JP4052323B2 - 3次元測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象物の3次元形状を非接触で測定する3次元測定システムに関する。
従来において、測定対象物の3次元形状を測定するために、しばしば非接触による3次元測定(3次元計測)が行われる。3次元測定には、レンズ焦点法やステレオ画像法などの受動型と、光レーダ法や光投影法などの能動型とがある。ステレオ画像法では、例えばカメラによって互いに異なる複数の位置から測定対象物を撮影し、得られた複数の画像から三角測量の原理によって、測定対象物上の各点の3次元座標を算出する。また、光投影法では、測定対象物に対して検出光を投射し、測定対象物からの反射光を撮像素子で受光する。検出光としてスリット光を用いたものがスリット光投影法(光切断法ともいう)である。スリット光投影法では、スリット光を偏向して測定対象物を光学的に走査し、測定対象物の表面形状に基づくスリット光の変形の程度から、三角測量の原理によって測定対象物上の各点の3次元座標を算出する。
さて、1つの測定対象物についての完全な3次元形状データを得るには、その測定対象物に対して複数回の3次元測定を行い、得られた複数の3次元形状データを繋ぎ合わせて統合する必要がある。
従来より、3次元測定器による測定対象物の測定は、オペレータによる手動操作によって行われるのが一般である。3次元測定やその他の種々の測定を支援するために、測定対象物の設計情報やCAD情報を参照することも行われている(特許文献1)。
また、被測定物の表面上に設定された複数の計測点に対応した計測経路上の非接触変位計の3次元位置情報を求めることによって表面形状寸法を精度良く測定する装置が提案されている(特許文献2)。
しかし、測定対象物の表面形状によっては、3次元測定器による測定の不可能な部分ができてしまう場合がある。つまり、現実に存在する3次元測定器には、測定可能な画角、分解能、測定精度、1回の測定に要する時間など、それぞれの仕様が定まっている。3次元測定器の仕様によって、測定対象物の全部の表面形状を測定できない場合がある。例えば、測定対象物の表面形状が複雑であったり細い穴が設けられていた場合には、どの方向から測定しても死角(オクルージョン)が発生し、測定できない部位が生じてしまうことがある。従来においては、オペレータの経験や勘によってできる限りの3次元測定を行っているのが現状である。
特開2002ー328952 特公平7ー18698
上に述べたように、測定対象物を3次元測定器で測定する場合に、結局はオペレータのノウハウに依っているのが現状である。そのため、熟練したオペレータが試行錯誤して測定のための最適の位置関係を判断したり、また1箇所の測定のためにオペレータが試行錯誤的に何回も測定を行って時間を費やすことがあった。複数の3次元測定器を使用する場合にはそれぞれについて試行錯誤的に測定を行うこともあった。また、測定のために多くの時間を費やしても結局測定が不可能であったということがあった。
このような時間と労力の無駄が生じるのは、現実に使用可能な3次元測定器によって測定対象物のどこまでが測定可能であるのかが分からず、3次元測定をオペレータのノウハウに頼っているからである。
したがって、本発明の目的は、3次元測定器を用いた測定対象物の測定において、3次元測定器によって測定可能な部位とそうでない部位との判別をオペレータにではなく自動的に行わせることにより、測定に要する時間および労力を削減することである。
本発明に係るシステムは、測定対象物の3次元形状を非接触で測定する3次元測定システムであって、前記測定対象物の位置および姿勢を示す配置情報を取得する手段と、前記測定対象物についてその形状を表す寸法データ、および、材料または表面状態を表す特性情報を含む設計形状情報を当該測定対象物についてのCADデータから取得する手段と、1つまたは複数の3次元測定器についてその性能である測定可能な画角、分解能、測定精度、および当該3次元測定器の寸法形状を含む仕様情報を取得する手段と、取得された前記配置情報、前記設計形状情報、および前記仕様情報に基づいて、前記測定対象物の測定対象部位の表面の反射率または反射光量が所定値の範囲外である場合、または前記測定対象物の測定対象部位に対する3次元測定器による測定方向に干渉物がありかつ当該干渉物を回避することが不可能である場合、または、測定対象部位の公差が3次元測定器の精度および分解能以内でない場合のいずれかの場合に、当該測定対象部位は測定不可能部位であると判別する、判別手段と、判別した前記測定可能部位を出力する出力手段と、を有する。
また、前記出力手段は、前記測定可能部位を表示装置の表示面に表示する。また、前記判別手段は、前記測定可能部位を判別するに当たって、前記3次元測定器によって前記測定可能部位を測定する際の最適の測定条件をも判別し、前記出力手段は、判別した前記最適の測定条件を出力する。
また、前記3次元測定器を移動させて位置決めを行うことの可能なマニピュレータを有し、前記マニピュレータは、前記出力手段から出力される前記最適の測定条件に基づいて制御されるように構成される。
前記設計形状情報として、前記測定対象物のCADデータから得た情報、3次元測定器により測定されて得られたマスター測定形状データ情報などを用いることが可能である。前記特性情報として、前記測定対象物のCADデータから得た情報、ユーザが入力手段を操作することによって入力された情報などを用いることが可能である。
本発明によると、3次元測定器を用いた測定対象物の測定において、測定可能な部位の判別を自動的に行うことにより、測定に要する時間および労力を削減することができる。
図1は本発明に係る3次元測定システム1の構成を示すブロック図である。
図1において、3次元測定システム1は、処理装置11、表示装置12、キーボード13aやマウス13bなどの入力装置13、CADシステム14、制御装置15、およびマニピュレータ16などからなっている。
