JP4047969B2 - 受信状態表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工衛星が送信する直交2偏波の電波を受信する受信アンテナの受信状態を検出して表示する受信状態表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人工衛星には、通信周波数を有効に利用するために、送信電波の偏波面を隣接するチャンネル毎に交互に変更して、送出するようにしたものがある。こうした人工衛星からの電波を受信するために、受信アンテナのコンバータに偏波面切換器等を設け、受信チャンネルに応じて偏波面を切り換えるようにすることが行われている。
【0003】
ところで、このような受信アンテナにおいては、垂直偏波を受信する場合には水平偏波が受信されることのないように、逆に水平偏波を受信する場合には垂直偏波が受信されることのないように、つまり、互いに干渉し合うことのないように、受信アンテナの偏波面を調整しなければならない。
【0004】
こうした偏波面調整のために、例えば特開昭63−31317号公報に開示されているように、受信信号レベルを測定するレベル測定器を使用し、このレベル測定器により、互いに異偏波の信号となる隣接した2チャンネルの受信信号レベルを測定して、その受信信号レベルの差が最大となるように、反射鏡やコンバータの取付角度を調整することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、このような直交2偏波の電波を用いて放送サービス等を提供する人工衛星が、例えばJCSAT3号(ParfecTV),JCSAT4号(JスカイB)等、複数となり、これに対応して、1つの反射鏡により2つの人工衛星からの直交2偏波の電波を受信して、いずれかの人工衛星からのいずれかの偏波についての受信信号を選択的に出力する受信アンテナが用いられるようになってきた。
【0006】
しかし、従来のレベル測定器では、受信対象とすべき偏波面を切り換える機能は備えていたものの、受信対象とすべき人工衛星を切り換える機能は備えていないため、このような受信アンテナの偏波面調整を行う場合、いずれか一方の人工衛星についてしか行うことができず、信頼性の高い調整を行うことはできなかった。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点を解決するために、複数の人工衛星から直交2偏波の電波を受信する所謂2ビーム型受信アンテナの受信偏波面調整に好適な受信状態表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明の受信状態表示装置においては、信号指定手段にて表示対象にすべき受信信号が指定されると、これに従って、選択信号生成手段が、衛星選択信号及び偏波選択信号を生成する。この衛星選択信号及び偏波選択信号が受信アンテナに供給されると、受信アンテナからは、信号指定手段にて指定した所望の受信信号、即ち、所望人工衛星からの所望偏波の受信信号が出力される。
【0009】
この受信アンテナが出力する受信信号から、選局手段が、予め設定された指定チャンネルの信号を抽出し、レベル検出手段が、この抽出された信号の信号レベルを検出し、更に、この検出された信号レベルに基づいて、表示手段が、信号指定手段にて指定した受信信号に含まれる指定チャンネルの受信状態を表示する。
【0010】
従って、本発明の受信状態表示装置によれば、信号指定手段にて表示対象にすべき受信信号の指定を適宜変更することにより、任意の人工衛星からの任意の偏波の受信信号を受信アンテナから出力させることができ、その受信信号に含まれる指定チャンネルの受信状態を表示することができる。
【0011】
このため本発明の受信状態表示装置を用いれば、全ての人工衛星からの送信電波を良好に受信したアンテナ方向で偏波面調整を行うことが可能となり、特定の人工衛星からの送信電波についてしか偏波面調整を行うことができなかった従来装置に比べて、受信アンテナの偏波面調整の信頼性を向上させることができる。
【0012】
なお、選局手段が抽出する指定チャンネルは、固定的に設定されていてもよいし、使用者が任意に設定するようにしてもよい。更に、指定された偏波の受信信号に含まれる各チャンネルの受信レベルを予め測定しておき、最も受信レベルの高いものを指定チャンネルとするようにしてもよい。
【0013】
