JP4036000B2 - 物品保管設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動倉庫などの物品保管設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記物品保管設備は、物品を収納する複数の物品収納部と、この物品収納部と所定の搬入出口との間で物品の搬送を行う物品搬送手段とを備え、搬入出口において物品の出し入れを行うように構成されている。すなわち、物品収納部として、物品を収納する複数の区画収納空間(物品収納部)が上下多段かつ左右に並設された収納棚を備え、物品搬送手段として、前記収納棚に沿って走行する走行車体、この走行車体に垂設されたマストに沿って昇降される昇降台(昇降体)、およびこの昇降台上に設けられ、物品収納部と搬入出口においてフォークを出退させて前記物品の受け渡しを行うフォーク装置(物品の受け渡し手段)を有する物品出し入れ装置(スタッカークレーン)を備えている。このスタッカークレーンの動作により搬入出口と物品収納部との間で物品の入出庫、収納棚の一方の物品収納部と他方の物品収納部との間での物品の移載が行われる。
【0003】
上記スタッカークレーンへの入出庫の指令データ(作業データ)は、通常、入庫、出庫などの作業モードの別と、物品の入出庫を行う搬入出口の別と、入出庫を行う物品収納部を特定する情報(収納棚における位置を示す番号などの符号)から形成され、地上側制御装置よりスタッカークレーンへ伝送され、スタッカークレーンは入力した作業データに応じて上記入出庫を実行する。また作業データとしては、操作パネルまたはリモートコントローラ(リモコン)を使用して作業者によって前記地上側制御装置へ入力された、あるいは予め入力されていた設定データが使用される。
【0004】
また地上側制御装置は、コンピュータ(演算処理装置の一例)から構成され、このコンピュータのメモリ(記憶手段)には、スタッカークレーンの制御用プログラムや収納棚の各物品収納部における物品の有無などを管理する在庫管理プログラムなどからなる複数の基本部分のアプリケーションソフト(特定のプログラムの一例)と、設備毎に異なる設備の構成を特定するデータやタイマーの設定値などからなる各設備対応部分のパラメータ(設備情報の一例)が記憶される。またメモリは、アプリケーションソフトを格納する領域(アプリケーション用エリア)とパラメータが設定される領域(パラメータ用エリア)から構成され、アプリケーション用エリアにアプリケーションソフトがダウンロード(格納)されて記憶され、パラメータ用エリアに設定装置を使用してパラメータが設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の物品保管設備では、上記アプリケーションソフトをダウンロードする際、その本数が多いためダウンロードする回数が多くなり、ダウンロードミスが発生し品質低下が起こりやすいという問題があった。またダウンロードに時間と手間がかかり、作業者に負担を強いていた。
【0006】
またパラメータは、設備毎に異なり新たに設定されることから設定が最後になることが多く、またパラメータが設定されないと、地上側制御装置によりスタッカークレーンを運用できないことから、現場でスタッカークレーンを簡易運用することもできないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、地上側制御装置へダウンロードするソフトの回数、すなわち本数と手間を減らすことができ、現場でパラメータを1個ずつ設定しなくてもスタッカークレーンを動作させることができる物品保管設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、物品を収納する複数の物品収納部と、この物品収納部と所定の搬入出口との間で前記物品の搬送を行う物品搬送手段と、演算処理装置からなり、前記物品搬送手段を制御して前記搬入出口において物品の出し入れを行う制御手段を備えた物品保管設備であって、
前記制御手段に、前記物品搬送手段を制御するプログラムを含む特定のプログラムと前記物品保管設備を動かすための設備情報を、前記プログラムを記憶する領域と前記設備情報を記憶する領域にそれぞれ分けて記憶する記憶手段を設け、
前記記憶手段の前記プログラムを記憶する領域に、前記プログラムと前記設備情報をまとめて格納することを可能とし、前記記憶手段の前記設備情報を記憶する領域に、前記格納が未だ実行されていない初期状態かどうかの判断情報が記憶される特定番地を設け、
