JP4055094B2 - 再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生装置に関し、例えばハードディスク装置等のランダムアクセス機能を有する記録再生装置を用いたノンリニア編集装置に適用することができる。本発明は、ジョグダイヤル、シャトルダイヤルとして機能する回転操作子を用いて、この回転操作子の回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応するように設定して、この回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて記録媒体へのアクセスを制御することにより、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
近年、放送局等における編集現場においては、ランダムアクセス困難なビデオテープレコーダを用いた編集作業に代えて、ハードディスク装置、光ディスク装置等のランダムアクセス機能を有する記録再生装置を用いたいわゆるノンリニア編集作業が採用されるようになされている。
【0003】
すなわちこの種の編集作業においては、1台の記録再生装置に編集対象である種々の素材を記録した後、このようにして記録した種々の素材を再生しながらこれらの素材を選択して編集点を設定する。編集作業においては、このような編集点の設定により編集結果を構成する各編集カットを設定する。さらに編集作業においては、これら各編集カットの編集点と各編集カットの再生順序とを記述した編集リストが生成され、この編集リストに従って、各編集カットを順次再生することにより、編集結果を生成するようになされている。
【0004】
ビデオテープレコーダを用いた編集作業においては、ジョグシャトルダイヤルを操作して磁気テープを早送り、コマ送り等することにより、所望の素材を選択し、また編集点を設定するようになされ、さらには編集結果をプレビューするようになされている。
【0005】
これに対してハードディスク装置等を用いた編集作業においては、主に、GUI(Graphical User Interface)による画面表示と、この画面上におけるマウス等のポインティングデバイスの操作により、この種の処理を実行できるようになされている。
【0006】
このように編集作業における操作は異なるものの、ランダムアクセス可能なハードディスク装置等を用いたノンリニア編集においては、ビデオテープレコーダを用いた編集作業に比して、素材の全体像を迅速に把握でき、また素材の選択、編集点の設定等を迅速に実行できることにより、編集作業に要する時間を短縮することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところでGUIとポインティングデバイスとを用いた操作においては、ジョグシャトルダイヤルによる操作に比して操作性が劣る欠点がある。
【0008】
すなわちジョグシャトルダイヤルは、ユーザーの選択操作によりジョグダイヤル、シャトルダイヤルとして機能する回転操作子である。ジョグダイヤルは、静止画像による再生中に、時計方向又は半時計方向の回転操作量に応じた分だけ時間軸方向又は逆方向に再生位置を変化させる操作子である。またシャトルダイヤルは、標準の再生速度による再生中に、時計方向又は半時計方向の回転角度に応じて再生速度を可変する操作子である。
【0009】
ジョグシャトルダイヤルは、このような操作により、現在の進行中の事象、現在時点の事象に対して時間的に前後する事象を直観的に把握して処理することができ、これにより編集作業における時間的に前後するフレームを選択する処理には極めて適した操作子と考えることができる。
【0010】
これによりノンリニア編集作業に使用するノニリニア編集装置にも、ジョグシャトルダイヤルを適用して操作性を向上することにより、ノンリニア編集作業をさらに一段と効率の良いものにできると考えられる。
【0011】
このとき単にビデオテープレコーダにおける機能をノンリニア編集装置に適用するだけではなく、ランダムアクセス可能な記録媒体の利便性を十分に発揮することができるように、磁気テープを使用する場合では為し得ないような機能を付加することができれば、さらに一段とこの種の編集装置の使い勝手を向上できると考えられる。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮してさらに一段と使い勝手を向上することができる再生装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、第1の動作モードにおいて、回転操作子を自由に回転操作できるように設定し、回転操作子における一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果における時間情報が一定量変化するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御し、また第2の動作モードにおいて、回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、所定の基準位置を基準にした回転操作子における一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果における時間情報の変化速度が一定量変化するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御し、第3の動作モードにおいて、回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、回転操作子における回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して、記録媒体の再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御する。
【0014】
第1の動作モードにおいて、回転操作子を自由に回転操作できるように設定し、回転操作子における一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果における時間情報が一定量変化するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御すれば、ジョグダイヤルとしての機能をこの回転操作子に割り当てることができる。また第2の動作モードにおいて、回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、所定の基準位置を基準にした回転操作子における一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果における時間情報の変化速度が一定量変化するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて記録媒体へのアクセスを制御すれば、シャトルダイヤルとしての機能をこの回転操作子に割り当てることができる。これにより第3の動作モードにおいて、回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、回転操作子における回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して、記録媒体の再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御すれば、これらジョグダイヤル、シャトルダイヤルとして機能する回転操作子の機能を切り換えて、この第1及び第2の値を例えば記録媒体に記録された信号の最先頭及び最後尾に設定して、この回転操作子の操作に応動して素材全体等を簡易にアクセスすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る編集装置を示すブロック図である。この編集装置1において、記録再生装置2は、映像信号とこの映像信号に付随する音声信号(以下これらをAV信号と呼ぶ)とを記録再生するランダムアクセス可能な記録再生装置であり、エディター3の制御により動作する。
【0017】
すなわちこの記録再生装置2は、エディター3の制御により、アナログ信号又はディジタル信号によるAV信号S1、又はデータ圧縮されたAV信号S1を順次記録媒体4に記録し、これにより編集対象である種々の素材を順次蓄積する。
【0018】
入力回路5は、アナログ信号によるAV信号S1をアナログディジタル変換処理して続くデータ圧縮回路6に出力するのに対し、ディジタル信号によるAV信号S1については、アナログディジタル変換処理を省略して続くデータ圧縮回路6に出力する。
【0019】
データ圧縮回路6は、この入力回路5より出力されるAV信号S1を所定のデータ量にデータ圧縮して出力する。なおここでこのデータ圧縮の圧縮フォーマットは、このAV信号S1を記録する記録媒体の記録容量、記録再生速度、他のシステムとの接続性等を鑑みて決定され、例えばDVフォーマット25〔Mbps〕や、MPEG(Moving Picture Experts Group)2フォーマット50〔Mbps〕等を必要に応じて適用することができる。
【0020】
