JP4049253B2 - 自動車用内装部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアトリム、リヤサイドトリム等、車両の側壁パネルに装着される自動車用内装部品に係り、軽量で、かつ衝撃吸収性能に優れた自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車室内には各種自動車用内装部品が装着されており、この内装部品の代表的なものとして車両の側壁パネルに装着される自動車用ドアトリムが挙げられる。
【0003】
この自動車用ドアトリムの構成について、図8,図9を基に説明すると、自動車用ドアトリム1は、室内側に膨出し、乗員が肘を掛けて休めるようにアームレスト1aがそのほぼ中央に車両の長手方向に沿って膨出形成されており、その下方には、備品を収容できるドアポケット1bが形成され、かつそのフロント側にスピーカグリル1cが形成されている。
【0004】
この自動車用ドアトリム1は、図9に示すように、所要形状に成形され、保形性及びドアパネル2に対する取付剛性を備えた樹脂芯材3と、その表面側に積層され、良好な表面風合い並びに手触り感を備えた表皮4とから構成されている。
【0005】
更に、車両に側方からの衝撃が加わった際、乗員の腰部や肩部がぶつかり易い部位に、側突パット5がドアトリム1の裏面に固着されている。この側突パット5は、ウレタンフォーム、あるいは発泡ビーズ成形体などブロック形状に型内成形されたモールド発泡成形体、あるいは合成樹脂成形体が従来から使用されているが、コスト的にモールドウレタンが多用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
そして、この側突パット5をドアトリム1の裏面に固着する手段としては、熱溶着固定、ホットメルト溶着固定、ビス止め固定等が採用されている。尚、ドアトリム1の製造方法の概要としては、成形型内に予め表皮4の原反シートをセットしておき、型締め後、製品キャビティ内に溶融樹脂を射出充填することにより、所要の曲面形状に樹脂芯材3を成形するとともに、樹脂芯材3の表面側に表皮4を積層一体化してドアトリム1を製造している。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−278709号公報 (第2頁、図8,図9)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のドアトリム1においては、乗員の腰部、あるいは肩部がぶつかり易いインパクトエリアには、樹脂芯材3の裏面に発泡成形ウレタンパット等に代表される側突パット5が設けられているが、例えば、発泡成形ウレタンパットは、型内に液状ウレタンを流し込み、それを発泡成形することで得られる。
【0009】
その成形方法においては、成形品はやや異方性の物理特性を有する。そして、その発泡方向と同方向の圧縮特性は、ある一定荷重を維持するという特性をもち、この特性により良好な衝撃エネルギーを効率良く吸収できるという特質をもつ。
【0010】
しかしながら、発泡成形ウレタンパットでは、発泡成形であるため、個体バラツキがかなり大きく、細かいグレード分けができないとともに、樹脂芯材3の裏面に即した形状にするため、トリム形状に合致するように側突パット5の成形型を作製する必要があり、金型の設備負担が嵩むという不具合がある。
【0011】
特に、ウレタンパットの場合には、重量化を招く傾向にあるとともに、樹脂芯材3が主にポリオレフィン系樹脂であるため、両者の材質が異なり、リサイクル面で不利であり、また、圧縮荷重が大きくなるとウレタンパットの潰れ残り量が比較的多いため、急に反力が高くなり、良好な衝撃吸収機能を確保する上での障害となっていた。
【0012】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両の側壁パネルに取り付けられる自動車用内装部品に係り、特に、側突時に衝撃を吸収できる側突衝撃吸収体の細かなグレード設定が容易に行なえ、また、側突衝撃吸収体の成形金型設備も簡素化でき、軽量でリサイクル性にも優れ、かつ側突時における急激な反力増加が抑えられ、理想的な衝撃吸収特性が得られる自動車用内装部品を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願発明は、所要形状に成形された樹脂芯材をベースとして構成され、側突時、乗員の肩部、あるいは腰部が触れ易いインパクトエリアにおける樹脂芯材裏面に側突衝撃吸収体を固着してなる自動車用内装部品であって、前記側突衝撃吸収体は、中空状の半球体同士を接合部に沿って一体化した中空状の球体から構成されており、側突時、半球体が剥離するとともに、半球体が弾塑性変形または破断することで衝撃エネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする。
【0014】
ここで、自動車用内装部品は、自動車用ドアトリム、リヤサイドトリム等、車両の側壁パネルに装着される自動車用内装部品を指す。また、内装部品の裏面に側突衝撃吸収体を設置する箇所は、乗員の腰部や肩部が触れ易いインパクトエリアにおける樹脂芯材裏面が該当する。
