JPH07198382A - レーザ測量システム - Google Patents

レーザ測量システム

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JPH07198382A
JPH07198382A JP5348925A JP34892593A JPH07198382A JP H07198382 A JPH07198382 A JP H07198382A JP 5348925 A JP5348925 A JP 5348925A JP 34892593 A JP34892593 A JP 34892593A JP H07198382 A JPH07198382 A JP H07198382A
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JP
Japan
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laser beam
light
laser
reflecting
surveying system
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JP5348925A
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Eiichi Kitajima
栄一 北島
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C15/00Surveying instruments or accessories not provided for in groups G01C1/00 - G01C13/00
    • G01C15/002Active optical surveying means
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Remote Sensing (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測点設置用装置が廉価・軽量で、得られた
位置情報の伝達に配線コードを必要とせず、併せて、三
次元の変位計測が連続的且つ迅速に可能なレーザ測量シ
ステム。 【構成】 投光装置から投射されたレーザビームが物体
上の反射装置を走査すると、反射面76、77で位置情
報がレーザビームに付与され、反射レーザビームにより
伝達された位置情報に基づいて物体の変位が計測され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ測量システムに
関するものである。更に詳しくは構造物や地盤の沈下や
橋梁の歪み変化等の変位を計測をするレーザ測量システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物や地盤の沈下や橋梁の歪み
変化等の変位計測をするレーザ測量システムには、図1
1に示す様なものがあった。図11において、投光装置
1を不動点Mに据えつける。次に構造物2の計測点に、
レーザビームの位置情報を得るために複数のレーザビー
ム位置検出装置3、4、5、6を取り付ける。レーザビ
ーム位置検出装置3、4、5、6には得られたレーザビ
ームの位置情報を伝達するためにそれぞれ位置データ出
力用コード7が配線され、マルチプレクサ8に接続して
いる。構造物2の沈下量は各レーザビーム位置検出装置
3、4、5、6から出力する位置データをマルチプレク
サ8によって順次選ぶことができるので、マルチプレク
サ8からの出力をパソコン9でデータ処理し、構造物2
の沈下状態を解析することができる。
【0003】このレーザ測量システムを構成する投光装
置1は、図12に示すような構造の投光機構部を有する
ものである。レーザダイオード11の光はコリメートレ
ンズ12によりほぼ平行光束に収束された後、反射ミラ
ー13により偏角されて、レーザビームLは水平方向に
出射される。レーザビームLは移動シリンダ14と固定
シリンダ15からなる自動補正装置により常に水平方向
に出射される。反射ミラー13は回転ユニット16に固
定されていて回転し水平レーザ面を形成している。レー
ザビームLの出射方向は、偏角プリズムを使用して水平
方向以外とすることができる。
【0004】又、このレーザ測量システムを構成するレ
ーザビーム位置検出装置3、4、5、6は、図13に受
光部の正面図及び回路図をそれぞれ示すように、受光部
18は、下より上に広がるクサビ形状の受光素子18a
と上より下に広がるクサビ形形状の受光素子18bとの
対により構成された受光素子であり、レーザビームLが
入射する高さ位置により受光素子18a及び受光素子1
8bの受光量の割合が変化するようになっている。受光
