JP4050946B2 - 掃除補助具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃除補助のための種々の動作を行なわせるべく掃除機の吸気パイプの端部に取付けて用いられる掃除補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
真空吸引式の掃除機は、吸気用のファンを内蔵し、該ファンの吸気口及び排気口が開設された本体部と、前記吸気口にその一端部を連結された吸気パイプと、該吸気パイプの他端部に取付けられた吸気ノズルとを備え、該吸気ノズルを所望の掃除か所に押し付けた状態で前記ファンを駆動することにより、吸気ノズルから吸気パイプ及び吸気口を経て本体部に導入される吸気の流れを生ぜしめ、前記掃除か所周辺の塵埃を吸引、捕集する構成となっている。
【0003】
本願出願人は、以上の如く構成された掃除機において、前記吸気ノズルに換えて前記吸気パイプの先端に取り付けて用いることにより、床、タイル磨きのための回転ブラシの駆動、掃除か所を叩く「はたき」として動作等の重負荷の動作を含めた種々の掃除補助動作を前記吸気パイプの内部を流れる通気を利用して行なわせることができる掃除補助具を、特開2002−000514号公報等に開示している。
【0004】
この掃除補助具は、前記吸気パイプの端部への取付けにより該吸気パイプと連続する風路を形成する筒形のハウジングと、該ハウジングの内部に支持され、前記風路の内部を流れる通気の作用により回転する羽根車と、前記ハウジングの先端部に着脱自在に取り付けられ、前記羽根車からの伝動により掃除補助動作をなす作用部とを備えて構成されている。前記羽根車としては、円板形をなす前面板と背面板との間に複数の羽根板を並設し、夫々の羽根板間に外周側に開口する流入口と前面板の軸心部に開口する流出口とを連絡する流路を備える遠心羽根車が用いられている。
【0005】
この構成によれば、本体部のファンが駆動されて吸気パイプの内部に吸気の流れが生じると、この吸気が前記羽根車の内部の複数の流路内を、外周の流入口から軸心部の流出口に向けて径方向内向きに通気し、この通気の作用により羽根車が回転力を発生し、この回転力が伝えられる前記作用部に掃除補助動作を行わせることができる。更に、羽根車から作用部への伝動系に減速装置を介装することにより、前記羽根車の回転力が増力されて作用部に伝えられ、該作用部に重負荷の掃除補助動作をも行わせることができる。
【0006】
以上の動作をなす掃除補助具は、中空のハウジング内に羽根車を組み込んでなる簡素な構成を有しており、重量物であるモータの組み込み、該モータへの継電機構が不要であって、前記減速装置及び作用部を含めて軽量化することができ、重負荷の動作を含めた種々の掃除補助動作を、操作性の悪化を招来することなく行わせ得る優れたものである。
【0007】
更に、前記特開2002−000514号公報に開示された掃除補助具においては、ハウジングの外側からの操作により前記羽根車内の通気量を加減し、該羽根車の回転速度、即ち、作用部の動作速度を増減調節する調速手段を備え、交換使用される作用部に応じた動作速度の設定を可能として使い勝手の向上が図られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上の如く構成された掃除補助具においては、前述した通気の作用により羽根車が回転するとき耳障りな運転音が発生し、使用感の悪化を招来するという問題があった。
【0009】
この運転音は、特に、前記調速手段の操作により通気量を増加させて前記羽根車を高速回転させたとき、高周波の騒音として顕著に聴取される一方、前記作用部への伝動系における機械的な騒音低減対策による効果が殆ど得られないことから、羽根車の内部流路を、外周の流入口から軸心部の流出口との間にて減圧を伴って流れる通気の作用(霧吹き現象)により発生することがわかっており、このような通気音の低減が、良好な使用感を実現し、商品価値の高めるための重要な課題となっている。
【0010】
