JP4051668B2 - 水素製造装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子と水蒸気との混合体を加熱して高温にすることにより上記反応性粒子と上記水蒸気を反応させて水素ガスを生成させる水素製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子を収容する反応室内に水蒸気を供給し、反応室内を高温化して反応性粒子と水蒸気とを反応させて水素含有ガスを生成する水素製造装置は公知である。
【0003】
一方、所定の反応性物質を収容せる反応室たる管体内のガスを衝撃波で急激圧縮して高温として反応性物質とガスとを反応させて所望のガスを生成する装置が、米国特許第2832666号に開示されている。この公知の装置は、反応器として回転軸に平行な複数の管体を有しており、一つの管体へ一端側から原料たる反応性物質が供給され、上記回転軸まわりに回転して上記管体が所定位置にくるとそこで管体内に反応性の高圧ガスが瞬間的に供給されて衝撃波を生じ、この衝撃波によってガスを急激圧縮して昇温化せしめて反応性物質を反応させ、所望のガスが生成される。他の管体には、その間に、次のガス生成のために反応性物質が供給される。
【0004】
かかる装置には、複数の管体のそれぞれに、両端で回転軸の回転位置に対応して所定のプロセスを行なうように開閉弁を備え、又その開閉のための制御装置を有している。さらには、複数の管が回転軸周りに回転することを許容しつつ、反応性の高圧ガスや反応性物質の供給、生成ガスの取出そして排気を各管と次々に行なうための機構をも有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公知装置にあっては、多くの管体及びそれぞれ開閉弁を必要とすること、これらを回転させる装置を必要とすること、回転位置に合わせて開閉動作を行なわなくてはならないこと、さらには、管体の回転を許容しつつ原料や高圧ガスの供給そして生成ガスの取出や排気を行なわなくてはならないこと、に起因して、機構が複雑化、大型化し、ひいては装置そして生成ガスのコストアップにつながる。又、水素ガスを生成するには、どのような装置を構成すればよいのか明らかでない。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑み、構成が簡単で小型化を可能とし、可動部の少ない装置で衝撃波を発生して、水素を製造する水素製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水素製造装置は、炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子と水蒸気との混合体を加熱して高温にすることにより上記反応性粒子と上記水蒸気を反応させて水素ガスを生成させる装置である。本発明の水素製造装置は、シリンダ内に可動なピストンを備えて該ピストンによりシリンダ内の空間が加圧空間と背圧空間とに区分され、加圧空間にはピストンよりも小径の入口開口が該加圧空間内に位置し出口開口に向け漸次減小する内径を有する収束管がシリンダ外へ延出して反応性粒子及び水蒸気の混合体の衝撃圧縮のための圧縮室に接続されている。ピストンは背圧空間内で該ピストンとシリンダの内壁との間に設けられた弾性体により上記収束管の入口開口に向け付勢されている。シリンダは、加圧空間内側に高圧水蒸気供給源に接続されている高圧水蒸気供給管が設けられている。シリンダは、背圧空間側に上記弾性体の付勢力と相俟ってピストンに背圧を与えてピストンを収束管の入口開口に圧して閉状態にせしめるための背圧水蒸気供給管が間欠的に開となる開閉弁を介して接続されており、上記開閉弁の間欠開動作による背圧空間の減圧時に、弾性体の付勢力に抗してピストンが後退することにより該ピストンと上記収束管の入口開口との間に形成される流路を経て加圧空間内の高圧水蒸気が収束管内に流入し出口開口に向け衝撃波を発生し、該衝撃波を上記圧縮室内に伝播させて上記圧縮室内の混合体を衝撃圧縮して高温に加熱することにより該混合体中の反応性粒子と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成させるようになっている。
【0008】
このような本発明装置では、加圧空間に高圧水蒸気を常時供給しておき、背圧空間の背圧水蒸気を間欠的にかつ瞬間的に減圧することにより、収束管内へ高圧水蒸気を瞬間的に供給して衝撃波が生成される。
【0009】
本発明において、背圧水蒸気供給管には高圧水蒸気供給管へ供給する高圧水蒸気と同じ高圧水蒸気供給源から高圧水蒸気を背圧水蒸気として供給されるようにすることができる。背圧水蒸気として加圧用としての高圧水蒸気の一部を利用することにより、特別に他の水蒸気を背圧水蒸気として用意する必要がなくなり、設備は簡単となる。
