JP3286922B2 - ドットインパクト式印字ヘッド - Google Patents

ドットインパクト式印字ヘッド

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JP3286922B2 JP5817093A JP5817093A JP3286922B2 JP 3286922 B2 JP3286922 B2 JP 3286922B2 JP 5817093 A JP5817093 A JP 5817093A JP 5817093 A JP5817093 A JP 5817093A JP 3286922 B2 JP3286922 B2 JP 3286922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクト式印
字ヘッドの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12はドットインパクト式印字ヘッド
の中で最も一般的なものである釈放型印字ヘッドの印字
エレメントを示す側面図で、印字エレメント1は、永久
磁石2と、磁路を形成するヨーク3a,3bと、永久磁
石2の吸引力を打ち消すためのコイル4と、可動部5
と、可動部5を支持する板ばね6とを備えている。可動
部5は、板ばね6に支持されるアーマチュア7と、先端
に印字ワイヤ8が固定され基部がアーマチュア7に連結
されたビーム9とで構成されている。
【0003】非印字時には、コイル4には通電されず、
アーマチュア7は、永久磁石2によりヨーク3a,3b
を通り形成される磁束による吸引力によってヨーク3b
の端面に吸着され、板ばね6に歪エネルギーが蓄えられ
る。
【0004】印字時には、コイル4に所定時間通電す
る。これにより、永久磁石2の吸引力は打ち消され、可
動部5はそれまで板ばね6に蓄勢された力により矢印A
方向に動作し、中間ガイド10とピンガイド11により
ガイドされている印字ワイヤ8がインクリボン12を介
し用紙13を打撃しプラテン14に押し付けて印字が行
われる。
【0005】印字ヘッドは、上記の構成,作用を有する
複数個の印字エレメントで構成されている。このような
構成の従来のドットインパクト式印字ヘッドを図13及
び図14に示す。次にこれらの印字ヘッドの構成,作用
を説明する。
【0006】図13のドットインパクト式印字ヘッド2
1は、フレーム22の上部及び下部にそれぞれ6個の印
字エレメント1を2列に並設して構成されている。上
部,下部の印字エレメント1は可動部5の先端を対向さ
せて配置されており、各可動部5の印字ワイヤ8は中間
ガイド10a,10bを通りピンガイド11に導かれて
いる。
【0007】中間ガイド10a,10bは、印字ワイヤ
8の長さのほぼ中央に位置し、フレーム22の中央に一
体に突設されたノーズ部23に設けた溝24にがたを持
たせて収められ、これにより、用紙を打撃したときの反
力で印字ワイヤ8が座屈するのを防ぐとともに、印字ワ
イヤ8に不要な振動が発生するのを防いでいる。
【0008】また、図14のドットインパクト式印字ヘ
ッド31は、ノーズ33を備えたフレーム32に、印字
エレメント1とほぼ同様の印字エレメント34を、上下
に2列に並設して構成され、各印字エレメント34の可
動部35の印字ワイヤ36をガイドする中間ガイド37
は、ノーズ部33に設けた穴38にがたを持たせた状態
で挿通され支持されている。印字ワイヤ36の先端のピ
ンガイドによる支持は、図示を省略したが図13と同様
である。
【0009】このような構成の印字ヘッドは、プラテン
に沿って進退可能なキャリアに搭載され、所定時機に所
定の印字エレメントを作動させることにより印字を行
う。
【0010】上記の印字ヘッドにおいて、ピンガイドは
印字ワイヤの先端を位置決めし、中間ガイドは、駆動時
に進退する印字ワイヤの振動振幅(先端ガイド部と基部
の固定部とを節点とする)が大きくなって該印字ワイヤ
が疲労によりピンガイド付近で破損するのを防止するた
めに用いられる。
【0011】このため、中間ガイドは、印字ワイヤの1
次固有振動モードの腹部に当たる位置に設けるか、ある
いは2次固有振動モードの第1腹部付近と第2腹部付近
のいずれか一方または両方に設けることになる。図15
は印字ワイヤの振動の種類と応力特性図で、図15
(A)は1次固有振動モードを示し、図15(B)は2
次固有振動モードを示し、図15(C)は各振動モード
の応力分布を示す。
【0012】本図より、同じ最大振幅に対して、先端の
ピンガイド付近の応力は、1次固有振動モードに比べて
2次固有振動モードの方が2.5倍程度大きくなること
