JP2000152146A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP2000152146A
JP2000152146A JP31890998A JP31890998A JP2000152146A JP 2000152146 A JP2000152146 A JP 2000152146A JP 31890998 A JP31890998 A JP 31890998A JP 31890998 A JP31890998 A JP 31890998A JP 2000152146 A JP2000152146 A JP 2000152146A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、再生装置に関し、例えばハードデ
ィスク装置等のランダムアクセス機能を有する記録再生
装置を用いたノンリニア編集装置に適用して、ランダム
アクセス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と
使い勝手を向上する。 【解決手段】 ジョグダイヤル、シャトルダイヤルとし
て機能する回転操作子17Fを用いて、この回転操作子
17Fの回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して再
生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応する
ように設定して、回転操作子17Fの回転操作方向及び
回転操作量に応じて記録媒体へのアクセスを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生装置に関し、
例えばハードディスク装置等のランダムアクセス機能を
有する記録再生装置を用いたノンリニア編集装置に適用
することができる。本発明は、ジョグダイヤル、シャト
ルダイヤルとして機能する回転操作子を用いて、この回
転操作子の回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して
再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応す
るように設定して、この回転操作子の回転操作方向及び
回転操作量に応じて記録媒体へのアクセスを制御するこ
とにより、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充
分に発揮して一段と使い勝手を向上することができるよ
うにする。
【0002】
【従来の技術】近年、放送局等における編集現場におい
ては、ランダムアクセス困難なビデオテープレコーダを
用いた編集作業に代えて、ハードディスク装置、光ディ
スク装置等のランダムアクセス機能を有する記録再生装
置を用いたいわゆるノンリニア編集作業が採用されるよ
うになされている。
【0003】すなわちこの種の編集作業においては、1
台の記録再生装置に編集対象である種々の素材を記録し
た後、このようにして記録した種々の素材を再生しなが
らこれらの素材を選択して編集点を設定する。編集作業
においては、このような編集点の設定により編集結果を
構成する各編集カットを設定する。さらに編集作業にお
いては、これら各編集カットの編集点と各編集カットの
再生順序とを記述した編集リストが生成され、この編集
リストに従って、各編集カットを順次再生することによ
り、編集結果を生成するようになされている。
【0004】ビデオテープレコーダを用いた編集作業に
おいては、ジョグシャトルダイヤルを操作して磁気テー
プを早送り、コマ送り等することにより、所望の素材を
選択し、また編集点を設定するようになされ、さらには
編集結果をプレビューするようになされている。
【0005】これに対してハードディスク装置等を用い
た編集作業においては、主に、GUI(Graphical User
Interface)による画面表示と、この画面上におけるマ
ウス等のポインティングデバイスの操作により、この種
の処理を実行できるようになされている。
【0006】このように編集作業における操作は異なる
ものの、ランダムアクセス可能なハードディスク装置等
を用いたノンリニア編集においては、ビデオテープレコ
ーダを用いた編集作業に比して、素材の全体像を迅速に
把握でき、また素材の選択、編集点の設定等を迅速に実
行できることにより、編集作業に要する時間を短縮する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでGUIとポイ
ンティングデバイスとを用いた操作においては、ジョグ
シャトルダイヤルによる操作に比して操作性が劣る欠点
がある。
【0008】すなわちジョグシャトルダイヤルは、ユー
ザーの選択操作によりジョグダイヤル、シャトルダイヤ
ルとして機能する回転操作子である。ジョグダイヤル
は、静止画像による再生中に、時計方向又は半時計方向
の回転操作量に応じた分だけ時間軸方向又は逆方向に再
生位置を変化させる操作子である。またシャトルダイヤ
ルは、標準の再生速度による再生中に、時計方向又は半
時計方向の回転角度に応じて再生速度を可変する操作子
である。
【0009】ジョグシャトルダイヤルは、このような操
作により、現在の進行中の事象、現在時点の事象に対し
て時間的に前後する事象を直観的に把握して処理するこ
とができ、これにより編集作業における時間的に前後す
るフレームを選択する処理には極めて適した操作子と考
えることができる。
【0010】これによりノンリニア編集作業に使用する
ノニリニア編集装置にも、ジョグシャトルダイヤルを適
用して操作性を向上することにより、ノンリニア編集作
業をさらに一段と効率の良いものにできると考えられ
る。
【0011】このとき単にビデオテープレコーダにおけ
る機能をノンリニア編集装置に適用するだけではなく、
ランダムアクセス可能な記録媒体の利便性を十分に発揮
することができるように、磁気テープを使用する場合で
は為し得ないような機能を付加することができれば、さ
らに一段とこの種の編集装置の使い勝手を向上できると
考えられる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充分に発
揮してさらに一段と使い勝手を向上することができる再
生装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1の動作モードにおいて、回転
操作子を自由に回転操作できるように設定し、回転操作
子における一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果
における時間情報が一定量変化するように設定して、回
転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録
媒体へのアクセスを制御し、また第2の動作モードにお
いて、回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、所定
の基準位置を基準にした回転操作子における一定の操作
量に対して、記録媒体の再生結果における時間情報の変
化速度が一定量変化するように設定して、回転操作子の
回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体へのア
クセスを制御し、第3の動作モードにおいて、回転操作
子の回転操作可能な範囲を設定し、回転操作子における
回転操作可能な範囲の上限及び下限に対して、記録媒体
の再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応
するように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回
転操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御する。
【0014】第1の動作モードにおいて、回転操作子を
自由に回転操作できるように設定し、回転操作子におけ
る一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果における
時間情報が一定量変化するように設定して、回転操作子
の回転操作方向及び回転操作量に応じて、記録媒体への
アクセスを制御すれば、ジョグダイヤルとしての機能を
この回転操作子に割り当てることができる。また第2の
動作モードにおいて、回転操作子の回転操作可能な範囲
を設定し、所定の基準位置を基準にした回転操作子にお
ける一定の操作量に対して、記録媒体の再生結果におけ
る時間情報の変化速度が一定量変化するように設定し
て、回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて
記録媒体へのアクセスを制御すれば、シャトルダイヤル
としての機能をこの回転操作子に割り当てることができ
る。これにより第3の動作モードにおいて、回転操作子
の回転操作可能な範囲を設定し、回転操作子における回
転操作可能な範囲の上限及び下限に対して、記録媒体の
再生結果における時間情報の第1及び第2の値が対応す
るように設定して、回転操作子の回転操作方向及び回転
操作量に応じて、記録媒体へのアクセスを制御すれば、
これらジョグダイヤル、シャトルダイヤルとして機能す
る回転操作子の機能を切り換えて、この第1及び第2の
