JP4035975B2 - 機械翻訳端末装置、機械翻訳システム、機械翻訳端末装置の制御方法、機械翻訳システムの制御方法、機械翻訳端末装置の制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

機械翻訳端末装置、機械翻訳システム、機械翻訳端末装置の制御方法、機械翻訳システムの制御方法、機械翻訳端末装置の制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械翻訳端末装置、機械翻訳システム、機械翻訳端末装置の制御方法、機械翻訳システムの制御方法、機械翻訳端末装置の制御プログラム及び記録媒体に係り、特に分散機械翻訳を効率的に行わせるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−221422号公報には、ネットワークを利用した機械翻訳システムが開示されている。この機械翻訳システムにおいては、同一文章の重複翻訳という無駄を避けるべく、一度翻訳した文章(翻訳結果)を原文とともにネットワークを介して接続されたデータベースサーバ上の対訳データベースに登録している。そして、翻訳対象の文章が入力された場合には、対訳データベースを参照し、既に翻訳した原文と同一の文章が翻訳対象として指示された場合には、翻訳は行わず、対訳データベースから翻訳結果を読み出して翻訳を依頼したユーザに対して提示する構成を採っていた。
【0003】
また、翻訳の対象となる文章は、自然言語で作成されており、語や表記のゆれが存在している。このため、例えば、文章として「私は学校へ行きます。」、「僕は学校に行く。」という文章は本来同じ意味の文章であるにもかかわらず、それぞれ別の文章として取り扱われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−221422号公報に開示されている技術においては、ネットワークおよびデータベースサーバの利用が必須となり、ユーザ端末単独の効果的な実施は困難であるという問題点があった。
また、語や表記のゆれに基づく入力文の不統一に起因して対訳データベースの効率的な利用が妨げられるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、大規模で効率の高い対訳データベースを容易に構築できるとともに、オンライン時及びオフライン時の双方において、ユーザ端末で機械翻訳を行うことが可能な機械翻訳端末装置、機械翻訳システム、機械翻訳端末装置の制御方法、機械翻訳システムの制御方法、機械翻訳端末装置の制御プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用する機械翻訳端末装置は、ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続される機械翻訳端末装置であって、
対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、本発明が採用する別の機械翻訳端末装置は、ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続される機械翻訳端末装置であって、
対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベース部および他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得るための編集部と、
前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
この場合において、前記翻訳部は、前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記翻訳対象文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳を行い、前記翻訳結果文章を生成する、ようにしてもよい。
【0009】
本発明が採用する機械翻訳システムは、文章の標準化を行う文標準化サーバと、前記文標準化サーバにネットワークを介して接続される複数の機械翻訳端末装置と、を備え、
前記機械翻訳端末装置は、対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明が採用する別の機械翻訳システムは、文章の標準化を行う文標準化サーバと、前記文標準化サーバにネットワークを介して接続される複数の機械翻訳端末装置と、を備え、
前記機械翻訳端末装置は、対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベース部および他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得るための編集部と、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えたことを特徴している。
【0011】
この場合において、前記翻訳部は、前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記翻訳対象文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳を行い、前記翻訳結果文章を生成するようにしてもよい。
【0012】
本発明が採用する機械翻訳端末装置の制御方法は、ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を備えた機械翻訳端末装置の制御方法であって、
前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる過程と、前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新させる過程と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明が採用する機械翻訳端末装置の別の制御方法は、ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を備えた機械翻訳端末装置の制御方法であって、
前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、前記編集部に、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させる過程と、前記対訳データベースに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させることを特徴としている。
【0014】
前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えるようにしてもよい。
【0015】
本発明が採用する機械翻訳システムの制御方法は、文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御方法であって、
記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させ、さらに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる過程と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
本発明が採用する機械翻訳システムの別の制御方法は、文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御方法であって、
前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、前記編集部に、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文書を得させる過程と、前記対訳データベースに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる過程と、を備えたことを特徴としている。
【0017】
前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えるようにしてもよい。
【0018】
本発明が採用する機械翻訳端末装置の制御プログラムは、ットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を備えたコンピュータにより構成された機械翻訳端末装置の制御プログラムであって、
前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を少なくとも所定の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる機能と、前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新させる機能と、を実行させる。
【0019】
本発明が採用する機械翻訳端末装置の別の制御プログラムは、ットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、翻訳部、各部を制御する制御手段を備えたコンピュータにより構成された機械翻訳端末装置の制御プログラムであって、
前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を少なくとも所定の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる機能と、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させる機能と、前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させる。
【0020】
前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えるようにしてもよい。
【0021】
本発明が採用する機械翻訳システムの制御プログラムは、文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、コンピュータにより対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御プログラムであって、
記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる機能と、前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させ、さらに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させる。
【0022】
本発明が採用する機械翻訳システムの別の制御プログラムは、文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、コンピュータにより対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御プログラムであって、
前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる機能と、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文書を得させる機能と、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させる。
【0023】
前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えるようにしてもよい。
【0024】
また記憶媒体に上記各制御プログラムを記録するようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
機械翻訳システム10は、全体として分散機械翻訳システムを構成しており、機械翻訳を行う際に、入力された自然言語で記述された翻訳対象文章に生じている語や表記の揺れを吸収すべく翻訳対象文章に対し標準化を行う。従って、機械翻訳を行う場合に、翻訳対象文章の語や表記の揺れを考慮することが必要なくなり、機械翻訳を行うための対訳データベースを効率的に構築することができる。
【0030】
以下、本実施形態の機械翻訳システム10について詳細に説明する。
図1に機械翻訳システムの概要構成ブロック図を示す。
実施形態の機械翻訳システム10は、大別すると、ネットワーク11と、複数の翻訳装置12(機械翻訳端末装置)と、文標準化サーバ13と、を備えて構成されている。
この場合において、翻訳装置12および文標準化サーバ13は、実際的には、図示しないマイクロプロセッサユニット、ROM、RAM、外部記憶装置、入出力装置、表示装置などを備えたコンピュータにより構成されている。
翻訳装置12は、ユーザ端末として機能しており、入出力部20と、翻訳部21と、対訳データベース部22と、対訳データベース更新部23と、通信部24と、を備えている。
【0031】
入出力部20は、図示しないキーボード、マウス、タブレットなどの入力装置およびリムーバブルディスクドライブ等を備え、ユーザが入力した文章に対応する文章データ、リムーバブルディスクドライブによりリムーバブルディスクから読み出した文章データあるいは通信部24を介してネットワークから受信した文章データを翻訳対象文章に対応する原文データとして翻訳部21に出力する。
翻訳部21は、通信部24およびネットワーク11を介して文標準化サーバ13と通信可能な場合には、翻訳対象文章データを文標準化サーバ13に対して送信し、標準化を行わせる。そして標準化された翻訳対象文章データである標準化文章データを自己の対訳データベース(対訳データベース部22)およびネットワーク11を介して利用可能な他の翻訳装置12の対訳データベースのうち、少なくとも自己の対訳データベースを参照して翻訳する。