素子18aからの出力信号S1A及び受光素子18bか
らの出力信号S1Bは検出回路19及び出力回路20で
処理され、高さ位置信号が出力するようになっている。
【0005】又、特公平4−56243号公報には、読
み取りエレメントの列からなるイメージセンサを有し、
標尺上に高度値に対応して付されている符号模様による
イメージセンサのイメージ出力に基き、ディジタル直読
及び表示を可能とする比高測定用の水準儀が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述したレーザ
測量システムにおいては、レーザビーム位置検出装置
は、レーザビームの位置情報を電気的な位置データとし
て出力しているために、レーザビーム位置検出装置をマ
ルチプレクサに接続する位置データ出力用のコードを配
線しなくてはならなかった。従って、配線の必要上レー
ザビーム位置検出装置の取り付け箇所が配線可能な位置
に制限されると言う問題点と、計測点が増加するとそれ
に対応してコードの配線が複雑となり、配線が困難とな
ると言う問題点とがあった。レーザビーム位置検出装置
は高価であり、計測点が多数であると価格が嵩むと言う
問題点と、その重量が大きく、構造物等の被測定物の変
形等を惹起し、計測値に悪影響を与えると言う問題点も
あった。更に、前述した従来のレーザ測量システムで
は、一次元的な変位計測が可能であるに過ぎなかった。
二次元乃至三次元の変位計測は不可能であり、このよう
な変位計測は他の高価な測量装置に委ねざるを得ないと
言う問題点があった。
【0007】特公平4−56243号公報に開示された
技術は、複雑な符号模様を使用し、又標尺に水準儀の焦
点合わせをする必要があった。このために標尺の照明を
要し、複数の標尺を対象とする場合は、各標尺を素早く
焦点合わせすることは困難であった。
【0008】本発明は上記の課題に鑑み、廉価・軽量で
設置位置の制限が少なく、専用の照明装置が不要な計測
点設置用装置を備え、得られた位置情報の伝達に配線コ
ードを必要とせず、併せて、三次元の変位計測が連続的
且つ迅速に可能なレーザ測量システムを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザビーム
を投射し、前記レーザビームで物体を走査する投光装置
と、前記物体に付設され、前記走査するレーザビームに
前記物体の基準位置と前記レーザビームが物体に投射さ
れる位置との関係を示す位置情報を付与して前記レーザ
ビームを反射する光反射手段を備えた反射装置と、前記
反射したレーザビームを受光し、前記付与された位置情
報に基づいて前記レーザビームが前記物体に投射される
位置を検出する検出手段とを具備するものである。
【0010】前記光反射手段は、前記レーザビームの走
査方向に交差する交差方向に延びた反射板を有し、前記
反射板は前記交差方向に延びた少なくも一対のエッジを
有し、前記一対のエッジの間隔は前記交差方向に連続し
て変化することが好ましい。
【0011】前記光反射手段は、前記レーザビームの走
査方向に交差する交差方向に延びた反射板を有し、前記
反射板は前記交差方向に延びた少なくも一対のエッジを
有し、前記一対のエッジの間隔は前記交差方向に一定で
あることが好ましい。
【0012】前記光反射手段は、相互の間に反射しない
分離部を介在して設けられた、前記レーザビームの走査
方向と交差する方向の一の向きに向かって前記一対のエ
ッジの間隔が増大する第一の反射部と、他の向きに前記
一対のエッジの間隔が増大する第二の反射部とからなる
ことが好ましい。
【0013】前記検出手段は、前記位置情報に基づいて
前記受光したレーザビームの受光時間を測定する計時手
段と、前記測定した受光時間を前記レーザビームの前記
物体の基準位置からの変差に換算する時間換算手段とを
有することが好ましい。
【0014】前記検出手段は、前記位置信号に基づいて
前記受光したレーザビームの光量を測定する光量測定手
段と、前記測定した光量を前記レーザビームの前記物体
の基準位置からの変差に換算する光量換算手段とを有す
ることが好ましい。
【0015】前記反射装置は、前記物体に付設する時
に、前記レーザビームを基準部位で検出するための基準
部位検出手段と、前記基準部位検出手段が前記レーザビ
ームを検出したことを表示する基準部位表示手段と、前
記基準部位検出手段及び前記基準部位表示手段に電力を
供給する電源とを具備することが好ましい。
【0016】前記反射装置は、前記物体に付設された状
態で、前記レーザビームが前記光反射手段から外れて走
査するとき、前記レーザビームを検出する外れ検出手段
と、前記外れ検出手段が前記レーザビームを検出したこ
とを表示する外れ表示手段と、前記外れ検出手段及び前
記外れ表示手段に電力を供給する電源とを具備すること
が好ましい。