処理装置11は、処理ユニット(CPU)、RAM、ROM、ハードディスク、各種メディアドライブ装置、および各種ネットワークインタフェース、制御用のインタフェース、その他のインタフェースなどを備える。ハードディスクには、処理のために必要な種々の記憶領域が割り当てられ、本実施形態の特徴である測定対象物Qの3次元測定可能部位の判別のための処理を行うプログラム、判別結果を種々の機器に対して出力するためのプログラム、その他の種々のプログラム、およびデータなどがインストールされている。プログラムまたはデータの一部または全部をROMに記憶させることも可能である。プログラムおよびデータは、必要に応じてRAMにロードされ、処理ユニットによってプログラムが実行される。そのようなプログラムは、種々のメディアから転送し、またはネットワークNWを介してダウンロードすることが可能である。
表示装置12は、LCD、PDP、CRTなどによって、後に述べる種々の画面HG、種々のデータ、画像、メッセージなどを表示面に表示するものである。表示装置12は、1台のみが用いられる場合もあるが、複数台が用いられることもある。また、通常、表示装置12はマルチウインドウの表示が可能である。
入力装置13は、オペレータ(ユーザ)が操作することによって、後述する測定対象物の配置情報、設計形状情報、または特性情報、並びに3次元測定器VDの仕様情報(特性情報)などを入力することが可能である。なお、3次元測定器VDは、1台とは限らず、複数台が用いられることがある。
これら、処理装置11、表示装置12、および入力装置13として、いわゆるパーソナルコンピュータを用いることが可能である。
CADシステム14は、種々の機械装置、製品、実用品、その他の物品についてのCADデータを作成しまたは蓄積するものである。つまり、CADデータには、物品についての設計図面および寸法データなどの設計形状情報の他、物品を構成する各部に用いられる材料、材質、各部の表面粗さ、寸法公差などの特性情報が含まれている。CADシステム14は、処理装置11とネットワークNWを介して接続されており、処理装置11の要求に応じて、それらのCADデータの全部または一部を処理装置11に転送することが可能である。なお、CADデータは、ネットワークを介さずに、ファイルベースでの受け渡しも可能である。
制御装置15は、処理装置11からの指令に基づいてマニピュレータ16を制御する。つまり、処理装置11は、測定対象物Qの3次元測定可能部位の判別を行うに際し、3次元測定器VDによって測定可能部位を測定(計測)する際の最適の測定条件をも判別することが可能である。3次元測定器VDが複数台ある場合には、それぞれの3次元測定器VDについて、測定可能部位の判別、および最適の測定条件の判別が必要に応じて行われる。
制御装置15は、処理装置11から最適の測定条件を示す信号を取得し、その信号に基づいてマニピュレータ16を制御することが可能である。マニピュレータ16は、そのアームの先端部の所定の位置に3次元測定器VDが取り付けられたときに、3次元測定器VDを移動させて位置決めを行うことが可能である。3次元測定器VDは、位置決めされた位置において、処理装置11からの指令に応じて3次元測定を実行する。
制御装置15は、また、測定対象物Qの位置および姿勢を示す配置情報HJなどを入力するための入力部、配置情報HJを設定しておくための配置情報記憶部などを有する。
図1において、測定対象物Qは、3次元測定のために、所定の位置に所定の姿勢でセットされる。通常、測定対象物Qの底面を下にしてステージの上にセットされる。測定対象物Qの配置情報HJは、測定対象物Qをセットしたオペレータが、入力装置13または制御装置15の入力部などから入力することも可能である。また、測定対象物Qをセットする際の位置決め装置が万全である場合には、その位置決め装置に応じて配置情報HJを予め制御装置15に設定しておくことが可能である。また、図示しない測定器によって大まかな測定を行うことによって自動的に配置情報HJを取得し、適当なインタフェースを介して処理装置11に転送することも可能である。
3次元測定器VDは、上のようにセットされた測定対象物Qの3次元測定を行い、各部の3次元形状データSDを取得する。その測定に当たって、制御装置15によって制御されるマニピュレータ16によってその位置および姿勢が決定され、測定が行われる。測定された3次元形状データSDは、適当なインタフェースを介して処理装置11に入力され、または他の適当なコンピュータに入力される。
なお、測定対象物Qの3次元測定に当たり、マニピュレータ16を使用することなく、オペレータが3次元測定器VDを持って、手動でその位置および姿勢を決め、測定を実行することも可能である。その場合には、オペレータは、表示装置12の表示面に表示される測定可能部位を示す画面HGを見て、3次元測定器VDの位置および姿勢を決定する。
図2は処理装置11の機能的な構成を示すブロック図である。
図2において、処理装置11には、配置情報格納部21、設計形状情報格納部22、特性情報格納部23、測定器仕様情報格納部24、測定許容時間格納部25、判別部26、測定可否出力部27、および測定条件出力部28などが設けられる。
配置情報格納部21には、測定対象物Qの配置情報HJが取得されて格納される。上に述べたように、配置情報HJは、入力装置13または制御装置15などから取得することが可能である。配置情報格納部21には、基本的には、現にセットされた測定対象物Qの配置情報HJが格納されることとなる。
設計形状情報格納部22には、測定対象物Qの設計形状情報KJが取得されて格納される。設計形状情報KJは、CADシステム14から所定のデータを転送することによって取得することが可能である。また、3次元測定器VDによって測定対象物Qを3次元測定することによって取得することも可能である。さらに、図示しない別の3次元測定器によって測定対象物Qを3次元測定することによって取得することも可能である。このように、3次元測定器によって得られたマスター測定形状データ情報を設計形状情報KJとして用いることが可能である。
