JP4042866B2 - 記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばDVDレコーダ等の記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような記録装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM等の情報記録媒体では、特許文献1、2等に記載されているように、同一基板上に複数の記録層が積層、または貼り合わされてなる多層型若しくはデュアルレイヤ型の光ディスク等の情報記録媒体も開発されている。そして、このようなデュアルレイヤ型、即ち、2層型の光ディスクに記録を行う、DVDレコーダ等の情報記録装置では、レーザ光の照射側から見て最も手前側(即ち、光ピックアップに近い側)に位置する記録層(本願では適宜「L0層」と称する)に対して記録用のレーザ光を集光することで、L0層に対してデータを加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録し、L0層等を介して、レーザ光の照射側から見てL0層の奥側(即ち、光ピックアップから遠い側)に位置する記録層(本願では適宜「L1層」と称する)に対して該レーザ光を集光することで、L1層に対して情報を加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録することになる。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報
例えばオポジットトラックパス方式の2層型の光ディスクにおいては、光ディスクの最外周側にミドルエリアが設けられている。このミドルエリアは、レーザ光のフォーカスをL0層からL1層へ切り替える際の切替動作を緩衝するためのものであり、ファイナライズ時にダミーデータ等が記録される。このとき、L0層のミドルエリアの内周側の端部とL1層のミドルエリアの外周側の端部とは、動作の安定性という観点から所定の距離(例えば、0.4mm)以上離れている必要がある。つまり、このような点を考慮して最適なサイズを有するミドルエリアを形成する必要がある。
一方で、設計上のL0層又はL1層のアドレスが規定される位置と、実際に製造される光ディスクのアドレスが規定されている位置とは、製造工程の品質によっては、必ずしも合致するとは限らない。即ち、設計上あるアドレスが位置するべき半径位置からずれた位置に、実際のアドレスが位置している光ディスクが製造されることがあり得る。このため、光ディスク上に規定されているアドレスに基づいて最適なサイズのミドルエリアを形成しても、アドレスの位置ズレ等に起因して、L0層のミドルエリアの内周側の端部とL1層のミドルエリアの外周側の端部とが所定の距離以上離れていない場合も生じ得るという技術的な問題点を有している。この様な問題点を回避するべく、相対的に大きなサイズのミドルエリアを形成することが考えられるが、それではファイナライズ処理に要する時間が増大するという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズのミドルエリアを形成する記録媒体、記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(記録媒体)
本発明の記録媒体は上記課題を解決するために、レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層と、前記第1記録層を介して前記レーザ光が照射されることで前記記録情報が記録される第2記録層とを備えており、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々は、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを備えており、前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさは、例えば当該記録媒体の半径方向に対して所定値以上であり、前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部は、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にある。
本発明の記録媒体によれば、第1記録層及び第2記録層の夫々に記録情報が記録される。そして、第1記録層及び第2記録層の夫々には緩衝エリア(例えば、後述のミドルエリア)が形成されている。特に、緩衝エリアは、記録情報を記録するためのデータエリアの外周側に近接するように形成されている。この緩衝エリアは、例えば記録情報の記録動作が終了した後に、ファイナライズ処理等が行われることでダミーデータ等が記録情報として記録されることで形成される。
本発明では特に、第1記録層における緩衝エリアの大きさは、所定値以上である。例えば、第1記録層における緩衝エリアは、記録媒体の径方向において0.4mm以上の大きさを有する。一方、第2記録層における緩衝エリアの外周側の端部は、第1記録層の緩衝エリアの外周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から、トレランス長だけ例えば外周側にシフトした位置に配置される。ここに、「対応している」とは、設計上概ね対向する位置(例えば、略同一の半径位置)に存在することを示す趣旨であり、実際の記録媒体においては、製造工程における影響等により必ずしも対向する位置にあるとは限らない。また、「トレランス長」とは、第1記録層における設計上所定位置(例えば、所定半径位置)に規定されるべきアドレスと第2記録層における該所定位置に関連するアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲(或いは、位置ズレそのもの)を示す。言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスと、第2記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲となる。更に言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレ又は該位置ズレの許容範囲と、第2記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレ又は該位置ズレの許容範囲との和となる。
このように、第2記録層の緩衝エリアは、第1記録層の緩衝エリアよりも少なくともトレランス長に相当する大きさだけ外周側に向かって大きくなる。加えて、第1記録層の緩衝エリアの大きさは所定値以上である。従って、アドレスの位置ズレ等が生じていても、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさは、所定値以上となる。これにより、必要以上に大きな緩衝エリアを設ける必要がなくなり、ファイナライズ処理に要する時間が増加しない。それでいて、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさは、所定値以上となるため、動作の安定性(特に、再生動作の際の安定性)を十分に確保することができる。
以上説明したように、本発明の記録媒体によれば、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズの緩衝エリア(ミドルエリア)が形成される。
本発明の記録媒体の一の態様は、前記第2記録層における前記緩衝エリアの大きさは、(i)前記所定値と(ii)前記トレランス長の2倍の大きさと(iii)前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレの夫々を示すクリアランス長との和に相当する。
この態様によれば、記録媒体の製造工程等において発生するアドレスの位置ズレに加えて、偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等を考慮して、緩衝エリアが形成されている。従って、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズの緩衝エリアが形成される。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記所定値は、当該記録媒体の径方向における概ね0.4mmである。
この態様によれば、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさを0.4mm以上確保することができる。従って、動作の安定性を十分に確保することができる。
尚、好ましくは、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさを概ね0.4mm程度であることが好ましい。これにより、動作の安定性を確保するために必要最小限の大きさの緩衝エリアを作成することができるため、ファイナライズ処理に要する時間を相対的に減少させることが可能となる。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記トレランス長は、当該記録媒体の径方向における概ね40μmである。
