JP2002344648A - 端末網制御装置 - Google Patents

端末網制御装置

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JP2002344648A
JP2002344648A JP2001144463A JP2001144463A JP2002344648A JP 2002344648 A JP2002344648 A JP 2002344648A JP 2001144463 A JP2001144463 A JP 2001144463A JP 2001144463 A JP2001144463 A JP 2001144463A JP 2002344648 A JP2002344648 A JP 2002344648A
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Japan
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communication
line
terminal network
network control
control device
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JP2001144463A
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English (en)
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Shigenori Ashihara
成紀 芦原
Haruhiko Murakami
治彦 村上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DSLを利用した電話回線において、端末発
呼およびノーリンギング通信によるデータ伝送を行うと
ともに高速モデム通信も行える端末網制御装置を提供す
る。 【解決手段】 電話回線3とDSLモデム11とを結ぶ
バイパスラインBをデータ通信回路をバイパスするよう
に形成する。データ通信回路の前方に、DSL通信信号
を遮断して、音声帯域信号を通過させるローパスフィル
タ31、33を設ける。バイパスラインB中に、音声帯
域信号を遮断して、DSL通信信号を通過させるハイパ
スフィルタ30を設ける。DSLモデム11は、バイパ
スラインBを通じて電話回線3に接続され、常時高速モ
デム通信を行える。データ通信回路には、DSL通信信
号が入力されず、DSL通信信号に影響を受けることな
くデータ通信回路からデータ伝送を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN回線ある
いは一般アナログ電話回線等のメタルケーブルを通じて
センター側装置との間でデータ伝送を行う通信システム
において、DSL(Digital Subscriber Line)と呼
ばれるデジタル加入者線を利用した高速モデム通信を行
える電話回線に適用可能な端末網制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なセンター側と端末側との間で電
話回線を利用してデータ伝送を行う通信システムを図1
2に示す。センター側装置は、ホスト装置1とセンター
側網制御装置2とからなり、電話回線3によりセンター
側交換局4、端末側交換局5を通じて端末側の端末網制
御装置(T−NCU)6と結ばれている。端末網制御装
置6には、メータ7やセンサ、スイッチ等のセキュリテ
ィ機器、さらにアナログ通信装置である電話機、FAX
等の後方接続機器8が接続されている。9はノーリンギ
ングトランクであり、ノーリンギング通信によるデータ
伝送を行うために設けられている。なお、このノーリン
ギングトランク9を不要にした通信システムもある。
【0003】近年、メタルケーブルである電話回線3を
利用した高速データ伝送技術として、ADSL等のDS
Lが普及してきている。このDSLによる高速モデム通
信が行われる電話回線3を利用して上記の通信システム
を構築する場合、図13に示すように、端末網制御装置
6にはスプリッタ10を介してDSLモデム11が接続
され、これにパーソナルコンピュータ等の端末装置が接
続される。また、端末側交換局5には、スプリッタ(図
示せず)を介してDSLモデム12が設けられ、インタ
ーネット等のネットワーク網と接続される。
