JP4040580B2 - 運行管理サーバおよび運行管理プログラム - Google Patents

運行管理サーバおよび運行管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理サーバおよび運行管理プログラムに関し、特に無線通信ネットワークを介して配送車両と通信可能な運行管理サーバおよび運行管理プログラムに関する。
スーパーマーケットや家電量販店等の小売店では、多種多様な商品を販売している。それらの商品は、配送センタ等からトラック等の車両で運ばれる。このとき、迅速に、且つ少ない車両で商品を配送できることが望まれている。迅速に配送することで、人気商品の欠品を防ぐことができる。また、少ない車両で配送することで、輸送コストを抑制することができる。
そこで、配送効率の向上のための様々な方法が考えられている。たとえば、効率的な積載状態の配送シミュレーションを行うことで、車両1台当たりの積載効率を向上させることができる(たとえば、特許文献1参照)。
ところが、従来の配送システムでは、配送途中での事故については想定されていない。そのため、事故が発生したときは、配送車両に積み込まれている荷物の他の車両への載せ替えが必要となるが、代替車両の手配をシミュレーション等で対応することができない。
そこで、一般的には、配送車両が配送途中で事故に巻き込まれた場合、配送車両の運転手は、何度も電話による手配のための確認と事故状況の報告を管理者(事務所)相手に行う。そして、管理者がいち早く現場に到達可能な他の車両を手配する。管理者から連絡を受けた他の配送車両が事故現場に赴き、事故を起こした配送車両に積み込まれている荷物のうち損傷を受けていない荷物を載せて、目的の店舗等へ配送する。
特開2002−297728号公報(第1図)
しかし、従来の方法では、他の配送車両の手配を管理者の判断で行っているため判断に時間がかかり、迅速な対応ができないという問題があった。
また、事故発生時点での積載量は、輸送ルート等により把握できるため、事故発生時の全ての荷物が運搬できる車両があてがわれるのが一般的である。ところが、事故が起きた場合、損傷がひどく運搬する必要の無い荷物も存在する。この場合、すべての積荷を運搬する必要がないにもかかわらず、事故車の積載量に応じた代車があてがわれ、現場において損傷のない荷物のみを選択して運搬していた。その結果、代車は積載率の低い状況で運搬することとなり、運送効率が悪かった。
なお、事故発生時の全ての荷物が運搬可能な車両の中から代車を選択するのではなく、破損のない荷物のみを運搬可能な車両から代車を選択すれば、より事故現場近くの車両を代車として選択できる場合が有り得る。言い換えると、必要以上に積載量の大きい車両を代車に使用していたことで、代車の現場への到着まで余計な時間を費やしていた。その結果、荷物の配達が一段と遅れていた。
特に冷凍車両が事故を起こした場合や、事故車両が生鮮食品を積載していた場合、事故現場への到着時間の遅れにより商品の品質低下が生じ、商品の不良化が発生していた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、配達すべき荷物の総量に応じた代替車両を迅速に判断することができる運行管理サーバおよび運行管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような運行管理サーバ1が提供される。本発明に係る運行管理サーバ1は、荷物の配送に使用する配送車両2の運行を管理するものである。この運行管理サーバ1は、感知情報取得手段1a、破損判定手段1b、積載容量算出手段1c、代替車両選定手段1dを有している。各構成要素は以下の機能を有している。
感知情報取得手段1aは、無線通信ネットワークを介して、配送車両2の事故発生時の状況を示す感知情報3を取得する。破損判定手段1bは、感知情報取得手段1aで取得された感知情報3に基づいて、配送車両2に積載されていた各荷物の破損の有無を判定する。積載容量算出手段1cは、破損判定手段1bによる判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出する。代替車両選定手段1dは、積載容量算出手段1cで算出された配送可能な荷物の総量に応じて、配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する。
このような運行管理サーバ1によれば、配送車両2から感知情報3が運行管理サーバ1に送られると、感知情報取得手段1aで感知情報3が受け取られる。次に、破損判定手段1bにより、感知情報3に基づいて配送車両2に積載されていた各荷物の破損の有無が判定される。さらに、積載容量算出手段1cにより、配送可能な荷物の総量が算出される。そして、代替車両選定手段1dにより、配送可能な荷物の総量に応じて、配送可能な荷物を配送するための代替配送車両が選定される。
また、上記課題を解決するために、荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理プログラムにおいて、コンピュータに、無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得し、取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定し、判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出し、算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する、処理を実行させることを特徴とする運行管理プログラムが提供される。
このような運行管理プログラムをコンピュータで実行すれば、上記本発明に係る運行管理サーバがそのコンピュータによって実現される。
本発明では、事故発生時の状況を示す感知情報に基づいて各荷物の破損の有無を判定し、配送可能な荷物を配送するための代替車両を選定するようにしたため、事故現場へ迅速に代替車両を派遣することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施の形態に適用される発明の概念図である。運行管理サーバ1は、荷物の配送に使用する配送車両2の運行を管理するものである。なお、配送車両2は、事故に遭ったときに、事故の状況を示す感知情報3を運行管理サーバ1に対して送信する。たとえば、配送車両2が他の自動車4と衝突すると、その衝突の方向を示す情報などが感知情報3に含められる。図1に示すように、配送車両2の右側面に自動車4が追突してきた場合、衝撃の方向が右側面であることを示す情報が感知情報3に含められる。
運行管理サーバ1は、感知情報取得手段1a、破損判定手段1b、積載容量算出手段1c、代替車両選定手段1dを有している。各構成要素は以下の機能を有している。
感知情報取得手段1aは、無線通信ネットワークを介して、配送車両2の事故発生時の状況を示す感知情報3を取得する。
破損判定手段1bは、感知情報取得手段1aで取得された感知情報3に基づいて、配送車両2に積載されていた各荷物の破損の有無を判定する。たとえば、感知情報3において、右側面から衝撃を受けたことが分かった場合、荷台に配置された荷物のうち、右側の荷物を破損有りと判断し、中央および左側の荷物を破損無しと判断する。
