JP4050094B2 - 定量バルブ機構およびエアゾール製品 - Google Patents

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    • B65D2231/005Means for facilitating the complete expelling of the contents the container being rigid

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定量バルブ機構、および定量バルブ機構を備えたエアゾール製品に関し、特にハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構に関する。
【0002】
また、内容物としては各種のものを対象とし、例えばパウダー,ジェル,発泡剤や低粘性液体などを対象とする。
【0003】
本明細書では、必要に応じて、放出用ガス(液化ガス,圧縮ガス)と、放出対象としての内容物の両者を含む意で「内容物」の用語を用いる。
【0004】
定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構の場合、定量室(内容物溜まり)のいわば沈殿内容物をも外部空間に効率的に放出することが望ましく、本発明はこのような要請に応えるものである。
【0005】
【従来の技術】
従来、その中をステムが移動する筒状起立部をハウジングに形成し、この筒状起立部の外周面とこれに対向するハウジング内周面との間に内容物溜まり(空間域)を設けた形の定量室が用いられている。
【0006】
この定量室は、不使用モードのときに容器本体から筒状起立部を経て送られてくる内容物を内容物溜まりに積極的に収納するという機能を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この内容物溜まりは筒状起立部とハウジングの内周面および底面とに囲まれた凹状の下側空間域であり、また、当該下側空間域とステムの出力用孔部との間には広範な上側空間域が存在している。この下側空間域および上側空間域はともに定量室の構成要素である。
【0008】
ステムの押し下げによりその出力用孔部を介して定量室と外部空間とが連通する使用モードのとき、上側空間域の内容物(放出用ガス)は当該空間域のみを経てステムの出力用孔部のほうに移動していくことが多い。
【0009】
すなわち、定量室の上側空間域の内容物がいったん凹状の下側空間域(内容物溜まり)へと移動してから再度上側空間域および出力用孔部(ステム)の方へと流れる可能性は少なく、当該下側空間域に収納された内容物のいわば放出駆動源は自らのガス圧のみとなる。
【0010】
また、この下側空間域自体が凹状であり、不使用モードのときにそこに溜まる内容物はいわば沈殿状態になっている。
【0011】
そのため、定量室の下側空間域(内容物溜まり)に入っている内容物の大半を、使用モードのときに出力用孔部(ステム)および外部空間へと移動させることは期待できず、定量バルブ機構における内容物の放出効率の点で問題点があった。
【0012】
そこで、本発明では、定量室に上下方向のいわば間仕切りを設けて、使用モードにおける当該間仕切りの内側の上側空間域の内容物が下側空間域(内容物溜まり)を経てから出力用孔部(ステム)に到達するようにし、さらには、このときの下側空間域の通路部分の内容物通過断面積を小さくして、上側空間域の内容物を当該通路部分で高速動作させることにより、下側空間域(内容物溜まり)の内容物の放出動作の効率化を図ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を次のようにして解決する。
(1)ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部(例えば図1のハウジング11の突状部11dおよびステム21の下側外周面21g)を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室(例えば図1の定量室11h)の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域(例えば図1のパウダー溜まり11f)を形成するための筒状部(例えば図1の筒状起立部11c)を設け、前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記内容物溜まり用の空間域を進んでいく環状垂下部(例えば図1の環状垂下部21c)を設け、前記定量室の内部空間域に、前記筒状部の外周面と前記環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路(例えば図1の溝部11g)、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路(例えば図1の空間域11j)が形成され、前記下方向上流側通路を形成する前記筒状部の外周面または前記環状垂下部の内周面に相対凸状部を設け、前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記下方向上流側通路および前記上方向下流側通路を経て外部空間に放出されるようにする。
