JP4047741B2 - コネクタ構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパネルの前面空間側と背面空間側とに設けられたハーネス同士を電気的に導通させるためのコネクタ構造に関するものであり、特に、車両のダッシュパネルに用いて好適なコネクタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタ構造としては、従来より、図13に示すような車両用コネクタ1が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この車両用コネクタ1は、ダッシュパネル2の開口2aに設けられており、ハウジング3と、ハウジング3の車室A1側の側面に設けられた第一接続端子4、4・・・と、エンジンルームA2側の側面に設けられた第二接続端子5と、を有している。
【0004】
第一接続端子4、4・・・は、複数設けられており、コクピットモジュール用ハーネス、アクセル用ハーネス、ドアハーネス、フロアハーネス、ルーフハーネス等から構成される複数種の車室側ハーネス6、6・・・と対応させて接続できるようになっている。
【0005】
また、第二接続端子5は、開口2aからエンジンルームA2側に臨むように配設されている。
【0006】
更に、第二接続端子5は、複数種の車室側ハーネス6、6・・・と対応する複数のハーネスより形成されたエンジンルーム側ハーネス7と接続できるようになっている。
【0007】
そして、この車両用コネクタ1では、車室側ハーネス6、6・・・を所定の第一接続端子4、4・・・に接続し、エンジンルーム側ハーネス7を第二接続端子5に接続すると、車室側ハーネス6、6・・・とエンジンルーム側ハーネス7とが図示しない内部回路を介して電気的に導通するようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−2414号公報(第3−4頁、図1−図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用コネクタ1では、複数の車室側ハーネス6、6・・・を車室A1側から第一接続端子4、4・・・に接続しなければならないため、接続端子4、4・・・を設けるためのスペース、及び接続のためのスペースがダッシュパネル2の近傍に必要となってしまう。
【0010】
すなわち、ダッシュパネル2の近傍において接続する必要の無いアクセル用ハーネス、ドアハーネス等、全ての車室側ハーネス6、6・・・を第一接続端子4、4・・・に接続するため、ダッシュパネル2の近傍において有効に使用できる車内スペースが減少してしまう、という問題があった。
【0011】
また、このように車両用コネクタ1では、ダッシュパネル2の近傍において接続する必要の無い車室側ハーネス6、6・・・まで第一接続端子4、4・・・に接続するため、ダッシュパネル2の直近において、電源側となるエンジンルーム側ハーネス7の全ラインを切断する必要があった。
【0012】
従って、エンジンルーム側ハーネス7の切断工数や車両用コネクタ1への接続工数が増大すると共に、必要なハーネス材料も増大し、製造コストの増大を招いている、という問題があった。
【0013】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、パネルの前面空間側と背面空間側とに設けられたハーネスのうち接続が必要なハーネス同士のみを電気的に導通させ、ハーネスの接続箇所を削減して製造コストの低減を図ることができ、更に、前記パネル近傍における接続スペースを小さく抑えることができるコネクタ構造の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、第一の空間と第二の空間とを画成するパネルに設けられた開口の周縁に前記第一の空間側から周縁部を当接させる第一コネクタ部材と、
前記第二の空間側から前記第一コネクタ部材に嵌着すると共に、周縁部を前記開口の周縁に当接させて該周縁部と前記第一コネクタ部材の周縁部とで前記開口の周縁を狭持する第二コネクタ部材と、を有し、
前記第一の空間側から前記第一コネクタ部材に接続される第一ハーネスと前記第二の空間側から前記第二コネクタ部材に接続される第二ハーネスとを電気的に導通させるコネクタ構造であって、
前記第一コネクタ部材の下部には、第三のハーネスを配索するための連通管が一体に設けられ、この連通管は、前記第一コネクタ部材の周縁部が前記第一の空間側から前記パネルの開口の周縁に当接した状態で当該第一のコネクタ部材よりも前記第二の空間側へ突出して双方の空間を連通するように形成されていることを特徴とするコネクタ構造である。