が分かる。従って、中間ガイドを印字ワイヤの2次固有
振動モードの腹部付近に配置する方が、強度上効果的
で、印字ワイヤに生じる曲げ応力は大幅に減少する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
では、中間ガイド配設のためノーズに溝や穴を形成する
必要があり、加工が面倒であった。
【0014】本発明はノーズに加工をせずに中間ガイド
を所望の位置にがたを持たせて支持することのできるド
ットインパクト式印字ヘッドを提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図で、図中、51は印字ワイヤ52を備えた印字エレメ
ント、53は印字ワイヤ52を中間部でガイドする中間
ガイド、54はL字型の複数個の突起60a,60bを
一体に突設したフレームである。印字エレメント51
は、本図では、永久磁石55と、磁路を形成するヨーク
56a,56bと、永久磁石55の吸引力を打ち消すた
めのコイル57と、可動部58と、該可動部58を支持
する板ばね59とより成る図12と同様のものを示して
いる。
【0016】印字ヘッドは、上記構成の複数個の印字エ
レメント51を、フレーム54に、所定の範囲で、例え
ば図1の紙面と垂直方向に並設して構成される。各中間
ガイド53は、それぞれ複数個の突起60a及び突起6
0bにより、がたを持たせて上下で支持されている。6
3は参考に付記したピンガイドで、印字ワイヤ52の先
端を位置決めしガイドする。
【0017】
【作用】印字動作は従来と同様で、前進する印字ワイヤ
52がインクリボン12を介し用紙13を打撃しプラテ
ン14に押し付けることにより行われる。この印字動作
時に印字ワイヤ52の中間部分をガイドする中間ガイド
53,53は、フレーム54からの突出高さの異なる複
数の突起60a,60bによりそれぞれがたを持たせて
上下で支持されている。印字ワイヤ52の移動による中
間ガイド53のずれは、突起60a,60bの折れ曲っ
た先端部61a,61bにより係止される。
【0018】従って、中間ガイド53が反っていても突
起60a,60bが中間ガイド53を完全固定すること
はなく、かつ、中間ガイド53と突起60a,60bの
間の摩擦も最低限に抑えることができる。また、L字型
の突起60a,60bは、フレーム54と一体構造にな
りやすく型化が容易になる。
【0019】なお、図1では中間ガイドが2枚の場合を
示したが、中間ガイドが1枚または3枚以上の場合でも
本発明は適用可能である。また、本出願人により既に提
案された特願平4−199594号(平成4年7月27
日出願)の図3,図4,図5等に示された中間ガイドを
用いる場合にも本発明は適用可能である。
【0020】
【実施例】以下、図2乃至図11に関連して本発明の実
施例を説明する。
【0021】図2に第1の実施例を示す。
【0022】図2は本実施例の印字ヘッド50の斜視図
で、図1と同様の部材には同符号を用いている。印字ヘ
ッド50は、フレーム54の上部に6個の印字エレメン
ト51を並設するとともに、下部に上部と上下逆向きの
6個の印字エレメント51を並設して構成されている。
可動部58の印字ワイヤ52は、フレーム54に設けら
れた通し穴62に挿通されて中間ガイド53を貫通して
いる。
【0023】この印字ワイヤ52をガイドする中間ガイ
ド53は、印字ワイヤ52の2次固有振動モードの第1
腹付近(印字ワイヤ52の基端固定部から近い位置)に
配置され、フレーム54に突設された2対のL字型の突
起60aによりがたを持たせて上下で支持されている。
この場合、中間ガイド53は、突起60aの先端部61
aにより、印字ワイヤ52の移動方向に係止される。ま
た、この突起60aは、フレーム54とモールド成型に
より一体的に形成される。
【0024】従って、中間ガイド53が反っていても突
起60aが該中間ガイド53を完全固定することはな
く、かつ、印字ワイヤ52の作動時に生じる中間ガイド
53と突起60aの間の摩擦も最低限に抑えることがで
きる。
【0025】また、L字型の突起60aはフレーム54
と一体構造になりやすく型化が容易になる。図2では、
突起60aが通し穴62のところに設けられているが、
このようにすると型化が一層容易になる。
【0026】図3に第2の実施例を示す。
【0027】前実施例は中間ガイドが1枚であったが、
本実施例は中間ガイドが2枚の場合のものである。図3
は本実施例の印字ヘッド70の斜視図で、図1と同様の
部材には同符号を用いている。印字ヘッド70は、フレ
ーム54の上部及び下部にそれぞれ6個の印字エレメン