なお、前記通気音の低減は、羽根車内部の通気量を減じて、該羽根車の回転速度を低下させることにより実現し得るが、この場合、作用部に取り出される回転力も小さくなり、前述した床、タイル磨きのための回転ブラシの駆動等、重負荷を伴う掃除補助動作に対応し得なくなる。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、羽根車の回転に伴って発生する通気音を、取り出し得る回転力を減じることなく効果的に低減することができ、掃除機への吸気による羽根車の回転を利用した種々の掃除補助動作を、大なる運転音を伴わずに実現し得る掃除補助具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る掃除補助具は、掃除機の吸気パイプへの取付けにより該吸気パイプと連続する風路を形成するハウジングと、該ハウジングの内部に支持され、前記風路の内部を流れる通気の作用により回転する羽根車と、前記ハウジングの先端部に着脱自在に取り付けられ、前記羽根車からの伝動により掃除補助動作をなす作用部とを備える掃除補助具において、前記羽根車は、円板形をなす背面板の一面に並設された複数枚の羽根板間に、前記背面板の逆側が開放された前記通気の流路を形成してなる開放形の遠心羽根車であり、前記ハウジングの内部に取付けられ、前記複数枚の羽根板の開放側縁部にギャップを介して対向する前面板と、該前面板に設けてあり、前記各羽根板間の流路を周方向に連通する連通手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、ハウジングの内部に支持されて通気の作用により回転する羽根車を、円板形をなす背面板の一面に複数枚の羽根板を並設してなる開放形の遠心羽根車とし、ハウジングに取付けられた前面板を各羽根板の開放側縁部にギャップを隔てて対向配置し、各羽根板間に通気の流路を形成する一方、これらの流路を前面板に設けた連通手段により周方向に連通させて各流路間での通気の行き来を可能とし、閉塞された流路内での通気の流れに伴って発生する通気音を低減する。また通気の行き来は、実質的に周方向に限って行わせ、各流路内を径方向内向きに流れる通気の作用による羽根車の回転への影響を最小限に抑える。
【0014】
また第2発明に係る掃除補助具は、第1発明における連通手段が、前記前面板の前記羽根板との対向面に同心をなして周設された複数本の溝であることを特徴とする。
【0015】
この発明においては、前面板の羽根板との対向面に周方向に連続する複数本の溝を設け、これらの溝を連通手段とすることにより、通気音の低減を効果的に実現する。
【0016】
また第3発明に係る掃除補助具は、前記ハウジングの内部での前記前面板の取付け位置の変更により、前記ギャップを増減調節するギャップ調節手段を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明においては、前面板の取付け位置を変えて羽根板との間のギャップを増減調節し、組立て段階での適正なギャップ設定により、十分な回転力の発生と通気音の大幅な低減とを併せて実現する。
【0018】
また第4発明に係る掃除補助具は、第1〜第3発明における背面板が、前記羽根板の端部よりも径方向外向きに延長された延長部を有しており、該延長部に対向する前記ハウジングの内面に突設され、前記流路に流れ込む空気を整流する整流板を備えることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、羽根車の背面板を、羽根板の外径側端部に設けられる流入口よりも外側に延長し、この延長部に対向するように前記流入口に流れ込む空気を整流する整流板を設けて、該整流板による整流効果を高めて、流入時における通気の乱れに伴う回転の阻害又は音の発生を抑える。
【0020】
更に第5発明に係る掃除補助具は、第1〜第4発明における羽根板が、その長手方向の中央部を他部よりも厚肉としてあることを特徴とする。
【0021】
この発明においては、通気の流路を形成する羽根板の中央部を厚肉とし、物理的な強度を高めて、各羽根板間の流路の内部において、前記通気の作用により各羽根板が振動して、音が発生することを防止する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る掃除補助具の分解斜視図である。図示の如く本発明に係る掃除補助具は、ハウジング1と、該ハウジング1に内蔵された駆動ユニット2と、前記ハウジング1の一側に着脱自在に取付けられ、前記駆動ユニット2からの伝動により所定の動作をなす作用部3とを備えている。
【0023】
前記ハウジング1は、駆動ユニット2の外側を囲繞する円筒形の第1ハウジング10と、該第1ハウジング10の一側に同軸的に連結される第2ハウジング11とを備えてなる。図2は、第1ハウジング10の外観斜視図、図3は、第2ハウジング11の外観斜視図である。図2に示す如く第1ハウジング10は、軸心を含む割り面にて2つ割り可能な一対の半部ハウジング 10a,10bと、これらの一側を同軸的に拡径してなる円形皿形の大径部 10cとを備えている。