(2)ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記内容物溜まり用の空間域を進んでいく環状垂下部を設け、前記定量室の内部空間域に、前記筒状部の外周面と前記環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路が形成され、前記上方向下流側通路を形成する前記環状垂下部の外周面または前記ハウジングの内周面に相対凸状部を設け、前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記下方向上流側通路および前記上方向下流側通路を経て外部空間に放出されるようにする。
(3)ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記空間域を進んでいき、かつ、下端側がフォーク状で変形可能な片部(例えば図6のフォーク状部分26k)からなる態様で形成された環状垂下部を設け、前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記筒状部の外周面と当該環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路を経て、外部空間に放出されるようにする。
(4)ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構(例えば図7の定量バルブ機構)において、前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、下端側が前記内容物溜まり用の空間域に配される筒状壁部(例えば図7の筒状壁部40)を、前記ステムとは別部材であって、当該ステムが開状態の不使用モードでは当該ステムから離間して容器内容物が自らの上側開口部を通過でき、かつ、当該ステムが前記閉状態の使用モードでは自らの内周面の一部が当該ステムに当接して前記筒状部の外周面と自らの内周面との間の下方向上流側通路(例えば図7の溝部16g)が形成される態様で設け、前記使用モードで前記シール作用部が閉状態となったときに、前記ステムおよび前記筒状壁部の間で前記当接部分よりも下側の内容物が、前記下方向上流側通路、および当該筒状壁部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路(例えば図7の溝部16i)を経て、外部空間に放出されるようにする。
(5)上記(3),(4)において、前記下方向上流側通路を形成する前記外周面または前記内周面に相対凸状部を設ける。
(6)上記(3),(4)において、前記上方向下流側通路を形成する前記外周面または前記内周面に相対凸状部を設ける。
(7)上記(1),(2),(5),(6)において、前記相対凸状部を、それが設けられる前記外周面または前記内周面の斜め方向(例えば図5の螺旋状溝部32dまたは25iの方向)に形成する。
【0014】
本発明では、上記(1),(2),(4)のように、使用モードにおける定量室に下方向上流側通路およびこれに続く上方向下流側通路を当該定量室自体の内方と外方とに構造的に分離された態様で形成して、当該定量室の上側空間域の内容物の大半が下側空間域(内容物溜まり)を経てから出力用孔部(ステム)に到達するようにし、これにより内容物溜まりのいわば沈殿内容物の外部空間への放出動作の効率化を図っている。
【0015】
なお、上記(4)の場合には、下方向上流側通路および上方向下流側通路の構成要素である間仕切り用の筒状壁部をステムとは別部材の形で設け、これにより既存の形態のステムを転用できるようにもしている。
【0016】
また、上記(3)のように、使用モードの設定に際して下側空間域(内容物溜まり)を下方に進んでいくステム環状垂下部の下端部分を変形可能なフォーク状にして、この下端部分で下側空間域の沈殿内容物をいわばこすりとる(掻き上げる)形にし、これにより内容物溜まりの内容物の放出動作を十全なものにしている。
【0017】