ところで、複数の人工衛星から直交2偏波を受信する受信アンテナの偏波面調整を行う場合、通常、まず、信号指定手段での人工衛星の指定をいずれかに固定し、偏波の指定を切り換えつつ表示手段に表示される受信状態を確認することにより、この指定された人工衛星からの両偏波の受信状態が最適となるよう受信アンテナの取付角度を調整する。その後、信号指定手段での人工衛星の指定を変更して、全ての人工衛星についての受信状態を確認し、一つでも受信状態が不良であれば、受信アンテナの取付角度を再調整する。しかし、この再調整を行う毎に、全ての人工衛星について受信状態を再確認する必要があるため、非常に面倒な作業となる。
【0014】
そこで、特に請求項1に記載の受信状態表示装置では、信号指定手段を、偏波の指定が外部から切換可能で、且つ人工衛星の指定が自動的に順次切り換わるように構成し、表示手段は、信号指定手段にて外部から指定された偏波の受信状態を、各人工衛星毎に並列表示するか、又は各人工衛星間の偏差を求めて表示するようにされている。
【0015】
このように構成された本発明の受信状態表示装置によれば、各人工衛星毎に並列表示するようにした場合には、各人工衛星の受信状態を同時に確認できるため、受信アンテナの偏波面調整を、偏波面の指定を変更する操作を行うだけで、人工衛星の指定を変更する操作を行うことなく簡単に行うことができ、偏波面調整の作業性を格段に向上させることができる。また、各人工衛星間の偏差を求めて表示するようにした場合には、表示された各偏差がゼロとなるように偏波面調整を行えばよいため、表示が見やすくなる。このため、例えば、いずれか一つの人工衛星のみ、そのままの受信状態を表示し、他の人工衛星については、これとの偏差を表示するようにすれば、より一層、偏波面調整の作業性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項2に記載の受信状態表示装置では、信号指定手段を、人工衛星の指定が外部から切換可能で、且つ偏波の指定が自動的に交互に切り換わるように構成し、表示手段は、信号指定手段にて外部から指定された人工衛星からの両偏波の受信状態を並列表示するようにされている。
【0017】
このように構成された本発明の受信状態表示装置によれば、指定された人工衛星についての両偏波の受信状態を同時に確認することができるため、受信アンテナの偏波面調整を、人工衛星の指定を変更する操作を行うだけで、偏波の指定を変更する操作を行うことなく簡単に行うことができ、請求項1に記載の受信状態表示装置と同様に、偏波面調整の作業性を格段に向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の参考例及び実施例を図面と共に説明する。
[参考例]
まず図1は、2つの人工衛星(以下、衛星A,衛星Bとよぶ)からそれぞれ送出される直交2偏波の電波を受信する受信アンテナ2からの受信信号を受け、その受信状態を表示する本参考例の受信状態検出装置10全体の構成を表すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、受信アンテナ2としてオフセット型のパラボラアンテナが用いられており、受信アンテナ2の反射鏡4は、当該受信アンテナ2を屋根や地面の上に固定するための固定台7に立設された支柱6に、反射鏡4の仰角及び方位角,場合によっては回転角を調整可能な支持具(図示せず)を介して取り付けられている。また支持具には、反射鏡4により集波された各衛星A,Bからの垂直及び水平偏波の電波をそれぞれ受信し、いずれかの偏波信号を所定周波数帯(950〜1880MHz)の第1中間周波信号(RF信号)に変換して出力するコンバータ30が支持腕8を介して取り付けられている。
【0020】
そして、このコンバータ30には、図2に示すように、反射鏡4により集波され円形導波管32により導かれた衛星Aからの垂直及び水平偏波をプローブP1,P2を介して受波する第1受波部34と、同じく反射鏡4により集波され円形導波管33に導かれた衛星Bからの垂直及び水平偏波をプローブP3,P4を介して受波する第2受波部35とが設けられている。
【0021】
このうち第1受波部34は、プローブP1,P2からの出力信号、即ち垂直及び水平偏波信号をそれぞれ増幅する垂直偏波信号増幅回路34a,及び水平偏波信号増幅回路34bと、各偏波信号増幅回路34a,34bからの出力信号を混合する混合回路34cとを備えている。一方、第2受波部35は、第1受波部34と全く同様の構成をしており、プローブP3,P4からの垂直及び水平偏波信号をそれぞれ増幅する垂直偏波信号増幅回路35a,及び水平偏波信号増幅回路35bと、各偏波信号増幅回路35a,35bからの出力信号を混合する混合回路35cとを備えている。
【0022】