積載容量算出手段1cは、破損判定手段1bによる判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出する。たとえば、荷台の右側に積まれた荷物のみが破損しているのであれば、中央および左側に積まれた荷物の総量(総重量や総体積)を算出する。
代替車両選定手段1dは、積載容量算出手段1cで算出された配送可能な荷物の総量に応じて、配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する。たとえば、配送可能な荷物の分だけ荷台に空きがある他の配送車両のうち、事故現場に最も早く到着可能な配送車両が代替車両として選定される。
このような運行管理サーバ1によれば、配送車両2から感知情報3が運行管理サーバ1に送られると、感知情報取得手段1aで感知情報3が受け取られる。次に、破損判定手段1bにより、感知情報3に基づいて、配送車両2に積載されていた各荷物の破損の有無が判定される。さらに、積載容量算出手段1cにより、配送可能な荷物の総量が算出される。そして、代替車両選定手段1dにより、配送可能な荷物の総量に応じて、配送可能な荷物を配送するための代替配送車両が選定される。
運行管理者は、このようにして選定した代替車両に対して、事故現場で事故を起こした配送車両2の荷物を積み、代わりに配送すべき旨の指示を与える。これにより、事故現場に代替車両を迅速に派遣することができる。なお、代替車両への指示も、無線通信ネットワークを介して運行管理サーバ1が自動で行うことも可能である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図2は、本実施の形態のシステム構成例を示す図である。図2に示すように、運行管理サーバ100は、無線通信ネットワーク10を介して、配送車両210,220に搭載されたモバイル端末装置230,240に接続される。
運行管理サーバ100は、モバイル端末装置230,240を介して配送車両210,220の荷物の積載状況や運行状況に関する情報を収集し、管理している。そして、運行管理サーバ100は、配送車両210,220が事故に遭ったときに、代替車両の手配を行う。
また、各配送車両210,220には、各種センサが取り付けられている。事故が発生した際には、センサで検知された信号が感知情報として、モバイル端末装置230,240から運行管理サーバ100に送られる。また、代替車両として選定された際には、モバイル端末装置230,240が事故現場までの所要時間を割り出し、事故車のモバイル端末装置へ到着予定時刻等を送信する。
たとえば、配送車両210が事故に遭遇した場合、配送車両210のモバイル端末装置230が事故発生を検知する。そして、モバイル端末装置230は、感知情報を運行管理サーバ100に送信する。
ところで、各モバイル端末装置230,240は、GPS(Global Positioning System)等の測地機能を用いて、現在地を測定している。そして、モバイル端末装置230,240は、現在地を示す位置情報(緯度、経度)を、定期的に運行管理サーバ100に送信する。この位置情報に基づいて、運行管理サーバ100において、各配送車両210,220の現在の配送状況が監視される。
配送車両210からの感知情報を受け取った運行管理サーバ100では、配送すべき荷物の量が判定される。そして、運行管理サーバ100において、荷物を積載可能であり且つ現場に迅速に到達できる配送車両が、代替車両として選定される。
ここで、配送車両220が代替車両として選定された場合、運行管理サーバ100から配送車両220のモバイル端末装置240に対して、代替配送のために事故現場へ向かうよう、無線通信ネットワーク10を介した指示が出される。たとえば、運行管理サーバ100からモバイル端末装置240へは、事故現場の位置を示す情報、配送車両210の識別情報等が送られる。
また、運行管理サーバ100により、代替の配送車が事故現場に到達するまでの所要時間が、事故に遭遇した配送車両210のモバイル端末装置230へ送信される。
このように、所要時間を通知することで、配送車両210のドライバは、代替車両の到着時刻に合わせて事故処理を行うことができる。たとえば、代替の車両が直ぐに到着することが分かった場合、事故車のドライバは荷物の積み替え準備を進めればよい。また、代替の車両の到着に時間がかかることが分かった場合、事故車のドライバは各荷物の損傷具合等の確認に時間を割くことができる。実際の損傷具合を確認して良品のみを配送するようにすれば、無駄な配送を防止できる。
図3は、配送車両に取り付けられたセンサの配置図である。配送車両210には、衝突センサ211〜214、感雨センサ215、速度計216、および温度センサ217,218が取り付けられている。衝突センサ211〜214、感雨センサ215、速度計216、温度センサ217,218、およびGPSアンテナ219は、それぞれモバイル端末装置230に接続されている。
衝突センサ211〜214は、外部からの衝撃を感知し、衝撃の度合いを電気信号に変えてモバイル端末装置230に送る。衝突センサ211は、配送車両210の前部に取り付けられている。衝突センサ212は、配送車両210の左側面に取り付けられている。衝突センサ213は、配送車両210の後部に取り付けられている。衝突センサ214は、配送車両210の右側面に取り付けられている。
感雨センサ215は、雨の強度を電気信号に変えて、モバイル端末装置230に送る。感雨センサ215は、配送車両210の車外に取り付けられている。
速度計216は、配送車両210の車速を計測し、モバイル端末装置230に通知する。
温度センサ217,218は、気温を測定する。温度センサ217は、車外に設置されており、外気の温度を測定する。温度センサ218は、荷台に設置されており、荷台の気温を測定する。
GPSアンテナ219は、GPSの測地衛星からの電波を受信するためのアンテナである。GPSアンテナ219で受信した電波がモバイル端末装置230に送られ、緯度や経度が算出される。
モバイル端末装置230は、液晶表示装置と入力用キーとを備えた小型コンピュータである。モバイル端末装置230は、事故発生時に、無線通信ネットワーク10を介して、衝突センサ211〜214、感雨センサ215、速度計216、および温度センサ217,218から集めたデータ(感知情報)を運行管理サーバ100に送る。なお、事故発生の有無は、衝突センサ211〜214の何れかにより所定値以上の衝撃が検知されることで認識できる。また、モバイル端末装置230は、無線通信ネットワーク10を介して運行管理サーバ100から送られてきた情報を液晶表示装置に表示する。
また、モバイル端末装置230は、運行管理サーバ100から、GPSアンテナ219で受信した信号に基づいて、定期的に自分の位置を計測する。そして、モバイル端末装置230は、現在位置を運行管理サーバ100に通知する。
次に、運行管理サーバ100について具体的に説明する。
図4は、本実施の形態に用いるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。運行管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、無線通信ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、無線通信ネットワーク10を介して、モバイル端末装置230,240との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図5は、運行管理サーバの機能を示すブロック図である。運行管理サーバ100はデータベース110を有している。