値を例えば記録媒体に記録された信号の最先頭及び最後
尾に設定して、この回転操作子の操作に応動して素材全
体等を簡易にアクセスすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る編集装置を示
すブロック図である。この編集装置1において、記録再
生装置2は、映像信号とこの映像信号に付随する音声信
号(以下これらをAV信号と呼ぶ)とを記録再生するラ
ンダムアクセス可能な記録再生装置であり、エディター
3の制御により動作する。
【0017】すなわちこの記録再生装置2は、エディタ
ー3の制御により、アナログ信号又はディジタル信号に
よるAV信号S1、又はデータ圧縮されたAV信号S1
を順次記録媒体4に記録し、これにより編集対象である
種々の素材を順次蓄積する。
【0018】入力回路5は、アナログ信号によるAV信
号S1をアナログディジタル変換処理して続くデータ圧
縮回路6に出力するのに対し、ディジタル信号によるA
V信号S1については、アナログディジタル変換処理を
省略して続くデータ圧縮回路6に出力する。
【0019】データ圧縮回路6は、この入力回路5より
出力されるAV信号S1を所定のデータ量にデータ圧縮
して出力する。なおここでこのデータ圧縮の圧縮フォー
マットは、このAV信号S1を記録する記録媒体の記録
容量、記録再生速度、他のシステムとの接続性等を鑑み
て決定され、例えばDVフォーマット25〔Mbps〕
や、MPEG(Moving Picture Experts Group)2フォ
ーマット50〔Mbps〕等を必要に応じて適用するこ
とができる。
【0020】この実施の形態において、データ圧縮回路
6は、MPEG2の手法により、1GOP(Group Of P
ictures )のフレーム数が1フレームになるように、連
続するフレームをフレーム内符号化処理のみにより符号
化処理する。これにより記録再生装置2においては、フ
レーム間符号化処理を割り当てる場合に比して、所望の
フレームを迅速に再生して出力できるようになされてい
る。
【0021】入出力インターフェース(入出力I/F)
7は、このデータ圧縮回路6より出力されるAV信号S
1を記録媒体4に記録する。ここで記録媒体4は、ラン
ダムアクセス可能なハードディスク、光ディスク、半導
体メモリ素子などが適用され、この実施の形態ではハー
ドディスクが適用される。
【0022】このようにしてAV信号S1を記録する際
に、入出力インターフェース7は、簡易な処理により、
タイムコードを基準にしたエディター3からのアクセス
に応動して対応するAV信号S1をフレーム単位で再生
して出力できるように、各フレームにフレーム番号によ
るアドレスを割り当てて記録する。なおここでフレーム
番号とは、タイムコードの時、分、秒、フレームにより
1つのフレームを特定する番号である。またこのとき、
エディター3の制御により記録媒体4に記録した各素材
(すなわち連続して記録したAV信号S1である)で連
続するタイムコードが割り当てられ、このタイムコード
によるフレーム番号を割り当てて各フレームを記録す
る。
【0023】さらに入出力インターフェース7は、連続
したAV信号S1による1つの素材の記録が完了する
と、エディター3とのデータ通信により、最先頭のフレ
ーム番号、最後尾のフレーム番号を通知し、この通知に
応動したエディター3の制御により記録媒体4に記録さ
れた素材リストを更新する。ここで素材リストは、この
ようにして記録した各素材をエディター3側よりアクセ
ス制御するために必要なテーブルであり、少なくとも連
続する各素材の番号、各素材の最先頭のフレーム番号、
最後尾のフレーム番号により構成される。
【0024】また入出力インターフェース7は、このよ
うに編集対象の各素材を特定する素材リストに対応し
て、編集結果の再生に必要な編集リストをエディター3
の制御により同様に記録媒体4に記録更新する。ここで
編集リストは、記録媒体に記録された素材をエディター
3よりアクセスして編集結果として再生するのに必要な
リストであり、少なくともオペレータにより設定された
編集点を特定するフレーム番号と、この編集点により特
定される一連のAV信号(すなわち1つの編集カットで
ある)の再生順序を特定する番号、連続する編集カット
の接続形態等により構成される。
【0025】入出力インターフェース7は、電源起動時
等において、エディター3のリクエストによりこれらの
素材リスト、編集リストを再生してエディター3に出力
する。
【0026】また入出力インターフェース7は、このよ
うにしてエディター3に出力した素材リスト、編集リス
トに従ったエディター3のアクセスにおいて、記録時に
付加したフレーム番号による読み出しコマンドに従っ
て、記録媒体に記録したAV信号S1をフレーム単位で
再生して出力する。これによりこの記録再生装置2にお
いては、例えばNTSC方式によるAV信号S1を出力
する場合には、この読み出しの制御コマンドを1/30
秒周期で受け付けて対応するAV信号S1を出力するよ
うになされている。
【0027】なお入出力インターフェース7は、データ
圧縮したAV信号S1については、外部機器より直接入
力すると共に、上述と同様にして記録媒体4に記録し、
またデータ圧縮したままの形式により外部機器にAV信
号S1を出力する場合、この記録媒体4より再生したA
V信号S1を直接外部機器に出力する。
【0028】データ伸張回路8は、この入出力インター
フェース7より出力されるAV信号S1をデータ伸張し
て出力し、出力回路9は、このAV信号S1を外部機器
に出力する。このとき出力回路9は、必要に応じてこの
AV信号S1をディジタルアナログ変換処理してアナロ
グ信号により出力する。
【0029】これにより記録再生装置2においては、エ
ディター3の制御により記録媒体4に記録されたAV信
号S1を再生して出力できるようになされている。
【0030】モニタ装置11は、この記録再生装置2よ
り出力されるAV信号S1をモニタできるようになされ
ている。
【0031】エディター3は、オペレータの操作に従っ
てシステム制御回路13により記録再生装置2の動作を
制御し、これにより種々の素材を記録すると共に、記録
媒体4に素材リストを更新する。
【0032】エディター3は、この記録媒体4に記録さ
れた素材リストを必要に応じて取得して内蔵のメモリに
展開する。エディター3は、このメモリに展開した素材
リスト14に従って、またオペレータの操作により作成
した編集リスト15に従って、オペレータの操作により
記録再生装置2に制御コマンドを発行し、これにより記
録媒体4に記録した素材、編集カット等を再生する。な
おエディター3は、この編集リスト15については、所
定のタイミングで記録媒体4に記録を指示する。
【0033】エディター3は、この編集リストの作成に
必要な各種情報を表示部16に表示し、またオペレータ
の操作を操作パネル17を介して入力する。
【0034】これらにより編集装置1では、図2に示す
ように、連続するタイムコードを割り当てて記録媒体4
に種々の素材A、B、Cを記録した後(図2(A))、
エディター3の操作によりこれら素材A、B、Cを再生
してモニタ装置11によりモニタできるようになされて
いる。またこのモニタ結果を参考にしてエディター3に
より編集点を設定して編集カットa、b、c、dを設定
すると共に(図2(B))、このようにして設定した各
編集カットa、b、c、dにより編集リストを作成でき
るようになされ、さらにはこの編集リストに従って順次
編集カットa、b、c、dを再生して編集結果を出力で
きるようになされている(図2(C))。
【0035】図3は、エディター3において、編集リス
トの作成に必要な各種情報を表示する表示部16の表示
画面の一例を示す平面図である。この表示画面において
は、編集処理のモード(EDIT MODE)の領域が
下部に形成され、この領域にアッセンブル(ASSEM
BLE)、インサート(INSERT)、オーバー(O
VER)の各編集モードを示す表示が配置されるように
なされている。表示画面においては、操作パネル17に
おけるオペレータの選択操作に応動して、これらの表示
が選択的に高輝度により表示されるようになされてい
る。
【0036】表示画面は、このように編集処理のモード
を割り当てて残る残りの領域が中央より左右2つの領域
に分割され、中央より左側の領域が素材に関する時間情
報等の表示に、中央より右側の領域が編集結果に関する
時間情報等の表示に割り当てられる。これら中央より左
右の領域においては、それぞれ素材及び編集結果に関す
る対応する事項が並んで配置され、これによりオペレー
タの使い勝手を向上できるようになされている。またこ
れら素材及び編集結果に関する領域においては、操作パ
ネル17の操作に応動して素材について再生結果を出力
する場合と、編集結果について再生結果を出力する場合
とで、対応する領域が選択的に高輝度により表示される
ようになされ、これによっても使い勝手が向上されるよ
うになされている。
【0037】ここで左側の素材に関する領域において
は、表示画面の中央側、上部に素材に関する表示部であ
ることを示す表示(SOURCE)が配置される。さら
にこの表示の下側に、タイムコードの表示領域が形成さ
れる。
【0038】ここでこのタイムコードの表示領域におい
ては、現在アクセス中のフレームについて、全素材で連
