JP2019164109A - 計測装置、計測システム、計測方法およびプログラム - Google Patents

計測装置、計測システム、計測方法およびプログラム Download PDF

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聡史 中村
和也 二矢川
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Abstract

【課題】計測者が物体の形状計測により得られたデータの過不足を容易に把握することができる計測装置、計測システム、計測方法およびプログラムを提供する。【解決手段】計測対象部物の表面の位置座標を示すデータを取得する取得部203と、データが、座標空間を複数の部分空間として分割したもののうち、少なくとも1つの部分空間に属するデータの量に関する情報を、その部分空間の表示と関連付けて表示させるための情報を出力する制御部207と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、計測装置、計測システム、計測方法およびプログラムに関する。
三次元計測器を用いて三次元物体(以下、単に「物体」という場合がある)の形状計測を行う場合では、通常、物体の全体を一度に計測することはできない。これはオクルージョンにより1つの視点からでは見ることのできない部分領域が生じるためである。物体を取り囲むように、複数の三次元計測器を配置して一度に物体の全周を計測する方法も考え得るが、一般に装置が大型となり、設置場所および価格等の制約から用途が限られることになる。このため、多くの場合、物体と三次元計測器との相対的な位置関係を変えながら、物体を部分領域ごとに分けて様々な位置および方向から計測し、それらの計測結果を統合することにより物体の全体の計測結果を得る。この際、計測者は形状計測により得られた点群(形状計測データ)の量、分布または密度等が十分であるか逐次確認しながら、次に計測すべき位置および方向を決定して作業を進める必要がある。
このような三次元物体の形状計測を行う技術として、物体の計測済み部分を表す三次元形状データを複数の視点から見た場合の三次元形状データの見えの度合いを算出し、見えの度合いが所定の基準を満たす視点を選択してその視点から見た三次元形状データを計測者に提示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
このような三次元計測器を用いた三次元物体の形状計測においては、計測により得られた点群(形状計測データ)の量が十分であるか否かの判断は、計測者の主観の影響が強く、また、その判断基準も用途に応じて異なる。また、計測者と、計測結果を利用する利用者とが異なる場合、後者が計測結果を利用する段階になって、形状計測データの不足または点数のムラが発覚した場合、再計測による工程の手戻りが発生することになる。特に、ペン型の三次元計測器(以下、「デジタイザ」と称する場合がある)で物体の形状を計測する場合には、レーザスキャナ等のように広範囲を一度に計測できる三次元計測器(以下、「三次元スキャナ」と称する場合がある)と比較して、1回の計測で得られる点群の量は少なく、その分布も極めて疎である。したがって、三次元物体の形状計測の作業効率を向上させるためには、必要最小限の箇所を漏れなく計測できるように、計測者を支援することが欠かせない。また、特許文献1に記載された技術では、視点が選択される基準が、見えの度合いの最大値からの割合に基づいており、必ずしも形状計測データの過不足を反映した基準ではない。さらに、計測者に対して特定の視点を提示するだけでは、計測対象の物体の全体において形状計測がどの程度進捗しているかを直感的に把握することはできないという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、計測者が物体の形状計測により得られたデータの過不足を容易に把握することができる計測装置、計測システム、計測方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、計測対象部物の表面の位置座標を示すデータを取得する取得部と、前記データが、座標空間を複数の部分空間として分割したもののうち、少なくとも1つの部分空間に属する前記データの量に関する情報を、該部分空間の表示と関連付けて表示させるための情報を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、計測者が物体の形状計測により得られたデータの過不足を容易に把握することができる。
図1は、第1の実施形態に係る計測支援システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る計測支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態において座標空間を複数の部分空間に分割した例を示す図である。 図5は、第1の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとに色分け表示した例を示す図である。 図6は、第1の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとの評価値のグラフを表示した例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態の変形例において形状計測データの分布に基づいて座標系を設定した例を示す図である。 図9は、第2の実施形態における頭部の基準点の設定の一例を示す図である。 図10は、第2の実施形態において座標空間を複数の部分空間に分割した例を示す図である。 図11は、第2の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとに色分け表示した例を示す図である。 図12は、第2の実施形態の変形例において計測対象物について二次元に射影した計測物に対して色分け表示した例を示す図である。 図13は、第3の実施形態に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図14は、第3の実施形態におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。 図15は、第3の実施形態に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、第3の実施形態の変形例1におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。 図17は、第3の実施形態の変形例2に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図18は、第3の実施形態の変形例2におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。 図19は、第3の実施形態の変形例2に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る計測装置、計測システム、計測方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(計測支援システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る計測支援システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る計測支援システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る計測支援システム1は、計測支援装置10(表示装置107含む)と、三次元計測器20(計測器の一例)と、を有する。
三次元計測器20は、三次元物体である計測対象物30の表面形状を計測し、当該表面形状を構成する点のデータとしての形状計測データを計測する機器である。計測者は、三次元計測器20の位置および方向を変えながら、計測対象物30の表面形状を計測する。形状計測データとは、例えば、計測対象物30の表面上の特定の点の三次元位置のデータである。当該特定の点の三次元位置が特定されるためには、所定の三次元座標系が設定されている必要がある。三次元計測器20は、形状計測データを計測できる機器であれば任意の機器を採用できるが、例えば、レーザ光を照射し計測対象物からの反射光の到達時間により距離を計測するレーザスキャナ(三次元スキャナ)、2つのカメラにより撮影された画像の視差から距離を推定するステレオカメラ、既知の構造を持つパターン光を対象物体に投影してその歪み方から距離を推定するアクティブステレオ方式の距離センサ、ソースが生じる電磁界を先端にコイルを内蔵したスタイラスペンを用いて検出することで距離を計測するデジタイザ、および、多視点から単眼カメラにより撮像された画像を結合させて表面形状を計測する多視点ステレオ装置等が挙げられる。
計測支援装置10は、三次元計測器20により計測された計測対象物30の表面形状の形状計測データを取得し、得られた形状計測データの量(点群の数)が視覚的に把握できるように計測者に対して提示(表示装置107に表示)することにより、計測支援を行う情報処理装置である。計測支援装置10は、例えば、PC(Personal Computer)もしくはワークステーション等の情報処理装置、または、タブレット端末等である。なお、スマートフォンに付属しているカメラ機能を利用して、形状計測データを計測することができる場合、当該スマートフォンを、計測支援装置10および三次元計測器20として利用することも可能である。
(計測支援装置のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る計測支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、計測支援装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、補助記憶装置104と、外部接続I/F105と、入力装置106と、表示装置107と、を備えている。
CPU101は、計測支援装置10の動作を統括的に制御する。CPU101は、RAM102をワークエリア(作業領域)としてROM103または補助記憶装置104等に格納されたプログラムを実行することにより、計測支援装置10全体の動作を制御する。
