JP4043793B2 - 移動装置 - Google Patents

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  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体のスケール上での位置を検出する位置検出機構を備える移動装置、特に長手方向に並べて配置された複数のスケール上での移動体の位置を検出する移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動装置は、工作機械の加工対象または切削工具を搬送するテーブル、または産業機械等の様々な分野で使用されている。以下の説明では、移動装置を工作機械に適用した場合について説明する。
【0003】
直線位置の検出に利用されるリニアエンコーダには一般的に光学式と磁気式とがある。図5は、これらの方式に共通する従来のリニアエンコーダの一例を示す概略構造図であり、図示矢印方向に移動するテーブル5と、長手方向がテーブル5の移動方向と平行になるように基台に固定配設されたスケールユニット1と、テーブル5と共に移動するスライダ3と、スライダ3から出力される位置信号Sを位置データPDに変換して出力する信号処理部26とで構成されている。スケールユニット1内には、光学的、或いは、磁気的な目盛が施されたスケール2が含まれており、この目盛をスライダ3の内部に具備された検出部4によって、光学的、或いは、磁気的に検出するようになっている。
【0004】
次に、リニアエンコーダを用いて長いストローク長を検出する場合の構成例について説明する。リニアエンコーダでは、必要な測定長に合わせてスケールの長さが決められるが、製造設備や運搬上の問題により、1本で3mを越えるような長いスケールを適用するのは困難である。そこで、複数本のスケールユニットを長手方向に直列に設置して、長い測定長に対応する方法が提案されている。
【0005】
以下に、その一例を説明する。図1は、2本のスケールユニットを長手方向に配置した場合の概略構造図である。図5と同一構成箇所は同符号を付して説明を省略する。この構成例では、2本のスケールユニット1aと1bが長手方向に配置されている。2本のスケールユニット内には、それぞれスケール2aと2bが含まれている。一方、テーブル5側には、2つのスライダ3a、3bが、ある間隔を隔てて取付けられている。スケールに施された目盛は、検出部4a、4bで読み取られ、スライダ3a、3bから位置信号S1,S2として信号処理部6に出力される。信号処理部6では、それぞれのスライダ3a,3bからの位置信号S1,S2と、テーブル5のおよその位置を示す概テーブル位置データPTABを元に、正確な位置データPDを出力する。
【0006】
次に信号処理部6の処理例を図6を用いて説明する。スライダ3aからの位置信号S1とスライダ3bからの位置信号S2は位置演算部7,8に入力されてそれぞれのスライダ3a,3bの位置データSD1、SD2に変換される。一方、スライダ間隔記憶部13には、あらかじめ2つのスライダ3a,3bの間隔が記憶されており、スケールオフセット記憶部15にはあらかじめ2本のスケール2a,2bの位置オフセットが記憶されている。(ここで、スライダ3a,3bの間隔は即ち検出部4a,4bの間隔であり、スライダ間隔記憶部13は位置検出部間隔記憶部ということができる。)また、使用ユニット判定部16には、テーブル5の位置とその時にどのスケール2a,2bとスライダ3a,3bを有効にするかの関係が記憶されており、重み係数判定部17には、テーブル5の位置とその時に2つのスライダ3a,3bのデータに与えるべき重みの値が記憶されている。
【0007】
実際の処理例について図2と図6を用いて説明する。図1でテーブルが左端から右端まで移動する場合を、図2の位置P1〜P7に対応させて示す。図2の横軸は、図1のテーブル位置を示している。
【0008】
まず位置P1〜P2の区間は、2つのスライダ3a,3bが共にスケール2aに対向している。従ってスライダ3aとスライダ3bは共にスケール2aに対して位置検出可能でありスケール2aに対して有効領域である。使用ユニット判定部16にはあらかじめ、この区間のテーブル位置においては、2つのスライダ3a,3bがスケール2aに対して有効であることが記憶されており位置演算部7,8で計算された2つの位置データSD1,SD2が重み付け演算部に送られる。ただし、ここで、スライダ3bからの位置データSD2はスライダ3aからの位置データSD1に対して、2つのスライダ3a,3bの間隔の分だけずれている。前述のようにこの距離はあらかじめスライダ間隔記憶部13に記憶されている。そこで使用ユニット判定部16ではこの距離分をそれぞれのスライダ3a,3bの位置データSD1,SD2に加味するように働く。
【0009】