なお、各偏波信号増幅回路34a,34b,35a,35bは、正負の電源電圧を受けて動作する高電子移動度トランジスタ(HEMT)を中心に構成された周知の低雑音増幅回路からなり、両受波部34,35の各垂直偏波信号増幅回路34a,35aには正電源+Vv,各水平偏波信号増幅回路34b,35bには正電源+Vhが印加され、また、第1受波部34の両偏波信号増幅回路34a,34bには負電源−Va,第2受波部35の両偏波信号増幅回路35a,35bには負電源−Vbが印加されている。そして、後述の正電源供給回路45から正電源+Vv,+Vhのいずれか一方、及び後述の負電源供給回路46から負電源−Va,−Vbのいずれか一方をそれぞれ供給し、これら供給される正負電源の組み合わせに従って、正負両電源が印加される偏波信号増幅回路34a,34b,35a,35bのいずれか一つを選択的に駆動するようにされている。
【0023】
また、コンバータ30は、各受波部34,35からの出力信号を混合する混合回路36と、混合回路36からの出力信号を増幅する高周波増幅回路37と、高周波増幅回路37からの出力信号を、局部発振回路38からの出力信号と混合し周波数変換して前述のRF信号を生成するミキサ39と、ミキサ39が生成したRF信号を増幅する中間周波増幅回路40とを備え、この増幅されたRF信号が、直流遮断用のコンデンサ41、入出力端子42を介して伝送線9(図1参照)に出力されるように構成されている。
【0024】
更に、コンバータ30は、コンデンサC1,C2及びコイルLからなり、伝送線9を介して入出力端子42に印加される入力から直流成分のみを抽出するローパスフィルタ43と、ローパスフィルタ43の出力に基づいて、当該コンバータ30の各部を駆動するための正電源+Vc及び負電源−Vcを生成する定電圧回路44と、第1及び第2受波部34,35に正電源+Vv,+Vhのいずれかを供給する正電源供給回路45と、第1及び第2受波部34,35に負電源−Va,−Vbのいずれかを供給する負電源供給回路46と、ローパスフィルタ43の出力電圧(以下、給電電圧という)を予め設定された比較電圧(本参考例では13V)とを比較し、比較電圧より小さければ正電源+Vv,比較電圧以上であれば正電源+Vhが供給されるよう正電源供給回路45を制御する偏波切換制御回路47と、入出力端子42に印加される入力に、トーン信号(32k〜53kHz)が重畳されているか否かを判断し、重畳されていれば負電源−Va,重畳されていなければ負電源−Vbが供給されるよう負電源供給回路46を制御する衛星切換制御回路48とを備えている。
【0025】
即ち、コンバータ30では、入出力端子42からの入力にトーン信号が重畳されているか否かにより、衛星A,Bのいずれかを指定すると共に、給電電圧が比較電圧より小さいか否かにより、垂直或いは水平偏波のいずれかを指定し、この指定衛星からの指定偏波を受信してRF信号に変換したものを入出力端子42から出力するようにされている。
【0026】
なお、正電源供給回路45,負電源供給回路46,偏波切換制御回路47,衛星切換制御回路48は、例えば、特開平4−135328号公報や特開平9−171043号公報等に記載された周知のものであるため、その詳細についての説明は、ここでは省略する。
【0027】
次に、本参考例の受信状態表示装置10は、図1に示すように、入出力端子11を介して伝送線9にコンバータ30の電源となる直流成分を印加すると共に、伝送線9を介して入力されるコンバータ30からのRF信号を直流成分から分離する電源分離フィルタ12と、後述する選局信号Ssに従って、RF信号中の特定チャンネルの信号を400MHz帯(中心周波数402.78MHz;出力周波数に相当)の第2中間周波信号(IF信号)に変換して出力する選局回路13と、選局回路13からのIF信号を復調する復調回路14と、復調回路14にて生成された復調信号の電圧レベル(即ち選局回路13が選局したチャンネルの信号レベル)をデジタル値に変換するA/Dコンバータ15とを備えている。
【0028】
また、受信状態表示装置10は、受信状態の表示対象となる衛星,偏波,チャンネル等を指定するための操作部16と、液晶表示パネル等からなる表示装置17と、この表示装置17を駆動する表示制御回路18と、コンバータ30へ供給する直流成分を生成し、その電圧(給電電圧)を、偏波切換信号Svに従って、水平偏波指定用の高電圧(本参考例では15V)或いは垂直偏波選択用の低電圧(本参考例では11V)のいずれかに設定する電圧発生回路19と、衛星切換信号Stに従って、トーン信号を発生させるトーン信号発生回路20と、電圧発生回路19が生成する直流成分に、トーン信号を重畳して電源分離フィルタに供給する信号重畳回路21と、CPU,ROM,RAMを中心に構成された周知のマイクロコンピュータからなり、操作部16での操作に従って選局信号Ss,偏波切換信号Sv,衛星切換信号Stを設定し、A/Dコンバータ15を介して読み込んだ電圧レベルに基づいて受信状態等を表示制御回路18を介して表示装置17に表示させる表示制御を実行する制御回路22とを備えている。
