JP4042727B2 - タブレットのバリ取り装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、成形材料のタブレットに発生するバリを取り除くバリ取り装置に関するものである。
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用いて、ダイオード、集積回路等の半導体素子の封止を行う際、これらの熱硬化性樹脂の成形材料のタブレットを用いてトランスファー成形により封止する方法が一般に使用されている。このタブレットは成形機の所定部位(ポット)にほぼ完全に隙間無く収まるような的確な所定形状に形成されることが成形品のボイド不良の低減のために好ましい。そのため、タブレット形成時に発生したバリを、ほぼ完全に除去することが望ましい。
本出願人は、成形材料のタブレットに発生するバリを連続的にかつ効果的に取り除くことができるバリ取り装置を先に提案した(特許文献1)。このバリ取り装置は、回転自在な円筒状の傾斜ドラムを用いたもので、この傾斜ドラムは、一方の端部にタブレットを投入するためのタブレット投入口、他方の端部にタブレットを排出するためのタブレット排出口を備え、両端部間の曲側面にバリを除去するための複数の開口孔が形成され、傾斜ドラムの内壁に邪魔板が取り付けられた構成を有し、モータで回転されるようになっている。そして、回転する傾斜ドラムの中をタブレットが上流から下流に移動するうちに連続的にかつ効果的にバリが除去されるようになっている。
一方、本出願人は、バリ取り効率をより優れたものとするとともに、発生する微粉をより効率良く除去するために、さらに改良を加えたタブレットのバリ取り装置を提案した(特許文献2)。図6はこのタブレットのバリ取り装置の要部を示す一部切欠斜視図である。
図6に示すように、このタブレットのバリ取り装置1は、一方の端部にタブレット投入口2、他方の端部にタブレット排出口3を備え、モータ等の回転駆動手段により回転自在な筒状の傾斜ドラム4を有し、この傾斜ドラム4はフード5内に格納されるようになっている。傾斜ドラム4は断面がこの例では六角形状となっており、両端部間の側面にはタブレットのバリを剥離、除去するための多数の開口孔13が形成されている。
傾斜ドラム4内の壁面には、タブレットの流下量を調整する邪魔板7a、7bが設けられている。また、各邪魔板7a、7b付近にはこれらの邪魔板7a、7bの所に一時的に滞留したタブレットに付着した微粉状のバリ破砕物や微粉をエアーにより上流側に吹き飛ばすエアーブロー噴射手段であるノズル8a、8bが取り付けられ、タブレット排出口3側にもノズル9が取り付けられている。また、タブレット投入口2側にはタブレットを投入するための投入シュート15が設けられ、その先端にはタブレットの投入速度を調整する流量調整板10が取り付けられている。タブレット排出口3側にはタブレットを排出するための排出シュート16が設けられている。さらに、フード5は、その側部に2つの集塵口11a、11bを有し、下部には、タブレットから剥離、除去されたバリや、微粉、破損タブレットの破片を吸引回収する回収口12を備えている。
図6のタブレットのバリ取り装置では、傾斜ドラム4の内面が6つの平面を交わらせて形成されているため、傾斜ドラム4の回転中にタブレットが内面をすべることなく転がることとなり、その過程でバリの剥離、除去が行われることから、より効率的なバリ取りができるようになる。さらに、エアーブロー噴射手段であるノズル8a、8b、9の取付と、集塵口11a、11b及び回収口12の設置により、バリ取りの結果生じる微粉等をより効率良く除去することが可能となる。
特開平8−99314号公報 特開2003−127147号公報
しかし、上記のような構成のバリ取り装置を用いて長期間タブレットのバリ取り作業を行っているうちに、傾斜ドラムの駆動機構等に関して以下に述べるようにさらに改善すべき余地があることがわかった。
