JP4042564B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4042564B2
JP4042564B2 JP2002379673A JP2002379673A JP4042564B2 JP 4042564 B2 JP4042564 B2 JP 4042564B2 JP 2002379673 A JP2002379673 A JP 2002379673A JP 2002379673 A JP2002379673 A JP 2002379673A JP 4042564 B2 JP4042564 B2 JP 4042564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
time
time data
electronic
stamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002379673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004214792A (ja
Inventor
嘉行 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002379673A priority Critical patent/JP4042564B2/ja
Publication of JP2004214792A publication Critical patent/JP2004214792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4042564B2 publication Critical patent/JP4042564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の印影データを電子文書に表示する電子印鑑用の情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子文書(文書や画像、映像、音楽などのデジタルデータの意)を閲覧したことや承認したことを証明する技術として電子印鑑システムが知られている。
【0003】
電子印鑑システムは、承認者によって承認操作が入力されたことを条件に、予め記憶しておいた印影データを、承認対象の電子文書に挿入する。印影データとは、朱肉等を用いるスタンプとしての印鑑によって捺印される印やサインのイメージに基づくデジタルデータである。即ち、印影紙を媒体とした文書に捺印する従来の感覚で閲覧や承認の証を電子文書に与えることができる。
【0004】
近年、電子文書の改ざん等の不正行為を防止するために、例えば、印影の電子データ(印影データ)からメッセージダイジェスト(ハッシュ値)を作成し、このメッセージダイジェストを電子透かし技術を用いて対象とする電子文書に挿入する(重畳する)ことによって、承認者本人が押印したことを電子的に証明する機能を高めたものも提案されている(例えば、特許文献1参照;全請求項に対応)。例えば、承認後の電子文書を外部装置に送信する場合、外部装置で受信した後に電子文書に挿入されたメッセージダイジェストを、オリジナルのメッセージダイジェストと比較することによって、承認者本人が押印したかと改ざんの有無とを簡単に見分けることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−331077号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、承認された電子文書に係る承認者本人の確認と改ざんの有無の識別は可能となっているが、電子印鑑そのものを本人以外の人間が使用する、所謂不正使用に対しては、対策が十分とは言えない。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、本人以外の不正使用を防ぐことができる電子印鑑用の情報処理装置を実現することである。
または、本発明は、その目的とするところは、電子文書のうち、印影データと時間データとを使用者の意図した位置に確実かつ容易に表示することができる電子印鑑用の情報処理装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
電子印鑑の押印操作に従って印影データを電子文書に表示する電子印鑑用の情報処理装置において、
前記電子印鑑が押印操作された際の押印位置データを受信する第1の受信手段と、
前記電子印鑑が押印操作された際の時間データを受信する第2の受信手段と、
前記電子印鑑の印影データを受信する第3の受信手段と、
前記電子印鑑から送られてきた手指生体特徴データを受信する第4の受信手段と、
前記電子文書を表示させるように制御する第1の表示制御手段と、
前記第4の受信手段により受信された手指生体特徴データと予め定められている登録手指生体特徴データとを照合し、認証の適否について認証処理する手指生体特徴認証手段と、
この手指生体特徴認証手段により認証された後に、前記第1の表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、前記第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、前記第2の受信手段により受信された時間データと前記第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御する第2の表示制御手段と、
外部の第1標準時刻データ提供源からの第1標準時刻データと外部の第2標準時刻データ提供源からの第2標準時刻データを受信し、この第1標準時刻データが示す第1標準時刻と第2標準時刻データが示す第2標準時刻との時間差が予め定められている時間内であるか否かを判定する時間差判定手段と、
この時間差判定手段によって前記時間差が予め定められている時間内であると判定された場合に、前記第1標準時刻と前記第2標準時刻のうちの一方を、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、
電子印鑑の押印操作に従って印影データを電子文書に表示する電子印鑑用の情報処理装置において、
前記電子印鑑が押印操作された際の押印位置データを受信する第1の受信手段と、
前記電子印鑑が押印操作された際の時間データを受信する第2の受信手段と、
前記電子印鑑の印影データを受信する第3の受信手段と、
前記電子文書を表示させるように制御する第1の表示制御手段と、
この第1の表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、前記第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、前記第2の受信手段により受信された時間データと前記第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御する第2の表示制御手段と、
外部の第1標準時刻データ提供源からの第1標準時刻データと外部の第2標準時刻データ提供源からの第2標準時刻データを受信し、この第1標準時刻データが示す第1標準時刻と第2標準時刻データが示す第2標準時刻との時間差が予め定められている時間内であるか否かを判定する時間差判定手段と、
