JP4050087B2 - 誤り訂正回路及び誤り訂正方法 - Google Patents
誤り訂正回路及び誤り訂正方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4050087B2 JP4050087B2 JP2002130399A JP2002130399A JP4050087B2 JP 4050087 B2 JP4050087 B2 JP 4050087B2 JP 2002130399 A JP2002130399 A JP 2002130399A JP 2002130399 A JP2002130399 A JP 2002130399A JP 4050087 B2 JP4050087 B2 JP 4050087B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- symbol
- error correction
- output
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Error Detection And Correction (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤り訂正符号化を行ってデジタル伝送されたデータを復号する誤り訂正回路及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、日本や欧米において、TV放送のデジタル化がケーブル、衛星、地上波の各メディアともに急速に進行している。日本においては、デジタルCATVの標準方式が1996年末に官報にて公示され、地上波放送は2000年頃の放送開始を目指して標準方式の検討が行われている。一方、衛星放送については、CS(Communication Satellite )デジタル放送が1996年より開始し、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送は2000年の放送開始を目指して電気通信技術審議会や電波産業会などにおいて標準方式の検討が行われている。
【0003】
ところで、BSデジタル放送においては、CSデジタル放送に比べてトランスポンダの電力を2倍取れるため、変調方式としてTC−8PSK(Trellis Coded-8-ary Phase Shift Keying:トレリス符号化8相PSK)を採用することが検討されている。これにより、QPSK(Quarternary PSK :4相PSK)を採用しているCSデジタル放送より伝送容量を多く取ることができ、1トランスポンダで、HDTV(High Definition TV)を2ch送信可能となる。あるいは、HDTVの1ch分の代わりに、SDTV(Standard Definition TV)を3ch分送信可能となる。しかしながら、変調多値数(位相数)が大きく、符号間距離が小さくなるため、降雨減衰によるサービス時間率の低下、即ち視聴不可能時間の増加をある程度招くことになる。
【0004】
この対策として、階層化伝送の採用が検討されている(加藤他:「衛星ISDB方式の検討」、映像情報メディア学会技術報告、BCS97-12(Mar. 1997) )。これは、高解像度の映像(高階層)はTC−8PSKで伝送を行い、これと同じ内容の画像で低ビットレートに落とした画像(低階層)をQPSKまたはBPSK(Binary PSK:2相PSK)で、高階層と同じ伝送フレームで時分割多重で伝送を行うものである。受信機側では、伝送フレーム内の全ての変調データ(TC−8PSK、QPSK、BPSK)をPSK復調し、通常時にはTC−8PSKの高階層の画像をMPEG復号して画像をモニタに出力する。一方、強雨によりC/N比(Carrier to Noise ratio)が低下した場合には、QPSKやBPSKの低階層の画像をMPEG復号して画像をモニタに出力する。
【0005】
このような階層化伝送を行うことにより、強雨時には低解像度の画像になるものの、サービス時間率が低減するのを防止することができる。現在審議中のBSデジタル放送の標準方式について、図面を参照しながら以下に説明する。
【0006】
図76は送信側の誤り訂正符号化装置10001の構成例を示すブロック図である。本図に示す誤り訂正符号化装置10001は、TS多重回路10002と、RS(Reed-Solomon)符号化回路10003と、ランダマイズ回路10004と、インターリーブ回路10005と、バイト/シンボル変換回路10006と、たたみ込み符号化器10007と、マッピング回路10008と、伝送制御情報生成回路10009とを有している。
【0007】
このような構成の誤り訂正符号化装置10001の動作について説明する。複数種類のMPEGトランスポート・ストリーム( TS:Transport Stream) が誤り訂正符号化装置10001に入力されると、TS多重回路10002は複数種類のTSを多重し、図77(a)のように多重化TSを生成する(この図の場合は、2種類のTSを想定している)。
【0008】
このような複数TS多重方式は各放送事業者の物理的独立性を持たせるために、各事業者毎にTSを割り当て、フレーム内で多重する方式である。つまり、CSデジタル放送では1トランスポンダで1TSであったが、BSデジタル放送では1トランスポンダで複数のTS(最大で8)を含ませることができる特徴がある。
【0009】
図76のRS符号化回路10003は、図77(a)に示すデータ系列に対して、RS(204、188)の符号化を行い、MPEGのTS188バイトに対して、16バイトのパリティを付加して、図77(b)のようなデータ系列で出力する。48MPEGパケットを1フレームとし、8フレームを1スーパーフレームとする。ランダマイズ回路10004は、図77(b)のデータ系列に対して、1スーパーフレーム(48MPEGパケット×8フレーム)の周期でランダマイズを行い、インターリーブ回路10005に出力する。図77(c)に示すように、ランダマイズ回路10004内のPN発生器は、各スーパーフレームの第1フレームの2バイト目でリセットされ、生成多項式を用いて入力データの乗算を行う。但し、各MPEGパケット204バイトの先頭バイト(MPEG同期バイト:47h)の期間はPN発生器はフリーランとして、データへの乗算は行わない。
【0010】
なお、ランダマイズの際のPN(Pseudo-random Noise )系列は、
生成多項式を1 +x14 +x15 とし、初期値を(100101010000000 )とする。
【0011】
図77(d)は伝送フレームの構造図である。ランダマイズ後の204バイトが1スロットであり、1フレームは48スロット、1スーパーフレームは8フレームで構成される。各スロットの先頭バイトは、インターリーブ後にスーパーフレームの各種情報を含む伝送制御情報に置き換えられる。
【0012】
ランダマイズされたデータ系列は、インターリーブ回路10005においてインターリーブされ、バイト/シンボル変換回路10006に出力される。インターリーブは、各スロットの先頭バイトを除いた203バイトについて、スロット単位で深さ8のブロック・インターリーブが48スロット分行われる。即ち図78に示すように、8×203バイトのインターリーブとする。そしてスロット毎にスーパーフレーム方向で深さ8のブロックインターリーブを行う。次に第1〜8フレームのi番目のスロットをまとめてインターリーブを行い、1/8毎にi番目のスロットに戻す(1≦i≦48)。
【0013】
以上のようなインターリーブが行われるが、ここで、第iスロットについての実際の読み出しアドレス値を示すと(数字は、フレーム−バイトを示す)、次のようになる。
例えば第1フレームについてアクセス順序を詳しく述べると、次のようになる。
【0014】
以上のように、インターリーブ回路10005では、スロット単位で深さ8のブロック・インターリーブが48スロット分行われる。符号化率をrとすると、上述したようにスーパーフレーム内には階層化伝送のために、TC−8PSK(r=2/3)、QPSK(r=3/4、1/2)、BPSK(r=1/2)のデータが存在する。1フレームは48スロットで構成され、1スーパーフレームは48×8スロットで構成されるが、全スロットをTC−8PSK(r=2/3)で伝送した場合には48スロット分のデータを丸々送信可能である。一方、QPSK(r=3/4)、QPSK(r=1/2)、BPSK(r=1/2)は、TC−8PSK(r=2/3)と比べて、伝送効率がそれぞれ3/4、1/2、1/4に減少する。
【0015】
1スーパーフレームの伝送時間は一定なので、図79(a)に示すように、QPSK(r=1/2)のスロットを伝送する場合、2スロット当たり1スロットがダミー・スロットとしてインターリーブ回路10005に入力されることになるが、出力時には2スロット当たり1スロットの有効スロットのみが入力時の1/2の速度で読み出される。同様にして、図79(b),(c)に示すように、QPSK(r=3/4)は4スロット当たり1スロット、BPSK(r=1/2)は4スロット当たり3スロットがそれぞれダミー・スロットとなる。
【0016】
前述のように、各スロットの先頭バイト(MPEG同期バイト:47h)はインターリーブ後に、スーパーフレームの各種情報を含む伝送制御情報(TMCC:Transmission Multiplexing Configuration Control )に置き換えられる。図80は伝送制御情報生成回路10009の構成例である。本図に示すように、伝送制御情報生成回路10009は、制御情報発生部10010と、RS符号化回路10011と、TAB信号挿入部10012と、ランダマイズ回路10013とを有している。
【0017】
TMCCは、48スロット×8フレーム=384スロット内の各スロットの先頭バイトを1スーパーフレーム分集めた384バイトを置き換えて、スーパーフレーム単位で生成される。TMCCは重要な情報であるため、各フレームの先頭で主信号に先立ち、BPSK(r=1/2)で伝送が行われる。従って、伝送効率がTC−8PSK(r=2/3)の1/4であるため、実際に伝送されるデータは96バイト(=384バイト/4)である。
【0018】
伝送制御情報生成回路10009の動作を以下に説明する。図80において、制御情報発生部10010は、2つ後のスーパーフレームの伝送制御情報としてTMCC48バイトを発生し、RS符号化回路10011に出力する。また制御情報発生部10010は変調パラメータを図76のバイト/シンボル変換回路10006、たたみ込み符号化器10007、及びマッピング回路10008に出力する。
【0019】
図81にTMCC48バイト(384ビット)の内容の一例を示す。BSデジタル放送では、1変調波内に複数TSの採用及び放送事業者による複数変調方式の運用切替を可能とするため、48スロットからなる伝送フレーム構成、即ち1スーパーフレーム=8フレームとなっている。これらはMPEG2Systemの制御情報に対して、放送用として新たに付加された制御情報である。各スロットの伝送モードやTSとの関係を明確化するための情報として、このような伝送制御情報(TMCC)を伝送する必要がある。さらに、TMCCは変復調に関係する情報を伝送するための信号でもあるため、送受信制御に関する情報をここに含ませる。図81において、バージョン情報はTMCCの内容変更を指示するもので、例えば内容を変更するたびに1ずつインクリメントされる。受信機では、この情報を監視することにより、TMCCの内容変更のタイミングを認識することができる。
【0020】
図82に伝送モード/スロット情報の構成の一例を示す。伝送モードは、使用する変調方式と内符号(たたみ込み符号)との組み合わせを示す項目である。図中で割り当てスロット数は、直前の伝送モードに割り当てられる1フレームあたりのスロット数を示す(前述のダミー・スロット分を含む)。なお、使用されない伝送モードは、直後の割り当てスロット数が0であることで識別される。主信号内においては、図82に示すように、位相数の多い変調方式、符号化率の高い内符号方式の伝送モード順にスロットへ配置される。
【0021】
図83に相対TS/スロット情報の構成の一例を示す。1変調波内で複数TSを伝送するため、各TSが伝送フレーム内のどのスロットに配置されているかを明示する必要がある。MPEG2Systemで使用されているTS_IDは16ビットであるため、そのまま使用するのは伝送効率上好ましくない。その代わりに、3ビットの相対TS/スロット情報により、各スロットで伝送されるTSを相対TS番号を使用して、スロット1から順に各スロット毎に示すものとする。相対TS番号を3ビットとすることにより、1変調波内で最大8TSの伝送が可能である。
【0022】
図84に相対TS/TS対応表の構成の一例を示す。各相対TS番号に対するTS_ID(16ビット)の対応表を持つことにより、相対TS番号の使用は変復調部のみで完結する。
【0023】
図85、図86にそれぞれ、送受信制御情報、拡張情報の構成の一例を示す。送受信制御情報では、緊急警報放送における受信機起動制御のための信号や、アップリンク局切替のための制御信号を伝送する。また、拡張情報は将来のTMCC拡張のために使用するフィールドである。
【0024】
以上に示すTMCC48バイトが図80の制御情報発生部10010から出力されると、RS符号化回路10011はRS(64、48)の符号化を行い、TMCC48バイトに対して16バイトのパリティを付加して出力する。TAB信号挿入部10012は、図87に示すように、RS符号化された64バイトのデータ系列をそれぞれ8フレーム分に分割し、分割した8バイトの前と後に2バイトずつのTAB信号を挿入して、1スーパーフレームあたり96バイト(1フレームあたり12バイト)のTMCCをランダマイズ回路10013に出力する。ここで、TAB信号の内、W1(= 1B95h)はフレーム同期用、W2(= A340h)はスーパーフレーム識別用である。TAB信号について以降の説明では、たたみ込み符号化前の信号を大文字Wで表記し、たたみ込み符号化後の信号を小文字wで表記する。
【0025】
図80のランダマイズ回路10013は、TAB信号挿入部10012から出力されたデータ系列に対して、TMCC1スーパーフレーム分(96バイト)の周期でランダマイズを行い、図76のバイト/シンボル変換回路10006に出力する。ランダマイズ回路10004のPN発生器は、図88に示すように各スーパーフレームの第1フレームの3バイト目でリセットされ、入力データと乗算が行われる。但し、各TAB信号(W1、W2、W3)の期間フリーランとして、データへの乗算は行われない。
【0026】
以上のように、伝送制御情報生成回路10009は、1スーパーフレームあたり96バイトのTMCCをバイト/シンボル変換回路10006に出力するとともに、スーパーフレーム内のデータ系列の変調パラメータ(位相数、符号化率)を図76のバイト/シンボル変換回路10006、たたみ込み符号化器10007、及びマッピング回路10008に出力する。
【0027】
伝送制御情報生成回路10009から出力される1フレームあたり12バイトのTMCCと、インターリーブ回路10005から出力される1フレームあたりTC−8PSK換算で203×48バイトの主信号は、図87に示すスーパーフレーム構造でバイト/シンボル変換回路10006に入力される。即ち、各フレームの先頭12バイトがTMCCであり、続く203×48バイトが主信号であり、8フレーム集まって1スーパーフレームの構造を取る。なお、図89に示すように、主信号は各フレームにおいて、変調多値数(位相数)の大きいものから順に並んでいる。但し、QPSKについては符号化率r=3/4→r=1/2のように符号化率の高い方から並んでいる。
【0028】
バイト/シンボル変換回路10006は、伝送制御情報生成回路10009から出力される変調パラメータに従って、入力されるスーパーフレーム構造のバイトデータ系列を、図90に示すように、各位相数・符号化率に対応するシンボルデータ系列に変換する。なお、図90に示すシンボル出力はTC−8PSK(r=2/3)が並列2ビット、QPSK(r=3/4、1/2)、BPSK(r=1/2)が1ビットである。
【0029】
バイト/シンボル変換回路10006から出力されるスーパーフレーム構造のシンボルデータ系列は、たたみ込み符号化器10007に入力される。図91はたたみ込み符号化器10007の構成例を示すブロック図である。このたたみ込み符号化器10007は、点線部で示すたたみ込み回路10014と、パンクチャド・P/S(Parallel to Serial)回路10015とからなる。
【0030】
たたみ込み回路10014にシンボルデータ系列D[2:1] が入力されると、たたみ込み回路10014がLSBのD[1] =D1を拘束長7、符号化率1/2でたたみ込み符号化を行って、2ビットのシンボルC1,C0をパンクチャド・P/S回路10015に出力する。また、シンボルデータ系列のMSBのD[2] =D2についてはたたみ込み符号化せずに、符号化シンボル(C2、C1、C0)のMSBであるC2をパンクチャド・P/S回路10015に出力する。
【0031】
パンクチャド・P/S回路10015は、伝送制御情報生成回路10009から出力される変調パラメータに従って、図92〜図95に示すようにパンクチャド処理とP/S変換とを行い、各位相数・符号化率に対応する符号化シンボルデータをマッピング回路10008に出力する。但し、TC−8PSK(r=2/3)とQPSK(r=1/2)では何も処理しない。このように異なる変調方式(位相数)及び符号化率を越えて、1つのたたみ込み回路10014で連続的にシンボルデータ系列のたたみ込み符号化が行われる。
【0032】
図92はTC−8PSK(r=2/3)の場合の動作例を示す。この場合、たたみ込み符号化器10007に入力されたシンボルデータD[2:1] は、LSBのD[1] がたたみ込み回路10014でたたみ込み符号化が行われて2ビットの符号化シンボルC1,C0となる。またMSBのD[2] はたたみ込み符号化されずに符号化シンボルのMSBのC2となる。これらのシンボルC0〜C2はパンクチャド・P/S回路10015に出力される。パンクチャド・P/S回路10015は、何の処理もせずに1シンボル=3ビットの8PSKシンボルデータC2、C1、C0をマッピング回路10008に出力する。この場合、たたみ込み符号化器10007に入力された1シンボル(2ビット)が符号化され、1シンボル(3ビット)が出力される。従って、たたみ込み符号化器10007全体として、符号化率はr=2/3となる。
【0033】
図93はQPSK(r=3/4)の場合の動作例を示す。たたみ込み符号化器10007に入力されたシンボルデータD[2:1] (但し、MSBのD[2] は無効)は、LSBのD[1] がたたみ込み回路10014でたたみ込み符号化が行われてC1,C0の2ビットになり、パンクチャド・P/S回路10015に出力される。パンクチャド・P/S回路10015では図93に示すように、3シンボル=6ビットのデータより規則的に2ビットを廃棄処理、即ちパンクチャド処理し、残りの4ビットのデータより1シンボル=2ビットのQPSKシンボルデータC1,C0を生成し、マッピング回路10008に出力する。なおMSBのシンボルC2は無効する。この場合、たたみ込み符号化器10007に入力された3シンボル(3ビット)が符号化され、2シンボル(4ビット)が出力される。従って、たたみ込み符号化器10007全体として、符号化率はr=3/4となる。
【0034】
図94はQPSK(r=1/2)の場合の動作例を示す。たたみ込み符号化器10007に入力されたシンボルデータD[2:1] (但し、MSBのD[2] は無効)は、LSBのD[1] がたたみ込み回路10014でたたみ込み符号化が行われてC1 ,C0の2ビットになり、パンクチャド・P/S回路10015に出力される。パンクチャド・P/S回路10015は何の処理もせずに、1シンボル=2ビットのQPSKシンボルデータC1,C0をマッピング回路10008に出力する。但しMSBのシンボルC2を無効とする。この場合、たたみ込み符号化器10007に入力された1シンボル(1ビット)が符号化され、1シンボル(2ビット)が出力される。従って、たたみ込み符号化器10007全体として、符号化率はr=1/2となる。
【0035】
図95はBPSK(r=1/2)の場合の動作例を示す。たたみ込み符号化器10007に入力されたシンボルデータD[2:1] (但し、MSBのD[2] は無効)は、LSBのD[1] がたたみ込み回路10014でたたみ込み符号化が行われてC1,C0の2ビットになり、パンクチャド・P/S回路10015に出力される。パンクチャド・P/S回路10015は図95に示すように、各シンボルC1,C0の2ビットのP/S変換を行い、C0→C1の順に1シンボル=1ビットのBPSKシンボルデータ(C0/C1)をマッピング回路10008に出力する。但しMSBより2ビットは無効とする。この場合、たたみ込み符号化器10007に入力された1シンボル(1ビット)が符号化され、2シンボル(2ビット)が出力される。従って、たたみ込み符号化器10007全体として、符号化率はr=1/2となる。
【0036】
図92〜図95に示すように、たたみ込み符号化器10007から出力されるシンボルデータは、一定のシンボル速度で図76のマッピング回路10008に出力される。マッピング回路10008は、伝送制御情報生成回路10009から出力される変調パラメータに従って、図96に示すようにBPSK、QPSK、TC−8PSKのマッピングを夫々行い、マッピングされたI(In-Phase)軸、Q(Quadrature Phase)軸のデータを、図示しない直交変調器に出力する。
【0037】
以上に説明した誤り訂正符号化装置10001の入力から出力までの信号の流れを1フレームあたりでまとめると、図97のようになる。ここではTS1とTS2の2種類のTSを1つの変調波で伝送するものとし、1フレーム(48スロット)あたり、
を伝送するものとする。
【0038】
図97(a)に示すようなTS1とTS2が図76の誤り訂正符号化装置10001に入力されると、TS多重回路10002は2つのTSを多重化する。そしてRS符号化回路10003がRS(204,188)符号化を行う。そしてランダマイズ回路10004がランダマイズを行い、図97(b)に示すように1フレームあたり48スロット(1スロット=204バイト)のデータ系列を出力する。但し、48スロットの内、斜線の4スロットはダミー・スロットである。ここで、データ系列は変調多値数(位相数)の大きいものから順に並べ、QPSKについては符号化率r=3/4→r=1/2のように符号化率の高い方から並べる。
【0039】
インターリーブ回路10005は、各スロットの内の先頭バイト(MPEG同期バイト:47h)を除いた203バイトについて、前述のようにスロット毎にスーパーフレーム方向に、深さ8のブロック・インターリーブを行う。また、伝送制御情報生成回路10009はTMCCを生成し、各スロットの先頭バイトであるMPEG同期バイト:47hと置き換える。その結果、図97(c)に示すように、バイト/シンボル変換回路10006には、各フレームについてTAB信号を含むTMCC12バイトに続き、203バイト×44スロットの主信号で構成されたバイトデータ系列が入力される。
【0040】
バイト/シンボル変換回路10006は、入力されたバイトデータ系列を、各スロットの伝送モード(位相数・符号化率)に対応したシンボルデータ系列に変換する。たたみ込み符号化器10007は、各スロットの伝送モードに対応したたたみ込み符号化を行う。またマッピング回路10008は各スロットの位相数に応じたマッピングを行い、図97(d)に示すデータ系列を図示しない直交変調器に出力する。なお、図97(d)に示すように、TMCC12バイト、即ち1フレームあたり96ビットは、BPSK(r=1/2)の符号化が行われるため、192シンボル(1シンボル=1ビット)となる。
【0041】
また主信号において、TC−8PSKの1スロット(203バイト)、即ち1624ビットは、符号化の結果812シンボル(1シンボル=3ビット)となる。QPSK(r=1/2)の1スロット(203バイト:ダミーを含めると2スロット分)、即ち1624ビットは、符号化の結果1624シンボル(1シンボル=2ビット)となる。BPSK(r=1/2)の1スロット(203バイト:ダミーを含めると4スロット分)、即ち1624ビットは符号化の結果3248シンボル(1シンボル=1ビット)となる。以上より、1フレームはTMCC192シンボルと、主信号38976シンボル(812×48)とより構成される。
【0042】
次に、以上に示した誤り訂正符号化装置10001で誤り訂正符号化されたデータ系列を誤り訂正復号する回路を、これまでに検討されてきた誤り訂正回路(以下、従来例の誤り訂正回路という)、として図面を参照しながら以下に説明する。
【0043】
図98は従来例の誤り訂正回路20001の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路20001は、ビタビ復号器20002と、高/低階層選択信号生成回路20003と、シンボル/バイト変換回路20004と、デ・インターリーブ回路20005と、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006と、デ・ランダマイズ回路20007と、RS復号回路20008と、速度変換回路20009と、伝送制御情報復号回路20010と、選局回路20011とを有している。
【0044】
このような構成の誤り訂正回路20001の動作について以下に説明する。図76の誤り訂正符号化装置10001で誤り訂正符号化されたデータ系列が、図示しない直交変調器によって直交変調され、トランポンダを含む衛星伝送路を通して送信される。この信号は図示しない受信側のPSK復調器でPSK復調される。図91で説明したたみ込み回路10014の拘束長は7であり、TAB信号区間はBPSKで伝送される。このためビタビ復号前のTAB信号(w1、w2、w3)は、図87に示すようにそれぞれ32シンボル(16×2=32ビット)の内、先頭12シンボル(6ビット×2)は不確定である。しかし、残りの32−12=20シンボルはw1(=xxxECD28h )、w2(=xxx0B677h )、w3(=xxxF4988h )のうちいずれかと確定する。PSK復調器は、選局情報により選局が切り替えられると、まず遅延検波により復調を行い、w1、w2、w3を検出することにより、スーパーフレーム同期と絶対位相とを検出する。検出後は同期検波を行ってPSK復調データ及びスーパーフレーム同期信号を誤り訂正回路20001に出力する。
【0045】
誤り訂正回路20001内の伝送制御情報復号回路20010は、PSK復調器より出力されたスーパーフレーム同期信号により、各フレームのTMCC192シンボル区間について制御信号(伝送モード)を生成し、ビタビ復号器20002に出力する。ビタビ復号器20002は、図97(d)に示す各フレームのTMCC192シンボル区間について、制御信号に従いBPSK(r=1/2)のビタビ復号を行う。そして192シンボル×1/2=96シンボル(96ビット)のビタビ復号データを伝送制御情報復号回路20010に出力する。なお、ビタビ復号器20002の詳細については後述する。
【0046】
伝送制御情報復号回路20010の構成例を図99に示す。この伝送制御情報復号回路20010は、デ・ランダマイズ回路20012と、シンボル/バイト変換回路20013と、RS復号回路20014と、TMCC解読回路20015とを有している。
【0047】
伝送制御情報復号回路20010では、デ・ランダマイズ回路20012がビタビ復号器20002より出力される1フレームあたり96シンボル(96ビット)、即ち1スーパーフレームあたり768ビット(96バイト)のTMCCを、図88に示すようにTMCC1スーパーフレーム分(96バイト)の周期でデ・ランダマイズを行い、シンボル/バイト変換回路20013に出力する。図88に示すように、デ・ランダマイズ回路20012内のPN発生器は、図76のランダマイズ回路10004と同様に、各スーパーフレーム分の第1フレームの3バイト目でリセットされ、入力データと乗算が行われる。但し、各TAB信号(W1、W2、W3)の期間はPN発生器はフリーランとして、データへの乗算は行われない。
【0048】
図99のシンボル/バイト変換回路20013は、入力された1スーパーフレームあたり768シンボル(768ビット)のデータ系列を96バイトのバイトデータ系列に変換してRS復号回路20014に出力する。図87に示すように、各フレームの12バイト中、TAB信号(W1とW2又はW3)が前後に2バイトずつ含まれるので、正味のTMCC信号は1フレームあたり8バイト(1スーパーフレームあたり64バイト)である。図99のRS復号回路20014は、正味のTMCC信号64バイトに対して、RS(64、48)の復号を行い、48バイトの訂正済みTMCCをTMCC解読回路20015に出力する。
【0049】
TMCC解読回路20015は、48バイトの訂正済みTMCCの内容を図81〜図86に示す信号配置図と照合して解読し、伝送モード、ダミー・スロット情報などの各種伝送制御情報を出力し、MPEGのTS_IDと相対TS番号との参照などを行う。前述のように、伝送制御情報復号回路20010において解読を行ったTMCCは、2つ後のスーパーフレームに適用される各種伝送制御情報である。図87に示すように、TMCCはスーパーフレーム内の1〜8フレーム目の先頭に配置されている。伝送制御情報復号回路20010に8フレーム目のTMCC(パリティ2)が入力されるまでは、TMCCの解読は完了されない。しかしながら、8フレーム目の主信号は図87に示すようにTC−8PSK換算で203×48バイト、シンボルで換算すると図97(d)に示すように812×48シンボルあり、更に1スーパーフレーム分の時間余裕があるので、この期間でTMCCの解読は十分に完了可能である。
【0050】
さて、PSK復調器より出力されたスーパーフレーム構造のシンボルデータ系列(I/Q軸)がビタビ復号器20002に入力されると、ビタビ復号器20002はビタビ復号を行い、復号データを高/低階層選択信号生成回路20003と、シンボル/バイト変換回路20004に出力する。
【0051】
図100はビタビ復号器20002と高/低階層選択信号生成回路20003の構成例を示すブロック図である。下側破線部で示すビタビ復号器20002は、デ・パンクチャド・S/P(Serial to Parallel)回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路20017とを有している。ビタビ復号化回路20017はブランチメトリック計算回路20018と、ACS(Add 、 Compare、 Select )回路20019と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。また上側破線部で示す高/低階層選択信号生成回路20003は、8PSK硬判定回路20022と、M段遅延回路20023と、BER(Bit Error Rate)測定回路20024と、たたみ込み回路20025とを有している。
【0052】
ビタビ復号器20002にPSK復調シンボルデータ系列(I/Q軸)が入力されると、デ・パンクチャド・S/P回路20016は、伝送制御情報復号回路20010から出力される伝送モードに従って、図101〜図104に示すように、各スロットの伝送モードに対応したデ・パンクチャド処理、及びS/P変換を行い、ビタビ復号化回路20017に出力する。デ・パンクチャド処理及びS/P変換されたデータは、図98の伝送制御情報復号回路20010から出力される伝送モードに従って、ビタビ復号化回路20017において各スロットの伝送モードに対応したビタビ復号が行われる。そしてビタビ復号シンボルはシンボル/バイト変換回路20004に出力される。誤り訂正符号化装置10001におけるたたみ込み符号化は、図91に示すように1つのたたみ込み回路10014で連続的に行われるので、図98の誤り訂正回路20001におけるビタビ復号は、1つのビタビ復号器20002で連続的に復号可能である。
【0053】
図101はTC−8PSK(r=2/3)の場合の復号動作例を示す説明図である。ビタビ復号器20002に入力された8PSK復調シンボルデータ(I/Q軸)は、デ・パンクチャド・S/P回路20016では何の処理もされず、ビタビ復号化回路20017にそのまま出力される。ビタビ復号化回路20017では、ブランチメトリック計算回路20018が、図96に示す8PSKの8つの符号点とのブランチメトリック、例えばユークリッド距離を計算する。ここで計算されたブランチメトリックを基に、ACS回路20019、パスメトリックメモリ20020、及びパスメモリ20021によってビタビ復号が行われる。そして1シンボル=2ビットのビタビ復号シンボル(図92のD[2:1] に対応)が、図98のシンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0054】
図102はQPSK(r=3/4)の場合の復号動作例を示す説明図である。ビタビ復号器20002に入力されたQPSK復調シンボルデータ(I/Q軸)が、デ・パンクチャド・S/P回路20016に入力されると、図91のパンクチャド・P/S回路10015でパンクチャド処理されて廃棄されたシンボルについて、デ・パンクチャド・S/P回路20016がヌル・シンボルを挿入し、2シンボルを3シンボルに変換する。なお、ヌル・シンボルとは、Q軸上で得られた2種類の符号点の中間値、又はI軸上で得られた2種類の符号点の中間値とする。これらのシンボルは図100のビタビ復号化回路20017に出力される。ビタビ復号化回路20017では、ブランチメトリック計算回路20018が、図96に示すQPSKの4つの符号点とのブランチメトリックを計算する。そして計算されたブランチメトリックを基に、ACS回路20019、パスメトリックメモリ20020、及びパスメモリ20021によってビタビ復号が行われる。こうして1シンボル=1ビットのビタビ復号シンボル(図93のD[1] に対応:MSBのD[2] は無効)が図98のシンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0055】
図103はQPSK(r=1/2)の場合の復号動作例を示す説明図である。ビタビ復号器20002に入力されたQPSK復調シンボルデータ(I/Q軸)は、デ・パンクチャド・S/P回路20016では何の処理もされずにビタビ復号化回路20017にそのまま出力される。ビタビ復号化回路20017では、ブランチメトリック計算回路20018が、図96に示すQPSKの4つの符号点とのブランチメトリックを計算する。そして計算されたブランチメトリックを基に、ACS回路20019、パスメトリックメモリ20020、及びパスメモリ20021によってビタビ復号が行われる。こうして1シンボル=1ビットのビタビ復号シンボル(図94のD[1] に対応し、MSBのD[2] は無効とする)が、図98のシンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0056】
図104はBPSK(r=1/2)の場合を復号動作例を示す説明図である。ビタビ復号器20002に入力されたBPSK復調シンボルデータのI軸(Q軸データは無効)は、デ・パンクチャド・S/P回路20016において、入力2シンボル毎に(I、Q)の1シンボルにS/P変換が行われてビタビ復号化回路20017に出力される。ビタビ復号化回路20017では、ブランチメトリック計算回路20018が、図96に示すQPSKの4つの符号点とのブランチメトリックを計算する。そして計算されたブランチメトリックを基に、ACS回路20019、パスメトリックメモリ20020、及びパスメモリ20021によってビタビ復号が行われる。こうして1シンボル=1ビットのビタビ復号シンボル(図95のD[1] に対応し、MSBのD[2] は無効とする)が、シンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0057】
図105はTC−8PSK(r=2/3)の場合のビタビ復号化回路20017の動作を示すトレリス線図である。図91に示すように、誤り訂正符号化装置10001のたたみ符号化器10007においては、MSBのD[2] (=D2)は符号化されていない。従ってD[2:1] =(D2,D1)として(0,0)及び(1,0)、D[2:1] として(0,1)及び(1,1)は、図105のトレリス線図において同じ状態と見なされる。従って、時刻tにおいてある1状態から出力され、時刻(t+1)において同じ状態に入力するブランチは2つ存在する。従って図105に示すように、時刻(t+1)において、状態Sに入力されるブランチは4つあり、ビタビ復号化回路20017はその中から最小のパスメトリックを有するブランチを図105の太線のように生き残りパスとする。各ブランチに対応する復号シンボルは2ビットであり、パスメモリ20021より最尤パスのブランチに対応する2ビットの復号シンボルが図98のシンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0058】
一方、図106はQPSK(r=3/4、1/2)及びBPSK(r=1/2)の場合のビタビ復号化回路20017の動作を示すトレリス線図である。図91に示すように、誤り訂正符号化装置10001のたたみ符号化器10007においては、MSBのD[2] は無効である。従って、時刻tにおいてある1状態から出力され、時刻(t+1)において同じ状態に入力するブランチは1つである。図106に示すように、時刻(t+1)において、状態Sに入力されるブランチは2つあり、ビタビ復号化回路20017はその中から最小のパスメトリックを有するブランチを例えば図106の太線のように生き残りパスとする。各ブランチに対応する復号シンボルは1ビットであり、パスメモリ20021より最尤パスのブランチに対応する1ビットの復号シンボルがシンボル/バイト変換回路20004に出力される。
【0059】
なお図91に示すように、たたみ込み回路10014には6つのレジスタが設けられている。従って図105及び図106のトレリス線図における状態数はどちらも64である。即ち状態“000000”〜状態“111111”のいずれかである。
【0060】
一方、PSK復調シンボルデータ系列が高/低階層選択信号生成回路20003に入力されると、図100に示すように、8PSK硬判定回路20022は伝送制御情報復号回路20010から出力される伝送モードに従って、TC−8PSK(r=2/3)のスロットのみを、図96に示すTC−8PSKの符号点に硬判定し、1シンボル=3ビットの硬判定結果を出力する。M段遅延回路20023はビタビ復号器20002の処理遅延分(M段)遅延させてタイミングを合わせてBER測定回路20024に出力する。また、ビタビ復号器20002から出力されたTC−8PSKのスロットのビタビ復号データの各シンボル(1シンボル=2ビット)がたたみ込み回路20025に入力される。このたたみ込み回路20025は図91のたたみ込み回路10014と同じ構成である。ここで再たたみ込み符号化された各シンボル(1シンボル=3ビット)のデータは、BER測定回路20024に出力される。
【0061】
BER測定回路20024はTC−8PSKのスロットの各シンボル(1シンボル=3ビット)を比較してBERを測定し、その結果により高/低階層選択信号(‘H’=高階層、‘L’=低階層)を生成して、誤り訂正回路20001に続くMPEG復号器(図示せず)に出力する。BERが低い場合には、‘H’信号を出力し、BERが高い場合には‘L’信号を出力する。MPEG復号器は‘H’信号が入力されると高階層信号をMPEG復号して画像をモニタに出力し、‘L’信号が入力されると低階層信号をMPEG復号して画像をモニタに出力する。
【0062】
図98のシンボル/バイト変換回路20004は、伝送制御情報復号回路20010から出力される伝送モードに従って、入力されるビタビ復号シンボルデータ系列を、各スロットの伝送モードに対応してバイトデータ系列に変換する。この状態を図107に示す。TC−8PSK(r=2/3)では、4シンボル(1シンボル=2ビット)を集めてバイトデータに変換する。QPSK(r=3/4、1/2)及びBPSK(r=1/2)では、8シンボル(1シンボル=1ビット)を集めてバイトデータに変換する。そしてこれらの変換データをデ・インターリーブ回路20005に出力する。
【0063】
ここで、誤り訂正符号化装置10001から出力される1フレームあたりのデータ系列を、図97で示したように、
とする。図108(a)に示すように、誤り訂正回路20001に入力された1フレーム(=39168シンボル)のシンボルデータ系列は、ビタビ復号器20002でビタビ復号される。そして図108(b)に示すように、シンボル/バイト変換回路20004でバイトデータ系列に変換されて出力される。
【0064】
デ・インターリーブ回路20005ではデ・インターリーブが施され、ここでデ・インターリーブされたデータは、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006に出力される。このデ・インターリーブ処理では、TMCC部分(TC−8PSK換算で48バイト分)を除いた各スロット203バイトについて、スロット単位で深さ8のブロック・デ・インターリーブが48スロット分行われる。但し、ダミー・スロット分については行われない。図109に示すように、8×203のデ・インターリーブとすると、スロット毎にスーパーフレーム方向で深さ8のブロック・デ・インターリーブを行う。こうして第1〜8フレームのi番目のスロットをまとめてデ・インターリーブを行い、1/8毎にi番目のスロットに戻す(1≦i≦48)。以上のようなデ・インターリーブ処理は、送信側のインターリーブ回路10005と書き込み/読み出し方向が逆である。
【0065】
図110はデ・インターリーブ回路20005の構成例である。このデ・インターリーブ回路20005は、書き込みアドレス生成回路20026と、読み出しアドレス生成回路20027と、メモリ回路20028とを有している。なお、デ・インターリーブを行うために、メモリ回路20028は1スーパーフレーム(48×8スロット)の2バンク分のメモリ領域を使用する。ここで第iスロットについての実際の書き込みアドレス値を示すと、以下のようになる。なお、数字はフレーム−バイトを示す。
【0066】
以上のように、デ・インターリーブ回路20005では、スロット単位で深さ8のブロック・デ・インターリーブが48スロット分行われる。ただし、図108(c)に示すように、各フレームのTMCC区間がMPEG同期48バイト(48スロット分)期間に利用される。従ってデ・インターリーブ回路20005は、各スロットの先頭にMPEG同期1バイト分の隙間を空けて各スロットを出力する。さらにデ・インターリーブ回路20005は、ダミー・スロット分の隙間も空けて図108(c)に示すように1フレームあたり48スロット(ダミー・スロットを含む)を一定の速度で出力する。
【0067】
図110に示すデ・インターリーブ回路20005の動作は以下の通りである。図109に示すように、各スロットについて書き込みアドレス生成回路20026、読み出しアドレス生成回路20027が、それぞれ書き込みアドレス、読み出しアドレスを生成し、メモリ回路20028に出力する。図108(b)に示すように、シンボル/バイト変換回路20004から出力されたバイトデータ系列は、書き込みアドレス及び読み出しアドレスに従って、メモリ回路20028に読み書きされて、図108(c)のようにデ・インターリーブされたバイトデータ系列が、図98のMPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006に出力される。ただし、伝送制御情報復号回路20010から出力されたダミー・スロット情報に従って、書き込みアドレス生成回路20026及び読み出しアドレス生成回路20027は、ダミー・スロット分のアドレスを飛ばして、有効スロット分のアドレスを順に生成する。
【0068】
MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006は、各スロットの先頭にMPEG同期バイトを挿入する。かつ、伝送制御情報復号回路20010から出力されたダミー・スロット情報に従って、ダミー・スロット区間にMPEGヌル・パケットを挿入して、図108(d)に示すようなバイトデータ系列をデ・ランダマイズ回路20007に出力する。
【0069】
図111にデ・ランダマイズ回路20007の構成例を示す。デ・ランダマイズ回路20007は、破線部で示すPN発生回路20029と、P/S変換回路20030と、S/P変換回路20031と、ゲート信号生成回路20032と、ex−or(exclusive-or)回路20033とを有している。デ・ランダマイズ回路20007は、送信側のランダマイズ回路10004と同様に、図108(d)のデータ系列に対して1スーパーフレームの周期でデ・ランダマイズを行う。図111に示すように、PN発生回路20029は生成多項式(1 +x14 +x15 )を用いて信号処理を行うもので、各スーパーフレームの第1フレームの2バイト目でリセットされ、初期値“100101010000000 ”が代入される。そしてP/S変換回路20030でビット系列に変換された入力データとの乗算がex−or回路20033で行われる。乗算結果はS/P変換回路20031でバイトデータ系列に変換されて、図98のRS復号回路20008に出力される。但し図112に示すように、ゲート信号生成回路20032が生成するゲート信号により、各スロット204バイトの先頭バイト、及びダミー・スロットの期間はPN発生回路20029はフリーランとしてデータへの乗算は行われない。
【0070】
RS復号回路20008は、デ・ランダマイズ回路20007より出力された204バイトのスロット毎にRS(204、188)の復号を行って、速度変換回路20009に出力する。ただし、RS復号回路20008は伝送制御情報復号回路20010より出力されるダミー・スロット情報により、ダミー・スロットに対しては復号を行わない。
【0071】
速度変換回路20009は、RS復号回路20008より出力される1フレームあたり48スロットのデータ系列より、選局された1つのTSを選択し、図108(e)に示すように速度変換を行って、誤り訂正データ系列(TS)を図示しないMPEG復号器に出力する。
【0072】
図113に速度変換回路20009の構成例を示す。点線部で示す速度変換回路20009は、書き込みアドレス生成回路20034と、読み出しアドレス生成回路20035と、メモリ回路20036とを有している。なお、TSの選択と速度変換を行うために、メモリ回路20036は1フレーム分(48スロット)のメモリ領域を使用する。また、図113には伝送制御情報復号回路20010と、選局回路20011も図示されている。
【0073】
図示しないMPEG復号器より選局情報(16ビットのTS_ID)が選局回路20011に入力されると、選局回路20011は伝送制御情報復号回路20010に対してTS_IDを出力する。伝送制御情報復号回路20010は、図84に示す相対TS/TS対応表を参照し、該当するTS_IDの相対TS番号を選択する。次いで図83に示す相対TS/スロット情報を参照し、選択された相対TS番号のスロット番号情報を選局回路20011に出力する。選局回路20011はスロット番号情報より、速度変換回路20009に対してTSの選択を行うためのスロット選択信号を出力する。
【0074】
速度変換回路20009においては、書き込みアドレス生成回路20034から出力される書き込みアドレスにより、メモリ回路20036に1フレーム分(48スロット)のデータ系列を順次書き込む。読み出しアドレス生成回路20035は、選局回路20011より出力されたスロット選択信号より、ダミー・スロットを含み、選択されたNスロットのみの読み出しアドレスを生成してメモリ回路20036に出力する。
【0075】
メモリ回路20036より選択されたNスロットのみが速度変換されて、入力のN/48の速度で図示しないMPEG復号器に出力される。図108(e)の場合は、N=24である。読み出しアドレス生成回路20035は、メモリ回路20036より出力される各スロット(204バイト)毎に、MPEGパケット有効期間(188バイト)が‘H’信号で、RS符号のパリティ区間(16バイト)が‘L’信号であるイネーブル信号を図108(e)のように生成し、図示しないMPEG復号器に出力する。このイネーブル信号によりMPEG復号器はMPEGパケット有効期間(188バイト)のみを復号できる。
【0076】
メモリ回路20036より出力される図108(e)の出力系列について、メモリ回路20036への書き込み/読み出しの様子を図114〜図117に示す。メモリ回路20036には、一定の速度で1フレームあたりダミー・スロットを含む48スロットのデータ系列が入力される。図108(e)は、2種類のTSの内TS1(1フレームあたり24スロット)が選択されて、入力の1/2(=24/48)の速度で出力される状態を示している。
【0077】
図114は、フレーム先頭の2スロットTS1(1) 〜 (2) がメモリ回路20036に入力されて書き込まれた時点を示している。その間に1スロットTS1(1) がメモリ回路20036から読み出されて出力される。
【0078】
図115は、図114に続く20スロットTS1(3) 〜 (22) がメモリ回路20036に入力されて書き込まれた時点を示している。その間に10スロットTS1(2) 〜TS1(11) がメモリ回路20036から読み出されて出力される。
【0079】
図116は、図115に続く22スロットTS2(1) 〜 (20) 及びTS1(23)と、ダミー1スロットとがメモリ回路20036に入力され、書き込まれた時点を示している。その間に11スロットTS1(12) 〜TS1(22) がメモリ回路20036から読み出されて出力される。
【0080】
図117は、図116に続く4スロット、即ちTS2(21) 、ダミー3スロットがメモリ回路20036に入力され、書き込まれた時点を示している。その間に2スロット即ちTS1(23) 及びダミー1スロットがメモリ回路20036から読み出されて出力される。
【0081】
以上の図114〜図117に示したように、速度変換回路20009は1フレーム(48スロット:ダミー・スロットを含む)のデータ系列が入力されると、選局されたTSのNスロット、図114〜図117の場合はTS1:N=24を選択して、入力のN/48の速度で図示しないMPEG復号器に出力する。
【0082】
【発明が解決しようとする課題】
従来検討されていた誤り訂正回路20001は、以上のような構成で動作し、誤り訂正データ系列(TS)をMPEG復号器に出力していた。ところで誤り訂正回路20001のビタビ復号器20002においては、スロット間で伝送モード(位相数・符号化率)が変化しても、伝送モードの切替時における制御は考えられていなかった。
【0083】
図118は、伝送モード切替時におけるビタビ復号器20002中のパスメモリ20021(パスメモリ長=J)の様子を示すトレリス線図である。図118(a)は、伝送モードAの最終シンボルまでが図100のパスメモリ20021に入力された時点を示す。図118(b)は、次の伝送モードBの第1シンボルがパスメモリ20021に入力された時点を示す。図118(c)は、伝送モードBの次の(J−2)シンボルまでがパスメモリ20021に入力された時点を示す。
【0084】
従来の誤り訂正回路20001では、パスメモリ20021に入力された最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態から、その状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力していた。
【0085】
しかしながら、図118(b)及び(c)に示すトレリス線図では、モード切替後の伝送モードBの入力シンボルにおける全状態において、最小のパスメトリックを判定し、モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データ、即ちモード切替時にパスメモリ20021に残留している(J−1)シンボルについてビタビ復号シンボルデータを出力していることになる。
【0086】
例えば図108(a)に示すように、BPSK(r=1/2)で伝送されるTMCC192シンボルの後に、TC−8PSK(r=2/3)が伝送される場合を考える。この場合、図118において伝送モードAがBPSK(r=1/2)であり、伝送モードBがTC−8PSK(r=2/3)である。従来のビタビ復号方法では、モード切替時にパスメモリ20021に残留している(J−1)シンボルのTMCCシンボルは、符号間距離の小さいTC−8PSK(r=2/3)のシンボル系列における最小パスメトリック判定結果によって復号されることになる。従って、この(J−1)シンボルについてはBPSK(r=1/2)本来の誤り率より悪化してしまうという問題点を有していた。
【0087】
また、従来のビタビ復号方法では、図87に示すようにTMCC192シンボルの前後32シンボルずつの固定系列であるTAB信号(w1、w2、w3)において、後ろ20シンボルが既知であるにも関わらず、PSK復調データ系列をそのままビタビ復号器20002に入力していた。従って、TAB信号の固定系列という特徴を利用していないという問題点も有していた。
【0088】
また、従来の誤り訂正回路20001は、図110に示すようにデ・インターリーブ回路20005において、メモリ回路20028の2スーパーフレーム分、即ち48スロット×8フレーム×2バンクのバイトデータ領域を使用してデ・インターリーブを行っていた。ところがデジタルBS放送においては、1トランスポンダで複数TSを多重して送受信を行い、誤り訂正回路20001は最終的は1つのTSのデータ系列しか出力しない。図108(b)に示すように、デ・インターリーブ回路20005に入力されるデータ系列は1フレーム(48スロット)あたり、
の2種類のTSが入力される。この場合、TS1又はTS2のどちらが選局されても、1つのTSの全スロットがTC−8PSKで伝送された場合、1フレームあたり最大24スロットをデ・インターリーブして出力すればよい。よって従来のデ・インターリーブ回路20005は、不必要なメモリ領域を使用してデ・インターリーブを行っているという問題点を有していた。
【0089】
さらに、従来の誤り訂正回路20001は、図113に示す速度変換回路20009において、メモリ回路20036の1フレーム分のメモリ領域を使用して、TSの選択と速度変換を行っていた。しかしながら、1TSの1フレーム分、即ち上記の例では最大24スロットのメモリ領域のみでTSの選択と速度変換は可能である。よって、従来の速度変換回路20009は、不必要なメモリ領域を使用して、TSの選択と速度変換を行っているという問題点を有していた。
【0090】
また、デ・インターリーブ回路20005はメモリを元来有しており、上述のように、デ・インターリーブ回路でTSの選択を行うと同時に速度変換を行うと、速度変換回路20009は不要である。よって、このような観点から見ると、従来の誤り訂正回路20001は、不必要な速度変換回路20009を具備しているということがいえる。
【0091】
ところで、この場合にはデ・ランダマイズ回路20007に入力されるデータ系列は連続したスロットではなく、飛び飛びのスロットのデータ系列が入力されることになる。従って、従来のデ・ランダマイズ回路20007を用いた場合には、デ・ランダマイズを行うことができないので、デ・インターリーブ回路20005でTSの選択と速度変換を行うという構成は取れない。従って、従来のデ・ランダマイズ回路20007の構成では、速度変換回路20009を不要にすることができないという問題点を有していた。
【0092】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本願の発明では、パスメモリに残留している伝送モード切替前のシンボルについては、切替前の伝送モードの最終シンボルまで累積したパスメトリックにより、最小パスメトリックを判定してビタビ復号データとして出力し、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0093】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルにおける全状態の内、最小のパスメトリックを有する1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0094】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルにおける全状態の内、最小のパスメトリックを有する1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0095】
また本願の発明は、伝送モード切替後の変調多値数(位相数)が切替前より大きい場合、または変調多値数が同じで符号化率が大きい場合のみ、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行う誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0096】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、請求項1〜4に示すビタビ復号における切替制御を行わない誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0097】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、確定された1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0098】
また本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでの区間で少なくとも1シンボルについては、確定された1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0099】
また本願の発明は、切替前の最終シンボルに続いて終結のための固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0100】
また本願の発明は、切替前の最終シンボルに続いて終結のための固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでの区間で、少なくとも1シンボルについては、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0101】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、固定シンボル系列については、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0102】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として1シンボル入力される毎に状態を削減し、1状態に確定後は1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0103】
また本願の発明は、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットし、1状態に確定後は、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0104】
また本願の発明は、固定シンボル系列については、固定シンボル系列の符号点に変更してビタビ復号器に入力することにより、ビタビ復号は通常の方法を用いて、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0105】
本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0106】
また本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として、1シンボル入力される毎に状態を削減してビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0107】
また本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効とし、かつビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として、1シンボル入力される毎に状態を削減してビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列の性質を最大限に利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0108】
また本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットし、1状態に確定後は、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0109】
また本願の発明は、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効とするための前記固定ブランチ信号と、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットし、1状態に確定後は、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットすることにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号が可能な誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0110】
また本願の発明は、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブしてデータを出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0111】
また本願の発明は、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、デ・インターリーブを行う誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0112】
また本願の発明は、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0113】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブしてデータを出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0114】
また本願の発明は、1種類のトランスポート・ストリームが占有する1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームのみをデ・インターリーブしてデータを出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0115】
また本願の発明は、1種類のトランスポート・ストリームが占有する1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N×K)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームのみをデ・インターリーブしてデータを出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0116】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0117】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、各フレームのMスロットの内、1フレームあたり計(L1+L2+……+Lj )スロットのデータのデ・インターリーブを行い、伝送フォーマットの(L1+L2+……+Lj )/Mの速度で連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0118】
また本願の発明は、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム単位で、連続でランダマイズが行われて送信されるデータ系列を、1スーパーフレーム中の(N×M)スロットの各先頭データに対するデ・ランダマイズの(N×M) 種類の初期値を有し、既に選択された各フレームのMスロット中Lスロットのデータが入力されると、入力された各スロットに対応する初期値より、入力された各スロット毎のデ・ランダマイズを行う誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0119】
また本願の発明は、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをメモリ回路へ読み書きすることにより、選択された1フレームあたりLスロットのデータを、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0120】
また本願の発明は、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選択されたデータを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0121】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをメモリ回路へ読み書きすることにより、選択された1フレームあたりLスロットのデータを、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0122】
また本願の発明は、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0123】
また本願の発明は、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×K)スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0124】
また本願の発明は、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、J種類のトランスポート・ストリームを、それぞれ伝送フォーマットのL1/M、L2/M、……、Lj /Mの速度で並列に連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0125】
また本願の発明は、デ・インターリーブを行い、既に選択された1フレームあたりLスロットのデータ系列を入力とし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的にデータ系列を出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0126】
また本願の発明は、デ・インターリーブを行い、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選択されたデータを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0127】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、デ・インターリーブを行い、既に選択された1フレームあたりLスロットのデータ系列を入力とし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的にデータ系列を出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0128】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、1種類のトランスポート・ストリームが占有する1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、デ・インターリーブを行い、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0129】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、1種類のトランスポート・ストリームが占有する1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、デ・インターリーブを行い、メモリ回路の最大(Lmax ×K)スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0130】
また本願の発明は、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、デ・インターリーブを行い、J種類のトランスポート・ストリームを、それぞれ伝送フォーマットのL1/M、L2/M、……、Lj /Mの速度で並列に連続的に出力する誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0131】
また請求項4〜6記載の発明は、夫々請求項1〜9記載の誤り訂正回路の機能を実現するための信号処理方法を実現することを目的とする。
【0132】
【課題を解決するための手段】
本願の発明は、固定シンボル系列を含んでたたみ込み符号化されて伝送されるデータ系列をビタビ復号する誤り訂正回路であって、前記固定シンボル系列の区間について、各シンボルを前記たたみ込み符号化によって得られる符号点に変更するか否かを判断して、変更する区間を示すシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路と、前記固定シンボル系列の区間については、前記シンボル座標変換信号が生成された区間の入力シンボル系列を前記符号点に変更して出力し、前記シンボル座標変換信号が生成されない区間の入力シンボル系列を変更せずに出力し、前記固定シンボル系列の区間以外については、入力シンボル系列を変更せずに出力する入力シンボル変換回路と、前記入力シンボル変換回路より出力された各シンボルに対してビタビ復号を行うビタビ復号器と、を具備するものである。
【0133】
ここで前記データ系列は、複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、前記変調方式及び前記符号化率が切り替わる前記シンボル間に固定シンボル系列を含む場合を有し、異なる前記変調方式及び前記符号化率の各前記シンボルが連続的にたたみ込み符号化されて伝送され、前記ビタビ復号器は、前記入力シンボル変換回路より出力された各シンボルに対して、伝送に用いられた変調方式及び符号化率に基づくメトリックを用いて各前記シンボルのビタビ復号を行うようにしてもよい。
【0134】
ここで前記データ系列は、更に各シンボルの変調方式及び符号化率に関する伝送制御情報を含んでおり、前記ビタビ復号器は、前記伝送制御情報に含まれる各前記シンボルの前記変調方式及び前記符号化率に基づき、当該シンボルのビタビ復号を行うようにしてもよい。
【0135】
本願の発明は、固定シンボル系列を含んでたたみ込み符号化されて伝送されるデータ系列をビタビ復号する誤り訂正方法であって、前記固定シンボル系列の区間について、各シンボルを前記たたみ込み符号化によって得られる符号点に変更するか否かを判断して、変更する区間を示すシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号制御処理と、前記固定シンボル系列の区間については、前記シンボル座標変換信号が生成された区間の入力シンボル系列を前記符号点に変更して出力し、前記シンボル座標変換信号が生成されない区間の入力シンボル系列を変更せずに出力し、前記固定シンボル系列の区間以外については、入力シンボル系列を変更せずに出力する入力シンボル変換処理と、前記ビタビ復号制御処理より出力された各シンボルに対してビタビ復号を行うビタビ復号処理と、を有するものである。
【0136】
ここで前記データ系列は、複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、前記変調方式及び前記符号化率が切り替わる前記シンボル間に固定シンボル系列を含む場合を有し、異なる前記変調方式及び前記符号化率の各前記シンボルが連続的にたたみ込み符号化されて伝送され、前記ビタビ復号処理は、前記入力シンボル変換処理より出力された各シンボルに対して、伝送に用いられた変調方式及び符号化率に基づくメトリックを用いて各前記シンボルのビタビ復号を行うようにしてもよい。
【0137】
ここで前記データ系列は、更に各シンボルの変調方式及び符号化率に関する伝送制御情報を含んでおり、前記ビタビ復号処理は、前記伝送制御情報に含まれる各前記シンボルの前記変調方式及び前記符号化率に基づき、当該シンボルのビタビ復号を行うようにしてもよい。
【0150】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施の形態における誤り訂正回路101の構成を示すブロック図である。図1に示す誤り訂正回路101では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98に示す誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に変えて、切替制御信号で制御されるビタビ復号器102が設けられ、切替制御信号を生成するビタビ復号器制御回路103が加わったことが特徴である。切替制御信号とは、変調方式及び符号化率の切替時にビタビ復号データを出力する際、最小のパスメトリックを判定するためのシンボルをパスメモリ中で切り替えるための信号である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは図98に示すものと同一である。
【0151】
以上のように構成された誤り訂正回路101の各ブロックとその動作について以下に説明する。ただし、ビタビ復号器102の出力以降の動作については従来例と同一であるので、それらの説明は省略する。
【0152】
図2は本実施の形態のビタビ復号器102の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路103も併せて図示している。従来例と異なるブロックを太い実線で示すが、このような図示方法は以下に述べる全てのブロック図で採用するものとする。図2のビタビ復号器102は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路104とを有している。ビタビ復号化回路104は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路105と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器102は、図100に示す従来例のビタビ復号器20002と比較して、ACS回路105の内部構成のみが異なる。
【0153】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について説明する。図3は伝送モード切替時におけるビタビ復号器102中のパスメモリ20021(パスメモリ長=J)の様子を示すトレリス線図である。図3(a)は、伝送モードAの最終シンボルまでがパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。図3(b)は、次の伝送モードBの第1シンボルがパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。図3(c)は、伝送モードBの次の(J−2)シンボルまでがパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。
【0154】
図1に示すように、本実施の形態の誤り訂正回路101においては、伝送制御情報復号回路20010において復号された図82の伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路103に出力される。ビタビ復号器制御回路103は、入力された伝送モード/スロット情報によって、伝送モードの切替シンボルを認識する。ビタビ復号器制御回路103は、図3(a)の伝送モードAの最終シンボルまでがパスメモリ20021に入力される時点より、図3(c)の伝送モードBの(J−1)シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで切替制御信号を生成してACS回路105に出力する。
【0155】