以下に具体的に説明する。例として、位置データSD1,SD2の増加方向がテーブル5が右に進む方向とし、また、テーブル位置基準TCを2つのスライダ3a,3bの中心点に取る場合を想定すると、スライダ3aからの位置データSD1は、テーブル位置基準TCから見るとスライダ間隔の1/2だけ小さい値が出力される。同様にスライダ3bからの位置データSD2はスライダ間隔の1/2だけ大きい値が出力される。そこで、使用ユニット判定部16はスライダ3aの位置データSD1に加算器9によってスライダ間隔の1/2を加えてテーブル位置基準TCの値に修正する。同様に、使用ユニット判定部16はスライダ3bの位置データSD2に加算器10によってスライダ間隔の1/2を減じてテーブル位置基準TCの値に修正する。この動作によって、重み付け演算部11には、テーブル位置基準TCに修正された2つのスライダ3a,3bの位置データSD1’,SD2’が送信される。
【0010】
この領域での重み係数WTについて説明する。重み係数判定部17には図2に示す重み係数WTのように、あらかじめこの領域に相当するテーブル位置では、スライダ3aに対する重み係数WTが1であり、スライダ3bに対する重み係数WTが0であるように記憶されている。重み係数判定部17では、例えばモータに備えられたロータリエンコーダ等より、この領域に相当する概テーブル位置データPTABが入力された場合、重み付け演算部11に対して、それぞれのスライダ3a,3bの重み係数WTを出力する。
【0011】
結果的にこの領域では、重み付け演算部11はスライダ3a、3bの重み係数WTが1、0であることから、スライダ3bからの位置データSD2’は位置データPDに寄与せず、スライダ3aからの位置データSD1’を位置データPDとして出力する。
【0012】
次に、位置P2〜P3の区間では、スライダ3aはスケール2aに対向しているが、スライダ3bはスケール2a,2bの隙間にさしかかる。従ってスライダ3bは位置検出不可能となり無効領域である。使用ユニット判定部16にはあらかじめ、この区間の概テーブル位置データPTABにおいては、スライダ3bは無効であることが記憶されておりスライダ無効情報SCEが、重み付け演算部11に送られスライダ3bのデータが誤って使用されないようにしている。一方、位置演算部7,8で計算された2つの位置データSD1,SD2は位置P1〜P2の区間と同様に、加算器9,10によってテーブル位置基準TCに修正されて重み付け演算部11に送られる。
【0013】
次に、位置P3〜P5の区間では、スライダ3aはスケール2aに対向していおり、スライダ3bはスケール2bに対向し始めている。従ってスライダ3aはスケール2aに対して位置検出可能でありスライダ3bはスケール2bに対して位置検出可能である。使用ユニット判定部16にはあらかじめ、この区間のテーブル位置においては、スライダ3aはスケール2aに、また、スライダ3bはスケール2bに対して有効であることが記憶されている。ただし、ここで、スケール2bの原点とスケール2aの原点の間隔距離分だけ読取値を修正しないと2つのスケールから読み取った位置データSD1,SD2の連続性が保たれない。スケールオフセット記憶部15には前述のように2つのスケール2a,2bの原点の間隔距離が記憶されている。そこで使用ユニット判定部16ではこの距離分をそれぞれのスライダの位置データSD1,SD2に加味するように働く。
【0014】
例として、それぞれのスケールの左端が原点であった場合、スライダ3bがスケール2aから読み取った位置データSD2に対して、スライダ3bがスケール2bから読み取った位置データSD2には、2つのスケールの原点間の距離分だけ加算する。なお、原点の位置は必ずしもスケール左端とは限らないので使用するスケールに合わせて設定する必要がある。
【0015】
したがって、この領域では、使用ユニット判定部16はスライダ3bに対して、前述のスライダ間隔に関する修正分とスケールの原点距離に関する修正分を加算器10によって加算し重み付け演算部11に送信する。この領域の重み係数WTについて説明する。この領域ではP3からP5に向かってスライダ3aの重み係数WTを1から0に向かって減じ、スライダ3bの重み係数WTを0から1に向かって増加させている。テーブル位置とこの重み係数WTとの関係は重み係数判定部17に記録されており、概テーブル位置データPTABの入力によりその位置に対応した重み係数WTを重み付け演算部11に出力する。重み付け演算部11では2つのスライダ位置データSD1’,SD2’にそれぞれ重み付けしたものを位置データPDとして出力する。
【0016】
次に位置P5〜P6区間においては、スライダ3aはスケールの隙間になるので読取不可能となり、使用ユニット判定部16ではスライダ3aが無効である情報を重み付け判定部17に送る。また、この区間での重み係数WTはスライダ3aが0でスライダ3bが1となっておりスライダ3bからの位置データSD2’が結果的に重み付け演算部11から出力される。
