JP4048586B2 - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は絶縁ゲート型トランジスタ(以下IGBTと記す)に関する。
【0002】
【従来の技術】
IGBTは近年スイッチング用のデバイスとしてその高速性と高出力特性から急速に普及している。その構造は図1に示すように+基板上にn+を形成し、さらにその上にn-を形成し、n-の表面部にp層を選択的に形成し、さらにこのp層領域中の表面部にn層を選択的に形成する。そして-とn層により挟まれたP層4の表面部をチャンネル領域としこの上部に絶縁膜、さらにその上部にゲート電極を配置し、p層とn層に共通に接続するエミッタ電極、p+シリコン基板に接続するコレクタ電極を有する構造となっている。
【0003】
IGBTチップは図2に示すように導通領域10,ゲートパッド11,ゲート配線12からなる。導通領域10図1で示したIGBTの単位セルが集積して形成されている。IGBTのコレクタ電極に正の電圧、エミッタ電極を接地した状態でゲートパッド11に正の電圧を加えるとゲート電極に電圧が加わり、ゲート電圧がしきい値電圧以上になるとp層とn層で挟まれた領域にチャンネルが形成され、このチャンネルを介してn-に電子が流れ込む。するとこの電子電流によりp+シリコン基板からn-に電子電流に比例した正孔が注入され、n-は伝導度変調を起こし抵抗が下がり、IGBTの低イオン電圧が実現する。
【0004】
近年IGBTはその高性能化のためセルサイズの微細化,ゲート酸化膜の薄膜化等により高出力化が図られてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のIGBTは図1に示した基本セルを順に並べており、ゲートパッドの角部あるいはチップの最外周のセルで寸法合わせのために絶縁膜の最も厚い部分の横方向の長さが変わっているだけで、その他の所で寸法は一定であった。
【0006】
ゲートパット11に加えられた電圧はゲート配線12を通して各セルのゲート電極に伝わる。ここでゲートパッド11に近いセルと遠いセル、あるいは同じセルでゲートパット11に近い方と遠い方を比較してみると、ゲートパット11に近いセルほど、また同じセルではゲートパット11に近い方ほどゲート電圧の伝わり方が早く、オンの際には早く電流が流れ、逆にオフの際には早く電流を遮断することになる。
【0007】
このゲート電圧伝達時間の差により、電流のアンバランスが起こりIGBTは電流集中で破壊してしまう場合がある。
【0008】
本発明の目的はIGBTにおいてこの問題点を解決するために、ゲート電圧伝達時間の差を補正して破壊耐量の高いIGBTを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、高不純物濃度で第1導電型の第1領域、その第1領域上に形成された高不純物濃度で第2導電型の第2領域、その第2領域上に形成された第2領域より低不純物濃度で第2導電型の第3領域、その第3領域表面部に選択的に形成された第1導電型の第4領域、その第4領域表面部に選択的に形成された第2導電型の第5領域、第3領域上に第3領域と第5領域で挟まれた部分がチャンネルとなるように設けられた絶縁膜、その絶縁膜上に設けられたゲート電極を備えた絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおいて、絶縁膜の単位面積当りの容量とゲート電極の抵抗をかけたCR時定数ゲートパッドに遠いセルはゲートパッドに近いセルよりも小さいことを特徴とする
【0010】
また、絶縁膜が厚い部分と薄い部分を持ち、かつ絶縁膜の厚い部分の厚さはセル内で同じである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタでは、絶縁膜の最も厚い部分の横方向の長さがゲートパッドに遠いセルはゲートパッドに近いセルよりも小さいか、或いは同じセルで絶縁膜の最も厚い部分の横方向の長さがゲートパッドに遠いほど小さいことを特徴とする。
【0011】
また、絶縁膜が厚い部分と薄い部分を持ち、かつ絶縁膜の厚い部分の横方向長さはセル内で同じである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタでは、絶縁膜の最も厚い部分の厚さがゲートパッドに遠いセルはゲートパットに近いセルよりも厚いか、或いは同じセルで絶縁膜の最も厚い部分の厚さがゲートパッドに遠いほど厚いことを特徴とする。更には、絶縁膜の厚さは各セルで同じである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタでは、各セルでゲート電極の縦方向の厚さがゲートパットに遠いセルはゲートパットに近いセルよりも厚いことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施例として示した図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