続するタイムコード(00:00:00:00)(図2
について上述した素材A、B、Cで連続するタイムコー
ドである)が表示され、またこのタイムコードの横にタ
イムコードの種類が表示される(TC CTL U
B)。さらにタイムコードの表示の下に、全素材中にお
けるアクセス中の素材を示す表示(SHOT/TOTA
L)が配置され、ここでは記録再生装置2に456の素
材が記録されている中で、123番目の素材を現在アク
セスしていることが示されている。さらにタイムコード
の表示領域においては、これと並んで現在アクセス中の
フレームを何なる単位でアクセスしているのかを示す表
示(SCOPE)が形成され、記録再生装置2に記録さ
れた全素材を対象としたアクセスを示す表示(AL
L)、現在アクセス中の素材を単位にしたアクセスを示
す表示(SHOT)、設定された編集点によるカットを
単位としたアクセスを示す表示(MARK)が配置され
るようになされている。表示画面は、操作パネル17の
操作に応動してこれらの表示(ALL)、(SHO
T)、(MARK)が選択的に高輝度により表示される
ようになされている。
【0039】表示画面は、このタイムコードの表示領域
の下側に編集点に関する情報が表示される。すなわち表
示画面には、イン点を示す表示(MARK IN)、対
応するタイムコードの表示と、アウト点を示す表示(M
ARK OUT)、対応するタイムコードの表示とが並
んで配置される。さらにこれらの表示の下に、イン点及
びアウト点間の長さを示す表示(MARK DURAT
ION)、対応するタイムコードの表示が配置される。
表示画面においては、操作パネル17の操作に応動して
これら編集点に関する表示が選択的に高輝度により表示
されるようになされている。
【0040】これに対して右側の編集結果に関する領域
においては、表示画面の中央側、上部に編集結果に関す
る表示部であることを示す表示(PROGRAM)が配
置される。さらにこの表示の下側に、素材側の表示に対
応してタイムコードの表示領域、編集点に関する表示領
域が形成される。なおこれらタイムコードの表示領域、
編集点に関する表示領域においては、これらの情報が編
集カットの集合である編集結果に関する情報であること
から、素材側における「SHOT」の文字に代えて「C
UT」の文字が割り当てられて表示され、この文字の表
示以外については素材側の表示と同一に形成される。
【0041】図4は、操作パネル17の主たる操作子の
配置を示す平面図である。この操作パネル17は、ビデ
オテープレコーダを用いた編集装置に使用するエディタ
ーの操作パネルと類似して構成され、この図示した操作
子の他に種々の操作子が配置される。すなわち操作パネ
ル17においては、左上に処理対象を選択する操作子1
7Aが配置される。ここでこれら操作子17Aは、素材
側を処理対象として選択する操作子(SOURCE)
と、編集結果側を処理対象として選択する操作子(PR
OGRAM)とで構成される。エディター3において
は、この操作子17Aの操作に応動して上述した表示画
面の左半分、右半分が選択的に高輝度により表示される
ようになされている。
【0042】操作パネル17は、この処理対象を選択す
る操作子17Aの下側に、処理対象をさらに詳細に選択
する操作子17Bが配置される。ここでこれら操作子1
7Bは、操作子17Aにより選択された全素材又は編集
結果全体を処理対象として選択する操作子(ALL)、
操作子17Aにより選択された素材又は編集結果のうち
の1つを処理対象として選択する操作子(SHOT)、
操作子17Aにより選択された素材又は編集結果につい
て、下側に配置された編集点の操作子により指定される
カットを処理対象とする操作子(MARK)とにより構
成される。
【0043】これに対応して操作パネル17の最下段に
は、編集点の設定に関する操作子17Cが配置される。
ここでこの操作子17Cは、イン点を設定、更新する操
作子(MARK IN)、アウト点を設定、更新する操
作子(MARK OUT)、これらイン点及びアウト点
の設定により特定されるカットを編集カットとして登録
する操作子(ENTER)とにより構成される。
【0044】操作パネル17は、これら編集点の操作子
17Cの上に、再生中の素材又は編集カットを切り換え
る操作子17Dが配置される。ここでこの操作子17D
は、時間軸に沿った方向に素材又は編集カットを切り換
えて頭出しする順方向送りの操作子(INDEX FW
D)と、時間軸を遡る方向に素材又は編集カットを切り
換えて頭出しする逆方向送りの操作子(INDEX R
EV)とにより構成される。
【0045】これにより図5において符号Fにより示す
ように、エディター3においては、操作子17Aの操作
等により素材を選択した状態で、順方向送りの操作子
(INDEX FWD)を操作して、現在再生中の位置
より順次時間軸方向に素材を切り換えて頭出しすること
ができるようになされ、また同様に符号Rにより示すよ
うに、逆方向送りの操作子(INDEX REV)を操
作して、現在再生中の位置より順次時間軸を遡る方向に
素材を切り換えて頭出しすることができるようになされ
ている。
【0046】これに対して図6において符号Fにより示
すように、操作子17Aの操作により編集結果を選択し
た状態で、順方向送りの操作子(INDEX FWD)
を操作して、現在再生中の位置より順次時間軸方向に編
集カットを切り換えて頭出しすることができるようにな
され、また同様に符号Rにより示すように、逆方向送り
の操作子(INDEX REV)を操作して、現在再生
中の位置より順次時間軸を遡る方向に編集カットを切り
換えて頭出しすることができるようになされている。な
おこの操作子(INDEX REV)の操作において
は、1回の押圧操作により現在再生中の素材及び編集カ
ットの先頭に再生位置を切り換えた後、続く押圧操作に
より順次時間軸を遡る方向に素材及び編集カットを頭出
しできるようになされている。
【0047】これに対して操作パネル17は、処理対象
を選択する操作子17Aの右側に、ビデオテープレコー
ダと同様の再生等の操作子17Eが配置される。すなわ
ちこれらの操作子17Eは、録画の操作子(REC)、
再生の操作子(PLAY)、静止画による一時停止の操
作子(STILL)、巻き戻しの操作子(REV)、早
送りの操作子(FF)が配置される。
【0048】これによりこのエディター3においては、
例えば操作子17A(SOURCE)により素材側を選
択すると共に操作子17B(ALL)により全体を選択
した後、これらの操作子17Dの何れかを操作すると、
この選択した素材全体について、操作子17Dに応じて
早送り、巻き戻しし、また再生等できるようになされて
いる。
【0049】またこれに代えて例えば操作子17A(S
OURCE)により素材側を選択すると共に操作子17
B(SHOT)により1つの素材を選択した後、これら
の操作子17Dの何れかを操作すると、この選択した1
つの素材について、同様の処理を実行することができる
ようになされている。また例えば操作子17A(SOU
RCE)により素材側を選択すると共に操作子17B
(MARK)によりカットを選択した後、これらの操作
子17Dの何れかを操作すると、編集点の操作子17C
により未だ登録されていないカットについて、同様の処
理を実行できるようになされている。
【0050】これに対して例えば操作子17A(PRO
GRAM)により編集結果側を選択すると共に操作子1
7B(ALL)により全体を選択した後、これらの操作
子17Dの何れかを操作すると、編集結果の全体につい
て、同様の処理を実行していわゆるプレビュー、編集結
果のビデオテープレコーダへの記録等を実行できるよう
になされている。
【0051】また例えば操作子17A(PROGRA
M)により編集結果側を選択すると共に操作子17B
(SHOT)、(MARK)により1つの編集カットに
ついて、又は編集結果に対して編集点の操作子17Cに
より設定されて、未だ登録されていないカットについ
て、操作子17Dに応じて早送り、巻き戻しし、また再
生等できるようになされている。
【0052】操作パネル17は、この再生等の操作子1
7Eの下に、サーチダイヤル17Fの動作モードを切り
換えるモード切り換え操作子17Gが配置される。ここ
でこの操作子17Gは、サーチダイヤル17Fをシャト
ルダイヤルの動作モードに設定する操作子(SHT
L)、サーチダイヤル17Fをジョグダイヤルの動作モ
ードに設定する操作子(JOG)、回転角度に対する速
度変化の程度を低減してサーチダイヤル17Fをジョグ
ダイヤルの動作モードに設定する操作子(DMC)、サ
ーチダイヤル17Fをスライダの動作モードに設定する
操作子(DPC)により構成される。
【0053】ここでスライダの動作モードは、サーチダ
イヤル17Fに回転可能な範囲を設定した状態で、この
回転操作可能な範囲が、操作子17A、17Bにより選
択した処理対象における時間情報の変化範囲に対応する
ように設定して、記録再生装置2より処理対象を再生す
る動作モードである。
【0054】これに対応して操作パネル17には、これ
らの操作子17Gの下側に、サーチダイヤル17Fが配
置され、このサーチダイヤル17Fにおいては、シャト
ルダイヤル及びスライダの動作モードにおいて、例えば
全体として270度以上回転操作できないように回転可
能範囲が制限されるのに対し、ジョグダイヤルの動作モ