【0004】この通信システムでは、端末網制御装置6
から発呼する端末発呼およびホスト装置1からセンター
側網制御装置2を介して臨時検針するセンター起動の2
種類の起動方法がある。通常、端末発呼の場合、端末網
制御装置6より後方に接続されている電話機、FAX等
の接続機器8は電話回線3から電気的に切り離され、セ
ンター側との通信が行われる。なお、センター側とのデ
ータ通信には、ITU−TのVシリーズ勧告で標準化さ
れているFSK通信のV.21、V.23規格等の音声
帯域信号を使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電話回線がDSLによ
る高速モデム通信を行える回線である場合、端末網制御
装置が後方に接続されている機器を切り離してしまう
と、DSLモデムも切り離されてしまい、高速モデム通
信ができなくなるという問題を生じる。
【0006】また、端末網制御装置には、通信前や通信
中に電話機やFAX等の後方接続機器のオフフックを検
知するための回路として、抵抗とホトカプラから構成さ
れる検知回路を備えている。DSLによる高速モデム通
信では、音声帯域信号(4kHz以下)よりも高い周波
数成分のDSL通信信号(例えば30kHz〜512k
Hzあるいは1MHz以上)が用いられるが、これが端
末網制御装置を通過するとき、影響を受ける可能性があ
り、DSLのデジタル通信品質にとって有害となる。
【0007】他方、端末網制御装置における従来からの
ノーリンギング通信のための回路やFSK通信モデム回
路等のデータ通信回路に対しては、音声帯域外である高
速モデム通信によるDSL通信信号がノイズとなり、デ
ータ通信品質に害を及ぼす問題がある。
【0008】本発明は、上記に鑑み、電話回線をデジタ
ル加入者線として利用する場合、従来からのアナログ電
話回線利用時の機能をそのまま備えながら、端末発呼や
ノーリンギング通信によるデータ伝送と高速モデム通信
を共存可能とする端末網制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、デジタル加入者線として利用される電話回線を伝
送される音声帯域信号を用いるアナログ通信装置および
音声帯域信号より高い周波数成分のDSL通信信号を用
いるデジタル通信装置がそれぞれ後方に接続され、音声
帯域信号を用いてデータ伝送を行うためのデータ通信回
路に対してDSL通信信号を遮断する遮断手段と、デー
タ通信回路をバイパスしてDSL通信信号を通過させる
通過手段とが設けられたものである。アナログ通信装置
は、電話機、FAX等のPOTS機器であり、デジタル
通信装置は、DSLモデムあるいはこれを内蔵したパソ
コン等の端末装置である。
【0010】従来のアナログ電話回線からDSLを利用
した電話回線に変更した場合、端末網制御装置が遮断手
段および通過手段を備えておれば、新たな端末網制御装
置に取り替える必要がなく、しかも配線工事も伴わずに
既設の端末網制御装置で対応することができる。この場
合、端末網制御装置の設定をセンター側装置からの遠隔
操作あるいは設定器などによってDSLに対応できるよ
うに変更すればよい。したがって、端末網制御装置をそ
のまま継続使用でき、廃棄物も生じず、ユーザーに負担
をかけることなく非常に経済的である。
【0011】遮断手段は、データ通信回路に対するDS
L通信信号の悪影響を防止するため、DSL通信信号の
データ通信回路への入力を阻止できるように、少なくと
もデータ通信回路よりも前方に、音声帯域信号のみを通
過させるローパスフィルタを設けたものである。さら
に、データ通信回路と後方に接続された通信装置との間
に設けておくとよい。また、遮断手段は、端末網制御装
置内でループや半ループのときに発生するインパルス性
のノイズ、あるいはリレー等のスイッチング素子の動作
時に発生するインパルス性のノイズを回線中に送出する
のを防ぐ目的も有しており、このようなノイズを減衰さ
せて、通信品質を高めることができる。
【0012】通過手段は、電話回線とデジタル通信装置
とを結ぶバイパスラインにDSL通信信号のみを通過さ
せるハイパスフィルタを挿入したものである。これによ
って、DSL通信信号はデータ通信回路には入力されな
いので、データ通信回路はDSL通信信号の影響を受け
ることなく、端末発呼やノーリンギング通信によるデー
タ伝送を行うことができ、デジタル通信装置も高速モデ
ム通信を行える。
【0013】他の通過手段として、電話回線とアナログ
通信装置およびデジタル通信装置とを結ぶバイパスライ
