JP4051123B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、窓ガラス等に、撥水剤、曇り止め、ガラスクリーナー等の塗布溶液を塗布するのに使用する塗布容器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、窓ガラス等に、撥水剤や曇り止め等の塗布溶液を塗布するのに使用する塗布容器として、例えば、実開平6−85258号公報に提案されている。
この塗布容器は、図9(A) に示すように、撥水剤等の塗布溶液Sを収容した有底筒状の容器本体aと、容器本体aに着脱可能に取り付けられた外蓋bとを備え、この容器本体aの首部開口には、区画壁cと、区画壁cの下方側に間隔を隔てて配位された連通孔d1を有する中蓋dと、中蓋dの上方側に空隙eを設けて配位した塗布体fとを備え、又、区画壁cに、流出孔c1を穿設するとともに、流出孔c1の周部に傾斜面c2を備えたものとし、一方、外蓋bには、突起gを備え、この突起gの下端面に円錐状の凸部g1を設けたものである。そして、使用に際しては、外蓋bを容器本体aから外して塗布体fを露出させ、図9(B) に示すように、容器本体aを上下逆様にすることによって、内部の塗布溶液Sが、中蓋dの連通孔d1及び流出孔c1を経て、外部へ流出し、塗布体fに吸収される。従って、その状態から塗布体fを車の窓ガラス等の被塗布面に押し付けることによって、塗布体fに吸収された塗布溶液Sを、この被塗布面に塗布することができ、一方、使用しないときは、図9(A) に示すように外蓋bを容器本体aに螺合させて取り付ければ、それに伴って、突起gの下端面g2及び凸部g1の周面が、中栓cの傾斜面c2に上方側から当接して流出孔c1を封じることができ、容器本体aを上下逆様にしても塗布溶液Sが出るようなことを防止できる。
しかしながら、このものにおいて、未使用時、突起gの下端面g2及び凸部g1の周面を、中栓cの傾斜面c2に上方側から単に当接しているだけのため、流出孔c1と突起gとの当たり具合、長期の使用による磨耗や変形、或いは製造時の寸法の誤差によって、流出孔c1と突起gとの間に隙間が生じ、その隙間から塗布溶液が空隙eへ漏れ出し、簡単に空隙eから外部へ流出してしまうという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、未使用時における流出孔からの塗布溶液の漏れを確実に塞ぐことのできる塗布容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明に係る塗布容器は、内部に塗布溶液を収容する容器本体2と、容器本体2に着脱可能に取り付けられる蓋3とを備える。容器本体2は、塗布溶液を外部に流出する流出孔70と、容器本体2の外部側に配位された塗布体8と、流出孔70と塗布体8との間に形成された筒状の受容部73とを備え、この受容部73を介して流出孔70から流出した塗布溶液が塗布体8に流れるようになされ、蓋3は、突起31を備え、この蓋3の容器本体2への取り付けに伴って、突起31のテーパー部33が容器本体2の受容部73に入り込んで受容部73を遮断する塗布容器について、次の構成を採るものを提供する。
即ち、 容器本体2が、容器本体2を内部と外部とに区画した区画壁7と、区画壁7の外方側に配位された塗布体8と、閉塞部61とを備える。区画壁7は、上記の受容部73と、上記の流出孔70と、区画壁7を撓ませるための可撓部72とを備える。閉塞部61は、区画壁7の内方側に、流出孔70と間隔を隔てて対向するように配位されている。蓋3の突起31は、蓋3の容器本体2への取り付けに伴って受容部73に当接して受容部73を遮断するとともに、受容部73に当接した突起31が受容部73を閉塞部61側に押圧して可撓部72を撓ませ、この撓みによって、受容部73の流出孔70が閉塞部61に押し当てられて塞がれるようになされたものである。
【0005】
本願第2の発明は、上記本願第1の発明にあって、次の構成を採る塗布容器を提供する。
即ち、受容部73は、上部側の円筒部73aと、円筒部73aに続く下部側の円弧部73bとを備えたものであり、円筒部73aと円弧部73bとで縦断面が略U字状を呈し、円弧部73bは、内周面が略半球面をなし、円弧部73bに上記流出孔70が設けられている。上記突起31の先端部は、円弧当接部34と、円弧当接部34に続き先端側に行くに従い径小となるテーパー部33とを備える。円弧当接部34は、受容部73の円弧部73bの半径R2よりやや大きい半径R1の略半球面から構成され、受容部73の円弧部73bの略全体に面接触することができるものである。テーパー部33は、円弧当接部34が受容部73の円弧部73bに面接触する際、テーパー部33も同時に受容部73の円筒部73aの内面略全体に面接触するものである。この突起31における円弧当接部34及びテーパー部33の位置は、外蓋3を容器本体2に取付けて閉めた際、受容部73に入り込んで円筒部73a、円弧部73b各々に面接触する位置に設定されたことを特徴とする。
【0006】
本願第3の発明では、上記本願第1又は第2の発明にあって、次の構成を採る塗布容器を提供する。
即ち、容器本体2は、塗布溶液を収容する収容部4と、収容部4の上部側に設けられた開口部21とを備える。上記の区画壁7が、開口部21を塞ぐ。上記の閉塞部61が、区画壁7の下方側に設けられて、区画壁7と、閉塞部61との間には、空間部63が形成されている。上記の閉塞部61は、空間部63と収容部4とを連絡する連通孔62を備える。閉塞部61は、区画壁7に先立ち、連通孔62を除き、開口部21の全体を閉ざす。受容部73は、区画壁7における流出孔70の周部側を円形状に下方に窪ませるようにして形成したものであり、上部側の円筒部73aと、円筒部73aに続く下部側の円弧部73bとを備え、円弧部73bに上記流出孔70が設けられている。閉塞部61の上面は、平らであるか、又は、受容部73の円弧部73bにおける流出孔70の周部と面接できる円弧面を備える。受容部73は、円筒部73aと円弧部73bとで縦断面が略U字状を呈するか、或いは、上記略U字状を呈する円筒部73aと円弧部73bとに加え、受容部73の下端に筒体70aを備えて、当該筒体70aの下端開口部を流出孔始端部70bとし、受容部73に穿設した開口部を流出孔終端部70cとし、流出孔始端部70bから流出孔終端部70cに至る筒体70aの内部全体を流出孔70にすることにより、突起31によって受容部73を押し下げるに伴い筒体70aの流出孔始端部70bを閉塞部61に当接させ、流出孔始端部70bを下方側から塞ぐ。
【0007】
以上のように構成した本願第1乃至第3の発明においては、蓋3の突起31に、先端に行くに従い径小となるテーパー部33を備え、蓋3の容器本体2への取り付けに伴って、この突起31のテーパー部33を容器本体2の受容部73に入り込ませて受容部73を遮断するものとする。こうすることにより、突起31のテーパー部33を容易に受容部73に入り込ませることができるとともに、受容部73の径の大きさが製作誤差等により異なり、或いは、楕円状に変形しているような場合でも、受容部73の内周面を全周に渡ってテーパー部33に当接させて遮断できる。
【0008】
また、本願第1乃至第3の発明においては、区画壁7に、区画壁7を撓ませるための可撓部72を備え、蓋3の容器本体2への取り付けに伴って突起31を、受容部73に当接させて受容部73を遮断するとともに、受容部73に当接した突起31が、受容部73を押圧して可撓部72を撓ませるものとする。こうすることにより、可撓部72の復元力を受容部73から突起31にかけることができる。これにより、突起31と受容部73とを確実に密接状態にでき、突起31による遮断を確実なものにできる。
【0009】