この時間差判定手段によって前記時間差が予め定められている時間内であると判定された場合に、前記第1標準時刻と前記第2標準時刻のうちの一方を、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第2の表示制御手段は、前記手指生体特徴データを電子署名又は電子透かしによって前記電子文書に表示するように制御する手指生体特徴データ表示制御手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記第2の表示制御手段は、前記第1標準時刻データのほかに、この第1標準時刻データに従って修正された内部時刻データを、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、電子印鑑の使用者の手指生体特徴が認証された後に、表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、第2の受信手段により受信された時間データと第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御することができる。従って、承認者本人以外が、電子印鑑を使っても印影データが電子文書に挿入されるといった事態を防ぐことができるばかりでなく、電子文書のうち、印影データと時間データとを使用者の意図した位置に確実かつ容易に表示することができる。
そればかりでなく、2つの標準時刻の時間差から、これらの標準時刻の確かさ(確度)を判定することができる。2つの標準時刻の時間差が所定の時間差内である場合に、第1標準時刻と第2標準時刻のうちの一方を電子文書に表示することができる。従って、電子文書に電子印鑑の押印操作がなされた真の時間データを確実かつ容易に挿入することが可能になる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、第2の受信手段により受信された時間データと第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御することができる。このために、電子文書のうち、印影データと時間データとを使用者の意図した位置に確実かつ容易に表示することができる。
そればかりでなく、2つの標準時刻の時間差から、これらの標準時刻の確かさ(確度)を判定することができる。2つの標準時刻の時間差が所定の時間差内である場合に、第1標準時刻と第2標準時刻のうちの一方を電子文書に表示することができる。従って、電子文書に電子印鑑の押印操作がなされた真の時間データを確実かつ容易に挿入することが可能になる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、手指生体特徴データを電子署名又は電子透かしによって電子文書に表示するように制御することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、第1標準時刻データのほかに、この第1標準時刻データに従って修正された内部時刻データを、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示することが可能になる。
【0039】
【発明の実施の形態】
[構成の説明]
図1は、本実施の形態における構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態は、時刻データの供給源である時刻データ提供源10と、電子文書を記憶しこの電子文書に印影データを挿入する電子印鑑処理を実行する電子印鑑システム20とを含む。ここで言う「電子文書」とは、使用者が承認しようとする内容を含むデジタルデータであって、例えば、ワープロや表計算ソフトなどによって作成された文書データや、画像データ、音楽データ、電子メールデータ、動画データであり、その内容やデータ形式は問わない。
【0040】
時刻データ提供源10は、標準時間を知ることができる時刻データを広く発信・供給するために第三者機関等によって運営されるものである。例えば、GPS衛星12や標準電波送信所14、標準時供給システム16によって実現される。GPS衛星12や標準電波送信所14は、電波で時刻データを常に発信しており、標準時供給システム16は通信回線2を介して接続する装置に対して時刻データを送信する。通信回線2とは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信回線2とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また通信方法については有線/無線を問わない意味である。
【0041】
電子印鑑システム20は、情報処理装置100と、情報処理装置100とデータ送信自在なタブレット200及び電子印鑑300を有する。
【0042】
情報処理装置100は、承認対象となる電子文書を記憶し、電子印鑑300の押印操作を条件として、この電子文書に時刻データと印影データとを挿入・付加する処理を実行する装置である。例えば、パソコンやPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、キオスク端末、ATM、POS端末によって実現される。
【0043】
情報処理装置100は、演算処理と各種情報の記憶を担う装置本体102と、操作入力をするキーボード104と、表示出力を行うディスプレイ106とを有する。装置本体102とタブレット200との間は、有線ケーブル105によって接続されデータ通信することができる。また、装置本体102と電子印鑑300との間は、装置本体102に備えられた近距離通信部107と電子印鑑300に備えられた近距離通信部307とによって近距離無線通信によってデータの送受をすることができる。
【0044】
タブレット200は、電子印鑑300の接触位置や相対位置を検出する板状のセンサ部202と、時刻データ提供源10からの時刻データを受信する時刻データ受信部204と、有線ケーブル105を介して情報処理装置100とデータ通信を実現する通信装置(図示略)と、各種情報の記憶と演算処理を担う制御ユニット(図示略)とを備える。
【0045】
センサ部202は、公知のタブレットにおけるセンサ機構と同様の構成よって実現される。センサ部202は、その上面部分に近づいた電子印鑑300の位置座標を検出するとともに、電子印鑑300が押しつけられた程度を検出することができる。即ち、電子印鑑300の相対的な位置座標と押印操作がされたか否かを検知することができる。制御ユニットは、CPUなどの演算素子及びプログラムやデータを記憶する各種ICメモリ等を搭載する。
【0046】
図2は、本実施の形態における電子印鑑300の構成の一例を示す図である。図2(a)に示すように、電子印鑑300は、従来の印鑑と同様に印影を捺印するためのスタンプ部302と、使用者の指紋を検出する指紋検出部303と、押印操作を検知するスイッチ部304と、時刻データ提供源10からの時刻データを受信する時刻データ受信部306と、情報処理装置100とデータ通信を実現するための近距離通信部307と、印影の電子データ(以下、「印影データ」と言う)やユーザIDなどを記憶するともに各種の演算処理を担う制御ユニット308と、ボタン電池309とを備える。スイッチ部304、時刻データ受信部306、近距離通信部307、制御ユニット308及びボタン電池309は、棒状の電子印鑑本体300Aに設けられており、例えば、電子印鑑300は従来の印鑑のような、例えばスティック状の外観を有している。
【0047】
スタンプ部302は、電子印影データで表現される印影画像と同じ印影部が刻印されており、この刻印されている印影部は従来の印鑑と同様に、朱肉や内蔵インクを用いて印影を捺印(スタンプ)することができる。捺印する機能を設けない場合には、スタンプ部302の代わりに、印影のイメージをプリントして押印する面を示す構成であっても良い。
