JP4054465B2 - Electronic component testing equipment - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップなどの電子部品を所定の温度で試験する電子部品試験装置に係り、さらに詳しくは、試験時に電子部品が自己発熱しても、電子部品の周囲温度を常に設定温度に保持し、所望の設定温度にて電子部品を高信頼性で試験することができる電子部品試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置などの製造課程においては、最終的に製造されたICチップなどの部品を試験する試験装置が必要となる。このような試験装置の一種として、高温、常温または常温よりも低い低温の温度条件で、ICチップを試験するための装置が知られている。ICチップの特性として、高温、常温または低温でも良好に動作することを保証する必要があるからである。
【0003】
このような試験装置においては、テストヘッドの上部をチャンバで覆い、内部を密閉空間とし、ICチップがテストヘッドの上に搬送され、そこで、ICチップをテストヘッドに押圧して接続し、チャンバ内部を一定温度範囲内の高温、常温または低温状態にしながら試験を行う。このような試験により、ICチップは良好に試験され、少なくとも良品と不良品とに分けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年におけるICチップの高速化および高集積化に伴い、動作時の自己発熱が大きくなり、ICチップの試験においても自己発熱し、仮にチャンバの内部を一定温度に維持したとしても、本来の試験温度でICチップを試験することが困難になってきている。たとえばICチップの種類によっては、30ワットもの自己発熱を生じるものがある。このように自己発熱の大きなICチップを試験する場合には、いくらチャンバ内を一定温度にしても、ICチップの周囲温度は自己発熱のために温度上昇してしまい、規定された試験温度でICチップを試験することが困難になってきている。規定された試験温度でICチップを試験できない場合には、試験の信頼性が低下してしまうという課題を有する。
【0005】
特に高温試験において、ICチップの自己発熱が大きい場合、チャンバ内の設定温度が仮に80°Cでも、ICチップの自己発熱により、実際のICチップデバイス温度は90°Cとなってしまい、デバイス温度が設定温度よりもかなり大きくなってしまう。そこで、従来では、ICチップの自己発熱を見込んで、補正値(10°C)を予め決定し、チャンバ内の設定温度を、たとえば80°Cよりも10°C程度低い70°Cに設定し、試験中には、ICチップの温度が、試験スペック通りの80°Cに設定されていると仮定して試験を行っている。
【0006】
しかし、ICチップの高集積化などに伴い自己発熱量が非常に多い場合や、試験時間が長い場合などには、予め補正値を決定することは困難であり、試験したいICチップなどのデバイスの試験温度を精度良く管理することは困難である。
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、試験時に電子部品が自己発熱しても、電子部品の周囲温度を常に設定温度に保持し、所望の設定温度にて電子部品を高信頼性で試験することができる電子部品試験装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品試験装置は、試験すべき電子部品が着脱自在に接続される接続端子と、前記接続端子に電子部品を接続するように、この電子部品を前記接続端子方向に押し付けるプッシャと、前記プッシャに形成してある送風孔を介して、前記電子部品の試験中に当該電子部品の周囲に温度調節された温調ガスを送風する温調ガス供給手段と、前記接続端子、プッシャおよび電子部品の周囲を一体的に覆う密閉されたチャンバと、前記チャンバ内部を、前記電子部品を試験するための所定温度とするための温調用送風装置と、を有し、前記温調ガス供給手段により供給される温調ガスは、前記温調用送風装置により設定される前記所定温度以下の温度に温度調節されることを特徴とする
【0009】
前記プッシャには、前記電子部品の温度および/または電子部品の周囲雰囲気温度を検出することが可能な温度センサが具備してあることが好ましい。温度センサとしては、特に限定されず、温度測定すべき部分に接触して温度を検出する熱電対、サーミスタなどのような接触式温度センサ、または非接触式に温度検出が可能な放射温度計などの非接触式温度センサのいずれでも良い。
【0010】
前記温調ガス供給手段は、前記温度センサからの温度データに基づき、前記電子部品の試験中に当該電子部品の周囲に供給する温調ガスの温度および/または送風量を制御する温度/送風量制御手段を有することが好ましい。
【0011】
前記温調ガス供給手段は、前記電子部品の周囲に供給する温調ガスを予め乾燥させる乾燥手段を有することが好ましい。
【0013】
前記温調ガス供給手段から前記電子部品の周囲に供給する温調ガスは、前記チャンバの内部に存在する空気の一部を取り出して温度調節された空気であることが好ましい。
【0014】
本発明に係る電子部品試験装置は、前記プッシャが固定してあるアダプタと、前記アダプタを弾性保持するマッチプレートと、前記アダプタの上面に離反可能に当接する押圧部を持ち、前記プッシャを前記接続端子方向に移動させる駆動プレートとを有し、前記マッチプレートが電子部品の種類に応じて交換自在に、前記接続端子の上に配置してあり、前記マッチプレートの上部に、前記駆動プレートが上下方向移動自在に配置してあり、前記プッシャに形成してある送風孔が、前記アダプタに形成してある送風孔に連通してあり、前記アダプタに形成してある送風孔が、前記駆動プレートの押圧部に形成してある送風孔に対して適宜連通可能に構成してある。
【0015】
前記駆動プレートの押圧部とアダプタとの接触部には、前記送風孔相互の接続部の密封を図るシール部材が装着してあることが好ましい。
【0016】
【作用】
通常、ICチップなどの電子部品の高温試験、常温試験または低温試験を行う際に、電子部品が自己発熱により高温となり、電子部品の周囲温度が、設定温度よりも高くなる。しかしながら、本発明に係る電子部品試験装置では、電子部品の周囲に、プッシャに形成してある送風孔を介して、温度調節された温調ガスを直接に送風する。温調ガスは、たとえば乾燥空気であり、たとえば試験スペック通りの温度またはその温度に制御値を加えた温度に設定してある。たとえば試験スペックが80°Cの高温試験の場合には、試験中の電子部品が80°Cに維持されるように、80°Cまたはそれ以下の温度に温調された空気を、電子部品の周囲に直接吹き付ける。なお、試験中において、電子部品の温度を検出することで、電子部品が試験スペック通りの温度となるように、電子部品に吹き付けられる温調ガスの温度および/または風量を調節する。温調ガスおよび/または風量の調節は、各電子部品毎に行うことが好ましい。試験される電子部品が同一であっても、電子部品のチャンバ内位置によって、温度が変化することも考えられるからである。
【0017】
このように本発明に係る電子部品試験装置では、電子部品は、常に設定温度(試験スペック通りの温度)に近い状態で試験され、試験の信頼性が向上する。
【0018】
また、本発明において、電子部品の温度および/または電子部品の周囲雰囲気温度を温度センサで検出し、その温度センサからの温度データに基づき、送風ガスの温度および/または送風量を制御することで、温度制御の安定化および均一化を図れると共に、無駄な送風を無くし、省エネルギーにも寄与する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の1実施形態に係るIC試験装置の要部断面図、図2は同IC試験装置のテストヘッドにおけるソケット付近の構造の一例示す分解斜視図、図3および図4は図2に示すソケット付近の断面図、図5はIC試験装置の全体側面図、図6は図5に示すハンドラの斜視図、図7は被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフローチャート、図8は同IC試験装置のICストッカの構造を示す斜視図、図9は同IC試験装置で用いられるカスタマトレイを示す斜視図、図10は同IC試験装置で用いられるテストトレイを示す一部分解斜視図である。
【0020】
まず、本発明の1実施形態に係る電子部品試験装置としてのIC試験装置の全体構成について説明する。
図5に示すように、本実施形態に係るIC試験装置10は、ハンドラ1と、テストヘッド5と、試験用メイン装置6とを有する。
ハンドラ1は、試験すべきICチップを順次テストヘッド5に設けたICソケットに搬送し、試験が終了したICチップをテスト結果に従って分類して所定のトレイに格納する動作を実行する。
【0021】
テストヘッド5に設けたICソケットは、ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続してあり、ICソケットに着脱自在に装着されたICチップをケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続し、試験用メイン装置6からの試験用信号によりICチップをテストする。
【0022】
ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空間部分8が設けてある。この空間部分8に、テストヘッド5が交換自在に配置してあり、ハンドラ1に形成した貫通孔を通してICチップをテストヘッド5上のICソケットに装着することが可能になっている。
【0023】
このIC試験装置10は、試験すべき電子部品としてのICチップを、常温、常温よりも高い温度状態(高温)または低い温度状態(低温)で試験するための装置であり、ハンドラ1は、図6および7に示すように、チャンバ100を有する。チャンバ100は、試験すべきICチップに、目的とする高温または低温の熱ストレスを与えるための恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与えられた状態にあるICチップをテストするためのテストチャンバ102と、テストチャンバ102で試験されたICチップから熱ストレスを除去するための除熱槽103とを有する。図5に示すテストヘッド5の上部は、図1に示すように、テストチャンバ102の内部に挿入され、そこでICチップ2の試験が成されるようになっている。
【0024】
なお、図7は本実施形態のIC試験装置における試験用ICチップの取り廻し方法を理解するための図であって、実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に示した部分もある。したがって、その機械的(三次元的)構造は、主として図6を参照して理解することができる。
【0025】
図6および7に示すように、本実施形態のIC試験装置10のハンドラ1は、これから試験を行なうICチップを格納し、また試験済のICチップを分類して格納するIC格納部200と、IC格納部200から送られる被試験ICチップをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッドを含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行なわれた試験済のICを分類して取り出すアンローダ部400とから構成されている。ハンドラ1の内部では、ICチップは、トレイに収容されて搬送される。
【0026】
ハンドラ1に収容される前のICチップは、図9に示すカスタマトレイKST内に多数収容してあり、その状態で、図6および7に示すハンドラ1のIC収納部200へ供給され、そこで、カスタマトレイKSTから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイTST(図10参照)にICチップ2が載せ替えられる。ハンドラ1の内部では、図7に示すように、ICチップは、テストトレイTSTに載せられた状態で移動し、高温または低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作するかどうか試験(検査)され、当該試験結果に応じて分類される。
以下、ハンドラ1の内部について、個別に詳細に説明する。
【0027】
IC格納部200
図6に示すように、IC格納部200には、試験前のICチップを格納する試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分類されたICチップを格納する試験済ICストッカ202とが設けてある。
【0028】
これらの試験前ICストッカ201および試験済ICストッカ202は、図8に示すように、枠状のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵入して上部に向って昇降可能とするエレベータ204とを具備している。トレイ支持枠203には、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持され、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベータ204によって上下に移動される。
【0029】
図6に示す試験前ICストッカ201には、これから試験が行われるICチップが格納されたカスタマトレイKSTが積層されて保持してある。また、試験済ICストッカ202には、試験を終えて分類されたICチップが収容されたカスタマトレイKSTが積層されて保持してある。
【0030】
なお、これら試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ202とは、略同じ構造にしてあるので、試験前ICストッカ201の部分を、試験済ICストッカ202として使用することや、その逆も可能である。したがって、試験前ICストッカ201の数と試験済ICストッカ202の数とは、必要に応じて容易に変更することができる。
【0031】
図6および図7に示す実施形態では、試験前ストッカ201として、2個のストッカSTK−Bが設けてある。ストッカSTK−Bの隣には、試験済ICストッカ202として、アンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けてある。また、その隣には、試験済ICストッカ202として、8個のストッカSTK−1,STK−2,…,STK−8を設けてあり、試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成してある。つまり、良品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分けされる。
【0032】
ローダ部300
