JP4054894B2 - 再帰反射性キューブコーナー物品を形成する型に使用する薄板 - Google Patents
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Description
本発明は一般に、キューブコーナー再帰反射シートの形成における使用に適した型と、その製造方法と、その型により形成される再帰反射シートとに関する。本発明は特に、複数の薄い薄板から形成される型とその製造方法とに関する。
発明の背景
再帰反射材料にはその材料への入射光を元の光源に向け直すことができるという特徴がある。この性能を生かして、再帰反射シートはさまざまな人目を引く用途において広範囲に使用されてきた。再帰反射シートは、道路標識および看板などの平坦で硬質な物品に頻繁に用いられるが、凹凸表面あるいは可撓性表面にも使用されている。再帰反射シートを例えば、トラックトレーラーの側面に接着して畝および突出したリベットをもカバーすることも、道路作業員の安全チョッキあるいは他の保護衣類などの柔軟性のある身体部分に接着することも可能である。下の表面が凹凸あるいは可撓性を備えている場合、再帰反射シートはその再帰反射性能を損なうことなく下の表面に追従できることが望ましい。さらに、再帰反射をロール形態で梱包および搬送することが多いため、シートはコア周囲に巻き取ることが出来るだけの十分な可撓性を備えていることが必要である。
再帰反射シートとして周知の2種類は、微小球型シートおよびキューブコーナー型シートである。「ビーズ型」シートと呼ばれることもある微小球型シートは、多数の微小球を一般にバインダ層の少なくとも一部に埋め込んで備え、関連した正反射あるいは乱反射材料(例えば顔料粒子、金属片、あるいは蒸着コーティングなど)を用いて入射光を再帰反射する。米国特許第3,190,178号(McKenzieに付与)、同第4,025,159号(McGrathに付与)および、同第5,066,098号(Kultに付与)にはそれを説明する実施例が開示されている。有利なことに、微小球型シートは一般に凹凸表面あるいは可撓性表面への接着も可能である。さらに、ビーズ型再帰反射材の対称構造により、微小球型シートをシート表面に垂直な軸を中心として回転した場合も、その総合的な光反射の方向は比較的一定である。このように、微小球型シートはそれを配置する表面の方向性にあまり影響を受けない。しかしながら一般に、このシートはキューブコーナー型シートに比較すると再帰反射効率は劣る。
キューブコーナー再帰反射シートは、一般に実質的に平坦な底面と、その底面に対向する複数のキューブコーナー要素を備える構造面とを含む本体部分を備える。各キューブコーナー要素には、3枚の互いに実質的に垂直な光学面があり、これらは1つの基準点あるいは先端部において交差する。キューブコーナー要素の底部は光をキューブコーナー要素内に透過する開口部として機能する。使用時、シートの底面に入った入射光は、シートの底面において屈折されてシート上に配置されたキューブコーナー要素の底面を通過し、3枚の垂直な各キューブコーナー光学面に反射されて光源へと再度方向付けられる。キューブコーナー要素の光学軸ともよばれる対称軸は、キューブコーナー開口部を通過して延在し、キューブコーナー要素の3枚の光学面に対して等角度を形成する軸である。キューブコーナー要素の要素底部への入射光に対する光学効率は通常、ほぼ光学軸上で最大となる。キューブコーナー再帰反射面が再帰反射する光量は、入射角が光学軸からそれるにつれて減少する。
キューブコーナー再帰反射シートの最大再帰反射効率は、シートの構造面上に位置するキューブコーナー要素の構造による結果である。用語「有効領域」および「有効開口部」が用いて、キューブコーナー技術において要素の底部への入射光を再帰反射するキューブコーナー要素の部分を表す。キューブコーナー要素の設計にあたり有効開口部を特定することに関する詳細な教示は本発明の開示内容の範囲外である。キューブコーナー構造の有効開口部を特定する1つの工程は、Eckhardt著「Applaied Optics」、第10巻、第7号、1971年7月、1559〜1566ページに掲載されており、Straubelに付与された米国特許第835,648号にも有効開口部の概要が説明されている。所与の入射角について、屈折した入射光に垂直な平面上に位置する3枚のキューブコーナー面の突出部と同じ平面上に第3の反射として画像を形成する画像表面の突出部との位相交点により有効領域を特定することが出来る。さらに用語「有効領域率」をキューブコーナー表面の合計突出面積で割った有効領域として定義する。再帰反射シートの再帰反射効率はシート上に位置するキューブコーナー要素の有効領域率と直接相関関係にある。
さらに、再帰反射シートの再帰反射パターンの光学特性も、キューブコーナー要素の構造に一部起因するものである。したがって、キューブコーナー要素の構造が歪めばシートの光学特性がそれに呼応して歪む。有害となる物理的な歪みを防止するため、再帰反射シートのキューブコーナー要素を通常比較的高い弾性係数を有する材料で製造し、シートの曲げあるいはエラストマの伸長間にキューブコーナー要素が物理的に歪みを起こさないようにする。上述のように、再帰反射シートに充分な可撓性をもたせることにより、シートを凹凸のある基材あるいはそれ自体が可撓性である基材への接着を可能とする、または再帰反射シートをロールに巻取り保管および運搬を容易にすることができる。
キューブコーナー再帰反射シートはまず、所望のキューブコーナー要素構造の雌型あるいは雄型形状を有する原型型を製造することから始める。この型をニッケルによる電気めっき、化学的蒸着、ありは物理的蒸着により複製し、キューブコーナー再帰反射シートを形成する工具を生産する。Pricone他に付与された米国特許第5,156,863号には、キューブコーナー再帰反射シートの製造に用いる工具の形成加工の概略が説明されている。原型型を製造する周知の方法の例として、ピン収束技術、直接成形技術、積層技術を挙げられるが、これらにはそれぞれ利点および制約がある。
ピン収束技術において、それぞれが一方の端部に幾何学形状を有する複数のピンを一緒に束ねてキューブコーナー再帰反射表面を形成する。米国特許第1,591,572号(Stimsonに付与)、同第3,926,402号(Heenanに付与)、同第3,541,606号(Heenan他に付与)、および同第3,632,695号(Howellに付与)にはそれを説明する実施例が示されている。ピン収束技術を用いることにより、1つの型でさまざまなキューブコーナー形状を製造することが出来る。しかしながらピン収束技術により小型キューブコーナー要素(例えば約1.0mm未満)を製造することは経済的および技術的にも実用的ではない。
直接成形技術において、一連の溝を一体成形による基材内に設けてキューブコーナー再帰反射表面を形成する。米国特許第3,712,706号(Stammに付与)および同第4,588,258号(Hoopmanに付与)にはそれを説明する実施例が示されている。直接成形技術により、可撓性再帰反射シートに適合する非常に小型のキューブコーナー要素を正確に成形することができる。しかしながら、直接成形技術を用いて小さな入射角で非常に有効な開口部を有する特定のキューブコーナー形状を生産することは現在のところ不可能である。例示として、米国特許第3,712,706号に示されているキューブコーナー要素形状の最大理論上合計光回帰率はおよそ67%である。