この実施の形態において、データ圧縮回路6は、MPEG2の手法により、1GOP(Group Of Pictures )のフレーム数が1フレームになるように、連続するフレームをフレーム内符号化処理のみにより符号化処理する。これにより記録再生装置2においては、フレーム間符号化処理を割り当てる場合に比して、所望のフレームを迅速に再生して出力できるようになされている。
【0021】
入出力インターフェース(入出力I/F)7は、このデータ圧縮回路6より出力されるAV信号S1を記録媒体4に記録する。ここで記録媒体4は、ランダムアクセス可能なハードディスク、光ディスク、半導体メモリ素子などが適用され、この実施の形態ではハードディスクが適用される。
【0022】
このようにしてAV信号S1を記録する際に、入出力インターフェース7は、簡易な処理により、タイムコードを基準にしたエディター3からのアクセスに応動して対応するAV信号S1をフレーム単位で再生して出力できるように、各フレームにフレーム番号によるアドレスを割り当てて記録する。なおここでフレーム番号とは、タイムコードの時、分、秒、フレームにより1つのフレームを特定する番号である。またこのとき、エディター3の制御により記録媒体4に記録した各素材(すなわち連続して記録したAV信号S1である)で連続するタイムコードが割り当てられ、このタイムコードによるフレーム番号を割り当てて各フレームを記録する。
【0023】
さらに入出力インターフェース7は、連続したAV信号S1による1つの素材の記録が完了すると、エディター3とのデータ通信により、最先頭のフレーム番号、最後尾のフレーム番号を通知し、この通知に応動したエディター3の制御により記録媒体4に記録された素材リストを更新する。ここで素材リストは、このようにして記録した各素材をエディター3側よりアクセス制御するために必要なテーブルであり、少なくとも連続する各素材の番号、各素材の最先頭のフレーム番号、最後尾のフレーム番号により構成される。
【0024】
また入出力インターフェース7は、このように編集対象の各素材を特定する素材リストに対応して、編集結果の再生に必要な編集リストをエディター3の制御により同様に記録媒体4に記録更新する。ここで編集リストは、記録媒体に記録された素材をエディター3よりアクセスして編集結果として再生するのに必要なリストであり、少なくともオペレータにより設定された編集点を特定するフレーム番号と、この編集点により特定される一連のAV信号(すなわち1つの編集カットである)の再生順序を特定する番号、連続する編集カットの接続形態等により構成される。
【0025】
入出力インターフェース7は、電源起動時等において、エディター3のリクエストによりこれらの素材リスト、編集リストを再生してエディター3に出力する。
【0026】
また入出力インターフェース7は、このようにしてエディター3に出力した素材リスト、編集リストに従ったエディター3のアクセスにおいて、記録時に付加したフレーム番号による読み出しコマンドに従って、記録媒体に記録したAV信号S1をフレーム単位で再生して出力する。これによりこの記録再生装置2においては、例えばNTSC方式によるAV信号S1を出力する場合には、この読み出しの制御コマンドを1/30秒周期で受け付けて対応するAV信号S1を出力するようになされている。
【0027】
なお入出力インターフェース7は、データ圧縮したAV信号S1については、外部機器より直接入力すると共に、上述と同様にして記録媒体4に記録し、またデータ圧縮したままの形式により外部機器にAV信号S1を出力する場合、この記録媒体4より再生したAV信号S1を直接外部機器に出力する。
【0028】
データ伸張回路8は、この入出力インターフェース7より出力されるAV信号S1をデータ伸張して出力し、出力回路9は、このAV信号S1を外部機器に出力する。このとき出力回路9は、必要に応じてこのAV信号S1をディジタルアナログ変換処理してアナログ信号により出力する。
【0029】
これにより記録再生装置2においては、エディター3の制御により記録媒体4に記録されたAV信号S1を再生して出力できるようになされている。
【0030】
モニタ装置11は、この記録再生装置2より出力されるAV信号S1をモニタできるようになされている。
【0031】
エディター3は、オペレータの操作に従ってシステム制御回路13により記録再生装置2の動作を制御し、これにより種々の素材を記録すると共に、記録媒体4に素材リストを更新する。
【0032】
エディター3は、この記録媒体4に記録された素材リストを必要に応じて取得して内蔵のメモリに展開する。エディター3は、このメモリに展開した素材リスト14に従って、またオペレータの操作により作成した編集リスト15に従って、オペレータの操作により記録再生装置2に制御コマンドを発行し、これにより記録媒体4に記録した素材、編集カット等を再生する。なおエディター3は、この編集リスト15については、所定のタイミングで記録媒体4に記録を指示する。
【0033】
エディター3は、この編集リストの作成に必要な各種情報を表示部16に表示し、またオペレータの操作を操作パネル17を介して入力する。
【0034】
これらにより編集装置1では、図2に示すように、連続するタイムコードを割り当てて記録媒体4に種々の素材A、B、Cを記録した後(図2(A))、エディター3の操作によりこれら素材A、B、Cを再生してモニタ装置11によりモニタできるようになされている。またこのモニタ結果を参考にしてエディター3により編集点を設定して編集カットa、b、c、dを設定すると共に(図2(B))、このようにして設定した各編集カットa、b、c、dにより編集リストを作成できるようになされ、さらにはこの編集リストに従って順次編集カットa、b、c、dを再生して編集結果を出力できるようになされている(図2(C))。
【0035】
図3は、エディター3において、編集リストの作成に必要な各種情報を表示する表示部16の表示画面の一例を示す平面図である。この表示画面においては、編集処理のモード(EDIT MODE)の領域が下部に形成され、この領域にアッセンブル(ASSEMBLE)、インサート(INSERT)、オーバー(OVER)の各編集モードを示す表示が配置されるようになされている。表示画面においては、操作パネル17におけるオペレータの選択操作に応動して、これらの表示が選択的に高輝度により表示されるようになされている。
【0036】
表示画面は、このように編集処理のモードを割り当てて残る残りの領域が中央より左右2つの領域に分割され、中央より左側の領域が素材に関する時間情報等の表示に、中央より右側の領域が編集結果に関する時間情報等の表示に割り当てられる。これら中央より左右の領域においては、それぞれ素材及び編集結果に関する対応する事項が並んで配置され、これによりオペレータの使い勝手を向上できるようになされている。またこれら素材及び編集結果に関する領域においては、操作パネル17の操作に応動して素材について再生結果を出力する場合と、編集結果について再生結果を出力する場合とで、対応する領域が選択的に高輝度により表示されるようになされ、これによっても使い勝手が向上されるようになされている。
【0037】
ここで左側の素材に関する領域においては、表示画面の中央側、上部に素材に関する表示部であることを示す表示(SOURCE)が配置される。さらにこの表示の下側に、タイムコードの表示領域が形成される。
【0038】
ここでこのタイムコードの表示領域においては、現在アクセス中のフレームについて、全素材で連続するタイムコード(00:00:00:00)(図2について上述した素材A、B、Cで連続するタイムコードである)が表示され、またこのタイムコードの横にタイムコードの種類が表示される(TC CTL UB)。さらにタイムコードの表示の下に、全素材中におけるアクセス中の素材を示す表示(SHOT/TOTAL)が配置され、ここでは記録再生装置2に456の素材が記録されている中で、123番目の素材を現在アクセスしていることが示されている。さらにタイムコードの表示領域においては、これと並んで現在アクセス中のフレームを何なる単位でアクセスしているのかを示す表示(SCOPE)が形成され、記録再生装置2に記録された全素材を対象としたアクセスを示す表示(ALL)、現在アクセス中の素材を単位にしたアクセスを示す表示(SHOT)、設定された編集点によるカットを単位としたアクセスを示す表示(MARK)が配置されるようになされている。表示画面は、操作パネル17の操作に応動してこれらの表示(ALL)、(SHOT)、(MARK)が選択的に高輝度により表示されるようになされている。
【0039】
表示画面は、このタイムコードの表示領域の下側に編集点に関する情報が表示される。すなわち表示画面には、イン点を示す表示(MARK IN)、対応するタイムコードの表示と、アウト点を示す表示(MARK OUT)、対応するタイムコードの表示とが並んで配置される。さらにこれらの表示の下に、イン点及びアウト点間の長さを示す表示(MARK DURATION)、対応するタイムコードの表示が配置される。表示画面においては、操作パネル17の操作に応動してこれら編集点に関する表示が選択的に高輝度により表示されるようになされている。
【0040】
