JP4055579B2 - 新規抗体 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、レビー小体等のα−シヌクレイン凝集物に特異的に結合する抗体、該抗体を含有するレビー小体及びシヌクレイノパチー(シヌクレイン症)病変の検出薬ならびにレビー小体及びシヌクレイノパチー(シヌクレイン症)病変の検出方法に関する。
背景技術
パーキンソン病(PD)、レビー小体型痴呆症(DLB)等の変性神経細胞にはレビー小体(LB)などの形でα−シヌクレインが凝集・蓄積する[Am.J.Pathol,152 879(1998)]。α−シヌクレインはPD、DLB以外にも脊髄小脳変性症の一種である多系統萎縮症のグリア細胞やHallervorden−Spatz病におけるLB、変性神経突起などに蓄積することが知られ、これらの疾患はシヌクレイノパチー(シヌクレイン症)と総称される。さらに家族性PD家系でα−シヌクレインの変異が見出されたこと[Science 276:2045(1997)]からα−シヌクレインのPDならびにシヌクレイノパチー発症における役割が注目されている。
しかし、α−シヌクレインを細胞内で過剰発現させるのみではLBは形成されないという事実、α−シヌクレイン変異が家族性PD以外では認められないことなど、PD及びDLBとα−シヌクレインとの関係には未だ不明な点が多く、分子レベルでの解明が待たれている。
これまでα−シヌクレインの研究にあたり種々の抗α−シヌクレイン抗体が調製されてきたが、これら抗体はレビー小体等と結合するとともに正常脳に存在するα−シヌクレインとも結合することが知られていた。
一方、α−シヌクレインのSerはG蛋白結合型受容体キナーゼ(GRK)、カゼインキナーゼ(CK1、CK2)などによりリン酸化されうる[J Biol Chem 275,26515(2000),J Biol Chem 275,390(2000)]が、生理的条件下において、あるいは上記レビー小体などPDあるいは他のシヌクレイノパチーなどの病的条件下においてリン酸化されているという報告はない。
発明の開示
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究した結果、レビー小体等の凝集物を構成するα−シヌクレインにおいて構成アミノ酸の1部がリン酸化されていることを発見した。さらにこのリン酸化アミノ酸を有する合成ペプチドを抗原として調製した抗体が、α−シヌクレイン凝集物と特異的に結合することを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は配列番号1において1又は2以上のSerがリン酸化された蛋白質と特異的に結合する抗体である。
また、本発明は配列番号1においてSer9、Ser42、Ser87又はSer129のいずれか1つがリン酸化された蛋白質と特異的に結合する抗体である。
また、本発明は配列番号1においてSer129がリン酸化された蛋白質と特異的に結合する抗体である。
また、本発明は配列番号2においてSer6がリン酸化されたペプチドと特異的に結合する抗体である。
また、本発明は配列番号1においてSer87がリン酸化された蛋白質と特異的に結合する抗体である。
また、本発明は配列番号3においてSer6がリン酸化されたペプチドと特異的に結合する抗体である。
また、本発明は上記抗体のいずれかを含有することを特徴とするシヌクレイノパチー病変検出薬である。
また、本発明は上記抗体のいずれかを使用することを特徴とする配列番号1においてSer129又はSer87がリン酸化されたα−シヌクレインの検出方法である。
発明を実施するための最良の形態
本発明において、「配列番号1において1又は2以上のSerがリン酸化された蛋白質」とは、配列番号1の9、42、87又は129番目のいずれかのSerがリン酸化された蛋白質であり、リン酸化されるSerは1箇所であっても複数箇所であってもよい。
Ser129とはアミノ酸配列においてN末端から129番目に位置するアミノ酸であるSerを意味し、Ser6とはアミノ酸配列においてN末端から6番目に位置するアミノ酸であるSerを意味し、Ser87とはアミノ酸配列においてN末端から87番目に位置するアミノ酸であるSerを意味する。