RAM102は、CPU101のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM103は、例えば、計測支援装置10の起動時に実行されるプログラムおよび各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。
補助記憶装置104は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、および計測された計測対象物の形状計測データ等の各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置104は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリまたは光ディスク等の電気的、磁気的または光学的に記憶可能な記憶装置である。
外部接続I/F105は、外部装置としての三次元計測器を接続するための通信インターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェースである。
入力装置106は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、およびカーソルの移動等を行う入力デバイスである。入力装置106は、例えば、マウスまたはキーボード等である。
表示装置107、文字、数字、各種画面、計測対象物の三次元計測物等を表示するディスプレイ装置である。表示装置107は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。
なお、計測支援装置10がタブレット等の情報処理装置である場合、入力装置106および表示装置107は、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD)等で構成されるものとしてもよい。この場合、入力装置106は、タッチパネル機能のうちタッチ入力機能によって実現され、表示装置107は、タッチパネル機能のうち表示機能により実現される。
バス108は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した計測支援装置10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
(計測支援装置の機能ブロックの構成及び動作)
図3は、第1の実施形態に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4は、第1の実施形態において座標空間を複数の部分空間に分割した例を示す図である。図5は、第1の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとに色分け表示した例を示す図である。図6は、第1の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとの評価値のグラフを表示した例を示す図である。図3〜図6を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図3に示すように、計測支援装置10は、座標系設定部201(構築部)と、空間分割部202(分割部)と、取得部203と、判定部204と、評価値算出部205(算出部)と、入力部206と、表示制御部207(制御部)と、表示部208と、を有する。
座標系設定部201は、例えば、予め定められている基準点に基づいて、三次元座標空間(座標空間の一例)を設定(構築)する機能部である。また、座標系設定部201は、例えば、三次元計測器20が内部に有する三次元座標空間から線形変換した座標空間を設定してもよく、当該三次元座標空間を移動または回転させて座標空間を設定するものとしてもよい。座標系設定部201は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
なお、座標系設定部201が三次元座標空間を設定するのに用いる基準点としては、計測者が計測支援装置10に対して明示的に指定操作してもよく、計測対象物30のおおまかな形状が既知であれば事前に設定された点を用いるものとしてもよい。また、基準点としては、計測対象物30の形状を特徴付ける点を用いることが望ましい。例えば、計測対象物30が円錐であれば、頂点、または底面の直径が円周と交わる交点等が挙げられる。また、計測対象物30が乗用車であれば、フロントバンパーまたはリアバンパーの中央、または左右のミラーの端部等が挙げられる。また、計測対象物30が対称性に乏しい物体であれば、基準点として、計測対象物30の中心または重心近傍の点を用いるものとすればよい。
空間分割部202は、座標系設定部201により設定された三次元座標空間を複数の部分空間に分割する機能部である。空間分割部202は、例えば、予め設定された分割数、分割位置、および分割態様により三次元座標空間を分割するものとすればよい。また、空間分割部202は、座標系設定部201により設定された三次元座標空間全体を、概念上複数の部分空間に分割するものとしてもよく、計測対象物30について計測された三次元計測物が、設定された三次元座標空間内で存在すると予測される空間的範囲内で部分空間に分割するものとしてもよい。
例えば、図4では、空間分割部202が、x、y、z軸で構築された三次元座標空間を、部分空間401〜404に分割した例を示す。図4に示すように、部分空間401は、xy平面における第1象限に対応する部分の空間であり、部分空間402は、第2象限に対応する部分の空間であり、部分空間403は、第3象限に対応する部分の空間であり、部分空間404は、第4象限に対応する部分の空間である。
空間分割部202は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
取得部203は、三次元計測器20により計測された計測対象物30の形状計測データを取得する機能部である。取得部203は、取得した形状計測データを、補助記憶装置104に記憶させる。取得部203は、例えば、図2に示す外部接続I/F105、および図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
判定部204は、取得部203により取得された計測対象物30の形状計測データ(点データ)で構成される三次元計測物の各部分(各領域)が、三次元座標空間のどの部分空間に属するかを判定する機能部である。なお、判定部204によって特定の部分空間に属すると判定された三次元計測物の部分を「部分領域」と称する場合がある。すなわち、判定部204によって三次元計測物の各部分がどの部分空間に属するかが判定されることによって、三次元計測物は各部分領域に分けられることになる。
例えば、図5に、取得部203により計測対象物30について取得された形状計測データにより構成された三次元計測物30a(計測物の一例)を示す。ここで、三次元座標空間は、上述の図4に示したように、部分空間401〜404に分割されているものとし、三次元計測物30aは、部分空間401〜404で構成される空間に含まれるものとする。判定部204は、三次元計測物30aのうち部分領域501が部分空間401に属するものと判定し、部分領域502が部分空間402に属するものと判定し、部分領域503が部分空間403に属するものと判定し、部分領域504が部分空間404に属するものと判定する。
判定部204は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
評価値算出部205は、部分空間に含まれる形状計測データ、すなわち、部分空間に含まれる三次元計測物の部分領域を構成する形状計測データに基づいて、当該部分空間に対する評価値を算出する機能部である。
評価値算出部205により算出される評価値としては、例えば、部分空間に属する形状計測データの量(点数)の積算値が挙げられる。また、部分空間ごとに予め定められた量(点数)についての基準値に対し、当該部分空間において取得されたすべての形状計測データの量(点数)の積算値の比(割合)を算出し、当該比を評価値としてもよい。また、部分空間に属する形状計測データの密度を評価値としてもよい。この場合、部分空間ごとに予め定められた密度についての基準値に対して、求められた当該部分空間の実際の密度の比(割合)を算出し、当該比を評価値としてもよい。さらに、部分空間をさらに分割した小空間ごとに密度を算出し、その最大密度または最小密度に基づいて当該部分空間の評価値を算出するものとしてもよい。これらの評価値は、部分領域を構成する形状計測データの量に関する情報の一例である。
評価値算出部205は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
入力部206は、計測者の操作入力を受け付ける機能部である。入力部206は、例えば、表示部208に表示されている計測対象物30の三次元計測物の視点を変更する操作入力(例えば、マウスによるドラッグ操作、またはスワイプ操作)等を受け付ける。入力部206は、図2に示す入力装置106によって実現される。
表示制御部207は、表示部208の表示動作を制御する機能部である。具体的には、表示制御部207は、取得部203により取得された形状計測データにより構成される三次元計測物を、表示部208に表示させる。このとき、表示制御部207は、三次元計測物の各部分領域に対応する部分空間の評価値に基づいて、計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該三次元計測物を表示させる。
例えば、表示制御部207は、図5に示すように、各部分空間の評価値の高低に基づいて、当該各部分空間に属する三次元計測物30aの部分領域(図5では部分領域501〜504)を異なる色で塗り分けて(色を着色して)表示させる。着色の方法としては、例えば、三次元計測物を構成する形状計測データ(点データ)の位置を示す点形状物を着色する方法、または、取得された形状計測データの位置を結ぶ線分で構成される面に対して着色する方法等が挙げられる。色分けの例としては、例えば、評価値が高いほど緑色が強くなるように表示させ、評価値が低いほど赤色が強くなるように表示させ、その中間は黄色が強くなるように表示するという方法が挙げられる。そして、計測者により形状計測データが追加されていくほど評価値は改善され、赤色から黄色へ、そして緑色へ変化することになる。このように、各部分領域を評価値に基づいて色分け表示することにより、計測対象物30の各部分の形状計測データの過不足を瞬時に把握することができる。