図8に示す試験前ICストッカ201のトレイ支持枠203に収容してあるカスタマトレイKSTは、図6に示すように、IC格納部200と装置基板105との間に設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部300の窓部306に装置基板105の下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験ICチップを、X−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ(preciser)305に移送し、ここで被試験ICチップの相互の位置を修正した後、さらにこのプリサイサ305に移送された被試験ICチップを再びX−Y搬送装置304を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTSTに積み替える。
【0033】
カスタマトレイKSTからテストトレイTSTへ被試験ICチップを積み替えるIC搬送装置304としては、図6に示すように、装置基板105の上部に架設された2本のレール301と、この2本のレール301によってテストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間を往復する(この方向をY方向とする)ことができる可動アーム302と、この可動アーム302によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動できる可動ヘッド303とを備えている。
【0034】
このX−Y搬送装置304の可動ヘッド303には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタマトレイKSTから被試験ICチップを吸着し、その被試験ICチップをテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICチップをテストトレイTSTに積み替えることができる。
【0035】
なお、一般的なカスタマトレイKSTにあっては、被試験ICチップを保持するための凹部が、被試験ICチップの形状よりも比較的大きく形成されているので、カスタマトレイKSTに格納された状態における被試験ICチップの位置は、大きなバラツキをもっている。したがって、この状態で被試験ICチップを吸着ヘッドに吸着し、直接テストトレイTSTに運ぶと、テストトレイTSTに形成されたIC収納凹部に正確に落し込むことが困難となる。このため、本実施形態のハンドラ1では、カスタマトレイKSTの設置位置とテストトレイTSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるICチップの位置修正手段が設けられている。このプリサイサ305は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁が傾斜面で囲まれた形状とされているので、この凹部に吸着ヘツドに吸着された被試験ICチップを落し込むと、傾斜面で被試験ICチップの落下位置が修正されることになる。これにより、8個の被試験ICチップの相互の位置が正確に定まり、位置が修正された被試験ICチップを再び吸着ヘッドで吸着してテストトレイTSTに積み替えることで、テストトレイTSTに形成されたIC収納凹部に精度良く被試験ICチップを積み替えることができる。
【0036】
チャンバ100
上述したテストトレイTSTは、ローダ部300で被試験ICチップが積み込まれた後チャンバ100に送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各被試験ICチップがテストされる。
【0037】
チャンバ100は、テストトレイTSTに積み込まれた被試験ICチップに目的とする高温または低温の熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICチップをテストヘッドに接触させるテストチャンバ102と、テストチャンバ102で試験された被試験ICチップから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成されている。
【0038】
除熱槽103では、恒温槽101で高温を印加した場合は、被試験ICチップを送風により冷却して室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場合は、被試験ICチップを温風またはヒータ等で加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この除熱された被試験ICチップをアンローダ部400に搬出する。
【0039】
図6に示すように、チャンバ100の恒温槽101および除熱槽103は、テストチャンバ102より上方に突出するように配置されている。また、恒温槽101には、図7に概念的に示すように、垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ102が空くまでの間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置に支持されながら待機する。主として、この待機中において、被試験ICチップに高温または低温の熱ストレスが印加される。
【0040】
図7に示すように、テストチャンバ102には、その中央下部にテストヘッド5が配置され、テストヘッド5の上にテストトレイTSTが運ばれる。そこでは、図10に示すテストトレイTSTにより保持された全てのICチップ2を同時または順次テストヘッド5に電気的に接触させ、テストトレイTST内の全てのICチップ2について試験が行われる。一方、試験が終了したテストトレイTSTは、除熱槽103で除熱され、ICチップ2の温度を室温に戻したのち、図6および7に示すアンローダ部400に排出される。
【0041】
また、図6に示すように、恒温槽101と除熱槽103の上部には、装置基板105からテストトレイTSTを送り込むための入り口用開口部と、装置基板105へテストトレイTSTを送り出すための出口用開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105には、これら開口部からテストトレイTSTを出し入れするためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。これら搬送装置108は、たとえば回転ローラなどで構成してある。この装置基板105上に設けられたテストトレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出されたテストトレイTSTは、アンローダ部400およびローダ部300を介して恒温槽101へ返送される。
【0042】
図10は本実施形態で用いられるテストトレイTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストトレイTSTは、矩形フレーム12を有し、そのフレーム12に複数の桟(さん)13が平行かつ等間隔に設けてある。これら桟13の両側と、これら桟13と平行なフレーム12の辺12aの内側とには、それぞれ複数の取付け片14が長手方向に等間隔に突出して形成してある。これら桟13の間、および桟13と辺12aとの間に設けられた複数の取付け片14の内の向かい合う2つの取付け片14によって、各インサート収納部15が構成されている。
【0043】
各インサート収納部15には、それぞれ1個のインサート16が収納されるようになっており、このインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け片14にフローティング状態で取付けられている。この目的のために、インサート16の両端部には、それぞれ取付け片14への取付け用孔21が形成してある。こうしたインサート16は、たとえば1つのテストトレイTSTに、16×4個程度取り付けられる。
【0044】
なお、各インサート16は、同一形状、同一寸法とされており、それぞれのインサート16に被試験ICチップ2が収納される。インサート16のIC収容部19は、収容する被試験ICチップ2の形状に応じて決められ、図10に示す例では矩形の凹部とされている。
【0045】
ここで、テストヘッド5に対して一度に接続される被試験ICチップ2は、図10に示すように4行×16列に配列された被試験ICチップ2であれば、たとえば行方向に3つ置きに配列された合計4列の被試験ICチップ2である。つまり、1回目の試験では、1列目から3列おきに配置された合計16個の被試験ICチップ2を、図2に示すように、それぞれテストヘッド5のソケット50の接続端子51に接続して試験する。2回目の試験では、テストトレイTSTを1列分移動させて2列目から3列おきに配置された被試験ICチップを同様に試験し、これを4回繰り返すことで全ての被試験ICチップ2を試験する。この試験の結果は、テストトレイTSTに付された例えば識別番号と、テストトレイTSTの内部で割り当てられた被試験ICチップ2の番号で決まるアドレスで、ハンドラ1の制御装置に記憶される。
【0046】
図2に示すように、テストヘッド5の上には、ソケット50が、図9に示すテストトレイTSTにおいて、たとえば行方向に3つおきに合計4列の被試験ICチップ2に対応した数(4行×4列)で配置してある。なお、一つ一つのソケット50の大きさを小さくすることができれば、図10に示すテストトレイTSTに保持してある全てのICチップ2を同時にテストできるように、テストヘッド5の上に、4行×16列のソケット50を配置しても良い。
【0047】
図2に示すように、ソケット50が配置されたテストヘッド5の上部には、各ソケット50毎に一つのソケットガイド40が装着してある。ソケットガイド40は、ソケット50に対して固定してある。
【0048】
テストヘッド5の上には、図10に示すテストトレイTSTが搬送され、一度にテストされる被試験ICチップ2の間隔に応じた数(上記テストトレイTSTにあっては、3列おきに合計4列の計16個)のインサート16が、対応するソケットガイド40の上に位置するようになっている。
【0049】
図2に示すプッシャ30は、ソケットガイド40の数に対応して、テストヘッド5の上側に設けてある。図1に示すように、各プッシャ30は、アダプタ62の下端に固定してある。各アダプタ62は、マッチプレート60に弾性保持してある。マッチプレート60は、テストヘッド5の上部に位置するように、且つプッシャ30とソケットガイド40との間にテストプレートTSTが挿入可能となるように装着してある。このマッチプレート60は、テストヘッド5またはZ軸駆動装置70の駆動プレート72に対して移動自在に装着してあり、試験すべきICチップ2の形状などに合わせて、アダプタ62およびプッシャ30と共に、交換自在な構造になっている。なお、テストプレートTSTは、図1において紙面に垂直方向(X軸)から、プッシャ30とソケットガイド40との間に搬送されてくる。チャンバ100内部でのテストプレートTSTの搬送手段としては、搬送用ローラなどが用いられる。テストトレイTSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置70の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇しており、プッシャ30とソケットガイド40との間には、テストトレイTSTが挿入される十分な隙間が形成してある。
【0050】
図1に示すように、テストチャンバ102の内部に配置された駆動プレート72の下面には、アダプタ62に対応する数の押圧部74が固定してあり、マッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を着脱自在に押圧可能にしてある。駆動プレート72には、駆動軸78が固定してあり、駆動軸78は、図示省略してある共通圧力シリンダに接続してある。共通圧力シリンダは、たとえば空気圧シリンダなどで構成してあり、駆動軸78をZ軸方向に沿って上下移動させ、アダプタ62の上面を押圧可能となっている。なお、押圧部74は、個別押圧用圧力シリンダおよび押圧ロッドなどで構成し、駆動プレート72がマッチプレート60に対して近づいた後は、個別押圧用シリンダが駆動されて、押圧ロッドを押し下げ、各アダプタ62の上面を個別に押圧しても良い。
【0051】
各アダプタ62の下端に装着固定してあるプッシャ30の中央には、図3および4に示すように、被試験ICチップを押し付けるための押圧子31が形成され、その両側にインサート16のガイド孔20およびソケットガイド40のガイドブッシュ41に挿入されるガイドピン32が設けてある。また、押圧子31とガイドピン32との間には、当該プッシャ30がZ軸駆動装置70(図1参照)にて下降移動する際に、下限を規制するためのストッパガイド33が設けてあり、このストッパガイド33は、ソケットガイド40のストッパ面42に当接することで、被試験ICチップ2を破壊しない適切な圧力で押し付けるプッシャの下限位置が決定される。
【0052】
各インサート16は、図10に示すように、テストトレイTSTに対してファスナ17を用いて取り付けてあり、図2〜4に示すように、その両側に、上述したプッシャ30のガイドピン32およびソケットガイド40のガイドブッシュ41が上下それぞれから挿入されるガイド孔20を有する。
【0053】
プッシャ30の下降状態を示す図4に示すように、図において左側のガイド孔20は、位置決めのための孔であり、右側のガイド孔20よりも小さい内径にしてある。そのため、左側のガイド孔20には、その上半分にプッシャ30のガイドピン32が挿入されて位置決めが行われ、その下半分には、ソケットガイド40のガイドブッシュ41が挿入されて位置決めが行われる。ちなみに、図3および図4において右側のガイド孔20と、プッシャ30のガイドピン32およびソケットガイド40のガイドブッシュ41とは、ゆるい嵌合状態とされている。
【0054】
図3および4に示すように、インサート16の中央には、IC収容部19が形成してあり、ここに被試験ICチップ2を落とし込むことで、図10に示すテストトレイTSTに被試験ICチップが積み込まれることになる。
【0055】
図3および4に示すように、テストヘッド5に固定されるソケットガイド40の両側には、プッシャ30に形成してある2つのガイドピン32が挿入されて、これら2つのガイドピン32との間で位置決めを行うためのガイドブッシュ41が設けられており、このガイドブッシュ41の図示上左側のものは、前述したように、インサート16との間でも位置決めを行う。
【0056】
図4に示すように、ソケットガイド40の下側には、複数の接続端子51を有するソケット50が固定されており、この接続端子51は、図外のスプリングによって上方向にバネ付勢されている。したがって、被試験ICチップを押し付けても、接続端子51がソケット50の上面まで後退する一方で、被試験ICチップ2が多少傾斜して押し付けられても、ICチップ2の全ての端子に接続端子51が接触できるようになっている。