【0010】
弾性体は例えば、ばね部材を用いることができる。
【0011】
本発明において、ピストンは、シリンダと摺接する環状摺動面に、シリンダ内壁面との間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成されていると共に軸方向で環状溝の両側にシール用のOリングを有し、シリンダは上記環状溝へ水を注水する注水管が接続されており、上記環状溝がピストンの前進後退時に上記注水管の位置から外れないだけの軸方向の幅寸法を有しているようにすることができる。このような水シールを用いることにより、シール性、ピストンの潤滑性、冷却性が向上する。
【0012】
さらに、本発明では、収束管は入口開口におけるピストンとの接面域に、ピストンとの間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成され、該環状溝にはシリンダ外から水の供給を受ける注入孔が連通しているようにすることができる。この場合、ピストンが収束管から離間する瞬時には、環状溝から水が漏れることがあり得るが、これは水素生成の原料として寄与するので、特に問題となることはない。
【0013】
又、圧縮室は、例えば、該圧縮室内に反応性粒子を供給するための反応性粒子供給管と、該圧縮室内の水素ガスを取出すための生成ガス取出管と、水素ガス取出後の上記圧縮室内の気体を排出するための排出管とが、それぞれの開閉弁を介して接続されている。かかる場合には、反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧ガス供給管のための各開閉弁は、カム機構により所定の順序及び開時間長で順次開閉することができる。又、反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧ガス供給管のための各開閉弁は、予め設定された順序及び開時間長で順次開閉するように各開閉弁を駆動制御する制御回路によって開閉動作が駆動制御されるようになっていてもよい。
【0014】
又、本発明では、収束管の入口開口はピストンの移動方向に延びる円筒状内面をなし、該ピストンは上記収束管の入口開口との係合時には上記収束管の入口開口との間を実質的にシールすると共にピストンの移動を許容するような若干の隙間を上記入口開口との間に形成する筒状部が設けられているようにすることができる。こうすることにより、ピストンの後退時において、ピストンが加速された後にピストンの筒状部と収束管の入口開口との間に高圧水蒸気の流路が形成される。よって、ピストンの慣性に起因してピストンの後退開始時における初速が小さい場合であっても、収束管への高圧水蒸気の流入が上記ピストンの加速後に瞬時になされるので衝撃波が発生する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1において、軸線1を中心とする円筒形状のシリンダ2は密閉されており、内部にピストン3が上記軸線方向に摺動自在に配されており、シリンダ2内の空間を加圧空間Pと背圧空間Bとに区分している。
【0017】
上記シリンダ1内には加圧空間Pに収束管4が取り付けられている。該収束管4は上記シリンダ2の一方の端壁2Aを貫通してシリンダ2外へ延出している。この収束管4はシリンダ2内にある入口開口4Aが大径となっており、上記シリンダ2外の部分4Bが出口開口に向け小径となっている。上記入口開口4Aは次第にその内径が小さくなって上記部分4Bへ移行している。入口開口4Aの部分はテーパ状となっている。
【0018】
上記ピストン3は、本実施形態では、金属板をプレス加工して軽量に作られており、シリンダ2に対し瞬時移動するのに好都合な低質量となっている。このピストン3は、シリンダ2の内壁と摺接するスカート部3Aと、上記加圧空間Pと背圧空間Bを区分する部分にテーパ部3Bとを有している。該テーパ部3Bは収束管4の入口開口4Aのテーパ部分と密に接するように好適なテーパとなっている。さらに、上記ピストン3とシリンダ2の他方の端壁2Bとの間には、弾性体としてのコイルばね5が配設されていて、ピストン3に背圧を与え収束管4の入口開口4Aに圧している。
【0019】
さらに、シリンダ2には、上記加圧空間Pに通ずる高圧水蒸気供給管6が、背圧空間Bに通ずる背圧水蒸気供給管7そして排気管8がそれぞれ接続している。
【0020】
かかる本実施形態の衝撃波発生装置は図2のごとく用いられる。上記シリンダ2に接続されている高圧水蒸気供給管6、背圧水蒸気供給管7そして排気管8には、それぞれ弁6A,7Aそして8Aが設けられており、弁6Aは通常、開放されており、弁7A,8Aはシーケンスに則り設定時に開となる。本例では、背圧水蒸気として、高圧水蒸気供給管6から供給される高圧水蒸気の一部を用いるようになっており、上記背圧水蒸気供給管7は高圧水蒸気供給管6から分岐して形成されている。
【0021】
衝撃波発生装置の収束管4は、その出口側で、反応装置10に接続されている。この反応装置10は、特にその形態に限定はなく、衝撃波発生装置からの高圧水蒸気による衝撃波を受けて原料たる反応性粒子と共に上記高圧水蒸気が瞬時に圧縮されるに適した圧縮室を有していればよい。
【0022】
上記圧縮室には、該圧縮室内への反応性粒子供給のための反応性粒子供給管11、生成ガス取出管12、排気管13が接続されており、所定時に開閉する弁(図示せず)を備えている。
【0023】
次に、衝撃波を用いて水蒸気と反応性粒子としての廃プラスチック粉とを反応させて、水素ガスを生成する例のもとに、本実施形態についての作動を説明する。
【0024】
図2において、高圧水蒸気供給管6からは開状態の弁6Aを経てシリンダ2の加圧空間P内に高圧水蒸気が供給されている。上記弁6Aは、通常、開のままとなっている。又、開状態の弁7Aを経て上記高圧水蒸気は背圧水蒸気供給管7Aへも供給されている。
【0025】
▲1▼ かかる状態で、シリンダ2の加圧空間Pそして背圧空間Bは上記高圧水蒸気で充満しており、ピストン3はコイルばね5の付勢力によって収束管4の入口開口4Aに圧せられていて、この入口開口4Aはピストン3によって閉じられている(図4(A)参照)。
【0026】
▲2▼ 次に、反応装置10の圧縮室へ反応性粒子供給管11から原料たる反応性粒子としての廃プラスチック粉を供給充填する(図3(1)参照)。
【0027】
▲3▼ しかる後、弁8Aを瞬間的に開放し背圧空間Bを減圧する(図3(2)参照)。したがって、図4(B)のごとく、加圧空間Pの圧力が背圧空間Bの圧力及びばねの付勢力に勝って、ピストン3は背圧に抗して後退し、収束管4の入口開口4Aとの間に隙間が形成される。この隙間から高圧水蒸気が収束管4内に流入する(図4(B)参照)。この瞬時の高圧水蒸気の流入によって収束管4内では衝撃波が発生し、この衝撃波は収束管4の出口開口へ伝播され、反応装置10の圧縮室内へ入った水蒸気を廃プラスチック粉と共に瞬時に圧縮して昇温せしめ、この瞬時に反応が行なわれ、水素ガスが生成される。
【0028】
▲4▼ 水素ガスが、次の瞬間に生成ガス取出管12から取り出される(図3(3)参照)と共に、背圧として高圧水蒸気が再び背圧空間Bへ供給され(図3(4)、図4(C)参照)、ピストン3は再び収束管4の入口開口4Aを閉じる(図4(D)参照)。又、反応装置10では、圧縮室内の水蒸気等の排ガスが排気管13から排出される。
【0029】
なお、図2の破線で示される管路9で加圧空間Pと弁7Aとを接続しておくならば、背圧空間Bへの高圧水蒸気の供給の際に、加圧空間に残留しようとする高圧水蒸気が弁7Aの開動作により背圧空間Bへ流出するので、加圧空間Pは常に新しい高圧水蒸気で充満されており、高温度を保持できる。
【0030】
上述の実施形態では、反応性粒子供給管11、生成ガス取出管12、排気管13のそれぞれに開閉弁を設け、これらの開閉弁と弁7A,8Aとをカム機構により、図3に示す動作となる順序及び開時間長で各弁が順次開閉するようにしてもよい。又、各弁が該順序及び開時間長で順次開閉するように各弁を駆動制御する制御回路によって各弁の開閉動作を制御するようにしてもよい。
【0031】
次に、本発明におけるシールに関する改良案を他の実施形態として説明する。図5における実施形態では、ピストン3のスカート部3Aの外周面には、環状溝21が形成されていると共に、軸線1方向で該環状溝21の両側にはOリング溝22が形成されていて該溝22にOリング23が収められている。一方、シリンダ2には上記環状溝21に連通する注水孔24が形成され、上記環状溝21、両Oリング22そしてシリンダ2の内面により形成される閉空間に注水孔24を経て水が外部から充満されて水シールを形成している。上記環状溝21の幅、すなわち軸線1の方向の長さ寸法は、ピストン3が軸線1方向に往復動しても、上記環状溝21の幅内から注水孔23が外れないように設定されている。かくして、上記水シールは、ピストン3とシリンダ2との間のシール、そして両者間の潤滑、さらには、冷却の機能を併せて発揮する。
【0032】
本実施形態では、ピストン3と収束管4との間にも水シールを形成している。
【0033】