特性情報格納部23には、測定対象物Qの特性情報TJが取得されて格納される。特性情報TJは、上に述べたように、材料、材質、表面粗さ、色、表面の反射率、透過率、寸法公差、寸法精度などである。特性情報TJは、CADシステム14から所定のデータを転送することによって取得することが可能である。また、入力装置13から入力することも可能である。
測定器仕様情報格納部24は、3次元測定器VDの仕様情報SJ、つまり、3次元測定器VDにより測定可能な画角、分解能、測定精度、1回の測定に要する時間、3次元測定器VDの寸法形状などを格納する。仕様情報SJは、また、測定器特性情報と言い替えることも可能である。仕様情報SJは、3次元測定器VDからそれらに関連するデータを転送することによって取得可能である。また、入力装置13から入力することも可能である。
測定許容時間格納部25は、測定対象物Qを3次元測定器VDで測定するに当たり、測定に許される測定許容時間KT、または測定に許容される測定許容回数KKを格納する。測定許容時間KTまたは測定許容回数KKは、オペレータが入力装置13から入力して設定することが可能である。また、CADシステム14が所有する測定対象物Qについての種々の情報に基づいて、測定許容時間KTまたは測定許容回数KKを自動的に算出しまたは決定するようにしてもよい。
なお、設計形状情報格納部22および特性情報格納部23には、複数の測定対象物Qについての設計形状情報KJおよび特性情報TJを格納することが可能である。また、測定器仕様情報格納部24には、複数の3次元測定器VDについての仕様情報SJを格納することが可能である。測定許容時間格納部25には、複数の3次元測定器VDまたは複数の測定対象物Qについての測定許容時間KTまたは測定許容回数KKを格納することが可能である。
判別部26は、配置情報HJ、設計形状情報KJ、特性情報TJ、仕様情報SJ、および、測定許容時間KTまたは測定許容回数KKに基づいて、測定対象物Qの表面形状について、3次元測定器VDによる測定可能部位KBを判別する。つまり、測定対象物Qについて、測定可能部位KBおよび測定不能部位HBを示すことが可能である。測定可能部位KBの判別とともに、その最適の測定条件SCの判別も行われ、測定可能部位KBについて最適の測定条件SCを示すことが可能である。
測定可否出力部27は、判別部26で判別された測定可能部位KBおよび測定不能部位HBについての情報を、表示装置12、制御装置15、その他の機器などに出力する。測定条件出力部28は、測定条件SCについての情報を、同様に外部の機器に出力する。
次に、処理装置11における判別処理を中心にして、3次元測定システム1の動作、操作、および処理の手順、並びに作用などを説明する。
図3は処理装置11が実行する3次元測定の可能部位判別処理を示すフローチャート、図4は判別パラメータ算出処理を示すフローチャート、図5は干渉回避処理を示すフローチャート、図6は干渉回避処理の様子を示す図、図7は測定可否判別の例を示す図である。
図3に示す測定可能部位判別処理は、測定対象物Qの各部位(測定部位BU)単位で実行される。なお、測定対象物Qの部位とは、例えばCADデータのプリミティブ(要素)などである。
図3において、まず、判別パラメータ算出処理を行って判別パラメータを算出する(#11)。次に、3次元測定器VDによる測定対象物Qへの測定方向を、測定対象物Qの表面における法線方向に設定する(#12)。測定対象物Qの測定対象となっている部位が底面であるか否かを判別する(#13)。測定対象部位が底面である場合には(#13でイエス)、測定不可能であると判別する(#21)。
底面以外である場合には(#13でノー)、特性情報TJに基づいて、その部位の表面の反射率HRが基準値SV1よりも低いかどうかを判別する(#14)。基準値SV1よりも低い場合には(#14でイエス)、測定不可能であると判別する(#21)。
反射率HRが基準値SV1よりも高い場合には、同じ部位の正反射率SRが基準値SV2よりも高いか否かを判別する(#15)。基準値SV2よりも高い場合には(#15でイエス)、測定不可能であると判別する(#21)。
次に、3次元測定器VDによる測定方向に干渉物がないか否かを判別する(#16)。干渉物があれば、干渉回避処理を実行する(#18)。干渉回避処理によっても回避不可能であれば(#19でノー)、測定不可能であると判別する(#21)。
干渉物がない場合(#16でノー)、および干渉物があっても回避可能である場合には(#19でイエス)、特性情報TJおよび仕様情報SJに基づいて、測定対象部位の公差が3次元測定器VDの精度および分解能以内であるか否かを判別する。つまり、測定対象部位の寸法が公差の範囲に入っているか否かを3次元測定器VDの精度および分解能で測定可能であるか否かを判別する(#17)。ステップ#17でイエスであれば、測定可能であると判別する(#20)。
図4に示す判別パラメータ算出処理によって、各部位の判別パラメータHPが算出される。判別パラメータHPとは、例えば、測定対象物Qの測定対象部位における、形状の法線ベクトル、表面の反射率HR、正反射の量、法線ベクトルに対する測定限界角度などである。ここでは、法線ベクトル、測定限界角度、反射率、および正反射について計算を行うことを想定する。
設計形状情報KJに基づく測定対象物Qの形状データから、法線ベクトル(n)を計算する(#31)。仕様情報SJに基づいて、3次元測定器VDの基線長情報、画角、測定距離から、測定対象物Qの法線方向に対する測定限界角度を計算する(#32)。特性情報TJに基づく測定対象物Qの色から、当該部位の表面の反射率を求める(#33)。この場合に、例えば、色と反射率との変換テーブルを設けておき、変換テーブルから特性情報TJに基づく当該部位の色に対応する反射率または受光光量を読み出すようにすればよい。また、色と反射率との変換のための変換式によって反射率または受光光量を算出してもよい。