【0057】
本実施形態では、上述したように構成されたチャンバ100において、図1に示すように、テストチャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の内部に、温調用送風装置90が装着してある。温調用送風装置90は、ファン92と、熱交換部94とを有し、ファン92によりケーシング内部の空気を吸い込み、熱交換部94を通してケーシング80の内部に吐き出すことで、ケーシング80の内部を、所定の温度条件(高温または低温)にする。
【0058】
温調用送風装置90の熱交換部94は、ケーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通する放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成してあり、ケーシング内部を、たとえば室温〜160゜C程度の高温に維持するために十分な熱量を提供可能になっている。また、ケーシング内部を低温にする場合には、熱交換部94は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱用熱交換器などで構成してあり、ケーシング内部を、たとえば−60°C〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量を吸熱可能になっている。ケーシング80の内部温度は、たとえば温度センサ82により検出され、ケーシング80の内部が所定温度に維持されるように、ファン92の風量および熱交換部94の熱量などが制御される。
【0059】
なお、以下の説明では、テストチャンバ102の内部が約80°C程度の高温状態に保たれ、ICチップ2の高温試験を行うこととして説明する。
【0060】
温調用送風装置90の熱交換部94を通して発生した温風は、ケーシング80の上部をY軸方向に沿って流れ、装置90と反対側のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60とテストヘッド5との間の隙間を通して、装置90へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。
【0061】
本実施形態では、このような温調用送風装置90を備えたテストチャンバ102を有するIC試験装置10において、図3および図4に示すように、各プッシャ30の押圧子31には、その軸芯に沿って第1送風孔110が形成してある。第1送風孔110の下端開口部は、押圧子31の下端面略中央に開口してある。押圧子31の下端面31aには、第1送風孔110の下端開口部を中心として、半径方向に伸びる複数の半径溝112が形成してある。これら半径溝112は、第1送風孔110に対して連通する。半径溝112は、押圧子31の下端面31aがICチップ2に対して接触しても、第1送風孔110の下端開口部が完全に閉塞されることを防止するための送風流路溝である。
【0062】
また、押圧子31の内部であって、第1送風孔110と半径溝112との交差部付近には、温度センサ114が装着してある。この温度センサ114は、熱電対などの接触式温度センサ、あるいは放射温度計などの非接触式温度センサなどで構成され、ICチップ2自体の温度またはICチップの周囲雰囲気温度を検出するようになっている。温度センサ114により検出された温度データは、制御装置へ送られ、その温度データに基づき、後述するエア分配器121、温度制御手段124、送風量制御手段126などの動作を制御するようになっている。
【0063】
図4に詳細に示すように、第1送風孔110の上端開口部は、プッシャ30の上面に対して開口してある。第1送風孔110の上端開口部は、アダプタ62の内側に形成してある中空部62aを介して第2送風孔116の内部と連通している。実質的に密閉された中空部62aは、アダプタ62の下面に対してプッシャ30の上面が取り付けられる際に形成されるが、必ずしも完全に密閉されている必要はない。なお、中空部62aを持たないアダプタ62の場合には、第2送風孔116が軸方向に伸び、アダプタ62の下面にプッシャ30の上面が取り付けられる際に、第2送風孔116と第1送風孔110とが直接接続される。
【0064】
アダプタ62に形成された第2送風孔116の上端開口部の周囲に位置するアダプタ62の上面には、Oリング溝が形成してあり、そのOリング溝には、シール部材としてのOリング120が装着してある。Oリング120は、押圧部74の下面がアダプタ62の上面に当接する際に、これらの間で弾力的に潰れ、第2送風孔116の上端開口部を、押圧部74に形成してある第3送風孔118の下端開口部に対して気密に連通させる。なお、図4では、図示の容易化のために、押圧部74の下面がアダプタ62の上面から離れているが、プッシャ30の押圧子31がICチップ2をソケットの接続端子51方向に押し付けている試験状態では、実際には、押圧部74の下面がアダプタ62の上面に接触して押圧している。もちろん、その状態では、第3送風孔118と第2送風孔116とは連通している。
【0065】
図1に示すように、各押圧部74に形成してある第3送風孔118は、送風チューブを介して、エア分配器121に接続してある。エア分配器121は、テストチャンバ102の外部に配置してある温度制御手段124から送風チューブを通して供給される温調空気(温調ガス)を、各プッシャ30の第1送風孔110へと分配する装置である。このエア分配器121は、たとえば流量制御弁を有し、各送風孔110を通して各ICチップ2の周囲へ温調空気を送風する送風量を個別に制御しても良い。また、このエア分配器121は、冷却素子またはヒータなどを内蔵しても良く、各プッシャ30の第1送風孔110からICチップ2へ向けて吹き出される温調空気の温度を、各ICチップ2毎に個別に調節可能なものでも良い。
【0066】
エア分配器121は、本実施形態では、駆動プレート72の上面に装着してあり、各エア分配器121は、送風チューブ122を介して、テストチャンバ102のケーシング80の外部に配置してある温度制御手段124に対して接続してある。なお、場合によっては、エア分配器121もケーシング80の外部に配置しても良い。または逆に、温度制御手段124をケーシング80の内部に配置しても良い。ただし、ケーシング80の内部は、高温に維持されるため、少なくとも温度制御手段124は、ケーシング80の外部に配置することが好ましい。
【0067】
温度制御手段124は、全体送風量制御手段126、乾燥手段128およびエア供給手段130に順次に接続してある。本実施形態では、これら温度制御手段124、全体送風量制御手段126、乾燥手段128およびエア供給手段130が、本発明の温調ガス供給手段を構成する。なお、本発明の温調ガス供給手段は、図1に示す分配器121およびその他の部材を含んでも良い。
【0068】
エア供給手段130は、ファンやコンプレッサなどの送風装置を有し、テストチャンバ102の外部の空気を乾燥手段128へ送風する。乾燥手段128は、ドライエアを生成するための一般的な装置であり、エア供給手段130から供給された空気の乾燥を行う。全体送風量制御手段126は、テストチャンバ102の内部に位置するプッシャ30の第1送風孔110から送風される全送風量を制御する装置であり、電子制御される流量制御弁などで構成される。温度制御手段124は、プッシャ30の第1送風孔110からICチップ2へ向けて吹き出される温調空気の温度を全体的に制御するための装置である。
【0069】
このようにして温調された温調空気は、送風チューブ122、分配器121、送風孔118、116および110および半径溝112を介してICチップ2の周囲に送風される。
【0070】
アンローダ部400
図6および7に示すアンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置404,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,404によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイTSTから試験済のICチップがカスタマトレイKSTに積み替えられる。
【0071】
図6に示すように、アンローダ部400の装置基板105には、当該アンローダ部400へ運ばれたカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨むように配置される一対の窓部406,406が二対開設してある。
【0072】
また、図示は省略するが、それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済の被試験ICチップが積み替えられて満杯になったカスタマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移送アーム205に受け渡す。
【0073】
ちなみに、本実施形態のハンドラ1では、仕分け可能なカテゴリーの最大が8種類であるものの、アンローダ部400の窓部406には最大4枚のカスタマトレイKSTしか配置することができない。したがって、リアルタイムに仕分けできるカテゴリは4分類に制限される。一般的には、良品を高速応答素子、中速応答素子、低速応答素子の3つのカテゴリに分類し、これに不良品を加えて4つのカテゴリで充分ではあるが、たとえば再試験を必要とするものなどのように、これらのカテゴリに属さないカテゴリが生じることもある。
【0074】
このように、アンローダ部400の窓部406に配置された4つのカスタマトレイKST(図8および9参照)に割り当てられたカテゴリー以外のカテゴリーに分類される被試験ICチップが発生した場合には、アンローダ部400から1枚のカスタマトレイKSTをIC格納部200に戻し、これに代えて新たに発生したカテゴリーの被試験ICチップを格納すべきカスタマトレイKSTをアンローダ部400に転送し、その被試験ICチップを格納すればよい。ただし、仕分け作業の途中でカスタマトレイKSTの入れ替えを行うと、その間は仕分け作業を中断しなければならず、スループットが低下するといった問題がある。このため、本実施形態のハンドラ1では、アンローダ部400のテストトレイTSTと窓部406との間にバッファ部405を設け、このバッファ部405に、希にしか発生しないカテゴリの被試験ICチップを一時的に預かるようにしている。
【0075】
たとえば、バッファ部405に20〜30個程度の被試験ICチップが格納できる容量をもたせるとともに、バッファ部405の各IC格納位置に格納されたICチップのカテゴリをそれぞれ記憶するメモリを設けて、バッファ部405に一時的に預かった被試験ICチップのカテゴリと位置とを各被試験ICチップ毎に記憶しておく。そして、仕分け作業の合間またはバッファ部405が満杯になった時点で、バッファ部405に預かっている被試験ICチップが属するカテゴリのカスタマトレイKSTをIC格納部200から呼び出し、そのカスタマトレイKSTに収納する。このとき、バッファ部405に一時的に預けられる被試験ICチップは複数のカテゴリにわたる場合もあるが、こうしたときは、カスタマトレイKSTを呼び出す際に一度に複数のカスタマトレイKSTをアンローダ部400の窓部406に呼び出せばよい。
【0076】
試験装置10の作用
通常、図1に示すように、テストチャンバ102の内部でICチップ2の高温試験を行う際に、ICチップ2が自己発熱により高温となり、ICチップ2の周囲温度が、設定温度よりも高くなってしまう。
【0077】
これに対して本実施形態に係るIC試験装置10では、エア供給手段130により取り入れた空気を、乾燥手段128、送風量制御手段126および温度制御手段124へ供給して温調している。このようにして温調された空気は、ドライエアであり、たとえば試験スペック通りの温度、または温度センサ114(図3および図4参照)により検出されたICチップ2の温度を設定温度に近づけるための温度に設定してある。たとえば試験スペックが80°Cの高温試験の場合には、試験中のICチップ2が80°Cに維持されるように、80°Cまたはそれ以下の温度に温調してある。
【0078】
このようにして温調された温調空気を、本実施形態では、送風チューブ122、分配器121、送風孔118、116および110および半径溝112を介して各ICチップ2の周囲に直接吹き付ける。なお、試験中において、各ICチップ2の温度を温度センサ114により検出することで、各ICチップ2が試験スペック通りの温度となるように、各ICチップ2に吹き付けられる温調ガスの温度および/または風量を、分配器121で微調節しても良い。試験されるICチップ2が全て同一であっても、図1に示すように、テストチャンバ102の内部では、温調用送風装置90による風の流れが存在し、ICチップ2のチャンバ内位置によっても、試験時のICチップ2の温度が変化することも考えられるからである。
【0079】
このように本実施形態に係る電子部品試験装置10では、ICチップ2は、常に設定温度(試験スペック通りの温度)に近い状態で試験され、試験の信頼性が向上する。
【0080】
また、本実施形態において、ICチップ2の温度および/またはICチップ2の周囲雰囲気温度を温度センサ114で検出し、その温度センサ114からの温度データに基づき、温調空気の温度および/または送風量を制御することで、温度制御の安定化および均一化を図れると共に、無駄な送風を無くし、省エネルギーにも寄与する。
【0081】
その他の実施形態
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0082】
たとえば、上述した実施形態に係る試験装置10では、エア供給手段130により、テストチャンバ102の外部に存在する空気を、乾燥手段128、送風量制御手段126および温度制御手段124へ供給して温調し、その温調された空気を、送風チューブ122、分配器121および送風孔118、116および110を介してICチップ2の周囲に送風している。しかしながら、本発明では、エア供給手段130により、テストチャンバ102の内部に存在する空気を、乾燥手段128、送風量制御手段126および温度制御手段124へ供給して温調し、その温調された空気を、送風チューブ122、分配器121および送風孔118、116および110を介してICチップ2の周囲に送風しても良い。この場合には、テストチャンバ102の内部の空気を循環して使用するため、温調に要するエネルギーを低減することができ、省エネルギーに寄与する。
【0083】
また、本発明に係る電子部品試験装置に用いる温調ガス供給手段は、最低限、図1に示す温度制御手段124を有すれば良く、送風量制御手段126、乾燥手段128、エア供給手段130、分配器121などの内のいずれか1以上を省略または代替え装置で置き換えても良い。