ンを形成する。このバイパスライン中には抵抗やL、C
容量成分が存在していないことが望ましく、信号の減衰
をなくすことができ、高い通信品質が得られる。
【0014】ここで、端末発呼時に後方のアナログ通信
装置を電話回線から切り離すために、バイパスラインを
電話回線から切り離す切離手段が設けられていると、端
末発呼時には高速モデム通信が行えなくなる。そこで、
他の通過手段として、電話回線とアナログ通信装置およ
びデジタル通信装置とを結ぶバイパスラインにハイパス
フィルタを設け、端末発呼時にハイパスフィルタをバイ
パスライン中に挿入した状態とし、待機時にハイパスフ
ィルタをバイパスラインから切り離した状態にする切替
手段を設けるとよい。これによって、端末発呼時には、
バイパスライン中にハイパスフィルタが介装されること
になり、DSL通信信号は通過できるが、音声帯域信号
は通過できず、アナログ通信装置は電話回線から切り離
された状態となる。また、待機時には、バイパスライン
中にハイパスフィルタが存在しないので、DSL通信信
号および音声帯域信号は通過できる。したがって、デジ
タル通信装置は常時電話回線に接続された状態となり、
端末発呼時にも高速モデム通信を行える。
【0015】そして、端末網制御装置には、待機時にア
ナログ通信装置の動作状態を監視する第1の監視手段お
よび端末発呼時に電話回線に対して切り離されたアナロ
グ通信装置の動作状態を監視する第2の監視手段がそれ
ぞれ設けられている。各監視手段に対するDSL通信信
号の影響を排除するために、各監視手段よりも前方に、
バイパスラインからのDSL通信信号を遮断するローパ
スフィルタを設ける。これによって、DSL通信信号が
監視手段を通過することを防止でき、監視手段はDSL
通信信号の影響を受けることがなく、正常にアナログ通
信装置の動作状態を監視できる。
【0016】バイパスライン中に、第1の監視手段を設
ける場合、監視手段に対するDSL通信信号の影響を排
除できるように、制限素子を監視手段に並列に接続して
おく。制限素子によって、DSL通信信号による電圧変
動がなくなり、監視手段の誤動作を防止できる。
【0017】なお、従来のアナログ電話回線では端末同
士がインピーダンス600オームで終端されているが、
DSLでは、インピーダンス100オームで終端される
ので、信号送出レベルが低下する。そこで、デジタル加
入者線として電話回線を利用する場合、データ通信回路
からの信号送出レベルをアナログ電話回線で利用する場
合よりも高く設定して、信号の減衰を防ぐようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)デジタル加入者
線を利用した電話回線に適用可能な通信システムにおけ
る端末網制御装置を図1に示す。なお、通信システムの
全体構成は図13に示すものと同じである。端末網制御
装置6は、電話回線3に接続され、後方には、アナログ
電話回線システム(POTS:Plain old telephone
system)に対応する電話機、FAX等のアナログ通信
装置(POTS機器)8と、DSLモデム11といった
デジタル通信装置とが接続される。なお、交換局に近い
側を前方、遠い側を後方とする。
【0019】端末網制御装置6は、極反検知およびリン
ガー検知回路20、全波整流するダイオードブリッジ2
1、ダイヤル送出やノーリンギング通信時の半ループや
端末発呼時のループを制御する回線終端部22、PB信
号送受信やFSK通信を制御するモデム送受信部23、
これらの回路の動作を制御する制御部24を備えてい
る。さらに、メータ7を接続するメータインタフェース
回路25、電話機等のPOTS機器8の動作状態を監視
する監視手段としての第1、第2オフフック検知回路2
6、27を備えている。第1オフフック検知回路26
は、端末網制御装置6がデータ伝送を行っていない待機
時にPOTS機器8の使用、非使用を検出し、第2オフ
フック検知回路27は、端末網制御装置6がデータ伝送
を行っている端末発呼時にPOTS機器8の使用、非使
用を検出するものであり、それぞれ回線中を流れるルー
プ電流を検出する。そして、端末網制御装置6が音声帯
域信号を用いてデータ伝送を行うための上記の各回路を
総称してデータ通信回路とする。
【0020】端末網制御装置6には、電話回線側端子L
1、L2および後方接続端子T1、T2が形成され、端
子L1、L2に電話回線3が接続される。データ通信回
路は、主ラインAを介して端子L1、L2に接続され、
