JP4052888B2 - Xdsl用通信アダプタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、XDSL通信用アダプタ、より詳細には、メータ及びセンサ等の端末を接続すると共にADSLを代表とするXDSL通信網を介して回線網制御装置と監視センタとの通信を音声帯域で行うためのXDSL用通信アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の集中監視システムに用いる回線網制御装置の接続例を説明するための図である。従来、ガスメータ等を遠隔から監視し、遠隔検針や遠隔安全監視を行ういわゆる集中監視が実施されている。このようなガスメータの集中監視においては、ガス利用者宅に回線網制御装置20を設置し、アナログ公衆回線を通じて監視センタ70により集中監視を行っている。その際、回線網制御装置20は、主に屋外設置されているガスメータ等との接続を鑑みて、監視センタ70からみて保安器30以降であって屋内配線以前の屋外に設置されることが多い。
【0003】
図7は、XDSL回線における回線網制御装置の設置例について説明するための図である。近年、既存のメタリック回線を利用して高速データ通信を実現するXDSL(X Digital Subscriber Line)通信が普及している。XDSLは、代表的なADSLに加えてその派生的技術であるRADSL、HDSL、VDSLなどを総称するものである。アナログ公衆回線において、XDSL通信契約、例えばADSL通信契約がなされている場合、図7のように回線網制御装置20を設置すると、XDSL帯域信号の影響により回線網制御装置20の通信機能に不具合が発生してしまい、XDSL帯域信号が回線網制御装置20を通過することによってXDSL通信を妨害してしまうという不具合が発生してしまう。
【0004】
このような場合、屋内のADSLスプリッタ40以降の音声帯域配線に回線網制御装置20を接続することによって、上記不具合を回避することが可能であるが、通常被監視機器であるガスメータ等は主に屋外に設置されているので、新たに回線網制御装置20とガスメータ等との配線を宅内に引き込まなければならず工事性が悪い。そこで、本出願人は、そのような不具合を回避するために、図8に示すように、一度屋外にて音声帯域信号とXDSL帯域信号とを分離して、分離した音声帯域信号の配線に回線網制御装置20を接続する通信アダプタ10を提案した。
【0005】
図8に示す通信アダプタ10は、1つのHPF(ハイパスフィルタ)11と、2つのLPF(ローパスフィルタ)12,13によって構成される。2つのLPF12,13は、回線網制御装置20の前後の信号路上に配置される。保安器30側から入力する入力信号と、ADSLスプリッタ40側から入力する入力信号は、アダプタの内部でHPFと一方のLPF12,13とに入力され、各フィルタの特性に従って所定の波長帯域の信号が出力される。すなわち、LPF12,13からは音声帯域信号が出力され、HPF11からはXDSL帯域信号が出力される。すなわち、HPF11とLPF12,13とこれらを接続する配線によって、混在信号を分離して再結合する分離結合手段が構成される。
【0006】
上記のごとくの構成により、音声帯域信号とXDSL帯域信号が混在した混在信号において、XDSL帯域信号は、HPF11の作用によって保安器20とスプリッタ40との間で回線網制御装置20を経由することなく通過するため、回線網制御装置20の動作・非動作に係わらずXDSLデータ通信を実行することができる。また、音声帯域信号は、保安器30とスプリッタ40との間で回線網制御装置20を経由して通過することになる。従って、回線網制御装置20は、公衆回線網との通信が可能となる。また回線網制御装置20が使用されていないときには、スプリッタ40の下流側に配された電話機60等を使用することができる。
【0007】
上記のような構成によると、回線網制御装置20に接続される音声帯域信号路は、XDSL帯域信号路と完全に分離されているので、XDSL帯域信号が回線網制御装置20の通信を妨害することはなく、且つXDSL帯域信号は回線網制御装置20を通過しないため、XDSL通信を妨害することもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のごとくの従来の技術にあっても、一部の設置現場において、ノーリンギング着信の際、音声帯域通信の一部で通信の不具合が発生し、回線網制御装置20がノーリンギング通信を利用するときに通信不良となった。出願人の調査の結果、屋内に設置されているADSLスプリッタ40のうち、一部のADSLスプリッタにおいて、周波数抵抗成分がノーリンギングの音声通信帯域に悪影響を及ぼす可能性があることを確認した。