特に、本願第1乃至第3の発明においては、区画壁7に可撓部72を備えるとともに、区画壁7の内方側に、流出孔70と間隔を隔てて対向するように配位させた閉塞部61を備え、蓋3の容器本体2への取り付けに伴って、突起31が受容部73を遮断するとともに、受容部73に当接した突起31が受容部73を閉塞部61側に押圧して可撓部72を撓ませ、この撓みによって、受容部73の流出孔70を閉塞部61に押し当てて塞ぐものとする。こうすることにより、受容部73から突起31に可撓部72の復元力をかけて突起31と受容部73とを確実に密接状態にすると同時に、閉塞部61によって流出孔70を突起31の反対側からも塞ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は、本願発明の第1の実施の形態の塗布容器の側面図、図2(A) は、図1の上部側の要部縦断面図、図2(B) は、図2(A) の要部拡大縦断面説明図である。
【0011】
この第1実施形態の塗布容器1は、容器本体2と、容器本体2の上部に着脱可能に取り付けられる外蓋3とにて構成されている。
容器本体2は、図1に示すように、有底筒状のものからなり、下部外周が把持部20をなしている。この実施形態の把持部20における下方側には、くびれ部20aが備えらたものとされており、把持部20を把持して塗布操作した際にくびれ部20aによって把持した手が把持部20から滑り難いようになされている。容器本体2の内部には、図2(A) に示すように塗布溶液を収容する収容部4を備え、上部側に開口部21を備えている。又、容器本体2の上部側には、区画壁7と、区画壁7の上方側に配位された塗布体8とを備えている。
【0012】
区画壁7は、周部に、円筒状の内側壁71と、内側壁71より径大な円筒状の外側壁72とを備えている。内側壁71は、区画壁7から一体的に下方に延設されている。又、その内周面に本体螺合用ネジ部71aが備えられ、この本体螺合用ネジ部71aが、容器本体2の上部外周に設けられた区画壁取付用ネジ部22に螺合されることにより、この区画壁7が容器本体2の開口部21を塞いで内部と外部とに区画した状態で容器本体2の上部に取り付けられる。外側壁72は、内側壁71の外周側に、区画壁7から一体的に下方及び上方に延設されており、その外周面に蓋螺合用ネジ部72aが備えられている。又、区画壁7から上方側に延設された部分は、塗布体8を保持する塗布体保持部72bをなしており、この塗布体保持部72bの左部と右部とに、径内側に突設された複数の係止爪72c、72cが備えられている。
【0013】
区画壁7の中央には、収容部4の塗布溶液を外部に流出するための流出孔70と、受容部73とが備えられている。受容部73は、後述する外蓋3の突起31の先端部を受容するためのもので、本実施形態では、区画壁7における流出孔70の周部側が円形状に下方に窪ませるようにして形成することにより、上部側の円筒部73aと、円筒部73aに続く下部側の円弧部73bとを備えたものとし、円筒部73aと円弧部73bとで縦断面が略U字状を呈している。又、この円筒部73aは、内周径が下方に行くに従い漸次径小となるテーパーに形成されている。円弧部73bは、内周面が略半球面をなし、この円弧部73bの中央に流出孔70が穿設されている。また、本実施形態における区画壁7における受容部73の周部には、上方に突設された円形状の受容部塞ぎ防止部74が備えられている。この受容部塞ぎ防止部74の外周面は、断面円弧状に形成されることにより、上方に行くに従って漸次径小になっている。
【0014】
また、本実施形態では、区画壁7の下方側に中蓋6が設けられている。この中蓋6は、周部側に小孔からなる連通孔62を備えている。そして、中蓋6は、区画壁7の容器本体2への取付けに先立って、容器本体2の開口部21内に嵌着されることにより、容器本体2の開口部21の、連通孔62を除く全体を閉ざしている。又、この中蓋6は、区画壁7の下方側に間隔を隔てて配位されており、中蓋6と区画壁7との間には、空間部63が形成されている。従って、区画壁7の流出孔70は、空間部63を介して容器本体2の収容部4と連通されている。この空間部63を設けておくことにより、容器本体2を上下逆にして使用する際、塗布溶液の量が多く大きな液圧がかかる場合でも多量の塗布溶液が同時に流出孔70に入るのを防止でき、空間部63から徐々に流出孔70に流すことができる。
