等によって、用件を早く終了するようにするため、電話回線の利用率が高くなる。
本発明は、通知手段によって規制された通話時間の残り時間を表示するようになっている。使用者は、前記通知手段に表示された残り通話時間を見て、短い時間を有効に話すようになり、電話回線の利用率を向上させることができる。
本発明の表示手段は、現在の呼損率または通信規制時間、あるいは呼損率および通信規制時間を表示することにより、使用者が輻輳状態を知り、無用な電話をかけないようになり、電話回線を有効に使用することができる。また、前記表示装置は、不特定の電話番号端末機群あるいは一般の使用者の電話機等に取り付けることにより、現在の通信網おける輻輳状態を知ることができる。
本発明の通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御システムは、固定電話機から固定電話機、携帯電話機から携帯電話機、あるいは固定電話機と携帯電話機の相互の使用ができる。
図1は本発明の一実施例で、通信規制時間を決めるためのブロック構成図である。図1において、通信システムは、オペレーションセンタ111と、交換局112、端末機群113、114と、これらを接続する電話回線とから構成されている。前記オペレーションセンタ111は、基地局や交換局を監視している基地局・交換局の監視手段11と、輻輳基地局や輻輳交換局を検出する輻輳基地局・交換局検出手段12とを監視あるいは制御している。
交換局は、輻輳交換局の優先電話番号端末機群を検出するための輻輳交換局の優先電話番号検出手段13と、空き回線を探し、回線を設定する回線設定手段14と、輻輳交換局の他の電話番号端末機群を検出するための輻輳交換局の他の電話番号検出手段15と、輻輳交換局における通信要求数および呼損数を観測する通信要求数および呼損数観測手段16と、前記通信要求数等から通信規制時間を演算すると共に、前記通信規制時間を決定する通信規制時間演算・決定手段17と、前記通信規制時間演算・決定手段17に基づいて、発呼者に対して通話時間を設定する通話時間設定手段18と、発呼者が実際に話せる通話時間や通話終了時間を通知する通信時間通知手段19とを少なくとも備えている。
前記交換局112における前記各機能は、基地局に設けることも可能である。端末機群には、専用線のように切れ目なく回線を保持することが必要な優先電話番号端末機群(A)113と、再度回線を接続できれば切れ目なく回線を保持することが必ずしも必要でない他の電話番号端末機群(B)114とがある。
図2は本発明の実施例を説明するためのフローチャートの一例である。図2において、図7に示した通信網が構成されている中で、各交換局または基地局が連携して行われているものとし、たとえば、全体を管理するオペレーションセンタ111のような上位局が指令し、(在圏移動通信)交換局112が中心となって実行することができる。その際に、優先電話番号端末機群(A)からの発呼以外は、優先電話番号規制により規制がかかっているものとする。
まず、ステップ211において、たとえば、オペレーションセンタ111は、基地局・交換局の監視手段11に輻輳状態を監視させ、輻輳基地局・交換局検出手段12によって輻輳交換局を検出する。前記輻輳交換局の優先電話番号検出手段13は、契約された電話番号によって、優先電話番号端末機群からの発呼、すなわち、通信要求があったことを検出する(ステップ212)。
次に、前記優先電話番号検出手段13は、前記電話番号により、前記発呼が優先電話番号端末機群(A)のものであるか否かを調べる(ステップ213)。前記通信要求が優先電話番号端末機群(A)からのものではないと判定した場合、交換局112の図示されていない制御装置は、空き回線があるか否かを調べる(ステップ214)。
前記制御装置は、前記ステップにおいて、空き回線がないと判断した場合、呼損(ステップ215)とみなし、ステップ211のスタートに戻らせる。前記ステップ213において、前記優先電話番号検出手段13は、前記通信要求が重要通信クラス、すなわち、発呼が優先電話番号端末機群(A)のものであると判断した場合、前記制御装置に空き回線を探させる。
前記制御装置は、空き回線があるか否かを調べる(ステップ216)。前記優先電話番号検出手段13は、空き回線がないと判断した場合、呼損(ステップ217)となり、通信網から消えてエンドとなる(ステップ220)。前記制御装置は、有線回線および/または無線回線に空き回線があると判断した場合、回線設定手段14により電話回線が設定され(ステップ218)、通信が可能な状態になる。
優先使用者は、通話が終了した場合、終話(ステップ219)となり、通常の手段によって電話回線が切断され、エンドとなる(ステップ220)。ステップ214において、輻輳交換局の他の電話番号検出手段15は、電話番号により優先電話番号端末機群(A)ではなく、他の電話番号端末機群(B)であると判断した場合、前記制御装置によって、空き回線があるか否かを調べさせる。
前記制御装置は、空き回線があると判断した場合、回線設定手段14によって電話回線が設定され(ステップ221)、通信が可能な状態になる。もし、前記優先電話番号検出手段13は、前記優先電話番号端末機群(A)からの重要通信の要求が多く、輻輳状態であると判断した場合(ステップ223)、通信要求数および呼損数観測手段16、通信規制時間演算・決定手段17、通話時間設定手段18等によって通信時間が規制される。