積層技術において、それぞれが一方の端部に幾何学形状を有する複数の薄板を束ねてキューブコーナー再帰反射表面を形成する。ドイツ特許第OS1917292号、国際特許出願第WO94/18581(Bohn他に付与)、同第WO97/04939号(Mimura他に付与)および同第WO97/04940(Mimura他に付与)はすべて、複数の板上に溝表面が形成された成形反射面を開示している。この板を特定角度で傾斜し、交互に位置する板をはすに移動する。これによりそれぞれの要素が2枚の成形面と板の片側表面とにより形成される複数のキューブコーナー要素が得られる。Gubelaに付与された独特許第DE4236799号には、キューブコーナーを生産するためのキューブ表面を備えた成形工具の生産方法が開示されている。帯の片側縁部の縦全体に沿った第1の方向において不透明表面を研磨あるいは切断する。次いで第2の方向に複数のノッチを形成して帯上にキューブコーナー反射面を形成する。最後に帯側部において垂直に複数のノッチを形成する。Gubelaに付与された独仮特許第4410994C2号は関連特許である。
発明の簡単な要約
本願は、複数の薄板からなる再帰反射シート形成における使用に適した原型型およびその製造方法を開示する。有利なことに、本発明の教示により製造した原型型を用いて、100%に近い再帰反射効率レベルを呈する再帰反射性キューブコーナーシートを製造することが出来る。可撓性再帰反射シートの製造を容易にするため、開示した方法により0.010mmという細さのキューブコーナー再帰反射要素を製造することが可能となる。さらに本開示内容において、少なくとも2つの異なる方向において対称な再帰反射性能を呈するキューブコーナー再帰反射シートの製造を教示する。
一実施例は、再帰反射性キューブコーナー物品の形成に用いる型での使用に適した薄板に関する。この薄板は、対向して、その間に基準面を規定する第1および第2の主面を有するとともに、さらにその第1および第2の主面を接合する作用面を含む。この作用面はそれに実質的に平行で第1の基準面に垂直な第2の基準面と、第1の基準面および第2の基準面に垂直な第3の基準面とを規定する。薄板は、(a)薄板の作用面に少なくとも1つのV形溝を含む第1の溝セットであって、その溝が互いに交差して第1の溝角頂を規定する第1の溝面と第2の溝面とを規定するようになっている第一の溝セットと、(b)薄板の作用面に少なくとも1つのV形溝を含む第2の溝セットであって、その溝が互いに交差して第2の溝角頂を規定する第3の溝面と第4の溝面とを規定し、かつ第3の溝面が第1の溝面と実質的に直交して第1の基準縁部を規定するようになっている第2の溝セットと、(c)薄板の作用面に少なくとも2つの平行に隣接するV形溝を含む第3の溝セットであって、各々の溝が互いに交差して第3の溝角頂を規定する第5の溝面と第6の溝面とを規定し、かつ第5の溝面が第1および第3の溝面に実質的に直交して、第1の方向に配置される少なくとも1つのキューブコーナーを形成するようになっている第3の溝セットとを含む。
一実施例において、第1および第3の溝面がそれぞれほぼ直交して基準縁部を規定し、第2および第4の溝表面がほぼ直交して実質的に第1の基準面に平行である基準縁部を規定するように、第1および第2の溝セットを形成する。最後に、第3の溝セットは、第1の基準面に垂直な軸線に沿って延びる角頂をそれぞれ有する複数の溝を備える。この実施例において、薄板は薄板の作用面上に配置された光学的に対向するキューブコーナー要素を1列備える。
各キューブコーナー要素が有する3枚の互いに垂直な光学面を1つの薄板上に形成することが好ましい。3枚の光学面すべてを成形加工して形成することにより表面に確実に光学性能を持たせることが好ましい。位置決めに関する課題と薄板の取扱による破損とを最小限にするよう、切削加工段階およびそれに引き続く段階の間、平坦な界面を隣接する薄板間を保持することが好ましい。
再帰反射性キューブコーナー物品の形成における使用に適した型において使用する薄板の製造方法を開示する。この薄板は、対向して、その間に基準面を規定する第1および第2の主面を有するとともに、その第1および第2の主面を接合する作用面をさらに含む。この作用面はそれに実質的に平行で第1の基準面に垂直な第2の基準面と、第1の基準面および第2の基準面に垂直な第3の基準面とを規定する。その方法は、(a)薄板の作用面にV形溝を少なくとも1つ含む第1の溝セットであって、その溝が互いに交差して第1の溝角頂を規定する第1の溝面と第2の溝面とを規定するようになっている第1の溝セットを形成するステップと、(b)薄板の作用面にV形溝を少なくとも1つ含む第2の溝セットであって、その溝が互いに交差して第2の溝角頂を規定する第3の溝面と第4の溝面とを規定し、かつ第3の溝面が第1の溝面に実質的に直交して第1の基準縁部を規定するようになっている第2の溝セットを形成するステップと、(c)薄板の作用面に少なくとも2つの平行に隣接するV形溝を含む第3の溝セットであって、各々の溝が互いに交差して第3の溝角頂を規定する第5の溝面と第6の溝面とをそれぞれ規定し、かつ第5の溝面が第1および第3の溝面と実質的に直交して、第1の方向に配置される少なくとも1つのキューブコーナーを形成するようになっている第3の溝セットを形成するステップとを含む。
好適型アセンブリは複数の薄板を含み、各薄板は、平行に対向してその間に第1の基準面を規定する第1および第2の主面を有するとともに、その第1および第2の主面を接合する作用面をさらに有する。この作用面は、その作用面に実質的に平行で第1の基準面に垂直な第2の基準面と第1の基準面および第2の基準面に垂直な第3の基準面とを規定する。この複数の薄板が備える作用面は、(a)薄板の作用面に少なくとも1つのV形溝を含む第1の溝セットであって、その溝が互いに交差して第1の溝角頂を規定する第1の溝面と第2の溝面とを規定するようになっている第1の溝セットと、(b)薄板の作用面に少なくとも1つのV形溝を含む第2の溝セットであって、その溝が互いに交差して第2の溝角頂を規定する第3の溝面と第4の溝面とを規定し、かつ第3の溝面が第1の溝面と実質的に直交して第1の基準縁部を規定するようになっている第2の溝セットと、(c)薄板の作用面に少なくとも2つの平行に隣接するV形溝を含む第3の溝セットであって、その溝が各々、互いに交差して第3の溝角頂を規定する第5の溝面と第6の溝面とを規定する第5の溝面が第1および第3の溝面に実質的に直交して、少なくとも1つのキューブコーナーを形成するようになっている第3の溝セットとを含む。
一実施例において、それぞれの角頂が平面図においてそれぞれの第1の基準面に垂直な軸に沿って延びるように、第1および第2の溝セットを形成する。最後に、第3の溝セットは、第1の基準面に垂直な軸に沿って延びる角頂をそれぞれ有する複数の溝を備える。この実施例において各薄板は薄板の作用面上に配置された光学的に対向するキューブコーナー要素を1列備える。
再帰反射性キューブコーナー物品の形成での使用に適した型において使用する複数の薄板の製造方法も開示する。各薄板は、平行に対向してその間に第1の基準面を規定する第1および第2の主面を有するとともに、その第1および第2の主面を接合する作用面をさらに有する。この作用面は、その作用面に実質的に平行で第1の基準面に垂直な第2の基準面と第1の基準面および第2の基準面に垂直な第3の基準面とを規定する。その方法は、(a)複数の薄板を、それぞれの第1の基準面を互いに平行になって固定基準軸に対し第1の角度で配置するように方向付けするステップと、(b)薄板の作用面に複数のV形溝を含む第1の溝セットであって、各々の溝が互いに交差して第1の溝角頂を規定する第1の溝面と第2の溝面とを規定するようになっている第1の溝セットを形成するステップと、(c)複数の薄板を、それぞれの第1の基準面を互いに平行になって固定基準軸に対し第2の角度で配置するように方向付けするステップと、(d)薄板の作用面に複数のV形溝を含む第2の溝セットであって、各々の溝が互いに交差して第2の溝角頂を規定する第3の溝面と第4の溝面とをそれぞれが規定し、かつ第3の溝面が第1の溝面と実質的に直交して第1の基準縁部を規定するようになっている第2の溝セットを形成するステップと、(e)薄板の作用面に少なくとも2つの平行に隣接するV形溝を含む第3の溝セットであって、各々の溝が互いに交差して第3の溝角頂を規定する第5の溝面と第6の溝面とを規定し、かつ第5の溝面が第1および第3の溝面に実質的に直交して、少なくとも1つのキューブコーナーを形成するようになっている第3の溝セットを形成するステップとを含む。