また、上記(1),(2),(5),(6)のように、下側空間域(内容物溜まり)の、内方の下方向上流側通路/外方の上方向下流側通路の構成要素である周面部分に相対凸状部を設けて、下側空間域の通路部分の内容物通過断面積を小さくし、これにより上側空間域からの内容物の当該通路部分での高速動作化を図り、この高速動作にともなって内容物溜まりの沈殿内容物が確実に出力用孔部(ステム)の方へ移動するようにしている。
【0018】
なお、相対凸状部とは、上記周面部分に形成した凸状部の他、上記周面部分に凹状部を形成したときのそれ以外の部分(凹状部を形成していない部分)を含む概念である。
【0019】
また、上記(7)のように、この相対凸状部を周面部分の斜め方向に形成してここを通過する上側空間域の内容物の流れを螺旋状にし、これにより下側空間域の沈殿内容物への攪拌作用が生じやすいようにしている。
【0021】
本発明は、以上の特徴を持つ定量バルブ機構を対象とするとともに、この定量バルブ機構を備えたエアゾール製品も対象にしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
本発明は、上述のように各種の内容物を対象としているが、以下の実施の形態では、説明の便宜上、パウダーを入れたエアゾール容器の定量バルブ機構を前提にする。
【0024】
ここで、
図1は、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面に内容物通過用の溝部を形成した定量バルブ機構Aを示し、
図2は、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面およびこれと対向するハウジング内周面に内容物通過用の溝部をそれぞれ形成した定量バルブ機構Bを示し、
図3は、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面に内容物通過用の溝部を形成し、また、当該外周面と対向するハウジング内周面に密接する凸状部を、ステム外周面の周方向に飛び飛びに形成した定量バルブ機構Cを示し、
図4は、パウダー溜まりの構成要素である筒状部としてハウジングとは別の部材を用いた定量バルブ機構Dを示し、
図5は、内容物通過用の螺旋状溝部を形成した筒状部とステムを示し、(a)は外周面に螺旋状溝部を形成した筒状起立部、(b)は内周面に螺旋状溝部を形成したステム、およびこれに対応した筒状部を示す説明図であり、
図6は、パウダー溜まりの空間域を上下動するステムの下端側部分にフォーク状の片部を形成した定量バルブ機構Eを示し、
図7は、図1〜図6のステムの環状垂下部に代えて筒状壁部を設けた定量バルブ機構Fを示している。
【0025】
なお、図1〜図4,図6,図7において、(a)は定量室側と外部空間とが連通していない不使用モードを示し、(b)はステムを押し下げて定量室と外部空間とを連通させた使用モードを示している。
【0026】
これらの図において、
A〜Fは定量バルブ機構,
11〜16はハウジング,
11a〜16aは外側筒状部,
11b〜13b,16bはそれぞれ対応のハウジング底面部の後述の溝部間に相対的に形成された凸状面,
11c〜13c,15c,16cはパウダー溜まり・定量室を形成するとともに後述のステム柱状部との間でシール作動する筒状起立部,
11d,12d,16dはそれぞれ対応の筒状起立部の内周面部に形成された環状でシール用の突状部,
11e〜13e,15e,16eはそれぞれ対応の筒状起立部(外周面部)の後述の溝部間に相対的に形成された凸状面,
11f〜13f,15f,16fはそれぞれ対応の筒状起立部とハウジングとの間に形成されたパウダー溜り(空間域),
11g〜13g,16gはそれぞれ対応の筒状起立部の外周面部およびこれに続くハウジング底面部に形成された溝部(凹状部),15gは筒状起立部15cの外周面部に形成された溝部(凹状部),
11h,12h,14h,16hは定量室(空間域),
11j〜15jはそれぞれ対応のハウジングの外側筒状部と後述のステムの環状垂下部との間の空間域,
12i,16iはそれぞれ溝部12g,16gに続く態様で外側筒状部12a,16aの内周面部に形成された溝部(凹状部),
14iは後述の筒状部31を取り付けるための環状凹部,
15bはパウダー溜まり15fの底面部,
16kはハウジング16の溝部16iのパウダー溜まり部分同士の間に相対的に形成された凸状面,
21〜27はステム,
21a〜27aは放出孔,
21b,22b,24b,27bは放出用の内部通路,
21c〜26cは環状垂下部,
21d,22d,24d,25dは当該環状垂下部の下側内周面,
21e〜25eは当該環状垂下部の端部,
21f,22f,24f,25f,27fはそれぞれ対応の筒状起立部/後述の筒状部11c,12c,31,33,16cとの間でシール作動する柱状部,
21g,22g,24g,27gは当該柱状部の下側外周面,
