JP4053159B2 - 非接触式icカード用リーダ・ライタによるicカードの読み取り方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式ICカード用リーダ・ライタによるICカードの読み取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触式ICカード用リーダ・ライタは、通信ラインを介してホスト・マシンに接続してあってホスト・マシンからのコマンドベースで動作しており、読み取り開始コマンドを入力してからICカード情報を読み取っている。
即ち、前記ICカード用リーダ・ライタによるアンテナ・フィールド内にICカードが入ったことが検出された度ごとに、ICカードから読み取るセクタをホスト・マシンからICカード用リーダ・ライタに指定してICカード情報を読み取る方法と、予め読み取るセクタをICカード用リーダ・ライタに設定しておき、前記リーダ・ライタのアンテナ・フィールド内にICカードが入ったことが検出されたときは、設定してあるICカードのセクタ情報を読み取る方法とがある。
【0003】
図3は、従来方式による非接触式ICカード用リーダ・ライタのICカード読み取り動作の一例を示すフローチャートである。
ホスト・マシンから動作開始のコマンドを入力し(S101)、YESであると読み取りコマンド(S102)に進み、(S102)がYESであるとICカードがアンテナ・フィールド内に存在するか否かを検討するステップ(S103)に進んで待機する。
ICカードがアンテナ・フィールド内に入ったことが検出されて(S103)がYESになると、ICカードの指定セクタを読み取り(S104)、読み取った情報をホスト・マシンに出力する(S105)。また、(S103)がNOであるときは、タイムアウトか否かを検討し(S106)、NOであれば(S103)に戻るが、YESであるとタイムアウトエラーを出力する(S107)。
なお、読み取りコマンド(S102)がNOのときは、他のコマンド処理を行う(S103′)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す従来方式によるICカード読み取り方法では、ホスト・マシンの負担が大きい。つまり、ICカードがアンテナ・フィールド内に存在しなければエラーとなるので(ハング・アップ防止のためタイムアップ処理が必要となる)、ICカードを読み取るためには、再度読み取りコマンドを発行する必要があり、毎回読み取りコマンドを発行しなくてはならないので、レスポンスが遅くなる恐れがあった。
また、予め読み取るセクタをICカード用リーダ・ライタに設定しておき、アンテナ・フィールド内に入ったICカードから設定してあるセクタだけを読み取る方法では、読み取るセクタを特定しているので、セキュリティ性や汎用性に欠けていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来方式によるICカード情報の読み取り方法の欠点を解消するためになされたものであって、ホスト・マシンからのコマンドに基づいて読み取り待ちのセクタが指定され、非接触式ICカード用リーダ・ライタによるアンテナ・フィールド内にICカードが入ったことを検出したときは、ICカードに格納してあるカード情報のうちから、ホスト・マシンからのコマンドによって指定されたセクタの情報をホスト・マシンからの指示を待つことなく読み取り、ホスト・マシンに読み取った情報を送出する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による好適な実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、非接触式ICカード用リーダ・ライタとホスト・マシンおよびICカードとの関係を示すブロック図である。
非接触式ICカード用リーダ・ライタ1は、通信ライン4を介してホスト・マシン3に接続してあり、内蔵アンテナ10を介して電磁波より成るアンテナ・フィールド5が形成されている。前記ICカード用リーダ・ライタ1は、CPU6、専用IC7、変調回路8、復調回路9、内蔵アンテナ10、RS232Cドライバ11、RS232Cコネクタ12によって構成しており、内蔵アンテナ13を有するICカード2がアンテナ・フィールド5内に入ると、ICカード2に格納してあるカード情報を読み取り、通信ライン4を介してホスト・マシン3に伝送する。
【0007】
本発明における非接触式ICカード用リーダ・ライタによるICカードの読み取り動作を示すフローチャートを図2に示す。
図2において、ICカード用リーダ・ライタ1はホスト・マシン3から動作開始のコマンドを入力し(S1)、YESであると指定コマンド(S2)に進む。
(S2)がYESであるとICカード2内に格納されている情報のうちから読み取るセクタを指定し(S3)、ICカード2がアンテナ・フィールド5内に存在するか否かを検討する(S4)に進み、待機する。ICカードの存在が検出されて(S4)がYESとなると、ICカード2内の指定セクタ情報を読み取り(S5)、読み取った情報をホスト・マシン3に送出する(S6)が、(S4)がNOであるときは(S1)に戻る。なお、コマンド入力(S1)がNOのときは(S2)と(S3)をバイパスして(S4)に進んで待機し、(S2)がNOのときは他のコマンド処理を行う(S3′)。
【0008】
本発明によるICカードの読み取り方法によると、ユーザは応用プログラムに合わせて好きなセクタを選択できるので、入退出管理、ゲート通過管理等において必要なデータを必要な量だけホスト・マシンに送ることができる。
図4はICカードの構造を示す説明図であって、セクタ0〜セクタnによって構成してあり、各種の情報を格納しておくことができる。
読み取りセクタを指定する場合は、図4に示すどのエリアを指定してもよく、ホスト・マシンからのコマンドにより指定するものであるから、ユーザサイドでの汎用性が向上する。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるICカード情報の読み取り方法では、読み取る場所をホスト側から指定して読み取り待ちにしておけるので、ユーザ独自のエリアを使用でき、セキュリティ性が高くなる。
また、指定エリアだけを常に監視しているので、ICカードがアンテナ・フィールド内に入った後のレスポンスが速くなり、ホスト側は入力事象が発生したときだけ処理を行えばよいので負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカード読み取り方法を説明するためのブロック図。
【図2】本発明によるICカード読み取り方法の動作を示すフローチャート。
【図3】従来方式によるICカード読み取り方法の動作を示すフローチャート。
【図4】ICカードの構造を示す説明図。
【符号の説明】
1 非接触式ICカード用リーダ・ライタ
2 ICカード
3 ホスト・マシン
4 通信ライン
5 アンテナ・フィールド
6 CPU
7 専用IC
8 変調回路
9 復調回路
10 内蔵アンテナ
11 RS232Cドライバ
12 RS232Cコネクタ
Claims (1)
- 通信ラインを介してホスト・マシンと接続した非接触式ICカード用リーダ・ライタによるICカードの読み取り方法において、
前記ホスト・マシンからのコマンドに基づいて読み取り待ちのセクタが指定され、前記非接触式ICカード用リーダ・ライタが発生する電磁波により形成されたアンテナ・フィールド内にICカードが入ったことを検出したときは、前記ICカードに格納してあるカード情報のうちから、前記コマンドによって指定されたセクタの情報を前記ホスト・マシンからの指示を待つことなく読み取り、前記ホスト・マシンに読み取った前記情報を送出するようにしたことを特徴とする非接触式ICカード用リーダ・ライタによるICカードの読み取り方法。
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Publications (2)
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JP2000123120A JP2000123120A (ja) | 2000-04-28 |
JP4053159B2 true JP4053159B2 (ja) | 2008-02-27 |
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-10-12 JP JP28972298A patent/JP4053159B2/ja not_active Expired - Lifetime
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