開示の一方法において、基面を規定する適切な取付具内において複数の薄板を組み合わせる。第1の各基準面が互いに実質的に平行に、基面に垂直なベクトルである固定された基準軸に対して好ましくは45°〜90°、より好ましくは45°〜60°である第1の角度で配置されるように、取付具により薄板を固定することが好ましい。次いで、例えば刻線、フライ切断、研削あるいはフライス削りなどの適切な材料除去技術により複数薄板の作用面に隣接する複数薄板の各々の部分を除去して第1の溝セットを形成する。次いで、複数薄板を取付具内に再度組み合わせて、それぞれの第1の基準面を実質的に平行に、基面に垂直なベクトルである固定された基準軸に対して45°〜90°の、より好ましくは45°〜60°の第2の角度で配置するように固定する。次いで上述の適切な材料除去技術を用いて第2の溝セットを形成する。次いで複数薄板を取付具内に再度組み合わせて、それぞれの第1の基準面を基準軸に実質的に平行になるように固定する。次いで、上述の適切な材料除去技術を用いて第3の溝セットを形成する。
【図面の簡単な説明】
図1は、開示した方法における使用に適した1つの薄板の斜視図である。
図2は、第1の切削加工ステップ後の1つの薄板を示す端図である。
図3は、第1の切削加工ステップ後の薄板単体を示す側面図である。
図4は、第1の切削加工ステップ後の薄板単体を示す平面図である。
図5は、第2の切削加工ステップ後の薄板単体を示す端図である。
図6は、第2の切削加工ステップ後の薄板単体を示す側面図である。
図7は、第2の切削加工ステップ後の薄板単体を示す平面図である。
図8は、第2の切削加工ステップ後の薄板単体を示す斜視図である。
図9は、第3の切削加工ステップ後の薄板単体を示す端図である。
図10は、第3の切削加工ステップ後の薄板単体を示す側面図である。
図11は、第3の切削加工ステップ後の薄板単体を示す平面図である。
図12は、第3の切削加工ステップ後の薄板単体を示す斜視図である。
図13は、開示した方法における使用に適した複数の薄板を示す斜視図である。
図14は、第1の方向に方向付けられた複数の薄板を示す端図である。
図15は、第1の機械加工操作後の複数の薄板を示す端図である。
図16は、第1の機械加工操作後の複数の薄板を示す側面図である。
図17は、第2の機械加工操作後の複数の薄板を示す端図である。
図18は、第2の機械加工操作後の複数の薄板を示す端図である。
図19は、第2の機械加工操作後の複数の薄板を示す側面図である。
図20は、第3の機械加工操作後の複数の薄板を示す側面図である。
図21は、第3の機械加工操作後の複数の薄板を示す平面図である。
図22は、別の実施例による第1の機械加工操作後の薄板単体を示す端図である。
図23は、図22に示した実施例の側面図である。
図24は、図22に示した薄板の平面図である。
図25は、別の実施例による第2の機械加工操作後の薄板単体を示す端図である。
図26は、図25に示した実施例の側面図である。
図27は、図25に示した薄板の平面図である。
図28は、別の実施例による第2の機械加工操作後の薄板単体を示す側面図である。
図29は、図28に示した実施例の端図である。
図30は、図28に示した薄板の平面図である。
図31は、薄板単体の作用面の一部を示す平面図である。
図32は、図31に示した作用面の側面図である。
好適実施例の詳細な説明
さまざまな実施例を説明するにあたり、わかりやすくするために特定の用語を用いることとする。しかしながら、その用語は制限を目的にするものではなく、このような意図で選択した用語はそれぞれ、同様に機能する技術的な等価物をすべて含むものと理解されたい。本発明と同日出願された関連出願には、「キューブコーナーシート型およびその製造方法(Cube Corner Sheeting Mold and Method Making the Same)」(代理人整理番号51946USA9A)、「再帰反射性キューブコーナーシート、その型およびその製造方法(Retroreflective Cube Corner Sheeting,Molds Therefore,and Methods of Making the Same)」(代理人整理番号53318USA8A)、「大きく傾斜したキューブコーナー要素からなるタイル張りの再帰反射性シート」(Tiled Retroreflective Sheeting Composed of Highly Canted Cube Corner Elements)」(代理人整理番号53285USA9A)、「再帰反射性キューブコーナーシート型およびその製造方法(Retroreflective Cube Corner Sheeting Mold and Method of Making the Same)」(代理人整理番号51952USA6A)、および「2配向再帰反射性シート(Dual Orientation Retroreflective Sheeting)」(代理人整理番号52303USA8B)がある。
開示する実施例において、さまざまな寸法および形状の完全なキューブコーナー要素が使用可能である。一列になって隣接する完全な形状を有するキューブコーナー要素の底縁部のすべては同一平面上に位置していない。反対に、一列になって隣接する切頭キューブコーナー要素の底縁部が通常同じ平面上に位置する。一定の所与傾斜量において、完全な形状を有するキューブコーナー要素は接頭キューブコーナー要素に比べて反射する総光量は多いが、入射角が大きくなると完全な形状を有するキューブが反射する総光量は接頭キューブコーナー要素に比べてより急速に減少する。完全な形状を有するキューブコーナー要素における1つの利点は、入射角が大きい時点での性能を大きく損なうことなく、小さな入射角においても反射する総光量が大きいことである。
嵌合する対配列のキューブコーナーに対して予想される総光回帰率(TLR)は、有効領域率および光強度がわかれば算出することが出来る。光強度を、正面損失および再帰反射光への3枚の各キューブコーナー表面からの反射により削減してもよい。総光回帰率を、有効領域率および光強度による生成物あるいは再帰反射される総入射光率として定義する。直接成形されたキューブコーナー配列に対する総光回帰率についての説明は米国特許第3,712,706号(Stammに付与)に提示されている。
薄板の一実施例について、その製造方法も同時に図1〜図12を参照しながら説明する。図1を参照すると、再帰反射シートの形成に適した型の製造に有用である代表的な薄板10が示されている。薄板10は、第1の主面12とそれに対向する第2の主面14とを備える。薄板10はさらに、作用面16とそれに対向して第1の主面12とそれに対向する第2の主面14との間に延びる底面18を備える。薄板10はさらに、第1の端面20とそれに対向する第2の端面22とを備える。好適実施例において、薄板10は長方形からなる多面体であり、対向する複数の面は実質的に平行である。しかしながら、薄板10の対向する面が平行でなくともよいことを理解されたい。
説明上、デカルト座標系を薄板10に重ね合わせることができる。第1の基準面24を第1の主面12および第2の主面14間の中央に位置付ける。x−z面と呼ばれる第1の基準面24はその垂直ベクトルとしてy軸を有する。x−y面と呼ばれる第2の基準面26は薄板10の作用面16と実質的に同一平面上に延び、その垂直ベクトルとしてz軸を有する。y−z面と呼ばれる第3の基準面28は第1の端面20および第2の端面22間の中央に位置して、その垂直ベクトルとしてx軸を有する。わかりやすくするため、本発明のさまざまな形状特性を、本明細書内に述べるようにデカルト座標面を参照しながら説明する。しかしながら、これらの特性を他の座標系あるいは薄板の構造を参照することにより説明することも可能であることを理解されたい。