前記優先電話番号検出手段13は、輻輳状態でないと判断した場合、通話が開始された後、終話(ステップ224)し、エンド(ステップ220)となる。輻輳基地局・交換局検出手段は、通信網が輻輳状態であると判断した場合、前記規制された通信時間で通話を可能にする。
その際、通信規制時間通知手段19は、発呼者に対して残り時間を警報音やバイブレーション等によって通知する(ステップ225)。通話時間設定手段18は、規制時間が来次第、電話回線を切断する(ステップ226)。発呼者は、前記通信時間通知手段19の通知により、通信規制時間前に終話し(ステップ227)、エンド(ステップ220)となる。
前記輻輳状態であるという判定は、たとえば、電話回線が全て塞がっている時間が一定時間以上続くことや、生起呼数をカウントし、通常の生起呼数より多くなっていること等を基準にして行うことができる。
通信時間通知手段19は、たとえば、もうすぐ通信が規制され、切断されることを知らせるため、電話回線が切断されるt秒前からある間隔をもって複数回の警報音を鳴らすか、またはバイブレーションを起こすといった方法がある。これらは、通信チャネルに付属して使用される付随制御チャネルを使用して、端末機を動作させるようにする。
警報音を聞いたり、バイブレーションを感じたりした使用者は、通信が切れることが予め判るため、話の内容を手短にするなどの対処ができる。回線設定手段14は、予め決められた通信規制時間を過ぎたら電話回線を自動的に切断する。ここで、空いた回線は、すぐに他の通信要求のために使用されることになる。もちろん、通信規制時間前に終話要求ができれば終話となり、電話回線は空くことになり、前記同様に、他の電話回線として使用されることになる。
通信規制時間は、生起呼数に応じて、変化させることができる。すなわち、前記通信規制時間は、回線数と所要の呼損率から、その回線システムが処理できる呼量a(通信量を示す量、単位はerl)を求めることで決められる。携帯電話機のような移動体がほとんど静止していれば、アーランB式を用いることができるし、予めシュミレーション等により計算表を作っておくこともできる。
呼量aは、単位時間当たりの生起呼数×平均保留(通信)時間で表せる。単位時間当たりの生起呼数がN倍になった場合、平均通信時間を1/Nにすれば、システムに加わる呼量は、通常の呼量と同じになり、呼損率を通常(所要)の状態にできる。規制すべき通信規制時間αは、以下のようにして求まる。移動体は、全て静止していて、呼の生起は、ランダム、通信時間は、指数分布に従うと仮定する。また、災害によって増加するのは、生起呼数で、呼の通信時間の分布は同じ指数分布とする。
通信規制時間αの時の平均通信時間hは、指数分布を仮定しているので、以下のように求まる。ただし、通常時の平均通信時間を1/λ とする。
Figure 0004056013
すると、通信規制時間αは、
Figure 0004056013
となる。
今、通信時間を規制するのは、他の電話番号端末機群(B)だけで、優先電話番号端末機群(A)は規制しないとして、生起呼数がN倍になった時、単純に通信時間を1/Nとすると、通常の呼量にはならない。全体の生起呼数がN倍になり、優先電話番号端末機群(A)の生起呼数と他の電話番号端末機群(B)の生起呼数の比が、m:nである場合には、以下のようになる。
通常状態の優先電話番号端末機群(A)の生起呼数をCa、他の電話番号端末機群(B)の生起呼数をCb、通常の平均通信時間を1/λ、求める平均通信時間をXとする。
Figure 0004056013
より、
Figure 0004056013
Xを(2)のhに代入すれば、通信規制時間が求まる。ただし、Xは正の実数とする。
呼の発生がランダム、通信時間が指数分布、優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の呼の発生は、同じ率で、増加、減少するという前提があるが、おおよそ、このように見積もれる。通常時の平均通信時間1/λは、通常の観測により求めることができるので、生起呼数がN倍になったら、αを求めて、他の電話番号端末機群(B)の通信時間を規制すれば、呼損率を通常の呼損率に下げることができる。生起呼数は、優先電話番号端末機群(A)の生起呼数の(1+m/n)倍として推定してもよいし、他の電話番号端末機群(B)の(1+n/m)倍として推定することもできる。
優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の生起呼数の比は、時間と地域によって、異なり、優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の生起呼数をカウントして、その比を計算することが正確であるが、推定としては、もともとの契約加入者の比を使用することもできる。
通信規制時間は、生起呼数を観測する観測時間を設定して、過去の数回の観測結果から判断し、時間ごとに段階的に変化するものになる。観測時間の設定と何回の観測結果を使用するかは、短く、少なく設定すれば、それだけ、早く状態に対応したものになる。しかし、たまたま、まとまって呼が生起する場合を、呼量が多い状態と間違えることもあるので、システムの運用方針にあたって適切な観測方法を使用する。