ACS回路105は、ビタビ復号器制御回路103より出力される切替制御信号により、以下のようにパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。即ち図3(a)のように、伝送モードAの最終シンボルまでがパスメモリ20021に入力される時点においては、通常のビタビ復号と同じく、パスメモリ20021に入力される最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。その状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。
【0156】
次に図3(b)のように、伝送モードBの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点においては、通常のACS動作を行って最新のトレリス線図を生成するべくブランチを1シンボル分伸ばす。ただし、図3(a)の時点で最小のパスメトリックと判定された状態、即ちパスメモリ20021中の第(J−1)番目のシンボルに入力している生き残りパスを(J−2)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。
【0157】
以下、パスメモリ20021に伝送モードAの未出力データが残留している期間は、伝送モードAの最終シンボルにおける最小のパスメトリックと判定された状態に入力している生き残りパスより前へ戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。
【0158】
図3(c)は図3(b)よりさらに伝送モードBの(J−2)シンボルがパスメモリ20021に入力される時点のトレリス線図を示す。この時点では、伝送モードAの最終シンボルがパスメモリ20021中の第1番目のシンボルに該当し、最小のパスメトリックと判定された状態に対応するビタビ復号データをパスメモリ20021より出力する。
【0159】
図3(c)よりさらに伝送モードBの次の1シンボルが、パスメモリ20021に入力されると、パスメモリ20021中のデータは全て伝送モードBのシンボルなので、通常のビタビ復号出力の方法を再開する。パスメモリ20021に入力される最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。その状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。また、ビタビ復号器102は、以上に示した伝送モード切替時の制御以外は、従来例に示したビタビ復号器20002と同様の動作を行ってビタビ復号データを出力する。
【0160】
以上に示した構成により、本実施の形態の誤り訂正回路101は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力することができる。
【0161】
また、本実施の形態において、ビタビ復号器制御回路103は切替制御信号を以下に示すように生成し、ACS回路105がビタビ復号器制御回路103より出力される切替制御信号により、図4に示すようにパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行ってもよい。この場合、図1のビタビ復号器制御回路103は、伝送制御情報復号回路20010から出力された伝送モード/スロット情報によって、伝送モードの切替シンボルを認識する。図4(a)に示すように、伝送モードAの最終シンボルまでがパスメモリ20021に入力される時点においてのみ、切替制御信号を生成してACS回路105に出力する。
【0162】
図4(a)のように、伝送モードAの最終シンボルまでがパスメモリ20021に入力される時点においては、ACS回路105は通常のビタビ復号と同じく、パスメモリ20021に入力される最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。そして、その状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。
【0163】
その他は、従来例に示したビタビ復号と同様の復号を行う。入力された最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。その状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。
【0164】
以上に示した構成により、伝送モード切替前の伝送モードAの最終シンボルについては、図4(a)〜(c)に示すトレリス線図において、最小パスメトリックを有する1状態のみを有効とする。従って、本実施の形態の誤り訂正回路101は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力することができる。
【0165】
なお、図3(a)〜(c)まで、又は図4(a)の時点において、ビタビ復号器制御回路103が切替制御信号を生成するものとした。しかしながら、伝送モード切替後の変調多値数が伝送モード切替前より大きい場合、又は変調多値数が同じで符号化率が大きい場合のみ切替制御信号を生成する構成にしてもよい。例えば、図89に示す伝送フレームにおいては、TMCC(BPSK:r=1/2)→次の伝送モード(TC−8PSK:r=2/3、又はQPSK:r=3/4、又はQPSK:r=1/2)の伝送モード切替時のみにおいて、ビタビ復号器制御回路103が切替制御信号を生成するものとしてもよい。ただし、TMCC(BPSK:r=1/2)→BPSK(r=1/2)の場合を除く。
【0166】
ビタビ復号器制御回路103で生成される切替制御信号により、伝送モード切替前の伝送モードAは、図3のように最終シンボルにおいて終結して復号されていることになる。しかしながら、例えば主信号のTC−8PSK(r=2/3)→QPSK(r=3/4)の伝送モード切替時においては、TC−8PSK(r=2/3)の最終シンボルに続くQPSK(r=3/4)のシンボルは、図96のように、TC−8PSK(r=2/3)の符号点間距離より大きい符号点間距離を有している。従って、QPSK(r=3/4)の第1シンボルより続けて終結を行わずに通常のビタビ復号を行うと、QPSK(r=3/4)が有するより確からしいブランチメトリックが生成され、終結を行った場合よりもパスメモリ20021に残留したTC−8PSK(r=2/3)の(J−1)シンボル分のBERが低減されることが期待できる。
【0167】
また図87に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の前後には、2バイトずつ、ビタビ復号器102の入力では20シンボルずつの固定シンボル系列がTAB信号(w1、w2、w3)として存在する。よって、TMCC(BPSK:r=1/2))の前後の伝送モード切替時においては、ビタビ復号器制御回路103は切替制御信号を生成しない構成にしてもよい。この場合には、固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御方法が考えられる。これについては実施の形態2、3において説明する。
【0168】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図5は本実施の形態における誤り訂正回路201の構成を示すブロック図である。図5に示す誤り訂正回路201では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98に示す誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、確定状態信号で制御されるビタビ復号器202が設けられ、確定状態信号を生成するビタビ復号器制御回路203が加わったことが特徴である。確定状態信号とは、固定シンボル系列について、たたみ込み符号化器の状態が確定する期間を示す信号である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは図98に示すものと同一である。
【0169】
以上のように構成された誤り訂正回路201の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器202の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので、説明を省略する。
【0170】
図6は本実施の形態のビタビ復号器202の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路203も併せて図示している。ビタビ復号器202は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路204とを有している。ビタビ復号化回路204は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路205と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器202は、図100に示す従来例のビタビ復号器20002と比較して、ACS回路205の内部構成のみが異なる。
【0171】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について、以下に説明する。図7は伝送モード切替時、例えばTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBにおけるビタビ復号器202中のパスメモリ20021(パスメモリ長=J)の様子を示すトレリス線図である。
【0172】
特に図7(a)は、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボル、例えば図87、図108に示すw2= xxx0B677h、又はw3= xxxF4988hの内、たたみ込み回路10014の状態が確定する20シンボル中の第1シンボルまでがパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。なお、上記のTAB信号の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する20シンボルは、デ・パンクチャド・S/P回路20016でS/P変換後では10シンボルに相当する。
【0173】
また図7(b)は、後ろTAB信号の次のシンボル(S/P変換後)がパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。さらに図7(c)は、後ろTAB信号の残りのシンボル(S/P変換後の8シンボル)に続き、伝送モードBの最初の(J−10)シンボルがパスメモリ20021に入力された時点のトレリス線図である。
【0174】
本実施の形態の誤り訂正回路201においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路203に出力される。
【0175】
ビタビ復号器制御回路203は、伝送制御情報復号回路20010から出力された伝送モード/スロット情報によって、固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図7(a)のように、S/P変換後の各TAB信号10シンボルの第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで、確定状態信号を生成してACS回路205に出力する。
【0176】
図6のACS回路205は、ビタビ復号器制御回路203より出力される確定状態信号により、以下のようにパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。即ち図7(a)の1シンボル前、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボルであるw2= xxx0B677h又はw3= xxxF4988hの内、たたみ込み回路10014の状態が確定する20シンボルの1シンボル前までがパスメモリ20021に入力される時点までは、ACS回路205が通常のビタビ復号と同じく、パスメモリ20021に入力される最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。そしてこの状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻り、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。
【0177】
次に、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろTAB信号(w2又はw3)中の20シンボルの第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点では、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。
【0178】
図7(b)のように、後ろTAB信号(w2又はw3)の次のシンボルがパスメモリ20021に入力される時点でも同様にして、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。同様の制御を、後ろTAB信号の残りのシンボルが入力される時点まで行う。
【0179】
次に、伝送モードBの第1シンボルが入力されると、従来例に示したビタビ復号と同様な復号を行う。入力された最新のシンボル、即ちパスメモリ20021中の第J番目のシンボルの全状態の中で、最小のパスメトリックを有する状態を判定する。その状態に入力している生き残りパスを(J−1)シンボル分前に戻し、該当するパスメモリ20021中の第1番目のシンボルをビタビ復号シンボルデータとして出力する。なお、図7(c)は、伝送モードBの最初の(J−10)シンボルまでが、パスメモリ20021に入力された時点を示している。
【0180】
以上は、後ろTAB信号(w2又はw3)における固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御方法であるが、前TAB信号(w1)についても同様の制御を行うことができる。
【0181】
また、ビタビ復号器202は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例に示したビタビ復号器20002と同様の動作を行ってビタビ復号データを出力するものとする。
【0182】
以上に示した構成により、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号(w2又はw3)における固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行うようにしている。従って、本実施の形態の誤り訂正回路201は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。
【0183】
後ろTAB信号(w2又はw3)の固定シンボル系列20シンボル(S/P変換後は10シンボル)については、上記の制御方法によって常に正しいビタビ復号データが選択される。その結果、図7(a)に示すように後ろTAB信号(w2又はw3)の第1シンボルがパスメモリ20021に入力された時点において、パスメモリに残留しているTMCC(BPSK:r=1/2)(J−1)シンボルの誤り率を低減することが可能である。
【0184】
また、前TAB信号(w1)の固定シンボル系列20シンボルについても、同様のビタビ復号制御を行うことにより、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードTC−8PSK(r=2/3)又はQPSK(r=3/4、1/2)又はBPSK(r=1/2)の影響を遮断することができる。
【0185】
以上に示したように、本実施の形態の誤り訂正回路201は、前TAB信号(w1)と後ろTAB信号(w2又はw3)の固定シンボル系列それぞれ20シンボル(S/P変換後は10シンボル)を利用したビタビ復号制御方法を行うことにより、図108(a)に示すTMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータ128シンボル(S/P変換後は64シンボル)については、前後の伝送モードのシンボルの影響を完全に遮断し、BPSK(r=1/2)の本来有しているたたみ込み符号化の誤り訂正能力を引き出すことができる。
【0186】
なお、本実施の形態においては、ビタビ復号器制御回路203は、図7(a)のように各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力する構成とした。その代わりに、ビタビ復号器制御回路203は、例えば各TAB信号20シンボル(S/P変換後は10シンボル)の第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点のみ確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力する構成としてもよい。この構成を取ることにより、ビタビ復号器制御回路203とACS回路205の制御を簡単化することができる。各TAB信号の第1シンボル(S/P変換後の最終シンボル)については、図7に示すトレリス線図において、確定された1状態のみが有効とされ、他の全状態は無効とされるので、少なくともTMCC(BPSK:r=1/2)の前後の伝送モードのシンボルの影響を遮断することは可能である。
【0187】
なお上記では、ビタビ復号器制御回路203は、例えば各TAB信号20シンボルの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点のみ確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力するようにした。しかし、図7(a)〜(c)に示すようにS/P変換後では、確定状態信号を生成するシンボル期間は、1シンボル以上、最大10シンボルまでの間で任意に選択可能であり、どのシンボルを選択するかも任意である。
【0188】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図8は本実施の形態における誤り訂正回路301の構成を示すブロック図である。図8に示す誤り訂正回路301では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、固定ブランチ信号で制御されるビタビ復号器302が設けられ、固定ブランチ信号を生成するビタビ復号器制御回路303が加わったことが特徴である。固定ブランチ信号とは、固定シンボル系列についてトレリス線図の状態遷移におけるブランチを特定する信号である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは図98に示すものと同一である。
【0189】
以上のように構成された誤り訂正回路301の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器302の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので、説明を省略する。
【0190】
図9は本実施の形態のビタビ復号器302の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路303も併せて図示している。ビタビ復号器302は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路304とを有している。ビタビ復号化回路304は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路305と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器302は、図100の従来例のビタビ復号器20002と比較して、ACS回路305の内部構成のみが変わっている。
【0191】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について以下に説明する。
【0192】
図10はビタビ復号におけるブランチの出力方法を示すトレリス線図である。ここでは、ビタビ復号シンボルが1シンボル=1ビットのQPSK(r=3/4、1/ 2)、又はBPSK(r=1/2)である場合を示している。図10(a)は従来のビタビ復号におけるブランチの出力方法を示すトレリス線図である。時刻tにおいて、各状態より復号推定シンボル“1”と“0”に対応する2つのブランチを出力する。図10(a)のように、時刻(t+1)においては状態Sに入力されるブランチは2つあり、従来例で示したビタビ復号器20002はその中から最小のパスメトリックを有するブランチ(太線で示す)を生き残りパスとしていた。
【0193】
一方、図10(b)はTAB信号に対して本実施の形態のビタビ復号におけるブランチの出力方法を示すトレリス線図である。例えば、後ろTAB信号(w2=xxx0B677h 、復号データW2=A340h )が図9のビタビ復号器302に入力される場合については、復号推定シンボルの計16シンボルについて、それぞれの復号推定シンボルは“1”か“0”かが既知である。例えば、第1シンボル=“1”とする。従って、図10(b)に示すように、例えば後ろTAB信号(w2)の第1シンボルについては、時刻tにおいて、各状態より復号推定シンボル“1”に対応する1つのブランチのみを出力する。時刻(t+1)においては、状態Sに入力されるブランチは1つのみであり、図10(b)の太線のように自動的に生き残りパスが決定される。
【0194】
図10(a)と図10(b)を比較すると、図10(b)ではTAB信号区間については、各状態より1つのブランチ、例えば復号推定シンボル=“1”に対応するブランチのみを出力するため、時刻(t+1)において各状態に入力するブランチは、復号推定シンボル=“1”に対応するブランチであり、それが自動的に生き残りパスを決定する。従って、TAB信号区間について誤った系列を生き残りパスとすることがなく、TMCC(BPSK:r=1/2)に続く伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているTMCCのビタビ復号データを出力することができる。一方、図10(a)では、TAB信号が有する固定シンボル系列の性質を利用せず、時刻(t+1)においては各状態に入力されるブランチは2つあり、誤った復号推定シンボルに対応するブランチが、生き残りパスとして選択される可能性がある。
【0195】
ここで、図10(b)に示したTAB信号区間(固定系列区間)におけるビタビ復号制御方法を次に説明する。図8の誤り訂正回路301においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された図82の伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路303に出力される。ビタビ復号器制御回路303はこの伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボル(TAB信号:w1、w2、w3)を認識する。各TAB信号16シンボルの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第16シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで固定ブランチ信号を生成してACS回路305に出力する。
【0196】
ACS回路305は、ビタビ復号器制御回路303より出力される固定ブランチ信号により、トレリス線図の各状態より、固定系列=“1”あるいは“0”に対応した1つのブランチのみを出力するようにパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。
【0197】
また、ビタビ復号器302は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例に示したビタビ復号器20002と同様の動作を行ってビタビ復号データを出力する。
【0198】
以上に示した構成により、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号(w2、w3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路301は、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。
【0199】
その結果、パスメモリ長=Jとすると、後ろTAB信号(w2、w3)の第1シンボルがパスメモリ20021に入力された時点において、パスメモリに残留しているTMCC(BPSK:r=1/2)(J−1)シンボルの誤り率を低減することが可能である。また、前TAB信号(w1)の固定シンボル系列16シンボルについても、同様のビタビ復号制御を行うことにより、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モード、即ちTC−8PSK(r=2/3)又はQPSK(r=3/4、1/2)、又はBPSK(r=1/2)の影響を遮断することができる。
【0200】
以上に示したように、本実施の形態の誤り訂正回路301は、前TAB信号(w1)と後ろTAB信号(w2、w3)の固定シンボル系列をそれぞれ16シンボル利用したビタビ復号制御方法を行うことにより、図108(a)に示すようなTMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータ128シンボルについては(S/P変換後は、64シンボル)、前後の伝送モードのシンボルの影響を遮断し、BPSK(r=1/2)の本来有しているたたみ込み符号化の誤り訂正能力を引き出すことができる。
【0201】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図11は本実施の形態における誤り訂正回路401の構成を示すブロック図である。図11に示す誤り訂正回路401では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、状態削減信号で制御されるビタビ復号器402が設けられ、状態削減信号を生成するビタビ復号器制御回路403が加わったことが特徴である。状態削減信号とは、固定シンボル系列についてトレリス線図の状態数を削減する信号である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは図98に示すものと同一である。
【0202】
以上のように構成された誤り訂正回路401の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器402の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0203】
図12は本実施の形態のビタビ復号器402の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路403も併せて図示されている。ビタビ復号器402は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路404とを有している。ビタビ復号化回路404は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路405と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器402は、従来例におけるビタビ復号器20002と比較して、ACS回路405の内部構成のみが変わっている。
【0204】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。図13は本実施の形態におけるトレリス線図の状態削減方法を示す説明図である。図中の□は図91に示すたたみ込み回路10014の各レジスタを示し、例として後ろTAB信号(w2=xxx0B677h 、W2=A340h )が各レジスタに入力される場合を示している。
【0205】
図13において、後ろTAB信号w2の16シンボルがビタビ復号化回路404に入力する直前までは、たたみ込み回路10014の全6レジスタの中身が不定であるため、トレリス線図の状態数は図13(a)に示すように64である。w2の第1シンボルがビタビ復号化回路404に入力されると、最初のレジスタの中身が“1”と決まるので、状態数は図13(b)のように32に削減される。次に、w2の第2シンボルがビタビ復号化回路404に入力されると、最初の2つのレジスタの中身が“01”と決まるので、状態数は図13(c)のように16に削減される。
【0206】
以下、1シンボルずつビタビ復号化回路404に入力される毎に状態数が半減し、w2の第6シンボルまでがビタビ復号化回路404に入力されると、全6つのレジスタの中身が“000101”と決まるので、図13(g)のように1状態に確定する。以降、w2の第16シンボルが入力されるまで、確定した1状態のみが有効となり、ビタビ復号化回路404がビタビ復号を行う。
【0207】
ところで、実施の形態2では、図7のように例えばw2の後ろ10シンボルについてのみ、確定した1状態のみを有効としてビタビ復号を行っていた。それと比較して本実施の形態では、例えばw2の後ろ10シンボルを確定した1状態のみを有効とし、更に先頭6シンボルについて、1シンボルずつビタビ復号化回路404に入力される毎に状態数を半減させている。従って、TAB信号16シンボル(S/P変換後)全てについて、固定系列の性質を利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになる。
【0208】
ここで、図13に示したTAB信号区間(固定系列区間)におけるビタビ復号制御の実現方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路401においては、実施の形態1と同様に伝送制御情報復号回路20010において復号された、伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路403に出力される。ビタビ復号器制御回路403はこの伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボル(TAB信号:w1、w2、w3)を認識する。各TAB信号16シンボルの第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第16シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで状態削減信号を生成してACS回路405に出力する。
【0209】
ACS回路405は、ビタビ復号器制御回路403より出力される状態削減信号により、上述のように各TAB信号の先頭6シンボルについて、1シンボルずつ状態数を半減させ、その後の10シンボルについては確定した1状態のみを有効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器402は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0210】
以上に示した構成により、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号(w2、w3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路401は、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。
【0211】
その結果、後ろTAB信号(w2、w3)の第1シンボルがパスメモリ20021に入力された時点において、パスメモリに残留しているTMCC(BPSK:r=1/2)(J−1)シンボルの誤り率を低減することが可能である。また、前TAB信号(w1)の固定シンボル系列16シンボルについても、同様のビタビ復号制御を行うことにより、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モード、即ちTC−8PSK(r=2/3)又はQPSK(r=3/4、1/2)又はBPSK(r=1/2)の影響を遮断することができる。
【0212】
以上に示したように、本実施の形態の誤り訂正回路401は、前TAB信号(w1)と後ろTAB信号(w2、w3)の固定シンボル系列それぞれ16シンボル(S/P変換後)を利用したビタビ復号制御方法を行うことにより、図108(a)に示すTMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータ128シンボルについては(S/P変換後は、64シンボル)、前後の伝送モードのシンボルの影響を遮断し、BPSK(r=1/2)の本来有しているたたみ込み符号化の誤り訂正能力を引き出すことができる。
【0213】
更に図13に示すように、先頭6シンボルについて、1シンボルずつパスメモリ20021に入力される毎に、状態数を半減させている。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態2と3に比べて、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0214】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図14は本実施の形態における誤り訂正回路501の構成を示すブロック図である。この誤り訂正回路501では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98に示す誤り訂正回路20001に対して、シンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路503と、シンボル座標変換信号で制御される入力シンボル変換回路506とが加わったことが特徴である。シンボル座標変換信号とは、固定シンボルに対応した復調I/Qデータに変換する信号である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002、高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは図98に示すものと同一である。
【0215】
以上のように構成された誤り訂正回路501の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器20002の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので、説明を省略する。
【0216】
図15はビタビ復号器20002の構成と、ビタビ復号器20002及びビタビ復号器制御回路303と入力シンボル変換回路506との接続関係を示すブロック図である。本実施の形態のビタビ復号器20002は、図100の従来例のビタビ復号器の構成と同じである。
【0217】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法ついて、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路501においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010で復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路503に出力される。ビタビ復号器制御回路503は、この伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図87又は図108に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボル(w2= xxx0B677h、又はw3= xxxF4988h)の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルが入力シンボル変換回路506に入力される区間については、シンボル座標変換信号を生成して入力シンボル変換回路506に出力する。
【0218】
入力シンボル変換回路506は、ビタビ復号器制御回路503より出力されるシンボル座標変換信号に従って、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルをその符号点のI/Qデータに変換し、それ以外の入力シンボルについてはそのままのI/Qデータでビタビ復号器20002に出力する。
【0219】
図87又は図108に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の前TAB信号32シンボル(w1= xxxECD28h)の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルについても、入力シンボル変換回路506は同様なI/Q座標変換を行う。
【0220】
入力シンボル変換回路506におけるI/Qデータの変換の様子を図16に示す。入力シンボル変換回路506は、図示しないPSK復調器からの出力された入力シンボルのI/Q座標を、TAB信号の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルについて、そのシンボルが“0”、あるいは“1”の固定シンボルであるかによって、図16のように“0”、あるいは“1”の符号点のI/Q座標データに変換する。そしてビタビ復号器20002は従来例と同じようにビタビ復号を行い、ビタビ復号データをシンボル/バイト変換回路20004に出力する。
【0221】
上記に示した通り、TAB信号の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルについては、符号点と距離が0のI/Q座標がビタビ復号器20002に入力されることになる。即ち、ビタビ復号のトレリス線図において、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルについては、変換された符号点の正しい1状態に入力するブランチメトリックは0で、他の全状態は非常に大きなブランチメトリックが生成される。このような復号方法では、図7(a)〜(c)に示す実施の形態2のビタビ復号制御方法と等価的な制御が行われていると見なすことができる。即ち、確定された1状態(変換された符号点の状態)に入力するブランチメトリックと比較して、他の全状態に入力するブランチメトリックはその値が非常に大きいため、確定された1状態が最小のパスメトリックと自動的に判定されることになる。
【0222】