ト51を前実施例と同様に並設して構成され、可動部5
8の印字ワイヤ52は、フレーム54に設けられた通し
穴62を貫通して2枚の中間ガイド53にガイドされ
る。
【0028】フレーム54側の中間ガイド53は、前実
施例と同様の2対の突起60aによりがたを持たせて上
下で支持され、突起60aの先端部61aにより印字ワ
イヤ52の移動方向に係止される。また他方の中間ガイ
ド53は、突起60aより突出量が大きい突起60bに
よりがたを持たせて上下で支持され、突起60bの先端
部61bにより印字ワイヤ52の移動方向に係止され
る。
【0029】本実施例の場合も、前実施例と同様の効果
が得られる。なお、3枚以上の中間ガイドを用いる場合
も、各中間ガイドを支持する突起を同様に設けることで
対応可能である。
【0030】図4及び図5に第3の実施例を示す。
【0031】図4は本実施例の印字ヘッド80の斜視
図、図5は同分解斜視図で、図中、54Aは第1のフレ
ーム、54Bは第2のフレームである。第1のフレーム
54Aの上部には6個の印字エレメント51A(前述の
印字エレメント51と同様のもの)が並設され、下部に
は上部と下部と上下逆向きの6個の印字エレメント51
Aが並設されている。各印字エレメント51Aの印字ワ
イヤ52Aは第1のフレーム54Aのピンガイド81に
嵌入してガイドされる。この場合、印字ワイヤ52Aは
短かくて振動の振幅も小さいので、中間ガイドは不要で
ある。
【0032】また、第2のフレーム54Bの上部には印
字ワイヤ52Aより長い印字ワイヤ52Bを備えた6個
の印字エレメント51B(前述の印字エレメント51と
同様のもの)が並設され、下部には上部の印字エレメン
ト51Bと上下逆向きの6個の印字エレメント51Bが
並設されている。
【0033】このようにそれぞれ印字エレメント群を備
えた第1のフレーム54Aと第2のフレーム54Bは、
スペーサ82を介し、図4のように結合されて印字ヘッ
ド80が構成されるが、この結合時に、印字ワイヤ52
Bは中間ガイド53,53を通りピンガイド81に嵌入
してガイドされる。中間ガイド53,53は、突起60
a,60bによりがたなく上下で支持され、先端部61
a,61bにより印字ワイヤ52Bの移動方向に係止さ
れる。
【0034】本実施例の場合も、前述の実施例と同様の
効果が得られる。
【0035】次に、上記各実施例の印字ヘッドが適用さ
れるラインプリンタについて、第3の実施例の印字ヘッ
ド80使用の場合を例にとり、図6乃至図11を用いて
説明する。なお、こおラインプリンタは、前述の特願平
4−199594号の図9乃至図14に示されたもので
ある。
【0036】図6は本発明が適用されるラインプリンタ
の斜視図、図7は同平面図、図8は側面断面図である。
101(図6では図示省略)は図示しない筐体に取り付
けられたベースフレームで、該ベースフレーム101に
は、図6,7の左右方向に延びたステーシャフト10
2,103が平行に固定されている。中央付近のステー
シャフト102には、印字ユニット111を搭載した印
字シャトル112が摺動自在に嵌合している。印字シャ
トル112は、ベースフレーム101上を走行可能なロ
ーラ113と第1のステーシャフト102によって支持
されている。
【0037】印字ユニット111は、24ピン型の印字
ヘッド80(6個の印字エレメントを前後2段にかつ上
下対称に配置、図4参照)を横1列に12個並べたもの
で、各印字ヘッド80の印字ワイヤは、前記のように、
該印字ワイヤの2次固有振動を抑制するための中間ガイ
ドにガイドされ、中間ガイドはフレームと一体の突起に
よりがたを持たせて上下で支持されている。
【0038】印字シャトル112の下部には鉄板から成
るヨーク114が固定され、該ヨーク114の下面に
は、厚さ方向を両磁極にした長方形板状の11個の永久
磁石115が、第1のステーシャフト102の軸線方向
に並べて取り付けられている。永久磁石115は、印字
ヘッド80の幅より僅かに幅広になっていて、図9に示
すように、N極とS極が交互になるように連続して配設
されている。なお、両端の永久磁石115と、中央部分
に隣接する9個の永久磁石115との間には間隙が設け
られている。
【0039】このように、印字ユニット111,印字シ
ャトル112,ヨーク114,及び永久磁石115が一
体となって、第1のステーシャフト102に沿って移動
可能な印字シャトルユニット110が形成されている。
【0040】一方、ベースフレーム101に固定された
鉄板のコイルベース118上には多数の電磁コイル11
6が並設されており、該電磁コイル116と永久磁石1
15とは僅かの隙間を介し対向している。そして、永久
磁石115と電磁コイル116とによって、印字シャト
ルユニット110駆動用の第1のリニアモータが構成さ
れている。
【0041】各電磁コイル116は、渦巻き状に巻かれ
て永久磁石115の2倍の幅に形成され、図10に示す
ように、連続して6個並設されている。なお、図10は
略示図であり、隣り合う電磁コイル116の外縁同士は
接している。
【0042】6個の電磁コイル116のうち、両端の電
磁コイル116は、第1のリニアモータの動作を反転さ
せるためのもので、同じリード線に直列に接続されてい
る。また中間の4個の電磁コイル116は、第1のリニ
アモータを定速で駆動するためのもので、上記リード線
とは異なるリード線に2個ずつ直列に接続されている。
【0043】このように構成された第1のリニアモータ
においては、永久磁石115による磁界の中にある電磁
コイル116に通電することによって、フレミングの左
方の法則に基づく推力が電磁コイル116に発生する。
しかし、電磁コイル116はベースフレーム101に対
し固定されていて動かないので、上記推力の反力が永久
磁石115側に作用し、その結果、印字シャトルユニッ
ト110が第1のステーシャフト102にガイドされて
移動する。
【0044】そして、電磁コイル116に与える電流を
制御することによって、印字シャトルユニット110を
高速で往復動させることができる。117(図7参照)
は印字シャトル112とベースフレーム101の間に設
けられた透過型の位置検出センサーである(作用は後
述)。
【0045】第1のステーシャフト102と平行に配置
された第2のステーシャフト103には、印字シャトル
112と同様に形成されたバランスシャトル122が摺
動自在に嵌合している。バランスシャトル122上には
重り121が搭載され、下部にはヨーク124が取り付
けられている。ヨーク124の下面には、印字シャトル
ユニット110に配設された永久磁石115と同様の永
久磁石125が並べて配設されている。123は、第1
のステーシャフト103とともにバランスシャトル12
2を支持するローラである。
【0046】さらに、バランスシャトル122には、ベ
ースフレーム101の両側方に突出する1対のアーム1
29が連結されている。アーム129の先端は印字シャ
トルユニット110の位置を越えて反対側に達し、その
先端に重りユニット130が取り付けられている。
【0047】バランスシャトル122と、重り121
と、ヨーク124と、永久磁石125と、アーム129
と、重りユニット130はバランスシャトルユニット1
20を構成する。このバランスシャトルユニット120
は、一体となって印字シャトルユニット110と平行に
移動することができる。131は、ベースフレーム10
1上を走行するように重りユニット130に回転自在に
取り付けられたローラである。
【0048】バランスシャトルユニット120は、総重
量が印字シャトルユニット110の総重量と略同じにな
るように形成されていて、バランスシャトルユニット1
20全体の重心のユニット移動時の軌跡が印字シャトル
ユニット110の重心のユニット移動時の軌跡と略同一
となるように重量配分が設定されている。
【0049】図6乃至図8に戻って、コイルベース12
8には電磁コイル116と同様の電磁コイル126が並
設されており、該電磁コイル126と永久磁石125は
僅かな隙間を介し対向している。これらの永久磁石12
5と電磁コイル126とによって、バランスシャトルユ
ニット120駆動用の第2のリニアモータが構成されて
いる。そして、電磁コイル126への通電を制御するこ
とによって、バランスシャトルユニット120を高速で
往復動させることができる。
【0050】図11は第1,第2のリニアモータに対す
る回路構成の概要図で、各電磁コイル116,126に
対して一つの駆動回路105から同じ駆動電流が供給さ
れ、これにより印字シャトルユニット110とバランス
シャトルユニット120が相対的に逆方向に同じ速度で
高速往復運動を行うようになっている。そのために、永
久磁石115,125の極性または電磁コイル116,
126の巻き方向のいずれかを、印字シャトルユニット
110とバランスシャトルユニット120とで逆にして
いる。
【0051】駆動回路105の動作を制御するための制
御部106には印字シャトルユニット110側の位置検
出センサ117から反転用と定速用の検出信号が入力し
て、フィードバック制御によって往復動のための制御が
行われる。また、バランスシャトルユニット120側の
位置検出センサ127から制御部106に入力する検出