21h,22h,24h,25h,27hは当該下側外周面に形成された上下方向の溝部,
22kは環状垂下部22cの下側外周面にその一周にわたって形成されたテーパ形態の環状凸状部,
23kは環状垂下部23cの下側外周面にその一周にわたって間欠的に形成された凸状部,
23mは当該凸状部間に相対的に形成された間隙部,
25iは環状垂下部25cの内周面部に形成された螺旋状溝部,
26kは環状垂下部26cの下端側に形成された変形可能なフォーク状部分,
26mは当該フォーク状部分の端部,
27nはステム27の外周面部に形成された環状でシール用の突状部,
31〜33はパウダー溜まり・定量室を形成するとともにそれぞれ対応ステムの柱状部との間でシール作動する(ハウジングとは別体の)筒状部,
31a〜33aは当該筒状部と対応ステムとの間をシールする環状の突状部,
31b〜33bは当該筒状部の外周面側に形成した凸状面,
31c〜33cは鍔状部,
31dは凸状面31bの間の凹状部およびこれに続く鍔状部31cの凹状部からなる溝部,32dは筒状部32の外周面側および鍔状部32cに形成した螺旋状溝部,
31e〜33eは脚部,
40は使用モードにおいてステムの環状垂下部21c〜26cと同じ作用を呈する筒状壁部,
50はステム付勢用のスプリング,
60は吸上管,
70はステムラバー,
80はマウンテンキャップ,
をそれぞれ示している。
【0027】
図1に示すように、定量バルブ機構Aのハウジング11は、ステム21と密接することにより定量室11hを形成する筒状起立部11c、および外側筒状部11aなどを一体成形したものである。この外側筒状部11aと筒状起立部11cとで囲まれた空間域がパウダー溜り11fとなる。
【0028】
このパウダー溜り11fを形成する筒状起立部11cおよびハウジング底面部はそれぞれ複数の溝部を有している。この溝部11gは、筒状起立部の上下方向溝とハウジング底面部の放射状溝とが連続した形になっている。
【0029】
図1〜図7の定量バルブ機構に共通する特徴的な構成要件は、例えば、
(1) 使用モードにおいて、パウダー溜り11f・・・を含む定量室を、図1〜図6のステムの環状垂下部21c・・・や、図7の筒状壁部40により、ステム側の内方空間域とハウジング(外側筒状部)側の外方空間域とに物理的に分離し、双方の空間域はパウダー溜りの底面側のみで連通するようにしたこと
(2) この連通部分などに内容物通過用の溝部11g・・・を形成して、内容物の通過断面積を小さくしたこと
である。
【0030】
これにより、
・使用モードのとき、内方空間域でパウダー溜りよりも上側(上流側)に存在する上流側内容物(パウダーおよび液化ガス)が、いわば迂回する形で必ず当該パウダー溜りを通過して、そこでの沈殿内容物を積極的にステムの内部通路21bなどに送り込み、
・さらには、この上流側内容物がパウダー溜りを通過するときの高速化,高圧化を図って、パウダー溜りの沈殿内容物の放出動作を確実なものとしている。
【0031】
このように上述の上流側内容物(パウダーおよび液化ガス)が外部空間に放出される際の経路は必ずパウダー溜りを迂回する形のみのいわば単一通路となるので、二段階的な放出動作にはなりにくく、多量の内容物を安定的に吐き出すことができる。
【0032】
従来の、ステムの環状垂下部などを形成していない定量室の場合、その使用モードにおける内容物の放出流は、
・パウダー溜まりよりも上側の定量室上方空間から外部空間への(パウダー溜まりを迂回することのない)第一の流れ
・パウダー溜まりから外部空間への第二の流れ
に大別される。
【0033】
この第一,第二の流れには時間差が生じやすく、そのため二段階的な放出動作となる。すなわち、第一の流れが第二の流れよりも先に生じてしまうことが多い。液化ガスを用いたときの定量室では、液化ガスが気化する勢いで内容物を吐き出すため、吐出量が多いと冷却化により二段階的な放出動作となりやすい。本願発明ではこのような放出動作も防止できる。
【0034】
また、筒状起立部(図4,図5の場合は筒状部)11c・・・,環状垂下部21c・・・,筒状壁部40を設けているので、運送時の容器が横倒しになった場合などに、パウダー溜り11f・・・や、ハウジング(外側筒状部)側の上記外方空間域に入っている内容物が容器本体側にこぼれ落ちる程度は少なくなる。
【0035】
図1(a)の不使用モードでは、ステム21はスプリング50の付勢力によって上動し、放出孔21aは閉じているので、内容物は外部に放出されない。
【0036】
また、ステム21の上動により筒状起立部11cの突状部11dはステム21の溝部21hと対向して、ハウジング11の内部空間(定量室)は容器本体(図示省略)と連通する。
【0037】
前回の放出操作にともなって圧力が低下した状態のハウジング内には、容器本体内のパウダーおよび液化ガスが吸上管60,溝部21hを経て流入する。