【0015】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記第一ハーネスを前記第一コネクタ部材に接続し、前記第二ハーネスを前記第二コネクタ部材に接続し、該第二コネクタ部材を前記第一コネクタ部材に嵌着すれば、前記第一ハーネスと前記第二ハーネスとが電気的に導通する。
【0016】
そして、前記第一コネクタ部材の下部には、前記第一の空間と前記第二の空間とを連通する連通管(連通路)が一体に設けられているため、第三のハーネスを該連通路に挿通して前記第一の空間と前記第二の空間とに跨って配索することができる。
【0017】
このため、別途の開口を前記パネルに設けることなく、また、前記第三のハーネスを前記コネクタに接続することなく、該第三のハーネスを前記第一の空間と前記第二の空間とに跨って配索することができる。
【0018】
また、請求項2に記載された発明は、前記連通は、分割された複数の部品により形成されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ構造である。
【0019】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記第三のハーネスを前記部品の連通管(連通路)となる部位に配置した後、前記複数の部品を組み付けて該連通管(連通路)を形成すれば、容易に前記第三のハーネスを該連通路に挿通することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
【0021】
本実施形態のコネクタCは、図1に示すように、第一の空間としてのエンジンルームR1と、第二の空間としての車室R2と、を画成するパネルとしてのダッシュパネルPに配設されている。本実施形態においては、エンジンルームR1はダッシュパネルPの車両前方側(前面側)に、車室R2は車両後方側(背面側)に配置されている。
【0022】
コネクタCは、ダッシュパネルPに設けられた開口Hの周縁HaにエンジンルームR1側から周縁部20aを当接させる第一コネクタ部材20と、第一コネクタ部材20に嵌着すると共に、車室R2側から周縁部11bを周縁Haに当接させて周縁部20aと周縁部11bとで周縁Haを狭持する第二コネクタ部材10と、を有している。
【0023】
この第一コネクタ部材20は、図7に示すように、接続端子部25を有する第一コネクタ本体部21と、第一コネクタ本体部21の連通管アッパ部26の下方にスライド嵌合する連通管ロア22と、第一コネクタ本体部21をエンジンルームR1側から覆うカバー部材23と、螺旋状の螺旋溝24aを有するレバー24と、リング状のパッキン28と、を有している。
【0024】
第一コネクタ本体部21は、図2に示すように、略円形を呈し、円柱状の接続端子部25から半径方向に延設するフランジ27と、このフランジ27の下方に設けられた切欠27aと、を有している。
この切欠27aの上端部27bは、切頭三角形状に形成されている。
【0025】
そして、図1乃至図3に示すように、連通管アッパ部26は、この上端部27bから車室R2側に向けて延設されている。
【0026】
連通管アッパ部26は、上端部27bと略同形状の切頭三角形状を呈すると共に下方が開放し、車室R2に向けて突出するよう延設されている。
【0027】
そして、連通管アッパ部26の車室R2側先端部の左右の下端からは、L字状に屈曲した係止片26a、26aが延設しており、この係止片26a、26aによってスライド溝26b、26bが形成されている。
【0028】
また、第一コネクタ本体部21は、フランジ27下端に設けられた小孔27c、27cと、フランジ27のやや上端よりに設けられて車室R2に向けて突出するパッキン係止用凸部27d、27dと、を有している。
【0029】
小孔27c、27cは、切欠27aの近傍位置に配されており、小孔27c、27c内には係止壁27e、27eが形成されている。
【0030】
また、接続端子部25は、その中央部にレバー24を挿通させるレバー挿通孔25aと、車室R2側に設けられた第一端子25b、25bと、図4に示すようにエンジンルームR1側に設けられた第二端子25c、25c・・・と、を有している。
【0031】
第二端子25c、25c・・・は、エンジンルームR1側に設けられた第一ハーネスW1と接続されるようになっており、この第二端子25c、25c・・・は図示しない回路を介して第一端子25b、25bと電気的に導通するようになっている。
【0032】
