JP4043815B2 - 隠し絵付き断熱容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯を注いで調理するインスタント食品、電子レンジ加熱調理食品に使用される胴部を二重にした紙製の断熱容器に関するものであり、さらに詳しくは、くじ、点数、クイズの回答などの情報をあらかじめ印刷しておき、消費者が使用後に視認できる隠し絵を付与した断熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のカップ状をした断熱性容器としては、発泡ポリスチレンなどのプラスチック製のものが多用されていたが、これらは廃棄した場合に公害問題になることから、これに代わるものとして、例えば実開平4−45212号公報に見られるように、胴部を二重にして断熱用の空隙を形成した紙製の断熱性容器が提案されている。
【0003】
従来から、一般形状の紙カップにおいては、くじ、点数、クイズの回答などの情報をカップ胴部に隠し絵として印刷してその上から目隠し用の紙片やシールを貼着し、紙カップを使用後その紙片やシールを剥がすと、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認できるようにした紙カップはある。また、くじ、点数、クイズの回答などの情報としての隠し絵を紙カップの巻き締め部の内面に予め印刷しておき、この紙カップの飲料を飲んだ後に、巻き締め部を捲って内面に印刷してある、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認する販売促進用の籤付紙カップが、特開昭56−64935号公報、特開昭60−217952号公報で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、胴部を二重にした紙製の断熱容器では、後者の方法は実際には使用することが難しい。また、前者の方法は使用することができるが、加工コストが高くなること、新規性に乏しく、飲料を購入した消費者の興味を十分に引きつけることができないという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、胴部を二重にした紙製の断熱容器において、くじ、点数、クイズの回答などの情報を隠し絵として付与した隠し絵付き断熱性容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の断熱容器は、少なくとも内面にポリオレフィン系樹脂がコートされ、上方開口縁に外向きカール部が形成された有底の紙カップ本体と、下端部に内向きカール部が形成された逆円錐台形状の筒状体とが一体的に組み合わされた断熱容器であって、前記筒状体の胴部の側壁に切り取り片が、切れ目線により全部が切り取り可能に形成され、前記切り取り片の裏面及び/又は前記切り取り片を切り取った後の窓を通して視認可能な前記紙カップ本体の胴部の側壁の位置に、くじ、点数、クイズの回答などの情報を隠し絵として付与していることを特徴とする隠し絵付き断熱容器であります。
【0007】
また、前記切り取り片の周辺の一縁部に切り欠きが形成されていること、あるいは、前記切り取り片の周辺の一縁部に小折れ部が形成されていることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、紙カップ本体と筒状体からなる胴部を二重にした紙製の断熱容器において、筒状体の側壁に切り取り片を設け、容器を使用した後に、その切り取り片をきりとることによって、切り取り片の裏面、あるいは紙カップ本体に隠し絵として印刷された、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認することができる隠し絵付き断熱性容器を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を図面を用いて、さらに詳しく説明する。各図の同一部位には同一符号を付与している。
【0010】