表示制御部207は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
なお、計測者が直感的に把握しやすい視覚表現としての他の例としては、例えば、図6に示すように、三次元計測物30b(計測物の一例)の表示領域の近傍に、当該三次元計測物30bの各部分領域に対応する部分空間ごとに対応付けた評価値のグラフ(例えば、棒グラフ)を表示させるものとしてもよい。図6に示す例では、三次元計測物30bの各部分領域(部分領域501〜504)にラベル「1」〜「4」を表示させ、当該ラベルごとに対応した評価値の棒グラフを表示させている。また、計測者に直感的に把握しやすい表現としては視覚的なものに限られず、例えば、音または振動等による表現であってもよい。
また、評価値のグラフの表示方法としては、図6に示すように、三次元計測物30bの表示と、評価値のグラフとを、別の表示領域に分けて表示することに限定されるものではなく、各部分領域の表示領域に、当該部分領域に対応する評価値のグラフ(または、評価値自体等)を重畳して表示させるものとしてもよい。これによって、三次元計測物30bと、評価値のグラフとの間で視点を移動させることなく、三次元計測物30bの部分領域と、当該部分領域に対応する部分空間の評価値との関係を瞬時に把握することが可能となる。
また、評価値のグラフの表示態様としては、図6に示すような棒グラフに限定されるものではなく、例えば、レーダーチャート等のグラフであってもよい。
また、計測者が直感的に把握しやすい視覚表現としての他の例としては、例えば、評価値そのものを表示させるものとしてもよい。
また、表示制御部207は、上述のように、入力部206により受け付けられた計測対象物30の三次元計測物の視点を変更する操作入力に従って、表示部208に表示させる三次元計測物の視点を変更して表示させるものとしてもよい。また、表示制御部207は、三次元計測器20が計測対象物30に対して計測する方向に従って、三次元計測物の視点を変更して表示させるものとしてもよい。
上述のような評価値に基づく各種の表示態様は、形状計測データの量に関する情報を表示する態様の例である。
表示部208は、表示制御部207による制御に従って、各種データ(例えば、形状計測データで構成される三次元計測物)を表示する機能部である。表示部208は、図2に示す表示装置107によって実現される。
なお、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、判定部204、評価値算出部205、および表示制御部207の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field−Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、判定部204、評価値算出部205、入力部206、表示制御部207および表示部208は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、空間分割部202による三次元座標空間の部分空間への分割の数は、細かく分割するほど、計測対象物30についてどの位置および方向の形状計測データが不足しているかを細かく表示することができる。しかし、あまり細かく分割すると、評価値の表示が煩雑となるので、部分空間の分割数は最適または好適に設定する必要がある。
(計測支援装置の処理の流れ)
図7は、第1の実施形態に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。図7を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10の処理の流れについて説明する。
<ステップS11>
計測支援装置10の座標系設定部201は、例えば、予め定められている基準点に基づいて、三次元座標空間を設定(構築)する。なお、三次元座標空間を設定するのに用いる基準点としては、計測者が計測支援装置10に対して明示的に指定操作してもよく、計測対象物30のおおまかな形状が既知であれば事前に設定された点を用いるものとしてもよい。また、基準点としては、計測対象物30の形状を特徴付ける点を用いることが望ましい。例えば、計測対象物30が円錐であれば、頂点、または底面の直径が円周と交わる交点等が挙げられる。また、計測対象物30が乗用車であれば、フロントバンパーまたはリアバンパーの中央、または左右のミラーの端部等が挙げられる。また、計測対象物30が対称性に乏しい物体であれば、基準点として、計測対象物30の中心または重心近傍の点を用いるものとすればよい。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
計測支援装置10の空間分割部202は、座標系設定部201により設定された三次元座標空間を複数の部分空間に分割する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
計測支援装置10の取得部203は、三次元計測器20により計測された計測対象物30の形状計測データを取得する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
計測支援装置10の判定部204は、取得部203により取得された計測対象物30の形状計測データ(点データ)で構成される三次元計測物の各部分(各領域)が、三次元座標空間のどの部分空間に属するかを判定する。このように、判定部204によって三次元計測物の各部分がどの部分空間に属するかが判定されることによって、三次元計測物は各部分領域に分けられることになる。
そして、計測支援装置10の評価値算出部205は、部分空間に含まれる形状計測データ、すなわち、部分空間に含まれる三次元計測物の部分領域を構成する形状計測データに基づいて、当該部分空間に対する評価値を算出(更新)する。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
計測支援装置10の表示制御部207は、取得部203により取得された形状計測データにより構成される三次元計測物を、表示部208に表示させる。このとき、表示制御部207は、三次元計測物の各部分領域に対応する部分空間の評価値に基づいて、計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該三次元計測物を表示(評価結果の表示)させる。例えば、表示制御部207は、各部分空間の評価値の高低に基づいて、当該各部分空間に属する三次元計測物の部分領域を異なる色で塗り分けて表示させる。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
計測者は、表示部208に表示された評価値の視覚的表現に基づいて、計測対象物において、次に計測すべき位置および方向を判断する。計測者が形状計測の継続が必要と判断した場合(ステップS16:Yes)、ステップS13へ戻り、三次元計測器20を用いて計測対象物30の表面形状の形状計測を行い、取得部203は、三次元計測器20により計測された計測対象物30の形状計測データを新たに取得する。このように、ステップS13〜S16の処理が繰り返されることによって、各部分空間に含まれる形状計測データの量に基づく評価値が更新されていき、その更新された評価値に基づいて、対応する部分領域の表示態様も更新されていく。
一方、計測者が形状計測が十分に行われたと判断した場合(ステップS16:No)、形状計測を終了する。なお、形状計測の終了の判断は、計測支援装置10によって、予め定められた終了条件(例えば、すべての部分空間において所定値以上の評価値となった場合等)を満たすか否かを判定することによって、自動で行われるものとしてもよく、または、十分な形状計測データが取得された旨を表示するものとしてもよい。
以上のステップS11〜S16に示す流れによって、計測支援装置10の処理が行われる。
以上のように、本実施形態に係る計測支援装置10では、三次元計測器により計測された形状計測データにより構成される三次元計測物について、いずれの部分空間に属するか判定し、各部分領域が属する部分空間ごとに評価値を算出し、当該評価値に基づいて、計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該三次元計測物を表示させるものとしている。これによって、計測者が三次元物体の形状計測により得られた形状計測データの過不足を容易に把握することができ、計測者が計測対象物において次に計測すべき位置および方向の判断が容易となる。また、計測者が変わっても、三次元物体の形状計測を均質に行うことができる。
(変形例)
本変形例では、既に取得された形状計測データに基づいて、三次元座標空間を設定(構築)するための座標軸を自動で決定する動作について説明する。
図8は、第1の実施形態の変形例において形状計測データの分布に基づいて座標系を設定した例を示す図である。図8を参照しながら、本変形例に係る計測支援装置10が、既に取得された形状計測データに基づいて、三次元座標空間を設定(構築)するための座標軸を自動で決定する動作について説明する。なお、上述の図7のフローチャートを基本として動作を説明する。
<ステップS11>
計測支援装置10の座標系設定部201は、まず、予め定められている基準点に基づいて、初期の三次元座標空間を設定(構築)する。後述するように、座標系設定部201により新たに三次元座標空間が設定されるまでは、初期の三次元座標空間に基づいて、ステップS11〜S16が繰り返される。
そして、座標系設定部201は、取得部203により取得された形状計測データの量(点数)が三次元座標空間の座標軸を自動で決定するために必要な量に達したと判定した場合、取得済みの形状計測データに対して、主成分分析または独立成分分析等の統計処理を施し、形状計測データの分布を効率よく表現できる座標軸を抽出する。例えば、座標系設定部201は、図8に示すように、取得部203により取得された形状計測データにより構成された三次元計測物31a(計測物の一例)において、形状計測データの分布について統計処理を施し、分散が大きい分布方向(形状計測データの点群が長く延びて分布している方向)を座標軸として抽出する。図8の例では、形状計測データの分散が大きい分布方向をx軸およびy軸として抽出し、双方の軸に直交する方向にz軸を定めている。