【0029】
なお、信号重畳回路21は、トランジスタTR1,抵抗R1,R2からなり、電圧発生回路19から電源分離フィルタ12への給電経路を断続する第1スイッチング回路と、給電方向を順方向としてトランジスタTR1に並列接続されたダイオードDと、トランジスタTR2,抵抗R3,R4からなり、トーン信号発生回路20が出力するトーン信号に従って、第1スイッチング回路をオン/オフ制御する第2スイッチング回路とからなる。
【0030】
そして、トーン信号発生回路20の出力がHighレベルの場合、第1及び第2スイッチング回路(即ちトランジスタTR1,TR2)がいずれもオン状態となるため、電源分離フィルタ12に供給される給電電圧は、電圧発生回路19の出力電圧より、トランジスタTR1のコレクタ−エミッタ間電圧での電圧降下(0.1〜0.3V)分だけ小さいものとなる。一方、トーン信号発生回路20の出力がLow レベルの場合、第1及び第2スイッチング回路がいずれもオフ状態となるため、電源分離フィルタ12に供給される給電電圧は、電圧発生回路19の出力電圧より、ダイオードDの順方向電圧(0.7〜0.9V)分だけ小さいものとなる。
【0031】
このため、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されている時には、電圧発生回路19が出力する直流成分に、振幅が0.6±0.2[V]のトーン信号が重畳されたものが、電源分離フィルタ12に供給されることになる。そして、上述のように、衛星Aを指定する場合にはトーン信号を重畳し、衛星Bを指定する場合にはトーン信号を重畳しないようにされ、また、水平偏波を指定する場合には給電電圧を15Vとし、垂直偏波を指定する場合には給電電圧を11Vとするようにされているので、これらを組み合わせた各場合における信号重畳回路21の出力波形、即ち、伝送線9を介してコンバータ30に供給される成分の波形は、図3に示すようなものとなる。
【0032】
ここで、図4は、表示装置17における実際の表示内容を表したものであり、図示するように、表示装置17には、受信状態を表示するように指定された衛星の種類,偏波の種類,チャンネルが表示されると共に、受信状態として、指定されたチャンネルの信号レベルがdBμ単位で数値表示及びアナログ的にバー表示されるように構成されている。
【0033】
次に制御回路22にて実行される表示制御を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
なお、本処理が開始される前に、操作部16を介して、受信状態を表示すべき衛星の種類,偏波の種類,チャンネルが設定され、その設定内容がRAMの所定エリアに格納されているものとする。また、本処理は、一旦起動されると、以後、繰り返し実行されるが、実行中に操作部16を介して、上記設定が変更された場合には、その変更に応じてRAMの格納値が更新されるものとする。
【0034】
図5に示すように、本処理が起動されると、まずS110にて、予めRAMに格納された設定内容を読み込む。
続くS120では、S110にて読み込んだ設定内容に基づき、衛星の種類として衛星Aが指定されているか否かを判断し、肯定判定された場合には、S130に移行して、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されるよう衛星切換信号Stを設定した後、S150に進む。一方、S120にて否定判定された場合には、S140に移行して、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されないよう衛星切換信号Stを設定した後、S150に進む。
【0035】
S150では、S110にて読み込んだ設定内容に基づき、偏波の種類として水平偏波が指定されているか否かを判断し、肯定判定された場合には、S160に移行して、電圧発生回路19からの給電電圧が高電圧(15V)となるよう偏波切換信号Svを設定した後、S180に進む。一方、S150にて否定判定された場合には、S170に移行して、電圧発生回路19からの給電電圧が低電圧(11V)となるよう偏波切換信号Svを設定した後、S180に進む。
【0036】
このように、設定内容の衛星及び偏波の指定に従って、トーン信号の有無,及び給電電圧の大きさを設定し、受信アンテナ2のコンバータ30への給電を行うことにより、コンバータ30からは、指定衛星からの指定偏波の電波を受信してなるRF信号が供給される。