これに対して右側の編集結果に関する領域においては、表示画面の中央側、上部に編集結果に関する表示部であることを示す表示(PROGRAM)が配置される。さらにこの表示の下側に、素材側の表示に対応してタイムコードの表示領域、編集点に関する表示領域が形成される。なおこれらタイムコードの表示領域、編集点に関する表示領域においては、これらの情報が編集カットの集合である編集結果に関する情報であることから、素材側における「SHOT」の文字に代えて「CUT」の文字が割り当てられて表示され、この文字の表示以外については素材側の表示と同一に形成される。
【0041】
図4は、操作パネル17の主たる操作子の配置を示す平面図である。この操作パネル17は、ビデオテープレコーダを用いた編集装置に使用するエディターの操作パネルと類似して構成され、この図示した操作子の他に種々の操作子が配置される。すなわち操作パネル17においては、左上に処理対象を選択する操作子17Aが配置される。ここでこれら操作子17Aは、素材側を処理対象として選択する操作子(SOURCE)と、編集結果側を処理対象として選択する操作子(PROGRAM)とで構成される。エディター3においては、この操作子17Aの操作に応動して上述した表示画面の左半分、右半分が選択的に高輝度により表示されるようになされている。
【0042】
操作パネル17は、この処理対象を選択する操作子17Aの下側に、処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bが配置される。ここでこれら操作子17Bは、操作子17Aにより選択された全素材又は編集結果全体を処理対象として選択する操作子(ALL)、操作子17Aにより選択された素材又は編集結果のうちの1つを処理対象として選択する操作子(SHOT)、操作子17Aにより選択された素材又は編集結果について、下側に配置された編集点の操作子により指定されるカットを処理対象とする操作子(MARK)とにより構成される。
【0043】
これに対応して操作パネル17の最下段には、編集点の設定に関する操作子17Cが配置される。ここでこの操作子17Cは、イン点を設定、更新する操作子(MARK IN)、アウト点を設定、更新する操作子(MARK OUT)、これらイン点及びアウト点の設定により特定されるカットを編集カットとして登録する操作子(ENTER)とにより構成される。
【0044】
操作パネル17は、これら編集点の操作子17Cの上に、再生中の素材又は編集カットを切り換える操作子17Dが配置される。ここでこの操作子17Dは、時間軸に沿った方向に素材又は編集カットを切り換えて頭出しする順方向送りの操作子(INDEX FWD)と、時間軸を遡る方向に素材又は編集カットを切り換えて頭出しする逆方向送りの操作子(INDEX REV)とにより構成される。
【0045】
これにより図5において符号Fにより示すように、エディター3においては、操作子17Aの操作等により素材を選択した状態で、順方向送りの操作子(INDEX FWD)を操作して、現在再生中の位置より順次時間軸方向に素材を切り換えて頭出しすることができるようになされ、また同様に符号Rにより示すように、逆方向送りの操作子(INDEX REV)を操作して、現在再生中の位置より順次時間軸を遡る方向に素材を切り換えて頭出しすることができるようになされている。
【0046】
これに対して図6において符号Fにより示すように、操作子17Aの操作により編集結果を選択した状態で、順方向送りの操作子(INDEX FWD)を操作して、現在再生中の位置より順次時間軸方向に編集カットを切り換えて頭出しすることができるようになされ、また同様に符号Rにより示すように、逆方向送りの操作子(INDEX REV)を操作して、現在再生中の位置より順次時間軸を遡る方向に編集カットを切り換えて頭出しすることができるようになされている。なおこの操作子(INDEX REV)の操作においては、1回の押圧操作により現在再生中の素材及び編集カットの先頭に再生位置を切り換えた後、続く押圧操作により順次時間軸を遡る方向に素材及び編集カットを頭出しできるようになされている。
【0047】
これに対して操作パネル17は、処理対象を選択する操作子17Aの右側に、ビデオテープレコーダと同様の再生等の操作子17Eが配置される。すなわちこれらの操作子17Eは、録画の操作子(REC)、再生の操作子(PLAY)、静止画による一時停止の操作子(STILL)、巻き戻しの操作子(REV)、早送りの操作子(FF)が配置される。
【0048】
これによりこのエディター3においては、例えば操作子17A(SOURCE)により素材側を選択すると共に操作子17B(ALL)により全体を選択した後、これらの操作子17Dの何れかを操作すると、この選択した素材全体について、操作子17Dに応じて早送り、巻き戻しし、また再生等できるようになされている。
【0049】
またこれに代えて例えば操作子17A(SOURCE)により素材側を選択すると共に操作子17B(SHOT)により1つの素材を選択した後、これらの操作子17Dの何れかを操作すると、この選択した1つの素材について、同様の処理を実行することができるようになされている。また例えば操作子17A(SOURCE)により素材側を選択すると共に操作子17B(MARK)によりカットを選択した後、これらの操作子17Dの何れかを操作すると、編集点の操作子17Cにより未だ登録されていないカットについて、同様の処理を実行できるようになされている。
【0050】
これに対して例えば操作子17A(PROGRAM)により編集結果側を選択すると共に操作子17B(ALL)により全体を選択した後、これらの操作子17Dの何れかを操作すると、編集結果の全体について、同様の処理を実行していわゆるプレビュー、編集結果のビデオテープレコーダへの記録等を実行できるようになされている。
【0051】
また例えば操作子17A(PROGRAM)により編集結果側を選択すると共に操作子17B(SHOT)、(MARK)により1つの編集カットについて、又は編集結果に対して編集点の操作子17Cにより設定されて、未だ登録されていないカットについて、操作子17Dに応じて早送り、巻き戻しし、また再生等できるようになされている。
【0052】
操作パネル17は、この再生等の操作子17Eの下に、サーチダイヤル17Fの動作モードを切り換えるモード切り換え操作子17Gが配置される。ここでこの操作子17Gは、サーチダイヤル17Fをシャトルダイヤルの動作モードに設定する操作子(SHTL)、サーチダイヤル17Fをジョグダイヤルの動作モードに設定する操作子(JOG)、回転角度に対する速度変化の程度を低減してサーチダイヤル17Fをジョグダイヤルの動作モードに設定する操作子(DMC)、サーチダイヤル17Fをスライダの動作モードに設定する操作子(DPC)により構成される。
【0053】
ここでスライダの動作モードは、サーチダイヤル17Fに回転可能な範囲を設定した状態で、この回転操作可能な範囲が、操作子17A、17Bにより選択した処理対象における時間情報の変化範囲に対応するように設定して、記録再生装置2より処理対象を再生する動作モードである。
【0054】
これに対応して操作パネル17には、これらの操作子17Gの下側に、サーチダイヤル17Fが配置され、このサーチダイヤル17Fにおいては、シャトルダイヤル及びスライダの動作モードにおいて、例えば全体として270度以上回転操作できないように回転可能範囲が制限されるのに対し、ジョグダイヤルの動作モードにおいては、回転軸に配置したクラッチの解除により、この回転可能範囲の制限が解除されて自由に回転できるようになされている。サーチダイヤル17Fは、この回転軸に配置されたロータリーエンコーダが操作量検出手段を構成し、このロータリーエンコーダにより操作量が検出されるようになされている。
【0055】
これによりエディター3においては、図7(A)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより素材側を選択すると共に操作子17Bにより全体を選択した状態で、操作子17Gの操作によりサーチダイヤル17Fの動作モードをスライダの動作モードに設定すると、この所定の回転操作可能範囲でサーチダイヤル17Fを回転操作して、全素材中の任意のフレームを再生できるようになされている。すなわちこの場合、サーチダイヤル17Fを反時計方向に回転困難となるまで回転させて全素材中の先頭フレームを再生することができ、またこれとは逆にサーチダイヤル17Fを時計方向に回転困難となるまで回転させて全素材中の最後尾のフレームを再生することができる。
【0056】
また図7(B)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより素材側を選択すると共に操作子17Bにより1つの素材を選択すると、現在再生中のフレームの属する1つの素材について、このスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作して、この1つの素材中の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0057】
また図7(C)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより素材側を選択すると共に操作子17Bによりカットを選択すると、操作子17Cの操作により設定されたカットであって未だ未登録のカット(イン点IN及びアウト点OUTにより指定される区間のカットである)について、このスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作して、このカット中の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0058】
さらに図8(A)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると共に操作子17Bにより全体を選択すれば、操作子17Gの回転操作可能範囲でサーチダイヤル17Fを回転操作して、全編集結果中の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0059】
また図8(B)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると共に操作子17Bにより1つの編集カットを選択すると、現在再生中のフレームの属する1つの編集カットについて、このスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作して、この1つの編集カット中の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0060】
また図8(C)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると共に操作子17Bによりカットを選択すると、操作子17Cの操作により設定されたカットであって未だ未登録のカット(イン点IN及びアウト点OUTにより指定される区間のカットである)について、このスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作して、このカット中の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0061】
操作パネル17においては、これらの操作子17A等に加えて、操作子17Bの操作により登録した編集カットを編集リストに登録する操作子、タイムコードを設定する操作子等が配置され、これらによりエディター3においては、オペレータの所望する編集作業を実行できるようになされている。
【0062】
エディター3において、システム制御回路13は、これら操作子17A等の操作に応動して一連の処理手順を実行することにより、全体の動作を制御し、これにより編集装置1全体として上述した各操作子の操作に対応した処理を実行できるようにする。
【0063】
すなわちシステム制御回路13は、操作パネル17に配置した操作子の操作に従って記録再生装置2の動作を制御することにより、順次入力されるAV信号S1を記録媒体4に記録し、これにより編集素材を記録媒体4に蓄積する。また素材リスト14を作成し、この素材リスト14に従って記録再生装置2をアクセスすることにより、記録媒体4に記録された素材を再生する。さらにこの再生結果に基づいた編集点の設定により編集カットを作成し、さらには編集カットの集合による編集結果を出力できるように編集リスト15を作成する。
【0064】
この一連の処理において、システム制御回路13は、処理対象を選択する操作子17Aにおいて、素材側を処理対象として選択する操作子(SOURCE)が操作されると、素材側の時間情報の表示を高輝度により選択的に表示すると共に、素材リスト14に従ってオペレータの操作に応動して記録媒体4をアクセス制御する。
【0065】
すなわちシステム制御回路13は、この状態で処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにおいて、全素材又は全編集カットを処理対象として選択する操作子(ALL)が操作されると、再生対象を記録媒体4に記録された全素材に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17Eが操作されると、素材リストに従ってフレーム番号を付加した読み出しの制御コマンドを順次発行し、このフレーム番号において記録時に割り当てたタイムコード順に連続するフレームを順次指定する。また再生の操作子17Eに代えて早送り、巻き戻しの操作子が操作されると、同様に素材リスト14に従って飛び飛びのフレーム番号による読み出しの制御コマンドを順次発行し、これにより早送り、巻き戻しの再生結果を記録再生装置2より出力する。これに対して一時停止の場合、同一のフレーム番号による読み出しのコマンドを順次発行し、これにより静止画像による再生結果を記録再生装置2より出力する。
【0066】
これに対して処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにおいて、1つの素材を処理対象として選択する操作子(SHOT)が操作されると、再生対象を現在再生中の素材に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17E等が操作されると、素材リスト14に従ってこの現在再生中の素材について、再生、一時停止、早送り、巻き戻し等の処理を実行するように、上述したと同様にしてフレーム番号を付加した読み出しの制御コマンドを発行する。
【0067】
これに代えてカットを処理対象とする操作子(MARK)が操作されると、編集点の設定操作子17Cの操作により設定されたカットを処理対象に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17E等が操作されると、素材リスト14、設定された編集点に従って、この処理対象を再生、一時停止、早送り、巻き戻し等するように、上述したと同様にして読み出しの制御コマンドを発行する。
【0068】
またシステム制御回路13は、処理対象を選択する操作子17Aにおいて、編集結果を処理対象として選択する操作子(PROGRAM)が操作されると、編集結果側の時間情報の表示を高輝度により選択的に表示すると共に、編集リスト15に従ってオペレータの操作に応動して記録媒体4をアクセス制御する。
【0069】
すなわちシステム制御回路13は、この状態で処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにおいて、全素材又は全編集カットを処理対象として選択する操作子(ALL)が操作されると、編集リスト15による全編集結果を再生対象に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17Eが操作されると、編集リスト15に従ってフレーム番号を付加した読み出しの制御コマンドを順次発行し、このフレーム番号において編集リスト順に連続するフレームを順次指定する。また再生の操作子17Eに代えて早送り、巻き戻しの操作子が操作されると、同様に編集リスト15に従って飛び飛びのフレーム番号による読み出しの制御コマンドを順次発行し、これにより編集結果について早送り、巻き戻しの再生結果を記録再生装置2より出力する。これに対して一時停止の場合、同一のフレーム番号による読み出しのコマンドを順次発行し、これにより静止画像による再生結果を記録再生装置2より出力する。
【0070】
これに対して処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにおいて、1つの素材を処理対象として選択する操作子(SHOT)が操作されると、現在再生中の編集カットを再生対象に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17E等が操作されると、編集リスト15に従ってこの現在再生中の編集カットについて、再生、一時停止、早送り、巻き戻し等の処理を実行するように、上述したと同様にして読み出しの制御コマンドを発行する。
【0071】
これに代えてカットを処理対象とする操作子(MARK)が操作されると、編集点の設定操作子17Cの操作により設定されたカットを処理対象に設定する。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子17E等が操作されると、編集リスト15、設定された編集点に従って、この処理対象を再生、一時停止、早送り、巻き戻し等するように、上述したと同様にして読み出しの制御コマンドを発行する。
【0072】
これら素材、編集結果を対象とした処理において、システム制御回路13は、再生中の素材又は編集カットを切り換える操作子17Dが操作されると、それぞれ素材リスト14、編集リスト15に従って、動作モードに応じて、現在再生中の素材、編集カットより、前後の素材、編集カットの先頭フレームを指定するフレーム番号を付加して、又は現在再生中の素材、編集カットの先頭フレームを指定するフレーム番号を付加して読み出しの制御コマンドを発行する。これによりシステム制御回路13は操作子17Dの押圧操作に応動して順次時間軸に沿った方向に、又は時間軸を遡る方向に、再生中の素材、編集カットを順次切り換える。
【0073】