【0015】
塗布体8は、本実施形態では、フェルトから構成されている。この塗布体8は、円筒状を呈し、外周径が区画壁7の塗布体保持部72bの内周径よりやや小さい程度とされ、内周径が、区画壁7の受容部塞ぎ防止部74の外周径よりやや大きい程度とされている。そして、塗布体8は、区画壁7の塗布体保持部72b内に嵌め入れられるようにして区画壁7の上面に載置されることにより、塗布体保持部72bの係止爪72c…72cに係止されて外れ止めされている。又、この塗布体8を区画壁7の上面に載置する際、内周部は、区画壁7の受容部塞ぎ防止部74によって受容部73の径外側に案内され、受容部73を塞ぐようなことを防止できる。尚、この塗布体8の素材は、塗布溶液を吸収してガラス面等に塗布し得るものであれば良く、例えばスポンジ等、従来から使用されているものを使用できる。
【0016】
外蓋3は、上面30と、上面30の外周から下方に延設された円筒状の側面32とを備えている。側面32の内周には、区画壁螺合用ネジ部32aが設けられており、この区画壁螺合用ネジ部32aが区画壁7の蓋螺合用ネジ部72aに螺合されることにより、この外蓋3が塗布体8全体を覆った状態で容器本体2に取り付けられる。外蓋3の上面30には、内面の中央から下方側に延設された突起31を備えている。この突起31は、塗布体8の内周に入り込むことのできる程度の径の棒状体から構成されている。又、この突起31の下端側の先端部には、円弧当接部34と、円弧当接部34に続く上方側にテーパー部33とを備えている。円弧当接部34は、受容部73の円弧部73bに当接させるためのもので、受容部73の円弧部73bの半径R2と同じか又はやや大きい程度の半径R1の略半球面から構成され、受容部73の円弧部73b全体に面接触し得るようになされている。テーパー部33は、受容部73の円筒部73aの内面に当接させるためのもので、下端に行くに従って漸次径小となるテーパーに形成されている。本実施形態では、突起31の上端から下端に至る全体をテーパーに形成している。又、そのテーパー角度は、受容部73の円筒部73aのテーパー角度と同程度とされており、円弧当接部34が受容部73の円弧部73bに面接するに際して、このテーパー部33も同時に受容部73の円筒部73aの内面略全体に面接触するようになされている。そして、この突起31における円弧当接部34及びテーパー部33の位置は、外蓋3を容器本体2に取付けて閉めた際、丁度受容部73に入り込んで円筒部73a、円弧部73b各々に面接するような位置に設定されている。
【0017】
次に、この塗布容器の使用方法について説明する。
使用する場合は、容器本体2に取付けた外蓋3を外せば良く、これにより、塗布体8を露出させることがきる。そして、容器本体2を上下逆にすれば、収容部4の塗布溶液が、連通孔62から空間部63に入り、空間部63から流出孔70に流れ、更に流出孔70から受容部73を通って塗布体8に吸収される。従って、この状態から塗布体8を被塗布面に沿って滑らせれば、塗布溶液を塗布できる。
【0018】
使用しない場合は、外蓋3を容器本体2に取付ける。この取付けに際して、突起31の円弧当接部34及びテーパー部33が、上方側から受容部73に入り込んで円筒部73a、円弧部73b各々に面接する。これにより、受容部73及び流出孔70を完全に遮断でき、容器本体2を上下逆にしても塗布溶液が外部に出るようなことを防止できる。又、突起31の先端を、受容部73の内面全体に当接させることにより、使用後に受容部73に残留した塗布溶液を、突起31にて押し戻し、流出孔70から再び、空間部63側に押し戻すことができ、一旦流出した残留液を再利用することができる。
【0019】
尚、この第1実施形態における突起31の先端部の形状や受容部73の形状は、上記実施形態のものに限らず、突起31のテーパー部33が、受容部73に入り込んで、受容部73の内面に当接できる形態のものであれば良く、例えば図3(A) に示すように突起31に円弧当接部34を設けずにテーパー部33だけを設け、受容部73の一部にテーパー状の円筒部73aを形成してテーパー部33の一部と面接触させ、或いは、受容部73をテーパー部33の一部と線接触させるようにしても良い。このようにしても、テーパー部33が受容部73に入り込んで受容部73の径を押し広げるようにして受容部73の内周と接触するため、受容部73の内周の全周に渡って確実に当接でき、受容部73を完全に遮断できる。又、突起31に円弧当接部34を設ける場合、図3(B) に示すように受容部73の円弧74の一部に当接させるようにしても良い。更には、突起31のテーパー部33や受容部73の円筒部73aは、断面円形状に形成したものに限らず、例えば断面楕円形状や断面多角形状に形成したものでも良く、適宜変更できる。又、この第1実施形態においては、中蓋6を設けなくても良く、適宜変更し得る。
【0020】
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態の塗布容器は、区画壁7に可撓部72を設けたものに係り、他の部材は、先の第1実施形態のものと同構成を採っている。
第2実施形態の区画壁7は、図4(A) に示すように、受容部73における円筒部73aの一部の全周に、蛇腹状に形成されて上下に屈伸可能な可撓部72を備えている。又、この受容部73の円弧部73bの位置は、外蓋3を容器本体2に取付けた際の突起31の下端位置より上方位置になる位置に設定されている。
【0021】
そして、このような可撓部72を備えた受容部73に、外蓋3を容器本体2に取付けるに際して突起31が上方側から受容部73に入り込んでいくと、図4(B) に示すように突起31の円弧当接部34が受容部73の円弧部73bに面接し、その面接した状態で下方に押圧する。この押圧によって可撓部72が弾性変形して伸び、円弧部73bが下方に押し下げられる。この下方に押し下げられた円弧部73bは、可撓部72からの復元力によって、突起31の円弧当接部34を上方側に付勢する。従って、面接した突起31の円弧当接部34と受容部73の円弧部73bとは、強固に面接した状態になり、受容部73の円弧部73b及び円弧部73bに形成した流出孔70を、より確実に遮断できる。
【0022】
尚、可撓部72は、受容部73の円筒部73aに設けるものに限らず、突起31が受容部73に当接して受容部73を遮断する部分の周部に設けておけば良く、例えば図5(A) に示すように受容部73の円弧部73bにおける流出孔70の周部に、或いは、図5(B) に示すように区画壁7における受容部73の周部に設けるようにしても良く、適宜変更し得る。
【0023】
又、可撓部72を備えた第2実施形態のものにおいては、突起31や受容部73の形状は、特に限定されず、外蓋3を容器本体2に取付けるに際して突起31が受容部73に当接して受容部73を遮断し得る形態のものであれば良い。例えば図9(A)(B)に示したものと同様に、受容部73を、流出孔70の周部に傾斜面を形成したものとし、外蓋3を容器本体2に取付けるに際して突起31の下端部が受容部73に当接して遮断するものとし、そして、可撓部72を、突起31と受容部73とが当接する周部に設けた形態のものであっても良い。また、受容部73を筒状のものから構成する場合においても、例えば可撓部72を受容部73における円筒部73aの一部又は円弧部73bの一部に設ける場合(図4(A) 、図5(A))は、突起31に、テーパー部33を設けずに円弧当接部34だけを設けたものとする、或いは、可撓部72を区画壁7における受容部73の周部に設ける場合(図5(B))は、突起31に、テーパー部33又は円弧当接部34のいずれか一方だけを設けたものとして実施することもできる。
【0024】