【0015】
この側突衝撃吸収体としては、中空状の半球体同士の開口を対向させて接合させた中空状の球体が使用されるが、この中空状の球体を樹脂芯材裏面に固定するには、超音波溶着、あるいは熱溶着等により固定する溶着固定方法の他に、接着剤で接着止めすることもできる。
【0016】
また、樹脂芯材裏面に中空状の球体を固着する際には、まず、開口をパネル側に向けて半球体を溶着等により樹脂芯材裏面に固着した後、残る半球体を開口を合わせるように接合固着して取り付けても良く、また、半球体同士を接合固定して予め中空状の球体を形成した後、樹脂芯材裏面に溶着等により固定しても良い。
【0017】
更に、中空状の半球体同士の開口を接合固着する構造は、一方側の半球体の開口縁部の外側に沿って係着凹溝を形成し、他方側の半球体の開口縁部の内側に沿って環状の係止凸部を形成し、係着凹溝内に係止凸部を係着することで半球体を組み付ける等の慣用の固着手段が用いられて良い。
【0018】
更に好ましい実施態様としては、前記側突衝撃吸収体としての中空状の球体は、半球体を接合する接合部の方向を調整することで衝撃荷重に合わせた側突衝撃吸収機能をもつことを特徴とする。
【0019】
従って、本発明に係る自動車用内装部品によれば、例えば内装部品の裏面にある一定の空間をもたせておけば、所定容積の中空状の球体を側突衝撃吸収体として用いるため、内装部品の樹脂芯材の形状や仕様違いに容易に対応できる。
【0020】
加えて、中空状の球体として、樹脂芯材と同一系統の樹脂材料を使用することでリサイクル性をアップすることができるとともに、軽量化を達成でき、更に、ウレタンパットに比べ潰れ残り量が小さく抑えられるため、側突時等、急激な反力増加が抑えられる。
【0021】
更に、中空状の球体を構成する半球体同士の接合部の方向や、使用する材料特性を変化させることにより、細かなグレード設定が容易に行なえる。
【0022】
次いで、本願発明の別の実施形態は、所要形状に成形された樹脂芯材をベースとして構成され、側突時、乗員の肩部、あるいは腰部が触れ易いインパクトエリアにおける樹脂芯材裏面に側突衝撃吸収体を固着してなる自動車用内装部品であって、前記側突衝撃吸収体は、中空状の半球体から構成され、樹脂芯材の裏面に該半球体の湾曲面が溶着等により固着されるとともに、開口を車体パネル側に対峙させ、側突時、半球体が弾塑性変形または破断することで衝撃エネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする。
【0023】
そして、この実施形態によれば、半球体単体を側突衝撃吸収体として使用するため、半球体同士の組み付け工程を廃止できるとともに、半球体の径や長さを変化させることで、側突時における衝撃吸収量を調整できるとともに、材料や厚み等を変えることで衝撃荷重のチューニングも簡単に行なえる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動車用内装部品の好適な実施の形態について、自動車用ドアトリムを例示して添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1乃至図5は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は本発明を適用した自動車用ドアトリムの正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を示す車体パネルに取り付けた状態を示す断面図、図3,図4は側突衝撃吸収体をドアトリムに取り付ける作業手順を示す各説明図、図5は側突衝撃吸収体の仕様違いを示す説明図である。
【0026】
また、図6,図7は本発明の第2実施形態を示すもので、図6は第2実施形態におけるドアトリムの構成を示す説明図、図7は同ドアトリムの変形例を示す各説明図である。
【0027】
まず、図1乃至図5に基づいて、本発明の第1実施形態について説明する。図1,図2において、自動車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、適度の保形性と車体パネル40に対する取付剛性を備えた樹脂芯材20の表面に表皮21を一体貼着して構成されている。
【0028】
そして、ドアトリム10には、ドアロック機構(図示せず)を開放操作するインサイドハンドルエスカッション11や、乗員が肘を掛けて休めるようにドアトリム10のほぼ中央部を車室内側に膨出させて形成したアームレスト12にプルハンドル13やパワーウインドウスイッチフィニッシャー14が設けられており、アームレスト12の下方には、ドアポケット15が設置され、そのフロント側にはスピーカグリル16が設けられている。
【0029】
上記樹脂芯材20並びに表皮21の素材並びに成形方法を簡単に説明すると、樹脂芯材20は、タルク等のフィラーを混入したポリプロピレン樹脂を素材として、表皮21は、素材を樹脂芯材20と統一させるために、サーモプラスチックオレフィンシート等のポリオレフィン系エラストマーが使用され、図示しない成形金型に表皮21をセットしておき、成形金型を型締めして、樹脂芯材20を形成するためのキャビティ内に溶融樹脂を射出充填することにより、樹脂芯材20が所望の曲面形状に賦形され、表皮21と一体成形されて構成される。