優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)とに分類し、他の電話番号端末機群(B)に通信時間規制を適応することで、無駄なチャネルの占有をなくし、空きチャネルを多くし、多くの重要通信を確保できる。全ての端末機に通信時間規制を行わないで、救援活動等でどうしても、通信を中途で切ることができない機関の端末機群は、切ることなく通信ができるようになる。
しかし、チャネル割り当て時には、優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)も受け入れるのに差がないので、呼損率は同じになり、特定の端末機だけ通信が全くできないという状態がなくなる。規制時間を生起呼数を観測して、呼量にあわせて通信時間を段階的に変化させるので、状況にあった適切な規制となる。
呼の発生は、ランダムで、通信時間は、指数関数分布とする。たとえば、各セルにチャネルが10チャネル割り当てられていて、通常の呼量は、3.1erl、平均通信時間は、120秒であれば、呼損率は、約0.1%となる。災害等で、呼量が3倍の9.3erlになったとする。
優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の呼量の比が、0.1:0.9で、セルが1Kmの正方形で、移動帯が0−20Km/hの一様な分布で移動している場合、シュミレーションによると、呼損率は、優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)でともに約15%となる。他の電話番号端末機群(B)に通信時間規制を行い36秒の通信規制時間にすると、呼損率を優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)でともに0.1%にできることが判明した。
図3は本発明の他の一実施例であり、通信規制時間を決めるためのブロック構成図で、(イ)および(イ)で接続されている。図3に示された実施例は、輻輳交換局の優先電話番号検出手段13と輻輳交換局の他の電話番号検出手段15とにそれぞれ通信要求数および呼損数観測手段161、162が設けられており、前記観測結果により通話路割当手段163によって通話路を割当てている点で図1に示された実施例と異なっている。
たとえば、正月やクリスマスの当日は、優先電話番号端末機群(A)の回線に余裕があるにもかかわらず、他の電話番号端末機群(B)の通信時間を規制するといったことを無くすものである。前記実施例は、事件が発生した場合等があると、図1に示すような状態に戻せるようにする必要がある。
図4は本発明の実施例における基地局内におけるセルの一例を説明するための図である。図4において、セルは、形状が正方形で一辺の長さ1Km、12Km×12Kmの二次元状サービスエリアで、各セルに10チャネルが割り当てられているとする。道路が格子状に配置されていて、移動体がその上を0−20Km/hの一様分布で移動している場合の計算機シュミレーションを行った。統計収集エリアは、中央部の16セルとした。この発生は、ランダムで、通信時間は、指数分布で平均が120秒とした。
基本呼量を3.1erlとし、その時の呼損率は、0.1%であった。優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の呼量比を0.1:0.9とし、呼量を基本呼量の3倍の9.1erlに増加させた。他の電話番号端末機群(B)に規制をかけないときは、優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)でそれぞれ15.7%と16.2%となった。
図5は優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)における通信規制時間と呼損率との関係を説明するための図である。
規制時間は、減少すると共に、空きチャネルが多くなり、呼損率が低下していることが判る。優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)の呼損率は、チャネルの割り当てに差をつけていないため、ほとんど変わりないのが判る。図5において、規制時間が36秒の時に呼損率が略0.1%となった。
図6は優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)における通信規制時間と平均通信時間との関係を説明するための図である。図6において、規制をかけない優先電話番号端末機群(A)の平均通信時間は、約120秒で略一定であるが、他の電話番号端末機群(B)は、規制時間と共に平均通信時間が減少していくのが判る。図6において、規制時間が36秒の時は、31秒の平均通信時間になった。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。図1および図2において示されているブロックは、周知または公知の技術によって達成できるものであり、また、通信規制時間の決め方は、本発明の明細書に記載されている範囲で変形可能である。
本発明の実施例は、オペレーションセンタによって輻輳基地局・交換局を検出し、当該輻輳基地局・交換局により一通話時間の規制時間を演算しているが、オペレーションセンタで前記検出と演算を同時することも可能である。さらに、前記検出および演算は、任意の場所によってそれぞれまたは一括して行うこともできる。本実施例では、通信要求数および呼損数によって、輻輳状態を監視しているが、呼量および呼損率によることも可能である。本実施例において、一通話時間の規制時間を使用者に報知する場合であっても、「通知」という文言に統一してある。