以上に示したように、本実施の形態の誤り訂正回路501は、前TAB信号(w1)と後ろTAB信号(w2又はw3)の固定シンボル系列それぞれ20シンボルを利用したビタビ復号制御方法を行うことにより、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータ、即ち図108(a)に示す128シンボルについては、前後の伝送モードのシンボルの影響を完全に遮断し、BPSK(r=1/2)の本来有しているたたみ込み符号化の誤り訂正能力を引き出すことができる。
【0223】
本実施の形態では、ビタビ復号器20002の前段に入力シンボル変換回路506を設ける構成にしているので、図14のビタビ復号器20002は従来例のビタビ復号器をそのまま用いることができる。
【0224】
シミュレーションにより、本実施の形態の誤り訂正回路501の機能
(効果)を調べた。図17はシミュレーションに用いた伝送フレームの構成図である。図17(a)は入力シンボル変換回路506への入力形式を示し、TMCCはS/P変換前の信号である。図17(b)はパスメモリ20021への入力形式を示し、TMCCはS/P変換後の信号である。パスメモリ長は64とし、TMCCの後の主信号はTC−8PSK(r=2/3)64シンボルのみとした。この64シンボルの主信号により、TMCCの第1シンボルが入力される直前では、パスメモリ20021はTC−8PSK(r=2/3)64シンボルで満たされている状態になる。
【0225】
図18は上記の条件でシミュレーションした復号結果のBERである。C/N=−1dBとし、パスメモリ20021に後ろTAB信号(w2又はw3)の最終シンボルが入力された時点において、パスメモリ20021に残留している64シンボルについて、1シンボル毎のBERを算出した。横軸はパスメモリ20021に残留している64シンボルを示し、縦軸はBERを示す。この図より明らかなように、本実施の形態の「終結処理あり」は、従来例の「終結処理なし」と比較して、パスメモリ20021に残留している各シンボルの誤り率が改善されていることが判る。
【0226】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図19は本実施の形態における誤り訂正回路601の構成を示すブロック図である。図19に示す誤り訂正回路601では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なっている。即ち、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、固定ブランチ信号及び確定状態信号で制御されるビタビ復号器102が設けられ、固定ブランチ信号及び確定状態信号を生成するビタビ復号器制御回路603が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0227】
以上のように構成された誤り訂正回路601の動作について説明する。ただし、ビタビ復号器602の出力以降の動作については従来例で示した通りなので、説明を省略する。
【0228】
図20はビタビ復号器602の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路603も併せて図示している。ビタビ復号器602は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路604とを有している。ビタビ復号化回路604は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路605と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器602は、図6に示す実施の形態2におけるビタビ復号器202と比較して、ACS回路605の内部構成のみが変わっている。
【0229】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路601においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路603に出力される。ビタビ復号器制御回路603は、実施の形態2と同様にして、伝送モード/スロット情報によって、固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図7(a)に示すように、各TAB信号の後ろ10シンボルの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで、確定状態信号を生成してACS回路605に出力する。
【0230】
ACS回路605は図7(a)〜(c)に示すように、ビタビ復号器制御回路603より出力される確定状態信号により、実施の形態2と同様にしてパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器制御回路603は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ちたたみ込み回路10014が1状態に確定するまでの信号がパスメモリ20021に入力される区間について、固定ブランチ信号を生成してACS回路605に出力する。
【0231】
ACS回路605は図10(b)に示すように、ビタビ復号器制御回路603より出力される固定ブランチ信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態3と同様にしてパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器602は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例に示したビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0232】
以上に示した構成により、実施の形態2と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路601は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も完全に遮断することができる。
【0233】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、固定ブランチ信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して、伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態2と比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0234】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図21は本実施の形態における誤り訂正回路701の構成を示すブロック図である。図21に示す誤り訂正回路701では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、固定ブランチ信号で制御されるビタビ復号器702が設けられ、固定ブランチ信号及びシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路703と、シンボル座標変換信号で制御される入力シンボル変換回路506が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0235】
以上のように構成された誤り訂正回路701の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器702の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0236】
図22はビタビ復号器702の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路703と入力シンボル変換回路506とを併せて図示している。ビタビ復号器702は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路704とを有している。ビタビ復号化回路704は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路705と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器702は、図15に示す実施の形態5のビタビ復号器20002と比較して、ACS回路705の内部構成のみが変わっている。
【0237】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路701においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路703に出力される。ビタビ復号器制御回路703は、伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図87又は図108に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボル(w2= xxx0B677h、又はw3= xxxF4988h)の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルが、入力シンボル変換回路506に入力される区間については、シンボル座標変換信号を生成して、入力シンボル変換回路506に出力する。
【0238】
入力シンボル変換回路506は、実施の形態5と同様の動作を行って、I/Qデータをビタビ復号器702に出力する。また、ビタビ復号器制御回路703は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ちたたみ込み回路10014の1状態に確定するまでがパスメモリ20021に入力される区間について、固定ブランチ信号を生成してACS回路705に出力する。そしてACS回路705は、ビタビ復号器制御回路703より出力される固定ブランチ信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態3と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器702は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例に示したビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0239】
以上に示した構成により、実施の形態5と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路701は、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も遮断することができる。
【0240】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、固定ブランチ信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態5と比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0241】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図23は本実施の形態における誤り訂正回路801の構成を示すブロック図である。図23に示す誤り訂正回路801では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、状態削減信号及び確定状態信号で制御されるビタビ復号器802が設けられ、状態削減信号及び確定状態信号を生成するビタビ復号器制御回路803が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0242】
以上のように構成された誤り訂正回路801の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器802の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0243】
図24はビタビ復号器802の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路803も併せて図示されている。ビタビ復号器802は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路804とを有している。ビタビ復号化回路804は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路805と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器802は、図6に示す実施の形態2におけるビタビ復号器202と比較して、ACS回路805の内部構成のみが変わっている。
【0244】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路801においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路803に出力される。
【0245】
ビタビ復号器制御回路803は、実施の形態2と同様にして、伝送制御情報復号回路20010から出力された伝送モード/スロット情報によって、固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図7(a)に示すように、各TAB信号の後ろ10シンボルの第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成してACS回路805に出力する。
【0246】
ACS回路805は、図7(a)〜(c)に示すように、ビタビ復号器制御回路803より出力される確定状態信号により、実施の形態2と同様にしてパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器制御回路803は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ちたたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、がパスメモリ20021に入力される区間について、状態削減信号を生成してACS回路805に出力する。
【0247】
ACS回路805は、ビタビ復号器制御回路803より出力される状態削減信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態4と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行い、図13に示すように、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで状態数を半分ずつに削減する。また、ビタビ復号器802は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0248】
以上に示した構成により、実施の形態2と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路801は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も完全に遮断する。
【0249】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、状態削減信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して、伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態2と比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0250】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図25は本実施の形態における誤り訂正回路901の構成を示すブロック図である。図25に示す誤り訂正回路901では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器200002に代えて、状態削減信号及び固定ブランチ信号で制御されるビタビ復号器902が設けられ、状態削減信号及び固定ブランチ信号を生成するビタビ復号器制御回路903が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0251】
以上のように構成された誤り訂正回路901の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器902の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0252】
図26はビタビ復号器902の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路903も併せて図示されている。ビタビ復号器902は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路904とを有している。ビタビ復号化回路904は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路905と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器902は、図9に示す実施の形態3におけるビタビ復号器302と比較して、ACS回路905の内部構成のみが変わっている。
【0253】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路901においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路903に出力される。ビタビ復号器制御回路903は、実施の形態3と同様にして、伝送モード/スロット情報によって、固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。各TAB信号16シンボルの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第16シンボルがパスメモリ20021に入力される時点まで、固定ブランチ信号を生成してACS回路905に出力する。
【0254】
ACS回路905は、図10に示すように、ビタビ復号器制御回路903より出力される固定ブランチ信号により、実施の形態3と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器制御回路903は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ちたたみ込み回路10014が1状態に確定するまでがパスメモリ20021に入力される区間について、状態削減信号を生成してACS回路905に出力する。
【0255】
ACS回路905は、図13に示すように、ビタビ復号器制御回路903より出力される状態削減信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態4と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行い、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する。また、ビタビ復号器902は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0256】
以上に示した構成により、実施の形態3と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列全てを利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路901は、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も完全に遮断する。
【0257】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、状態削減信号によるビタビ復号制御を行っている。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定ブランチや状態削減のように、固定系列の性質を二重に利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行うことができる。このため実施の形態3と比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0258】
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図27は本実施の形態における誤り訂正回路1001の構成を示すブロック図である。図27に示す誤り訂正回路1001では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器20002に代えて、状態削減信号で制御されるビタビ復号器1002が設けられ、状態削減信号及びシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路1003と、シンボル座標変換信号で制御される入力シンボル変換回路506が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0259】
以上のように構成された誤り訂正回路1001の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器1002の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0260】
図28はビタビ復号器1002の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路1003と入力シンボル変換回路506も併せて図示されている。ビタビ復号器1002は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路1004とを有している。ビタビ復号化回路1004は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路1005と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。本実施の形態のビタビ復号器1002は、実施の形態5におけるビタビ復号器20002と比較して、ACS回路1005の内部構成のみが変わっている。
【0261】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。本実施の形態の誤り訂正回路1001においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路1003に出力される。
【0262】
ビタビ復号器制御回路1003は、実施の形態5と同様にして、伝送制御情報復号回路20010から出力された伝送モード/スロット情報によって、固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図87又は図108に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボル(w2= xxx0B677h、又はw3= xxxF4988h)の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルが入力シンボル変換回路506に入力される区間については、シンボル座標変換信号を生成して、入力シンボル変換回路506に出力する。入力シンボル変換回路506は、実施の形態5と同様の動作を行って、I/Qデータをビタビ復号器1002に出力する。
【0263】
また、ビタビ復号器制御回路1003は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ちたたみ込み回路10014が1状態に確定するまでがパスメモリ20021に入力される区間について、状態削減信号を生成してACS回路1005に出力する。ACS回路1005は、ビタビ復号器制御回路1003より出力される状態削減信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態4と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行い、図13に示すようにたたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する。また、ビタビ復号器1002は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行ってビタビ復号データを出力する。
【0264】
以上に示した構成により、実施の形態5と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路1001は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も完全に遮断する。
【0265】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、状態削減信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになる。従って実施の形態5と比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率をより低減することができる。
【0266】
(実施の形態11)
本発明の実施の形態11における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図29は本実施の形態における誤り訂正回路1101の構成を示すブロック図である。図29に示す誤り訂正回路1101では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器20002に代えて、状態削減信号、固定ブランチ信号、及び確定状態信号で制御されるビタビ復号器1102が設けられ、状態削減信号、固定ブランチ信号、及び確定状態信号を生成するビタビ復号器制御回路1103が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0267】
以上のように構成された誤り訂正回路1101の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器1102の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0268】
図30はビタビ復号器1102の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路1103も併せて図示している。図30に示すように、ビタビ復号器1102は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路1104とを有している。ビタビ復号化回路1104は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路1105と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。即ち、本実施の形態のビタビ復号器1102は、実施の形態2のビタビ復号器202と比較して、ACS回路1105の内部構成のみが変わっている。
【0269】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。
【0270】
本実施の形態の誤り訂正回路1101においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010において復号された図82の伝送モード/スロット情報がビタビ復号器制御回路1103に出力される。ビタビ復号器制御回路1103は実施の形態2と同様にして、伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図7(a)に示すように、各TAB信号の後ろ10シンボルの第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して図30のACS回路1105に出力する。
【0271】
ACS回路1105は、図7(a)〜(c)に示すように、ビタビ復号器制御回路1103より出力される確定状態信号により、実施の形態2と同様にしてパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。また、ビタビ復号器制御回路1103は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ち、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまでがパスメモリ20021に入力される区間について、固定ブランチ信号と状態削減信号とを生成してACS回路1105に出力する。
【0272】
ACS回路1105は、図10(b)に示すようにビタビ復号器制御回路1103より出力される固定ブランチ信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態3と同様にしてパスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。更に、ACS回路1105は、ビタビ復号器制御回路1103より出力される状態削減信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態4と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行い、図13に示すようにたたみ込み回路10014が1状態に確定するまで状態数を半分ずつに削減する。また、ビタビ復号器1102は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行って、ビタビ復号データを出力する。
【0273】
以上に示した構成により、実施の形態2と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路1101は、モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も完全に遮断することができる。
【0274】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、固定ブランチ信号と状態削減信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態2や6などと比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率を更に低減することができる。
【0275】
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図31は本実施の形態における誤り訂正回路1201の構成を示すブロック図である。図31に示す誤り訂正回路1201では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、図98の誤り訂正回路20001のビタビ復号器20002に代えて、状態削減信号及び固定ブランチ信号で制御されるビタビ復号器1202が設けられ、状態削減信号、固定ブランチ信号、及びシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路1203と、シンボル座標変換信号で制御される入力シンボル変換回路506が新たに加わったことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜選局回路20011が設けられていることは、図98に示すものと同一である。
【0276】
以上のように構成された誤り訂正回路1201の各ブロックとその動作について説明する。ただし、ビタビ復号器1202の出力以降の動作については従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0277】
図32はビタビ復号器1202の構成を示すブロック図であり、ビタビ復号器制御回路1203と入力シンボル変換回路506も併せて図示している。ビタビ復号器1202は、デ・パンクチャド・S/P回路20016と、点線部で示すビタビ復号化回路1204とを有している。ビタビ復号化回路1204は、ブランチメトリック計算回路20018と、ACS回路1205と、パスメトリックメモリ20020と、パスメモリ20021とを有している。即ち、本実施の形態のビタビ復号器1202は、実施の形態5のビタビ復号器20002と比較して、ACS回路1205の内部構成のみが変わっている。
【0278】
図118を用いて説明した発明の解決課題に対して、伝送モードの切替時における本実施の形態のビタビ復号制御方法について、特にTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用した制御方法について説明する。
【0279】
本実施の形態の誤り訂正回路1201においては、実施の形態1と同様に、伝送制御情報復号回路20010により復号された図82の伝送モード/スロット情報が、ビタビ復号器制御回路1203に出力される。ビタビ復号器制御回路1203は、実施の形態5と同様にして、伝送モード/スロット情報によって固定系列シンボルであるTAB信号(w1、w2、w3)を認識する。図87又は図108に示すように、TMCC(BPSK:r=1/2)の後ろTAB信号32シンボル(w2= xxx0B677h、又はw3= xxxF4988h)の内、たたみ込み回路10014の状態が確定する後ろ20シンボルが入力シンボル変換回路506に入力される区間については、シンボル座標変換信号を生成して入力シンボル変換回路506に出力する。
【0280】
入力シンボル変換回路506は、図16に示すように実施の形態5と同様の動作を行って、I/Qデータをビタビ復号器1202に出力する。また、ビタビ復号器制御回路1203は、各TAB信号の先頭6シンボル、即ち、たたみ込み回路10014の1状態に確定するまでがパスメモリ20021に入力される区間について、固定ブランチ信号と状態削減信号を生成してACS回路1205に出力する。ACS回路1205は、図10(b)に示すように、ビタビ復号器制御回路1203より出力される固定ブランチ信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態3と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う。更に、ACS回路1205は、図13に示すように、ビタビ復号器制御回路1203より出力される状態削減信号により、各TAB信号の先頭6シンボルについては、実施の形態4と同様にして、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行い、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで状態数を半分ずつに削減する。
【0281】
また、ビタビ復号器1202は、以上に示した伝送モード切替時、即ちTMCC(BPSK:r=1/2)→伝送モードBの制御以外は、従来例のビタビ復号器20002と同様の動作を行ってビタビ復号データを出力する。
【0282】
以上に示した構成により、実施の形態5と同様に、伝送モード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のTAB信号(w1、w2又はw3)の固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御を行う。従って、本実施の形態の誤り訂正回路1201は、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。かつ、TMCC(BPSK:r=1/2)のモード切替前の伝送モードの影響も遮断することができる。
【0283】
更に、本実施の形態においては、各TAB信号の先頭6シンボルについて、固定ブランチ信号と状態削減信号によるビタビ復号制御を行う。従って、TAB信号16シンボル全てについて、固定系列の性質を利用して、伝送モード切替時のビタビ復号制御を行っていることになり、実施の形態5や7などと比較して、TMCC(BPSK:r=1/2)の実シンボルデータの誤り率を更に低減することができる。
【0284】
(実施の形態13)
本発明の実施の形態13における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図33は本実施の形態における誤り訂正回路1301の構成を示すブロック図である。図33に示す誤り訂正回路1301では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、内部構成が異なるデ・インターリーブ回路1302と選局回路1303が設けられ、デ・インターリーブ回路1302が選局回路1303の出力するスロット選択信号で制御されるように構成したことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006〜伝送制御情報復号回路20010の各機能は、図98に示すものと同一である。
【0285】
以上のように構成された誤り訂正回路1301の各ブロックとその動作について説明する。ただし、デ・インターリーブ回路1302の入力以前と、出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0286】
図34はデ・インターリーブ回路1302の構成例を示すブロック図である。デ・インターリーブ回路1302は、書き込みアドレス生成回路1304と、読み出しアドレス生成回路1305と、メモリ回路1306とを有している。なお、デ・インターリーブを行うために、本実施の形態のメモリ回路1306は24×8スロットの2バンク分のメモリ領域を使用するものとしている。
【0287】