「特異的に結合する」とは、配列番号1のSerがリン酸化されたα−シヌクレインには結合(又は反応)するが、リン酸化されていないα−シヌクレインには結合(又は反応)しないことを意味する。例えば、配列番号1においてSer129がリン酸化された蛋白質とは結合するが、Ser129がリン酸化されていない蛋白質とは結合しないことである。
具体的には、Serがリン酸化されたペプチドあるいは全長α−シヌクレインとELISA法あるいはウェスタンブロット法で陽性反応を呈するが、Serがリン酸化されていないペプチドあるいは全長α−シヌクレインとは反応を示さないことを意味する。
「抗体」とは、完全な全長分子からなるシヌクレイン及びリン酸化されたSerを含むフラグメントと特異的に結合するポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体、又はこれらの抗体の部分フラグメント(例えばパパインまたはペプシンで分解して得られる断片(FabまたはF(ab’)2またはFab’))を意味し、後述するように公知の製造方法に従って製造することができる。
「シヌクレイノパチー病変検出薬」とは、LBあるいはその他のα−シヌクレイン陽性病変(例えば、GCIやLewy neuriteなどの変性神経突起)を呈するシヌクレイノパチーの脳組織の免疫組織化学的検索において陽性反応を呈し、あるいは脳組織のウェスタンブロット解析により不溶化・蓄積したα−シヌクレインと特異的に反応する抗体、試薬又は薬剤を意味する。
シヌクレイノパチー病変の検出には、検出感度の点から、配列番号1においてSer129がリン酸化された蛋白質とは結合するが、Ser129がリン酸化されていない蛋白質とは結合しない抗体を用いることが好ましい。
本発明に係る抗体は以下のような製造法に従って製造することが可能である。
(1)抗原の調製
DLB脳を各種界面活性剤、例えばTriton−X、Sarkosylなどを用い、可溶性画分と不溶性画分に分画する。さらに、不溶画分を尿素に溶解し、陰イオン交換カラム、例えば、Q−sepharoseカラムにより精製を行う。精製物を臭化シアンで消化後、HPLCでペプチド断片を分離したところ、Serのリン酸化された目的物を得ることができる。また、リン酸化Serを含む合成ペプチド、例えば、
▲1▼ CAYEMPS(PO)EEGYQ(配列番号2のN末端にシステインを付加したもの)
▲2▼ CVEGAGS(PO)IAAAT(配列番号3のN末端にシステインを付加したもの)
は、固相法により合成することができる。合成したペプチドはN−(6−maleimidocaproyloxy)succinimideを縮合試薬として用い、Keyhole Lympet Hemocyaninと結合させ、抗原として用いる。なお、▲1▼及び▲2▼はアミノ酸は1文字表記により表されたペプチドであり、特に S(PO)はリン酸化セリンを表す。
(2)抗体の調製
抗原ペプチド溶液を、温血動物に対してそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに計2〜10回程度投与することにより免疫する。用いられる温血動物は、例えば、ウサギ、イヌ、モルモット、マウス、ラットがあげられる。4回ないし6回皮下免疫を行った時点で試採血を行い、抗体価を測定することが好ましい。血清中の抗体価の測定は、抗原として用いたペプチドを96穴のマイクロタイタープレートに固定し、ELISA法によって行うことができる。抗体価が十分上昇したことを確認した後、全採血し通常行われる方法により抗体を分離精製することができる。精製方法は、例えばゲル濾過法、プロテインAなどの活性吸着剤による精製法をあげることができ、さらにリン酸化されていないリコンビナントα−シヌクレイン蛋白を結合したカラムの素通し画分を採取することによりリン酸化α−シヌクレインに対する特異性を向上させることができる。
(3)モノクローナル抗体の調製