【0024】
図3に示す如く第2ハウジング11は、前記第1ハウジング10の大径部 10cに対応する円形皿形の大径部 11aと、該大径部 11aの底面軸心部に連設された円筒形をなす連結筒 11bとを備えており、この第2ハウジング11と第1ハウジング10とは、図1中に矢符により示す如く、両者の大径部 11a,10cを突き合わせ、これらの周縁を複数本の締め付けボルト(図示せず)により締め付けて一体化されている。この一体化により前記大径部 10c,11a間に形成される大径の空間は、後述の如く羽根車4が配設される羽根車室として使用される。また第2ハウジング11の前記連結筒 11bは、図示しない掃除機の吸気パイプへの差し込み連結に用いられる部分であり、その先端には、前記差し込みにより前記吸気パイプの内面に弾接し、両者間を気密に封止するシールリング12が巻装されている。
【0025】
また連結筒 11bの基部には、軸方向へのスライド操作が可能な調速スライダ13が装備されている。該調速スライダ13は、連結筒 11bの内側に配されたアクセル筒14(図8参照)をスライド移動させて、後述する羽根車4の回転速度を増減調節する調速手段を構成するものである。
【0026】
以上の如きハウジング1に内蔵された駆動ユニット2は、第1ハウジング10と同様、軸心を含む割り面にて2つ割り可能な一対の半部ハウジングを備える筒形のギヤハウジング20の内部に構成されている。図1には、駆動ユニット2の内部構造を示すべく、第1ハウジング10及びギヤハウジング20の上半部を取り外した状態が示されている。
【0027】
図4は、図1よりもやや上方から見た駆動ユニット2の拡大斜視図であり、本図及び図1に示す如く駆動ユニット2は、小歯車 21aを一体に備える入力軸21と大歯車 22aを一体に備える出力軸22とを、ギヤハウジング20の内部に同軸に並べて支持し、これら両軸21,22の一側に、これらと平行をなして伝動軸23を支持して構成されている。伝動軸23は、入力軸21の小歯車 21aに噛合する大歯車 23aと出力軸22の大歯車 22aに噛合する小歯車 23bとを備え、入力軸21から出力軸22への減速伝動を行わせる平歯車減速装置を構成している。
【0028】
入力軸21の端部は、ギヤハウジング20の一側から前記大径部 10c,11aにより形成される大径の空間内に突出されている。この突出端には、羽根車4が嵌着固定されており、入力軸21は、後述の如く生じる羽根車4の回転に伴って軸回りに回転するようになしてある。また出力軸22の端部は、ギヤハウジング20の他側から第1ハウジング10の同側開口部に突出されている。この突出端には、短寸円筒形をなす回転筒24が嵌着固定されており、該回転筒24は、入力軸21から伝動軸23を経て減速伝動されて生じる出力軸22の回転により軸回りに回転するようになしてある。
【0029】
以上の如き回転筒24には、作用部3が取付けられる。図1に示す作用部3は、円板形に成形されたスポンジ製の回転ブラシであり、裏面に同軸に固定されたアタッチメント30を介して前記回転筒24に着脱自在に取付けられている。図5は、アタッチメント30の取付け側から見た作用部3の斜視図である。本図に示す如くアタッチメント30は、作用部3としての回転ブラシの裏面中央部に固定された短寸円筒形の基部31と、該基部31の周上の半径方向に対向する位置に軸方向に突設され、先端を周方向同向きに鉤型に屈曲させてなる一対の係合爪32,32とを備えている。
【0030】
作用部3が取付けられる回転筒24の外周面には、図1に示す如く、半径方向に対向する位置に一対の係合突起25,25(片方のみ図示)が突設されており、作用部3の取付けは、アタッチメント30の基部30を回転筒24に外嵌し、該回転筒24の外面に沿って延びる係合爪32,32を前記係合突起25,25に夫々係合せしめて実現されている。このように取付けられた作用部3は、回転筒24と一体回転することとなり、図示の如きスポンジ製の回転ブラシを作用部3とした場合、ブラシ面を押し付けた床面、壁面等の掃除か所の磨きに利用することができる。
【0031】