これに対して編集点を設定する操作子17Cが操作されると、これら操作子17Cが操作された時点における再生中のフレームについて、タイムコードをレジスタ等に記録してカットを仮登録する。またこのカットを編集カットとして登録する操作子(ENTER)が操作されると、この仮登録したカットを編集リストに登録し、再生順序等の編集リストの作成に必要な各種事項を受け付ける。
【0074】
このようにしてオペレータの所望するフレームを再生するにつき、システム制御回路13は、それぞれ処理対象に対応する表示領域において、現在再生中のフレームについて、タイムコード、全素材中の現在再生中の素材の位置又は全編集カット中の現在再生中編集カットの位置等を表示部16に表示する。
【0075】
このようにして再生の操作子17Eを操作して素材、編集結果等を再生した状態で、シャトルダイヤルの操作子(SHTL)が操作されると、システム制御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたクラッチを接続し、サーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤルの動作モードに設定する。これによりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fが所定角度範囲で回転できるように設定し、所定の基準位置を基準にしたサーチダイヤル17Fの所定操作量が再生結果の時間情報における一定の速度変化量に対応するように、サーチダイヤル17Fの操作量に応じて記録媒体のアクセスを制御する。
【0076】
すなわちシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたロータリーエンコーダより1/30秒周期で操作量を検出し、これにより一定の時間間隔によりサーチダイヤル17Fの操作量を検出する。このときシステム制御回路13は、所定の基準位置(可動範囲の中点位置である)を基準にしたサーチダイヤル17Fの回転角度により操作量を検出する。
【0077】
システム制御回路13は、時計方向に、サーチダイヤル17Fが現在位置より回転操作されると、この操作量に応じた時間間隔により飛び飛びのフレーム番号による読み出しコマンドを順次発行するのに対し、サーチダイヤル17Fが現在位置より反時計方向に回転操作されると、この操作量に応じた時間間隔によりフレーム番号が低減するように、同一のフレーム番号を所定回数づつ繰り返して読み出しコマンドを発行する。またこの反時計方向の操作量が所定値以上になると、操作量に応じた時間間隔により段階的にフレーム番号が減少するように設定して読み出しコマンドを発行する。これによりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fの操作により再生速度を切り換えて所望のシーンを簡易に選択できるようになされている。
【0078】
これに対して再生の操作子17Eを操作した状態で、又は静止画像を表示した状態で、ジョグダイヤルの操作子(JOG)が操作されると、システム制御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたクラッチを解除し、サーチダイヤル17Fの動作モードをジョグダイヤルの動作モードに設定する。これによりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fを自由に回転操作できるように設定し、サーチダイヤル17Fの所定操作量が再生結果の時間情報における一定の変化量に対応するように、サーチダイヤル17Fの操作量に応じて記録媒体のアクセスを制御する。なお再生の操作子を操作した状態でジョグダイヤルの操作子(JOG)が操作されると、システム制御回路13は、動作モードを静止画像の動作モードに設定してサーチダイヤル17Fの操作を受け付ける。
【0079】
すなわちシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたロータリーエンコーダより1/30秒周期で操作量を検出し、これにより一定の時間間隔におけるサーチダイヤル17Fの回転角度によりサーチダイヤル17Fの操作量を検出する。システム制御回路13は、再生結果である静止画像について、サーチダイヤル17Fが現在位置より時計方向に回転操作されると、このようにして検出した各操作量の分だけ現在再生中のフレーム番号よりフレーム番号を増大させて読み出しコマンドを順次発行するのに対し、これとは逆にサーチダイヤル17Fが現在位置より反時計方向に回転操作されると、このようにして検出した操作量の分だけ現在再生中のフレーム番号よりフレーム番号を減少させて順次読み出しコマンドを発行する。これによりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fを回転操作した分、現在再生中のフレームを時間軸に沿った方向、又は時間軸を遡る方向に変化させ、所望のフレームを簡易に頭出しできるようになされている。
【0080】
これに対してジョグダイヤルの操作子(JOG)に代えて続く操作子(DMC)が操作されると、システム制御回路13は、同様にしてサーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤルの動作モードに設定する。さらにシステム制御回路13は、シャトルダイヤルの操作子(SHTL)が操作された場合に比して、サーチダイヤル17Fの操作量に対する再生速度の変化量が低減するように、フレーム番号の変化を低減して読み出しコマンドを順次発行する。これによりシステム制御回路13は、例えばスポーツ等の動きの速い素材等については、いわゆるスローモーションにより再生して、所望のフレームを的確に選択できるようになされている。
【0081】
これに対して続く操作子(DPC)が操作されると、システム制御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたクラッチを接続し、サーチダイヤル17Fが現在の位置より時計方向及び反時計方向に所定角度範囲だけしか回転操作できないようにする。
【0082】
さらにシステム制御回路13は、操作子17A及び17Bにより指定されている現在再生中の処理対象について、素材リスト、編集リストのタイムコードを基準にして全フレーム数を検出する。すなわち全素材を再生している場合には、先頭素材の先頭から最後尾素材の最後尾までのフレーム数Mを検出するのに対し(図7(A))、1つの素材を再生している場合には、この素材の先頭から最後尾までのフレーム数Nを検出し(図7(B))、また素材に対して設定したカットを再生している場合には、イン点及びアウト点間のフレーム数Oを検出する(図7(C))。
【0083】
また全編集結果を再生している場合には、先頭編集カットの先頭から最後尾編集カットの最後尾までのフレーム数mを検出するのに対し(図8(A))、1つの編集カットを再生している場合には、この編集カットの先頭から最後尾までのフレーム数nを検出し(図8(B))、また編集結果について設定したカットを再生している場合には、イン点及びアウト点間のフレーム数oを検出する(図8(C))。
【0084】
続いてシステム制御回路13は、これらのフレーム数M〜oを1/2にし、この1/2にしたフレーム数だけそれぞれ処理対象の最先頭より時間軸方向に変位した位置のタイムコードを算出する。さらにシステム制御回路13は、このようにして計算したタイムコードによるフレーム番号により読み出しコマンドを発行する。これによりシステム制御回路13は、現在再生中の処理対象における中央のフレームを再生するようにアクセス制御し、サーチダイヤル17Fの現在位置である回転可能範囲の中央と、処理対象における現在の再生位置とが対応するようにする。なおこのようにして中央の再生位置についてタイムコードを計算する場合、編集結果については、連続して再生する編集カット間において、タイムコードが連続していないことにより、各編集カット毎のフレーム数を積算して全体のフレーム数を計算し、また1/2にした全体のフレーム数より再生順に各編集
カットのフレーム数を減算して目的とするタイムコードを計算することになる。
【0085】
このようにして初期設定すると、システム制御回路13は、続いて図9に示す処理手順を1/30秒周期で実行し、これにより操作子17A及び17Bにより選択された現在再生中の処理対象について、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限が最先頭及び最後尾の時間情報に対応するように設定して、サーチダイヤル17Fの操作に応動して再生位置を変化させる(図7及び図8)。
【0086】
すなわちシステム制御回路13は、ステップSP1からステップSP2に移り、ここでサーチダイヤル17Fのロータリーエンコーダよりサーチダイヤル17Fの操作量を検出する。ここでシステム制御回路13は、初期設定した回転可能範囲の中心を基準とした回転角度βにより操作量を検出する。
【0087】
続いてシステム制御回路13は、初期設定により計算した対応する全フレーム数F(M、N、O、m、n、o)により次式の演算処理を実行し、これによりサーチダイヤル17Fの回転可能角度αに対して均等に処理対象の全フレームを割り当てたとして、回転角度βに対応するフレーム数fを計算する。なおここでint(A)は、数値Aを整数化する関数である。
【0088】
