JP4071065B2 - エアゾール容器のガス充填機構およびこのガス充填機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステムと弁部材の作用により定量室の内容物を外部空間に放出するエアゾール容器のガス充填機構に関し、特にステム側からの充填ガスの圧力により弁部材をステムから離れる方向に変位させて定量室と容器内部とを連通状態とし、ガスをこの連通部分から容器内部に充填することによって充填ガス圧力の低減化を図ったエアゾール容器のガス充填機構および当該ガス充填機構を備えたエアゾール式製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
内容物放出用のガスとして窒素、炭酸ガス等の圧縮ガスが用いられている。圧縮ガスは常温近くでは液化しないため内容物と混合することはなく、その圧力によって内容物のみを外部に放出するものである。
【0003】
図11および図12は従来の、圧縮ガスを用いたエアゾール容器を示す説明図であり、図11(a)は使用モード、図11(b)は非使用モードを示す説明図、図12は圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【0004】
これらの図において、30はエアゾール容器、31はステム、31aは内容物放出用通路、31bは内容物放出用の横孔、32はマウンテンキャップ、32aはマウンテンキャップ32とステム31との間の圧縮ガス充填口、33はステムラバー、33aはステムラバー33とマウンテンキャップ32との間、34はハウジング、34aはハウジングと一体に形成されたシール弁、34bはシール弁34aとステム31との間の通路、34cは小径部、34dはハウジングの圧縮ガス充填用スリット、34eはハウジング34の下流側定量室、34fは下流側定量室に形成されたリブ、34gは上流側定量室、34hは下流側定量室34e,上流側定量室34gの上流側空間部分、35はステム31を上方に付勢するスプリング、36は内容物放出用のピストン、37はピストンを下方に付勢するスプリング、38は吸上管、39はハウジング34と吸上管38の接続部材、40は容器、をそれぞれ示している。
【0005】
ステム31は、シール弁34aと一体のハウジング34にスプリング35を介して保持され、またハウジング34とマウンテンキャップ32とはステムラバー33を挟み込んだ状態で嵌合している。
【0006】
図11(a)に示すように、非使用モードでは、ステム31はスプリング35の付勢力で上動し、ステム31とシール弁34aとの間には通路34bが形成され、容器40内の内容物は、圧縮ガスの圧力で、吸上管38−上流側空間部分34h−シール弁34aとステム31との間の通路34b−リブ34fの間を通過して上流側定量室34gや下流側定量室34eに流入する。
【0007】
図11(b)に示すように、使用モードではステム31をスプリング35の付勢力に抗して押圧すると、
・ステム31の外周面がシール弁34aの小径部34cにきつく当接し、
・横孔31bが開き、
定量室34g,34eは外部空間と連通して圧力が低下するので、容器40内の圧縮ガスの圧力でピストン部材36が上動し、内容物は、矢印で示すように上流側定量室34g−リブ34fの間−下流側定量室34e−横孔31b−放出用通路31aを通って外部に放出される。
【0008】
図12に示すように、圧縮ガスの充填モードでは、ステムを強制的に図示の下方に移動させた状態で例えば窒素ガスをステム31とマウンテンキャップ32との間の充填口32aから導入する。圧縮ガスは、矢印で示すように、ステムラバー33とマウンテンキャップ32との間33a−圧縮ガス充填用スリット34dを通過して容器40内部に充填される。
【0009】
このとき、ステム31はシール弁34aの小径部34cに密接して両者間はシールされているので、圧縮ガスはこれらの間を通過することができず、前述の経路を通って容器40内部に充填される。このときのガス圧は20Kg重/cm2 であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のエアゾール容器では、充填ガスを、ステムラバーとマウンテンキャップとの間を強引に通過させて導入しているので、当該ガス圧を高くする必要があり、そのため、ステムラバーを保持しながらマウンテンキャップに組み込まれているハウジングが当該マウンテンキャップから外れて落下し、部品が破損してしまうという問題点があった。
【0011】
また、充填ガスの供給装置がその高圧化のためコスト高になるという問題点があった。
【0012】