図5のように、収束管4とピストン3との接面領域たるテーパ部をなす収束管4の入口開口4Aには、環状溝25が形成されており、上記収束管4をシリンダ2と連結して支持する補強リブ26内に形成された流路27を通じて水が外部から上記環状溝25内へ注入可能となっている。ピストン3が瞬間的に上記入口開口4Aから離れるときには、環状溝25から水が漏れるが、これは瞬時のことであり、次の瞬間にはピストン3が入口開口4Aと接面してしまうので漏れの量は若干であって何の問題もない。
【0034】
又、装置が水素製造装置に用いられる場合には、上記漏れの水は収束管へ供給される水蒸気と同化されてしまい、むしろ水素生成に反応性ガスとして寄与する。
【0035】
次に、本発明におけるピストンと収束管と接触領域におけるピストン及び収束管の形状に関する改良案を更なる他の実施形態として説明する。
【0036】
図6における実施形態では、収束管34の入口開口34Aは軸線1の方向で同一断面で延びる円筒状内面を形成している。一方、ピストン33は、上記収束管34の入口開口34Aとの係合時には上記収束管34の入口開口34Aとの間を実質的にシールすると共にピストン33の軸線1の方向での移動を許容するような若干の隙間を上記入口開口34Aとの間に形成しつつ筒状部33Bが設けられている。これにより、ピストン33の後退時において、ピストン33が加速された後にピストン33の筒状部33Bと収束管34の入口開口34Aとの間に高圧水蒸気の流路が形成される。よって、ピストン33の慣性に起因してピストン33の後退開始時における初速が小さい場合であっても、収束管34への高圧水蒸気の流入が上記ピストン33の加速後に瞬時になされるので衝撃波が発生する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上のごとく、ピストン以外は他部材と相対移動する部材はなく、きわめて簡単な構造で衝撃波を発生することができ、水素ガスを衝撃波を用いて反応生成する装置の小型化・簡単化そして低価格化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における水素製造のための衝撃波発生装置の断面図である。
【図2】図1の衝撃波発生装置を反応装置と接続した構成図である。
【図3】図2装置の作動順を示す図である。
【図4】図2装置の作動順に衝撃波発生装置の動きを示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態における水素製造のための衝撃波発生装置の断面図である。
【符号の説明】
1 反応装置(圧縮室)
2 シリンダ
3 ピストン
4 収束管
4A 入口開口
5 弾性体(コイルばね)
6 高圧水蒸気供給管
7 背圧水蒸気供給管
8A (制御)弁
21 環状溝
23 Oリング
24 注水管(注水孔)
25 環状溝
27 注水孔(流路)
33 ピストン
33B 筒状部
34 収束管
34A 入口開口
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子と水蒸気との混合体を加熱して高温にすることにより上記反応性粒子と上記水蒸気を反応させて水素ガスを生成させる水素製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子を収容する反応室内に水蒸気を供給し、反応室内を高温化して反応性粒子と水蒸気とを反応させて水素含有ガスを生成する水素製造装置は公知である。
【0003】
一方、所定の反応性物質を収容せる反応室たる管体内のガスを衝撃波で急激圧縮して高温として反応性物質とガスとを反応させて所望のガスを生成する装置が、米国特許第2832666号に開示されている。この公知の装置は、反応器として回転軸に平行な複数の管体を有しており、一つの管体へ一端側から原料たる反応性物質が供給され、上記回転軸まわりに回転して上記管体が所定位置にくるとそこで管体内に反応性の高圧ガスが瞬間的に供給されて衝撃波を生じ、この衝撃波によってガスを急激圧縮して昇温化せしめて反応性物質を反応させ、所望のガスが生成される。他の管体には、その間に、次のガス生成のために反応性物質が供給される。
【0004】
