JP4037039B2

JP4037039B2 - 製茶振動篩機

Info

Publication number: JP4037039B2
Application number: JP2000194835A
Authority: JP
Inventors: 行昭長屋; 和行松本; 昌文鈴木; 哲也渡辺
Original assignee: 株式会社寺田製作所
Priority date: 2000-06-28
Filing date: 2000-06-28
Publication date: 2008-01-23
Anticipated expiration: 2020-06-28
Also published as: JP2002000176A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、茶葉に振動を加えて、大きさにより分別する装置に関するものであり、詳しくは、分別しやすくするためのものである。
【０００２】
【従来の技術】
茶生葉を蒸熱、揉乾処理した茶葉には、通常の製品として適した茶葉の他に、毛葉や粉などが含まれている。また、製品となる茶葉の中にも様々な大きさのものがあり、従来、大きさにより何種類かに茶葉を分けている。そのとき利用する装置として、振動型や回転型などの篩機がある。本発明は、振動型篩機に関するものであり、スクリーン上の茶葉に振動を加えて搬送しながら、該スクリーンに設けた開孔より小さい形状の茶葉を落とし、大きい形状の茶葉をスクリーン上に残して分けるものである。従来の製茶振動篩機のスクリーンは、金網製のものや、又は鋼板に単なる孔を複数打ち抜いたものを使用していた。また、茶葉通過位置の上部は、開け放されており、カバー等は何も設けられていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の金網製のスクリーンは、針金を平織りしたもので、線形によって断面に凹凸があることなどから茶葉がかかりやすく、抜け易いという長所はあったが、金網目の角に茶葉や茎などが挟まれ、目詰まりするという問題があった。また、鋼板に単なる孔を打ち抜いたスクリーンは、茶葉や茎等が挟まれにくく、目詰まりしにくい反面、断面がフラットであるために、茶葉がかかりにくく、抜けにくい問題があった。いずれも、スクリーン上は略フラットで、茶葉が自由にいろいろな方向へ向き、重なり、抜けにくい問題点があった。本発明は、目詰まりしにくく、しっかり選別できる製茶振動篩機を提供するとことを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記のような課題を解決するため、以下のような手段をとる。
▲１▼スクリーン上の茶葉に振動を加え、篩い分ける製茶振動篩機において、板状のスクリーンに設けた篩分用の孔を、縁にベルマウス状の曲線をつけて下方へ打ち抜いた開孔とする。
▲２▼上記▲１▼のスクリーンを、茶葉の移動方向に沿って、凹凸の波状に加工する。
▲３▼上記▲１▼又は▲２▼の製茶振動篩機の茶葉通過位置の上部に、略透明で、帯電防止処理を施したカバーを設ける。
【０００５】
【発明の実施の形態】
実施例を図面を参照して説明する。振動枠１上にスクリーン２を張設したスクリーン枠３を設置し、スクリーン枠押え９、クランプ８によって、略一体的に固定する。スクリーン２は、複数枚に分けて取り付けられたり、分級の程度によって数種のものを用意し、茶葉の性状の変化、あるいは仕上がり程度によって適宜交換する。スクリーン２には、打ち抜き断面形状が、茶葉が通過する方向に向かって、図３〜６のようにベルマウス状となっている開孔２１を設け、また、図２、７のように茶葉の移動方向に沿って、凹凸の波状に加工する。
【０００６】
振動枠１は、全体フレーム１６に振動アーム４によって振動自在に支持され、モータ１４、プーリ１５による適宜な回転数の回転運動を、クランク１２、クランクロッド１３、振動アーム４によって、揺動運動に変換する。スクリーン２の下には、スクリーン２の開孔２１を通過した茶葉を回収するために、通過茶葉回収室５を備えている。カバー１０は、プラスチック系の帯電防止処理を施した略透明の外部からの観察が可能な部材であり、異物の混入、粉塵の飛散防止のために、投入口立上りカバー１１、スクリーン２、通過茶葉排出口６、非通過茶葉排出口７等の茶葉通過位置の上部に設ける。このカバー１０は、クランプ８により開閉自在となっている。
【０００７】
茶葉は搬送コンベヤ１９から拡散シュート１８で広がりながら、投入口立上がりカバー１１の正面壁に当たり、スクリーン２の巾方向に適宜広がって、落下する。波状に加工されたスクリーン２上の茶葉は、揺動運動しながら整列し、排出口方向へ移動しつつ、ベルマウス状に打ち抜き加工した開孔２１に導かれるように入り、この開孔２１より小さい茶葉は通過し、通過茶葉回収室５へ落下し、通過茶葉排出口６へ移動して、次工程へ移される。スクリーン２の開孔２１を通過しない茶葉は、非通過茶葉排出口７より機外へ排出され、次工程へ移される。
【０００８】
本実施例で施したプラスチック系の帯電防止処理を施した略透明の外部からの観察が可能な部材のカバー１０は、より効果的に選別する為には設けたほうがよいが、設けなくても構わない。また、スクリーン２は、ベルマウス状の開孔２１だけで選別が十分であれば、凹凸の波状となっていなくても構わない。本発明の板状のスクリーンは、鋼板製、プラスチック製またはその他の部材でも構わない。
【０００９】
【発明の効果】
本発明のように、スクリーンのベルマウス状打ち抜き加工（バーリング加工）によって、茶葉が開孔に導かれるように入る為、効果的に分級出来る。スクリーン上を移動する茶葉に傷付ける事が少ない。スクリーンを凹凸の波状に加工することによって、縦長の茶葉が移動方向に整列するため、効率よく分級出来る。又、波状の凹凸の高さで茶葉を囲う様に開孔が存在するため、茶葉が重なっても分級出来る。茶葉の移動する上部に略透明のカバーを設けることで、異物の混入、粉塵の飛散が防ぐことができ、外から茶葉の様子も観察出来る。静電気の発生しやすいところであり、帯電防止処理をすることで、茶粉がつくことを防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例の製茶振動篩機の斜視図。
【図２】本実施例の製茶振動篩機の側面断面図。
【図３】開孔のベルマウス状打ち抜き加工の平面図。
【図４】開孔のベルマウス状打ち抜き加工の断面図。
【図５】開孔のベルマウス状打ち抜き加工の平面図。
【図６】開孔のベルマウス状打ち抜き加工の断面図。
【図７】本実施例のスクリーン上の茶葉の流れを示した斜視図。
【図８】従来のスクリーン上の茶葉の流れを示した平面図。
【符号の説明】
１振動枠
２スクリーン
３スクリーン枠
４揺動アーム
５通過茶葉回収室
６通過茶葉排出口
７非通過茶葉排出口
８クランプ
９スクリーン枠押え
１０カバー
１１投入口立上りカバー
１２クランク
１３クランクロッド
１４モータ
１５プーリ
１６全体フレーム
１７バランス車
１８拡散シュート
１９コンベヤ
２０茶葉
２１開孔
２２孔

Claims

スクリーン上の茶葉に振動を加え、篩い分ける製茶振動篩機において、板状のスクリーンに設けた篩分用の孔を、縁にベルマウス状の曲線をつけて下方へ打ち抜いた開孔としたことを特徴とする製茶振動篩機。
スクリーンを、茶葉の移動方向に沿って、凹凸の波状に加工することを特徴とする請求項１記載の製茶振動篩機。
茶葉通過位置の上部に、略透明で、帯電防止処理を施したカバーを設けることを特徴とする請求項１又は２記載の製茶振動篩機。