【0017】
位置P6〜P7区間においては、2つのスライダ3a,3bが共にスケール2bに対向している。従ってスライダ3aとスライダ3bは共にスケール2bに対して位置検出可能でありスケール2bに対して有効領域である。使用ユニット判定部16にはあらかじめ、この区間のテーブル位置においては、2つのスライダがスケール2aに対して有効であることが記憶されており位置演算部7,8で計算された2つの位置データSD1,SD2が重み付け演算部11に送られる。この領域では、2つのスライダ3a,3bのスライダ間隔に関する補正と、両方のスライダ3a,3bに対してスケール2bのオフセットが加算器9,10によって加えられてから、重み付け演算部11に送られる。また、重み係数WTについては、スライダ3aが0でスライダ3bが1となっておりスライダ3bからの位置データSD2’が結果的に重み付け演算部11から出力される。このような処理によって、複数のスライダを用いて、複数のスケールからの位置データを滑らかにつなぎ、長ストロークの位置検出をすることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような構成の装置では、位置データPDを正確に求めるためには、スライダ間隔と、2本のスケール2a,2bの位置オフセットをあらかじめ正確に求めて、スライダ間隔記憶部13とスケールオフセット記憶部15に記憶しておく必要がある。理想的には、設計値通りの正確なスライダ間隔にスライダ3a,3bを機械に取り付け、また、複数のスケール2a,2bも設計値通りの正確な位置関係で機械に取り付ける必要がある。また、取付後に測定器等で物理的に測定してその値を設定することも可能であるが、工作機械等で必要とされる精度は数μm以下であり正確な測定は困難である。さらに、機械保守上、スケール交換やスライダ交換等の必要が生じたとき、これらのパラメータを再設定するのは、精度や工数の面から困難である。
【0019】
本発明は上記課題を解決するために、スライダやスケールを機械に取り付けた後で、スライダ間隔やスケールオフセットを正確に測定して記憶する機能を備えたリニアエンコーダを提供すると共に、それらの工程を自動的に行う機能も備えたリニアエンコーダを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る移動装置は、長手方向に並べて配置され、目盛りが付けられた複数のスケールと、前記複数のスケールの長手方向に沿って移動する移動体と、移動体のスケールと対向する位置に、スケールの長手方向に間隔をあけて取り付けられた複数の位置検出部と、前記複数の位置検出部の検出値に基づき移動体の位置を求める位置算出手段と、を備えた移動装置であって、複数の位置検出部のスケール長手方向の離間距離である位置検出部間隔データを記憶する位置検出部間隔記憶部と、複数の位置検出部が前記複数のスケールのうちの2つのスケールに対向する位置に移動体があるとき、位置検出部が読み取る前記2つのスケールの位置データと、位置検出部間隔記憶部に記憶された位置検出部間隔データと、に基づいて複数のスケールの原点間の距離であるスケールオフセットを演算するスケールオフセット検出部と、前記演算されたスケールオフセットを記憶するスケールオフセット記憶部とを有し、前記位置算出手段は、前記演算されたスケールオフセットを用いて、前記移動体の位置を検出することを特徴とするものである。
【0021】
本発明の請求項2に係る移動装置は、請求項1に記載の移動装置であって、前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置で読み取るスケールの目盛りに基づいて、位置検出部間隔データを演算し、前記位置検出部間隔記憶部に記憶する位置検出部間隔検出部を有することを特徴とするものである。
【0022】
本発明の請求項3に係る移動装置は、請求項2に記載された移動装置であって、移動装置は、移動体を駆動する移動体制御装置を有し、前記移動体制御装置に自動パラメータ設定コマンドが与えられると、まず、前記移動体制御装置が、前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置に移動体を移動し、前記位置検出部間隔検出部が位置検出部間隔データを演算する処理を行い、次に、前記移動体制御装置が、前記複数の位置検出部が異なるスケールに対向する位置に移動体を移動し、前記スケールオフセット検出部がスケールオフセットを演算する処理を行うことを特徴とするものである。
【0023】
本発明の請求項4に係る移動装置は、請求項3に記載された移動装置であって、前記移動体が、前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置から、異なるスケールに対向する位置に移動したことを、位置検出部の検出値に基づき検知するスケール変化検知部を有することを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体的な実施形態を説明する。