モノクローナル抗体産生細胞の作製は、抗原を免疫された温血動物から抗体価の認められた個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓又はリンパ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と融合させることにより、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ細胞を調製することができる。融合操作は既知の方法、例えばKohler等の方法(Nature、256、495(1975))に従い実施できる。骨髄腫細胞としては例えばPAI、P3U1などがあげられる。融合促進剤としては、ポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウイルス(HVJ)をあげることができるが、好ましくは分子量1000〜6000のPEGである。10〜80%程度の濃度で添加し、20〜40℃でインキュベートすることにより効率よく細胞融合を実施できる。
モノクローナル抗体の選別は、公知の方法に準じて行なうことができる。通常HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加した動物細胞用培地で行なわれる。選別及び育種用培地としては、例えば、10〜20%の牛胎児血清を含むRPMI 1640培地などを用いることができる。培養は、通常5%炭酸ガス下、培養温度20〜40℃にて5日〜3週間行なわれる。
ハイブリドーマ細胞を培養したウェルから培養上清を回収し,ELISA法(enzyme−linked immunosorbent assay)によって抗原ペプチドと反応がある抗体を選択する。まず96穴プレートに抗原ペプチドをしき、一晩底面に吸着させた後、仔牛血清でブロッキングする。ハイブリドーマ細胞の上清を37℃、1時間反応させた後、Mouse Immunoglobulins/HRP(DAKO)を37℃、1時間反応させ、オルトフェニレンジアミンを基質に用いて発色させる。酸で反応を停止させた後、490nmの吸光度を測定して3程度の値がでた抗体を選択し,限界希釈法によるクローニングを行う。
かくして得られる目的とするハイブリドーマ細胞を培養してその培養上清よりモノクローナル抗体を得ることができる。あるいはハイブリドーマ細胞を例えばマウス(Balb/c)に腹腔内投与し、その腹水中からモノクローナル抗体を得ることもできる。
モノクロナール抗体の精製は通常のポリクローナル抗体の分離精製と同様に行うことができる。
産業上の利用可能性
本発明により、レビー小体等の生体内で検出されるα−シヌクレイン凝集物に特異的に結合する抗体の提供が可能となり、レビー小体検出、PD、DLBを含むシヌクレイノパチーの病理診断等に有用である。
実施例1 DLB脳より抽出したα−シヌクレインのウェスタンブロット解析
DLB脳及び正常脳の大脳皮質より灰白質を切り出し、各種界面活性剤を用いて次のように段階的に可溶化した。まず、大脳皮質はTris A溶液pH7.5[50mM Tris(Gibco BRL),1mM EGTA(和光純薬),0.5mM PMSF(Boehringer Mannheim),1μg/ml antipain(SIGMA社),1μg/ml pepstatin(SIGMA社),1μg/ml leupeptin(和光純薬),50mM imidazole(関東化学),25mM β−glycerophosphate(関東化学),20mM NaF(関東化学),10mM Na(関東化学)]中でホモジナイズし、遠心機(日立工機)で4℃、5分、1,000×gで遠心分離した。得られた上清を1000g sup、得られた沈殿物を1000g pptとする。1000g supは遠心機で4℃、15分、350,000×gで遠心分離した。この上清をTris可溶画分とする。
1000g pptはTriton−X溶液[Tris A溶液,1% Triton−X 100(和光純薬),10% sucrose(関東化学),0.5M NaCl(関東化学)]中でホモジナイズ後、遠心機で4℃、15分、350,000×gで遠心分離した。上清はTriton−X可溶画分とした。
得られた沈殿物Sarkosyl溶液[50mM Tris pH7.5,1mM EGTA,1% Sarkosyl(和光純薬)]中でホモジナイズ後、遠心機で25℃、15分、350,000×gで遠心分離した。上清はSarkosyl可溶画分とした。