【0009】
従来の回線網制御装置20においては、図6に示すように、公衆回線を高抵抗で並列接続した状態で通信を行っている。回線網制御装置20に接続された利用者宅の電話機がオンフックされていれば電話機60は開放状態であるので、回線網制御装置20の通信には影響がない。このように接続しておけば、回線網制御装置20の通信中に利用者宅の電話機60の使用が開始されても、電話機60のオフフックを検出して回線網制御装置20の通信を終了することができ、交換局でも電話機60のオフフックを検出することができる。よって回線網制御装置20の通信中であっても利用者宅における電話機60の使用を妨げることがない。
【0010】
上記図8に示す構成では、図6と同様に回線網制御装置20は公衆回線を高抵抗で並列接続した状態で通信を行っている。ADSLスプリッタ40には音声帯域信号を分離するためのローパスフィルタが備えられている。図9は、ADSLスプリッタのローパスフィルタの概略図である。ADSLスプリッタのローパスフィルタ42は、電話機60側が開放状態となっているので直列共振回路の構成となってしまう。よって特定の帯域の信号によっては交流抵抗成分が生じてしまい、この交流抵抗成分が信号劣化を発生させてしまう。
【0011】
出願人の調査では、全ての市販のADSLスプリッタに通信不良が発生するわけではなく、一部のADSLスプリッタのローパスフィルタにおいて、ノーリンギング通信の帯域で通信機能が不良となることが確認された。なお、回線網制御装置からの発呼の場合は、交換局を呼び出すために電流ループを形成する必要があるため、通常、スプリッタ側を切り離しているので通信に影響が出ることはない。
【0012】
本発明は上述のような実情を鑑みて、ガス利用者宅の回線設備に左右されることなく、安定して集中監視を行うことができるXDSL用通信アダプタを提供することを目的とするものである。
【0013】
請求項1の発明は、XDSL通信用のXDSL信号と音声帯域信号とが混在した混在信号の入出力が可能な第1及び第2の混在信号入出力手段と、前記第1の混在信号入出力手段から入力した混在信号を前記XDSL信号と前記音声帯域信号とに分離し、該分離したXDSL信号と音声帯域信号とを混在させた信号を生成して前記第2の混在信号入出力手段に出力するともに、前記第2の混在信号入出力手段から入力した混在信号を、前記XDSL信号と前記音声帯域信号とに分離し、該分離したXDSL信号と音声帯域信号とを混在させた信号を生成して前記第1の混在信号入出力手段に出力する分離結合手段と、前記第1の混在信号入出力手段入力して該分離結合手段により分離された音声帯域信号を回線網制御装置に出力するとともに、前記第2の混在信号入出力手段に入力して前記分離結合手段で分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置を介して入力する第1の音声帯域信号入出力手段と、前記第2の混在信号入出力手段に入力して該分離結合手段により分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置に出力するとともに、前記第1の混在信号入出力手段に入力して前記分離結合手段で分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置を介して入力する第2の音声帯域信号入出力手段と、を有するXDSL用通信アダプタにおいて、いずれか一方の前記音声帯域信号入出力手段と該一方の音声帯域信号入出力手段に入力する音声帯域信号が出力される側の前記混在信号入出力手段とを接続する信号路を切り離す切り離し手段と、前記第1及び第2の音声帯域信号入出力手段に接続される前記回線網制御装置におけるノーリンキング着信による通信開始と通信終了とを検出する通信監視手段とを備え、該通信監視手段が通信の開始を検出したとき前記切り離し手段による音声帯域信号路の切り離しを行い、該通信監視手段によって通信終了を検出したときに前記切り離し手段により切り離した音声帯域信号路を復旧することを特徴としたものである。
【0015】
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記XDSL用通信アダプタは、前記音声帯域信号路が切り離される側の混在信号入出力手段に接続される音声帯域通信機器の回線使用開始を検出する回線使用監視手段を備え、前記切り離し手段により音声帯域信号路の切り離しが行われているときに前記回線使用監視手段が前記音声帯域通信機器の使用開始を検出したときに、切り離している音声帯域信号路を復旧することを特徴としたものである。
