JP4054106B2 - 距離測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車、バイク、人、路側の構造物あるいは建物などの障害物に光束を照射し、その反射光から障害物までの距離を測定する距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザレーダを用いたいわゆる車間距離センサあるいはオートクルージングシステムでは固定あるいは走査型の光ビームが用いられる。車間距離センサは、移動体に対する光ビームの射出方向を所定の方向に設定するために、2次元の角度調整が可能な取付ブラケットを介して移動体に取り付けられる。光ビームの射出方向は、計測あるいは設定した移動体の車軸の方向に対して所定の位置に設けたターゲットに対して調節され、その調節は取付ブラケットを用いて行なわれる。
【0003】
曲線路では操舵角の検出あるいは撮像素子と加速度センサなどの車間距離センサ以外のセンサの組み合わせ情報から道路形状と移動体の進行方向を検出し、進行方向にモータ駆動等により、光ビームの射出方向を調節する。このようにして得られた車間距離あるいは障害物との間の距離情報の時系列データと自車の加速度データを用いて、衝突の危険性の判断あるいはドライバヘの警報による注意の喚起を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、車やロボットなどの移動体の車軸の方向あるいはこれと一定の関係にある参照面は明示されていない。このため車間距離センサあるいは距離測定装置を移動体へ取り付ける場合、車軸の方向を外形から定めることが必要となり、このためには相応の設備と手間を必要とする。しかも、直進時に限定したとしても、外形から定めた車軸の方向と走行方向の関係は、(移動体のくせのために)移動体毎に異なり明確でない。このため、距離測定装置を移動体に取り付ける際に、光ビームの射出方向(距離測定装置の光軸)と移動体の車軸の方向(走行方向)とを一致させることは困難であり、移動体毎に異なる可能性がある。
【0005】
一方、光ビームの射出方向は車間距離や障害物検出の監視領域を定めるが、これが移動体の車軸の方向あるいは直進時の走行方向と一致しない場合、ドライバの視線感覚(運転感覚)と監視領域とが微妙に食い違い、ドライバに違和感を与える恐れがあるのみならず、見なくてもよいところをみてしまうことによる誤作動の懸念も生ずる。
【0006】
本発明は、上記の不具合を解消するために成されたもので、その目的は、移動体の走行方向と光ビームの射出方向を一致させるための手段を備えた距離測定装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した不具合を解決するため、光ビームの射出方向と移動体の走行方向とのズレ角を検出する走行モニタを距離測定装置自身が内蔵することが望ましい。この走行モニタは移動体の直進時には0を示し、曲線路走行を含む任意の走行時には光ビームの射出方向と移動体の走行方向とのズレ角に対応した数値を示す。距離測定装置を最初に移動体へ取り付けるときに、光ビームの射出方向と直進時の移動体の走行方向とのズレがあると、走行モニタの表示は0を示さず、初期設定誤差があることがわかる。
【0008】
また、長期間の使用の間には振動を初めとする種々の原因により距離測定装置の移動体への取り付け状況が変わり、ドライバが車を直進させているにもかかわらず、走行モニタが0を示さないことが生ずる。このような場合、取付誤差を手動的にあるいは自動的に取付ブラケットを通して補正することができる手段を具備していることが望ましい。こうすると車毎のくせによらず、距離測定装置の移動体への初期設定誤差を補正することができるのみならず、長期間の使用時の保守を可能とし、また曲線路走行を含む任意の走行時に光ビームの射出方向と移動体の走行方向とを一致させ、距離測定装置の監視方向とドライバの運転感覚とを一致させる可能性を与える。
【0009】
本発明は、移動体に取り付けることによって当該移動体に搭載され、光束を物体に照射することにより移動体と物体間の距離を計測する距離測定装置において、上記光束を照射するための送光光源と送光レンズを有する送光光学系と、受光素子と受光レンズを有する受光光学系とを備えると共に、上記移動体の移動に伴う上記光束の光軸に対する加速度ベクトルを慣性力により移動する浮き子の移動量を時系列で検出することによって取得し、この加速度ベクトルより上記光束の光軸に対する上記移動体の移動方向を検出する移動モニタ(走行モニタ)を具備し、かつ、上記移動モニタの支持部と上記光学系を支持する支持枠とは一体に成形加工されており、さらに、上記移動モニタは当該距離測定装置に設けられた機械的基準面に対して予め決められた所定の位置関係となる参照面を有するものであり、上記移動モニタで検出された移動体の移動方向に基づいて曲線路走行時を含む任意の走行時における物体に照射する光束の射出方向と移動体の走行方向を一致させて距離測定を行なうことを可能となすことを特徴とし、上述したような走行モニタを内蔵した距離測定装置を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、第一の実施の形態について図1を用いて説明する。図1(a)に示すように、距離測定装置100は、送光光源101と送光レンズ102を有する送光光学系と、受光素子104と受光レンズ105を有する受光光学系とを備えている。送光光学系の光軸(距離測定装置の光軸)103と受光光学系の光軸106は平行に設定されている。距離測定装置100は移動体に取り付けられ、送光光学系の光軸103と移動体の走行方向(簡単のため直進時を想定、直進時は加速度方向と一致)120とが成す角度をθとする。