そこで、本発明では、ガス充填時にその圧力で定量室形成用の弁部材をステムから離れる方向に変位させて、定量室とこれの上流側の容器内部空間とを連通させ、この連通部分を通ってガスが充填されるようにして、ガスの充填に必要な圧力を低下させることを目的とする。
【0013】
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)ステム(例えば後述のステム11,11’)がその非使用モード位置から使用モード位置に移動する場合に、当該ステムと定量室形成用の弁部材(例えば後述のシール部材16,17)との間の弁作用により、定量室(例えば後述の上流側定量室14c,下流側定量室14a)とこれの上流側の容器内部空間(例えば後述の容器22の内部)との間(例えば後述の通路16g,16g’,17h)が、それまでの連通状態から閉状態に切り換えられるエアゾール容器(例えば後述エアゾール容器1〜7)のガス充填機構において、
前記弁部材は、
使用モードのときに前記ステムの外面部分と当接して前記閉状態を設定する筒状部(例えば後述の垂下部16d,17e)を備え、
前記定量室の構成要素であるハウジング(例えば後述のハウジング14)の内部に、当該筒状部の、当該ステムが入り込む側とは反対の開口端部(例えば後述の下端部16f,17g)を含めて、当該ステムから離れる態様の筒状部軸方向に移動できる形で設けられ、
前記閉状態でステム周囲のハウジング内部空間に供給される下方への充填ガス流を受けて当該筒状部が当該筒状部軸方向に移動するときの前記弁作用により、当該定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する。
(2)上記(1)において、
前記弁部材(例えば後述のシール部材16)は、
前記筒状部(例えば後述の垂下部16d)に対する鍔部分(例えば後述の鍔部16a)を有し、
前記充填ガス流を受けて、当該筒状部および当該鍔部分の全体が前記筒状部軸方向に移動することにより、前記定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する。
(3)上記(1)において、
前記弁部材(例えば後述のシール部材17)は、
前記筒状部(例えば後述の垂下部17e)を支持する片部(例えば後述の細幅の可撓性片部17c)を有し、
前記充填ガス流を受けて、当該片部が撓んで、当該筒状部が前記筒状部軸方向に移動することにより、前記定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する。
【0017】
本発明は、以上の特徴を持つエアゾール容器のガス充填機構を対象とするとともに、このガス充填機構を備えたエアゾール式製品も対象にしている。
【0018】
また、本発明は圧縮ガス,液化ガスの各放出用ガスに適用可能であるが、以下では説明の便宜上、圧縮ガスを対象とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1乃至図10を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は第1のシール部材16を用いたエアゾール容器(その1)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードをそれぞれ示している。
【0020】
図2は図1のステムをくびれタイプにしたエアゾール容器(その2)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モード、をそれぞれ示している。
【0021】
図3は図1に対応の圧縮ガス充填モードを示す説明図であり、図4は図2に対応の圧縮ガス充填モード、をそれぞれ示している。
【0022】
図5は第2のシール部材17を設けたエアゾール容器(その3)の圧縮ガス充填モード、図6は図5のステムをくびれタイプにしたエアゾール容器(その4)の圧縮ガス充填モード、をそれぞれ示している。
【0023】
図7はシール部材の上面図を示す説明図であり、(a)は第1のシール部材16の上面図、(b)は第2のシール部材17の上面図を示している。
【0024】
図8は図2において環状撹拌部材23を設けたエアゾール容器(その5)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モード、をそれぞれ示している。
【0025】
図9は図2においてスプリング型撹拌部材24を設けたエアゾール容器(その6)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モード、をそれぞれ示している。
【0026】