【0016】
請求項の発明は、請求項またはの発明において、前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局からの極性反転信号とNRS信号を検出した時点で通信開始と判断することを特徴としたものである。
【0017】
請求項の発明は、請求項ないし3のいずれか1の発明において、前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局からの極性復旧信号を検出したとき通信終了と判断することを特徴としたものである。
【0018】
請求項の発明は、請求項ないしのいずれか1の発明において、前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局と前記回線網制御装置との通信信号を監視し、一定時間通信信号が検出されないときは通信終了と判断することを特徴としたものである。
【0019】
請求項の発明は、請求項ないしのいずれか1の発明において、前記通信監視手段は、通信開始を検出してから一定時間経過したときに通信終了と判断することを特徴としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のXDSL用通信アダプタの基本的な機能について説明するための図である。上述したごとくの、XDSLスプリッタのローパスフィルタにおけるノーリンギング通信の不良の発生を解消するために、切り分け器によって、ノーリンギング通信中に限りスプリッタ側の音声帯域信号路を切り離し、XDSLスプリッタの交流抵抗成分の影響を解消する。以下、XDSLの代表的方式であるADSLを用いたシステム構成を本発明の実施形態として説明するが、以下の実施形態の思想はXDSL全般に適用できる。
【0021】
本実施形態は、図1に示すように、通信アダプタ10のADSLスプリッタ40側ローパスフィルタ13と回線網制御装置20との間の音声帯域信号路上に、スプリッタ40側を切り離すための切り離し手段として機能する切り分け器14を設ける。切り分け器14によって、ADSLスプリッタ40を回線網制御装置20から切り離すことにより、ADSLスプリッタ40が回線網制御装置20の通信を妨害しないようにする。
【0022】
図2は、図1に示したADSL用通信アダプタ10が有する切り分け器14の機能を更に詳しく説明するための図である。ここでは、ADSL用通信アダプタ10のHPF41に、ADSLモデム50が接続され、LPF42には電話機60が接続されている。切り分け器14は、スプリッタ側監視部14aと、極反/極復監視部14bと、モデム14cと、CPU14eと、切替スイッチ14dと、電源14fとを有する。極反/極復監視部14bは、通信アダプタ10の保安器側ローパスフィルタ12と回線網制御装置20との間の音声帯域信号路において、回線の極性反転及び極性復帰(ノーリンギング極性反転を含む)を検出する。またモデム14cは、同じく保安器側ローパスフィルタ12と回線網制御装置20との間の音声帯域信号路における通信キャリアを検出する。
【0023】
スプリッタ側監視部14aは、通信アダプタ10のスプリッタ側ローパスフィルタ13のオンフックを検出する。また切替スイッチ14dは、回線網制御装置20と通信アダプタのスプリッタ側ローパスフィルタ13との間の音声帯域信号路に接続され、スプリッタ側ローパスフィルタ13の接続を回線網制御装置20またはスプリッタ側監視部14aのいずれかに切替える。CPU14eは、スプリッタ側監視部14a,極反/極復監視部14b,及び切替スイッチ14dに接続し、極反/極復監視部14b及びスプリッタ側監視部14aの検出結果に基き切替スイッチ14dを動作させて切替える。そして電源14fは、上記各要素を駆動するための電力を供給する。
【0024】
尚、本実施形態では、通信アダプタ10が切り分け器14を内蔵するように構成したが、切り分け器14は、回線網制御装置20からADSLスプリッタ40を切り離すことが可能であれば何処に設置しても良く、例えば、回線網制御装置20と通信アダプタ10の間に設置してもよいし、また通信アダプタ10とADSLスプリッタ40の間に設置してもよい。ただし、通信アダプタ10のスプリッタ側に切り分け器14を設けるときは、通信アダプタ10のスプリッタ側ローパスフィルタ13が回線網制御装置20の通信に影響を及ぼさないものでなればならない。
【0025】