【0015】
距離測定装置100は、さらに、移動体走行モニタ130を有している。移動体走行モニタ130の支持部107には、距離測定装置100の機械的基準面(たとえば端部のエッジ)に対して一定の既知の関係(例えば平行とか直交とか)にある参照面108が設けられている。
【0016】
移動体走行モニタ130に設けられた参照面108は、機械的な基準面であり、鏡面であればより好ましい。この参照面108は、好適には、送光光源101と送光レンズ102の(図示しない)支持枠と一体に成形加工される。
【0017】
参照面108は、距離測定装置100の受光光学系を組み立てる際に、送光光学系の光軸103と平行に設定されたモニタ光111が照射され、不図示の支持枠に固定された受光レンズ105のほぼ焦点位置に設定された受光素子104の動作チェックに利用される。また、移動体走行モニタ130の構成部品を組み立てる際の機械的な基準面として機能する。
【0018】
支持部107の内部には浮子109が配置されており、浮子109は支持部107に固定された弾性部材の可動保持部110により四方向から可動に保持されている。移動体の移動に伴って浮子109には慣性力112が働く。この慣性力11は移動体の走行方向120と反対の方向を向き、その大きさは浮子109の質量をm、移動体の加速度をαとすると、mαで表される。
【0019】
図1(b)に示すように、浮子109はレンズ113と枠117からなり、枠117は弾性部材からなる可動保持部110により支持部107に可動に保持されている。レンズ113の光軸(厳密には中心軸)116上に光源114と2次元受光素子115が設けられている。2次元受光素子115としては例えば2次元PSDや4分割素子が用いられる。
【0020】
続いて、移動体走行モニタの動作について述べる。通常、移動体の直進時の走行方向120と送光光学系の光軸103は、初期設定誤差のために平行でない。これは前述したように移動体の車軸の方向が明示されていないため、距離測定装置を移動体に取り付けた際に、送光光学系の光軸103は移動体の車軸の方向と必ずしも一致しないことによる。従って、直進時に限定したとしても、移動体の走行方向120と送光光学系の光軸103とは一致するとは限らない。
【0021】
送光光源101は送光レンズ102のほぼ焦点位置に設定され、送光光学系の光軸103は点光源である送光光源101と送光レンズ102の中心とを結ぶ直線で表される。送光光源101と送光レンズ102の不図示の支持枠は参照面108と一体に成形加工され、送光レンズ102の焦点距離はこの加工精度に対応して選ばれる。
【0022】
これは距離測定装置100の機械的基準面に対する送光光学系の光軸103のずれあるいはバラツキが、送光光源101と送光レンズ102の支持枠の相対的加工精度εと送光レンズ102の焦点距離fにより、arctan(ε/f)で表される量に左右されるためであり、参照面108は外部からモニタ光により送光光学系の光軸103の方向(いいかえると距離測定装置100の光軸方向)をチェックするために用いられるからである。
【0023】
例えば、前述のずれを0.1°以内に収めるには、arctan(ε/f)≦0.1°を満足することが要請される。相対的加工精度εが0.07mmが避けられない場合には、送光レンズ102の焦点距離fはf≧ε/tan0.1°=40mmに選ばれる必要がある。逆に、このように機械的パラメータを選んでおけば、長期間の使用の間に距離測定装置100の光軸方向が変化してゆくことが避けられる。
【0024】
図1(b)において、光源114と2次元受光素子115は支持部107に固定されている。移動体が静止している時、レンズ113と枠117からなる浮子109に慣性カ112は働かず、光源114から発した光束はレンズ113により2次元受光素子115の中心に集光される。移動体が走行して移動体に加速度が働くと、浮子109には慣性力112が働き、浮子109は弾性部材110の復元力と慣性力112とがつりあう位置に移動する。
【0025】
この移動によって、光源114から発した光束のレンズ113による集光点は2次元受光素子115上を移動し、その移動量は送光光学系の光軸103と平行な方向およびこれと直交する方向に分離して検出される。この検出された時系列データ値から、各時刻における送光光学系の光軸103に対する移動体の加速度ベクトルが求められる。
【0026】
移動体の直進時の送光光学系の光軸103と走行方向とのズレ量θ0 は一種の設定誤差で、移動体の車軸方向が不明確なために生ずるが、これをあらかじめ手動で補正しておくか、ズレ量θ0 を初期値として登録し、自動で曲線路走行を含めたズレ量θを補正することが望ましい。
【0027】
次に、第二の実施の形態として、別の移動体走行モニタの構成について図2を用いて説明する。図2(a)に示すように、支持部107の内部に配置された光源114と2次元受光素子115の間には、二つのボールレンズ206と207が配置され、ボールレンズ206と光源114の間には開口204が配置されている。ボールレンズ207は2次元受光素子115と一体に支持部107に固定されている。
【0028】
一方、ボールレンズ206は、支持部107から延びた弾性部材から成る可動保持部110により四方から吊られている。可動保持部110はゴムなどの弾性材料を用いることができる。ボールレンズ206には強磁性体からなる枠201が固定されており、両者は浮子109を構成している。枠201の周囲にはガイド202が設けられており、枠201とガイド202の間の間隙203には磁性流体が充填されている。
【0029】
図2(b)に示すように、ボールレンズ206と可動保持部110は、留め枠210を介して結合されている。参照面108は円筒形状の支持部107の外側の一部を機械的に切削・研磨したものだが、これに一面を反射面とした平行平板を固着してもよい。
【0030】
次に、この移動体走行モニタの動作について説明する。移動体が静止しているとき、ボールレンズ206と枠201とからなる浮子109は、光軸116上に静止しており、光源114で発生された光205により照明された開口204の像は、二つのボールレンズ206と207によって2次元受光素子115の中心に形成される。
【0031】
移動体が走行し始めると、浮子109は移動体の加速度αと逆方向に慣性力mαを受け、可動保持部110の弾性力と釣り合う位置に移動する。これに応じて2次元受光素子115上の開口204の像は移動し、その移動量は2次元受光素子115の出力に基づいて送光光学系の光軸103と平行な方向およびこれと直交する方向に分離して検出される。
【0032】
言い換えれば、移動体の加速度ベクトルが送光光学系の光軸103に対して検出される。曲線路を含めた一般の走行の場合、走行方向はこれを積分して次式により求められる。
【0033】
【数1】
【0034】
ここに△φは送光光学系の光軸103に対する移動体の走行方向の時刻t1 から時刻t2 に到る平均の方向変化量、a(t)は移動体の加速度α(t)の送光光学系の光軸方向成分、b(t)は同じく送光光学系の光軸に直交する成分を表している。あるいは、図2(b)において、その紙面は2次元受光素子115の受光面と平行の位置関係にあり、紙面内の参照面108に垂直な方向が送光光学系の光軸方向成分を表し、平行な成分が送光光学系の光軸に直交する成分を表している。言い換えると、2次元受光素子115の直交する2方向がそれぞれ送光光学系の光軸方向とこれに直交する方向に対応している。
【0035】
上式で例えば移動体の直進時のズレ量θ0 を求める時にはt1 =0、t2 =10秒として△φを計算すればよい。△φの計算は加速度α(t)の測定値からソフト的に求める手法と、出力a(t)とb(t)をハード的に積分して求める手法とがある。△φを積算するとθになる。
【0036】
枠201とガイド202の間隙203を充填する不図示の磁性流体は、浮子109を制動する機能を有している。磁性流体は、強磁性体からなる枠201によりその周辺に捕捉され、ガイド202にはアルミのような非磁性体を使用することが可能である。磁性流体は、速い振動成分に対しては剛体のように浮子109を保持し、ゆっくりした動きには抵抗なく滑らかに従う。この特性による制動は、車のように激しい振動の多い移動体への移動体走行モニタの搭載にとって非常に有効である。
【0037】
本実施形態では、浮子109は、図2(a)に明瞭に示されるように、水平方向に延びる可動保持部110により保持されているが、垂直方向に延びる可動保持部により保持されてもよい。
【0038】
以上の説明は、水平面内における距離測定装置の光軸と移動体の走行方向との相違を検出する場合を想定している。これは距離測定装置の光軸を水平にして移動体に取り付けることは、水準器などの手段を用いることにより、移動体の車軸の方向が不明確であっても可能であることを考慮したためである。
【0039】
上述の2次元受光素子115の受光面は水平面に平行に配置してあり、水平面に直交する方向の加速度成分を検出し得ない。しかし、3次元的に距離測定装置の光軸と移動体の走行方向との相違を検出する構成とすることも容易に可能である。これは、図2(a)において、光軸116に直交するボールレンズ206の直径を光軸(例えば紙面に垂直にボールレンズ206の中心を通って手前から奥へ向かう光軸)として別の光源部と1次元PSDを配置することにより、ボールレンズ206の光軸116に沿った方向の変位、言い換えると上述の3次元的相違を検出することができる。
【0040】