【0037】
そして、S180では、S110にて読み込んだ設定内容に基づき、RF信号の中から、指定されたチャンネルの信号が選局回路13にて選局されIF信号に変換されるよう選局信号Ssを設定し、続くS190では、選局回路13からのIF信号を復調回路14にて復調してなる復調信号の電圧レベルを、A/Dコンバータ15から読み込み、次のS200にて、この読み込んだ電圧レベルを、決められた単位(dBμ)の値に変換し、S110で読み込んだ設定内容と共に表示装置17に表示して、本処理を終了する。なお、表示装置17での表示内容は、次にS200が実行されるまで保持され、S200が実行される毎に更新される。
【0038】
以上説明したように、本参考例の受信状態表示装置10によれば、操作部16を介して指定した所望衛星からの所望偏波,所望チャンネルの信号の受信状態を表示装置17に繰り返し表示させることができる。
このため、本参考例の受信状態表示装置10を用いれば、2つの衛星A,Bから直交2偏波の電波を受信する受信アンテナ2の偏波面調整を、以下の手順で行うことができる。
【0039】
手順1.まず、予め設定された図表に従って、受信地域に対応したコンバータ30の取付角度を求め、求めた取付角度に従ってコンバータ30を支持腕8に固定する。
手順2.予め設定された図表に従って、受信値域に対応した受信アンテナ2(反射鏡4)の仰角を求め、求めた仰角となるように支持具にて受信アンテナ2を固定する。
【0040】
手順3.受信状態表示装置10の操作部16から、受信状態を表示すべき衛星,偏波,チャンネルを設定し、表示制御を開始させて、表示装置17に指定したチャンネルの受信状態を表示させる。
以後、受信アンテナ2を支柱6を軸にして回動させ方位角を変化させると、この回動に伴って受信状態が変化し、表示装置17の信号レベルの表示も変化する。
【0041】
手順4.表示装置17に表示された信号レベルを確認しながら、信号レベルが最大となるよう、受信アンテナ2の方位角を調整する。
手順5.操作部16を操作して偏波の指定を切り換え、両偏波とも良好な信号レベルが得られる方位角となるように支持具にて受信アンテナ2を固定する。
【0042】
手順6.操作部16を操作して衛星の指定を切り換え、切り換えた衛星でも良好な信号レベルが得られるか受信状態を確認する。
手順7.受信状態が満足のいくものでなければ、手順4に戻って方位角を再調整する。
【0043】
以下、いずれの衛星A,B,いずれの偏波を指定しても受信状態が良好となるまで、手順4〜7を繰り返し実行する。このように、本参考例の受信状態表示装置10を用いれば、いずれの衛星A,Bについても確実に良好な受信状態となるように、受信アンテナの偏波面調整を行うことができる。
【0044】
なお、本参考例において、操作部16が信号指定手段、電圧発生回路19,トーン信号発生回路20,信号重畳回路21及びS120〜S170が選択信号生成手段、選局回路13及びS180が選局手段、A/Dコンバータ15及びS190がレベル検出手段、表示装置17,表示制御回路18及びS200が表示手段に相当する。
[実施例]
本実施例の受信状態表示装置は、参考例とは、表示装置17での表示内容、及び表示制御の処理が一部異なるだけであるため、この第1実施例とは相違する部分を中心に説明する。
【0045】
即ち、本実施例における表示装置17には、図6に示すように、参考例の場合と同様に、受信状態を表示するように指定された衛星の種類,偏波の種類,チャンネルが表示されると共に、受信状態として、指定されたチャンネルの信号レベルがdBμ単位で数値表示及びアナログ的にバー表示され、しかも、これらの表示が、2つのチャンネルについて同時に行われるように構成されている。
【0046】
そして、操作部16には、両衛星からの同一偏波についての受信状態を並列表示させる偏波固定モードと、一方の衛星からの両偏波についての受信状態を並列表示させる衛星固定モードとを切り換えるためのモード切換スイッチが設けられている。
【0047】
ここで、偏波固定モード時に実行される表示制御、及び衛星固定モード時に実行される表示制御を、図7,8に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、偏波固定モード時に実行される表示制御では、図7に示すように、S210にて、先のS110と同様に、予めRAMに格納された設定内容を読み込む。但し、偏波固定モード時には、衛星の種類は無視され、偏波の種類、及びチャンネルのみが読み込まれる。
【0048】