この態様によれば、例えば記録媒体の一規格であるDVD−Rにおいては、各記録層における位置ズレの許容範囲が−20μmから20μmと規定されている。即ち、第1記録層と第2記録層との間においては、−40μmから40μmまでの相対的な位置ズレが許容されている。従って、この許容範囲を考慮したトレランス長に基づいて緩衝エリアが形成されることで、上述した各種利益を好適に享受することができる。もちろん、他の規格において異なる値が位置ズレの許容範囲として定められていれば、40μmに代えてその値を用いることが好ましい。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記クリアランス長は、当該記録媒体の径方向における概ね65μmである。即ち、前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレ又は該偏芯ズレの許容範囲の和が概ね65μmである。
この態様によれば、偏芯ズレやレーザ光のスポットの実際の大きさ等を考慮して、緩衝エリアが形成されている。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録装置)
本発明の記録装置は上記課題を解決するために、レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層及び前記第1記録層を介して前記レーザ光を照射することで前記記録情報が記録される第2記録層を備える記録媒体に、前記レーザ光を照射することで前記記録情報を記録する記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを形成する形成手段と、前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさが所定値以上であり、且つ前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部が、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の記録装置によれば、記録手段の動作により、第1記録層及び第2記録層の夫々を備える記録媒体に、映像情報や音声情報等を含む記録情報を好適に記録することができる。例えば、レーザ光が第1記録層に焦点を作るように照射されることで、第1記録層に記録情報が記録され、他方レーザ光が第2記録層に焦点を作るように照射されることで、第2記録層に記録情報が記録される。
更に、形成手段の動作により、第1記録層及び第2記録層の夫々に、記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアが形成される。特に、緩衝エリアは、記録情報を記録するためのデータエリアの外周側に近接するように形成されている。この緩衝エリアは、例えば記録情報の記録動作が終了した後に、ファイナライズ処理等によりダミーデータ等が記録情報として記録されることで形成される。
本発明では特に、制御手段の動作により、大きさ(例えば、記録媒体の径方向における大きさ)が所定値以上となるように、第1記録層の緩衝エリアが形成される。更に、制御手段の動作により、外周側の端部が、第1記録層の緩衝エリアの外周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から、トレランス長だけ例えば外周側にシフトした位置に配置されるように、第2記録層の緩衝エリアが形成される。
このように、第1記録層の緩衝エリアよりも少なくともトレランス長に相当する大きさだけ外周側に大きい緩衝エリアが第2記録層に形成される。加えて、大きさが所定値以上の緩衝エリアが第1記録層に形成される。従って、上述したように、アドレスの位置ズレ等が生じていても、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさは、所定値以上となる。これにより、必要以上に大きな緩衝エリアを設ける必要がなくなり、ファイナライズ処理に要する時間が増加しない。それでいて、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさは、所定値以上となるため、動作の安定性(特に、再生動作の際の安定性)を十分に確保することができる。
以上説明したように、本発明の記録装置によれば、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズのミドルエリア(即ち、緩衝エリア)を形成することができる。
本発明の記録装置の一の態様は、前記制御手段は、前記第2記録層における前記緩衝エリアの大きさが、(i)前記所定値と(ii)前記トレランス長の2倍の大きさと(iii)前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレの夫々を示すクリアランス長との和に相当するように前記形成手段を制御する。
この態様によれば、記録媒体の製造工程等において発生するアドレスの位置ズレに加えて、偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等を考慮して、緩衝エリアが形成される。従って、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズの緩衝エリアを形成することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換する変換手段を更に備え、前記制御手段は、前記記録単位に変換された前記トレランス長に相当するだけシフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する。
この態様によれば、記録装置が認識しやすいないしは扱いやすい記録情報の記録単位(例えば、ECCブロック単位)によりトレランス長を認識することができる。従って、記録装置は、上述の如き緩衝エリアを好適に且つ比較的容易に形成することができる。
上述の如く変換手段を備える記録装置の態様では、前記変換手段は、前記トレランス長と、所定のトレランス長に相当する大きさを有するエリア部分に記録可能な前記記録情報の大きさとの対応関係を規定する対応情報に基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換するように構成してもよい。
このように構成すれば、対応情報を参照することで、比較的容易にトレランス長を記録情報の記録単位に変換することができる。
上述の如く対応情報に基づいてトレランス長を記録単位に変換する記録装置の態様では、前記変換手段は、前記記録媒体の種類及び前記緩衝エリアの前記第2記録層上における位置の少なくとも一つに応じて、複数の対応情報のうち少なくとも一つに基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換する。
このように構成すれば、記録媒体の種類の違いや、緩衝エリアの配置の違いに影響を受けることなく、夫々の違いに応じて、比較的容易にトレランス長を記録情報の記録単位に変換することができる。
上述の如く対応情報に基づいてトレランス長を記録単位に変換する記録装置の態様では、前記対応情報を格納する格納手段を更に備えるように構成してもよい。
このように構成すれば、格納手段に格納された対応情報を参照することで、比較的容易にトレランス長を記録情報の記録単位に変換することができる。
上述の如く対応情報に基づいてトレランス長を記録単位に変換する記録装置の態様では、前記変換手段は、前記記録媒体に記録された対応情報に基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換するように構成してもよい。
このように構成すれば、記録媒体に記録された対応情報を参照することで、対応情報を有していない記録装置であっても、比較的容易にトレランス長を記録情報の記録単位に変換することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記所定値は、前記記録媒体の半径方向における概ね0.4mmである。
この態様によれば、第1記録層の緩衝エリアの内周側の端部と第2記録層の緩衝エリアの外周側の端部との間の大きさを0.4mm以上確保することができる。好ましくは、従って、動作の安定性を十分に確保することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記トレランス長は、前記記録媒体の径方向における概ね40μmである。即ち、前記制御手段は、前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部が、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、40μmだけシフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する。
この態様によれば、許容範囲を考慮したトレランス長に基づいて緩衝エリアが形成される。このため、上述した各種利益を好適に享受することができる。もちろん、他の規格において異なる値が位置ズレの許容範囲として定められていれば、40μmに代えてその値を用いることが好ましい。
本発明の記録装置の他の態様は、前記クリアランス長は、前記記録媒体の径方向における概ね65μmである。即ち、前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレ又は該偏芯ズレの許容範囲の和が65μmである。
この態様によれば、偏芯ズレやレーザ光のスポットの実際の大きさ等を考慮して、緩衝エリアが形成される。
本発明の記録装置の他の態様は、前記緩衝エリアは、前記記録情報が記録されることで形成され、前記制御手段は、前記記録情報が予め記録されているエリア部分を除いて、前記記録情報を記録ことで前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する。
この態様によれば、緩衝エリアは、所定の記録情報(例えば、後述のダミーデータ等)が記録されることで形成される。このとき、緩衝エリアとなるエリア部分には、ファイナライズ処理に要する時間を減少させるべく、ファイナライズ処理に先立って予め記録情報が記録される場合があり得る。この態様では、そのような場合であっても、記録情報が予め記録されたエリア部分には、重複して記録情報が上書きされない。従って、緩衝エリアを形成するために不必要に記録情報を記録する必要がなくなるため、効率的に緩衝エリアを形成することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録方法)
本発明の記録方法は上記課題を解決するために、レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層及び前記第1記録層を介して前記レーザ光を照射することで前記記録情報が記録される第2記録層を備える記録媒体に、前記レーザ光を照射することで前記記録情報を記録する記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを形成する形成手段とを備える記録装置における記録方法であって、前記記録情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさが所定値以上であり、且つ前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部が、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する第2制御工程とを備える。
本発明の記録方法によれば、上述した本発明の記録装置が有する各種利益と同様の利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明の記録方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
本発明のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の記録装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種形態も含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の記録装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の記録装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の記録媒体は、第1記録層のミドルエリアが所定値以上の大きさを有しており、且つ第2記録層のミドルエリアの外周側の端部が、第1記録層のミドルエリアの外周側の端部よりもトレランス長だけシフトした位置にある。従って、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズのミドルエリアが形成される。また、本発明の記録装置又は方法は、記録手段、形成手段及び制御手段、又は第1制御工程及び第2制御工程を備える。従って、例えばファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズのミドルエリアが形成される。
本実施例に係る光ディスクの基本構造を示した概略平面図であり、該光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。 本実施例に係る記録再生装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る記録再生装置の記録動作のうち、ミドルエリアの形成動作(即ち、ファイナライズ処理の一部動作)の流れを概念的に示すフローチャートである。 本実施例に係る記録再生装置の記録動作のうち、ミドルエリアの形成動作(即ち、ファイナライズ処理の一部動作)の流れを概念的に示すフローチャートである。 位置トレランスを概念的に示す図式的概念図である。 クリアランスのうちの偏芯クリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 クリアランスのうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 対応式の一の具体例を概念的に示すグラフである。 対応式の他の具体例を概念的に示すグラフである。 ダミーデータがミドルエリアにプリ記録されていない場合の、光ディスク上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。 既にダミーデータがミドルエリアにプリ記録されている場合の、光ディスク上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。 光ディスクの一具体例である、直径12cmのDVD−Rにおける具体的なアドレスの価を示す図式的概念図である。 光ディスクの他の具体例である、直径8cmのDVD−Rにおける具体的なアドレスの価を示す図式的概念図である。 位置ズレがない場合と最大の場合との夫々における、光ディスク上の各エリアの関係を概略的に示す図式的概念図である。 ファイナライズ処理に先立ってダミーデータ等がプリ記録されている場合の、光ディスク上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。 ファイナライズ処理に先立ってダミーデータ等がプリ記録されている場合の、光ディスク上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。
符号の説明
100 光ディスク
109、119 ミドルエリア
200 記録再生装置
352 光ピックアップ
353 信号記録再生手段
354、359 CPU
355、360 メモリ
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
初めに、図1を参照して、本発明の記録装置に係る実施例としての記録再生装置200(図2参照)によりデータの記録及び再生が行われる光ディスクについて説明を進める。ここに、図1(a)は、本実施例に係る光ディスクの基本構造を示した概略平面図であり、図1(b)は、該光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、光ディスク100は、例えば、DVDと同じく直径12cm程度のディスク本体上の記録面に、センターホール101を中心として、リードインエリア102又はリードアウトエリア118、データエリア105及び115、並びに本発明の「緩衝エリア」の一具体例を構成するミドルエリア109及び119が設けられている。そして、光ディスク100は、透明基板110上に記録層等が積層されている。そして、この記録層の各記録領域には、例えば、センターホール101を中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラックが交互に設けられている。また、このトラック上には、データがECCブロックという単位で分割されて記録される。ECCブロックは、記録情報がエラー訂正可能なデータ管理単位である。
尚、本発明は、このような三つのエリアを有する光ディスクには特に限定されない。例えば、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)が存在せずとも、以下に説明するデータ構造等の構築は可能である。また、後述するように、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)は更に細分化された構成であってもよい。
特に、本実施例に係る光ディスク100は、図1(b)に示されるように、例えば、透明基板110に、本発明に係る第1及び第2記録層の一例を構成するL0層及びL1層が積層された構造をしている。このような二層型の光ディスク100の記録再生時には、図1(b)中、下側から上側に向かって照射されるレーザ光LBの集光位置をいずれの記録層に合わせるかに応じて、L0層におけるデータの記録再生が行なわれるか又はL1層におけるデータの記録再生が行われる。特に、L0層においては内周側から外周側に向かってデータが記録され、他方L1層においては外周側から内周側に向かってデータが記録される。即ち、本実施例に係る光ディスク100は、オポジットトラックパス方式の光ディスクに相当する。但し、パラレルトラックパス方式の光ディスクであっても、以下に説明する構成を採用することで、以下に述べる各種利益を享受することができる。
また、本実施例に係る光ディスク100は、リードインエリア102及びリードアウトエリア118の更に内周側に、RMA(Recording Management Area:記録管理エリア)103(113)を備えており、またミドルエリア109(119)の更に外周側に、ODTA(Outer Disc Testing Area)104(114)を備えている。
RMA103(113)は、光ディスク100へのデータの記録を管理するための各種管理情報を記録するための記録エリアである。具体的には、例えば光ディスク100に記録されたデータの配置ないしは記録状態等を示す管理情報等が記録される。
ODTA104(114)は、光ディスク100へデータを記録する際のレーザ光LBのレーザパワーを調整(較正)するOPC(Optimum Power Control)処理を実行するための記録エリアである。レーザパワーを段階的に変化させながらODTA104(114)にOPCパターンが記録され、且つ記録されたOPCパターンの再生品質(例えばアシンメトリ等)が測定されることで、データを記録する際の最適なレーザパワーが算出される。特に、L1層のODTA114は、ミドルエリア119に隣接するように配置されており、更にL1層のODTA114とL0層のODTA104及びミドルエリア109とは、レーザ光LBを照射する側から見て重ならないように配置されている。そして、他の記録層の影響を受けることなく好適にOPC処理を行うために、L1層のODTA114を用いてOPC処理を実行する際には、データが未記録のL0層を介してOPCパターンが記録される。もちろん、L0層のODTA104においても同様である。