こうして得られた沈殿物を再びSarkosyl溶液中でホモジナイズ後、遠心機で25℃、15分、350,000×gで遠心分離した。ここで得られるSarkosyl不溶性の沈殿物をTris A 溶液pH7.5中でホモジナイズ後、遠心機で25℃、15分、350,000×gで遠心分離した。得られた沈殿物を尿素溶液[50mM Tris pH7.5,1mM EGTA、8M尿素(nacalai tesque)]中で超音波破砕機(Branson社)により超音波処理後、37℃の湯浴に30分間静置した。その後、25℃、15分、350,000×gで遠心分離した。この上清を尿素可溶画分とする。
こうして得られた、Tris可溶画分、Triton−X可溶画分、Sarkosyl可溶画分、尿素可溶画分をSDS−PAGE(SDS polyacrylamide gel electrophoresis)を用いて電気泳動し、イモビロン膜(MILLIPORE)に転写した後、ヒトα−シヌクレインを特異的に認識するモノクローナル抗体LB509[Am.J.Pathol,152 879(1998)]でイムノブロッティング法[Proc.Natl.Acad.Sci.USA,94 2025(1997)]により解析した結果、正常な可溶性α−シヌクレインはDLB脳、正常脳のTris可溶画分及びTriton−X可溶画分に回収された。一方、尿素可溶画分においては、DLB脳に特異的にウエスタンブロット上15キロダルトン(kDa)の位置に正常α−シヌクレインとほぼ同じ泳動パターンを示す不溶性α−シヌクレインが検出された(図1)。
正常なα−シヌクレインは以下のように精製した。DLB脳及び正常脳の大脳皮質から得られたTris可溶画分に硫酸アンモニウム(関東化学)を最終濃度50%となるように加え、氷上で30分以上静置した後、遠心機で4℃、15分、350,000×gで遠心分離した。上清を取り除き、沈殿物をTris B溶液pH7.5[50mM Tris,1mM EGTA,1% 2−メルカプトエタノール(関東化学),0.5M NaCl]に懸濁後、熱処理[100℃,5分]し、遠心操作により上清を回収した。上清に含まれた塩をPD−10カラム(Pharmacia Biotech社)で取り除いた後、DEAE Celluloseカラム(Whatman社)を用いて精製すると可溶性α−シヌクレインは約0.1M NaCl画分に溶出された。凍結乾燥機(Tomy社)で濃縮した後、TSKgel SuperSW3000カラム(4.6×600mm,Tosoh)を用いたゲル濾過HPLC(high−performance liquid chromatography,Hewlett Packard社)により分画した。SDS−PAGEを用いたウエスタンブロッティング法によりα−シヌクレインが含まれていることを確認した分子量約15kDaの画分をAquapore RP300カラム(2.1×30mm,Applied Biosystems社)を用いた逆相HPLCにより分画したところ、α−シヌクレインはアセトニトリル(関東化学)濃度約60%の画分に分画された。
DLB脳由来の尿素可溶画分に含まれるα−シヌクレインは次のように精製した。まず尿素可溶画分に含まれる蛋白をQ−sepharoseカラム(Pharmacia Biotech社)に吸着させ、0M,0.1M,0.2M,0.3M,0.5MのNaClを含む尿素溶液で段階的に吸着した蛋白質を溶出すると、α−シヌクレインは0.3M NaCl画分に溶出された。この画分を逆相HPLCでAquapore RP300カラムを用いて分画したところ、α−シヌクレインはアセトニトリル濃度約60%の画分に回収された。
このようにHPLCを用いて精製したTris可溶画分及び尿素可溶画分に含まれるα−シヌクレインを凍結乾燥機で乾固後、70%ギ酸(和光純薬)溶液に懸濁し、0.2%臭化シアン(nacalai tesque社)で化学的にペプチド結合を切断した。反応後、溶液を約10倍に希釈し、凍結乾燥機で乾固後、8Mグアニジン塩酸(nacalai tesque社)水溶液に懸濁した。こうして得られたペプチド断片を逆相HPLCでSuperspher Select Bカラム(2.1×125mm,Merck社)を用いて分離、分画した。