薄板を、成形可能なプラスチック類(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、およびポリカーボネート)あるいは金属類(例えば真鍮、ニッケル、銅、あるいはアルミニウム)などの、公差を正確に維持できる寸法的に安定な材料により形成することが好ましい。薄板の物性寸法はまず成形時における制限により制約を受ける。薄板は、少なくとも0.1mmの厚さ、5.0〜100.0mmの高さ、10〜500mmの幅を有することが好ましい。これらの寸法の提示は例証のみを目的としており、制限を目的とするものではない。
図2〜図12は、薄板10の作用面16における複数の光学的に対向するキューブコーナー要素を備える構造面の構成を示すものである。簡単に要約すると、複数の平行に隣接する溝30a、30b、30cなど(全体の参照符号は30)を含む第1の溝セットを、薄板10の作用面16に形成する(図2〜図4)。溝30により、第1の溝面32a、32b、32cなどおよび第2の溝面34b、34c、34dなどを規定する。少なくとも1つの、好適には平行に隣接する複数の溝38a、38b、38cなど(全体の参照符号は38)を含む第2の溝セットも薄板10の作用面16に形成する(図5〜図7)。溝38により、第3の溝面40a、40b、40cなどおよび第4の溝面42b、42c、42dなどを規定する。重要なことには、第1の溝面32a、32b、32cなどがそれぞれ第3の溝面40a、40b、40cなどと実質的に直交して、それぞれが第1の基準縁部44a、44b、44cなどを規定し、第2の溝面34a、34b、34cなどは第4の溝面42b、42c、42dなどと実質的に直交して第2の基準縁部45b、45c、45dなどを規定する。本明細書内において使用するように、用語「実質的に直交」あるいは「ほぼ直角に」は、各面の間の二面角がおよそ90°であることを意味するものとするが、Appeldornに付与された米国特許第4,775,219号に開示され請求されている直交における僅かなズレもこの範囲とする。次いで、平行に隣接する複数の溝46a、46b、46cなどを備える第3の溝セットを薄板10の作用面16に形成する(図9〜図11)。この第3の溝セットの溝がそれぞれ第5の溝面48a、48b、48cなどおよび第6の溝面50a、50b、50cなどを規定する。重要なことには、第5の溝面48a、48b、48cなどがそれぞれ第1の溝面32a、32b、32cなどおよび第3の溝面40a、40b、40cなどに実質的に直交して複数のキューブコーナー要素を形成する。さらに、第6の溝面50a、50b、50cなどがそれぞれ第2の溝面34a、34b、34cなどおよび第4の溝面42b、42c、42dなどに実質的に直交して複数のキューブコーナー要素を形成する。本明細書内において使用するように、用語「溝セット」とは、薄板10の作用面16に形成された、平行であるが必ずしも同一平面上である必要はない複数の溝をいう。
図2〜図4を参照すると、少なくとも1つの、好ましくは複数の平行に隣接する溝30a、30b、30cなど(全体の参照符号は30)を含む第1の溝セットが薄板10の作用面16に形成されている。図示のようにこれらの溝が、溝角頂33a、33b、33c、33dなど(全体の参照符号は33)において縁部36a、36b、36cなどに沿って交差する第1の溝面32a、32b、32cなど(全体の参照符号は32)と第2の溝面34b、34c、34dなど(全体の参照符号は34)を規定する。薄板の縁部において、溝形成操作により例えば32a、34dという溝単面を形成してもよい。図2〜図4に示すようにこのパターンを薄板10の作用面16全体にわたり反復することが好ましい。溝角頂33を約0.01mm〜約1.0mmの範囲の距離をおいて分離することが好ましいが、この寸法は本発明を限定するものではない。
特に図2を参照すると、各溝角頂33が第1の主面12と第2の主面14と第2の基準面26とに交差する軸に沿って延びるように溝30が形成されている。図2〜図4に示す実施例において、各溝角頂33を、第1の基準面24と第2の基準面26とに直交する面上に配置し、図4の平面図において各溝角頂33が明らかに第1の基準面24に垂直になるように溝30を形成する。
図2〜図4において、各溝角頂33はおよそ54.74°の鋭角θ1で第2の基準面26と交差する。しかしながら、各溝角頂33が54.74°とは異なる角度で第2の基準面26と交差するように形成してもよいことを理解されたい。一般に、各溝角頂33が約45°〜ほぼ90°の角度のいずれかの角度で第2の基準面と交差するように溝を形成すると良好な結果となる。さらに、溝30の対向する複数の面(例えば34bと32b)の間の二面角は図2〜図4に示す実施例において120°である。この角度は通常90°〜180°の間で変化させることができる。
図5〜図8を参照すると、少なくとも2つの平行に隣接する溝38a、38b、38cなど(全体の参照符号は38)を含む第2の溝セットが薄板10の作用面16に形成されている。これらの溝が、溝角頂41b、41c、41dなど(全体の参照符号は41)および縁部47a、47b、47cなどにおいて交差する第3の溝面40a、40b、40cなど(全体の参照符号は40)と第4の溝面42b、42c、42dなど(全体の参照符号は42)とを規定する。薄板の縁部において、溝形成操作により例えば40a、42dという溝単面を形成してもよい。溝面32aおよび40aが第1の基準縁部44aに沿ってほぼ直角に交差するように溝38aを形成する。同様に、溝面34bおよび42bが第2の基準縁部45bに沿ってほぼ直角に交差し、溝面32bおよび40bが基準縁部44bに沿ってほぼ直角に交差するように溝38bを形成する。このパターンを薄板10の作用面16全体にわたり反復することが好ましい。各溝角頂41間に約0.01mm〜約1.0mmの範囲の距離をおくことが好ましいが、この寸法が本発明を限定することを意図するものではない。
再度図5〜図8を参照すると、各溝角頂41が第2の主面14および第2の基準面26に交差する軸に沿って延びるように溝38が形成されている。同様に、各溝角頂41を第1の基準面24および第2の基準面26に直交する面に配置して、図7の平面図において各溝角頂41が明らかに第1の基準面24に垂直であるように、溝38を形成する。さらに特に図7を参照すると、各溝角頂41a、41b、41cなどが第1の溝セット30の各溝角頂33a、33b、33cと実質的に同じ平面上となるように第2の溝セットの溝38を形成することが好ましいことがわかる。しかしながら、対向する各溝角頂(例えば33、41)が同一平面上である必要はない。
各溝角頂41は第2の基準面26とおよそ54.74°の鋭角θ2で交差する。しかしながら、各溝角頂41が第2の基準面26と54.74°とは異なる角度で交差するように溝38を形成してもよいことを理解されたい。さらに、開示した実施例はθ1とθ2とが等しい角度になるように作製しているが、これらを異なる角度にしてもよい。θ1およびθ2の角度の関係については以下においてさらに詳細に説明する。一般に、各溝角頂41が第2の基準面26と約45°〜約90°のいずれかの角度で交差するように溝を形成するのが適切であるが、θ1がθ2とが等しければより好ましく、その角度は約45°〜約60°の間が好ましい。開示した実施例において、溝38の対向面(例えば42bおよび40b)間の二面角は120°である。したがって基準縁部44、45をそれぞれ第2の基準面26からおよそ45°のγ1およびγ2の角度を持たせて配置する。