ードにおいては、回転軸に配置したクラッチの解除によ
り、この回転可能範囲の制限が解除されて自由に回転で
きるようになされている。サーチダイヤル17Fは、こ
の回転軸に配置されたロータリーエンコーダが操作量検
出手段を構成し、このロータリーエンコーダにより操作
量が検出されるようになされている。
【0055】これによりエディター3においては、図7
(A)及び(D)に示すように、例えば操作子17Aに
より素材側を選択すると共に操作子17Bにより全体を
選択した状態で、操作子17Gの操作によりサーチダイ
ヤル17Fの動作モードをスライダの動作モードに設定
すると、この所定の回転操作可能範囲でサーチダイヤル
17Fを回転操作して、全素材中の任意のフレームを再
生できるようになされている。すなわちこの場合、サー
チダイヤル17Fを反時計方向に回転困難となるまで回
転させて全素材中の先頭フレームを再生することがで
き、またこれとは逆にサーチダイヤル17Fを時計方向
に回転困難となるまで回転させて全素材中の最後尾のフ
レームを再生することができる。
【0056】また図7(B)及び(D)に示すように、
例えば操作子17Aにより素材側を選択すると共に操作
子17Bにより1つの素材を選択すると、現在再生中の
フレームの属する1つの素材について、このスライダの
動作モードによりサーチダイヤル17Fを操作して、こ
の1つの素材中の任意のフレームを再生できるようにな
されている。
【0057】また図7(C)及び(D)に示すように、
例えば操作子17Aにより素材側を選択すると共に操作
子17Bによりカットを選択すると、操作子17Cの操
作により設定されたカットであって未だ未登録のカット
(イン点IN及びアウト点OUTにより指定される区間
のカットである)について、このスライダの動作モード
によりサーチダイヤル17Fを操作して、このカット中
の任意のフレームを再生できるようになされている。
【0058】さらに図8(A)及び(D)に示すよう
に、例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると
共に操作子17Bにより全体を選択すれば、操作子17
Gの回転操作可能範囲でサーチダイヤル17Fを回転操
作して、全編集結果中の任意のフレームを再生できるよ
うになされている。
【0059】また図8(B)及び(D)に示すように、
例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると共に
操作子17Bにより1つの編集カットを選択すると、現
在再生中のフレームの属する1つの編集カットについ
て、このスライダの動作モードによりサーチダイヤル1
7Fを操作して、この1つの編集カット中の任意のフレ
ームを再生できるようになされている。
【0060】また図8(C)及び(D)に示すように、
例えば操作子17Aにより編集結果側を選択すると共に
操作子17Bによりカットを選択すると、操作子17C
の操作により設定されたカットであって未だ未登録のカ
ット(イン点IN及びアウト点OUTにより指定される
区間のカットである)について、このスライダの動作モ
ードによりサーチダイヤル17Fを操作して、このカッ
ト中の任意のフレームを再生できるようになされてい
る。
【0061】操作パネル17においては、これらの操作
子17A等に加えて、操作子17Bの操作により登録し
た編集カットを編集リストに登録する操作子、タイムコ
ードを設定する操作子等が配置され、これらによりエデ
ィター3においては、オペレータの所望する編集作業を
実行できるようになされている。
【0062】エディター3において、システム制御回路
13は、これら操作子17A等の操作に応動して一連の
処理手順を実行することにより、全体の動作を制御し、
これにより編集装置1全体として上述した各操作子の操
作に対応した処理を実行できるようにする。
【0063】すなわちシステム制御回路13は、操作パ
ネル17に配置した操作子の操作に従って記録再生装置
2の動作を制御することにより、順次入力されるAV信
号S1を記録媒体4に記録し、これにより編集素材を記
録媒体4に蓄積する。また素材リスト14を作成し、こ
の素材リスト14に従って記録再生装置2をアクセスす
ることにより、記録媒体4に記録された素材を再生す
る。さらにこの再生結果に基づいた編集点の設定により
編集カットを作成し、さらには編集カットの集合による
編集結果を出力できるように編集リスト15を作成す
る。
【0064】この一連の処理において、システム制御回
路13は、処理対象を選択する操作子17Aにおいて、
素材側を処理対象として選択する操作子(SOURC
E)が操作されると、素材側の時間情報の表示を高輝度
により選択的に表示すると共に、素材リスト14に従っ
てオペレータの操作に応動して記録媒体4をアクセス制
御する。
【0065】すなわちシステム制御回路13は、この状
態で処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにお
いて、全素材又は全編集カットを処理対象として選択す
る操作子(ALL)が操作されると、再生対象を記録媒
体4に記録された全素材に設定する。この状態でシステ
ム制御回路13は、再生の操作子17Eが操作される
と、素材リストに従ってフレーム番号を付加した読み出
しの制御コマンドを順次発行し、このフレーム番号にお
いて記録時に割り当てたタイムコード順に連続するフレ
ームを順次指定する。また再生の操作子17Eに代えて
早送り、巻き戻しの操作子が操作されると、同様に素材
リスト14に従って飛び飛びのフレーム番号による読み
出しの制御コマンドを順次発行し、これにより早送り、
巻き戻しの再生結果を記録再生装置2より出力する。こ
れに対して一時停止の場合、同一のフレーム番号による
読み出しのコマンドを順次発行し、これにより静止画像
による再生結果を記録再生装置2より出力する。
【0066】これに対して処理対象をさらに詳細に選択
する操作子17Bにおいて、1つの素材を処理対象とし
て選択する操作子(SHOT)が操作されると、再生対
象を現在再生中の素材に設定する。この状態でシステム
制御回路13は、再生の操作子17E等が操作される
と、素材リスト14に従ってこの現在再生中の素材につ
いて、再生、一時停止、早送り、巻き戻し等の処理を実
行するように、上述したと同様にしてフレーム番号を付
加した読み出しの制御コマンドを発行する。
【0067】これに代えてカットを処理対象とする操作
子(MARK)が操作されると、編集点の設定操作子1
7Cの操作により設定されたカットを処理対象に設定す
る。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子
17E等が操作されると、素材リスト14、設定された
編集点に従って、この処理対象を再生、一時停止、早送
り、巻き戻し等するように、上述したと同様にして読み
出しの制御コマンドを発行する。
【0068】またシステム制御回路13は、処理対象を
選択する操作子17Aにおいて、編集結果を処理対象と
して選択する操作子(PROGRAM)が操作される
と、編集結果側の時間情報の表示を高輝度により選択的
に表示すると共に、編集リスト15に従ってオペレータ
の操作に応動して記録媒体4をアクセス制御する。
【0069】すなわちシステム制御回路13は、この状
態で処理対象をさらに詳細に選択する操作子17Bにお
いて、全素材又は全編集カットを処理対象として選択す
る操作子(ALL)が操作されると、編集リスト15に
よる全編集結果を再生対象に設定する。この状態でシス
テム制御回路13は、再生の操作子17Eが操作される
と、編集リスト15に従ってフレーム番号を付加した読
み出しの制御コマンドを順次発行し、このフレーム番号
において編集リスト順に連続するフレームを順次指定す
る。また再生の操作子17Eに代えて早送り、巻き戻し
の操作子が操作されると、同様に編集リスト15に従っ
て飛び飛びのフレーム番号による読み出しの制御コマン
ドを順次発行し、これにより編集結果について早送り、
巻き戻しの再生結果を記録再生装置2より出力する。こ
れに対して一時停止の場合、同一のフレーム番号による
読み出しのコマンドを順次発行し、これにより静止画像
による再生結果を記録再生装置2より出力する。
【0070】これに対して処理対象をさらに詳細に選択
する操作子17Bにおいて、1つの素材を処理対象とし
て選択する操作子(SHOT)が操作されると、現在再
生中の編集カットを再生対象に設定する。この状態でシ
ステム制御回路13は、再生の操作子17E等が操作さ
れると、編集リスト15に従ってこの現在再生中の編集
カットについて、再生、一時停止、早送り、巻き戻し等
の処理を実行するように、上述したと同様にして読み出
しの制御コマンドを発行する。
【0071】これに代えてカットを処理対象とする操作
子(MARK)が操作されると、編集点の設定操作子1
7Cの操作により設定されたカットを処理対象に設定す
る。この状態でシステム制御回路13は、再生の操作子
17E等が操作されると、編集リスト15、設定された
編集点に従って、この処理対象を再生、一時停止、早送
り、巻き戻し等するように、上述したと同様にして読み
出しの制御コマンドを発行する。
【0072】これら素材、編集結果を対象とした処理に
おいて、システム制御回路13は、再生中の素材又は編
集カットを切り換える操作子17Dが操作されると、そ