【0048】
指紋検出部303は、個人識別に用いられる手指部の生体特徴を検出するものであって、本実施の形態では使用者の指紋を検出する。より具体的には、例えば、指の表面の画像を撮像するための光源とCCDイメージセンサ等の撮像センサ、手指表面における凹凸の電荷蓄積の差を画像検出する静電容量式の半導体センサなど公知の指紋検出技術によって実現される。
【0049】
指紋検出部303は、図2(a)に示すように、使用者が電子印鑑300を従来の印鑑と同様にして持ったときに、その指が触れる位置に設けられている。より具体的には、手指生体特徴検出手段を構成している指紋検出部303は、前記スタンプ手段を構成している印影部の上側の位置と対応する把持部の位置に設けられている。換言すれば、印影部の印の上下向きを識別するために電子印鑑本体300Aに設けられた凹部Bに指紋検出部303のセンサを設けている。
このような位置に指紋検出部303を設けているので、電子印鑑300を持つ自然な動きのなかで、指紋を採取できる。従って、別途指紋を入力する手間を省き、使用感を向上させることができる。
【0050】
近距離通信部307は、例えば、Bluetooth(登録商標)、IrDAなどの近距離無線用端子及びそのドライバ回路によって実現される。
【0051】
制御ユニット308は、CPUなどの演算処理素子や、プログラムやデータを記憶するRAMやROMなどの各種のICメモリ、水晶振動子などによって実現される。制御ユニット308は、所定のプログラムをICメモリから読み出し、CPUで演算処理を実行することによって、電子印鑑300を統合的に制御することができる。また、水晶振動子によって内部時計を機能させることができる。
【0052】
尚、時刻データ提供源10から時刻データを受ける場合、個々のGPS衛星12や標準電波送信所14はそれぞれを一の提供源としてとらえる。従って、本明細書において「複数の提供源から時刻データを受信する」と言う場合、一のGPS衛星12と一の標準電波送信所14から時刻データを受信することは勿論、複数の異なるGPS衛星12からの時刻データを受信する場合や、複数の異なる場所の標準電波送信所14からの時刻データを受信する場合を含み、何れの場合であっても良い。また、時刻データ提供源10から発信・送信される時刻データを受信し、時刻データが示す標準時刻を求める技術は公知であるので説明は省略する。
【0053】
[機能ブロックの説明]
図3は、本実施の形態における電子印鑑システム20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0054】
情報処理装置100は、入力部110と、表示部120と、CPU(Central Processing Unit)130と、RAM(Random Access Memory)140と、ROM(Read Only Memory)150と、データ通信部160と、タブレット200と、電子印鑑300とを有する。
【0055】
入力部110は、例えばキーボードやソフトキー、ジョグダイヤル、マウス、タッチパネル、ジョイスティック(アナログスティック)によって実現され、情報処理装置100に種々の操作を入力して操作入力信号をCPU130に出力する。図1ではキーボード104がこれに該当する。
【0056】
表示部120は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electronic Luminescent Display)、PDP(Plasma Display Panel)などによって実現され、CPU130によって算出された画像信号に従って文字や画像を表示出力する。図1ではディスプレイ106がこれに該当する。
【0057】
CPU130は、演算処理によって種々の機能を実現して情報処理装置100を統合的に制御する。演算処理に供されるプログラム及びデータはRAM140やROM150に記憶されている。
【0058】
RAM140は、CPU130の演算処理に必要なプログラムや各種データを一時的に記憶する。本実施の形態では、使用者が承認する対象である電子文書を記憶する電子文書記憶エリア141と、指紋照合のためのユーザ登録データを記憶するユーザ登録データ記憶エリア142と、真正時刻を記憶する真正時刻記憶エリア143とを備えている。以下、各データ記憶エリアに記憶されているデータを指す場合には、各データ記憶エリアに付けた参照符号をつけて説明する。
【0059】
ユーザ登録データ記憶エリア142に記憶されているユーザ登録データは、電子印鑑300の指紋検出部303で検出した指紋を照合する基準となる情報であって、所定のユーザ登録(承認者の本人登録)を経て事前に作成され記憶される。例えば図4に示すように、ユーザID142aと、登録時に取得されたユーザ(承認者本人)の基準指紋データ142bと、許可信号142cとが対応付けて格納される。
【0060】
ユーザID142aは、ユーザが登録時に設定するとしても良いし、電子印鑑300のシリアルナンバーなどであっても良い。或いは、外部の認証機関が発行するID番号などでも良い。基準指紋データ142bのデータ形式は、使用する指紋照合技術に応じて適宜設定する。許可信号142cは、特定の電子印鑑300に印影データを情報処理装置100に送信させることを許可するための情報であって、例えば暗証番号や暗号キーなどでも良い。許可信号142cは電子印鑑300ごとに異なる内容が設定されている。
【0061】
真正時刻記憶エリア143に記憶されている真正時刻Tcは、タブレット200で受信した時刻データ提供源10の時刻データが示す標準時刻Taと、電子印鑑300で受信した時刻データ提供源10の時刻データが示す標準時刻Tbとの時間差が所定時間差である場合に、求められる時刻である。即ち、真正時刻Tcは、2つの標準時刻Ta・Tbから求められた真正性の高い時刻である。
【0062】
また、RAM140は、タブレット200より受信した標準時刻Taと押印位置座標、電子印鑑300より受信した標準時刻Tbと指紋データと印影データとを記憶する記憶エリアをそれぞれ備える(何れも図示略)。
【0063】
ROM150は、CPU130に種々の機能を実現させるためのシステムプログラム等のプログラム及びデータを記憶する。本実施の形態では特に、通信プログラム記憶エリア151と、指紋認証プログラム記憶エリア152と、時刻判定プログラム記憶エリア153と、印影データ挿入プログラム記憶エリア154とを備えている。以下、各プログラム記憶エリアに記憶されているプログラムを指す場合には、各プログラム記憶エリアに付けた参照符号をつけて説明する。
【0064】
通信プログラム記憶エリア151に記憶されている通信プログラムは、CPU130に、タブレット200及び電子印鑑300とのデータの送受機能を実現させる。
【0065】
指紋認証プログラム記憶エリア152に記憶されている指紋認証プログラムは、CPU130に、電子印鑑300の指紋検出部303で検出した指紋をユーザ登録データ142の基準指紋データ142bと照合して、認証の適否について認証処理する機能(所謂指紋認証機能や指紋照合機能と称される機能)を実現させる。尚、指紋認証や指紋照合は公知の技術を適宜用いて構わない。
【0066】
時刻判定プログラム記憶エリア153に記憶されている時刻判定プログラムは、CPU130に、タブレット200より受信した標準時刻Taと電子印鑑300から受信した標準時刻Tbとから、真正時刻Tcを求める機能を実現させる。より具体的には、受信した標準時刻Taと標準時刻Tbとの時間差が所定の基準時間差内であるか否かを判定し、基準時間差内にある場合、時刻データの何れもが信用度が高く偽装や改ざんがされていない可能性が高いと判断して、標準時刻Ta・Tbを真正時刻Tcとする。