図3及び図4のフローチャートを用いて上記通信アダプタの具体的な動作を説明する。図3は、本発明の通信アダプタの一実施形態における切り分け処理について説明するためのフローチャートである。いわゆるノーリング通信による呼び出しにおいては、緩やかな極性反転(ベルが鳴らない)の後、NRS信号と呼ばれる選択信号(0〜9)が通知される。回線網制御装置20は、極性反転を検出した後、NRS信号の受信を待ち、NRS信号が自己の番号と一致した場合に応答する。
【0026】
すなわち図3のフローチャートにおいて、極反/極復監視部14bにより極性反転の検出を開始し(ステップS1)、極性反転を検出した場合(ステップS2)、モデム14cによりNRS信号の検出を開始する(ステップS3)。モデム14cでNRS信号の正常値(0〜9)を受信した場合(ステップS4)、ノーリンギング通信の開始と判定して、切替スイッチ14dによってスプリッタ側の音声帯域信号路の切り離しを行う(ステップS5)。また上記ステップS2で極反/極復監視部14bが極性反転を検出したがNRS信号を検出しない場合は、CPU14eは通常のリンギング着信と判断し、切り離し処理は実行しない。またNRS信号のみが入力する場合は、宅内電話機の操作等によるもので切り分け器は動作しない。
【0027】
なお、NRS信号については、例えば回線網制御装置20の固有の番号等、特定の値のみを検出するようにしてもよい。例えば、ADSLスプリッタ40の下部側(通信アダプタの反対側)に、仮にノーリンギング通信を利用する他の宅内通信機器が存在した場合、切り分け器14がすべてのNRS信号に反応してしまうと、宅内通信機器はノーリンギング着信ができなくなってしまう。従って、切り分け器14におけるNRS信号の検出は、宅内通信機器用のNRS信号に反応しないように、回線網制御装置20に対するNRS信号であることを判別できる特定値のみを検出するようにすればよい。
【0028】
但し、ノーリンギング通信を利用する通信機器が宅内に設置されていることは非常に希であるので、切り分け器14の初期設定はすべてのNRS信号に反応するようにして工事を簡易化し、ノーリンギング通信を利用する通信機器が宅内に設置されている場合に限って、切り分け器14が検出するNRS信号を特定するようにしてもよい。
【0029】
以上のように、極性反転に続くNRS信号を受信したときに(ステップS1〜S4)、ノーリンギング通信による呼び出しであると判断して、切替スイッチ14dを作動させ、回線網制御装置20のスプリッタ側の音声帯域信号路を切り離し(ステップS5)、スプリッタ側監視部14aをスプリッタ側の信号路に接続させる。これにより、ADSLスプリッタ40が備えるローパスフィルタ42が回線網制御装置20と切り離されるので、通信を開始してもADSLスプリッタのローパスフィルタ42が回線網制御装置20に影響することはない。
【0030】
図3において、回線網制御装置20のスプリッタ側の音声帯域信号路を切り離した後は、復旧検出処理を開始し(ステップS6)、その処理動作に従ってスプリッタ側の信号路を復旧する(ステップS7)。すなわち、回線網制御装置20の音声帯域信号路がADSLスプリッタ40側の信号路に接続するように切替スイッチ14dを切替える。
【0031】
図4は、スプリッタ側信号路の切り離し後の復旧検出処理について説明するためのフローチャートである。復旧検出処理においては、ADSLスプリッタ40の下部側(通信アダプタの反対側)に接続された電話機等の使用が検出されたとき、回線を復旧させて電話機等を使用できるようにするためのスプリッタ側回線使用監視処理と、回線網制御装置20の通信が終了した場合、速やかにスプリッタ側の回線を復旧させる通信終了検出処理が実施される。
【0032】
回線網制御装置20の通信中は、スプリッタ側に接続された電話機等が着信できない状態にあるので、速やかにスプリッタ側の回線を復旧させる必要がある。本発明では安全信頼性の観点から3種の通信終了検出処理を行っている。第一には極復検出であり、回線網制御装置20の通信が終了すれば極復されるので、その極復を検出してスプリッタ側を復旧させる。第二にはキャリア検出であり、通常の通信は5秒から20秒で行われているので、一定時間キャリアが検出されない場合は、通信が終了しているとみなして、スプリッタ部側を復旧させる。
【0033】
第三には通信時間の総時間経過を監視する。通常ノーリギング着信による通話時間は3分〜10分の間であって、それ以上行われることは通常は有り得ない。よって回線網制御装置20の通信開始から所定時間が経過した時点で通信が終了しているとみなしてスプリッタ側を復旧させる。
【0034】