信号によって、バランスシャトルユニット120の暴走
発生等が監視されている。
【0052】このような構成のラインプリンタにおいて
は、印字シャトルユニット110が第1のステーシャフ
ト102にガイドされて往復動すると、印字シャトルユ
ニット110と略同重量のバランスシャトルユニット1
20が、第2のステーシャフト103にガイドされて印
字シャトルユニット110とは逆方向に該印字シャトル
ユニット110と同速度で往復動する。従って、印字シ
ャトルユニット110の往復動に対してベースフレーム
101に生じる反力は、バランスシャトルユニット12
0の往復動によって相殺される。
【0053】また、その往復動の際に、バランスシャト
ルユニット120の重心の軌路と印字シャトルユニット
110の重心の軌跡が略一致しているため、両シャトル
ユニット110,120の往復運動による回転モーメン
トは発生しない。
【0054】このラインプリンタによる印字は、印字シ
ャトルユニット110,バランスシャトルユニット12
0を往復動させ、所定時機に所定の印字ヘッド80の所
定の印字エレメントを作動させて行う。このとき、該印
字エレメントの印字ワイヤは、図8の矢印A方向に突出
し、用紙搬送路104を矢印B方向に搬送される印字用
紙を図示しないインクリボンを介し打撃し、これにより
印字が行われる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
の各種の優れた効果が得られる。 (1)印字エレメント取り付け用のフレームに一体に突
設された複数のL型の突起により中間ガイドを支持する
簡単な構成であり、1個または複数個の中間ガイドを所
望の位置に支持させることができる。 (2)中間ガイドはL型の突起によりがたを持たせて上
下で支持されるようになっているため、中間ガイドが反
っていても該中間ガイドを完全固定することはなく、該
中間ガイドと突起の間の摩擦も最低限に抑えることがで
きる。 (3)L字型の突起はフレームと一体構造になりやすく
型化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の印字ヘッドの斜視図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の印字ヘッドの斜視図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施例の印字ヘッドの斜視図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施例の印字ヘッドの分解斜視
図である。
【図6】本発明が適用されるラインプリンタの斜視図で
ある。
【図7】本発明が適用されるラインプリンタの平面図で
ある。
【図8】本発明が適用されるラインプリンタの側面断面
図である。
【図9】本発明が適用されるラインプリンタの永久磁石
の平面図である。
【図10】本発明が適用されるラインプリンタの電磁コ
イルの平面図である。
【図11】本発明が適用されるラインプリンタの回路構
成の概要図である。
【図12】釈放型印字ヘッドの印字エレメントを示す側
面図である。
【図13】従来のドットインパクト式印字ヘッドの斜視
図である。
【図14】従来の他のドットインパクト式印字ヘッドの
構造説明図で、図14(A)は正面図、図14(B)は
側面図である。
【図15】印字ワイヤの振動の種類と応力特性図で、図
15(A)は1次固有振動モードを示し、図15(B)
は2次固有振動モードを示し、図15(C)は応力分布
を示している。
【符号の説明】
50,70,80 印字ヘッド 51,51A,51B 印字エレメント 52,52A,52B 印字ワイヤ 53 中間ガイド 54,54A,54B フレーム 60a,60b 突起 61a,61b 先端部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(54)に、それぞれ印字ワイ
    ヤ(52)を備えた複数の印字エレメント(51)を取
    り付けて成り、前記各印字エレメント(51)の印字ワ
    イヤ(52)の中間部分をガイドする1個以上の中間ガ
    イド(53)を備えたドットインパクト式印字ヘッドに
    おいて、 前記フレーム(54)に、前記中間ガイド(53)をが
    たを持たせて上下で支持するL字型の複数個の突起(6
    0a,60b)を突設したことを特徴とするドットイン
    パクト式印字ヘッド。
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