図6のような傾斜ドラムを用いたタブレットのバリ取り装置では、発生する微粉等の効率良い除去が可能となった。ところが、たとえば近時の半導体基板実装においては従来はTAB(テープ・オートメイテッド・ボンディング)であったものが、COF(チップ・オン・フィルム)のようにファインピッチ化されてきている。そして、このファインピッチ化は今後さらに展開されると予測される。このような今後の更なるファインピッチ化に対応するためには微粉等の除去効率をより一層向上させることが望まれる。微粉等の除去効率のより一層の向上のためには、傾斜ドラムが長期間にわたって一定速度で安定して回転することが必要であり、それには傾斜ドラムの駆動機構が大きく関与してくる。
一方、最近では、切り替え清掃時のドラム脱着作業性をより向上させるため、傾斜ドラムの回転は、図7に示すような駆動機構で行っている。
すなわち、この駆動機構では、フード5内に駆動モータ(図示省略)が取り付けられ、その駆動軸には金属製ギア21が固着されている。一方、断面が六角形状の傾斜ドラム4の両方の端部4a(図示省略)、4bの外周部には環状のフランジ22a(図示省略)、22bが形成されているとともに、一方のフランジ22bの内側方には外周全周にわたって鋸状の歯を有する金属製ギア23が傾斜ドラム4と一体に設けられている。また、傾斜ドラム4のフランジ22a、22bは、それぞれ一対のローラー24a1、24a2(図示省略);ローラー24b1、24b2により回転自在に支持されている。また、傾斜ドラム4の回転は、駆動モータの駆動軸に固着された金属製ギア21と傾斜ドラム4と一体に設けられた金属製ギア23との直接的な噛み合いにより、駆動モータの回転駆動力が傾斜ドラム4に伝達されて傾斜ドラム4が回転するようになっている。
ところが、上記のような駆動機構は、フード5内に設置され、かつ傾斜ドラム4の金属製ギア23と駆動モータの金属製ギア21との金属直結駆動であるため、金属異物が発生することがあり、それがフード5内や傾斜ドラム4内にたまると、タブレットに付着し異物混入となるため、ファインピッチ材料に対応するためには上記要因を改善する必要があった。また、金属製ギア21と23の金属直結駆動のため、衝撃や回転荷重により金属製ギア21あるいは23に負荷がかかり、この負荷により、傾斜ドラム4の回転がふらつき、その結果、微粉等の除去効率のより一層の向上に影響を与えることがある。さらに、発生する金属異物や残存する微粉等は、タブレットのバリ取り装置のメンテナンス性にも影響を及ぼすので、メンテナンスフリーのさらに長期にわたる稼動を継続させていくためにも駆動機構に関してさらに改善の余地があった。
そこで、本願発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたもので、タブレットに付着する微粉等の除去効率をより一層向上させ、金属異物の発生をなくし、作業性、メンテナンス性をより向上させることができ、今後の更なるファインピッチ化にも対応可能なタブレットのバリ取り装置を提供することを課題とする。
本願発明は、第1には、タブレットのバリ取り装置において、一方の端部にタブレットを投入するためのタブレット投入口、他方の端部にタブレットを排出するためのタブレット排出口を備え、両端部間の側面にバリを除去するための複数の開口孔が形成され、かつ両端部の周囲にフランジがそれぞれ設けられた回転自在な筒状の傾斜ドラムと、傾斜ドラムの全体を格納するフードが取り付けられた支持枠体と、両方の端部が支持枠体に回転自在に軸支され、一方の端部の一部がフードの外側に突出するとともに、支持枠体内の両端に傾斜ドラムのフランジの周面と当接するローラーがそれぞれ固着され、傾斜ドラム下方に傾斜ドラムの傾斜に合わせて傾斜して平行に離間配置された一対の回転軸と、駆動軸にギアを備えた駆動モータ、一対の回転軸の突出した端部にそれぞれ固着されたギア付きプーリー、及び駆動モータのギアとギア付きプーリーのギアに噛み合って駆動モータの回転駆動力を一対の回転軸に伝達するタイミングベルトからなり、フードの外側に設けられた駆動機構とから構成されることを特徴とする。
また、第2には、上記第1の発明において、一対の回転軸に固着されたローラーの外周部が、傾斜ドラムのフランジの材料より摩擦係数の大きな材料を用いて形成されていることを特徴とする。
また、第3には、上記第1又は第2の発明において、傾斜ドラムの少なくとも一方の端部を上方から押え付けるドラム押え付け機構が取り付けられていることを特徴とする。