データ通信回路よりも前方において主ラインAから分岐
してバイパスラインBが形成され、端子L1、L2と後
方接続端子T1、T2とが結ばれる。後方接続端子T
1、T2には、電話ケーブルを介してスプリッタ10が
接続され、スプリッタ10にPOTS機器8およびDS
Lモデム11が接続され、DSLモデム11にパソコン
等の端末装置が接続される。
【0021】バイパスラインBに、音声帯域信号よりも
高い周波数成分のDSL通信信号を通過させ、音声帯域
信号をカットするハイパスフィルタ30が介装されてい
る。主ラインAには、回線の直流成分を含む音声帯域信
号だけを通過させるローパスフィルタ31が、バイパス
ラインBとの分岐点と極反検知およびリンガー検知回路
20との間に介装されている。また、ローパスフィルタ
31よりも後方において、主ラインAから分岐してバイ
パスラインBのハイパスフィルタ30よりも後方に接続
されたサブラインCが形成され、第1オフフック検知回
路26が介装されている。第1オフフック検知回路26
の後方に、POTS機器8を電話回線3から直流的に切
り離す切離部(切離手段)32が設けられ、この前方に
ローパスフィルタ33が介装されている。このローパス
フィルタ33は、データ通信回路とPOTS機器8との
間に介装されることになる。
【0022】ハイパスフィルタ30は、図2に示すよう
に、4つのコンデンサ34と1つのインダクタ35で構
成された3次バランス型パッシブフィルタであり、電話
回線3を伝送される直流成分はカットされ、音声帯域信
号より高い周波数成分のDSL通信信号のみを通過させ
る働きをする。なお、ハイパスフィルタ30は、図3に
示すようなコンデンサ34だけの1次バランス型パッシ
ブフィルタでもよい。
【0023】ローパスフィルタ31、33は、図4に示
すように、4つのインダクタ35と2つのコンデンサ3
4で構成された4次バランス型バッシブフィルタであ
り、音声帯域信号のみを通過させる働きをする。なお、
ローパスフィルタ31、33は、図5に示すような2つ
のインダクタ35と1つのコンデンサ34で構成された
2次バランス型パッシブフィルタでもよい。
【0024】切離部32は、制御部24によって駆動さ
れる切離スイッチ36からなり、図中白丸で示すa接点
を閉じることにより、サブラインCが導通され、POT
S機器8は電話回線3に接続された状態になる。図中黒
丸で示すb接点を閉じると、サブラインCは切断され、
POTS機器8に対して音声帯域信号が遮断された状態
になる。b接点には、第2オフフック検知回路27が接
続されている。制御部24は、待機時にa接点を閉じる
とともに、端末発呼時にb接点を閉じるように切離スイ
ッチ36を制御して、端末発呼時のPOTS機器8の動
作状態を監視可能とする。
【0025】上記端末網制御装置6の動作を説明する。
端末網制御装置6がデータ伝送を行っていない待機時に
は、DSLモデム11あるいは電話回線3から送出され
るDSL通信信号はバイパスラインBを通って伝送さ
れ、データ通信回路を通過することなく高速モデム通信
が行われる。また、POTS機器8の動作状態はサブラ
インCの第1オフフック検知回路26によって検知で
き、POTS機器8が使用状態にあるとき、音声帯域信
号はバイパスラインBを通らず、サブラインCを通って
伝送され、通話等が行われる。
【0026】端末発呼時には、POTS機器8が非使用
であることを第1オフフック検知回路26からの出力信
号によって確認してから、切離スイッチ36をa接点か
らb接点に切り替え、POTS機器8が電話回線3から
直流的に切り離される。そして、センター側装置との間
でデータ通信回路から送出される音声帯域信号を用い
て、データ伝送が行われる。このとき、DSL通信信号
はバイパスラインBを通過可能であるので、高速モデム
通信も同時に行える。また、POTS機器8を使用する
とき、電話機のオフフック等によって回線中をループ電
流が流れるので、これを第2オフフック検知回路27に
より検出する。すると、端末網制御装置6のデータ伝送
が中止され、切離スイッチ36をb接点からa接点に切
り替え、POTS機器8から送出される音声帯域信号を
伝送できるようにする。
【0027】このように2つのローパスフィルタ31、
33をデータ通信回路の前方に設けることにより、DS
L通信信号は入力されず、音声帯域信号を用いるデータ
伝送に関係するデータ通信回路ヘの高周波成分の影響を
防ぐことができる。また、切離スイッチ36が動作する
とき、あるいは回線終端部22が動作して、ループ、半