【0084】
さらに、本発明では、プッシャ30の第1送風孔110からICチップに向けて吹き出されるガスとしては、空気が好ましいが、場合によっては空気以外のガスであっても良い。
【0085】
さらにまた、上述した実施形態では、図6および7に示すように、チャンバ100を、恒温槽101と、テストチャンバ102と、除熱槽103とで構成したが、本発明に係る試験装置では、恒温槽101および/または除熱槽103は、省略することも可能である。また、本発明に係る試験装置の具体的な構造は、図示する実施形態に限定されない。さらに、本発明に係る試験装置により試験される電子部品としては、ICチップに限定されない。
【0086】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、試験時に電子部品が自己発熱しても、電子部品の周囲温度を常に設定温度に保持し、所望の設定温度にて電子部品を高信頼性で試験することができる電子部品試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係るIC試験装置の要部断面図である。
【図2】 図2は同IC試験装置のテストヘッドにおけるソケット付近の構造の一例示す分解斜視図である。
【図3】 図3は図2に示すソケット付近の断面図であり、プッシャがICチップを押圧する前の状態を示す。
【図4】 図4は図2に示すソケット付近の断面図であり、プッシャがICチップを押圧している状態を示す。
【図5】 図5はIC試験装置の全体側面図である。
【図6】 図6は図5に示すハンドラの斜視図である。
【図7】 図7は被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフローチャートである。
【図8】 図8は同IC試験装置のICストッカの構造を示す斜視図である。
【図9】 図9は同IC試験装置で用いられるカスタマトレイを示す斜視図である。
【図10】 図10は同IC試験装置で用いられるテストトレイを示す一部分解斜視図である。
【符号の説明】
1… ハンドラ
2… ICチップ
5… テストヘッド
6… 試験用メイン装置
10… IC試験装置(電子部品試験装置)
16… インサート
30… プッシャ
40… ソケットガイド
50… ソケット
51… 接続端子
60… マッチプレート
62… アダプタ
70… Z軸駆動装置
72… 駆動プレート
74… 押圧部
80… ケーシング
90… 温調送風装置
100… チャンバ
101… 恒温槽
102… テストチャンバ
103… 除熱槽
110… 第1送風孔
112… 半径溝
114… 温度センサ
116… 第2送風孔
118… 第3送風孔
120… Oリング
121… エア分配器
122… 送風チューブ
124… 温度制御手段
126… 流量制御手段
128… 乾燥手段
130… エア供給手段
TST… テストトレイ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic component testing apparatus that tests an electronic component such as an IC chip at a predetermined temperature. More specifically, even when the electronic component self-heats during a test, the ambient temperature of the electronic component is always maintained at a set temperature. The present invention also relates to an electronic component testing apparatus that can test an electronic component with high reliability at a desired set temperature.
[0002]
[Prior art]
In the manufacturing process of a semiconductor device or the like, a test apparatus for testing a part such as an IC chip manufactured finally is required. As one type of such a test apparatus, an apparatus for testing an IC chip under a high temperature, a normal temperature, or a low temperature lower than the normal temperature is known. This is because, as a characteristic of the IC chip, it is necessary to ensure that it operates well even at high temperature, normal temperature or low temperature.
[0003]
In such a test apparatus, the upper part of the test head is covered with a chamber, the inside is made a sealed space, and the IC chip is transported onto the test head, where the IC chip is pressed and connected to the test head, The test is performed at a high temperature, normal temperature, or low temperature within a certain temperature range. By such a test, the IC chip is well tested and at least divided into a good product and a defective product.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, with the recent increase in the speed and integration of IC chips, self-heating during operation increases, and even during IC chip testing, even if the interior of the chamber is maintained at a constant temperature, It has become difficult to test IC chips at test temperatures. For example, some types of IC chips can generate as much as 30 watts of self-heating. When testing an IC chip having a large amount of self-heating, the ambient temperature of the IC chip rises due to self-heating regardless of how much the chamber is kept at a constant temperature. It has become difficult to test chips. When the IC chip cannot be tested at the specified test temperature, there is a problem that the reliability of the test is lowered.
[0005]
In particular, in the high temperature test, when the IC chip has a large self-heating, even if the set temperature in the chamber is 80 ° C, the actual IC chip device temperature becomes 90 ° C due to the self-heating of the IC chip. Becomes considerably larger than the set temperature. Therefore, conventionally, in consideration of self-heating of the IC chip, the correction value (10 ° C.) is determined in advance, and the set temperature in the chamber is set to 70 ° C., which is about 10 ° C. lower than 80 ° C., for example. During the test, the test is performed on the assumption that the temperature of the IC chip is set to 80 ° C. according to the test specifications.
[0006]
However, it is difficult to determine the correction value in advance when the amount of self-heating is very large due to high integration of IC chips or when the test time is long. It is difficult to accurately control the test temperature.
[0007]
The present invention has been made in view of such a situation, and even if an electronic component self-heats during a test, the ambient temperature of the electronic component is always maintained at a set temperature, and the electronic component can be highly reliable at a desired set temperature. An object of the present invention is to provide an electronic component testing apparatus that can be tested.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an electronic component test apparatus according to the present invention includes a connection terminal to which an electronic component to be tested is detachably connected, and the electronic component is connected to the connection terminal. The temperature control gas supply means for blowing the temperature-controlled gas around the electronic component during the test of the electronic component through the pusher pressed toward the connection terminal and the blower hole formed in the pusher And a sealed chamber that integrally covers the periphery of the connection terminal, the pusher, and the electronic component, and a temperature control blower that sets the interior of the chamber to a predetermined temperature for testing the electronic component. The temperature control gas supplied by the temperature control gas supply means is temperature-controlled to a temperature equal to or lower than the predetermined temperature set by the temperature control blower .
[0009]
The pusher preferably includes a temperature sensor capable of detecting the temperature of the electronic component and / or the ambient temperature of the electronic component. The temperature sensor is not particularly limited, and is a contact temperature sensor such as a thermocouple or a thermistor that detects the temperature by contacting the portion to be measured, or a radiation thermometer that can detect the temperature in a non-contact manner. Any of the non-contact temperature sensors may be used.