また、三次元座標空間の座標軸を自動で決定するために必要な量の形状計測データが取得されたか否かの判定は、例えば、形状計測データの量(点数)の積算値、または、形状計測データの分散等について、所定の閾値と比較して行うものとすればよい。
そして、座標系設定部201は、新たに抽出した座標軸に基づいて三次元座標空間を再設定(再構築)する。以降、再設定された三次元座標空間を使い続けるものとしてもよく、計測者により形状計測データが新たに取得された場合、再度統計処理を施して、新たな座標軸を抽出して三次元座標空間を再設定するものとしてもよい。
<ステップS12〜S15>
上述の第1の実施形態で説明した内容と同様である。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
計測者は、表示部208に表示された評価値の視覚的表現に基づいて、計測対象物において、次に計測すべき位置および方向を判断する。計測者が形状計測の継続が必要と判断した場合(ステップS16:Yes)、ステップS11へ戻る。なお、上述のようにステップS11において既に三次元座標空間の再設定が済んでいる場合、ステップS13へ戻るものとしてもよい。一方、計測者が形状計測が十分に行われたと判断した場合(ステップS16:No)、形状計測を終了する。
以上のステップS11〜S16に示す流れによって、本変形例に係る計測支援装置10の処理が行われる。
以上のように、本変形例に係る計測支援装置10によれば、三次元座標空間の設定に際して計測者が手動で座標軸を決定する必要がなくなり、作業の負荷を軽減することができる。
なお、ステップS11で、初期の三次元座標空間を用いている段階において、部分空間の妥当性が乏しく、その評価値の信頼性も担保できない場合、表示部208に部分空間またはその評価値を表示しないことが望ましい。一方、取得部203により取得された形状計測データについては随時表示していくことが望ましい。これは、計測者が次に計測すべき位置および方向の判断の参考とできるようにするためである。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る計測支援装置10について、第1の実施形態に係る計測支援装置10と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、計測の対象となる計測対象物がどのようなものであるか特に限定せずに説明した。本実施形態では、計測対象物としての人間の頭部について形状計測を行う場合の動作について説明する。人間の頭部について形状計測が行われた三次元計測物は、例えば、医療分野(脳磁計等)での利用が想定される。なお、本実施形態に係る計測支援システム1の全体構成、計測支援装置10のハードウェア構成および機能ブロック構成については、第1の実施形態で説明した構成と同様である。また、本実施形態では、三次元計測器20としてデジタイザを用いた場合を例に説明する。
(計測支援装置の機能ブロックの動作)
図9は、第2の実施形態における頭部の基準点の設定の一例を示す図である。図10は、第2の実施形態において座標空間を複数の部分空間に分割した例を示す図である。図11は、第2の実施形態において計測対象物に対する三次元計測物について部分領域ごとに色分け表示した例を示す図である。図9〜図11を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10の機能ブロックの動作について説明する。
計測者は、まず、人間の頭部において、三次元座標空間の基準点となる位置を、三次元計測器20としてのデジタイザ(以下、本実施形態では単に「デジタイザ」と称する場合がある)を用いて指定する。基準点としては、例えば、解剖学的基準点と呼ばれる頭骨の特徴的な凹凸部を利用するものとすればよい。解剖学的基準点としては、例えば、鼻根点(Nasion)、左耳介前点(Left Pre−Auricular point:LPA)、右耳介前点(Right Pre−Auricular point:RPA)、および外後頭隆起(Inion)等が挙げられる。本実施形態では、鼻根点(以下、「Nasion」と称する)、左耳介前点(以下、「LPA」と称する)、および右耳介前点(以下、「RPA」と称する)を基準点として用いるものとする。すなわち、計測者は、デジタイザ(三次元計測器20)を用いて、三次元座標空間の基準点となる位置として、計測対象物である人間の頭部のNasion、LPAおよびRPAの位置を指定し、取得部203は、当該各位置の形状計測データを取得する。
座標系設定部201は、図9に示すように、LPAからRPAへ向かう直線をx軸とする。また、座標系設定部201は、x軸と直交し、かつ、その直交する点からNasionへ向かう直線をy軸とする。また、座標系設定部201は、x軸およびy軸と直交し、かつ、頭頂部方向へ向かう直線をz軸とする。そして、座標系設定部201は、求めたx軸、y軸およびz軸で規定される三次元座標空間を設定(構築)する。
空間分割部202は、座標系設定部201により設定された三次元座標空間を複数の部分空間に分割する。例えば、空間分割部202は、図10に示すように、座標系設定部201により設定された三次元座標空間を、xy平面、yz平面、およびzx平面でそれぞれ分割した8つの部分空間(部分空間411〜418)を形成する。
なお、図10に示すような部分空間への分割は一例を示すものであり、例えば、zx平面をz軸に回転させることによって、xy平面に垂直な方向に90度よりも細かい角度で分割するものとしてもよい。例えば、45度毎に分割するものとすれば、分割される部分空間の数は16個となる。
取得部203は、デジタイザ(三次元計測器20)により計測された計測対象物30の形状計測データを取得する。取得部203は、取得した形状計測データを、補助記憶装置104に記憶させる。デジタイザによる形状計測の方法としては、例えば、1点1点を指定して、点の形状計測データを取得する方法、および、デジタイザを頭部の表面形状に沿って滑らせることによって点群の形状計測データ群を取得する方法等が挙げられる。
なお、取得された形状計測データが点であった場合には、属する部分空間は一意に定まるが、線分であった場合は複数の部分空間にまたがる場合がある。そのような場合には、線分を、それを構成する点に分解して、個々の点を部分空間へと割り当てる方法と、線分の中心を求め、中心が属する部分空間に線分全体を割り当てる方法とが想定される。
判定部204、評価値算出部205、入力部206および表示部208の動作は、第1の実施形態で説明した内容と同様である。
表示制御部207は、表示部208の表示動作を制御する。具体的には、表示制御部207は、取得部203により取得された形状計測データにより構成される三次元計測物を、表示部208に表示させる。このとき、表示制御部207は、三次元計測物の各部分領域に対応する部分空間の評価値に基づいて、計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該三次元計測物を表示させる。例えば、表示制御部207は、図10に示すように、8つに分割された各部分空間の評価値の高低に基づいて、当該各部分空間に属する三次元計測物の部分領域を異なる色で塗り分けて表示させる。また、図11に示す人間の頭部の三次元計測物32a(計測物の一例)では、三次元座標空間を図10よりも細かい部分空間に分割した場合において、各部分空間に属する部分領域を、対応する評価値に応じて塗り分けて表示した例を示す。
なお、本実施形態に係る計測支援装置10の処理の流れは、第1の実施形態において図7で説明した処理の流れと同様である。
以上のように、本実施形態に係る計測支援装置10では、計測対象物として人間の頭部について形状計測を行う場合、基準点として解剖学的基準点を用い、三次元座標空間を構築するものとしている。これによって、人間の頭部の姿勢と、表示される形状計測データの分布および評価値との対応付けを容易に把握することが可能となる。
(変形例)
本変形例では、評価値の表示の際に、三次元計測物を二次元に射影して表示する動作について説明する。
図12は、第2の実施形態の変形例において計測対象物について二次元に射影した計測物に対して色分け表示した例を示す図である。図12を参照しながら、本変形例に係る計測支援装置10が、評価値の表示の際に、三次元計測物を二次元に射影して表示する動作について説明する。
座標系設定部201は、例えば、第2の実施形態で説明した三次元座標空間を、いずれかの平面に射影した座標空間(実際には、二次元平面)を設定(構築)する。例えば、図12に示すように、座標系設定部201は、三次元座標空間を、xy平面に射影した座標空間(二次元平面)を設定(構築)する。すなわち、座標系設定部201による座標空間の設定には、三次元座標軸のうち、二軸(図12に示す例では、x軸およびy軸)のみを用いればよい。
空間分割部202は、座標系設定部201により設定された座標空間(xy平面)を複数の部分空間に分割する。例えば、図12に示す例では、空間分割部202は、座標系設定部201により設定された座標空間(xy平面)を、第1象限〜第4象限の4つの部分空間に分割している。なお、「座標空間」および「部分空間」における「空間」という文言には、三次元空間のみならず、二次元平面を含む概念を含むものとする。
取得部203は、三次元計測器20により計測された計測対象物の形状計測データを取得する。取得部203は、取得した形状計測データを、補助記憶装置104に記憶させる。このとき、表示制御部207は、取得部203により取得された形状計測データにより構成される三次元計測物を、座標系設定部201により構築された二次元平面に射影して、二次元の計測物(例えば、図12に示す計測物33a)として表示部208に表示させる。
判定部204は、取得部203により取得された計測対象物の形状計測データ(点データ)で構成される計測物の各部分(各領域)が、座標系設定部201により設定された座標空間のどの部分空間に属するかを判定する。すなわち、判定部204によって計測物の各部分がどの部分空間に属するかが判定されることによって、計測物は各部分領域に分けられることになる。