かかる装置には、複数の管体のそれぞれに、両端で回転軸の回転位置に対応して所定のプロセスを行なうように開閉弁を備え、又その開閉のための制御装置を有している。さらには、複数の管が回転軸周りに回転することを許容しつつ、反応性の高圧ガスや反応性物質の供給、生成ガスの取出そして排気を各管と次々に行なうための機構をも有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公知装置にあっては、多くの管体及びそれぞれ開閉弁を必要とすること、これらを回転させる装置を必要とすること、回転位置に合わせて開閉動作を行なわなくてはならないこと、さらには、管体の回転を許容しつつ原料や高圧ガスの供給そして生成ガスの取出や排気を行なわなくてはならないこと、に起因して、機構が複雑化、大型化し、ひいては装置そして生成ガスのコストアップにつながる。又、水素ガスを生成するには、どのような装置を構成すればよいのか明らかでない。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑み、構成が簡単で小型化を可能とし、可動部の少ない装置で衝撃波を発生して、水素を製造する水素製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水素製造装置は、炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子と水蒸気との混合体を加熱して高温にすることにより上記反応性粒子と上記水蒸気を反応させて水素ガスを生成させる装置である。本発明の水素製造装置は、シリンダ内に可動なピストンを備えて該ピストンによりシリンダ内の空間が加圧空間と背圧空間とに区分され、加圧空間にはピストンよりも小径の入口開口が該加圧空間内に位置し出口開口に向け漸次減小する内径を有する収束管がシリンダ外へ延出して反応性粒子及び水蒸気の混合体の衝撃圧縮のための圧縮室に接続されている。ピストンは背圧空間内で該ピストンとシリンダの内壁との間に設けられた弾性体により上記収束管の入口開口に向け付勢されている。シリンダは、加圧空間内側に高圧水蒸気供給源に接続されている高圧水蒸気供給管が設けられている。シリンダは、背圧空間側に上記弾性体の付勢力と相俟ってピストンに背圧を与えてピストンを収束管の入口開口に圧して閉状態にせしめるための背圧水蒸気供給管が間欠的に開となる開閉弁を介して接続されており、上記開閉弁の間欠開動作による背圧空間の減圧時に、弾性体の付勢力に抗してピストンが後退することにより該ピストンと上記収束管の入口開口との間に形成される流路を経て加圧空間内の高圧水蒸気が収束管内に流入し出口開口に向け衝撃波を発生し、該衝撃波を上記圧縮室内に伝播させて上記圧縮室内の混合体を衝撃圧縮して高温に加熱することにより該混合体中の反応性粒子と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成させるようになっている。
【0008】
このような本発明装置では、加圧空間に高圧水蒸気を常時供給しておき、背圧空間の背圧水蒸気を間欠的にかつ瞬間的に減圧することにより、収束管内へ高圧水蒸気を瞬間的に供給して衝撃波が生成される。
【0009】
本発明において、背圧水蒸気供給管には高圧水蒸気供給管へ供給する高圧水蒸気と同じ高圧水蒸気供給源から高圧水蒸気を背圧水蒸気として供給されるようにすることができる。背圧水蒸気として加圧用としての高圧水蒸気の一部を利用することにより、特別に他の水蒸気を背圧水蒸気として用意する必要がなくなり、設備は簡単となる。
【0010】
弾性体は例えば、ばね部材を用いることができる。
【0011】
本発明において、ピストンは、シリンダと摺接する環状摺動面に、シリンダ内壁面との間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成されていると共に軸方向で環状溝の両側にシール用のOリングを有し、シリンダは上記環状溝へ水を注水する注水管が接続されており、上記環状溝がピストンの前進後退時に上記注水管の位置から外れないだけの軸方向の幅寸法を有しているようにすることができる。このような水シールを用いることにより、シール性、ピストンの潤滑性、冷却性が向上する。
【0012】
さらに、本発明では、収束管は入口開口におけるピストンとの接面域に、ピストンとの間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成され、該環状溝にはシリンダ外から水の供給を受ける注入孔が連通しているようにすることができる。この場合、ピストンが収束管から離間する瞬時には、環状溝から水が漏れることがあり得るが、これは水素生成の原料として寄与するので、特に問題となることはない。
【0013】
又、圧縮室は、例えば、該圧縮室内に反応性粒子を供給するための反応性粒子供給管と、該圧縮室内の水素ガスを取出すための生成ガス取出管と、水素ガス取出後の上記圧縮室内の気体を排出するための排出管とが、それぞれの開閉弁を介して接続されている。かかる場合には、反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧ガス供給管のための各開閉弁は、カム機構により所定の順序及び開時間長で順次開閉することができる。又、反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧ガス供給管のための各開閉弁は、予め設定された順序及び開時間長で順次開閉するように各開閉弁を駆動制御する制御回路によって開閉動作が駆動制御されるようになっていてもよい。