【0030】
ところで、本発明に係る自動車用ドアトリム10は、側突時、衝撃を有効に吸収できる側突衝撃吸収体Pとして、中空状の球体30を使用したことが特徴である。この中空状の球体30は、対称形状である半球体31,32から構成され、この実施形態では、ポリプロピレン樹脂の射出成形により形成され、この中空状の球体30は、側突時等、乗員の腰部がぶつかり易いアームレスト12よりやや下方の腰部インパクトエリアIAにおいて樹脂芯材20の裏面に超音波溶着により溶着固定されている。
【0031】
そして、この中空状の球体30の径寸法は、ドアトリム10と車体パネル40との間のスペースに収まるように寸法設定がなされ、通常時は、球体30の先端部と車体パネル40との間に僅かなクリアランスが設定されることになる。
【0032】
また、この中空状の球体30は、上述したように半球体31,32同士の接合部33を介して接合固着されているが、側突時、乗員の腰部からドアトリム10の表面に加わる衝撃力Fの方向に対してこの接合部33は、所定角度傾斜しており、この衝撃力Fの方向に対して直交する方向、すなわち、接合部33の方向が鉛直方向にあるときは、衝撃吸収反力が高く、逆に衝撃力Fの方向と同一方向にあるとき、すなわち、接合部33の方向が水平面上にあるとき、反力は一番小さいものとなる。
【0033】
従って、本発明に係る自動車用ドアトリム10は、側突衝撃吸収体Pとして中空状の球体30から構成し、この中空状の球体30は、半球体31,32を接合固定することで構成されているため、中空状の球体30の径寸法や厚みを可変するか、あるいは接合部33の方向を適宜傾斜させることにより、目標とする衝撃値に対して有効な衝撃吸収機能を達成でき、細かいグレード分けが可能となり、きめ細かな衝撃吸収対策を講じることができる。
【0034】
また、形状的には、半球体31,32の開口同士を合わせることで簡単に作製でき、ドアトリム10の仕様違いにも有効に対応できるとともに、素材としてポリオレフィン系樹脂を使用することで、リサイクル性を向上させることができる。更に、ウレタンパットに比べ軽量化が図れ、しかも潰れ残り量が小さく抑えられるため、急激な反力増加が抑えられるという利点がある。
【0035】
すなわち、側突時、車両の外側壁に衝撃が加われば、乗員の腰部等がドアトリム10の表面にぶつかり、その際、側突衝撃吸収体Pとしての中空状の球体30は、半球体31,32が剥離することで、衝撃エネルギーの一部を吸収することができ、その後、半球体31が弾塑性変形、または破断することで続行して衝撃エネルギーを吸収することになる。
【0036】
次いで、図3,図4に基づいて、ドアトリム10における樹脂芯材20の裏面に球体30を取り付ける作業手順について説明する。まず、図3に示すように、ドアトリム10における腰部インパクトエリアIAにおける樹脂芯材20の裏面に一方側の半球体31の開口31aを車体パネル40側に向くように、また、接合部33を所定角度傾斜させた状態で溶着部31bを超音波溶着加工により樹脂芯材20の裏面に固定する。
【0037】
次いで、図4(a)に示すように、一方側の半球体31の開口31aに対して、他方側の半球体32の開口32aを合わせて、双方の半球体31,32を接合することにより、中空状の球体30を構成する。このとき、一方側の半球体31の開口31aに沿う外面側に環状の係着凹溝34が形成されているとともに、これと対応するように、他方側の半球体32の開口32aに沿う内面側に環状の係止凸部35が形成されている。
【0038】
従って、半球体31,32の開口31a,32aを合わせるように両者を接合して、上記係止凸部35を係着凹溝34内に係着することで、簡単に球体30を形成することができる。尚、予め双方の半球体31,32を接合して球体30を作製した後、ドアトリム10に溶着固定する方法を採用しても良い。
【0039】
次いで、図5は、球体30における接合部33の方向により圧縮方向に対して吸収できる衝撃荷重の強弱のレベル差を示すもので、圧縮方向と接合部33の方向が一致するように半球体31,32を接合すれば、吸収できる衝撃荷重は弱いものであり、その逆に圧縮方向に対して直交する方向に半球体31,32の接合部33の方向を設定すれば、吸収できる衝撃荷重は強いものとなる。
【0040】
そして、両者の中間、すなわち、半球体31,32の接合部33が圧縮方向に対してほぼ45°の傾斜角度をなすように、接合部33の方向を設定した場合は、そのほぼ中間程度の衝撃荷重を吸収できる。従って、目標とする衝撃荷重を設定した場合に、半球体31,32の接合部33の方向を任意に調整することで、目標とする衝撃荷重を簡単に設定することができる。
【0041】
次いで、図6,図7は、本発明の第2実施形態を示すもので、第1実施形態同様、自動車用ドアトリム10の特に乗員の腰部がぶつかり易い腰部インパクトエリアIAに側突衝撃吸収体Pを設定した適用例について説明する。尚、第1実施形態と同一部分の重複する説明は省略する。