例えば、図12に、取得部203により計測対象物について取得された形状計測データにより構成された計測物33aを示す。ここで、座標系設定部201により設定された座標空間(二次元平面)は、上述のように、第1象限〜第4象限の4つの部分空間に分割されており、計測物33aは、部分空間である第1象限〜第4象限で構成される空間に含まれる。判定部204は、計測物33aのうち部分領域511が第1象限に属するものと判定し、部分領域512が第2象限に属するものと判定し、部分領域513が第3象限に属するものと判定し、部分領域514が第4象限に属するものと判定する。
評価値算出部205は、部分空間に含まれる形状計測データ、すなわち、部分空間に含まれる計測物の部分領域を構成する形状計測データに基づいて、当該部分空間に対する評価値を算出する。算出される評価値の例としては、第1の実施形態で上述した通りである。
表示制御部207は、上述したように、取得部203により取得された形状計測データにより構成される三次元計測物を、座標系設定部201により構築された二次元平面に射影して、二次元の計測物として表示部208に表示させる。このとき、表示制御部207は、計測物の各部分領域に対応する部分空間の評価値に基づいて、計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該三次元計測物を表示させる。例えば、表示制御部207は、図12に示すように、各部分空間の評価値の高低に基づいて、当該各部分空間に属する計測物33aの部分領域(図12では部分領域511〜514)を異なる色で塗り分けて表示させる。色分けの例としては、第1の実施形態で上述した通りである。
なお、計測者が直感的に把握しやすい視覚表現としての他の例としては、例えば、第1の実施形態で上述したように、計測物の表示領域の近傍に、当該計測物の各部分領域に対応する部分空間ごとに対応付けた評価値のグラフ(例えば、棒グラフ)を表示させるものとしてもよい。
以上のように、本変形例に係る計測支援装置10では、計測対象物として人間の頭部について形状計測を行った場合、得られる形状計測データで構成される三次元計測物を、座標系設定部201により構築された二次元平面に射影して二次元の計測物として表示し、各部分空間の評価値に基づいて計測者が直感的に把握しやすい視覚的表現により当該計測物を表示させるものとしている。これによって、計測者が把握すべき情報の次元を1つ減少させることによって、計測対象物の形状計測データの取得の状況把握がより容易になる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る計測支援装置について、第1の実施形態に係る計測支援装置10と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、計測された形状計測データについて混入されるノイズについては特に言及せずに動作を説明した。実際には、三次元計測器により計測された形状計測データには、後述するような要因からノイズが混入する場合がある。本実施形態では、ノイズが混入した形状計測データを除去した上で、処理を行う動作を説明する。なお、本実施形態に係る計測支援システムの全体構成、計測支援装置のハードウェア構成については、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(混入されるノイズについて)
三次元計測器20を用いて計測対象物の表面形状を計測する際には、以下の(要因1)〜(要因3)のような要因から本来必要としていない形状計測データが得られることがある。
(要因1)三次元計測器の性能に起因するノイズ
(要因2)計測対象物とは異なる物体の映り込み
(要因3)計測対象物の一部ではあるが、注目領域とは異なる領域の映り込み
以下、上記の(要因1)〜(要因3)に基づく影響が含まれる形状計測データをまとめて「ノイズ」と称するものとする。三次元計測器により計測された形状計測データをそのまま利用して評価値を算出して十分性を評価すると、上述したようにノイズが混入していた場合、評価値および十分性が実態を正しく表していない可能性がある。この問題は、形状計測データに占めるノイズ量の割合が増大するほどに顕著となる。そこで、本実施形態では、上述の問題を緩和するために、形状計測データから、ノイズを除去した上で、評価値を算出する動作を説明する。
ノイズの除去方法としては、以下のようなものが例示できる。
まず、第1の方法としては、統計的手法を用いる方法が挙げられる。この方法では、三次元計測器20を用いて形状計測データを計測する場合、連続する形状計測データは空間的に滑らかに繋がっているという仮定に基づき、平均化フィルタまたはメディアンフィルタ等を用いて空間的に平滑化する。フィルタは一次元的に作用させてもよく、二次元的に作用させてもよく、三次元的に作用させてもよい。この方法は、処理が単純で実装しやすく、離散的なノイズに有効であるという反面、連続的に存在するノイズ(他の物体の映り込み等)には効果が薄いという特徴がある。
次に、第2の方法としては、立体的な幾何学形状を用いる方法が挙げられる。この方法では、計測対象物の立体としての幾何学形状に対する事前の知識を用いて、形状計測データが存在し得る空間的領域を制約する。例えば、三次元座標系の原点、または、計測済みの形状計測データ群の重心からの距離を用いることができる。また、計測対象物の形状が概ね既知であればその情報を用いて三次元モデルを作成し、得られたデータに基づいて形状を修正したうえで、当該三次元モデルの内部を形状計測データが存在し得る空間とする制約を課すこともできる。この方法は、他の物体の映り込み等のように、計測対象物とノイズ源とが空間的に離れている場合に効果が高いという反面、計測対象物近傍に存在するノイズには適用が難しいという特徴がある。
そして、第3の方法としては、物体表面の幾何学形状を用いる方法が挙げられる。この方法では、計測対象物の表面の幾何学形状に対する事前の知識を用いて、連続する形状計測データの相対的な位置関係を制約する。例えば、計測対象物が球に近い形状であれば、連続する形状計測データ間の変位ベクトルが動径方向と平行になるとは考えにくく、動径方向と平行に近い状態となる変位ベクトルを生じさせる形状計測データにノイズが混入されているとみなすことができる。この方法は、計測対象物近傍に存在するノイズを除去できるという効果がある。本実施形態では、この第3の方法を用いたノイズの除去処理について説明する。
(計測支援装置の機能ブロック構成および動作)
図13は、第3の実施形態に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図14は、第3の実施形態におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。図13および図14を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
図13に示すように、計測支援装置10aは、座標系設定部201と、空間分割部202と、取得部203と、ノイズ除去部209と、判定部204と、評価値算出部205と、入力部206と、表示制御部207と、表示部208と、を有する。なお、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、評価値算出部205、入力部206、表示制御部207および表示部208の動作は、第1の実施形態で説明した内容と同様である。
ノイズ除去部209は、取得部203により取得された計測対象物30の形状計測データ(点データ)のうち、ノイズと判断される形状計測データを除去する機能部である。図13に示すように、ノイズ除去部209は、選択部209aと、設定部209bと、角度判定部209cと、除去部209dと、を含む。
選択部209aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の2つの形状計測データを選択する機能部である。ここで、時間的に近接するとは、三次元計測器20で計測された時刻が近いことを表す。また、空間的に近接するとは、距離が近いことを表す。例えば、図14に示すように、選択部209aは、形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する形状計測データである点xおよび点xを選択する。
設定部209bは、形状計測データである2つの点の変位ベクトル、および、原点(例えば、計測対象物30が球である場合の中心点等)(所定の点の一例)と、当該2つの点のうちのいずれかの点とで定まるベクトル(以下、位置ベクトルと称する場合がある)を設定する機能部である。例えば、図14に示すように、設定部209bは、形状計測データである点xと点xとの変位ベクトルa(図14では、本来のベクトル表現である矢印付きのaで示している)、および、原点と点xとで定まる位置ベクトルb(図14では、矢印付きのbで示している)を設定する。
なお、変位ベクトルは、選択された2つの形状計測データである点において、一方の点から他方の点へ向かう向きはいずれであってもよい。また、位置ベクトルも、原点から、2つの形状計測データである点のうちのいずれかの点へ向かうベクトルであってもよく、または、逆向きのベクトルであってもよい。
角度判定部209cは、設定部209bで設定された2つのベクトル(変位ベクトルおよび位置ベクトル)のなす角度θが、所定条件を満たすか否かを判定する機能部である。図14に示す例では、変位ベクトルと位置ベクトルとがなす角度として角度θ〜θが示されている。ここで、2つのベクトル(変位ベクトルa、位置ベクトルb)がなす角度θは、以下のベクトルの内積を用いた式(1)で算出される。
Figure 2019164109
また、取得部203により取得された形状計測データとしては、変位ベクトルと位置ベクトルとのなす角度θが90度(直角)に近いことが望ましいため、例えば、所定条件としては、|θ−90|が所定の閾値を超えたか否かという条件とする。例えば、図14において、角度判定部209cは、変位ベクトルaと、点x1の位置ベクトルbとがなす角度θが、|θ−90|が所定の閾値を超えたか否かを判定する。