【0038】
この状態で放置するとパウダーはその比重が大きいのでハウジング11の底面部側に落下してパウダー溜り11fに沈澱する。
【0039】
図1(b)の使用モード、すなわちスプリング50の付勢力に抗してステム21を押圧操作した状態では、ステム21の柱状部21fの下側外周面21gがハウジング11の筒状起立部11cの突状部11dと密接して、ハウジング内部が容器本体から遮断される。
【0040】
このとき、ステム21の環状垂下部21cの下側内周面21dおよび端部21eはそれぞれ溝部間の凸状面11eおよび11bに当接する。
【0041】
その後、放出孔21aがステムラバー70から開放されて開くので、定量室11hのパウダーは、放出用ガスの作用により、溝部11g−空間域11j−放出孔21a−内部通路21bを経て外部空間に放出される。
【0042】
このとき、パウダー溜り11fよりも上流側の内容物が当該パウダー溜りの溝部11gを必ず迂回するので、パウダー溜り11fに沈殿していたパウダーは積極的に放出孔21aへと送出される。
【0043】
なお、ハウジング11の筒状起立部11cや底面部には溝部11gを形成せずにステム21の環状垂下部21cの下側内周面21dや端部21eに溝部を形成してもよい。
【0044】
また、ハウジングの筒状起立部11cや底面部に溝部11gを形成した状態でステムの環状垂下部21cの下側内周面21dや端部21eにも溝部を形成してもよい。その際、例えば双方の溝部同士が重ならないような位置関係にする。
【0045】
図2の定量バルブ機構Bと図1の定量バルブ機構Aとの主な相違点は、
・ハウジング12の外側筒状部12aの内周面部に溝部12iを形成し、
・ステム22の環状垂下部22cの外周面部に、この複数の溝部12iの間の凸状面と常に当接する環状凸状部22kを設けた、
ことである。
【0046】
図2(b)の使用モードへの移行に際しては、図1の場合と同様に、
・ステム22の柱状部22fの下側外周面22gが筒状起立部12cの突状部12dに密接して両者間がシールされ、
・ステム環状垂下部22cの下側内周面22dおよび端部22eがそれぞれハウジング筒状起立部12cの凸状面12eおよび12bに当接し、
・最後に、放出孔22aが開く。
【0047】
パウダー溜り12fの上流側空間域の内容物は、溝部12gおよび12iを迂回した上で放出孔22a,内部通路22bへと移動する。
【0048】
この上流側内容物のいわば移動力によってパウダー溜り12fの内容物が駆動されることは勿論である。
【0049】
図1の定量バルブ機構Aに比べて、空間域12jの内容物通過用断面積が、溝部12iと相対的な凸状部(当該溝部間凸状部)の分だけ小さくなっている。
【0050】
図3の定量バルブ機構Cは、図1の定量バルブ機構Aのステム23の外周面に間欠的に凸状部23kを設けたものである。
【0051】
図3(b)の使用モードでも、パウダー溜り13fやその上流側空間域の内容物は溝部13gや間隙部23mを迂回した上で放出孔23a,内部通路22bへと移動する。
【0052】
このとき、溝部13gや間隙部23mの内容物通過用断面積が小さいので、パウダー溜り13fの沈殿内容物は上述の高速化、高圧化作用を受けて効率的に放出孔23aへ送出される。
【0053】
図4の定量バルブ機構Dは、例えば定量バルブ機構Aの筒状起立部11cを別体の筒状部31で構成したものである。
【0054】
筒状部31は、脚部31eがハウジング14の環状凹部14iに嵌合し、外周面部および鍔状部31cには溝部31dが形成されている。
【0055】
図4(b)の使用モードへの移行時のステム24の柱状部24fと筒状部31の突状部31aとのシール動作、および使用モードにおける定量室14hの内容物の流れは、ともに定量バルブ機構Aのそれと同様である。
【0056】
ここで、筒状部31を硬質性のハウジング14とは別部材にしているので、当該筒状部を当該ハウジングとは異なる材質(ハウジングよりも柔軟な材質)で作成することができ、これによりステム24の柱状部24fと筒状部31の突状部31aとの間のシール性がさらに向上する。
【0057】
例えば、ポリアセタールPOMからなるステム24に対して、低密度ポリエチレンLDPEからなる筒状部31を用いる。
【0058】
図5は、筒状部およびステムの変形例を示している。
【0059】
図5(a)の筒状部32は、その外周面部32bおよび鍔状部32cに内容物通過用の螺旋状溝部32dが形成されている。この螺旋状溝部は筒状部31の溝部31dに相当する。その他の構成要素は筒状部31と同様である。
【0060】
図5(b)のステム25は、その環状垂下部25cの下側内周面25dから端部25eにかけて螺旋状溝部25iが形成されている。このステム25との間でシール作動する筒状部33には溝部が形成されていない。