【0025】
図3は本発明の移動装置の第1の実施形態を示す図である。図6の従来技術と同じものは同じ記号を付記している。本実施形態では、2つの位置演算部7,8から2つのスライダ3a,3bの位置データSD1,SD2と概テーブル位置データPTABを入力とするスライダ間隔検出部12とスケールオフセット検出部14が設けられている。以下にそれらの機能を説明する。実際の機械に複数のスライダ3a,3bとスケール2a,2bを取り付けた状態で、2つのスライダ3a,3bが1つのスケール例えばスケール2aに対向する位置に機械を移動させる。この状態でスライダ間隔計測指令SLCをスライダ間隔検出部12に送ると、スライダ間隔検出部12は、概テーブル位置データPTABの値から確実に2つのスライダ3a,3bがスケール2aに対向していることを確認する。次に、スライダ間隔検出部12は2つの位置演算部7,8からの位置データSD1,SD2を読み出して減算し、2つの位置データSD1,SD2の差を求めて、スライダ間隔記憶部13に記憶させる。この動作によって実際の機械上で、2つのスライダの間隔を正確に求めることが出来る。また、より値の信頼性を高めるために、テーブル5を移動させながら複数回上記計測を行い、その平均値をスライダ間隔記憶部13に記憶させてもよいし、その際、異常と思われる計測値を得た場合、そのデータを無視したり、異常であることを示すようなアラームを表示させることも可能である。
【0026】
次に、2つのスケール2a,2bに2つのスライダ3a,3bがそれぞれ対向するような場所、図2のP3〜P5の位置にテーブル5を移動させる。この状態でスケールオフセット計測指令SCCをスケールオフセット検出部14に送ると、スケールオフセット検出部14は、概テーブル位置データPTABの値から2つのスライダ3a,3bが2つのスケール2a,2bにまたがっていることを確認する。次に、スケールオフセット検出部14は位置演算部7からの位置データSD1を読み出し、スライダ間隔記憶部13に記憶されている先に記憶したスライダ間隔の値を加算する。そして、この値から位置演算部8からの位置データSD2を読み出し減算することによってスケールオフセット値を求めることができる。具体的に数値例を示すと、スライダ3aでスケール2aを検出した位置データSD1が1200mmであり、スライダ3bでスケール2bを検出した位置データSD2が50mmであったとする。また、先に検出したスライダ間隔が200mmであったとすると、スケール2aに対するスケール2bのオフセット値は、1200+200−50=1350である。この数値は、スケールオフセット記憶部15に送られてそこで記憶される。この動作によって実際の機械上で、2つのスケール2a,2bの位置オフセットを正確に求めることが出来る。また、より値の信頼性を高めるために、テーブル5を移動させながら複数回上記計測を行い、その平均値をスケールオフセット記憶部15に記憶させてもよいし、その際、異常と思われる計測値を得た場合、そのデータを無視したり、異常であることを示すようなアラームを表示させることも可能である。
【0027】
このような構成によって具体的に重み付け演算部11に送られる位置データの例を説明する。例えば2つのスライダ3a,3bが2つのスケール2a,2bにそれぞれ対向している位置(例えば、図2のP3位置)で、スライダ3aでスケール2aを読んだ位置データSD1が1200mmであり、スライダ3bでスケール2bを読んだ位置データSD2が50mmであったとする。また、スライダ間隔は200mm、スケール2aに対するスケール2bのスケールオフセットが1350mmとする。この状態ではスライダ3aからの位置データSD1は1200mmであるが、加算器9によってスライダ間隔200mmの半分の100mmが加算されることでテーブル位置基準TCに修正され、SD1’として1300mmのデータが重み付け演算部11に入力する。また、スライダ3bからの位置データSD2は50mmであるが、加算器10によってスライダ間隔200mmの半分の100mmが減算されることでテーブル位置基準TCの−50mmに修正され、さらに、スケールオフセットの1350mmが加算され、SD1’として1300mmのデータが重み付け演算部11に入力する。このように、どちらのスライダでどのスケールの値を読んでもテーブル位置データPDとしては連続した位置データが検出可能である。
【0028】
次に、本発明の移動装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、一連の上記パラメータの検出と設定が、テーブル制御装置18と連動して自動的に行われるものである。
【0029】