除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された場合、選択部209aで選択された2つの形状計測データのうち少なくとも1つの形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する機能部である。例えば、図14に示すように、「×」印が付けられた変位ベクトルは、対応する位置ベクトルとのなす角度が上述の所定条件を満たさないものとされ、当該変位ベクトルに対応する形状計測データ(点)はノイズが混入されていると判断されたものを示す。なお、除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された形状計測データ以降の形状計測データを除去するものとしてもよい。
ノイズ除去部209は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
なお、ノイズ除去部209によるノイズの除去は、取得部203により形状計測データが取得される度に逐次実施するものとしてよく、または、取得された形状計測データが所定量だけ溜まった場合に実施するものとしてもよい。
また、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、ノイズ除去部209、判定部204、評価値算出部205、および表示制御部207の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、ノイズ除去部209、判定部204、評価値算出部205、入力部206、表示制御部207および表示部208は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図13で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図13の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(計測支援装置の処理の流れ)
図15は、第3の実施形態に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。図15を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10aの処理の流れについて説明する。
<ステップS31〜S33>
ステップS31〜S33の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS11〜S13の動作と同様である。ステップS33の処理後、ステップS34へ移行する。
<ステップS34>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の選択部209aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の2つの形状計測データを選択する。そして、ステップS35へ移行する。
<ステップS35>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の設定部209bは、形状計測データである2つの点の変位ベクトル、および、原点と、当該2つの点のうちのいずれかの点とで定まる位置ベクトルを設定する。そして、ステップS36へ移行する。
<ステップS36>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の角度判定部209cは、設定部209bで設定された2つのベクトル(変位ベクトルおよび位置ベクトル)のなす角度θが、所定条件を満たすか否かを判定する。例えば、角度判定部209cは、2つのベクトルのなす角度θについて|θ−90|が所定の閾値を超えたか否かを判定する。そして、ステップS37へ移行する。
<ステップS37>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された場合、選択部209aで選択された2つの形状計測データのうち少なくとも1つの形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する。ステップS34〜S37の処理が、取得部203により取得された形状計測データのすべてに対して実施された後、ステップS38へ移行する。
<ステップS38〜S40>
ステップS38〜S40の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS14〜S16の動作と同様である。
以上のステップS31〜S40に示す流れによって、計測支援装置10aの処理が行われる。
以上のように、本実施形態に係る計測支援装置10aでは、三次元計測器により計測された形状計測データのうち、変位ベクトルと位置ベクトルとの角度に基づいてノイズが混入されていると判断された形状計測データを除去することによって、計測対象物に属さない不要な点群を除去するものとしている。これによって、計測対象物体近傍に存在するノイズを除去することができ、三次元計測器により計測された形状計測データの中で真に有用な(計測者の目的に沿った)点群に基づいた評価値を算出することが可能となり、形状計測の正しい進捗を定量化することができる。よって、計測者が計測対象物の形状計測により得られた形状計測データの過不足を容易に把握することができる。
(変形例1)
例えば、計測対象物の表面形状が滑らかであれば、連続する形状計測データ間の変位ベクトルがなす角度は小さいことが期待される。本変形例では、上述の第3の方法を用いたノイズの除去処理として、連続する形状計測データ間の変位ベクトルのなす角度に基づいてノイズの混入を判定する動作について説明する。
<計測支援装置の機能ブロックの動作>
図16は、第3の実施形態の変形例1におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。図16を参照しながら、本実施形態に係る計測支援装置10aの機能ブロックの動作について説明する。なお、本変形例に係る計測支援装置10aの機能ブロックの構成は、上述の図13で説明した構成と同様である。図13に示した機能ブロックのうち、上述の第3の実施形態に係る計測支援装置10aの機能ブロックの動作と異なる動作を中心に説明する。
本変形例に係るノイズ除去部209は、図13に示す構成と同様に、選択部209aと、設定部209bと、角度判定部209cと、除去部209dと、を含む。
選択部209aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の3つの形状計測データを選択する。例えば、図16に示すように、選択部209aは、形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する形状計測データである点x11〜x13を選択する。
設定部209bは、形状計測データである3つの点のうち、任意の2つの形状計測データを2組選択して、それぞれの組の点で定まる2つの変位ベクトルを設定する。例えば、図16に示すように、設定部209bは、形状計測データである点x11と点x12との変位ベクトルc(図16では、本来のベクトル表現である矢印付きのcで示している)、および、点x12と点x13との変位ベクトルd(図16では、矢印付きのdで示している)を設定する。
なお、変位ベクトルは、2つの形状計測データである点において、一方の点から他方の点へ向かう向きはいずれであってもよい。また、図16において、選択された点x11〜x13に基づいて設定される変位ベクトルは、例えば、点x11と点x12との変位ベクトル、および点x11と点x13との変位ベクトルが設定されてもよく、あるいは、点x11と点x13との変位ベクトル、および点x12と点x13との変位ベクトルが設定されてもよい。
角度判定部209cは、設定部209bで設定された2つの変位ベクトルのなす角度θが、所定条件を満たすか否かを判定する。図16に示す例では、2つの変位ベクトルがなす角度として角度θ11〜θ514が示されている。ここで、2つの変位ベクトルがなす角度θは、上述の式(1)で算出される。
また、取得部203に取得された形状計測データとしては、2つの変位ベクトルのなす角度θが0度または180度(平行)に近いことが望ましいため、例えば、所定条件としては、|sinθ|が所定の閾値を超えたか否かという条件とする。例えば、図16において、角度判定部209cは、変位ベクトルcと、変位ベクトルdとがなす角度θ14について|sinθ14|が所定の閾値を超えたか否かを判定する。
除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された場合、選択部209aにより選択された3つの形状計測データのうち少なくとも1つの形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する。なお、除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された形状計測データ以降の形状計測データを除去するものとしてもよい。例えば、図16に示すように、「×」印が付けられた変位ベクトルは、対応する位置ベクトルとのなす角度が上述の所定条件を満たさないものとされ、当該変位ベクトルに対応する形状計測データ(点)はノイズが混入されていると判断された変位ベクトル、および、当該変位ベクトルに対応する形状計測データ以降の形状計測データで構成される変位ベクトルを示す。
<計測支援装置の処理の流れ>
本変形例に係る計測支援装置10aの処理の流れについて、上述の図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。
<<ステップS31〜S33>>
ステップS31〜S33の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS11〜S13の動作と同様である。ステップS33の処理後、ステップS34へ移行する。
<<ステップS34>>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の選択部209aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の3つの形状計測データを選択する。そして、ステップS35へ移行する。