続いて、第三の実施の形態として、更に別の移動体走行モニタについて図3を用いて説明する。図3(a)に示すように、本実施形態では、円盤状の浮子301には、距離測定装置の光軸310に平行な軸304に沿って格子状パターン302が形成され、また軸304に直交する軸305に沿って格子状パターン303が形成されている。
【0041】
円盤状の浮子301は、図には示してないが、第二の実施の形態と同様に、支持体に対して弾性部材から成る可動支持部により可能に支持され、また、その過敏な動きを抑えるために磁性流体を用いた制動機構が設けられている。
【0042】
図3(b)に示すように、格子状パターン302に対して、その移動を検出する光検出系350が設けられている。図には示さないが、格子状パターン303に対しても同様な光検出系が設けられている。格子状パターン303の光検出系は格子状パターン302の光検出系350と全く同じであり、以下では代表的に格子状パターン302の光検出系350について述べる。
【0043】
光検出系350は、光源311とレンズ313からなる光軸315を持った送光光学系と、レンズ314と受光素子312からなる光軸316を持った受光光学系を備えている。光源311から射出された光はレンズ313により集光されて格子状パターン302に照射され、格子状パターン302で反射された光はレンズ314によって受光素子312に集光される。
【0044】
格子状パターン302は、軸304に沿って一定の周期で配置された複数の反射体(あるいは非反射体)で構成され、反射体(あるいは非反射体)はその周辺の反射率に比べて高い(あるいは低い)反射率を有している。
【0045】
格子状パターンの格子間隔すなわち反射体(あるいは非反射体)の周期やレンズ313の焦点距離や各光学要素の位置などの諸条件は、レンズ313により格子状パターン302上に形成される光源311の像の大きさが格子状パターン302の格子間隔以下になるように選ばれている。
【0046】
光検出系350は不図示の支持部に保持されており、また浮子301はこれに働く慣性力に応じて支持部に対して相対的に変位し得るように支持されている。浮子301が慣性力を受けて紙面内(水平面内)で変位すると、受光素子312は格子状パターン302の移動による反射光量の増減に対応した2値信号を出力し、これをカウントすることにより光検出系350と格子状パターン302の軸304に沿った相対変位量が測定される。同様に、光検出系351と格子状パターン303の組み合わせにより両者の軸305に沿った相対変位量が測定される。
【0047】
言い換えると、光検出系350は、格子状パターン302により、光軸310の方向に沿った浮子301の移動を検出し、光検出系351は、格子状パターン303により、光軸310に直交する方向に沿った浮子301の移動を検出する。つまり、2つの光検出系350と351は、それぞれ格子状パターン302と303との組み合わせにより、浮子301の相対的変位を2次元的に測定する。
【0048】
図3(c)は、浮子301に形成された格子状パターン302とその移動を検出する光検出系350の別の構成例を概略的に示しており、上述した1次元の格子状パターン302を2次元格子としたもので、絶対変位量を測定できるように工夫したものである。具体的には数字1〜5で示したように5列のパターンを設け、各パターンを構成する高反射率の反射体のあるところに2値信号の1をあて、反射体の無いところに2値信号の0をあてれば、符号330で示した行のパターンでは第3列の反射体が欠如しているから11011を表し、その右の行のパターンは00111を表す。これらの2値信号を10進法で表せばそれぞれ27、28を表す。
【0049】
光検出系350は、この5列のパターンを読むため、5組の送光光学系321と受光光学系322を備えており、符号323で示した行のパターンを2値信号列に変えて読み出す。言い換えると、と変位した浮子301の絶対位置を読むことができる。
【0050】
ここでは、説明を簡単にするため、純2進符号コードを例にあげたが、グレイ(Gray)符号コードを初めとする種々の符号コードを用いることができる。光検出系350は、発光素子と受光素子のペアを規則的に配列した素子とマイクロレンズアレイとを組み合わせることにより、容易に10列ぐらいを数mm程度に配列することが可能である。
【0051】
本実施形態では、光検出系350の全ての光学要素が浮子301の片側に配置されており、扁平な構造となっており、また浮子301の絶対変位量を測定できるという利点を有している。
【0052】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更あるいは機能の追加が可能である。本発明の実施形態では光を用いた加速度センサを移動体走行モニタとして例示したが、他の機械的振動の加速度による周波数変化を用いた加速度計を用いることができることは勿論である。
【0053】
また、運転席に距離測定装置の光軸方向に対する移動体の走行方向の相違を示すモニタを設け、直進時の走行から距離測定装置の取付誤差をドライバが判断し、運転席から取付ブラケットをモータ駆動により駆動し、取付誤差を修正させることもできる。