【0067】
印影データ挿入プログラム記憶エリア154に記憶されている印影データ挿入プログラムは、CPU130に、電子印鑑300より受信した指紋データと印影データ及び真正時刻Tcとを電子署名技術によって電子文書141に挿入・付加するとともに、指紋データを電子透かし技術によって電子文書141に挿入・付加する機能を実現させる。電子署名及び電子透かしの方法は、公知の技術を適宜用いて構わない。
【0068】
データ通信部160は、タブレット200及び電子印鑑300とのデータ通信を確立する。また、通信回線2に接続して外部装置とのデータ通信を確立する。例えば、Bluetooth(登録商標)の通信ユニットやIrDAの通信ユニット、USB(Universal Serial Bus)、LAN端子、モデム、TA(Terminal Adapter)によって実現される。図1では近距離通信部107と有線ケーブル105に対応する接続端子やドライバなどがこれに該当する。
【0069】
タブレット200は、押印位置検出部210と、時刻取得部212と、データ通信部260とを有する。
【0070】
押印位置検出部210は、電子印鑑300が押印操作された押印位置座標を検出する。図1のセンサ部202がこれに該当する。
【0071】
時刻取得部212は、時刻データ提供源10から得た時刻データから標準時刻Ta(213)を求める。時刻取得部212は、図1の時刻データ受信部204及び制御ユニット(図示略)がこれに該当する。
【0072】
データ通信部260は、情報処理装置100との間でデータ通信を確立し、押印位置検出部210で検出された押印位置座標と、時刻取得部212で得た受信した標準時刻Ta(213)とを送信する。図1では有線ケーブル105に対応する接続端子やドライバなどがこれに該当する。
【0073】
電子印鑑300は、スタンプ部302と、押印検知部310と、時刻取得部312と、生体特徴検出部316と、計時部314と、CPU330と、RAM340と、ROM350と、データ通信部360とを有する。
【0074】
押印検知部310は、電子印鑑300に対して従来の印鑑と同様に押印対象に押し当てる操作(押印操作)がなされたことを検知する。押印検知部310は、例えばマイクロスイッチやプッシュスイッチ、感圧センサ、加速度センサ等によって実現される。図2のスイッチ部304がこれに該当する。
【0075】
時刻取得部312は、時刻データ提供源10から時刻データを取得し、取得した時刻データからから標準時刻Tbを得る。または、複数の時刻データ提供源10から取得した時刻データに従って内部時計の時刻を修正し、この修正された時刻を標準時刻Tbとする。図2の時刻データ受信部306及び制御ユニット308がこれに該当する。尚、時刻データ提供源10から提供される時刻データから標準時刻Tbを得る方法は、公知であるのでここでの説明は省略する。
【0076】
計時部314は、例えば、水晶振動子やカウンタなどによって実現され、内部時間を計時する。
【0077】
生体特徴検出部316は、個人識別に用いられる生体特徴を検出するものであって、本実施の形態では使用者の指紋を検出し、指紋の照合や認識に適した指紋データに変換する。例えば、指表面の画像を撮像するための光源と撮像センサや、指表面の凹凸の電化蓄積の差を画像検出する静電容量式の半導体センサなど、公知の指紋検出技術によって実現される。図2では指紋検出部303がこれに該当する。
【0078】
CPU330は、RAM340やROM350よりプログラムやデータを読み出し種々の演算処理を実行する。図2では、制御ユニット308に搭載されたCPUが該当する。
【0079】
RAM340は、CPU330などがプログラムやデータを一時的に記憶するものである。本実施の形態では、指紋データ記憶エリア341と標準時刻記憶エリア342とを備える。以下、各データ記憶エリアに記憶されているデータを指す場合には、各データ記憶エリアに付けた参照符号をつけて説明する。RAM350は、図2では制御ユニット308に搭載されているICメモリ等がこれに該当する。
【0080】
ROM350は、CPU330に種々の機能を実現させるためのプログラム及びデータを記憶する。本実施の形態では等に、ユーザID記憶エリア351と、印影データ記憶エリア352と、基準許可信号記憶エリア353とを備える。以下、各プログラム記憶エリアに記憶されているプログラムを指す場合には、各プログラム記憶エリアに付けた参照符号をつけて説明する。ROM350は、図2では制御ユニット308に搭載されているICメモリ等がこれに該当する。
【0081】
ユーザID記憶エリア351に記憶されるユーザIDは、情報処理装置100のユーザ登録データ142に格納されるユーザID142aと対をなす情報であり、電子印鑑300の所有者が任意に指定しても良いし、第三者機関で認証・発行されたID番号(例えば、社員番号、保険番号、住民基本台帳ネットワークの登録番号)などであっても良い。
【0082】
印影データ記憶エリア352に記憶される印影データは、電子文書141に挿入する印影データのマスタ情報である。例えば、所定のユーザ登録時に設定することができる。
【0083】
基準許可信号記憶エリア353に記憶される基準許可信号は、情報処理装置100のユーザ登録データ142に格納される許可信号142cと対をなす情報であり、情報処理装置100から受信した許可信号142cを比較することによって真贋を判定する基準となる。
【0084】
データ通信部360は、情報処理装置100との間でデータ通信を確立し、標準時刻Tb(342)と指紋データ341とユーザID351と印影データ352とを送信する。図2では近距離通信部307がこれに該当する。
【0085】
[処理の流れの説明]
図5〜図6は、本実施の形態における電子文書に印影データを挿入する処理の流れを説明するためのフローチャートである。図7〜図9は、本実施の形態における電子印鑑の操作と画面表示の例を示す図である。
【0086】
図5に示すように、先ず情報処理装置100で電子文書141を読み出してディスプレイ106に表示する(ステップS102)。使用者は、表示された電子文書141の文書イメージによってその内容を確認する。
【0087】
使用者が、電子文書141の内容を確認し、承認する証拠として電子印鑑300を押印するために電子印鑑本体300Aを持つ。このとき、電子印鑑300は、電子印鑑本体300Aを持つ使用者の指紋を指紋検出部303で検出する(ステップS302)。電子印鑑300は、検出した指紋を所定のデータ形式に変換し、指紋データ341としてRAM340に記憶する。
【0088】
使用者が、電子印鑑を押印するためにタブレット200に近づけると、タブレット200は、センサ部202で電子印鑑300の位置座標を検出し、情報処理装置100に検出した位置座標を送信する(ステップS202)。
【0089】
情報処理装置100は、タブレット200より位置座標を受信し(ステップS104)、受信した位置座標に基づいてディスプレイ106に表示された電子文書141のイメージ上に印鑑型アイコンAを表示する(ステップS106)。
【0090】
図7は、ステップS106における電子印鑑300の操作と画面表示の例を示す図である。同図に示すように、例えばワープロソフトやテキストエディタ、画像表示ソフトなどによって電子文書141の電子文書イメージPを画面表示する。電子文書イメージPには、例えば承認印の捺印欄Qが設定されている。使用者が電子印鑑300をタブレット200上で移動させると、印鑑型アイコンAが電子文書イメージP上を移動する。使用者は、この表示を見ながら押印する位置を確認して、電子印鑑300を従来の印鑑と同様にしてタブレット200上面に押しつけて押印操作する。