分離した各画分をTOF(time of flight)型質量分析機(PerSeptive Biosystem社)及びアミノ酸配列解析機(Applied Biosystems社)で解析[J.Biol Chem.267 17047(1992)]した。その結果、Tris可溶画分由来からはアセトニトリル濃度約31%の画分にα−シヌクレインのC末端部分117〜127に相当する質量数1232のシグナル、アセトニトリル濃度約33%の画分に最C末端部分128〜140に相当する質量数1515のシグナルが検出された。尿素可溶画分由来からはこれらのシグナルに加え、アセトニトリル濃度約31%の画分にα−シヌクレインの最C末端部分に1個のリン酸が付加した質量数1595のシグナルが検出された。さらに質量数1595のピークをナノ・エレクトロスプレー法によるMS/MS解析[J.Neurochem.,71 2465(1998)]に供し、Ser129のリン酸化を確認した。
実施例2 抗体(anti−PSer129)の調製
α−シヌクレインの124−134の配列を含み、且つリン酸化したSer129を含むペプチド、CAYEMPS(PO)EEGYQを固相法により合成し(ペプチド研究所)、KLH(Keyhole Lympet Hemocyanin)とコンジュゲートし、抗原とした。KLHとのコンジュゲーションは常法に従った。1mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩水溶液と1mlのフロイント完全アジュバント(SIGMA社)を超音波処理によってエマルジョン化し、ウサギ(日本白色、体重2.7kg、雌)の背中10箇所以上に分けて免疫した。1ヶ月後に0.5mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩溶液と1mlのフロイント不完全アジュバント(SIGMA社)を超音波処理によってエマルジョン化したものを同様に追加免疫し、以降1週間毎に0.5mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩溶液と1mlのフロイント不完全アジュバントを超音波処理によってエマルジョン化したものを追加免疫した。採血は免疫した1週間後に行い、採取した血液はパスツールピペットでよく撹拌し室温で1時間おいた後、4℃で一晩静置し、5,000×g、10分間遠心して抗血清を得た。
抗体を精製するため、Affi−gel 10(BIO−RAD社)約2mlに対し、リコンビナントα−シヌクレイン([FEBS Lett.,436 309(1998)]によって作製した。)約7.5mgを反応させたカラムを作製した。抗血清を56℃、10分間処理することにより非働化した後、PBS(8mM NaHPO(和光純薬)、2mM NaHPO(和光純薬),131mM NaCl)で5倍希釈し、5μmフィルター(MILLIPORE社)に通してから、このカラムに10時間以上循環し、カラムに吸着されなかった抗体をSer129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体とした。
実施例3 病理組織の染色ならびにウェスタンブロット解析
実施例2において調製したSer129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体(anti−PSer129)を用いてPD、DLB脳を染色した。
DLB脳大脳皮質をホルマリン固定後、50ミクロン厚に薄切し、抗ヒトα−シヌクレイン抗体LB509(A)及びSer129リン酸化特異α−シヌクレイン抗体(B)を用いてアビジン・ビオチン複合体法により免疫染色し、ジアミノベンチジンで褐色に発色した。すると、中脳黒質や大脳皮質においてLB及びLewy neuriteなどの関連病変が強い陽性反応を示したが、従来の抗α−シヌクレイン抗体によって認識されるニューロピルに細顆粒状に分布する正常α−シヌクレイン[Am.J.Pathol,152 879(1998)](図2A)は、本抗体には陰性であった(図2B)。また、多系統萎縮症(MSA)患者脳に出現する細胞内封入体GCI(glial cytoplasmic inclusion)も従来の抗α−シヌクレイン抗体と同様に本抗体に対しても強い陽性反応を示した。
実施例1においてDLB脳及び正常脳の大脳皮質を各種界面活性剤を用いて段階的に可溶化した各画分をSDS−PAGEを用いたウエスタンブロッティング法にて解析した結果、Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体はTris可溶画分、Triton−X可溶画分に含まれる正常のα−シヌクレインとは反応せず、尿素可溶画分に含まれるα−シヌクレインのみと特異的に反応した(図3)。
実施例4 抗体(anti−PSer129)の特異性
実施例2において調製したα−シヌクレイン抗体がSer129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体であることはELISA法(enzyme−linked immunosorbent assay)にて確認した。
常法に従って96穴プレート(Greiner)に、5μg/wellのリコンビナントα−シヌクレインあるいは抗原ペプチドを底面に吸着させた後、実施例2で調製したα−シヌクレイン抗体を100倍希釈して反応させ、常法を用いて発色させると、リコンビナントα−シヌクレインとは結合を示さなかったが、抗原ペプチドとは強い反応性を示した(図4)。
また、SDS−PAGEを用いたウエスタンブロッティング法において、この抗体はDLB脳由来の尿素可溶画分のα−シヌクレインと強く反応したが、この画分とEscherichia coli alkaline phosphatase(SIGMA社)を10units/ml、65℃、2時間反応させる[J.Biol.Chem.267 17047(1992)]ことにより反応性が消失した。
さらに、免疫組織化学的検討においては、この抗体と抗原ペプチドを混和することにって抗原に対する抗体の反応性を吸収したところ[Am.J.Pathol.,152 879(1998)]、吸収抗体に対するLB及びLewy neuriteなどの関連病変の反応性が消失した。
実施例5 抗体(mAb PSer129)の作製
α−シヌクレインの124−134の配列を含み、且つリン酸化したSer129を含むペプチド、CAYEMPS(PO)EEGYQをKLHとコンジュゲートし、抗原とした。100μlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩水溶液に0.5% SDSを加え、フロイント完全アジュバントでエマルジョン化し、マウス(Balb/c,6週齢)背中に免疫した。2週間後に50μlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩水溶液、0.5% SDS、フロイント不完全アジュバントを超音波処理によってエマルジョン化したものを追加免疫し、以降1週間毎に追加免疫を行った。免疫後40日目に脾臓を摘出し、RPMI 1640培地(ペニシリン,ストレプトマイシン入り)中でリンパ球を取り出し、0.17Mの塩化アンモニウムで赤血球処理をおこなった。取り出したリンパ球をポリエチレングリコール法(PEG4000)によりマウス骨髄腫由来のミエローマ細胞PAI株と融合させ、ハイブリドーマ細胞を作製した。ハイブリドーマ細胞をフィーダー細胞入りのHAT培地に懸濁し96穴プレート(Greiner)に分注し15日間培養した。
実施例6 モノクローナル抗体(mAb PSer129)のスクリーニング
ハイブリドーマ細胞を培養したウェルから培養上清を回収し,ELISA法(enzyme−linked immunosorbent assay)によって抗原ペプチドと反応があるmAb PSer129を選択した。まず96穴プレートに40μlの10μg/ml抗原ペプチドをしき、4℃、一晩底面に吸着させた後、100μlの10%仔牛血清で37℃、30分間ブロッキングさせた。ハイブリドーマ細胞の上清50μlを37℃、1時間反応させた後、Mouse Immunoglobulins/HRP(DAKO)を1000倍に希釈して37℃、1時間反応させ、オルトフェニレンジアミンを基質に用いて発色させた。25μlの8N硫酸で反応を停止させた後、490nmの吸光度を測定して3程度の値がでたmAb PSer129を選択し,限界希釈法によるクローニングを行った。
7日前、3日前にそれぞれ0.5mlのプリスタンを腹腔内投与したマウス(Balb/c)に、選択したmAb PSer129のハイブリドーマ細胞を腹腔内注射し、約10日後に腹水を採取した。採取した腹水は室温で30分おいた後、4℃で一晩静置し,15Krpm、10分間遠心して上清を回収した。
実施例7 モノクローナル抗体(mAb PSer129)の特異性
96穴プレートに抗原ペプチドあるいはリコンビナントα−シヌクレインを底面に吸着させた後、α―シヌクレイン抗体(腹水)を1000倍希釈して反応させ発色させるとリコンビナントα−シヌクレインとは結合しなかったが、抗原ペプチドとは特異的に強く反応した(図5)。
DLB脳の大脳皮質を各種界面活性剤を用いて段階的に可溶化した各画分をSDS−PAGEを用いたウエスタンブロッティング法にて解析した結果、Ser129リン酸化α―シヌクレイン抗体はTris可溶画分、Triton−X可溶画分に含まれる正常のα―シヌクレインとは反応せず、尿素可溶画分に含まれるα―シヌクレインと特異的に反応した(図6)。
実施例8 抗体(anti−PSer87)の調製
α−シヌクレインの82−92の配列を含み、且つリン酸化したSer87を含むポリペプチド[KLH]−CVEGAGS(PO)IAAATを合成し(ペプチド研究所)、抗原とした。
1mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩溶液と1mlのフロイント完全アジュバント (SIGMA社)を超音波処理によってエマルジョン化し、ウサギ(日本白色、体重2.7kg、雌)の背中10箇所以上に分けて免疫した。1ヶ月後に0.5mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩溶液と1mlのフロイント不完全アジュバント(SIGMA社)を超音波処理によってエマルジョン化したものを同様に2次免疫し、以降1週間毎に0.5mlの1mg/ml抗原ペプチド生理食塩溶液と1mlのフロイント不完全アジュバントを超音波処理によってエマルジョン化したものを追加免疫した。採血は免疫した1週間後に行い、採取した血液はパスツールピペットでよく撹拌し室温で1時間おいた後、4℃で一晩静置し、5,000×g、10分間遠心して抗血清を得た。
抗体を精製するため、Affi−gel 10(BIO−RAD社)約2mlに対し、リコンビナントα−シヌクレイン([FEBS Lett.,436 309(1998)]によって作製した。)約7.5mgを反応させたカラムを作製した。抗血清を56℃、10分間処理することにより非働化した後、PBS(8mM NaHPO(和光純薬),2mM NaHPO(和光純薬),131mM NaCl)で5倍希釈し、5μmフィルター(MILLIPORE社)に通してから、このカラムに10時間以上循環し、カラムに吸着されなかった抗体をSer87リン酸化α−シヌクレイン特異抗体とした。
実施例9 抗体(anti−PSer87)の特異性
実施例8において調製したα−シヌクレイン抗体がSer87リン酸化α−シヌクレイン特異抗体であることをELISA法(enzyme−linked immunosorbent assay)にて確認した。
96穴プレート(Greiner)に、1.25μg/wellのリコンビナントα−シヌクレインあるいは抗原ペプチド(抗体作成に使用したもの)を底面に吸着させた後、実施例8で調製したα−シヌクレイン抗体を100倍希釈して反応させると、リコンビナントα−シヌクレインとは結合を示さなかったが、抗原ペプチドとは強い反応性を示した。
【配列表】
Figure 0004055579
Figure 0004055579

【図面の簡単な説明】
図1はDLB脳より抽出したα−シヌクレインのウェスタンブロット解析の結果を表す。DLB脳を50mMトリス緩衝液(Tris HCl)、1% Triton−X、1% Sarkosyl、8M尿素(Urea)で可溶化することにより得られた画分を抗ヒトα−シヌクレイン抗体LB509を用いてウェスタンブロット解析した。Cは正常対照人脳、DはDLB患者脳を表す。分子量マーカー位置(キロダルトン表示)を左側に示す。15キロダルトンの位置にα−シヌクレイン蛋白のバンドが陽性を示す。
図2はDLB脳組織の抗α−シヌクレイン抗体ならびにリン酸化特異抗α−シヌクレイン抗体による染色の結果を表す。DLB脳大脳皮質をホルマリン固定後、50ミクロン厚に薄切し、抗ヒトα−シヌクレイン抗体LB509(A)及びSer129リン酸化特異α−シヌクレイン抗体(B)を用いてアビジン・ビオチン複合体法により免疫染色し、ジアミノベンチジンで褐色に発色した。AではLBが円形に陽性を示す(矢印)ほか、正常なα−シヌクレインがニューロピルの全域にびまん性に微細顆粒状の陽性染色を示しているが、神経細胞体は陰性である(*)。BではLB(矢印)の他に、短く縮れたLewy neurite(矢頭)が明瞭に描出されている。