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態の塗布容器は、流出孔70の下方側に閉塞部61を設け、外蓋3を容器本体2に取付けるに際して流出孔70を下方側からも塞ぐようにしたもので、他の部材は、上記の第2実施形態のものと同構成を採っている。
【0025】
この実施形態の閉塞部61は、図6(A) に示すように、先の第1実施形態で説明した中蓋6の中央一部から構成している。この中蓋6の中央部の位置は、外蓋3を容器本体2に取付けた際、突起31の押圧による可撓部72の変形により押し下げられた受容部73の円弧部73bの下端位置より上方側の位置に設定され、図6(B) に示すように突起31によって押し下げられてきた受容部73の円弧部73bの下端に中蓋6が当接し得るようになされている。このようにして、閉塞部61を設けておくことにより、受容部73の円弧部73bに設けた流出孔70を、突起31の円弧当接部34によって押し下げらるに伴い下方側から塞ぐことができる。従って、この第3実施形態では、突起31が受容部73の内面全体に面接することにより、受容部73及び流出孔70を遮断するとともに、可撓部72の復元力によって更に強固に遮断し、それに加えて流出孔70を下方側から塞ぐことができる。
【0026】
尚、この閉塞部61は、平面状のものに限らず、例えば図7(A) に示すように円弧面に形成し、受容部73の円弧部73bにおける流出孔70の周部と面接させるようにしても良い。又、閉塞部61は、中蓋6の中央一部から構成するものに限らず、中蓋6とは別個に設けても良く、例えば図7(B) に示すように区画壁7から延設して形成するようにしても良く、適宜変更し得る。
【0027】
又、流出孔70についても、上記形態ものに限らず、例えば図8(A) に示すように、受容部73の下端に筒体70aを設け、筒体70aの下端開口部を流出孔始端部70bとし、受容部73に穿設した開口部を流出孔終端部70cとし、流出孔始端部70bから流出孔終端部70cに至る筒体70aの内部全体を流出孔70にしたものであっても良い。そして、図8(B) に示すように、突起31の円弧当接部34によって受容部73を押し下げるに伴い筒体70aの流出孔始端部70bを閉塞部61に当接させ、流出孔始端部70bを下方側から塞ぐようにしても良く、適宜変更し得る。
【0028】
又、第3実施形態において、可撓部72を設ける位置は、先の第2実施形態の場合と同様に、受容部73の円弧部73bにおける流出孔70の周部に、或いは、区画壁7における受容部73の周部に設ける等、突起31が受容部73に当接して遮断する部分の周部に設けておけば良い。又、突起31や受容部73の形状も、特に限定されず、先の第2実施形態の場合と同様に、外蓋3を容器本体2に取付けるに際して突起31が受容部73に当接して受容部73を遮断し得る形態のものであれば良く、例えば受容部73を、流出孔70の周部に傾斜面を形成したものとし、突起31の下端部が受容部73に当接して遮断するもの、或いは、受容部73を筒状のものから構成し、突起31にテーパー部33又は円弧当接部34のいずれか一方だけを設けたものとして実施することもできる。以上が、第3実施形態の説明である。
【0029】
尚、上記各実施の形態において、使用する塗布溶液Sは、特に限定されず、ガラスクリーナーの他、撥水剤や曇り止め等の液剤、或いは、ガラス以外に種々の目的を以て塗布される塗布液を、塗布溶液Sとして、収容するものであっても実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上、本願第1乃至第3の発明は、突起31のテーパー部33を容易に受容部73に入り込ませることができるとともに、受容部73の径の大きさが製作誤差等により異なり、或いは、楕円状に変形しているような場合でも、受容部73の内周面を全周に渡ってテーパー部33に当接させて遮断できる。これにより、未使用時における流出孔からの塗布溶液の漏れを確実に塞ぐことができる。
【0031】
また、本願第1乃至第3の発明は、可撓部72からの復元力を受容部73から突起31にかけることができ、突起31と受容部73とを確実に密接状態にでき、突起31による遮断を確実なものにできる。これにより、未使用時における流出孔からの塗布溶液の漏れを、より確実に塞ぐことができる。
【0032】
特に、本願第1乃至第3の発明は、受容部73から突起31に可撓部72からの復元力をかけて突起31と受容部73とを確実に密接状態にすると同時に、閉塞部61によって流出孔70を突起31の反対側からも塞ぐことができる。従って、突起31による遮断を可撓部72の復元力によって確実に遮断し、それに加えて閉塞部61によって流出孔70を突起31の反対側からも塞いで未使用時における流出孔からの塗布溶液の漏れを確実に塞ぎ得るものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施の形態に係る塗布容器の側面図である。
【図2】 (A) は、本願発明の第1実施の形態に係る塗布容器の上部についての要部縦断面図、(B) は、図2(A) の要部拡大縦断面説明図である。
【図3】 (A) は、第1実施の形態における突起の他の実施の形態の要部縦断面図であり、(B) は、第1実施の形態における突起の更に他の実施の形態の要部縦断面図である。
【図4】 (A) は、本願発明の第2実施の形態に係る塗布容器の要部拡大縦断面図、(B) は、外蓋を容器本体に取付け、第2実施の形態の受容部に突起が入り込んで可撓部が弾性変形して伸びた状態の要部拡大縦断面説明図である。
【図5】 (A) は、第2実施の形態の他の実施の形態の要部縦断面図、(B) は、第2実施の形態の更に他の実施の形態の要部縦断面図である。
【図6】 (A) は、本願発明の第3実施の形態に係る塗布容器の要部拡大縦断面図、(B) は、図6(A) の状態から外蓋を容器本体に取付けて突起が受容部に入り込んで受容部を押圧した状態の要部拡大縦断面説明図である。
【図7】 (A) は、第3実施の形態に係る閉塞部の他の実施の形態の要部縦断面図、(B) は、閉塞部の更に他の実施の形態の要部縦断面図である。
【図8】 (A) は、第3実施の形態に係る塗布容器における流出孔の他の実施形態の要部縦断面図、(B) は、(A) の状態から外蓋を容器本体に取付けて突起が受容部に入り込んで受容部を押圧した状態の要部拡大縦断面説明図である。
【図9】 (A) は、従来例の要部拡大縦断面図、従来例の外蓋を外して使用状態にした要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 塗布容器
2 容器本体
3 外蓋
4 収容部
6 中蓋
7 区画壁
8 塗布体
31 突起
33 テーパー部
70 流出孔
72 可撓部
73 受容部

Claims (3)

  1. 内部に塗布溶液を収容する容器本体(2) と、容器本体(2) に着脱可能に取り付けられる蓋(3) とを備え、容器本体(2) が、塗布溶液を外部に流出させる流出孔(70)と、容器本体(2) の外部側に配位された塗布体(8) と、流出孔(70)と塗布体(8) との間に形成された筒状の受容部(73)とを備え、この受容部(73)を介して流出孔(70)から流出した塗布溶液が塗布体(8) に流れるようになされ、蓋(3) が、突起(31)を備え、この蓋(3) の容器本体(2) への取り付けに伴って、突起(31)が容器本体(2) の受容部(73)に入り込んで受容部(73)を遮断する塗布容器において、
    容器本体(2) が、容器本体(2) を内部と外部とに区画した区画壁(7) と、区画壁(7) の外方側に配位された塗布体(8) と、閉塞部(61)とを備え、
    区画壁(7) が、上記の受容部(73)と、上記の流出孔 (70) と、区画壁(7) を撓ませるための可撓部(72)とを備え、
    閉塞部(61)が、区画壁(7) の内方側に、流出孔(70)と間隔を隔てて対向するように配位され、
