JP4037872B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、ファーストコピータイムを短縮することができる画像形成装置に関する。
CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)と平面走査機構等を使用した画像読取部によって原稿画像を電気信号化し、この電気信号を画像処理手段によってデジタル画像信号化し、このデジタル信号を画像入力速度を上回るスループットの画像圧縮手段によって画像圧縮することによって符号データを得て、この符号データを一旦記憶部に格納し、格納された符号データを対応する画像伸張手段によって元のデジタル画像信号を得て、このデジタル画像信号を画像記録部によって記録紙に印字することによって、元の原稿に対する複写物を得るデジタル複写機が知られている。
このようなデジタル複写機において、画像圧縮手段に、例えば、JBIG(Joint Bi-level Image expert Group)や、複数のラインをつなげて1本のランとみなすランレングス符号などを用いて画像圧縮を行なうと、特に部分的に簡単な原稿の場合、部分的に極めて大きな圧縮効果を得ることが出来る。
この場合の例を図7を参照して説明する。図7に示すような原稿の場合、部分A、部分B、部分Cには、帯状にまったく画像のない主走査方向のラインが連続することとなるので、この部分は理想的な条件の場合には一つのランとみなされる。このため、極めて大きな圧縮率を得ることが出来る。
一方、通常、デジタル複写機を電子回路技術を用いて実現する場合、先の画像圧縮手段によって得られた符号を記憶部に格納する際には、例えば、FIFO(First In First Out:先入先出)機能を有するデュアルポートメモリにより構成された複数のバッファメモリを随所に使用する。
このような従来方式のデジタル複写機を図8を参照して説明する。図8は従来方式のデジタル複写機の構成を概略的に示すブロック図である。
図8中のFIFOメモリ2は、符号記憶部に記憶させるデータを一時的に保持するためのFIFOメモリである。これは、例えば記憶部にハードディスクドライブなどを使用する場合、ハードディスクドライブへのデータの書き込みは任意のデータ量で行なうことはできず、512バイト(一般的には1セクタと呼ばれる)単位でまとめて行なうのが一般的であるため、1セクタ分のデータをFIFOに記憶してから書き込み処理を行なう必要があるためである。また、記憶部に半導体メモリ(例えば、DRAMなど)を使用する場合でも、記憶部への書き込みはある単位でまとめて行なう(一般的にはバーストアクセスやページモードアクセスと呼ばれる)ことで、読み書きにかかる効率を向上することができるため、一旦FIFOメモリに記憶してからまとめて書き込み動作を行なう。
図8中のFIFOメモリ3は、符号記憶部から読み出したデータを一時的に保持するためのFIFOメモリである。これは、例えば記憶部にハードディスクドライブなどを使用する場合、ハードディスクドライブからのデータの読み出しを任意のデータ量で行なうことはできず、512バイト(一般的には1セクタと呼ばれる)単位でまとめて行なうのが一般的であり、1セクタ分のデータをFIFOにまとめて読み出してから、必要な速度でFIFOメモリ4への送出を行なうためである。また、記憶部に半導体メモリを使用する場合でも、FIFOメモリ2と同様に、記憶部からの読み出しはある単位でまとめて行なう(一般的には「バーストアクセス」や「ページモードアクセス」と呼ばれる)ことで、読み書きにかかる効率を向上することができるため、一旦FIFOメモリにまとめて読み出してから、必要な速度でFIFOメモリ4への送出を行なうためである。
FIFOメモリ1は、FIFOメモリ2が空でない場合(記憶部への書き込みを待っている状態や、図示しないその他の符号発生源からの符号データが書き込まれている場合)に、一時的に符号を蓄えるために用いる。また、FIFOメモリ4は、FIFOメモリ3から早期に符号データを引き取り、次のデータを早期にFIFOメモリ3に読み出すために用いる。
FIFOメモリ3およびFIFOメモリ4は、画像伸張部が必要とするタイミングで符号データを画像伸張部に渡す必要があるため、あらかじめ内部にデータを蓄えておく(すなわち、データの先読みを行なう)ことが必要となる。
符号経路制御部は図示しないその他の符号発生源からの符号データと読取部からの符号データのどちらを符号記憶部に渡すかの符号データの経路制御、また、記憶部から読み出した符号データを画像伸張部への経路へ渡すかそれとも図示しないその他の経路へ渡すかの経路制御を行なう。
符号記憶制御部は、各FIFOメモリと符号経路制御部を制御してFIFOメモリ間で、どのFIFOメモリのデータをどのFIFOメモリに移動するかを符号経路制御部に指示し、また、FIFOメモリ2のデータを符号記憶部のどの部分(ハードディスクドライブの場合にはセクタ位置、半導体メモリの場合にはどのアドレス位置か)に記憶させるかを決定し、また、符号記憶部のどの部分のデータをFIFOメモリ3に読み出すかを決定し、また、どの時刻で実際のデータ移動を行なうかを決定して、データの移動を司る働きを持つ。
このような構成の従来方式のデジタル複写機では、符号化処理が完了してから(すなわち、画像読取動作が完了してから)、画像伸張動作を開始していたため、「ファーストコピータイム」(ユーザーが複写機の操作を完了して複写機がコピー動作を開始する瞬間から、複写された記録紙が出力されるまでの時間)が長くなる傾向があった。
本問題を解決するには、画像読取動作を完了する前に、画像記録動作を開始する必要があるが、前述のJBIGやランレングス符号などを用いて画像圧縮を行なうと、特に簡単な原稿の場合、極めて大きな圧縮効果を得られるため、極端な場合には1ページ分の符号データがFIFOメモリ3およびFIFOメモリ4のサイズよりも小さくなる可能性がある。
このことは、画像読取動作が完了し、画像圧縮が完了して、全ての符号データが符号記憶部に書き込まれてからでなければ、FIFOメモリ3およびFIFOメモリ4、画像伸張部の動作が開始できないことを意味している。
この問題に対し、伝送路切替部を用意し、1部目のコピーの際には画像処理部からの画像データを直接画像記録部に渡すことでファーストコピータイムを改善する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、この方法では、画像読取部と画像記録部を同じ速度で動作させ、さらに動作を厳密に同期させる必要がある。
また、画像を所定のブロックに分割してブロック単位で圧縮し、圧縮にかかる時間および伸張にかかる時間を推定することで、画像読取動作を完了する前に、画像記録動作を開始する方法なども提案されている(例えば、特許文献2)。
しかし、この方法ではブロック分割による制御が必要になることと、ブロックごとに圧縮するために画像の種類を問わず圧縮率低下が予想されるという問題点がある。
特開平8−331339号公報 特開平10−164333号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたもので、簡易な構成で容易かつ効率的にファーストコピータイムの短縮を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる画像形成装置は、
画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段が読み取った画像を示す画像信号を符号化して圧縮する画像圧縮手段と、前記画像圧縮手段による符号化信号を記憶する符号記憶手段と、前記符号記憶手段が記憶する符号化信号を復号して画像形成をおこなう画像形成手段と、を備えた画像形成装置において、
前記画像圧縮手段に入力された画像のライン数を計数するライン数計数手段と、
前記画像圧縮手段から出力された符号量を計数する符号量計数手段と、
前記ライン数計数手段が計数したライン数と、前記符号量計数手段が計数した符号量とに基づいて、所定のライン数における圧縮率が所定の閾値より大きいか否かを判別する圧縮率判別手段と、
前記圧縮率判別手段により、前記所定のライン数における圧縮率が所定の閾値より大きいと判別された場合、前記画像圧縮手段による圧縮の圧縮率を制限する圧縮率制御手段をさらに備える、
ことを特徴とする。
上記画像形成装置において、
前記画像圧縮手段は、前記画像読取手段が読み取った画像を可逆圧縮することが望ましく、この場合、
前記圧縮率制御手段は、前記画像圧縮手段による可逆圧縮の符号量を増大させることで圧縮率を下げることが望ましい。
上記画像形成装置において、
前記画像形成手段は、前記画像読取手段が読み取る画像の読取画素数と、前記符号記憶手段の記憶容量と、前記圧縮率判別手段が判別する際の前記所定の閾値と、前記ライン計数手段が計数したライン数と、に基づいて決定されるタイミングで動作を開始することが望ましい。
本発明によれば、画像圧縮の際に、入力されたライン数と出力した符号量とを計数することでライン毎の圧縮率を求め、ライン毎の圧縮率が所定の閾値より大きい場合、すなわち、圧縮されすぎている場合には、圧縮率を下げるように制御される。これにより、符号データを格納する符号記憶部へのデータ格納の遅れや、符号記憶部からのデータ先読みにより、データの読み出しが書き込みを追い越すことなどを防ぐことができ、ファーストコピータイムの短縮を図ることができる。
本発明にかかる実施の形態を、以下図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置300の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる画像形成装置300は、例えば、デジタル複写機であり、図示するように、画像読取部301と、画像処理部303と、画像圧縮部305と、第1のバッファメモリ(図中では「バッファ1」と表記)307と、第2のバッファメモリ(図中では「バッファ2」と表記)311と、符号記憶部313と、第3のバッファメモリ(図中では「バッファ3」と表記)315と、符号経路制御部317と、第4のバッファメモリ(図中では「バッファ4」と表記)319と、画像伸張部321と、画像記録部323と、符号記憶制御部324と、入力ライン数計数部330と、符号量計数部332と、圧縮率制御部334と、から構成される。
画像読取部301は、CCDと平面走査機構等を使用した画像読取手段から構成され、原稿を光学的に読み取って電気信号302に変換する。
画像処理部303は、画像読取部301が変換した電気信号302を、所定の画像処理手段によってデジタル画像信号304に変換する。
画像圧縮部305は、画像処理部303が変換したデジタル画像信号304を、画像入力速度を上回るスループットの画像圧縮手段によって画像圧縮することによって符号データ306を取得する。
第1のバッファメモリ307は、例えば、FIFO機能を有するデュアルポートメモリから構成され、画像圧縮部305からの符号データ306と符号経路制御部317への符号データ308の受け渡しのタイミング調整を行なう。
符号経路制御部317は、図示しないその他の符号発生源からの符号データと画像読取部301からの符号データ308のどちらを符号記憶部313に渡すかの符号データ経路制御、また、記憶部から読み出した符号データ316を画像伸張部321への経路へ渡すかそれとも図示しないその他の経路へ渡すかの経路制御を行なう。
第2のバッファメモリ311は、例えば、FIFO機能を有するデュアルポートメモリから構成され、符号経路制御部317からの符号データ310と符号記憶部313への符号データ312の受け渡しのタイミング調整を行なう。
符号記憶部313は、符号データ312を一旦記憶する。
第3のバッファメモリ315は、例えば、FIFO機能を有するデュアルポートメモリから構成され、符号記憶部313からの符号データ314と符号経路制御部317への符号データ316の受け渡しのタイミング調整を行なう。
第4のバッファメモリ319は、例えば、FIFO機能を有するデュアルポートメモリから構成され、符号経路制御部317からの符号データ318と画像伸張部321への符号データ320の受け渡しのタイミング調整を行なう。
画像伸張部321は、符号記憶部313に格納された符号データを、対応する画像伸張手段によって元のデジタル画像信号322を取得する。
画像記録部323は、画像伸張部321が取得したデジタル画像信号322を記録紙に印字する。
符号記憶制御部324は、各バッファメモリ307、311、315、319と符号経路制御部317を制御してバッファメモリ間でどのバッファのデータをどのバッファに移動するかを符号経路制御部317に指示する。
符号記憶制御部324はまた、第2のバッファメモリ311のデータを符号記憶部313のどの部分(ハードディスクドライブの場合にはセクタ位置、半導体メモリの場合にはどのアドレス位置か)に記憶させるかを決定する。
符号記憶制御部324はさらに、符号記憶部313のどの部分のデータを第3のバッファメモリ315に読み出すかを決定する。
また、符号記憶制御部324は、どの時刻で実際のデータ移動を行なうかを決定して、データの移動を司る働きを持つ。
入力ライン数計数部330は、画像処理部303の出力により、現在までに画像圧縮部305に入力された画像304のライン数を計数する。すなわち、ライン数を計数することにより、画像圧縮部305に入力された情報量を求める。また、入力ライン数計数部330は、計数したライン数を示すライン数情報331を符号量計数部332に出力する。
符号量計数部332は、画像圧縮部305から出力した符号データ306の符号量を計数し、入力ライン数計数部330からのライン数情報331と組み合わせることで、直近の所定のライン数における符号量333を求める。すなわち、画像圧縮部305から出力された符号量を計数することにより、画像圧縮部305から出力された情報量を求めるとともに、ライン毎の符号量、すなわち、圧縮率を求める。
圧縮率制御部334は、直近の所定のライン数における符号量333から画像圧縮部305に対して圧縮率制限を指示する信号335を出力する。
次に、以上のような構成を有する画像形成装置300によりコピーを行なう際の動作(画像形成処理)を図2に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施の形態では、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号302に変換する時間と、画像記録部323が1ラインの画像信号322を記録するのにかかる時間が同じであるとする。また、画像読取部301の解像度と、画像記録部323の解像度は同じであるとする。
画像形成装置300にコピー対象となる原稿がセットされ、スタートボタンなどの押下によりコピー開始が指示されると、画像読取動作が開始される(ステップS101)。
ここでは、画像読取部301が動作し、原稿を光学的に読み取って電気信号302に変換し、画像処理部303が、電気信号302をデジタル画像信号304に変換する。
次に、画像圧縮部305は、画像処理部303により変換されたデジタル画像信号304に対する画像圧縮動作を開始する(ステップS102)。ここでは、画像入力速度を上回るスループットで符号化することで画像圧縮(符号化)し、符号データ306を得る。
ここで、画像圧縮部305が画像圧縮をおこなう際、入力ライン計数部330は、画像処理部303が出力するデジタル画像信号304を計数する(ステップS103)。そして、入力ライン計数部330は、現在符号化を行なっている副走査ラインが変わる度にライン数情報331を出力する。
また、符号量計数部332は、画像圧縮部305から出力した符号データ306の符号量を計数し(ステップS104)、入力ライン数計数部330からの副走査ラインが切り替わったことを示すライン数情報331と組み合わせることで、直近の所定のライン数(L)における符号量(圧縮率C)333を求める(ステップS105)。
圧縮率制御部334は、直近の所定のライン数における符号量333の信号に基づき、圧縮率Cが所定の閾値Zよりも大きい(圧縮されすぎている場合)か否かを判別し(ステップS106)、圧縮率Cが閾値Zより大きい場合には(ステップS106:Yes)、圧縮率制限を指示する信号335を画像圧縮部305に出力する。
画像圧縮部305は、圧縮率制御部334から圧縮率制限を指示する信号335を受けると、圧縮率を下げるように動作を変更する(ステップS107)。例えば、画像圧縮にランレングス圧縮を使用している場合であれば、長いランを複数の短いランに強制的に分割して符号量を増大させることによって圧縮率を下げる。この動作により、所定のライン数における平均の圧縮率が、所定の圧縮率よりも大きくならない(圧縮されすぎない)ように制御されることとなる。
画像圧縮部305の符号化により得られた符号データ306は、第1のバッファメモリ307、符号経路制御部317、第2のバッファメモリ311を経由して、符号記憶部313へと格納される(ステップS108)。
ここで、画像読取部301で読み取る画像の主走査画素数をAとし、第1のバッファメモリ307、第2のバッファメモリ311、第3のバッファメモリ315、第4のバッファメモリ319の記憶容量の合計をMとし、画像伸張部321が動作開始した時の画像圧縮部305の入力ラインをYとすると、以下の数1をを満たすようになったタイミングで、第3のバッファメモリ315および第4のバッファメモリ319、画像伸張部321、画像記録部323が動作を開始する。
(数1)
Y>M÷(A×Z)+L
これにより、符号記憶部313に格納された符号データは、第3のバッファメモリ315、符号経路制御部317、第4のバッファメモリ319を経由して、画像伸張部321で元の画像データへ復号化され、画像記録部323によって記録紙に出力され(ステップS109)、処理を終了する。
なお、ステップS106において、圧縮率が値(Z)以下であると判別された場合(ステップS106:No)、圧縮率制御部334は、圧縮率制限を指示する信号335を画像圧縮部305に出力しない。すなわち、画像圧縮部305は、圧縮率を下げずに符号化をおこなう。
次に、以上のような画像形成装置300の動作により得られる効果を説明する。ここでは、本発明の効果が最も顕著に現れる白紙原稿を複写する場合を想定して、図3を参照して説明する。
図3は、横軸に経過時刻、縦軸に読取画素数IP、記録画素数OP、画像圧縮部305から出力した符号データ306の符号量、符号記憶部313へ書き込まれている符号データ312の符号量、画像伸張部321に入力した符号データ320の符号量をとったグラフである。
符号記憶部313へ書き込まれている符号データ312の符号量は、第1のバッファメモリ307および第2のバッファメモリ311の動作により、画像圧縮部305から出力した符号データ306の符号量よりも、ワーストケースでは第1のバッファメモリ307および第2のバッファメモリ311の容量分だけ少なくなっており、読取完了で第1のバッファメモリ307および第2のバッファメモリ311に残っている符号が書き込まれるので、グラフ上の1点鎖線のようになる。
また、画像伸張部321に入力した符号データ320の符号量には、第3のバッファメモリ315および第4のバッファメモリ319の先読み分のデータを含むので、正確には、『符号記憶部313からバッファメモリ3に読み出された符号データ314の量』となる。
ここでは、読取完了の前に記録開始(ここでは、第3のバッファメモリ315および第4のバッファメモリ319、画像伸張部321、画像記録部323の動作開始)した場合を図示しており、本発明における画像圧縮部305での圧縮率の制御を行なわない場合を示している。
ここでは、原稿が白紙であるので、画像圧縮部305から出力される符号データ306の符号量はほとんど0であり、記録開始時には第1のバッファメモリ307および第2のバッファメモリ311から符号記憶部313に書き込まれていない符号データがあることと、第3のバッファメモリ315および第4のバッファメモリ319の先読みが行われることによって、画像伸張部321に入力した符号データ320の符号量(バッファ先読み分を含む)は、符号記憶部313へ書き込まれている符号データ312の符号量を追い越すこととなる。この結果、画像伸張部321は不正な符号データを復号化することとなり、正常な記録を得ることはできなくなる。
次に、本発明における画像圧縮部305での圧縮率の制御を行なった場合を図4に示す。
本発明により所定のライン数あたりの最高圧縮率を制限しているため、第1のバッファメモリ307および第2のバッファメモリ311による書き込み遅延分を考慮しても、記録開始までに第3のバッファメモリ315および第4のバッファメモリ319による先読み分を上回る符号データが符号記憶部313に必ず書き込まれることとなり、画像伸張部321は必ず正しい符号データを復号化することができる。
ここでは、上記数1を満たすようにYを選んでおり、かつ、L>1となるので、以下の数2が必ず成り立つことになる。
(数2)
A×Y×Z>M
ここで、本実施の形態では、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号に変換する速度と、画像記録部323が1ラインの画像信号を記録するのにかかる時間が同じとしているので、図4の例では、A×Yと読取画素数と記録画素数の差DRは等しい関係を保ったままとなる。
そして、Lライン内での圧縮率がZを下回らないように制御しているので、任意の原稿においても読取画素数と記録画素数の差DR1に所定の圧縮率Zを乗じた値は必ずMより大きい関係を保っていることとなり、画像伸張部321に入力した符号データ320の符号量(バッファ先読み分を含む)が、符号記憶部313へ書き込まれている符号データ312の符号量を追い越す可能性はなくなる。
よって読取完了の前に記録を開始しても、任意の原稿において画像伸張部321は正しい符号を復号化することができ、正しいコピー画像が得られることを保証することができる。この結果、ファーストコピータイムの短縮を図ることができる。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、簡易な構成で容易かつ効率的にファーストコピータイムの短縮を図ることができる。
上記実施の形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号に変換する速度と、画像記録部323が1ラインの画像信号を記録するのにかかる時間が同じとしたが、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号に変換する時間が、画像記録部323が1ラインの画像信号を記録するのにかかる時間より短い場合であっても本発明を適用することができる。
この場合を図5を参照して説明する。図5に示すように、読取画素数IPと記録画素数OPの差DR2は記録開始時が最も小さくなる。したがって、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号に変換する時間が、画像記録部323が1ラインの画像信号を記録するのにかかる時間より短い場合であっても本発明を適用することによりファーストコピータイムの短縮を図ることができる。
また、画像読取部301が1ラインの画像を読み取って電気信号に変換する時間が、画像記録部323が1ラインの画像信号を記録するのにかかる時間より長い場合であっても本発明を適用することができる。
この場合を図6を参照して説明する。図6に示すように、読取画素数IPと記録画素数OPの差DR3は、読み取り終了時が最も小さくなる(差DR3’)。したがって、この場合でも、読取画素数IPと記録画素数OPとの差DR3’に所定の圧縮率Zを乗じた値が必ずMより大きい関係を保つように記録開始のタイミングを選定することにより、本発明を適用してファーストコピータイムの短縮を図ることができる。
また、上記実施の形態では、画像形成装置300がデジタル複写機である場合を例示したが、入力された画像信号を符号化(圧縮)して出力するものであれば、種々の画像形成装置に本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる「画像形成処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の効果を説明するための図である。 デジタル複写機の画像圧縮による効果を説明するための図である。 従来方式のデジタル複写機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
300 画像形成装置
301 画像読取部
303 画像処理部
305 画像圧縮部
307 第1のバッファメモリ
311 第2のバッファメモリ
313 符号記憶部
315 第3のバッファメモリ
317 符号経路制御部
319 第4のバッファメモリ
321 画像伸張部
323 画像記録部
324 符号記憶制御部
330 入力ライン数計数部
332 符号量計数部
334 圧縮率制御部

Claims (3)

  1. 画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段が読み取った画像を示す画像信号を符号化して圧縮する画像圧縮手段と、前記画像圧縮手段による符号化信号を記憶する符号記憶手段と、前記符号記憶手段が記憶する符号化信号を復号して画像形成をおこなう画像形成手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記画像圧縮手段に入力された画像のライン数を計数するライン数計数手段と、
    前記画像圧縮手段から出力された符号量を計数する符号量計数手段と、
    前記ライン数計数手段が計数したライン数と、前記符号量計数手段が計数した符号量とに基づいて、所定のライン数における圧縮率が所定の閾値より大きいか否かを判別する圧縮率判別手段と、
    前記圧縮率判別手段により、前記所定のライン数における圧縮率が所定の閾値より大きいと判別された場合、前記画像圧縮手段による圧縮の圧縮率を制限する圧縮率制御手段をさらに備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像圧縮手段は、前記画像読取手段が読み取った画像を可逆圧縮し、
    前記圧縮率制御手段は、前記画像圧縮手段による可逆圧縮の符号量を増大させることで圧縮率を下げる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段は、前記画像読取手段が読み取る画像の読取画素数と、前記符号記憶手段の記憶容量と、前記圧縮率判別手段が判別する際の前記所定の閾値と、前記ライン計数手段が計数したライン数と、に基づいて決定されるタイミングで動作を開始する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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