第2の実施形態では、テーブル制御装置18に対して自動パラメータ設定コマンドAPSを指令すると、以下のようなステップで自動測定を実行する。
【0030】
[ステップ1]テーブル5は2つのスライダ3a,3bがスケール2aに対向する位置に移動する。
【0031】
[ステップ2]テーブル5は右方向に移動しながら信号処理部6に対してスライダ間隔計測指令SLCを送る。その指令SLCによって、スライダ間隔検出部12は2つの位置演算部7,8からのデータSD1,SD2を減算してスライダ間隔を計測してスライダ間隔記憶部13にスライダ間隔の値を設定する。この際、第1実施形態で述べたように複数箇所で測定してその平均値を求める等の方法でデータの信頼性を高めることも可能である。
【0032】
[ステップ3]テーブル5が移動し、2つのスライダ3a,3bがそれぞれ別のスケールに対向する位置に来た場合、信号処理部6に対して、スケールオフセット計測指令SCCを送る。その指令SCCによって、スケールオフセット検出部14は2つの位置演算部7,8からのデータSD1,SD2と、先に求めたスライダ間隔を基にスケールオフセット値を求め、スケールオフセット記憶部15に設定する。この場合も、複数箇所で測定してその平均値を求める等の方法でデータの信頼性を高めることも可能である。
【0033】
[ステップ4]2つのパラメータの設定が完了したら、テーブル5の移動を停止する。
【0034】
ステップ4が終了した後に、実際にテーブルを駆動し加工対象を切削等を行うモードとなり、その際、ステップ2、3で計測されたスライダ間隔およびスケールオフセットを用いて、テーブル位置基準TCが演算される。
【0035】
本実施形態では、ステップ2からステップ3に移行し、2つのスライダ3a,3bがそれぞれ別のスケールに対向する所定位置に来たことを、概テーブル位置データPTABの値を基に判断すればよいが、ロータリーエンコーダ等がなく概テーブル位置データPTABが得られない別の実施形態においては、スライダ間隔検出部が対向するスケールが変化したときの検出値の変化を検知することにより、所定位置に来たことを判断してもよい。
【0036】
上述のような機能により、実際の機械にリニアエンコーダを取り付けた後で、正確に、かつ、自動的にスライダ間隔とスケールオフセットを計測し設定することができるため、テーブル5の位置検出の高精度化と省力化が実現できる。また、保守上の理由からスケール2a,2bやスライダ3a,3bを交換した場合でも特別な測定装置無しで正確なスライダ間隔とスケールオフセットの設定ができるため、ユーザ先での設定等も誤り無く自動的に実施することができる。さらに、本発明は、特別なハードウェアを付加することなくソフトウェア処理の追加で実現可能なので、コストアップも無い。
【0037】
前述の実施形態では、スライダとスケールが2つの例を説明したが、個数は限定されるものでは無くそれぞれが2つ以上のシステムにも対応可能である。別の実施形態として、スケールが3個の例を説明する。図7は図1のスケールユニットの右側に新たに3つ目のスケールユニット1cを配置したものである。スライダ間隔の計測方法については、先の実施形態と同じであり、スケールユニット1a、1bだけでなく新たに追加したスケールユニット1cを使用しても可能である。
【0038】
次に、新たに追加したスケールユニット1cのスケールオフセットの求め方を説明する。スケールユニット1bと1cに2つのスライダがそれぞれ対向する図7のような位置にテーブルを移動させる。この状態でスケールオフセット計測指令をスケールオフセット検出部に送ると、スケールオフセット検出部は、テーブル位置データの値から2つのスライダがスケールユニット1bと1cにまたがっていることを確認する。次に、スケールオフセット検出部は2つの位置演算部からの位置データを読み出しそれらを加算する。その結果から、スライダ間隔記憶部に記憶されている先に記憶したスライダ間隔の値を減算することによってスケールオフセット値を求めることができる。このようにすると、先の実施形態で、スケール2aと2bとの間のスケールオフセットを求めたのと全く同じ手法で、スケール2bと2cとの間のスケールオフセットを求めることができる。
【0039】
一例として、スケール2aに対するスケール2bのスケールオフセットが先の実施形態のように1350であったとする。また、スケール2bに対して、今回新たに追加したスケール2cのスケールオフセットが1400であったとすると、スケール2aに対するスケール2cのスケールオフセットは1350+1400=2750となる。
【0040】
上述の処理方法によって、スライダがスケール2bに対向しているときは、先の実施形態で求めたスケール2aに対するスケール2bのスケールオフセット1350を使用し、スライダがスケール2cに対向しているときには本実施形態で求めたスケール2aに対するスケール2cのスケールオフセット2750を使用することにより、スケール2a、2b、2cの3本のスケールに対して、連続した高精度の位置検出を実現することが可能である。
【0041】
なお、実施形態の説明では、スライダが2つで、スケールが2つの例、3つの例を説明したが、スライダとスケールの個数は限定されるものでは無く2つ以上のシステムであれば対応可能である。
【0042】
また、並べて配置される2つ以上のスケールは、同じ種類のスケールでなくてもよい。例えば、一つのスケールは絶対符号付きのスケールであり、他方のスケールは絶対符号が付いていないスケールであってもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明のリニアエンコーダによれば、複数のスライダ、あるいは、複数のスケールによって位置を検出する場合に必要な複数のスライダ間の間隔や、複数のスケールどうしの位置オフセットを実機上で正確かつ簡単に計測し設定することができるので、テーブルの位置検出の高精度化と省力化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術と本実施形態に共通な移動装置の基本構成について示す図である。
【図2】 従来技術と本実施形態に共通な移動装置の信号例について示す図である。
【図3】 本発明に係る移動装置の第1の実施形態の構成を示す構成図である。
【図4】 本発明に係る移動装置の第2実施形態の構成を示す構成図である。
【図5】 従来の移動装置の基本構成について示す図である。
【図6】 従来の移動装置の構成例について示すブロック図である。
【図7】 3つのスケールを備える移動装置の基本構成について示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b スケールユニット、2,2a,2b スケール、3,3a,3b スライダ、4,4a,4b 検出部、5 テーブル、6,26 信号処理部、7 位置演算部、8 位置演算部、9 加算器、10 加算器、11 重み付け演算部、12 スライダ間隔検出部、13 スライダ間隔記憶部、14 スケールオフセット検出部、15 スケールオフセット記憶部、16 使用ユニット判定部、17 重み係数判定部、18 制御装置、19 テーブル駆動部。

Claims (4)

  1. 長手方向に並べて配置され、目盛りが付けられた複数のスケールと、
    前記複数のスケールの長手方向に沿って移動する移動体と、
    移動体のスケールと対向する位置に、スケールの長手方向に間隔をあけて取り付けられた複数の位置検出部と
    記複数の位置検出部の検出値に基づき移動体の位置を求める位置算出手段と、を備えた移動装置であって
    数の位置検出部のスケール長手方向の離間距離である位置検出部間隔データを記憶する位置検出部間隔記憶部と、
    複数の位置検出部が前記複数のスケールのうちの2つのスケールに対向する位置に移動体があるとき、位置検出部が読み取る前記2つのスケールの位置データと、位置検出部間隔記憶部に記憶された位置検出部間隔データと、に基づいて複数のスケールの原点間の距離であるスケールオフセットを演算するスケールオフセット検出部と、
    前記演算されたスケールオフセットを記憶するスケールオフセット記憶部とを有し、
    前記位置算出手段は、前記演算されたスケールオフセットを用いて、前記移動体の位置を検出することを特徴とする移動装置。
  2. 請求項1に記載の移動装置であって、
    前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置で読み取るスケールの目盛りに基づいて、位置検出部間隔データを演算し、前記位置検出部間隔記憶部に記憶する位置検出部間隔検出部を有することを特徴とする移動装置。
  3. 請求項2に記載された移動装置であって、
    移動装置は、移動体を駆動する移動体制御装置を有し、
    前記移動体制御装置に自動パラメータ設定コマンドが与えられると、
    まず、前記移動体制御装置が、前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置に移動体を移動し、前記位置検出部間隔検出部が位置検出部間隔データを演算する処理を行い、
    次に、前記移動体制御装置が、前記複数の位置検出部が異なるスケールに対向する位置に移動体を移動し、前記スケールオフセット検出部がスケールオフセットを演算する処理を行うことを特徴とする移動装置。
  4. 請求項3に記載された移動装置であって、
    前記移動体が、前記複数の位置検出部が同一のスケールに対向する位置から、異なるスケールに対向する位置に移動したことを、位置検出部の検出値に基づき検知するスケール変化検知部を有することを特徴とする移動装置。
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