【0091】
図5のフローチャートにおいて、使用者が電子印鑑300を押印操作すると、電子印鑑300はスイッチ部304で押印操作を検知する。押印操作を検知した場合(ステップS304;YES)、電子印鑑300は時刻データ受信部306で時刻データ提供源10より時刻データを受信し(ステップS306)、この受信した時刻データから標準時刻Tbを求める(ステップS308)。または、受信した時刻データに基づいて計時部314で計時していた内部時計の時刻を修正し、この修正された内部の時刻を標準時刻Tbとする。そして、電子印鑑300は、指紋データ341と標準時刻TbとユーザID351とを情報処理装置100に送信する(ステップS310)。
【0092】
一方、タブレット200は、使用者が電子印鑑300を押印操作すると、センサ部202で電子印鑑300の押印操作を検知する(ステップS204)。押印操作を検知した場合(ステップS204;YES)、タブレット200は時刻データ受信部204で時刻データ提供源10より時刻データを受信し(ステップS206)、受信した時刻データから標準時刻Taを求める(ステップS208)。そして、タブレット200は、電子印鑑300が押印された位置座標と標準時刻Taとを情報処理装置100に送信する(ステップS210)。
【0093】
情報処理装置100は、タブレット200から電子印鑑300が押印された位置座標と標準時刻Taとを受信し、RAM140に記憶する(ステップS108)。また、電子印鑑300から指紋データ341と標準時刻TbとユーザID351とを受信し、RAM140に記憶する(ステップS110)。
【0094】
次に、情報処理装置100は、ユーザ登録データ142から受信したユーザID351に対応する基準指紋データ142bを読み出し、この読み出した基準指紋データ、すなわち電子印鑑300から事前に受信している登録済み指紋データ341と今回の指紋データとを照合し、指紋の適否のための認証を行う(ステップS112)。この指紋の認証は、指紋認証プログラム152を実行することによって実現される。
【0095】
ステップS114における指紋認証判定の結果、今回の指紋データが、本人が事前に登録している指紋データと異なると認証判定がなされた場合(ステップS114;NO)、電子印鑑300が登録している登録ユーザ以外の者が不正使用していると判断し、例えば、不正使用が疑われて使用許可が出来ない旨のエラー表示をディスプレイ106に表示して(ステップS116)、処理を終了する。
【0096】
ステップS114における指紋認証判定の結果、今回の指紋データが、本人が事前に登録している指紋データと同じと認証判定がなされた場合(ステップS114;YES)、情報処理装置100は、受信した標準時刻Taと受信した標準時刻Tbとを比較して、時刻の確度を判定する(ステップS118)。この時刻の確度の判定は、時刻判定プログラム153を実行することによって実現される。時刻の確度判定では、情報処理装置100は受信した標準時刻Taと受信した標準時刻Tbとの時間差を求め、この時間差が予め設定されている条件を満たすか否かを判定する。
【0097】
図6のフローチャートにおいて、時刻の確度判定によって条件を満たさない判定がなされた場合(ステップS120;NO)、正しい時刻が不明であると判断して、例えば、正しい時刻が不明である旨の所定のエラー表示をディスプレイ106に表示させ(ステップS122)、処理を終了する。
条件を満たす判定がなされた場合には(ステップS120;YES)、受信した標準時刻Ta・Tbを正しい時刻と判断し、真正時刻TcとしてRAM140に記憶する(ステップS124)。
【0098】
情報処理装置100は、電子印鑑300が正当な使用者が使用して、正しい時刻が確認できたと判断して、ユーザ登録データ142から受信したユーザID451に対応する許可信号142cを読み出し、電子印鑑300に送信する(ステップS132)。
【0099】
電子印鑑300は、情報処理装置100から許可信号142cを受信した場合(ステップS312;YES)、受信した許可信号142cと基準許可信号353とを比較する(ステップS314)。
受信した許可信号142cと基準許可信号353とが一致しない場合には(ステップS316;NO)、処理を終了する。正しく情報処理装置100から送信許可が下りたと判断して、情報処理装置100に印影データ352とユーザID351とを送信する(ステップS318)。
【0100】
情報処理装置100は、電子印鑑300から印影データ352とユーザID351とを受信し(ステップS128)、印影データ352を電子文書141に挿入する処理を実行する。この印影データの挿入に係る処理は、印影データ挿入プログラム154を実行することによって実現される。
【0101】
印影データの挿入では、先ず、情報処理装置100は、印影データ352と指紋データ341及び真正時刻Tcを所定の配列関係に結合した認証イメージRを作成する(ステップS130)。そして、押印操作された時点においてタブレット200より受信した位置情報に基づいて、この認証イメージRを電子文書イメージP上にディスプレイ106に表示する(ステップS132)。使用者は、この表示を見ることによって、無事押印されたことを確認することができる。
【0102】
図8は、ステップS132における電子印鑑300の操作と画面表示の例を示す図である。電子文書イメージPの捺印欄Qに認証イメージRが表示される。が設定されている。使用者が電子印鑑300をタブレット200上で移動させると、印鑑型アイコンAが電子文書イメージP上を移動する。使用者は、この表示を見ながら押印する位置を確認して、電子印鑑300を従来の印鑑と同様にしてタブレット200上面に押しつけて押印操作する。
【0103】
次に、情報処理装置100は、電子文書141に対して、印影データ352と指紋データ341と真正時刻Tcとを署名の内容とする電子署名を挿入・付加する(ステップS134)。そして、指紋データ341を電子透かしとして挿入し、更新する(ステップS136)。
【0104】
図9は、本実施の形態における認証イメージRの一例を示す図である。同図に示すように、認証イメージRには、印影データ352に基づく印影イメージR1と、指紋データ341に基づく指紋イメージR2と、真正時刻Tcの時刻表示R3及び標準時刻Tbの時刻表示R4とを含む。
【0105】
ここでは、印影イメージR1は、スタンプ部302で実際に捺印した画像としているが、例えば使用者のサインなどでも良い。指紋イメージR2は指紋の画像としているが、例えば指紋データ341から求めた2次元バーコードや指紋データ341から求めたダイジェスト情報(例えば、ハッシュ値)などであっても良い。時刻表示R3及びR4は、真正時刻Tcと判定した標準時刻Ta及びTbの日時のテキスト表示である。
【0106】
以上の処理によって、電子印鑑システム20は、使用者の指紋が予め登録されている指紋と照合された場合に、電子文書141には何時誰が閲覧したかの証としての印影データと指紋データと時刻データとが挿入することができる。従って、不正使用を防ぎ、証の有効性をより確かなものにできる。
【0107】