図8は、第2の溝セットに溝38を形成した後の代表的な薄板10を示す斜視図である。上述のように薄板10はその作用面16に一連の溝30、38を形成して備える。溝角頂はそれぞれ第1の基準面24にほぼ沿って交差し、薄板10の作用面16に実質的にV型の複数の溝を規定する。
図9〜図12は、薄板10に複数の溝46a、46b、46cなどを含む第3の溝セットを形成した薄板10の実施例を示す。開示した実施例において、第3の溝46は、各溝角頂52a、52b、52cにおいて交差する第5の各溝面48a、48b、48cなどおよび第6の各溝面50a、50b、50cなどを規定する。各溝角頂52が第1の基準面24に実質的に垂直な軸線に沿って延びるように溝46を形成する。第5の各溝面48を第1の各溝面32および第3の各溝面40に実質的に直角な面に配置し、第6の各溝面50を第2の各溝面34および第4の各溝面42に実質的に直角な面に配置するように第3の溝46を形成する。開示した実施例において、溝面48、50がそれぞれ第2の基準面26に垂直な軸82から45°の角度α1およびα2をなすように第3の溝46を形成する。より一般に、角度α1はγ1に等しく角度α2はγ2に等しい。
本発明により第5の各溝面48の形成することにより、薄板10の作用面16に3枚の互いに垂直な光学面を有する複数のキューブコーナー要素60a、60b、60cなど(全体の参照符号は60)を得られる。1点で互いに交ってそれぞれのキューブコーナー頂点あるいは先端62a、62b、62cなどを規定する第1の各溝面32a、32b、32cなど、第3の各溝面40a、40b、40cなど、および第5の各溝面48a、48b、48cなどにより各キューブコーナー要素60を画成する。同様に、第6の各溝面50を形成することにより、薄板10の作用面16に複数のキューブコーナー要素70a、70b、70cなど(全体の参照符号は符号70)も得られる。1点で互いに交ってそれぞれのキューブコーナー頂点あるいは先端63a、63b、63cなどを規定する第2の各溝面34a、34b、34cなど、第4の各溝面42a、42b、42cなどおよび第6の各溝面50a、50b、50cなどにより各キューブコーナー要素70を画成する。第5の溝面48および第6の溝面50の双方により薄板10の作用面16に複数のキューブコーナー要素を形成することが好ましい。しかしながら、別の実施例において、第5の溝面48あるいは第6の溝面50のどちらかのみによりキューブコーナー要素を形成するように第3の各溝46を形成することも出来ることを理解されたい。
作用面16を従来の精密切削加工工具および技術により形成することが好ましい。薄板10に溝を形成するために適した材料除去技術の例として、例えば刻線、フライス削り、溝切り、フライ切断などの精密工学技術を挙げられる。一実施例において、薄板10の第2の主面14を精密機械取付具の表面などの実質的に平坦な表面に合わせ、第1の作用面12および第1の基準面24に約35.26°(90°−θ1)の角度で交差する軸線に沿って120°の夾角を有するV字型切削工具を移動することにより各溝30a、30b、30cなどを作用面16に形成することが出来る。
開示した実施例において、各関連溝30を作用面16に同じ深さで形成し、切削工具を横方向に隣接する溝間で等距離だけ移動することにより、溝を実質的に同一に形成する。次に、薄板10の第1の主面12をその平坦な表面に合わせ、第2の作用面14および第1の基準面24に約35.26°(90°−θ1)の角度で交差する軸線に沿って120°の夾角を有するV字型切削工具を移動することにより、各溝38a、38b、38cなどを作用面16に形成することができる。最後に、第1の基準面24に実質的に垂直な軸線に沿って90°の夾角を有するV字型切削工具を移動することにより、第3の溝46a、46b、46cなどを作用面16に形成することができる。
3つの溝形成ステップを具体的な順序で述べたが、当業者であればこれらのステップの順序が重要ではないことは明白であろう。これらのステップをどの順序で実施してもよい。さらに、当業者であれば3つの溝セットを1地点に合わせた薄板を用いて形成できることが明白であり、このような方法も本発明の開示内である。さらに、薄板を精密機械取付具に固定する具体的な方法も重要ではない。薄板の固定には、物理的、化学的および電磁気方法が使用可能である。
再帰反射物品の形成における使用に適した型を形成するため、上述のように形成されたキューブコーナー60、70を含む作用面16を有する複数の薄板10を適切な従来の取付具内で組み合わせることが出来る。次いで、例えばニッケルによる電気めっきなどの精密複製技術を用いて作用面16を複製し、作用面16の雌鋳型を形成することが出来る。電気めっき技術は再帰反射技術の当業者には周知である。例えばPricone他に付与された米国特許第4,478,769号および同第5,156,863号を参照されたい。作用面16の雌鋳型を型として用いて、作用面16の雄型となる再帰反射物品を形成することが出来る。より一般に、さらに電鋳レプリカを形成し、一緒に組み合わせてさらに大きな型を形成する。薄板10の本来の作用面16あるいはその雄型をエンボス加工具として使用して再帰反射物品を形成することも可能であることに留意されたい。特開平8−309851号および米国特許第4,601,861号(Priconeに付与)を参照されたい。再帰反射技術の当業者には、各薄板10の作用面16が独立した逆反射体として機能することが明白であろう。したがって、型内で隣接する薄板を相対的に正確な角度あるいは距離に位置付ける必要はない。
図13〜図21には、再帰反射物品の形成における使用に適した型での使用に適した複数の薄板を形成する別の方法を示す。図13〜図21に示した実施例において、上述のように別々にではなく複数の薄板を組み合わせて固定しながら、複数の薄板の作用面に複数のキューブコーナー要素を形成する。複数の薄板10の各作用面16が実質的に同一平面上になるように複数の薄板10を組み合わせることが好ましい。簡単に要約すると、各主面が固定基準軸82に対して第1の角度θ1を持って位置するように複数の薄板10を方向付ける(図14参照)。好適には複数の平行に隣接するV形溝を備える第1の溝セットを複数の薄板10の作用面16に形成する(図15〜図16)。次いで、各主面が基準軸82に対して第2の角度θ2を持って位置するように複数の薄板を方向付ける(図17)。複数の平行に隣接するV形溝を備える第2の溝セットを複数の薄板10の作用面16に形成する(図18〜図19)。次いで、第1の各基準面が基準軸82対して実質的に平行に位置するように複数の薄板を方向付け、各薄板10の作用面16に複数のV形溝を備える第3の溝セットを形成する(図20)。第3の溝セットを形成することにより、複数の薄板10の作用面に複数のキューブコーナーを備える構造面を得られる(図21)。
図13〜図21に示す実施例についてより詳細に説明する。図13を参照すると、1薄板10の第1の主面12が隣接する薄板10の第2の主面14に隣接するように互いに組み合わされた複数の薄い薄板10が例示されている。複数の薄板10を、複数の薄板を互いに隣接して固定することが出来る従来の取付具内に組み合わせることが好ましい。取付具の細部構造は重要ではないが、説明の便宜上、図13に示すように薄板10を位置付けする際、この取付具が好適実施例において各薄板10の底面に実質的に平行な基面80を規定とすることが好ましい。複数の薄板10を上述のようにデカルト座標系による3次元空間で描写することができる。各第1の基準面24を基面80に垂直にして薄板を位置付けると、複数の薄板10の各作用面16が実質的に同一平面上になることが好ましい。
