JP4041910B2 - シールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置 - Google Patents

シールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置 Download PDF

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隆志 輪違
信之 前原
修一 原
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔を測定する間隔測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にシールド掘削機ではテールプレートとセグメントを互いに同心円上に位置するよう、テールプレートの内径とセグメント外径の間隙を均等に保持、管理することが肝要である。
【0003】
即ち、左右上下どちらかに偏心してくると、次のリングセグメント組立が出来なくなり、テーパ型を止むなく挿入したりする対策が必要となり、又施工精度、作業効率の点でも問題がある。
【0004】
従ってシールド掘削機の掘進が1リング終了した時、作業員がスケールを用いてテールプレートとセグメントとの間隙を計測し、その結果により掘進方向を定めるべく作動すべきジャッキを選択している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、特開平6−248890号に示すようなラッピング工法によりセグメントの外周が防水シートで覆われている場合には、テールプレートの内周面とセグメントの外周面との間に設けた上記防水シートが邪魔で、テールプレートの内周面とセグメントの外周面との間の距離を作業員がスケールで計測できないという欠点があった。
【0006】
また、作業員による測定では、トンネル掘削中を含めてリアルタイムにテールプレートの内周面とセグメントの外周面との間の間隙を測定することはできなかった。
【0007】
本発明は上記のような欠点を除くようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置は、シールド掘削機のテールプレート内側に、上記テールプレートから所定の距離離間して設けたレーザー光源と、上記テールプレートの内側に配置したセグメントの内側に設けた、上記レーザー光源からのレーザー光を受光し、この受光位置と上記セグメントの内側との間の距離を測定できる受光位置測定装置と、既知である上記テールプレートと上記レーザー光源との距離、既知である上記セグメントの厚さから上記テールプレートとセグメントとの間の間隙を算出する手段とよりなることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置においては、上記レーザー光源と、上記受光位置測定装置との間のレーザーの光路に、上記テールプレートに対する上記レーザー光の平行度判定用の前方及び後方ターゲットを挿脱自在に設け、上記前方ターゲットによる受光位置と上記後方ターゲットによる受光位置の差からレーザー光平行度を判定するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0011】
図1において1は地中を掘進するシールド掘削機、2は上記シールド掘削機1のカッター部、3は上記シールド掘削機1のテールプレート、4は上記テールプレート3の内側に配置したセグメント、5はシールドジャッキ、7は上記セグメント4の外周を覆う筒状の防水シートを示し、本発明においては図1及び図2に示すように、上記テールプレート3の内周面前部に固定台8を介して距離測定用のレーザー光源9を設け、上記セグメント4の内周面前部に上記レーザー光源9からのレーザー光10を受光してこの受光点と上記セグメントの内周面間の距離を測定できる従来既知の例えばCCDアレイタイプの受光位置測定装置11を設ける。
【0012】
本発明のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置は上記のような構成であるから、図2に示すように、上記レーザー光源9から上記シールド掘削機1の軸線に平行に放射したレーザー光10を上記受光位置測定装置11により受光して、この受光位置と上記セグメント4の内周面間の距離Aを測定し、既知である上記テールプレート3の内周面と上記レーザー光源9との間の距離Bと、上記セグメント4の厚さCとを用いて、B−(A+C)より上記テールプレート3の内周面とセグメント4の外周面との間の間隙D(テールクリアランス)を求めることができる。
【0013】
また、図3に示すように、上記レーザー光源9と上記受光位置測定装置11間において、上記テールプレート3の内周面から半径方向内方に延びる互いに離間する前方及び後方の折畳式ターゲット12,13を設け、上記レーザー光源9からのレーザー光10を上記前方のターゲット12に照射し上記前方のターゲット12の受光位置と上記テールプレート3の内周面との間の距離を測定し、次に、図4に示すように上記前方のターゲット13を上記テールプレート3に対して並行に折り畳み、この状態で上記レーザー光源9からのレーザー光10を上記後方のターゲット13に照射し上記後方のターゲット13の受光位置と上記テールプレート3の内周面との間の距離を測定し、上記測定した2つの距離が異なる場合には、上記レーザー光源9からのレーザー光10の向きを調節して、上記2つの距離が同じになるように設定せしめれば、上記レーザー光10を上記テールプレート3に平行にすることができる。
【0014】
次いでこの後方のターゲット13を上記テールプレート3に対して並行に折り畳み、この状態で上記レーザー光源9からのレーザー光10を上記受光位置測定装置11に対して照射せしめ、テールプレート3の内周面とセグメント4の外周面との間の間隙を求めるようにする。
【0015】
この実施例によればその測定精度をより向上せしめることができる。
【0016】
また、図5に示すように、上記受光位置測定装置11を上記セグメント4の内周面前部に設ける代わりに、上記セグメント4の内周面後部(セグメント坑口側)に設ければ、上記テールプレート3の後端部における、上記テールプレート3の内周面とセグメト4の外周面との間の間隙を求めることができる。
【0017】
【発明の効果】
上記のように本発明のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置によれば、テールプレートとセグメントとの間に防水シートがある場合でも、両者間の間隙を極めて正確にリアルタイムで計測することができるようになる。
【0018】
また、セグメント4の内周面に設ける受光位置測定位置11の取り付け位置を変更するのみで、測定したい場所のテールクリアランスを計測することができる。
【0019】
また、容易にテールプレート3に対するレーザー光10の平行性を確認し、また、レーザー光がずれたことを確認し、調節して測定精度を向上できるようになる点大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の間隙測定装置を用いたシールド掘削機の縦断側面図である。
【図2】本発明の間隙測定装置の要部の拡大縦断側面図である。
【図3】本発明の間隙測定装置を用いたシールド掘削機の他の実施例の縦断側面図である。
【図4】図3に対するシールド掘削機の動作説明図である。
【図5】本発明のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置の更に他の実施例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘削機
2 カッター部
3 テールプレート
4 セグメント
5 シールドジャッキ
7 シート
8 固定台
9 光源
10 レーザー光
11 受光位置測定装置
12 折畳式ターゲット
13 折畳式ターゲット

Claims (2)

  1. シールド掘削機のテールプレート内側に、上記テールプレートから所定の距離離間して設けたレーザー光源と、上記テールプレートの内側に配置したセグメントの内側に設けた、上記レーザー光源からのレーザー光を受光し、この受光位置と上記セグメントの内側との間の距離を測定できる受光位置測定装置と、既知である上記テールプレートと上記レーザー光源との距離、既知である上記セグメントの厚さから上記テールプレートとセグメントとの間の間隙を算出する手段とよりなることを特徴とするシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置。
  2. 上記レーザー光源と、上記受光位置測定装置との間のレーザーの光路に、上記テールプレートに対する上記レーザー光の平行度判定用の前方及び後方ターゲットを挿脱自在に設け、上記前方ターゲットによる受光位置と上記後方ターゲットによる受光位置の差からレーザー光平行度を判定するようにしたことを特徴とする請求項1記載のシールド掘削機のテールプレートとセグメント間の間隔測定装置。
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