【0017】前記投光装置は、前記受光手段及び前記検
出手段を搭載していることが好ましい。
【0018】前記走査手段は前記レーザビームの投射方
向を検出する投射方向検出手段を具備することを特徴と
する請求項1に記載のレーザ測量システム。
【0019】前記光反射手段は、前記レーザビームの走
査方向での相互の間隔が走査方向に対して交差する方向
に一定である縁辺を2本有し、 前記検出手段は、前記
位置信号に基づいて前記受光したレーザビームの受光時
間を測定する計時手段を有し、 前記計時手段が測定し
た前記レーザビームが前記光反射手段の前記2本の縁辺
を横切るに要する時間に基づいて、前記投光装置から前
記光反射手段までの距離を演算する距離演算手段を具備
することが好ましい。
【0020】
【作用】投光装置からレーザビームが投射されて、物体
を走査する。物体には光反射手段が付設され、物体の基
準位置とレーザビームが物体に投射される位置との関係
を示す位置情報がレーザビームに付与される。反射レー
ザビームにより伝達された位置情報に基づいてレーザビ
ームが投射された位置を検出し、物体の変位が計測され
る。
【0021】ここで、光反射手段が走査するレーザビー
ムに位置情報を付与する原理について説明する。図1に
おいて反射面21はレーザビームを反射するレフシート
である。レフシートの表面には微小プリズムが設けら
れ、光を入射方向に反射する。反射面21は互いに平行
でない辺22及び辺23を有している。同様に反射面2
4は互いに平行である辺25及び辺26を有している。
辺22、23、25、26は図中左より走査するレーザ
ビームLAの走査方向と交差しており、点O、O′はそ
れぞれ反射面21及び反射面24の基準位置を示してい
る。
【0022】投射されたレーザビームLAはL1aの位
置で反射面21及び反射面24を走査する時、反射面2
1、24の辺22、23、25、26のそれぞれの点2
7、28、29、30を横切る。その時投射されたレー
ザビームLAは点27に至るまでは反射せず、点27か
ら点28まで反射し、次いで点28から点29まで反射
せず、点29から点30まで再び反射し、点30から先
は反射しない。このようにして、投影された連続光は断
続光として反射される。
【0023】図2は反射光強度の時間変化を表す図であ
る。図2(a)でT1、T2、T3、T4はそれぞれレ
ーザビームLAがL1aの位置で走査するときの、点2
7、28、29、30に相当する時刻である。反射光強
度はT1〜T2、T3〜T4の間は強度I、T2〜T3
の間は強度0である。
【0024】次に、レーザビームLAがL1bの位置で
走査するとき、反射面21、24の辺22、23、2
5、26のそれぞれの点31、32、33、34を走査
する。図2(b)でT1、T2、T3、T4はそれぞれ
レーザビームLAがL1bの位置で走査するときの、点
31、32、33、34に相当する時刻である。反射光
強度はT1〜T2、T3〜T4の間は強度I、T2〜T
3の間は強度0である。
【0025】両者を図2(a)、(b)で比較すると明
らかなように、辺23を横切る時刻T2が変化し、他の
時刻T1、T3、T4は変化しない。このように、レー
ザビームLAの位置が変化すると、時刻の組合せが変化
する。
【0026】又、反射面21、24と投光装置1との距
離が変化すると、レーザビームLAが一定の角速度で走
査されている場合、レーザビームLAが同じL1aの位
置で走査しても、辺22と辺25との間の走査時間が異
なり、反射光強度の時間変化は、図2(a)から例えば
図2(c)のように変化する。
【0027】更に、反射面21、24が投光装置1を中
心として走査方向に位置を移動すると、レーザビームL
Aが同じL1aの位置で走査しても、各辺22、23、
25、26を走査する時刻が一様に前か後かにずれる。
【0028】このようにして、反射面21、24の基準
位置O、O′とレーザビームLAが投射される位置との
位置関係は、光量の変化又は反射時刻のずれという形で
現れる位置情報として反射するレーザビームLBに付与
される。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例を図3乃至図8により説明
する。本実施例にかかるレーザ測量システムは、構造物
の変位を計測するためのレーザ測量システムである。図
3において、投光装置1は変位計測に適切な不動点Mに
据えつけられ、レーザビームLAを構造物2に投光走査
する。複数の反射装置41、42、43、44は構造物
2の計測点に取り付けられ、投射されたレーザビームを
反射する。反射装置は計測点の数に応じて増減すること
ができる。各反射装置41、42、43、44はレーザ
ビームに位置情報を付与してレーザビームLBとして反
射する。レーザビームLBは投光光路を逆進して再び投