図14を参照すると、第1の各規準面24を基面80に垂直な固定基準軸82から第1の角度θ1を持って配置するように複数の薄板10が方向付けられている。一実施例において、角度θ1はおよそ54.74°である。理論上、角度θ1は約45°〜約90°の間であればいずれの角度でもよいが、実際の角度θ1は通常約45°〜約60°の範囲内である。図15および図16を参照すると、薄板を角度θ1で配置して、複数の平行に隣接するV形溝30a、30b、30cなど(全体の参照符号は30)を含む第1の溝セットが複数の薄板10の作用面16に形成されている。各溝角頂33b、33c、33d(全体の参照符号は33)などにおいて交差する第1の各溝面32a、32b、32cなど(全体の参照符号は参照符号32)および第2の各溝面34b、34c、34dなど(全体の参照符号は参照符号34)により溝30を画成する。薄板縁部において、溝形成操作により例えば32b、34dという溝単面を形成してもよいことに留意されたい。このパターンを薄板10の作用面16全体にわたり反復することが好ましい。
フライス削り、刻線およびフライ切断などの精密機械技術あるいは化学エッチング、あるいはレーザアブレーション技術を含む広範囲からのさまざまな材料除去技術のいずれかにより、複数の薄板の作用面16を部分的に除去して溝30を形成する。一実施例によると、第1の溝セットの溝30を、120°の夾角を有するダイヤモンド切削工具を基面80に実質的に平行な軸線に沿って複数薄板10の作用面16を横切って反復移動する高精密機械操作において形成する。しかしながら、基面80に平行ではない軸線に沿ってダイヤモンド切削工具を移動して、複数の薄板10全体を深さを変えて切削することも可能であることを理解されたい。また、複数の薄板を移動し、機械工具を静止して保持することも可能であることも理解されたい。複数の薄板10および機械工具の相対移動は本発明の開示内容の範囲である。
図15および図16に示す実施例において、第1の溝セットの溝30は、各溝角頂33が各薄板の第1の主面12および第2の主面と交差するような深さで形成されている。これにより、図15に示す端図において、溝角頂33は基面80に平行な軸線に沿って延びる実質的に連続した線を形成する。さらに、溝角頂33および縁部36が第1の基準面24および第2の基準面26に直交する面に位置するように、溝30を形成する。このように、図4に類似した平面図において、各溝角頂が複数の薄板10の各第1の基準面24に対して垂直なのは明らかである。しかしながら別の方法として、溝30を浅くして形成する、あるいは別の軸線に沿って形成することも可能である。
図17〜図19を参照すると、各第1の主面24が基面80に垂直な固定基準軸82から第2の角度θ2をなすように、複数の薄板10を方向付けられ、複数の平行に隣接するV形溝38b、38cなどを含む第2の溝セット(全体の参照符号は38)が複数の薄板10の作用面16に形成されている。開示の実施例において、角度θ2はおよそ54.74°である。上述のように、理論上、角度θ2は45°〜90°の間であればいずれの大きさでもよいが、実際の角度θ2はおよそ45°〜60°の範囲内が好ましい。複数の薄板10に角度θ2を持たせて方向付けるため、薄板10を取付具から除去して、第1の各基準面に角度θ2を持たせて再度組み合わせることが好ましい。各溝角頂41b、41c、41d(全体の参照符号は符合41)において縁部47a、47b、47c沿いに交差する第3の各溝面40a、40bc、40cなど(全体の参照符号は符合40)および第4の各溝面42b、42c、42dなど(全体の参照符号は符合42)により溝38を画成する。薄板縁部において、溝形成操作により例えば40a、42dという溝単面を形成してもよいことに留意されたい。このパターンを複数の薄板10の作用面16全体にわたり反復することが好ましい。
第2の溝セットである溝38も、120°の夾角を有するダイヤモンド切削工具を基面80に実質的に平行な切削軸線に沿って複数の薄板10の作用面16を横切って反復移動する高精密機械操作によって形成することが好ましい。作用面16での深さを第1の溝セットの溝30とほぼ同じにして溝38を形成することが好ましい。さらに、各溝角頂(例えば41a、41bなど)が第1の溝セットにおける溝30の各溝角頂(例えば33a、33bなど)と実質的に同一平面上になるように、第2の溝セットの溝38を形成することが好ましい。第2の溝セットの溝38を形成後、各薄板10は図8に示す薄板と実質的に同一となることが好ましい。
図20および図21において、複数の平行に隣接するV型溝46a、46b、46cなど(全体の参照符号は符合46)を含む第3の溝セットを複数の薄板10の作用面16に形成する。第3の溝46a、46b、46cなど(全体の参照符号は符合46)により、各溝角頂52a、52b、52c(全体の参照符号は符合52)において交差する第5の各溝面48a、48b、48cなど(符合48)および第6の各溝面50a、50b、50cなど(全体の参照符号は符合50)を規定する。第5の各溝面48a、48b、48cが第1の各溝面(例えば32a、32bなど)および第3の各溝面(例えば40a、40b、40cなど)に実質的に直角をなして位置するように、第3の各溝46を形成することが重要である。
上述のように第5の溝面48を形成することにより、各薄板10の作用面16に、全体の参照符号を60として示した複数のキューブコーナー要素(例えば60a、60b、60cなど)を得られる。1点で互いに交って各キューブコーナー頂点あるいは先端を規定する第1の各溝面32、第3の各溝面40、および第5の各溝面48が各キューブコーナー要素60を画成する。同様に、第6の各溝面(例えば50a、50b、50cなど)を、第2の各溝面(例えば34a、34b、34cなど)および第4の各溝面(例えば42a、42b、42cなど)に対して実質的に直角に配置する。第6の溝面50を形成することによりさらに、薄板10の作用面16に複数のキューブコーナー要素70a、70bなど(全体の参照符号は70)を得られる。1点で互いに交って各キューブコーナー頂点あるいは先端72を規定する第2の溝面34、第4の溝面42、および第6の溝面50が各キューブコーナー要素70を画成する。第5の溝面48および第6の溝面50の双方により薄板10の作用面16に複数の光学的に対向するキューブコーナー要素を形成することが好ましい。しかしながら、第5の溝面48あるいは第6の溝面50のどちらかのみによりキューブコーナー要素を形成するように第3の溝46を形成することも出来ることを理解されたい。
3枚の互いに垂直な光学面32、40、48および34、42、50をそれぞれ有するキューブコーナー要素60、70の配列を1つの薄板上に形成することが好ましい。3枚の光学面をすべて成形加工により形成することにより、確実に光学特性を備えた面とすることが好ましい。切削加工段階およびそれに引き続く段階の間、隣接する薄板間に平面である界面12、14を設けて、位置合わせに関する課題および薄板の取扱による破損を最小限にすることが好ましい。
好適方法において、複数の溝46を形成する前に、複数の薄板10を再度方向付けて各主面24を基準軸82にほぼ平行に配置する。好適実施例において、90°の夾角を有するダイヤモンド切削工具を基面80に実質的に平行な軸線に沿って複数の薄板10の作用面を横切って移動する。しかしながら、各主面が基準軸82に対して角度をなして配置されているに薄板についても溝46は形成可能である。各溝角頂52が第1および第2の溝セットの溝角頂よりわずかに深くなるように、溝46を形成することが好ましい。溝46を形成することにより、実質的に図12に示す構造表面を有する複数の薄板10が得られる。