発明が解決しようとする課題で説明したように、従来のデ・インターリーブ回路20005は不必要なメモリ領域を使用して、デ・インターリーブを行っている。本実施の形態のデ・インターリーブ回路は、この問題点を解決するように構成されている。以下、本実施の形態の動作について説明する。
【0288】
従来例で示したと同様に、デ・インターリーブ回路1302に入力されるデータ系列は、1フレーム(48スロット)あたり、
の2種類のTSが図108(b)のように入力されるものとする。
【0289】
従来例においては、図109に示すように、入力された1フレームあたり48スロットの入力データ系列全てを、図110のメモリ回路20028に書き込み、読み出しを行っていた。従ってデ・インターリーブ回路20005からの出力データ系列は、図35(a)のようであった。
【0290】
一方、本実施の形態のデ・インターリーブ回路1302おいては、選局回路1303より出力されるスロット選択信号により選局された1TS、この例の場合、24スロット/フレームのみのデータ系列を、メモリ回路1306に書き込み、読み出しを行うように制御する。このため図34の書き込みアドレス生成回路1304と読み出しアドレス生成回路1305が、それぞれ選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを生成し、メモリ回路1306に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスはフリーランとする。従って、デ・インターリーブ回路1302からの出力データ系列は図35(b)のようになる。
【0291】
以上の構成により、本実施の形態のインターリーブ回路1302は、選局される1TSのみの入力データ系列をメモリ回路1306に書き込み、読み出しを行うことにより、使用するメモリ領域を半分に削減することができる。
【0292】
なお、本実施の形態では、TS1、TS2ともそれぞれ1フレームあたり24スロットずつを占有するものとしたが、例えば、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1306が使用するメモリ領域は、本実施の形態のように24×8スロットの2バンク分に限らない。
【0293】
また、上記実施の形態では、デ・インターリーブ回路1302に入力されるデータ系列は、1フレーム(48スロット)あたり2種類のTSで、1種類のTSが選局されるものとした。ここで例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダに3TSを割り当てる。1種類のTSが選局される場合には、上述のように、選局された1TSのみをメモリ回路1306に書き込み、読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1306に書き込み、読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8×2スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0294】
(実施の形態14)
本発明の実施の形態14における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図36は本実施の形態における誤り訂正回路1401の構成を示すブロック図である。図36に示す誤り訂正回路1401では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なり、内部構成が異なるデ・インターリーブ回路1402とデ・ランダマイズ回路1407と選局回路1403が設けられ、デ・インターリーブ回路1402とデ・ランダマイズ回路1407が選局回路1403の出力するスロット選択信号で制御されるように構成したことと、速度変換回路20009が削除されたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、RS復号回路20008、伝送制御情報復号回路20010の各機能は、図98に示すものと同一である。
【0295】
以上のように構成された誤り訂正回路1401の各ブロックとその動作について説明する。ただし、デ・インターリーブ回路1402の入力以前と、デ・ランダマイズ回路1407の出力以降の動作については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0296】
図37はデ・インターリーブ回路1402の構成例を示すブロック図である。デ・インターリーブ回路1402は、書き込みアドレス生成回路1404と、読み出しアドレス生成回路1405と、メモリ回路1406とを有している。なお、デ・インターリーブを行うために、本実施の形態のメモリ回路1406は24×8スロットの2バンク分のメモリ領域を使用するものとする。
【0297】
発明が解決しようとする課題で説明したように、従来の誤り訂正回路20001は不必要な速度変換回路を有している。本実施の形態のデ・インターリーブ回路及びデ・ランダマイズ回路1407は、この問題点を解決するように構成されている。
【0298】
従来例で示したと同様に、デ・インターリーブ回路1402に入力されるデ ータ系列は、図108(b)に示すように、1フレーム(48スロット)あたり、
の2種類のTSが入力されるものとする。
【0299】
従来例においては、デ・インターリーブ回路20005からの出力データ系列は図38(a)のようであった。また、前述した実施の形態13においては、デ・インターリーブ回路1302からの出力データ系列は、図35(b)のように選局されたTSに対応するスロットがバースト的に出力される。
【0300】
本実施の形態においては、実施の形態13と同様に、選局回路1403より出力されるスロット選択信号により選局された1TS、この例の場合は24スロット/フレームのみのデータ系列を、メモリ回路1406に書き込みを行うように制御する。このため、書き込みアドレス生成回路1404は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを生成し、メモリ回路1406に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスはフリーランとする。
【0301】
また、選局回路1403より出力されるスロット選択信号により選局された1TSのみのデータ系列を、メモリ回路1406からバースト的にではなく、連続的に読み出しを行うように制御する。このため、読み出しアドレス生成回路1405は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを書き込み速度の半分(=24/48)の速度で生成し、メモリ回路1406に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスは生成されず、飛ばされる。この場合のデ・インターリーブ回路1402からの出力データ系列は、図38(b)のようになる。
【0302】
以上の構成により、本実施の形態のインターリーブ回路1402は、選局される1TSのみの入力データ系列をメモリ回路1406に書き込み、読み出しを行うことにより、使用するメモリ領域を半分に削減することができる。また、インターリーブ回路1402は速度変換を行って、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006にデ・インターリーブされたデータ系列を出力する。
【0303】
なお、上記実施の形態では、TS1、TS2ともそれぞれ1フレームあたり24スロットずつを占有するものとしたが、例えばBSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1406が使用するメモリ領域は、上記実施の形態のように24×8スロットの2バンク分に限らない。
【0304】
また、上記実施の形態では、デ・インターリーブ回路1402に入力されるデータ系列は、1フレーム(48スロット)あたり、2種類のTSで構成され、1種類のTSが選局されるものとした。ここで例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダは3TSで構成される。1種類のTSが選局される場合には、上述のように、選局された1TSのみをメモリ回路1406に書き込み、速度変換を行って、16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、1TSはモニタ表示とし、1TSはビデオ録画とする場合のように、選局された2TSのみをメモリ回路1406に書き込み、32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8×2スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0305】
発明が解決しようとする課題で説明したように、上述のデ・インターリーブ回路1402を用いた場合に、従来のデ・ランダマイズ回路20007に入力されるデータ系列は連続したスロットではなく、飛び飛びのスロットのデータ系列が入力されることになる。従って、従来のデ・ランダマイズ回路20007を用いた場合には、デ・ランダマイズを行うことができない。本実施の形態のデ・ランダマイズ回路はこの問題点を解決するように構成されている。この点についての動作説明を以下にする。
【0306】
図39は本実施の形態におけるデ・ランダマイズ回路1407の構成を示すブロック図である。デ・ランダマイズ回路1407は、破線部で示すPN発生回路1408と、P/S変換回路20030と、S/P変換回路20031と、ゲート信号生成回路20032と、ex−or回路20033とを有している。PN発生回路1408はスロット選択信号で制御される初期値発生回路1409を含んで構成される。本実施の形態におけるデ・ランダマイズ回路1407は、図111に示す従来例のデ・ランダマイズ回路20007に対して、初期値発生回路1409が加わったことを特徴とする。
【0307】
図38(b)に示すように、デ・インターリーブ回路1402から出力されたデータ系列は、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006において、各スロットの先頭にMPEG同期バイトが挿入される。かつ、伝送制御情報復号回路20010から出力されたダミー・スロット情報に従って、ダミー・スロット区間にMPEGヌル・パケットが挿入されて、図40に示すようなバイトデータ系列をデ・ランダマイズ回路1407に出力する。
【0308】
デ・ランダマイズ回路1407は、図40のデータ系列に対して、1スーパーフレームの周期でデ・ランダマイズを行う。PN発生回路1408は、その特性が生成多項式(1 +x14 +x15 )で表現され、各スーパーフレームの第1フレームの2バイト目でリセットされる。このときの初期値は“100101010000000 ”になる。P/S変換回路20030でビット系列に変換された入力データとPN発生回路1408の出力値とが、ex−or回路20033で乗算される。この乗算結果はS/P変換回路20031において、バイトデータ系列に変換されて、図36のRS復号回路20008に出力される。
【0309】
但し、ゲート信号生成回路20032が生成するゲート信号により、各スロット204バイトの先頭バイト及びダミー・スロットの期間は、PN発生回路1408がフリーランとしてex−or回路20033はデータの乗算を行わない。また、図40においてTS1(1)〜TS1(22)までは、PN発生回路1408は連続的に動作を行う。しかしながら、初期値発生回路1409はTS1(23)については、スロット選択信号によりTS1(23)に対応した初期値を、スロットの2バイト目でロードする。これは、図108(d)に示すように、TS1(22)とTS1(23)が連続的にランダマイズされていないからである。よって、図39の初期値発生回路1409は、スロット選択信号により、48×8スロット分全ての2バイト目の初期値を生成する構成にしておけばよい。
【0310】
以上の構成により、本実施の形態のデ・ランダマイズ回路1407は、上述のデ・インターリーブ回路1402を用いた場合にも対応してデ・ランダマイズを行うことができ、速度変換回路20009を不要にすることができる。この場合、図108(e)に示すようなイネーブル信号、即ち188バイトのMPEGパケット有効期間が‘H’となり、16バイトのRS符号のパリティ区間が‘L’となる信号を生成するように、図36の選局回路1403を構成すればよい。
【0311】
なお、本実施の形態においては、デ・ランダマイズ回路1407におけるPN発生をビットシリアルとしたが、8ビットパラレルのPN発生としてもよい。その場合には、図39のP/S変換回路20030とS/P変換回路20031とを不要にすることができる。
【0312】
(実施の形態15)
本発明の実施の形態15における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図41は本実施の形態における誤り訂正回路1501の構成を示すブロック図である。図41に示す誤り訂正回路1501では、太い実線で示すように内部構成が異なる。速度変換回路1502と選局回路1503が新たに設けられ、速度変換回路1502が選局回路1503の出力するスロット選択信号で制御されるように構成したことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002〜RS復号回路2008、伝送制御情報復号回路20010の各機能は、図98に示すものと同一である。
【0313】
以上のように構成された誤り訂正回路1501の各ブロックとその動作について説明する。ただし、速度変換回路1502の入力以前については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0314】
図42は速度変換回路1502の構成例を示すブロック図である。点線部で示す速度変換回路1502は、書き込みアドレス生成回路1504と、読み出しアドレス生成回路1505と、メモリ回路1506とを有している。なお、TSの選択と速度変換を行うために、本実施の形態のメモリ回路1506は、24スロットのメモリ領域を使用する。なお、図42には伝送制御情報復号回路20010と選局回路1503も図示されている。
【0315】
発明が解決しようとする課題で説明したように、従来の速度変換回路20009は、不必要なメモリ領域を使用して、TSの選択と速度変換を行っている。本実施の形態の速度変換回路1502はこの問題点を解決するように構成されている。以下、本実施の形態の速度変換回路1502の動作について説明する。
【0316】
従来例で示したと同様に、速度変換回路1502に入力されるデータ系列は、図108(d)に示すように、1フレーム(48スロット)あたり、
の2種類のTSが入力されるものとする。
【0317】
図示しないMPEG復号器より、選局情報が図42の選局回路1503に入力されると、選局回路1503は、従来例と同様にして、伝送制御情報復号回路20010より出力されるスロット番号情報より、速度変換回路1502に対してTSの選択を行うためのスロット選択信号を出力する。従来例においては、速度変換回路20009は、図114〜図117に示すように、入力された48スロットの入力データ系列全てを図113のメモリ回路20036に書き込み、読み出していた。
【0318】
一方、本実施の形態においては、選局回路1503より出力されるスロット選択信号により、選局された1TS、この例の場合は24スロット/フレームのみのデータ系列をメモリ回路1506に書き込みを行うように制御する。このため、書き込みアドレス生成回路1504は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを生成し、メモリ回路1506に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスはフリーランとする。
【0319】
また、選局回路1503より出力されるスロット選択信号により、選局された1TSのみのデータ系列を、メモリ回路1506から連続的に読み出しを行うように制御する。このため、読み出しアドレス生成回路1505は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを、書き込み速度の半分(=24/48)の速度で生成し、メモリ回路1506に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスは生成されず、飛ばされる。
【0320】
以上の動作により、速度変換回路1502からの出力データ系列は、図108(e)のように従来例と同じになる。また、読み出しアドレス生成回路1505は図108(e)に示すように、従来例と同様にメモリ回路1506より出力される204バイトの各スロット毎に、188バイトのMPEGパケット有効期間が‘H’となり、RS符号の16バイトのパリティ区間で‘L’となるイネーブル信号を生成し、図示しないMPEG復号器に出力する。
【0321】
以上の構成により、本実施の形態の速度変換回路1502は、選局される1TSのみの入力データ系列をメモリ回路1506に書き込み、読み出しを行うことにより、使用するメモリ領域を半分に削減することができる。
【0322】
なお、上記実施の形態では、TS1、TS2とも1フレームあたりそれぞれ24スロットずつを占有するものとしたが、例えば、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、その最大スロット数のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1506が使用するメモリ領域は、上記実施の形態のように24スロットに限らない。
【0323】
また、上記実施の形態では、速度変換回路1502に入力されるデータ系列は、1フレーム(48スロット)あたり2種類のTSで構成され、1種類のTSが選局されるものとした。ここで例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。
【0324】
1種類のTSが選局される場合には、上述のように、選局された1TSのみをメモリ回路1506に書き込み、速度変換を行って、16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1506に書き込み、速度変換を行って32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×2スロットのメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0325】
また、速度変換回路として、選局された複数のTSを速度変換して、連続的に並列に出力する構成も考えられる。図43は並列出力の速度変換回路1508を有する場合の誤り訂正回路1507の構成を示すブロック図である。図43に示す誤り訂正回路1507では、速度変換回路1508及び選局回路1509の内部構成が、図41の速度変換回路1502及び選局回路1503の内部構成と比較して変わっている。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002〜RS復号回路20008、伝送制御情報復号回路20010の各機能は、図41に示すものと同一である。
【0326】
図44は速度変換回路1508の構成例を示すブロック図である。点線部で示す速度変換回路1508は、書き込みアドレス生成回路1510と、読み出しアドレス生成回路1511と、メモリ回路1512とを有している。なお、TSの選択と速度変換を行うために、本実施の形態のメモリ回路1512は32スロットのメモリ領域を使用する。また、図44には、伝送制御情報復号回路20010と選局回路1509も図示されている。
【0327】
ここで、速度変換回路1508に入力されるデータ系列を、1フレーム(48スロット)あたり、
の3種類のTSが入力される場合を考える。
【0328】
2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1512に書き込み、速度変換を行って、1/3(=16/48)の速度で2TSを並列に読み出せばよい。他に例えば、8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0329】
なお、上記実施の形態において、速度変換回路1502又は速度変換回路1508は、1スロット=204バイトとし、パリティバイト16バイトもメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きし、イネーブル信号付きで出力する構成とした。この構成に限らずに、パリティバイト16バイトはメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きしないで速度変換を行う構成も考えられる。この場合には、メモリ回路1506又はメモリ回路1512の使用領域を更に188/204=47/51に削減でき、読み出しアドレス生成回路1505又は読み出しアドレス生成回路1511はイネーブル信号を生成する必要がなくなる。47/51の速度変換については、例えばカウント値が51になると、リップル・キャリー(桁上げ)信号を出力するカウンタ回路を設け、このカウンタ回路に47ずつ入力すれば実現は容易である。この場合、リップル・キャリー信号が、入力の47/51の速度で出力される。
【0330】
(実施の形態16)
本発明の実施の形態16における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。図45は本実施の形態における誤り訂正回路1601の構成を示すブロック図である。図45に示す誤り訂正回路1601では、太い実線で示すようにデ・インターリーブ回路1302と速度変換回路1602と選局回路1603の内部構成が異なり、デ・インターリーブ回路1302と速度変換回路1502とが選局回路1503の出力するスロット選択信号で制御されるように構成したことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006〜RS復号回路20008、伝送制御情報復号回路20010は、図98に示すものと同一である。またデ・インターリーブ回路1302は図33に示すものと同一である。
【0331】
以上のように構成された誤り訂正回路1601の各ブロックとその動作について説明する。ただし、デ・インターリーブ回路1302の入力以前については、従来例で示した通りなので説明を省略する。
【0332】
実施の形態13で説明したように、図35(b)に示すデ・インターリーブされたデータが、デ・インターリーブ回路1302より出力される。1TSの1フレームあたりの有効スロット数は24である。
【0333】
デ・インターリーブ回路1302より出力され、図35(b)に示すバイトデータ系列は、従来例と同様にして、図45のMPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、デ・ランダマイズ回路20007、RS復号回路20008で処理されて、速度変換回路1602に出力される。但し、図108(c)と図35(b)とを比較すれば分かるように、本実施の形態の場合、1フレームあたりの有効スロット数は24である。従って、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、デ・ランダマイズ回路20007、及びRS復号回路20008で従来例と同様に処理されても、有効スロットについては図108と同じデータ系列が出力されることになる。
【0334】
図46は速度変換回路1602の構成例を示すブロック図である。点線部で示す速度変換回路1602は、書き込みアドレス生成回路1604と、読み出しアドレス生成回路1605と、メモリ回路1606とを有している。なお、TSの選択と速度変換を行うために、本実施の形態のメモリ回路1606は、24スロットのメモリ領域を使用する。また、図46には伝送制御情報復号回路20010と選局回路1603とが図示されている。
【0335】
図示しないMPEG復号器より、選局情報が選局回路1603に入力されると、選局回路1603は従来例と同様にして、伝送制御情報復号回路20010より出力されるスロット番号情報より、速度変換回路1602に対してTSの選択を行うためのスロット選択信号を出力する。選局回路1603より出力されるスロット選択信号により選局された1TS、この例の場合は24スロット/フレームの有効スロットのみのデータ系列を、実施の形態15と同様にしてメモリ回路1606に書き込みを行うように制御する。このため、書き込みアドレス生成回路1604は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを生成し、メモリ回路1606に出力する。なお、選択されていないTS、即ち24スロット/フレームの無効スロットに対応するスロットのアドレスは、フリーランとする。
【0336】
また、スロット選択信号により選局された1TSのみのデータ系列を、実施の形態15と同様にしてメモリ回路1606から連続的に読み出しを行うように制御する。このため、読み出しアドレス生成回路1605は、選択された1TSのスロットに対応したアドレスのみを書き込み速度の24/48=1/2の速度で生成し、メモリ回路1606に出力する。なお、選択されていないTSに対応するスロットのアドレスは生成されず、飛ばされる。
【0337】
以上により、速度変換回路1602からの出力データ系列は、図108(e)に示すように従来例と同じである。また、読み出しアドレス生成回路1605は、従来例と同様に、メモリ回路1606より出力される204バイトの各スロット毎に、図108(e)に示すような188バイトのMPEGパケット有効期間が‘H’であり、RS符号の16バイトのパリティ区間が‘L’であるイネーブル信号を生成し、図示しないMPEG復号器に出力する。
【0338】
以上の構成により、本実施の形態の速度変換回路1602は、デ・インターリーブ回路1302ですでに選択された1TSのみの入力データ系列が入力されると、その1TSのみのデータ系列をメモリ回路1606に書き込み、読み出しを行うことにより、使用するメモリ領域を半分に削減することができる。
【0339】
なお、上記実施の形態では、TS1、TS2とも1フレームあたりそれぞれ24スロットずつを占有するものとしたが、例えば、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、その最大スロット数のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1606が使用するメモリ領域は、上記実施の形態のように24スロットに限らない。
【0340】
また、上記実施の形態では、速度変換回路1602に入力されるデータ系列は、1フレーム(48スロット)あたり2種類のTSで構成され、1種類のTSが選局されるものとした。ここで例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。1種類のTSが選局される場合には、上述のように選局された1TSのみをメモリ回路1606に書き込み、速度変換を行って16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画の場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1606に書き込み、速度変換を行って、32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×2スロットのメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0341】
また、速度変換回路として、選局された複数のTSを速度変換して、連続的に並列に出力する構成も考えられる。図47は並列出力の速度変換回路1608を有する場合の誤り訂正回路1607の構成を示すブロック図である。速度変換回路1608は、デ・インターリーブ回路1302ですでに選択された複数のTSを速度変換して、連続的に並列に出力するものである。図47に示す誤り訂正回路1607では、デ・インターリーブ回路1302、速度変換回路1608、選局回路1609の内部構成が、図41のデ・インターリーブ回路20005、速度変換回路1502及び選局回路1503の内部構成と比較して変わっている。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器20002、シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、デ・ランダマイズ回路20007、RS復号回路20008、伝送制御情報復号回路20010は、図41に示すものと同一である。
【0342】
図48は速度変換回路1608の構成例を示すブロック図である。点線部で示す速度変換回路1608は、書き込みアドレス生成回路1610と、読み出しアドレス生成回路1611と、メモリ回路1612とを有している。なお、TSの選択と速度変換を行うために、本実施の形態のメモリ回路1612は32スロットのメモリ領域を使用する。また、図48には伝送制御情報復号回路20010と選局回路1609とが図示されている。
【0343】
ここで、速度変換回路1608に入力されるデータ系列を、1フレーム(48スロット)あたり、
の3種類のTSが入力される場合を考える。
【0344】
2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、デ・インターリーブ回路1302ですでに選択された2TSのみをメモリ回路1612に書き込み、速度変換を行って16/48=1/3の速度で2TSを並列に読み出せばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0345】
なお、上記実施の形態において、速度変換回路1602又は速度変換回路1608は、1スロット=204バイトで、パリティバイト16バイトもメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きし、イネーブル信号付きで出力する構成とした。この構成に限らずに、パリティバイト16バイトはメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きしないで、速度変換を行う構成も考えられる。この場合には、メモリ回路1606又はメモリ回路1612の使用領域を更に188/204=47/51に削減でき、読み出しアドレス生成回路1605又は読み出しアドレス生成回路1611は、イネーブル信号を生成する必要がなくなる。47/51の速度変換については、例えばカウント値が51になると、リップル・キャリー(桁上げ)信号を出力するカウンタ回路を設け、このカウンタ回路に47ずつ入力すれば実現は容易である。この場合、リップル・キャリー信号が、入力の47/51の速度で出力される。
【0346】
(実施の形態17)
本発明の実施の形態17における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定である場合を前提としている。本実施の形態における誤り訂正回路は、実施の形態1〜16で説明した誤り訂正回路において、各種制御情報が周期的に生成される以外は、基本的には動作は同一である。従って、同一動作の部分については説明を省略する。
【0347】
図49は送信側の誤り訂正符号化装置1701の構成例を示すブロック図である。本図に示す誤り訂正符号化装置1701は、TS多重回路10002と、RS符号化回路10003と、ランダマイズ回路10004と、インターリーブ回路10005と、バイト/シンボル変換回路10006と、たたみ込み符号化器10007と、マッピング回路10008とを有し、図76に示す従来例の伝送制御情報生成回路10009に代えて、TAB/データ情報生成回路1702が設けられたことが特徴である。なお、TS多重回路10002〜マッピング回路10008の各機能は、図76に示すものと同一である。
【0348】
図50は、誤り訂正符号化装置1701におけるランダマイズ回路10004までの出力データ系列を示すデータ配置図である。ここでのデータ配置では、図77に示す「TMCCあり」の場合と全く同じ流れである。但し、図50(d)のスーパーフレーム構成に示すように、各スロットの先頭バイトはインターリーブ後に、TMCCの代わりに1フレームあたり12バイトの信号に置き換えられる。これらの12バイトの信号は、前TAB信号2バイトのW1、映像以外のデータ、例えば文字多重データ8バイト、後ろTAB信号2バイトのW2又はW3である。
【0349】
図51は、バイト/シンボル変換回路10006に入力されるスーパーフレーム構造のバイトデータ系列におけるデータ配置図である。図87に示すように、「TMCCあり」の場合と比較して、TMCC実データ、即ち1フレームあたり8バイトが映像以外のデータ、例えば文字多重データ8バイトに置き換わっていることが特徴である。このこと以外は、図87と同一のスーパーフレーム構造である。即ち、図49のTAB/データ情報生成回路1702は、各フレーム毎に12バイトの同期信号を、前TAB信号(W1)2バイト、映像以外の文字多重データを8バイト、後ろTAB信号(W2又はW3)2バイトの順に生成する。また、TAB/データ情報生成回路1702は、周期的に一定の変調パラメータを生成して出力する。
【0350】
図52は、バイト/シンボル変換回路10006に入力されるスーパーフレーム構造の1フレームあたりのバイトデータ系列において、各伝送モードのスロット数の一例を示す説明図である。本図に示すように、
TC−8PSK(r=2/3):42スロット
QPSK(r=3/4) : 0スロット
QPSK(r=1/2) : 2スロット(内、ダミー1スロット)
BPSK(r=1/2) : 4スロット(内、ダミー3スロット)
であり、時間的にこのスロット数は変化しないものとする。
【0351】
図53は、誤り訂正符号化装置1701の入力から出力までの信号の流れをまとめた1フレームあたりのデータ配置図である。図97(d)の「TMCCあり」2の場合と比較して、図53(d)はTMCCの実データ、即ち128シンボル/フレームの部分が、文字多重データ8バイトがたたみ込み符号化されたシンボルに変わっているのみで、他の部分は同一である。
【0352】
次に、誤り訂正符号化装置1701で誤り訂正符号化されたデータ系列を誤り訂正復号する誤り訂正回路について、図面を参照しながら以下に説明する。
【0353】
図54は、実施の形態1で説明したように「TMCCあり」の場合に対して、「TMCCなし」の場合、即ち実施の形態17における誤り訂正回路1703の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路1703では、太い実線で図示されたブロックが従来例と異なる。本実施の形態の誤り訂正回路1703では、切替制御信号で制御されるビタビ復号器102と、切替制御信号を生成するビタビ復号器制御回路103とが設けられ、実施の形態1〜16における伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことと、実施の形態1〜16と内部構成が異なる選局回路1705が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009が設けられていることは、図1に示すものと同一である。
【0354】
このような構成の誤り訂正回路1703の動作について説明する。図49に示すような送信側の誤り訂正符号化装置1701で誤り訂正符号化されたデータ系列は、図示しない直交変調器によって直交変調され、衛星伝送路を通して送信される。トランスポンダから送信された信号は、受信側の図示しないPSK復調器に入力されてPSK復調される。図91に示すたたみ込み回路10014の拘束長が7であり、TAB信号区間はBPSKで伝送されるため、ビタビ復号前のTAB信号(w1、w2、w3)は、それぞれ32シンボル(32ビット)の内、先頭12シンボルは不確定であるが、残りの20シンボルは図51に示すようにw1(=xxxECD28h )、w2(=xxx0B677h )、w3(=xxxF4988h )と確定する。PSK復調器は、選局情報により選局が切り替えられると、まず遅延検波により復調を行い、w1、w2、w3を検出する。こうしてPSK復調器はスーパーフレーム同期と絶対位相とを検出し、検出後は同期検波を行ってPSK復調データ及びスーパーフレーム同期信号を、図54の誤り訂正回路1703に出力する。
【0355】
誤り訂正回路1703では、PSK復調器より出力されたスーパーフレーム同期信号により制御信号発生回路1704が動作を行い、各種制御情報、即ち伝送モード/スロット情報、伝送モード、ダミー・スロット情報を一定の周期で生成して出力する。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器102より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0356】
ビタビ復号器制御回路103は、実施の形態1と同様にして、制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により切替制御信号を生成して、ビタビ復号器102に出力する。ビタビ復号器102は、図2に示す実施の形態1と同様の動作を行う。
【0357】
以上に示した誤り訂正回路1703の誤り訂正能力は、実施の形態1の誤り訂正回路と同程度に確保される。なお、実施の形態1と同様に、伝送モード切替後の変調多値数が伝送モード切替前より大きい場合、又は変調多値数が同じで符号化率が大きい場合のみ、切替制御信号を生成する構成にしてもよい。
【0358】
また、実施の形態1と同様に、スーパーフレーム同期信号(BPSK:r=1/2)の前後の伝送モード切替時においては、ビタビ復号器制御回路103は切替制御信号を生成しないような構成にしてもよい。この場合には、固定シンボル系列の性質を利用したビタビ復号制御方法が考えられる。これについては実施の形態18、19にて説明する。
【0359】
(実施の形態18)
本発明の実施の形態18における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0360】
図55は、実施の形態2で説明した「TMCCあり」の場合に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路1801の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路1801は、図5に示す実施の形態2の誤り訂正回路201において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器202〜ビタビ復号器制御回路203、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は図5に示すものと同一である。
【0361】
本実施の形態の誤り訂正回路1801においては、実施の形態2の場合と同様に、ビタビ復号器制御回路203が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により確定状態信号を生成して、図6のビタビ復号器202に出力する。ビタビ復号器202は図7に示すように実施の形態2と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器202より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0362】
以上に示した誤り訂正回路1801の誤り訂正能力は、実施の形態2の誤り訂正回路と同程度に確保される。なお、実施の形態2と同様に、ビタビ復号器制御回路203は、確定状態信号を生成するシンボル期間は1シンボル以上、最大10シンボルまでの間で任意に選択可能であり、どのシンボルを選択するかも任意である。
【0363】
(実施の形態19)
本発明の実施の形態19における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0364】
図56は、実施の形態3で説明を行った「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路1901の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路1901は、図8に示す実施の形態3の誤り訂正回路301において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器302〜ビタビ復号器制御回路303、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図8に示すものと同一である。
【0365】
本実施の形態の誤り訂正回路1901においては、実施の形態3の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路303が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により固定ブランチ信号を生成して、図9のビタビ復号器302に出力する。ビタビ復号器302は、図10に示すように実施の形態3と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器302より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0366】
以上に示した誤り訂正回路1901の誤り訂正能力は、実施の形態3の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0367】
(実施の形態20)
本発明の実施の形態20における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0368】
図57は、実施の形態4で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2001の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2001は、図11に示す実施の形態4の誤り訂正回路401において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器402〜ビタビ復号器制御回路403、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図11に示すものと同一である。
【0369】
本実施の形態の誤り訂正回路2001においては、実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路403が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により状態削減信号を生成して、図12のビタビ復号器402に出力する。ビタビ復号器402は、図13に示すように実施の形態3と同様の動作を行う。また制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器402より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0370】
以上に示した誤り訂正回路2001の誤り訂正能力は、実施の形態4の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0371】
(実施の形態21)
本発明の実施の形態21における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0372】
図58は、実施の形態5で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2101の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2001は、図14に示す実施の形態5の誤り訂正回路501において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち入力シンボル変換回路506、ビタビ復号器制御回路503、ビタビ復号器20002〜速度変換回路20009の各機能は、図14に示すものと同一である。
【0373】
本実施の形態の誤り訂正回路2101においては、ビタビ復号器制御回路503が、制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報によりシンボル座標変換信号を生成して、図15に示す入力シンボル変換回路506に出力することは、実施の形態5と同様である。入力シンボル変換回路506は、図16に示すように、実施の形態5と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器502より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0374】
以上に示した誤り訂正回路2101の誤り訂正能力は、実施の形態5の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0375】
(実施の形態22)
本発明の実施の形態22における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0376】
図59は、実施の形態6で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2201の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2201は、図19に示す実施の形態6の誤り訂正回路601において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器602〜ビタビ復号器制御回路603、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図19に示すものと同一である。
【0377】
本実施の形態の誤り訂正回路2201においては、実施の形態6と同様にして、ビタビ復号器制御回路603が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により確定状態信号と固定ブランチ信号を生成して、図20のビタビ復号器602に出力する。ビタビ復号器602は実施の形態6と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器602より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0378】
以上に示した誤り訂正回路2201の誤り訂正能力は、実施の形態6の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0379】
(実施の形態23)
本発明の実施の形態23における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0380】
図60は、実施の形態7で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2301の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2301は、図21に示す実施の形態7の誤り訂正回路701において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち入力シンボル変換回路506、ビタビ復号器702〜ビタビ復号器制御回路703、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図21に示すものと同一である。
【0381】
本実施の形態の誤り訂正回路2301においては、実施の形態7の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路703が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報によりシンボル座標変換信号を生成して入力シンボル変換回路506に出力し、また固定ブランチ信号を生成して図22のビタビ復号器702に出力する。入力シンボル変換回路506とビタビ復号器702は、実施の形態7と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器702より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0382】
以上に示した誤り訂正回路2301の誤り訂正能力は、実施の形態7の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0383】
(実施の形態24)
本発明の実施の形態24における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0384】
図61は、実施の形態8で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2401の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2401は、図23に示す実施の形態8の誤り訂正回路801において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器802〜ビタビ復号器制御回路803、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図23に示すものと同一である。
【0385】
本実施の形態の誤り訂正回路2401においては、実施の形態8の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路803が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により確定状態信号と状態削減信号を生成して、図24のビタビ復号器802に出力する。ビタビ復号器802は、実施の形態8と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器802より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0386】
以上に示した誤り訂正回路2401の誤り訂正能力は、実施の形態8の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0387】
(実施の形態25)
本発明の実施の形態25における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0388】
図62は、実施の形態9で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2501の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2501は、図25に示す実施の形態9の誤り訂正回路901において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器902〜ビタビ復号器制御回路903、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図25に示すものと同一である。
【0389】
本実施の形態の誤り訂正回路2501においては、実施の形態9の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路903が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により固定ブランチ信号と状態削減信号を生成して、図26のビタビ復号器902に出力する。ビタビ復号器902は実施の形態9と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器902より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0390】
以上に示した誤り訂正回路2501の誤り訂正能力は、実施の形態9の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0391】
(実施の形態26)
本発明の実施の形態26における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について、説明を行う。
【0392】
図63は、実施の形態10で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2601の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2601は、図27に示す実施の形態10の誤り訂正回路1001において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち入力シンボル変換回路506、ビタビ復号器1002〜ビタビ復号器制御回路1003、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図27に示すものと同一である。
【0393】
本実施の形態の誤り訂正回路2601においては、実施の形態10の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路1003が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報によりシンボル座標変換信号を生成して入力シンボル変換回路506に出力し、また状態削減信号を生成して図28のビタビ復号器1002に出力する。入力シンボル変換回路506とビタビ復号器1002は、実施の形態10と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器1002より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0394】
以上に示した誤り訂正回路2601の誤り訂正能力は、実施の形態10の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0395】
(実施の形態27)
本発明の実施の形態27における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0396】
図64は、実施の形態11で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2701の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2701は、図29に示す実施の形態11の誤り訂正回路1101において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちビタビ復号器1102〜ビタビ復号器制御回路1103、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図29に示すものと同一である。
【0397】
本実施の形態の誤り訂正回路2701においては、実施の形態11の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路1103が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報により、確定状態信号、固定ブランチ信号、状態削減信号を生成して、図30のビタビ復号器1102に出力する。ビタビ復号器1102は実施の形態11と同様の動作を行う。また、制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器1102より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0398】
以上に示した誤り訂正回路2701の誤り訂正能力は、実施の形態11の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0399】
(実施の形態28)
本発明の実施の形態28における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0400】
図65は、実施の形態12で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2801の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2801は、図31に示す実施の形態12の誤り訂正回路1201において、内部構成が異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち入力シンボル変換回路506、ビタビ復号器1202〜ビタビ復号器制御回路1203、高/低階層選択信号生成回路20003〜速度変換回路20009の各機能は、図31に示すものと同一である。
【0401】
本実施の形態の誤り訂正回路2801においては、実施の形態12の場合と同様にして、ビタビ復号器制御回路1203が制御信号発生回路1704より出力された伝送モード/スロット情報によりシンボル座標変換信号を生成して入力シンボル変換回路506に出力し、また固定ブランチ信号と状態削減信号とを生成して図32のビタビ復号器1202に出力する。入力シンボル変換回路506とビタビ復号器1202とは、実施の形態12と同様の動作を行う。また制御信号発生回路1704は、ビタビ復号器1202より出力される各フレーム64ビット(64シンボル)の文字多重データの部分のみを抜き取って出力する。
【0402】
以上に示した誤り訂正回路2801の誤り訂正能力は、実施の形態12の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0403】
(実施の形態29)
本発明の実施の形態29における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0404】
図66は、実施の形態13で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路2901の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路2901は、図33に示す実施の形態13の誤り訂正回路1301において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちデ・インターリーブ回路1302、ビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006〜速度変換回路20009の各機能は、図33に示すものと同一である。
【0405】
本実施の形態の誤り訂正回路2901においては、図84に示す相対TS/TS対応表と図83に示す相対TS/スロット情報は既知とし、時間的に一定である。従って、選局回路1705は、既知である相対TS/TS対応表と相対TS/スロット情報を有し、それらの情報よりスロット選択信号を生成して、図34のデ・インターリーブ回路1302に出力する。デ・インターリーブ回路1302は、図35に示すように実施の形態13と同様の動作を行う。
【0406】
以上に示した誤り訂正回路2901の誤り訂正能力は、実施の形態13の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0407】
なお、実施の形態13と同様に、例えばBSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1306が使用するメモリ領域は、実施の形態13と同様に24×8スロットの2バンク分に限らない。
【0408】
また、実施の形態13と同様に例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダに3TSを割り当てる。1種類のTSが選局される場合には、実施の形態13と同様に、選局された1TSのみをメモリ回路1306に書き込み、読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、 例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1306に書き込み、読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8×2スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0409】
(実施の形態30)
本発明の実施の形態30における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0410】
図67は、実施の形態14で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路3001の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路3001は、図36に示す実施の形態14の誤り訂正回路1401において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちデ・インターリーブ回路1402、デ・ランダマイズ回路1407、ビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、RS復号回路20008〜速度変換回路20009の各機能は、図36に示すものと同一である。
【0411】
本実施の形態の誤り訂正回路3001においては、実施の形態29の場合と同様にして、選局回路1705がスロット選択信号を生成して、図37のデ・インターリーブ回路1402と図39のデ・ランダマイズ回路1407とに出力する。デ・インターリーブ回路1402とデ・ランダマイズ回路1407とは、図38(b)及び図40に示すように実施の形態14と同様の動作を行う。
【0412】
以上に示した誤り訂正回路3001の誤り訂正能力は、実施の形態14の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0413】
なお、実施の形態14と同様に、例えばBSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1406が使用するメモリ領域は、実施の形態14と同様に24×8スロットの2バンク分に限らない。
【0414】
また、実施の形態14と同様に例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダに3TSを割り当てる。1種類のTSが選局される場合には、実施の形態14と同様に、選局された1TSのみをメモリ回路1406に書き込み、速度変換を行って16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1406に書き込み、32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×8×2スロットの2バンク分のメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0415】
また、本実施の形態の場合、実施の形態14と同様にして、図108(e)に示すようなイネーブル信号、即ち188バイトのMPEGパケット有効期間が‘H’となり、16バイトのRS符号のパリティ区間が‘L’となる信号は、図67の選局回路1705が生成すればよい。
【0416】
なお、本実施の形態においては、デ・ランダマイズ回路1407におけるPN発生をビットシリアルとしたが、8ビットパラレルのPN発生としてもよい。その場合には、P/S変換回路20030とS/P変換回路20031を不要にすることができる。
【0417】
(実施の形態31)
本発明の実施の形態31における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0418】
図68は、実施の形態15で説明した「TMCCあり」に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路3101の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路3101は、図41に示す実施の形態15の誤り訂正回路1501において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち速度変換回路1502、ビタビ復号器20002〜RS復号回路20008の各機能は図41に示すものと同一である。
【0419】
本実施の形態の誤り訂正回路3101においては、実施の形態29の場合と同様にして、選局回路1705がスロット選択信号を生成して図69の速度変換回路1502に出力する。速度変換回路1502は実施の形態15と同様の動作を行う。
【0420】
以上に示した誤り訂正回路3101の誤り訂正能力は、実施の形態15の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0421】
なお、実施の形態15と同様に、例えばBSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、その最大スロット数のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1506が使用するメモリ領域は、実施の形態15と同様に24スロットに限らない。
【0422】
また、実施の形態15と同様に例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダに3TSを割り当てる。1種類のTSが選局される場合には、実施の形態15と同様に、選局された1TSのみをメモリ回路1506に書き込み、速度変換を行って16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1506に書き込み、速度変換を行って32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×2スロットのメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0423】
また、実施の形態15で説明を行ったように、速度変換回路1508は、選局された複数のTSを速度変換して、連続的に並列に出力するような構成も考えられる。
【0424】
図70は、図43に示した「TMCCあり」の場合の誤り訂正回路1507に対して、「TMCCなし」の場合の並列出力の機能を有する誤り訂正回路3102の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路3102は、図43に示す実施の形態15の誤り訂正回路1507において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ち速度変換回路1508、ビタビ復号器20002〜RS復号回路20008)の各機能は図43に示すものと同一である。
【0425】
速度変換回路1508は、選局回路1705より出力されたスロット選択信号により、図71に示すように実施の形態15と同様の動作を行う。
【0426】
以上に示した誤り訂正回路3102の誤り訂正能力は、実施の形態15の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0427】
なお、パリティバイトの16バイトは、メモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きしないで、速度変換を行うような構成も考えられる。この場合には、メモリ回路1506又はメモリ回路1512の使用領域を188/204=47/51に削減でき、読み出しアドレス生成回路1505又は読み出しアドレス生成回路1511はイネーブル信号を生成する必要がなくなる。47/51の速度変換については、例えばカウント値が51になると、リップル・キャリー(桁上げ)信号を出力するカウンタ回路を設け、このカウンタ回路に47ずつ入力すれば実現は容易である。この場合リップル・キャリー信号が入力の47/51の速度で出力される。
【0428】
(実施の形態32)
本発明の実施の形態32における誤り訂正回路について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態においても「TMCCなし」で、スーパーフレーム構造が時間的に一定の場合について説明する。
【0429】
図72は、「TMCCあり」の場合の誤り訂正回路1601に対して、「TMCCなし」の場合の誤り訂正回路3201の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路3201は、図45に示す実施の形態16の誤り訂正回路1601において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちデ・インターリーブ回路1302、速度変換回路1602、ビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006〜RS復号回路20008の各機能は、図45に示すものと同一である。
【0430】
本実施の形態の誤り訂正回路3201においては、実施の形態29で説明したように、図35(b)に示すデ・インターリーブされたデータが、デ・インターリーブ回路1302より出力される。1TSで1フレームあたりの有効スロット数は24である。
【0431】
図35(b)に示すように、デ・インターリーブ回路1302より出力されたバイトデータ系列は、従来例と同様にしてMPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006、デ・ランダマイズ回路20007、RS復号回路20008で処理されて、速度変換回路1602に出力される。選局回路1705は実施の形態29と同様にして、スロット選択信号を生成して図73の速度変換回路1602に出力する。速度変換回路1602は実施の形態16と同様の動作を行う。
【0432】
以上に示した誤り訂正回路3201の誤り訂正能力は、実施の形態16の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0433】
なお、実施の形態16と同様に、例えばBSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、その最大スロット数のメモリ領域を用意しておけばよく、メモリ回路1606が使用するメモリ領域は、実施の形態16と同様に24スロットに限らない。
【0434】
また、実施の形態16と同様に例えば、
の3種類のTSが入力される場合を考える。即ち1トランスポンダに3TSを割り当てる。1種類のTSが選局される場合には、実施の形態16と同様に、選局された1TSのみをメモリ回路1606に書き込み、速度変換を行って16/48=1/3の速度で読み出しを行えばよい。また、2種類のTSが選局される場合、例えばある1TSはモニタ表示とし、他の1TSはビデオ録画とする場合には、選局された2TSのみをメモリ回路1606に書き込み、速度変換を行って32/48=2/3の速度で読み出しを行えばよい。この場合には、BSデジタル放送の規格において、1TSが占有する1フレームあたりの最大スロット数が決められていれば、最大スロット数×2スロットのメモリ領域を用意しておけばよい。他に、例えば8種類のTSが入力され、4種類のTSが選局された場合についても同様である。
【0435】
また、実施の形態16で説明を行ったように、速度変換回路1608は、選局された複数のTSを速度変換して、連続的に並列に出力するような構成も考えられる。
【0436】
図74は、「TMCCあり」の場合の誤り訂正回路1607に対して、「TMCCなし」の場合の並列出力の機能を有する誤り訂正回路3202の構成例を示すブロック図である。この誤り訂正回路3202は、図47に示す実施の形態16の誤り訂正回路1607において、内部構成の異なる選局回路1705が設けられたことと、伝送制御情報復号回路20010に代わって、制御信号発生回路1704が設けられたことが特徴である。その他の各ブロック、即ちデ・インターリーブ回路1302、速度変換回路1608、ビタビ復号器20002〜シンボル/バイト変換回路20004、MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路20006〜RS復号回路20008の各機能は、図43に示すものと同一である。
【0437】
速度変換回路1608は、図75に示すように選局回路1705より出力されたスロット選択信号により、実施の形態16と同様の動作を行う。
【0438】
以上に示した誤り訂正回路3202の誤り訂正能力は、実施の形態16の誤り訂正回路と同程度に確保される。
【0439】
なお、実施の形態16と同様に、16バイトのパリティバイトは、メモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きしないで速度変換を行うような構成も考えられる。この場合には、メモリ回路1606又はメモリ回路1612の使用領域を188/204=47/51に削減でき、読み出しアドレス生成回路1605又は読み出しアドレス生成回路1611は、イネーブル信号を生成する必要がなくなる。47/51の速度変換については、例えばカウント値が51になると、リップル・キャリー(桁上げ)信号を出力するカウンタ回路を設け、このカウンタ回路に47ずつ入力すれば実現は容易である。この場合、リップル・キャリー信号が入力の47/51の速度で出力される。
【0440】
なお、上記実施の形態1において、誤り訂正回路101は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001で符号化されたデータ系列をビタビ復号し、伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力する構成としている。
【0441】
しかしながら、送信フレームが複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、フレーム毎に各シンボルの変調方式・符号化率に関する情報が伝送制御情報として含まれ、各フレームのシンボルは異なる変調方式及び符号化率を越えて、連続的に1つのたたみ込み符号化器でたたみ込み符号化されて伝送されたデータ系列を、上記実施の形態1と同様な構成によりビタビ復号する。そして伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力できることは明らかである。
【0442】
また、上記実施の形態2〜12において、誤り訂正回路201、301、4 01、501、601、701、801、901、1001、1101、及び1201は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列をビタビ復号する。そして、TMCCの前後に付加されているTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用して、TMCCの伝送モード切替時の前後の伝送モードの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているTMCCのビタビ復号データを出力する構成としている。
【0443】
しかしながら、送信フレームが複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、変調方式及び符号化率の切替時において、切替前の最終シンボルに続いて終結のための固定シンボル系列を含む場合を有し、フレーム毎に各シンボルの変調方式・符号化率に関する情報が伝送制御情報として含まれ、各フレームのシンボルは異なる変調方式及び符号化率を越えて、連続的に1つのたたみ込み符号化器でたたみ込み符号化されて伝送されたデータ系列を、上記実施の形態2〜12と同様な構成によりビタビ復号する。そして、固定シンボル系列の性質を利用して、伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力できることは明らかである。
【0444】
また、上記実施の形態13において、誤り訂正回路1301は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列をデ・インターリーブし、選局されたTSのみをメモリ回路1306に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0445】
しかしながら、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、MPEGトランスポート・ストリームの各パケット単位のデータ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、各スロットのトランスポート・ストリーム番号情報が、スーパーフレーム内に伝送制御情報として含まれ、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態13と同様な構成により、デ・インターリーブし、選局されたTSのみをメモリ回路1306に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0446】
また、上記実施の形態14において、誤り訂正回路1401は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列をデ・インターリーブするとともに、選局されたTSのみを速度変換して出力する構成としている。
【0447】
しかしながら、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、MPEGトランスポート・ストリームの各パケット単位のデータ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、各スロットのトランスポート・ストリーム番号情報が、スーパーフレーム内に伝送制御情報として含まれ、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態14と同様な構成により、デ・インターリーブするとともに、選局されたTSのみを速度変換して出力できることは明らかである。
【0448】
また、上記実施の形態14において、誤り訂正回路1401は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列が、デ・インターリーブされ、選局されたTSのみを速度変換して出力されたデータ系列を、48×8スロット分(1スーパーフレーム分)全ての2バイト目の初期値を生成可能な初期値発生回路1409を設けてデ・ランダマイズを行う構成としている。
【0449】
しかしながら、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、MPEGトランスポート・ストリームの各パケット単位のデータ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、各スロットのトランスポート・ストリーム番号情報が、スーパーフレーム内に伝送制御情報として含まれ、スーパーフレーム単位で、連続でランダマイズが行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態14と同様な構成により、デ・ランダマイズを行うことができることは明らかである。
【0450】
また、上記実施の形態15において、誤り訂正回路1501及び誤り訂正回路1507は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列を速度変換し、選局されたTSのみをメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0451】
しかしながら、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、MPEGトランスポート・ストリームの各パケット単位のデータ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、各スロットのトランスポート・ストリーム番号情報を、スーパーフレーム内に伝送制御情報として含んで伝送されるデータ系列を、上記実施の形態15と同様な構成により速度変換し、選局されたTSのみをメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0452】
また、上記実施の形態16において、誤り訂正回路1601及び誤り訂正回路1607は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式に準拠し、図76の誤り訂正符号化装置10001において符号化されたデータ系列をデ・インターリーブし、デ・インターリーブ回路1302から選局されたTSのみが出力され、速度変換回路1602又は速度変換回路1608がデータ系列を速度変換し、選局されたTSのみをメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0453】
しかしながら、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、MPEGトランスポート・ストリームの各パケット単位のデータ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、各スロットのトランスポート・ストリーム番号情報が、スーパーフレーム内に伝送制御情報として含まれ、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態16と同様な構成により、デ・インターリーブし、デ・インターリーブ回路1302から選局されたTSのみが出力され、速度変換回路1602又は速度変換回路1608がデータ系列を速度変換し、選局されたTSのみをメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0454】
また、上記実施の形態17において、誤り訂正回路1703は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図53のように符号化されたデータ系列をビタビ復号し、伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力する構成としている。
【0455】
しかしながら、送信側のデータ系列が複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、各シンボルは異なる変調方式及び符号化率を越えて、連続的に1つのたたみ込み符号化器でたたみ込み符号化されて伝送されたデータ系列を、上記実施の形態17と同様な構成によりビタビ復号し、伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力できることは明らかである。
【0456】
また、上記実施の形態18〜28において、誤り訂正回路1801,1901,2001,2101,2201,2301,2401,2501,2601,2701,2801は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図53のように符号化されたデータ系列をビタビ復号し、文字多重データの前後に付加されているTAB信号の固定シンボル系列の性質を利用して、文字多重データの伝送モード切替時の前後の伝送モードの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している文字多重データのビタビ復号データを出力する構成としている。
【0457】
しかしながら、送信側のデータ系列が複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、変調方式及び符号化率の切替時において、切替前の最終シンボルに続いて終結のための固定シンボル系列を含む場合を有し、各シンボルは異なる変調方式及び符号化率を越えて、連続的に1つのたたみ込み符号化器でたたみ込み符号化されて伝送されたデータ系列を、上記実施の形態18〜28と同様な構成によりビタビ復号し、固定シンボル系列の性質を利用して、伝送モード切替後の伝送モードBの影響を完全に遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留している伝送モード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力できることは明らかである。
【0458】
また、上記実施の形態29において、誤り訂正回路2901は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図97のように符号化されたデータ系列をデ・インターリーブし、選局されたスロットのみをメモリ回路1306に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0459】
しかしながら、伝送フォーマットにおいて、最小単位の固定長データ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態29と同様な構成によりデ・インターリーブし、選局されたスロットのみをメモリ回路1306に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0460】
また、上記実施の形態30において、誤り訂正回路3001は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図97のように符号化されたデータ系列をデ・インターリーブするとともに、選局されたスロットのみを速度変換して出力する構成としている。
【0461】
しかしながら、伝送フォーマットにおいて、最小単位の固定長データ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態30と同様な構成によりデ・インターリーブするとともに、選局されたスロットのみを速度変換して出力できることは明らかである。
【0462】
また、上記実施の形態30において、誤り訂正回路3001は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図97のように符号化されたデータ系列が、デ・インターリーブされ、選局されたスロットのみを速度変換して出力されたデータ系列を、48×8スロット分(1スーパーフレーム分)全ての2バイト目の初期値を生成可能な初期値発生回路1409を設けて、デ・ランダマイズを行う構成としている。
【0463】
しかしながら、伝送フォーマットにおいて、最小単位の固定長データ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム単位で、連続でランダマイズが行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態30と同様な構成によりデ・ランダマイズを行うことができることは明らかである。
【0464】
また、上記実施の形態31において、誤り訂正回路3101及び誤り訂正回路3102は、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図97のように符号化されたデータ系列を速度変換し、選局されたスロットのみをメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0465】
しかしながら、伝送フォーマットにおいて、最小単位の固定長データ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、送信されたデータ系列を、上記実施の形態31と同様な構成により、速度変換し、選局されたスロットのみをメモリ回路1506又はメモリ回路1512に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0466】
また、上記実施の形態32において、現在審議中のBSデジタル放送の標準方式において、「TMCCなし」、即ちスーパーフレーム構造が時間的に一定とした図49の誤り訂正符号化装置1701において、図97のように符号化されたデータ系列をデ・インターリーブし、デ・インターリーブ回路1302から選局されたスロットのみが出力され、速度変換回路1602又は速度変換回路1608がデータ系列を速度変換し、選局されたスロットのみをメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減する構成としている。
【0467】
しかしながら、伝送フォーマットにおいて、最小単位の固定長データ系列をスロットとし、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、上記実施の形態32と同様な構成によりデ・インターリーブし、デ・インターリーブ回路1302から選局されたスロットのみが出力され、速度変換回路1602又は速度変換回路1608がデータ系列を速度変換し、選局されたスロットのみをメモリ回路1606又はメモリ回路1612に読み書きすることにより、使用するメモリ領域を削減できることは明らかである。
【0468】
また、上記実施の形態1において、伝送モード切替前の伝送モードAの最終シンボルについて、トレリス線図において最小パスメトリックを有する1状態のみを有効としていた。
【0469】
その代わりに、図2のACS回路105が、ビタビ復号器制御回路103から出力される切替制御信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図119のトレリス線図に示すように、伝送モード切替前の伝送モードAの最終シンボルについて、トレリス線図において最小パスメトリックを有する1状態のパスメトリック(Path Metric :PM)のみを、取り得る最小の値、例えば”0”にする。そして他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。この構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力することができる。この構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0470】
また、上記実施の形態2において、図6のACS回路205が、ビタビ復号器制御回路203から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う構成としていた。
【0471】
その代わりに、図6のACS回路205が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120のトレリス線図に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にする。そして他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。この構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。この構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0472】
また、上記の構成においても、図120(a)に示すように、図6のビタビ復号器制御回路203は、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力する構成に限定する必要はない。図120(a)〜(c)に示すように、確定状態信号を生成する期間は、1シンボル以上、最大10シンボルまでの間で任意に選択可能であり、どのシンボルを選択するかも任意である。
【0473】
シミュレーションにより、上記の構成によるBERの改善効果を調べた。図121は、シミュレーションに用いた伝送フレームの構成図である。図121(a)は、ビタビ復号器202への入力時の信号配置図であり(TMCCはS/P変換前)、図121(b)は、パスメモリ20021への入力時の信号配置図である(TMCCはS/P変換後)。パスメモリ長は64とし、TMCCの後の主信号は、TC−8PSK(r=2/3)64シンボルのみとした。この64シンボルの主信号により、TMCCの第1シンボルが入力される直前では、パスメモリ20021はTC−8PSK(r=2/3)64シンボルで満たされている状態になる。
【0474】
図122はC/N=−2dBという条件下での上記のシミュレーション結果である。パスメモリ20021に後ろTAB信号(w2又はw3)の最終シンボルが入力された時点において、パスメモリ20021に残留している64シンボルについて、1シンボル毎のBERを算出した。横軸はパスメモリ20021に残留している64シンボルを示し、縦軸はBERの値を示す。図122では、後ろTAB信号(w2又はw3)の第1シンボル、あるいは最終シンボルでパスメトリックメモリ20020の値をリセットする場合について示している。
【0475】
図122より明らかなように、本実施の形態の「終結処理あり」は、従来例の「終結処理なし」と比較して、パスメモリ20021に残留している各シンボルの誤り率が改善されていることが判る。また、後ろTAB信号の第1シンボルでパスメトリックメモリ20020の値をリセットする方が、最終シンボルでリセットするよりも、図122の0〜47シンボル目で示される正味のTMCCデータのBERが低減されており、より効果的であるといえる。
【0476】
また、上記実施の形態4において、図12のACS回路405は、ビタビ復号器制御回路403から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)状態数を半減させている。その後の10シンボル(S/P変換後)については、確定した1状態のみを有効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う構成としていた。
【0477】
その代わりに、図12のACS回路405が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0478】
また、上記実施の形態6において、図7(a)〜(c)で示す実施の形態2と同様に、図20のACS回路605はビタビ復号器制御回路603から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。
【0479】
その代わりに、図20のACS回路605が確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このように構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0480】
また、上記実施の形態8において、図7(a)〜(c)で示す実施の形態2と同様に、図24のACS回路805は、ビタビ復号器制御回路803から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。また図13で示す実施の形態4と同様に、ACS回路805は、ビタビ復号器制御回路803から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そしてたたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減するような構成としていた。
【0481】
その代わりに、図24のACS回路805が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。また、ACS回路805が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0482】
また、上記実施の形態8において、図24のビタビ復号器制御回路803は、図7(a)に示すように、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は、10シンボル)の第1シンボルがパスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路805に出力する構成とした。
【0483】
その代わりに、図24のACS回路805が、ビタビ復号器制御回路803から出力される確定状態信号を用いて、パスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0484】
また、上記実施の形態9において、図26のACS回路905は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路903から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0485】
その代わりに、図26のACS回路905が状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0486】
また、上記実施の形態10において、図28のACS回路1005は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1003から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0487】
その代わりに、図28のACS回路1005が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0488】
また、上記実施の形態11において、図30のACS回路1105は、図7(a)〜(c)に示す実施の形態2と同様にして、ビタビ復号器制御回路1103から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。またACS回路1105は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1103から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0489】
その代わりに、図30のACS回路1105が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。また、ACS回路1105が状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0490】
また、上記実施の形態11において、図30のビタビ復号器制御回路1103は、図7(a)に示すように、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は、10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力する構成とした。
【0491】
その代わりに、図30のACS回路1105が、ビタビ復号器制御回路1103から出力される確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0492】
また、上記実施の形態12において、図32のACS回路1205は、図13で示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1203から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0493】
その代わりに、図32のACS回路1205が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0494】
また、上記実施の形態17において、伝送モード切替前の伝送モードAの最終シンボルについて、トレリス線図において最小パスメトリックを有する1状態のみを有効としていた。
【0495】
その代わりに、図2のACS回路105が、ビタビ復号器制御回路103から出力される切替制御信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図119に示すように、伝送モード切替前の伝送モードAの最終シンボルについて、トレリス線図において最小パスメトリックを有する1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の伝送モードAのビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0496】
また、上記実施の形態18において、図6のACS回路205が、ビタビ復号器制御回路203から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う構成としていた。
【0497】
その代わりに、ACS回路205が、ビタビ復号器制御回路203から出力される確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0498】
また、上述の構成においても、図6のビタビ復号器制御回路203は、図120(a)に示すように、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は、10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力するように構成することもできる。また図120(a)〜(c)に示すように、確定状態信号を生成する期間は、1シンボル以上、最大10シンボルまでの間で任意に選択可能であり、どのシンボルを選択するかも任意である。
【0499】
また、上記実施の形態20において、図12のACS回路405は、ビタビ復号器制御回路403から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)状態数を半減させ、その後の10シンボル(S/P変換後)については、確定した1状態のみを有効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行う構成としていた。
【0500】
その代わりに、ACS回路405が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0501】
また、上記実施の形態22においては、図20のACS回路605は、図7(a)〜(c)で示す実施の形態2と同様にして、ビタビ復号器制御回路603から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。
【0502】
その代わりに、ACS回路605が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0503】
また、上記実施の形態24において、図24のACS回路805は、図7(a)〜(c)で示す実施の形態2と同様にして、ビタビ復号器制御回路803から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。またACS回路805は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路803から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0504】
その代わりに、ACS回路805が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。また、ACS回路805が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0505】
また、上記実施の形態24において、図24のビタビ復号器制御回路803は、図7(a)に示すように、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は、10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路205に出力する構成とした。
【0506】
その代わりに、ACS回路805が、ビタビ復号器制御回路803から出力される確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0507】
また、上記実施の形態25において、図26のACS回路905は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路903から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0508】
その代わりに、ACS回路905が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0509】
また、上記実施の形態26において、図28のACS回路1005は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1003から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0510】
その代わりに、ACS回路1005が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0511】
また、上記実施の形態27において、図30のACS回路1105は、図7(a)〜(c)で示す実施の形態2と同様にして、ビタビ復号器制御回路1103から出力される確定状態信号を用いて、確定した1状態のみを有効とし、他の状態を全て無効とするように、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。またACS回路1105は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1103から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0512】
その代わりに、ACS回路1105が、確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。またACS回路1105が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0513】
また、上記実施の形態27において、図30のビタビ復号器制御回路1103は、図7(a)に示すように、各TAB信号(w1、w2、w3)20シンボル(S/P変換後は、10シンボル)の第1シンボルが、パスメモリ20021に入力される時点より、各TAB信号の第10シンボル(S/P変換後の最終シンボル)がパスメモリ20021に入力される時点まで確定状態信号を生成して、ACS回路1105に出力する構成とした。
【0514】
その代わりに、ACS回路1105が、ビタビ復号器制御回路1103から出力される確定状態信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち図120に示すように、確定した1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前のTMCC(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0515】
また、上記実施の形態28において、図32のACS回路1205は、図13に示す実施の形態4と同様にして、ビタビ復号器制御回路1203から出力される状態削減信号を用いて、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)については、パスメトリックメモリ20020とパスメモリ20021の制御を行っていた。そして、たたみ込み回路10014が1状態に確定するまで、状態数を半分ずつに削減する構成としていた。
【0516】
その代わりに、ACS回路1205が、状態削減信号を用いてパスメトリックメモリ20020の値をリセットする構成としてもよい。即ち、各TAB信号の先頭6シンボル(S/P変換後)について、1シンボル毎に(S/P変換後)、確定した32、16、8、4、2、1状態のパスメトリックのみを、取り得る最小の値、例えば”0”にし、他の状態を、取り得る最大の値にリセットする。このような構成により、モード切替後の伝送モードBの影響を遮断して、伝送モード切替時にパスメモリ20021に残留しているモード切替前の文字多重データ(BPSK:r=1/2)のビタビ復号データを出力することができる。このような構成によれば、パスメトリックメモリ20020の値を単にリセットするだけであるので、制御が簡易になるという利点がある。
【0517】
【発明の効果】
以上のように、本願の発明によれば、パスメモリに残留している伝送モード切替前のシンボルについては、切替前の伝送モードの最終シンボルまで累積したパスメトリックにより、最小パスメトリックを判定してビタビ復号データとして出力し、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0518】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、パスメモリに残留している伝送モード切替前のシンボルについては、切替前の伝送モードの最終シンボルまで累積したパスメトリックにより、最小パスメトリックを判定してビタビ復号データとして出力し、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0519】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルにおける全状態の内、最小のパスメトリックを有する1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0520】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルにおける全状態の内、最小のパスメトリックを有する1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力することにより、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0521】
また本願の発明によれば、伝送モード切替後の変調多値数(位相数)が切替前より大きい場合、または変調多値数が同じで符号化率が大きい場合のみ、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことにより、伝送モード切替後の変調多値数(位相数)が切替前より小さい場合、または変調多値数が同じで符号化率が小さい場合に通常のビタビ復号を連続的に行って、誤り率を改善することができる。
【0522】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、ビタビ復号における切替制御を行わないことにより、固定シンボル系列を利用したビタビ復号制御を可能な状態にすることができる。
【0523】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、確定された1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0524】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、確定された1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0525】
また本願の発明によれば、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終のシンボルまでの区間で、少なくとも1シンボルについては、確定された1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0526】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力することにより、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0527】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでの区間で、少なくとも1シンボルについては、確定された1状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0528】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、固定シンボル系列については、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0529】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、固定シンボル系列の中で、たたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルから最終の固定シンボルまでについては、固定シンボル系列については、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0530】
また本願の発明によれば、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として1シンボル入力される毎に状態を削減し、1状態に確定後は、1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0531】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、伝送モード切替前の最終シンボルに続いて固定シンボル系列が含まれる場合には、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として1シンボル入力される毎に状態を削減し、1状態に確定後は、1状態のみを有効とし、他の状態を無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0532】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0533】
また本願の発明によれば、固定シンボル系列については、固定シンボル系列の符号点に変更してビタビ復号器に入力することにより、ビタビ復号は通常の方法を用いて、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0534】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、固定シンボル系列については、固定シンボル系列の符号点に変更してビタビ復号器に入力することにより、ビタビ復号は通常の方法を用いて、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行うことができる。
【0535】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルから符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効としてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けない、より効果的なビタビ復号を行うことができる。