【0042】
この第2実施形態においても、ドアトリム10は、樹脂芯材20の表面に表皮21が貼着された構成であるものの、腰部インパクトエリアIAの裏面には、中空状の半球体31のみが超音波溶着等により固定されている。
【0043】
従って、第1実施形態の中空状の球体30に比べ、半球体31単体を使用した場合、半球体31,32を接合する手間が省け、ドアトリム10に対する取付工数が低減できるとともに、材料費も節約できる。そして、この場合には、側突時等、車両の側方から衝撃が加わった際、この半球体31が弾塑性変形、または破断することで、衝撃を吸収することができる。
【0044】
更に、この半球体31を側突衝撃吸収体Pとして使用した場合、目標とする衝撃吸収を可変するには、図7(a)に示すように、半球体31の径寸法Rを調整するか、図7(b)に示すように、半球体31の長さ寸法Lを調整することにより、目標とする衝撃荷重に対応することができる。尚、半球体31を側突衝撃吸収体Pとして使用する場合、軽量で衝撃吸収機能に優れるとともに、リサイクル面にも優れ、他種トリムへの汎用性に富むという有利さがある。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品は、車両の側壁パネルの室内側に装着される自動車用内装部品であって、側突衝撃吸収体として、半球体同士を接合してなる中空状の球体か、あるいは半球体単体を使用することで、従来のブロック状の発泡ウレタンによる側突パット構造に比べ、軽量でかつ衝撃吸収機能に優れ、リサイクル作業も容易に行なえ、しかも、パットの成形金型設備も簡素化でき、大幅なコストダウンを招来できる等の種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動車用ドアトリムの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1に示すドアトリムにおける側突衝撃吸収体の取付作業手順を示す説明図である。
【図4】図1に示すドアトリムにおける側突衝撃吸収体の取付作業手順を示す説明図である。
【図5】本発明に使用する側突衝撃吸収体の衝撃吸収レベル差を示す説明図である。
【図6】本発明を自動車用ドアトリムに適用した第2実施形態の構成を示す断面図である。
【図7】図6に示すドアトリムの変形例を示す説明図である。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの正面図である。
【図9】図8中IX−IX線断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
20 樹脂芯材
21 表皮
30 中空状の球体
31 半球体
31a 開口
31b 溶着部
32 半球体
32a 開口
33 接合部
34 係着凹溝
35 係止凸部
40 車体パネル
IA 腰部インパクトエリア
P 側突衝撃吸収体
Claims (4)
- 所要形状に成形された樹脂芯材(20)をベースとして構成され、側突時、乗員の肩部、あるいは腰部が触れ易いインパクトエリア(IA)における樹脂芯材(20)裏面に側突衝撃吸収体(P)を固着してなる自動車用内装部品(10)であって、
前記側突衝撃吸収体(P)は、中空状の半球体(31,32)同士を接合部(33)に沿って一体化した中空状の球体(30)から構成されており、側突時、半球体(31,32)が剥離するとともに、半球体(31)が弾塑性変形または破断することで衝撃エネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする自動車用内装部品。 - 前記側突衝撃吸収体(P)としての中空状の球体(30)は、半球体(31,32)を接合する接合部(33)の方向を調整することで衝撃荷重に合わせた側突衝撃吸収機能をもつことを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
- 所要形状に成形された樹脂芯材(20)をベースとして構成され、側突時、乗員の肩部、あるいは腰部が触れ易いインパクトエリア(IA)における樹脂芯材(20)裏面に側突衝撃吸収体(P)を固着してなる自動車用内装部品(10)であって、
前記側突衝撃吸収体(P)は、中空状の半球体(31)から構成され、樹脂芯材(20)の裏面に該半球体(31)の湾曲面が溶着等により固着されるとともに、開口(31a)を車体パネル(40)側に対峙させ、側突時、半球体(31)が弾塑性変形または破断することで衝撃エネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする自動車用内装部品。 - 前記側突衝撃吸収体(P)を構成する中空状の球体(30)、あるいは半球体(31)は、樹脂芯材(20)の素材と同一素材が使用されることにより、一括したリサイクル処理を可能にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用内装部品。
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