作用面16は再帰反射体として望ましい特性をいくつか備えている。薄板10の作用面16に形成されたキューブコーナー要素形状は、キューブコーナー頂点がキューブコーナー要素のほぼ中央に位置すればほぼ100%に到達する最有効開口部となる形状であることから、「完全な」あるいは「かなり有効な」キューブコーナー要素形状として特徴付けることが出来る。再帰反射技術の当業者であれば、各頂点を中心から変位して設計してさまざまな入射角性能に関する課題あるいは他の課題に対処することができることは明白である。このように、作用面16のレプリカとして形成される再帰反射面は、キューブコーナー要素の対称軸にほぼ沿った再帰反射体上の入射光に対して光学的にかなり有効である。さらに、キューブコーナー要素60および70を対向した方向に配置し、第1の基準面24に対して対称であることから、高入射角での再帰反射体への入射光に対して対称な再帰反射性能を呈する。
図22〜図30には、1つの薄板に複数のキューブコーナー要素を光学的に対向しない方向に設ける別の実施例を示している。図22〜図30に示すキューブコーナー要素は実質的に同じ方向を向いている。このため、図22〜図30に示す薄板のレプリカとして形成される再帰反射シートは、かなり非対称な入射角性能を呈する。これは、例えば防塞標識あるいは特定の舗装標識用途などの一方向だけに作用する再帰反射用途に望ましいと言える。このような薄板形成方法を具体的に1つの薄板を用いて図示する。しかしながら、図13〜図21を用いて開示した成形技術は複数の薄板の製造にも同様に有効であることを理解されたい。
簡単に要約すると、複数の平行に隣接した溝130a、130b、130cなど(全体の参照符号は130)を含む第1の溝セットを薄板110の作用面116に形成する(図22〜図24)。第1の溝セットの溝は、第1の各溝面132a、132b、132cなどおよび第2の各溝面134a、134b、134cなどを規定する。少なくとも1つの、好ましくは複数の平行に隣接した溝138a、138b、138cなど(全体の参照符号は138)を含む第2の溝セットも薄板110の作用面116に形成する(図25〜図27)。第2の溝セットの溝は、第3の各溝面140a、140b、140cなどおよび第4の各溝面142a、142b、142cなどを規定する。重要なことには、第1の各溝面132a、132b、132cなどが第3の各溝面140a、140b、140cなどに実質的に直交して、第1の基準縁部144a、144b、144c、144dなどを規定する。開示の実施例において、第2の各溝面134a、134b、134cなどは第4の各溝面142a、142b、142cなどと実質的に同一平面に位置する。次いで、複数の平行に隣接する溝146a、146b、146cなどを含む第3の溝セットを薄板110の作用面116に形成する(図28〜図30)。第3の溝セットの溝により、第1の各溝面132a、132b、132cなどおよび第3の溝面140a、140b、140cなどに先端162a、162b、162c、162dにおいて実質的に直交する第5の各溝面150a、145b、150cなどを規定して、薄板110上に同じ方向に配置される複数のキューブコーナー160a、160b、160cを形成する。
図21〜図30に示す薄板を上述のように精密切削加工技術を用いて形成することが好ましい。垂直軸に対して非対称であり、第2の基準面26に対しておよそ50.7°の角度θ1をなして交差する軸線に沿っておよそ66.1°の夾角を有する切削工具を用いて第1の溝セット130を成形加工することにより、薄板の一実施例を製造してもよい。同様に、垂直軸に対して非対称であり、第2の基準面26に対しておよそ50.7°である角度θ2をなして交差する軸線に沿っておよそ66.1°の夾角を有する切削工具を用いて成形加工することにより第2の溝セット138を形成することが好ましい。最後に、第1の基準面24に実質的に垂直な軸線に沿っておよそ35°の夾角αを有する半角工具を用いて成形加工することにより第3の溝セット146を形成することが好ましい。縁部144a、144b、144c、144dなどをそれぞれ、第2の基準面26からおよそ35°の角度γ1を持たせて配置する。図28に示す実施例においてα=γ1である。
以上の説明において、いくつかの具体的なキューブコーナー要素形状の実施例およびその形状を製造するために必要な関連機械構造を開示してきた。本開示内容の方法を用いて、溝の角度(例えばα1、α2)を変えることによりさまざまなキューブコーナー要素形状を製造することができ、それに応じて薄板を傾斜する角度(例えばθ1およびθ2)を変えれば薄板の作用面上に得られるキューブコーナー要素の配向が変化する。この薄板のレプリカとして製造される物品も本発明範囲内である。上述によりキューブコーナー形状のいくつかの実施例を開示してきた。以下の段落において、当業者であれば広範囲のキューブコーナー要素形状を製造できるように、キューブコーナー要素面の間の角度関係について一般的な説明をする。
図31および図32は、1つのキューブコーナー要素460を形成して備えた薄板410の作用面を示す平面図および側面図である。薄板410をそれぞれ第1、第2、および第3の基準面424、426、および428による立体としてとらえてもよい。例示として、キューブコーナー要素460を実質的に互いに垂直な3枚の光学面432、434、448を備える単位キューブとして規定してもよい。薄板410の作用面に形成される第1の溝430における1枚の光学面を光学面432とし、薄板410の作用面に形成される第2の溝438における1枚の光学面を光学面434とする。溝446の1面を光学面448とする。基準面456aは溝446の角頂に平行であり、第2の基準面426に垂直である。同様に、基準面456bは溝446の角頂に平行であり、第2の基準面に垂直である。基準面456aおよび456bを第3の基準面428に対して角度φ3を持って位置する。角度φ3は薄板の表面上に位置するキューブコーナー要素の角度回転量に対応する。機械加工上の制約により、溝セットを基準面424および428に実質的に一致する軸線に沿って形成するように、0°〜ほぼ90°が角度φ3の可能範囲である。しかしながら角度φ3は0°〜45°の範囲であることが好ましい。
光学面448を基準面456aから角度α1を持たせて配置する。同様に、光学面432を基準面456bから角度α2を持たせて配置し、光学面434を基準面456bから角度α3を持たせて配置する。単位キューブ460を従来の精密機械技術を用いて形成し、使用する切削工具の夾角に角度α1、α2およびα3を対応させてキューブコーナー要素460を規定する溝を形成することが好ましい。
図32は、31−31線で切取った単位キューブ460の側面図である。溝430の角頂433を第2の基準面426に対して鋭角β1を持たせて配置する。同様に、溝438の角頂441を基準面426から鋭角β2を持たせて配置する。光学面432の配向は溝の角度α1および角度β1との相関関係によるものである。同様に、光学面434の配向は溝の角度α2および角度β2との相関関係によるものである。
基準軸として単位キューブ460を形成する溝角頂を用いて第2のデカルト座標系を設けることができる。具体的には、x軸を面456および第2の基準面426の交差部分に平行に設定し、y軸を第2の基準面426に平行かつx軸に垂直に設定することが可能であり、z軸を第2の基準面426に垂直に延在させる。この座標系を採用して、単位正規ベクトルN1、N2およびN3をそれぞれ以下のように単位キューブ表面448、432、434について規定することが出来る。
N1=cos(α1)j+sin(α1)k
N2=sin(α2)sin(β1)i-cos(α2)j+cos(β1)sin(α2)k
N3=-sin(β2)sin(α3)i-cos(α3)j+cos(β2)sin(α3)k
表面432、434、448は実質的に互いに垂直でなければならない。したがって、正規ベクトルの内積は0に等しい。
N1・N2=N2・N3=N1・N3=0.
