JP4043486B2 - 樹脂成形装置 - Google Patents
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Description
すなわち、相対的に接離動可能な上型および下型と、前記下型へ着脱可能に搭載され、樹脂封止される成形品成形用のキャビティ及び該キャビティへ溶融樹脂を充填するための樹脂路を形成した中間型と、前記中間型に形成された樹脂封止部の該中間型からの離型を行うための離型手段と、前記樹脂路の一部が形成され、前記中間型に対して着脱可能に一体的に取り付けた樹脂路プレートと、前記樹脂路プレートを前記中間型より離間する方向に押し下げるための押し下げ手段と、を備えたことを特徴とする樹脂モールド装置である(特許文献1参照)。
特に、1枚のエジェクタプレートにランナーロックピンおよびエジェクタロッドを設けてあるので、従来例のように2部材でエジェクタプレートを構成する必要がない。このため、部品点数、組立工数が少なくなるとともに、部品の製造,組立および位置調整,動作調整が容易になる。さらに、エジェクタプレートそれ自体の機械的強度が向上し、反りや撓みが生じにくくなるので、成形品の離型が容易になる。
本実施形態によれば、第2金型に内設された副リターンピンに、第3金型の動作に連動しないように段付き部を設けるとともに、スプリングを組み付けてあるので、1枚のエジェクタプレートであっても、成形品の離型と不要樹脂の離型とをタイミングをずらして行うことができる。
本実施形態によれば、前記エジェクタロッドと前記エジェクタピンとが共同で成形品を金型から突き出すことにより、確実に成形品を離型させることができる。
本実施形態によれば、前記抜け止め部がランナー内で固化した不要樹脂に係合することにより、前記不要樹脂の落下を防止できるので、不要樹脂の回収を自動化できるという効果がある。
第1実施形態にかかる樹脂成形装置は、図1ないし図9に示すように、4本の支柱10で相互に連結された下プラテン11および上プラテン12の間に、下金型(第3金型)20、中金型(第2金型)30および上金型(第1金型)140を、順次、接合一体化できるように配置してある。
まず、図2に示すように、開いた下金型20の基準面26に電子部品チップ(図示せず)を実装した基板16を図示しないローダーユニットで載置する一方、前記下金型20のポット22内に固形樹脂15aを挿入する。そして、図1に示すように、前記下プラテン11を上方にスライドさせることにより、下金型20の台部21を中金型30の嵌合孔32に嵌合し、両者を接合して前記基板16をクランプする。さらに、下金型20および中金型30を同時に上昇させ、中金型30を上金型140に当接させて型締めを行ない、ランナー141を介してポット22および縦ランナー35に連通させる(図3)。
すなわち、第2実施形態にかかる下金型120は上下動しない下プラテン11にスペースブロック115を介して組み立てられている。さらに、前記下金型120の上面にはランナー127が形成されている。また、前記下プラテン11と下金型120との間に形成された空間には、前述の第1実施形態のようにエジェクタプレート150が配置されている。エジェクタプレート150には、ランナーロックピン153a,153cおよび主リターンピン152が設けられている。さらに、エジェクタプレート150には、図示しないエジェクタロッドおよびエジェクタピンが設けられている。
すなわち、第3実施形態にかかる下金型120は上下動する下プラテン11にスペースブロック115を介して組み付けられている。さらに、下金型120の上面にはランナー127が形成されている。また、前記下プラテン11と下金型120との間に形成された空間には、前述の第1実施形態のようにエジェクタプレート150が配置されている。エジェクタプレートには、ランナーロックピン153a,153cおよび主リターンピン152が設けられている。さらにエジェクタプレート150には、図示しないエジェクタロッドおよびエジェクタピンが設けられている。
また、前記下金型および上金型の駆動源は、サーボモータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等を用いてもよく、あるいは、これらを用いたリンク機構で中金型を動作させてもよい。
さらに、前述の実施形態では、プリント基板の片面に実装した電子部品チップを樹脂封止する場合について説明したが、樹脂封止される基材はリードフレームであってもよく、また、その両面を樹脂封止してもよい。
そして、前述の実施形態では、別体のエジェクタロッドとエジェクタピンとを同一軸心上に突き合わせて使用する場合について説明した。しかし、これに限らず、長い1本のエジェクタピンをエジェクタプレートに直結し、このエジェクタピンで成形品を突き出してもよい。このようなエジェクタピンを使用することにより、部品点数,組立工数が減少するという利点がある。
11:下プラテン
12:上プラテン
13:駆動機構
15a:固形樹脂
16:基板
17a,17b:不要樹脂
18:成形品
20:下金型
21:台部
22:ポット
23:プランジャーチップ
24:プランジャー
25:プランジャー用等圧シリンダブロック
30:中金型
31:サポートピン
32:嵌合孔
33:キャビティ
34:ピンポイントゲート
64:エジェクタピン
65:スプリング
67:副リターンピン
67a:段付き部
68:スプリング
115:スペースブロック
140:上金型
141:ランナー
150:エジェクタプレート
151:スプリング
151a,151b:ガイドボルト
152:主リターンピン
153a,153b,153c:ランナーロックピン
154:スプリング
155:抜け止め部
156:ストッパ
163:エジェクタロッド
Claims (5)
- 固定された第1金型に動作可能な第2金型および第3金型を順次重ね合わせることにより、第2金型と第3金型とで基材を挟持するとともに、前記基材の少なくとも片面側にキャビティを形成し、第1金型と第2金型との間に形成されたランナーに連通する前記第2金型の縦ランナーを介して前記キャビティに樹脂を充填することにより、前記基材の少なくとも片面を樹脂封止して成形品を成形する樹脂成形装置であって、
前記第1金型の外面側に、ゲートブレークさせるためのランナーロックピンと前記キャビティから成形品を突き出すためのエジェクタロッドとを持つ1枚のエジェクタプレートを、配置し、エジェクタプレートが第3金型の動作に連動し、エジェクタプレートに配置されたエジェクタロッドが第2金型から成形品を突き出した後、第3金型の動作に連動せず、かつ、第2金型の動作に連動し、エジェクタプレートに配置されたランナーロックピンが第1金型から不要樹脂を突き出すことを可能とする副リターンピンを、前記エジェクタプレートに配置された主リターンピンと同一軸心上で突き合うように第2金型に内設したことを特徴とする樹脂成形装置。 - 固定された第1金型に動作可能な第2金型および第3金型を順次重ね合わせることにより、第1金型と第2金型とで基材を挟持するとともに、前記基材の少なくとも片面側にキャビティを形成し、第2金型と第3金型との間に形成されたランナーに連通する前記第2金型の縦ランナーを介して前記キャビティに樹脂を充填することにより、前記基材の少なくとも片面を樹脂封止して成形品を成形する樹脂成形装置であって、
前記第3金型の外面側に、ゲートブレークさせるためのランナーロックピンと前記キャビティから成形品を突き出すためのエジェクタロッドとを持つ1枚のエジェクタプレートを、配置し、エジェクタプレートが第3金型の動作に連動し、エジェクタプレートに配置されたエジェクタロッドが第2金型から成形品を突き出した後、エジェクタプレートに配置されたランナーロックピンが第3金型から不要樹脂を突き出すことを可能とする副リターンピンを、前記エジェクタプレートに配置された主リターンピンと同一軸心上で突き合うように第2金型に内設したことを特徴とする樹脂成形装置。 - 第2金型に内設された副リターンピンに、第3金型の動作に連動しないための段付き部を設けるとともに、スプリングを組み付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂成形装置。
- エジェクタプレートが、第2金型に挿入され、かつ、第3金型の動作に連動するエジェクタロッドと、前記第2金型内に前記エジェクタロッドと同一軸心上に挿入され、かつ、前記第2金型から成形品を突き出すエジェクタピンと、を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の樹脂成形装置。
- ランナーロックピンの先端に、固化した不要樹脂を保持する抜け止め部を、設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の樹脂成形装置。
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