続くS220では、S210にて読み込んだ設定内容に基づき、偏波の種類として水平偏波が指定されているか否かを判断し、肯定判断された場合には、S230に移行して、電圧発生回路19からの給電電圧が高電圧(15V)となるよう偏波切換信号Svを設定した後、S250に進む。一方、S220にて否定判定された場合には、S240に移行して、電圧発生回路19からの給電電圧が低電圧(11V)となるよう偏波切換信号Svを設定した後、S250に進む。
【0049】
S250では、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されるよう、即ち衛星Aからの電波を受信するように衛星切換信号Stを設定し、続くS260,S270では、先のS180,S190と全く同様に、選局信号Ssの設定と、復調信号の電圧レベルの読込を行う。
【0050】
続くS280では、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されないよう、即ち衛星Bからの電波を受信するように衛星切換信号Stを設定し、続くS290,S300では、先のS180,S190と全く同様に、選局信号Ssの設定と、復調信号の電圧レベルの読込を行う。そして、S310では、S270及びS300にて読み込んだ電圧レベルを、決められた単位(dBμ)の値に変換し、これら各衛星毎の指定された偏波についての受信状態を、S210で読み込んだ設定内容と共に表示装置17に並列表示して、本処理を終了する。なお、表示装置17での表示内容は、次にS310が実行されるまで保持され、S310が実行される毎に更新される。
【0051】
一方、衛星固定モード時に実行される表示制御では、図8に示すように、S410にて、先のS110と同様に、予めRAMに格納された設定内容を読み込む。但し、衛星固定モード時には、偏波の種類は無視され、衛星の種類、及びチャンネルのみが読み込まれる。
【0052】
続くS420では、S410にて読み込んだ設定内容に基づき、衛星の種類として衛星Aが指定されているか否かを判断し、肯定判断された場合には、S430に移行して、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されるよう衛星切換信号Stを設定した後、S450に進む。一方、S420にて否定判定された場合には、S440に移行して、トーン信号発生回路20からトーン信号が出力されないよう衛星切換信号Stを設定した後、S450に進む。
【0053】
S450では、電圧発生回路19からの給電電圧が高電圧(15V)となるよう、即ち水平偏波の電波を受信するように偏波切換信号Svを設定し、続くS460,S470では、先のS180,S190と全く同様に、選局信号Ssの設定と、復調信号の電圧レベルの読込を行う。
【0054】
続くS480では、電圧発生回路19からの給電電圧が低電圧(11V)となるよう、即ち水平偏波の電波を受信するように偏波切換信号Svを設定し、続くS490,S500では、先のS180,S190と全く同様に、選局信号Ssの設定と、復調信号の電圧レベルの読込を行う。そして、S510では、S470及びS500にて読み込んだ電圧レベルを、決められた単位(dBμ)の値に変換し、これら指定された衛星についての各偏波毎の受信状態を、S410で読み込んだ設定内容と共に表示装置17に並列表示して、本処理を終了する。なお、表示装置17での表示内容は、次にS510が実行されるまで保持され、S510が実行される毎に更新される。
【0055】
以上説明したように、本実施例の受信状態表示装置10によれば、偏波固定モードの場合には、両方の衛星A,Bについて指定した偏波の受信状態を同時に表示することができ、一方、衛星固定モードの場合には、指定した衛星について両偏波の受信状態を同時に表示することができる。なお、図6には、偏波固定モード時の表示例が示されている。
【0056】
このため、本実施例の受信状態表示装置10を用いれば、受信アンテナ2の偏波面調整を行う時に、偏波固定モードに設定すれば上述の手順6,7、また衛星固定モードに設定すれば上述の手順5,7を省略することができ、いずれにしても、偏波面調整の作業性を格段に向上させることができる。
【0057】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することができる。
例えば、上記実施例では、表示装置17に表示する受信状態として、検出した信号レベルをそのまま表示させるようにしているが、予め設定された基準レベルとの偏差を求めるとか、一方の衛星の受信状態だけそのまま表示し、他方の衛星の受信状態は一方との偏差を表示する等、検出した信号レベルを加工して表示するようにしてもよい。
【0058】