    蓋(3) の突起(31)が、蓋(3) の容器本体(2) への取り付けに伴って受容部(73)に当接して受容部(73)を遮断するとともに、受容部(73)に当接した突起(31)が受容部(73)を閉塞部(61)側に押圧して可撓部(72)を撓ませ、この撓みによって、受容部(73)の流出孔(70)が閉塞部(61)に押し当てられて塞がれるようになされたものであることを特徴とする塗布容器。
  2. 受容部 (73) は、上部側の円筒部 (73a) と、円筒部 (73a) に続く下部側の円弧部 (73b) とを備えたものであり、円筒部 (73a) と円弧部 (73b) とで縦断面が略U字状を呈し、円弧部 (73b) は、内周面が略半球面をなし、円弧部 (73b) に上記流出孔 (70) が設けられ、
    上記突起 (31) の先端部は、円弧当接部 (34) と、円弧当接部 (34) に続き先端側に行くに従い径小となるテーパー部 (33) とを備え、
    円弧当接部 (34) は、受容部 (73) の円弧部 (73b) の半径 (R2) よりやや大きい半径 (R1) の略半球面から構成され、受容部 (73) の円弧部 (73b) の略全体に面接触することができるものであり、
    テーパー部 (33) は、円弧当接部 (34) が受容部 (73) の円弧部 (73b) に面接触する際、テーパー部 (33) も同時に受容部 (73) の円筒部 (73a) の内面略全体に面接触するものであり、
    この突起 (31) における円弧当接部 (34) 及びテーパー部 (33) の位置は、外蓋 (3) を容器本体 (2) に取付けて閉めた際、受容部 (73) に入り込んで円筒部 (73a) 、円弧部 (73b) 各々に面接触する位置に設定されたことを特徴とする請求項1記載の塗布容器。
  3. 容器本体 (2) は、塗布溶液を収容する収容部 (4) と、収容部 (4) の上部側に設けられた開口部 (21) とを備え、
    上記の区画壁 (7) が、開口部 (21) を塞ぎ、
    上記の閉塞部 (61) が、区画壁 (7) の下方側に設けられて、区画壁 (7) と、閉塞部 (61) との間には、空間部 (63) が形成され、
    上記の閉塞部 (61) は、空間部 (63) と収容部 (4) とを連絡する連通孔 (62) を備えるものであり、
    閉塞部 (61) は、区画壁 (7) に先立ち、連通孔 (62) を除き、開口部 (21) の全体を閉ざすものであり、
    受容部 (73) は、区画壁 (7) における流出孔 (70) の周部側を円形状に下方に窪ませるようにして形成したものであり、上部側の円筒部 (73a) と、円筒部 (73a) に続く下部側の円弧部 (73b) とを備え、円弧部 (73b) に上記流出孔 (70) が設けられ、
    閉塞部 (61) の上面は、平らであるか、又は、受容部 (73) の円弧部 (73b) における流出孔 (70) の周部と面接できる円弧面を備えるものであり、
    受容部 (73) は、円筒部 (73a) と円弧部 (73b) とで縦断面が略U字状を呈するか、
    或いは、上記略U字状を呈する円筒部 (73a) と円弧部 (73b) とに加え、受容部 (73) の下端に筒体 (70a) を備えて、当該筒体 (70a) の下端開口部を流出孔始端部 (70b) とし、受容部 (73) に穿設した開口部を流出孔終端部 (70c) とし、流出孔始端部 (70b) から流出孔終端部 (70c) に至る筒体 (70a) の内部全体を流出孔 (70) にすることにより、突起 (31) によって受容部 (73) を押し下げるに伴い筒体 (70a) の流出孔始端部 (70b) を閉塞部 (61) に当接させ、流出孔始端部 (70b) を下方側から塞ぐことを特徴とする請求項1又は2記載の塗布容器。
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