図1は、本発明による隠し絵付き断熱容器の一実施例の構成を示す一部切り欠け平面図である。隠し絵付き断熱容器1は、逆円錐台形状の紙製の筒状体10と筒状胴部の側壁21の下部に底板22を巻き締めし、上方開口縁に外向きカール部23が形成され、側壁21に外方向に突出する水平リブ24と内方向に突出する水平リブ25が形成された紙カップ本体20とが組み合わされて、筒状体10の側壁11の内面と紙カップ本体20の胴部の側壁21の外面との間に断熱空間が形成される断熱容器である。そして、筒状体10の側壁11に切り取り片13が設けられおり、その切り取り片13を切り取ることにより、切り取り片13の裏面に印刷された、あるいは、紙カップ本体20の側壁21に印刷された、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認することができるものである。本例では、筒状体10の側壁11に一ヶ所の切り取り片13を設けているが、複数ヶ所に設けることもできる。
【0011】
本発明による隠し絵付き断熱容器1の断熱空間の形成は、図1に示すように紙カップ本体20の側壁21に設けられた外方向に突出する水平リブ24と筒状体10の下部に形成された内向きカール12によって実現されている。ただし、放置状態では、筒状体10の側壁11と紙カップ本体20の側壁21の外方向に突出する水平リブ24は必ずしも当接している必要はない。また、水平リブ24の主な役割は、紙カップ本体20の側壁21の補強にあり、内容量の少ない容器では必ずしも必要としない。また、水平リブ25の役割は、注入される熱湯の適正量の目安を与えることである。本例では、筒状体10の下端に内向きカール12を形成し、紙カップ本体20の側壁21に水平リブ24を設けているが、これらは必ずしも必要ではないが、紙カップ本体20の側壁21と筒状体10の側壁11との間に空間を設けることによって、断熱効果を高めると共に、切り取り片13が切り取りやすくなるという効果もある。
【0012】
図2は、本発明による隠し絵付き断熱容器1の筒状体のブランク展開図である。筒状体10のブランク10Aは、図2に示すように、板紙を扇状に打ち抜いたものであってその左右両端部は胴貼り部N、下端部は内向きカール12のカール成形部Cとなっている。カール成形部C以外の部分は、筒状体10の側壁11を形成する部分である。筒状体のブランク10Aは、その胴貼り部N同志が接着されて逆円錐台形状の筒状体10が形成されるが、筒状体10のブランク10Aには、切れ目線14によって区画される切り取り片13が打ち抜きで設けられている。この切り取り片13の形状は、本例では円形としているが、他にも半円形、三角形、四角形、それらの変形などとすることができ、特に限定されるものではない。
【0013】
図3および図4は、切り取り片13のブランク10Aにおける拡大説明図である。図3−aは切り取り片13の一例を示すもので、切り取り片13Aは、筒状体のブランク10Aの側壁11に切れ目線14によって設けられている。また、切れ目線14の途中には、繋ぎ部16が形成されている。繋ぎ部16は、筒状体のブランク10Aが筒状体10に成形され、紙カップ本体20に組み込まれ、さらに最後の切り取り片13Aの使用直前まで、切り取り片13Aを側壁11に繋ぎ止めておくためのもので、切り取り片13Aの使用時に、僅かな指先の力で破壊される0.3〜1.0mm(板紙の厚みが0.2〜0.5mmの場合)程度の幅を有することが好ましい。一般に、紙を引きちぎって切断する場合に、紙目と直行する引っ張り方向よりも、紙目方向の引っ張り力の方が力を必要とする。従って、この繋ぎ部16が切れ目線14の片側で複数個設けられる場合、それらの幅は、矢印で示す紙目の方向と平行に近くなるほど繋ぎ部16の幅をより大きくして繋ぎ部16の耐切断力を平均化しておくことが好ましい。
【0014】
また、図3−bに示すように、切り取り片13Aの一縁部には切り欠き17が形成されている。切り欠き17は、切り取り片13の形成時に、切り取り片13Aを切り取るための取っ掛かりとするもので、指先あるいは爪が入り込む程度の大きさであればよく、切り取り片13Aの一縁部にあることが好ましい。
【0015】
さらに、図3−cに示すように、切り取り片13Aの一縁部に切り欠き17を設ける代わりに小折れ線18aにより小折れ部18を設けることができる。この小折れ部18は、切り取り片13Aの下部が容易に折れ曲がり、それを摘まみ片として切り取り片13A全体を引き出せるようにしたものである。
【0016】
以上の、小折れ線18a、切れ目線14、繋ぎ片16、切り欠き17の総ては、ブランク10Aの打ち抜き加工と同時に形成可能なものばかりであるので、これらの加工は、コスト上昇の要因にはならない。また、ブランク10Aの殆どの領域は、ブランク10Aの加工前に印刷されており、情報媒体として機能する部分であるが、切り取り片13Aの加工によって印刷効果、あるいは意匠効果が大きく妨げられることはない。
【0017】