図10は図2においてボール型撹拌部材25を設けたエアゾール容器(その7)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モード、をそれぞれ示している。
【0027】
これらの図において、
1は後述の第1のシール部材16を備えたエアゾール容器(その1:ストレートタイプステム使用)、
2は後述の第1のシール部材16を備えたエアゾール容器(その2:くびれタイプステム使用)、
3は後述の第2のシール部材17を備えたエアゾール容器(その3:ストレートタイプステム使用)、
4は後述の第2のシール部材17を備えたエアゾール容器(その4:くびれタイプステム使用)、
5は後述の第1のシール部材16を備えたエアゾール容器(その5:くびれタイプステム,環状撹拌部材使用)、
6は後述の第1のシール部材16を備えたエアゾール容器(その6:くびれタイプステム,スプリング型撹拌部材使用)、
7は後述の第1のシール部材16を備えたエアゾール容器(その7:くびれタイプステム,ボール型撹拌部材使用)、
11はストレートタイプのステム、11aは放出用通路、11bは横孔、
11’はくびれタイプのステム、11'aは放出用通路、11'bは横孔、11'cはくびれ部、11'dは肩部、
12はステムラバー、12aは圧縮ガス導入時に形成されるステムラバー12とステム11、11' との間の隙間、
13はマウンテンキャップ、13aはマウンテンキャップ13とステム11、11' との間の圧縮ガス導入口、
14はハウジング、14aはハウジングの下流側定量室、14bはリブ、14cは上流側定量室、14dは後述のピストン18係止用の垂下部、14eは下流側定量室14aと上流側定量室14cを連通する連通孔、14fは下流側定量室14a,上流側定量室14cの上流側空間部分、
15はステム11,11' を上方向に付勢するスプリング、
16は第1のシール部材(全体が移動するシール部材)、16aは鍔部、16bは上面部、16cは内容物通過用の孔部、16dは垂下部、16eはステム11,11' の外周面と密接する小径部、16fは下端部、16gは内容物流入用のシール部材16とステム11,11' との間の通路、16g’は圧縮ガス流入用のシール部材16とステム11,11' との間の通路、
17は第2のシール部材(可撓性のシール部材)、17aは鍔部、17bは外縁部、17cは(シール部材16の上面部16bの分離された各セクションよりも)細巾の可撓性片部、17dは内容物通過用の孔部、17e垂下部、17fはステム11,11' の外周面と密接する小径部、17gは下端部、17hはシール部材17とステム11,11' との間の通路、
18はピストン、18aはシール部材16,17 の下端部16f,17gを案内する内周面、18bは環状突部、18cは段部、
19はシール部材16,17を上方に付勢するとともに、ピストン部材18を下方に付勢するスプリング、
20は吸上管、
21はハウジング14と吸上管20の接続部材、21aはピストン受け部、
22は容器、
23は定量室14a,14cの内容物を撹拌するための環状撹拌部材、
24は定量室14a,14cの内容物を撹拌するためのスプリング型撹拌部材、
25は定量室14a,14cの内容物を撹拌するためのボール型撹拌部材、
をそれぞれ示している。
【0028】
なお、ステム11,11' ,ハウジング14,ピストン18および接続部材21の材質は、POM(ポリアセタール)である。また、シール部材16,17の材質はともにLDPE(低密度ポリエチレン)などである。
【0029】
先ず、本発明の対象であるガス充填モードの動作説明に先立って、図1を用いて本発明のガス充填機構を持つエアゾール容器1の使用モード/非使用モードの各動作を説明する。
【0030】
ここでは、下流側定量室14a,上流側定量室14cとその上流側空間部分14fとを開閉する第1のシール部材16をハウジング14と別体の形で設けている。
【0031】
第1のシール部材16は鍔部16aを備えた筒状体であり、スプリング19により上方に付勢されている。また、鍔部16aには圧縮ガス流の充填圧力を充分に受ける広い上面部16bや内容物通過用の孔部16cが形成され(図7参照)、垂下部16dにはステム11の下動によってその外周面と密接する小径部16eが形成され、通常の非使用モードや使用モードでは、スプリング19の付勢力で上動し、従来例と同様に作用する。
【0032】
図1(a)に示すように、非使用モードでは、
・エアゾール容器1のステム11はスプリング15の付勢によって上動し、
・ステムラバー12はステム11の外周面に密接し、
・横孔11bはステムラバー12の上方に位置している。
【0033】
そして、第1のシール部材16もスプリング19の付勢によって上動し、ステム11と第1のシール部材16との間には通路16gが形成されている。
【0034】
したがって、容器22内の内容物は、圧縮ガスの圧力で、吸上管20−上流側空間部分14f−通路16g−孔部16c−連通孔14eを経由して上流側定量室14cや下流側定量室14aに流入する。
【0035】
図1(b)に示すように、押し釦(図示省略)を押圧した使用モードでは、エアゾール容器1のステム11がスプリング15の付勢に抗して図示下方に移動する。
【0036】
第1のシール部材16はスプリング19の付勢によって非使用モードの位置に上動したままなので、ステム11の外周面が第1のシール部材16の小径部16eに密接する。その結果、内容物が上流側空間部分14fから下流側定量室14aに流入する経路は遮断される。
【0037】
一方、ステムの下動により横孔11bがステムラバー12から開放されるので、
・定量室14a,14c内の圧力が低下し、
・容器22内の圧縮ガスの圧力によってピストン18はその段部18cが垂下部14dに当接するまで上動し、
定量室14a,14c内の内容物は、上流側定量室14c−第1のシール部材16の孔部16c−連通孔14e−下流側定量室14a−ステムの横孔11b−放出路11aを通過して外部に放出される。
【0038】
押し釦の押圧操作を止めると、ステム11がスプリング15の付勢力によって図示上方に復帰し、ステム11の外周面と第1のシール部材16との間には通路16gが形成される。
【0039】
このとき、圧縮ガスの圧力により上流側空間部分14fに流入する内容物がピストン18を図示上方へ押し上げる力が働いているが、これは、ステム11の外周面と第1のシール部材16との間の通路16gから上流側定量室14cに流入する内容物がピストン18を下方に押圧する力と相殺される。そのため、ピストン18はスプリング19の付勢力によって受け部21aに当接するまで移動し、図1(a)の非使用モードの位置に復帰する。
【0040】
そして内容物が、前述の図1(a)に示した経路により定量室14a,14cに流入する。
【0041】
図2は、図1のストレートタイプのステム11に代えてくびれタイプのステム11’を用いたエアゾール容器2である。図2(a)の非使用モード,図2(b)の使用モードにおける内容物の流れは、それぞれ図1(a)の非使用モード,図1(b)の使用モードに対応する。
【0042】
エアゾール容器2では、
・図2(a)に示すように、非使用モードにおいてステムラバー12がステム11’のくびれ部11'cに密接し、
・図2(b)に示すように、使用モードでは、ステム11' はその肩部11'dでステムラバー12を押し下げながら下動していく。
【0043】
したがって、ステムラバー12がステム11' の外周面に巻き付いてステム下動の際の抵抗が小さく、ステム11' を押圧するときの荷重を小さくすることができる。
【0044】
次に、図3乃至図6により圧縮ガスの充填モードについて説明する。
図3は図1のエアゾール容器1における圧縮ガス充填モードを示している。
【0045】
図3に示すように、エアゾール容器1のステム11を強制的に押し下げてステムラバー12との間に隙間12aを形成するようにした状態で、圧縮ガスは、導入口13a−ステム11とステムラバー12との間の隙間12a−下流側定量室14a−連通孔14e−第1のシール部材16とステム11との間の通路16g’−上流側空間部分14f−吸上管20を通って容器22内に充填される。
【0046】
これは、
・前述のように第1のシール部材16の上面部16bは広いので、当該上面部が受ける充填ガス圧力が当該シール部材に対するスプリング19の上方への付勢力に勝り、
・このいわば合成力で第1のシール部材16はその下端部16fがピストン18の内周面18aに慴いながら下動し、
・その結果、ステム11の外周面と第1のシール部材16との間には通路16g’が形成されるからである。
【0047】
すなわち、第1のシール部材16はハウジング14とは別体であり、広い上面部16bが圧縮ガスの充填圧力を充分に受けるので、下動したステム11よりもさらに下動することができ、両者間には充分な通路16g’が形成されるのである。
【0048】
圧縮ガスの容器22内部への充填が進むにつれて、容器22内部や上流側空間部分14fの圧力が高くなり、第1のシール部材16はスプリング19の付勢力によって徐々に上動していく。
【0049】
そして、圧縮ガスの充填を終了し、ステム11の押圧を止めると、
・ステムラバー12は、それぞれステム11の外周面に密接し、
・ステム11はスプリング15の付勢力により上動し
・第1のシール部材16はスプリング19の付勢力により上動して、