【0061】
筒状部32を用いた定量バルブ機構や、ステム25および筒状部33を用いた定量バルブ機構では、その使用モードのとき、パウダー溜りやその上流側空間域の内容物はこの螺旋状溝部32d,25iを通過する。
【0062】
このとき、定量室のパウダー溜まりに沈殿している内容物は上述の高速・高圧化に基づく放出作用に加えて、上流側空間域内容物の螺旋流による攪拌作用も受けることになる。そのため、パウダー溜まりの沈殿内容物は、渦巻き状に巻き上げられて確実に送出される。
【0063】
なお、筒状部33に代えて螺旋状溝部を形成した筒状部を用いてもよく、その場合には使用モード時に例えばステムの溝部とシール部材の溝部とが重ならないような位置関係にする。
【0064】
図6の定量バルブ機構Eは、使用モード時にパウダー溜りの沈殿内容物をいわば掻き上げながら放出する機構である。
【0065】
定量バルブ機構Eのステム26の下端側には一周にわたって細いフォーク状部分26kが形成されている。一方、ハウジング15の筒状起立部15cには溝部15gが形成されている。
【0066】
図6(b)の使用モードでは、フォーク状部分26kの端部26mがハウジング15の底面部15bに当接し、パウダー溜り15fに沈殿しているパウダーを当該端部が撓みながら掻き上げる。
【0067】
また、ステム環状垂下部26cの内周面がハウジング筒状起立部15cの凸状面15eに当接するので、パウダー溜り15fやその上流側空間域の内容物は、断面積が小さな溝部15gを通過してからフォーク状部分26kの間隙部に入っていく。
【0068】
このように、パウダー溜り15fに沈殿している内容物はフォーク状部分26kで掻き上げられるとともに、上流空間域の内容物により加速されて放出孔26aへと向かう。
【0069】
図7の定量バルブ機構Fの特徴点は、
・内容物通過用の溝部16g,16iを持つパウダー溜まり16f
・パウダー溜まり16fにおける凸状面16b,16e,16kのそれぞれに保持され、使用モードのときには図1乃至図6の各ステムの環状垂下部と同じ働きをする筒状壁部40
・シール用の突状部27nを形成したステム27
などを備えたことである。
【0070】
図7(a)の不使用モードのとき、容器本体側から吸上管60−ステム27の溝部27hを経てハウジング16の内部(定量室)に送られる内容物は、筒状壁部40の上端側とステム27の外周面との間が開いているので、この隙間部分の方に移動する。当該内容物は、パウダー溜まり16fの溝部16g,16iにも移動する。
【0071】
図7(b)の使用モードにすると、ステム柱状部27fの下側外周面27gが筒状起立部16cの突状部16でシールされ、また、筒状壁部40の上側内周面がステム27の突状部27nでシールされる。
【0072】
この双方のシール作用により、ハウジング内の定量室16hは図1乃至図6の各定量バルブ機構の場合と同じように内方と外方の空間域に分割され、パウダー溜まり16fの沈殿内容物もここを通る上流側内容物の勢いによって放出孔27aの方に積極的に送り出される。
【0073】
図7の使用モード時のシール用突状部を、ステム27の外周面側ではなく、筒状壁部40の内周面側に形成してもよい。この場合、ステム27は既存の形態のものをそのまま用いることができる。
【0074】
なお、螺旋状溝部25i,32dを用いていない図1乃至図7の各定量バルブ機構の場合にも、パウダー溜まりの沈殿内容物は、その上流空間域の内容物が当該パウダー溜まりの溝部を通過するときの流勢による攪拌作用を受けている。
【0075】
エアゾール製品の内容物は、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えばタルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などである。また、紫外線吸収剤,油性原料,界面活性剤,保湿剤,高分子化合物,酸化防止剤,金属イオン封鎖剤なども用いる。
【0076】
エアゾール製品の放出用ガスには、LPG,ジメチルエーテル,フルオロカーボン,炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素,希ガス,これらの混合ガスなどを用いる。
【0077】
【発明の効果】
本発明では、使用モード時の定量室に下方向上流側通路およびこれに続く上方向下流側通路を当該定量室自体の内方と外方とに構造的に分離された態様で形成して、当該定量室の上側空間域の内容物の大半が下側空間域(内容物溜まり)を経てから出力用孔部(ステム)に到達するようにしているので、内容物溜まりのいわば沈殿内容物の外部空間への放出動作の効率化を図ることができる。