光装置1に戻る。投光装置1には後述のように受光素子
が設けられている。データレコーダ45は光電変換され
た位置情報信号をCPU46に出力し、CPU46はデ
ータ処理し、構造物2の変位状態を三次元的に解析す
る。
【0030】このレーザ測量システムを構成する投光装
置1は、図4に示すような構造の投光機構部を有するも
のである。本体47より移動シリンダ14が3本の細い
ワイヤー48で吊設されている。移動シリンダ14には
レーザダイオード11の光をほぼ平行光束のレーザビー
ムLAにするためのコリメートレンズ12が設けられて
いる。移動シリンダ14の外側には本体47に固設され
た固定シリンダ15が設けられている。移動シリンダ1
4の外周面と固定シリンダ15の内周面の間には僅少の
空隙49が設けられている。
【0031】移動シリンダ14の下方に設けられた回転
ユニット16には、レーザビームLAを約90°偏角し
て反射するペンタミラー50が固設されている。また回
転ユニット16にはグレイコードを有するアブソリュー
トエンコーダ円板51が固定されている。アブソリュー
トエンコーダ円板51は、本体に固設された検出装置5
2と共に回転位置検出装置を形成している。アブソリュ
ートエンコーダ円板51はレーザビームの回転角を高精
度で検出し、反射装置41、42、43、44から反射
したレーザビームLBが投光装置1に入射した時の回転
角を絶対値で読み取ることができる。回転ユニット16
はベアリング53に回転自在に支持され、回転ユニット
16をベルト54を介して回転するモータ55が設けら
れている。
【0032】本体47に設けられたコリメートレンズ1
2と、回転ユニット16に固設されたペンタミラー50
の間に、ハーフプリズム56、コンデンサレンズ57及
び受光素子58が設けられている。反射して投光装置に
戻ったレーザビームLBは受光素子58に入射し光電変
換される。
【0033】傾き自動補正機構の原理は次の通りであ
る。移動シリンダ14は3本のワイヤー48に吊設され
ているから、本体47が傾いて相対的に吊設位置が移動
すると、重力の作用で常に水平方向に平行移動する。そ
してコリメートレンズ12は移動シリンダ14に固設さ
れているので、レーザダイオード11からの光はコリメ
ートレンズ12の光軸に沿って本体の傾きと同量だけ逆
方向に傾く。このとき空隙49の大きさが変化し、空気
の流動抵抗が発生し移動シリンダ14の振動を減衰す
る。光束はコリメートレンズ12により常に鉛直方向に
補正され、次いでペンタミラー50により偏角して水平
に指向する。投光用のレーザビームLAは回転ユニット
16の回転により水平レーザ面を形成する。
【0034】このレーザ測量システムを構成し、構造物
2の計測点に設置される反射装置60は、図5に示すよ
うに、取り付け板61に貼付された反射部材であるレフ
シート62、及びレフシート62を覆い、且つ自身は反
射しない覆い板63からなっている。取り付け板61に
は構造物2に取り付けるための取り付け孔64が設けら
れ、又気泡管65が設けられている。受光素子66、6
7、68及び発光素子69、70、71が設けられ、レ
ーザビームLAが受光素子66、67、68に投影され
るとそれぞれに対応した発光素子69、70、71が発
光する。電源箱72は各受光素子66、67、68及び
発光素子69、70、71に電力を供給する電池を格納
している。
【0035】覆い板63には2個の窓73、74が穿設
されている。窓73、74は同形の直角三角形であっ
て、反射装置が計測点に設置されたときに、窓73はレ
ーザビームの走査方向と直交する方向の一の向きに面積
が増大するように、窓74は上記と反対向きに面積が増
大するように穿設されている。又窓73、74の間は帯
状の非反射面75が形成されている。非反射面75は窓
73、74がそれぞれ付与する位置情報を完全に分離す
るものであり、略レーザビームLAの直径と同程度有れ
ば良い。窓73、74は非反射面75を挟んで両者が矩
形状になるように配置されている。
【0036】図6に示す反射面76及び反射面77は、
それぞれレフシート62の覆い板63に覆われない、窓
73、74に対応する部分であり、従って同形である。
図中、Cは反射面76、77のレーザビームLAの走査
方向の辺b、eの長さ、Lは走査方向と直角方向の辺
a、dの長さ、Eは反射面76の辺cと反射面77の辺
fの間のレーザビームLAの走査方向の間隔、Dは反射
面76の辺aと反射面77の辺dのレーザビームLAの
走査方向の全長(ピッチ)、Xは反射面77の辺eから
レーザビームLAの走査位置までの距離(反射装置のビ
ーム高)であり、dはレーザビームLAの直径である。
【0037】図7は、反射装置と投光装置とのシステム
ブロック図である。投光装置内に装備されたレーザ発光
手段81は、発光駆動回路82に駆動されて、レーザビ