エアゾール容器1はそれぞれ図1(a)に示す非使用モードの位置に復帰する。
【0050】
このとき、第1のシール部材16の下端部16fはピストン18の内周面18aに案内され、第1のシール部材16は傾くことなく円滑に上動する。
【0051】
図4は図2のエアゾール容器2における圧縮ガス充填モードである。圧縮ガスの充填経路は、図3のエアゾール容器1と同様である。
【0052】
エアゾール容器2ではくびれタイプのステム11' を用いているので、前述のようにステムラバー12がステム11' に巻き付いてステム下動の際の抵抗が小さく、圧縮ガス充填の際のステムの押し下げ荷重も小さくすることができる。
【0053】
図5は第2のシール部材17とストレートタイプステム11を用いたエアゾール容器3の圧縮ガス充填モードを示している。
【0054】
図7に示すように、第2のシール部材17の鍔部17aの形状は図1乃至図4で示したエアゾール容器1,2の第1のシール部材16の鍔部16aとは異なり、外縁部17bと細巾の可撓性片部17cなどから構成されている。なお、可撓性片部17c同士の間は内容物通過用の孔部17dである。
【0055】
第2のシール部材17は、外縁部17bに取り付けられたスプリング19によって上方に付勢されている。
【0056】
圧縮ガス充填モードでは、ステム11を強制的に押し下げ、ステムラバー12との間に隙間12aが形成された状態で圧縮ガスを導入口13aから充填する。
【0057】
このとき、
・第1のシール部材17の可撓性片部17cは上述のように細巾なので撓み、その分だけ垂下部17eがピストン18の内周面18aに慴動して下動するかたちとなり、
・ステム11の外周面と第2のシール部材17との間には非使用モードと同様の空間域からなる通路17hが形成される。
【0058】
圧縮ガスは、前述の図3および図4の場合と同じように、導入口13a−ステム11とステムラバー12の間の隙間12a−連通孔14e−第2のシール部材17とステム11との間の通路17h−上流側空間部分14f−吸上管22を通って容器22内部に充填される。
【0059】
圧縮ガスの充填を終了してステム11の押圧を止めると、ステムラバー12、ステム11は前述のように復帰し、第2のシール部材17の可撓性片部17cはその弾性力によって復帰する。
【0060】
図6は、図5のストレートタイプのステムに代えてくびれタイプステム11' を用いたエアゾール容器4の圧縮ガス充填モードであり、圧縮ガスの充填経路は図5と同様である。
【0061】
エアゾール容器4ではくびれタイプのステム11' を用いることにより、前述のように圧縮ガス充填の際にもステムの押し下げ荷重を少なくすることができる。
【0062】
図7(a)および図7(b)は、図1〜図4の第1のシール部材16と、図5および図6の第2のシール部材17との上面形状を比較したものである。
【0063】
上述のように、第1のシール部材16は、その表面積(上面部16bの表面積:充填ガスを受ける全面積)が第2のシール部材17の同じく充填ガスを受ける全面積(略可撓性片部17cの表面積)に比べて十分大きなものである。そのため、同じ圧力(単位面積あたり)の充填ガスを受けても、第1のシール部材16の場合は、全押圧力が大きく、その全体が下動する。
【0064】
一方、第2のシール部材17の可撓性片部17cは、細巾に形成されているので充填ガスの圧力を受けることにより図5および図6のように変形する。
【0065】
図3乃至図6のガス充填モードにおいて、圧縮ガスの充填に必要な全圧力は9kg重/cm2 であった。
【0066】
なお、シール部材16, 17は上述の形状・構造に限らず、充填ガスの圧力を受けたときにステム11, 11' との間に当該ガスの充填作用の充分な通路が形成されるような任意の構成をとることができる。
【0067】
例えば、
・第1のシール部材16をハウジングと一体にして、圧縮ガスの充填時にはその圧力でその一部が変形する、
・ハウジングとは別体のシール部材にして、圧縮ガスの充填時にはその圧力で鍔部などの一部が撓みながらシール部材全体が下動する、
・第1のシール部材16の上面部16bや第2のシール部材17の可撓性片部17cを撓み易い材質のもので形成し、圧縮ガスの充填時にはその圧力で変形する、
ようにしてもよい。
【0068】
図8乃至図10の各エアゾール容器5, 6, 7は、図2(図4)のエアゾール容器2の上流側定量室14cにそれぞれ、環状撹拌部材23、スプリング型撹拌部材24、ボール型撹拌部材25を設けたものである。
【0069】
各図の非使用モード(a)および使用モード(b)における内容物の流れは、それぞれ図2(a),図2(b)に対応する。また、圧縮ガス充填モード(図示省略)は図4に対応する。