【0014】
又、本発明では、収束管の入口開口はピストンの移動方向に延びる円筒状内面をなし、該ピストンは上記収束管の入口開口との係合時には上記収束管の入口開口との間を実質的にシールすると共にピストンの移動を許容するような若干の隙間を上記入口開口との間に形成する筒状部が設けられているようにすることができる。こうすることにより、ピストンの後退時において、ピストンが加速された後にピストンの筒状部と収束管の入口開口との間に高圧水蒸気の流路が形成される。よって、ピストンの慣性に起因してピストンの後退開始時における初速が小さい場合であっても、収束管への高圧水蒸気の流入が上記ピストンの加速後に瞬時になされるので衝撃波が発生する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1において、軸線1を中心とする円筒形状のシリンダ2は密閉されており、内部にピストン3が上記軸線方向に摺動自在に配されており、シリンダ2内の空間を加圧空間Pと背圧空間Bとに区分している。
【0017】
上記シリンダ1内には加圧空間Pに収束管4が取り付けられている。該収束管4は上記シリンダ2の一方の端壁2Aを貫通してシリンダ2外へ延出している。この収束管4はシリンダ2内にある入口開口4Aが大径となっており、上記シリンダ2外の部分4Bが出口開口に向け小径となっている。上記入口開口4Aは次第にその内径が小さくなって上記部分4Bへ移行している。入口開口4Aの部分はテーパ状となっている。
【0018】
上記ピストン3は、本実施形態では、金属板をプレス加工して軽量に作られており、シリンダ2に対し瞬時移動するのに好都合な低質量となっている。このピストン3は、シリンダ2の内壁と摺接するスカート部3Aと、上記加圧空間Pと背圧空間Bを区分する部分にテーパ部3Bとを有している。該テーパ部3Bは収束管4の入口開口4Aのテーパ部分と密に接するように好適なテーパとなっている。さらに、上記ピストン3とシリンダ2の他方の端壁2Bとの間には、弾性体としてのコイルばね5が配設されていて、ピストン3に背圧を与え収束管4の入口開口4Aに圧している。
【0019】
さらに、シリンダ2には、上記加圧空間Pに通ずる高圧水蒸気供給管6が、背圧空間Bに通ずる背圧水蒸気供給管7そして排気管8がそれぞれ接続している。
【0020】
かかる本実施形態の衝撃波発生装置は図2のごとく用いられる。上記シリンダ2に接続されている高圧水蒸気供給管6、背圧水蒸気供給管7そして排気管8には、それぞれ弁6A,7Aそして8Aが設けられており、弁6Aは通常、開放されており、弁7A,8Aはシーケンスに則り設定時に開となる。本例では、背圧水蒸気として、高圧水蒸気供給管6から供給される高圧水蒸気の一部を用いるようになっており、上記背圧水蒸気供給管7は高圧水蒸気供給管6から分岐して形成されている。
【0021】
衝撃波発生装置の収束管4は、その出口側で、反応装置10に接続されている。この反応装置10は、特にその形態に限定はなく、衝撃波発生装置からの高圧水蒸気による衝撃波を受けて原料たる反応性粒子と共に上記高圧水蒸気が瞬時に圧縮されるに適した圧縮室を有していればよい。
【0022】
上記圧縮室には、該圧縮室内への反応性粒子供給のための反応性粒子供給管11、生成ガス取出管12、排気管13が接続されており、所定時に開閉する弁(図示せず)を備えている。
【0023】
次に、衝撃波を用いて水蒸気と反応性粒子としての廃プラスチック粉とを反応させて、水素ガスを生成する例のもとに、本実施形態についての作動を説明する。
【0024】
図2において、高圧水蒸気供給管6からは開状態の弁6Aを経てシリンダ2の加圧空間P内に高圧水蒸気が供給されている。上記弁6Aは、通常、開のままとなっている。又、開状態の弁7Aを経て上記高圧水蒸気は背圧水蒸気供給管7Aへも供給されている。
【0025】
▲1▼ かかる状態で、シリンダ2の加圧空間Pそして背圧空間Bは上記高圧水蒸気で充満しており、ピストン3はコイルばね5の付勢力によって収束管4の入口開口4Aに圧せられていて、この入口開口4Aはピストン3によって閉じられている(図4(A)参照)。
【0026】
▲2▼ 次に、反応装置10の圧縮室へ反応性粒子供給管11から原料たる反応性粒子としての廃プラスチック粉を供給充填する(図3(1)参照)。
【0027】
