JP4036714B2 - 二軸伸縮生地 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、編成方向である縦軸と編成方向と直行する方向である横軸との二軸方向に伸縮性を有する二軸伸縮生地に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、メリヤス編みされたニット等の生地の場合、編成方向つまり縦軸方向の伸縮性に比べて、この縦軸と直交する横軸方向の伸縮性は大きな生地特性を有している。例えば、メリヤス編みされた靴下を説明すると、横軸方向に該当する足幅方向や足首周り径方向の伸縮性は大きいのに比べて、縦軸方向に該当する足長手方向の伸縮性は小さくなっていることからも理解することができる。
近時、腕用であればひじを挟んで上腕と前腕とに跨る部分、足用であればひざを挟んで大腿と脚とに跨る部分に装着するサポーターとして、サポーター本来の機能を有するとともに、防寒用途や冷房の冷えすぎを緩和する機能を有するものを新規に開発するに至っている。
このサポーターは、防寒や心地の良い装着感を重視する観点から、パイル起毛を施した編成生地が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のサポーターの場合、メリヤス編みされた筒状の編成生地が用いられているので、筒周方向つまり横軸方向の伸縮性に比べて, 筒長手方向つまり縦軸方向の伸縮性が小さいので、装着に問題はないけれども、腕用ではひじ関節の屈伸により、足用ではひざ関節の屈伸動作によって、サポーターの位置ずれを生じやすい問題があった。
【0004】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、メリヤス編みによる編成であるにもかかわらず、編成方向である縦軸方向と、この縦軸方向に対して直交する方向である横軸方向とに同等な伸縮性を形成することができる二軸伸縮生地を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による二軸伸縮生地の特徴構成は、伸縮性編糸を用いてメリヤス編みされた編地の編成方向に沿って、編地の外面側にループ状に突出するパイル糸がメリヤス編みによって編み込まれるパイル編成部分を間欠に編成してある点にある。
【0006】
上記特徴構成によれば、パイル糸が編み込まれていない部分においては、伸縮性編糸からなる編地の伸縮性がそのまま利用されることになり、生地全体としては、間欠にパイル編成部分が存在することになるので、編成方向つまり縦軸方向の伸縮性を、メリヤス編みの特性を示す横軸の伸縮性のように大きくすることができる。
そのため、縦軸に横軸と同様な伸縮性を形成することができるので、従来のサポーターのように、腕用ではひじ関節の屈伸により、足ではひざ関節の屈伸によって、位置ずれを生じやすい問題があったのを、縦軸の伸縮性が大きくなったことによって、サポーターの筒長手方向の伸縮動作に対応伸縮することができることによって、位置ずれ問題を解消することができると言うような、今までのメリヤス編みにない機能を有する生地を形成することができ、商品の多様化を図ることができる。好適な使用例としては、リストバンドやヘッドバンド等の装着バンド等があげられる。
【0007】
本発明の請求項2による二軸伸縮生地の特徴構成は、前記編地が、筒状生地によって構成されている点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、筒状生地であるサポーターなどを簡単に製作することができる。また、ヘットバンドなどにおいても、筒状生地の始端と終端とを結合縫製するだけの簡単な加工によって形成することができるので、加工性や信頼性のよい商品を形成することができる。
【0009】
本発明の請求項3による二軸伸縮生地の特徴構成は、前記パイル編成部分が、筒状生地の筒長手方向に沿って編地部分と交互に編成されている点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、パイル編成部分と編地部分との領域が区画化されているので、筒状生地の筒長手方向つまり縦軸方向の伸縮性を偏りがないものにすることができるので、筒周方向の何れの個所における縦軸方向の伸縮性を同じにすることができるので、製品品質として特性の安定したものを製作することができる。
【0011】
本発明の請求項4による二軸伸縮生地の特徴構成は、前記伸縮性編糸が、収縮方向の弾性付勢力に抗して引伸ばし自在な弾性糸から構成されている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、編地を構成する弾性糸によって、縦軸方向、横軸方向にかかわらず、引き伸ばしに対して収縮方向の弾性力によって元の状態に復元しようとする特性をそのまま利用することができるので、例えば、サポーターなどの利用の場合、締め付け力の強弱によって使用する弾性糸を使い分けることによって、防寒用の締め付け力の弱いものから、サポーター本来の機能を重視した締め付け力の強いものまでの商品形態を構築することができると言うように、多様性のある商品に対応することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の二軸伸縮生地AをサポーターBに適用した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
このサポーターBは、図1、図2に示すように、伸縮性編糸を用いてメリヤス編みされた筒状の編地(以下、筒状編地と記載する)1の編成方向に沿って、設定長さに亘って、編地の外周面側にループ状に突出するパイル糸2がメリヤス編みによって編み込まれるパイル編成部分3を間欠に複数編成してある筒状の二軸伸縮生地Aから形成されている。ここで、腕用のサポーターBでは、ひじ関節を挟んで上腕と前椀とに跨る長さになっており、足用のサポーターBでは、ひざ関節を挟んで大腿と下脚とに跨る長さになっており、周方向の長さは腕、足に対してサポーター機能を有する長さになっている。ここで、筒状編地1の編成方向を縦軸方向Y、この縦軸方向Yと直交する方向を横軸方向Xと定義する。
【0014】
また、サポーターBには、筒状生地1の筒長手方向に沿って, 幅細帯状の編地露出部分(例えば、目数が4つ程度の編地部分)1Aと, これよりも太帯状のパイル編成部分(例えば、目数が20程度のパイル編成部分)3が交互に編成されている。詳しくは、筒状生地1の筒長手方向の両端部に、目数が40程度のパイル編成部分3が形成され、筒状生地1の筒長手方向の中央部に、目数が20程度のパイル編成部分3と、目数が4つ程度の編地部分1Aが交互に編成されている。
【0015】
前記パイル編成部分3は、メリヤス編みの編地1を構成する地糸11と、編地1の外面側にループ状に突出する状態で編み込まれるパイル糸2とをもって筒状に編成され、メリヤス編みされた筒状編地1の表面側にパイル糸2を起毛する構成になっている。
【0016】
筒状編地1を構成する地糸11は、例えば、図3に示すように、表糸11aと裏糸11bとが、伸縮性編糸であるところのポリウレタンと70デニーロのナイロンとからなる一本構成の弾性糸(FTY)から構成されているとともに、前記パイル糸2は、一本構成の20番ないし30番の綿糸又は綿アクリル混紡糸或は20番ないし30番の毛糸又は毛アクリル混紡糸から構成されている。ここで、この実施形態における筒状編地1を構成する伸縮性編糸は、前記内容の弾性糸(FTY)から構成されている。
【0017】
また、筒状編地1のうち、筒長手方向両端の開口に位置する適宜長さの領域には、例えば、筒状編地1を構成する地糸11と共に所定本数のゴム糸12が編み込まれている。
【0018】
このような構成にすることによって, 図2に示すように、サポーターBの横軸方向Xは、メリヤス編みされた筒状編地1及びパイル編成部分3によって横軸方向Xに伸張量のある伸縮性を形成することができ、サポーターBの縦軸方向Yは、縦軸方向Yに沿って存在する複数の編地露出部分1Aによって、当該サポーターBの縦軸方向に弾性糸の伸縮性が加算された横軸と同様に伸張量のある伸縮性を形成することができる。
【0019】
〔その他の実施形態〕
1)上記第1実施形態において、サポーターBに二軸伸縮生地Aを用いた例を説明したが、本発明はこれに限らず、リストバンドに適用しても、或は、図4に示すように、二軸伸縮生地Aからなる筒状体の始端1Bと終端1Cとを結合縫製して、ヘットバンドCを形成してもよい。
【0020】
2)上記実施形態では、筒状編地1の筒長手方向に沿って、帯状の編地露出部分1Aと、帯状のパイル編成部3とを交互に編成するもについて説明したが、本発明はこれに限らず、筒状編地1の筒長手方向の一端から他端に連続して螺旋帯状の編地露出部分1Aを形成するものであってもよい。
【0021】
3)上記実施形態では、二軸伸縮生地Aからなる筒状の適用商品を説明したが、本発明はこれに限らず、二軸伸縮生地Aからなる平面状の適用商品であってもよい。
【0022】
4)前記筒状編地1を構成する地糸11として、例えば、一本構成の20番ないし30番の綿糸又は綿アクリル混紡糸あるいは20番ないし30番の毛糸又は毛アクリル混紡糸からなる表糸11aと、20デニールのポリウレタンと70デニールのナイロンとからなる一本の裏糸11bとしての弾性糸(FTY)から構成し、厚みがありながらも伸縮性が大きな素地を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二軸伸縮生地を適用した第1実施形態のサポーターの全体を示す簡略斜視図
【図2】サポーターを引き伸ばした状態を仮想線で示す説明図
【図3】パイル編成部分の編成構造を示す模式説明図
【図4】本発明の二軸伸縮生地を適用したヘッドバンドの全体を示す簡略斜視図
【符号の説明】
A 二軸伸縮生地
1 編地(筒状編地)
2 パイル糸
3 パイル編成部分
11a 表糸(伸縮性編糸)
11b 裏糸(伸縮性編糸)
Claims (4)
- 伸縮性編糸を用いてメリヤス編みされた編地の編成方向に沿って、編地の外面側にループ状に突出するパイル糸がメリヤス編みによって編み込まれるパイル編成部分を間欠に編成してある二軸伸縮生地。
- 前記編地が、筒状生地によって構成されている請求項1記載の二軸伸縮生地。
- 前記パイル編成部分が、筒状生地の筒長手方向に沿って編地部分と交互に編成されている請求項2記載の二軸伸縮生地。
- 前記伸縮性編糸が、収縮方向の弾性付勢力に抗して引伸ばし自在な弾性糸から構成されている請求項1、2又は3記載の二軸伸縮生地。
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