【0070】
一般に、非使用モードでエアゾール容器を放置すると、粉状内容物はその比重によって落下して上流側定量室の下方に沈殿した状態となり、完全に放出されないことがある。
【0071】
エアゾール容器5,6,7は上流側定量室14cにそれぞれ環状撹拌部材23、スプリング型環状部材24、ボール型環状部材25を設けているので、押し釦を押す前にエアゾール容器5,6,7を振るとこれらの撹拌部材23,24,25が上下方向に動いて定量室14a,14cの内容物を均一化し、粉状の内容物も確実に放出することができる。
【0072】
なお、圧縮ガス充填モードでは、圧縮ガスは図4に示した経路によって(定量室14a,14c内を通過せずに)容器22内に充填されるので、定量室14a,14cに種々の形状の撹拌部材を設けてもガス充填動作に支障をきたすことはない。
【0073】
図1および図3に示したエアゾール容器1,図5に示したエアゾール容器3,図6に示したエアゾール容器4の上流側定量室14cに、図8〜図10に示したような各種の内容物撹拌部材を設けてもよい。
【0074】
以上のガス充填機構を備えたエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,忌避剤,殺虫剤,医薬品,医薬部外品,化粧品,洗濯のりなどがある。
【0075】
エアゾール式製品の放出用ガスは、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガスこれらの混合ガスなどの圧縮ガス、LPG,ジメチルエーテル,フルオロカーボンなどの液化ガスを用いる。
【0076】
エアゾール式製品の内容物には、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えばタルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などである。また、紫外線吸収剤,油性原料,界面活性剤,保湿剤,高分子化合物,酸化防止剤,金属イオン封鎖剤なども用いる。
【0077】
【発明の効果】
本発明は、このように、ガス充填時に通常の使用モードと同じようにステムに接している弁部材を、充填ガス流による圧力でステムから離れる方向に変位する構造のものとしているので、定量室とその上流側の容器内部空間とを使用モードと同様の空間容量からなる連通状態として充填ガスの充分な通過用空間域を確保し、放出用ガスの充填圧力を低くすることができる。
【0078】
また、弁部材の第1の鍔部分が充填ガスの圧力を受けて弁部材全体が移動し、定量室と容器内部空間とは通常の使用モードと同様に連通して充填ガスが容易に定量室から容器内部空間へと流入するので、放出用ガスの充填圧力を低くすることができる。
【0079】
また、弁部材の第2の鍔部分が充填ガスの圧力を受けて弁部材の一部が撓んで定量室と容器内部空間とは通常の使用モードと同様に連通して充填ガスが容易に定量室から容器内部空間へと流入するので、放出用ガスの充填圧力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、第1のシール部材16を用いたエアゾール容器(その1)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードを示している。
【図2】本発明の、図1のステムをくびれタイプにしたエアゾール容器(その2)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードを示している。
【図3】本発明の、図1に対応の圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【図4】本発明の、図2に対応の圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【図5】本発明の、第2のシール部材17を用いたエアゾール容器(その3)の圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【図6】本発明の、図5のステムをくびれタイプにしたエアゾール容器(その4)の圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【図7】本発明の、シール部材の上面図を示す説明図であり、(a)は第1のシール部材16の上面図、(b)は第2のシール部材17の上面図を示している。
【図8】本発明の、図2において撹拌部材23を設けたエアゾール容器(その5)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードを示している。