【数1】
Figure 0004055094
【0089】
続いてシステム制御回路13は、ステップSP4に移り、初期設定の位置よりこのフレーム数fにより特定されるフレーム番号を計算した後、ステップSP5に移り、このフレーム番号により読み出しコマンドを発行した後、ステップSP2に戻る。なおこのフレーム番号の特定は、サーチダイヤル17Fの操作方向に応じて、初期設定の位置より時間軸方向に、又は時間軸を遡る方向に設定される。
【0090】
これにより図10において、各素材の先頭位置からの関係により処理対象の全フレーム数をnとしてサーチダイヤル17Fの操作と再生位置との関係を示すように、システム制御回路13は、サーチダイヤル17Fを反時計方向にいっぱいに回転させると(符号PAにより示す)、処理対象の先頭フレーム(フレーム番号1)を再生するようにアクセス制御し、サーチダイヤル17Fを時計方向にいっぱいに回転させると(符号PBにより示す)、処理対象の最後尾フレーム(フレーム番号n)を再生するようにアクセス制御する。またこの反時計方向にいっぱいに回転させた位置より時計方向に角度γだけ回転させると(符号PCにより示す)、次式により表される、この回転角度γに対応するフレーム数k−1だけ変位したフレーム番号kのフレームを再生するようにアクセス制御する。
【0091】
【数2】
Figure 0004055094
【0092】
これらによりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、処理対象である記録媒体4の再生結果における最先頭及び最後尾の時間情報が対応するように設定して、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて、記録媒体4へのアクセスを制御する。
【0093】
かくするにつき、システム制御回路13は、このようにしてサーチダイヤル17Fの動作モードを操作子(DPC)に対応する動作モードに設定した状態で、処理対象を選択する操作子17A及び17Bの操作により処理対象が切り換えられると、上述した処理手順を同様に繰り返す。すなわちシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対応する設定した再生結果における第1及び第2の時間情報の値を、これら操作子17A及び17Bの選択操作に応動して切り換える。
【0094】
これによりシステム制御回路13は、必要に応じて操作子17A及び17Bを操作して処理対象を順次絞り込んで、簡易に編集点を設定できるようになされている。
【0095】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、編集装置1においては、編集対象の素材としてのAV信号S1が(図1)、データ圧縮回路6において順次データ圧縮された後、一連のタイムコードによるフレーム番号が付加されてフレーム単位で記録媒体4に記録される。さらにこのときこのように記録した素材をアクセスするのに必要な素材リスト14がエディター3で生成され、この素材リスト14が記録媒体4に保存される。
【0096】
このようにして記録媒体4に記録された素材は、各素材のフレームを特定するフレーム番号を付加した読み出しコマンドによりフレーム単位で読み出され、必要に応じてデータ伸張されて外部機器に出力され、またモニタ装置11に表示される。これにより編集装置1においては、素材を確認しながら編集カットを設定して編集作業を実行することができる。
【0097】
この編集カットの設定作業において、編集装置1においては、操作パネル17において操作子(SOURCE)の操作により素材側を選択すると(図4)、素材リスト14を基準にした記録媒体のアクセスである素材側に処理して設定され、表示部16(図3)において、この選択処理に応動して表示画面の左半分に割り当てられた素材側の領域が高輝度により表示される。この状態で例えば全素材を選択する操作子(ALL)を選択した後、操作子(DPC)を選択すると、サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定される。すなわちサーチダイヤル17Fが現在位置を基準にして時計方向及び反時計方向に所定角度範囲だけ操作できるように設定され、また全素材の中央に位置するフレームが記録媒体4より再生される。
【0098】
この状態でサーチダイヤル17Fを回転させると、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、再生結果における時間情報の最先頭の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて記録媒体へのアクセスが制御される(図10)。これにより編集装置1では、限られた回転操作可能な範囲の中でサーチダイヤル17Fを回転させて、処理対象の先頭フレームより最後尾のフレームまで選択でき、必要とするフレームを大まかに選択することが可能となる。これによりランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、従来のようにジョグダイヤル、シャトルダイヤルを操作する場合に比して格段的に迅速に所望のフレームを絞り込むことが可能となる。また素材の全体像についても、簡易かつ迅速に把握することが可能となる。
【0099】
かくするにつきこのようにして選択したフレームについて、必要に応じて編集点の操作子17Cを操作することにより、編集カットを設定することが可能となる。
【0100】
またこのようにして選択したフレームがほぼ所望する場所のフレームではあるものの、これと前後するフレームを選択しようとする場合等にあっては、操作子(SHTL)、(JOG)、(DMC)を選択操作してサーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードに切り換えて、前後のフレームを検索することにより、必要に応じて所望の素材、フレームを選択することが可能となり、編集点を設定して編集カットを登録することが可能となる。
【0101】
このときスライダの動作モードと、シャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードとでサーチダイヤルの動作モードを切り換えたことにより、ランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、従来のビデオテープレコーダによるジョグシャトルダイヤルと同一の操作感覚により所望のフレームを簡易に選択することができる。
【0102】
またこのようにして選択したフレームがほぼ所望する場所のフレームではあるものの、これと前後する素材のフレームを選択しようとする場合等にあっては、シャトルダイヤル、ジョグダイヤルとしてのサーチダイヤル17Fの操作に代えて、送りの操作子17D(INDEX FWD)、(INDEX REV)を操作することにより、現在再生中の素材より操作子17Dの操作に応動して再生中の素材を切り換えることが可能となる。この場合、多くの素材より所望する素材を迅速に選択して頭出しすることができる。
【0103】
これによりこの送りの操作子17D(INDEX FWD)、(INDEXREV)の操作により選択した素材について、操作子(SHTL)、(JOG)、(DMC)を選択操作してサーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードに切り換えて、前後のフレームを検索することにより、必要に応じて所望のフレームを選択することが可能となり、編集点を設定して編集カットを登録することが可能となる。
【0104】
このとき操作子(SHOT)の操作により、再生中の1つの素材を処理対象として選択すれば、シャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードにおけるサーチダイヤル17Fの回し過ぎを防止することが可能となり、これによっても使い勝手を向上することが可能となる。
【0105】
またこのように所望する素材を選択した状態で操作子(DPC)を選択すると、サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定され、今度はこの選択した1つの素材について、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、再生結果における時間情報の最先頭の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて記録媒体へのアクセスが制御される。
【0106】
これにより編集装置1においては、限られた回転操作可能な範囲の中でサーチダイヤル17Fを回転させて、1つの素材の先頭フレームより最後尾のフレームまで選択でき、必要とする素材を大まかに把握し、また必要とするフレームを簡易かつ迅速に選択することが可能となる。
【0107】
かくするにつき編集装置1においては、このようにスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを動作させるにつき、処理対象を全素材より1つの素材に順次切り換えることにより、素材の全体像を把握して必要とするフレームを素材全体より簡易に絞り込むことができる。