前記制御手段は、前記プログラムを記憶する領域に前記プログラムと前記設備情報がまとめて格納されると、前記特定番地の判断情報を確認し、この判断情報が初期状態を示しているとき、前記プログラムを記憶する領域に格納された設備情報を、前記設備情報を記憶する領域に新しい設備情報として書き込み、前記特定番地の判断情報が初期状態ではないことを示しているとき、前記プログラムを記憶する領域に格納された設備情報を不使用とすることを特徴とするものである。
【0009】
ここで、記憶手段は、たとえばメモリやハードディスクにより構成される。
上記構成によれば、制御手段の記憶手段のプログラムを記憶する領域に、プログラムと設備情報がまとめて格納され、格納された設備情報は前記設備情報を記憶する領域に新しい設備情報として書き込まれる。よって、1回の格納でプログラムと設備情報が揃い、通常動作が可能な環境となり、さらに設備情報により簡易運用を行うこと、たとえば物品搬送手段を制御して物品搬送手段の停止位置などの学習を現場ですぐに実行することが可能となる。またダウンロードする回数を減らすことができることから、ダウンロードミスによる品質低下を無くすことが可能となり、作業者の負担を軽減することが可能となる。また初期の設備情報が含まれるため、制御手段だけで商品化することが可能となる。
また特定番地の判断情報が初期状態か、初期状態ではないかを判断することにより、事前に設備情報が書き込み済みであるかが判断され、書き込み済みのときには、格納された設備情報は不使用とされる。よって作業者は、現状動作中の設備情報をそのままに、特定のプログラムだけを意識せずに、通常の格納で入れ替えることができる。
【0012】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記特定番地の判断情報を初期状態に設定変更可能な設定手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、設定手段により特定番地の判断情報が初期状態に設定されると、格納された設備情報は、前記設備情報を記憶する領域に新しい設備情報して書き込まれる。よって、1回の格納でプログラムと判断情報を入れ替えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における物品保管設備の概略斜視図である。
【0015】
図1に示すように、物品保管設備FSには、物品(荷;商品やコンテナなど)Fの出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した2基の収納棚Aと、それらの収納棚Aどうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するスタッカークレーン(物品搬送手段の一例)Cとが設けられ、各収納棚Aには、パレットPに載置された状態で物品Fを収納する複数の物品収納部Dが上下多段かつスタッカークレーンCの走行方向(以下、前後方向と称す)に並設されている。
【0016】
前記作業通路Bには、収納棚Aの長手方向に沿って走行レール1が設置され、作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eには、入出庫の指令データ(作業データ;物品の出し入れ情報の一例)をスタッカークレーンCへ入力する、コンピュータ(演算処理装置の一例)からなるコントローラ(制御手段の一例)E1と、設定装置E2と、走行レール1を挟んでスタッカークレーンの走行方向とは直角な方向(以下、左右方向と称す)に一対のコンベヤ装置からなる物品受台(物品受け手段および物品の搬入出口の一例)E3a,E3bとが設けられ、スタッカークレーンCは、コントローラE1より入力した作業データに基づいて走行レール1に沿って走行して、物品受台E3aまたはE3bと物品収納部Dとの間、あるいは物品収納部D同士間においてパレットPに載せた物品Fの出し入れを行う入出庫用の搬送車として構成されている。
【0017】
前記スタッカークレーンCは、走行レール1に沿って走行する走行車体2に、昇降台(昇降体)3と、その昇降台3を昇降操作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト(走行車体に垂設された柱体)4とを設けて構成され、昇降台3には物品移載用のフォーク装置(物品の受け渡し手段)5が設けられている。
【0018】