本発明の一実施例で、通信規制時間を決めるためのブロック構成図である。(実施例1) 本発明の実施例を説明するためのフローチャートの一例である。 本発明の他の一実施例であり、通信規制時間を決めるためのブロック構成図で、(イ)および(イ)で接続されている。(実施例2) 本発明の実施例における基地局内におけるセルの一例を説明するための図である。 優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)における通信規制時間と呼損率との関係を説明するための図である。 優先電話番号端末機群(A)と他の電話番号端末機群(B)における通信規制時間と平均通信時間との関係を説明するための図である。 従来における固定電話端末機、携帯電話端末機等を関門移動通信交換局および在圏移動通信交換局を介した接続の一例を説明する模式図である。
符号の説明
11・・・基地局・交換局の監視手段
12・・・輻輳基地局・交換局検出手段
111・・・オペレーションセンタ
13・・・輻輳交換局の優先電話番号検出手段
14・・・回線設定手段
15・・・輻輳交換局の他の電話番号検出手段
16・・・通信要求数および呼損数観測手段
17・・・通信規制時間演算・決定手段
18・・・通話時間設定手段
19・・・通信時間通知手段
112・・・交換局
113・・・優先電話番号端末機群
114・・・他の電話番号端末機群
161・・・通信要求数および呼損数観測手段
162・・・通信要求数および呼損数観測手段
163・・・通話路割当手段

Claims (8)

  1. 少なくとも一つの交換局または基地局の通信要求数および呼損数を監視するステップ、
    前記交換局または基地局における輻輳状態を検出するステップ、
    優先契約をしている特定の優先電話番号端末機群と、切れ目なく電話回線を保持する必要がない不特定の電話番号端末機群とに分けるステップ、
    前記特定の優先電話番号端末機群に優先して電話回線を提供するステップ、
    前記輻輳状態の交換局または基地局に対して、前記特定の優先電話番号端末機群の優先使用後に残された電話回線の通信要求数にしたがって呼損率を通常と同じにする一通話時間を数1および数2に基づいて演算するステップ、
    前記不特定の電話番号端末機群に前記演算結果に基づいた電話回線を提供するステップ、
    前記不特定の電話番号端末機群に対して、前記演算された一通話時間内で通話を切断するステップ、
    を少なくとも備えていることを特徴とする通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
    Figure 0004056013

    Figure 0004056013
    ただし、B群(不特定の電話番号端末群)の通信規制時間αの時の平均通信時間:h、A群(特定の優先電話番号端末群)とB群の通常時の平均通信時間:1/λ、生起呼数の倍率:N、A群の生起呼数とB群の生起呼数の比:m対n、B群の通信規制時の平均通信時間:Xとする。ただし、Xは正の実数とする。
  2. 前記通話時間の規制は、通信回線が全て塞がっている時間が一定時間以上続くこと、および/または生起呼数をカウントし、通常の生起呼数より多くなっていることが一定時間以上続くことに基づいて決めることを特徴とする請求項1に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  3. 前記一通話時間の計算は、通信要求数全体のカウントか、特定の優先電話番号端末機群のカウントからの推定、または不特定の電話番号端末機群のカウントからの推定によって、通信時間を決めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  4. 前記一通話時間の計算は、特定の優先電話番号端末機群と不特定の電話番号端末機群の生起呼数を契約の比で前記両者の生起呼数の比を推定することによって決めることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  5. 前記一通話時間の計算は、特定の優先電話番号端末機群と不特定の電話番号端末機群とでチャネルの割当を変えずに、両者の呼損率がほぼ等しくなるように決めることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  6. 前記一通話時間の計算は、生起呼数を観測する観測時間を設定して、過去の数回の観測結果から判断し、特定の時間ごと、段階的に変化させるように決めることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  7. 前記不特定の電話番号端末機群には、通信開始時に、通信規制時間や過去の呼損率を通知することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
  8. 前記不特定の電話番号端末機群には、通信規制時間の終了が近づいていることを通知することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載された通信網を介して通話する電話機の通信時間規制制御方法。
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