JPH09172530A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09172530A
JPH09172530A JP8246658A JP24665896A JPH09172530A JP H09172530 A JPH09172530 A JP H09172530A JP 8246658 A JP8246658 A JP 8246658A JP 24665896 A JP24665896 A JP 24665896A JP H09172530 A JPH09172530 A JP H09172530A
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JP
Japan
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image
data
unit
image data
output
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JP8246658A
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English (en)
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Junichi Matsunoshita
純一 松野下
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/729,372 priority patent/US5835691A/en
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力と画像出力とを一定のピッチで行な
うとともに、伸長後の画質を高く保つ。 【解決手段】 画像データを、ページ毎に一定の時間間
隔にて入力する画像入力部10と、入力画像データを符
号化データに圧縮する画像圧縮伸長部203と、符号化
データを記憶するハードディスク205と、符号化デー
タをバッファリングするコードバッファ204と、その
オーバーフローを検出するOF・UF検出部208とを
備え、画像処理制御手段206Aは、オーバーフローが
検出された場合に、コードバッファ204に対して、オ
ーバーフローの発生したページに対応する符号化データ
については破棄するように指示し、当該ページに対応す
る符号化データについては継続して転送するように指示
するとともに、画像入力部10に対して、オーバーフロ
ーの発生したページの画像データを再入力するように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に、複数ページの原稿を読み込んで、当該画像デ
ータを圧縮して記憶した後、指定の順番で指定の回数だ
け読み出し、その都度、伸長処理して画像出力を行なう
電子的なソート機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル複写機等の画像処
理装置には、電子的なソート機能が一機能として設けら
れている。かかるソート機能は、複数の原稿をスキャナ
等の画像入力装置により読み取って記憶装置に一旦記憶
するとともに、指定された順序で指定された回数だけ読
み出して、読み出された画像データにしたがって画像形
成を行なうことにより実現される。例えば、ページA、
B、Cからなる原稿を3部複写する場合、ページA、
B、Cの順番に1ページずつ読み取って、その画像デー
タを記憶した後、画像データをページA、B、C、A、
B、C、A、B、Cの順番に読み出し、その都度、画像
形成を行なうことによって、上記原稿の複写物が、原稿
と同じページの順番で3部得られる。
【0003】さて、かかるソート機能を有する画像処理
装置では、次の理由から、画像データを入力した際には
圧縮して記憶する一方、出力する際には、読み出したデ
ータを伸長して元の画像データに戻し、この画像データ
に基づいて画像形成等の画像出力することが行なわれて
いる。その理由は、第1に、容量に制限のある記憶装置
に大量の画像データを記憶する必要であるからであり、
第2に、記憶装置として、容量当たりのコストが低いハ
ードディスク(ドライブ)が適当であるが、かかるハー
ドディスクに対する転送レートには上限があるので、転
送すべき画像データの容量を小さく抑える必要があるか
らである。
【0004】かかる圧縮伸長処理に用いられるアルゴリ
ズムとしては、例えば、直交変換と可変長符号化とを組
み合わせたJPEG(Joint Photographic Experts Gro
up)において勧告されている静止画用の方式がある。か
かるJPEG方式は、可変長圧縮方式であるため、入力
される画像データの特性により発生する符号量が異な
る。また、非可逆であるため、圧縮率が高ければ、発生
符号量を少なくすることはできるものの、伸長して戻し
た場合の画像劣化が目立ってしまい、反対に、圧縮率が
低ければ、伸長して戻した場合の画像劣化を抑えること
はできるものの、発生符号量が多くなってしまうという
特性も有する。
【0005】一方、画像入力を1ページ毎に一定のピッ
チ(時間的な間隔)にて行なう場合において、あるペー
ジの発生符号量が、そのピッチ内でハードディスクに転
送可能なデータ量よりも多いときには、連続したページ
の符号化データをハードディスクに記憶することができ
なくなって、画像入力装置との同期がとれずに、データ
が欠落した状態で記憶されてしまうという問題がある。
同様に、画像出力を1ページ毎に一定のピッチにて行な
う場合において、あるページの符号量が、そのピッチ内
でハードディスクから転送可能なデータ量よりも多いと
きには、連続したページの符号化データをハードディス
クから読み出すことができなくなって、画像出力装置と
の同期がとれずに、乱れた画像が出力されてしまうとい
う問題がある。なお、画像入力と画像出力とを一定のピ
ッチで行なうのは、これらを行なう主体が一般にはフラ
ットベッドスキャナやページプリンタであり、これらの
動作をデータの転送状態とは無関係に制御して、構成を
簡略化するためである。
【0006】このような問題を解決するものとしては、
例えば、特開平7−107300号公報に記載された技
術がある。この公報記載技術は、1ページ毎に発生する
符号量をモニタして、この符号量が予め設定されたしき
い値を超えた場合に、さらに圧縮率を高めるように圧縮
条件を変更し、同一の画像を再度読み込んで圧縮するも
のである。これにより、最終的には、どのページの画像
もしきい値以下の符号量に圧縮して、どのページの符号
化データも1ピッチ内でハードディスクに転送するのが
可能となる。
【0007】ここで、上記公報記載の技術について詳細
に説明する。図13は、上記公報記載技術を用いた電子
ソート機能を有する画像処理装置の構成を示すブロック
図である。この図において、符号201は、画像入力装
置(この図では図示省略)から入力された画像データに
画像処理の前処理を施す前段画像処理部であり、符号2
02は、画像出力装置(図示省略)へ画像データを出力
する際に画像処理の後処理を施す後段画像処理部であ
る。符号203は、画像データを入力する際には当該画
像データに伸長処理を施して符号化データとする一方、
画像データを出力する際には符号化データに伸長処理を
施して元の画像データとする画像圧縮伸長部である。符
号204は、符号化データをバッファリングするコード
バッファである。また、符号205は、圧縮された符号
化データを記憶する主記憶部であり、ここでは上記理由
からハードディスクを用いている。一方、符号206
は、画像処理装置全体の制御を行なう画像処理制御部で
あり、符号207は、画像圧縮伸長部203により圧縮
された画像データの符号量をページ毎に検出する符号量
検出部である。
【0008】次に、この画像処理装置の動作について説
明する。まず、画像入力時の動作について説明する。は
じめに、画像入力装置では原稿が1ページ毎に一定のピ
ッチで読み取られ、その都度、画像データが発生する。
すなわち、1ピッチ内では、1ページ分の原稿に相当す
る画像データが発生することになる。いま、1ピッチの
期間について着目すると、1ページ分の画像データは、
前段画像処理部201による前処理を経て画像圧縮伸長
部203により圧縮される。次に、圧縮された符号化デ
ータは、コードバッファ204にバッファリングされる
とともに、その符号量が符号量検出部207により検出
される。ここで、画像量検出部206は、1ページ分の
画像データの圧縮処理が完了するまで、符号量検出部2
07により検出される符号量と予め設定されたしきい値
たる目標符号量との大小を比較し続ける。ここで、目標
符号量は、1ピッチ内でハードディスクに対して転送可
能な容量を基準として定められる。
【0009】1ページ分の画像データを圧縮する処理が
終了して時点で、検出された符号量が目標符号量を超え
なければ、画像処理制御部206は、処理が正常終了し
たとみなし、コードバッファ204に対して、それまで
に書き込んだ符号化データを読み出しハードディスク2
05に転送して記憶させる処理を開始する。これと平行
して、画像処理制御部206は、画像入力装置に対し
て、次のページに対応する原稿を読み取るように指令す
る。
【0010】一方、1ページ分の圧縮処理が終了するま
でに、検出された符号量が目標符号量を超えた場合、画
像処理制御部206は、処理の異常とみなして、次の異
常処理を行なう。まず、画像処理制御部206は、検出
符号量が目標符号量を超えた時点でコードバッファ20
4に対する書込を停止させるとともに、コードバッファ
204への書込アドレスを、当該ページの先頭アドレス
に戻す。これにより、コードバッファ204にバッファ
リングされた当該ページの符号化データは破棄される。
しかし、画像処理制御部206は、画像入力装置および
画像圧縮伸長部203に対しては、当該ページの読取お
よび圧縮処理をそれぞれ継続させる。これらの処理を継
続させるのは、当該ページの圧縮処理が終了した時点
で、次の理由により、そのページの発生符号量と目標符
号量との差を求めるためであり、これらの処理が停止し
たのでは、差が求められないためである。次に、画像処
理制御部206は、当該ページの圧縮処理が終了した時
点で、発生符号量と目標符号量との差から、当該ページ
の発生符号量が目標符号量以下となる圧縮率を求めて画
像圧縮伸長部203に対し設定する。そして、画像処理
制御部206は、画像入力装置に対して、次のピッチに
おいて同一のページに対応する原稿を再度読み取るよう
に指令する。この異常処理により、次ピッチでは同一ペ
ージの原稿が再度読み込まれることになるが、圧縮率が
変更されて設定されているので、再度の読込に伴う発生
符号量は、目標符号量以下となって、正常終了となる。
以上の処理をすべてのページの原稿に対して各ピッチで
行なう。これにより、1ピッチ内で発生する符号量は、
必ず目標符号量以下となり、ハードディスク205への
転送の際にデータが欠落する不具合が回避される。
【0011】この画像入力における具体的動作を図14
に示す。この図に示すように、原稿2、4、5の符号量
が目標符号量を超えているので、これら原稿について
は、それぞれ再度の読み取り(リスキャン)が発生して