また天井部には、走行レール1に対向してガイドレール6が敷設され、上記一対の昇降マスト4の上端部には、これら上端部を連結するとともに、前記ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッカークレーンCの走行に伴ってスタッカークレーンCの上部位置を規制する上部フレーム7が設けられている。
【0019】
また走行車体2上には、物品搬出入部E側の昇降マスト4の外方位置にクレーン制御装置CCが設けられており、このクレーン制御装置CC上には、物品搬出入部EのコントローラE1とのデータの送受信を行う第1光送受信器11が設けられている。また物品搬出入部Eには、この第1光送受信器11に対向して第2光送受信器12(図4)が設けられ、コントローラE1に接続されている。上記クレーン制御装置CCは、コントローラE1から光送受信器12,11を介して前記作業データを受けて、昇降台3を指定された昇降位置に昇降させ、走行車体2を指定された走行位置に移動させ、フォーク装置5を駆動して物品Fを移載させることにより、物品Fの搬送並びに各物品収納部Dなどとの間の物品Fの移載を行っている。
【0020】
上記物品搬出入部Eの設定装置E2は、図2に示すように、操作パネル21とリモートコントローラ(設定手段の一例;以下、リモコンと称す)22により構成されている。上記操作パネル21はリモコン22を支持する支持手段を構成しており、操作パネル21に形成された長方形状の凹部20にリモコン22を嵌め込むことによって、リモコン22が支持されるように構成されている。
【0021】
また、操作パネル21には、表示パネル25と、非常停止ボタン26と、起動ボタン27と、異常解除用の解除ボタン28と、物品保管設備FSの運転モードを切り換える切換スイッチ29とが設けられている。
【0022】
また上記表示パネル25には、左側の物品受台E3aに対して実施される作業モード(入庫モードまたは出庫モード)の別を示すランプ31と、右側の物品受台E3bに対して実施される作業モード(入庫モードまたは出庫モード)の別を示すランプ32と、入出庫作業を実行する物品収納部Dの番号(棚番)またはエラーコードを表示する5桁の7セグメントの液晶表示器(表示手段)33が設けられている。なお、液晶表示器33の下方に表記されたBANK(バンク)の上に表示される番号は左右方向(列方向)イ(図1参照)の番号を示し、BAY(ベイ)の上に表示される番号は前後方向(奥行方向)ロ(図1参照)の番号を示し、LEVEL(レベル)の上に表示される番号は上下方向ハ(図1参照)の番号を示している。
【0023】
また、上記リモコン22には、図3に示すように、物品Fの入庫作業を選択する入庫モード選択ボタン(モード選択手段)38と、物品Fの出庫作業を選択する出庫モード選択ボタン(モード選択手段)39と、物品Fのピッキング作業を選択するピッキングモード選択ボタン(モード選択手段)40と、入出庫を行う物品収納部Dを特定する情報である物品収納部Dの番号(棚番に相当する)などを入力するテンキースイッチ(入力手段)41と、左側の物品受台E3aを選択する物品受台選択ボタン42aと、右側の物品受台E3bを選択する物品受台選択ボタン42bと、設定ボタン43と、クリアボタン44と、IDボタン45と、非常停止ボタン46と、シフトボタン47と、これらボタン・キー38〜47に接続され各ボタン・キー38〜47の操作毎に予め設定されたデータ(コード)を出力するCPUからなるコントローラ48(図4)と、コントローラ48から出力されたコードデータを光信号にして送信する光送受信装置(情報通信手段の一例;図4)49とが設けられている。
【0024】
また上記操作パネル21の凹部20の上方には、リモコン22の光送受信装置49との間でデータ(光信号)の送受信を行う光送受信装置(情報通信手段の一例)61が設けられている。なお、上記凹部20にリモコン22を嵌め込んだ際、光送受信装置49が光送受信装置61に対向するように構成されている。
【0025】
また図2に示すように、上記凹部20の上下中央部には、凹部20よりも低い陥没部62が形成されている。この陥没部62は凹部20から左右両側方へ張り出して形成されており、陥没部62の左右両端部が凹部20に嵌め込まれたリモコン22の左右両外側方へ突出している。また、上記リモコン22の裏側には金属シール63(図3)が貼り付けられ、上記操作パネル21の陥没部62の中央底面には、上記金属シール63を吸着する磁石(図示せず)が設けられている。
【0026】