[0010]
The temperature control gas supply means controls the temperature and / or the air flow rate for controlling the temperature and / or the air flow rate of the temperature control gas supplied to the periphery of the electronic component during the test of the electronic component based on the temperature data from the temperature sensor. It is preferable to have a control means.
[0011]
It is preferable that the temperature control gas supply means has a drying means for previously drying the temperature control gas supplied to the periphery of the electronic component.
[0013]
The temperature control gas supplied from the temperature control gas supply means to the periphery of the electronic component is preferably air whose temperature is adjusted by taking out part of the air present in the chamber.
[0014]
The electronic component testing apparatus according to the present invention includes an adapter to which the pusher is fixed, a match plate that elastically holds the adapter, and a pressing portion that releasably contacts the upper surface of the adapter, and the pusher is connected to the connection unit. A drive plate that moves in a terminal direction, and the match plate is disposed on the connection terminal so as to be exchangeable according to the type of electronic component, and the drive plate is arranged above and below the match plate. It is arranged so that it can move in a direction, and a blower hole formed in the pusher communicates with a blower hole formed in the adapter, and a blower hole formed in the adapter is connected to the drive plate. It is configured to be able to communicate with the air blowing hole formed in the pressing portion as appropriate.
[0015]
It is preferable that a seal member for sealing a connection portion between the air blowing holes is attached to a contact portion between the pressing portion of the drive plate and the adapter.
[0016]
[Action]
Usually, when a high temperature test, a normal temperature test, or a low temperature test of an electronic component such as an IC chip is performed, the electronic component becomes hot due to self-heating, and the ambient temperature of the electronic component becomes higher than the set temperature. However, in the electronic component testing apparatus according to the present invention, the temperature-controlled gas is directly blown around the electronic component through the blower hole formed in the pusher. The temperature control gas is, for example, dry air, and is set to, for example, a temperature according to the test specification or a temperature obtained by adding a control value to the temperature. For example, in the case of a high-temperature test with a test specification of 80 ° C., air conditioned to a temperature of 80 ° C. or lower is used for the electronic component so that the electronic component under test is maintained at 80 ° C. Spray directly around. During the test, by detecting the temperature of the electronic component, the temperature and / or air volume of the temperature control gas blown to the electronic component is adjusted so that the electronic component has a temperature that meets the test specifications. It is preferable to adjust the temperature control gas and / or the air volume for each electronic component. This is because even if the electronic components to be tested are the same, the temperature may change depending on the position of the electronic components in the chamber.
[0017]
As described above, in the electronic component test apparatus according to the present invention, the electronic component is always tested in a state close to the set temperature (temperature according to the test specifications), and the reliability of the test is improved.
[0018]
Further, in the present invention, the temperature of the electronic component and / or the ambient atmosphere temperature of the electronic component is detected by the temperature sensor, and the temperature of the blowing gas and / or the blowing amount is controlled based on the temperature data from the temperature sensor. In addition, stabilization and uniformity of temperature control can be achieved, and unnecessary air blowing is eliminated, contributing to energy saving.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part of an IC test apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view showing an example of a structure near a socket in a test head of the IC test apparatus, and FIGS. FIG. 5 is an overall side view of the IC test apparatus, FIG. 6 is a perspective view of the handler shown in FIG. 5, FIG. 7 is a flowchart of the tray showing how the IC under test is routed, and FIG. 9 is a perspective view showing a structure of an IC stocker of the IC test apparatus, FIG. 9 is a perspective view showing a customer tray used in the IC test apparatus, and FIG. 10 is a partially exploded perspective view showing a test tray used in the IC test apparatus. is there.
[0020]
First, an overall configuration of an IC test apparatus as an electronic component test apparatus according to an embodiment of the present invention will be described.
As shown in FIG. 5, the IC test apparatus 10 according to the present embodiment includes a handler 1, a test head 5, and a test main apparatus 6.
The handler 1 sequentially carries the IC chips to be tested to the IC socket provided in the test head 5, sorts the IC chips that have been tested according to the test result, and stores them in a predetermined tray.
[0021]
The IC socket provided in the test head 5 is connected to the test main device 6 through the cable 7, and the IC chip detachably attached to the IC socket is connected to the test main device 6 through the cable 7 for testing. The IC chip is tested by a test signal from the main device 6.
[0022]
A control device that mainly controls the handler 1 is built in the lower portion of the handler 1, but a space portion 8 is provided in part. The test head 5 is replaceably disposed in the space portion 8, and an IC chip can be attached to an IC socket on the test head 5 through a through hole formed in the handler 1.
[0023]
The IC test apparatus 10 is an apparatus for testing an IC chip as an electronic component to be tested at room temperature, a temperature state higher than room temperature (high temperature) or a lower temperature state (low temperature). As shown in FIGS. 6 and 7, it has a chamber 100. The chamber 100 is used to test a constant temperature bath 101 for applying a desired high or low temperature thermal stress to the IC chip to be tested, and an IC chip in a state where the thermal stress is applied in the constant temperature bath 101. It has a test chamber 102 and a heat removal tank 103 for removing thermal stress from the IC chip tested in the test chamber 102. The upper portion of the test head 5 shown in FIG. 5 is inserted into the test chamber 102 as shown in FIG. 1, and the IC chip 2 is tested there.
[0024]
FIG. 7 is a view for understanding the method of routing the test IC chip in the IC test apparatus of the present embodiment, and actually shows the members arranged in the vertical direction in plan view. There is also a part. Therefore, the mechanical (three-dimensional) structure can be understood mainly with reference to FIG.
[0025]
As shown in FIGS. 6 and 7, the handler 1 of the IC test apparatus 10 of the present embodiment stores an IC chip to be tested from now on, and also classifies and stores tested IC chips, A loader unit 300 for sending an IC chip to be tested sent from the IC storage unit 200 to the chamber unit 100, a chamber unit 100 including a test head, and an unloader for classifying and extracting tested ICs that have been tested in the chamber unit 100 Part 400. Inside the handler 1, the IC chip is accommodated in a tray and conveyed.
[0026]
A large number of IC chips before being accommodated in the handler 1 are accommodated in the customer tray KST shown in FIG. 9, and in this state, the IC chips are supplied to the IC accommodating portion 200 of the handler 1 shown in FIGS. The IC chip 2 is transferred from the customer tray KST to the test tray TST (see FIG. 10) conveyed in the handler 1. Inside the handler 1, as shown in FIG. 7, the IC chip moves on the test tray TST, is subjected to high temperature or low temperature stress, and is tested (inspected) for proper operation. Categorized according to the test results.
Hereinafter, the inside of the handler 1 will be described in detail individually.
[0027]
IC storage unit 200
As shown in FIG. 6, the IC storage unit 200 includes a pre-test IC stocker 201 that stores pre-test IC chips, and a tested IC stocker 202 that stores IC chips classified according to the test results. It is provided.
[0028]
As shown in FIG. 8, the pre-test IC stocker 201 and the tested IC stocker 202 can enter a frame-like tray support frame 203 and enter the lower part of the tray support frame 203 and move up and down. And an elevator 204. A plurality of customer trays KST are stacked and supported on the tray support frame 203, and only the stacked customer trays KST are moved up and down by the elevator 204.
[0029]
In the pre-test IC stocker 201 shown in FIG. 6, a customer tray KST storing an IC chip to be tested is stacked and held. The tested IC stocker 202 holds and holds a customer tray KST containing the IC chips classified after the test.
[0030]
Since the pre-test IC stocker 201 and the tested IC stocker 202 have substantially the same structure, the pre-test IC stocker 201 can be used as the tested IC stocker 202 and vice versa. is there. Therefore, the number of pre-test IC stockers 201 and the number of tested IC stockers 202 can be easily changed as necessary.
[0031]
In the embodiment shown in FIGS. 6 and 7, two stockers STK-B are provided as the pre-test stocker 201. Next to the stocker STK-B, two empty stockers STK-E to be sent to the unloader unit 400 are provided as the tested IC stocker 202. Next to that, eight stockers STK-1, STK-2,..., STK-8 are provided as tested IC stockers 202, and sorted into a maximum of eight categories according to the test results and stored. It is configured so that it can. That is, in addition to good products and defective products, the non-defective products are classified into high-speed, medium-speed, low-speed, or defective products that require retesting.
[0032]
Loader unit 300
The customer tray KST accommodated in the tray support frame 203 of the pre-test IC stocker 201 shown in FIG. 8 includes a tray transfer arm 205 provided between the IC storage unit 200 and the apparatus substrate 105 as shown in FIG. As a result, it is carried from the lower side of the apparatus substrate 105 to the window part 306 of the loader part 300. Then, in the loader unit 300, the IC chips to be tested loaded on the customer tray KST are once transferred to the precursor 305 by the XY transport device 304, where the mutual positions of the IC chips to be tested are corrected. After that, the IC chip to be tested transferred to the precursor 305 is transferred again to the test tray TST stopped at the loader unit 300 by using the XY transport device 304 again.
[0033]
As shown in FIG. 6, the IC transfer device 304 that reloads the IC chips to be tested from the customer tray KST to the test tray TST includes two rails 301 installed on the upper portion of the device substrate 105, and these two rails. A movable arm 302 that can reciprocate between the test tray TST and the customer tray KST by 301 (this direction is referred to as a Y direction), is supported by the movable arm 302, and moves in the X direction along the movable arm 302. And a movable head 303 that can be used.
[0034]
A suction head is mounted downward on the movable head 303 of the XY transport device 304. The suction head moves while sucking air, so that the IC chip to be tested is sucked from the customer tray KST. The IC chip to be tested is transferred to the test tray TST. For example, about eight such suction heads are attached to the movable head 303, and eight IC chips to be tested can be loaded onto the test tray TST at a time.