例えば、3次元測定器VDの投射光源(レーザー光、スリット光など)の分光強度、測定対象物Qの分光反射率、拡散特性、および、測定対象物Qと3次元測定器VDとの距離および方向などの位置関係などから受光光量(受光強度)を求め、求められた受光光量が3次元測定器VDの仕様情報SJにより決まる所定の値よりも大きい場合に測定可能であると判別する。
次に、受光光量の計算例について説明する。
まず、測定対象物Qの該当する測定部位BUを試料として、試料の表面での拡散反射特性をf(θ,φ)とする。但し、φは試料面への入射光(投射光)の入射角度、θは試料面での反射光の反射角度である。これらθ,φは、図22のように表される。
試料面の分光反射率特性をρ(λ)とする。ここでは、簡単のために試料素材で決定するものとする。
3次元測定器VDの投光部(Source) の特性に関し、相対分光分布をs(λ)とし、相対強度をPとする。また、受光部(Dtector)の分光応答度特性をD(λ)とする。受光部と試料との間の距離をdとする。投光部の光源をレーザーとすると、光源から試料までの距離dによる減衰は無視でき、反射光の距離減衰のみを考慮すると、受光光量A(φ,θ)は次の式(1)式で示される。
ここで、kは定数である。
試料と3次元測定器VDとの配置関係が図23に示されている。これらの関係から受光光量A(φ,θ)を求めることができる。
実際の実現時には、P、s(λ)、D(λ)は、装置関数として決まるので、様々な種類の試料(材質や表面状態)について、f(θ,φ)、ρ(λ)を測定してデータを得ておき、データベース化しておけばよい。つまり、試料である測定対象物Qの測定可否を事前に判別する場合に、評価したい3次元測定器VDと測定対象物Qとの位置関係において、3次元測定器VDの投光部および受光部の配置(距離)と測定対象物Qの測定部位BUとの位置関係によって、φ,θ,dが決まるので、試料の材質によって予め求められているρ(λ)のデータを用いることにより、受光光量A(φ,θ)を推定することができるのである。
図4に戻って、測定対象物Qの正反射の量は、式(1)の入射角度と反射角度を同一にすることで求められるので、これを基に正反射の量を算定する(#34)。
なお、測定対象物Qの表面粗さから正反射の量を算定してもよい。その場合において、表面粗さと正反射の量との変換テーブル、または変換式などを用いることが可能である。表面粗さは、JISで規定される各種のパラメータの値、三角記号、その他のパラメータなどで示すことが可能である。表面粗さに応じて、表面の拡散特性が影響を受ける。
なお、測定対象物Qの表面の反射率、および正反射の量については、オペレータが手動で入力することも可能である。
また、3次元測定器VDの死角とは、3次元測定器VDの配置は可能であるが測定方向に干渉部位が存在することを示す。死角の判定方法として、3次元測定器VDの光学情報、例えば、測定光源であるレーザー光の射出位置、レンズ中心、受光素子の位置などから、レーザーベクトル(投光ベクトル)および視線ベクトル(受光素子がその位置を見ている方向)を計算することが可能である。この2つのベクトルに測定対象部位以外の部位が存在する場合は、死角であると判定する。
図5および図6を参照して、まず、判別パラメータHPから測定限界角度αを取得する(#41)。測定限界角度αによって、測定限界方向、つまり法線方向から測定限界角度αだけ傾斜した方向が得られる。測定許容回数KKまたは測定許容時間KTから、ループ回数Nを求める(#42)。
法線ベクトル(n)と測定限界方向(LIMIT)との差を示す探索方向ベクトル(Vs)をN分割し、これをベクトルvsとする(#43)。ベクトルvsは、干渉回避のための探索における1回当たりの変化分ベクトルである。法線ベクトル(n)に変化分ベクトルvsを加える毎に、チェックすべき測定方向ベクトルが得られる。
そこで、変数iを「1」に初期設定し(#44)、変数iがN以上になるかまたは干渉物がなくなるまで以下のループを繰り返す(#45〜49)。すなわち、測定方向ベクトル(n+i×vs)に干渉物または干渉する部位が存在するか否かを判別する(#45)。干渉物が存在する場合には、変数iをインクリメントし(#46)、変数iがNに達するまで繰り返す(#47)。3次元測定器VDの死角ではない場合、および3次元測定器VDの位置に干渉する部位がない場合には、ループを抜けてそのときの測定方向ベクトル(n+i×vs)を測定方向として確定する。
このようにして、測定対象物Qの各部位の3次元測定が可能であるか否かを判別し、可能である場合にその測定方向を決定する。ここで決定された測定方向は、法線方向に最も近い方向であるので、最適の測定方向、つまり最適の測定条件であるといえる。
図7(A)(B)に示すように、基線長の互いに異なる2つの3次元測定器VD1,2があるとする。そこで、図7(A)に示すように基線長の長い3次元測定器VD1で測定する場合には、穴ANの測定において他の部位が干渉してしまい、測定不可能である。これに対して、図7(B)に示すように基線長の短い3次元測定器VD2で測定する場合には、穴ANの底まで測定が可能である。このように、複数の3次元測定器VDの仕様情報SJを取得して測定器仕様情報格納24に格納しておくことによって、穴ANの大きさまたは形状など、測定対象物Qの部位の形状寸法に応じて使用する3次元測定器VDを選択することができ、より短時間でより精度の高い測定を行うことが可能となる。
次に、3次元測定器VDが複数台ある場合の優先度を決定する方法の例を説明する。例えば、第1および第2の2つの3次元測定器VD1,2があるとする。その場合に、まず、第1の3次元測定器VD1で測定可否判別を実行し、その判別結果を保持する。次に、第2の3次元測定器VD2で測定可否判別を実行する。そして、第2の3次元測定器VD2で測定可能と判別された部位(領域)が、既に第1の3次元測定器VD1で測定可能と判別されている場合に、それぞれの1回の測定当たりの測定可能領域の大きさを比較し、測定可能領域の大きい方を用いることとする。測定可能領域の大きさが同じである場合には、測定精度の高い3次元測定器VDを用いることとする。なお、測定可能領域の大きさは、仕様情報SJから得られる画角、または被写界深度などから計算することが可能である。
次に、測定条件SCの決定方法について、順番に説明する。測定条件SCには、3次元測定器VDによる測定位置および3次元測定器VDの姿勢を含む。
(1) 全ての3次元測定器VDについて、測定可否判別を行う。
(2) 同一の3次元測定器VDでの測定可能領域を取得し、その領域に対応する測定条件設定済み情報を用意し、それを「測定条件未設定」に設定しておく。
(3) 測定条件設定済み情報が「測定条件未設定」の測定可能領域(以下、「未設定領域」という)から、測定可否判別の際に干渉回避処理を通らなかった候補点を1点抽出する。
(4) 抽出した候補点についての最適な測定条件を検出する。
(5) その測定条件で測定される周辺領域を検出する。
(6) 周辺領域に含まれる未設定領域の大きさがしきい値以上になったら、測定条件を出力し、この測定条件で測定される領域に対し、測定条件設定済み情報に「測定条件設定済」を設定し、上の(3)に戻る。未設定領域の大きさがしきい値以下である場合、つまり一定の大きさに満たない場合には、候補点の近傍点について最適な測定条件とその条件での周辺領域の大きさを計算し、最大の点を新たな候補点として上の(4)に戻る。なお、しきい値として、出力された測定条件数に反比例するような値を設定することが可能である。設定済みの領域が増えるとしきい値を満たさないケースが頻発するおそれがある。
(7) 全ての測定可能領域での測定条件設定済み情報に「測定条件設定済」が設定されると、処理を終了する。なお、測定条件設定済み情報に対応する測定条件のIDも併せ持つこととする。最初に「測定条件設定済」と設定されたときのIDを優先する。
次に、測定可否の表示方法の例を説明する。
(1) 表示装置12が複数台用いられる場合には、例えば、そのうちの1台に、測定可能部位KBおよび測定不能部位HBを含む測定可否情報を色分けして表示する。そのときに、3次元測定器VDが複数台ある場合にいずれの3次元測定器VDを使用するかをも表示する。他の1台の表示装置12には、3次元測定器VDによって実際に測定を行った結果を表示する。
これによって、測定可能部位KBと測定不能部位HBとがオペレータに予め分かり、オペレータが手動で測定を行う場合にその段取りが容易となるとともに、測定不能部位HBの測定のために無駄な努力をすることがなくなって測定の時間短縮が図られる。また、測定対象物Qの測定をどこまで行ったのかが一目瞭然となり、これによっても測定の時間短縮が期待できる。
なお、複数台の表示装置12を用いる代わりに、1台の表示装置12でマルチウインドウ表示した場合も同様の効果が望める。
(2) 特性の互いに異なる複数台の3次元測定器VDが使用可能な場合に、それぞれの部位についてどの3次元測定器VDを使用すべきか、また、いずれの3次元測定器VDでも測定不可能な部位であるかを、色分けして表示する。また、文字によるメッセージやグラフィック表示などで示す。これによって、効率的に測定を行うことができる。
次に、具体例について説明する。具体例1〜5については、3次元測定器VDによる実際の測定をオペレータが手動で行うとし、具体例6については、マニピュレータ16を使用して自動で行うものとした。しかし、これに係わらず、それぞれの例において、手動または自動のいずれの測定に対しても適用可能である。
〔具体例1〕
図8は具体例1で用いる測定対象物Q1の形状を示す図、図9は測定対象物Q1の法線ベクトルを示す図、図10は穴である測定部位BU2の測定可否判別の様子を示す図、図11は穴である測定部位BU3の測定可否判別の様子を示す図、図12は測定対象物Q1についての測定可否判別結果を表示した測定可否判別画面HG1を示す図である。
具体例1において、説明を簡便にするため、測定対象物Q1の形状は2次元的に示されている。他の具体例についても同様である。
図8に示すように、測定対象物Q1において、測定部位BU1,2,3…が示されている。このうち、測定部位BU2,3は穴ANである。
測定には1台の3次元測定器VD1を用いる。使用する3次元測定器VD1について、取得した仕様情報SJは次のとおりである。
分解能:0.1mm。精度:0.1mm。測定距離:600mm。正反射が80%以上の場合には測定不可能。測定光源に対する反射率が10%以上で測定可能。3次元測定器VD1の大きさ。光学情報として、基線長:250mm、レンズ中心、光源位置、画角:32mm×240mm、投光光源の色:赤色。
測定対象物Q1の設計形状情報KJは、例えば、3次元CADデータから取得し、または3次元測定器で測定したマスター形状データから取得する。
また、測定対象物Q1の特性情報TJは次のとおりである。
色:白で反射率80%。表面粗さより、拡散反射すると計算される表面仕上げ。公差:全ての部位で0.2mm。
これらの特性情報TJを、3次元CADデータから取得し、またはオペレータがマニュアルであらかじめ入力しておく。
まず、判別パラメータHPを計算する。判別パラメータHPとして、法線ベクトルを求める。図9には法線ベクトルが矢印で示されている。
3次元測定器VD1の仕様情報SJに基づいて、測定限界角度αを計算する。この例では、分解能、画角、基線長、測定距離から、測定限界角度αを45度と計算する。測定対象物Q1の色が白で80%であること、および投光光源の色が赤色であることから、反射率が80%であると算定する。測定対象物Q1の表面粗さから、拡散反射であると算定する。
これで判別パラメータHPの計算を終了し、次に測定可否の判別を行う。
まず、底面に関しては測定不可能と判別する。次に測定対象物Q1の右上方から測定を開始するとして、図8に示す測定部位BU1については、次のことから測定可能部位KBであると判別する。
(1)3次元測定器VD1の死角になっていない
(2)測定方向(法線方向)に干渉する部位が存在しない
(3)3次元測定器VD1の配置位置に干渉する部位が存在しない
(4)測定対象物Q1の反射が基準値(10%)より高い
(5)正反射が基準値(正反射80%)より低い(拡散反射)
(6)公差(0.2mm)に対して、分解能(0.1mm)および精度(0.1mm)が足りている。なお、通常、公差に対して、分解能および精度が半分の値であれば測定可能である。
その他、穴である測定部位BU2,3以外の部位については、同様の判別で測定可能部位KBであると判別できる。以下において、穴である測定部位BU2,3についての測定可否判別を説明する。
図10に示すように、穴である測定部位BU2に関しては、側面および底面とも、3次元測定器VD1をどのように配置しても3次元測定器VD1の死角となるため、測定不能部位HBであると判別する。
次に、図11に示すように、穴である測定部位BU3についての測定可否判別を行う。
測定部位BU3については、次のことから測定可能部位KBであると判別する。
(1)3次元測定器VD1の死角になっていない
(2)測定方向(法線方向)に干渉する部位が存在しない
(3)3次元測定器VD1の配置位置に干渉する部位が存在しない
(4)測定対象物Q1の反射が基準値(10%)より高い
(5)正反射が基準値(鏡面反射がとれない)より低い(拡散反射)
(6)公差(0.2mm)に対して、分解能(0.1mm)および精度(0.1mm)が足りている。
測定部位BU3に関して、3次元測定器VD1の理想的な配置では、3次元測定器VD1が測定対象物Q1の別の部位が干渉する。そのため、干渉回避処理によって測定可否を判定する。
すなわち、図11に示すように、3次元測定器VD1の位置を法線方向(n)から測定限界方向(LIMIT)までの45度の範囲で探索を行う。その結果、干渉部位がなく測定可能であることが判明したので、側面も測定可能であると判別する。
これらの判別結果などが、測定可否出力部27および測定条件出力部28から出力される。図12に示すように、表示装置12の表示面には、出力された判別結果に基づいて、測定対象物Q1の測定可能部位KBおよび測定不能部位HBが表示される。
図12では、測定可否判別画面HG1において、測定可能部位KBと測定不能部位HBとが異なる色で表示される。その場合に、例えば、測定可能部位KBは青色で、測定不能部位HBは赤色で表示される。
オペレータは、測定可否判別画面HG1を見ることによって、3次元測定器VD1によって測定可能な部位と測定が不可能な部位とを容易に判別することができ、測定時間の短縮につなげることができる。
〔具体例2〕
次に、具体例2として、上の具体例1で想定した3次元測定器VD1と、これとは別の3次元測定器VD2とを使用して、図8に示す測定対象物Q1の測定可能領域を計算する例を説明する。
図13は測定対象物Q1についての測定可否判別画面HG2を示す図である。
3次元測定器VD2の仕様情報SJは次のとおりである。
分解能:0.1mm。精度:0.15mm。測定距離:600mm。正反射率が80%以上の場合には測定不可能。測定光源に対する反射率が10%以上で測定可能。3次元測定器VD2の大きさ。光学情報として、基線長:50mm、レンズ中心、光源位置、画角:80mm×60mm、投光光源の色:赤色。
まず、測定対象物Q1の底面に関しては、測定不可能と判別する。次に、測定対象物Q1の測定部位BU1,3についての測定は、3次元測定器VD1については具体例1と同じ方法で行う。3次元測定器VD2についても、同様に判別を行うことによって、測定可能部位KBであると判別される。そこで、上に説明した「優先度を決定する方法」に沿って、画角の広い3次元測定器VD1による測定を優先させる。
穴である測定部位BU2については、3次元測定器VD1を用いた場合には、具体例1と同様に、穴の側面および底面とも3次元測定器VD1をどのように配置しても死角となるために測定不可能と判別する。
しかし、3次元測定器VD2を用いる場合には、その基線長が短いので、図7(B)に示すように、穴の部分が死角になることがなく、測定可能である。
以上のことから、2つの3次元測定器VD1,2を用いた場合には、底面を除いて測定対象物Q1の全周を測定することが可能である。
図13に示すように、表示装置12の表示面には、測定対象物Q1の測定可能部位KBおよび測定不能部位HBが表示されるとともに、測定可能部位KBについては、いずれの3次元測定器VD1,2を用いて測定すればよいかが示される。
図13では、測定可否判別画面HG2において、3次元測定器VD1によって測定可能な測定可能部位KB1、3次元測定器VD2によって測定可能な測定可能部位KB2、および測定不能部位HBが、互いに異なる色で表示される。その場合に、例えば、測定可能部位KB1は青色で、測定可能部位KB2は緑で、測定不能部位HBは赤色で表示される。
〔具体例3〕
次に、具体例3として、1つの3次元測定器VD1を用い、そのレンズの種類を変更することによって仕様を変更した場合の例について説明する。ここでは、レンズの交換によって、画角および精度を変更した場合について説明する。画角の広いレンズをワイド、狭いレンズをテレと言うこととする。
分解能および精度:ワイドでは0.2mm、0.2mm、テレでは0.05mm、0.これ以外の仕様情報SJは具体例1と同じである。
図14は具体例3で用いる測定対象物Q2を示す図、図15は測定対象物Q2についての測定可否判別画面HG3を示す図である。
図14に示すように、測定対象物Q2は、長方形の周囲の1か所に小さなリブRBが突出している。測定対象物Q2の特性情報TJには、各測定部位BUの公差を含み、指定なしで0.5mm、リブRBの部分0.1mmとする。それ以外の特性は具体例1と同じである。
画角は、ワイドの場合に400×320mm、テレの場合に100×80mmである。
まず、測定対象物Q2の底面に関しては測定不可能と判別する。次に、測定対象物Q2の形状の判定より、干渉および面状態などの判定において測定可能と判別される。リブRBの部分については、測定対象物Q2に設定された公差0.1mmに対し、ワイドでは測定機の精度および分解能が0.2mmであり、これでは不十分であるため、ワイドレンズでは測定不可能と判別する。テレレンズでは、公差0.1mmに対し、精度および分解能が0.05mmであるので測定可能と判別する。