上記物品搬出入部EのコントローラE1は、図4に示すように、設定装置E2、および光送受信器12,11を介してスタッカークレーンCのクレーン制御装置CCに接続され、設定装置E2から入力した操作データを認識し、また作業データを記憶し、さらに記憶された作業データをスタッカークレーンCのクレーン制御装置CCへ光送受信器11,12を介して送信して物品Fの入出庫作業を制御し、また収納棚Aの各物品収納部Dにおける在庫管理を行っている。
【0027】
上記作業データは、「作業モード」、「使用する物品受台の別」、「棚番(バンク−ベイ−レベル)」から構成され、作業者によるこの作業データのコントローラE1への設定は、表示パネル25を見ながら、リモコン22の操作により行われる。この作業データの設定の一例を図5を参照しながら説明する。設定される作業データは、上記「作業モード」は入庫モード、「使用する物品受台」は左側の物品受台E3a、「棚番(バンク−ベイ−レベル)」は、1バンク9ベイ4レベルの物品収納部Dとする。
【0028】
作業者は、リモコン22を操作して「作業モード」、「使用する物品受台の別」、「棚番(バンク−ベイ−レベル)」の順に設定する。
まず入庫モード選択ボタン38を押し、次に左側の荷受台選択ボタン42aを押し、さらに入庫先の物品収納部Dの場所に対応する番号(棚番;物品収納部を特定する情報の一例)が1バンク9ベイ4レベルであるので、テンキースイッチ41により、「10904」を押す。
【0029】
これらボタン・キー38〜47の操作に応じてリモコン22より上述したように、光コード信号が操作パネル21の光送受信装置61へ送信され、光送受信装置61によりコードデータへ戻されてコントローラE1へ入力される。
【0030】
コントローラE1は、入庫モード選択ボタン38の操作信号に相当するコードデータを入力すると、図5(a)に示すように、表示パネル25の入庫側の2つのランプ31,32を点滅させ、続いて左側の荷受台選択ボタン42aの操作信号に相当するコードデータを入力すると、図5(b)に示すように、表示パネル25の左側物品受台の入庫側のランプ31のみを点灯させる。続いてテンキースイッチ41の操作信号に相当するコードデータを入力すると、図5(c)に示すように、表示パネル25の液晶表示器33の1桁目にバンク“1”、5桁目と6桁目にベイ“09”、7桁目と8桁目にレベル“04”を表示・点滅させる。
【0031】
作業者は、表示パネル25の左側荷受台の入庫側のランプ31を点灯により、作業データは入庫モードで、かつ使用する物品受台は左側の物品受台E3aであることを確認し、さらに液晶表示器33の表示により入出庫を行う物品収納部Dの棚番(バンク−ベイ−レベル)を確認すると、設定ボタン43を押す。
【0032】
この設定ボタン43の操作信号は上記と同様にコントローラE1へ入力され、コントローラE1は、この設定ボタン43の操作信号に相当するコードデータを入力すると、先に記憶した「作業モード」、「使用する物品受台の別」、「棚番(バンク−ベイ−レベル)」のコードデータを1つの作業データとして認識して記憶し、図5(d)に示すように、表示パネル25の液晶表示器33の表示を連続点灯にさせる。
【0033】
作業者は、この液晶表示器33の表示の連続点灯を確認すると、作業データの設定を終了する。
このように作業データが設定され、作業者により操作パネル21の起動ボタン27が操作されると、この起動ボタン27の操作データはコントローラE1へ入力され、コントローラE1はこの操作データに応じて、記憶した作業データに基づいて物品Fの出し入れを実行する。
【0034】
以上のように、リモコン22により作業データをコントローラE1へ設定することができ、この設定された作業データに応じて物品Fの出し入れを行うことができる。
【0035】
上記コンピュータからなるコントローラE1のメモリ(記憶手段)Mは、図4に示すように、スタッカークレーンCの制御用プログラムや収納棚Aの各物品収納部Dにおける物品Fの有無などを管理する在庫管理プログラムなどからなる複数の基本部分のアプリケーションソフト(特定のプログラムの一例)を記憶する領域(アプリケーション用エリア)71と、設備毎に異なる設備の構成を特定するデータやタイマーの設定値などからなる各設備対応部分のパラメータ(設備情報の一例)を記憶する領域(パラメータ用エリア)72から構成され、アプリケーション用エリア71にアプリケーションソフトが記憶され、パラメータ用エリア72にパラメータが記憶されることによりコントローラE1は、機能を果たすことができる。なお、アプリケーション用エリア71は、アプリケーション用ソフトとパラメータをまとめて格納することができるメモリ容量を有している。またパラメータ用エリア72の特定のアドレス(特定番地)に、前回ダウンロード済みかどうかのデータが設定(登録)される。上記メモリMは、たとえばRAM、フラッシュROMやハードディスクにより構成される。