データベース110には、積載情報テーブル111、感知情報テーブル112、運行情報テーブル113、荷台配置情報テーブル114、事故破損基準テーブル115、衝撃荷重テーブル116、および事故情報テーブル117が格納されている。
積載情報テーブル111には、各配送車両に積載された荷物に関する情報(積載情報)が格納される。積載情報には、各荷物の荷物分類も含まれる。
感知情報テーブル112には、配送車両が事故に遭ったときの衝撃等の状況に関する情報(感知情報)が格納される。
運行情報テーブル113には、各配送車両の運行状況を示す情報(運行情報)が格納される。
荷台配置情報テーブル114には、各配送車両に積載された荷物の積載位置に関する情報(荷台配置情報)が格納される。
事故破損基準テーブル115には、荷物分類毎の耐衝撃荷重を示す情報(事故破損基準情報)が格納される。
衝撃荷重テーブル116には、配送車両に衝撃が加わったときの荷物に対する影響を示す情報(衝撃荷重情報)が格納される。
事故情報テーブル117には、事故の発生状況を示す情報(事故情報)が格納される。
また、運行管理サーバ100は、感知情報取得部121、破損判定部122、配達要否判定部123、積載容量算出部124、代替車両選定部125、および配送指示部126を有している。
感知情報取得部121は、モバイル端末装置230,240から送られる衝突センサ211〜214や感雨センサ215の感知情報を取得する。感知情報取得部121は、取得した感知情報をデータベース110に格納する。また、感知情報取得部121は、感知情報を取得したら事故の発生を破損判定部122に通知する。
破損判定部122は、感知情報取得部121から事故の発生の通知を受けると、データベース110から、事故に遭った配送車両の積載情報、感知情報、事故破損基準情報、衝撃荷重情報などを取得する。そして、破損判定部122は、取得した情報に基づいて、各荷物の破損状況を判定する。判定結果は、配達要否判定部123に渡される。
配達要否判定部123は、各荷物の破損状況に基づいて、配達判定画面を表示する。配達要否判定部123は、管理者からの操作入力に応じて事故車両に積載された荷物の配達の要否を判定し、配達可能と判定された場合、判定結果を積載容量算出部124に渡す。配達が必要であれば、代替車両を事故現場に向かわせることになる。
積載容量算出部124は、配送可能と判断された各荷物の容量を合算し、配送に必要な積載容量を算出する。算出結果は、代替車両選定部125に渡される。
代替車両選定部125は、積載容量分の荷物を積載可能な他の配送車両であり、事故現場に最も早く到達可能な車両を検出し、代替車両とする。代替車両の情報は、配送指示部126に渡される。
配送指示部126は、代替車両として選定された配送車両のモバイル端末装置に対して、事故現場での荷物の積み込みおよび配送を指示する。指示内容は、配送車両のモバイル端末装置の画面に表示される。また、配送指示部126は、代替車両として選定された配送車両のモバイル端末装置から現在の位置情報を受け取ると、カーナビゲーションシステムと同様の機能を利用し、事故現場までの所要時間を算出する。そして、配送指示部126は、事故に遭遇した配送車のモバイル端末装置へ、到達予定時刻を通知する。
以下に、データベース110に登録された情報のデータ構造例について説明する。
図6は、積載情報テーブルのデータ構造例を示す図である。積載情報テーブル111には、車両番号(No.)、伝票番号(No.)、荷物分類、荷送人、荷受人、荷物体積、重量、集荷日時、および配達日時の欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、配送車両毎の積載情報を構成している。
車両番号は、配送車両を一意に識別するための識別番号である。伝票番号は、配送依頼の内容を示す伝票の識別番号であり、荷物毎に個別の伝票番号が設定される。荷物分類は、衝撃に対する耐性やその他の属性(冷凍、われもの等)に応じて荷物を複数のグループに分類したときの、各荷物が属するグループの識別番号である。荷送人は、荷物発送依頼者の識別情報である。荷受人は、荷物受取人の識別情報である。荷物体積は、荷物を入れた箱の容積をリットルで示したものである。重量は、荷物の重さをKgで示したものである。集荷日時は、荷物を預かった日時である。配達日時は、荷物を配達する日時である。
図6の例では、車両番号「1234」、伝票番号「111111」、荷物分類「000001」、荷送人「aaaaa」、荷受人「bbbbb」、荷物体積「30L」、重量「10Kg」、集荷日時「03/03/07/10/45」(2003年3月7日10時45分)、配達日時は空欄(未配達を示す)である。
図7は、感知情報のデータ構造例を示す図である。感知情報テーブル112には、車両番号(No.)、発生日時、スピード、衝突角度、天候、外気温、および荷台温度の欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、事故に遭った配送車両の感知情報を構成している。
車両番号は、事故に遭った配送車両の識別番号である。発生日時は、該当する配送車両が事故に遭った日時である。スピードは、該当する配送車両が事故に遭ったときに出していた車速を時速(Km/h)で示したものである。衝突角度は、該当する配送車両が衝撃を受けた方向を、直進方向を基準とした角度で表したものである。天候は、事故発生時の事故現場の天候である。外気温は、事故発生時の事故現場の気温を摂氏で表したものである。荷台温度は、事故発生時の荷台の温度を摂氏で表したものである。
図7の例では、車両番号「1234」、発生日時「03/03/07/16/32」(2003年3月7日16時32分)、スピード「63Km/h」、衝突角度「後方」、天候「Wet」(雨を示す)、外気温「10°C」、および荷台温度「15°C」が登録されている。
図8は、運行情報テーブルのデータ構造例を示す図である。運行情報テーブル113には、車両番号(No.)、配送コース、積載容量、荷台容量、積載率、積込日時、帰社日時、およびドライバの欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、配送車両毎の運行情報を構成している。
車両番号は、配送車両を一意に識別するための識別番号である。配送コースは、車両番号で示される配送車両の配送コースを示す識別情報である。積載容量は、車両番号で示される配送車両の積載容量をKgで示したものである。荷台容量は、車両番号で示される配送車両の荷台の容量をリットルで示したものである。積載率は、荷台容量のうち、実際に荷物が占めている割合である。積込日時は、該当する配送車両に、現在積んでいる荷物の積み込み作業を行った日時である。帰社日時は、荷物の配達が完了し、集配センタに帰還した日時である。ドライバは、該当する配送車両の運転手の識別番号である。
図8の例では、車両番号「1234」、配送コース「xxxxx」、積載容量「1000kg」、荷台容量「2000L」、積載率「50%」、積込日時「03/03/07/10/45」(2003年3月7日10時45分)、帰社日時は空欄(未配達を示す)、およびドライバ「10001」が設定されている。
図9は、荷台配置情報テーブルのデータ構造例を示す図である。荷台配置情報テーブル114には、車両番号(No.)、伝票番号(No.)、および配置場所の欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、各配送車両の荷台配置情報を構成している。
車両番号は、配送車両の識別番号である。伝票番号は、該当する配送車両に積み込まれた荷物の識別番号である。配置場所は、伝票番号に該当する荷物の荷台内の位置である。
図9の例では、車両番号「1234」、伝票番号「111111」、および配置場所「上段5列左寄り」が設定されている。ここで、配置場所は、荷台内の空間内の3軸方向の概略位置を示すものである。
図10は、荷台内の荷物の水平方向の配置を示す図である。図10は、配送車両210の荷台を上から見たところである。配送車両210の前方から列の番号が振られている。図10の例では、第1列から第n列(nは、自然数)までの列番が振られている。荷台の横方向の位置は、左寄り、中央、右寄りの3つの領域に分割されている。
図11は、荷台内の荷物の上下方向の配置を示す図である。図11は、配送車両210の荷台を側面から見たところである。荷台の上下方向の位置は、上段、中段、下段の3つの領域に分割されている。
図10、図11に示したような領域の区分けに基づいて、各荷物の配置場所が設定される。なお、配置場所の入力は、たとえば、配送車両210のドライバが、荷物の積み込み時にモバイル端末装置230を用いて行う。
図12は、事故破損基準テーブルのデータ構造例を示す図である。事故破損基準テーブル115には、荷物分類と耐衝撃荷重との欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、事故破損基準情報を構成している。
荷物分類は、衝撃に対する耐性に応じて荷物を複数のグループに分類したときの、各荷物が属する荷物分類の識別番号である。
耐衝撃荷重は、該当する荷物分類に含まれる荷物が、どれだけの衝撃に耐えられるかを示す荷重を重力加速度(G)で示したものである。
図12の例では、荷物分類「000001」の耐衝撃荷重は「5G」である。荷物分類「000002」の耐衝撃荷重は「10G」である。荷物分類「000003」の耐衝撃荷重は「15G」である。
図13は、衝撃荷重テーブルのデータ構造例を示す図である。衝撃荷重テーブル116には、衝撃荷重、荷物分類、荷物体積、重量、スピード、天候、衝突角度、外気温、荷台温度、配置場所、積載容量、および荷台容量の欄が設けられている。各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられ、衝撃荷重情報を構成している。
衝撃荷重は、耐荷重情報で規定している条件を満たしたときの各荷物の衝撃荷重である。すなわち、衝撃荷重の欄に設定されている値が、関連づけられている他の条件に合致する荷物の衝撃荷重となる。
荷物分類は、各荷物が属する荷物分類の識別番号である。この荷物分類により事故破損基準テーブル115の耐衝撃荷重と関連づけられる。
荷物体積は、荷物の大きさを、その荷物の容積(リットル)で示したものである。重量は、荷物の重量をKgで表したものである。スピードは、事故発生時の配送車両の車速をKm/hで表したものである。天候は、事故発生時の事故現場の天候である。衝突角度は、事故の追突方向である。外気温は、事故発生時の外気の温度である。荷台温度は、事故発生時の荷台の温度である。配置場所は、荷物の荷台上での位置である。積載容量は、配送車両の積載容量である。荷台容量は、配送車両の荷台容量である。
図13の例では、衝撃荷重20Gと判定される条件の1つとして、荷物分類「000001」、荷物体積「30L〜40L」、重量「20Kg〜25Kg」、スピード「60Km/h〜70Km/h」、天候「Dry」、衝突角度「右側面」、外気温「10°C〜15°C」、荷台温度「15°C〜20°C」、配置場所「下段1列右寄り」、積載容量「500Kg〜600Kg」、荷台容量「2000L」が設定されている。
衝撃荷重15Gと判定される条件の1つとして、荷物分類「000001」、荷物体積「20L〜30L」、重量「15Kg〜20Kg」、スピード「50Km/h〜60Km/h」、天候「Dry」、衝突角度「左側面」、外気温「10°C〜15°C」、荷台温度「15°C〜20°C」、配置場所「上段2列左寄り」、積載容量「500Kg〜600Kg」、荷台容量「2000L」が設定されている。
衝撃荷重10Gと判定される条件の1つとして、荷物分類「000001」、荷物体積「10L〜20L」、重量「10Kg〜15Kg」、スピード「40Km/h〜50Km/h」、天候「Dry」、衝突角度「右側面」、外気温「10°C〜15°C」、荷台温度「15°C〜20°C」、配置場所「中段3列中央」、積載容量「500Kg〜600Kg」、荷台容量「2000L」が設定されている。
衝撃荷重テーブル116では、たとえば、配置場所が左寄りの荷物の場合、左側からの衝突ほど大きな衝撃荷重が設定される。また、スピードが高いほど大きな衝撃荷重が設定される。天候は、Dry(乾燥)よりも、Wet(雨)の方が大きな衝撃荷重が設定される。
図14は、事故情報テーブルのデータ構造例を示す図である。事故情報テーブル117には、車両番号(No.)、発生日時、伝票番号(No.)、荷物分類、破損有無、配達可否が設定されている。
車両番号は、事故に遭った配送車両の識別番号である。発生日時は、事故の発生日時である。伝票番号は、事故に遭った配送車両に載せられていた荷物の識別番号である。荷物分類は、荷物を耐衝撃性により分類したときのその荷物が属するグループの識別番号である。破損有無は、荷物の事故による破損状況である。配達可否は、荷物の配達の可否を示す情報である。
図14の例では、車両番号「1234」の配送車両が、発生日時「03/03/06/09/14」に事故に遭遇している。この配送車両には、事故発生時に伝票番号「111111」、「222222」、「333333」、「444444」などの荷物が積まれている。伝票番号「111111」の荷物は、荷物分類「000001」、破損有無「1.破損」、配達可否「1.不可」である。伝票番号「222222」の荷物は、荷物分類「000002」、破損有無「2.生存」、配達可否「2.可能」である。伝票番号「333333」の荷物は、荷物分類「000003」、破損有無「1.破損」、配達可否「1.不可」である。伝票番号「444444」の荷物は、荷物分類「000004」、破損有無「2.生存」、配達可否「1.不可」である。
以上のような構成のシステムにより、たとえば、配送車両210が事故に遭うと、各種センサからの信号がモバイル端末装置230に集められ、モバイル端末装置230から運行管理サーバ100へ感知情報が送られる。その感知情報に基づいて、運行管理サーバ100において、他の配送車両の手配等が行われる。
図15は、運行管理サーバにおける事故対応処理の手順を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]感知情報取得部121は、モバイル端末装置230から運行管理サーバ100へ送られた感知情報を取得する。感知情報取得部121は、取得した感知情報をデータベース110の感知情報テーブル112に格納する。