れぞれ素材リスト14、編集リスト15に従って、動作
モードに応じて、現在再生中の素材、編集カットより、
前後の素材、編集カットの先頭フレームを指定するフレ
ーム番号を付加して、又は現在再生中の素材、編集カッ
トの先頭フレームを指定するフレーム番号を付加して読
み出しの制御コマンドを発行する。これによりシステム
制御回路13は操作子17Dの押圧操作に応動して順次
時間軸に沿った方向に、又は時間軸を遡る方向に、再生
中の素材、編集カットを順次切り換える。
【0073】これに対して編集点を設定する操作子17
Cが操作されると、これら操作子17Cが操作された時
点における再生中のフレームについて、タイムコードを
レジスタ等に記録してカットを仮登録する。またこのカ
ットを編集カットとして登録する操作子(ENTER)
が操作されると、この仮登録したカットを編集リストに
登録し、再生順序等の編集リストの作成に必要な各種事
項を受け付ける。
【0074】このようにしてオペレータの所望するフレ
ームを再生するにつき、システム制御回路13は、それ
ぞれ処理対象に対応する表示領域において、現在再生中
のフレームについて、タイムコード、全素材中の現在再
生中の素材の位置又は全編集カット中の現在再生中編集
カットの位置等を表示部16に表示する。
【0075】このようにして再生の操作子17Eを操作
して素材、編集結果等を再生した状態で、シャトルダイ
ヤルの操作子(SHTL)が操作されると、システム制
御回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたクラ
ッチを接続し、サーチダイヤル17Fの動作モードをシ
ャトルダイヤルの動作モードに設定する。これによりシ
ステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fが所定角
度範囲で回転できるように設定し、所定の基準位置を基
準にしたサーチダイヤル17Fの所定操作量が再生結果
の時間情報における一定の速度変化量に対応するよう
に、サーチダイヤル17Fの操作量に応じて記録媒体の
アクセスを制御する。
【0076】すなわちシステム制御回路13は、サーチ
ダイヤル17Fに配置されたロータリーエンコーダより
1/30秒周期で操作量を検出し、これにより一定の時
間間隔によりサーチダイヤル17Fの操作量を検出す
る。このときシステム制御回路13は、所定の基準位置
(可動範囲の中点位置である)を基準にしたサーチダイ
ヤル17Fの回転角度により操作量を検出する。
【0077】システム制御回路13は、時計方向に、サ
ーチダイヤル17Fが現在位置より回転操作されると、
この操作量に応じた時間間隔により飛び飛びのフレーム
番号による読み出しコマンドを順次発行するのに対し、
サーチダイヤル17Fが現在位置より反時計方向に回転
操作されると、この操作量に応じた時間間隔によりフレ
ーム番号が低減するように、同一のフレーム番号を所定
回数づつ繰り返して読み出しコマンドを発行する。また
この反時計方向の操作量が所定値以上になると、操作量
に応じた時間間隔により段階的にフレーム番号が減少す
るように設定して読み出しコマンドを発行する。これに
よりシステム制御回路13は、サーチダイヤル17Fの
操作により再生速度を切り換えて所望のシーンを簡易に
選択できるようになされている。
【0078】これに対して再生の操作子17Eを操作し
た状態で、又は静止画像を表示した状態で、ジョグダイ
ヤルの操作子(JOG)が操作されると、システム制御
回路13は、サーチダイヤル17Fに配置されたクラッ
チを解除し、サーチダイヤル17Fの動作モードをジョ
グダイヤルの動作モードに設定する。これによりシステ
ム制御回路13は、サーチダイヤル17Fを自由に回転
操作できるように設定し、サーチダイヤル17Fの所定
操作量が再生結果の時間情報における一定の変化量に対
応するように、サーチダイヤル17Fの操作量に応じて
記録媒体のアクセスを制御する。なお再生の操作子を操
作した状態でジョグダイヤルの操作子(JOG)が操作
されると、システム制御回路13は、動作モードを静止
画像の動作モードに設定してサーチダイヤル17Fの操
作を受け付ける。
【0079】すなわちシステム制御回路13は、サーチ
ダイヤル17Fに配置されたロータリーエンコーダより
1/30秒周期で操作量を検出し、これにより一定の時
間間隔におけるサーチダイヤル17Fの回転角度により
サーチダイヤル17Fの操作量を検出する。システム制
御回路13は、再生結果である静止画像について、サー
チダイヤル17Fが現在位置より時計方向に回転操作さ
れると、このようにして検出した各操作量の分だけ現在
再生中のフレーム番号よりフレーム番号を増大させて読
み出しコマンドを順次発行するのに対し、これとは逆に
サーチダイヤル17Fが現在位置より反時計方向に回転
操作されると、このようにして検出した操作量の分だけ
現在再生中のフレーム番号よりフレーム番号を減少させ
て順次読み出しコマンドを発行する。これによりシステ
ム制御回路13は、サーチダイヤル17Fを回転操作し
た分、現在再生中のフレームを時間軸に沿った方向、又
は時間軸を遡る方向に変化させ、所望のフレームを簡易
に頭出しできるようになされている。
【0080】これに対してジョグダイヤルの操作子(J
OG)に代えて続く操作子(DMC)が操作されると、
システム制御回路13は、同様にしてサーチダイヤル1
7Fの動作モードをシャトルダイヤルの動作モードに設
定する。さらにシステム制御回路13は、シャトルダイ
ヤルの操作子(SHTL)が操作された場合に比して、
サーチダイヤル17Fの操作量に対する再生速度の変化
量が低減するように、フレーム番号の変化を低減して読
み出しコマンドを順次発行する。これによりシステム制
御回路13は、例えばスポーツ等の動きの速い素材等に
ついては、いわゆるスローモーションにより再生して、
所望のフレームを的確に選択できるようになされてい
る。
【0081】これに対して続く操作子(DPC)が操作
されると、システム制御回路13は、サーチダイヤル1
7Fに配置されたクラッチを接続し、サーチダイヤル1
7Fが現在の位置より時計方向及び反時計方向に所定角
度範囲だけしか回転操作できないようにする。
【0082】さらにシステム制御回路13は、操作子1
7A及び17Bにより指定されている現在再生中の処理
対象について、素材リスト、編集リストのタイムコード
を基準にして全フレーム数を検出する。すなわち全素材
を再生している場合には、先頭素材の先頭から最後尾素
材の最後尾までのフレーム数Mを検出するのに対し(図
7(A))、1つの素材を再生している場合には、この
素材の先頭から最後尾までのフレーム数Nを検出し(図
7(B))、また素材に対して設定したカットを再生し
ている場合には、イン点及びアウト点間のフレーム数O
を検出する(図7(C))。
【0083】また全編集結果を再生している場合には、
先頭編集カットの先頭から最後尾編集カットの最後尾ま
でのフレーム数mを検出するのに対し(図8(A))、
1つの編集カットを再生している場合には、この編集カ
ットの先頭から最後尾までのフレーム数nを検出し(図
8(B))、また編集結果について設定したカットを再
生している場合には、イン点及びアウト点間のフレーム
数oを検出する(図8(C))。
【0084】続いてシステム制御回路13は、これらの
フレーム数M〜oを1/2にし、この1/2にしたフレ
ーム数だけそれぞれ処理対象の最先頭より時間軸方向に
変位した位置のタイムコードを算出する。さらにシステ
ム制御回路13は、このようにして計算したタイムコー
ドによるフレーム番号により読み出しコマンドを発行す
る。これによりシステム制御回路13は、現在再生中の
処理対象における中央のフレームを再生するようにアク
セス制御し、サーチダイヤル17Fの現在位置である回
転可能範囲の中央と、処理対象における現在の再生位置
とが対応するようにする。なおこのようにして中央の再
生位置についてタイムコードを計算する場合、編集結果
については、連続して再生する編集カット間において、
タイムコードが連続していないことにより、各編集カッ
ト毎のフレーム数を積算して全体のフレーム数を計算
し、また1/2にした全体のフレーム数より再生順に各
編集カットのフレーム数を減算して目的とするタイムコ
ードを計算することになる。
【0085】このようにして初期設定すると、システム
制御回路13は、続いて図9に示す処理手順を1/30
秒周期で実行し、これにより操作子17A及び17Bに
より選択された現在再生中の処理対象について、サーチ
ダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限が最先
頭及び最後尾の時間情報に対応するように設定して、サ
ーチダイヤル17Fの操作に応動して再生位置を変化さ
せる(図7及び図8)。
【0086】すなわちシステム制御回路13は、ステッ
プSP1からステップSP2に移り、ここでサーチダイ
ヤル17Fのロータリーエンコーダよりサーチダイヤル
17Fの操作量を検出する。ここでシステム制御回路1
3は、初期設定した回転可能範囲の中心を基準とした回
転角度βにより操作量を検出する。
【0087】続いてシステム制御回路13は、初期設定
により計算した対応する全フレーム数F(M、N、O、
m、n、o)により次式の演算処理を実行し、これによ