【0036】
上記メモリMへアプリケーションソフトとパラメータを格納・設定するときのコントローラE1の動作について、図6を参照しながら説明する。
ダウンロードソフトは、アプリケーションソフトとパラメータが1つに編集され、図4に示すローダー73に入力されて現場へ運ばれる。ローダー73は、現場で操作パネル21の切換スイッチ29が「切」の状態にあることを確認してコントローラE1(基板)に接続され、前記ダウンロードソフトはこのローダー73によりメモリMのアプリケーション用エリア71にダウンロードされる。なお、ローダー73はノート型パソコンを使用している。
【0037】
コントローラE1は、上記ダウンロードが実行された後、最初に操作パネル21の切換スイッチ29が「リモート」または「オンライン」に操作されると(電源が投入されると)(ステップ−1)、パラメータ用エリア72の特定のアドレス(番地)の内容が、前回ダウンロード済みのデータかどうかを確認し(ステップ−2)、前回ダウンロード済みではないこと(通常の出荷セットアップのときなど)を確認すると、ダウンロードソフトのパラメータをパラメータ用エリア72に書き込む(コピーする)(ステップ−3)。このコピーされたパラメータが新しいパラメータとして使用される。続いて特定のアドレスの内容を、前回ダウンロード済みに設定する(ステップ−4)。
【0038】
また特定のアドレスの内容が、前回ダウンロード済みのとき、何もしない。すなわちダウンロードソフトのパラメータをパラメータ用エリア72にコピーすることなく、不使用とする(ステップ−5)。
【0039】
続いて通常動作を行う。すなわちアプリケーションソフトをパラメータの内容により実行する(ステップ−6)。
このように、ダウンロードソフトにアプリケーションソフトとパラメータが含まれることにより、1回のダウンロードでアプリケーションソフトとパラメータを、メモリMのアプリケーション用エリア71とパラメータ用エリア72にそれぞれ書き込むことができ、通常動作が可能な環境とすることができ、さらにパラメータにより簡易運用を行うこと、たとえばスタッカークレーンCを制御してスタッカークレーンCの停止位置などの学習を現場ですぐに実行することを可能にできる。よってパラメータが無いとの理由で、現場でスタッカークレーンCを駆動できないなどの不具合を解消できる。またダウンロードする回数を減らすことができることから、ダウンロードミスによる品質低下を無くすことができ、また作業者の負担を軽減することができる。またダウンロードソフトに初期のパラメータが含まれているために、コントローラE1を基板で供給できる(ダウンロードソフトを商品化することができる)。
【0040】
また、ソフトダウンロード後最初の起動の際、特定アドレスの内容により、前回ダウンロード済みか済みではないか(特定番地の判断情報が初期状態か、初期状態ではないか)を判断することにより、事前にパラメータが存在するかどうかを判断できるため、アプリケーションソフトの障害(バグ)時、現状の動作中パラメータをそのままに、アプリケーションソフトだけを入れ替えることができる。そのとき、作業者はそのことを意識せずに、通常のダウンロード動作で作業を行うことができる。
【0041】
上記特定のアドレスの内容を、“前回ダウンロード済みではない”と再設定すれば、1回のダウンロードでダウンロードソフトのパラメータをパラメータ用エリア72に新しく書き込むことができる。この再設定の手順を説明する。上記特定のアドレスを“H40”、前回ダウンロード済みのデータを“72”、前回ダウンロード済みではないことのデータを“00”とする。特定のアドレスの内容の変更は、リモコン22とコントローラE1と表示画面25の液晶表示器33を使用して行われる。リモコン22の操作データは、上述したようにコントローラE1へ入力される。
【0042】
まず、作業者は、シフトキー47を押しながら、(左側)物品受台選択ボタン42aと(右側)物品受台選択ボタン42bを続けて押す。
コントローラE1は、これらシフトボタン47および(左側)物品受台選択ボタン42aと(右側)物品受台選択ボタン42bの操作入力を確認すると、メンテナンスの実行と判断して、図7(a)に示すように、液晶表示器33の1桁目、2桁目、3桁目にメンテナンスを示す、たとえば“Job”を表示させ、4桁目、5桁目に、入力を促す“__”を表示させる。
【0043】