[0035]
In the general customer tray KST, the recess for holding the IC chip to be tested is formed to be relatively larger than the shape of the IC chip to be tested, so that it is stored in the customer tray KST. The positions of the IC chips to be tested have a large variation. Accordingly, when the IC chip to be tested is sucked by the suction head and directly transferred to the test tray TST in this state, it is difficult to accurately drop the IC chip into the IC storage recess formed in the test tray TST. For this reason, in the handler 1 of the present embodiment, an IC chip position correcting means called a “preciser 305” is provided between the installation position of the customer tray KST and the test tray TST. Since this precise 305 has a relatively deep recess, and the periphery of this recess is surrounded by an inclined surface, if the IC chip to be tested adsorbed by the suction head is dropped into this recess, the slope is inclined. The drop position of the IC chip under test is corrected on the surface. As a result, the mutual positions of the eight IC chips to be tested are accurately determined, and the IC chips to be tested whose positions have been corrected are again sucked by the suction head and transferred to the test tray TST to form the test tray TST. The IC chip to be tested can be transshipped with high accuracy into the formed IC housing recess.
[0036]
Chamber 100
The above-described test tray TST is loaded into the chamber 100 after the IC chips to be tested are loaded by the loader unit 300, and each IC chip to be tested is tested while being mounted on the test tray TST.
[0037]
The chamber 100 includes a thermostatic chamber 101 that applies a target high or low temperature thermal stress to the IC chip to be tested loaded on the test tray TST, and the IC chip to be tested in a state where the thermal stress is applied in the thermostatic chamber 101. Is made up of a test chamber 102 that contacts the test head, and a heat removal tank 103 that removes the applied thermal stress from the IC chip under test in the test chamber 102.
[0038]
In the heat removal tank 103, when a high temperature is applied in the thermostatic chamber 101, the IC chip to be tested is cooled to the room temperature by blowing air, and when low temperature is applied in the thermostatic tank 101, the IC chip to be tested is heated with warm air. Or, it is heated with a heater or the like and returned to a temperature at which condensation does not occur. Then, the IC chip to be tested after heat removal is carried out to the unloader unit 400.
[0039]
As shown in FIG. 6, the thermostatic bath 101 and the heat removal bath 103 of the chamber 100 are arranged so as to protrude upward from the test chamber 102. Further, as shown conceptually in FIG. 7, the constant temperature bath 101 is provided with a vertical transfer device, and a plurality of test trays TST are supported by the vertical transfer device until the test chamber 102 is empty. Wait while. Mainly during this standby, high or low temperature thermal stress is applied to the IC chip under test.
[0040]
As shown in FIG. 7, the test head 102 is disposed at the lower center of the test chamber 102, and the test tray TST is carried on the test head 5. Here, all the IC chips 2 held by the test tray TST shown in FIG. 10 are brought into electrical contact with the test head 5 simultaneously or sequentially, and all the IC chips 2 in the test tray TST are tested. On the other hand, the test tray TST for which the test has been completed is removed by the heat removal tank 103, and after the temperature of the IC chip 2 is returned to room temperature, it is discharged to the unloader section 400 shown in FIGS.
[0041]
In addition, as shown in FIG. 6, an inlet opening for feeding the test tray TST from the apparatus substrate 105 to the upper part of the constant temperature bath 101 and the heat removal tank 103, and for sending the test tray TST to the apparatus substrate 105 Each of the outlet openings is formed. On the apparatus substrate 105, a test tray transfer device 108 for taking in and out the test tray TST from these openings is mounted. These conveying devices 108 are constituted by rotating rollers, for example. The test tray TST discharged from the heat removal tank 103 by the test tray transfer device 108 provided on the apparatus substrate 105 is returned to the thermostatic chamber 101 via the unloader unit 400 and the loader unit 300.
[0042]
FIG. 10 is an exploded perspective view showing the structure of the test tray TST used in the present embodiment. The test tray TST has a rectangular frame 12, and a plurality of bars 13 are provided on the frame 12 in parallel and at equal intervals. A plurality of attachment pieces 14 are formed on both sides of the crosspieces 13 and inside the side 12a of the frame 12 parallel to the crosspieces 13 so as to protrude at equal intervals in the longitudinal direction. Each insert storage portion 15 is constituted by two mounting pieces 14 facing each other among the plurality of mounting pieces 14 provided between the bars 13 and between the bars 13 and the side 12a.
[0043]
Each insert storage portion 15 stores one insert 16, and this insert 16 is attached to two attachment pieces 14 in a floating state using fasteners 17. For this purpose, attachment holes 21 for attachment pieces 14 are formed at both ends of the insert 16. For example, about 16 × 4 inserts 16 are attached to one test tray TST.
[0044]
Each insert 16 has the same shape and the same size, and the IC chip 2 to be tested is accommodated in each insert 16. The IC accommodating portion 19 of the insert 16 is determined according to the shape of the IC chip 2 to be accommodated, and is a rectangular recess in the example shown in FIG.
[0045]
Here, if the IC chips 2 to be tested connected to the test head 5 at a time are IC chips 2 to be tested arranged in 4 rows × 16 columns as shown in FIG. A total of four IC chips 2 to be tested arranged in every other row. That is, in the first test, a total of 16 IC chips 2 to be tested arranged every third row from the first row are connected to the connection terminals 51 of the sockets 50 of the test head 5 as shown in FIG. And test. In the second test, the test tray TST is moved by one row, the IC chips to be tested arranged every third row from the second row are tested in the same manner, and this is repeated four times to obtain all the IC chips to be tested. 2 is tested. The result of this test is stored in the control device of the handler 1 at an address determined by, for example, the identification number assigned to the test tray TST and the number of the IC chip 2 to be tested allocated inside the test tray TST.
[0046]
As shown in FIG. 2, on the test head 5, the number of sockets 50 corresponding to a total of four columns of IC chips 2 to be tested (for example, every third row in the row direction) in the test tray TST shown in FIG. (4 rows × 4 columns). If the size of each socket 50 can be reduced, the test head 5 has 4 on the test head 5 so that all the IC chips 2 held on the test tray TST shown in FIG. Rows × 16 columns of sockets 50 may be arranged.
[0047]
As shown in FIG. 2, one socket guide 40 is mounted for each socket 50 on the top of the test head 5 in which the socket 50 is disposed. The socket guide 40 is fixed with respect to the socket 50.
[0048]
On the test head 5, the test tray TST shown in FIG. 10 is conveyed, and the number corresponding to the interval between the IC chips 2 to be tested at one time (in the test tray TST, the total is every three rows). A total of 16 inserts 16 in four rows are positioned on the corresponding socket guides 40.
[0049]
The pushers 30 shown in FIG. 2 are provided on the upper side of the test head 5 corresponding to the number of socket guides 40. As shown in FIG. 1, each pusher 30 is fixed to the lower end of the adapter 62. Each adapter 62 is elastically held on the match plate 60. The match plate 60 is mounted on the test head 5 so that the test plate TST can be inserted between the pusher 30 and the socket guide 40. The match plate 60 is movably attached to the test head 5 or the drive plate 72 of the Z-axis drive device 70, and together with the adapter 62 and the pusher 30 according to the shape of the IC chip 2 to be tested, etc. It has a replaceable structure. The test plate TST is conveyed between the pusher 30 and the socket guide 40 from the direction perpendicular to the paper surface (X axis) in FIG. As a means for transporting the test plate TST inside the chamber 100, a transport roller or the like is used. When the test tray TST is transported, the drive plate of the Z-axis drive device 70 is raised along the Z-axis direction, and the test tray TST is sufficiently inserted between the pusher 30 and the socket guide 40. Clear gaps are formed.
[0050]
As shown in FIG. 1, the number of pressing portions 74 corresponding to the adapter 62 is fixed to the lower surface of the drive plate 72 disposed inside the test chamber 102, and the adapter 62 held on the match plate 60. The upper surface of the can be detachably pressed. A drive shaft 78 is fixed to the drive plate 72, and the drive shaft 78 is connected to a common pressure cylinder (not shown). The common pressure cylinder is composed of, for example, a pneumatic cylinder, and the upper surface of the adapter 62 can be pressed by moving the drive shaft 78 up and down along the Z-axis direction. The pressing portion 74 includes an individual pressing pressure cylinder and a pressing rod. After the drive plate 72 approaches the match plate 60, the individual pressing cylinder is driven to depress the pressing rod. You may press the upper surface of the adapter 62 separately.
[0051]
As shown in FIGS. 3 and 4, a pusher 31 for pressing the IC chip to be tested is formed at the center of the pusher 30 fixedly attached to the lower end of each adapter 62, and guide holes of the insert 16 are formed on both sides thereof. 20 and a guide pin 32 to be inserted into the guide bush 41 of the socket guide 40 are provided. In addition, a stopper guide 33 is provided between the presser 31 and the guide pin 32 for restricting the lower limit when the pusher 30 moves downward by the Z-axis drive device 70 (see FIG. 1). The stopper guide 33 comes into contact with the stopper surface 42 of the socket guide 40 to determine the lower limit position of the pusher that is pressed with an appropriate pressure that does not destroy the IC chip 2 to be tested.
[0052]
As shown in FIG. 10, each insert 16 is attached to the test tray TST using a fastener 17, and as shown in FIGS. 2 to 4, the guide pins 32 and sockets of the pusher 30 described above are provided on both sides thereof. The guide bush 41 of the guide 40 has a guide hole 20 inserted from above and below.
[0053]
As shown in FIG. 4 showing the lowered state of the pusher 30, the left guide hole 20 is a positioning hole and has a smaller inner diameter than the right guide hole 20. Therefore, the guide pin 32 of the pusher 30 is inserted into the upper half of the left guide hole 20 for positioning, and the guide bush 41 of the socket guide 40 is inserted into the lower half for positioning. . 3 and 4, the right guide hole 20, the guide pin 32 of the pusher 30, and the guide bush 41 of the socket guide 40 are loosely fitted.
[0054]
As shown in FIGS. 3 and 4, an IC accommodating portion 19 is formed in the center of the insert 16, and the IC chip to be tested is placed on the test tray TST shown in FIG. Will be loaded.
[0055]
As shown in FIGS. 3 and 4, two guide pins 32 formed on the pusher 30 are inserted on both sides of the socket guide 40 fixed to the test head 5, and between these two guide pins 32. A guide bush 41 for positioning is provided, and the guide bush 41 on the left side in the figure performs positioning with the insert 16 as described above.
[0056]
As shown in FIG. 4, a socket 50 having a plurality of connection terminals 51 is fixed to the lower side of the socket guide 40, and the connection terminals 51 are spring-biased upward by a spring not shown. Yes. Therefore, even if the IC chip to be tested is pressed, the connection terminals 51 are retracted to the upper surface of the socket 50, while the connection terminals are connected to all the terminals of the IC chip 2 even if the IC chip 2 to be tested is pressed slightly inclined. 51 can come into contact.
[0057]
In the present embodiment, in the chamber 100 configured as described above, as shown in FIG. 1, a temperature control blower 90 is mounted inside a sealed casing 80 that configures the test chamber 102. The temperature control blower 90 includes a fan 92 and a heat exchanging portion 94. The air inside the casing is sucked by the fan 92 and discharged to the inside of the casing 80 through the heat exchanging portion 94. Set to predetermined temperature conditions (high or low temperature).
[0058]
The heat exchanging portion 94 of the temperature control blower 90 is configured by a heat dissipation heat exchanger or an electric heater through which a heating medium flows when the inside of the casing is heated to a high temperature. A sufficient amount of heat can be provided to maintain a high temperature of about ° C. When the inside of the casing is cooled, the heat exchanging portion 94 is constituted by a heat exchanger for heat absorption in which a refrigerant such as liquid nitrogen circulates, and the inside of the casing is, for example, about −60 ° C. to room temperature. It is possible to absorb a sufficient amount of heat to maintain a low temperature. The internal temperature of the casing 80 is detected by, for example, the temperature sensor 82, and the air volume of the fan 92 and the heat volume of the heat exchanging portion 94 are controlled so that the inside of the casing 80 is maintained at a predetermined temperature.
[0059]
In the following description, it is assumed that the inside of the test chamber 102 is kept at a high temperature of about 80 ° C. and the high temperature test of the IC chip 2 is performed.
[0060]
The warm air generated through the heat exchanging portion 94 of the temperature control blower 90 flows along the Y-axis direction in the upper part of the casing 80 and descends along the casing side wall opposite to the device 90. 5 is returned to the apparatus 90 through a gap between the casing 5 and the inside of the casing.
[0061]
In the present embodiment, in the IC test apparatus 10 having the test chamber 102 provided with such a temperature control blower 90, as shown in FIGS. 3 and 4, the pusher 31 of each pusher 30 has its axial core. The 1st ventilation hole 110 is formed along. The lower end opening of the first blower hole 110 is opened substantially at the center of the lower end surface of the presser 31. A plurality of radial grooves 112 extending in the radial direction are formed on the lower end surface 31 a of the pressing element 31 with the lower end opening of the first blower hole 110 as the center. These radial grooves 112 communicate with the first air hole 110. The radial groove 112 is a blowing passage groove for preventing the lower end opening of the first blowing hole 110 from being completely closed even when the lower end surface 31a of the pressing element 31 contacts the IC chip 2. is there.
[0062]
Further, a temperature sensor 114 is mounted in the inside of the pressing element 31 and in the vicinity of the intersection between the first air blowing hole 110 and the radial groove 112. The temperature sensor 114 includes a contact temperature sensor such as a thermocouple or a non-contact temperature sensor such as a radiation thermometer, and detects the temperature of the IC chip 2 itself or the ambient temperature of the IC chip. ing. The temperature data detected by the temperature sensor 114 is sent to the control device, and based on the temperature data, the operations of the air distributor 121, the temperature control means 124, the air flow control means 126 and the like which will be described later are controlled. Yes.
[0063]
As shown in detail in FIG. 4, the upper end opening of the first air blowing hole 110 is opened with respect to the upper surface of the pusher 30. The upper end opening of the first air hole 110 communicates with the inside of the second air hole 116 via a hollow portion 62 a formed inside the adapter 62. The substantially sealed hollow portion 62a is formed when the upper surface of the pusher 30 is attached to the lower surface of the adapter 62, but does not necessarily need to be completely sealed. In the case of the adapter 62 that does not have the hollow portion 62a, when the second air blowing hole 116 extends in the axial direction and the upper surface of the pusher 30 is attached to the lower surface of the adapter 62, the second air blowing hole 116 and the first air blowing The hole 110 is directly connected.
[0064]
An O-ring groove is formed on the upper surface of the adapter 62 located around the upper end opening of the second air hole 116 formed in the adapter 62, and an O-ring 120 as a seal member is formed in the O-ring groove. Is attached. The O-ring 120 is elastically crushed between the lower surface of the pressing portion 74 and the upper surface of the adapter 62, and the upper end opening of the second air blowing hole 116 is formed in the pressing portion 74. 3 Air-tight communication with the lower end opening of the air blowing hole 118 is performed. In FIG. 4, for ease of illustration, the lower surface of the pressing portion 74 is separated from the upper surface of the adapter 62, but the pressing element 31 of the pusher 30 presses the IC chip 2 toward the connection terminal 51 of the socket. In the test state, the lower surface of the pressing portion 74 is actually in contact with the upper surface of the adapter 62 and pressing. Of course, the 3rd ventilation hole 118 and the 2nd ventilation hole 116 are connected in the state.
[0065]
As shown in FIG. 1, the 3rd ventilation hole 118 currently formed in each press part 74 is connected to the air distributor 121 via the ventilation tube. The air distributor 121 distributes the temperature-adjusted air (temperature-adjusted gas) supplied from the temperature control means 124 disposed outside the test chamber 102 to the first air holes 110 of the pushers 30. Device. The air distributor 121 may have, for example, a flow control valve, and may individually control the amount of air blown through the air blowing holes 110 to the surroundings of the IC chips 2. The air distributor 121 may incorporate a cooling element, a heater, or the like, and the temperature of the temperature-controlled air blown out from the first air hole 110 of each pusher 30 toward the IC chip 2 is changed to each IC chip. It may be adjustable individually for every two.
[0066]
In this embodiment, the air distributor 121 is mounted on the upper surface of the drive plate 72, and each air distributor 121 is a temperature arranged outside the casing 80 of the test chamber 102 via the blower tube 122. It is connected to the control means 124. In some cases, the air distributor 121 may also be disposed outside the casing 80. Or conversely, the temperature control means 124 may be arranged inside the casing 80. However, since the inside of the casing 80 is maintained at a high temperature, it is preferable that at least the temperature control means 124 is disposed outside the casing 80.
[0067]
The temperature control means 124 is sequentially connected to the overall air flow control means 126, the drying means 128, and the air supply means 130. In the present embodiment, the temperature control means 124, the entire blast amount control means 126, the drying means 128, and the air supply means 130 constitute the temperature control gas supply means of the present invention. The temperature control gas supply means of the present invention may include the distributor 121 shown in FIG. 1 and other members.
[0068]
The air supply means 130 has a blower such as a fan or a compressor, and blows air outside the test chamber 102 to the drying means 128. The drying unit 128 is a general device for generating dry air, and dries the air supplied from the air supply unit 130. The total air volume control means 126 is a device that controls the total air volume that is blown from the first air hole 110 of the pusher 30 located inside the test chamber 102, and is configured by a flow control valve that is electronically controlled. . The temperature control means 124 is a device for generally controlling the temperature of the temperature-controlled air blown out from the first air blowing hole 110 of the pusher 30 toward the IC chip 2.
[0069]
The temperature-controlled air thus adjusted in temperature is blown around the IC chip 2 through the blower tube 122, the distributor 121, the blower holes 118, 116 and 110, and the radial groove 112.
[0070]
Unloader unit 400
The unloader unit 400 shown in FIGS. 6 and 7 is also provided with XY transport devices 404 and 404 having the same structure as the XY transport device 304 provided in the loader unit 300, and the XY transport devices 404 and 404. As a result, the tested IC chips are transferred from the test tray TST carried out to the unloader unit 400 to the customer tray KST.
[0071]
As shown in FIG. 6, the device substrate 105 of the unloader unit 400 has a pair of windows 406 and 406 arranged so that the customer tray KST conveyed to the unloader unit 400 faces the upper surface of the device substrate 105. It has been opened.
[0072]
Although not shown, an elevating table for elevating and lowering the customer tray KST is provided below each window portion 406. Here, the tested IC chips to be tested are reloaded to fill up. The lowered customer tray KST is loaded and lowered, and this full tray is transferred to the tray transfer arm 205.
[0073]
Incidentally, in the handler 1 of the present embodiment, although the maximum number of categories that can be sorted is eight, only a maximum of four customer trays KST can be arranged in the window 406 of the unloader unit 400. Therefore, the categories that can be sorted in real time are limited to four categories. In general, non-defective products are classified into three categories: high-speed response devices, medium-speed response devices, and low-speed response devices. In addition to these, four categories are sufficient, but retesting is required, for example. Categories that do not belong to these categories, such as things, may occur.
[0074]
As described above, when an IC chip to be tested classified into a category other than the category assigned to the four customer trays KST (see FIGS. 8 and 9) arranged in the window 406 of the unloader unit 400 is generated, One customer tray KST is returned from the unloader unit 400 to the IC storage unit 200, and a customer tray KST in which a newly generated IC chip of a newly generated category is stored is transferred to the unloader unit 400 instead. An IC chip may be stored. However, if the customer tray KST is replaced during the sorting operation, the sorting operation must be interrupted during that time, resulting in a problem that the throughput is reduced. For this reason, in the handler 1 of the present embodiment, a buffer unit 405 is provided between the test tray TST of the unloader unit 400 and the window unit 406, and a test IC chip of a category that rarely occurs is provided in the buffer unit 405. I keep it temporarily.
[0075]
For example, the buffer unit 405 is provided with a capacity for storing about 20 to 30 IC chips to be tested, and a memory for storing the categories of IC chips stored in the respective IC storage positions of the buffer unit 405 is provided. The category and position of the IC chip under test temporarily stored in the unit 405 are stored for each IC chip under test. Then, at the time of sorting work or when the buffer unit 405 is full, the customer tray KST of the category to which the IC chip under test stored in the buffer unit 405 belongs is called from the IC storage unit 200 and stored in the customer tray KST. To do. At this time, the IC chips to be tested temporarily stored in the buffer unit 405 may cover a plurality of categories. In such a case, when calling the customer tray KST, a plurality of customer trays KST are transferred to the window of the unloader unit 400 at a time. Calling the unit 406 is sufficient.
[0076]
Operation of the test apparatus 10 Normally, as shown in FIG. 1, when performing a high temperature test of the IC chip 2 inside the test chamber 102, the IC chip 2 becomes high temperature due to self-heating, and the surroundings of the IC chip 2 The temperature becomes higher than the set temperature.
[0077]
On the other hand, in the IC test apparatus 10 according to the present embodiment, the air taken in by the air supply means 130 is supplied to the drying means 128, the blower volume control means 126, and the temperature control means 124 to adjust the temperature. The air whose temperature is adjusted in this way is dry air, for example, to bring the temperature according to the test specifications or the temperature of the IC chip 2 detected by the temperature sensor 114 (see FIGS. 3 and 4) close to the set temperature. The temperature is set. For example, in the case of a high-temperature test with a test specification of 80 ° C., the temperature is adjusted to a temperature of 80 ° C. or lower so that the IC chip 2 under test is maintained at 80 ° C.
[0078]
In this embodiment, the temperature-controlled air thus temperature-controlled is directly blown around each IC chip 2 via the blower tube 122, the distributor 121, the blower holes 118, 116 and 110, and the radial groove 112. During the test, the temperature of each IC chip 2 is detected by the temperature sensor 114, so that the temperature of the temperature control gas blown to each IC chip 2 and the temperature of each IC chip 2 are equal to the test specifications. Alternatively, the air volume may be finely adjusted by the distributor 121. Even if all the IC chips 2 to be tested are the same, as shown in FIG. 1, there is a flow of air by the temperature control blower 90 inside the test chamber 102, depending on the position of the IC chip 2 in the chamber. This is because the temperature of the IC chip 2 during the test can be considered to change.
[0079]
Thus, in the electronic component testing apparatus 10 according to the present embodiment, the IC chip 2 is always tested in a state close to the set temperature (temperature according to the test specifications), and the reliability of the test is improved.
[0080]
Further, in the present embodiment, the temperature of the IC chip 2 and / or the ambient atmosphere temperature of the IC chip 2 is detected by the temperature sensor 114, and the temperature of the temperature-controlled air and / or the temperature control air is sent based on the temperature data from the temperature sensor 114. By controlling the air volume, the temperature control can be stabilized and made uniform, and unnecessary air blowing can be eliminated, contributing to energy saving.
[0081]
Other Embodiments The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made within the scope of the present invention.
[0082]
For example, in the test apparatus 10 according to the above-described embodiment, the air supply unit 130 supplies the air existing outside the test chamber 102 to the drying unit 128, the air volume control unit 126, and the temperature control unit 124, thereby controlling the temperature. The temperature-controlled air is blown around the IC chip 2 through the blower tube 122, the distributor 121 and the blower holes 118, 116 and 110. However, in the present invention, the air supply means 130 supplies the air present in the test chamber 102 to the drying means 128, the air flow control means 126, and the temperature control means 124, and the temperature is adjusted. Air may be blown around the IC chip 2 through the blower tube 122, the distributor 121 and the blower holes 118, 116 and 110. In this case, since the air inside the test chamber 102 is circulated and used, the energy required for temperature control can be reduced, which contributes to energy saving.
[0083]
Further, the temperature control gas supply means used in the electronic device test apparatus according to the present invention is required to have at least the temperature control means 124 shown in FIG. 1, and the blast amount control means 126, the drying means 128, and the air supply means 130. Any one or more of the distributors 121 may be omitted or replaced with an alternative device.
[0084]
Furthermore, in the present invention, air is preferable as the gas blown out from the first blower hole 110 of the pusher 30 toward the IC chip, but in some cases, a gas other than air may be used.
[0085]
Furthermore, in the above-described embodiment, as shown in FIGS. 6 and 7, the chamber 100 includes the thermostatic bath 101, the test chamber 102, and the heat removal bath 103, but in the test apparatus according to the present invention, The constant temperature bath 101 and / or the heat removal bath 103 can be omitted. Further, the specific structure of the test apparatus according to the present invention is not limited to the illustrated embodiment. Furthermore, the electronic component to be tested by the test apparatus according to the present invention is not limited to an IC chip.
[0086]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even when an electronic component self-heats during a test, the ambient temperature of the electronic component is always maintained at a set temperature, and the electronic component can be highly reliable at a desired set temperature. An electronic component test apparatus that can be tested can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part of an IC test apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing an example of a structure near a socket in a test head of the IC test apparatus.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the vicinity of the socket shown in FIG. 2 and shows a state before the pusher presses the IC chip.
4 is a cross-sectional view of the vicinity of the socket shown in FIG. 2, showing a state in which the pusher is pressing the IC chip.
FIG. 5 is an overall side view of the IC test apparatus.
FIG. 6 is a perspective view of the handler shown in FIG.
FIG. 7 is a flow chart of a tray showing a method for routing an IC under test.
FIG. 8 is a perspective view showing a structure of an IC stocker of the IC test apparatus.
FIG. 9 is a perspective view showing a customer tray used in the IC test apparatus.
FIG. 10 is a partially exploded perspective view showing a test tray used in the IC test apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Handler 2 ... IC chip 5 ... Test head 6 ... Main apparatus 10 for a test ... IC test apparatus (electronic component test apparatus)
16 ... Insert 30 ... Pusher 40 ... Socket guide 50 ... Socket 51 ... Connection terminal 60 ... Match plate 62 ... Adapter 70 ... Z-axis drive device 72 ... Drive plate 74 ... Pressing part 80 ... Casing 90 ... Temperature control air blower 100 ... Chamber DESCRIPTION OF SYMBOLS 101 ... Constant temperature bath 102 ... Test chamber 103 ... Heat removal tank 110 ... 1st ventilation hole 112 ... Radius groove 114 ... Temperature sensor 116 ... 2nd ventilation hole 118 ... 3rd ventilation hole 120 ... O-ring 121 ... Air distributor 122 ... Blow tube 124 ... Temperature control means 126 ... Flow rate control means 128 ... Drying means 130 ... Air supply means TST ... Test tray

Claims (7)

試験すべき電子部品が着脱自在に接続される接続端子と、
前記接続端子に電子部品を接続するように、この電子部品を前記接続端子方向に押し付けるプッシャと、
前記プッシャに形成してある送風孔を介して、前記電子部品の試験中に当該電子部品の周囲に温度調節された温調ガスを送風する温調ガス供給手段と
前記接続端子、プッシャおよび電子部品の周囲を一体的に覆う密閉されたチャンバと、
前記チャンバ内部を、前記電子部品を試験するための所定温度とするための温調用送風装置と、を有し、
前記温調ガス供給手段により供給される温調ガスは、前記温調用送風装置により設定される前記所定温度以下の温度に温度調節されることを特徴とする電子部品試験装置。
A connection terminal to which an electronic component to be tested is detachably connected;
A pusher for pressing the electronic component in the direction of the connection terminal so as to connect the electronic component to the connection terminal;
A temperature control gas supply means for blowing a temperature-adjusted gas around the electronic component during the test of the electronic component through the blower hole formed in the pusher ;
A sealed chamber that integrally covers the periphery of the connection terminal, pusher, and electronic component;
The interior of the chamber, anda temperature control blower for a predetermined temperature for testing said electronic component,
The temperature control gas supplied by the temperature control gas supply means is temperature-adjusted to a temperature equal to or lower than the predetermined temperature set by the temperature control blower .
前記プッシャには、前記電子部品の温度および/または電子部品の周囲雰囲気温度を検出することが可能な温度センサが具備してある請求項1に記載の電子部品試験装置。  The electronic component testing apparatus according to claim 1, wherein the pusher includes a temperature sensor capable of detecting a temperature of the electronic component and / or an ambient temperature of the electronic component. 前記温調ガス供給手段は、前記温度センサからの温度データに基づき、前記電子部品の試験中に当該電子部品の周囲に供給する温調ガスの温度および/または送風量を制御する温度送風量制御手段を有する請求項2に記載の電子部品試験装置。  The temperature control gas supply means controls the temperature of the temperature control gas supplied to the periphery of the electronic component during the test of the electronic component and / or the amount of blown air based on the temperature data from the temperature sensor. The electronic component testing apparatus according to claim 2, further comprising a means. 前記温調ガス供給手段は、前記電子部品の周囲に供給する温調ガスを予め乾燥させる乾燥手段を有する請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品試験装置。  The electronic component test apparatus according to claim 1, wherein the temperature control gas supply unit includes a drying unit that pre-drys the temperature control gas supplied to the periphery of the electronic component. 前記温調ガス供給手段から前記電子部品の周囲に供給する温調ガスは、前記チャンバの内部に存在する空気の一部を取り出して温度調節された空気であることを特徴とする請求項に記載の電子部品試験装置。Temperature control gas supplied around the electronic component from said temperature control gas supplying means to claim 4, wherein the removed part of the air present in the interior of the chamber is air with temperature regulation The electronic component testing apparatus described. 前記プッシャが固定してあるアダプタと、
前記アダプタを弾性保持するマッチプレートと、
前記アダプタの上面に離反可能に当接する押圧部を持ち、前記プッシャを前記接続端子方向に移動させる駆動プレートとを有し、
前記マッチプレートが電子部品の種類に応じて交換自在に、前記接続端子の上に配置してあり、
前記マッチプレートの上部に、前記駆動プレートが上下方向移動自在に配置してあり、
前記プッシャに形成してある送風孔が、前記アダプタに形成してある送風孔に連通してあり、前記アダプタに形成してある送風孔が、前記駆動プレートの押圧部に形成してある送風孔に対して適宜連通可能に構成してある請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品試験装置。
An adapter to which the pusher is fixed;
A match plate for elastically holding the adapter;
Having a pressing part that releasably contacts the upper surface of the adapter, and a drive plate that moves the pusher toward the connection terminal
The match plate is arranged on the connection terminal so as to be exchangeable according to the type of electronic component,
On the upper part of the match plate, the drive plate is arranged to be movable in the vertical direction,
The blower hole formed in the pusher communicates with the blower hole formed in the adapter, and the blower hole formed in the adapter is formed in the pressing portion of the drive plate. The electronic component testing apparatus according to any one of claims 1 to 5 , wherein the electronic component testing apparatus is configured to be able to communicate with each other as appropriate.
前記駆動プレートの押圧部とアダプタとの接触部には、前記送風孔相互の接続部の密封を図るシール部材が装着してある請求項に記載の電子部品試験装置。The electronic component testing apparatus according to claim 6 , wherein a seal member that seals a connection portion between the air blowing holes is attached to a contact portion between the pressing portion of the drive plate and the adapter.
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