ームLAを発光し投光する光源、レーザ受光手段83
は、複数の反射装置41、42、43、44に投光され
たレーザビームLAが反射して、投光光路を逆進して入
射するレーザビームLBを受光する受光素子である。時
間検出回路84はレーザ受光手段83に入射した光の受
光時間を検出する回路であり、光量検出回路85はレー
ザ受光手段83に入射した光の光量を検出する回路であ
る。CPU46は、発光駆動回路82を制御し、又時間
検出回路84からの時間データ及び光量検出回路85か
らの光量データを演算処理し、それぞれ変位データを出
力するコンピュータである。
【0038】次に本実施例の動作について説明する。先
ず、投光装置1を構造物2の変位計測する計測点を見通
すことのできる、不動点Mに据えつける。そして整準ね
じ(不図示)で粗整準を行うと、あとは自動的に整準が
行われる。又構造物2の複数の計測点に、複数の反射装
置41、42、43、44を受光素子66及び発光素子
69によりアライメント調整して取り付ける。
【0039】投光装置1からダイオード4を点灯しレー
ザビームLAを発光する。レーザビームLAはコリメー
トレンズ12により平行光束となり、回転ユニット16
に設置されたペンタミラー50により偏角されて、水平
方向に射出する。投射方向は前述した原理に基づいて水
平方向に維持され、回転周期Fで走査する。回転角はア
ブソリュートエンコーダ円板51と検出装置52とによ
り検出される。
【0040】レーザビームLAは複数の反射装置41、
42、43、44に投射され、それぞれの反射面76及
び反射面77から位置情報が付与されたレーザビームL
Bが反射される。反射装置41における位置情報の付与
は次のように行われる。各反射装置41、42、43、
44において、図6に示すように、レーザビームLAは
直径dのスポットとして投光され、図上の左から右に、
レーザビームLAは反射面76の左の辺aから右の辺d
まで走査する。
【0041】これを、反射光強度の時間変化で示すと、
図8に示すようになる。レーザビームLAが辺a、c、
f、dを走査する時刻をそれぞれTa、Tc、Tf、T
dとする。レーザビームLAが中心位置、即ちX=L/
2、の位置を走査するときは、図8(a)に示すよう
に、反射面76と反射面77の走査時間は同一になり、
Tc−Ta=Td−Tf、である。レーザビームLAが
中心位置より下、X<L/2、の位置を走査するとき、
及びレーザビームLAが中心位置より上、X>L/2、
の位置を走査するときは、それぞれ、図8(b)に示す
ように、Tc−Ta<Td−Tf、及び図8(c)に示
すように、Tc−Ta>Td−Tf、となる。この間、
Tf−Tcは一定である。尚レーザビームLAが反射面
76、77より上、X>L、又は下、X<0、の位置を
走査するとようになると、それぞれ受光素子67又は受
光素子68に入射し、それぞれ発光素子70又は発光素
子71が発光し、この状態では正常な位置情報は付与さ
れない。
【0042】順次、反射装置41、42、43、44で
反射したレーザビームLBは投光装置1に戻り、レーザ
受光手段83に入射し光電変換される。次いで時間検出
回路84で受光時間が検出され、受光時間に基づきCP
U46で演算が行われる。又は光量検出回路85で受光
光量が検出され、受光光量に基づきCPU46で演算が
行われる。
【0043】レーザビームLAの位置を表す反射装置の
ビーム高Xは、次のように演算される。反射面76、7
7をそれぞれ走査するに要する時間から、式(1)に従
い演算される。 但し、 t1=Tc−Ta t2=Td−Tf である。
【0044】又、Xは、次のように演算される。レーザ
受光手段83に入射するレーザビームLAの光量は走査
時間に比例し、反射面76、77からの受光光量をそれ
ぞれA、Bとすると、B/A =t2/t1、であるか
ら、式(1)から式(2)が導かれる。
【0045】投光装置1と反射装置41の間の距離R
は、反射面76、77の辺a、dの間を走査するに要す
る時間、Td−Taから式(3)に従い演算される。 R= FD/2πt3 ・・・・ (3) 但し、 t3=Td−Ta FはレーザビームLAの回転周期、Dはピッチである。
【0046】各反射装置41、42、43、44のレー
ザビームLAの回転方向への変位は、アブソリュートエ
ンコーダ円板51により測定することができる。即ち反
射装置41、42、43、44からレーザビームLBが
投光装置1に戻ると、レーザ受光手段83への受光時間
は、時間検出回路84からアブソリュートエンコーダ円
板51に対する検出装置52に出力し、レーザビームL
Aの回転角を検出し、回転角を読み取る。又前記アブソ
リュートエンコーダ円板51による絶対値検出により、
各反射装置41、42、43、44の識別も同時に行う
ものである。
【0047】このようにして、レーザビームの高さ、回