<<ステップS35>>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の設定部209bは、形状計測データである3つの点のうち、任意の2つの形状計測データを2組選択して、それぞれの組の点で定まる2つの変位ベクトルを設定する。そして、ステップS36へ移行する。
<<ステップS36>>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の角度判定部209cは、設定部209bで設定された2つの変位ベクトルのなす角度θが、所定条件を満たすか否かを判定する。例えば、角度判定部209cは、2つのベクトルのなす角度θについて|sinθ|が所定の閾値を超えたか否かを判定する。そして、ステップS37へ移行する。
<<ステップS37>>
計測支援装置10aのノイズ除去部209の除去部209dは、角度判定部209cにより所定条件を満たさないと判定された場合、選択部209aにより選択された3つの形状計測データのうち少なくとも1つの形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する。ステップS34〜S37の処理が、取得部203により取得された形状計測データのすべてに対して実施された後、ステップS38へ移行する。
<<ステップS38〜S40>>
ステップS38〜S40の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS14〜S16の動作と同様である。
以上のステップS31〜S40に示す流れによって、本変形例に係る計測支援装置10aの処理が行われる。
以上のように、本変形例に係る計測支援装置10aでは、三次元計測器により計測された形状計測データのうち、2つの変位ベクトルのなす角度に基づいてノイズが混入されていると判断された形状計測データを除去することによって、計測対象物に属さない不要な点群を除去するものとしている。これによって、計測対象物体近傍に存在するノイズを除去することができ、三次元計測器により計測された形状計測データの中で真に有用な(計測者の目的に沿った)点群に基づいた評価値を算出することが可能となり、形状計測の正しい進捗を定量化することができる。よって、計測者が計測対象物の形状計測により得られた形状計測データの過不足を容易に把握することができる。
(変形例2)
例えば、計測対象物が球に近い形状であれば、特定の形状計測データである点の原点からの距離、すなわち、位置ベクトルの長さが、他の位置ベクトルの長さと比較して差が小さいことが期待される。本変形例では、上述の第3の方法を用いたノイズの除去処理として、形状計測データの位置ベクトルの長さに基づいてノイズの混入を判定する動作について説明する。
<計測支援装置の機能ブロック構成および動作>
図17は、第3の実施形態の変形例2に係る計測支援装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図18は、第3の実施形態の変形例2におけるベクトルの設定およびノイズの判定の一例を示す図である。図17および図18を参照しながら、本変形例に係る計測支援装置10bの機能ブロックの構成および動作について説明する。
図17に示すように、計測支援装置10bは、座標系設定部201と、空間分割部202と、取得部203と、ノイズ除去部210と、判定部204と、評価値算出部205と、入力部206と、表示制御部207と、表示部208と、を有する。なお、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、評価値算出部205、入力部206、表示制御部207および表示部208の動作は、第1の実施形態で説明した内容と同様である。
ノイズ除去部210は、取得部203により取得された計測対象物30の形状計測データ(点データ)のうち、ノイズと判断される形状計測データを除去する機能部である。図17に示すように、ノイズ除去部210は、選択部210aと、距離算出部210bと、代表導出部210cと、距離判定部210dと、除去部210eと、を含む。
選択部210aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の複数の形状計測データを選択する機能部である。例えば、図18に示すように、選択部210aは、形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する複数の形状計測データである点x21〜x29を選択する。
距離算出部210bは、選択部210aにより選択された各形状計測データである点と、原点(例えば、計測対象物30が球である場合の中心点等)(所定の点の一例)との距離(各点の位置ベクトルの長さ)を算出する機能部である。例えば、図18に示すように、距離算出部210bは、形状計測データである点x21〜x29それぞれの原点からの距離を算出する。
代表導出部210cは、距離算出部210bにより算出された各形状計測データである点と原点との距離から、代表的な距離(代表値)を導出する機能部である。図18に示す例では、例えば、代表導出部210cは、距離算出部210bにより算出された点x23の原点からの距離を、代表的な距離として導出する。
なお、導出する代表的な距離としては、例えば、距離算出部210bにより算出された各距離の平均値もしくは中央値、または、選択部210aにより選択された形状計測データのうち予めノイズが混入していないことが分かっている形状計測データが示す点の原点からの距離等が想定される。ただし、代表的な距離としては、上述の距離に限定されるものではなく、後述する距離判定部210dでの判定に用いる距離として適当であると判断される距離であれば、どのような方法で導出されてもよい。
距離判定部210dは、距離算出部210bにより算出された各距離と、代表導出部210cにより導出された代表的な距離との差が、所定条件を満たすか否かを判定する機能部である。例えば、所定条件としては、上述の差が所定の閾値を超えたか否かという条件とする。この場合、図18において、距離判定部210dは、代表的な距離である点x23の原点からの距離と、点x24および点x25それぞれの原点からの距離との差が所定の閾値を超えたものと判定する。
除去部210eは、距離判定部210dにより所定条件を満たさないと判定された形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する機能部である。例えば、図18に示すように、除去部210eは、距離判定部210dにより原点からの距離について所定条件を満たさないと判定された点x24および点x25に対応する形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する。
ノイズ除去部210は、例えば、図2に示すCPU101で実行されるプログラムによって実現される。
なお、ノイズ除去部210によるノイズの除去は、取得部203により形状計測データが取得される度に逐次実施するものとしてよく、または、取得された形状計測データが所定量だけ溜まった場合に実施するものとしてもよい。
また、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、ノイズ除去部210、判定部204、評価値算出部205、および表示制御部207の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、座標系設定部201、空間分割部202、取得部203、ノイズ除去部210、判定部204、評価値算出部205、入力部206、表示制御部207および表示部208は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図17で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図17の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
<計測支援装置の処理の流れ>
図19は、第3の実施形態の変形例2に係る計測支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。図19を参照しながら、本変形例に係る計測支援装置10bの処理の流れについて説明する。
<<ステップS51〜S53>>
ステップS51〜S53の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS11〜S13の動作と同様である。ステップS53の処理後、ステップS54へ移行する。
<<ステップS54>>
計測支援装置10bのノイズ除去部210の選択部210aは、取得部203により取得された形状計測データのうち、時間的または空間的に近接する任意の複数の形状計測データを選択する。そして、ステップS55へ移行する。
<<ステップS55>>
計測支援装置10bのノイズ除去部210の距離算出部210bは、選択部210aにより選択された各形状計測データである点と、原点(例えば、計測対象物30が球である場合の中心点等)との距離(各点の位置ベクトルの長さ)を算出する。そして、ステップS56へ移行する。
<<ステップS56>>
計測支援装置10bのノイズ除去部210の代表導出部210cは、距離算出部210bにより算出された各形状計測データである点と原点との距離から、代表的な距離を導出する。代表的な距離の導出方法は、上述した通りである。そして、ステップS57へ移行する。
<<ステップS57>>
計測支援装置10bのノイズ除去部210の距離判定部210dは、距離算出部210bにより算出された各距離と、代表導出部210cにより導出された代表的な距離との差が、所定条件を満たすか否かを判定する。例えば、距離判定部210dは、上述の差が所定の閾値を超えたか否かを判定する。そして、計測支援装置10bのノイズ除去部210の除去部210eは、距離判定部210dにより所定条件を満たさないと判定された形状計測データにノイズが混入されていると判断し、当該形状計測データをノイズとして除去する。ステップS54〜S57の処理が、取得部203により取得された形状計測データのすべてに対して実施された後、ステップS58へ移行する。
<<ステップS58〜S60>>
ステップS58〜S60の処理は、それぞれ、図7で説明したステップS14〜S16の動作と同様である。
以上のステップS51〜S60に示す流れによって、本変形例に係る計測支援装置10bの処理が行われる。