図3から図10はIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及び断面構造を示したものである。図3に示す如く、ゲートパット11に近いセル13は、ゲートパット11に遠いセル14よりも図1に示した絶縁膜のa寸法が大きくなっている(図3に示すA<B)。ここでゲートパット11に電圧が加わった時、電圧はゲート配線12を通って各セルに伝わる。このときゲートパット11に近いセル13はゲートパット11に遠いセル14よりもゲート電圧は早く伝わる。しかし、ゲートパット11に近いセル13は絶縁膜の容量がゲートパット11に遠いセル14よりも大きいため絶縁膜を充電するのに時間がかかる。一方、ゲートパット11に近いセル13は容量が小さいので絶縁膜6を充電する時間は短、ゲート電圧が加わってから電流が流れ始めるまでの時間をゲートパット11に近いセル13とゲートパット11に遠いセル14の間で補正することが可能となり、電流のアンバランスを解消できる。同様に図4に示す如く、同じセル15において、ゲートパット11に近い方が図1に示した絶縁膜のa寸法が大きくなっている(図4に示すA<B)。この構造でも上記と同様な効果が得られることは明らかである。
【0014】
さらに図5に示す如く、ゲートパット11に近いセル13はゲートパット11に遠いセル14よりも図1に示した絶縁膜のd寸法が小さくなっている(図5に示すA>B)。ゲートパット11に近いセル13とゲートパット11に遠いセル14の容量を比較すると、d寸法の小さいゲートパット11に近いセル13の方が大きく、この構造でも上記の電流アンバランスを解消できることが分かる。
【0015】
同様に図6に示す如く、同じセル1においては、ゲートパット11に近い方が図1に示した絶縁膜のd寸法が大きくなっている(図6に示すA>B)。この構造でも上記と同様な効果が得られるのは明らかである。
【0016】
図7に示す例は、ゲートパット11に近いセル13はゲートパット11に遠いセル14よりもゲート電極7の縦方向の厚さが薄くなっている(A>B)。ゲート電極が薄いとゲート電極の抵抗は大きくなり、所望の効果が得られる。同様に図8に示した例は、同じセル15においてゲートパット11に近い方がゲート電極の縦方向の厚さが薄くなっている(A>B)。この構造でもゲート電極の抵抗が高くなり同様な効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から分かるように本発明によれば、単位面積当たりの絶縁膜の容量とゲート抵抗をかけたCR時定数をゲートパットから遠いセルを近いセルよりも小さくすること、同じセルではゲートパットから近い方を遠い方より大きくすることで電流のアンバランスを解消し、破壊耐量の大きなIGBTを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対象であるIGBTを示す断面図。
【図2】 図1のIGBTに採用されるIGBTチップを示す図
【図3】 本発明の一実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【図4】 本発明の他の実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【図5】 本発明の他の実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【図6】 本発明の他の実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【図7】 本発明の他の実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【図8】 本発明の他の実施例を示すIGBTチップのゲートパットと各セルの形状及びその断面図。
【符号の説明】
1…p+ 基板、2…n+ 層、3…n- 層、4…p層、5…n層、6…絶縁膜、7…ゲート電極、8…エミッタ電極、9…コレクタ電極、10…導通領域、11…ゲートパッド、12…ゲート配線、13…ゲートパッドに近いセル、14…ゲートパッドに遠いセル、15…セル。

Claims (1)

  1. 高不純物濃度で第1導電型の第1領域、その第1領域上に形成された高不純物濃度で第2導電型の第2領域、その第2領域上に形成された第2領域より低不純物濃度で第2導電型の第3領域、その第3領域表面部に選択的に形成された第1導電型の第4領域、その第4領域表面部に選択的に形成された第2導電型の第5領域、第3領域上に第3領域と第5領域で挟まれた部分がチャンネルとなるように設けられた絶縁膜、その絶縁膜上に設けられたゲート電極を備えた絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおいて、
    絶縁膜の単位面積当りの容量とゲート電極の抵抗をかけたCR時定数がゲートパッドに遠いセルはゲートパッドに近いセルよりも小さいことを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
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