JP4036241B1 - 駆動制御装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流量を異ならせる駆動制御よりも簡易な駆動制御を実現する。
【解決手段】リニアモータは、複数のコイル(巻線)と、これに沿って設けられた磁石列により構成される。コイルには、それぞれ独立したHブリッジ回路により、電流が供給される。Hブリッジ回路に信号を供給する制御部は、コイルによる推力を段階的に変化させたい場合に、その推力を与えるための信号の供給タイミングを段階的に異ならせる。例えば、ある信号により生じる電流が「−I」であり、コイルの数が4個である場合に、制御部は、この電流を生じさせるための信号の供給タイミングを所定時間(Td)ずつ遅延させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、駆動制御装置および画像形成装置に関する。
所定の部材を往復移動させるに際して、誘導型のリニアモータを用いることがある。例えば、このようなリニアモータは、いわゆるドットインパクト方式の画像形成装置の印字ヘッド部分に用いられる(例えば、特許文献1および2参照)。かかる画像形成装置は、リニアモータを構成するコイル(巻線)に供給する電流値を調整することによって印字ヘッド部分の駆動力を制御し、これを往復移動させている。
特開2001−301263号公報 特開2002−144661号公報
本発明は、簡易な駆動制御を実現するための技術を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、第1の方向と、前記第1の方向と反対の第2の方向とに往復移動可能な往復移動部材と、巻線と磁石とを前記往復移動部材の移動方向に沿うように複数有し、当該巻線に供給される電流の向きに応じて前記往復移動部材が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する駆動手段と、前記駆動手段の巻線に供給する電流を制御する制御手段であって、決められた電流の供給をする巻線の数を調整することにより前記駆動手段による駆動力を制御する制御手段と、前記第1または第2の方向に移動される前記往復移動部材がある位置に達すると、当該往復移動部材をその移動方向と反対の方向に付勢する付勢手段とを備え、前記制御手段は、前記付勢手段が前記往復移動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に前記往復移動部材を移動させるための電流を供給する前記巻線の数を段階的に増やす駆動制御装置を、その第1の構成として提供する。
また、本発明は、前記第の構成において、前記駆動手段は、前記複数の巻線の一部により、前記往復移動部材が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する第1の駆動手段と、前記一部の巻線以外の複数の巻線により、前記第1の駆動手段により移動された往復移動部材の移動方向が反転するように駆動し、また、前記付勢手段が前記可動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に移動するように駆動する第2の駆動手段とを備え、前記制御手段は、前記付勢手段が前記往復移動部材を付勢するときに、電流を供給する前記第2の駆動手段の巻線の数を段階的に増やす構成を、第の構成として提供する。
また、本発明は、第1の方向と、前記第1の方向と反対の第2の方向とに往復移動されて記録媒体に画像を形成する形成部と、巻線と磁石とを前記形成部の移動方向に沿うように複数有し、前記形成部が前記第1または第2の方向に往復移動するように駆動する駆動手段と、前記第1または第2の方向に移動される前記形成部がある位置に達すると、当該形成部をその移動方向と反対の方向に付勢する付勢手段と、前記駆動手段の巻線に供給する電流を制御する制御手段であって、決められた電流の供給をする巻線の数を調整することにより前記駆動手段による駆動を制御する制御手段とを備え、前記駆動手段は、前記複数の巻線の一部により、前記形成部が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する第1の駆動手段と、前記一部の巻線以外の複数の巻線により、前記第1の駆動手段により移動された形成部の移動方向が反転するように駆動し、また、前記付勢手段が前記可動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に移動するように駆動する第2の駆動手段とを備え、前記制御手段は、前記付勢手段が前記形成部を付勢するときに、当該付勢手段が付勢する方向と反対の方向に前記往復移動部材を移動させるための電流を前記第2の駆動手段に供給する画像形成装置を、その第の構成として提供する。
本発明の第1および第2の構成によれば、決められた電流で往復移動部材の駆動制御を行うため、電流の大小を変化させて駆動制御する構成に比べて、駆動制御をより簡易的に行うことができる。また、本発明の第1および第2の構成によれば、同構成を有さない場合に比べて、付勢手段による往復移動部材の移動をより簡易的な構成で抑制することができる。
また、本発明の第の構成によれば、電流の大小を変化させて駆動制御する構成に比べて、形成部の駆動制御をより簡易的に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態の構成]
図7は、本発明の一実施形態である画像形成装置100の主要部の外観構成を示す図であり、図8は、図7に示す画像形成装置100から特に印字機構部30の一部(リニアモータユニット32)を示す図である。また、図1は、この画像形成装置100の全体構成を概略的に示すブロック図である。画像形成装置100は、制御部10と、ドライブ部20と、印字機構部30と、操作部40と、通信部50とを備える。なお、ここでいう「印字」の対象は文字に限らず、ドットの集合により形成されるあらゆる記号や画像を含む。
制御部10は、MPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備え、あらかじめ記憶されたプログラムを実行することにより画像形成装置100全体の動作を制御する。本実施形態において、制御部10は、制御手段の一例に相当する。また、制御部10は、通信部50を介して印字すべき文字や画像を表す印字データを取得し、これを印字機構部30における印字に適合したドットパターンに変換する。ここにおいて、ドットパターンとは、ドットを印字するか否かを示す信号列である。
ドライブ部20は、印字機構部30を駆動するための駆動回路を備える。ドライブ部20は、後述する印字ユニット31、リニアモータユニット32、用紙搬送部33およびリボンユニット34のそれぞれを駆動する。
印字機構部30は、印字ユニット31と、リニアモータユニット32と、用紙搬送部33と、リボンユニット34とを備える。印字ユニット31は、ドライバ21から供給されるドットパターンに応じた印字を記録媒体(本実施形態においては、用紙である。)に対して行う。リニアモータユニット32は、印字ユニット31を所定の方向に往復移動させる。本実施形態において、リニアモータユニット32は、駆動手段の一例に相当する。用紙搬送部33は、必要に応じて用紙を搬送する。用紙搬送部33は、印字ユニット31の移動方向に対して垂直な方向に用紙を搬送する。この動作のことを、以下では「紙送り」という。リボンユニット34は、インクリボンを備え、印字に必要なインクを供給する。
操作部40は、表示パネルや各種のボタンを備え、ユーザから操作を受け付けるとともにユーザに情報を通知する。通信部50は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して図示せぬホスト装置と通信するためのインタフェース装置を備え、ホスト装置から印字データを受信する。
ここで、図2を参照し、印字機構部30の構成をより詳細に説明する。なお、同図において、用紙搬送部33およびリボンユニット34の記載は省略する。また、以下においては、説明の便宜上、図中の矢印Rが示す方向を「右」とし、図中の矢印Lが示す方向を「左」とする。
印字機構部30は、印字ユニット31とリニアモータユニット32に加え、連結部材31a、32aと、プーリ351、352と、ベルト353と、ガイドシャフト36と、弾性部材371、372と、補助部材381、382と、センサ39とを備える。また、印字ユニット31は、シャトル311と、図示せぬヘッドピンユニットとを備える。また、リニアモータユニット32は、コイル321、322、323、324、325、326と、磁石列327、328と、コイル支持部材329とを備える。本実施形態において、シャトル311は、往復移動部材の一例に相当する。
連結部材32aは、リニアモータユニット32とベルト353とを連結するとともに、リニアモータユニット32と補助部材381および382とを連結する部材である。連結部材32a、ベルト353ならびに補助部材381および382は、リニアモータユニット32のコイル支持部材329とともに左または右に移動する。プーリ351および352は、その軸を中心としてベルト353を張架し、ベルト353の移動に応じて回転する。ベルト353は、プーリ351および352により張架されて回転する無端の部材であり、その所定の位置に連結部材31aおよび32aが連結されている。
連結部材31aは、印字ユニット31とベルト353とを連結する部材である。連結部材31aおよび印字ユニット31は、ベルト353とともに左または右に移動する。ここにおいて、連結部材31aおよび印字ユニット31は、連結部材32aおよび補助部材381、382の移動方向と反対の方向に移動する。すなわち、連結部材31aおよび印字ユニット31が右に移動するときは、連結部材32aおよび補助部材381、382は左に移動し、連結部材31aおよび印字ユニット31が左に移動するときは、連結部材32aおよび補助部材381、382は右に移動する。これは、連結部材31aと連結部材32aとが、ともに、回転移動するベルト353に連結されているためである。
ガイドシャフト36は、印字ユニット31のシャトル311と、補助部材381および382とを支持する棒状の部材である。ガイドシャフト36は、その両端を画像形成装置100の筐体等に固定して支持されている。弾性部材371、372は、ガイドシャフト36に装着された弾性を有する部材である。弾性部材371、372は、付勢手段の一例に相当し、本実施形態においては、圧縮コイルばねを用いている。弾性部材371は、シャトル311の左側端部と補助部材381との間にあり、双方に接触して圧縮変形したときに、これらを離間させる方向の弾性力を生じて双方に付勢する。また、弾性部材372は、シャトル311の右側端部と補助部材382との間にあり、双方に接触して圧縮変形したときに、これらを離間させる方向の弾性力を生じて双方に付勢する。
補助部材381および382は、印字ユニット31の移動を補助する部材である。補助部材381および382は、ガイドシャフト36により支持され、ガイドシャフト36の軸方向、すなわち左右方向に移動する。なお、補助部材381および382の移動方向は、連結部材32aの移動方向に一致する。また、補助部材381および382は、ともに連結部材32aに連結されているため、両者の間隔は一定となる。補助部材381は、左方向に移動することにより弾性部材371と接触し、補助部材382は、右方向に移動することにより弾性部材372と接触する。
センサ39は、印字ユニット31の位置や速度を検出するためのセンサである。センサ39としては、例えば、光学式のリニアエンコーダを用いることができる。センサ39は、印字ユニット31の左側端部が決められた位置に達すると、これを表す信号を出力し、印字ユニット31の右側端部が決められた位置に達すると、これを表す信号を出力する。説明の便宜上、以下では、前者の信号を「左エッジ信号」といい、後者の信号を「右エッジ信号」という。また、両者を総称して「エッジ信号」という。
次に、印字ユニット31の各部の構成を説明する。
シャトル311は、図示せぬヘッドピンユニットを支持する部材である。シャトル311は、右側端部と左側端部とにガイドシャフト36を通す孔部を有する。また、シャトル311は、連結部材31aと連結され、これとともに右または左に移動する。ヘッドピンユニットは、マトリクス状に配置された複数のヘッドピンを有し、ドライバ21からの指示に応じて用紙に印字をする。
続いて、リニアモータユニット32の各部の構成を説明する。
コイル321〜326と磁石列327、328とは、リニアモータを構成する。コイル321〜326および磁石列327、328は、それぞれ、印字ユニット31が往復移動する方向に沿うように設けられている。コイル321〜326は、ドライブ部20から電流を供給されると、磁力を生じる。このコイル321〜326に生じた磁力と磁石列327、328の磁力との間で吸引力または反発力が発生し、これによりシャトル311は推力を得て移動する。ここでコイル内に流れる電流の向きによってコイルに生じる電極は逆転するので、コイル321〜326に供給する電流の向きを変えることでシャトル311を任意の移動方向へ移動させる推力を付与することが可能である。なお、コイル321および326には、シャトル311を一定の速度(定速)で移動させるときに電流が供給される一方、コイル322〜325には、シャトル311の移動方向を端部において反転させるときに電流が供給される。そこで、以下では、コイル321および326を「定速コイル」といい、コイル322〜325を「反転コイル」という。本実施形態においては、定速コイルが複数の巻線の一部の一例に、また反転コイルが一部の巻線以外の複数の巻線の一例にそれぞれ相当する。なお、本実施形態において、コイル321〜326は、略楕円形のコイルであり、長軸方向(図2の紙面に垂直な方向)の長さが約123mm、短軸方向(左右方向)の長さが約57mmであり、その厚さは、約7mmである。また、コイル321〜326の巻き数は、400(ターン)である。磁石列327および328は、隣り合う磁石と極性(NまたはS)が逆となり、かつ、対向する磁石と極性が逆となるように配置された複数の磁石である。それぞれの磁石は、隣り合う磁石と接触するように配置されているが、両端の磁石は、隣り合う磁石との間に磁石1個分の間隔を設けて配置されている。なお、それぞれの磁石の左右方向の幅は、コイルの短軸方向の長さの約半分である。また、磁石列327および328は、画像形成装置100の筐体等に固定されている。コイル支持部材329は、コイル321〜326を支持する部材であり、コイル321〜326中の磁束の変化に応じて右または左に移動する。前述の通り、コイル支持部材329と連結部材32aとは連結しているので、連結部材32aはコイル支持部材329とともに移動する。
続いて、ドライブ部20の構成を説明する。ここでは、ドライブ部20のうち、リニアモータユニット32のコイル321〜326に電流を供給する部分について説明し、その他の部分については、説明を省略する。
図3は、ドライブ部20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ドライブ部20は、Hブリッジ回路21、22、23、24、25および26を備える。Hブリッジ回路21〜26は、各々がコイル321〜326のそれぞれに電流を流す回路である。Hブリッジ回路21〜26は、制御部10から供給される信号に応じて、コイル321〜326に流れる電流の向きを変化させる。なお、Hブリッジ回路21〜26は、周知のHブリッジ回路と同様の構成である。
なお、以下においては、Hブリッジ回路21〜26に供給される信号を次のように区別する。すなわち、Hブリッジ回路21および26に供給される信号を、「右方向励磁信号」および「左方向励磁信号」といい、Hブリッジ回路22、23、24および25に供給される信号を、「反転励磁信号」および「押し付け励磁信号」という。右方向励磁信号は、印字ユニット31を右方向に移動させる励磁を行うための信号であり、左方向励磁信号は、印字ユニット31を左方向に移動させる励磁を行うための信号である。つまり、右方向励磁信号が供給されたときと左方向励磁信号が供給されたときとでは、Hブリッジ回路21および26が定速コイル321および326に流す電流の向きが逆になるということである。同様に、反転励磁信号が供給されたときと押し付け励磁信号が供給されたときとでは、Hブリッジ回路22、23、24および25が反転コイル322、323、324および325に流す電流の向きが逆になる。
[実施形態の動作]
以上の構成のもと、画像形成装置100は、印字ユニット31を左右に移動させながら用紙に印字を行う。画像形成装置100は、通信部50を介して受信した印字データに応じて印字を行う。このとき、印字ユニット31は、図示せぬヘッドピンユニットにより用紙二ドットパターンを形成する。すなわち、印字ユニット31は、形成部の一例に相当する。
ここでは、まず、画像形成装置100の基本的な印字動作について説明し、続いて、紙送り量が比較的多い場合の印字動作について説明する。
画像形成装置100は、受信した印字データに応じて紙送りやインクリボンの搬送を行いつつ、印字ユニット31による印字と当該印字ユニット31の移動とを行うことによって、用紙に所望の文字や画像を形成する。このとき、画像形成装置100の制御部10は、印字ユニット31を右に移動させる場合には、リニアモータユニット32を左に移動させる信号である右方向励磁信号をドライブ部20に供給し、また、印字ユニット31を左に移動させる場合には、リニアモータユニット32を右に移動させる信号である左方向励磁信号をドライブ部20に供給する。これにより、定速コイル321および326の磁束が変化し、印字ユニット31は、左右のいずれかの方向に推力を付与されて一定の速度で移動する。
印字ユニット31が中央およびその近傍の位置にある場合には、弾性部材371および372は、シャトル311と補助部材381、382の双方には接触せず、弾性力を生じない状態となっている。その後、印字ユニット31が右または左に移動し、ある位置に達すると、弾性部材371、372のいずれか一方は、シャトル311の端部と補助部材381または382とに接触し、圧縮されて弾性力を生じる。その結果、印字ユニット31は、定速での移動から減速する。このとき、センサ39は、印字ユニット31が上述したある位置に達したことを検出し、エッジ信号を制御部10に供給する。なお、印字ユニット31が減速を開始するときには、印字ユニット31による印字は停止される。
制御部10は、エッジ信号を取得すると、反転コイル322〜325を励磁させる信号である反転励磁信号をドライブ部20に供給する。ドライブ部20は、印字ユニット31(およびリニアモータユニット32)の移動方向とは逆方向に推力が付与される向きの電流を反転コイル322〜325に供給する。これにより、反転コイル322〜325から発生する磁束が変化する。このとき反転コイル322〜325に流れる電流の向きを、ここでは正方向とする。
リニアモータユニット32および印字ユニット31は、弾性部材371(または372)と反転コイル322〜325との作用によって移動方向が反転し、それまでとは逆の方向に付勢されて移動を開始する。すると、印字ユニット31は、上述したある位置に再び達し、これによりエッジ信号が再び制御部10に供給される。制御部10は、このエッジ信号を取得すると、反転励磁信号の供給を止め、左方向励磁信号または右方向励磁信号のいずれかをドライブ部20に供給する。すると、リニアモータユニット32および印字ユニット31は、再び定速での移動を行う。
制御部10は、このようにしてコイルのそれぞれに電流を供給するタイミングを調整することで、リニアモータユニット32および印字ユニット31を定速で移動させ、その後、移動方向を反転させて逆方向に定速移動を行わせる。制御部10は、このような動作を繰り返し行うことにより、印字ユニット31を往復移動させる。以下では、リニアモータユニット32および印字ユニット31が定速で移動しているときの動作を「定速動作」といい、印字ユニット31の移動方向を逆転させるための動作を「反転動作」という。すなわち、制御部10は、定速動作と反転動作を交互に繰り返す。
また、用紙搬送部33は、印字ユニット31の往復移動に合わせて、紙送りを行う。用紙搬送部33は、印字ユニット31による印字を停止させている間、すなわち反転動作を行っている間に、紙送りを行う。このときの紙送り量は、反転動作に要する時間やヘッドユニットのサイズに応じて決められるが、本実施形態においては、1/6インチである。本実施形態においては、この紙送り量を基準の紙送り量とする。
画像形成装置100の基本的な印字動作は、以上のとおりである。画像形成装置100は、紙送り量が基準の紙送り量以下である場合には、この基本的な印字動作を行う。一方、用紙において印字を行わない領域が基準の紙送り量よりも広い範囲で存在する場合には、画像形成装置100は、上述した基本的な印字動作とは異なる印字動作を行う。そこで、以下ではこの印字動作について説明する。
画像形成装置100は、紙送り量が基準の紙送り量を超える場合も、定速動作と反転動作を繰り返す。このうち、定速動作については、上述した基本的な印字動作と同様であるが、反転動作については、上述した基本的な印字動作と異なる。すなわち、画像形成装置100は、反転動作の時間を長くすることによって、紙送り量の変化に対応している。
反転動作の時間を長くするために、制御部10は、ドライブ部20に対して、反転励磁信号を供給した後であって、定速動作に移行する前に、押し付け励磁信号を供給する。ドライブ部20は、押し付け励磁信号の供給を受けて、反転コイル322〜325に流れる電流の向きを逆転する。すなわち、ドライブ部20は、反転コイル322〜325に流れる電流の向きを正方向から負方向に変化させる。すると、リニアモータユニット32および印字ユニット31は、付与される推力の方向が中央に向かう方向から逆の方向へと切り替えられるとともに、弾性部材371(または372)からは中央方向への付勢を受けるため、リニアモータユニット32および印字ユニット31は任意の位置で保持される。制御部10は、このような押し付け状態を紙送り量に応じた時間だけ維持すべく、押し付け励磁信号の供給タイミングを適宜決定する。この押し付け状態を所定の時間だけ維持した後、さらに反転コイル322〜325に負方向の電流を流すことでリニアモータユニット32および印字ユニット31は弾性部材371(または372)を圧縮させる方向に移動する。すなわち、リニアモータユニット32および印字ユニット31は、端部に移動した状態となる。そして、このとき制御部10が押し付け励磁信号の供給を止め、反転励磁信号を供給すると、印字ユニット31は、圧縮された弾性部材371(または372)の弾性力によって付勢され、再び中央に向かう方向の推力を与えられる。制御部10は、この後にエッジ信号を取得すると、反転動作を終えて定速動作を開始する。
制御部10は、押し付け励磁信号の供給タイミングをコイル毎に異ならせる。具体的には、制御部10は、本実施形態においては、所定時間の遅延を生じさせて押し付け励磁信号を供給する。すなわち、制御部10は、電流を供給するコイルの数を段階的に増加させる制御を行う。このとき、ドライブ部20は、反転コイル322〜325に一定値の電流を流す。なお、本実施形態における一定値の電流とは、決められた電流の一例に相当するものである。
図4は、反転コイル322〜325に生じる電流I2〜I5の変化を例示した図である。すなわち、図4は、制御部10による押し付け励磁信号の供給タイミングの変化に対応するものである。なお、同図において、電流値+Iは反転励磁信号に相当する電流値であり、電流値−Iは押し付け励磁信号に相当する電流値である。また、ドライブ部20にいずれの励磁信号も供給されていないときは、反転コイル322〜325に生じる電流は「0」である。
同図に示すように、反転コイル322に生じる電流I2は、+Iから0に変化した直後に−Iに変化する。これに対し、反転コイル323に生じる電流I3は、電流I2が−Iに変化してから時間Tdが経過した後に−Iに変化する。なお、反転コイル324に生じる電流I4、反転コイル325に生じる電流I5についても同様に、それぞれ時間Tdの経過後に−Iに変化する。すなわち、制御部10は、反転コイル322に押し付け励磁信号を供給してから時間Tdが経過した後に、反転コイル323に押し付け励磁信号を供給し、反転コイル323に押し付け励磁信号を供給してから時間Tdが経過した後に、反転コイル324に押し付け励磁信号を供給する、といった動作を行う。
[変形例]
なお、本発明の適用は、上述した実施形態に限定されるものではない。ここでは、実施形態の変形例をいくつか示す。
上述した実施形態においては、押し付け励磁信号を供給するタイミングを反転コイル322〜325のそれぞれについて異ならせたが、供給タイミングが同一となる押し付け励磁信号があってもよい。例えば、図5や図6に示すタイミングで電流I2〜I5を変化させてもよい。また、個々の反転コイル322〜325が生じさせる推力に違いはないので、押し付け励磁信号を供給する順番は任意である。要するに、本発明においては、コイルによって生じる推力を段階的に大きくできるように電流に相当する信号を供給できればよく、その供給タイミングは特に限定されない。それゆえ、信号の供給タイミングは所定時間間隔ではなく、互いに異なる時間間隔であってもよい。なお、上述した実施形態のような画像形成装置に本発明を適用する場合であれば、押し付け励磁信号の供給タイミングは、反転動作に際して生じる騒音や振動を考慮して適宜に定めればよい。
また、本発明は、コイルによって生じる推力を段階的に小さくするものであってもよい。例えば、上述した実施形態においては、押し付け励磁信号の供給を開始する時間を反転コイル322〜325のそれぞれについて異ならせることで段階的な推力変化を実現していたが、これと同様の要領で、コイルを励磁する信号の供給を終了する時間を所定時間毎に遅延させれば、コイルによって生じる推力を段階的に小さくすることが可能である。
また、コイルによって生じる推力を段階的に変化させるに際しては、コイルの数は2以上であれば任意である。例えば、上述した実施形態の反転コイルは4個であったが、これより多くしてもよい。反転コイルの数がより多ければ、当然、より多段階での変化を実現できる。なお、定速コイルについても同様に、2個である必要はない。
また、上述した実施形態においては、弾性部材371および372は、ガイドシャフト36に装着されているとしたが、その一端をシャトル311または補助部材381、382に取り付けられている態様であってもよい。また、弾性部材371および372は、付勢力を生じる構成であれば、圧縮コイルばね以外のものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、コイルのそれぞれを異なる駆動回路(Hブリッジ回路)で駆動する構成を採用したが、かかる構成でなくともよい。例えば、単一の駆動回路で複数のコイルを駆動する構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、ドットインパクト方式の画像形成装置100に本発明を適用したが、本発明をその他の装置に適用することも可能である。例えば、印字ユニット31に相当する部分がドットインパクト方式でない方式(例えば、インクジェット方式)である画像形成装置に本発明を適用してもよい。あるいは、ミラーを往復移動させて走査を行う方式の画像読取装置(スキャナ)に本発明を適用してもよい。要するに、本発明は、何らかの部材をリニアモータを用いて往復移動させるような種々の構成に対して適用され得る。
本発明の一実施形態である画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。 画像形成装置の印字機構部の構成の一例を示す図である。 画像形成装置のドライバの構成の一例を示すブロック図である。 コイルに生じる電流の変化を例示した図である。 コイルに生じる電流の変化を例示した図である。 コイルに生じる電流の変化を例示した図である。 画像形成装置の主要部の外観構成の一例を示す図である。 画像形成装置の印字機構部の外観構成の一例を示す図である。
符号の説明
100…画像形成装置、10…制御部、20…ドライブ部、30…印字機構部、40…操作部、50…通信部、21、22、23、24、25、26…Hブリッジ回路、31…印字ユニット、32…リニアモータユニット、33…用紙搬送部、34…リボンユニット、31a、32a…連結部材、351、352…プーリ、353…ベルト、36…ガイドシャフト、371、372…弾性部材、381、382…補助部材、39…センサ、311…シャトル、321、322、323、324、325、326…コイル、327、328…磁石列、329…コイル支持部材

Claims (3)

  1. 第1の方向と、前記第1の方向と反対の第2の方向とに往復移動可能な往復移動部材と、
    巻線と磁石とを前記往復移動部材の移動方向に沿うように複数有し、当該巻線に供給される電流の向きに応じて前記往復移動部材が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の巻線に供給する電流を制御する制御手段であって、決められた電流の供給をする巻線の数を調整することにより前記駆動手段による駆動力を制御する制御手段と
    前記第1または第2の方向に移動される前記往復移動部材がある位置に達すると、当該往復移動部材をその移動方向と反対の方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記付勢手段が前記往復移動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に前記往復移動部材を移動させるための電流を供給する前記巻線の数を段階的に増やす
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記駆動手段は、
    前記複数の巻線の一部により、前記往復移動部材が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する第1の駆動手段と、
    前記一部の巻線以外の複数の巻線により、前記第1の駆動手段により移動された往復移動部材の移動方向が反転するように駆動し、また、前記付勢手段が前記可動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に移動するように駆動する第2の駆動手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記付勢手段が前記往復移動部材を付勢するときに、電流を供給する前記第2の駆動手段の巻線の数を段階的に増やす
    ことを特徴とする請求項に記載の駆動制御装置。
  3. 第1の方向と、前記第1の方向と反対の第2の方向とに往復移動されて記録媒体に画像を形成する形成部と、
    巻線と磁石とを前記形成部の移動方向に沿うように複数有し、前記形成部が前記第1または第2の方向に往復移動するように駆動する駆動手段と、
    前記第1または第2の方向に移動される前記形成部がある位置に達すると、当該形成部をその移動方向と反対の方向に付勢する付勢手段と、
    前記駆動手段の巻線に供給する電流を制御する制御手段であって、決められた電流の供給をする巻線の数を調整することにより前記駆動手段による駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記駆動手段は、
    前記複数の巻線の一部により、前記形成部が前記第1または第2の方向に移動するように駆動する第1の駆動手段と、
    前記一部の巻線以外の複数の巻線により、前記第1の駆動手段により移動された形成部の移動方向が反転するように駆動し、また、前記付勢手段が前記可動部材を付勢するときに、当該付勢手段が当該往復移動部材を付勢する方向と反対の方向に移動するように駆動する第2の駆動手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記付勢手段が前記形成部を付勢するときに、当該付勢手段が付勢する方向と反対の方向に前記往復移動部材を移動させるための電流を前記第2の駆動手段に供給する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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