以上のように、本変形例に係る計測支援装置10bでは、三次元計測器により計測された形状計測データのうち、距離についての代表値との差に基づいてノイズが混入されたと判断された形状計測データを除去することによって、計測対象物に属さない不要な点群を除去するものとしている。これによって、計測対象物体近傍に存在するノイズを除去することができ、三次元計測器により計測された形状計測データの中で真に有用な(計測者の目的に沿った)点群に基づいた評価値を算出することが可能となり、形状計測の正しい進捗を定量化することができる。よって、計測者が計測対象物の形状計測により得られた形状計測データの過不足を容易に把握することができる。
なお、上述の第3の実施形態、第3の実施形態の変形例1、および変形例2の処理は、独立に実行されることに限定されるものではなく、各処理を組み合せて適用するものとしてもよい。例えば、第3の実施形態または変形例1の処理を実行してノイズが混入されていると判断された形状計測データを除去した後、さらに、変形例2の処理を実行するものとしてもよい。これによって、計測対象物近傍に存在するノイズをより確実に除去することができ、形状計測データの中でさらに真に有用な点群に基づいた評価値を算出することが可能となる。
また、上述の各実施形態および各変形例において、計測支援装置10の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の各実施形態および各変形例において、計測支援装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、計測支援装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、計測支援装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、計測支援装置10で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU101が上述の記憶装置(例えば、ROM103、または補助記憶装置104等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、RAM102)上にロードされて生成されるようになっている。
1 計測支援システム
10、10a、10b 計測支援装置
20 三次元計測器
30 計測対象物
30a、30b 三次元計測物
31a、32a 三次元計測物
33a 計測物
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 補助記憶装置
105 外部接続I/F
106 入力装置
107 表示装置
108 バス
201 座標系設定部
202 空間分割部
203 取得部
204 判定部
205 評価値算出部
206 入力部
207 表示制御部
208 表示部
209 ノイズ除去部
209a 選択部
209b 設定部
209c 角度判定部
209d 除去部
210 ノイズ除去部
210a 選択部
210b 距離算出部
210c 代表導出部
210d 距離判定部
210e 除去部
401〜404 部分空間
411〜418 部分空間
501〜504 部分領域
511〜514 部分領域
特開2014−010559号公報

Claims (20)

  1. 計測対象物の表面の位置座標を示すデータを取得する取得部と、
    前記データが、座標空間を複数の部分空間として分割したもののうち、少なくとも1つの部分空間に属する前記データの量に関する情報を、該部分空間の表示と関連付けて表示させるための情報を出力する制御部と、
    を備えた計測装置。
  2. 前記取得部により取得された前記データのうち、所定条件に基づいてノイズが混入されていると判断した前記データをノイズとして除去するノイズ除去部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記ノイズ除去部によりノイズが除去された前記データについて、前記部分空間に属する該データの量に関する情報を、該部分空間の表示と関連付けるための情報を出力する請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記ノイズ除去部は、
    前記取得部により取得された前記データのうち、時間的または空間的に近接する2つのデータを選択し、
    前記2つのデータの変位ベクトル、および、前記2つのデータのうちいずれか一方のデータの所定の点に対する位置ベクトルを設定し、
    前記変位ベクトルと前記位置ベクトルとがなす角度に基づいて、選択した前記2つのデータのうち少なくともいずれか1つをノイズと判定して、該ノイズを除去する請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記ノイズ除去部は、
    前記取得部により取得された前記データのうち、時間的または空間的に近接する3つのデータを選択し、
    前記3つのデータのうち、任意の2つのデータを2組選択して、各組のデータで定まる2つの変位ベクトルを設定し、
    前記2つの変位ベクトルのなす角度に基づいて、選択した前記3つのデータのうち少なくともいずれか1つをノイズと判定して、該ノイズを除去する請求項2に記載の計測装置。
  5. 前記ノイズ除去部は、
    前記取得部により取得された前記データのうち、時間的または空間的に近接する複数のデータを選択し、
    前記複数のデータが示す点と、所定の点との距離をそれぞれ算出し、
    算出した前記各距離から代表値を導出し、
    前記距離と前記代表値との差が所定の閾値を超えた場合に、該距離に対応する前記データをノイズと判定して、該ノイズを除去する請求項2に記載の計測装置。
  6. 前記座標空間を構築する構築部と、
    前記構築部により構築された前記座標空間を、前記複数の部分空間に分割する分割部と、
    を、さらに備え、
    前記取得部は、計測器から、前記計測対象物の表面形状の座標を示す前記データとしての形状計測データを取得し、
    前記取得部により取得された前記形状計測データが、前記複数の部分空間のうちどの部分空間に属するのかを判定する判定部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記形状計測データで構成される計測物のうち、前記各部分空間に属する部分領域を構成する前記形状計測データの量に関する情報を、表示部に表示させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の計測装置。
  7. 前記制御部は、前記情報を、前記部分領域ごとに視覚的に識別可能となるように前記表示部に表示させる請求項6に記載の計測装置。
  8. 前記部分領域を構成する前記形状計測データに基づく評価値を、該部分領域を含む前記部分空間ごとに算出する算出部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記情報を前記表示部に表示させる態様として、前記評価値に基づいて前記計測物の前記各部分領域を前記表示部に表示させる請求項6または7に記載の計測装置。
  9. 前記算出部は、前記評価値として、前記部分空間に属する前記形状計測データの点数の積算値を算出する請求項8に記載の計測装置。
  10. 前記算出部は、前記評価値として、所定の基準値に対する、前記部分空間に属する前記形状計測データの点数の積算値の割合を算出する請求項8に記載の計測装置。
  11. 前記算出部は、前記評価値として、前記部分空間に属する前記形状計測データの密度を算出する請求項8に記載の計測装置。
  12. 前記制御部は、前記情報を前記表示部に表示させる態様として、前記評価値に対応する前記部分領域を、該評価値に対応した色で着色して前記表示部に表示させる請求項8〜11のいずれか一項に記載の計測装置。
  13. 前記制御部は、前記情報を前記表示部に表示させる態様として、前記各評価値を示すグラフを前記表示部に表示させる請求項8〜11のいずれか一項に記載の計測装置。
  14. 前記構築部は、前記座標空間として三次元座標空間を構築し、
    前記分割部は、前記三次元座標空間を前記複数の部分空間に分割する請求項6〜13のいずれか一項に記載の計測装置。
  15. 前記構築部は、
    前記取得部により取得された前記形状計測データの分布に基づいて座標軸を抽出し、
    抽出した前記座標軸に基づいて前記三次元座標空間を構築する請求項14に記載の計測装置。
  16. 前記構築部は、三次元座標空間をいずれかの平面に投影した二次元平面を前記座標空間として構築し、
    前記分割部は、前記二次元平面を、前記複数の部分空間に分割し、
    前記判定部は、前記取得部により取得された前記形状計測データが、前記複数の部分空間のうちどの部分空間に属するのかを判定する請求項6〜13のいずれか一項に記載の計測装置。
  17. 前記取得部は、人間の頭部を前記計測対象物とした場合、前記計測器から前記頭部における解剖学的基準点の位置を示す前記形状計測データを取得し、
    前記構築部は、前記解剖学的基準点の位置を示す前記形状計測データを用いて、前記座標空間を構築する請求項6〜13のいずれか一項に記載の計測装置。
  18. 前記計測器と、
    請求項6〜17のいずれか一項に記載の計測装置と、
    を有する計測システム。
  19. 計測対象物の表面の位置座標を示すデータを取得する取得ステップと、
    前記データが、座標空間を複数の部分空間として分割したもののうち、少なくとも1つの部分空間に属する前記データの量に関する情報を、該部分空間の表示と関連付けて表示させるための情報を出力する出力ステップと、
    を有する計測方法。
  20. コンピュータに、
    計測対象物の表面の位置座標を示すデータを取得する取得ステップと、
    前記データが、座標空間を複数の部分空間として分割したもののうち、少なくとも1つの部分空間に属する前記データの量に関する情報を、該部分空間の表示と関連付けて表示させるための情報を出力する出力ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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