さらに、第4には、上記第1から第3の発明のいずれかにおいて、タブレットに付着したバリ破砕物や微粉を上流側に吹き飛ばすために静電除去イオンを含有させたエアーを噴出させるエアーブロー噴射手段が取り付けられていることを特徴とする。
本願発明のタブレットのバリ取り装置によれば、駆動機構がフード外に配置され、かつ駆動モータの回転駆動力が一対の回転軸を介して傾斜ドラムに確実に伝達されるため、傾斜ドラムを長期間にわたり一定速度で安定して回転させることができるので、微粉等の除去効率がより一層向上し、タブレットへの微粉等の発生が極力抑制され、バリ取り装置内での金属異物の発生がなくなり、しかも作業性、メンテナンス性をより向上させることができ、ファインピッチ化への対応も可能となる。
また、一対の回転軸に固着されたローラーの外周部に摩擦係数の大きな材料を用いること、あるいは傾斜ドラムを上方から押え付けるドラム押え付け機構を取り付けることにより、回転軸と傾斜ドラムのすべりをより効果的に防止することができ、タブレットへの微粉等の付着をさらに抑制することができる。
さらに、静電除去イオンを含有させたエアーを噴出させるエアーブロー噴射手段を取り付けることにより、微粉等の除去効率をさらに高めることができる。
本願発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
図1は、本願発明のタブレットのバリ取り装置の一実施形態の要部を一部切欠して示した斜視図、図2は、同上一実施形態における駆動機構をタブレット排出口側から見た正面図、図3は、同上一実施形態における回転軸の取り付け部位をタブレット投入口側から見た正面図、図4は、同上一実施形態において、回転軸に取り付けられたローラーと傾斜ドラムのフランジが当接している状態を示す斜視図、図5は、同上一実施形態におけるドラム押え付け機構を説明する斜視図である。
本願発明のタブレットのバリ取り装置31は、一方の端部にタブレットを投入するためのタブレット投入口32、他方の端部にタブレットを排出するためのタブレット排出口33を備えた回転自在な筒状の傾斜ドラム34を有している。傾斜ドラム34の本体部34’は断面が六角形状であり、両端部間の側面にバリを剥離、除去するための複数の開口孔35が形成され、さらに、両端部の周囲に環状のフランジ36a、36bがそれぞれ設けられている。フランジ36a、36bの外周面は当接部37a、37bとなっている。傾斜ドラム34の傾斜角はバリ取り対象となるタブレットの寸法、形状、種類に応じて適宜設定されるが、通常、2〜15度の角度とする。フランジ36aと36bとの間には複数の支持棒38(図1では図示を省略、図4参照)が架け渡されている。また、傾斜ドラム34の材料は、繰り返しの使用に耐え、タブレットが転動するよう剛性が高く、耐磨耗性が高い鋼材のような材料の使用が好ましい。傾斜ドラム34はその全体が、フード39を取り付けた支持枠体40(図1では図示を省略、図2、図3参照)内に収容されている。なお、この実施形態では、傾斜ドラム34として断面が六角形状のものを用いているが、これに限定されるものではなく、三角形状、四角形状、八角形状等、多角形状のものの他、円筒形状のものも使用することができる。
傾斜ドラム34内の壁面には、タブレットの流下量を調整する邪魔板41a、41bが設けられている。邪魔板41a、41bの張り出し高さは、投入するタブレットの大きさの1〜2倍程度が適当である。また、各邪魔板41a、41bに一時的に滞留したタブレットに付着したバリ破砕物、微粉等を上流側に吹き飛ばすエアーブロー噴射手段であるノズル42a、42bが図1に示すように各邪魔板41a、41b付近に取り付けられ、タブレット排出口33近傍にもノズル43が取り付けられている。この実施形態では、ノズル42a、42b、43から噴出させるエアーに静電除去イオンを含有させる。静電除去イオンを含有するエアーは、市販の静電除去用エアブロアーと同様な原理により発生させることができる。このようにすると、静電気を帯びたバリ破砕物や微粉から静電気を除去して、静電気によるバリ破砕物や微粉のタブレットへの付着を防止し、バリ破砕物や微粉の除去効率をより一層高めることができる。
また、タブレット投入口32側にはタブレットを投入するための投入シュート44が設けられ、その先端にはタブレットの投入速度を調整する流量調整板45が取り付けられている。タブレット排出口33側にはタブレットを排出するための排出シュート46が設けられている。さらに、フード39は、その側部に2つの集塵口47a、47bを有し、下部には、タブレットから剥離、除去されたバリや、微粉、破損タブレットの破片を吸引回収する回収口48を備えている。
一方、図3に示すように、前方(タブレット投入口側)の支持枠体40の鉛直方向に伸びる二つの縦枠40a1と40a2との間には軸支持板50aが取り付けられており、また、図2に示すように後方(タブレット排出口側)の支持枠体40の鉛直方向に伸びる二つ縦枠40b1と40b2との間にも軸支持板50bが取り付けられている。軸支持板50aにはそれぞれ水平方向に離間して二つの軸挿通孔が形成されており、軸支持板50bにもそれぞれ水平方向に離間して二つの軸挿通孔が形成されている。軸支持板50b側の軸挿通孔の高さ方向の位置は、傾斜ドラム34の傾斜に合わせて軸支持板50a側の軸挿通孔の高さ方向の位置より若干下方となっている。
回転軸52aの前方側(タブレット投入口側)の端部は軸支持板50aから外側に若干突出して、その突出部分が図3に示すようにベアリング53aで回転自在に支持されている。回転軸52aの後方側(タブレット排出口側)の端部は軸支持板50bから外側に前方側の端部の突出長さより少し長く突出して、その突出部分の内側がベアリング(図2では隠れた位置に設けられている)で回転自在に支持されるとともに、さらにその外側の端部には図2に示すようにギア付きプーリー54aが固着されている。また、同様に、回転軸52bの前方側(タブレット投入口側)の端部は軸支持板50aから外側に若干突出して、その突出部分が図3に示すようにベアリング53bで回転自在に支持されている。回転軸52bの後方側(タブレット排出口側)の端部は軸支持板50bより外側に前方側の端部の突出長さより少し長く突出して、その突出部分の内側がベアリング(図2では隠れた位置に設けられている)で回転自在に支持されるとともに、さらにその外側の端部には図2に示すようにギア付きプーリー54bが固着されている。
さらに、回転軸52aの支持枠体40内側の前後の端部にはそれぞれローラー55a(図1では隠れている)、55cが固着され、回転軸52bの支持枠体40内側の前後の端部にもローラー55b、55dが固着されている。
ローラー55a〜55dは、図4に示すように、その周面部55a”〜55d”が傾斜ドラム34の当接部37a、37bと当接するローラー本体55a’〜55d’と、傾斜ドラム34の軸方向への動きを規制する規制部材56a〜56dとから構成することができる。このローラー55a〜55dの周面部55a”〜55d”は、傾斜ドラム34との間のすべりをより効果的に防止するため回転軸52a、52b及び傾斜ドラム34のフランジ36a、36bとは異なる摩擦係数の大きな材料を用いることが好ましい。たとえば、回転軸52a、52bや傾斜ドラム34としてステンレス鋼を用いた場合、ローラー55a〜55dの周面部55a”〜55d”にウレタンゴムを用いることができる。もちろん、材料の組合せはここに例示のものに限定されず、すべりのより効果的な防止を行うことができるものであれば適宜の材料を使用することができる。
次に、駆動機構について述べる。本願発明のタブレットのバリ取り装置31における駆動機構は、図2に示すように、駆動軸61にギア62を固着した駆動モータ60と、一対のギア付きプーリー54a、54bと、これらの間に架け渡されるタイミングベルト63と、タイミングベルト63にテンションを付与するテンショナー64から構成され、フード39の外側に設けられる。タイミングベルト63の内側には鋸歯状部63’が形成されている。たとえば、駆動モータ60は支持枠体40の適所に、テンショナー64は軸支持板50bの適所に取り付けられる。このような駆動機構の構成にすると、金属同士の接触がなくなり、金属異物の発生の問題が回避されるとともに、駆動モータ60の回転駆動力がタイミングベルト63、一対のギア付きプーリー54a、54bを介して回転軸52a、52bに確実に伝達されるようになる。
また、本願発明のタブレットのバリ取り装置31では、装置運転中に傾斜ドラム34の一方の端部を上方から押え付けるドラム押え付け機構70を備える。このドラム押え付け機構70は、たとえば、図5に示すように、一端にドラム押え付けのための従動ローラー72を回転自在に取り付け、他端近傍に貫通孔73が形成されたドラム押え付け棒71を用いて構成することができる。従動ローラー72の材質は、傾斜ドラム34のフランジ36a、36bとは異なる摩擦係数の大きな材料を用いることができ、たとえばウレタンゴムが例示されるが、これに限定されない。貫通孔73は支持枠体40の上側適所に横方向に突出するように固着されたピン74が挿通し、このピン74を軸にして適当な角度だけその回転位置を調整できるようになっている。その調整は、たとえば、同じく支持枠体40の上側適所に設けられたネジ穴75を介して取り付けられたネジ76により行うことができるようになっている。もちろん、本願発明では、ドラム押え付け機構はここに記載のものに限定されず、ゴム弾性や、スプリングによるバイアス、ネジ加圧等をそれぞれ単独で、あるいは組み合わせて利用するものが使用できる。
次に、本願発明のタブレットのバリ取り装置31の動作について図1〜図5を参照しながら述べる。
先ず、駆動モータ60を駆動させるとその回転駆動力は駆動軸61に固着されたギア62に伝達され、ギア62はタイミングベルト63の内側の鋸歯状部63’と噛み合い、タイミングベルト63が、たとえば時計周りに回転する。タイミングベルト63は一対のギア付きプーリー54a、54bのギアとも噛み合っているので、タイミングベルト63の回転力はギア付きプーリー54a、54bを介して回転軸52a、52bに伝達され、一対の回転軸52a、52bを同じ方向(時計周り)に回転させる。これらの駆動機構はフード39の外側に配置されており、また金属同士の接触がないため、金属異物の発生はない。一対の回転軸52a、52bが回転するとこれらに固着されているローラー55a〜55dも時計回りに回転する。ここで、ローラー55a、55bの周面部55a”、55b”は傾斜ドラム34のフランジ36aの当接部37aと当接し、ローラー55c、55dの周面部55c”、55d”は傾斜ドラム34のフランジ36bの当接部37bと当接するため、ローラー55a〜55dの回転駆動力がフランジ36a、36bを介して傾斜ドラム34に伝達し、傾斜ドラム34は時計周りに一定速度で安定して回転する。ここでローラー55a〜55dの周面部55a”〜55d”はウレタンゴム等の摩擦係数の大きな材料から形成されているのでローラー55a〜55dと傾斜ドラム34のフランジ36a、36bとの間のすべりがより効果的に防止される。
また、ここで、図5のドラム押え付け機構70のネジ76を調整することによりドラム押え付け棒71がピン74を中心に適当な角度だけ回転し、従動ローラー72が、たとえば傾斜ドラム34のフランジ36aを上方から適当な圧力で押え付ける。これにより、上記ローラー外周材料の選択による効果に相乗して、ローラー55a〜55dと傾斜ドラム34のフランジ36a、36bとの間のすべりがより一層効果的に防止されることとなる。
一方、バリ取り対象となるタブレットをタブレット投入口32側の投入シュート44から投入すると、タブレットの投入量は流量調整板45で調整され、適当な量の投入が連続して行われる。タブレットが傾斜ドラム34内を流下する間に、邪魔板41a、41bの所でタブレットが適当な時間滞留し、タブレットの流下量が調整され、効果的なバリ取りが行われる。このとき、ノズル42a、42b、43から静電除去イオンが含まれるエアーが噴出され、タブレットに付着したバリ破砕物や微粉等を上流側に吹き飛ばす。ここでエアーに静電除去イオンが含まれていることから、静電気を除去し、付着しているものの多くを吹き飛ばすことができる。バリ取りが行われたタブレットはタブレット排出口33から排出シュート46へと取り出される。
バリ取り作業中には、フード39の側部に設けられた集塵口47a、47bから微粉状のバリの破砕物等が集塵され、回収口48より効率的に吸引回収される。
上記のようにして、より効率的なバリ取り作業ができることはもとより、タブレットに付着する微粉等の除去効率をより一層向上させることができ、また、金属異物の発生の問題が回避され、作業性、メンテナンス性をより向上させることができる。
次に、上記で示した実施形態のタブレットのバリ取り装置を用いて、タブレットのバリ取りを行った実施例について述べる。
傾斜ドラムとしては、1辺が10cmの六角形状で長さが70cmのステンレス鋼製ドラムを用いた。タブレットとしては粉粒体の半導体封止用エポキシ成形材料からなり、直径8〜20mm、高さ13〜22mmの円筒形状の複数種類のものを用い、ドラム回転数を12rpm、タブレットのドラム内滞留時間を約1〜3分として、バリ取りを行ったところ、金属異物は当然発生せず、傾斜ドラムのフランジと回転軸に取り付けたローラーとの間のすべりが起こらず、1箱当たりのタブレットに付着した微粉量も、金属ギア同士の直結駆動方式による場合より、約1/4程度に減少させることができた。
また、ノズルから単にエアーを噴出して微粉等を吹き飛ばす方法に比べ、静電除去イオンを含んだエアーを噴出して微粉等を吹き飛ばす方法では、約15%程度除去率がアップした。
もちろん、本願発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
本願発明のタブレットのバリ取り装置の一実施形態の要部を一部切欠して示した斜視図である。 同上一実施形態における駆動機構をタブレット排出口側から見た正面図である。 同上一実施形態における回転軸の取り付け部位をタブレット投入口側から見た正面図である。 同上一実施形態において、回転軸に取り付けられたローラーと傾斜ドラムのフランジが当接している状態を示す斜視図である。 同上一実施形態におけるドラム押え付け機構を説明する斜視図である。 本出願人が先に提案したタブレットのバリ取り装置の要部を一部切欠して示した斜視図である。 最近使用されている傾斜ドラムの駆動機構の説明図である。
符号の説明
31 バリ取り装置
32 タブレット投入口
33 タブレット排出口
34 傾斜ドラム
35 開口孔
36a、36b フランジ
37a、37b 当接部
39 フード
40 支持枠体
41a、41b 邪魔板
42a、42b、43 ノズル
50a、50b 軸支持板
52a、52b 回転軸
54a、54b ギア付きプーリー
55a〜55d ローラー
55a”〜55d” 周面部
60 駆動モータ
61 駆動軸
62 ギア
63 タイミングベルト
64 テンショナー
70 ドラム押え付け機構
71 ドラム押え付け棒
72 従動ローラー
76 ネジ

Claims (4)

  1. 一方の端部にタブレットを投入するためのタブレット投入口、他方の端部にタブレットを排出するためのタブレット排出口を備え、両端部間の側面にバリを除去するための複数の開口孔が形成され、かつ両端部の周囲にフランジがそれぞれ設けられた回転自在な筒状の傾斜ドラムと、
    傾斜ドラムの全体を格納するフードが取り付けられた支持枠体と、
    両方の端部が支持枠体に回転自在に軸支され、一方の端部の一部がフードの外側に突出するとともに、支持枠体内の両端に傾斜ドラムのフランジの周面と当接するローラーがそれぞれ固着され、傾斜ドラム下方に傾斜ドラムの傾斜に合わせて傾斜して平行に離間配置された一対の回転軸と、
    駆動軸にギアを備えた駆動モータ、一対の回転軸の突出した端部にそれぞれ固着されたギア付きプーリー、及び駆動モータのギアとギア付きプーリーのギアに噛み合って駆動モータの回転駆動力を一対の回転軸に伝達するタイミングベルトからなり、フードの外側に設けられた駆動機構とから構成されることを特徴とするタブレットのバリ取り装置。
  2. 一対の回転軸に固着されたローラーの外周部が、傾斜ドラムのフランジの材料より摩擦係数の大きな材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1記載のタブレットのバリ取り装置。
  3. 傾斜ドラムの少なくとも一方の端部を上方から押え付けるドラム押え付け機構が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタブレットのバリ取り装置。
  4. タブレットに付着したバリ破砕物や微粉を上流側に吹き飛ばすために静電除去イオンを含有させたエアーを噴出させるエアーブロー噴射手段が取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタブレットのバリ取り装置。
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