したがって、以下の条件が成立する。
tan(α1)tan(α2)cos(β1)=1
tan(α1)tan(α2)cos(β2)=1
tan(β1)tan(β2)=1+tan2(α1).
これらの式により、特に単位キューブ460向けの形状上の制約を具体的に規定する。キューブコーナー技術に精通した者であれば例えばキューブコーナー460を含めて配向を変えて、一般的な手法を適用することが出来る。
再帰反射シートなどの再帰反射物品の製造において、複数の薄板の構造面を、電鋳技術あるいは他の従来の複製技術を用いて複製可能な原型型として用いる。複数の薄板に実質的に同一のキューブコーナー要素を備える、あるいは異なる寸法、形状あるいは配向のキューブコーナー要素を備えることができる。業界では「スタンパ」と呼ばれるレプリカの構造面はキューブコーナー要素の雌型を備える。このレプリカを型として用いて再帰反射面を形成する。しかしながらより一般に、数多くの雄型あるいは雌型レプリカを組み合わせて再帰反射シートの形成に有用な大きさを有する型を形成する。例えば上述のようにキューブコーナー要素の配列を備えて予め形成したシートをエンボス加工する、あるいは流体材料を型に射込むことにより、再帰反射シートを一体材料として製造することができる。別の方法として、国際特許出願第WO95/11464号および米国特許第3,648,348号に教示されているようにキューブコーナー要素を予め形成されたフィルムに射込む、あるいは予め形成されたフィルムを予め形成されたキューブコーナー要素に積層することにより、再帰反射シートを積層物として製造することができる。例示として、このようなシートを、電気分解したニッケルを原型型上に蒸着して形成したニッケル型を用いて製造することができる。電鋳した型をスタンパとして用いて型のパターンをおよそ500μm厚さで約1.59の屈折率を有するポリカーボネートフィルム上にエンボス加工することができる。この型はおよそ175℃〜200℃の温度で行う押圧によるプレス加工において使用可能である。
このようは反射性シートの製造に有用な物質は、寸法的に安定で、耐久性および耐候性を備え、容易に所望の形状に変形可能な物質であることが好ましい。適した物質の例として、Rohm and Haas製Plexiglasなどの約1.5の屈折率を一般に有するアクリル類、約1.6の屈折率を有する熱硬化性アクリレート、エポキシアクリレートおよび好適には放射線硬化済ポリカーボネート類、ポリエチレン系イオノマー類(「SUELYN」の商標名で販売)、ポリエステル類、および酢酸酪酸セルロース類を挙げることができる。通常加熱および加圧下において変形可能な光学的に透過性物質であれば、一般にいずれも使用可能である。再帰反射シートの形成に適した他の物質はSmith他に付与された米国特許第5,450,235号に開示されている。このシートに着色剤、染料、UV吸収剤、あるいは他の添加剤を必要に応じて含有することも可能である。
使用する環境によって、再帰反射シートに支持層を設けることが望ましい場合もある。支持層は、全内反射の原理により光を反射する再帰反射シートに特に有用である。開示した再帰反射シートと効果的に係合できる透明材料あるいは着色材料を含む半透明材料で製造した支持層であればいずれも適切である。適した支持材料の例として、アルミニウムシート、めっき鋼板、ポリメタクリル酸メチル、ポリエステル、ポリアミド、ポリフッ化ビニル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなどの重合物質および、これらおよび他の材料から製造された広範囲の積層物を挙げられる。
支持層あるいは支持シートを、格子模様あるいは反射要素に適した他の形状でシールすることができる。シールは、超音波溶接、接着剤を含む数多くの方法を使用して、あるいは反射要素の配列上を不連続に加熱シールして(米国特許第3,924,928号参照)行うことができる。土埃および/または水分などの汚染物の進入を防ぎ、キューブコーナー要素の反射面に隣接する空間を保持するために、シールすることが望ましい。
この合成物の強度あるいは耐久性を強化したい場合、ポリカーボネート、ポリブチレート、あるいは繊維補強プラスチック製支持シートを用いることができる。得られた再帰反射材料の可撓性の程度に依存して、この材料を巻き取る、あるいは帯片に切断する、あるいは他の適した設計にしてよい。この再帰反射材料を接着剤あるいは剥離シートで裏打ちして、接着剤を塗布するあるいは他の固定手段を用いるステップを追加することなく、いずれの基材への適用にも有用とすることができる。
本明細書に開示したキューブコーナー要素をそれぞれ、米国特許第4,775,219号に教示されているように、その物品が再帰反射した光を所望パターンあるいは拡散形状に分散するように適応することができる。通常起こる溝の半角誤差は±20アーク分未満であり、±5アーク分未満のことが多い。
発明の背景において開示した特許を含め、言及したすべての特許および特許出願はその内容を本明細書に引用したものとする。以上、本発明をいくつかの実施例に言及して説明してきたが、当業者であれば本発明の範囲から逸脱することなく、説明した実施例に数多くの変更を加える事ができることは明白であろう。したがって、本発明の範囲は本明細書に記載した好適構造および方法に制約されるものではなく、以下における広義の請求の範囲に制約されるものである。
Claims (1)
- 第1の基準面(24、424)を両者間に規定する互いに反対側の第1および第2の主面(12、14)と、それら第1および第2の主面を互いに接続する作用面(16)とを有し、該作用面が、該作用面に実質的に平行で該第1の基準面に垂直な第2の基準面(26、426)と、該第1の基準面および該第2の基準面に垂直な第3の基準面(28、428)とを規定する、再帰反射性キューブコーナー物品を形成する型に使用する薄板(10、410)において、
前記薄板の前記作用面に形成される少なくとも1つのV形溝(30a、30b、30c、430)を有する第1の溝セット(30)であって、該V形溝が、互いに交差して第1の溝角頂(33a、33b、33c、433)を画定する第1の溝面(32a、32b、32c、432)と第2の溝面(34b、34c、34d)とを規定するようになっている第1の溝セットと、
前記薄板の前記作用面に形成される少なくとも1つのV形溝(38a、38b、38c、438)を有する第2の溝セット(38)であって、該V形溝が、互いに交差して第2の溝角頂(41b、41c、41d、441)を画定する第3の溝面(40a、40b、40c、440)と第4の溝面(42b、42c、42d)とを規定するようになっているとともに、該第3の溝面が、前記第1の溝面に実質的に直交して、第1の基準縁部(44a、44b、44c)を規定するようになっている第2の溝セットと、
前記薄板の前記作用面に形成される少なくとも2つの平行なV形溝(46a、46b、46c、446)を有する第3の溝セット(46)であって、該V形溝の各々が、互いに交差して第3の溝角頂(52a、52b、52c)を画定する第5の溝面(48a、48b、48c、448)と第6の溝面(50a、50b、50c)とを規定するようになっているとともに、該少なくとも2つの平行な溝のうち一方の溝の該第5の溝面が、前記第1および第3の溝面に実質的に直交して、第1の方向に配置される第1のキューブコーナー要素(60a、60b、60c、460)を形成するようになっている第3の溝セットとを具備すること、
を特徴とする薄板。
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