【0536】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として、1シンボル入力される毎に状態を削減してビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けない、より効果的なビタビ復号を行うことができる。
【0537】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効とし、かつビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のみを有効とし、他の状態を無効として、1シンボル入力される毎に状態を削減してビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列の性質を最大限に利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けない、最も効果的なビタビ復号を行うことができる。
【0538】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列を利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けないビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0539】
また本願の発明によれば、入力された固定シンボル系列の中で、最初のシンボルからたたみ込み符号化器の状態が確定するシンボルまでについては、ビタビ復号における各状態から出力されるブランチの内、固定シンボル系列に対応した1つのブランチのみを有効とし、他のブランチを無効とし、かつビタビ復号における全状態の内、そのシンボルまでが入力したことに対応する状態のパスメトリックのみを取り得る最小の値に、他の状態を取り得る最大の値にリセットしてビタビ復号データを出力し、固定シンボル系列の性質を最大限に利用して、切替後の伝送モードのシンボルの影響を受けない、最も効果的なビタビ復号を行い、かつ制御を簡易にすることができる。
【0540】
また本願の発明によれば、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブしてデータを出力することができる。
【0541】
また本願の発明によれば、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、デ・インターリーブを行うことができる。
【0542】
また本願の発明によれば、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力することができる。
【0543】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、スーパーフレーム内において、スロット単位で深さNのインターリーブがMスロット分行われて送信されるデータ系列を、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブしてデータを出力することができる。
【0544】
また本願の発明によれば、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームのみをデ・インターリーブしてデータを出力することができる。
【0545】
また本願の発明によれば、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×N×K)スロット分のみの領域2バンクを使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームのみをデ・インターリーブしてデータを出力することができる。
【0546】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力することができる。
【0547】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、各フレームのMスロットの内、1フレームあたり計(L1+L2+……+Lj )スロットのデータのデ・インターリーブを行い、伝送フォーマットの(L1+L2+……+Lj )/Mの速度で連続的に出力することができる。
【0548】
また本願の発明によれば、1フレーム =Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム単位で、連続でランダマイズが行われて送信されるデータ系列を、1スーパーフレーム中の(N×M)スロットの各先頭データに対するデ・ランダマイズの(N×M) 種類の初期値を有し、既に選択された、各フレームのMスロット中Lスロットのデータが入力されると、入力された各スロットに対応する初期値より、入力された各スロット毎のデ・ランダマイズを行うことができる。
【0549】
また本願の発明によれば、伝送制御情報が送信される場合について、1フレーム=Mスロット、1スーパーフレーム=Nフレームとするとき、スーパーフレーム単位で、連続でランダマイズが行われて送信されるデータ系列を、1スーパーフレーム中の(N×M)スロットの各先頭データに対するデ・ランダマイズの(N×M) 種類の初期値を有し、既に選択された、各フレームのMスロット中Lスロットのデータが入力されると、入力された各スロットに対応する初期値より、入力された各スロット毎のデ・ランダマイズを行うことができる。
【0550】
また本願の発明によれば、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをメモリ回路へ読み書きすることにより、選択された1フレームあたりLスロットのデータを、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力することができる。
【0551】
また本願の発明によれば、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選択されたデータを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0552】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをメモリ回路へ読み書きすることにより、選択された1フレームあたりLスロットのデータを、伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的に出力することができる。
【0553】
また本願の発明によれば、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0554】
また本願の発明によれば、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、メモリ回路の最大(Lmax ×K)スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0555】
また本願の発明によれば、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、J種類のトランスポート・ストリームを、それぞれ伝送フォーマットのL1/M、L2/M、……、Lj /Mの速度で、並列に連続的に出力することができる。
【0556】
また本願の発明によれば、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、既に選択された1フレームあたりLスロットのデータ系列を、速度変換回路が伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的にデータ系列を出力することができる。
【0557】
また本願の発明によれば、選択される1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、選択されたスロットのデータのみをデ・インターリーブし、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選択されたデータを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0558】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、各フレームのMスロットの内、選択されたLスロットのデータのみをデ・インターリーブし、既に選択された、1フレームあたりLスロットのデータ系列を、速度変換回路が伝送フォーマットのL/Mの速度で連続的にデータ系列を出力することができる。
【0559】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax とすると、選択されたスロットのデータのみをデ・インターリーブし、メモリ回路の最大Lmax スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局された1種類のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0560】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、1種類のトランスポート・ストリームが占有する、1フレームあたりの最大スロット数をLmax 、Kを2以上の整数とすると、選択されたスロットのデータのみをデ・インターリーブし、メモリ回路の最大(Lmax ×K )スロット分のみの領域を使用し、必要最小限のメモリ領域のみにより、選局されたK種類以下のトランスポート・ストリームを、速度変換を行って連続的に出力することができる。
【0561】
また本願の発明によれば、複数のMPEGトランスポート・ストリームを多重した伝送フォーマットで伝送を行う伝送方式において、選局されたJ種類のトランスポート・ストリームが、それぞれ1フレームあたりL1、L2、……、Lj スロットを占有しているとすると、選択されたスロットのデータのみをデ・インターリーブし、J種類のトランスポート・ストリームを、それぞれ伝送フォーマットのL1/M、L2/M、……、Lj /Mの速度で、並列に連続的に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す説明図である。
【図4】実施の形態1において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す他の一例の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態2におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態2において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態3における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態3におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態3において、伝送モード切替時のブランチの出力方法を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態4における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態4におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態4において、伝送モード切替時のトレリス線図の状態削減方法を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態5における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図15】実施の形態5におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態5において、固定系列のI/Q座標の変換方法を示す説明図である。
【図17】実施の形態5において、シミュレーションに用いる伝送フレーム構成を示す説明図である。
【図18】実施の形態5において、シミュレーション結果を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態6における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図20】実施の形態6におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施の形態7における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図22】実施の形態7におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態8における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図24】実施の形態8におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の実施の形態9における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図26】実施の形態9におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の実施の形態10における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図28】実施の形態10におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の実施の形態11における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図30】実施の形態11におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施の形態12における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図32】実施の形態12におけるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図33】本発明の実施の形態13における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図34】実施の形態13におけるデ・インターリーブ回路の構成を示すブロック図である。
【図35】実施の形態13において、デ・インターリーブ回路からの出力データ系列を示す説明図である。
【図36】本発明の実施の形態14における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図37】実施の形態14におけるデ・インターリーブ回路の構成を示すブロック図である。
【図38】実施の形態14において、デ・インターリーブ回路からの出力データ系列を示す説明図である。
【図39】実施の形態14におけるデ・ランダマイズ回路の構成を示すブロック図である。
【図40】実施の形態14のデ・ランダマイズ回路において、ゲート信号と初期値生成の様子を示す説明図である。
【図41】本発明の実施の形態15における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図42】実施の形態15における速度変換回路の構成を示すブロック図である。
【図43】本発明の実施の形態15における誤り訂正回路の他の一例の全体構成を示すブロック図である。
【図44】実施の形態15における速度変換回路の他の一例の構成を示すブロック図である。
【図45】本発明の実施の形態16における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図46】実施の形態16における速度変換回路の構成を示すブロック図である。
【図47】本発明の実施の形態16における誤り訂正回路の他の一例の全体構成を示すブロック図である。
【図48】実施の形態16における速度変換回路の他の一例の構成を示すブロック図である。
【図49】本発明の実施の形態17〜32における誤り訂正符号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図50】実施の形態17〜32における誤り訂正符号化装置において、ランダマイズ回路までの出力データ系列を示す説明図である。
【図51】実施の形態17〜32の誤り訂正符号化装置において、バイト/シンボル回路に入力されるスーパーフレーム構造のバイトデータ系列を示す説明図である。
【図52】本発明の実施の形態17〜32において、スーパーフレーム構造の各伝送モードのスロット数の一例を示す説明図である。
【図53】実施の形態17〜32の誤り訂正符号化装置において、入力から出力までの出力データ系列を示す説明図である。
【図54】本発明の実施の形態17における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図55】本発明の実施の形態18における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図56】本発明の実施の形態19における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図57】本発明の実施の形態20における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図58】本発明の実施の形態21における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図59】本発明の実施の形態22における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図60】本発明の実施の形態23における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図61】本発明の実施の形態24における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図62】本発明の実施の形態25における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図63】本発明の実施の形態26における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図64】本発明の実施の形態27における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図65】本発明の実施の形態28における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図66】本発明の実施の形態29における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図67】本発明の実施の形態30における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図68】本発明の実施の形態31における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図69】実施の形態31における速度変換回路の構成を示すブロック図である。
【図70】本発明の実施の形態31における誤り訂正回路の他の一例の全体構成を示すブロック図である。
【図71】実施の形態31における速度変換回路の他の一例の構成を示すブロック図である。
【図72】本発明の実施の形態32における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図73】実施の形態32における速度変換回路の構成を示すブロック図である。
【図74】本発明の実施の形態32における誤り訂正回路の他の一例の全体構成を示すブロック図である。
【図75】実施の形態32における速度変換回路の他の一例の構成を示すブロック図である。
【図76】従来例における誤り訂正符号化装置の全体構成を示すブロック図
【図77】従来例における誤り訂正符号化装置において、ランダマイズ回路までの出力データ系列を示す説明図である。
【図78】従来例の誤り訂正符号化装置において、インターリーブの様子を示す説明図である。
【図79】従来例の誤り訂正符号化装置において、ダミー・スロットを示す説明図である。
【図80】従来例における伝送制御情報生成回路の構成を示すブロック図である。
【図81】従来例におけるTMCC全体の内容の一例を示す説明図である。
【図82】従来例のTMCCにおいて、伝送モード/スロット情報の内容の一例を示す説明図である。
【図83】従来例のTMCCにおいて、相対TS/スロット情報の内容の一例を示す説明図である。
【図84】従来例のTMCCに於いて、相対TS/TS番号対応表の内容の一例を示す説明図である。
【図85】従来例のTMCCにおいて、送受信制御情報の内容の一例を示す説明図である。
【図86】従来例のTMCCにおいて、拡張情報の内容の一例を示す説明図である。
【図87】従来例における誤り訂正符号化装置において、バイト/シンボル回路に入力されるスーパーフレーム構造のバイトデータ系列を示す説明図である。
【図88】従来例の誤り訂正符号化装置のランダマイズ回路において、ゲート信号生成の様子を示す説明図である。
【図89】従来例において、スーパーフレーム構造の一例を示す説明図である。
【図90】従来例の誤り訂正符号化装置において、バイト/シンボル回路でのバイト/シンボルの様子を示す説明図である。
【図91】従来例におけるたたみ込み符号化器の構成を示すブロック図である。
【図92】従来例の誤り訂正符号化装置のたたみ込み符号化器において、TC−8PSK(r=2/3)たたみ込み符号化、パンクチャド処理、及びP/S変換の様子を示す説明図である。
【図93】従来例の誤り訂正符号化装置のたたみ込み符号化器において、QPSK(r=3/4)の場合のたたみ込み符号化、パンクチャド処理、及びP/S変換の様子を示す説明図である。
【図94】従来例の誤り訂正符号化装置のたたみ込み符号化器において、QPSK(r=1/2)の場合のたたみ込み符号化、パンクチャド処理、及びP/S変換の様子を示す説明図である。
【図95】従来例の誤り訂正符号化装置のたたみ込み符号化器において、BPSK(r=1/2)の場合のたたみ込み符号化、パンクチャド処理、及びP/S変換の様子を示す説明図である。
【図96】従来例の誤り訂正符号化装置のマッピング回路において、マッピングの様子を示す説明図である。
【図97】従来例における誤り訂正符号化装置において、入力から出力までの出力データ系列を示す説明図である。
【図98】従来例における誤り訂正回路の全体構成を示すブロック図である。
【図99】従来例における伝送制御情報復号回路の構成を示すブロック図である。
【図100】従来例におけるビタビ復号器と高/低階層選択信号生成回路との構成を示すブロック図である。
【図101】従来例のビタビ復号器において、TC−8PSK(r=2/3)の場合のビタビ復号、デ・パンクチャド処理、及びS/P変換の様子を示す説明図である。
【図102】従来例のビタビ復号器において、QPSK(r=3/4)の場合のビタビ復号、デ・パンクチャド処理、及びS/P変換の様子を示す説明図である。
【図103】従来例のビタビ復号器において、QPSK(r=1/2)の場合のビタビ復号、デ・パンクチャド処理、及びS/P変換の様子を示す説明図である。
【図104】従来例のビタビ復号器において、BPSK(r=1/2)の場合のビタビ復号、デ・パンクチャド処理、及びS/P変換の様子を示す説明図である。
【図105】従来例のビタビ復号器において、TC−8PSKの場合のトレリス線図の様子を示す説明図である。
【図106】従来例のビタビ復号器において、QPSKとBPSKの場合のトレリス線図の様子を示す説明図である。
【図107】従来例の誤り訂正回路において、シンボル/バイト回路によるシンボル/バイト変換の様子を示す説明図である。
【図108】従来例における誤り訂正回路において、入力から出力までの出力データ系列を示す説明図である。
【図109】従来例の誤り訂正回路のデ・インターリーブ回路において、デ・インターリーブの様子を示す説明図である。
【図110】従来例におけるデ・インターリーブ回路の構成を示すブロック図である。
【図111】従来例におけるデ・ランダマイズ回路の構成を示すブロック図である。
【図112】従来例におけるデ・ランダマイズ回路において、ゲート信号生成の様子を示す説明図である。
【図113】従来例における速度変換回路の構成を示すブロック図である。
【図114】従来例の誤り訂正回路の速度変換回路において、速度変換の様子を示す説明図である。
【図115】従来例の誤り訂正回路の速度変換回路において、速度変換の様子を示す説明図である。
【図116】従来例の誤り訂正回路の速度変換回路において、速度変換の様子を示す説明図である。
【図117】従来例の誤り訂正回路の速度変換回路において、速度変換の様子を示す説明図である。
【図118】従来例において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す説明図である。
【図119】実施の形態1において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す一例の説明図である。
【図120】実施の形態2において、伝送モード切替時のパスメモリの様子(トレリス線図)を示す一例の説明図である。
【図121】実施の形態2において、シミュレーションに用いる伝送フレーム構成を示す説明図である。
【図122】実施の形態2において、シミュレーション結果を示す説明図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,701,801,901,1001,1101,1201,1301,1401,1501,1507,1601,1607,1703,1801,1901,2001,2101,2201,2301,2401,2501,2601,2701,2801,2901,3001,3101,3102,3201,3202,20001 誤り訂正回路
102,202,302,402,602,702,802,902,1002,1102,1202,20002 ビタビ復号器
103,203,303,403,503,603,703,803,903,1003,1103,1203 ビタビ復号器制御回路
104,204,304,404,604,704,804,904,1004,1104,1204,20017 ビタビ復号化回路
105,205,305,405,605,705,805,905,1005,1105,1205,20019 ACS回路
506 入力シンボル変換回路
1302,1402,20005 デ・インターリーブ回路
1303,1403,1503,1509,1603,1609,1705,20011 選局回路
1304,1404,1504,1510,1604,1610,20026,20034 書き込みアドレス生成回路
1305,1405,1505,1511,1605,1611,20027,20035 読み出しアドレス生成回路
1306,1406,1506,1512,1606,1612,20028,20036 メモリ回路
1407,20007,20012 デ・ランダマイズ回路
1408,20029 PN発生回路
1409 初期値発生回路
1502,1508,1602,1608,20009 速度変換回路
1701,10001 誤り訂正符号化装置
1702 TAB/データ情報生成回路
1704 制御信号発生回路
10002 TS多重回路
10003,10011 RS符号化回路
10004 ランダマイズ回路
10005 インターリーブ回路
10006 バイト/シンボル変換回路
10007 たたみ込み符号化器
10008 マッピング回路
10009 伝送制御情報生成回路
10010 制御情報発生部
10012 TAB信号挿入部
10013 ランダマイズ回路
10014,20025 たたみ込み回路
10015 パンクチャド・P/S回路
20003 高/低階層選択信号生成回路
20004,20013 シンボル/バイト変換回路
20006 MPEG同期バイト/ダミー・スロット挿入回路
20008,20014 RS復号回路
20010 伝送制御情報復号回路
20015 TMCC解読回路
20016 デ・パンクチャド・S/P回路
20018 ブランチメトリック計算回路
20020 パスメトリックメモリ
20021 パスメモリ
20022 8PSK硬判定回路
20023 M段遅延回路
20024 BER測定回路
20030 P/S変換回路
20031 S/P変換回路
20032 ゲート信号生成回路
20033 ex−or回路
Claims (6)
- 固定シンボル系列を含んでたたみ込み符号化されて伝送されるデータ系列をビタビ復号する誤り訂正回路であって、
前記固定シンボル系列の区間について、各シンボルを前記たたみ込み符号化によって得られる符号点に変更するか否かを判断して、変更する区間を示すシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号器制御回路と、
前記固定シンボル系列の区間については、前記シンボル座標変換信号が生成された区間の入力シンボル系列を前記符号点に変更して出力し、前記シンボル座標変換信号が生成されない区間の入力シンボル系列を変更せずに出力し、前記固定シンボル系列の区間以外については、入力シンボル系列を変更せずに出力する入力シンボル変換回路と、
前記入力シンボル変換回路より出力された各シンボルに対してビタビ復号を行うビタビ復号器と、を具備する誤り訂正回路。 - 前記データ系列は、複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、前記変調方式及び前記符号化率が切り替わる前記シンボル間に固定シンボル系列を含む場合を有し、異なる前記変調方式及び前記符号化率の各前記シンボルが連続的にたたみ込み符号化されて伝送され、
前記ビタビ復号器は、前記入力シンボル変換回路より出力された各シンボルに対して、伝送に用いられた変調方式及び符号化率に基づくメトリックを用いて各前記シンボルのビタビ復号を行う請求項1記載の誤り訂正回路。 - 前記データ系列は、更に各シンボルの変調方式及び符号化率に関する伝送制御情報を含んでおり、
前記ビタビ復号器は、前記伝送制御情報に含まれる各前記シンボルの前記変調方式及び前記符号化率に基づき、当該シンボルのビタビ復号を行う請求項2記載の誤り訂正回路。 - 固定シンボル系列を含んでたたみ込み符号化されて伝送されるデータ系列をビタビ復号する誤り訂正方法であって、
前記固定シンボル系列の区間について、各シンボルを前記たたみ込み符号化によって得られる符号点に変更するか否かを判断して、変更する区間を示すシンボル座標変換信号を生成するビタビ復号制御処理と、
前記固定シンボル系列の区間については、前記シンボル座標変換信号が生成された区間の入力シンボル系列を前記符号点に変更して出力し、前記シンボル座標変換信号が生成されない区間の入力シンボル系列を変更せずに出力し、前記固定シンボル系列の区間以外については、入力シンボル系列を変更せずに出力する入力シンボル変換処理と、
前記ビタビ復号制御処理より出力された各シンボルに対してビタビ復号を行うビタビ復号処理と、を有する誤り訂正方法。 - 前記データ系列は、複数の変調方式と複数の符号化率のシンボルによって構成され、前記変調方式及び前記符号化率が切り替わる前記シンボル間に固定シンボル系列を含む場合を有し、異なる前記変調方式及び前記符号化率の各前記シンボルが連続的にたたみ込み符号化されて伝送され、
前記ビタビ復号処理は、前記入力シンボル変換処理より出力された各シンボルに対して、伝送に用いられた変調方式及び符号化率に基づくメトリックを用いて各前記シンボルのビタビ復号を行う請求項4記載の誤り訂正方法。 - 前記データ系列は、更に各シンボルの変調方式及び符号化率に関する伝送制御情報を含んでおり、
前記ビタビ復号処理は、前記伝送制御情報に含まれる各前記シンボルの前記変調方式及び前記符号化率に基づき、当該シンボルのビタビ復号を行う請求項5記載の誤り訂正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002130399A JP4050087B2 (ja) | 1998-01-26 | 2002-05-02 | 誤り訂正回路及び誤り訂正方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2914498 | 1998-01-26 | ||
JP10-29144 | 1998-01-26 | ||
JP2002130399A JP4050087B2 (ja) | 1998-01-26 | 2002-05-02 | 誤り訂正回路及び誤り訂正方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1511199A Division JP3347682B2 (ja) | 1998-01-26 | 1999-01-25 | 誤り訂正回路 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003032228A JP2003032228A (ja) | 2003-01-31 |
JP2003032228A5 JP2003032228A5 (ja) | 2006-01-05 |
JP4050087B2 true JP4050087B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=26367296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002130399A Expired - Fee Related JP4050087B2 (ja) | 1998-01-26 | 2002-05-02 | 誤り訂正回路及び誤り訂正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050087B2 (ja) |
-
2002
- 2002-05-02 JP JP2002130399A patent/JP4050087B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003032228A (ja) | 2003-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7111221B2 (en) | Digital transmission system for an enhanced ATSC 8-VSB system | |
US6738949B2 (en) | Error correction circuit and error correction method | |
JP3119290B2 (ja) | 連接符号化を使って多重レベル変調データを通信するための方法及び装置 | |
KR100773448B1 (ko) | 로버스트 디지털 통신 시스템 | |
KR101191182B1 (ko) | 디지털 방송 시스템 및 처리 방법 | |
US7636402B2 (en) | Enhanced VSB transmitter and receiver | |
KR100950015B1 (ko) | 향상된 atsc 8-vsb 시스템을 위한 개선된 디지털전송 시스템 | |
JP4050228B2 (ja) | エンハンス符号化方式を利用したデジタルテレビ(dtv)送信システム | |
KR100247373B1 (ko) | 신호 송신 장치, 신호 수신 장치, 및 신호 송수신방법 | |
KR101191181B1 (ko) | 디지털 방송의 송/수신 시스템 및 데이터 구조 | |
US8386896B2 (en) | 8VSB DTV signals with PCCC and subsequent trellis coding | |
KR100744055B1 (ko) | 수신 성능 및 등화 성능이 향상된 디지털 방송 송수신 시스템 및 그의 신호처리방법 | |
CA2625018C (en) | Trellis encoding device for encoding transmission stream and method thereof | |
USRE47611E1 (en) | DTV television transmitter/receiver and method of processing data in DTV transmitter/receiver | |
US8649429B2 (en) | Systems for reducing adverse effects of deep fades in DTV signals designed for mobile reception | |
US20070070252A1 (en) | Vsb reception system with enhanced signal detection for procesing supplemental data | |
KR100768770B1 (ko) | 인핸스드 슬라이스 예측 피드백 | |
US8271849B2 (en) | M/H frame encoding and decoding techniques for 8VSB DTV broadcasting systems | |
US8176375B2 (en) | DTV transmitter and method of coding data in DTV transmitter | |
BRPI0707662A2 (pt) | sistema de transmissço e recpÇço de difusço digital | |
JP4050087B2 (ja) | 誤り訂正回路及び誤り訂正方法 | |
JP3347682B2 (ja) | 誤り訂正回路 | |
JPH0832632A (ja) | 伝送方式及びその装置 | |
KR100891693B1 (ko) | 디지털 통신 시스템용의 매핑장치 | |
KR20050005449A (ko) | 순방향 소거 정정을 이용한 동기 손실에 탄력적인 디지털통신 시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051114 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |