JP4039774B2 - 偏心研削用治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内孔を有するワークの外周面を偏心状態で研削するための研削用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカラーのような比較的小型のワークの外周面を研削する際、内孔の中心と外周面の中心を偏心させた状態で研削するような技術が知られており、例えば本出願人は実公平4―17323号のような技術を提案している。
【0003】
この技術は、図3及び図4に示すように、両センターシャフトにより挟持され且つ不図示の駆動源によって回転自在なフランジ付きの主軸51と、この主軸51に対して隙間cを持って外嵌可能なフランジ付きの筒部材52を備え、この筒部材52の外周面には、ワークWの内孔を嵌合せしめるためのテーパ面tが形成されるとともに、主軸51のフランジ部51fと筒部材52のフランジ部52fは、主軸51の中心線Pと筒部材52の中心線Qを、隙間cの最大間隔以内の任意の偏位量eに調整して固定出来るようにされている。
【0004】
そして、主軸51の中心線Pと筒部材52の中心線Qとの間の偏位量eを所望の値に調整して固定し、筒部材52の外周テーパ面tにワークWの内孔を圧入して嵌合させ、主軸51を回転させながらワークWの外面を砥石等の研削具53で研削することにより、ワークWの外面を内孔に対して偏心した状態で研削加工するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような技術では、ワークWの内孔を筒部材52のテーパ面tに圧入嵌合させているため、加工後にワークWを引き抜こうとしても簡単に引抜くことが出来ず、手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、偏心量eを調整するため、例えば主軸51のフランジ部の3箇所の大径のボルト挿通孔から、筒部材52のフランジ部の3箇所のネジ孔sに向けてねじ込まれる不図示のボルトを弛めて行うが、この調整の際、主軸51と筒部材52の位置関係が、偏位させようとする方向以外の方向にも若干ずれるため、加工時に、偏心方向が所望の方向からずれる状態、いわゆる偏心ブレが生じた状態で加工されるという問題もあった。
【0007】
そこで本発明は、加工後にワークを容易に取外すことが出来、また、偏位ブレを生じさせないで加工出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、両端部を支持されて回転駆動される主軸と、この主軸に対して隙間を持って外嵌され且つ外面にワーク圧入用のテーパ面を有する筒部材と、この筒部材を前記主軸に偏心状態で結合する結合手段を備え、筒部材のテーパ面にワークの内孔を嵌合させた後、ワークの外周面を内孔に対して偏心状態で研削するようにした研削用治具において、筒部材の外面のテーパ面のうちワーク圧入箇所より大径側寄りの箇所にネジ山を形成し、このネジ山に、圧入されたワークを押出す押出し部材を螺合させるとともに、主軸と筒部材の結合部に、主軸と筒部材の偏心方向に沿ってのみ主軸と筒部材を相対移動させるためのキー部材を設け、ネジ孔が筒部材のフランジ部の円周方向に沿って等間隔に3箇所形成され、キー部材と嵌合するキー溝の中心線の延長線上にネジ孔の3箇所の一つの中心とフランジ部の円周中心とが位置するように設けられ、主軸と筒部材がリニアに偏心量調整を可能とした。
【0009】
このように、ネジ山に螺合する押出し部材の回転作用でワークを押出すようにするので、ネジの倍力作用により楽に押出すことが出来る。
このため、ネジ山の作製部位は、テーパ面のうちワークの圧入箇所より大径側寄りの箇所に形成し、その箇所に押出し部材を螺合させておくようにする。
【0011】
このように、主軸と筒部材の偏心方向に沿ってのみ主軸と筒部材が相対移動するようなキー部材を設けたので、例えば結合ボルト等を弛めて偏心量を調整するような際、所望の偏心方向以外の方向に相対位置がずれるような不具合がなく、偏心ブレを生じさせないで加工出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本偏心研削用治具の断面図、図2は同正面図である。
【0015】
本発明に係る偏心研削用治具は、前述の実公平4−17323号の改良技術に関するものであり、偏心量調整の際に、所望の偏心方向以外の方向に位置ズレが生じて偏心ブレの状態で加工されるような不具合を無くし、また加工後、テーパ面に嵌合するワークを抜き出しやすくできるよう配慮されている。
【0016】
すなわち、図1及び図2に示すように、本偏心研削用治具1は、フランジ部2fを備えた主軸2と、この主軸2の胴部に隙間cを持って外嵌する筒部材3を備え、この筒部材3には、主軸2のフランジ部2fに結合可能なフランジ部3fが形成されている。
【0017】
そして主軸2は、旋盤の主軸台側の駆動側センタ6と、心押台側の支持側センタ7によって主軸2の中心線Pの位置を回転自在に支持されている。
【0018】
前記筒部材3のフランジ部3fには、図2に示すように、円周方向に沿って等間隔に3箇所のネジ孔sが形成され、また、主軸2のフランジ部2fにも、これに対応して3箇所の大径のボルト挿通孔が形成されている。そしてこのボルト挿通孔を通して挿入される不図示のボルトの先端をネジ孔sにねじ込むことにより、主軸2の中心線Pと、筒部材3の筒中心線Qをずらした状態で固定出来るようにしている。
そしてこれらボルトやボルト挿通孔やネジ孔s等によって結合手段を構成している。
【0019】
また、筒部材3の胴部の外面には、軸方向に沿って先端が先細りとなるテーパ面tが形成されており、このテーパ面tに隣接する基端側には、ネジ山mが形成されている。
そしてこのネジ山mには、押出し部材としての押出しナット4が螺合している。
【0020】
また、筒部材3のフランジ部3fと、主軸2のフランジ部2fとの間には、キー部材5が設けられており、筒部材3と主軸2の相対移動方向を一方向だけに規制している。
【0021】
すなわち、主軸2のフランジ部2fの結合面側には、キー部材5が固着され、このキー部材5が、筒部材3のフランジ部3fの結合面側に形成されるキー溝kにキー嵌合している。
そして、このキー溝kの方向は、偏心方向に合わせて形成されている。
【0022】
次に、以上のような偏心研削用治具1の作用等について説明する。
まず、主軸2と筒部材3の偏心量eを所望の値にセットする。すなわち、ボルト挿通孔からねじ孔sにねじ込まれるボルトを弛めて、筒部材3の筒中心線Qを、主軸2の中心線Pから偏心量eだけずれた位置に調整した後、ボルトを締付けて固定する。
【0023】
この調整の際、主軸2と筒部材3はキー溝kの方向にだけ相対移動が可能であるため、他の方向に位置ズレが生じないで正確な位置に固定出来る。
【0024】
次いで、筒部材3のテーパ面tにワークWの内孔を圧入した後、主軸2の中心線Pを駆動側センタ6と支持側センタ7で挟持し、駆動側センタ6を通じて回転させると、ワークWは筒部材3と共に偏心回転し、これを砥石等の研削具8で研削すれば、ワークWの外周は内孔に対して偏心した状態で研削される。
【0025】
研削が終了してワークWを抜き出す際は、押出しナット4を回転させてワークWを押出す。すると、ネジの倍力作用により楽にワークWを抜き出すことが出来る。
【0026】
以上のような構成により、主軸2と筒部材3の相対位置を正確に位置決め固定出来ることから、加工時に偏心ブレが生じることがなく、また加工終了時にワークWを容易に取り出すことが出来る。
【0027】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一に構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば筒部材3の外形形状やワークWの内孔形状は、円形以外に三角形や四角形等であっても良く、また主軸2と筒部材3の結合手段はボルト以外の手段でも良い。
また、キー溝kとキー部材5の位置、数等も一例である。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る偏心研削用治具は、主軸に対して偏心状態で固定可能で且つ外面にワーク圧入用のテーパ面を有する筒部材のうちワーク圧入箇所より大径側寄りの箇所に、ネジ山を形成し、このネジ山に、ワーク押出し用の押出し部材を螺合させるようにしたため、ネジの倍力作用によってワークを楽に押出すことが出来る。また、主軸と筒部材の結合部に、主軸と筒部材の偏心方向に沿ってのみ相対移動させるためのキー部材を設けたので、偏心量を調整するような際に、偏心方向以外の方向に相対位置がずれるような不具合がなく、偏心ブレを生じさせないで加工することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本偏心研削用治具の断面図
【図2】同正面図
【図3】従来の偏心研削用治具の断面図
【図4】同正面図
【符号の説明】
1…偏心研削用治具、2…主軸、3…筒部材、4…押出しナット、5…キー部材、c…隙間、m…ネジ山、t…テーパ面、W…ワーク。

Claims (1)

  1. 両端部を支持されて回転駆動される主軸と、この主軸に対して隙間を持って外嵌され且つ外面にワーク圧入用のテーパ面を有する筒部材と、この筒部材を前記主軸に偏心状態で結合する結合手段を備え、前記筒部材のテーパ面にワークの内孔を嵌合させた後、ワークの外周面を内孔に対して偏心状態で研削するようにした研削用治具であって、前記筒部材の外面のテーパ面のうちワーク圧入箇所より大径側寄りの箇所にネジ山を形成し、このネジ山に、圧入されたワークを押出す押出し部材を螺合させるとともに、前記主軸と筒部材の結合部に、
    主軸と筒部材の偏心方向に沿ってのみ主軸と筒部材を相対移動させるためのキー部材を設け、ネジ孔が前記筒部材のフランジ部の円周方向に沿って等間隔に3箇所形成され、前記キー部材と嵌合するキー溝の中心線の延長線上に前記ネジ孔の3箇所の一つの中心と前記フランジ部の円周中心とが位置するように設けられ、前記主軸と筒部材がリニアに偏心量調整を可能としたことを特徴とする偏心研削用治具。
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