▲3▼ しかる後、弁8Aを瞬間的に開放し背圧空間Bを減圧する(図3(2)参照)。したがって、図4(B)のごとく、加圧空間Pの圧力が背圧空間Bの圧力及びばねの付勢力に勝って、ピストン3は背圧に抗して後退し、収束管4の入口開口4Aとの間に隙間が形成される。この隙間から高圧水蒸気が収束管4内に流入する(図4(B)参照)。この瞬時の高圧水蒸気の流入によって収束管4内では衝撃波が発生し、この衝撃波は収束管4の出口開口へ伝播され、反応装置10の圧縮室内へ入った水蒸気を廃プラスチック粉と共に瞬時に圧縮して昇温せしめ、この瞬時に反応が行なわれ、水素ガスが生成される。
【0028】
▲4▼ 水素ガスが、次の瞬間に生成ガス取出管12から取り出される(図3(3)参照)と共に、背圧として高圧水蒸気が再び背圧空間Bへ供給され(図3(4)、図4(C)参照)、ピストン3は再び収束管4の入口開口4Aを閉じる(図4(D)参照)。又、反応装置10では、圧縮室内の水蒸気等の排ガスが排気管13から排出される。
【0029】
なお、図2の破線で示される管路9で加圧空間Pと弁7Aとを接続しておくならば、背圧空間Bへの高圧水蒸気の供給の際に、加圧空間に残留しようとする高圧水蒸気が弁7Aの開動作により背圧空間Bへ流出するので、加圧空間Pは常に新しい高圧水蒸気で充満されており、高温度を保持できる。
【0030】
上述の実施形態では、反応性粒子供給管11、生成ガス取出管12、排気管13のそれぞれに開閉弁を設け、これらの開閉弁と弁7A,8Aとをカム機構により、図3に示す動作となる順序及び開時間長で各弁が順次開閉するようにしてもよい。又、各弁が該順序及び開時間長で順次開閉するように各弁を駆動制御する制御回路によって各弁の開閉動作を制御するようにしてもよい。
【0031】
次に、本発明におけるシールに関する改良案を他の実施形態として説明する。図5における実施形態では、ピストン3のスカート部3Aの外周面には、環状溝21が形成されていると共に、軸線1方向で該環状溝21の両側にはOリング溝22が形成されていて該溝22にOリング23が収められている。一方、シリンダ2には上記環状溝21に連通する注水孔24が形成され、上記環状溝21、両Oリング22そしてシリンダ2の内面により形成される閉空間に注水孔24を経て水が外部から充満されて水シールを形成している。上記環状溝21の幅、すなわち軸線1の方向の長さ寸法は、ピストン3が軸線1方向に往復動しても、上記環状溝21の幅内から注水孔23が外れないように設定されている。かくして、上記水シールは、ピストン3とシリンダ2との間のシール、そして両者間の潤滑、さらには、冷却の機能を併せて発揮する。
【0032】
本実施形態では、ピストン3と収束管4との間にも水シールを形成している。
【0033】
図5のように、収束管4とピストン3との接面領域たるテーパ部をなす収束管4の入口開口4Aには、環状溝25が形成されており、上記収束管4をシリンダ2と連結して支持する補強リブ26内に形成された流路27を通じて水が外部から上記環状溝25内へ注入可能となっている。ピストン3が瞬間的に上記入口開口4Aから離れるときには、環状溝25から水が漏れるが、これは瞬時のことであり、次の瞬間にはピストン3が入口開口4Aと接面してしまうので漏れの量は若干であって何の問題もない。
【0034】
又、装置が水素製造装置に用いられる場合には、上記漏れの水は収束管へ供給される水蒸気と同化されてしまい、むしろ水素生成に反応性ガスとして寄与する。
【0035】
次に、本発明におけるピストンと収束管と接触領域におけるピストン及び収束管の形状に関する改良案を更なる他の実施形態として説明する。
【0036】
図6における実施形態では、収束管34の入口開口34Aは軸線1の方向で同一断面で延びる円筒状内面を形成している。一方、ピストン33は、上記収束管34の入口開口34Aとの係合時には上記収束管34の入口開口34Aとの間を実質的にシールすると共にピストン33の軸線1の方向での移動を許容するような若干の隙間を上記入口開口34Aとの間に形成しつつ筒状部33Bが設けられている。これにより、ピストン33の後退時において、ピストン33が加速された後にピストン33の筒状部33Bと収束管34の入口開口34Aとの間に高圧水蒸気の流路が形成される。よって、ピストン33の慣性に起因してピストン33の後退開始時における初速が小さい場合であっても、収束管34への高圧水蒸気の流入が上記ピストン33の加速後に瞬時になされるので衝撃波が発生する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上のごとく、ピストン以外は他部材と相対移動する部材はなく、きわめて簡単な構造で衝撃波を発生することができ、水素ガスを衝撃波を用いて反応生成する装置の小型化・簡単化そして低価格化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における水素製造のための衝撃波発生装置の断面図である。