また、電子文書141に挿入される時刻データは、複数の異なる時刻データ提供源からの時刻データを取得して相互に突合せて検証されたものであって真正性が高い。また、電子文書141には、電子署名によってこれらのデータが加えられることによって、公知の電子署名の検証方法に従って、これらのデータの真贋及び電子文書141の改ざんの有無を知ることができる。更には、指紋データ341を電子透かしとして電子文書141に挿入(重畳)することによって、電子文書141からも承認者の本人確認が可能となる。
【0108】
[変形例の説明]
以上、本発明を適用した一実施の形態について説明したが、本発明の適用がこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜要素の追加や変更、削除を行っても良い。
【0109】
例えば、処理内容としては、ステップS130(図6参照)における認証イメージRの結合を省略し、各イメージやテキストを個別に表示するとしても良いのは勿論である。この際、印影イメージR1は必ずしも電子印鑑300のスタンプ部302で捺印(スタンプ)される印影と同じ電子印影に限らず、予め使用者が筆記した直筆署名のイメージであっても良い。
【0110】
また、時刻表示R3及びR4に何れの時刻データ提供源10による時刻かを判別できる識別コードなどを含めるとしても良い。ここで言う識別コードは、例えば時刻データ提供源10から送られてくる時刻データが標準電波送信所14から送られてくる標準電波時刻データの場合は、標準電波時刻データのフォーマットに記述されている特定のデータを識別コードとして用いても良いし、また標準電波時刻データのフォーマット内の空きエリア、自由定義エリアまたは自由記入エリア内に記述した送信電波の周波数または発信所の呼称などを識別コードとして用いても良い。
【0111】
また、時刻データ提供源10から送られてくる時刻データがGPS衛星12から送られてくるGPS時刻データの場合は、GPS時刻データのフォーマットに記述されている特定のデータを識別コードとして用いても良いし、またGPS時刻データのフォーマット内の空きエリア、自由定義エリアまたは自由記入エリア内に記述した衛星の識別情報または位置座標情報などを識別コードとして用いても良い。
【0112】
また、時刻データ提供源10から送られてくる時刻データが通信回線2を介する標準時供給システム16から送られてくる時刻データの場合には標準時供給システム時刻データのフォーマットに記述されているIPアドレスデータを識別コードとして用いても良いし、またその時刻データのフォーマット内の空きエリア、自由定義エリアまたは自由記入エリア内に記述したIPアドレスデータなどを使用するとしても良い。そして、電子印鑑及びタブレットで時刻とともにこの識別コードを情報処理装置に送信する構成とする。また更には、所有者IDや電子印鑑300固有の装置IDなどのID表示を加えても良いのは勿論である。
【0113】
また、電子文書141への印影データ352等の挿入については、ステップS134(図6参照)における電子署名を、適宜第三者機関の承認を得たのちに実行する構成としても良い。より具体的には、例えば、情報処理装置100が所定の第三者機関のサーバにアクセスして、電子印鑑300より受信したユーザID351と指紋データ341とを送信し認証を得る。そして、認証が成されたことを条件に、電子文書141への印影データ352等の挿入を実行する。この場合、使用者の本人確認を複数回行うことによって、不正使用をより厳に防ぐことができる。
【0114】
ハードウェアの構成としては、上述した実施の形態では、ディスプレイ106とタブレット200を別体としたが、例えば図10に示すように、タブレット200がセンサ部202にLCDなどの表示装置を内蔵し、ディスプレイ106とタブレット200の機能を1つの装置で実現する構成としても良い。この場合、電子文書イメージPに対する押印位置関係を直に見ることができるので、従来の印鑑と同様の使用感が得られるのでより好適である。
【0115】
また、電子印鑑300とタブレット200のそれぞれで時刻データを受信して得られた標準時刻Ta・Tbとによって時刻の確度の判定を実行したが、これに限らず、時刻データを情報処理装置100で受信し、標準時刻Ta又はTbを情報処理装置100で求める構成としても良い。また、電子印鑑300のみが複数の時刻データを受信し、タブレット200は時刻データの受信機能等を備えていないものであっても構わない。
【0116】
例えば図11のように、情報処理装置100(この場合、PDA)がGPS衛星12からの時刻データ受信装置108をオプションとして装備可能であって、情報処理装置100と電子印鑑300とがそれぞれで時刻データを受信する構成としても良い。この場合、電子印鑑300の押印位置は、タブレット200の代わりにPDAの文字入力エリア109で入力する。情報処理装置100は、電子印鑑300から押印操作の検知信号を受信したのを条件に、時刻データ受信装置108で時刻データを受信する。そして、電子印鑑300で取得した時刻データから求めた時刻と情報処理装置100で取得した時刻データから求めた時刻とで時刻の確度の判定を実行する。
【0117】
また、指紋の認証を情報処理装置100の代わりに電子印鑑300で実施する構成としても良い。その場合、電子印鑑300の制御ユニット308のICメモリには、指紋認証プログラム152と、基準指紋データ142bとが記憶される。CPU330が指紋認証プログラム152を実行することによって、指紋の照合をし、認証の適否について認証処理を行う。そして、使用者の指紋に対して適正である旨の認証がなされなかった場合には、押印操作が検知されても時刻データの受信や情報処理装置100への標準時刻Tbの送信は実行しない。また、印影データ352を情報処理装置100へ送信しないのは勿論である。
【0118】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、電子印鑑の使用者の手指生体特徴が認証された後に、表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、第2の受信手段により受信された時間データと第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御することができる。従って、承認者本人以外が、電子印鑑を使っても印影データが電子文書に挿入されるといった事態を防ぐことができるばかりでなく、電子文書のうち、印影データと時間データとを使用者の意図した位置に確実かつ容易に表示することができる。
そればかりでなく、2つの標準時刻の時間差から、これらの標準時刻の確かさ(確度)を判定することができる。2つの標準時刻の時間差が所定の時間差内である場合に、第1標準時刻と第2標準時刻のうちの一方を電子文書に表示することができる。従って、電子文書に電子印鑑の押印操作がなされた真の時間データを挿入することが可能になる。
【0119】
請求項2に記載の発明によれば、表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、第2の受信手段により受信された時間データと第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御することができる。このために、電子文書のうち、印影データと時間データとを使用者の意図した位置に確実かつ容易に表示することができる。
そればかりでなく、2つの標準時刻の時間差から、これらの標準時刻の確かさ(確度)を判定することができる。2つの標準時刻の時間差が所定の時間差内である場合に、第1標準時刻と第2標準時刻のうちの一方を電子文書に表示することができる。従って、電子文書に電子印鑑の押印操作がなされた真の時間データを挿入することが可能になる。
