JP4037747B2 - ガゼット袋及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、舟形状のパーツを使用して形成されるガゼット袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からガゼット袋を形成する場合、対向する一対の平面部と、これら平面部の側縁同士を接続し、その中央部に形成された折り線が内方へ折り込まれるように形成された襞状の側面部とからなる袋本体部を形成し、この袋本体部の一方の開口部に底面部材をヒートシールすることで製造する方法が知られている。この製造方法では、別体に設けられた平面部材と側面部材との端縁同士をヒートシールして袋本体部を形成し、この袋本体部に底面部材をヒートすることによりガゼット袋を形成していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−216638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ガゼット袋を形成するにあたり、従来のように平面部材、側面部材並びに底面部材をそれぞれ別体として設けていたのでは、各部材の管理が煩わしい。また、ガゼット袋のように、側面部が複雑な形状の袋体では、適切なヒートシールを行うことが比較的困難である。また、別体として設けられた平面部と側面部とをヒートシールして袋本体部を形成し、これに舟形状の底面部材をヒートシールしてガゼット袋を製造すると、平面部と側面部とのヒートシール部の影響により、袋本体部に形成された袋本体部と底面部材との印刷デザインがうまくフィットしないこともあった。
【0005】
そこで本発明では、少ない部材数で高い品質を有するガゼット袋を簡便に形成することができるガゼット袋及びその製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では次のガゼット袋を採用した。
【0007】
(1) 矩形シート材の中央の所定幅の部分が底面部として構成されると共に、この底面部より両側方部分が相互に対向されて一対の平面部として構成され、前記底面部の中心線が内側に折り込まれるようにして当該底面部が折り襞状に形成された主要部材と、幅方向の中心に折り線が形成され、前記折り線の延びる方向の一端から所定の位置における点を基点として、この基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記基点と前記一端側の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで片側が舟形状に形成された一対の側面部材とから構成され、前記主要部材は、一枚のシート材によって、前記一対の平面部に対応する平面対応部が形成されると共に、襞状の底面部に対応する底面対応部が、前記平面対応部の少なくとも一端同士を連結するようにして形成される一方、前記側面部材は、一枚のシート材によって、前記折り線の延びる方向の少なくとも一方の端部から所定の位置における点を基点として、この基点と前記端部との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記各基点と前記各端部の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで少なくとも前記一端側が舟形状に形成され、前記側面部材が、前記主要部材に設けられた前記平面対応部の両側縁部に送り込まれて、前記折り線同士が対向された状態にて、舟形状に折り込まれた部分の周縁が襞状に形成された前記底面対応部とシールされると共に、側縁が前記平面対応部とシールされて構成されたガゼット袋。
【0009】
平面部と底面部とを別部材で形成した場合、これらの貼り合わせ部に関し、端縁同士の位置ずれが発生することもあり得る。しかし、本発明においては、平面部と底面部とを1つの部材で形成するのでこのようなずれが生じることはない。このため、袋の接地を安定させることができ、極めて高い自立性を発揮させることができる。また、これらの発明にかかるガゼット袋では、平面部と底面部とを1つの部材で構成するので、製造するに当たり、部材管理の簡便化を図ることができる。更に、折り込んで平面部と底面部とが形成された前記主要部材に、ヒートシールする側面部材を上述のように舟形状に形成しているので、側面部材の周縁を平面部及び底面部に隙間を形成させることなく密接させることが容易にできる。このため、ヒートシールを簡便に行うことができ、しかも、シール不良の発生を抑えることができる。
【0010】
また、平面部と底面部のとの間に部材同士のずれが無いことから、印刷層を設けた場合に、印刷のずれのない外観の優れたガゼット袋を形成できる。
【0011】
また、上記構成を有するガゼット袋は次の工程で製造するとよい。
【0012】
(2)帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の底面部に対応する底面対応部として構成すると共に、この底面対応部より両側方部分を相互に対向させて前記帯状シートを折り込み、この対向された部分を一対の平面部に対応する平面対応部として構成し、前記底面対応部の中心線を内側に折り込んで、当該底面対応部を折り襞状に形成して帯状主要部材を形成する工程と、前記帯状主要部材をその長手方向における所定の間隔毎に切断して主要部材を形成する工程と、幅方向の中心に折り線を形成し、この折り線の延びる方向の一端から所定の位置における点を基点として、この基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記基点と前記一端側の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで片側に舟形状に形成された側面部材を形成する工程と、前記側面部材が、前記主要部材の開放側から前記主要部材の両側縁に送り込まれて、前記折り線同士が対向された状態にて、舟形状に折り込まれた片側部分の周縁が、襞状に形成された前記底面部にシールされると共に、側縁が前記平面部にシールされる工程と、を備えたガゼット袋の製造方法。
【0013】
(3)帯状シートの両側縁同士を突き合わせると共に、両端を折り襞状に折り込むことで、対向する一対の平面対応部並びに一対の底面対応部とを有する筒体に形成された帯状主要部材を形成する工程と、前記帯状主要部材をその長手方向における所定の間隔毎に切断して主要部材を形成する工程と、幅方向の中心に折り線を形成し、この折り線の延びる方向の両端から内側に入り込んだ所定の位置における点を基点として、これらの基点と各基点に対応する端部との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と前記各端部の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで両側が舟形状に形成された側面部材を形成する工程と、前記側面部材の折り線を対向させると共に、舟形状に形成された前記側面部材の両端部の周縁を前記筒体の底面対応部の周縁に一致させて、前記側面部材を前記筒体の開放部分に挿入させて、前記側面部材の周縁を前記筒体の開放部分の周縁にシールする工程と、側面部材のシールされた前記筒体を前記底面対応部同士の中間位置にて切断する工程と、を備えたガゼット袋の製造方法。
【0015】
(4)帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の底面部に対応する底面対応部として構成すると共に、この底面対応部より両側方部分を相互に対向させて前記帯状シートを折り込み、この対向された部分を一対の平面部に対応する平面対応部として構成し、前記底面対応部の中心線を内側に折り込んで、当該底面対応部を折り襞状に形成して帯状主要部材を形成する工程と、横断面の形状が矩形状の筒体について、一方の対向する一対の頂辺の、この筒体の一端から所定の距離に位置する点をそれぞれ基点として、これらの基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と他方の対向する一対の頂辺に位置する前記一端の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで舟形状の部位が対向するように形成された側面部材を形成する工程と、前記帯状主要部材の長手方向における所定の間隔毎に、前記舟形状の部位を前記底面対応部に向けて前記側面部材を前記帯状主要部材の内側に挿入し、前記舟形状の部位の周縁を前記底面対応部の内面にシールすると共に、前記他方の対向する一対の頂辺を前記平面対応部の内面にシールする工程と、前記側面部材のシールされた帯状主要部材を、前記他方の対向する一対の頂辺の位置にてその長手方向に分離するように切断する工程と、を備えたガゼット袋の製造方法。
【0016】
(5)帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の平面部に対応する平面対応部として構成すると共に、その両外側部を折り襞状に折り込んで袋の底面部に対応する底面対応部を形成し、さらにこの底面対応部の外側方に前記平面対応部と対向せしめる平面対応部を形成することで帯状主要部材を形成する工程と、横断面の形状が矩形状の筒体について、一方の対向する一対の頂辺の、この筒体の両端から所定の距離に位置する点をそれぞれ基点として、これらの基点と前記両端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と他方の対向する一対の頂辺に位置する前記両端の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで舟形状の部位の形成された側面部材を形成する工程と、前記帯状部材の長手方向における所定の間隔毎に、前記舟形状の部位を前記底面対応部に向けて前記側面部材を前記帯状主要部材の内側に挿入し、前記舟形状の部位の周縁を前記底面対応部の内面にシールすると共に、前記他方の対向する一対の頂辺を前記平面対応部の内面にシールする工程と、前記側面部材のシールされた帯状主要部材を、前記他方の対向する一対の頂辺の位置にてその長手方向に分離するように切断する工程と、を備えたガゼット袋の製造方法。
【0017】
本発明の上記(2)〜(5)にかかるガゼット袋の製造方法によれば、平面部と底面部とを1つの部材で構成するので、部材管理の簡便化を図ることができる。また、折り込んで平面部と底面部とが形成された前記主要部材に、ヒートシールする側面部材を上述のように舟形状に形成しているので、側面部材の周縁を平面部及び底面部に隙間を形成させることなく密接させることが容易にできる。このため、ヒートシールを簡便に行なうことができ、しかも、シール不良の発生を抑えることができる。
【0018】
また、この製造方法では、平面部と底面部とを一つの部材で形成するため、この両者の連結部分で、端同士のずれが生ずることがない。このため安定した自立性が確保される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明の製造方法によって製造されたガゼット袋1の斜視図である。このガゼット袋1は、対向する一対の平面部2,2と、これら平面部2,2の両側縁同士を連結する側面部3,3と、ガゼット袋1の底部を閉塞している底面部4とから構成されている。側面部3,3はガゼット袋1の前後方向における中心部に折り線5,5が形成されており、この折り線5,5が袋体の内方にそれぞれ折り込まれている。また、底面部4は幅広の矩形状に形成されており、このガゼット袋1が自立できるように構成されている。
【0024】
このガゼット袋1を構成する一対の平面部2,2と底面部4とは1枚のシート材を略「コ」の字に折り曲げて形成されている。すなわち、このガゼット袋1にあっては、一枚の矩形シート材を折り曲げ、その中央部分の所定幅の部分が底面部4として構成されると共に、この底面部4より両側方部分が相互に対向されて一対の平面部2,2として構成されている。一方、側面部3,3は、その両側縁が前面部及び背面部の側縁にヒートシールされていると共に、下端縁が平面部2,2の側縁にそれぞれヒートシールされて形成されている。
【0025】
このガゼット袋1は以下のようにして製造される。
【0026】
図2及び図3は、このガゼット袋を製造する方法の一実施形態を示している。図2は、一対の平面部2,2として構成される平面対応部12,12と、これら平面対応部12,12の下端にて底面部4として構成される底面対応部14とを有する帯状主要部材10を形成する工程を示している。帯状のシート材はその長手方向に搬送されながら、この図2に示すように、その幅方向の中央部に底面部4に対応する底面対応部14と一対の平面部2,2に構成される平面対応部12,12が形成される。
【0027】
まず、シート材を幅方向の中心に位置する中心線16で長手方向に沿って2つ折りにして、上向きに凸となるよう折り曲げる。また、中心線16から両側の所定位置について、この中心線16が折り込まれている方向とは逆の下向きに凸となるように、シート材10をその長手方向に沿ってそれぞれ折り込む。これにより、ガゼット袋が完成した際に、折り襞状の底面部4を構成する底面対応部14と、対向する一対の平面部2,2を構成する平面対応部12,12とを形成する。帯状主要部材10は、かかる工程を経て形成される。
【0028】
次いで、帯状主要部材10をその長手方向において所定の間隔毎に切断し、1枚の帯状主要部材10からガゼット袋に対応する主要部材11…11を複数形成する。
【0029】
次いで、図3に示すように、各主要部材11…11の両側に、長手方向の片側が舟形状に形成された側面部材13,13がそれぞれ取り付けられて、ガゼット袋の側面部3,3が形成される。側面部材13,13は、矩形状のシート材が次のように折り込まれて形成されたものである。
【0030】
まず、矩形状のシート材がその中心に折り線21が形成されるよう折り込まれ、2つ折りの状態にされる。次いで、折り線21の一端から所定の距離だけ中側に入り込んだ位置を基点Pとして、この基点Pとシート材の2つの頂点部Q,Qとを結ぶ部分を折り曲げて折り線22,22を形成する。この2つの折り線22,22は折り線21が折り込まれる方向と同方向に凸となるようにして形成される。そして、折り線21における、基点Pとシート材の端部の点Rとを結ぶ部分23を2つの折り線22,22が折り込まれている方向と逆向きに折り込むことで、シート材の片側を舟形に形成している。なお、各側面部材13,13の2つの頂点部Q,Qと端部の点Rを結ぶ端縁の長さが、主要部材11における底面部4の中心線16と、平面部2,2と底面部4との境界線とを結ぶ部分14a,14aの長さと同寸となるように基点Pの位置を定めれば、側面部材13,13の下部を底面部4の側縁に隙間無くフィットさせることができる。
【0031】
このように形成された側面部材13,13が主要部材11の両側にヒートシールされる。側面部材13,13はその中心に形成された折り線21が相互に対向され、主要部材11の内方に折り込まれるようにして主要部材11の両側部に位置合わせされる。そして、側面部材13,13の両側縁が各平面部2,2の側縁にヒートシールされるとともに、端部の点Rと2つの頂点部Q,Qとを結ぶ部分が底面部4として構成される部分14の側縁14a,14aにヒートシールされる。これにより、図1に示す上部の開口されたガゼット袋1が形成される。
【0032】
このガゼット袋1は、図4に示す方法で形成することもできる。
【0033】
この図4に示す製造方法では、いわゆる2面取りにより図1に示すガゼット袋1を形成する。ガゼット袋1の平面部2及び底面部4として構成される部分は、一枚のシート材を折り込んで形成された筒状の主要部材30が使用される。主要部材は、矩形状のシート材の側縁34,34同士が突き合わされ、この突き合わせ部分を中心として、その両側の所定幅の部分が折り襞状に折り込まれて、底面対応部32,32が形成されると共に、対向する一対の平面対応部31,31が形成される。底面対応部32,32は、その所定の幅の部分に関し、この底面対応部32,32の中心線33,33が、突き合わせ部分に向け内側に折り込まれる。これにより、底面対応部32,32は折り襞状に形成される。
【0034】
一方、ガゼット袋1の側面部3は、両端に舟形状の部分36,36の形成された側面部材35が使用される。側面部材35は、長細い長方形のシート材が折り込まれることで形成される。長方形のシート材は、まず、その幅方向の中心に折り線37が形成される。次いで、折り線37の延びる方向の両端から所定の位置における点を基点Pとして、この基点Pと両端縁Rとの間を折り線37が折り込まれている方向と逆側に一旦折り込まれる。これと同時に各基点Pと両端縁の2つの頂点Q,Qとの間が、折り線37の折り込み方向と同方向に折り込まれる。これにより、両端に舟形状の部分36,36が形成される。
【0035】
これら主要部材30及び2つの側面部材35,35が用意された後、主要部材30の両側に形成された開口部分30a,30aに側面部材35,35が、それぞれシールされる。側面部材35,35は、その中心に形成された折り線37,37を互いに対向させて、主要部材30の開口部分30a,30aに挿入される。この際、両端に形成された舟形状の部分36,36の周縁36a,36aが主要部材30の両側に形成された折り襞状の部分32,32の周縁32a,32aに一致される。また、側面部材35,35の両側縁35a,35aは、主要部材30の対向する平面対応部31,31の端縁31a,31aに一致される。その後、舟形状の部分36,36の周縁36a,36aと底面対応部32,32の周縁32a,32a、並びに側面部材35,35の両側縁35a,35aと主要部材30の平面対応部31,31の端縁31a,31aとがヒートシールされる。
【0036】
そして、図4の二点鎖線で示す、折り襞状の底面対応部32,32の中間部分、即ち、元のシート材の側縁34,34の突き合わせ部分にて、主要部材30及び側面部材35,35が切断される。これにより、図1に示すガゼット袋1が2つ形成される。
【0037】
図5及び図6は、さらに別の工程によりガゼット袋1を製造する方法を示している。この図5及び6に示す製造方法では、帯状のシート材を折り込んで、平面部2,2として構成される平面対応部12,12と底面部4として構成される底面対応部14とが形成された帯状主要部材10をその長手方向に搬送し、この帯状主要部材10に順次側面部材40を取り付ける製造方法である。
【0038】
帯状のシート材から一対の対向する平面部2,2として形成される平面対応部12,12と、底面部4として構成される底面対応部14,14とを有する、折り曲げられた帯状主要部材10を形成する方法は、図2に示した製造工程の場合と同様であるので、その説明はここでは省略する。
【0039】
一方、側面部材は図6に示すように、横断面が矩形状の筒体から形成される。この側面部材40は、対向するようにして対をなす頂辺41,42が二対設けられている。これらのうち一方の一対の頂辺41,41に関し、元になる筒体の軸方向の一端から所定の位置における点を基点S,Sとして、これら基点S,Sと端縁T,Tとの間を元々折り込まれている方向と逆側に折り込む。これと同時に、他方の一対の頂辺42,42の端縁に位置する頂点部U,Uと各基点S,Sとの間を外側に折り込んで、筒体の片側に舟形状の部分43を形成する。側面部材40はこのように筒体の片側に舟形状の部分43の形成された部材である。
【0040】
帯状主要部材10は、図5に示すように、底面対応部14を下側に位置させて、その長手方向に搬送される。この搬送されている帯状主要部材10には、対向する平面対応部12,12の間に側面部材40が開口された上部から帯状主要部材10の長手方向の所定間隔毎に順次挿入される。挿入される側面部材40は、上述の基点Sの設けられた一対の頂辺41,41同士を結ぶ線を帯状主要部材10の長手方向に一致させ、この一対の頂辺41,41が平面対応部12,12同士の中央部に位置される。また、舟形状の部分43は、下側に向けられており、帯状主要部材10の底面対応部14と対向している。挿入された側面部材40は、上述の他方の一対の頂辺42,42が、基点S,Sに対応する高さの点X,Xと舟形状の2つの頂点部U,Uとを結ぶ部分が、底面対応部14の内面にフィットされ、この部分がヒートシールされる。また、舟形状の部分43の周縁も底面対応部14の内面にヒートシールされる。さらに、当該他方の一対の頂辺42,42は点X,Xより上側の部分が平面対応部12,12の内面にそれぞれヒートシールされる。この際、側面部材40と帯状主要部材10とは、他方の一対の頂辺42,42を中心にして所定の幅Hがシールされる。このようにして、ガゼット袋が側方に連なる半製品が形成される。
【0041】
その後、側面部材40が帯状主要部材10の内部にヒートシールされた半製品は、上述した他方の一対の頂辺42,42の位置にて、帯状主要部材10の長手方向に分離されるように順次切断される。切断された頂辺42,42の間の部位が図1に示すガゼット袋1として形成される。なお、側面部材40の頂辺42,42と帯状主要部材10の平面対応部12,12とは、所定の幅Hでシールされているので、頂辺42,42の位置で、切断した場合でも、側面部材40と帯状主要部材10とが分離することはない。
【0042】
図7〜図9は、横断面が矩形状の筒体から形成された側面部材を使用して2面取り方式によりガゼット袋を製造する方法を示している。
【0043】
図7に示すように、この製造方法に使用される側面部材は、その軸方向の両側に舟形状の部分が形成されている。この側面部材50についても、対向するようにして対をなす頂辺51,52が二対設けられている。これらのうち、一方の一対の頂辺51,51に関し、元になる筒体の軸方向の両端から所定の位置における点を基点S,Sとして、これら基点S,Sと端縁T,Tとの間を元々折り込まれている方向と逆側に折り込む。これと同時に、他方の一対の頂辺52,52の端縁に位置する頂点部U,Uと各基点S,Sとの間を外側に折り込んで、両側に舟形状の部分53を形成する。側面部材50は、このようにして筒体の両側に舟形状の部分53の形成された部材である。
【0044】
かかる側面部材50が使用されて、図8及び図9に示すようにガゼット袋は形成される。先ず、帯状のシート材が、その長手方向に送り出される。送り出されたシート材には、その幅方向の中央の所定幅H2の部位が平坦面61として形成され、この平坦面61の両外側方に、折り襞状の部分62,62が形成され、帯状主要部材60が形成される。但し、この折り襞状の部分62,62のさらに外側方の平坦面64,64は外側方に張り出させて、開いた状態を維持させておく。この帯状主要部材60において、平坦面61,64はガゼット袋として形成された際に、平面部として構成される平面対応部であり、折り襞状の部分62,62は底面部として構成される底面対応部である。以下これらを平面対応部61,64、並びに底面対応部62,62として説明する。
【0045】
次いで、側面部材50を帯状主要部材60の長手方向の所定間隔毎に、この帯状主要部材60の内部に順次挿入する。この際、側面部材50は、その軸方向が帯状主要部材60の幅方向に向けられると共に、上述した一方の一対の頂辺51,51同士が帯状主要部材60の送り方向の前後に向けられて挿入される。この向きに配置することで、頂辺51,51は後にガゼット袋1の側面部3,3の折り線5,5として構成される。挿入された側面部材50は、その両端に形成された舟形状の部分53,53に帯状主要部材60の底面対応部62,62を挟み込ませる。底面対応部62,62が挟み込まれると、その中心線63,63が側面部材50の頂辺51,51に形成された基点S,Sと一致される。また、底面対応部62,62と平面対応部61,64との境界部分に、舟形状の部分53,53の先端U,Uが一致される。
【0046】
このように、帯状主要部材60の内部に側面部材50が挿入された後、外側方に張り出されていた平面対応部64,64が閉じられ、帯状主要部材60の側縁60a,60a同士が突き合わされる。
【0047】
次いで、図9に示すように、側面部材50に形成された一対の頂辺52,52と、これら頂辺52,52とそれぞれ接している帯状主要部材60の平面対応部61,64とがヒートシールされる。また、側面部材50の舟形状の部分53,53の周縁と、帯状主要部材60の底面対応部62,62の内面とがヒートシールされる。なお、この製造方法についても、頂辺62,62と平面対応部61,64とのヒートシールは、所定の幅Hのシール幅によりなされる。
【0048】
側面部材50が帯状主要部材60にヒートシールされた後、帯状主要部材60の底面対応部62,62同士の中央部、即ち帯状主要部材60の側縁60a,60aの突き合わせ部で帯状主要部材60の幅方向に分割されるように切断される。切断されると、ガゼット袋がその側方に連なるようにして形成された半製品が対向した状態となる。
【0049】
そして、各半製品に関し、上述した他方の一対の頂辺52,52の位置にて、半製品の長手方向に分離されるように順次切断される。切断された頂辺52,52の間の部位が図1に示すガゼット袋1として形成される。なお、この場合についても、側面部材50の頂辺52,52と帯状主要部材60の平面対応部61,64とは、所定の幅Hでシールされているので、頂辺52,52の位置で、切断されても、両者が分離することはない。
【0050】
以上に説明した複数種類の工程を経て形成された、図1に示すガゼット袋1において、開口されたガゼット袋1の上部は、当該ガゼット袋1の使用目的に応じて適宜処理を行えばよい。例えば、ガゼット袋1に内容物を収納した後、上部を密封すべくヒートシールすることのほか、自在に上部を開閉できるようにジッパを取り付けてもよい。また、特に上部を処理することなく、開口したままの状態で市場に流通させても構わない。
【0051】
なお、図1に示すガゼット袋に関し、腰を持たせ、かつ、安定性を向上させて、高い自立性を得るために、図10に示すように、平面部2,2と底面部4との境界線にシール部を形成してもよい。図10に示すように、この実施の形態では、製造されたガゼット袋1Aの平面部2,2と底面部4との境界部分に所定の幅のシール部26が形成されている。このシール部26は、平面部2,2と底面部4とを両者の境界線から所定の幅だけ相互に貼り合わせて形成されている。シール部26の幅は、平面部2,2と側面部3,3とを貼り合わせているシール部の幅と同寸とするとよい。なお、シール部26は、ガゼット袋1Aを自立させた際、外側に張り出すように形成すれと、優れた自立性を発揮する。
【0052】
以上、舟形状の側面部材をガゼット袋の側面部に利用するガゼット袋1の製造方法について説明したが、舟形状の部材をガゼット袋の底面部に利用してもよい。図11〜図14は、舟形状の部材を底面部に利用したガゼット袋の製造方法を示している。
【0053】
図11は、一対の平面部71,72と、これら平面部71,72の両側にて平面部71,72の側縁同士を連結する側面部73,73とから構成される袋本体部70の製造工程を示している。この袋本体部70は1枚の矩形状のシート材が折り込まれることで形成される。
【0054】
まず、シート材40の両側から所定の位置A,Aにおいて、このシート材40を同方向(図11(a)の上側)に折り曲げる。次いで、折り込んだ位置A,Aの外側の所定幅の部分B,Bを側面部73,73として形成する。側面部73,73として構成される部分B,Bの幅方向の中心部には折り線75,75が形成され、袋本体部70として形成された際に、この折り線75,75が袋本体部70の内方に折り込まれる。これにより図11(b)に示すように側面部73,73は折り襞状に形成される。
【0055】
次いで、側面部73,73のさらに外側の部分C,Cを中心側へ折り込み、双方の端縁同士を接近させる。この側面部73,73の外側の折り込まれた部分C,Cが袋本体部70として形成された際、背面部72として構成される。なお、折り込まれた際、双方の端縁にシールしろDが形成されるよう、端縁から所定幅の部分が互いに重なり合うようにシート材80は折り込まれる。その後、図11(C)、図11(d)に示すように、シールしろDとして互いに重ね合わせた、端縁の所定幅の部分を外側にそれぞれ折り返し、この部分が合掌貼りとなるようにヒートシールする。以上の工程を経て、上部及び下部の開放された袋本体部70が形成される。
【0056】
この袋本体部70は、対向する一対の平面部71,72と、これら平面部71,72の両側縁同士を連結する側面部73,73とから構成される。平面部71,72の一方の面71は、シール部分のない平坦な面により構成される。この平面部71がガゼット袋として形成された際、正面となる。平面部71,72の他方の面72には、その幅方向の中心部にて、袋本体部70の上下方向に延びるヒートシール部74を有している。この平面部72が、ガゼット袋として形成された際、背面となる。また、この背面部72の中心部に形成されたヒートシール部74がいわゆる背シール部となる。
【0057】
一方、袋本体部70の両側に位置する側面部73,73は、袋本体部70の前後方向における中心部に折り線75,75がそれぞれ形成されており、この折り線75,75が袋本体部70の内方に折り込まれるようにして、折り襞状に形成されている。
【0058】
このような袋本体部70を形成する工程を経た後、この袋本体部70に底面部を構成する舟形状の底面部材91がシールされる。
【0059】
底面部として構成される舟形状の底面部材91は、図12に示すように形成される。
【0060】
まず、矩形状のシート材90をその中心線にて二つ折りにする。図12(a)に示す92がシート材90の中心にて折り込まれる折り線である。次いで、この折り線92上における、シート材90の両端N,Nから内方の所定位置を基点L,Lとし、これら基点L,Lとシート材50の両頂点部M,Mの間の部分93,93を折り線92が折り込まれた方向と同方向に折り込む。また、これと同時に、折り線92上における、各基点L,Lとシート材90の端縁N,Nとの間の部分94,94を折り線92の折り込み方向とは逆の向きに折り込む。これにより矩形状のシート材90の両端を折り込んだ舟形状の底面部材91が形成される(図12(b)参照)。
【0061】
その後、図13に示すように、舟形状の底面部材91が袋本体部70の一方の開口部にヒートシールされてガゼット袋が製造される。
【0062】
舟形状の底面部材91は、折り線92を有する先細り状の部分から袋本体部70の一方の開口部に挿入される。この際、図14に示すように、末広がり状に形成された底面部材91の端部96が、袋本体部70の端縁から所定の長さだけはみ出るように挿入される。
【0063】
その後、袋本体部70と底面部材91とは、袋本体部70の端縁に沿ってヒートシールされる。具体的には図14のハッチングを付した部分がヒートシールされる。ヒートシールは、袋本体部70の外側から熱板を押し当てるサイドヒートシールにより行われる。
【0064】
この実施形態におけるガゼット袋の製造方法では、上述したように、袋本体部70が1枚のシート材80を折り曲げることで形成されている。この製造方法によれば、別体に設けられた側面部材と平面部材とをヒートシールして袋本体部を形成する場合と異なり、袋本体部70の幅方向の両側縁にはヒートシール部が形成されていない。このため、袋本体部70の両側縁は柔軟な状態であり、舟形状の底面部材91が袋本体部70の開口部に挿入された際、両者を容易にフィットさせることができる。このように袋本体部70と底面部材91とが隙間なくフィットされた状態で両者をヒートシールすることで、ガゼット袋の底部に隙間が形成されることを確実に防止できる。
【0065】
また、末広がり状に形成された底面部材91の端部96が、袋本体部70の端縁から所定の長さだけはみ出るように挿入されているので、はみ出した端部96がストッパの役割を果たし、形成されたガゼット袋はスタンディング性に優れている。ただし、袋本体部70と底面部材91とがヒートシールされた後、袋本体部70からはみ出した底面部材91の端部96を必要に応じて切断してもよい。また、はみ出し部分を設けず、両者の端縁が面一となるように底面部材91を袋本体部70に挿入しても構わない。
【0066】
この製造方法により形成されたガゼット袋についても、開口された上部は、当該がゼット袋の使用目的に応じ、適宜処理を施せばよい。
【0067】
なお、図11(a)〜図11(d)に示すように、シート材を折り込んで、平面部71,72と側面部73,73とを先に形成し、その後にシート材の端縁同士をシールする手順で袋本体部を形成するほか、図15に示すように、シート材の端縁同士を先にシールし、その後に、平面部と側面部とを形成しても構わない。
【0068】
図15に示す実施例では、帯状のシート材100が使用されている。シート材100はその長手方向に搬送され、所定の位置で側縁が重ね合わされる。次いで、重ね合わされた側縁同士がヒートシールされ、筒体101が形成される。なお、この図15に示す実施例では、側縁同士が貼り合わされて形成されたヒートシール部102は、筒体101の左右方向における中心に位置されているが、これに限定されるものではなく、中心からずれた位置に形成させてもよく、また、側端部に形成させても構わない。筒体101はその軸方向にそのまま搬送され、
その後、所定の位置で、左右両側が筒体101の中心に向けて押し込まれる。この押し込む工程は、筒体101に平面部として構成される平面部対応部103と、側面部に形成される側面対応部104とを形成する工程である。この工程では、製造される袋がガゼット袋として形成されるよう、側面対応部104の中心に折り線105を形成し、この折り線105を内方に向けて折り込んで、側面対応部104を折り襞状に形成している。これにより、上下に対向している一対の平面対応部102と、これら平面対応部102の両端同士を連結する折り襞状の側面対応部104とが形成される。
【0069】
その後、平面対応部103と側面対応部104とが形成された筒体101は、その軸方向の所定の間隔毎に切断され、ガゼット袋に使用される袋本体部が形成される。そして、図13及び図14に示す場合と同様に、形成された袋本体部に舟形の底面部材がシールされ、ガゼット袋が形成される。
【0070】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、側面部として構成される側面部材を舟形状の部材でガゼット袋を形成する場合、底面部として構成される底面部材を舟形状の部材でガゼット袋を形成する場合のいずれの場合も、舟形状の部材が確実にヒートシールされるので、シール不良のない高品質なガゼット袋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって製造されるガゼット袋の斜視図。
【図2】平面対応部と、底面対応部とからなる主要部材を形成する工程を示す図。
【図3】主要部材に側面部材を取り付ける工程を示す図。
【図4】図2及び図3に示す方法とは別の実施形態によりガゼット袋を形成する製造方法を示す説明図。
【図5】ガゼット袋を連続的に形成する一実施形態にかかる製造方法を示す図。
【図6】図5に示す製造方法で使用される、ガゼット袋の側面部として形成される側面部材の斜視図。
【図7】更に、別の実施形態に係るガゼット袋の製造方法に使用される側面部材の斜視図。
【図8】図7に示す側面部材を使用したガゼット袋の製造方法の工程を示す説明図。
【図9】図8の工程を経た後のガゼット袋の製造方法の工程を示す説明図。
【図10】平面部と底面部との境界部にシール部の形成されたガゼット袋の斜視図。
【図11】袋本体部を形成する手順の一実施形態を示す図。
【図12】図11に示す袋本体部にヒートシールされる舟形状の底面部材を形成する手順の説明図。
【図13】袋本体部に舟形の底面部材をヒートシールする工程を示す図。
【図14】袋本体部と舟形の底面部材とのヒートシールの位置を示す説明図。
【図15】図11とは別の実施形態にかかる製法で袋本体部を形成する手順を示す説明図。
【符号の説明】
1,1A ガゼット袋
2,71,72 平面部
3,73 側面部
4 底面部
5 折り線
10,60 帯状主要部材
11,30 主要部材
12,31,61,64 平面対応部
13,35,40,50 側面部材
14,32,62 底面対応部
16,33 中心線
21,37,75,92 折り線
26 ヒートシール部
41,42,51,52 頂辺
70 袋本体部
74 ヒートシール部
91 底面部材
100 シート材
P,S,L 基点
Q,U,M 頂点部

Claims (5)

  1. 矩形シート材の中央の所定幅の部分が底面部として構成されると共に、この底面部より両側方部分が相互に対向されて一対の平面部として構成され、前記底面部の中心線が内側に折り込まれるようにして当該底面部が折り襞状に形成された主要部材と、
    幅方向の中心に折り線が形成され、前記折り線の延びる方向の一端から所定の位置における点を基点として、この基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記基点と前記一端側の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで片側が舟形状に形成された一対の側面部材と、から構成され、
    前記主要部材は、一枚のシート材によって、前記一対の平面部に対応する平面対応部が形成されると共に、襞状の底面部に対応する底面対応部が、前記平面対応部の少なくとも一端同士を連結するようにして形成される一方、前記側面部材は、一枚のシート材によって、前記折り線の延びる方向の少なくとも一方の端部から所定の位置における点を基点として、この基点と前記端部との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記各基点と前記各端部の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで少なくとも前記一端側が舟形状に形成され、
    前記側面部材が、前記主要部材に設けられた前記平面対応部の両側縁部に送り込まれて、前記折り線同士が対向された状態にて、舟形状に折り込まれた部分の周縁が襞状に形成された前記底面対応部とシールされると共に、側縁が前記平面対応部とシールされて構成されたこと
    を特徴とするガゼット袋。
  2. 帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の底面部に対応する底面対応部として構成すると共に、この底面対応部より両側方部分を相互に対向させて前記帯状シートを折り込み、この対向された部分を一対の平面部に対応する平面対応部として構成し、前記底面対応部の中心線を内側に折り込んで、当該底面対応部を折り襞状に形成して帯状主要部材を形成する工程と、
    前記帯状主要部材をその長手方向における所定の間隔毎に切断して主要部材を形成する工程と、
    幅方向の中心に折り線を形成し、この折り線の延びる方向の一端から所定の位置における点を基点として、この基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側に折り込むと共に、前記基点と前記一端側の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向に折り込んで片側に舟形状に形成された側面部材を形成する工程と、
    前記側面部材が、前記主要部材の開放側から前記主要部材の両側縁に送り込まれて、前記折り線同士が対向された状態にて、舟形状に折り込まれた片側部分の周縁が、襞状に形成された前記底面部にシールされると共に、側縁が前記平面部にシールされる工程と、
    を備えたことを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  3. 帯状シートの両側縁同士を突き合わせると共に、両端を折り襞状に折り込むことで、対向する一対の平面対応部並びに一対の底面対応部とを有する筒体に形成された帯状主要部材を形成する工程と、
    前記帯状主要部材をその長手方向における所定の間隔毎に切断して主要部材を形成する工程と、
    幅方向の中心に折り線を形成し、この折り線の延びる方向の両端から内側に入り込んだ所定の位置における点を基点として、これらの基点と各基点に対応する端部との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と前記各端部の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで両側が舟形状に形成された側面部材を形成する工程と、
    前記側面部材の折り線を対向させると共に、舟形状に形成された前記側面部材の両端部の周縁を前記筒体の底面対応部の周縁に一致させて、前記側面部材を前記筒体の開放部分に挿入させて、前記側面部材の周縁を前記筒体の開放部分の周縁にシールする工程と、
    側面部材のシールされた前記筒体を前記底面対応部同士の中間位置にて切断する工程と、
    を備えたことを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  4. 帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の底面部に対応する底面対応部として構成すると共に、この底面対応部より両側方部分を相互に対向させて前記帯状シートを折り込み、この対向された部分を一対の平面部に対応する平面対応部として構成し、前記底面対応部の中心線を内側に折り込んで、当該底面対応部を折り襞状に形成して帯状主要部材を形成する工程と、横断面の形状が矩形状の筒体について、一方の対向する一対の頂辺の、この筒体の一端から所定の距離に位置する点をそれぞれ基点として、これらの基点と前記一端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と他方の対向する一対の頂辺に位置する前記一端の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで舟形状の部位が対向するように形成された側面部材を形成する工程と、
    前記帯状主要部材の長手方向における所定の間隔毎に、前記舟形状の部位を前記底面対応部に向けて前記側面部材を前記帯状主要部材の内側に挿入し、前記舟形状の部位の周縁を前記底面対応部の内面にシールすると共に、前記他方の対向する一対の頂辺を前記平面対応部の内面にシールする工程と、
    前記側面部材のシールされた帯状主要部材を、前記他方の対向する一対の頂辺の位置にてその長手方向に分離するように切断する工程と、
    を備えたことを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  5. 帯状シートの幅方向における中央の所定幅の部分を袋の平面部に対応する平面対応部として構成すると共に、その両外側部を折り襞状に折り込んで袋の底面部に対応する底面対応部を形成し、さらにこの底面対応部の外側方に前記平面対応部と対向せしめる平面対応部を形成することで帯状主要部材を形成する工程と、
    横断面の形状が矩形状の筒体について、一方の対向する一対の頂辺の、この筒体の両端から所定の距離に位置する点をそれぞれ基点として、これらの基点と前記両端との間を前記折り線が折り込まれている方向と逆側にそれぞれ折り込むと共に、前記各基点と他方の対向する一対の頂辺に位置する前記両端の2つの頂点との間を前記折り線の折り込み方向と同方向にそれぞれ折り込んで舟形状の部位の形成された側面部材を形成する工程と、
    前記帯状部材の長手方向における所定の間隔毎に、前記舟形状の部位を前記底面対応部に向けて前記側面部材を前記帯状主要部材の内側に挿入し、前記舟形状の部位の周縁を前記底面対応部の内面にシールすると共に、前記他方の対向する一対の頂辺を前記平面対応部の内面にシールする工程と、
    前記側面部材のシールされた帯状主要部材を、前記他方の対向する一対の頂辺の位置にてその長手方向に分離するように切断する工程と、
    を備えたことを特徴とするガゼット袋の製造方法。
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