【図9】本発明の、図2において撹拌部材24を設けたエアゾール容器(その6)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードを示している。
【図10】本発明の、図2において撹拌部材25を設けたエアゾール容器(その7)を示す説明図であり、(a)は非使用モード、(b)は使用モードを示している。
【図11】従来の、エアゾール容器を示す説明図であり、(a)は使用モード、(b)は非使用モードを示している。
【図12】従来の、図11に対応の圧縮ガス充填モードを示す説明図である。
【符号の説明】
1:エアゾール容器(その1)
2:エアゾール容器(その2)
3:エアゾール容器(その3)
4:エアゾール容器(その4)
5:エアゾール容器(その5)
6:エアゾール容器(その6)
7:エアゾール容器(その7)
11:ステム
11a:放出用通路
11b:横孔
11' :ステム
11'a :放出用通路
11'b :横孔
11'c :くびれ部
11'd :肩部
12:ステムラバー
12a:隙間
13:マウンテンキャップ
13a:圧縮ガス導入口
14:ハウジング
14a:下流側定量室
14b:リブ
14c:上流側定量室
14d:垂下部
14e:連通孔
14f:上流側空間部分
15:スプリング
16:第1のシール部材
16a:鍔部
16b:上面部
16c:内容物通過用の孔部
16d:垂下部
16e:小径部
16f:下端部
16g, 16g':通路
17:第2のシール部材
17a:鍔部
17b:外縁部
17c:可撓性片部
17d:孔部
17e:垂下部
17f:小径部
17g:下端部
17h:通路
18:ピストン
18a:内周面
18b:環状突部
18c:段部
19:スプリング
20:吸上管
21:接続部材
21a:ピストン受け部
22:容器
23:環状撹拌部材
24:スプリング型撹拌部材
25:ボール型撹拌部材
30:エアゾール容器
31:ステム
31a:内容物放出用通路
31b:横孔
32:マウンテンキャップ
32a:圧縮ガス充填口
33:ステムラバー
33a:ステムラバー33とマウンテンキャップ32との間
34:ハウジング
34a:シール弁
34b:通路
34c:小径部
34d:圧縮ガス充填用スリット
34e:下流側定量室
34f:リブ
34g:上流側定量室
34h:上流側空間部分
35:スプリング
36:ピストン
37:スプリング
38:吸上管
39:接続部材
40:容器
Claims (4)
- ステムがその非使用モード位置から使用モード位置に移動する場合に、当該ステムと定量室形成用の弁部材との間の弁作用により、定量室とこれの上流側の容器内部空間との間が、それまでの連通状態から閉状態に切り換えられるエアゾール容器のガス充填機構において、
前記弁部材は、
使用モードのときに前記ステムの外面部分と当接して前記閉状態を設定する筒状部を備え、
前記定量室の構成要素であるハウジングの内部に、当該筒状部の、当該ステムが入り込む側とは反対の開口端部を含めて、当該ステムから離れる態様の筒状部軸方向に移動できる形で設けられ、
前記閉状態でステム周囲のハウジング内部空間に供給される下方への充填ガス流を受けて当該筒状部が当該筒状部軸方向に移動するときの前記弁作用により、当該定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する、
ことを特徴とするエアゾール容器のガス充填機構。 - 前記弁部材は、
前記筒状部に対する鍔部分を有し、
前記充填ガス流を受けて、当該筒状部および当該鍔部分の全体が前記筒状部軸方向に移動することにより、前記定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する、
ことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス充填機構。 - 前記弁部材は、
前記筒状部を支持する片部を有し、
前記充填ガス流を受けて、当該片部が撓んで、当該筒状部が前記筒状部軸方向に移動することにより、前記定量室と前記容器内部空間との間を前記連通状態に設定する、
ことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のガス充填機構。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のガス充填機構を備え、かつ、充填ガスと内容物を収納した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
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