転位置、距離に関するそれぞれの位置情報を得ることが
でき、即ち構造物2の変位を三次元的に検出することが
できる。変位値はデータレコーダ(不図示)に記憶・表
示され、更に変位状態を三次元的に解析処理する。
【0048】本発明の他の実施例を図9乃至図10によ
り説明する。本実施例は一実施例と反射装置の反射面の
構成が異つている。なお一実施例と同一又は類似部分の
説明の詳述は省略する。反射装置91の覆い板92に穿
設された窓に対応して、互いに分離されて設けられた反
射面93、94、95は細長い矩形で、反射面93に対
し、反射面94は平行、又反射面95は傾斜している。
反射面93、94、95の辺は、図中左より、辺g、
h、i、j、k、lである。
【0049】次に本実施例の動作について説明する。レ
ーザビームLAが投射され、反射装置91から反射され
る時、反射装置91における位置情報の付与は次のよう
に行われる。反射装置91において、図9に示すよう
に、レーザビームLAは反射面93の左の辺gから反射
面94の右の辺lまで走査する。反射したレーザビーム
の反射光強度の時間変化は図10に示すようになる。レ
ーザビームLAが辺g、h、i、j、k、lを走査する
時刻をそれぞれTg、Th、Ti、Tj、Tk、Tlと
する。レーザビームLAが中心位置、X=L/2、の位
置を走査するときは、図10(a)に示すように、Ti
−Tg=Tk−Ti、である。レーザビームLAが中心
位置より下、X<L/2、の位置を走査するとき、及び
レーザビームLAが中心位置より上、X>L/2、の位
置を走査するときは、それぞれ、図10(b)に示すよ
うに、Ti−Tg<Tk−Ti、及び図10(c)に示
すように、Ti−Tg>Tk−Ti、となる。Tg−T
i及びTi−Tkの値より、ビーム高Xが演算され、T
k−Tgの値より、距離Rが演算される。
【0050】両実施例において、レーザビームが横切る
反射面の縁辺はいずれも直線であるが、曲線であっても
良い。更に反射面は、反射率、反射波長、偏光度等によ
り位置情報を付与してもよい。又レフシート以外の散乱
性の反射板を使用し、投射装置と受光装置とを分離する
ことができる。水平方向以外、例えば垂直方向等にレー
ザビームを投射することができる。例えば投射装置に偏
角プリズムを使用し、任意方向にレーザビームを投射す
ることができるのは言うまでもない。
【0051】又、両実施例は建設重機のマシンコントロ
ールシステム、トンネルのシールドマシンコントロー
ル、建築の墨出し作業、各種支柱の鉛直出し等、あらゆ
る測量システムにおいて応用できるし、レーザ光源に代
替可能な光源にも適用可能なことも言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】本発明により、投影されたレーザビーム
の位置情報はレーザビーム自体に付与され、反射された
レーザビームにより位置情報が伝達されるから、配線コ
ードの装備を必要としないし、且つ計測点設置用装置は
廉価・軽量で設置位置の制限が少なく、専用の照明装置
が不要であって、併せて、三次元の変位計測が連続的且
つ迅速に可能なレーザ測量システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において反射面が位置情報を付与する原
理を説明するための図。
【図2】本発明において反射面が位置情報を付与する原
理を説明するためのタイムチャート。
【図3】本発明の一実施例にかかる構造物の変位を計測
するレーザ測量システムの説明図。
【図4】本発明の一実施例の投光機構部の断面図。
【図5】本発明の一実施例の反射装置の斜視図。
【図6】本発明の一実施例の反射装置の反射面の正面
図。
【図7】本発明の一実施例にかかるレーザ測量システム
のブロック図。
【図8】本発明の一実施例にかかる反射光強度のタイム
チャート。
【図9】本発明の他の実施例の反射装置の正面図。
【図10】本発明の他の実施例にかかる反射光強度のタ
イムチャート。
【図11】従来例にかかるレーザ測量システムの説明
図。
【図12】従来例にかかる投光機構部の断面図。
【図13】従来例にかかる受光装置のブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・投光装置 2・・・・・構造物 11・・・・・レーザダイオード 16・・・・・回転ユニット 21、24、76、77、93、94、95・・・・・
反射面 41、42、43、44、60・・・・・反射装置 51・・・・・アブソリュートエンコーダ円板 52・・・・・検出装置 58・・・・・受光素子 84・・・・・時間検出回路 85・・・・・光量検出回路 LA、LB・・・・・レーザビーム a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l・・
・・・辺

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザビームを投射し、前記レーザビーム
    で物体を走査する投光装置と、前記物体に付設され、前
    記走査するレーザビームに前記物体の基準位置と前記レ
    ーザビームが物体に投射される位置との関係を示す位置
    情報を付与して前記レーザビームを反射する光反射手段
    を備えた反射装置と、前記反射したレーザビームを受光
    し、前記付与された位置情報に基づいて前記レーザビー
    ムが前記物体に投射される位置を検出する検出手段とを
    具備することを特徴とするレーザ測量システム。
  2. 【請求項2】前記光反射手段は、前記レーザビームの走
    査方向に交差する交差方向に延びた反射板を有し、前記
    反射板は前記交差方向に延びた少なくも一対のエッジを
    有し、前記一対のエッジの間隔は前記交差方向に連続し
    て変化することを特徴とする請求項1に記載のレーザ測
    量システム。
  3. 【請求項3】前記光反射手段は、前記レーザビームの走
    査方向に交差する交差方向に延びた反射板を有し、前記
    反射板は前記交差方向に延びた少なくも一対のエッジを
    有し、前記一対のエッジの間隔は前記交差方向に一定で
    あることを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量シス
    テム。
  4. 【請求項4】前記光反射手段は、相互の間に反射しない
    分離部を介在して設けられた、前記レーザビームの走査
    方向と交差する方向の一の向きに向かって前記一対のエ
    ッジの間隔が増大する第一の反射部と、他の向きに前記
    一対のエッジの間隔が増大する第二の反射部とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、前記位置情報に基づいて
    前記受光したレーザビームの受光時間を測定する計時手
    段と、前記測定した受光時間を前記レーザビームの前記
    物体の基準位置からの変差に換算する時間換算手段とを
    有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記検出手段は、前記位置信号に基づいて
    前記受光したレーザビームの光量を測定する光量測定手
    段と、前記測定した光量を前記レーザビームの前記物体
    の基準位置からの変差に換算する光量換算手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記反射装置は、前記物体に付設する時
    に、前記レーザビームを基準部位で検出するための基準
    部位検出手段と、前記基準部位検出手段が前記レーザビ
    ームを検出したことを表示する基準部位表示手段と、前
    記基準部位検出手段及び前記基準部位表示手段に電力を
    供給する電源とを具備することを特徴とする請求項1に
    記載のレーザ測量システム。
  8. 【請求項8】前記反射装置は、前記物体に付設された状
    態で、前記レーザビームが前記光反射手段から外れて走
    査するとき、前記レーザビームを検出する外れ検出手段
    と、前記外れ検出手段が前記レーザビームを検出したこ
    とを表示する外れ表示手段と、前記外れ検出手段及び前
    記外れ表示手段に電力を供給する電源とを具備すること
    を特徴とする請求項1に記載のレーザ測量システム。
  9. 【請求項9】前記投光装置は、前記受光手段及び前記検
    出手段を搭載していることを特徴とする請求項1に記載
    のレーザ測量システム。
  10. 【請求項10】前記走査手段は前記レーザビームの投射
    方向を検出する投射方向検出手段を具備することを特徴
    とする請求項1に記載のレーザ測量システム。
  11. 【請求項11】前記光反射手段は、前記レーザビームの
    走査方向での相互の間隔が走査方向に対して交差する方
    向に一定である縁辺を2本有し、 前記検出手段は、前
    記位置信号に基づいて前記受光したレーザビームの受光
    時間を測定する計時手段を有し、 前記計時手段が測定
    した前記レーザビームが前記光反射手段の前記2本の縁
    辺を横切るに要する時間に基づいて、前記投光装置から
    前記光反射手段までの距離を演算する距離演算手段を具
    備することを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量シ
    ステム。
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