ループを形成するときに発生するインパルス性のノイズ
を減衰させて、各信号に対するこのノイズの影響をなく
すことができる。
【0028】すなわち、2つのローパスフィルタ31、
33が、データ通信回路へのDSL通信信号を遮断する
遮断手段としての機能を果たすとともに、バイパスライ
ンBのハイパスフィルタ30が、データ通信回路をバイ
パスしてDSL通信信号を通過させる通過手段としての
機能を果たし、DSLモデム11をインターネット等の
ネットワーク網に常時接続できる。したがって、アナロ
グ電話回線3をDSLを利用できる回線に変更する場
合、端末網制御装置6の従来のデータ通信回路をそのま
ま流用でき、既設の端末網制御装置に対して簡単な改造
を施すことによって容易に対応できる。しかも、配線工
事も不要である。
【0029】(第2実施形態)本実施形態の端末網制御
装置では、図6に示すように、極反検知およびリンガー
検知回路20の前方にローパスフィルタ31を設ける代
わりに、ダイオードブリッジ21の後方にローパスフィ
ルタ31を設ける。ローパスフィルタ31は、図7に示
すような1つのインダクタ35と1つのコンデンサ34
で構成された2次アンバランス型パッシブフィルタであ
る。なお、ローパスフィルタ31はダイオードブリッジ
21の後方に設置したが、ここに限らずモデム送受信部
23の前方など高周波成分がデータ伝送に影響しない場
所に設置すればよい。
【0030】また、ローパスフィルタ31の設置場所の
変更に伴って第1実施形態のサブラインが本実施形態で
はバイパスラインBとなる。ここに第1オフフック検知
回路26および切離部32が設けられているが、ハイパ
スフィルタは設けられていない。ここでは、バイパスラ
インBが通過手段としての機能を果たす。遮断手段は上
記実施形態と同じである。その他の構成は第1実施形態
と同じである。
【0031】ところで、第1オフフック検知回路26
は、図8に示すように、抵抗40、41とホトカプラ4
2から構成されている。しかし、バイパスラインBに
は、DSL通信信号が常時流れているので、ホトカプラ
42のホトダイオードがオンし、ホトトランジスタをオ
ンする。制御部24は、POTS機器8が非使用にもか
かわらず、POTS機器8が使用されていると誤検知し
てしまう。そこで、交流信号をバイパスするためのコン
デンサ43を制限素子として第1オフフック検知回路2
6と並列に設ける。これにより、DSL通信信号を通過
させて、DSL通信信号の第1オフフック検知回路26
への影響を排除できる。また、第1オフフック検知回路
26が回線ロス成分となるところ、コンデンサ43はこ
の回線ロスをなくす役目を果たすものとなる。なお、制
限素子として、定電圧ダイオードを用いてもよい。
【0032】上記端末網制御装置6の動作を説明する。
端末網制御装置6がデータ伝送を行っていない待機時に
は、バイパスラインBが導通されており、DSLモデム
11あるいは電話回線3から送出されるDSL通信信号
はバイパスラインBを通って伝送され、データ通信回路
を通過することなく高速モデム通信が行われる。また、
POTS機器8の動作状態はバイパスラインBの第1オ
フフック検知回路26によって検知でき、POTS機器
8が使用状態にあるとき、音声帯域信号はバイパスライ
ンBを通って伝送され、通話等が行われる。
【0033】端末発呼時には、POTS機器8が非使用
であることを第1オフフック検知回路26からの出力信
号によって確認してから、切離スイッチ36がa接点か
らb接点に切り替えられ、バイパスラインBが切断され
る。そして、センター側装置との間でデータ通信回路か
ら送出される音声帯域信号を用いて、データ伝送が行わ
れる。このとき、高速モデム通信は行えない。POTS
機器8を使用すると、第2オフフック検知回路27によ
り検出され、端末網制御装置6のデータ伝送が中止され
るとともに、切離スイッチ36がb接点からa接点に切
り替えられ、バイパスラインBが導通されて、POTS
機器8から送出される音声帯域信号を伝送できる。
【0034】なお、高速モデム通信中に端末発呼すると
き、切離スイッチ36を作動させると、高速モデム通信
が中断されてしまう。そこで、バイパスラインBの切離
部32よりも後方にDSLモデム11の通信動作を検出
する検出回路を設ければ、制御部24は、通信中である
か判断することができる。通信中であれば、端末発呼を
行わないように制御すればよい。また、端末発呼による
データ伝送中に高速モデム通信が開始されるとき、DS
Lモデム11の起動を検出すると、制御部24は、デー
タ伝送を中止して、DSL通信信号を伝送できるように
切離スイッチ36を切り替える。以上のようにすれば、
高速モデム通信を優先させることが可能となる。
【0035】(第3実施形態)本実施形態の端末網制御
装置を図9に示す。第2実施形態におけるバイパスライ
ンB中の第1オフフック検知回路26を廃止して、代わ
りの第1オフフック検知回路26をダイオードブリッジ
21よりも後方のモデム送受信部23の後方に設けた。
この第1オフフック検知回路26は、主ラインAの回線
電圧の変化を検出することによってPOTS機器8の動
作状態を監視するものである。すなわち、電話回線3の
回線復旧時には回線電圧が48Vであるが、POTS機
器8がオフフックすると回線電圧が18V以下に変化す
るため、この回線電圧の変化を検出すれば、待機時にお
いてPOTS機器8の使用、非使用がわかる。その他の
構成および動作は第2実施形態と同じである。
【0036】これにより、DSL通信信号が通過するバ
イパスラインBには、抵抗成分がまったくなくなるの
で、高周波数成分であるDSL通信信号の減衰を少なく
することができ、高品質な高速モデム通信を行える。
【0037】(第4実施形態)本実施形態の端末網制御
装置では、図10に示すように、ハイパスフィルタ30
を用いて、端末発呼時にハイパスフィルタ30をバイパ
スラインB中に挿入した状態とし、待機時にハイパスフ
ィルタ30をバイパスラインBから切り離した状態にす
る切替部(切替手段)50が設けられ、端末発呼中にも
高速モデム通信を可能にしている。その他の構成は第3
実施形態と同じである。
【0038】切替部50は、制御部24によって駆動さ
れる切替スイッチ51からなり、切離部32よりも前方
に配される。切替スイッチ51の白丸で示すa接点が切
離スイッチ36のa接点と接続され、バイパスラインB
を形成する。切替スイッチ51の黒丸で示すb接点が切
離スイッチ36よりも後方でバイパスラインBから分岐
したサブバイパスラインDに接続され、この分岐点と切
替スイッチ51との間にハイパスフィルタ30が介装さ
れる。
【0039】切替スイッチ51および切離スイッチ36
のa接点を閉じることにより、バイパスラインBからハ
イパスフィルタ30が切り離された状態になり、バイパ
スラインBが導通され、POTS機器8は電話回線3に
接続された状態になる。b接点を閉じると、バイパスラ
インBは切断され、POTS機器8に対して音声帯域信
号が遮断された状態になるとともに、サブバイパスライ
ンDが導通され、電話回線3とDSLモデム11との間
にハイパスフィルタ30が介装される。制御部24は、
待機時にa接点を閉じ、端末発呼時にb接点を閉じるよ
うに切替スイッチ51および切離スイッチ36を制御し
て、常時高速モデム通信を可能とする。
【0040】上記端末網制御装置6の動作を説明する。
端末網制御装置6がデータ伝送を行っていない待機時に
は、バイパスラインBが導通されており、ハイパスフィ
ルタ30は切り離された状態にある。DSLモデム11
あるいは電話回線3から送出されるDSL通信信号は、
データ通信回路を通過することなくバイパスラインBを
通って伝送され、高速モデム通信が行われる。また、P
OTS機器8の動作状態は第1オフフック検知回路26
によって検知でき、POTS機器8が使用状態にあると
き、音声帯域信号はバイパスラインBを通って伝送さ
れ、通話等が行われる。このとき、バイパスラインBに
は抵抗、コンデンサ、インダクタなどの素子は存在して
おらず、DSL通信信号の減衰を少なくできる。
【0041】端末発呼時には、POTS機器8が非使用
であることを第1オフフック検知回路26からの出力信
号によって確認してから、切離スイッチ36および切替
スイッチ51をa接点からb接点に切り替え、バイパス
ラインBが切断される。サブバイパスラインDは導通さ
れるが、ハイパスフィルタ30が電話回線3とPOTS
機器8との間に介装されるので、POTS機器8は電話
回線3から切り離される。そして、センター側装置との
間でデータ通信回路から送出される音声帯域信号を用い
て、データ伝送が行われる。このとき、サブバイパスラ
インDを通じてDSL通信信号は伝送されるので、高速
モデム通信を行うことができる。POTS機器8を使用
すると、これが第2オフフック検知回路27により検出
され、端末網制御装置6のデータ伝送が中止されるとと
もに、切離スイッチ36および切替スイッチ51がb接
点からa接点に切り替えられる。ハイパスフィルタ30
が切り離され、バイパスラインBが導通して、POTS
機器8から送出される音声帯域信号を伝送できる。
【0042】端末網制御装置6の他の形態として、図1
1に示すように、サブバイパスラインDを切離スイッチ
36のb接点とローパスフィルタ33との間に接続す
る。その他の構成は上記と同じである。
【0043】このような構成にすることにより、待機時
に高速モデム通信が行われているとき、バイパスライン
Bには図10に示すようなサブバイパスラインDによる
分岐ラインがないので、DSL通信信号が枝分かれして
生じる反射ノイズの影響がなくなり、通信品質が低下し
ない。しかも、図2に示すようなハイパスフィルタ30
の構成であると、待機時にインダクタ35が回線に接続
状態となり、C容量成分が入ってしまい、リンガー信号
に悪影響を及ぼすが、図11に示すように、待機時にハ
イパスフィルタ30はバイパスラインBから完全に切り
離された状態となり、上記の弊害をなくすことができ
る。
【0044】端末発呼するときには、POTS機器8が
非使用であることを第1オフフック検知回路26からの
出力信号によって確認してから、まず切替スイッチ51
をa接点からb接点に切り替え、ハイパスフィルタ30
をサブバイパスラインDに挿入した状態にして、次に切
離スイッチ36をa接点からb接点に切り替え、サブバ
イパスラインDを導通させる。このように高速モデム通
信を継続させることができ、端末発呼中のPOTS機器
8の使用も検出することができる。
【0045】ここで、DSLを利用した電話回線3で
は、インピーダンスが従来の600オームから100オ
ームに低下する。アナログ電話回線だけなら技術基準適
合認定規格に基づいた信号送出レベルで通信すればよい
が、インピーダンスの低下により信号送出レベルが15
dBダウンする。そこで、本発明のDSLを利用した電
話回線3に適用可能な端末網制御装置6は、データ伝送
を行うとき、信号送出レベルをアナログ電話回線利用時
よりもアップするように設定する機能を備える。これに
より、高品質なデータ伝送を行うことができる。
【0046】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。端末網
制御装置に対してスプリッタを介してDSLモデムおよ
びPOTS機器を接続しているが、スプリッタをなくし
て、直接DSLモデムおよびPOTS機器を接続しても
よい。さらに、DSLモデムは独立した機器ではなく、
パソコン等の端末装置に内蔵されたものでもよい。
【0047】また、ハイパスフィルタとして、コンデン
サのみからなる構成としてもよい。切離スイッチあるい
は切替スイッチの代わりに、フォトモスリレー、トラン
ジスタ等のスイッチング素子を用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、DSLを利用した高速モデム通信を行える電話
回線に対応できるだけでなく、アナログ電話回線にも対
応でき、端末発呼あるいはノーリンギング通信によるデ
ータ伝送と高速モデム通信との両立を図れる。また、ア
ナログ電話回線からDSLを利用できる電話回線に変更
する場合でも、端末網制御装置を取り替える必要がな
く、しかも既設の配線を使用することができ、汎用性の
高い端末網制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の端末網制御装置の構成
【図2】ハイパスフィルタの回路図
【図3】他のハイパスフィルタの回路図
【図4】ローパスフィルタの回路図
【図5】他のローパスフィルタの回路図
【図6】第2実施形態の端末網制御装置の構成図
【図7】ローパスフィルタの回路図
【図8】オフフック検知回路の構成図
【図9】第3実施形態の端末網制御装置の構成図
【図10】第4実施形態の端末網制御装置の構成図
【図11】他の形態の端末網制御装置の構成図
【図12】アナログ電話回線を利用した通信システムの
構成図
【図13】DSLを利用した通信システムの構成図
【符号の説明】
3 電話回線 6 端末網制御装置 8 POTS機器 11 DSLモデム 24 制御部 26、27 オフフック検知回路 30 ハイパスフィルタ 31、33 ローパスフィルタ 32 切離部 50 切替部 A 主ライン B バイパスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K034 AA01 CC01 CC05 DD01 FF02 FF04 FF05 FF06 JJ11 KK02 5K101 KK20 MM05 SS04 UU04 UU20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル加入者線として利用される電話
    回線を通じてセンター側装置との間でデータ伝送を行う
    通信システムの端末網制御装置であって、電話回線を伝
    送される音声帯域信号を用いてデータ伝送を行うための
    データ通信回路を備え、前記音声帯域信号を用いるアナ
    ログ通信装置および前記音声帯域信号より高い周波数成
    分のDSL通信信号を用いるデジタル通信装置がそれぞ
    れ後方に接続され、前記データ通信回路に対して前記D
    SL通信信号を遮断する遮断手段と、前記データ通信回
    路をバイパスして前記DSL通信信号を通過させる通過
    手段とが設けられたことを特徴とする端末網制御装置。
  2. 【請求項2】 遮断手段として、データ通信回路よりも
    前方にローパスフィルタが設けられ、通過手段として、
    電話回線とデジタル通信装置とを結ぶラインにハイパス
    フィルタが挿入されたことを特徴とする請求項1記載の
    端末網制御装置。
  3. 【請求項3】 端末発呼時に電話回線に対して切り離さ
    れたアナログ通信装置の動作状態を監視する監視手段が
    設けられ、該監視手段よりも前方に、ラインからのDS
    L通信信号を遮断するローパスフィルタが設けられたこ
    とを特徴とする請求項2記載の端末網制御装置。
  4. 【請求項4】 遮断手段として、データ通信回路よりも
    前方にローパスフィルタが設けられ、通過手段として、
    電話回線とアナログ通信装置およびデジタル通信装置と
    を結ぶラインが形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の端末網制御装置。
  5. 【請求項5】 ライン中に、待機時にアナログ通信装置
    の動作状態を監視する監視手段が設けられ、該監視手段
    に対してDSL通信信号の影響を排除する制限素子が前
    記監視手段に並列に接続されたことを特徴とする請求項
    4記載の端末網制御装置。
  6. 【請求項6】 ローパスフィルタよりも後方に、待機時
    にアナログ通信装置の動作状態を監視する監視手段が設
    けられたことを特徴とする請求項4記載の端末網制御装
    置。
  7. 【請求項7】 端末発呼時にラインを電話回線から切り
    離す切離手段と、電話回線に対して切り離されたアナロ
    グ通信装置の動作状態を監視する監視手段とが設けら
    れ、該監視手段よりも前方に、DSL通信信号を遮断す
    るローパスフィルタが設けられたことを特徴とする請求
    項4、5または6記載の端末網制御装置。
  8. 【請求項8】 遮断手段として、データ通信回路よりも
    前方にローパスフィルタが設けられ、通過手段として、
    電話回線とアナログ通信装置およびデジタル通信装置と
    を結ぶラインにハイパスフィルタが設けられ、端末発呼
    時に前記ハイパスフィルタを前記ライン中に挿入した状
    態とし、待機時に前記ハイパスフィルタを前記ラインか
    ら切り離した状態にする切替手段が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の端末網制御装置。
  9. 【請求項9】 ローパスフィルタよりも後方に、待機時
    にアナログ通信装置の動作状態を監視する監視手段が設
    けられたことを特徴とする請求項8記載の端末網制御装
    置。
  10. 【請求項10】 端末発呼時に電話回線に対して切り離
    されたアナログ通信装置の動作状態を監視する監視手段
    が設けられ、該監視手段よりも前方に、ラインからのD
    SL通信信号を遮断するローパスフィルタが設けられた
    ことを特徴とする請求項9記載の端末網制御装置。
  11. 【請求項11】 デジタル加入者線として電話回線を利
    用する場合、データ通信回路からの信号送出レベルが、
    一般の電話回線で利用する場合よりも高く設定されたこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の端末
    網制御装置。
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