りサーチダイヤル17Fの回転可能角度αに対して均等
に処理対象の全フレームを割り当てたとして、回転角度
βに対応するフレーム数fを計算する。なおここでin
t(A)は、数値Aを整数化する関数である。
【0088】
【数1】
【0089】続いてシステム制御回路13は、ステップ
SP4に移り、初期設定の位置よりこのフレーム数fに
より特定されるフレーム番号を計算した後、ステップS
P5に移り、このフレーム番号により読み出しコマンド
を発行した後、ステップSP2に戻る。なおこのフレー
ム番号の特定は、サーチダイヤル17Fの操作方向に応
じて、初期設定の位置より時間軸方向に、又は時間軸を
遡る方向に設定される。
【0090】これにより図10において、各素材の先頭
位置からの関係により処理対象の全フレーム数をnとし
てサーチダイヤル17Fの操作と再生位置との関係を示
すように、システム制御回路13は、サーチダイヤル1
7Fを反時計方向にいっぱいに回転させると(符号PA
により示す)、処理対象の先頭フレーム(フレーム番号
1)を再生するようにアクセス制御し、サーチダイヤル
17Fを時計方向にいっぱいに回転させると(符号PB
により示す)、処理対象の最後尾フレーム(フレーム番
号n)を再生するようにアクセス制御する。またこの反
時計方向にいっぱいに回転させた位置より時計方向に角
度γだけ回転させると(符号PCにより示す)、次式に
より表される、この回転角度γに対応するフレーム数k
−1だけ変位したフレーム番号kのフレームを再生する
ようにアクセス制御する。
【0091】
【数2】
【0092】これらによりシステム制御回路13は、サ
ーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に
対して、処理対象である記録媒体4の再生結果における
最先頭及び最後尾の時間情報が対応するように設定し
て、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じ
て、記録媒体4へのアクセスを制御する。
【0093】かくするにつき、システム制御回路13
は、このようにしてサーチダイヤル17Fの動作モード
を操作子(DPC)に対応する動作モードに設定した状
態で、処理対象を選択する操作子17A及び17Bの操
作により処理対象が切り換えられると、上述した処理手
順を同様に繰り返す。すなわちシステム制御回路13
は、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び
下限に対応する設定した再生結果における第1及び第2
の時間情報の値を、これら操作子17A及び17Bの選
択操作に応動して切り換える。
【0094】これによりシステム制御回路13は、必要
に応じて操作子17A及び17Bを操作して処理対象を
順次絞り込んで、簡易に編集点を設定できるようになさ
れている。
【0095】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、編集装置1においては、編集対象
の素材としてのAV信号S1が(図1)、データ圧縮回
路6において順次データ圧縮された後、一連のタイムコ
ードによるフレーム番号が付加されてフレーム単位で記
録媒体4に記録される。さらにこのときこのように記録
した素材をアクセスするのに必要な素材リスト14がエ
ディター3で生成され、この素材リスト14が記録媒体
4に保存される。
【0096】このようにして記録媒体4に記録された素
材は、各素材のフレームを特定するフレーム番号を付加
した読み出しコマンドによりフレーム単位で読み出さ
れ、必要に応じてデータ伸張されて外部機器に出力さ
れ、またモニタ装置11に表示される。これにより編集
装置1においては、素材を確認しながら編集カットを設
定して編集作業を実行することができる。
【0097】この編集カットの設定作業において、編集
装置1においては、操作パネル17において操作子(S
OURCE)の操作により素材側を選択すると(図
4)、素材リスト14を基準にした記録媒体のアクセス
である素材側に処理して設定され、表示部16(図3)
において、この選択処理に応動して表示画面の左半分に
割り当てられた素材側の領域が高輝度により表示され
る。この状態で例えば全素材を選択する操作子(AL
L)を選択した後、操作子(DPC)を選択すると、サ
ーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定され
る。すなわちサーチダイヤル17Fが現在位置を基準に
して時計方向及び反時計方向に所定角度範囲だけ操作で
きるように設定され、また全素材の中央に位置するフレ
ームが記録媒体4より再生される。
【0098】この状態でサーチダイヤル17Fを回転さ
せると、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限
及び下限に対して、再生結果における時間情報の最先頭
の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サー
チダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて記録媒
体へのアクセスが制御される(図10)。これにより編
集装置1では、限られた回転操作可能な範囲の中でサー
チダイヤル17Fを回転させて、処理対象の先頭フレー
ムより最後尾のフレームまで選択でき、必要とするフレ
ームを大まかに選択することが可能となる。これにより
ランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮し
て、従来のようにジョグダイヤル、シャトルダイヤルを
操作する場合に比して格段的に迅速に所望のフレームを
絞り込むことが可能となる。また素材の全体像について
も、簡易かつ迅速に把握することが可能となる。
【0099】かくするにつきこのようにして選択したフ
レームについて、必要に応じて編集点の操作子17Cを
操作することにより、編集カットを設定することが可能
となる。
【0100】またこのようにして選択したフレームがほ
ぼ所望する場所のフレームではあるものの、これと前後
するフレームを選択しようとする場合等にあっては、操
作子(SHTL)、(JOG)、(DMC)を選択操作
してサーチダイヤル17Fの動作モードをシャトルダイ
ヤル、ジョグダイヤルの動作モードに切り換えて、前後
のフレームを検索することにより、必要に応じて所望の
素材、フレームを選択することが可能となり、編集点を
設定して編集カットを登録することが可能となる。
【0101】このときスライダの動作モードと、シャト
ルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードとでサーチダ
イヤルの動作モードを切り換えたことにより、ランダム
アクセス可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、従来
のビデオテープレコーダによるジョグシャトルダイヤル
と同一の操作感覚により所望のフレームを簡易に選択す
ることができる。
【0102】またこのようにして選択したフレームがほ
ぼ所望する場所のフレームではあるものの、これと前後
する素材のフレームを選択しようとする場合等にあって
は、シャトルダイヤル、ジョグダイヤルとしてのサーチ
ダイヤル17Fの操作に代えて、送りの操作子17D
(INDEX FWD)、(INDEX REV)を操
作することにより、現在再生中の素材より操作子17D
の操作に応動して再生中の素材を切り換えることが可能
となる。この場合、多くの素材より所望する素材を迅速
に選択して頭出しすることができる。
【0103】これによりこの送りの操作子17D(IN
DEX FWD)、(INDEXREV)の操作により
選択した素材について、操作子(SHTL)、(JO
G)、(DMC)を選択操作してサーチダイヤル17F
の動作モードをシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動
作モードに切り換えて、前後のフレームを検索すること
により、必要に応じて所望のフレームを選択することが
可能となり、編集点を設定して編集カットを登録するこ
とが可能となる。
【0104】このとき操作子(SHOT)の操作によ
り、再生中の1つの素材を処理対象として選択すれば、
シャトルダイヤル、ジョグダイヤルの動作モードにおけ
るサーチダイヤル17Fの回し過ぎを防止することが可
能となり、これによっても使い勝手を向上することが可
能となる。
【0105】またこのように所望する素材を選択した状
態で操作子(DPC)を選択すると、サーチダイヤル1
7Fがスライダの動作モードに設定され、今度はこの選
択した1つの素材について、サーチダイヤル17Fの操
作可能な範囲の上限及び下限に対して、再生結果におけ
る時間情報の最先頭の値及び最後尾の値が対応するよう
に設定されて、サーチダイヤル17Fの操作方向及び操
作量に応じて記録媒体へのアクセスが制御される。
【0106】これにより編集装置1においては、限られ
た回転操作可能な範囲の中でサーチダイヤル17Fを回
転させて、1つの素材の先頭フレームより最後尾のフレ
ームまで選択でき、必要とする素材を大まかに把握し、
また必要とするフレームを簡易かつ迅速に選択すること
が可能となる。
【0107】かくするにつき編集装置1においては、こ