【図2】図1の衝撃波発生装置を反応装置と接続した構成図である。
【図3】図2装置の作動順を示す図である。
【図4】図2装置の作動順に衝撃波発生装置の動きを示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態における水素製造のための衝撃波発生装置の断面図である。
【符号の説明】
1 反応装置(圧縮室)
2 シリンダ
3 ピストン
4 収束管
4A 入口開口
5 弾性体(コイルばね)
6 高圧水蒸気供給管
7 背圧水蒸気供給管
8A (制御)弁
21 環状溝
23 Oリング
24 注水管(注水孔)
25 環状溝
27 注水孔(流路)
33 ピストン
33B 筒状部
34 収束管
34A 入口開口
Claims (9)
- 炭化水素若しくは炭素を含有する反応性粒子と水蒸気との混合体を加熱して高温にすることにより上記反応性粒子と上記水蒸気を反応させて水素ガスを生成させる水素製造装置において、シリンダ内に可動なピストンを備えて該ピストンによりシリンダ内の空間が加圧空間と背圧空間とに区分され、加圧空間にはピストンよりも小径の入口開口が該加圧空間内に位置し出口開口に向け漸次減小する内径を有する収束管がシリンダ外へ延出して反応性粒子及び水蒸気の混合体の衝撃圧縮のための圧縮室に接続され、ピストンは背圧空間内で該ピストンとシリンダの内壁との間に設けられた弾性体により上記収束管の入口開口に向け付勢されており、シリンダは、加圧空間内側に高圧水蒸気供給源に接続されている高圧水蒸気供給管が設けられ、背圧空間側に上記弾性体の付勢力と相俟ってピストンに背圧を与えてピストンを収束管の入口開口に圧して閉状態にせしめるための背圧水蒸気供給管が間欠的に開となる開閉弁を介して接続されており、上記開閉弁の間欠開動作による背圧空間の減圧時に、弾性体の付勢力に抗してピストンが後退することにより該ピストンと上記収束管の入口開口との間に形成される流路を経て加圧空間内の高圧水蒸気が収束管内に流入し出口開口に向け衝撃波を発生し、該衝撃波を上記圧縮室内に伝播させて上記圧縮室内の混合体を衝撃圧縮して高温に加熱することにより該混合体中の反応性粒子と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成させるようになっていることを特徴とする水素製造装置。
- 背圧水蒸気供給管には高圧水蒸気供給管へ供給する高圧水蒸気と同じ高圧水蒸気供給源から高圧水蒸気を背圧水蒸気として供給されることとする請求項1に記載の水素製造装置。
- 弾性体はばね部材であることとする請求項1に記載の水素製造装置。
- ピストンは、シリンダと摺接する環状摺動面に、シリンダ内壁面との間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成されていると共に軸方向で環状溝の両側にシール用のOリングを有し、シリンダは上記環状溝へ水を注水する注水管が接続されており、上記環状溝がピストンの前進後退時に上記注水管の位置から外れないだけの軸方向の幅寸法を有していることとする請求項1に記載の水素製造装置。
- 収束管は入口開口におけるピストンとの接面域に、ピストンとの間で水シールを行なう水を収容する環状溝が形成され、該環状溝にはシリンダ外から水の供給を受ける注入孔が連通していることとする請求項1に記載の水素製造装置。
- 圧縮室は、該圧縮室内に反応性粒子を供給するための反応性粒子供給管と、該圧縮室内の水素ガスを取出すための生成ガス取出管と、水素ガス取出後の上記圧縮室内の気体を排出するための排出管とが、それぞれの開閉弁を介して接続されていることとする請求項1に記載の水素製造装置。
- 反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧水蒸気供給管のための各開閉弁は、カム機構により所定の順序及び開時間長で順次開閉するようになっていることとする請求項6に記載の水素製造装置。
- 反応性粒子供給管、生成ガス取出管、排出管、背圧ガス供給管のための各開閉弁は、予め設定された順序及び開時間長で順次開閉するように各開閉弁を駆動制御する制御回路によって開閉動作が駆動制御されるようになっていることとする請求項6に記載の水素製造装置。
- 収束管の入口開口はピストンの移動方向に延びる円筒状内面をなし、該ピストンは上記収束管の入口開口との係合時には上記収束管の入口開口との間を実質的にシールすると共にピストンの移動を許容するような若干の隙間を上記入口開口との間に形成する筒状部が設けられていることとする請求項1に記載の水素製造装置。
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