いる。なお、ハードディスク205への転送が原稿の読
取終了時(ほぼ圧縮終了時に相当する)から開始される
ので、コードバッファ204の使用量は、原稿の読取開
始時点から増加した後、原稿の読取終了時点から減少す
るが、次の原稿読取が開始されると、次原稿の符号化デ
ータが発生して累積される形となる。
【0012】すべてのページの原稿に対する符号化デー
タがハードディスク205に記憶されると、今度は、出
力動作が開始される。まず、最初のピッチでは、1ペー
ジ目に対応する符号化データがハードディスク205か
ら読み出され、コードバッファ204に転送される。な
お、最初のピッチでは、1ページ目の符号化データがす
べて転送されるとは限らないので伸長処理はせずに、画
像出力も行なわない。次に、2番目のピッチでは、2ペ
ージ目に対応する符号化データが読み出され、コードバ
ッファ204に転送されるとともに、すでに転送された
1ページ目の符号化データが伸長されて、後段画像処理
部202による後処理を経て画像出力装置に出力され
る。これにより、2番目のピッチでは、1ページ目の画
像出力が得られることとなる。そして、このような処理
を指定されたページの順番で指定された回数だけ繰り返
すことによって、電子ソート機能が行なわれることにな
る。
【0013】ここで、1ピッチ内で発生する1ページ分
の符号量は、1ピッチ内でハードディスクに転送可能な
量を基準として設定された目標符号量以下に圧縮されて
いるので、画像出力時において、1ページ分の符号化デ
ータをハードディスク205からコードバッファ204
に転送するのは、通常では1ピッチ内で終了する。した
がって、次ピッチにおいて、次ページの符号化データを
コードバッファ204に転送する際には、次ページの直
前ページの符号化データはすべてコードバッファ204
に格納されているはずである。このため、次ページの符
号化データを転送しているピッチで、直前ページの画像
出力を行なっても、画像データの欠落が生じることがな
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像処理装置では、次の理由から目標符号量の設定
が困難であるという欠点を有していた。
【0015】上述のように、発生符号量が目標符号量を
超えると、同一原稿の読込が2回行なわれるから、それ
だけ画像入力に時間がかかることなる。したがって、画
像入力に要する時間を短縮する観点からすると、発生符
号量が目標符号量を超えないように、目標符号量を高め
に、望ましくは、目標符号量を上限である、1ピッチ内
でのハードディスク205の転送可能容量に設定すれ
ば、リスキャンの発生確率が最も低くなるので、効率良
く画像入力はできるはずである。しかし、画像出力する
ため、すでに記憶した符号化データを読み出す際に、ハ
ードディスク205になんらかのトラブル、例えば、シ
ークエラーなどが生じる場合がある。この場合、当該符
号化データが通常より時間がかかって読み出されるた
め、1ピッチ内でそのページの符号化データがすべてコ
ードバッファ204に格納されない事態が起こり得る。
このような事態が発生すると、符号化データのすべてが
格納されていない状態で伸長処理が開始されるから、そ
のページの伸張処理途中でコードバッファ204のアン
ダーフローが発生する可能性がある。かかるアンダーフ
ローが発生した場合には、伸長後の画像データに欠けが
生じてしまう(図15における原稿画像6参照)。かか
る事態は、1ページの符号量が多い程、発生しやすい。
【0016】かといって、目標符号量を低く設定すれ
ば、発生符号量が目標符号量を超える場合が多くなっ
て、リスキャンの発生確率が高くなるので、全体の処理
時間を短縮することはできない。また、発生符号量を少
なく抑えるため、圧縮率を高く設定すれば、伸長後の画
質劣化が激しくなる。さらに、発生符号量それ自体は、
上述したように、入力される画像の質に依存する。
【0017】とすると、目標符号量は、全体の処理時間
や、ハードディスクの性能・信頼性、伸長後の画質、入
力する画質などを総合的に勘案して設定しなければなら
ず、したがって、この設定は前述のように困難であると
いわざえるを得ない。
【0018】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、画像入力と画像出
力とを一定のピッチで行なうとともに、目標符号量の設
定をすることなく、さらに、画像入力から画像出力まで
の処理に要する時間を短縮して、伸長後の画質を高く保
つことが可能な画像処理装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に記載の発明にあっては、画像データを入
力する入力手段と、入力された画像データを符号化デー
タに圧縮する圧縮手段と、圧縮された符号化データを記
憶する主記憶部と、符号化データを、前記圧縮手段から
前記主記憶部までの転送に際しバッファリングする緩衝
手段と、前記緩衝手段におけるオーバーフローを検出す
る第1の検出手段と、オーバーフローが検出された場合
に、オーバーフローが検出された場合に、前記緩衝手段
に対して、オーバーフローの発生した画像に対応する符
号化データについては破棄するように指示し、当該画像
に対応する符号化データについては継続して前記主記憶
部に転送するように指示するとともに、前記入力手段に
対して、オーバーフローの発生した画像データを再入力
するように制御する制御手段とを具備することを特徴と
している。請求項2に記載の発明にあっては、請求項1
に記載の発明において、オーバーフローが検出された場
合に、前記圧縮手段は、再入力された画像データを、再
入力前の画像データの圧縮率で圧縮することを特徴とし
ている。請求項3に記載の発明にあっては、画像データ
を、圧縮された符号化データとして記憶する主記憶部
と、記憶された符号化データを画像データに伸長する伸
長手段と、伸長された画像データに基づく出力を、ペー
ジ毎に一定の時間間隔をおいて実行する出力手段と、前
記符号化データを、前記主記憶部から前記伸長手段まで
転送するに際してバッファリングする緩衝手段と、前記
緩衝手段におけるアンダーフローを検出する第2の検出
手段と、アンダーフローが検出された場合に、前記主記
憶手段に対しては、アンダーフローの発生した符号化デ
ータを前記緩衝手段に継続して転送するように指示する
とともに、前記出力手段に対しては、アンダーフローの
発生した符号化データに基づく出力を再度実行するよう
に制御する制御手段とを具備することを特徴としてい
る。請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載
の発明において、前記出力手段は、画像データに基づく
画像をシートに形成するものであり、アンダーフローが
検出されなかった場合に前記出力手段によって出力され
たシートを収納する第1の収納手段と、アンダーフロー
が検出された場合に前記出力手段によって出力されたシ
ートを収納する第2の収納手段とを備えることを特徴と
している。請求項5に記載の発明にあっては、画像デー
タを入力する入力手段と、入力された画像データを符号
化データに圧縮する圧縮手段と、圧縮された符号化デー
タを記憶する主記憶部と、記憶された符号化データを画
像データに伸長する伸長手段と、伸長された画像データ
に基づく出力を、ページ毎に一定の時間間隔にて実行す
る出力手段と、符号化データを、画像データの入力時で
は、前記圧縮手段から前記主記憶部までの転送に際しバ
ッファリングする一方、画像データの出力時では、前記
主記憶部から前記伸長手段までの転送に際しバッファリ
ングする緩衝手段と、前記緩衝手段におけるオーバーフ
ローを検出する第1の検出手段と、前記緩衝手段におけ
るアンダーフローを検出する第2の検出手段と、オーバ
ーフローが検出された場合に、前記緩衝手段に対して、
オーバーフローの発生した画像に対応する符号化データ
については破棄するように指示し、当該画像に対応する
符号化データについては継続して前記主記憶部に転送す
るように指示するとともに、前記入力手段に対して、オ
ーバーフローの発生した画像データを再入力するように
制御する一方、アンダーフローが検出された場合に、前
記主記憶手段に対しては、アンダーフローの発生した符
号化データを前記緩衝手段に継続して転送するように指
示するとともに、前記出力手段に対しては、アンダーフ
ローの発生した画像の符号化データに基づく出力を再度
実行するように制御する制御手段とを具備することを特
徴としている。請求項6に記載の発明にあっては、画像
データを入力する入力手段と、入力された画像データを
符号化データに圧縮する圧縮手段と、符号化データを記
憶する主記憶部と、記憶された符号化データを画像デー
タに伸長する伸長手段と、伸長された画像データに基づ
く出力を、ページ毎に一定の時間間隔にて実行する出力
手段と、符号化データを、画像データの入力時では、前
記圧縮手段から前記主記憶部までの転送に際しバッファ
リングする一方、画像データの出力時では、前記主記憶
部から前記伸長手段までの転送に際しバッファリングす
る緩衝手段と、前記緩衝手段におけるオーバーフローを
検出する第1の検出手段と、第1の検出手段がオーバー
フローを検出したか否かをページ毎に記憶するオーバー
フローデータ記憶手段と、画像データの出力時におい
て、当該画像データが入力時にオーバーフローが発生し
たものであるか否かを前記オーバーフローデータ記憶手
段の記憶内容から判別し、発生したものであるならば、
当該画像データを前記主記憶部から前記緩衝手段に転送
することについては継続させるとともに、前記出力手段
に対しては、当該画像データに基づく出力を、次のペー
ジ以降に対応するタイミングに移行させて実行するよう
に制御する制御手段とを具備することを特徴としてい
る。請求項7に記載の発明にあっては、画像データを入
力する入力手段と、入力された画像データを符号化デー
タに圧縮する圧縮手段と、圧縮された符号化データを記
憶する主記憶部と、前記圧縮手段により圧縮された符号
化データの量を記憶する符号化データ量記憶手段と、記
憶された符号化データを画像データに伸長する伸長手段
と、伸長された画像データに基づく出力を、ページ毎に
一定の時間間隔にて実行する出力手段と、符号化データ
を、画像データの入力時では、前記圧縮手段から前記主
記憶部までの転送に際しバッファリングする一方、画像
データの出力時では、前記主記憶部から前記伸長手段ま
での転送に際しバッファリングする緩衝手段と、画像デ
ータの出力時において、前記緩衝手段でアンダーフロー
が発生するか否かを、前記符号化データ量記憶手段に記
憶された当該画像の符号化データ量から予測する予測手
段と、アンダーフローが発生すると予測される画像デー
タを出力する場合、当該画像データを前記主記憶部から
前記緩衝手段に転送することについては継続させるとと
もに、前記出力手段に対しては、当該ページの画像デー
タに基づく出力を、次のページ以降に対応するタイミン
グに移行させて実行するように制御する制御手段とを具
備することを特徴としている。請求項8に記載の発明に
あっては、請求項7に記載の発明において、前記予測手
段は、アンダーフローが発生するか否かの予測に際し、
当該画像以前の少なくとも1つ以上の符号化データ量を
参照することを特徴としている。
【0020】(作用)画像データの再入力動作は、入力
から記憶までの過程において全く無駄な動作であって、
それだけ時間を要するものであるから、全体の処理を短
時間で済ますには、再入力動作が発生するのを極力抑え
る必要がある。請求項1に記載の発明によれば、入力し
た画像データを圧縮して主記憶部に記憶する場合におい
て、圧縮率が低い画像データを入力し、その符号化デー
タの符号量がしきい値を超えた場合であっても、緩衝手
段においてオーバーフローが発生しない限り、画像デー
タの再入力は行なわれない。このため、1ページ毎に発
生符号量を計測して、その符号量がしきい値を上回る場
合に、そのページの画像データを再入力するという従来
技術と比べて、画像データの再入力回数を減らすことが
できるので、全体の処理速度を向上させることができ
る。なお、請求項1に記載の発明において、オーバーフ
ローが発生した場合、オーバーフローの発生したページ
に対応する符号化データは破棄される一方、当該ページ
に対応する符号化データについては継続して主記憶部に
転送されるから、正常にバッファリングされた符号化デ
ータの転送については保証される。また、画像データの
再入力は一定の間隔が経過した後実行されるから、それ
までには、相当量の符号化データが主記憶部に転送され
る。このため、緩衝手段における空き容量が増加するの
で、再入力時に緩衝手段においてオーバーフローが再び
発生する可能性は低くなる。したがって、オーバーフロ
ーが検出された場合には、再入力時の圧縮率を変更する
必要がなく、再入力された画像データを、再入力前の画
像データの圧縮率で圧縮することが望ましい。このよう
にすることで、伸長後の画像データにおいて画質劣化を
少なくすることができるからである。
【0021】また、画像データの出力時において、主記
憶部から符号化データを読み出す速度が低下すると、あ
るいは圧縮率の低い(符号化量の多い)画像データが連
続して読み出されると、緩衝手段においてバッファリン
グされる符号化データが空となる場合がある。この場合
でも出力手段は一定の間隔で画像データの出力を実行す
るから、すべてのページの出力を正常に得ようとするな
らば、なんらかの対策が必要となる。請求項3に記載の
発明によれば、緩衝手段においてバッファリングされる
符号化データが空となるアンダーフローが発生すると、
主記憶部からはアンダーフローの発生したページに対応
する符号化データが継続して読み出される一方、出力手
段における出力が再度実行される。出力手段における再
出力は、一定間隔を経過した後に実行されるから、それ
までには、相当量の符号化データが緩衝手段にバッファ
リングされる。このため、再出力時に緩衝手段において
アンダーフローが再び発生する可能性は低くなる。ここ
で、アンダーフローの発生したときに出力手段により出
力される画像データは乱れるから、正常に出力される画
像データと何らかの形で区別する必要がある。請求項4
に記載の発明によれば、アンダーフローの発生しない場
合に正常な画像が形成された正常なシートは、第1の収
納手段に収納される一方、アンダーフローの発生した場
合に乱れた画像が形成されたシートは、第2の収納手段
に収納されて、別々の収納手段に収納されるので、後者
のシートが前者のシートと混合されて収納されるのが防
止される。
【0022】ところで、入力時にオーバーフローが発生
したということは、そのページの画像データの圧縮率は
低く符号量が多いため、入力間隔内において緩衝手段か
ら主記憶手段への転送が完了しなかったということを意
味する。このため、出力時でも、当該画像データについ
ては出力間隔内において主記憶手段から緩衝手段への転
送が完了しないことが予想される。そこで、請求項6に
記載の発明では、入力時にオーバーフローの発生したペ
ージの画像データは、出力時にアンダーフローが発生す
るとみなし、出力動作を直ちには行なわないで、次のペ
ージに対応するタイミングに移行させて実行させる構成
とした。すなわち、アンダーフローが発生すると予想さ
れる場合には、出力動作のタイミングを遅延させて、そ
の分、より多くの符号化データを緩衝手段にバッファリ
ングさせるようにした。これにより、次のページに対応
するタイミングにて実際に出力する時点までには、その
分、符号化データが緩衝手段にバッファリングされるの
で、空となる可能性が低くなるばかりでなく、アンダー
フローの発生したときに画像形成されるシートが無駄と
なってしまうという、請求項4に記載の発明が抱える問
題を解消することができる。
【0023】また、請求項7に記載の発明では、出力時
にアンダーフローが発生するか否かを、入力時において
画像データを圧縮した結果の符号化データ量から予測す
る構成とした。この場合、請求項8に記載の発明のよう
に、出力時に、当該ページの少なくとも1ページ以上の
符号化データ量を参照すれば、緩衝手段においてアンダ
ーフローが発生するかどうかの予想精度が高くなる。な
お、請求項7に記載の発明において、アンダーフローが
発生すると予想された場合の出力手段に対する制御は、
請求項6においてアンダーフローが予想された場合と同
一である。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、画像デー
タの入力時においてオーバーフローが発生した場合、請
求項1に記載の発明と同様に、画像データの再入力動作
において、再びオーバーフローが発生する可能性を低く
することできる一方、画像データの出力時においてアン
ダーフローが発生した場合、請求項3に記載の発明と同
様に、画像データの再出力動作において、再びアンダー
フローが発生する可能性を低くすることできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態の
いくつかについて説明する。
【0026】<1:第1実施形態>図1は、本実施形態
の画像処理装置を組み込んだディジタル複写機の構成を
示す正面断面図である。この図において、符号10は画
像入力部、符号20は画像処理部、符号30は画像出力
部である。まず、画像入力部10では、原稿トレイ10
1に載置された原稿102が、ADF(Auto Document
Feeder:自動原稿送り装置)103により1枚ずつ送り
出され、プラテンローラ104の送りによって、プラテ
ンローラ104と読取ガラス105との間を通過し、図
示しない排紙トレイに排出されるようになっている。な
お、この読取動作は、1ページ毎に一定の時間的間隔
(ピッチ)をおいて実行されるようになっており、画像
入力部10における各部の動作は画像入力制御部106
により制御されるようになっている。光源ユニット10
7は、照射ランプ108と反射板109とにより一体に
構成され、図示しない駆動手段により図において左右方
向に移動可能となっている。一方、レンズ110および
CCD(ライン)センサ111は、この画像入力部10
に対し固定されている。
【0027】ADF103を用いて原稿を1枚ずつ連続
して原稿を読み込む場合、光源ユニット107は図の位
置で固定され、照射ランプ108がプラテンローラ10
4および読取ガラス105の間に送り込まれた原稿を照
射し、その際の反射光が反射板108により反射する。
そして、この反射光は、さらにレンズ110により結像
し、CCDセンサ111により読み取られて、画像デー
タとして画像処理部20に供給される。すなわち、原稿
102をプラテンローラ104の送りにより副走査し、
CCDセンサ111により図の垂直方向に主走査するこ
とで、原稿102が1枚ずつ読み取られて、その画像デ
ータが出力されるようになっている。なお、この画像入
力部10において、ADF103を用いない場合、原稿
102は、ユーザにより読取ガラス105に載置される
一方、光源ユニット107が、読取ガラス105の下を
図において左右に移動し当該原稿を副走査することによ
って、原稿が読み取られるようになっている。
【0028】画像処理部20は、詳細については後述す
るが、入力時には、画像入力部10による画像データを
圧縮して符号化データとしてページ毎に記憶する一方、
出力時には、指定されたページの符号化データを指定さ
れた順番で指定された回数だけ読み出し、その都度伸長
して元の画像データに戻し、画像出力部30に供給する
ものである。画像処理部20は、また、画像入力部10
には画像入力制御信号を供給してその入力動作を制御す
る一方、画像出力部30には画像出力制御信号を供給し
てその出力動作を制御する。
【0029】次に、画像出力部30では、ROS(Rast
er Output Scanner)301が画像処理部20から供給
される画像データにしたがって、その内部のレーザダイ
オードを駆動する。そして、レーザダイオードにより発
せられた光は、反射板302により感光ドラム303に
入射する。これにより、感光ドラム303においては静
電潜像が形成され、さらに、この静電潜像には、現像機
304によりトナーが付着されて現像が行なわれる。一
方、シートトレイ305から搬送されるシートは、所定
の搬送経路を経由して感光ドラム303の下面に搬送さ
れ、ここを通過する際に感光ドラム303に付着したト
ナーが転写される。転写が行なわれたシートは、定着部
306を通過し、フラップ307の昇降によってコピー
トレイ308あるいはパージトレイ309のいずれかに
排出されるようになっている。ここで、コピートレイ3
08には、正常な画像が形成されたシートが排出される
一方、パージトレイ309には、後述するように、乱れ
た画像が形成されたシートが排出されて、前者のシート
中に後者のシートが混合するのが防止されるようになっ
ている。なお、感光ドラム303に付着したトナーは、
次回にシートに転写を行なうまでに、クリーナ310に
より除去される。このような画像出力部30の各部の動
作は、画像出力制御部311により制御されるようにな
っている。
【0030】次に、第1実施形態にかかる画像処理部2
0の構成について説明する。図2は、かかる画像処理部
20の詳細構成を示すブロック図である。この図におい
て、符号201は前段画像処理部であり、画像入力部1
0のCCD111から供給される1ページ毎の画像デー
タに対して、MTF補正等の所定の画像処理を実行す
る。一方、符号202は後段画像処理部であり、伸長さ
れた画像データに対して、フィルタ処理等の所定の画像
処理を実行して、画像出力部30のROS301に出力
する。符号203は画像圧縮伸長部であり、入力時に
は、前段画像処理部201を介して供給された画像入力
部10の画像データをJPEG方式で圧縮して符号化デ
ータとして出力する一方、出力時には、符号化データを
同方式で伸長して、元の画像データに戻すものである。
【0031】なお、画像圧縮伸長部203では、特に図
示しないが、前段画像処理部201側あるいは後段処理
部202側のポートに、8ライン分のバッファ容量を有
するラインバッファが2つ並列に挿入された、いわゆる
ピンポンバッファを有しており、次のようにして、デー
タを連続的に圧縮・伸長処理して供給することができる
ようになっている。すなわち、画像圧縮伸長部203で
は、入力時には、一方のラインバッファに前段画像処理
部201を介した画像入力部10の画像データが格納さ
れる一方、他方のラインバッファから画像データが読み
出されて圧縮される。この際、一方のラインバッファに
画像データが8ライン分格納されたならば、格納と読出
とのラインバッファが切り換えられる。一方、出力時で
は、逆に一方のラインバッファに伸長された画像データ
が格納される一方、他方のラインバッファから画像デー
タが読み出されて画像出力部30に供給される。この
際、他方のラインバッファで画像データが8ライン分読
み出されたならば、格納と読出とのラインバッファが切
り換えられる。このように、画像入力部10あるいは画
像出力部30と、画像圧縮伸張部203とは、ラインバ
ッファを介し8ライン毎に同期しており、8ライン毎に
ピンポンバッファが切り換えられる。そして、画像圧縮
伸張部203は、ピンポンバッファが切り換えられるた
びに、8ライン分の圧縮処理または伸張処理を開始し、
当該8ライン分の圧縮処理または伸張処理が完了する
と、次に、ピンポンバッファが切り換えられるまで待機
状態となる。
【0032】ここで、画像入力部10は、原稿を一定の
速度で走査して読み取るから、画像データは、一定のレ
ートで連続して供給されることになるが、このようなピ
ンポンバッファにより8ライン毎に同期をとることによ
って、1ページ分の画像データすべてが入力されるのを
待たずに、入力したそばから圧縮処理を行なうことがで
きるようになっている。同様に、画像出力部30は、一
定の速度でレーザダイオードを発光させ、感光ドラム3
03を駆動するから、画像データは、一定のレートで連
続して供給する必要があるが、このようなピンポンバッ
ファにより8ライン毎に同期をとることによって、1ペ
ージ分の画像データすべてが伸長されるのを待たずに、
伸長したそばから画像データを画像出力部30に供給で
きるようになっている。
【0033】コードバッファ204は、ここでは、RA
MやFIFO等の純電気的素子から構成される。また、
ハードディスク205は、従来技術で述べた理由により
用いられる。一方、符号206Aは、画像処理部20全
体の制御を行なう画像処理制御部であるが、図2に示し
たものとは、動作を異にするので添字Aを付している。
符号208は、コードバッファ204において符号化デ
ータのオーバーフローあるいはアンダーフローを検出す
るオーバーフロー/アンダーフロー検出部(以下、単に
OF・UF検出部と略記する。)である。
【0034】ここで、コードバッファ204における符
号化データのバッファリング方法と、OF・UF検出部
208によるオーバーフローあるいはアンダーフローを
検出方法とについて説明する。画像入力時、コードバッ
ファ204は、書込アドレスを順次歩進させて、圧縮さ
れた符号化データを書き込んでいく一方、ハードディス
ク205に転送する際には、読出アドレスを書込アドレ
スを追いかける形で歩進させて、符号化データを読み出
すことにより符号化データをバッファリングする。符号
化データの書込と読出とは通常、時分割で行なわれる。
ここで、両アドレスの歩進については、例えば、コード
バッファ204の容量が64Kバイトであるならば、ア
ドレスは「0000」から歩進を開始し「FFFF」ま
で歩進したならば、再び「0000」から歩進する形と
なる。すなわち、コードバッファの容量分を1週とする
円を考えると、読出アドレスは、書込アドレスの回転方
向と同方向に回転して、書込アドレスを追っていく形の
円運動を行なっている。さて、画像入力時において、画
像圧縮伸長部203からの符号化データの供給は、ハー
ドディスク205への転送より高速なので、書込アドレ
スの歩進は、読出アドレスのそれよりも速い。このた
め、ある書込アドレスに符号化データが書き込まれて、
ある程度の時間が経過すると、同一アドレスに異なる符
号化データが書き込まれることになるが、それまでに、
読出アドレスが追いついていれば先の符号化データが読
み出されているので、当該書込アドレスは空きであり、
書き込むべき領域がある。逆に言えば、ある書込アドレ
スに符号化データが書き込まれた後、読出アドレスが追
いついて読み出されていないと、当該書込アドレスは空
きではなく、書き込むべき領域がないので、後の符号化
データが行き場を失ってこぼれてしまうことになる(オ
ーバーフローの発生)。このため、OF・UF検出部2
08は、書込アドレスと読出アドレスとを監視し、画像
入力時に、書込アドレスが本来後方で歩進しているはず
の読出アドレスを追い越した場合に、オーバーフローが
発生したと検出する。
【0035】一方、画像出力時も同様であり、コードバ
ッファ204は、書込アドレスを順次歩進させて、ハー
ドディスク205から読み出した符号化データを書き込
んでいく一方、画像圧縮伸長部203に供給する際に
は、読出アドレスを書込アドレスを追いかける形で歩進
させて、符号化データを読み出すことにより符号化デー
タをバッファリングする。ただし、画像出力時におい
て、ハードディスク205からの読み出しは、画像圧縮
部203への供給よりも低速なので、画像入力時と異な
り、書込アドレスの歩進は、読出アドレスのそれよりも
遅い。このため、画像出力時では、画像入力時とは逆
に、読出アドレスが書込アドレスを追い越してしまう場
合がある(アンダーフローの発生)。この場合でも、符
号化データのバッファリングが正常に行なわれなくなる
ので、OF・UF検出部208は、書込アドレスと読出
アドレスとを監視し、画像出力時に、読出アドレスが本
来前方で歩進しているはずの書込アドレスを追い越した
場合に、アンダーフローが発生したと検出する。
【0036】かかる検出はコードバッファ204に一般
的なRAMを用いた場合であるが、FIFO形式のバッ
ファであっても、読出アドレスと書込アドレスとの監視
により、オーバーフローおよびアンダーフローを検出す
ることができる。
【0037】次に、この画像処理装置の動作について説
明する。まず、画像入力時の動作について説明する。な
お、各部の制御については、画像処理制御部206Aが
行なう。はじめに、画像入力部10では原稿が1ページ
毎に一定のピッチで読み取られ、その都度、画像データ
が発生し、前段画像処理部201による前処理を経て画
像圧縮伸長部203により圧縮され、コードバッファ2
04にバッファリングされる。そして、画像入力時にお
いてコードバッファ204にオーバーフローが発生した
か否かがOF・UF検出部208により検出される。
【0038】この際、コードバッファ204では、ある
程度の量の符号化データが格納されたならば、読出が行
なわれてハードディスク205に転送される。すなわ
ち、符号化データの転送開始タイミングは、従来技術と
は異なり、1ページ分の画像データを圧縮する処理が終
了した時点ではなく、ある程度の量の符号化データが格
納された時点である。ここで、ある程度の量とは、例え
ば、ハードディスク205の転送プロトコル規格で定め
られる1ブロック分であっても良いし、上述のラインバ
ッファの容量(8ライン分)の画像データを圧縮した場
合に相当する符号量であっても良い。このように、符号
化データの転送開始タイミングを早めた理由は、ハード
ディスクへの転送を少しでも早く終了させるためであ
り、かつ、コードバッファ204に要求される容量を低
く抑えるためでもある。
【0039】さて、オーバーフローが発生していなけれ
ば、画像処理制御部206Aは、画像入力部10に対し
て、次のピッチで次ページの原稿を読み取るように指令
し、次ページの読取による画像データに対しても同様に
圧縮・バッファリング・転送を行なわせる。この場合、
コードバッファ204では、前ページの符号化データの
読出と次ページの符号化データの書込とが平行して行な
われる場合もある。
【0040】ところで、画像入力時において、圧縮率が
低く、発生符号量の大きいページの画像データが連続し
たピッチで読み取られる場合や、ハードディスク205
において何らかのトラブルが生じた場合、画像圧縮処理
部203からコードバッファに供給される符号量が、コ
ードバッファ204からハードディスク205に転送さ
れる符号量よりも多くなり、コードバッファ204にお
いてオーバーフローが発生する可能性が高くなる。かか
るオーバーフローが発生すると、その時点で読み込んで
圧縮しているページの符号化データが欠落したことを意
味するので、画像処理制御部206Aは、次の異常処理
を行なう。
【0041】すなわち、画像処理制御部206Aは、画
像圧縮伸長部203に対しその時点で行なっている圧縮
処理を中止させるとともに、コードバッファ204の書
込アドレスをそのページの先頭に戻し、さらに、画像入
力部10に対し、次のピッチで同一のページに対応する
原稿を読み取るように指令する。これにより、画像圧縮
伸長部203は、次のピッチにおいて同一ページの画像
データが入力されるまで待機状態となり、また、コード
バッファ204は、オーバーフロー発生時の読取・圧縮
にかかるページの符号化データを破棄することとなる。
ここで、オーバーフロー発生時の読取・圧縮にかかるペ
ージの符号化データは、転送開始タイミングを早めた関
係上、コードバッファ204から破棄されるまでに、そ
の一部がハードディスク205に転送されている場合が
ある。この場合に、画像処理制御部206Aは、ハード
ディスク205の書込アドレスをそのページの先頭に戻
す。これにより、オーバーフロー発生時の読取・圧縮に
かかるページの符号化データはハードディスク205か
らも破棄される。また、符号量の発生状態によっては、
コードバッファ204において、オーバーフロー発生時
の読取・圧縮にかかるページ以前の符号化データが存在
する場合がある。この場合、画像処理制御部206A
は、引き続きその符号化データをハードディスク205
へ転送する処理については継続して実行する。これによ
り、次のピッチにおいて同一ページの画像データが入力
されるまでには、コードバッファ204の空き領域は、
オーバーフローが発生した時点より拡大されることとな
る。したがって、次回、同一ページの原稿を読み取る際
に、圧縮率を高めて発生符号量を少なく抑えなくても、
オーバーフローが再発することはなく、しかも伸長時の
画質劣化を招くおそれもない。このような処理は、すべ
てのページの原稿の画像データがハードディスク205
に記憶されるまでに実行される。
【0042】本実施形態の画像入力における具体的動作
を図3に示す。この図に示すように、原稿4、5につい
ては、それぞれ発生符号量も多く、連続頁であるので、
後の原稿5の読取ピッチにおいて、オーバーフローが発
生し、当該原稿5についてリスキャンが発生している。
なお、この例では、原稿5におけるオーバーフロー発生
時点で、すでにその符号化データの一部がハードディス
ク205に転送されている。したがって、この場合に
は、上述したように、コードバッファ204はもちろん
のこと、ハードディスク205にも転送された原稿5に
対応する符号化データも破棄される。また、この図にお
いて、原稿1、2、4、5においてバッファ使用量が状
態が最初の部分で急上昇し、その後、傾きが若干緩やか
となっているのは、符号化データの転送開始タイミング
が、ある程度の量の符号化データがコードバッファ20
4に格納された時点であることに起因する。すなわち、
この時点までは符号化データは画像圧縮処理部203か
ら供給されるのみでハードディスク205へは転送され
ないので、バッファの使用量が急上昇するが、その時点
以降は、ハードディスク205に転送も平行して行なわ
れるため、その分、傾きが揺るやかとなるからである。
したがって、これらの原稿以外の原稿3、6について
は、前の符号化データに累積される形で格納されるの
で、このようなことは生じない。
【0043】このような実施形態にかかる画像処理部
は、画像入力時において次の様な利点を有する。 本実施形態では、そもその目標符号量を設定する必要
がない。また、1ページの画像データに対する圧縮率が
小さくなって、発生符号量が1ピッチの期間内にハード
ディスク205に転送可能な量を超えたとしても、コー
ドバッファ204においてオーバーフローが発生しない
限り、リスキャンが発生することはない。通常、原稿1
ページの画像データに対する圧縮率が小さくなる場合は
稀であり、さらに、かかる原稿が連続ページで入力され
る場合も稀であるため、オーバーフローが発生する可能
性は、極めて低くなる。このため、画像入力時における
リスキャンの発生回数を極力抑えることができるので、
全体の処理速度向上を図ることができる。なお、上述の
図3の例において原稿4、5については、それぞれ発生
符号量も多く、連続頁であるので、後の原稿5の読取ピ
ッチにおいてのみ、オーバーフローが発生したのであ
る。 たとえオーバーフローが発生したとしても、リスキャ
ン時において圧縮率を高めるような制御を実行する必要
がないため、画質劣化が発生することがない。 ハードディスクにおいて何らかの通常予測し得ないト
ラブルが発生して転送速度が実質的に低下したとして
も、かかる画像入力時の処理によりデータの欠落に対処
しうる。
【0044】次に、この画像処理装置における画像出力
時の動作について説明する。この場合も、画像処理制御
部206Aが各部の制御を行なう。まず、最初のピッチ
では、画像出力を行なうべき最初のページである1ペー
ジ目の符号化データがハードディスク205から読み出
され、コードバッファ204に転送し格納される。そし
て、次のピッチにおいて、コードバッファ204に格納
された1ページ目の符号化データは、画像圧縮伸長部2
03により伸長され、後段画像処理部202による後処
理が施された後、画像出力部30に出力される。これに
より、次のピッチにおいて1ページ目の画像出力が行な
われることとなる。なお、ハードディスク205からコ
ードバッファ204への転送開始タイミングは、画像出
力のそれと、必ずしも一致している訳ではなく、コード
バッファ204に空き領域が1ブロック分以上の空きが
あれば、1ブロック分の転送が行なわれるようになって
いる。
【0045】このため、あるピッチにおけるコードバッ
ファ204の格納状態について着目すると、複数ページ
分の符号化データがすでに格納されている場合もあれ
ば、1ページ分に満たない符号化データしか格納されて
いない場合もあり得る。その一方、転送速度についてみ
ると、伸長処理のためのコードバッファ204から画像
圧縮伸長部203へのデータ供給は、転送処理のための
ハードディスク205からコードバッファ204へのデ
ータ供給よりも速い。したがって、発生符号量が多い符
号化データに対応するページを連続して出力する場合
や、ハードディスクに何らかのトラブルが発生し、デー
タの転送速度が低下する場合などでは、画像出力時にお
いてコードバッファ204では、格納される符号化デー
タがなくなってしまうアンダーフローが発生することが
ある。
【0046】ただし、アンダーフローが発生しない限
り、上述のように、あるピッチでは、前ページの画像出
力を行なう一方で、引き続き、前ページ以降の符号化デ
ータをハードディスク205からコードバッファ204
に転送することで、画像出力部30では、1ピッチで1
ページ分の画像出力が正常に得られる。
【0047】しかし、アンダーフローが発生すると、符
号化データがなくなった状態で伸長処理が行なわれてし
まう結果、画像出力部30では、欠けた画像が形成され
て正常な画像に混在してしまうことになる。このため、
画像処理制御部206Aは、次のような制御を行なう。
OF・UF検出部208は、コードバッファ204のア
ンダーフローを検出すると、これを画像処理制御部20
6Aに割込信号の形で通知する。この割込信号によりア
ンダーフローの発生を知ると、画像処理制御部206A
は、まず、その時点で行なっている伸長処理を中止する
よう画像圧縮伸長部203に指令するとともに、画像出
力部30に対しては、パージ処理を実行するように指令
する。これにより、画像圧縮伸長部203は次のピッチ
まで待機状態となる一方、画像出力部30は、そのピッ
チで出力中のページをパージトレイ309に排出させ
る。また、画像処理制御部206Aは、オーバーフロー
が発生した時点においてハードディスク205からコー
ドバッファ204に転送されているページの符号化デー
タの読出アドレスを、当該ページの先頭アドレスに戻す
一方、当該ページの符号化データがハードディスク20
5から転送されるのを継続して行なわせる。ここで、画
像圧縮伸長部203は待機状態となって伸長処理が中止
されているから、次のピッチにおいて伸長処理が開始さ
れるまでには、コードバッファ204に相当の符号化デ
ータが格納されることになる。このため、次ピッチでも
再びアンダーフローが発生するということはない。そし
て、画像処理制御部206Aは、次のピッチにおいて、
前のピッチでアンダーフローが発生したページの符号化
データを再度伸長して画像出力部30に出力する。
【0048】ここで、アンダーフローが発生したときに
行なわれる画像出力部30のパージ処理について説明す
る。図1に示す画像出力部30において、アンダーフロ
ーが発生した旨が画像処理部10から画像出力制御部3
11に通知されると、かかる画像出力制御部311は、
フラップ307を下降させ、その時点で欠けた画像が形
成されたシートをパージトレイ309に排出させるよう
に制御する。そして、当該シートがパージトレイ309
に実際に排出されると、画像出力制御部311は、フラ
ップを元の位置に上昇させ、定着部306を通過したシ
ートをコピートレイ308に排出されるように制御す
る。これにより、アンダーフローが発生したピッチにお
いて、画像出力が行なわれていたシートは、パージトレ
イ309に排出される一方、それ以外のシートは、コピ
ートレイ308に排出されるようになっている。
【0049】次に、本実施形態の画像出力における具体
的動作を図4に示す。この図に示すように、原稿4、5
については、それぞれ発生符号量も多く、連続頁である
ので、後の原稿5の読取ピッチにおいて、アンダーフロ
ーが発生し、当該原稿5についてパージ処理が実行され
ている。なお、この例では、原稿5におけるアンダーフ
ロー発生直後で、バッファの使用量が突如として増加し
ているのは、コードバッファ204の読出アドレスを、
アンダーフローの発生時に画像出力していたページの先
頭アドレスに戻す処理に起因する。すなわち、コードバ
ッファ204の読出アドレスが、当該ページの先頭アド
レスに戻ることにより、アンダーフローが発生するまで
読み出された符号化データが見掛け上、復活するためで
ある。
【0050】このような実施形態にかかる画像処理部2
0は、画像出力時において次の様な利点を有する。 本実施形態では、1ページの画像データに対する圧縮
率が小さく設定され、発生符号量が多い状態でハードデ
ィスク205に記憶されて、この符号化データが、読み
出しの際に、1ピッチの期間内にハードディスク205
に転送可能な量を超えたとしても、コードバッファ20
4においてアンダーフローが発生しない限り、乱れた画
像が画像出力部30により出力されることはない。通
常、原稿1ページの画像データに対する圧縮率が小さく
なる場合は稀であり、さらに、かかる原稿が連続ページ
で入力される場合はさらに稀であるため、アンダーフロ
ーが発生する可能性は、極めて低い。このため、画像出
力時におけるパージ処理の実行回数を極力抑えることが
できるので、全体の処理速度向上を図ることができる。
なお、上述の図4に示した例において原稿4、5につい
ては、それぞれ発生符号量も多く、連続頁であるので、
後の原稿5の読取ピッチにおいてのみ、アンダーフロー
が発生したのである。 たとえアンダーフローが発生したとしても、乱れた画
像が形成されたシートは、パージトレイ309に排出さ
れるので、正常な画像が形成されたシートと混在してし
まうことがない。 ハードディスク205において何らかの通常予測し得
ないトラブルが発生して転送速度が実質的に低下したと
しても、かかる画像出力時の処理により対処しうる。
【0051】<2:第2実施形態>次に第2実施形態に
かかる画像処理部20について説明する。この第2実施
形態は、画像入力時において、1ページ分の画像データ
の入力中にオーバーフローが発生したか否かの情報を各
ページについて記憶する一方、画像出力時においては、
その情報を参照して、アンダーフローが発生するか否か
を事前に予測し、発生すると予測した場合には、当該ペ
ージ以降の画像出力を1ピッチ分ずつ後方に移行させて
行なうものである。すなわち、アンダーフローが発生す
る予測される場合には、そのピッチで画像出力を行なわ
ず、符号化データの格納のみを行なって、実際にアンダ
ーフローが発生するのを未然に防止するのが本実施形態
の目的である。
【0052】この第2実施形態にかかる画像処理部20
の構成を図5に示す。この図において、図2に示した第
1実施形態にかかる画像処理部と相違する部分は、画像
入力時において、1ページ分の画像データの入力中にオ
ーバーフローが発生したか否かの情報を、各ページ毎に
記憶するオーバーフロー情報格納メモリ209を付加し
た点にある。このため、画像処理制御部の動作も若干異
なるので、その意味で画像処理制御部の符号を206B
としている。
【0053】次に、第2実施形態にかかる画像処理部2
0の動作について説明する。画像入力時においては、オ
ーバーフロー情報格納メモリ209に、1ページ分の画
像データの入力中にオーバーフローが発生したか否かの
情報が各ページについて記憶される。これ以外の動作
は、第1実施形態と同一である。すなわち、あるピッチ
において、ある程度の量の符号化データが格納されたな
らば、コードバッファ204から読出が行なわれてハー
ドディスクに転送されるが、コードバッファ204にお
いてオーバーフローが発生したならば、その時点以降
(次のピッチまで)圧縮処理が中止され、コードバッフ
ァ204の書込アドレスがそのページの先頭に戻って、
次のピッチで同一のページに対応する原稿が読み取られ
る。なお、オーバーフローが発生したページの入力は、
リスキャンを含めると2回行なわれ、2回目については
第1実施形態で述べた理由からオーバーフローが発生し
ないので、このようなページについては、1回目の入力
においてオーバーフローが発生したと記憶される。
【0054】一方、画像出力時では、画像処理制御部2
06Bは、次のような制御を行なう。まず、画像処理制
御部206Bは、最初のピッチで、画像出力を行なうべ
き最初のページである1ページ目の符号化データをハー
ドディスク205から読み出し、コードバッファ204
に転送して格納し、次のピッチにおいて、コードバッフ
ァ204に格納された1ページ目の符号化データを、画
像圧縮伸長部203により伸長させて画像出力部30に
出力させる。この動作を画像出力を行なうべきページの
順番で指定された回数だけ行なう点では、第1実施形態
と同様であるが、画像処理制御部206Bが、画像出力
部30の動作を開始させる直前において、そのページの
画像データを圧縮する際に、オーバーフローが発生した
か否かにつきチェックする点以降で第1実施形態とは相
違する。以下この相違点を中心にして説明する。
【0055】画像処理制御部206Bは、画像出力を行
なうピッチにおいて、詳細には画像出力部30の動作を
開始させる直前において、そのピッチで画像出力を行な
うべきページの画像データが圧縮時にオーバーフローの
発生したものであるか否かにつき、オーバーフロー情報
格納メモリ209の記憶内容を参照してチェックする。
ここで、オーバーフローが発生したものであるならば、
画像処理制御部206Bは、そのページにおける符号化
データの符号量は多く、したがって、伸長の際にアンダ
ーフローが発生する蓋然性が高いと判断して、次のよう
な異常処理を行なう。
【0056】すなわち、画像処理制御部206Bは、オ
ーバーフローが発生したものであるならば、そのピッチ
から次のピッチまで、そのページの符号化データの伸長
処理を行なわないように画像圧縮伸長部203に指令す
る。この間においても、ハードディスク205からコー
ドバッファ204に対しては、そのページの符号化デー
タが継続して転送されるので、次のピッチにおいて伸長
処理が再開されたとしてもアンダーフローが発生するこ
とはない。
【0057】また、画像処理制御部206Bが、画像出
力部30に対してはスキップ動作をするように指令す
る。一般に、図1に示す画像出力部30の画像形成プロ
セスにおいて、感光ドラム303の潜像が転写されたシ
ートが、定着部306を通過して排出される。このた
め、シートは、その先端が、回転している感光ドラム3
03の潜像形成開始地点と一致するように搬送される。
が、画像処理部20よって、画像形成を行なうべきペー
ジにアンダーフローの蓋然性が高いと、出力制御信号の
形で通知されると、画像出力制御部311は、シートの
搬送を次のピッチまで停止させる。これがスキップ動作
である。
【0058】さて、本実施形態の画像出力における具体
的動作について説明する。原稿4、5については、図3
に示すように、それぞれ発生符号量も多く、連続頁であ
るので、後の原稿5の入力ピッチにおいて、オーバーフ
ローが発生していた。このため、オーバーフロー情報格
納メモリ209では、原稿5についてオーバーフローが
発生したと記憶されている。したがって、本実施形態の
画像出力においては、原稿5の画像出力開始タイミング
直前で、オーバーフロー情報格納メモリ209の情報が
参照される結果、原稿5の画像形成が、図6に示すよう
に、本来のピッチよりも1ピッチ分だけ後方にスキップ
されて実行されることとなる。
【0059】このような第2実施形態は、画像入力時に
おいてオーバーフローが発生したか否かの情報を参照
し、オーバーフローの発生したページを出力する際に1
ピッチ分のスキップ動作を行なうことで、伸長時におい
てコードバッファ204にアンダーフローが発生するの
を未然に防止するので、第1実施形態と比較して、欠落
した画像がシートに形成されるのをなくすることがで
き、さらに、フラップ307およびパージトレイ309
を不要とすることもできる。
【0060】<3:第3実施形態>次に第3実施形態に
かかる画像処理部20について説明する。この第3実施
形態は、画像入力時において、1ページ分の画像データ
の発生符号量に関する情報を各ページについて記憶する
一方、画像出力時においては、その情報を参照して、ア
ンダーフローが発生するか否かを事前に予測し、発生す
るであろうと予測した場合には、当該ページ以降の画像
出力を1ピッチ分ずつ後方に移行して行なうものであ
る。すなわち、本実施形態は、アンダーフローが発生す
る予測される場合に、そのピッチで画像出力を行なわ
ず、符号化データの格納のみを行なって、実際にアンダ
ーフローが発生するのを未然に防止する点で第2実施形
態と同一の目的を有する。
【0061】この第3実施形態にかかる画像処理部20
の構成を図7に示す。この図において、図1に示した第
1実施形態にかかる画像処理部と相違する部分は、画像
入力時において、1ページ分の画像データを符号化した
発生符号量の情報を、各ページ毎に記憶する符号量情報
格納メモリ210を付加した点にある。このため、画像
処理制御部の動作も若干異なるので、その意味で画像処
理制御部の符号を206Cとしている。
【0062】次に、第3実施形態にかかる画像処理部2
0の動作について説明する。画像入力時においては、符
号量情報格納メモリ210には、画像圧縮伸長部203
により圧縮された1ページ分の画像データの発生符号量
が、各ページについて記憶される。これ以外の動作は、
第1実施形態と同一である。すなわち、あるピッチにお
いて、ある程度の量の符号化データが格納されたなら
ば、コードバッファ204から読出が行なわれてハード
ディスク205に転送されるが、コードバッファ204
においてオーバーフローが発生したならば、その時点以
降(次のピッチまで)圧縮処理が中止され、コードバッ
ファ204の書込アドレスがそのページの先頭に戻っ
て、次のピッチで同一のページに対応する原稿が読み取
られる。なお、オーバーフローが発生した場合、そのピ
ッチでの圧縮処理は中止され、次のピッチでの再び行な
われることになるが、2回目については第1実施形態で
述べた理由からオーバーフローが発生しないので、この
ようなページについては、2回目の入力においてオーバ
ーフローが発生しなかった場合の符号量が、符号量情報
格納メモリ210に記憶される。
【0063】一方、画像出力時では、画像処理制御部2
06Cは、次のような制御を行なう。まず、画像処理制
御部206Cは、最初のピッチで、画像出力を行なうべ
き最初のページである1ページ目の符号化データをハー
ドディスク205から読み出し、コードバッファ204
に転送して格納し、次のピッチにおいて、コードバッフ
ァ204に格納された1ページ目の符号化データを、画
像圧縮伸長部203により伸長させて画像出力部30に
出力させる。この動作を画像出力を行なうべきページの
順番で指定された回数だけ行なう点では、第1実施形態
と同様であるが、画像処理制御部206Cが、画像出力
部30の動作を開始させる直前において、そのページの
符号量を参照する点以降で第1および第2実施形態とは
相違する。以下この相違点を中心にして説明する。
【0064】画像処理制御部206Cは、画像出力を行
なうピッチにおいて、詳細には画像出力部30の動作を
開始させる直前において、そのピッチで画像出力を行な
うべきページとその直前ページとに対応する符号化デー
タの符号量を、それぞれ符号量情報格納メモリ210の
記憶内容によりチェックし、次に、これら2ページ分の
符号量の和が所定値よりも大きいか否かを判断する。こ
こで、大きいと判断した場合、画像処理制御部206C
は、そのページにおける符号化データを伸長する際にコ
ードバッファ204でアンダーフローが発生する蓋然性
が高いと判断して、次のような異常処理を行なう。
【0065】すなわち、画像処理制御部206Cは、そ
のピッチで画像出力を行なうべきページとその直前ペー
ジとに対応する符号化データの符号量が所定値よりも大
きい場合には、そのピッチから次のピッチまで、そのペ
ージの符号化データの伸長処理を行なわないように画像
圧縮伸長部203に指令する。この間においても、ハー
ドディスク205からコードバッファ204に対して
は、そのページの符号化データが継続して転送されるの
で、次のピッチにおいて伸長処理が再開されたとしても
アンダーフローが発生することはない。また、画像処理
制御部206Cは、画像出力部30に対しては第2実施
例と同様なスキップ動作をするように指令する。
【0066】さて、本実施形態の画像出力における具体
的動作について説明する。原稿4、5については、図8
に示すように、それぞれ発生符号量も多く、その合計符
号量が所定値よりも大きい。したがって、この第3実施
形態では、原稿5の画像出力が、本来のピッチよりも1
ピッチ分だけ後方にスキップされて実行されることとな
る。
【0067】なお、この第3実施形態では、アンダーフ
ローが発生するか否かの判断を、画像出力を行なうべき
ページとその直前のページとの符号量の和が所定値より
も大きいか否かにより行なうようにしたが、これに限ら
れない。例えば、画像出力を行なうべきページとその直
前ページ、さらにその前のページと計3ページ分の合計
符号量が所定値を上回るか否かで判断しても良い。これ
により、アンダーフローの発生を、より高精度で予測す
ることができる。さらに、画像出力を行なうべきページ
と、それ以前のページのすべてとを合わせた累積符号量
により判断しても良い。この場合、画像出力部30の動
作を開始させる直前において(アンダーフローが発生す
るか否かの判断時において)、累積符号量が、そのピッ
チの終了までにすべて転送されるかを否かを判断基準に
することで、そのピッチでアンダーフローが発生するか
否かを予測するのが望ましい。
【0068】このような第3実施形態は、画像入力時で
は、発生符号量の情報を各ページについて記憶する一
方、画像出力時では、当該ページとそれ以前のページと
の符号量を参照し、その和が所定値よりも大きいか否か
により、アンダーフローが発生すると予測して、1ピッ
チ分のスキップ動作を行なうことで、伸長時においてコ
ードバッファ204にアンダーフローが発生するのを未
然に防止する。このため、第1実施形態と比較して、欠
落した画像がシートに形成されるのをなくすることがで
き、さらに、フラップ307およびパージトレイ309
を不要とすることもできる。
【0069】<4:第4実施形態>次に第4実施形態に
かかる画像処理装置について説明する。本実施形態にか
かる画像処理装置は、ネットワークプリンタにおけるプ
リント画像の蓄積および電子ソート機能を実現するため
のものである。図9は、本実施形態の画像処理装置を組
み込んだネットワークプリンタの構成を示す正面断面図
である。この図において、図1におけるディジタル複写
機と相違する部分は、主に、画像データを入力するため
の構成である。すなわち、このネットワークプリンタ
は、図1における画像入力部10のかわりに、ネットワ
ークNを介して供給されたデータをラスター画像の画像
データに展開する画像描画部4を有する点である。な
お、ネットワークNを介して供給されるデータは、通
常、PDL(ページ記述言語)で記述されたものであ
る。
【0070】そこで、画像描画部4の構成について図1
0を参照して説明する。この図において、CPU40
は、バスBを介して各部を制御するものである。ネット
ワークインターフェイス部41は、ネットワークNを介
して供給されたデータを受信する。フォントROM42
は、アウトライン(スケーラブル)フォントのデータを
記憶するものである。本実施形態において、PDLで記
述されたデータに文字の印刷を指示するコードが含まれ
ている場合、フォントROM42から該当するアウトラ
インフォントデータが読み出されて、指定された文字の
大きさに展開する処理が実行されるようになっている。
メモリ43は、CPU40による処理の際に発生する各
種データを一時的に記憶するためのものである。
【0071】さて、この画像描画部4は、画像をバンド
単位でラスター展開するものである。ここで、バンドと
は、画像を副走査方向に帯状に分割したものであり、本
実施形態においては、1ページ分の画像を副走査方向に
16分割したものを1バンドとして取り扱う。バンドバ
ッファ44aおよび44bは、それぞれバンド画像を格
納するものであり、画像インターフェイス部45は、バ
ンドバッファ44aあるいは44bから供給された画像
データを画像処理部20に供給するためのものである。
ここで、CPU40によって、ある1つのバンドの画像
がラスター展開され、その結果たる画像データが一方の
バンドバッファに格納されている間、他方のバンドバッ
ファからは、そのバンドより1つ前のバンドの展開結果
たる画像データが画像処理装置20に供給にされる。す
なわち、バンド毎に、展開結果たる画像データを格納す
るバンドバッファと、画像データを画像処理部20に供
給するバンドバッファとを交互に切り替える構成となっ
ている。これにより、ラスター展開する際のメモリ量
を、1ページ分の画像を一括してラスター展開する場合
よりも削減することができる。
【0072】次に、本実施形態にかかる画像処理部20
について図11を参照して説明する。本実施形態にかか
る画像処理部20は、第3実施形態にかかる画像処理部
(図7参照)とほぼ構成であるが、画像処理制御部20
6Dの処理内容が相違する。また、符号量情報格納メモ
リ210Dは、ページ単位の符号量を格納するのではな
く、バンド単位の符号量を格納する。また、本実施形態
において、画像出力部30からページ出力の同期信号Pa
geSyncが画像制御部206Dに供給されており(図示せ
ず)、これにより、画像処理部20側において画像出力
時におけるピッチを認識することができるようになって
いる。
【0073】以下、このネットワークプリンタの動作に
ついて説明する。まず、画像入力時の動作について説明
する。画像描画部4におけるバンド単位の画像をラスタ
ー展開するに要する時間は、当該画像データの内容によ
って異なる。このため、本実施形態にあっては、ラスタ
ー展開された画像データを、直接、画像出力部30に出
力するのではなく、画像処理部20において、一旦、蓄
積することとしている。詳細には、画像描画部4によっ
てラスター展開されたバンド単位の画像データは、前段
画像処理部201を介し画像圧縮伸張部203に供給さ
れ、バンド単位で圧縮処理を受ける。1バンド分の画像
データが圧縮されると、割込信号の形でその発生符号量
が画像処理制御部206Dに通知されて、その符号量分
の符号化データがコードバッファ204から転送されて
ハードディスク205に蓄積される。このように、本実
施形態では、画像処理部20への画像データの入力は、
ページ単位に一定ピッチで行なわれるのではなく、バン
ド単位に間欠的に行なわれるとともに、入力された画像
データは、すべてバンド単位に分割されて画像処理部2
0内部において蓄積されることとなる。
【0074】ここで、本実施形態における各バンドの画
像データの圧縮処理およびハードディスク205への蓄
積処理については、第1〜第3実施形態における複写機
の場合と違って、一定ピッチで実行する必要はない。本
実施形態においては、画像描画部4によって画像データ
がバンド単位でラスター展開される毎に、画像圧縮伸張
部203に転送されてバンド単位で圧縮処理されて、バ
ンド単位でハードディスク205に蓄積されるためであ
る。
【0075】さて、画像圧縮伸張部203が、ある1つ
のバンドにかかる画像データを圧縮処理を実行している
間において、コードバッファ204においてオーバーフ
ローが発生した場合、画像処理制御部206Dは、OF
・UF検出部208からの割込信号により当該オーバー
フローを認識して、以下の処理を実行する。まず、画像
処理制御部206Dは、画像圧縮伸張部203に対し、
当該オーバーフローが発生した時点で実行している圧縮
処理を中止させるとともに、コードバッファ204の書
込アドレスを当該バンドの先頭アドレスに戻す。これに
より、オーバーフローが発生したバンドに対応する符号
化データは、コードバッファ204から破棄されること
となる。
【0076】次に、画像処理制御部206Dは、画像描
画部4に対し、当該オーバーフローが発生したバンドの
画像データを再度出力するように指示する。この指示を
受けると、画像描画部4は、その時点で画像データの出
力を中止し、一定時間待機した後、同一バンドの画像デ
ータを初めから再出力する。一定時間待機する理由は、
その間に、コードバッファ204からハードディスク2
05への符号化データの転送を進行させることにより、
コードバッファ204の空容量を拡大させて、同一バン
ドの画像データを再出力する際に、コードバッファ20
4でのオーバーフローが発生する可能性を低くするため
である。そして、このような画像データの入力処理が、
画像描画部4によるバンド単位のラスター展開が終了す
る毎に実行され、最終的に1ページ分のプリント画像
が、16個のバンドに対応する符号化データに分割され
てハードディスク205に蓄積される。この動作がプリ
ントすべきすべてのページについて繰り返される。
【0077】すべてのプリント画像がバンド単位で圧縮
されてハードディスク205に蓄積された後、次に述べ
る画像出力動作が開始される。なお、この画像出力動作
は、第1〜第3実施形態にかかる複写機と同様に、ペー
ジ単位に一定のピッチで実行される。まず、最初のピッ
チでは、1ページ目を構成する16個のバンドに対応す
る符号化データがハードディスク205から読み出され
てコードバッファ204に格納される。以降のピッチで
は、次のページに対応する符号化データが同様にコード
バッファ204に転送されるとともに、以前のピッチに
おいてコードバッファ204に格納された符号化データ
が画像圧縮伸張部203に転送され、そこで伸張されて
画像出力部30に出力される。
【0078】ここで、ピッチの開始時点において、これ
から出力を開始すべきページを構成する16個のバンド
に対応する符号化データのすべてがコードバッファ20
4に格納されている場合、そのページの伸張処理におい
てコードバッファ204にアンダーフローが発生するこ
とは、論理的にあり得ない。したがって、そのような場
合、画像処理制御部206Dは、画像圧縮伸張部203
に対しては、当該ページに対応する符号化データの伸張
処理を開始するように指示する一方、画像出力部30に
対しては、伸張処理によって出力される画像データにし
たがった出力を実行するように指示する。一方、ピッチ
の開始時点において、これから出力を開始すべきページ
を構成する16個のバンドに対応する符号化データのす
べてがコードバッファ204に格納されていない場合、
そのページの伸張処理においてコードバッファ204に
アンダーフローが発生する可能性がある。そこで、その
ような場合に、画像処理制御部206Dは、以下のよう
なアンダーフロー発生予測処理を実行して、アンダーフ
ローの発生の有無を予測し、その予測結果に応じた処理
を実行する。
【0079】そこで、アンダーフロー発生予測処理につ
いて説明する。はじめに、画像出力を連続して繰り返す
際のピッチを、図12に示すように、期間に分けて分割
して考える。この図に示すように、ピッチは、同期信号
PageSyncの立ち下がりから次の立ち下がりまでの期間を
いい、同期信号PageSyncがハイレベルである場合、画像
データが有効であることを示している。これにより画像
処理制御部206Dは、同期信号PageSyncの立ち上がり
から伸張処理を指示し、同期信号PageSyncに同期して画
像データを画像出力部30に出力させる。図12におい
て、期間T0は、ピッチの開始時から、すなわち、アン
ダーフロー発生予測処理の実行開始から、実際に伸張処
理が開始されるまでの期間を示す。逆に言えば、この期
間T0において伸張処理は実行されない。また、期間T
i(iは1〜16の整数)は、プリント画像におけるi
番目のバンドにかかる符号化データが伸張されている期
間を示す。
【0080】まず、画像処理制御部206Dは、ピッチ
の開始時点において、当該ピッチで出力すべきページに
かかるバンド毎の符号化データのうち、ハードディスク
20205からコードバッファ204への転送が完了し
ていないものの符号量を、符号量情報格納参照メモリ2
10Dを参照して調べる。次に、画像処理制御部206
Dは、画像出力開始までの期間T0においてハードディ
スク205からコードバッファ204に転送可能なデー
タ量を計算する。この計算は、ハードディスク205の
転送速度(すなわち、単位時間あたりに転送されるデー
タ量)と期間T0との積により計算可能である。この期
間T0において転送可能なデータ量が、その時点におけ
るコードバッファ204における空容量以下ならば、画
像処理制御部206Dは当該データ量が第何バンドまで
のデータ量に相当するかを計算する。一方、期間T0に
おいて転送可能なデータ量が、その時点におけるコード
バッファ204における空容量を越えているのであれ
ば、画像処理制御部206Dは、当該データ量がコード
バッファ204における空容量と同じと仮定して、第何
バンドまでのデータ量に相当するかを計算する。
【0081】次に、画像処理制御部206Dは、期間T
0が経過した時点において、転送が完了していない符号
化データの転送が完了する時間を各バンドについて予測
する。この予測は、各バンドに対応する符号化データの
符号量とハードディスク205からの転送速度とから計
算可能である。そして、画像処理制御部206Dは、各
バンドについて転送完了時間と期間T1〜T16との関
係について調べる。詳細には、すべてのバンドについて
の符号化データの転送完了予測時間が各バンドが転送さ
れる期間よりも前である場合、当該バンドの符号化デー
タを伸張処理する時点において当該バンドの符号化デー
タがすべてコードバッファ204に格納されてることを
意味するので、画像処理制御部206Dはコードバッフ
ァ204にアンダーフローが発生しないと予測する。し
たがって、この場合に画像処理制御部206Dは、画像
圧縮伸張部203に対しては、当該ページに対応する符
号化データの伸張処理を開始するように指示する一方、
画像出力部30に対しては、伸張処理によって出力され
る画像データにしたがった出力を実行するように指示す
る。一方、あるバンドの符号化データの転送完了予測時
間が当該バンドが転送される期間よりも後である場合、
画像処理制御部206Dは、当該バンドの符号化データ
を伸張処理する時点において、コードバッファ204に
アンダーフローが発生すると予測する。したがって、こ
の場合に画像処理制御部206Dは、当該ピッチにおい
てそのピッチに対応するページの出力を禁止すべく、第
2、3実施形態と同様なスキップ動作を画像出力部30
に対し実行させる。
【0082】このように、各ピッチにおいて伸張処理す
る前にアンダーフローの発生の有無を予測して、アンダ
ーフロー発生を予測すると、そのピッチに対応するペー
ジの出力をスキップさせることにより、伸張処理におい
てコードバッファ204にアンダーフローが発生するの
が未然に防止されるので、未完成原稿が出力されること
をなくすことができる。
【0083】ところで、このようなアンダーフロー発生
予測処理によって、アンダーフローが発生しないと予測
された場合であっても、例えば、ハードディスク205
に何らかのエラーが発生して、データ転送が一時的に停
止し、結果的にアンダーフローが発生してしまうことが
考えられる。このようなアンダーフローは、OF・UF
検出部208によって検出され、割込信号によって画像
処理制御部206Dに通知されて、第1実施形態と同様
に、パージ処理および当該ページの再出力動作が画像出
力部30において実行される。
【0084】なお、この第4実施形態においては、各ピ
ッチの開始時点においてコードバッファ204について
のアンダーフロー発生予測処理を行なうこととしていた
が、画像データの入力が終了した時点において、すべて
のページについて一括して行なうこととしても良い。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像入力と画像出力とを一定のピッチで行なうととも
に、目標符号量の設定をすることなく、さらに、画像入
力から画像出力までの処理に要する時間を短縮して、伸
長後の画質を高く保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第3実施形態にかかる画像処
理部が適用されるディジタル複写機の構成を示す断面正
面図である。
【図2】 第1の実施形態による画像処理部の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】 同実施形態における画像入力動作を説明する
ための図である。
【図4】 同実施形態における画像出力動作を説明する
ための図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態による画像処理部の
電気的構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施形態における画像出力動作を説明する
ための図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態による画像処理部の
電気的構成を示すブロック図である。
【図8】 同実施形態における画像出力動作を説明する
ための図である。
【図9】 本発明の第4実施形態にかかる画像処理部が
適用されるネットワークプリンタの構成を示す断面正面
図である。
【図10】 同ネットワークプリンタにおける画像描画
部の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】 第4の実施形態による画像処理部の電気的
構成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態における伸張動作を説明するた
めの図である。
【図13】 従来における画像処理装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図14】 同装置における画像入力動作を説明するた
めの図である。
【図15】 同装置における画像出力動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10…点画像入力部(入力手段)、 30……画像出力部(出力手段)、 203……画像圧縮伸長部(圧縮手段、伸長手段)、 204……コードバッファ(緩衝手段)、 205……ハードディスク(主記憶部)、 206A、B、C、D……画像処理制御部(制御手
段)、 208……オーバーフロー/アンダーフロー検出部(第
1および第2の検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 入力された画像データを符号化データに圧縮する圧縮手
    段と、 圧縮された符号化データを記憶する主記憶部と、 符号化データを、前記圧縮手段から前記主記憶部までの
    転送に際しバッファリングする緩衝手段と、 前記緩衝手段におけるオーバーフローを検出する第1の
    検出手段と、 オーバーフローが検出された場合に、 オーバーフローが検出された場合に、前記緩衝手段に対
    して、オーバーフローの発生した画像に対応する符号化
    データについては破棄するように指示し、当該画像に対
    応する符号化データについては継続して前記主記憶部に
    転送するように指示するとともに、前記入力手段に対し
    て、オーバーフローの発生した画像データを再入力する
    ように制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 オーバーフローが検出された場合に、前
    記圧縮手段は、再入力された画像データを、再入力前の
    画像データの圧縮率で圧縮することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像データを、圧縮された符号化データ
    として記憶する主記憶部と、 記憶された符号化データを画像データに伸長する伸長手
    段と、 伸長された画像データに基づく出力を、ページ毎に一定
    の時間間隔をおいて実行する出力手段と、 前記符号化データを、前記主記憶部から前記伸長手段ま
    で転送するに際してバッファリングする緩衝手段と、 前記緩衝手段におけるアンダーフローを検出する第2の
    検出手段と、 アンダーフローが検出された場合に、前記主記憶手段に
    対しては、アンダーフローの発生した符号化データを前
    記緩衝手段に継続して転送するように指示するととも
    に、前記出力手段に対しては、アンダーフローの発生し
    た符号化データに基づく出力を再度実行するように制御
    する制御手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、画像データに基づく画
    像をシートに形成するものであり、 アンダーフローが検出されなかった場合に前記出力手段
    によって出力されたシートを収納する第1の収納手段
    と、 アンダーフローが検出された場合に前記出力手段によっ
    て出力されたシートを収納する第2の収納手段とを備え
    ることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像データを入力する入力手段と、 入力された画像データを符号化データに圧縮する圧縮手
    段と、 圧縮された符号化データを記憶する主記憶部と、 記憶された符号化データを画像データに伸長する伸長手
    段と、 伸長された画像データに基づく出力を、ページ毎に一定
    の時間間隔にて実行する出力手段と、 符号化データを、画像データの入力時では、前記圧縮手
    段から前記主記憶部までの転送に際しバッファリングす
    る一方、画像データの出力時では、前記主記憶部から前
    記伸長手段までの転送に際しバッファリングする緩衝手
    段と、 前記緩衝手段におけるオーバーフローを検出する第1の
    検出手段と、 前記緩衝手段におけるアンダーフローを検出する第2の
    検出手段と、 オーバーフローが検出された場合に、前記緩衝手段に対
    して、オーバーフローの発生した画像に対応する符号化
    データについては破棄するように指示し、当該画像に対
    応する符号化データについては継続して前記主記憶部に
    転送するように指示するとともに、前記入力手段に対し
    て、オーバーフローの発生した画像データを再入力する
    ように制御する一方、 アンダーフローが検出された場合に、前記主記憶手段に
    対しては、アンダーフローの発生した符号化データを前
    記緩衝手段に継続して転送するように指示するととも
    に、前記出力手段に対しては、アンダーフローの発生し
    た画像の符号化データに基づく出力を再度実行するよう
    に制御する制御手段とを具備することを特徴とする画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データを入力する入力手段と、 入力された画像データを符号化データに圧縮する圧縮手
    段と、 符号化データを記憶する主記憶部と、 記憶された符号化データを画像データに伸長する伸長手
    段と、 伸長された画像データに基づく出力を、ページ毎に一定
    の時間間隔にて実行する出力手段と、 符号化データを、画像データの入力時では、前記圧縮手
    段から前記主記憶部までの転送に際しバッファリングす
    る一方、画像データの出力時では、前記主記憶部から前
    記伸長手段までの転送に際しバッファリングする緩衝手
    段と、 前記緩衝手段におけるオーバーフローを検出する第1の
    検出手段と、 第1の検出手段がオーバーフローを検出したか否かをペ
    ージ毎に記憶するオーバーフローデータ記憶手段と、 画像データの出力時において、当該画像データが入力時
    にオーバーフローが発生したものであるか否かを前記オ
    ーバーフローデータ記憶手段の記憶内容から判別し、発
    生したものであるならば、当該画像データを前記主記憶
    部から前記緩衝手段に転送することについては継続させ
    るとともに、前記出力手段に対しては、当該画像データ
    に基づく出力を、次のページ以降に対応するタイミング
    に移行させて実行するように制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像データを入力する入力手段と、 入力された画像データを符号化データに圧縮する圧縮手
    段と、 圧縮された符号化データを記憶する主記憶部と、 前記圧縮手段により圧縮された符号化データの量を記憶
    する符号化データ量記憶手段と、 記憶された符号化データを画像データに伸長する伸長手
    段と、 伸長された画像データに基づく出力を、ページ毎に一定
    の時間間隔にて実行する出力手段と、 符号化データを、画像データの入力時では、前記圧縮手
    段から前記主記憶部までの転送に際しバッファリングす
    る一方、画像データの出力時では、前記主記憶部から前
    記伸長手段までの転送に際しバッファリングする緩衝手
    段と、 画像データの出力時において、前記緩衝手段でアンダー
    フローが発生するか否かを、前記符号化データ量記憶手
    段に記憶された当該画像の符号化データ量から予測する
    予測手段と、 アンダーフローが発生すると予測される画像データを出
    力する場合、当該画像データを前記主記憶部から前記緩
    衝手段に転送することについては継続させるとともに、
    前記出力手段に対しては、当該ページの画像データに基
    づく出力を、次のページ以降に対応するタイミングに移
    行させて実行するように制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記予測手段は、アンダーフローが発生
    するか否かの予測に際し、当該画像以前の少なくとも1
    つ以上の符号化データ量を参照することを特徴とする請
    求項7記載の画像処理装置。
JP8246658A 1995-10-20 1996-09-18 画像処理装置 Pending JPH09172530A (ja)

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