【0108】
なおこのような全素材を対象としたサーチダイヤル17Fのスライドモードによる絞り込みに代えて、従来と同様のシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードによるサーチダイヤル17Fの操作により所望の素材を選択した後、操作子(SHOT)、操作子(DPC)の操作により、選択した素材を処理対象としてサーチダイヤル17Fをスライダの動作モードに設定しても、素材の全体像を把握して必要とするフレームを素材全体より簡易に絞り込むことができ、この場合は従来のビデオテープレコーダにおける操作と同様にして素材を絞り込んだ後、この編集装置1に特有のスライダの機能によりフレームを絞り込むことが可能となる。
【0109】
ところでこのようにして素材を選択してはみたものの、所望する素材と異なる場合も考えられ、この場合は、操作子17D(INDEX FWD)、(INDEX REV)の操作により処理対象の素材を近傍の素材に切り換えて所望の素材を選択することができ、また操作子(ALL)の操作等により改めて全素材より所望の素材を選択することができる。
【0110】
このようにして所望する素材よりフレームを選択して操作子17C(MARKIN)、(MARK OUT)の操作によりカットを仮登録することができ、さらに操作子(ENTER)の操作によりこのカットを編集カットとして登録することが可能となる。
【0111】
この編集カットの登録において、いわゆるプレビューする場合は、操作子17B(MARK)の操作により処理対象を仮登録したカットに切り換えて、操作子17E(PLAY)等を操作することにより、このカットをモニタすることが可能なる。このときサーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードに設定して、従来のビデオテープレコーダを用いた編集装置と同様にプレビューの処理を実行することができる。
【0112】
このとき操作子(DPC)の操作により、サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定され、今度はこの仮登録したカットについて、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、再生結果における時間情報の最先頭の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて記録媒体へのアクセスが制御される。
【0113】
これにより必要に応じてサーチダイヤル17Fを回転させて、1つのカットの全体像を簡易に把握することができる。また順次このサーチダイヤル17Fの処理対象を全素材、1つの素材、1つのカットに絞り込むことにより、素材の全体像を把握して必要とするフレームを素材全体より絞り込んだ後、その結果を簡易に確認することができ、また必要に応じて処理対象をカットより元の1つの素材、全素材に戻して確認する等により、仮登録したカットを迅速な処理により種々に検討することが可能となる。これによってもランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、使い勝手を向上することができる。
【0114】
かくしてこのような処理の繰り返しにより編集装置1では、素材より編集カットが順次作成され、さらには編集結果より編集カットが作成され、これら編集カットが順次登録されて編集リスト15が作成される。
【0115】
編集装置1においては、このように作成した編集リスト15による編集結果を確認する場合、さらには編集結果よりさらに編集カットを作成する場合、操作子(PROGRAM)の操作により処理対象が編集結果に切り換えられ、素材側の素材リスト14を基準にしたアクセスに代えて、編集リスト15を基準にして記録媒体4がアクセスされる。またこの選択処理に応動して表示部16(図3)において、表示画面の右半分に割り当てられた編集結果側の領域が高輝度により表示される。
【0116】
この状態で例えば全素材を選択する操作子(ALL)を選択した後、操作子(DPC)を選択すると、サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定され、現在位置を基準にして時計方向及び反時計方向に所定角度範囲だけ操作できるようにサーチダイヤル17Fが設定され、また編集結果の中央に位置するフレームが記録媒体4より再生される。
【0117】
この状態でサーチダイヤル17Fを回転させると、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、編集結果における時間情報の最先頭の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて編集リスト14に従って記録媒体へのアクセスが制御され(図10)、これにより限られた回転操作可能な範囲の中でサーチダイヤル17Fを回転させて、編集結果の先頭フレームより最後尾のフレームまで選択でき、編集結果の全体像を簡易かつ迅速に把握することが可能となる。これによりランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、使い勝手を向上することが可能となる。
【0118】
このような編集結果側を処理対象とした場合でも、編集装置1においては、素材側を処理対象とした場合と同様にして、全体より順次編集カット、所望するフレームを絞り込んで編集点を設定することにより、編集結果より所望のカットを仮登録し、さらにはこの仮登録したカットを確認して編集カットに登録することができる。
【0119】
また操作子17E、ジョグダイヤル、シャトルダイヤルとしてのサーチダイヤル17Fの操作により、従来のビデオテープレコーダによる編集装置の場合と同様に、編集結果を確認することができる。
【0120】
さらにこのとき、素材側を処理対象とした場合と同様にしてスライダの動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作すると共に、操作子(ALL)、(SHOT)、(MARK)の操作により処理対象を順次絞り込んで、さらには送りの操作子17D(INDEX FWD)、(INDEX REV)の操作により処理対象を切り換えて、簡易かつ迅速に編集結果、各編集カット、編集結果より生成したカットの全体像を把握してプレビューすることができ、また処理対象の絞り込みよって全体像との対比により各編集カット等を検討することができる。これによってもランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、使い勝手を向上することができる。
【0121】
かくするにつき編集作業においては、このような編集点の設定、プレビューの処理が大部分を占めることにより、このようにして使い勝手を向上することにより、編集作業に要する時間を格段的に短縮することができる。
【0122】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、回転操作子であるサーチダイヤルにおける操作可能範囲の上限及び下限が全素材の最先頭及び最後尾、1つの素材の最先頭及び最後尾等に対応するように切り換えて、この操作子の操作に応動して記録媒体をアクセス制御することにより、全体像を簡易に把握して所望するフレームを迅速に選択することができ、これによりランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上し、その分編集作業に要する時間を短縮することができる。
【0123】
また素材側と編集結果とにより処理対象を切り換えたことにより、素材よりカットを選択する場合だけでなく、編集結果を確認する場合でも、迅速かつ簡易な操作により全体像を把握して確認することができ、これによりランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上し、その分編集作業に要する時間を短縮することができる。
【0124】
さらにこのような素材と編集結果とについて、同一の操作により順次処理対象を切り換えて所望するフレームを絞り込めるようにして、このとき素材側と編集結果側とで対応する表示形態により表示を切り換えて時間情報等を表示することにより、統一的な操作により編集装置1を使用することができ、その分使い勝手を向上することができる。
【0125】
またこのようにサーチダイヤルをスライダの動作モードに設定して処理対象を切り換えるにつき、操作子(INDEX FWD)、(INDEX REV)の操作によっても素材、編集カットである処理対象を切り換えることにより、迅速に素材、編集カットを選択することができ、このことによってもランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上し、その分編集作業に要する時間を短縮することができる。
【0126】
またこのとき従来のジョグシャトルダイヤルと1つの操作子を共用したことにより、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して使い勝手を向上でき、さらにこのとき従来のビデオテープレコーダによる編集装置と同様の使い勝手を確保することができる。
【0127】
(2)他の実施の形態
また上述の実施の形態においては、スライダの動作モードにおいて、例えば全素材を処理対象にした場合に、操作子の操作に対応して全素材中の対応するフレームを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばこのように全素材を対象とする場合等の対象となるフレーム数が多い場合等にあっては、必要に応じて各素材の先頭フレームだけを操作子の操作に応動して選択的に表示するようにしてもよい。
【0128】
また上述の実施の形態においては、スライダの動作モードに切り換えた場合、それまで表示していたフレームを切り換えて操作子であるサーチダイヤルの位置と表示するフレームとを対応させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、現在再生中のフレームに対してサーチダイヤル等の操作可能な範囲を補正することにより、表示中のフレームは変化させないで、スライダの動作モードに切り換え、これにより操作子であるサーチダイヤルの位置と、表示するフレームとが対応するようにしてもよい。
【0129】
また上述の実施の形態においては、スライダの動作モードにおいて、送りの操作子(INDEX FWD)、(INDEX REV)が操作された場合、前後の素材、編集カットの先頭にジャンプし、結果的にスライダの動作モードを一時解除する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、前後の素材の中央、操作子の操作位置に対応する位置等にジャンプさせることにより、スライダの動作モードを解除しないで素材、編集カットを切り換えるようにしてもよい。
【0130】
また上述の実施の形態においては、サーチダイヤル17Fの回転可能角度に対して均等に処理対象の全フレームを割り当てたとして、記録媒体をアクセスする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この均等な割り当てを必要に応じて変化させても良く、さらにはオペレータの回転速度等によって部分的に変化させてもよい。
【0131】
また上述の実施の形態においては、編集リスト及び素材リストを記録媒体に格納して保持する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、エディター側で保持しても良く、さらには例えばICカード等の別体の記録媒体に保持するようにしてもよい。
【0132】
また上述の実施の形態においては、素材側と編集結果側とで処理対象を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの記録媒体に記録された素材より複数の編集リストを作成する場合もあることにより、これに加えて複数の編集結果で処理対象を切り換えるようにしてもよい。
【0133】
また上述の実施の形態においては、映像信号を処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、オーディオ信号を処理する場合にも広く適用することができる。
【0134】
また上述の実施の形態においては、本発明を編集装置に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばDVD等の再生装置に適用することもできる。
【0135】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ジョグダイヤル、シャトルダイヤルとして機能する回転操作子を用いて、この回転操作子の回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応するように設定して、この回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて記録媒体へのアクセスを制御することにより、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る編集装置を示すブロック図である。
【図2】図1の編集装置によるノンリニア編集の説明に供する略線図である。
【図3】図1の編集装置における表示部を示す平面図である。
【図4】図1の編集装置における操作パネルを示す平面図である。
【図5】図4の操作パネルにおける送りの操作子(INDEX FWD)の説明に供する略線図である。
【図6】図4の操作パネルにおける逆方向送りの操作子(INDEX REV)の説明に供する略線図である。
【図7】図1の編集装置における処理対象を素材側としたスライダの動作モードの説明に供する略線図である。
【図8】図1の編集装置における処理対象を編集結果としたスライダの動作モードの説明に供する略線図である。
【図9】図1の編集装置におけるシステム制御回路13のスライダの動作モードにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図9の処理手順の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……編集装置、2……記録再生装置、3……エディター、4……記録媒体、11……モニタ、13……システム制御回路、14……素材リスト、15……編集リスト、16……表示部、17……操作パネル、17A〜17G……操作子

Claims (3)

  1. ランダムアクセス可能な記録媒体をアクセスする再生装置において、
    回転操作子と、
    前記回転操作子の操作量を検出して検出結果を出力する操作量検出手段と、
    素材と編集結果とで前記記録媒体からの再生対象の切り換えを入力する入力手段と、
    動作モードに応じて、前記回転操作子に回転操作可能な範囲を設定すると共に、前記検出結果に基づいて前記記録媒体へのアクセスを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    第1の動作モードにおいて、
    前記回転操作子を自由に回転操作できるように設定し、
    前記回転操作子における一定の操作量に対して、前記記録媒体の再生結果における時間情報が一定量変化するように設定して、前記回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、前記記録媒体へのアクセスを制御し、
    第2の動作モードにおいて、
    前記回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、
    所定の基準位置を基準にした前記回転操作子における一定の操作量に対して、前記記録媒体の再生結果における時間情報の変化速度が一定量変化するように設定して、前記回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、前記記録媒体へのアクセスを制御し、
    第3の動作モードにおいて、
    前記回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、
    前記回転操作子における回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して、前記記録媒体の再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応するように設定して、前記回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、前記記録媒体へのアクセスを制御し、
    前記入力手段の操作に応動して、再生対象を素材と編集結果とで切り換え、
    前記再生対象が素材の場合、前記第1及び第2の値を、前記記録媒体に記録された全映像信号の最先頭位置及び最後尾位置を特定する時間情報の値に設定し、
    前記再生対象が編集結果の場合、前記第1及び第2の値を、編集リストによる編集結果全体の最先頭位置及び最後尾位置を特定する時間情報の値に設定する
    ことを特徴とする再生装置。
  2. 前記素材及び編集結果でさらに再生対象の詳細な選択を入力する選択入力手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記選択入力手段の操作に応動して、再生対象を前記記録媒体に記録された1つのカット又は編集リストによる1つの編集カットに設定し、
    前記第1及び第2の値を、前記1つのカット又は1つの編集カットの最先頭位置及び最後尾位置を特定する時間情報の値に切り換える
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 編集点を設定する編集点設定手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2の値を、前記編集点設定手段により設定された編集点を特定する時間情報の値に切り換える
    ことを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
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