のようにスライダの動作モードによりサーチダイヤル1
7Fを動作させるにつき、処理対象を全素材より1つの
素材に順次切り換えることにより、素材の全体像を把握
して必要とするフレームを素材全体より簡易に絞り込む
ことができる。
【0108】なおこのような全素材を対象としたサーチ
ダイヤル17Fのスライドモードによる絞り込みに代え
て、従来と同様のシャトルダイヤル、ジョグダイヤルの
動作モードによるサーチダイヤル17Fの操作により所
望の素材を選択した後、操作子(SHOT)、操作子
(DPC)の操作により、選択した素材を処理対象とし
てサーチダイヤル17Fをスライダの動作モードに設定
しても、素材の全体像を把握して必要とするフレームを
素材全体より簡易に絞り込むことができ、この場合は従
来のビデオテープレコーダにおける操作と同様にして素
材を絞り込んだ後、この編集装置1に特有のスライダの
機能によりフレームを絞り込むことが可能となる。
【0109】ところでこのようにして素材を選択しては
みたものの、所望する素材と異なる場合も考えられ、こ
の場合は、操作子17D(INDEX FWD)、(I
NDEX REV)の操作により処理対象の素材を近傍
の素材に切り換えて所望の素材を選択することができ、
また操作子(ALL)の操作等により改めて全素材より
所望の素材を選択することができる。
【0110】このようにして所望する素材よりフレーム
を選択して操作子17C(MARKIN)、(MARK
OUT)の操作によりカットを仮登録することがで
き、さらに操作子(ENTER)の操作によりこのカッ
トを編集カットとして登録することが可能となる。
【0111】この編集カットの登録において、いわゆる
プレビューする場合は、操作子17B(MARK)の操
作により処理対象を仮登録したカットに切り換えて、操
作子17E(PLAY)等を操作することにより、この
カットをモニタすることが可能なる。このときサーチダ
イヤル17Fの動作モードをシャトルダイヤル、ジョグ
ダイヤルの動作モードに設定して、従来のビデオテープ
レコーダを用いた編集装置と同様にプレビューの処理を
実行することができる。
【0112】このとき操作子(DPC)の操作により、
サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設定さ
れ、今度はこの仮登録したカットについて、サーチダイ
ヤル17Fの操作可能な範囲の上限及び下限に対して、
再生結果における時間情報の最先頭の値及び最後尾の値
が対応するように設定されて、サーチダイヤル17Fの
操作方向及び操作量に応じて記録媒体へのアクセスが制
御される。
【0113】これにより必要に応じてサーチダイヤル1
7Fを回転させて、1つのカットの全体像を簡易に把握
することができる。また順次このサーチダイヤル17F
の処理対象を全素材、1つの素材、1つのカットに絞り
込むことにより、素材の全体像を把握して必要とするフ
レームを素材全体より絞り込んだ後、その結果を簡易に
確認することができ、また必要に応じて処理対象をカッ
トより元の1つの素材、全素材に戻して確認する等によ
り、仮登録したカットを迅速な処理により種々に検討す
ることが可能となる。これによってもランダムアクセス
可能な記録媒体の特徴を充分に発揮して、使い勝手を向
上することができる。
【0114】かくしてこのような処理の繰り返しにより
編集装置1では、素材より編集カットが順次作成され、
さらには編集結果より編集カットが作成され、これら編
集カットが順次登録されて編集リスト15が作成され
る。
【0115】編集装置1においては、このように作成し
た編集リスト15による編集結果を確認する場合、さら
には編集結果よりさらに編集カットを作成する場合、操
作子(PROGRAM)の操作により処理対象が編集結
果に切り換えられ、素材側の素材リスト14を基準にし
たアクセスに代えて、編集リスト15を基準にして記録
媒体4がアクセスされる。またこの選択処理に応動して
表示部16(図3)において、表示画面の右半分に割り
当てられた編集結果側の領域が高輝度により表示され
る。
【0116】この状態で例えば全素材を選択する操作子
(ALL)を選択した後、操作子(DPC)を選択する
と、サーチダイヤル17Fがスライダの動作モードに設
定され、現在位置を基準にして時計方向及び反時計方向
に所定角度範囲だけ操作できるようにサーチダイヤル1
7Fが設定され、また編集結果の中央に位置するフレー
ムが記録媒体4より再生される。
【0117】この状態でサーチダイヤル17Fを回転さ
せると、サーチダイヤル17Fの操作可能な範囲の上限
及び下限に対して、編集結果における時間情報の最先頭
の値及び最後尾の値が対応するように設定されて、サー
チダイヤル17Fの操作方向及び操作量に応じて編集リ
スト14に従って記録媒体へのアクセスが制御され(図
10)、これにより限られた回転操作可能な範囲の中で
サーチダイヤル17Fを回転させて、編集結果の先頭フ
レームより最後尾のフレームまで選択でき、編集結果の
全体像を簡易かつ迅速に把握することが可能となる。こ
れによりランダムアクセス可能な記録媒体の特徴を充分
に発揮して、使い勝手を向上することが可能となる。
【0118】このような編集結果側を処理対象とした場
合でも、編集装置1においては、素材側を処理対象とし
た場合と同様にして、全体より順次編集カット、所望す
るフレームを絞り込んで編集点を設定することにより、
編集結果より所望のカットを仮登録し、さらにはこの仮
登録したカットを確認して編集カットに登録することが
できる。
【0119】また操作子17E、ジョグダイヤル、シャ
トルダイヤルとしてのサーチダイヤル17Fの操作によ
り、従来のビデオテープレコーダによる編集装置の場合
と同様に、編集結果を確認することができる。
【0120】さらにこのとき、素材側を処理対象とした
場合と同様にしてスライダの動作モードによりサーチダ
イヤル17Fを操作すると共に、操作子(ALL)、
(SHOT)、(MARK)の操作により処理対象を順
次絞り込んで、さらには送りの操作子17D(INDE
X FWD)、(INDEX REV)の操作により処
理対象を切り換えて、簡易かつ迅速に編集結果、各編集
カット、編集結果より生成したカットの全体像を把握し
てプレビューすることができ、また処理対象の絞り込み
よって全体像との対比により各編集カット等を検討する
ことができる。これによってもランダムアクセス可能な
記録媒体の特徴を充分に発揮して、使い勝手を向上する
ことができる。
【0121】かくするにつき編集作業においては、この
ような編集点の設定、プレビューの処理が大部分を占め
ることにより、このようにして使い勝手を向上すること
により、編集作業に要する時間を格段的に短縮すること
ができる。
【0122】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、回転操作子であるサーチダイヤル
における操作可能範囲の上限及び下限が全素材の最先頭
及び最後尾、1つの素材の最先頭及び最後尾等に対応す
るように切り換えて、この操作子の操作に応動して記録
媒体をアクセス制御することにより、全体像を簡易に把
握して所望するフレームを迅速に選択することができ、
これによりランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充
分に発揮して一段と使い勝手を向上し、その分編集作業
に要する時間を短縮することができる。
【0123】また素材側と編集結果とにより処理対象を
切り換えたことにより、素材よりカットを選択する場合
だけでなく、編集結果を確認する場合でも、迅速かつ簡
易な操作により全体像を把握して確認することができ、
これによりランダムアクセス可能な記録媒体の機能を充
分に発揮して一段と使い勝手を向上し、その分編集作業
に要する時間を短縮することができる。
【0124】さらにこのような素材と編集結果とについ
て、同一の操作により順次処理対象を切り換えて所望す
るフレームを絞り込めるようにして、このとき素材側と
編集結果側とで対応する表示形態により表示を切り換え
て時間情報等を表示することにより、統一的な操作によ
り編集装置1を使用することができ、その分使い勝手を
向上することができる。
【0125】またこのようにサーチダイヤルをスライダ
の動作モードに設定して処理対象を切り換えるにつき、
操作子(INDEX FWD)、(INDEX RE
V)の操作によっても素材、編集カットである処理対象
を切り換えることにより、迅速に素材、編集カットを選
択することができ、このことによってもランダムアクセ
ス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝
手を向上し、その分編集作業に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0126】またこのとき従来のジョグシャトルダイヤ
ルと1つの操作子を共用したことにより、ランダムアク
セス可能な記録媒体の機能を充分に発揮して使い勝手を
向上でき、さらにこのとき従来のビデオテープレコーダ
による編集装置と同様の使い勝手を確保することができ
る。
【0127】(2)他の実施の形態 また上述の実施の形態においては、スライダの動作モー
ドにおいて、例えば全素材を処理対象にした場合に、操
作子の操作に対応して全素材中の対応するフレームを表