また、各人工衛星毎の受信状態を並列表示する代わりに、両受信衛星の受信状態の偏差を1つのバーで表示して、調整時には0に近くなるように受信アンテナの調整をしてもよい。
更に、上記実施例では、表示装置17として当該受信状態表示装置10に内蔵されたものを用いているが、この受信状態の情報を画像情報に変換して映像信号を生成し、この映像信号を、外部のテレビ受像機等に入力して表示させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の受信状態表示装置全体の構成を表すブロック図である。
【図2】コンバータの概略構成を表すブロック図である。
【図3】信号重畳回路の出力波形を表すグラフである。
【図4】参考例における表示装置での表示内容を表す説明図である。
【図5】参考例における表示制御の処理内容を表すフローチャートである。
【図6】実施例における表示装置での表示内容を表す説明図である。
【図7】実施例における偏波固定モード時の表示制御の処理内容を表すフローチャートである。
【図8】実施例における衛星固定モード時の表示制御の処理内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…受信アンテナ 4…反射鏡 6…支柱 7…固定台 8…支持腕 9…伝送線 10…受信状態表示装置 11,42…入出力端子 12…電源分離フィルタ 13…選局回路 14…復調回路 15…A/Dコンバータ 16…操作部 17…表示装置 18…表示制御回路 19…電圧発生回路 20…トーン信号発生回路 21…信号重畳回路 22…制御回路 30…コンバータ 32,33…円形導波管 34…第1受波部 35…第2受波部 36…混合回路 37…高周波増幅回路 38…局部発振回路 39…ミキサ 40…中間周波増幅回路 41…コンデンサ 43…ローパスフィルタ 44…定電圧回路 45…正電源供給回路 46…負電源供給回路 47…偏波切換制御回路 48…衛星切換制御回路 P1〜P4…プローブ R1〜R4…抵抗 TR1,TR2…トランジスタ D…ダイオード
Claims (2)
- 複数の人工衛星から直交2偏波の電波を受信し、指定された人工衛星からの指定された偏波についての受信信号を出力する受信アンテナに対して、人工衛星指定用の衛星選択信号及び偏波指定用の偏波選択信号を供給すると共に、該受信アンテナから供給される前記受信信号の受信状態を表示する受信状態表示装置であって、
表示対象にすべき受信信号を指定する信号指定手段と、
該信号指定手段での指定に従って、前記衛星選択信号及び前記偏波選択信号を生成する選択信号生成手段と、
前記受信アンテナから入力される受信信号から、予め設定された指定チャンネルの信号を抽出する選局手段と、
該選局手段にて抽出された信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、
該レベル検出手段にて検出された信号レベルに基づいて、前記指定チャンネルの信号の受信状態を表示する表示手段と、
を備え、
前記信号指定手段を、偏波の指定が外部から切換可能で、且つ人工衛星の指定が自動的に順次切り換わるように構成し、
前記表示手段は、前記信号指定手段にて外部から指定された偏波の受信状態を、各人工衛星毎に並列表示するか、又は各人工衛星間の偏差を求めて表示することを特徴とする受信状態表示装置。 - 複数の人工衛星から直交2偏波の電波を受信し、指定された人工衛星からの指定された偏波についての受信信号を出力する受信アンテナに対して、人工衛星指定用の衛星選択信号及び偏波指定用の偏波選択信号を供給すると共に、該受信アンテナから供給される前記受信信号の受信状態を表示する受信状態表示装置であって、
表示対象にすべき受信信号を指定する信号指定手段と、
該信号指定手段での指定に従って、前記衛星選択信号及び前記偏波選択信号を生成する選択信号生成手段と、
前記受信アンテナから入力される受信信号から、予め設定された指定チャンネルの信号を抽出する選局手段と、
該選局手段にて抽出された信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、
該レベル検出手段にて検出された信号レベルに基づいて、前記指定チャンネルの信号の受信状態を表示する表示手段と、
を備え、
前記信号指定手段を、人工衛星の指定が外部から切換可能で、且つ偏波の指定が自動的に交互に切り換わるように構成し、前記表示手段は、前記信号指定手段にて外部から指定された人工衛星からの両偏波の受信状態を並列表示することを特徴とする受信状態表示装置。
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