【0078】
また、下方向上流側通路および上方向下流側通路の構成要素である間仕切り用の筒状壁部をステムから独立した部材としているので、既存の形態のステムを転用することができる。
【0079】
また、使用モードの設定に際して下側空間域(内容物溜まり)を下方に進んでいくステム環状垂下部の下端部分を変形可能なフォーク状にし、この下端部分で下側空間域の沈殿内容物をいわばこすりとる(掻き上げる)形にしているので、内容物溜まりの内容物の放出動作を十全なものにすることができる。
【0080】
また、下側空間域(内容物溜まり)の、内方の下方向上流側通路/外方の上方向下流側通路を構成する周面部分に相対凸状部を設け、下側空間域の通路部分の内容物通過断面積を小さくしているので、上側空間域からの内容物の当該通路部分での高速動作化を図り、内容物溜まりの沈殿内容物を確実にステムの出力用孔部のほうに移動させることができる。
【0081】
また、この相対凸状部を周面部分の斜め方向に形成してここを通過する上側空間域の内容物の流れを螺旋状とし、この流れで下側空間域の沈殿内容物を攪拌するようにしているので、内容物溜まりの沈殿内容物をより確実にステムの出力用孔部のほうに移動させることができる。
【0082】
また、下方向上流側通路の構成要素でもある筒状起立部をハウジングから独立した部材としているので、既存の形態のハウジングを転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面に内容物通過用の溝部を形成した定量バルブ機構Aを示す説明図である。図5を除く各図において(a)は不使用モードを示し、(b)は使用モードを示している。
【図2】本発明の、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面およびこれと対向するハウジング内周面に内容物通過用の溝部をそれぞれ形成した定量バルブ機構Bを示す説明図である。
【図3】本発明の、パウダー溜まりの構成要素である筒状起立部の外周面に内容物通過用の溝部を形成し、また、当該外周面と対向するハウジング内周面に密接する凸状部を、ステム外周面の周方向に飛び飛びに形成した定量バルブ機構Cを示す説明図である。
【図4】本発明の、パウダー溜まりの構成要素である筒状部としてハウジングとは別の部材を用いた定量バルブ機構Dを示す説明図である。
【図5】本発明の、内容物通過用の螺旋状溝部を形成した筒状部およびステムを示す説明図であり、(a)は外周面に螺旋状溝部を形成した筒状起立部を示し、(b)は内周面に螺旋状溝部を形成したステム、およびこれに対応した筒状部を示している。
【図6】本発明の、パウダー溜まりの空間域を上下動するステムの下端側部分にフォーク状の片部を形成した定量バルブ機構Eを示す説明図である。
【図7】本発明の、図1〜図6のステムの環状垂下部に代えて筒状壁部を設けた定量バルブ機構Fを示す説明図である。
【符号の説明】
A〜F:定量バルブ機構
11〜16:ハウジング
11a〜16a:外側筒状部
11b〜13b,16b:凸状面
11c〜13c,15c,16c:筒状起立部
11d,12d,16d:シール用の突状部
11e〜13e,15e,16e:凸状面
11f〜13f,15f,16f:パウダー溜り(空間域)
11g〜13g,15g,16g:溝部(凹状部)
11h,12h,14h,16h:定量室(空間域)
11j〜15j:空間域
12i,16i:溝部(凹状部)
14i:環状凹部
15b:底面部
16k:凸状面
21〜27:ステム
21a〜27a:放出孔
21b,22b,24b,27b:内部通路
21c〜26c:環状垂下部
21d,22d,24d,25d:下側内周面
21e〜25e:端部
21f,22f,24f,25f,27f:柱状部
21g,22g,24g,27g:下側外周面
21h,22h,24h,25h,27h:上下方向の溝部
22k:環状凸状部
23k:凸状部
23m:間隙部
25i:螺旋状溝部
26k:変形可能なフォーク状部分
26m:端部
27n:シール用の突状部
31〜33:ハウジングとは別体の筒状部,
31a〜33a:シール用の突状部
31b〜33b:凸状面
31c〜33c:鍔状部
31d:溝部
31e〜33e:脚部
32d:螺旋状溝部
40:筒状壁部
50:ステム付勢用のスプリング
60:吸上管
70:ステムラバー
80:マウンテンキャップ

Claims (8)

  1. ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、
    前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、