図3はDLB脳より抽出したα−シヌクレインのリン酸化特異抗α−シヌクレイン抗体によるウェスタンブロット解析の結果を表す。DLB脳を50mMトリス緩衝液(Tris HCl)、1% Triton−X、1% Sarkosyl、8M尿素(Urea)で可溶化することにより得られた画分をSer129リン酸化特異α−シヌクレイン抗体を用いてウェスタンブロット解析した。Cは正常対照人脳、DはDLB患者脳を表す。分子量マーカー位置(キロダルトン表示)を左側に示す。15キロダルトンの位置に尿素可溶画分特異的にリン酸化α−シヌクレイン蛋白のバンドが陽性を示す。
図4はアフィニティ精製後のSer129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体の特異性のELISAによる検討を表す。横軸に表示された量のSer129リン酸化ペプチド(配列は実施例2の通り)あるいはリコンビナント全長α−シヌクレインをマイクロウェルプレートに固着させ、Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体と反応後TMB Microwell Peroxidase Substrate(フナコシ)を用いて発色させた。Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体はSer129リン酸化ペプチドと特異的に反応するが、リン酸化されていないリコンビナントα−シヌクレインとは反応しない。
図5はの特異性のELISAによる検討を表す。横軸に表示された量のSer129リン酸化ペプチド(配列は実施例5の通り)あるいはリコンビナント全長α−シヌクレインをマイクロウェルプレートに固着させ、Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体と反応後TMB Microwell Peroxidase Substrate(フナコシ)を用いて発色させた。Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体はSer129リン酸化ペプチドと特異的に反応するが、リン酸化されていないリコンビナントα−シヌクレインとは反応しない。
図6はDLB脳より抽出したα−シヌクレインのウェスタンブロット解析の結果を表す。DLB脳を50mMトリス緩衝液(Tris HCl)、1% Triton−X、1% Sarkosyl、8M尿素(Urea)、SDSで可溶化することにより得られた画分をを用いてウェスタンブロット解析した。分子量マーカー位置(キロダルトン表示)を左側に示す。15キロダルトンの位置にα−シヌクレイン蛋白のバンドが陽性を示す。
図7はアフィニティ精製後のSer87リン酸化α−シヌクレイン特異抗体の特異性のELISAによる検討を表す。横軸に表示された量のSer87リン酸化ペプチド(配列は実施例8の通り)あるいはリコンビナント全長α−シヌクレインをマイクロウェルプレートに固着させ、Ser129リン酸化α−シヌクレイン特異抗体と反応後TMB Microwell Peroxidase Substrate(フナコシ)を用いて発色させた。Ser87リン酸化α−シヌクレイン特異抗体はSer87リン酸化ペプチドと特異的に反応するが、リン酸化されていないリコンビナントα−シヌクレインとは反応しない。

Claims (7)

  1. 配列番号1においてSer129がリン酸化された蛋白質と特異的に結合する抗体。
  2. 配列番号2においてSer6がリン酸化されたペプチドと特異的に結合する抗体。
  3. さらに配列番号1においてSer129がリン酸化されていない蛋白質とは結合しない請求の範囲第項又は第項に記載の抗体。
  4. モノクローナル抗体である請求の範囲第1項〜第項のいずれかに記載の抗体。
  5. ポリクローナル抗体である請求の範囲第1項〜第項のいずれかに記載の抗体。
  6. 請求の範囲第1項〜第項のいずれかに記載の抗体を含有することを特徴とするシヌクレイノパチー病変検出薬。
  7. 請求の範囲第1項〜第項のいずれかに記載の抗体を使用することを特徴とする配列番号1においてSer129がリン酸化されたα−シヌクレインの検出方法。
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