続いて作業者はこの液晶表示器33の表示を確認すると、シフトキー47と設定キー43を同時に押す。
コントローラE1は、これらキー47,43の入力を確認すると、図7(b)に示すように、液晶表示器33の1桁目〜4桁目にパラメータの保存を聞く“SAVE”を表示させる。
【0044】
作業者は、この液晶表示器33の表示を確認すると、シフトキー47とピッキングキー40を押す。
コントローラE1は、これらキー47,40の入力を確認すると、図7(c)に示すように、パラメータの保存を促す液晶表示器33の1桁目〜3桁目に、パラメータのアドレス“P00”を表示させ、4桁目、5桁目に、入力を促す“__”を表示させて登録モードに切りかえる。
【0045】
作業者は、この液晶表示器33の“P00”表示を確認すると、シフトキー47とテンキースイッチ41の数字“9”を押して、コントローラE1により図7(d)に示すように、アドレス“H40”が表示されるまで、すなわち上記特定のアドレスが表示されるまでステップさせる。
【0046】
作業者は、テンキースイッチ41の数字“0”を操作して、コントローラE1により図7(e)に示すように、この“H40”のデータを“00”に変更する。次に、シフトキー47を押しながら設定キー43を操作する。
【0047】
コントローラE1は、これらキー47,43の入力を確認すると、図7(f)に示すように、液晶表示器33の1桁目〜4桁目にパラメータの保存を聞く、“SAVE”を表示させる。
【0048】
作業者は、この液晶表示器33の表示を確認すると、再度シフトキー47を押しながら設定キー43を押す。
コントローラE1は、これらキー47,43の入力を確認するとパラメータの保存を実行し、設定(登録)が完了する。
【0049】
このように、リモコン22を使用して特定アドレスの内容を、“前回ダウンロード済みではない”(初期状態)と変更すると、ダウンロードでダウンロードソフトのパラメータがパラメータ用エリア72に書き込まれて設定される。よって、1回のダウンロードでアプリケーションソフトとパラメータを入れ替えることができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、設定手段としてリモコン22を使用しているが、必ずしもリモコン22に限ることはなく、特定アドレスの内容を“前回ダウンロード済みではない”(初期状態)に設定変更可能な手段であればよい。また設定手段であるリモコン22と各物品保管設備FSのコントローラE1の操作パネル21にそれぞれ設ける情報通信手段として、光送受信装置49,61を使用しているが、光による通信に限ることはなく、電磁波や電波を使用して通信を行うようにしてもよい。
【0051】
また本実施の形態では、左右方向に並設された各収納棚Aをそれぞれ、前後方向に物品収納部Dを有する構成としているが、各収納棚Aを前後方向のみでなく左右方向(奥行き方向)に物品収納部Dを並べた構成とすることもできる。このとき、フォーク装置5を、フォーク(出し入れ具)が各収納棚Aの左右方向の各物品収納部Dに対して位置決め出退可能な構成(ダブルディープタイプ)とする。
【0052】
また本実施の形態では、搬入出部Eの一対の物品受台E3aまたはE3bを物品Fの搬入出を行う搬入出口として使用しているが、これら物品受台E3aまたはE3bを、物品Fの搬入口専用または搬出口専用として使用することもできる。
【0053】
また本実施の形態では、物品保管設備の物品搬送手段としてスタッカークレーンCを使用しているが、スタッカークレーンCの走行車体2に相当する構成を備えていない物品搬送手段であってもよい。このような走行車体2を備えていない物品搬送手段を備えた物品保管設備FS’の一例を図8に示す。図8には、上記実施の形態の構成と同一の機能を有する構成には同一の符号を付している。
【0054】
図8に示す物品保管設備FS’は、たとえばコンテナからなる物品Fを、前後に所定間隔を隔てて設置した2基の収納棚Aの物品収納部Dのうちのいずれかの物品収納部Dに収納させることができるとともに、所定の収納棚Aに収納される物品Fを取り出すことができるようにしている。
【0055】
物品収納部Dは、一対の収納棚Aそれぞれにおいて、上下方向並びに横方向に並列する状態で、複数設けられている。前方側に位置する一方の収納棚Aの下部側の物品収納部Dを利用して上下2段の物品Fの搬出入部(搬入出口)E3a,E3bが設けられている。またこの搬出入口E3a,E3bには、物品Fを収納棚Aに対して搬出入するためのローラコンベアRCが連設されている。また搬出入口E3a,E3bの近傍に、コントローラE1と設定装置E2が設けられている。