    前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記内容物溜まり用の空間域を進んでいく環状垂下部を設け、
    前記定量室の内部空間域に、前記筒状部の外周面と前記環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路が形成され、
    前記下方向上流側通路を形成する前記筒状部の外周面または前記環状垂下部の内周面に相対凸状部を設け、
    前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記下方向上流側通路および前記上方向下流側通路を経て外部空間に放出される、
    ことを特徴とする定量バルブ機構。
  2. ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、
    前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、
    前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記内容物溜まり用の空間域を進んでいく環状垂下部を設け、
    前記定量室の内部空間域に、前記筒状部の外周面と前記環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路が形成され、
    前記上方向下流側通路を形成する前記環状垂下部の外周面または前記ハウジングの内周面に相対凸状部を設け、
    前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記下方向上流側通路および前記上方向下流側通路を経て外部空間に放出される、
    ことを特徴とする定量バルブ機構。
  3. ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、
    前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、
    前記ステムに、当該ステムが前記シール作用部の閉状態へ移動するときに前記空間域を進んでいき、かつ、下端側がフォーク状で変形可能な片部からなる態様で形成された環状垂下部を設け、
    前記シール作用部が閉状態となったときに、前記環状垂下部の中の内容物が、前記筒状部の外周面と当該環状垂下部の内周面との間の下方向上流側通路、および当該環状垂下部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路を経て、外部空間に放出される、
    ことを特徴とする定量バルブ機構。
  4. ハウジングに対するステムの移動に基づいてシール作用部を閉状態とし、この閉状態のシール作用部の下流側に形成される定量室の内容物を外部空間に放出する定量バルブ機構において、
    前記ハウジングに、内容物溜まり用の空間域を形成するための筒状部を設け、
    下端側が前記内容物溜まり用の空間域に配される筒状壁部を
    前記ステムとは別部材であって、当該ステムが開状態の不使用モードでは当該ステムから離間して容器内容物が自らの上側開口部を通過でき、かつ、当該ステムが前記閉状態の使用モードでは自らの内周面の一部が当該ステムに当接して前記筒状部の外周面と自らの内周面との間の下方向上流側通路が形成される態様で設け、
    前記使用モードで前記シール作用部が閉状態となったときに、前記ステムおよび前記筒状壁部の間で前記当接部分よりも下側の内容物が、前記下方向上流側通路、および当該筒状壁部の外周面と前記ハウジングの内周面との間の上方向下流側通路を経て、外部空間に放出される、
    ことを特徴とする定量バルブ機構。
  5. 前記下方向上流側通路を形成する前記外周面または前記内周面に相対凸状部を設けた、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の定量バルブ機構。
  6. 前記上方向下流側通路を形成する前記外周面または前記内周面に相対凸状部を設けた、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の定量バルブ機構。
  7. 前記相対凸状部を、それが設けられる前記外周面または前記内周面の斜め方向に形成した、
    ことを特徴とする請求項1,2,5または6のいずれかに記載の定量バルブ機構。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の定量バルブ機構を備え、かつ放出用ガスおよび内容物を収容したエアゾール製品。
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