以下フローに従い復旧検出処理を具体的に説明する。切替スイッチ14dにより回線網制御装置20のスプリッタ側の信号路を切り離した後は、図4に示すごとくの復旧検出処理をスタートさせる。復旧検出処理がスタートすると、通信時間監視タイマーのスタート(ステップS11)、極性復旧検出処理の開始(ステップS13)、スプリッタ側回線使用検出処理の開始(ステップS15)、及び通信信号(キャリア)停止検出処理の開始(ステップS17)が平行して行われる。通信時間監視タイマーのタイムアップ(ステップS12)、極復の検出(ステップS14)、スプリッタ側回線の使用検出(ステップS16)、及び通信信号の停止検出処理におけるタイムアップ(ステップS21)のいずれかが実行されると、上記4つの平行処理を停止させ、スプリッタ側の信号路の復旧を行うべく、図3に示すスプリッタ側復旧処理を行う(ステップS7)。
【0035】
上記の通信信号(キャリア)の停止検出処理においては、処理の開始後、回線網制御装置20の通信の有無、すなわちキャリア検出によって通信の有無を判断し(ステップS18)、キャリアが検出されずに通信されていないことが判断されればタイマーをスタートさせる(ステップS19)。タイマースタート後は、通信の有無を監視し(ステップS20)、タイムアップするまで通信がなければ(ステップS21)、復旧処理を行うようにする。また、タイマーのスタート後、タイムアップする前に通信がなされれば、タイマーをリセットし(ステップS22)、ステップS18に戻って通信の有無の監視を行う。
【0036】
なお、スプリッタ側回線使用検出処理において、電話機等のオフフックにより、切替スイッチ14dを復旧した場合は、直流ループの形成により交換局においてノーリンギング通信が中断される。また回線網制御装置20は前述のようにスプリッタ側を監視しているので、その通信を終了する。
【0037】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、回線網制御装置20のスプリッタ側の信号路を、ADSLスプリッタ40から完全に切り離していたが、本実施形態では、NR通信に影響を及ぼすADSLスプリッタ40の共振周波数をずらすことにより、回線網制御装置20に対するADSLスプリッタ40の影響をなくすことを目的としている。
【0038】
図5は、本発明の第2の実施形態を説明するための図で、本実施形態の通信アダプタを用いたシステム構成例を図5(A)に、図5(A)の切替スイッチ部の構成を図5(B)に示すものである。上述したごとくの切り分け器14において、切替スイッチ部14gに並列共振回路14hを挿入することにより、ADSLスプリッタ40の共振周波数を回線網制御装置20に影響しない領域にずらすことができる。本実施形態では、並列共振回路14hの作用によって、NR通信に使用していない周波数にADSLスプリッタ共振周波数をずらすようにした。
【0039】
上記のような構成により、NR着信以外では、並列共振回路14hは作用しないので、他の電話やFAX等の通信機器に影響を及ぼすことがなく、またNR着信の際にはADSLスプリッタ40の共振周波数が回線網制御装置20に影響しない周波数に変更される。そして、交換局と利用者宅の電話機等は電気的に接続されているので、スプリッタ側のオンフックを検出するために、通信アダプタ10からスプリッタ側に電流を流す必要性がなくなる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、音声帯域信号路において、回線網制御装置からXDSL用スプリッタを切り離すことができ、XDSL用スプリッタが回線網制御装置の通信を妨害することがない。すなわち本発明の構成により、ガス利用者宅の回線設備に左右されることなく、安定して集中監視を行うことができる。また、利用者宅にて回線を使用する場合、回線網制御装置の通信終了の後は速やかに回線が復旧するので、必要以上に利用者宅の回線を占有することがない。さらに、複数の制御によって通信の終了を監視しているので確実に回線を復旧させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のXDSL用通信アダプタの基本的な機能について説明するための図である。
【図2】 図1に示したADSL用通信アダプタが有する切り分け器の機能を更に詳しく説明するための図である。
【図3】 本発明の通信アダプタの一実施形態における切り分け処理について説明するためのフローチャートである。
【図4】 スプリッタ側信号路の切り離し後の復旧検出処理について説明するためのフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施形態を説明するための図である。
【図6】 従来の集中監視システムに用いる回線網制御装置の接続例を説明するための図である。
【図7】 XDSL回線における回線網制御装置の設置例について説明するための図である。
【図8】 屋外にて音声帯域信号とXDSL帯域信号とを分離し、その音声帯域信号の配線に回線網制御装置を接続するようにした通信アダプタを説明するための図である。
【図9】 ADSLスプリッタのローパスフィルタの概略図である。
【符号の説明】
10…XDSL用通信アダプタ、11…HPF(ハイパスフィルタ)、12,13…LPF(ローパスフィルタ)、14…切り分け器、14a…スプリッタ側監視部、14b…極反/極復監視部、14c…モデム、14d…切替スイッチ、14e…CPU、14f…電源、14g…切替スイッチ部、14h…並列共振回路、20…回線網制御装置、30…保安器、40…ADSLスプリッタ、41…HPF、42…LPF、50…ADSLモデム、60…電話機、70…監視センタ。

Claims (6)

  1. XDSL通信用のXDSL信号と音声帯域信号とが混在した混在信号の入出力が可能な第1及び第2の混在信号入出力手段と、
    前記第1の混在信号入出力手段から入力した混在信号を前記XDSL信号と前記音声帯域信号とに分離し、該分離したXDSL信号と音声帯域信号とを混在させた信号を生成して前記第2の混在信号入出力手段に出力するともに、前記第2の混在信号入出力手段から入力した混在信号を、前記XDSL信号と前記音声帯域信号とに分離し、該分離したXDSL信号と音声帯域信号とを混在させた信号を生成して前記第1の混在信号入出力手段に出力する分離結合手段と、
    前記第1の混在信号入出力手段入力して該分離結合手段により分離された音声帯域信号を回線網制御装置に出力するとともに、前記第2の混在信号入出力手段に入力して前記分離結合手段で分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置を介して入力する第1の音声帯域信号入出力手段と
    前記第2の混在信号入出力手段に入力して該分離結合手段により分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置に出力するとともに、前記第1の混在信号入出力手段に入力して前記分離結合手段で分離された音声帯域信号を前記回線網制御装置を介して入力する第2の音声帯域信号入出力手段と、を有するXDSL用通信アダプタにおいて、
    いずれか一方の前記音声帯域信号入出力手段と該一方の音声帯域信号入出力手段に入力する音声帯域信号が出力される側の前記混在信号入出力手段とを接続する信号路を切り離す切り離し手段と、
    前記第1及び第2の音声帯域信号入出力手段に接続される前記回線網制御装置におけるノーリンキング着信による通信開始と通信終了とを検出する通信監視手段とを備え、
    該通信監視手段が通信の開始を検出したとき前記切り離し手段による音声帯域信号路の切り離しを行い、該通信監視手段によって通信終了を検出したときに前記切り離し手段により切り離した音声帯域信号路を復旧することを特徴とするXDSL用通信アダプタ。
  2. 前記XDSL用通信アダプタは、前記音声帯域信号路が切り離される側の混在信号入出力手段に接続される音声帯域通信機器の回線使用開始を検出する回線使用監視手段を備え、前記切り離し手段により音声帯域信号路の切り離しが行われているときに前記回線使用監視手段が前記音声帯域通信機器の使用開始を検出したときに、切り離している音声帯域信号路を復旧することを特徴とする請求項1に記載のXDSL用通信アダプタ。
  3. 前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局からの極性反転信号とNRS信号を検出した時点で通信開始と判断することを特徴とする請求項またはに記載のXDSL用通信アダプタ。
  4. 前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局からの極性復旧信号を検出したとき通信終了と判断することを特徴とする請求項ないしのいずれか1に記載のXDSL用通信アダプタ。
  5. 前記通信監視手段は、ノーリンギングサービスを提供する交換局と前記回線網制御装置との通信信号を監視し、一定時間通信信号が検出されないときは通信終了と判断することを特徴とする請求項ないしのいずれか1に記載のXDSL用通信アダプタ。
  6. 前記通信監視手段は、通信開始を検出してから一定時間経過したときに通信終了と判断することを特徴とする請求項ないしのいずれか1に記載のXDSL用通信アダプタ。
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