なお、本実施形態においては、この第一ハーネスW1はCPMハーネスW2と電気的に導通するハーネスであり、図7に示したように、アクセル用ハーネス、ドアハーネス等と接続するためのボディコネクタW3aを備えた第三のハーネスW3と共に、結束ハーネスW4内に設けられている。
【0033】
また、連通管ロア22は、図5、図6に示すように、ロア本体部22aと、ロア本体部22aから下方に延設するロアフランジ22bと、を有している。
【0034】
ロア本体部22aは、背面視で下方に向けて弓状に湾曲した形状を呈すると共に、背面側に延びる形状となっている。
【0035】
更に、ロア本体部22aは、その両側端部22c、22cがスライド溝26b、26bにスライド嵌入できるようになっている。
【0036】
そして、両側端部22c、22cをスライド溝26b、26bにスライド嵌入して第一コネクタ本体部21に連通管ロア22を組み付けると、図1に示すように、連通管アッパ部26とロア本体部22aとの間に連通路Sが形成されるようになっている。
【0037】
また、ロアフランジ22bは、背面視で下方に湾曲する帯形状を有しており、ロア本体部22aの両側端部22c、22cがスライド溝26b、26bにスライド嵌入された状態では、フランジ27及びロアフランジ22bでレバー挿通孔25aを中心とするリング形状を形成するようになっている。
【0038】
そして、ロアフランジ22bの中央部には、パッキン係止用凸部27dと同形状の第二パッキン係止用凸部22gが形成されている。
【0039】
更に、ロアフランジ22bの両端には、側板22d、22dが設けられており、この側板22d、22dは、第一コネクタ本体部21に連通管ロア22を組み付ける際にフランジ27に当接する当接片22f、22fを有している。
【0040】
更に、側板22d、22dには、小孔27c、27cに対応する位置に弾性係止片22e、22eが設けられている。
【0041】
すなわち、弾性係止片22e、22eは、図7に示すように、第一コネクタ本体部21に連通管ロア22を組み付けた際に小孔27c、27cに挿通する位置に設けられている。
【0042】
そして、この弾性係止片22e、22eを小孔27c、27cに挿通し、当接片22f、22fをフランジ27に当接させると、弾性係止片22e、22eが係止壁27e、27eに係止して、連通管ロア22の抜け出しが防止されるようになっている。
【0043】
また、カバー部材23は、図7に示したように、背面側(車室R2側)が開放する有底円筒状を呈しており、中央にレバー挿通穴23aを備えた円形底部23bと、円形底部23bの周縁から車室R2側に向けて延設する筒部23cと、筒部23cの下端に設けられたハーネスを挿通するためのハーネス用開口23dと、を有している。
【0044】
そして、第一コネクタ部材20は、このカバー部材23内に第一コネクタ本体部21を収納するように組み付けられて形成され、カバー部材23の周縁が第一コネクタ部材20の周縁部20aを構成するようになっている。
【0045】
また、レバー24は、軸部24bと、軸部24bからL字状に屈曲して延びる操作部24cと、を有しており、この軸部24bに前記螺旋溝24aが形成されている。
【0046】
また、パッキン28は、背面視でフランジ27と略同形状のリング状を呈し、ゴム等の弾性体より形成されている。
【0047】
そして、パッキン28は嵌合穴28a、中央開口部28bと、を有しており、パッキン係止用凸部27d及び第二パッキン係止用凸部22gを嵌合穴28aに嵌め込むことにより、パッキン28が組み付けられる。
【0048】
また、図8乃至図11に示すように、第二コネクタ部材10は、下方に切欠部11aを有する円筒状の円筒部11と、エンジンルームR1側(前面側)に設けられた前面端子部12と、車室R2側(背面側)に設けられた背面端子部13と、円筒部11の中心部に設けられ前面側から背面側に向けて貫通するレバー貫通孔10aと、を有している。
【0049】
円筒部11は、前面側の前端部11bが開口Hの周縁Haに当接する大きさに形成されており、この前端部11bが第二コネクタ部材10の周縁部を構成している。
【0050】
そして、この円筒部11の切欠部11aは、連通アッパ部26を沿わせて配置することができるように、背面視で連通アッパ部26と同形状の切頭三角形状に形成されている。
【0051】
また、図10及び図11に示したように、前面端子部12は、背面側に凹んだ枠部12aと、枠部12aの枠底面12cに形成された複数の第三端子12b、12b・・・と、を有している。
【0052】
枠部12aは、略半円の筒状に形成されており、接続端子部25の嵌め込みが可能となっている。
【0053】
更に、枠底面12cからは、前面側に向けて貫通孔形成部材12d、12dが延設している。
【0054】
そして、貫通孔形成部材12d、12dの対向面がそれぞれ円弧状に切り欠かれて、貫通孔形成部材12d、12dの間にレバー貫通孔10aが形成されている。
【0055】
更に、貫通孔形成部材12d、12dには、カムフォロア部としてのキー突部12e、12eが形成されており、キー突部12e、12eはカム部としての螺旋溝24aに摺動可能に係合するようになっている。
【0056】
また、背面端子部13は、図9に示したように、円筒部11より背面側に突出している。
【0057】
そして、この背面端子部13は、図8に示したように第四端子13a、13a・・・を有しており、本実施形態では図12に示すように、背面端子部13に第二ハーネスとしてのCPMハーネスW2を接続できるようになっている。
【0058】
このCPMハーネスW2は、車室R2内においてダッシュパネルPの近傍に配置されるコクピットモジュールMからのハーネスであり、第一ハーネスW1と電気的に導通されるべきものである。
【0059】
次に、このような構造を有するコネクタCの作用を、ハーネスの配索方法に沿って説明する。
【0060】
まず、エンジンルームR1において、図7に示したように、カバー部材23に結束ハーネスW4を接続する。
【0061】
すなわち、この第一ハーネスW1及び第三のハーネスW3を、ハーネス用開口23dに挿通し、この第一ハーネスW1を第一コネクタ本体部21の第二端子25c、25c・・・に接続すると共に、第三のハーネスW3を第一コネクタ本体部21の連通路Sとなる位置、すなわち、連通アッパ部26の下方位置に配置する。
【0062】
そして、この配置状態で、エンジンルームR1側から端部22c、22cをスライド溝26bにスライド嵌合し、連通ロア22を第一コネクタ本体部21に組み付けて連通管200(連通路S)を形成する。
【0063】
このようにコネクタCでは、連通管200(連通路S)を連通ロア22及び第一コネクタ本体部21により、すなわち、分割された二部品により形成するため、開口面積が狭い連通路Sであっても、連通路Sとなる位置にハーネスを配置した後に前記二部品を組み付けて連通管200(連通路S)を形成すれば、前記ハーネスを容易に連通路Sに挿通した状態とすることができる。
【0064】
そして、第三のハーネスW3を、パッキン28の中央開口部28bに挿通し、更に、図12(a)に示したように開口Hに挿通して、車室R2まで配設する。
【0065】
また、嵌合穴28aをパッキン係止用凸部27d及び第二パッキン係止用凸部22gにそれぞれ嵌め込んでパッキン28をフランジ27背面に装着する。
【0066】
そして、この状態で、エンジンルームR1側から第一コネクタ本体部21を収納するようにカバー部材23を組み付け、更に、このカバー部材23のレバー挿通穴23a及び第一コネクタ本体部21のレバー挿通孔25aにレバー24を挿通する。
【0067】
また、第二コネクタ部材10の第四端子13aには、コクピットモジュールMのCPMハーネスW2を接続する。
【0068】
そして、このようにCPMハーネスW2の先端に第二コネクタ部材10が取り付けられたコックピットモジュールMを、図12(b)に示すように、車室R2の所定位置に配設する。
【0069】
コックピットモジュールMは、所定位置に配設すると、CPMハーネスW2の先端の第二コネクタ部材10がダッシュパネルPに近接するようになっている。
【0070】
このとき、更に、第二コネクタ部材10は開口Hと対向するように位置決めされており、図12(c)に示すように、開口Hを介して第二コネクタ部材10に第一コネクタ部材20を仮嵌着する。
【0071】
すなわち、第一コネクタ部材20の周縁部20aが開口Hの周縁Haに当接するまで、エンジンルームR1側から第一コネクタ本体部21を開口Hに挿入し、連通アッパ部26と切欠部11aとを摺接させつつ、第一コネクタ本体部21を第二コネクタ部材10の円筒部11の中間部分まで嵌め込む。
【0072】
そして、このように第二コネクタ部材10に第一コネクタ部材20を仮嵌着した状態で、図12(d)に示すように、レバー24の操作部24cを軸部24bを回動中心として回動させる。
【0073】
このように操作部24cを回動させると、第二コネクタ部材10のキー突部12e、12eに、軸部24bの螺旋溝24aに係合させ、軸部24bの回動角度に比例させて第二コネクタ部材10をエンジンルームR1側へ引き寄せることができる。
【0074】
このため、第一コネクタ本体部21と円筒部11とが嵌着し、第一端子25bと第三端子12bとが接続して導通して、第一ハーネスW1とCPMハーネスW2とが電気的に導通する。
【0075】
このように、コネクタCでは、前記仮嵌着の状態から、レバー24の操作部24cを回動させるだけで、第二コネクタ部材10と第一コネクタ部材20とを嵌着させることができる。
【0076】
そして、操作部24cを更に回動させると、第二コネクタ部材10と第一コネクタ部材20との間にパッキン28が狭持されると共に、第二コネクタ部材10の周縁部11bと第一コネクタ部材20の周縁部20aとの間に開口Hの周縁Haが狭持されて、第二コネクタ部材10及び第一コネクタ部材20の組み付けが完了する。
【0077】
このように第二コネクタ部材10及び第一コネクタ部材20を組み付けると、エンジンルームR1と車室R2とを連通する連通管200(連通路S)が形成され、この連通路Sに挿通された第三のハーネスW3を、エンジンルームR1と車室R2とに跨って配索することができる。
【0078】
すなわち、本実施形態では、第一ハーネスW1とCPMハーネスW2とを電気的に導通させるコネクタCに、エンジンルームR1と車室R2とを連通する連通路Sを設けたため、第三のハーネスW3を連通路Sに挿通することによりエンジンルームR1と車室R2とに跨って配索することができる。
【0079】
従って、第三のハーネスW3をコネクタCに接続することが不要となり、接続が必要な第一ハーネスW1及びCPMハーネスW2をコネクタCに接続するだけで良いため、作業工数を削減することができる。
【0080】
しかも、連通管200(連通路S)が第一コネクタ部材20に一体に設けられているため、ダッシュパネルPに別途の開口を設けることなく、開口Hに配設したコネクタCを介して第三のハーネスWをエンジンルームR1と車室R2とに跨って配索することができる。
【0081】
このため、前記別途の開口を設ける作業が不要になると共に、防水のために該開口に設けるグロメット部材も不要となる。
【0082】
また、コネクタCでは、操作部24cを回動するだけでパッキン28が狭持されて水密が保持される。
このため、コネクタCによれば、容易に防水を確保することができる。
【0083】
更に、コネクタCでは、操作部24cを回動させれば周縁Haを狭持して、コネクタCが周縁Haに固定される。
このため、コネクタCによれば、ネジ止め等の別途の作業を必要とせず、容易に固定することができる。
【0084】
しかも、コネクタCでは、第二コネクタ部材10に第一コネクタ部材20を嵌着するために操作部24をカバー部材23に沿って回動させるだけでよく、必要とする車両前後方向のスペースが少なく、スペースの有効活用を図ることができる。
【0085】
そして、コネクタCによれば、車室R2においてコネクタ接続をするための作業スペースが不要であり、車室R2のスペースの有効活用を図ることができる。
【0086】
以上、本発明の実施の形態を、図を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更があってもこの発明に含まれる。
【0087】
例えば、本実施の形態では、連通管200(連通路S)が、連通ロア22及び第一コネクタ本体部21により、すなわち、分割された二部品により形成されているが、前記連通管200(連通路S)は一部品で形成しても良いし、三以上の複数の部品で形成しても良い。
【0088】
また、連通路Sは、第一コネクタ部材20に設けられているが、第二コネクタ部材10に設けても良い。
【0089】
このように構成しても、連通路Sを有するコネクタCであれば、第三のハーネスW3をコネクタCに接続することが不要となり、接続が必要な第一ハーネスW1及びCPMハーネスW2をコネクタCに接続するだけで良いため、作業工数を削減することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のコネクタ構造によれば、前記第一ハーネスを前記第一コネクタ部材に接続し、前記第二ハーネスを前記第二コネクタ部材に接続し、該第二コネクタ部材を前記第一コネクタ部材に嵌着すれば、前記第一ハーネスと前記第二ハーネスとが電気的に導通する。
【0091】
そして、請求項1記載のコネクタ構造であれば、前記第一コネクタ部材の下部には、前記第一の空間と前記第二の空間とを連通する連通管(連通路)が一体に形成されているため、第三のハーネスを該連通路に挿通して前記第一の空間と前記第二の空間とに跨って配索することができる。
【0092】
このため、別途の開口を前記パネルに設けることなく、また、前記第三のハーネスを切断してコネクタに接続することなく、該第三のハーネスを前記第一の空間と前記第二の空間とに跨って配索することができる。
【0093】
従って、本発明のコネクタ構造は、前記第一の空間と前記第二の空間とに跨らせてハーネスを配索する作業が容易であり、配索の作業工数の削減を図ることができるものである。
【0094】
また、請求項2に記載されたコネクタ構造によれば、前記第三のハーネスを前記部品の連通管(連通路)となる部位に配置した後、前記複数の部品を組み付けて該連通管(連通路)を形成すれば、容易に前記第三のハーネスを該連通路に挿通することができる。
【0095】
このため、本発明のコネクタ構造は、第三のハーネスを該連通路に挿通して前記第一の空間と前記第二の空間とに跨って配索する作業が容易であり、配索の作業工数の削減を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの使用方法を説明する斜視図である。
【図2】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第一コネクタ部材の背面図である。
【図3】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第一コネクタ部材の側面図である。
【図4】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第一コネクタ部材の正面図である。
【図5】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの連通ロアの背面図である。
【図6】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの連通ロアの側面図である。
【図7】第一コネクタ部材の組み付け方法を説明する斜視図である。
【図8】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第二コネクタ部材の背面図である。
【図9】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第二コネクタ部材の側面図である。
【図10】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第二コネクタ部材の正面図である。
【図11】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの第二コネクタ部材の斜視図である。
【図12】本発明に係るコネクタ構造を有するコネクタの使用方法を説明する模式図であり、(a)は第三のハーネスW3を第一コネクタ部材20及び開口Hに挿通した状態を、(b)はコックピットモジュールMを所定位置に配設した状態を、(c)は第二コネクタ部材10及び第一コネクタ部材20を仮嵌着した状態を、(d)は第二コネクタ部材10及び第一コネクタ部材20を嵌着して接続が完了した状態を、それぞれ示している。
【図13】従来のコネクタの断面図である。
【符号の説明】
C コネクタ(本発明のコネクタ構造を有するコネクタ)
10 第二コネクタ部材
11b 前端部(第二コネクタ部材の周縁部)
20 第一コネクタ部材
20a 周縁部(第一コネクタ部材の周縁部)
26 連通アッパ部(分割された部品)
S 挿通路
W1 第一ハーネス
W2 第二ハーネス
P ダッシュパネル(パネル)
H 開口(パネルに設けられた開口)
Ha 周縁(開口の周縁)
R1 エンジンルーム(第一の空間)
R2 車室(第二の空間)

Claims (2)

  1. 第一の空間と第二の空間とを画成するパネルに設けられた開口の周縁に前記第一の空間側から周縁部を当接させる第一コネクタ部材と、
    前記第二の空間側から前記第一コネクタ部材に嵌着すると共に、周縁部を前記開口の周縁に当接させて該周縁部と前記第一コネクタ部材の周縁部とで前記開口の周縁を狭持する第二コネクタ部材と、を有し、
    前記第一の空間側から前記第一コネクタ部材に接続される第一ハーネスと前記第二の空間側から前記第二コネクタ部材に接続される第二ハーネスとを電気的に導通させるコネクタ構造であって、
    前記第一コネクタ部材の下部には、第三のハーネスを配索するための連通管が一体に設けられ、この連通管は、前記第一コネクタ部材の周縁部が前記第一の空間側から前記パネルの開口の周縁に当接した状態で当該第一のコネクタ部材よりも前記第二の空間側へ突出して双方の空間を連通するように形成されていることを特徴とするコネクタ構造。
  2. 前記連通は、分割された複数の部品により形成されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ構造。
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