【0054】
さらに、衝突事故の直前の距離測定装置の光軸方向に対する移動体の走行方向を記憶させておき、衝突時に移動体の走行方向に対してどの方向を距離測定装置が監視していたかを知ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、移動体の走行方向と光ビームの射出方向を一致させるため、光ビームの射出方向と移動体の走行方向とのズレ角を検出する走行モニタを内蔵した距離測定装置が提供される。走行モニタを内蔵しているため、初期設定誤差や長期の使用による取り付け状況の変化が分かり、適切な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を説明するための図であり、(a)は距離測定装置の概略的な構成を示す平面図、(b)は移動体走行モニタの内部構造を示す側断面図である
【図2】第二の実施の形態を説明するための図であり、(a)は移動体走行モニタの側断面図、(b)は(a)のb−b線による平断面図で、簡単のためにガイドと枠は省略してある。
【図3】第三の実施の形態を説明するための図であり、(a)は移動体走行モニタの浮子の平面図、(b)は浮子に形成されたパターンとその移動を検出する光検出系の一構成例を概略的に示した図、(c)は浮子に形成されたパターンとその移動を検出する光検出系の別の構成例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
100 距離測定装置
101 送光光源
102 送光レンズ
104 受光素子
105 受光レンズ
107 支持部
109 浮子
110 可動保持部
113 レンズ
114 光源
115 2次元受光素子
117 枠
130 移動体走行モニタ
Claims (5)
- 移動体に取り付けることによって当該移動体に搭載され、光束を物体に照射することにより移動体と物体間の距離を計測する距離測定装置において、
上記光束を照射するための送光光源と送光レンズを有する送光光学系と、受光素子と受光レンズを有する受光光学系とを備えると共に、上記移動体の移動に伴う上記光束の光軸に対する加速度ベクトルを慣性力により移動する浮き子の移動量を時系列で検出することによって取得し、この加速度ベクトルより上記光束の光軸に対する上記移動体の移動方向を検出する移動モニタを具備し、かつ、上記移動モニタの支持部と上記光学系を支持する支持枠とは一体に成形加工されており、さらに、上記移動モニタは当該距離測定装置に設けられた機械的基準面に対して予め決められた所定の位置関係となる参照面を有するものであり、上記移動モニタで検出された移動体の移動方向に基づいて曲線路走行時を含む任意の走行時における物体に照射する光束の射出方向と移動体の走行方向を一致させて距離測定を行なうことを可能となすことを特徴とする距離測定装置。 - 上記移動モニタは、
上記光束の光軸に対して所定の位置に配設された支持部と、
上記支持部に対して可動に支持された浮子と、
上記移動体の加速時に生ずる慣性力による上記浮子の移動を、上記光束の光軸方向と上記光束の光軸と直交する方向に分離して検知する検知手段と、
上記浮子の移動を制動する制動手段と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。 - 上記浮子はレンズよりなり、
上記検知手段は、上記支持部に対して位置固定されており上記レンズに光を照射する光源と、上記支持部に対して位置固定されており上記レンズを透過した上記光源よりの光の受光位置を検知可能な2次元受光部を具備する、
ことを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。 - 上記制動手段は、
上記浮子に固定され、強磁性体よりなる固定部材と、
上記支持部に固定され、上記固定部材を磁性流体を充填した間隙を介して保持するガイド部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。 - 上記浮子は、片面の直交する2方向に渡って、交互に配した反射部と非反射部よりなる縞パターンを設けた平板よりなり、
上記検知手段は、上記支持部に対して位置固定されており上記縞パターンに光を照射する光源と、上記縞パターンよりの反射光を検知する受光部を具備する、
ことを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
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-
1998
- 1998-05-12 JP JP12894098A patent/JP4054106B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH11325885A (ja) | 1999-11-26 |
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