なお、前記作用部3としては、図1及び図5に例示されたスポンジ製の回転ブラシに限らず、植毛されたブラシ、はたき等の適宜の構成のものを採用することができ、これらは、同様のアタッチメント30を用いて回転筒24に着脱され、目的に応じて交換使用される。ここで回転筒24の回転は、ハウジング1の内部での羽根車4の回転が駆動ユニット2により減速伝動されて生じ、前記羽根車4は、回転筒24の開口部を経てハウジング1内に導入される通気の作用によって回転するから、前記作用部3は、外部からの通気の導入口を備える必要がある。なお、スポンジ製の回転ブラシを作用部3とする場合、スポンジが本来有する多数の空洞が空気の導入口としての機能を果たすため、特別の導入口を設ける必要はない。
【0032】
ハウジング1の内部には、第1ハウジング10と駆動ユニット2の伝動ハウジング20との間に通気のための風路が確保されている。羽根車4は、駆動ユニット2の他側に突出する入力軸21に嵌着固定され、第1ハウジング10の大径部 10cと第2ハウジング11の大径部 11aとの間に形成された大径の羽根車室内に配設されており、前記風路に導入された通気は、大径部 10cにおいて径方向外向きに向きを変え、羽根車4の外周部に導かれ、該羽根車4の内部を通って第2ハウジング11の連結筒 11b内に送出され、該連結筒 11bに連結された図示しない掃除機の吸気パイプに吸気される。
【0033】
図6は、羽根車4の斜視図である。図示の如く羽根車4は、前記入力軸21への嵌着孔40を中心に備える円板形の背面板41の一面に、周方向に等配をなして複数枚の羽根板42,42…を放射状に並設してなる開放形の遠心羽根車として構成されている。前記羽根板42,42…は、夫々が同向きに湾曲する円弧形状を有し、夫々の間に背面板41の内径側に向けて高さを増す前記通気の流路を形成している。
【0034】
この羽根車4は、高強度樹脂の一体成形品であり、背面板41の他面には、慣性の増加を図り、また回転バランス取りを容易化すべく、図示しない金属製のフライホイール板が取付けられる。また前記羽根板42,42…の夫々は、湾曲円の内側の曲率を外側の曲率よりも小とし、長手方向の中央部分が内外径の端部よりも厚肉となるように成形してあり、高強度化を図るようにしてある。
【0035】
羽根車4の開放された前面が対向する第2ハウジング11の大径部 11aには、図1及び図3に示す如く、円板形の前面板5が取付けてある。図7は、前面板5の斜視図である。本図に示す如く前面板5は、中央に円形に開口する流出口50を備える円板であり、その一面には、同心をなして複数本の突条が周設され、これらの突条間に複数本の連通溝51,51…が形成されている。
【0036】
このような前面板5は、第2ハウジング11の前記大径部 11a内に、前記連通溝51,51…の形成面を羽根車4の側に対向させて取付けてある。図8は、前面板5と羽根車4との対向部を拡大して示す軸断面図である。本図に示す如く前面板5は、前記連通溝51,51…を形成する突条の端縁が、羽根車4に設けられた複数枚の羽根板42,42…の開放側縁部にわずかなギャップを介して対向するように取付けられている。この取付けにより各羽根板42,42…間の前記流路が前面板5により開放側を塞がれて画定されると共に、これらの流路は、前面板5に周設された複数本の連通溝51,51…により周方向に連通された状態となる。
【0037】
このように画定される羽根車4の複数の流路には、前述の如く、羽根車4の外周部に導かれた通気が導入され、図6中に矢符にて示す如く、複数の羽根板42,42…間の湾曲する流路に沿って半径方向内向きに流れ、前面板5の中央に開口する流出口50に送出され、このような通気の作用により羽根車4は、図中に白抜矢符にて示す向きに回転する。なお、前記流出口50に送出される通気は、前述の如く、第2ハウジング11の連結筒 11bを経て図示しない掃除機の吸気パイプに吸気される。
【0038】
このとき、各流路内の通気は、前面板5に前述の如く設けられた連通溝51,51…を通って行き来するから、各流路内での通気の減圧程度を抑えることができ、急激な減圧に伴い発生する通気音が大幅に低減され、羽根車4の前述した回転を静粛に行わせることができる。また羽根車4の羽根板42,42…を、前述の如く中央部分を厚肉として成形した場合、前記減圧による振動を軽減することができ、この点からも運転音の低下を図ることができる。
【0039】
一方、前記連通溝51,51…は、周方向に連続する溝として形成されており、前記流路間の通気の行き来は、羽根車4の周方向に限って生じ、羽根車4を回転させる半径方向の流れの総量は確保される。従って、通気の作用による羽根車4の回転力は低下せず、前記駆動ユニット2による減速を経て前記作用部3に十分な回転力を取り出すことができ、重負荷の動作を含めた種々の掃除補助動作を行わせることができる。
【0040】
また、前記第2ハウジング11の大径部 11aの内壁には、以上の如き前面板5よりも外側に、図3に示す如く、複数の整流板6,6…が突設されている。一方、羽根車4の背面板41には、前記羽根板42,42…の端部よりも外径側に延長された延長部43が設けてあり、前記整流板6,6…は、図8中に2点鎖線により示す如く、前記延長部43に対向させてある。
【0041】
整流板6,6…は、前述の如く羽根車4の外周部に導かれる通気を整流し、前記羽根板42,42…間の各流路に、夫々の傾斜に沿って導入せしめる作用をなす。本発明に係る掃除補助具においては、前記整流板6,6…に対向する背面板41の延長部43が羽根車4の回転に伴って回転するから、整流板6,6…により整流される通気の流れに羽根車4の回転成分が加わり、種々に異なる回転速度にて生じる羽根車4の回転の如何に拘らず、可及的に良好な整流作用を行わせることができる。
【0042】
図9は、前面板5の他面側からの斜視図である。本図に示す如く前面板5の他面には、前記大径部 11aへの係合のための2本の係合突起52,52と、これらの近傍に各複数のスペーサ突起53,53…とが突設され、また、中央に形成された流出口50に連続するように、短寸円筒形をなす流出管54が突設されている。
【0043】
前記係合突起52,52は、拡径された先端部に割り溝を備える丸棒であり、第2ハウジング11の大径部 11aの内壁への前面板5の取付けは、前記内壁の該当位置を貫通する各別の係合孔に、前記係合突起52,52を、夫々の割り溝の変形を伴って嵌め込み、外側への突出部にて拡がる先端部により抜け止め不可に拘束してなされている。
【0044】
このとき前記スペーサ突起53,53…は、大径部 11aの内面に当接して前面板5を支え、該前面板5を軸方向に位置決めする作用をなす。従って、組み付け段階において前記係合突起52,52及びスペーサ突起53,53…の高さを増減することにより、前面板5と羽根車4の羽根板42,42…との間のギャップを自在に変更し、各部の成形誤差の影響を排除して前記ギャップを適正に設定することができる。このギャップの設定は、羽根板42,42…により形成された流路間での径方向の通気の漏れを排除するために重要であり、羽根板42,42…への当接による羽根車4の回転阻害を生じない範囲において可及的に小さいギャップを設定することにより、前記通気の作用による十分な回転力の取り出しが可能となる。
【0045】
また以上の前面板5の取付けにより、第2ハウジング11の大径部 11aの内面との間には、前記スペーサ突起53,53…により通気スペースが確保されている。図7及び図9に示す如く、前面板5の周縁には、矩形形状をなす切欠き55,55が、同じく中央に突設された流出管54には、端縁に向けて幅を増す三角形状の切欠き56,56が周方向の2か所に夫々形成されており、前記通気スペースは、これらの切欠き55,55及び56,56により、羽根車4の外周側と内周側との間をバイパスするバイパス風路を形成している。
【0046】
更に流出管54の外側には、第2ハウジング11の前記連結筒 11bの内側に配された円筒形のアクセル筒14が、図8に示す如く嵌合させてある。このアクセル筒14は、前述の如く、前記連結筒 11bの外部に取付けられた調速スライダ13に連結されており、該調速スライダ13のスライド操作により軸長方向への移動が可能であり、この移動により前記切欠き56,56の開口面積を連続的に増減調節させることができる。図8には、切欠き56,56の開口が閉じられた状態が示してあり、この状態からアクセル筒14を左側に移動させるに従って切欠き56,56の開口面積は増大する。
【0047】
以上の構成により、ハウジング1の外側での前記調速スライダ13のスライド操作がなされた場合、流出管54に設けた切欠き56,56の開口面積が変化し、前記バイパス風路を流れる通気の量が変化し、羽根車4の内部を通る通気量が相対的に増減され、該羽根車4の回転速度を自在に加減調節することができる。このような調速手段は、本願出願人による前記特開2002−000514号公報に詳細に開示されており、構成及び動作の詳細な説明は省略する。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明の第1発明に係る掃除補助具においては、掃除機の吸気パイプに取付けられるハウジングの内部に支持され、通気の作用により回転する羽根車を開放形の遠心羽根車とし、この羽根車の前面板に複数の羽根板間の流路を周方向に連通させる連通手段を備えたから、各流路間での通気の行き来が周方向に限って可能となり、径方向内向きに流れる通気の作用による羽根車の回転を阻害することなく閉塞された流路内での通気の流れに伴って発生する通気音を効果的に低減することができ、取り出し得る回転力を減じることなくことなく静粛な運転が可能となる。
【0049】
また第2発明に係る掃除補助具においては、前面板に同心円形をなして複数本の溝を周設し、羽根板間の流路を連通する連通手段としたから、簡素な構成により通気音の発生を効果的に低減することができる。
【0050】
また第3発明に係る掃除補助具においては、羽根車と前面板との間のギャップを増減調節可能としたから、組立て段階での適正なギャップ設定が可能となり、このギャップを経て生じる径方向の通気の漏れを低減し、十分な回転力の発生と通気音の大幅な低減とを併せて実現することができる。
【0051】
また第4発明に係る掃除補助具においては、羽根車外周の流入口に流れ込む通気の整流板を、羽根車の背面板の外径側への延長部に面して備えたから、前記流入口への通気の流れに羽根車の回転成分が付加され、種々の回転速度下にて良好な整流がなされ、流入口への流入時における通気の乱れに伴う回転の阻害又は音の発生を抑えることができる。
【0052】
更に第5発明に係る掃除補助具においては、羽根車の複数枚の羽根板を中央部分を厚肉に成形し、強度の向上を図ったから、通気の作用による羽根板の振動を抑え、この振動に伴って発生する音を低減して静粛な運転が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掃除補助具の分解斜視図である。
【図2】第1ハウジングの外観斜視図である。
【図3】第2ハウジングの外観斜視図である。
【図4】駆動ユニットの拡大斜視図である。
【図5】アタッチメントの取付け側から見た作用部の斜視図である。
【図6】羽根車の斜視図である。
【図7】前面板の斜視図である。
【図8】前面板と羽根車との対向部を拡大して示す軸断面図である。
【図9】前面板の他面側からの斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 駆動ユニット
3 作用部
4 羽根車
5 前面板
6 整流板
10 第1ハウジング
11 第2ハウジング
13 調速スライダ
14 アクセル筒
30 アタッチメント
41 背面板
42 羽根板
43 延長部
51 連通溝
52 係合突起
54 流出管

Claims (5)

  1. 掃除機の吸気パイプへの取付けにより該吸気パイプと連続する風路を形成するハウジングと、該ハウジングの内部に支持され、前記風路の内部を流れる通気の作用により回転する羽根車と、前記ハウジングの先端部に着脱自在に取り付けられ、前記羽根車からの伝動により掃除補助動作をなす作用部とを備える掃除補助具において、
    前記羽根車は、円板形をなす背面板の一面に並設された複数枚の羽根板間に、前記背面板の逆側が開放された前記通気の流路を形成してなる開放形の遠心羽根車であり、
    前記ハウジングの内部に取付けられ、前記複数枚の羽根板の開放側縁部にギャップを介して対向する前面板と、
    該前面板に設けてあり、前記各羽根板間の流路を周方向に連通する連通手段とを備えることを特徴とする掃除補助具。
  2. 前記連通手段は、前記前面板の前記羽根板との対向面に同心をなして周設された複数本の溝である請求項1記載の掃除補助具。
  3. 前記ハウジングの内部での前記前面板の取付け位置の変更により、前記ギャップを増減調節するギャップ調節手段を備える請求項1又は請求項2記載の掃除補助具。
  4. 前記背面板は、前記羽根板の外径側端部よりも径方向外向きに延長された延長部を有しており、該延長部に対向する前記ハウジングの内面に突設され、前記流路に流れ込む空気を整流する整流板を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の掃除補助具。
  5. 前記羽根板は、その長手方向の中央部を他部よりも厚肉としてある請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の掃除補助具。
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