【0120】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、手指生体特徴データを電子署名又は電子透かしによって電子文書に表示するように制御することができる。
【0121】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、第1標準時刻データのほかに、この第1標準時刻データに従って修正された内部時刻データを、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における構成の一例を示す図。
【図2】電子印鑑の構成の一例を示す図。
【図3】電子印鑑システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図4】ユーザ登録データのデータ構成の一例を示す図。
【図5】電子文書に印影データを挿入する処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図6】電子文書に印影データを挿入する処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図7】図5の情報処理装置の処理における電子印鑑の操作と情報処理装置における画面表示の例を示す図。
【図8】図6の情報処理装置の処理における電子印鑑の操作と情報処理装置における画面表示の例を示す図。
【図9】認証イメージRの一例を示す図。
【図10】電子印鑑システムの構成の変形例を示す図。
【図11】電子印鑑システムの構成の変形例を示す図。
【符号の説明】
10 時刻データ提供源
20 電子印鑑システム
100 情報処理装置
140 RAM
141 電子文書記憶エリア
142 ユーザ登録データ記憶エリア
142b 基準指紋データ
142c 許可信号
150 ROM
152 指紋認証プログラム記憶エリア
153 時刻判定プログラム記憶エリア
154 印影データ挿入プログラム記憶エリア
200タブレット
202 センサ部
204 時刻データ受信部
210 押印位置検出部
212 時刻取得部
300 電子印鑑
300A 電子印鑑本体
302 スタンプ部
303 指紋検出部
306 時刻データ受信部
308 制御ユニット
310 押印検知部
312 時刻取得部
316 生体特徴検出部
340 RAM
341 指紋データ記憶エリア
350 ROM
352 印影データ記憶エリア
353 基準許可信号記憶エリア
A 印鑑型アイコン
P 電子文書イメージ
R 認証イメージ
R1 印影イメージ
R2 指紋イメージ
R3・R4 時刻表示
Ta・Tb 標準時刻
Tc 真正時刻

Claims (4)

  1. 電子印鑑の押印操作に従って印影データを電子文書に表示する電子印鑑用の情報処理装置において、
    前記電子印鑑が押印操作された際の押印位置データを受信する第1の受信手段と、
    前記電子印鑑が押印操作された際の時間データを受信する第2の受信手段と、
    前記電子印鑑の印影データを受信する第3の受信手段と、
    前記電子印鑑から送られてきた手指生体特徴データを受信する第4の受信手段と、
    前記電子文書を表示させるように制御する第1の表示制御手段と、
    前記第4の受信手段により受信された手指生体特徴データと予め定められている登録手指生体特徴データとを照合し、認証の適否について認証処理する手指生体特徴認証手段と、
    この手指生体特徴認証手段により認証された後に、前記第1の表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、前記第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、前記第2の受信手段により受信された時間データと前記第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御する第2の表示制御手段と、
    外部の第1標準時刻データ提供源からの第1標準時刻データと外部の第2標準時刻データ提供源からの第2標準時刻データを受信し、この第1標準時刻データが示す第1標準時刻と第2標準時刻データが示す第2標準時刻との時間差が予め定められている時間内であるか否かを判定する時間差判定手段と、
    この時間差判定手段によって前記時間差が予め定められている時間内であると判定された場合に、前記第1標準時刻と前記第2標準時刻のうちの一方を、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 電子印鑑の押印操作に従って印影データを電子文書に表示する電子印鑑用の情報処理装置において、
    前記電子印鑑が押印操作された際の押印位置データを受信する第1の受信手段と、
    前記電子印鑑が押印操作された際の時間データを受信する第2の受信手段と、
    前記電子印鑑の印影データを受信する第3の受信手段と、
    前記電子文書を表示させるように制御する第1の表示制御手段と、
    この第1の表示制御手段の制御により表示された電子文書のうち、前記第1の受信手段により受信された押印位置データに対応する押印位置に、前記第2の受信手段により受信された時間データと前記第3の受信手段により受信された印影データとを表示するように制御する第2の表示制御手段と、
    外部の第1標準時刻データ提供源からの第1標準時刻データと外部の第2標準時刻データ提供源からの第2標準時刻データを受信し、この第1標準時刻データが示す第1標準時刻と第2標準時刻データが示す第2標準時刻との時間差が予め定められている時間内であるか否かを判定する時間差判定手段と、
    この時間差判定手段によって前記時間差が予め定められている時間内であると判定された場合に、前記第1標準時刻と前記第2標準時刻とのうちの一方を、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記第2の表示制御手段は、前記手指生体特徴データを電子署名又は電子透かしによって前記電子文書に表示するように制御する手指生体特徴データ表示制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の表示制御手段は、前記第1標準時刻データのほかに、この第1標準時刻データに従って修正された内部時刻データを、前記第2の受信手段により受信された時間データとして前記電子文書に表示するように制御する時間データ表示制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
JP2002379673A 2002-12-27 2002-12-27 情報処理装置 Expired - Fee Related JP4042564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002379673A JP4042564B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002379673A JP4042564B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004214792A JP2004214792A (ja) 2004-07-29
JP4042564B2 true JP4042564B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=32816108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002379673A Expired - Fee Related JP4042564B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4042564B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4345655B2 (ja) * 2004-12-07 2009-10-14 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置
US7568104B2 (en) * 2005-01-19 2009-07-28 International Business Machines Corporation Method and apparatus for adding signature information to electronic documents
JP4668254B2 (ja) * 2007-12-03 2011-04-13 シャープ株式会社 捺印装置、捺印システム、捺印装置の制御方法、捺印プログラム、記録媒体
CN102622549B (zh) * 2012-03-20 2014-07-09 天津书生软件技术有限公司 一种电子印章实现系统和方法
MY178080A (en) * 2012-09-28 2020-10-01 Mobiliti Co Ltd Input system and device using capacitive touch
KR101450335B1 (ko) * 2014-03-06 2014-10-22 주식회사 한글과컴퓨터 지문 기반의 진본 확인을 보조하는 전자 문서 작성 장치 및 방법
US10361857B2 (en) * 2016-04-28 2019-07-23 Sk Planet Co., Ltd. Electronic stamp system for security intensification, control method thereof, and non-transitory computer readable storage medium having computer program recorded thereon
JP6798169B2 (ja) * 2016-07-13 2020-12-09 コニカミノルタ株式会社 認証システム、制御方法およびプログラム
JP7465479B2 (ja) 2020-08-28 2024-04-11 株式会社サテライトオフィス デジタル印鑑システム、デジタル印鑑システムのプログラム
JP2022042347A (ja) 2020-09-02 2022-03-14 株式会社東芝 電子承認システム、電子承認サーバ、及び電子承認プログラム
JP6900567B1 (ja) * 2020-11-10 2021-07-07 株式会社スカイコム 印影画像システム、印影画像方法及びプログラム
CN112308050A (zh) * 2020-12-07 2021-02-02 南通大学 一种基于生物特征识别的电子文档手写签名方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6026314U (ja) * 1983-07-30 1985-02-22 ソニー株式会社 ねじ締結構造
JPH0589220A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Nkk Corp 電子捺印装置
JP2000231626A (ja) * 1998-12-07 2000-08-22 Hitachi Ltd 電子筆記具および電子記載方法
JP3799908B2 (ja) * 1999-11-18 2006-07-19 株式会社日立製作所 サービス管理システム
JP2002024784A (ja) * 2000-07-04 2002-01-25 Sony Corp Idカード
JP2002215029A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Seiko Epson Corp 情報認証装置及びこれを使用したデジタルカメラ
JP2002300640A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Denso Corp 情報通信方法、時刻情報提供装置及び時刻情報取得装置
JP2002368981A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Canon Inc 電子透かし埋め込み装置、電子透かし埋め込み方法、記録媒体及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004214792A (ja) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042564B2 (ja) 情報処理装置
US9600729B2 (en) System and method of authentication of an electronic signature
US7082444B2 (en) Method and system for identifying a form version
IL146679A (en) Signature capture via interface surface
JP2000231626A (ja) 電子筆記具および電子記載方法
JPH1011509A (ja) 電子書類セキュリティシステム、電子押印セキュリティシステムおよび電子署名セキュリティシステム
KR101187540B1 (ko) 가변 인영식 인감 및 인감 대조 시스템
JP2004013287A (ja) 文書交付システム
JP2003162511A (ja) 認証システム、ペン型入力装置及び認証処理用プログラム
JP4189573B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP4473686B2 (ja) サーバ、端末装置及びプログラム
JP4246474B2 (ja) 電子署名システム及び電子署名プログラム
KR20170109933A (ko) 디지털 스탬프 입력 시스템 및 방법
JP4541908B2 (ja) 検証サーバ及びプログラム
JP4417159B2 (ja) 改竄可能性検出システム及びプログラム
JP6900567B1 (ja) 印影画像システム、印影画像方法及びプログラム
JP2007272283A (ja) 偽造検出システムおよび偽造検出方法
JP2005301471A (ja) 署名機能付き電子ペン
JP2004030235A (ja) 個人認証システム、カード利用明細書および個人認証機能付き電子ペン
JP2009065503A (ja) 電子署名入力システム、及び電子署名入力方法
JP4173829B2 (ja) 電子署名生成装置及び電子署名装置
JPH10334239A (ja) 端末装置
US11238452B2 (en) Signature system for verifying a signature, and corresponding signature method
JP4835729B2 (ja) 改竄可能性検出システム及びプログラム
JPH09101992A (ja) 取引管理システムおよび取引管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees