JP4046733B2 - フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。 - Google Patents

フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP4046733B2
JP4046733B2 JP2005005720A JP2005005720A JP4046733B2 JP 4046733 B2 JP4046733 B2 JP 4046733B2 JP 2005005720 A JP2005005720 A JP 2005005720A JP 2005005720 A JP2005005720 A JP 2005005720A JP 4046733 B2 JP4046733 B2 JP 4046733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
bearing
journal
gap
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005005720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005299922A (ja
Inventor
真理 永田
実 花橋
和彦 川池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Metal Co Ltd
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Metal Co Ltd filed Critical Daido Metal Co Ltd
Priority to JP2005005720A priority Critical patent/JP4046733B2/ja
Priority to CNB2005100783040A priority patent/CN100376812C/zh
Priority to KR1020050020962A priority patent/KR100708924B1/ko
Priority to US11/079,775 priority patent/US7186026B2/en
Publication of JP2005299922A publication Critical patent/JP2005299922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4046733B2 publication Critical patent/JP4046733B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • F16C17/024Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with flexible leaves to create hydrodynamic wedge, e.g. radial foil bearings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C1/00Fastening devices with bolts moving rectilinearly
    • E05C1/08Fastening devices with bolts moving rectilinearly with latching action
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C19/00Other devices specially designed for securing wings, e.g. with suction cups
    • E05C19/02Automatic catches, i.e. released by pull or pressure on the wing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/06Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement by means of parts of rubber or like materials
    • F16C27/063Sliding contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/02Assembling sliding-contact bearings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME RELATING TO HINGES OR OTHER SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS AND DEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION, CHECKS FOR WINGS AND WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/10Application of doors, windows, wings or fittings thereof for buildings or parts thereof
    • E05Y2900/13Application of doors, windows, wings or fittings thereof for buildings or parts thereof characterised by the type of wing
    • E05Y2900/132Doors
    • E05Y2900/136Insect doors

Description

本発明は、ジャーナル軸の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材と、前記空隙に配置されて前記ジャーナル軸と対向する軸受摺動面を構成するフォイルと、から構成され、前記ジャーナル軸と前記軸受摺動面との相対的回転により形成される流体潤滑膜によってジャーナル軸に作用する荷重を支持するフォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法に関するものである。
高速回転するガスタービンや圧縮機等のジャーナル軸の軸受としては、従来の油潤滑軸受の代わりに気体軸受が用いられている例がある。ガスタービンのように使用温度が高い場合、熱膨張や熱変形が大きくなり、ジャーナル軸と対向する軸受面が高剛性の部材から構成されるティルティングパッドやヘリングボーン溝付き動圧ジャーナル軸受は、信頼性の面から実用化し難いという問題があった。このため、軸受面を弾性変形可能なフォイルで構成することによって、各部の熱変形、熱膨張、加工誤差、組立誤差等を吸収できるフォイル式動圧ジャーナル軸受が開発され、採用されるようになった。
フォイル式動圧ジャーナル軸受は、上記の特徴に加えジャーナル軸を弾性的に支持し減衰を付加しているので、高速回転で安定である。フォイル式動圧気体軸受に関しては、例えば、文献(TRIBOLOGY TRANSACTIONS Vol.43−4(2000)pp795〜801)には、その進展過程が記述されている。
これによると、フォイル式動圧ジャーナル軸受は、一般的に軸受摺動面とそれを弾性的に支持するスプリング材から構成されており、軸受の可撓性と減衰性を上げることで、軸受性能を高めている。このフォイル式動圧ジャーナル軸受は、軸受摺動面を支持するスプリング材の構造によって、主にリーフ型と バンプ型に大別される。
リーフ型フォイル式動圧ジャーナル軸受は、ジャーナル軸のまわりに軸受隙間を隔てて複数のリーフフォイルを軸受円周上に互いに一部重ね合わせるように配置したものであり、フォイルを重ね合わせることで得られる非真円軸受形状を利用して、軸回転による動圧を発生させる。また、軸荷重の作用に伴ってリーフフォイルがジャーナル軸に追従するように変形し、その変形によってリーフフォイル同士に作用する摩擦により軸受の減衰能力が向上し、回転振動低減の効果が期待できるものである。
一方、バンプ型フォイル式動圧ジャーナル軸受は、ジャーナル軸のまわりに軸受隙間を隔てて配置したほぼ円形状のトップフォイルが、軸受保持部材(ハウジング)に対して凹凸状に形成されたバンプフォイルを介して弾性的に支持されるようになっている。ジャーナル軸に荷重が作用した場合、トップフォイルがジャーナル軸に追従するように変形し、これがバンプフォイルにひずみを与えるとともにバンプフォイルと軸受保持部材との接触面にすべりを生じ、摩擦によって軸受減衰を与えるようになっている。その他にも、多重巻き方式のフォイル式動圧ジャーナル軸受も提案されている。
更に回転振動などの軸受性能を改善するために、フォイルと弾性支持部材(例えば、バンプフォイル)との間にさらにフォイルを挿入するなどの方法によって中間層(ミッドフォイル)を設け複数層にすることや、弾性支持部材の形状や材質に工夫をすることで剛性や減衰特性の改良が行われている。しかしながら、上記のような特徴をもつフォイル式動圧ジャーナル軸受は、部品点数も多く、製作に精密加工が要求され、また、組立て段階においても部品を装着する際、ハンドリングし難いため細かな作業が必要となり量産に適さないなどの問題点があった。
また、潤滑剤が気体の場合、軸受摺動面とジャーナル軸との間に回転によって形成される潤滑膜が数ミクロン以下と微小であるため、バンプフォイルによる不連続的な支持により軸受摺動面に微小凹凸が生じ、潤滑膜形成の基本となる理想的な楔膜形状を形成し難くなり、その結果として軸受負荷能力が低減する結果となる。
そこで、特開平9−14262号公報に記載される動圧気体ジャーナル軸受のように、円筒形状のフォイルと軸受保持部材(ハウジング)との間に、振動減衰材(防振ゴム・高分子ゲルまたは粉体など)を設けたものが提案されている。
特開平9−14262号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受においては、フォイルとジャーナル軸との間の微小な軸受隙間の設定が難しいという欠点がある。また、軸受摺動面である円筒形状のフォイルを連続的に支持できるので摺動面に微小の凹凸状の変形が生じ難い点は好ましいが、リブの存在する部分の潤滑膜が薄くなる傾向にあるため潤滑膜の楔形状が形成し難く、更に、軸受摺動面が円筒面であるため摺動面で発生した摩耗粉が摺動面から排出され難いという欠点がある。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、潤滑膜形成の基本となる楔状潤滑膜が形成し易いと共に軸受負荷能力が大きく、且つ起動時又は停止時にジャーナル軸と軸受摺動面が直接接することによって発生する摩耗粉が軸受摺動面から排出し易い構造を有し、また、製作時において微小な軸受隙間の設定を容易に行うことができると共に製作及び組立てが簡単なフォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図1〜図9に示すように、ジャーナル軸2の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材3と、前記空隙に配置されて前記ジャーナル軸2と対向する軸受摺動面を構成するフォイル4と、から構成され、前記ジャーナル軸2と前記軸受摺動面との相対的回転により形成される流体潤滑膜によってジャーナル軸2に作用する荷重を支持するフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記軸受摺動面を構成するフォイル4は、前記ジャーナル軸との間に間隙部を形成する一個又は複数個の頂点部4aと、該頂点部4aの個数に対応する個数の膨出状円弧面4bと、を有する閉ループによって構成され、前記軸受摺動面を構成するフォイル4と前記軸受保持部材3との空隙に、粘弾性体6(又は弾性体)を充填し、前記流体潤滑膜を形成する流体を前記ジャーナル軸2と前記軸受摺動面との隙間に引き込むための流体入口(頂点部4a付近の隙間5a)側に位置する前記粘弾性体6(又は弾性体)で形成される弾性部(低弾性部20)の弾性率を、引き込んだ前記流体を吐出する流体出口(隙間形状が末狭まりになっている隙間5b)側に位置する前記粘弾性体6(又は弾性体)で形成される弾性部(高弾性部21)の弾性率よりも小さくしたことを特徴とするフォイル式動圧ジャーナル軸受1とした。
また、請求項2に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図1、図4、図5、図6、及び図8に示すように、請求項1記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記フォイル4の頂点部4aと前記軸受保持部材3の内周面とが直接接触することがないように(「間隙C1」が形成されるように)、前記フォイル4を前記空隙に配置し且つ前記粘弾性体6(又は弾性体)を充填した。
また、請求項3に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図3、図7、及び図9に示すように、請求項1記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記軸受保持部材3に切欠スリット7を形成し、前記フォイル4の頂点部4aを前記切欠スリット7に挿入すると共に、前記頂点部4aと前記切欠スリット7の底面とが直接接触することがないように(「間隙C2」が形成されるように)、前記フォイル4を前記空隙に配置し且つ前記粘弾性体6(又は弾性体)を充填した。
また、請求項4に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図1、図3、及び図8に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記フォイル4の外周面に、前記粘弾性体6(又は弾性体)との接着性を向上させる前処理が施されている。
また、請求項5に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図1、図3、及び図8に示すように、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記軸受保持部材3の内周面に、前記粘弾性体6(又は弾性体)との接着性を向上させる前処理が施されている。
また、請求項6に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図1、図3、及び図8に示すように、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記フォイル4の内周面又は前記ジャーナル軸2のいずれか一方又は両方に、潤滑剤をコーティング又は硬質皮膜化又は軟質皮膜化した。
また、請求項に係る発明が採用した手段を、図面を参照して説明すると、図11に示すように、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、前記ジャーナル軸2の前記軸受摺動面と対向する表面には、一本又は複数本の軸溝31が円周方向で形成され、該一本又は複数本の軸溝31は、前記頂点部4aの近傍に形成される隙間を介して外気と連通する。
更に、請求項に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造する方法について、図面を参照して説明すると、
図10(A),(B)に示すように、一個又は複数個の平坦な薄板4の重ね合せた端辺を接合して一個又は複数個の頂点部4aと該頂点部4aの個数に対応する個数の面4bとを有する閉ループの軸受摺動面を構成するフォイル4を製作する第1工程と、
図10(C),(D),(E)に示すように、前記軸受保持部材3の外形寸法に合致する位置決め(凹部)13が形成されるベース盤11の中央に前記ジャーナル軸を模した軸柱12が立設される組立用治具10を用いて、前記第1工程によって製作された閉ループ状のフォイル4の内部ループ空間を前記軸柱12に貫通して膨出状円弧面4bを形成する第2工程と、
図10(C),(D),(E)に示すように、前記組立用治具10のベース盤11の凹部13に前記軸受保持部材3を嵌挿する第3工程と、
図10(C),(D),(E)に示すように、前記フォイル4と前記軸受保持部材3との空隙に、粘弾性体6(又は弾性体)を充填し乾燥する第4工程と、
前記組立用治具10からフォイル式動圧ジャーナル軸受1を取り外す第5工程と、
からなる。
請求項1に係る発明においては、軸受摺動面を構成するフォイル4がジャーナル軸2との間に間隙部を形成する一個又は複数個の頂点部4aを有する閉ループにより構成されているため、図1及び図2に示すように、フォイル4とジャーナル軸2との間の軸受隙間5の形状が頂点部4aに近い隙間5aから膨出状円弧面4bのほぼ中央位置に近い隙間5bに向かって連続的に隙間が狭まる楔形状の隙間となるため、ジャーナル軸2が図2において反時計回り方向に回転すると、頂点部4a付近の隙間5aの近傍より流体(気体を含む)が引き込まれ、隙間形状が末狭まりになっている隙間5bに向かって流体圧力が発生し、ある回転数以上に達すると完全な流体潤滑膜を形成しジャーナル軸2を浮上させることができ、ジャーナル軸2に作用する回転機器の荷重を支持する負荷能力を向上することができる。また、軸受摺動面を形成するフォイル4は、フォイル4の頂点部4aにたるみがあるため、ジャーナル軸2と軽微な接触を緩和でき、軸受隙間誤差の許容度が大きく、軸受隙間の設定を容易に行うことができる。また、回転に伴う不釣合いなどの振動荷重は、軸受隙間5で発生した流体潤滑膜と粘弾性体6(又は弾性体)の復元力と減衰力とにより支持、減衰され、振動の小さな安定した回転の実現に効果がある。さらに、回転の起動時又は停止時にジャーナル軸2と軸受摺動面が直接接触することによって軸受摺動面で発生する摩耗粉が、頂点部4a近傍の広い間隙部に排出されやすい構造であるため、長時間安定した軸受性能を維持できる。更に、ジャーナル軸2と軸受摺動面との隙間に流体を引き込む流体入口(隙間5a)側に位置する粘弾性体6(又は弾性体)で形成される弾性部(低弾性部20)の弾性率を、引き込んだ流体を吐出する流体出口(隙間5b)側に位置する粘弾性体6(又は弾性体)で形成される弾性部(高弾性部21)の弾性率よりも小さくしたため、低弾性部20が変形し易く、高弾性部21が変形し難くなる。これにより、低弾性部20の可撓性が向上するため流体入口側から流体出口側に亘って隙間形状が末狭まりとなり、楔状潤滑膜の生成を促すことができる。
また、請求項2に係る発明においては、フォイル4の頂点部4aと軸受保持部材3の内周面とが直接接触することがないように間隙C1が形成されているので、フォイル4の頂点部4a及び膨出状円弧面4bを含む全外周面が弾性効果のある粘弾性体6(又は弾性体)によって支持されていることになり、回転振動に対する復元力や減衰力特性を向上させて軸受性能をより高めることができる。
また、請求項3に係る発明においては、軸受保持部材3に切欠スリット7を形成し、フォイル4の頂点部4aを切欠スリット7に挿入すると共に、頂点部4aと切欠スリット7の底面とが直接接触することがないように間隙C2が形成されているので、フォイル4の頂点部4aを除く全外周面が弾性効果のある粘弾性体6(又は弾性体)によって支持されていると共に頂点部4aも間隙C2によって弾性変移し得ることになり、回転振動に対する復元力や減衰力特性を向上させて軸受性能をより高めることができる。
また、請求項4に係る発明においては、フォイル4の外周面に、粘弾性体6(又は弾性体)との接着性を向上させる前処理が施されていることにより、高速回転時に発生するフォイル4自身の膜振動を原因とするジャーナル軸2の不安定な振動の発生や、ジャーナル軸2とフォイル4との高速回転状態での焼付を防止することができる。
また、請求項5に係る発明においては、軸受保持部材3の内周面に、粘弾性体6(又は弾性体)との接着性を向上させる前処理が施されていることにより、ジャーナル軸とフォイル4及び粘弾性体6(又は弾性体)が共回りするというトラブルを防止することができる。
また、請求項6に係る発明においては、フォイル4の内周面又は前記ジャーナル軸2のいずれか一方又は両方に、潤滑剤をコーティング又は硬質皮膜化又は軟質皮膜化したので、ジャーナル軸2の起動時又は停止時や低回転時におけるフォイル4との間の摩擦力や摩耗を低減することができる。
また、請求項に係る発明においては、ジャーナル軸2の軸受摺動面と対向する表面には、軸溝31が円周方向で形成され、この軸溝31は、頂点部4aの近傍に形成される隙間5aを介して外気と連通する。これにより、図11(C)に示すように、この軸溝31が形成されているジャーナル軸2を1個のフォイル式動圧ジャーナル軸受1で支持する場合にジャーナル軸2が傾いたときであっても、隙間5aを介して軸溝31が外気と連通しているため、発生圧力が軸溝31で分断されてフォイル式動圧ジャーナル軸受1の端部と同じ圧力となり、あたかも複数のフォイル式動圧ジャーナル軸受1を用いたような圧力分布P1となる。これにより、軸受中心からの距離と圧力分布との積から求められる軸受モーメント荷重が大きくなり、ジャーナル軸2の傾きを抑制することができる。
更に、請求項に係る発明においては、平坦な薄板4の重ね合せた端辺を接合して一個又は複数個の頂点部4aと該頂点部4aの個数に対応する個数の面4bとを有する閉ループの軸受摺動面を構成するフォイル4、及び軸受保持部材3を組立用治具10に装着して、フォイル4と軸受保持部材3との空隙に粘弾性体6(又は弾性体)を充填した後乾燥し、組立用治具10からフォイル式動圧ジャーナル軸受1を取り外すだけで、本発明に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造することができ、フォイル4の製造と組立が簡単であることに加えて極めて高精度のフォイル式動圧軸受を製造でき、量産性に適した製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。まず、図1乃至図3を参照して第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図2は、図1の四角で囲った部分Aの拡大図であり、図3は、第1実施形態の変形例に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図である。
第1実施形態は、頂点部4a及び膨出状円弧面4bがそれぞれ2個のフォイル4を備えたフォイル式動圧ジャーナル軸受1を示している。しかして、図1において、フォイル式動圧ジャーナル軸受1は、ジャーナル軸2の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材3と、空隙に配置されてジャーナル軸2と対向する軸受摺動面を構成するフォイル4と、軸受保持部材3とフォイル4の空隙に充填された粘弾性体6より構成されている。
フォイル4は、2個の頂点部4aと2個の膨出状円弧面4bとを有した閉ループとして構成されている。即ち、フォイル4は、2枚の平坦な方形状薄板を重ね合わせてその両端辺をスポット、シーム、レーザ等の溶接や接着剤、ロウ付け、拡散接合等の方法で接合され、後述する組立用治具10によって2個の頂点部4a(接合部が頂点部を構成する)と2個の膨出状円弧面4bとを有する閉ループとして構成される。そして、この場合、ジャーナル軸2の中心から見て最も遠い位置のフォイル4の頂点部4aと軸受保持部材3との間には、間隙C1(数100μm)が存し、その間隙C1にも粘弾性体6が充填されている。つまり、フォイル4が軸受保持部材3に拘束された状態となっていない。なお、フォイル4は、ステンレス、リン青銅、真鍮、銅、アルミニウム等の金属薄板又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂薄板が使用され、その厚さは10〜100μmのものが使用される。なお、第1実施形態のフォイル4を製造する場合に、2枚の薄板を使用するのではなく、1枚の薄板を折り曲げて、その折り曲げ部分と端辺とをそれぞれ接合することにより、2個の頂点部4aと2個の膨出状円弧面4bとを有した閉ループとして構成しても良い。ここで、粘弾性体又は弾性体において、粘弾性体としては、シリコーン系やアクリル系等のゴム材料や高分子ゲルが、弾性体としては、ばねや波状フォイルが使用される。この場合、これらの粘弾性体と弾性体を組み合わせた複合体を用いてもよい。
また、フォイル式動圧ジャーナル軸受1にジャーナル軸2を支持したときに、ジャーナル軸2とフォイル4の間には所定の軸受隙間5(一般的に、数μm)が設けられており、その隙間5の分布は、図2に示すように、頂点部4aの近傍部分の隙間5aが最も大きく、2つの頂点のほぼ中間部分での隙間5bで最小となっている。なお、静止時においては、中間部分での隙間5bの位置でジャーナル軸2とフォイル4とが接触している。また、軸受隙間5は、最も小さい部分での隙間5bでジャーナル軸2の径の約3/1000以下に設計するのが一般である。また、ジャーナル軸2の回転振動を小さくするには、軸受隙間5を小さく設定するとよい。本発明によるフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、静止時に軸受隙間5がほとんどない状態でもフォイル4とそれを支持する弾性体6の弾性効果により、ある回転数以上で流体潤滑膜を形成しジャーナル軸2を浮上させることができる。なお、図1〜図9においてフォイル4の厚さ及び軸受隙間5は、判りやすいように誇張して図示してある。実際の軸受隙間5は、大きくても10μm以下である。
しかして、上記のように構成されるフォイル式動圧ジャーナル軸受1の作用について説明すると、ジャーナル軸2が回転すると、頂点部4a付近の隙間5aの近傍より流体が引き込まれ、隙間形状が末狭まりになっている隙間5bに向かって流体圧力が発生し、ジャーナル軸2に作用する回転機器の荷重を支持する。回転に伴う不釣合いなどの振動荷重は、隙間5で発生した流体潤滑膜と粘弾性体6の復元力と減衰力とにより支持、減衰され、振動の小さな安定した回転を実現することができる。また、フォイル4の頂点部4aと軸受保持部材3の内周面とが直接接触することがないように間隙C1が形成されているので、フォイル4の頂点部4a及び膨出状円弧面4bを含む全外周面が弾性効果のある粘弾性体6によって支持されていることになり、回転振動に対する復元力や減衰力特性を向上させて軸受性能をより高めることができる。
また、本実施形態における特徴は、フォイル4が複数個の頂点をなす頂点部4aを有する閉ループより構成されていることである。頂点部4aは板厚が厚いため強度的には強く、動荷重が軸受摺動面である膨出円弧面4bに作用した時、その方向の軸受摺動面が変位しても、フォイル4は膨出円弧面4bのほぼ中央と頂点部4aの中間位置である円弧面4cの近傍で曲がり張りの効果により変形する。この時、他の膨出円弧面4bにほとんど影響を及ぼすことはないため、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の剛性を確保できる。そして、上記した特徴のため、本実施形態においては、ジャーナル軸2とフォイル4との軸受隙間5の形状が流体圧力が発生しやすいような回転方向に末狭まりの楔形状になっている。
更に良好な楔形状を形成させる方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4(A)は、粘弾性体6の流体入口(隙間5a)側に空孔22を形成したフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図4(B)は、粘弾性体6の流体出口(隙間5b)側に固体物23を挿入したフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図4(C)は、流体入口(隙間5a)側の粘弾性体6の充填量を流体出口(隙間5b)側の粘弾性体6の充填量よりも多くしたフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図5は、フォイル4とジャーナル軸2との間にトップフォイル30を設置したフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図である。
図4(A)に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、ジャーナル軸2が図に示す方向に回転する際に流体を引き込む隙間5a(流体入口)側に位置する粘弾性体6で形成される低弾性部20の内部には、複数個(図では、片側10個)の空孔22が形成されている。このため、低弾性部20の弾性率は、流体が吐出される隙間5b(流体出口)側に位置する粘弾性体6で形成される高弾性部21の弾性率より小さくなっている。なお、図4(A)に示すようなフォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造する際には、後述する組立用治具10のベース盤11の空孔22に対応する位置にピンを立設しておくことにより、フォイル式動圧ジャーナル軸受1を組立用治具10から取り出したときに、低弾性部20の粘弾性体6に空孔22が形成されることとなる。
また、図4(B)に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、高弾性部21の粘弾性体6の内部には、複数個(図では、片側6個)の固体物23が挿入されている。この固体物23は、粘弾性体6よりも硬度が高い材料によって形成されている。このため、上記と同様に、高弾性部21の弾性率は、低弾性部20の弾性率より大きくなっている。なお、図4(B)に示すようなフォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造する際には、軸受保持部材3とフォイル4の空隙に充填した高弾性部21の粘弾性体6に固体物23を挿入することにより、高弾性部21が形成される。
また、図4(C)に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、低弾性部20の粘弾性体6は、高弾性部21の粘弾性体6よりも充填量が多いと共に、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の半径方向での厚さ寸法が大きく形成されている。このため、上記と同様に、低弾性部20の粘弾性体6の弾性率は、高弾性部21の粘弾性体6の弾性率より小さくなっている。なお、この場合、低弾性部20及び高弾性部21は、図4(A)及び図4(B)で示したものと異なり、粘弾性体6の充填量の違いによるものであるため、厳密には、低弾性部20と高弾性部21との弾性率が異なるのではなく、低弾性部20と高弾性部21との弾性変形量が異なることになる。
上記したように、図4(A)〜(C)のいずれも低弾性部20の弾性率(図4(C)の場合、弾性変形量)は、高弾性部21の弾性率(図4(C)の場合、弾性変形量)より小さいため、流体が引き込まれる際に、流体入口側の低弾性部20が変形し易く、流体出口側の高弾性部21が変形し難くなる。これにより、高弾性部20の可撓性が向上するため流体入口側から流体出口側に亘って隙間形状が末狭まりとなり、楔状潤滑膜の生成を促すことができる。
なお、低弾性部20の弾性率と高弾性部21の弾性率とを変える方法として、上記以外にも、例えば、粘弾性体6に金属粉等を混合し、この混合率を低弾性部20で低くし、高弾性部21で高くするようなものであってもよい。
次に、図5に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1について説明すると、図5に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、フォイル4とジャーナル軸2との間に2個のトップフォイル30が配置されている。このトップフォイル30は、ジャーナル軸2の回転方向と同じ方向で該ジャーナル軸2を取り巻くように、その一端部がフォイル4の頂点部4aに固定される固定端30bとして形成されると共に、他端部が固定されていない自由端30aとして形成されている。このように、トップフォイル30は一方の端部が自由端であるため可撓性が向上し、ジャーナル軸2が回転する際に、このジャーナル軸2の回転に追従してトップフォイル30が変形するため、隙間5aから隙間5bに亘って隙間形状が末狭まりとなり、楔状潤滑膜の生成を促すことができる。また、ジャーナル軸2の回転によって発生する振動のエネルギーが、トップフォイル30とフォイル4との間に起こるクーロン摩擦のエネルギーに変換されるため、ジャーナル軸2の回転によって発生する振動を減衰させることができる。なお、この図5に示すジャーナル軸受1は、フォイル4がジャーナル軸2の軸受摺動面を構成している他の実施形態のものと相違しており、本発明に係る実施形態ではなく、同様の機能を奏する類似した実施形態である。
また、図5に示すようなフォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造する際には、重ねた2枚のトップフォイル30を2枚のフォイル4で挟んで重ね合わせ、その両端を前述した方法で接合した後、後述する組立用治具10を用いて形成する。このとき、トップフォイル30は、フォイル4よりも長さがやや短いものを用いると共に、その一端だけを2枚のフォイル4と挟んで接合する。そして、2枚のトップフォイル30は、互いに反対の一端を2枚のフォイル4と挟んで接合する。従って、重なっているのは、2枚のトップフォイル30と2枚のフォイル4で合計4枚であるが、両端の接合部では、1枚のトップフォイル30と2枚のフォイル4の合計3枚が接合されていることとなる。
上記した図1、図2、図4、及び図5に示す実施形態においては、フォイル4の頂点部4aが軸受保持部材3の内周面と間隙C1を有するものを示したが、図3に示すように、予め軸受保持部材3に切欠スリット7を設け、フォイル4の頂点部4aを該切欠スリット7に装着することで位置決めを確実にしても良い。この場合もフォイル4の頂点部4aと切欠スリット7の底面との間に間隙C2を形成することにより、フォイル4が軸受保持部材3に拘束されていないようにすることが望ましい。なお、図3に示す実施形態は、第1実施形態の変形例ともいうべきもので、2個の頂点部4aと2個の膨出円弧面4bとを有するものであり、上記したように、頂点部4aが軸受保持部材3に形成される切欠スリット7に嵌挿される点で相違するだけで、その作用は第1実施形態と同じである。また、この変形例においては、頂点部4aを溶接や接着剤によって接合した状態で切欠スリット7に嵌挿しても良いし、あるいは、フォイル4の端辺を接合することなく切欠スリット7に嵌挿しても良い。また、フォイル4の頂点部4aと切欠スリット7の底面との間の間隙C2に粘弾性体6を充填してもしなくても良い。
また、上記した図1〜図5に示す実施形態においては、頂点部4a及び膨出状円弧面4bがそれぞれ2個のフォイル4を備えたフォイル式動圧ジャーナル軸受1について説明したが、図6及び図7に示すように、頂点部4a及び膨出状円弧面4bがそれぞれ3個のフォイル4を備えたフォイル式動圧ジャーナル軸受1(以下、「第2実施形態」という。)としてもよい。図6は、第2実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図7は、第2実施形態の変形例の断面図である。以下、第2実施形態について簡単に説明する。なお、第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付して説明する。
第2実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1も、ジャーナル軸2の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材3と、空隙に配置されてジャーナル軸2と対向する軸受摺動面を構成するフォイル4と、軸受保持部材3とフォイル4の空隙に充填された粘弾性体6より構成されている。
フォイル4は、3個の頂点部4aと3個の膨出状円弧面4bとを有した閉ループとして構成されている。即ち、フォイル4は、3枚の平坦な方形状薄板の各端辺を重ね合せて各端辺をスポット、シーム、レーザ等の溶接や接着剤、ロウ付け、拡散接合等の方法で接合して凹状曲面を有する三角柱状とし、後述する組立用治具10によって3個の頂点部4a(接合部が頂点部を構成する)と3個の膨出状円弧面4bとを有する閉ループとして構成する。そして、この場合、ジャーナル軸2の中心から見て最も遠い位置のフォイル4の頂点部4aと軸受保持部材3との間には、間隙C1(数100μm)が存し、その間隙C1にも粘弾性体6が充填されている。つまり、フォイル4が軸受保持部材3に拘束された状態となっていない。なお、フォイル4及び粘弾性体6の材料は第1実施形態と同じものである。そして、上記のように構成される第2実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の作用は、第1実施形態と同じである。
また、図7に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1は、第2実施形態の変形例ともいうべきもので、3個の頂点部4aと3個の膨出円弧面4bとを有するものであり、頂点部4aが軸受保持部材3に形成される切欠スリット7に嵌挿される点で相違するだけで、その作用は第2実施形態と同じである。また、この変形例においても、頂点部4aを溶接や接着剤によって接合した状態で切欠スリット7に嵌挿しても良いし、あるいは、フォイル4の端辺を接合することなく切欠スリット7に嵌挿しても良い。
更に、図1〜図5の第1実施形態、図6及び図7の第2実施形態と異なり、図8及び図9に示すように、頂点部4a及び膨出状円弧面4bがそれぞれ1個のフォイル4を備えたフォイル式動圧ジャーナル軸受1(以下、「第3実施形態」という。)としてもよい。図8は、第3実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の断面図であり、図9は、第3実施形態の変形例の断面図である。以下、第3実施形態について簡単に説明する。なお、第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付して説明する。
図8の第3実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1も、ジャーナル軸2の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材3と、空隙に配置されてジャーナル軸2と対向した軸受摺動面を構成するフォイル4と、軸受保持部材3とフォイル4の空隙に充填された粘弾性体6より構成されている。
フォイル4は、1個の頂点部4aと1個の膨出状円弧面4bとを有した閉ループとして構成されている。即ち、フォイル4は、1枚の平坦な方形状薄板の両端辺を重ね合せてスポット、シーム、レーザ等の溶接や接着剤、ロウ付け、拡散接合等の方法で接合して涙滴状とし、後述する組立用治具10によって1個の頂点部4a(接合部が頂点部を構成する)と1個の膨出状円弧面4bとを有する閉ループとして構成する。そして、この場合、ジャーナル軸2の中心から見て最も遠い位置のフォイル4の頂点部4aと軸受保持部材3との間には、間隙C1(数100μm)が存し、その間隙C1にも粘弾性体6が充填されている。つまり、フォイル4が軸受保持部材3に拘束された状態となっていない。なお、フォイル4及び粘弾性体6の材料は第1実施形態と同じものである。そして、上記のように構成される第3実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の作用は、第1実施形態と同じである。
また、図9に示すフォイル式動圧ジャーナル軸受1は、第3実施形態の変形例ともいうべきもので、1個の頂点部4aと1個の膨出円弧面4bとを有するものであり、頂点部4aが軸受保持部材3に形成される切欠スリット7に嵌挿される点で相違するだけで、その作用は第3実施形態と同じである。また、この変形例においても、頂点部4aを溶接や接着剤によって接合した状態で切欠スリット7に嵌挿しても良いし、あるいは、フォイル4の端辺を接合することなく切欠スリット7に嵌挿しても良い。
なお、図4で示した、隙間5a側に位置する低弾性部20の弾性率を隙間5b側に位置する高弾性部21の弾性率より小さくしたもの、及び図5で示した、フォイル4とジャーナル軸2との間に2個のトップフォイル30を配置したものは、図6〜図9でそれぞれ図示した第2実施形態及び第3実施形態についても適用することができる。
次に、本実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1の製造方法について図10を参照して説明する。図10では、第1実施形態及び第2実施形態に係るジャーナル軸受1を製造している場合について説明している。図10(A)、(B)は、第1実施形態及び第2実施形態に係るフォイル4を示し、各々膨出状円弧面が2個、3個の場合を示す。図10(A)の2つの円弧面の場合は、2個のフォイル4をその端面で接合して閉ループのフォイル4を形成する。接合はスポット、レーザ等の溶接や接着剤により接合される。フォイルの長さLは、適用する回転機器の軸径、所定の隙間、接合部長さ等から決定される。2つの円弧面の場合、接合後の状態は2平面を両端面で密着させた状態になる。図10(B)は、3つの円弧面の場合を示し、3個のフォイル4の各端辺を接合後の状態は3個の頂点部4aと、軸側から見て凹状の円弧面4bとが形成された閉ループになる。
上記のように構成された閉ループのフォイル4を、図10(C)に示す組立用治具10によって軸受保持部材3に組み付けてフォイル式動圧ジャーナル軸受1を作成する。組付用治具10は、軸受保持部材3の外形寸法に合致する位置決め用の凹部13が形成されるベース盤11の中央にジャーナル軸2を模した軸柱12が立設されて構成されるものである。
まず、軸柱12に閉ループのフォイル4の内部ループ空間を貫通させて膨出状円弧面4bを形成する。このジャーナル軸2を模した軸柱12の直径は、適用するジャーナル軸2の直径とほぼ同じであるが、所定の軸受隙間5が形成されるような径とすることが望ましい。次に、図10(C)〜(E)に示すように、軸受保持部材3をベース盤11の凹部13に装着した後、フォイル4と軸受保持部材3との空隙に粘弾性体6(又は弾性体)を適量充填して乾燥する。乾燥後、組付用治具10から取り外すことにより、フォイル式動圧ジャーナル軸受1を完成することができる。
上記したように、本発明の製造方法においては、平坦な薄板4の重ね合せた端辺を溶接又は接着剤によって接合して一個又は複数個の頂点部4aと該頂点部4aの個数に対応する個数の面4bとを有する閉ループのフォイル4、及び軸受保持部材3を組立用治具10に装着して、フォイル4と軸受保持部材3との空隙に粘弾性体6(又は弾性体)を充填した後乾燥し、組立用治具10からフォイル式動圧ジャーナル軸受1を取り外すだけで、フォイル式動圧ジャーナル軸受1を製造することができ、フォイル4の製造と組立が簡単であることに加えて極めて高精度のフォイル式動圧軸受を製造でき、量産性に適した製造方法を提供することができるものである。
なお、ジャーナル軸2の回転数が例えば毎分5万回転以上と高速になると、フォイル4の質量は小さいがそれ自身が振動し始めることがある。この結果ジャーナル軸2に、不安定な振動が発生したり、ジャーナル軸2とフォイル4が高速回転状態で接触し、焼付がおきる事態になることもある。このようなフォイル4の膜振動を防止するためにフォイル4は充填された粘弾性体6(又は弾性体)と粘着または接着状態で密着するようにしておく処理が施されている。具体的には、粘弾性体6(又は弾性体)とフォイル4とが剥がれないように、粘弾性体6(又は弾性体)を充填する前に予めフォイル4の外周面に粘弾性体6(又は弾性体)とフォイル4の接着能を上げる前処理を施し、粘弾性体6(又は弾性体)からフォイル4が剥がれないようにしてある。
また、ジャーナル軸とフォイル4及び軸受保持部材3との空隙に充填された粘弾性体6(GE東芝シリコーン製TSEシリーズ)が、共回りするというトラブルを防止するため、軸受保持部材3と粘弾性体6間の接着能を高める必要がある。そのため、前述と同様に、粘弾性体6を充填する前に予め軸受保持部材3の内周面に粘弾性体6と軸受保持部材3の接着能を上げる前処理を施してある。前処理としては、例えば、粘弾性体6(GE東芝シリコーン製TSEシリーズ)をフォイル4と軸受保持部材3の空隙に充填する前に、プライマーと呼ばれる前処理剤(GE東芝シリコーン製、ME121)を軸受保持部材3塗布して乾燥させると、軸受保持部材3に対する粘弾性体6(GE東芝シリコーン製TSEシリーズ)の接着性が向上する処理等がある。
更に、ジャーナル軸2は、起動時又は停止時又は低回転時にフォイル4の表面と固体接触するために、フォイル4とジャーナル軸2との間の摩擦と摩耗を低減させる必要がある。そのため、ジャーナル軸2の外周面とフォイル4の内周面の少なくともどちらか一方に摩耗特性の優れたクロムメッキやDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の硬質皮膜やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、MoS2(二硫化モリブデン)などの固体潤滑剤のコーティングを施すことが望ましい。その他にも硬質皮膜としてWS2膜、固体潤滑剤として、上記PTFEとMoS2の混合物や潤滑特性を持つコーティング剤にて代用できる。また、潤滑剤としてPFPE(パーフルオロポリエーテル)油などを数ナノメーターの厚さで塗布しても効果がある。
なお、通常、ジャーナル軸2は、アンバランス荷重によって軸中心が偏心すると共に、モーメント荷重が作用して軸中心が傾くことにより揺動運動を起こすことがあるが、図11(A)に示すように、ジャーナル軸2を1個のフォイル式動圧ジャーナル軸受1で支持する場合にジャーナル軸2が傾いたとき、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の軸方向中心部近傍に大きな圧力が発生するため、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の圧力分布P2が図11(A)のようになり、これにより、軸受中心からの距離と圧力分布との積から求められる軸受モーメント荷重が小さくなってしまい、ジャーナル軸2の傾きを抑制することができない。
これに対し、図11(B)に示すように、フォイル式動圧ジャーナル軸受1を2個に分割し、複列で用いたフォイル式動圧ジャーナル軸受1でジャーナル軸2を支持する場合にジャーナル軸2が傾いたとき、各々のフォイル式動圧ジャーナル軸受1に発生する圧力は、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の軸方向中心部から離れるため、フォイル式動圧ジャーナル軸受1の圧力分布P1が図11(B)のようになり、これにより、軸受中心からの距離と圧力分布との積から求められる軸受モーメント荷重が大きくなり、ジャーナル軸2の傾きを抑制することができる。
そこで、本実施形態においては、ジャーナル軸2の軸受摺動面と対向する表面に、頂点部4aの近傍に形成される隙間5aを介して外気と連通する軸溝31を円周方向で形成することにより、図11(C)に示すように、この軸溝31が形成されているジャーナル軸2を1個のフォイル式動圧ジャーナル軸受1で支持する場合にジャーナル軸2が傾いたときであっても、隙間5aを介して軸溝31が外気と連通しているため、発生圧力が軸溝31で分断されてフォイル式動圧ジャーナル軸受1の端部と同じ圧力となり、あたかも複数のフォイル式動圧ジャーナル軸受1を用いたような圧力分布P1となる。これにより、軸受中心からの距離と圧力分布との積から求められる軸受モーメント荷重が大きくなり、ジャーナル軸2の傾きを抑制することができる。
なお、図11(C)においては、一本の軸溝31が形成されるものを示したが、これに限らず、複数本の軸溝31が形成されるものであってもよい。
また、本発明に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1においては、軸受隙間5を小さく精度良く設定できること及び軸径が10mm程度以下の軸受に対しても量産性に優れている特徴がある。このような特徴から潤滑流体に空気などの気体を用いると、油潤滑軸受の高速回転域で問題となる、潤滑油の漏れやミストの発生、キャビテーションの発生による不規則振動、軸受損失(消費動力)の増大等の欠点を解決することができる。これより、高精度回転とクリーンな環境を実現できることから、本発明に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1は、ハードディスクドライブ用モータやポリゴンミラースキャナーモータ、あるいはリアプロジェクションテレビのカラーホイールモータの軸受として応用するのに好適である。なお、本発明に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受1において、その潤滑流体が主として気体の場合について記述してきたが、本発明は、潤滑流体が水系や油系の液体の場合にも適用できる。また、軸径が10mm程度以下の軸受として好適ではあるが、それ以上の軸径(例えば、50mm)の軸受にも当然のことながら適用することができる。
なお、以上説明した実施形態では、ジャーナル軸2が回転し、軸受摺動面であるフォイル4及び粘弾性体6(又は弾性体)、軸受保持部材3が静止している場合について説明してきたが、本発明のフォイル式動圧ジャーナル軸受1では、ジャーナル軸2が静止し、フォイル4、粘弾性体6(又は弾性体)及び軸受保持部材3が回転する場合にも適応することができる。
第1実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 図1の四角で囲った部分Aの拡大図である。 第1実施形態の変形例に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 粘弾性体の流体入口側に空孔を形成したフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図と、粘弾性体の流体出口側に固体物を挿入したフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図と、流体入口側の粘弾性体の充填量を流体出口側の粘弾性体の充填量よりも多くしたフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 フォイルとジャーナル軸との間にトップフォイルを設置したフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 第2実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 第2実施形態の変形例に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 第3実施形態に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 第3実施形態の変形例に係るフォイル式動圧ジャーナル軸受の断面図である。 フォイル式動圧ジャーナル軸受を製造する方法を説明する説明図である。 ジャーナル軸から受ける応力によってフォイル式動圧ジャーナル軸受に発生する圧力分布を示す概略図である。
符号の説明
1 フォイル式動圧ジャーナル軸受
2 ジャーナル軸
3 軸受保持部材
4 フォイル
4a 頂点部
4b 膨出状円弧面
5 軸受隙間
6 粘弾性体(又は弾性体)
7 切欠スリット
10 組立用治具
11 ベース盤
12 軸柱
13 凹部(位置決め)

Claims (8)

  1. ジャーナル軸の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材と、前記空隙に配置されて前記ジャーナル軸と対向する軸受摺動面を構成するフォイルと、から構成され、前記ジャーナル軸と前記軸受摺動面との相対的回転により形成される流体潤滑膜によってジャーナル軸に作用する荷重を支持するフォイル式動圧ジャーナル軸受において、
    前記軸受摺動面を構成するフォイルは、前記ジャーナル軸との間に間隙部を形成する一個又は複数個の頂点部と、該頂点部の個数に対応する個数の膨出状円弧面と、を有する閉ループによって構成され、
    前記軸受摺動面を構成するフォイルと前記軸受保持部材との空隙に、粘弾性体又は弾性体を充填し
    前記流体潤滑膜を形成する流体を前記ジャーナル軸と前記軸受摺動面との隙間に引き込むための流体入口側に位置する前記粘弾性体又は弾性体で形成される弾性部の弾性率を、引き込んだ前記流体を吐出する流体出口側に位置する前記粘弾性体又は弾性体で形成される弾性部の弾性率よりも小さくしたことを特徴とするフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  2. 前記フォイルの頂点部と前記軸受保持部材の内周面とが直接接触することがないように、前記フォイルを前記空隙に配置し且つ前記粘弾性体又は弾性体を充填したことを特徴とする請求項1記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  3. 前記軸受保持部材に切欠スリットを形成し、前記フォイルの頂点部を前記切欠スリットに挿入すると共に、前記頂点部と前記切欠スリットの底面とが直接接触することがないように、前記フォイルを前記空隙に配置し且つ前記粘弾性体又は弾性体を充填したことを特徴とする請求項1記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  4. 前記フォイルの外周面に、前記粘弾性体又は弾性体との接着性を向上させる前処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  5. 前記軸受保持部材の内周面に、前記粘弾性体又は弾性体との接着性を向上させる前処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  6. 前記フォイルの内周面又は前記ジャーナル軸のいずれか一方又は両方に、潤滑剤をコーティング又は硬質皮膜化又は軟質皮膜化したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  7. 前記ジャーナル軸の前記軸受摺動面と対向する表面には、一本又は複数本の軸溝が円周方向で形成され、
    該一本又は複数本の軸溝は、前記頂点部の近傍に形成される隙間を介して外気と連通することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のフォイル式動圧ジャーナル軸受。
  8. ジャーナル軸の外周を空隙を介して囲む軸受保持部材と、前記空隙に配置されて前記ジャーナル軸と対向する軸受摺動面を構成するフォイルと、から構成され、前記ジャーナル軸と前記軸受摺動面との相対的回転により形成される流体潤滑膜によってジャーナル軸に作用する荷重を支持するフォイル式動圧ジャーナル軸受の製造方法において、
    一個又は複数個の平坦な薄板の重ね合せた端辺を接合して一個又は複数個の頂点部と該頂点部の個数に対応する個数の面とを有する閉ループの前記軸受摺動面を構成するフォイルを製作する第1工程と、
    前記軸受保持部材の外形寸法に合致する位置決めが形成されるベース盤の中央に前記ジャーナル軸を模した軸柱が立設される組立用治具を用いて、前記第1工程によって製作された閉ループ状のフォイルの内部ループ空間を前記軸柱に貫通して膨出状円弧面を形成する第2工程と、
    前記組立用治具のベース盤の位置決めに前記軸受保持部材を嵌挿する第3工程と、
    前記フォイルと前記軸受保持部材との空隙に、粘弾性体又は弾性体を充填し乾燥する第4工程と、
    前記組立用治具からフォイル式動圧ジャーナル軸受を取り外す第5工程と、
    からなることを特徴とするフォイル式動圧ジャーナル軸受の製造方法。
JP2005005720A 2004-03-15 2005-01-12 フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。 Expired - Fee Related JP4046733B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005005720A JP4046733B2 (ja) 2004-03-15 2005-01-12 フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。
CNB2005100783040A CN100376812C (zh) 2004-03-15 2005-03-10 金属薄衬式动压轴颈轴承及其制造方法
KR1020050020962A KR100708924B1 (ko) 2004-03-15 2005-03-14 포일식 동압 저널 베어링 및 그 제조방법
US11/079,775 US7186026B2 (en) 2004-03-15 2005-03-15 Foil hydrodynamic journal bearing and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073395 2004-03-15
JP2005005720A JP4046733B2 (ja) 2004-03-15 2005-01-12 フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005299922A JP2005299922A (ja) 2005-10-27
JP4046733B2 true JP4046733B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=34921787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005005720A Expired - Fee Related JP4046733B2 (ja) 2004-03-15 2005-01-12 フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7186026B2 (ja)
JP (1) JP4046733B2 (ja)
KR (1) KR100708924B1 (ja)
CN (1) CN100376812C (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239962A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Daido Metal Co Ltd 多円弧フォイル気体軸受
KR100760626B1 (ko) 2006-05-03 2007-09-20 한국기계연구원 포일을 구비한 로브 베어링
CN101552859B (zh) * 2008-04-04 2011-06-15 旭丽电子(广州)有限公司 轴棒减震结构
CN102167220A (zh) * 2010-02-25 2011-08-31 Skf公司 支承辊装置
CN101880876B (zh) * 2010-07-06 2012-01-25 星弧涂层科技(苏州工业园区)有限公司 压缩机滑片及其表面涂层处理方法
US10137731B2 (en) * 2010-11-03 2018-11-27 Douglas G. Willis Wheel pad
WO2012117792A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 Ntn株式会社 フォイル軸受
US8491435B2 (en) * 2011-08-26 2013-07-23 General Electric Company Journal bearing for use in epicyclical gearbox and method of facilitating hydrodynamic oil flow in the journal bearing
US9109622B2 (en) 2012-11-19 2015-08-18 Honeywell International Inc. Rotor support structures including anisotropic foil bearings or anisotropic bearing housings and methods for controlling non-synchronous vibrations of rotating machinery using the same
US9376959B2 (en) * 2012-12-19 2016-06-28 Ntn Corporation Foil bearing
ITFI20130092A1 (it) 2013-04-24 2014-10-25 Nuovo Pignone Srl "rotating machinery with adaptive bearing journals and methods of operating"
FR3014512B1 (fr) * 2013-12-05 2016-01-15 Liebherr Aerospace Toulouse Sas Palier aerodynamique a feuilles
US10012109B2 (en) * 2013-12-12 2018-07-03 Ntn Corporation Foil bearing, and foil bearing unit and turbo machine each having same
CN104148499B (zh) * 2014-07-25 2016-06-08 上海海业机电设备有限公司 一种燃气轮机锁片的制作工艺
KR101638413B1 (ko) * 2015-03-30 2016-07-20 한국과학기술연구원 섬유를 이용한 가스 포일 저널 베어링
US10385918B1 (en) * 2018-07-23 2019-08-20 Gm Global Technology Operations, Llc Bearing with visco-metal layers reactive to increase dynamically clearance and minimum oil film thickness
DE102018132678A1 (de) * 2018-12-18 2020-06-18 Technische Universität Darmstadt Gaslager und ein Verfahren zu dessen Herstellung
CN110332225B (zh) * 2019-06-28 2020-06-23 湖南行必达网联科技有限公司 轴承及轴承组件
DE102019212919A1 (de) * 2019-08-28 2021-03-04 Robert Bosch Gmbh Folienlager
PL3834922T3 (pl) * 2019-12-11 2022-08-01 Alfa Laval Corporate Ab Wspornik wału do podparcia wału mieszadła i mieszadło

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3359613A (en) * 1965-05-27 1967-12-26 F Jos Lamb Company Inc Hydrostatic bearing and method of making same
US3424505A (en) * 1966-10-10 1969-01-28 Eastern Bearings & Mfg Co Inc Fluid bearing
US4170389A (en) * 1977-09-21 1979-10-09 Ampex Corporation Foil bearing
JPS585519A (ja) * 1981-06-29 1983-01-12 Shimadzu Corp フオイル・ジャ−ナル軸受
JPS585520A (ja) * 1981-06-29 1983-01-12 Shimadzu Corp フオイル・ジャ−ナル軸受
US4435839A (en) * 1982-09-21 1984-03-06 The Garrett Corporation Foil bearing rubbing surface coating application methods
FR2576647B1 (fr) * 1985-01-28 1990-08-10 Europ Propulsion Palier, notamment pour arbre tournant
US5114244A (en) * 1991-09-04 1992-05-19 Dunham James L Compliant bearing surface with enclosed fluid support
US5519274A (en) * 1994-09-07 1996-05-21 Rotodynamics-Seal Research, Inc. Magnetically active foil bearing
JP3310826B2 (ja) 1995-06-23 2002-08-05 三菱重工業株式会社 動圧気体ジャーナル軸受
JP3962168B2 (ja) * 1998-12-01 2007-08-22 日本電産サンキョー株式会社 動圧軸受装置及びその製造方法
CN2363119Y (zh) * 1998-12-29 2000-02-09 西安交通大学 弹性支承箔片动压径向轴承
JP4031614B2 (ja) * 1999-12-03 2008-01-09 三菱重工業株式会社 フォイルガス軸受
JP3313352B2 (ja) * 2000-04-26 2002-08-12 セイコーインスツルメンツ株式会社 空気動圧軸受装置及びポリゴンスキャナモータ
JP3861018B2 (ja) * 2002-03-14 2006-12-20 三菱重工業株式会社 フォイル軸受

Also Published As

Publication number Publication date
US7186026B2 (en) 2007-03-06
KR20060043605A (ko) 2006-05-15
US20050201646A1 (en) 2005-09-15
CN100376812C (zh) 2008-03-26
KR100708924B1 (ko) 2007-04-17
CN1683800A (zh) 2005-10-19
JP2005299922A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4046733B2 (ja) フォイル式動圧ジャーナル軸受及びその製造方法。
EP1740839B1 (en) Radial foil bearing
JP2008241015A (ja) 多円弧フォイル流体軸受及びその製造方法
JP4502548B2 (ja) フォイル式流体軸受
US6686674B2 (en) Motor having single cone fluid dynamic bearing balanced with magnetic attraction
KR100626585B1 (ko) 스핀들 모터
US20070211970A1 (en) Multi-lobe foil gas bearing
JP2004003582A (ja) 動圧軸受装置
KR20100014973A (ko) 동압 베어링 장치의 제조 방법
JP2000291648A (ja) 動圧型軸受ユニット
JP2003148498A (ja) 動圧型軸受ユニット
JP2001124065A (ja) 動圧型軸受ユニット
JP4152707B2 (ja) 流体軸受装置
KR100782374B1 (ko) 정밀 래디알 포일 베어링
JP4338281B2 (ja) 動圧流体軸受装置
JP2008261397A (ja) 動圧軸受装置
JP2000352416A (ja) 動圧型軸受ユニットおよびその製造方法
JP3773721B2 (ja) 動圧型軸受
JP4498932B2 (ja) 流体軸受装置
WO2017169936A1 (ja) フォイル軸受
JP4079417B2 (ja) 環状シール
JP5172213B2 (ja) 流体軸受装置、およびその軸部材の製造方法
KR20190094806A (ko) 스러스트 에어 포일 베어링
JP2018145983A (ja) フォイル軸受
JP2009008110A (ja) 流体軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees