JP3034228B2 - 干し小魚の夾雑物除去装置 - Google Patents

干し小魚の夾雑物除去装置

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JP3034228B2
JP3034228B2 JP9252869A JP25286997A JP3034228B2 JP 3034228 B2 JP3034228 B2 JP 3034228B2 JP 9252869 A JP9252869 A JP 9252869A JP 25286997 A JP25286997 A JP 25286997A JP 3034228 B2 JP3034228 B2 JP 3034228B2
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能久 岡本
静男 疋田
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静男 疋田
能久 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシラス干しその他、煮
干しした小魚の中に混入することのある海老のひげ、そ
の他、糸状をなす比較的比重の小さい夾雑物を除去する
ための除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シラス干しその他、煮干し類の
製造は、材料であるシラス魚を茹で、天日に干して水分
を減じて製品とするが、この間、材料の中に含まれる海
老のヒゲや海草の茎、時には人間の髪の毛などが、製品
であるシラス干しの中に極少量だけ混入する。ところ
が、それらの夾雑物は、外観上黒い糸状を呈し、製品と
なったシラス干しの中に混入すると、あたかも頭髪のよ
うに見えるので、たとえ、その量が僅かであっても、そ
の種の夾雑物があると商品としての評価が著しく低下す
る。従来、そのような商品価値の低下を避けるため、製
品であるシラス干しをベルトコンベアの上に薄く散布
し、移動させながら目視によってそのような夾雑物を排
除している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、目視に
よる夾雑物の排除は、夾雑物がしばしば看過される不具
合がある他、夾雑物を取り除く際に、柔らかく茹でられ
たシラス干しの魚体を損傷することがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、小魚材料を
一側から他側へ流動させるための傾斜した流し面を有
し、前記流し面を通気性の材料で構成すると共に、前記
流し面の背面に排風機へ接続された負圧室を形成し、流
し面を落下する小魚材料の中から、比重および重量の小
さい夾雑物を吸着して除去することによって解消され
る。また、前記流し面は網で形成された無端ベルトによ
って構成され、あるいは加振機が付設されることがあ
る。
【0005】
【作用】小魚材料は流し面の上方へ供給され、重力によ
って流し面上を落下する。流し面は背面が負圧室とさ
れ、運転中は表面から背面へ向けて大気が流動してい
る。そのため小魚材料中に小魚より比重の小さい夾雑物
があると、流し面上に吸着され小魚と分離される。な
お、前記流し面を網状の無端ベルトとすれば、吸着され
た夾雑物は前記流し面の裏面に移動したとき、負圧の作
用がなくなり無端ベルトから落下する。また、前記流し
面に加振機を付設すれば、流し面が表裏方向に振動し小
魚が円滑に落下する。
【0006】
【実施例】以下、本願発明を図示の実施例によって説明
する。図1中、10は夾雑物除去装置であり、その装置
10は排風機21によって吸入される空気で夾雑物を分
離除去する装置の本体20と、除去された夾雑物を分離
するサイクロン11、夾雑物を分離するのに使用した空
気中から混合物を除去するための集塵機(バッグフィル
タ)12、および前記本体20へ、製品であるシラス干
しFを供給するためのベルトコンベア13などによって
構成されている。
【0007】装置の本体20は図2、図3で拡大して示
すように、ステンレス鋼板を屈曲して溶接組み立てして
作られ、内面が負圧室として作用する主箱22を有す
る。主箱22は前側(図2中、右側)の壁面が70〜8
0゜に傾斜させてあり、そこには分離部材30が取り付
けられている。分離部材30には小魚材料を一側から他
側へ流動させるため前記前側の壁面と略平行の流し面A
が設けられており、シラス干しFは前記ベルトコンベア
13から流し面A上へ供給される。21は排風機であ
り、主箱22の裏面をなす鉛直の面に取り付けられてい
る。なお、この実施例では毎分100立方メートルの能
力を有する送風機が使用され、それの吸入側を主箱22
の内面に接続してある。
【0008】前記主箱22は両側面に開口を有し、開閉
ドア23、23によって開閉可能に閉じられている。2
4は主箱22の前面に取り付けられた支持枠である。支
持枠24の上面には前記流し面Aを通過して夾雑物を除
去されたシラス干しを受けるための受け箱25が載置さ
れる。26は前記排風機21の前方に取り付けられたフ
ィルタであり、開閉ドア23を開いて保守点検や交換が
行われる。27はごみ受け箱であり、前記分離部材30
およびフィルタ26から落下する異物を一旦受けて保持
し、前記開閉ドア23を開いて外部へ取り出す。
【0009】分離部材30は図4、図5で示すように、
シラス干しFから糸状の夾雑物を除去するための要部を
なすもので額縁状の枠体32を有する。枠体32はステ
ンレス鋼板を四角形に屈曲し、その開口部にフランジ3
1、31を取り付けて前面と後面とに四角形の窓Wが形
成された箱形に形成してある。また、枠体32には2個
のローラ33、33が回転可能に支持され、両ローラ3
3、33の間にナイロン網からなる無端ベルト34が捲
回してある。無端ベルト34は図6で示すように、太さ
aが0.5mmのナイロン糸34aを縦横に配して交叉
させ、幅bが0.5mmの正方形の透孔34bが形成し
てあり、無端ベルト34はその透孔34bの存在によっ
て通気性が付与されている。また、前記ローラ33、3
3は両側に配した円板33aの間に円周方向に配した多
数の丸棒33b、33bによって篭形の円筒面を形成し
たものである。
【0010】前記ローラ33、33に支持された無端ベ
ルト34は、枠体32の内側に支持され、その上側の面
が前記枠体に形成された四角形の窓Wに面して配置さ
れ、前記流し面Aを形成する。また、枠体32の上部に
取り付けた減速機付きの電動機45により、ローラ駆動
チェーン46と上側のローラ33を介して流し面Aが下
から上へ移動する方向に毎秒10cm程度の緩速で駆動
される。
【0011】フランジ31と流し面Aとの間は前記ゴム
状の可撓板35によってシール可能に構成されている。
すなわち、可撓板35はフランジ31と押さえ板36と
の間に挟み込まれてねじ止めされ、左右両側と下側の部
分ではフランジ31の縁より内側へ突出させた突出部3
5aが形成されている。前記流し面Aと突出部35aと
の隙間は図5中、右側の図で示すように、3〜5mm程
度に小さく設定されており、かつ、可撓板35は比較的
軟質に作られているため、表裏に作用する圧力差によっ
て図4で示すように、流し面A側へ折れ曲がり軽く接触
して空気の流通を阻止している。
【0012】フランジ31と流し面Aとの隙間のうち、
可撓板35によってシールされない上側の部分には、図
4中、符号cで示す僅かな隙間が残される。かくて、流
し面Aに吸着された糸状の夾雑物は前記隙間cを通って
額縁状の枠体32の内側へ入る。そして、無端ベルト3
4と共に上側のローラ33の外周に沿って移動して流し
面Aの裏面に達したとき、流入する空気を裏面から受け
て吹き飛ばされごみ受け箱27の中へ落下し回収され
る。なお、前記隙間cは常時開いているので、空気が流
入して内部の負圧を減じる傾向に作用するが、前記隙間
cは2〜3mm程度と小さいため、そこでの損失は大き
くない。37は押さえ板36の上端および左右端に設け
た側壁であり、流し面A上へ落下した小魚が周囲へ飛散
するのを防止するものである。
【0013】50は加振装置であり、断面が四角形の回
転軸51と、前記無端ベルト34の裏面に接するスライ
ダ52とからなっている。回転軸51は前記枠体32の
上部において、前記電動機45と反対側の位置に支持し
た他の減速機付き電動機53により、他の駆動チェーン
54を介して駆動される。斯くて、回転軸51の回転に
よりスライダ52へ振幅が1mmで20Hz程度の振動
が与えられ、それに伴ってスライダ52は無端ベルト3
4を周期的に外方を押圧して緊張させる。
【0014】次に上記実施例の動作を説明する。まず、
両電動機45、53に通電されると流し面Aをなす無端
ベルト34が下方から上方へ移動を開始し、かつ、移動
しつゝ加振装置50によって表裏方向へ振動する。ま
た、排風機21が動作して本体20内の空気を吸引して
排出するから、負圧となった本体20の内側へは分離部
材30を通して外気が吸入される。すなわち、無端ベル
ト34に形成された透孔34bを通して本体20の内部
へ向かう気流を生じる。
【0015】そこで、ベルトコンベア13により流し面
Aの上へシラス干しFが落下すると、重力によりその表
面を滑走して下方へ落下し、受け箱25の中へ受けられ
る。このとき、シラス干しFの中に頭髪や海老のひげ、
あるいは小海老などの夾雑物が含まれていると、それら
は表面積が大きい割りに軽量であるため、流し面Aをな
す無端ベルト34の上へ吸着されシラス干しFの中から
除外される。
【0016】
【発明の効果】請求項1によれば、流れ面を流動するシ
ラス干しの中から、シラス干しとなる魚体を損なうこと
なく、比重の小さい夾雑物のみが選択的に除去される。
請求項2によれば、流れ面に付着した付着物の排除を、
装置を停止させることなく、かつ、人手によることなく
自動的に行うことができる。請求項3によれば、除去効
率を上げるべく流れ面の角度を緩やかにした場合でも、
シラス魚が流れ面上に滞留するのを避けることができ
る。などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例である干し小魚の夾雑物除
去装置の正面図である。
【図2】その要部の拡大正面図である。
【図3】図2中の本体20の左側面図である。
【図4】分離装置30の要部を拡大して示す拡大断面図
であり、図3中のIII−III断面相当の断面図であ
る。
【図5】図2中のV−V断面図である。
【図6】流れ面の一部を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
10・・・・夾雑物除去装置 11・・・・
サイクロン 12・・・・集塵機(バッグフィルタ) 13・・・・
ベルトコンベア 20・・・・装置の本体 21・・・・
排風機 22・・・・主箱 23・・・・
開閉ドア 24・・・・支持枠 25・・・・
受け箱 26・・・・フィルタ 27・・・・
ごみ受け箱 30・・・・分離部材 31・・・・
フランジ 32・・・・額縁状の枠体 33・・・・
ローラ 33a・・・円板 33b・・・
丸棒 34・・・・無端ベルト 34a・・・
ナイロン糸 34b・・・透孔 35・・・・
可撓板 36・・・・押さえ板 37・・・・
側壁 45・・・・電動機 46・・・・
ローラ駆動チェーン 50・・・・加振装置 51・・・・
回転軸 52・・・・スライダ 53・・・・
他の電動機 54・・・・他の駆動チェーン A・・・・流し面 c・・・・隙
間 F・・・・シラス干し W・・・・窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/325 A23B 4/00 B07B 4/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小魚材料を一側から他側へ流動させるため
    の傾斜した流し面を有し、前記流し面を通気性の材料に
    よって構成すると共に、前記流し面の背面に排風機へ接
    続された負圧室を形成してなる干し小魚の夾雑物除去装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記流し面は網で形成
    された無端ベルトによって構成されている干し小魚の夾
    雑物除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記流し面には加振機
    が付設されている干し小魚の夾雑物除去装置。
JP9252869A 1997-09-01 1997-09-01 干し小魚の夾雑物除去装置 Expired - Lifetime JP3034228B2 (ja)

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JP5007441B2 (ja) * 2008-03-26 2012-08-22 株式会社前川製作所 小エビ類の凍結方法及び装置

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