示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばこのように全素材を対象とする場合等の対象とな
るフレーム数が多い場合等にあっては、必要に応じて各
素材の先頭フレームだけを操作子の操作に応動して選択
的に表示するようにしてもよい。
【0128】また上述の実施の形態においては、スライ
ダの動作モードに切り換えた場合、それまで表示してい
たフレームを切り換えて操作子であるサーチダイヤルの
位置と表示するフレームとを対応させる場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、現在再生中のフレーム
に対してサーチダイヤル等の操作可能な範囲を補正する
ことにより、表示中のフレームは変化させないで、スラ
イダの動作モードに切り換え、これにより操作子である
サーチダイヤルの位置と、表示するフレームとが対応す
るようにしてもよい。
【0129】また上述の実施の形態においては、スライ
ダの動作モードにおいて、送りの操作子(INDEX
FWD)、(INDEX REV)が操作された場合、
前後の素材、編集カットの先頭にジャンプし、結果的に
スライダの動作モードを一時解除する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、前後の素材の中央、操作
子の操作位置に対応する位置等にジャンプさせることに
より、スライダの動作モードを解除しないで素材、編集
カットを切り換えるようにしてもよい。
【0130】また上述の実施の形態においては、サーチ
ダイヤル17Fの回転可能角度に対して均等に処理対象
の全フレームを割り当てたとして、記録媒体をアクセス
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、こ
の均等な割り当てを必要に応じて変化させても良く、さ
らにはオペレータの回転速度等によって部分的に変化さ
せてもよい。
【0131】また上述の実施の形態においては、編集リ
スト及び素材リストを記録媒体に格納して保持する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、エディター
側で保持しても良く、さらには例えばICカード等の別
体の記録媒体に保持するようにしてもよい。
【0132】また上述の実施の形態においては、素材側
と編集結果側とで処理対象を切り換える場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、1つの記録媒体に記録
された素材より複数の編集リストを作成する場合もある
ことにより、これに加えて複数の編集結果で処理対象を
切り換えるようにしてもよい。
【0133】また上述の実施の形態においては、映像信
号を処理する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、オーディオ信号を処理する場合にも広く適用する
ことができる。
【0134】また上述の実施の形態においては、本発明
を編集装置に適用する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えばDVD等の再生装置に適用するこ
ともできる。
【0135】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ジョグダ
イヤル、シャトルダイヤルとして機能する回転操作子を
用いて、この回転操作子の回転操作可能な範囲の上限及
び下限に対して再生結果における時間情報の第1及び第
2の値が対応するように設定して、この回転操作子の回
転操作方向及び回転操作量に応じて記録媒体へのアクセ
スを制御することにより、ランダムアクセス可能な記録
媒体の機能を充分に発揮して一段と使い勝手を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る編集装置を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の編集装置によるノンリニア編集の説明に
供する略線図である。
【図3】図1の編集装置における表示部を示す平面図で
ある。
【図4】図1の編集装置における操作パネルを示す平面
図である。
【図5】図4の操作パネルにおける送りの操作子(IN
DEX FWD)の説明に供する略線図である。
【図6】図4の操作パネルにおける逆方向送りの操作子
(INDEX REV)の説明に供する略線図である。
【図7】図1の編集装置における処理対象を素材側とし
たスライダの動作モードの説明に供する略線図である。
【図8】図1の編集装置における処理対象を編集結果と
したスライダの動作モードの説明に供する略線図であ
る。
【図9】図1の編集装置におけるシステム制御回路13
のスライダの動作モードにおける処理手順を示すフロー
チャートである。
【図10】図9の処理手順の説明に供する略線図であ
る。
【符号の説明】
1……編集装置、2……記録再生装置、3……エディタ
ー、4……記録媒体、11……モニタ、13……システ
ム制御回路、14……素材リスト、15……編集リス
ト、16……表示部、17……操作パネル、17A〜1
7G……操作子
フロントページの続き (72)発明者 安藤 秀樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA01 AB04 AC06 AC08 CC11 DD04 DD10 EE02 EE03 5E501 AC33 BA05 CB01 CB02 EB05 FB44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランダムアクセス可能な記録媒体をアクセ
    スする再生装置において、 回転操作子と、 前記回転操作子の操作量を検出して検出結果を出力する
    操作量検出手段と、 動作モードに応じて、前記回転操作子に回転操作可能な
    範囲を設定すると共に、前記検出結果に基づいて前記記
    録媒体へのアクセスを制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 第1の動作モードにおいて、 前記回転操作子を自由に回転操作できるように設定し、 前記回転操作子における一定の操作量に対して、前記記
    録媒体の再生結果における時間情報が一定量変化するよ
    うに設定して、前記回転操作子の回転操作方向及び回転
    操作量に応じて、前記記録媒体へのアクセスを制御し、 第2の動作モードにおいて、 前記回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、 所定の基準位置を基準にした前記回転操作子における一
    定の操作量に対して、前記記録媒体の再生結果における
    時間情報の変化速度が一定量変化するように設定して、
    前記回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じ
    て、前記記録媒体へのアクセスを制御し、 第3の動作モードにおいて、 前記回転操作子の回転操作可能な範囲を設定し、 前記回転操作子における回転操作可能な範囲の上限及び
    下限に対して、前記記録媒体の再生結果における時間情
    報の第1及び第2の値が対応するように設定して、前記
    回転操作子の回転操作方向及び回転操作量に応じて、前
    記記録媒体へのアクセスを制御することを特徴とする再
    生装置。
  2. 【請求項2】前記記録媒体は、 映像信号を記録し、 前記第1及び第2の値は、 前記記録媒体に記録された全映像信号の最先頭位置及び
    最後尾位置を特定する時間情報の値であることを特徴と
    する請求項1に記載の再生装置。
  3. 【請求項3】前記記録媒体は、 映像信号を記録し、 前記第1及び第2の値は、 前記記録媒体に記録された1つのカットの最先頭位置及
    び最後尾位置を特定する時間情報の値であることを特徴
    とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 【請求項4】前記記録媒体は、 映像信号を記録し、 前記再生装置は、 編集点を設定する編集点設定手段を有し、 前記第1及び第2の値は、 前記編集点設定手段により設定された編集点を特定する
    時間情報であることを特徴とする請求項1に記載の再生
    装置。
  5. 【請求項5】前記記録媒体は、 映像信号を記録し、 前記第1及び第2の値は、 編集リストにより編集結果全体の最先頭位置及び最後尾
    位置を特定する時間情報の値であることを特徴とする請
    求項1に記載の再生装置。
  6. 【請求項6】前記記録媒体は、 映像信号を記録し、 前記第1及び第2の値は、 編集リストによる1つの編集カットの最先頭位置及び最
    後尾位置を特定する時間情報の値であることを特徴とす
    る請求項1に記載の再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012170129A (ja) * 2012-04-24 2012-09-06 Toshiba Corp 動画再生装置及び動画再生方法

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