それ以外の部分については、ワイドレンズでもテレレンズでも測定可能であるが、「優先度を決定する方法」に沿って、1回当たりの測定の面積の大きいワイドレンズを用いて測定することとする。
このように、リブRBの部分のみをテレレンズを用い、それ以外の部分をワイドレンズを用いることで、公差判定に耐え得る測定結果を得ることができる。
図15に示すように、測定対象物Q2についての測定可否判別画面HG3において、ワイドによる測定可能部位KB3が青色で、テレによる測定可能部位KB4が緑色で示されている。
〔具体例4〕
次に、具体例4として、測定部位BUに応じて鏡面反射があったり表面色が異なったりする例について説明する。
図16は具体例4で用いる測定対象物Q3を示す図、図17は測定対象物Q3についての測定可否判別画面HG4を示す図である。
3次元測定器VD1の仕様情報SJは具体例1と同様である。測定対象物Q3の特性情報TJは、基本的には具体例1と同じであるが、次の点で異なる。
すなわち、測定部位BU4:鏡面反射(正反射率95%)、測定部位BU5:表面色が黒(反射率5%)。
まず、底面に関しては測定不可能と判別する。測定部位BU4については、正反射判定において測定不可能と判別する。つまり、3次元測定器VD1は正反射率が80%以上の場合には測定不可能である。測定部位BU5については、反射率判定において測定不可能と判別する。つまり、3次元測定器VD1は、反射率が10%以上の場合に測定可能であるに対し、反射率が5%であるからである。それ以外の測定部位BUについては、反射率、正反射量、干渉がないこと、精度など、全ての条件が満たされるので、測定可能であると判別する。
図17に示すように、測定対象物Q3についての測定可否判別画面HG4において、測定可能部位KBが例えば青色で、測定不能部位HBが例えば赤色で、それぞれ示されている。
〔具体例5〕
次に、具体例5として、測定許容回数KKを判別に使用する例について説明する。
図18は具体例5で用いる測定対象物Q4を示す図、図19は測定対象物Q4についての測定可否判別画面HG5を示す図である。
3次元測定器VD1の仕様情報SJは具体例1と同様である。測定対象物Q3の形状は、図18に示すように円柱形状であり、特性情報TJは基本的には具体例1と同じである。
設計形状情報KJなどに基づいて、干渉の有無、表面の状態などが判定され、これらについては測定可能と判別される。測定対象物Q4について、円柱の側面および上面の3次元形状データSDを切れ目なく取得しようとした場合には、横方向からの測定が8回、上方向からの測定が1回、計9回の測定が必要である。
ここでは、測定許容回数KKとしてオペレータが7回と指定した場合について説明する。測定許容回数KKが7回と指定された場合には、7回の測定によって測定対象物Q4の底面を除く全体の表面形状がある程度把握できるような3次元測定器VD1の配置を計算し、それによる測定可能領域を出力する。具体的には次の手順で処理を行う。
(1) 測定可否判別を行う。この例では、底面以外は全て測定可能である。
(2) 測定可能領域情報を出力する。
(3) 測定条件についての計算を行い、得られた測定条件に基づいて、1回の測定での測定領域が大きい順番に並べ替える。測定条件についての計算に際しては、上に述べた測定条件SCの決定方法に沿って行う。
(4) 測定許容回数KKの範囲内で測定領域の大きさ(面積)の和を最大にする測定条件を決定する。
(5) 決定された測定条件に対応する測定可能領域を最終的な測定可能部位KBとして出力する。
なお、測定許容回数KKではなく、測定許容時間KTが設定された場合には、3次元測定器VD1で1回の測定に要する時間に基づいて測定許容回数KKを概算で求め、その後上と同様の処理を行えばよい。
図19に示すように、測定対象物Q4についての測定可否判別画面HG5において、底面および側面の一部が測定不能部位HBとして表示され、他の部分は測定可能部位KBとして表示される。つまり、測定許容回数KKを7回と設定したので、側面の一部でデータ欠損が出ることとなる。
この場合に、オペレータが測定許容回数KKを優先させることを選択した場合には、一部のデータ欠損はあるが、測定可否判別画面HG5で表示された測定可能部位KBに基づいて3次元測定器VD1の位置および姿勢を決定して測定を行う。また、オペレータがデータ欠損のないように測定することを選択した場合、例えば、測定許容回数KKを9回に設定し直した場合には、変更された測定許容回数KKに基づいて再度処理が行われる。この場合には、底面を除く測定対象物Q4の全表面が測定可能部位KBとなる。
〔具体例6〕
次に、具体例6として、マニピュレータ16を用いて自動測定を行う場合について説明する。
図20は具体例6において表示される測定手順画面HG6を示す図、図21は自動測定によって得られて統合された3次元形状データSDを示す図である。
3次元測定器VD1の仕様情報SJおよび測定対象物Q1は、具体例1の場合と同じである。したがって、測定対象物Q1の底面および穴である測定部位BU2については測定不能部位HBとなる。
上に述べた測定条件SCの決定方法に沿って、測定条件が計算される。得られた測定条件に基づいて、3次元測定器VD1の移動距離が小さくなるように、つまり測定が短時間で行われるように、測定対象物Q1の各測定部位BUに対する測定の順番が決定される。図20において、丸で囲んだ数字が測定順位であり、矢印の方向が測定方向である。
図20に示すように、測定は、測定部位BU1から開始され、測定不能部位HBを除いて、順次、図の右回りに沿って実行される。なお、図示は省略したが、測定手順画面HG6には3次元測定器VD1の測定位置も表示される。
図21に示すように、穴である測定部位BU2および底面を除いて、測定対象物Q1の表面が測定されていることが分かる。