図4−aは切り取り片13の他の例を示すもので、切り取り片13Bは、筒状体のブランク10Aの外周に切れ目線14と折れ線15によって区劃されており、その全周が切れ目線14ではなく、一部に折れ線15を設け、切り取り片13Bを完全に切り取らずに折れ線15によって外側に折り返しが可能となっているものである。
【0018】
また、切り取り片13Aと同様に、図4−bに示すように、切り取り片13Bの一縁部には切り欠き17を、図4−cに示すように、切り取り片13Bの一縁部に小折れ部18を設けることができる。
【0019】
以上の、折れ線15、小折れ線18a、切れ目線14、繋ぎ片16、切り欠き17の総ては、ブランク10Aの打ち抜き加工と同時に形成可能なものばかりであるので、これらの加工は、コスト上昇の要因にはならない。
【0020】
本発明による隠し絵付き断熱容器1を構成する紙カップ本体20の材料としては、紙を基材層として少なくとも内面にポリオレフィン系樹脂を積層した積層体を使用している。紙としては主にカップ原紙を使用し、その坪量は、150〜450g/m2 程度である。そのカップ原紙の内面には、20〜80μmの範囲で低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂層が押出しコートされて形成される。このポリオレフィン系樹脂層は、内容物の板紙への浸透防止、内容物保護適性の向上の他に、底部、カール部、胴貼り部におけるカップ成形性をよくし、蓋材(図示せず)のトップカール部におけるヒートシールによる封緘性をも良好にする効果をもたらしている。この紙カップ本体20は、プラスチックを主材料とするプラスチックカップとすることもできる。
【0021】
一方、筒状体10の材料としては、坪量200〜450g/m2 のカード系、コートボール系等の板紙を使用することができる。坪量が、この限度未満であると筒状体10の剛性が低くなりすぎて、特に高熱時に撓みが大きくなりすぎて充分な断熱性を失い、またこの限度を越えると、剛性は高くなるが、内向きカール12の加工適正が悪化し、材料コストも高くなるので好ましくない。
【0022】
また、本発明による隠し絵付き断熱容器1では、内容物の食品が、チルド、冷凍状態で流通される場合には、耐水性を持たせておくことが好ましい。そのために、表面または/および裏面にポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などを積層させることができる。また、製紙段階で耐水性を付与した耐水両面コートボールを使用してもよい。
【0023】
つぎに、本発明による隠し絵付き断熱容器1の製造方法について説明する。まず、印刷層が表面あるいは中間に設けられた筒状体10用の板紙を主とする積層体の表面には絵柄、表示などの印刷を、裏面、特に切り取り片13の裏面には、くじ、点数、クイズの回答などの情報の隠し絵の印刷を行なう。つぎに、扇状に打ち抜くと共に、前述のように切り取り片13の加工も同時に行い、筒状体10のブランク10Aを作成する。
【0024】
筒状体10の表面および裏面、特に切り取り片13の裏面には、ブランク10Aの打ち抜き前のフラットな状態での板紙にプレプリントが可能であるので、印刷の自由度は高く、オフセット、グラビア、フレキソ等の公知の印刷のみならず、各種オーバーコーティング、箔押し、エンボッシング等の印刷後加工も自由に施すことができる。なお、印刷後、前述のような切り取り片13の加工が施されるが、この加工は、平面性を阻害するものではなく、印刷による美粧効果、くじ、点数、クイズの回答などの情報の機能はそのまま保たれる。
【0025】
一方、カップ成形機によって、紙カップ本体20用のブランク20A(図は省略)から逆円錐台形状の胴部21を成形し、胴部21の下部を底板22で巻き締めして底部成形を行い、上部開放端部に外向きカール23を成形し、ついで、胴部の所定のレベルに外あるいは内方向に突出する水平リブ24、25を成形して紙カップ本体20を製造する。この紙カップ本体20の胴部21にも、特に筒状体10の切り取り片13を切り取った時に視認できる位置に、くじ、点数、クイズの回答などの情報の隠し絵の印刷を行なうこともできる。
【0026】
外方向に突出するリブ24の加工方法はカップ成形機インラインあるいはオフラインで行うことができる。すなわち成形済みの紙カップ本体20を予め水平リブ24相当部分が溝状に切削されているキャビティに嵌め込み、回転させながら、溝部においてカップ内側から回転ローラーをエキスパンダーで外側に向かって強く押し当てれば、外側に突出するリブを形成することができる。この場合、最後にキャビティから加工された紙カップ本体20を引き抜かねばならないが、上側斜面がなだらかになっている水平リブ24の方がシャープなものよりも引き抜き易く作業性の点で勝っている。また、リブ24の形成は、雄雌型を使用した絞り加工によっても可能である。内方向に突出するリブ25の加工は、成形済みの紙カップ本体を予めリブ25相当部分が溝状に切削されているマンドレルに嵌め込み、回転させながら、溝部においてカップ外側から回転ローラーを内側に向かって強く押し当てれば、形成することができる。
【0027】
一方において、筒状体のブランク10Aから逆円錐台形状の筒状体10を成形し、その下部に内向きカール部12を成形し、スタッキングしておく。最後に、この筒状体10を成形された紙カップ本体20に対して両者が互いに当接するいずれかの点で接着させながら挿着させれば、本発明による隠し絵付き断熱容器1が得られる。完成した本発明による隠し絵付き断熱容器1はスタッキングしてユーザーに供給が可能である。
【0028】
図5は、本発明による隠し絵付き断熱容器1を実際に使用する時の状態を説明する平面図である。本発明による隠し絵付き断熱容器1の隠し絵としての、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認するために、まず、切り取り片13を図3(a)に示す切り欠き17に指先あるいは爪を差し込んで上方に持ち上げるか、図3(b)に示す切り取り片13の場合には、先ず切り取り片13の小折れ部18を小折れ線18aで折り返して摘まみ片を形成しておいてから、この摘まみ片を指で挟んで上方に持ち上げ、図5−aに示すように、これを取っ掛かりとして切り取り片13を切り取ることができる。切れ目線14の一部に折れ線15を設けている場合には、図5−bに示すように、完全に切り取らずに折れ線15で折り返すことができる。本発明による隠し絵付き断熱容器1では、紙カップ本体20の側壁21と筒状体10の側壁11との間に空間が存在する場合、切り取り片13を弱い力で、容易に起こすことができる。この切り取り片13を切り取り、あるいは折り返すことによって、切り取り片13の裏に印刷された、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認することができる。また、切り取り片13を切り取った窓を通して紙カップ本体20の胴部に印刷された、くじ、点数、クイズの回答などの情報を視認することもできる。
【0029】
【実施例】
つぎに、本発明の紙容器について実施例をあげて、さらに具体的に説明する。
【0030】
<実施例1>
実施例1については、まず、表面側からカップ原紙250g/m2/ポリエチレン樹脂25μmの積層体を使用して、開口部内径が88.0mmφ、底外径が65.0mmφ、高さが90.0mmの形状で、内容量が210.0cc(満注時)の紙カップ本体20を作製した。
【0031】
つぎに、表面側からポリエチレン樹脂20μm/コートボール270g/m2/ポリエチレン樹脂20μmの積層体を使用して、上端部内径が89.0mmφの形状の筒状体10を作製した。この筒状体10の側壁11に切り取り片13Aを設けた。この切り取り片13Aの形状は円形であり、繋ぎ部16を随所に設けた切れ目線14により設けた。また、この切り取り片13Aの裏面には、あらかじめ、くじの「当たり」「外れ」の印刷を行ない図6に示すような隠し絵付き断熱容器Aを作製した。
【0032】
実際に隠し絵付き断熱容器Aを使用する時に、切り取り片13Aを切り取ることによって、切り取った切り取り片13Aの裏面に印刷された、くじの「当たり」「外れ」を視認することができた。
【0033】
<実施例2>
実施例2については、まず、表面側からカップ原紙280g/m2/ポリエチレン樹脂25μmの積層体を使用して、開口部内径が135.0mmφ、底外径が113.8mmφ、高さが72.1mmの形状で、内容量が804.2cc(満注時)の紙カップ本体20を作製した。
【0034】
つぎに、表面側からポリエチレン樹脂20μm/コートボール270g/m2/ポリエチレン樹脂20μmの積層体を使用して、上端部内径が135.0mmφ、内向きカール部外径が119.4mmφの形状の筒状体10を作製した。この筒状体10の側壁11の対向する位置に一対の切り取り片13B、13Bを設けた。この切り取り片13B、13Bの形状は半円形であり、直線部を横方向の折れ線とし、下方に膨らむ円弧部を切れ目線とした。また、この切り取り片13B、13Bを折り返した時に、切り取った窓を通して視認できる紙カップ本体の胴部の側壁の位置に、くじの「当たり」「外れ」の印刷を行ない図7に示すような絵付き断熱容器Bを作製した。
【0035】
実際に絵付き断熱容器Bを使用する時に、対向する一対の切り取り片13B、13Bを起こして、切り取り片13B、13Bを切り取った窓を通して、くじの「当たり」「外れ」を視認することができたと同時に、切り取り片13B、13Bを手で摘むことができ、95°Cの熱湯を、500cc注入し,3分後に切り取り片13B、13Bを両手で両側から持った場合、遙に持ち易く、安全に取り扱えることができた。
【0036】
本発明による隠し絵付き断熱容器は、以上の実施の例の記載に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、紙カップ本体20と筒状体10との間の断熱空間の形成は、筒状体10の内向きカールと水平リブ24とによることに限定されることはなく、紙カップ本体20の側壁21と筒状体10の側壁11間に断熱部材を介在させる方法によってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、容器本体と筒状体からなる胴部を二重にした紙製の断熱容器において、筒状体の側壁に切り取り片あるいは折り返し片を設け、容器を使用した後に、その切り取り片をきりとること、あるいは折り返し片を折り返すことによって、切り取り片あるいは折り返し片の裏面、あるいは容器本体に隠し絵として印刷されたくじ、点数、クイズの回答などの情報を視認することができる隠し絵付き断熱性容器を提供することができる。
【0038】
さらにまた、本発明による隠し絵付き断熱性容器は、材料にを紙を使用することにより、使用後は紙製品として廃棄され、また減容化が容易であるので廃棄処理性が良好であり、さらに、リサイクルも可能であるので、環境負荷の低減に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による隠し絵付き断熱容器の全体構造を説明する図である
【図2】本発明による隠し絵付き断熱容器の筒状体のブランクを示す展開図である。
【図3】図2のブランクにおける切り取り片の一例の拡大図である。
【図4】図2のブランクにおける切り取り片の他の例の拡大図である。
【図5】本発明による隠し絵付き断熱容器の使用時における状態を説明する斜視図である。
【図6】本発明による隠し絵付き断熱容器の一実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明による隠し絵付き断熱容器の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 隠し絵付き断熱容器
A 隠し絵付き断熱容器(実施例1)
B 隠し絵付き断熱容器(実施例2)
10 筒状体
10A ブランク(筒状体)
11 側壁
12 内向きカール
13 切り取り片
13A 切り取り片
13B 切り取り片(一部折れ線)
14 切れ目線
15 折れ線
16 繋ぎ部
17 切り欠き
18 小折れ部
18a 小折れ線
20 紙カップ本体
20A ブランク(紙カップ本体)
21 側壁
22 底板
23 外向きカール
24 外方向に突出する水平リブ
25 内方向に突出する水平リブ
C 内向きカール成形部
L 蓋材
N 胴貼り部

Claims (3)

  1. 少なくとも内面にポリオレフィン系樹脂がコートされ、上方開口縁に外向きカール部が形成された有底の紙カップ本体と、下端部に内向きカール部が形成された逆円錐台形状の筒状体とが一体的に組み合わされた断熱容器であって、前記筒状体の胴部の側壁に切り取り片が、切れ目線により全部が切り取り可能に形成され、前記切り取り片の裏面及び/又は前記切り取り片を切り取った後の窓を通して視認可能な前記紙カップ本体の胴部の側壁の位置に、くじ、点数、クイズの回答などの情報を隠し絵として付与していることを特徴とする隠し絵付き断熱容器。
  2. 前記切り取り片の周辺の一縁部に切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の隠し絵付き断熱容器。
  3. 前記切り取り片の周辺の一縁部に小折れ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の隠し絵付き断熱容器。
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