[ステップS12]破損判定部122は、感知情報取得部121が取得した感知情報に基づいて、事故に遭った配送車両の荷物に関する積載情報を積載情報テーブル111から取得する。そして、破損判定部122は、事故破損基準テーブル115と衝撃荷重テーブル116とを参照し、各荷物の破損の有無を判定する。破損判定部122は、判定結果を事故情報テーブル117に登録する。
[ステップS13]配達要否判定部123は、事故に遭った配送車両の荷物を配達する必要があるか否かを判定する。配達必要か否かの判定は、配達判定画面に対する管理者の操作入力に基づいて行う。配達必要な場合は処理がステップS15に進められる。配達不必要な場合は、処理がステップS14に進められる。
[ステップS14]配達要否判定部123は、事故リストを出力し、処理を終了する。
[ステップS15]積載容量算出部124は、事故車両の配送可能な荷物の総容量を算出する。
[ステップS16]代替車両選定部125は、事故に遭った配送車両の荷物のうち、配送可能な荷物を配送するための代替車両を選定する。具体的には、代替車両選定部125は、ステップS15で算出された容量分の荷物を積載可能な配送車を、各配送車両の運行情報に基づいて判断する。
そして、代替車両選定部125は、配送すべき荷物の分類(冷凍、われもの、生鮮、精密機械、美術品、通常貨物等)の区分に基づき、適当な車両を選定する。すなわち、荷物の分類によって、その荷物を運ぶために必要な配送車両の設備が異なる。たとえば、冷蔵に分類される荷物であれば、冷蔵車でなければ配送することができない。したがって、必要な設備を備え、且つ配送すべき荷物を積載可能な配送車がリストアップされる。代替車両選定部125は、リストアップした配送車の中から、最も早く現場に到達できる配送車を代替車両として確定する。現場への到達時間は、現在の各配送者の位置等から割り出すことができる。代替車両選定部125は、選定された配送車両が事故現場に到達するまでの所要時間を計算し、事故に遭った配送車両のモバイル端末装置へ代替車両到着までの所要時間を通知する。
[ステップS17]配送指示部126は、代替車両として選定された配送車両のモバイル端末装置へ、事故に遭った配送車両の配送可能な荷物の容量(積み込み容量)とその荷物の配送指示を送信する。
さらに、配送指示部126は、代替車両として選定された配送車両のモバイル端末装置から現在位置を示す情報を受け取ると、代替車両の現在位置から事故現場までのルート探索および所要時間の計算を行う。そして、計算された所要時間を、事故に遭った配送車両のモバイル端末装置に通知する。
さらに、配送指示部126は、代替車両の事故現場への到達予定時刻に応じて、その後の配送ルートを計算する。たとえば、配達時間を指定している配送先(荷受人)があれば、その指定された時間に配達が間に合うように、配送ルートを再計算する。この際、荷物の積み替えによる遅延時間も加味して、配達時間が算出される。
また、配送指示部126は、再計算された配送ルートに応じた各配送先への配達予定時刻を計算し、配送先(着荷主)に通知する。
[ステップS18]配送指示部126は、事故リストを出力し、処理を終了する。
以下、図15に示す処理の主要なステップの詳細な処理を説明する。
図16は、破損判定処理の詳細な処理を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]破損判定部122は、感知情報の車両番号から事故に遭った配送車両を特定し、運行情報テーブル113を参照し事故車両のすべての運行情報を取得する。
[ステップS22]破損判定部122は、積載情報テーブル111を参照し事故車両のすべての荷物に関する積載情報を取得する。
[ステップS23]破損判定部122は、積載情報の伝票番号から積載されていた各荷物を認識し、荷台配置情報テーブル114を参照し、それぞれの荷物に関して事故車の荷台の積載場所を特定する。
[ステップS24]破損判定部122は、事故破損基準テーブル115を参照し、積載荷物の荷物分類に該当する耐衝撃荷重情報を取得する。
[ステップS25]破損判定部122は、衝撃荷重テーブル116を参照し、積載荷物それぞれの衝撃荷重を取得する。具体的には、破損判定部122は、積載荷物それぞれに関し、感知情報のスピード、衝突角度、路面状況、外気温及び荷台温度、運行情報の積載容量及び荷台容量、積載情報の荷物体積及び重量、並びに荷台配置情報の配置場所の各情報の組が適合する衝撃荷重を、衝撃荷重テーブル116から検索する。
[ステップS26]破損判定部122は、ステップS24で取得した耐衝撃荷重とステップS25で取得した事故車の積載荷物の衝撃荷重を比較する。比較は伝票番号単位で行う。耐衝撃荷重<衝撃荷重であれば、破損と判定される。耐衝撃荷重≧衝撃荷重であれば生存と判定される。判定結果が破損であれば、処理がステップS28に進められる。判定結果が生存であれば、処理がステップS27に進められる。
[ステップS27]破損判定部122は、ステップS26の結果(破損有無)と車両番号、伝票番号、荷物分類、破損有無、配達可否の情報を事故情報テーブルに格納する。配達可否は「2.可能」とする。
[ステップS28]破損判定部122は、ステップS26の結果(破損有無)と車両番号、伝票番号、荷物分類、破損有無、配達可否の情報を事故情報テーブルに格納する。配達可否は「1.不可」とする。
このようにして、各荷物に関して配達の可否が判定される。個々の荷物に関して判定された配達の可否に基づいて、事故車両に積載されていた配達可能な荷物の配達を行うべきか否かの判断が行われる。
次に、車両全体の荷物に関する配達要否判定処理について詳細に説明する。
図17は、配達要否判定処理の詳細な処理を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]配達要否判定部123は、車両番号に基づき、事故情報テーブル117から各荷物の破損判定結果を検索する。
[ステップS32]配達要否判定部123は、破損有無の「生存」の件数の全体の荷物数に占める割合を配達可能率として算出する。
[ステップS33]配達要否判定部123は、荷物分類毎の破損の割合を算出する。具体的には、配達要否判定部123は、荷物分類毎の破損有無の「生存」の件数(生存数量)と荷物数に対する割合(比率)を算出する。次に、配達要否判定部123は、分類毎の破損有無の「生存」の件数(生存数量)と荷物数に対する割合(比率)を算出する。
[ステップS34]配達要否判定部123は、ステップS32、ステップS33の結果を配達判定画面に出力する。具体的には、配達要否判定部123は、全荷物数に対する生存荷物数の割合が基準値(プログラムで任意に設定)を超えている場合は「配達可能」とし配達判定画面に表示する。また、配達要否判定部123は、全荷物数に対する生存荷物数の割合が基準値(プログラムで任意に設定)を超えていない場合は「配達不可」とし配達判定画面に表示する。
[ステップS35]配達要否判定部123は、配達判定画面の荷物情報を参考に運行管理者が判断した配達判定結果を取得する。具体的には、運行管理者は、生存荷物の配達を続行する場合は配達「必要」を選択し「配達指示」ボタンを押下する。そして、運行管理者は、運行管理サーバ100に対して、積載容量の算出、トラックへの配車指示を行う。
また、配達を中止する場合は、運行管理者は、配達「不要」を選択し「配達指示」ボタンを押下する。すると、配達要否判定部123は、事故リストを出力し処理を終了する。また、配送する荷物を選択する場合は、運行管理者は、「選択配送」を選択し「配車指示」ボタンを押下する。すると、配達要否判定部123は、判定結果を積載容量算出部124に伝える。その後、運行管理サーバ100では、選択した荷物分類の生存荷物の積載容量の算出やトラックへの配車指示が行われる。
[ステップS36]配達要否判定部123は、事故情報テーブルを更新する。
このようにして、配達要否が判定される。
図18は、配達判定画面の表示例を示す図である。配達判定画面300には、事故車情報表示部310、配達判定情報表示部320、荷物分類情報表示部330、荷物情報表示ボタン340、および閉じるボタン350が設けられている。
事故車情報表示部310には、事故に遭った配送車両に関する情報が表示される。具体的には、事故車情報表示部310には、車両番号(No.)、ドライバ、月日、時刻、およびコースの欄が設けられている。車両番号の欄には、事故に遭った配送車両の識別番号が表示される。ドライバの欄には、事故に遭った配送車両の運転手の識別番号が表示される。月日の欄には、事故の発生日が表示される。時刻の欄には、事故の発生時刻が表示される。コースの欄には、事故に遭った配送車両の配送コースが表示される。
なお、車両番号、ドライバ、月日の欄は、テキストボックスになっており、任意の値を変更して事故車情報の検索を行うことが可能である。検索を行うために、事故車情報表示部310には、検索ボタン311が設けられている。検索ボタン311が押されると、車両番号、ドライバ、月日に設定された情報を検索キーとして、配達要否判定部123により、運行情報テーブル113と事故情報テーブル117との情報が検索される。
配達判定情報表示部320には、破損判定部122による荷物毎の破損の有無に基づく統計情報が表示される。具体的には、配達判定情報表示部320には、全荷物数、生存荷物数、破損荷物数、および配達可能率が表示される。全荷物数は、事故に遭った配達車両に、事故発生時に積載されていた荷物数である。生存荷物数は、破損判定により破損無し(生存)と判定された荷物数である。破損荷物数は、事故発生後に破損判定により破損有りと判定された荷物数である。配達可能率は、全荷物数のうち生存荷物数が占める割合をパーセンテージで示したものである。
また、配達判定情報表示部320には、配達指示入力部321、事故リスト出力ボタン322、および配送指示確定ボタン323が設けられている。配達指示入力部321には、必要、不要、選択配送のチェックボックスが設けられている。必要のチェックボックスは、事故に遭った配送車両に乗せられていた破損の無い荷物を代替車両で配達する際に指定するチェックボックスである。不要のチェックボックスは、事故に遭った配送車両に乗せられていた荷物の配達を諦める場合に指定するチェックボックスである。選択配送のチェックボックスは、事故に遭った配送車両に乗せられていた荷物のうち、荷物分類毎に選択して配達の要否を指示する場合に指定するチェックボックスである。
配達可能率が予め任意に設定された基準値を超えている場合は、配達指示入力部321の初期状態として「必要」が選択されている。配達可能率が基準値を超えていない場合は、配達指示入力部321の初期状態として「不要」が選択されている。運行管理者は、配達判定情報を参照し、配達指示入力部321に配達の要否を設定する。
事故リスト出力ボタン322は、事故リストを出力させるためのボタンである。事故リスト出力ボタン322が押されると、事故による損害等の内容を示す事故リストが生成され、ファイル等に出力される。運行管理者は、事故リスト出力ボタン322を押すことで、事故の記録を残すことができる。
配送指示確定ボタン323は、配達指示入力部321に入力された内容を確定させるためのボタンである。配送指示確定ボタン323が押されたとき、配達指示入力部321で「必要」のチェックボックスが選択されていれば、その情報が積載容量算出部124に伝えられ、積載容量算出処理等が行われる。
荷物分類情報表示部330には、荷物分類毎の破損状況が表示される。荷物分類情報表示部330には、荷物分類、数量、生存数量/比率、破損数量/比率の各情報が、荷物分類毎に表示されている。配達指示入力部321で「選択配送」が指示された場合、破損有りの荷物分類であっても、荷物分類情報表示部330内で指定することで配達対象とすることができる。
荷物情報表示ボタン340は、事故車情報表示部310で示される配送車両に積載されていた荷物の詳細情報を表示させるためのボタンである。荷物情報表示ボタン340が押されると、配達要否判定部123により積載情報テーブル111が参照され、荷物情報画面が表示される。
閉じるボタン350は、配達判定画面300を閉じるためのボタンである。
図19は、荷物情報表示画面の例を示す図である。荷物情報表示画面400には、荷物情報表示部410と閉じるボタン420とが設けられている。
荷物情報表示部410には、伝票番号(No.)、荷物分類、荷受人、荷送人、配達予定、破損判定の欄が設けられており、伝票毎の荷物の情報が表示されている。
閉じるボタン420は、荷物情報表示画面400を閉じるためのボタンである。
このようにして、配送すべき荷物が決定されると、代替車両の選定処理が行われる。
図20は、代替車両選定処理の手順を示すフローチャートである。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]代替車両選定部125は、事故現場の近隣にいる配送車両のうち1台を仮選択する。なお、運行中の各配送車両の位置は、その配送車両に搭載されたGPS機能によって測定された位置情報を収集することで把握することができる。
[ステップS42]代替車両選定部125は、仮選択した配送車両の可能積載量を算出する。具体的には、代替車両選定部125は、該当する配送車両が配送ルート上のどの位置に居るかによって、未配達の荷物の総量を算出する。配送車両の総積載量から算出された荷物の総量を引くことで、可能積載量が算出できる。
[ステップS43]代替車両選定部125は、仮選択した配送車両に、事故に遭った配送車両に積載されていた荷物のうち配送可能な荷物を積載できるか否かを判断する。すなわち、仮選択した配送車両の可能積載量が、配送可能な荷物の総量以上であれば、積載可能である。積載可能で有れば処理がステップS44に進められる。積載不可能で有れば、処理がステップS47に進められる。
[ステップS44]代替車両選定部125は、仮選択した配送車両が荷物分類に応じた機能を備えているか否かを判断する。たとえば、荷物が冷凍食品であれば、配送車両は冷凍車でなければならない。また、荷物が精密機械であれば、配送車両には、機械固定用の器具や、機械載せ降ろし用のリフトが必要である。必要な機能を備えていれば、処理がステップS45に進められる。必要な機能を備えていなければ、処理がステップS47に進められる。
[ステップS45]代替車両選定部125は、仮選択した配送車両が事故現場に到達するまでの所要時間を算出する。たとえば、カーナビゲーションシステムに利用されているルート探索機能で事故現場までのルートを探索し、そのルートを通ったときの所要時間を計算する。
[ステップS46]代替車両選定部125は、仮選択した配送車両を代替可能配送車リストに登録する。代替可能配送車リストは、代替可能な配送車の識別番号と、事故現場までの所要時間とを組にして登録された情報テーブルである。代替可能配送車リストは、たとえば、RAM102内に設けられる。
[ステップS47]代替車両選定部125は、ステップS41において未選択の配送車両が近隣に存在するか否かを判断する。未選択の配送車両が存在すれば、処理がステップS41に進められる。未選択の配送車両が存在しなければ、処理がステップS48に進められる。
[ステップS48]代替車両選定部125は、代替可能配送車リストに登録された配送車両の中で最も所要時間が短い配送車両を選定する。なお、所要時間以外の要素(たとえば、配送に係るコスト)を勘案して、最適な配送車両を選定してもよい。
[ステップS49]代替車両選定部125は、選定した配送車両の所要時間を、事故にあった配送車両に搭載されたモバイル端末装置に対して送信する。
このようにして、適当な代替車両を選定できる。選定された代替車両には、事故に遭った配送車両の荷物の積み込みおよび配送の指示が出される。
図21は、配送指示処理の手順を示すフローチャートである。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]配送指示部126は、代替車両として選定された配送車両へ配送指示を、無線通信ネットワーク10を介して送信する。この際、配送指示部126は、事故現場と経由して各配送先へ配達するための新たな配送ルートを計算し、その配送ルートを示す情報も代替車両として選定された配送車両へ送信する。
[ステップS52]配送指示部126は、新たな配送ルートによる配送先への配達予定時刻を計算し、さらに、本来の配達予定時刻からの遅延時間を計算する。
[ステップS53]配送指示部126は、配送先に設置されている端末装置等へ、ネットワーク(たとえばインターネット)を介して、配送の遅延時間を通知する。
このようにして、配送車両の運転手や配送先の担当者などの関係者に、事故に起因する配送予定の変更が迅速に通知される。また、運行管理サーバ100の管理者は、運行管理サーバ100から出力される事故リストによって事故の状況を把握できる。
次に、事故リストについて説明する。
図22は、事故リストの例を示す図である。事故リスト500には、事故に遭った配送車両に関する情報が、破損荷物情報510と生存荷物情報520とに分けて登録されている。
破損荷物情報510には、配送車両に関し、車両番号(No.)、ドライバ、日時、およびコースが表示されている。また、破損荷物情報510には、破損のある荷物に関し、伝票番号(No.)、荷物分類、荷受人、荷送人、および配達予定日時が表示されている。
生存荷物情報520には、配送車両に関し、車両番号(No.)、ドライバ、日時、およびコースが表示されている。また、生存荷物情報520には、破損のある荷物に関し、伝票番号(No.)、荷物分類、荷受人、荷送人、配達予定日時、配車情報が表示されている。
以上のようにして、事故発生時に配送可能な荷物のみを運搬するための代替車両を迅速に事故現場に派遣することができる。その結果、事故車両に積載された荷物を少ない遅れで配達できると共に、配送システム全体として効率の良い荷物配送が可能となる。
本実施の形態では、荷物分類毎に配達の要否を指示できるようにしているが、荷物毎に配達の要否を指示できるようにしてもよい。
なお、上記説明ではデータベース110は運行管理サーバ100内に設けられているが、データベース110をモバイル端末装置230,240内に設けることもできる。モバイル端末装置230,240内に設けるデータベース110の内容は、そのモバイル端末装置230,240に対応する配送車両210,220に関連する情報のみでよい。
モバイル端末装置230,240にデータベース110を設けることで、破損判定部122、配達要否判定部123、積載容量算出部124等の処理を、モバイル端末装置230,240で実行させることができる。その場合、モバイル端末装置230,240から運行管理サーバ100へは、事故に遭った配送車両の積載容量が、無線通信ネットワーク10を介して送られる。
このように、モバイル端末装置230,240において積載容量算出までの処理を行わせることで、運行管理サーバ100の負荷を軽減することができる。また、モバイル端末装置230,240で各荷物の配達可否の判定を行えば、配送車両のドライバが各荷物の配達可否の自動判定結果を修正できる。その結果、より正確な積載容量が算出可能となる。
なお、モバイル端末装置230,240では各荷物の配達可否判定(ドライバが判定結果を修正してもよい)までを行い、配達可否判定結果を運行管理サーバ100に送信してもよい。運行管理サーバ100では、各荷物の配達判定結果を運行管理者が再修正し、配達要否を判断する。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、運行管理サーバが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理サーバにおいて、
無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得する感知情報取得手段と、
前記感知情報取得手段で取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定する破損判定手段と、
前記破損判定手段による判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出する積載容量算出手段と、
前記積載容量算出手段で算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する代替車両選定手段と、
を有することを特徴とする運行管理サーバ。
(付記2) 前記各荷物に関し、破損せずに済む限界の荷重を示す耐衝撃荷重が予め記憶された記憶手段を有し、前記破損判定手段は、前記感知情報に基づいて前記各荷物に加えられた衝撃荷重を判定し、該判定結果と、前記記憶手段に記憶された情報とを参照し、破損有無の判定を行うことを特徴とする付記1記載の運行管理サーバ。
(付記3) 前記感知情報には前記配送車両に加えられた衝撃の方向および強さを示す衝撃情報が含まれており、前記破損判定手段は、前記衝撃情報と前記各荷物の積載位置とに基づいて前記各荷物に加えられた衝撃の大きさを判定することを特徴とする付記2記載の運行管理サーバ。
(付記4) 前記感知情報には温度に関する情報が設定されており、前記破損判定手段は、前記温度に関する情報に基づいて前記各荷物に加えられた衝撃荷重を判定することを特徴とする付記2記載の運行管理サーバ。
(付記5) 前記感知情報には天候に関する情報が設定されており、前記破損判定手段は、前記天候に関する情報に基づいて前記各荷物に加えられた衝撃荷重を判定することを特徴とする付記2記載の運行管理サーバ。
(付記6) 前記破損判定手段による判定結果に基づいて配達判定画面を表示し、前記各荷物の配達の要否を指定する操作入力を受け付ける配達要否取得手段を更に有し、
前記積載量算出手段は、前記配達要否取得手段によって配達を必要とする指示を受け取った場合に、前記配送可能な荷物の総量を算出することを特徴とする付記1記載の運行管理サーバ。
(付記7) 前記代替車両選定手段により選定された前記代替配送車両に対し、前記無線通信ネットワークを介して、前記配送車両に積載されていた前記荷物の配送指示を送信する配送指示手段をさらに有することを特徴とする付記1記載の運行管理サーバ。
(付記8) 前記代替車両選定手段は、選定した前記代替配送車両が事故現場に到着するまでの所要時間を計算し、前記配送車両に対して、前記無線通信ネットワークを介して前記所要時間を通知することを特徴とする付記1記載の運行管理サーバ。
(付記9) 前記代替車両選定手段により選定された前記代替配送車両によって配送されるときの配送先への配達時刻を計算し、前記配送先へ前記配達時刻を通知する配送指示手段をさらに有することを特徴とする付記1記載の運行管理サーバ。
(付記10) 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理プログラムにおいて、
コンピュータに、
無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得し、
取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定し、
判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出し、
算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する、
処理を実行させることを特徴とする運行管理プログラム。
(付記11) 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理方法において、
無線通信ネットワークを介して、前記配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得し、
取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定し、
判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出し、
算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する、
ことを特徴とする運行管理方法。
(付記12) 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得し、
取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定し、
判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出し、
算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する、
処理を実行させることを特徴とする運行管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本実施の形態に適用される発明の概念図である。 本実施の形態のシステム構成例を示す図である。 配送車両に取り付けられたセンサの配置図である。 本実施の形態に用いるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 運行管理サーバの機能を示すブロック図である。 積載情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 感知情報のデータ構造例を示す図である。 運行情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 荷台配置情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 荷台内の荷物の水平方向の配置を示す図である。 荷台内の荷物の上下方向の配置を示す図である。 事故破損基準テーブルのデータ構造例を示す図である。 衝撃荷重テーブルのデータ構造例を示す図である。 事故情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 運行管理サーバにおける事故対応処理の手順を示すフローチャートである。 破損判定処理の詳細な処理を示すフローチャートである。 配達要否判定処理の詳細な処理を示すフローチャートである。 配達判定画面の表示例を示す図である。 荷物情報表示画面の例を示す図である。 代替車両選定処理の手順を示すフローチャートである。 配送指示処理の手順を示すフローチャートである。 事故リストの例を示す図である。
符号の説明
1 運行管理サーバ
1a 感知情報取得手段
1b 破損判定手段
1c 積載容量算出手段
1d 代替車両選定手段
10 無線通信ネットワーク
100 運行管理サーバ
110 データベース
121 感知情報取得部
122 破損判定部
123 配達要否判定部
124 積載容量算出部
125 代替車両選定部
126 配送指示部
210,220 配送車両
230,240 モバイル端末装置

Claims (5)

  1. 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理サーバにおいて、
    無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得する感知情報取得手段と、
    前記感知情報取得手段で取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定する破損判定手段と、
    前記破損判定手段による判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出する積載容量算出手段と、
    前記積載容量算出手段で算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する代替車両選定手段と、
    を有することを特徴とする運行管理サーバ。
  2. 前記各荷物に関し、破損せずに済む限界の荷重を示す耐衝撃荷重が予め記憶された記憶手段を有し、前記破損判定手段は、前記感知情報に基づいて前記各荷物に加えられた衝撃荷重を判定し、該判定結果と、前記記憶手段に記憶された情報とを参照し、破損有無の判定を行うことを特徴とする請求項1記載の運行管理サーバ。
  3. 前記感知情報には前記配送車両に加えられた衝撃の方向および強さを示す衝撃情報が含まれており、前記破損判定手段は、前記衝撃情報と前記各荷物の積載位置とに基づいて前記各荷物に加えられた衝撃の大きさを判定することを特徴とする請求項2記載の運行管理サーバ。
  4. 前記代替車両選定手段により選定された前記代替配送車両に対し、前記無線通信ネットワークを介して、前記配送車両に積載されていた前記荷物の配送指示を送信する配送指示手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の運行管理サーバ。
  5. 荷物の配送に使用する配送車両の運行を管理する運行管理プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    無線通信ネットワークを介して、配送車両の事故発生時の状況を示す感知情報を取得し、
    取得された前記感知情報に基づいて、前記配送車両に積載されていた各荷物の破損の有無を判定し、
    判定結果に応じて配送可能な荷物の総量を算出し、
    算出された前記配送可能な荷物の総量に応じて、前記配送可能な荷物を配送するための代替配送車両を選定する、
    処理を実行させることを特徴とする運行管理プログラム。
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