【0056】
また、一対の収納棚Aの前後中間部には、物品Fを各物品収納部Dと搬出入部Ea(またはE3b)との間に亘って搬送し、入出庫を行う搬送装置(物品搬送手段の一例)C’が設けられている。搬送装置C’は、チェーンにて吊下げ支持され、収納棚Aの上下高さのほぼ全域にわたって垂直方向に昇降される昇降台3と、この昇降台3上に横動自在に設けられ、収納棚Aの物品収納部Dまたは搬入出部E3a,E3bに対して物品Fの受け渡しを行うフォーク装置5から構成されている。
【0057】
このように、走行車体2に相当する構成を備えていない物品搬送手段(搬送装置C’)を備えた物品保管設備FS’においても、コントローラE1に、1回のダウンロードによりアプリケーションソフトとパラメータを書き込むようにすることができ、通常動作が可能な環境とすることができる。さらにパラメータにより簡易運用を行うことができ、現場で搬送装置C’を駆動して停止位置などの学習を行われることができないなどの不具合を解消するようにすることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、制御手段の記憶手段のプログラムを記憶する領域に、プログラムと設備情報がまとめて格納され、格納された設備情報は前記設備情報を記憶する領域に新しい設備情報として書き込まれることにより、1回の格納でプログラムと設備情報が揃い、通常動作が可能な環境とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物品保管設備の要部斜視図である。
【図2】同物品保管設備の操作パネルの正面図であり、リモコンを装着した状態を示す。
【図3】同物品保管設備のリモコンの正面図である。
【図4】同物品保管設備の制御構成図である。
【図5】同物品保管設備のリモコン操作による作業データ設定時の操作パネルの表示画面図である。
【図6】同物品保管設備のコントローラへのソフトのダウンロード時の動作を示すフローチャートである。
【図7】同物品保管設備のパラメータ変更時の液晶表示器の表示を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における物品保管設備の要部斜視図である。
【符号の説明】
FS 物品保管設備
A 収納棚
B 作業通路
C スタッカークレーン
C’ 搬送装置
CC クレーン制御装置
D 物品収納部
E 物品搬入出部
E1 コントローラ
E2 設定装置
E3a,E3b 物品受台(搬入出口)
M メモリ
1 走行レール
2 走行車体
3 昇降台
4 昇降マスト
5 フォーク装置
11,12 光送受信器
21 操作パネル
22 リモコン
33 液晶表示器
38〜47 リモコンの操作・選択ボタン
48 リモコンのコントローラ
49,61 光送受信装置
71 アプリケーション用エリア
72 パラメータ用エリア
73 ローダー
Claims (2)
- 物品を収納する複数の物品収納部と、この物品収納部と所定の搬入出口との間で前記物品の搬送を行う物品搬送手段と、演算処理装置からなり、前記物品搬送手段を制御して前記搬入出口において物品の出し入れを行う制御手段を備えた物品保管設備であって、
前記制御手段に、前記物品搬送手段を制御するプログラムを含む特定のプログラムと前記物品保管設備を動かすための設備情報を、前記プログラムを記憶する領域と前記設備情報を記憶する領域にそれぞれ分けて記憶する記憶手段を設け、
前記記憶手段の前記プログラムを記憶する領域に、前記プログラムと前記設備情報をまとめて格納することを可能とし、
前記記憶手段の前記設備情報を記憶する領域に、前記格納が未だ実行されていない初期状態かどうかの判断情報が記憶される特定番地を設け、
前記制御手段は、前記プログラムを記憶する領域に前記プログラムと前記設備情報がまとめて格納されると、前記特定番地の判断情報を確認し、この判断情報が初期状態を示しているとき、前記プログラムを記憶する領域に格納された設備情報を、前記設備情報を記憶する領域に新しい設備情報として書き込み、前記特定番地の判断情報が初期状態ではないことを示しているとき、前記プログラムを記憶する領域に格納された設備情報を不使用とすること
を特徴とする物品保管設備。 - 前記特定番地の判断情報を初期状態に設定変更可能な設定手段を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の物品保管設備。
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