なお、測定対象物Q1の底面を測定したい場合には、適当なマニピュレータを用いて測定対象物Q1を持ち上げるか、または、測定対象物Q1を上下逆さまにし、または横にした、または斜めにするなど、測定対象物Q1の姿勢を変えればよい。
上に述べた実施形態によると、3次元測定器VDを用いて測定対象物Qの3次元測定を行うに際し、測定可能な部位の判別を自動的に行うことにより、測定に要する時間および労力を削減することができる。
上に述べた実施形態において、制御装置15およびマニピュレータ16を設けることなく、表示装置12に表示することのみとしてもよい。その他、処理装置11、表示装置12、入力装置13、制御装置15、マニピュレータ16、および3次元測定システム1の全体または各部の構造、構成、回路、形状、寸法、個数、材質、処理内容または処理順序、画面HGの内容などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、種々の測定対象物について3次元形状を非接触で測定するための3次元測定システムとして利用可能である。
本発明に係る3次元測定システムの構成を示すブロック図である。 処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。 3次元測定の可能部位判別処理を示すフローチャートである。 判別パラメータ算出処理を示すフローチャートである。 干渉回避処理を示すフローチャートである。 干渉回避処理の様子を示す図である。 測定可否判別の例を示す図である。 具体例1で用いる測定対象物の形状を示す図である。 測定対象物の法線ベクトルを示す図である。 穴である測定部位BU2の測定可否判別の様子を示す図である。 穴である測定部位BU3の測定可否判別の様子を示す図である。 測定対象物についての測定可否判別画面を示す図である。 測定対象物についての他の測定可否判別画面を示す図である。 具体例3で用いる測定対象物を示す図である。 測定対象物についての他の測定可否判別画面を示す図である。 具体例4で用いる測定対象物を示す図である。 測定対象物についての他の測定可否判別画面を示す図である。 具体例5で用いる測定対象物を示す図である。 測定対象物についての他の測定可否判別画面を示す図である。 具体例6において表示される測定手順画面を示す図である。 自動測定によって得られた3次元形状データを示す図である。 測定対象物への入射角度と反射角度との関係を示す図である。 測定対象物と3次元測定器との配置関係の例を示す図である。
符号の説明
1 3次元測定システム
11 処理装置(判別手段)
12 表示装置(出力手段)
13 入力装置(配置情報を取得する手段、仕様情報を取得する手段、設計形状情報を取得する手段、特性情報を取得する手段)
14 CADシステム(設計形状情報を取得する手段、特性情報を取得する手段)
15 制御装置(配置情報を取得する手段)
16 マニピュレータ
21 配置情報格納部(配置情報を取得する手段)
22 設計形状情報格納部(設計形状情報を取得する手段)
23 特性情報格納部(特性情報を取得する手段)
24 測定器仕様情報格納部(仕様情報を取得する手段)
25 測定許容時間格納部(測定許容時間または測定許容回数を取得する手段)
26 判別部(判別手段)
27 測定可否出力部(出力手段)
28 測定条件出力部(出力手段)
VD 3次元測定器
Q 測定対象物
HJ 配置情報
KJ 設計形状情報
TJ 特性情報
SJ 仕様情報
KT 測定許容時間
KK 測定許容回数
KB 測定可能部位
HB 測定不能部位

Claims (5)

  1. 測定対象物の3次元形状を非接触で測定する3次元測定システムであって、
    前記測定対象物の位置および姿勢を示す配置情報を取得する手段と、
    前記測定対象物についてその形状を表す寸法データ、および、材料または表面状態を表す特性情報を含む設計形状情報を当該測定対象物についてのCADデータから取得する手段と、
    1つまたは複数の3次元測定器についてその性能である測定可能な画角、分解能、測定精度、および当該3次元測定器の寸法形状を含む仕様情報を取得する手段と、
    取得された前記配置情報、前記設計形状情報、および前記仕様情報に基づいて、前記測定対象物の測定対象部位の表面の反射率または反射光量が所定値の範囲外である場合、または前記測定対象物の測定対象部位に対する3次元測定器による測定方向に干渉物がありかつ当該干渉物を回避することが不可能である場合、または、測定対象部位の公差が3次元測定器の精度および分解能以内でない場合のいずれかの場合に、当該測定対象部位は測定不可能部位であると判別する、判別手段と、
    判別した前記測定可能部位を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする3次元測定システム。
  2. 前記出力手段は、前記測定可能部位を表示装置の表示面に表示する、
    請求項記載の3次元測定システム。
  3. 前記判別手段は、前記測定可能部位を判別するに当たって、前記3次元測定器によって前記測定可能部位を測定する際の法線方向に最も近い方向を最適の測定方向として判別し、
    前記出力手段は、判別した前記最適の測定方向を出力する、
    請求項1または2記載の3次元測定システム。
  4. 前記3次元測定器を移動させて位置決めを行うことの可能なマニピュレータを有し、
    前記マニピュレータは、前記出力手段から出力される前記最適の測定条件に基づいて制御されるように構成されている、
    請求項記載の3次元測定システム。
  5. 記測定対象物の前記3次元測定器による測定許容時間または測定許容回数を取得する手段を有し、
    前記判別手段は、取得した前記測定許容時間または測定許容回数をも用いて前記測定不可能部位を判別する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の3次元測定システム。
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