また、本実施例に係る光ディスク100は、2層片面、即ち、デュアルレイヤに限定されるものではなく、2層両面、即ちデュアルレイヤーダブルサイドであってもよい。更に、上述の如く2層の記録層を有する光ディスクに限られることなく、3層以上の多層型の光ディスクであってもよい。
また、上述の説明では、ミドルエリア109(119)は既にその位置が固定されたように説明されているが、実際のファイナライズ処理においては、ODTA104(114)をも含む広いエリアに渡ってダミーデータが記録される。その結果、ODTA104(114)の位置にも広がる最終的なミドルエリア109(119)が形成される。いわば、図1において説明したミドルエリア109(119)の配置は、デフォールトで定まる目安的なものである。
(記録再生装置)
次に図2から図16を参照して、本発明の記録装置に係る実施例としての記録再生装置200の構成及び動作について説明する。
(1)基本構成
先ず、図2を参照して、本実施例に係る記録再生装置200の基本的構成について説明する。ここに、図2は、本実施例に係る記録再生装置200の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、記録再生装置200は、光ディスク100にデータを記録する機能と、光ディスク100に記録されたデータを再生する機能とを備える。
図2に示すように、記録再生装置200は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ300と、該ディスクドライブ300に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ400とを備えている。
ディスクドライブ300は、光ディスク100、スピンドルモータ351、光ピックアップ352、信号記録再生手段353、CPU(ドライブ制御手段)354、メモリ355、データ入出力制御手段306、及びバス357を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ400は、CPU359、メモリ360、操作/表示制御手段307、操作ボタン310、表示パネル311、及びデータ入出力制御手段308を備えて構成される。
スピンドルモータ351は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ351は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ352は、本発明における「記録手段の」一具体例を構成しており、光ディスク100への記録再生を行うために、例えば半導体レーザ装置とレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ352は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。
信号記録再生手段353は、スピンドルモータ351と光ピックアップ352を制御することで光ディスク100に対して記録再生を行う。より具体的には、信号記録再生手段353は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ352の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。より詳細には、信号記録再生手段353は、OPC処理時には、CPU354の制御下で、図示しないタイミング生成器等と共に、OPCパターンの記録及び再生処理により最適なレーザパワーの決定が行えるように、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。
メモリ355は、記録再生データのバッファ領域や、信号記録再生手段353で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ300におけるデータ処理全般及びOPC処理において使用される。また、メモリ355はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
CPU(ドライブ制御手段)354は、信号記録再生手段353及びメモリ355と、バス357を介して接続され、各種制御手段に指示を行うことで、ディスクドライブ300全体の制御を行う。通常、CPU354が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ355に格納されている。
データ入出力制御手段306は、ディスクドライブ300に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ355上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。ディスクドライブ300とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ400から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段306を介してCPU354に伝達される。また、記録再生データも同様にデータ入出力制御手段306を介して、ホストコンピュータ400とやり取りされる。
操作/表示制御手段307はホストコンピュータ400に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録又は再生といった操作ボタン310による指示をCPU359に伝える。CPU359は、操作/表示制御手段307からの指示情報を元に、データ入出力手段308を介して、ディスクドライブ300に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ300全体を制御する。同様に、CPU359は、ディスクドライブ300に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中や再生中といったディスクドライブ300の動作状態が把握できるためCPU359は、操作/表示制御手段307を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル311にディスクドライブ300の動作状態を出力することができる。
メモリ360は、ホストコンピュータ400が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段308を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ300とホストコンピュータ400を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録再生するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録し、テレビなど外部表示機器にディスクから再生した映像信号を出力する機器である。メモリ360に格納されたプログラムをCPU359で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ300はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ400はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段306及び308を介して接続されており、ホストコンピュータ400にインストールされているライティングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ300を制御する。
(2)動作原理
続いて、図3から図13を参照して、本実施例に係る記録再生装置200の記録動作について説明する。ここでは、図3及び図4を用いて動作原理の全体的概略を説明するとともに、図4から図13を用いて適宜補足的なないしはより詳細な説明を加える。ここに、図3及び図4は夫々、本実施例に係る記録再生装置200の記録動作のうち、ミドルエリア109(119)の形成動作(即ち、ファイナライズ処理の一部動作)の流れを概念的に示すフローチャートである。
記録再生装置200は、映画データや音楽データやPC用データ等をデータエリア105(115)に記録する。このとき、原則として、L0層のデータエリア105にデータを記録した後にL1層のデータエリア115にデータが記録される。即ち、データが記録されたL0層のデータエリア105を介してレーザ光LBを照射することで、L1層のデータエリア115にデータを記録する。他の記録エリアに関しても原則同様である。データエリア105(115)におけるデータの記録が終了した後、記録再生装置200は、リードインエリア102、リードアウトエリア118及びミドルエリア109(119)に必要なデータないしはダミーデータ(例えば、“00h”データ)等を記録する。即ち、ファイナライズ処理を行う。以下、ファイナライズ処理のうち、特にミドルエリア109(119)へのダミーデータ等の記録動作について説明を進める。
図3に示すように、本発明における「制御手段」の一具体例を構成するCPU354ないしは359の制御の下に、初めに、L0層及びL1層の夫々の位置トレランスが取得される(ステップS101)。尚、位置トレランスを取得することに代えて、位置トレランスの規格上の許容値を位置トレランスとして取得してもよい。位置トレランスとは、設計上所定のアドレスが本来配置されるべき位置と、実際の光ディスク100上における所定のアドレスが配置されている位置との位置ズレの許容範囲の値である。ここで、図5を参照して位置トレランスについてより詳細に説明する。ここに、図5は、位置トレランスを概念的に示す図式的概念図である。
図5(a)に示すように、設計上、アドレス“X”が半径位置“r”に配置されるとする。これにより、設計上リードインエリア101やデータエリア105(115)やリードアウトエリア118やミドルエリア109(119)の配置が規定される。このとき、アドレスを規定するランドプリピットないしはウォブルを形成するためのスタンパ等の製造誤差、言い換えればスタンパを製造するためのディスク原盤の製造誤差又は該ディスク原盤を生成するためのカッティングマシンの半径位置誤差やトラックピッチむら等により、アドレス“X”が本来配置されるべき半径位置“r”に的確に配置されない場合があり得る。或いは、光ディスク100を製造する際の熱収縮等における個体差等により、アドレス“X”が本来配置されるべき半径位置“r”に的確に配置されない場合があり得る。
具体的には、図5(b)に示すように、本来アドレス“X”が配置されるべき半径位置“r”に、アドレス“X+ΔX”が配置されることがあり得る。このとき、アドレス“X”は、半径位置“r”よりも“Δr1”だけ内周側にシフトした、半径位置“r−Δr1”に配置されている。このときの“Δr1”の許容範囲を、位置トレランスと称する。この位置トレランスは記録層毎に生じ得るため、図3のステップS101では、L0層及びL1層の夫々について位置トレランスが取得される。尚、図5(b)の状態が、位置トレランスが生じている状態を示しているとすると、図5(a)は、位置トレランスが“0”となる状態を示す図である。
再び図3において、CPU354ないしは359の制御の下に、ステップS101において取得されたL0層及びL1層の夫々の位置トレランスが合算されることで、本発明の「トレランス長」の一具体例を構成する層間トレランス“Tls”が算出される(ステップS102)。つまり、本実施例における「層間トレランス」は、L0層の所定半径位置に規定されるべきアドレスとL1層の所定半径位置に関連する(言い換えれば、所定半径位置に規定されるべき)アドレスとの間における相対的な位置ズレ又は該位置ズレの許容範囲を示している。
続けて、クリアランス“Cls”が算出される(ステップS103)。具体的には、L0層及びL1層の中心位置等のずれに相当する偏芯に係るクリアランス(以下、適宜“偏芯クリアランス”と称する)と、デフォーカスされたレーザ光のビームスポットの大きさに係るクリアランス(以下、適宜“スポットクリアランス”と称する)との合算であるクリアランス“Cls”が算出される。ここで、クリアランス“Cls”について、図6及び図7を参照しながら説明する。ここに、図6は、クリアランス“Cls”のうちの偏芯クリアランスを概念的に示す図式的概念図であり、図7は、クリアランス“Cls”のうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。
図6(a)に示すように、偏芯が存在しない光ディスク100であれば、L0層の半径位置“r”に規定されるアドレス“X”と、L1層の半径位置“r”に規定されるアドレス“X(bar)”とは、トラックの一周にわたって対向する関係にある。尚、偏芯とは、各層の中心位置のズレと、L0層及びL1層を貼り合わせる際の中心位置の位置ズレ等により発生する、L0層及びL1層の相対的なズレを示す。尚、図6(a)中において、上側に線が付された“X”を、本文中では“X(bar)”と称していることを念のため注記しておく。以下の各図面についても同様である。
他方で、図6(b)に示すように、偏芯が存在している光ディスク100では、L0層の半径位置“r”に規定されるアドレス“X”と、L1層の半径位置“r”に規定される“X(bar)”とは、一周の間で2点でしか対向しない。即ち、本来対向する位置に規定されるはずのL0層のアドレス“X”と、L1層のアドレス“X(bar)”とがほとんどの場所で対向しない。具体的には、L0層とL1層の偏芯の和が偏芯クリアランスに相当し、図6(b)の場合では、L1層のアドレス“X(bar)”に対して、外周側に、偏芯の量に相当する“Δr2”だけずれた場所にL0層のアドレス“X”が位置する。この“Δr2”の最大値が、偏芯クリアランスに相当する。
また図7(a)に示すように、レーザ光LBがL1層にフォーカスされている(焦点が合わせられている)場合、L0層上には、所定半径“Δr3”のビームスポットが形成される。このとき、上述したように、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層にデータを記録する場合を考える。図7(a)に示すように、L0層のアドレス“X”までデータが記録されている場合に、該アドレス“X”に対向するL1層のアドレス“X(bar)”にレーザ光LBのフォーカスを合わせると、レーザ光LBの左側半分は、データが記録されたL0層を介してL1層に照射されるが、一方でレーザ光LBの右側半分は、データが未記録のL0層を介してL1層に照射される。従って、単にデータが記録済みのL0層に対向するL1層にデータを記録するのみでは、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層に好適にデータを記録することはできない。
このため、図7(b)に示すように、L1層にデータを記録する場合のレーザ光LBのフォーカス位置は、データが記録されたL0層のアドレス“X”に対向するL1層のアドレス“X(bar)”が示す位置から、ビームスポットの半径“Δr3”に相当する距離だけ内周側にシフトさせる必要がある。具体的には、ビームスポットの半径“Δr3”に相当するアドレスの変量“ΔX”だけ内周側にシフトしたアドレス“X(bar)−ΔX”が示す位置にレーザ光LBをフォーカスする必要がある。このビームスポットの半径“Δr3”の最大値が、スポットクリアランスに相当する。
図3のステップS103では、図6において説明した偏芯クリアランスと、図7において説明したスポットクリアランスが合算されることで、クリアランス“Cls”が算出される。
再び図3において、CPU354ないしは359の制御の下に、対応式に基づいて、ステップS102において算出された層間トレランス“Tls”と、ステップS103において算出されたクリアランス“Cls”との和であるアドレスオフセット“Ofs”が算出される(ステップS104)。より具体的には、対応式に基づいて、層間トレランス“Tls”とクリアランス“Cls”との和に相当する径方向の距離を有する記録エリアに記録されるデータのサイズが、アドレスオフセット“Ofs”として算出される。ステップS104において用いられる対応式は、記録エリアの大きさ(例えば、径方向における距離)と、その記録エリアに記録されるデータのサイズ(例えば、ECCブロック数)との対応関係を示している。この対応式について、図8を参照しながらより詳細に説明する。ここに、図8は、図3のステップS104において用いられる対応式の具体例を概念的に示すグラフである。
図8に示すように、対応式は、グラフ(ないしは、関数)により示されており、横軸に層間トレランス“Tls”とクリアランス“Cls”との和が割り当てられており、縦軸にECCブロック数が割り当てられている。より具体的には、このグラフを関数にて示すと、Tls+Cls=5.4686×ECCブロック数−0.219となる。このグラフから、径方向における距離が“Tls+Cls”である記録エリアに記録できるデータのサイズを取得することができる。例えば、“Tls+Cls=105μm“であるとすると、574ECCブロック(23EhECCブロック)のサイズのデータを記録することがでる。
再び図3において、続いて、CPU354ないしは359の制御の下に、対応式に基づいて、光ディスク100の相対的に外周側において、径方向における距離が“Tls”である記録エリアに含まれる(即ち、記録される)データのサイズ“N”が算出される(ステップS105)。ステップS105において用いられる対応式は、ステップS104において用いられる対応式と同様に、記録エリアの大きさ(例えば、径方向における距離)と、その記録エリアに記録されるデータのサイズ(例えば、ECCブロック数)との対応関係を示している。この対応式について、図9を参照しながらより詳細に説明する。ここに、図9は、図3のステップS105において用いられる対応式の具体例を概念的に示すグラフである。
図9に示すように、対応式は、グラフ(ないしは、関数)により示されており、横軸に層間トレランス“Tls”が割り当てられており、縦軸にECCブロック数が割り当てられている。このとき、光ディスク100の種類に応じた複数のグラフが対応式として規定されていてもよい。例えば、図9に示すように、光ディスク100の大きさに合わせて、直径12cmの光ディスクにおける対応式と、直径8cmの光ディスクにおける対応式とを規定していてもよい。より具体的には、このグラフを関数にて示すと、直径12cmの光ディスクにおける対応式は、Tls=5.4718×ECCブロック数となり、直径8cmの光ディスクにおける対応式は、Tls=3.6×ECCブロック数となる。このグラフから、径方向における距離が“Tls”である記録エリアに記録できるデータのサイズを取得することができる。例えば、“Tls=40μm“であるとすると、直径12cmの光ディスクであれば、219ECCブロック(DBhECCブロック)のサイズのデータを記録することができ、直径8cmの光ディスクであれば、144ECCブロック(90hECCブロック)のサイズのデータを記録することができる。
尚、これら対応式は、本発明の「格納手段」の一具体例を構成する記録再生装置200内のメモリ355ないしは360に予め格納されていてもよいし、光ディスク100に予め記録されていてもよい。また、対応式は、図8及び図9に示した形態のものに限られないことは言うまでもない。例えば、所定のテーブルであってもよい。要は、径方向における距離と、その距離に記録できる(含まれる)データのサイズとの関係を規定する情報であれば、上述した対応式として用いることができる。
尚、図8及び図9の対応式を用いて取得されるデータのサイズは、ミドルエリア109(119)の内周側及び外周側の夫々の端部のアドレスを算出する際に用いられる。これは、単に径方向における距離として“Tls+Cls”ないしは“Tls”が取得されたとしても、記録再生装置200は、それらをアドレスとして好適に認識することはできないからである。というのも、記録再生装置200は、L0層及びL1層の記録エリアの位置を「径方向における距離」により認識することは難しく、アドレス位置により認識するためである。このとき、所定のアドレス範囲には所定サイズのデータが記録されるため、記録再生装置200には、径方向における距離を、データのサイズとして認識させればよい。径方向における距離が、その記録エリアに記録することができるデータのサイズとして記録再生装置200に認識されれば、それをアドレスに換算することで、ミドルエリア109(119)の内周側及び外周側の夫々の端部のアドレスを算出することができる。
再び図3において、その後、CPU354ないしは359の制御の下に、データエリア105(115)の最外周の点(即ち、外周側の端部)から、0.4mm外周側の点までの間の記録エリアに記録できるデータのサイズ“M”が算出される(ステップS106)。ここでは、動作の安定性という観点からは、0.4mmという値を固定値とすることができるため、予めメモリ355ないしは360等にサイズ“M”を格納しておいてもよい。
その後、RMA103(113)に記録されているRMD(Recording Management Data)が取得される(ステップS107)。RMDには、光ディスク100上におけるデータの記録の状態(即ち、何れの記録エリアにデータが記録されているか或いは何れの記録エリアにはデータが未記録か)を示す情報が含まれている。
続いて、CPU354ないしは359の制御の下に、L0層のミドルエリア109の最内周アドレス(即ち、ミドルエリア109の開始アドレス)“A”が取得される(ステップS108)。これは、ランドプリピットやステップS107において取得されたRMDを参照することで取得される。その後、CPU354ないしは359の制御の下に、アドレス“A”が示す位置から“M”だけ外周側に位置するアドレスが、アドレス“B”として算出される(ステップS109)。
続いて、CPU354ないしは359の制御の下に、L1層のミドルエリア119の最内周アドレス(即ち、ミドルエリア119の終了アドレス)“E”が取得される(ステップS110)。これも、ランドプリピットやステップS107において取得されたRMDを参照することで取得される。その後、CPU354ないしは359の制御の下に、アドレス“E”が示す位置から“M+Ofs+N”だけ外周側に位置するアドレスが、アドレス“D”として算出される(ステップS111)。
続いて、図4に示すように、CPU354ないしは359の制御の下に、L0層のミドルエリア109にダミーデータ等が既にプリ記録されているか否かが判定される(ステップS112)。この判定は、ステップS107において取得されたRMDに基づいて行なわれる。
この判定の結果、L0層のミドルエリア109にダミーデータ等がプリ記録されていると判定された場合(ステップS112:Yes)、CPU354ないしは359の制御の下に、ステップS107において取得されたRMDに基づき、既にプリ記録されているダミーデータ等の最外周アドレス(即ち、ミドルエリア109のうち、ダミーデータ等がプリ記録されている記録エリアの最外周アドレスであって、例えばプリ記録が終了したアドレス)の次のアドレスが新たなアドレス“A”として取得される(ステップS113)。その後、ステップS114へ進む。他方、L0層のミドルエリア109にダミーデータ等がプリ記録されていないと判定された場合(ステップS112:No)、ステップS113は行なわれず、ステップS114へと進む。
続いて、L1層のミドルエリア119にダミーデータ等がプリ記録されているか否かが判定される(ステップS114)。この判定は、ステップS107において取得されたRMDに基づいて行なわれる。
この判定の結果、L1層のミドルエリア119にダミーデータ等がプリ記録されていると判定された場合(ステップS114:Yes)、CPU354ないしは359の制御の下に、ステップS107において取得されたRMDに基づき、既にプリ記録されているダミーデータ等の最外周アドレス(即ち、ミドルエリア119のうち、ダミーデータ等がプリ記録されている記録エリアの最外周アドレスであって、例えばプリ記録が開始されたアドレス)の直前のアドレスが新たなアドレス“E”として取得される(ステップS115)。その後、ステップS116へ進む。他方、L1層のミドルエリア119にダミーデータ等がプリ記録されていないと判定された場合(ステップS114:No)、ステップS115は行なわれず、ステップS116へと進む。
その後、本発明の「形成手段」の一具体例を構成するCPU354ないしは359により光ピックアップ352や信号記録再生手段353が制御されることで、L0層のアドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアに、所定のダミーデータ等がプリ記録されることで、ミドルエリア109が形成される(ステップS116)。更に、L1層のアドレス“D”からアドレス“E”までの記録エリアに所定のダミーデータ等がプリ記録されることで、ミドルエリア119が形成される(ステップS117)。
このときの、光ディスク100上の態様を、図10及び図11を用いて説明する。ここに、図10は、ダミーデータがミドルエリア109にプリ記録されていない場合の、光ディスク100上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図であり、図11は、既にダミーデータがミドルエリア109にプリ記録されている場合の、光ディスク100上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。
図10に示すように、ダミーデータがミドルエリア109(119)に予めプリ記録されていない場合、L0層のミドルエリア109の最内周アドレスがアドレス“A”に相当し、アドレス“A”から“M”だけ(即ち、径方向の距離にして0.4mm)外周側にシフトした位置のアドレスがアドレス“B”に相当する。また、L1層のミドルエリア119の最内周アドレスがアドレス“E”に相当し、アドレス“E”から“M+Ofs+N”だけ(即ち、径方向の距離にして“0.4mm+Cls+Tls×2”)外周側にシフトした位置のアドレスがアドレス“D”に相当する。このとき、L0層のミドルエリアの内周側の端部に対応するL1層のエリア部分とL1層のミドルエリア119の内周側の端部との間の記録エリアが、径方向にアドレスオフセット“Ofs”のサイズを有する記録エリアに相当する。また、L0層のミドルエリアの外周側の端部に対応するL1層のエリア部分とL1層のミドルエリア119の外周側の端部との間の記録エリアが、径方向に層間トレランス“Tls”のサイズを有する記録エリアに相当する。
また、図11に示すように、ダミーデータがミドルエリア109(119)に予めプリ記録されている場合、L0層においてプリ記録されているダミーデータ等の最外周アドレスの次のアドレスがアドレス“A”に相当し、L0層のミドルエリア109の最内周アドレスから“M”だけ外周側にシフトした位置のアドレスがアドレス“B”に相当する。また、L1層においてプリ記録されているダミーデータ等の最外周アドレスの直前のアドレスがアドレス“E”に相当し、L1層のミドルエリア119の最内周アドレスから“M+Ofs+N”だけ外周側にシフトした位置のアドレスがアドレス“D”に相当する。
そして、CPU354ないしは359の制御の下に、アドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアにダミーデータが記録されることで最終的なミドルエリア109が形成される。また、CPU354ないしは359の制御の下に、アドレス“D”からアドレス“E”までの記録エリアにダミーデータが記録されることで最終的なミドルエリア119が形成される。
具体的なアドレスの値を当てはめると、図12及び図13のようになる。ここに、図12は、光ディスク100の一具体例である、直径12cmのDVD−Rにおける具体的なアドレスの価を示す図式的概念図であり、図13は、光ディスク100の他の具体例である、直径8cmのDVD−Rにおける図式的概念図である。
尚、図12及び図13では、記録層毎の位置トレランスの規格上の許容範囲である“20μm”に準じて、“40μm”が層間トレランスの具体的数値として用いられている。また、“65μm”がクリアランスの具体的数値として用いられている。更に、L0層では外周側に向かってアドレスが減少し、L1層では内周側に向かってアドレスが減少するデクリメントアドレス方式を採用している場合を示している。もちろん、L0層では外周側に向かってアドレスが増加し、L1層では内周側に向かってアドレスが増加するインクリメントアドレス方式の場合は、具体的な値は異なってくる。
図12に示すように、直径12cmのDVD−Rであれば、アドレス“A”(即ち、L0層のミドルエリア109の最内周アドレス)は、“FDD109h”となる。そして、径方向における距離L=0.4mmの記録エリアに記録可能なデータのサイズ“M”は、図3のステップS106において2179ECCブロック(=883hECCブロック)であることが分かる。従って、アドレス“B”は、“FDD109h”−“883h”+1=“FDC887h”となる。また、アドレス“E”(即ち、L1層のミドルエリア119の最内周アドレス)は、アドレス“A”のビット反転アドレスであり、“022EF6h”となる。そして、径方向における距離L=Tlsの記録エリアに記録可能なデータのサイズ“N”は、図3のステップS105において、219ECCブロック(=DBhECCブロック)として算出される。また、アドレスオフセットOfsは、574ECCブロック(=23EhECCブロック)として算出される。したがって、アドレス“D”は、“022EF6h”+“883h”+“DBh”+“23Eh”−1=“023A91h”となる。
また図13に示すように、直径8cmのDVD−Rであれば、アドレス“A”は、“FF3030h”となる。そして、径方向における距離L=0.4mmの記録エリアに記録可能なデータのサイズ“M”は、図3のステップS106において1432ECCブロック(=598hECCブロック)であることが分かる。従って、アドレス“B”は、“FF3030h”−“598h”+1=“FF2A99h”となる。また、アドレス“E”は、アドレス“A”のビット反転アドレスであり、“00CFCFh”となる。そして、径方向における距離L=Tlsの記録エリアに記録可能なデータのサイズ“N”は、図3のステップS105において、144ECCブロック(=90hECCブロック)として算出される。また、アドレスオフセットOfsは、574ECCブロック(=23EhECCブロック)として算出される。したがって、アドレス“D”は、“00CFCFh”+“598h”+“90h”+“23Eh”−1=“00D834h”となる。
なお、アドレス“A”は、ディスクメーカーが決める事もできるため一定であるとは限らないが、上記の計算式に代入することにより、アドレス“B”と“D”と“E”は簡単に求まる。
以上説明したようにミドルエリア109(119)を形成することで、以下に説明する各種利益を享受することができる。この利益について、図14を参照しながら説明を進める。ここに、図14は、位置ズレがない場合と最大の場合との夫々における、光ディスク100上の各エリアの関係を概略的に示す図式的概念図である。
図14(a)に示すように、位置ズレがない場合(即ち、各記録層において位置ズレが0の場合)、L0層のミドルエリア109の内周側の端部とL1層のミドルエリア119の外周側の端部とは、0.4mm+Tlsだけ離れている。
他方、図14(b)に示すように、位置ズレが最大の場合(即ち、L0層において外周側に20μmずれ、且つL1層において内周側に20μmずれた場合であって、ワーストケースの場合)、L0層のミドルエリア109の内周側の端部とL1層のミドルエリア119の外周側の端部とは、0.4mmだけ離れている。即ち、L0層のミドルエリア109の外周側の端部とL1層のミドルエリアの外周側の端部との間に設けられた、“Tls”に相当するマージンによって、位置トレランスによる位置ズレが吸収される。その結果、位置ズレが最大の場合であっても、L0層のミドルエリア109の内周側の端部とL1層のミドルエリア119の外周側の端部との間に、0.4mmの距離を確保することができる。
以上説明したように、本実施例に係る記録再生装置200によれば、層間トレランス等を考慮して、ミドルエリア109(119)を形成することができる。従って、アドレスの位置ズレ等が生じていたとしても、L0層のミドルエリア109の内周側の端部とL1層のミドルエリア119の外周側の端部との間に、0.4mmの距離を確保することができる。従って、記録再生装置200の動作の安定性(特に、光ディスク100を再生する際の動作の安定性)を好適に確保することができる。加えて、不必要に大きなサイズのミドルエリア109(119)を形成する必要がないため、ファイナライズ処理に要する時間を増加させることなく、好適なサイズのミドルエリア109(119)を形成することができる。
加えて、本実施例に係る記録再生装置200によれば、光ディスク100の径方向における距離でなく、図8及び図9に示す対応式等に基づいて、データの記録単位でアドレス位置(具体的には、アドレス“B”やアドレス“D”)を算出している。このため、記録再生装置200が認識しやすいないしは扱いやすい形式で、好適なサイズのミドルエリア109(119)を形成することができる。従って、記録再生装置200の記録動作に要する処理負荷が低減させることができる。
更には、複数の対応式を用いれば、光ディスク100の種別に応じて(例えば、直径の大きさや規格上の相違に応じて)、夫々の種別毎に好適なサイズのミドルエリア109(119)を形成することができる。或いは、ミドルエリア109(119)が配置される位置に応じて(例えば、光ディスク100の相対的に内周側に位置するか、相対的に中周側に位置するか、又は相対的に外周側に位置するかに応じて)、好適なサイズのミドルエリア109(119)を形成することができる。
尚、図10及び図11は、ミドルエリア109(119)が、規格上予め定められた位置を起点として配置される場合を示している。但し、データエリア105(115)に記録されたデータのサイズが小さければ、ミドルエリア109(119)は、更に内周側に(例えば、データエリア105(115)の途中に)位置するように構成してもよいことは言うまでもない。そして、その場合も、上述した動作を行うことで、好適なサイズのミドルエリア109(119)を形成することができる。具体的には、データエリア105のうち、データが記録された記録エリアの最外周アドレスの次のアドレスが上述のアドレス“A”となり、またデータエリア115のうち、データが記録された記録エリアの最外周アドレスの直前のアドレスが上述のアドレス“E”となる。アドレス“B”とアドレス“D”の算出については、上述の説明と同様の動作が行なわれる。
加えて、このような好適なサイズのミドルエリア109(119)が形成される光ディスク自体もまた、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
(変形動作例)
続いて、図15及び図16を参照して、本実施例に係る記録再生装置200の変形動作例について説明する。ここに、図15及び図16は、ファイナライズ処理に先立ってダミーデータ等がプリ記録されている場合の、光ディスク100上の各エリアとアドレスとの関係を概略的に示す図式的概念図である。尚、ここでは、図3から図13における動作の説明と同様の構成要素及び動作については、同様の参照符号及びステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
変形動作例は、ファイナライズ処理に先立って、ミドルエリア109(119)に相当する記録エリア(具体的には、デフォールトで規定されているミドルエリア109(119))に、ダミーデータ等がプリ記録されている場合の、ミドルエリア109(119)を形成する動作例である。
図15に示すように、ファイナライズ処理に先立って、ミドルエリア109(119)に相当する記録エリアにダミーデータ等がプリ記録されている。具体的には、L0層のアドレス“a”からアドレス“b”までの記録エリア、及びL1層のアドレス“d”からアドレス“e”までの記録エリアの夫々にダミーデータ等がプリ記録されている。
このような光ディスク100に対してファイナライズ処理を行う際には、図3から図13において説明されたアドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアのうち、アドレス“a”からアドレス“b”までの記録エリアを除く記録エリアにダミーデータ等が記録されることで、ミドルエリア109が形成される。同様に、図3から図13において説明されたアドレス“D”からアドレス“E”までの記録エリアのうち、アドレス“d”からアドレス“e”までの記録エリアを除く記録エリアにダミーデータ等が記録されることで、ミドルエリア119が形成される。即ち、既にダミーデータ等が記録されている記録エリアには、ファイナライズ処理の際に改めてダミーデータ等は記録されない。言い換えれば、不必要にダミーデータを記録する必要はない。
このように、ダミーデータ等がプリ記録された記録エリアを除いて、ダミーデータを記録することで、ファイナライズ処理に要する時間を短縮することができる。また、有効な(即ち、意味のある)ダミーデータ等がプリ記録されている場合にも、該有効なダミーデータ等を上書きする不都合を防ぐことができる。
また、ミドルエリア109(119)が、データエリア105(115)の途中に位置するように形成される場合も同様のことが言える。具体的には、図16に示すように、ファイナライズ処理に先立って、ミドルエリア109(119)に相当する記録エリアにダミーデータ等がプリ記録されているとする。具体的には、L0層のアドレス“a”からアドレス“b”までの記録エリア、及びL1層のアドレス“d”からアドレス“e”までの記録エリアの夫々にダミーデータ等がプリ記録されているとする。この場合も、図3から図13において説明されたアドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアのうち、アドレス“a”からアドレス“b”までの記録エリアを除く記録エリアにダミーデータ等が記録されることで、ミドルエリア109が形成される。同様に、図3から図13において説明されたアドレス“D”からアドレス“E”までの記録エリアのうち、アドレス“d”からアドレス“e”までの記録エリアを除く記録エリアにダミーデータ等が記録されることで、ミドルエリア119が形成される。
但し、図16においては、アドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアと、アドレス“a”からアドレス“b”までの記録エリアとは重複していないため、結果としてアドレス“A”からアドレス“B”までの記録エリアの全体にダミーデータが記録されることで、ミドルエリア109が形成される。また、アドレス“D”からアドレス“E”までの記録エリアと、アドレス“d”からアドレス“e”までの記録エリアとは、部分的な重複があるため、結果としてアドレス“e”からアドレス“E”までの記録エリアにダミーデータが記録されることで、ミドルエリア119が形成される。
また、上述の実施例では、記録媒体の一例として光ディスク100及び記録再生装置の一例として光ディスク100に係るレコーダ或いはプレーヤについて説明したが、本発明は、光ディスク及びそのレコーダに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種記録媒体並びにそのレコーダ或いはプレーヤにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う記録媒体、記録装置及び方法、並びに記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラムは、例えば、DVD等の高密度光ディスクに利用可能であり、更にDVDレコーダ等の情報記録装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録装置等にも利用可能である。



Claims (20)

  1. レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層と、
    前記第1記録層を介して前記レーザ光が照射されることで前記記録情報が記録される第2記録層と
    を備えており、
    前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々は、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを備えており、
    前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさは所定値以上であり、
    前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部は、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にあることを特徴とする記録媒体。
  2. 前記第2記録層における前記緩衝エリアの大きさは、(i)前記所定値と(ii)前記トレランス長の2倍の大きさと(iii)前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレの夫々を示すクリアランス長との和に相当することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  3. 前記所定値は、当該記録媒体の径方向における概ね0.4mmであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  4. 前記トレランス長は、当該記録媒体の径方向における概ね40μmであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  5. 前記クリアランス長は、当該記録媒体の径方向における概ね65μmであることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の記録媒体。
  6. 前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  7. レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層及び前記第1記録層を介して前記レーザ光を照射することで前記記録情報が記録される第2記録層を備える記録媒体に、前記レーザ光を照射することで前記記録情報を記録する記録手段と、
    前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを形成する形成手段と、
    前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさが所定値以上であり、且つ前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部が、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2記録層における前記緩衝エリアの大きさが、(i)前記所定値と(ii)前記トレランス長の2倍の大きさと(iii)前記レーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径、並びに前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々の相対的な偏芯ズレの夫々を示すクリアランス長との和に相当するように前記形成手段を制御することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  9. 前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換する変換手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記記録単位に変換された前記トレランス長に相当するだけシフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  10. 前記変換手段は、前記トレランス長と、所定のトレランス長に相当する大きさを有するエリア部分に記録可能な前記記録情報の大きさとの対応関係を規定する対応情報に基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換することを特徴とする請求の範囲第9項に記載の記録装置。
  11. 前記変換手段は、前記記録媒体の種類及び前記緩衝エリアの前記第2記録層上における位置の少なくとも一つに応じて、複数の対応情報のうち少なくとも一つに基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の記録装置。
  12. 前記対応情報を格納する格納手段を更に備えることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の記録装置。
  13. 前記変換手段は、前記記録媒体に記録された対応情報に基づいて、前記トレランス長を前記記録情報の記録単位に変換することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の記録装置。
  14. 前記所定値は、前記記録媒体の径方向における概ね0.4mmであることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  15. 前記トレランス長は、前記記録媒体の径方向における概ね40μmであることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  16. 前記クリアランス長は、前記記録媒体の径方向における概ね65μmであることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録装置。
  17. 前記緩衝エリアは、前記記録情報が記録されることで形成され、
    前記制御手段は、前記記録情報が予め記録されているエリア部分を除いて、前記記録情報を記録ことで前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  18. 前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録されることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の記録装置。
  19. レーザ光を照射することで記録情報が記録される第1記録層及び前記第1記録層を介して前記レーザ光を照射することで前記記録情報が記録される第2記録層を備える記録媒体に、前記レーザ光を照射することで前記記録情報を記録する記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報が記録される記録層の変更動作を緩衝するための緩衝エリアを形成する形成手段とを備える記録装置における記録方法であって、
    前記記録情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、
    前記第1記録層における前記緩衝エリアの大きさが所定値以上であり、且つ前記第2記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部が、前記第1記録層における前記緩衝エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置にある前記緩衝エリアを形成するように前記形成手段を制御する第2制御工程と
    を備えることを特徴とする記録方法。
  20. 請求の範囲第7項に記載の記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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