【0032】
対訳データベース部22は、図2に示すように、標準化フラグ(STD)31、原文データ32、訳文データ33、翻訳者データ34及び日時データ35を格納している。
標準化フラグ31は、原文データ32に対応する翻訳対象文章が文標準化サーバにより標準化されているか否かを示すフラグである。フラグが立っている場合(図では、アスタリスク「*」が記入されている場合)は、当該翻訳対象文章は、文標準化サーバにより標準化された標準化文章とされており、原文データ32がこの標準化文章に対応するものとなっていることを示している。
原文データ32は、上述したように翻訳対象文章あるいは標準化文章に対応する文章データを格納している。具体的には、翻訳対象文章として「私はプログラマーです。」、「俺はプログラマだ。」に対応する文章データが格納されている。
また、標準化文章として「今日はいい天気だ。」、「良いニュースがある。」、「大ニュースだ。」に対応する文章データが格納されている。
訳文データ33は、原文データ32に対応する文章を翻訳した結果である翻訳結果文章に対応する翻訳結果文章データを格納している。具体的には、翻訳結果文章として「It is good weather today.」、「I am a programmer.」、「There is a good news.」、「It's big news.」に対応する文章データが格納されている。
翻訳者データ34は、訳文データ33に格納されている翻訳結果文章データに対応する翻訳結果文章に翻訳者に関する情報を格納している。具体的には、訳文データが機械翻訳によるものである場合には、翻訳者として「MT」を格納しており、訳文データがユーザの翻訳による場合には、翻訳者としてユーザ名を格納している(図2では、ユーザ名「kasai」の場合について示している)。
日時データ35は、対訳データベースが更新された日付を格納している。
【0033】
対訳データベース更新部23は、翻訳部21による訳文データ33(翻訳結果文章に対応)を原文データ32(標準化文章に対応)に対応づけて更新する。なお、文標準化サーバ13がメンテナンス中などの理由により文標準化サーバ13による文標準化が事前になされなかった場合には、翻訳部21による訳文データ33(翻訳対象文章に対応)に対応づけて対訳データベース部22を仮に更新するとともに、文標準化サーバ13により翻訳対象文章に標準化を施すことにより標準化文章に対応する原文データ32が得られた後に、仮に更新した対訳データベースの対応部分を標準化文章に対応する原文データ32および訳文データ33に基づいて更新することとなる。
通信部24は、ネットワークを介して他の翻訳装置12あるいは文標準化サーバとの間で通信を行う際のインターフェース機能を提供する。
【0034】
文標準化サーバ13は、大別すると、文標準化部41と、辞書・規則部42と、通信部43と、を備えている。
文標準化部41は、辞書・規則部42内の標準化用辞書および標準化規則に基づいて翻訳装置12が標準化を依頼してきた翻訳対象文章を標準化して標準化文章として依頼元の翻訳装置12に対して送り返す。
辞書・規則部42は、文標準化部41が文章の標準化を行う際に用いる標準化用辞書および標準化規則を格納している。
通信部43は、ネットワークを介して翻訳装置12との間で通信を行う際のインターフェース機能を提供する。
【0035】
次に図2ないし図8を参照して機械翻訳システムの動作を説明する。
図3に翻訳装置の処理フローチャートを示す。
ユーザが翻訳対象の文章を入力すると(ステップS1)、翻訳対象文章データは、入出力部20を介して翻訳部21に転送される。
これにより翻訳部21は、通信部24を介して、ネットワーク11が利用可能であるかを判別する。この判別において、ネットワーク11の利用が可能である場合には、翻訳部21は、文標準化サーバ13が利用可能であるか否かを判別する(ステップS2)。
ステップS2の判別において、文標準化サーバ13が利用可能である場合には(ステップS2;Yes)、翻訳部21は、図4の模式図においてステップS21に示すように、ネットワーク11を介して翻訳対象文章データ(図4では「私はプログラマーです。」に対応)を文標準化サーバ13に転送し、文標準化の依頼を行う(ステップS3)。
この文標準化の依頼により、文標準化サーバ13は、翻訳対象文章データの標準化を行い、標準化文章データを原文データ32として翻訳装置12に送り返すこととなる。
【0036】
具体的には、図4の模式図に示すように、翻訳対象文章データとして「私はプログラマーです。」という文章が送られてきた場合には、ステップS22に示すように辞書・規則部42内の標準化用辞書および標準化規則に基づいて翻訳対象文章データの標準化を行い、「私はプログラマだ。」という文章に対応する標準化文章データを翻訳装置12に送り返すこととなる。
文標準化サーバ13から標準化文章データが送信されると、翻訳装置12の翻訳部21は、自己の対訳データベース部22の翻訳データベースを参照して検索を行う(ステップS4)。自己の対訳データベース部22の翻訳データベースに標準化文章データに対応する原文データ32が存在しない場合には、翻訳部21は、通信部24及びネットワーク11を介して他の翻訳装置12が存在するか否かを検索する。
【0037】
この検索の結果、他の翻訳装置12が見つかった場合には、翻訳部21は当該他の翻訳装置12の対訳データベースを参照し、同様に当該標準化文章データに対応する原文データ32が存在するか否かの検索を行う。
次に翻訳部21は、当該標準化文章データと同一の内容を有する原文データ32が存在したか否かを判別する(ステップS5)。
ステップS5の判別において、標準化文章データに対応する原文データ32が存在しない場合には(ステップS5;No)、翻訳部21は予め記憶している図示しない翻訳辞書及び翻訳規則に基づいて翻訳処理を行い、標準化文章データに対応する訳文データ33を生成する(ステップS6)。
そして、生成した訳文データ33に対応する翻訳結果文章をユーザに対して提示する(ステップS7)。
【0038】
一方、ステップS5の判別において、標準化文章データに対応する原文データ32が存在する場合には、当該原文データ32に対応する訳文データ33を当該原文データ32が格納されていた対訳データベースから読み出し、当該訳文データ33に対応する翻訳結果文章をユーザに対して提示する(ステップS7)。
次に翻訳装置12は、ユーザに対して提示している翻訳結果文章の確認を促し(ステップS8)、修正が必要か否かを入出力部20を介してユーザに入力させる。
次に翻訳部21は、ユーザによる翻訳結果文章の修正の有無を判別する(ステップS9)。
ステップS9の判別において、翻訳結果文章の修正が有る場合には(ステップS9;No)、翻訳部21は、入出力部20を介して対訳データベース更新部23を制御し、原文データ32および対応する訳文データ33を用いて対訳データベースを更新して処理を終了する(ステップS11)。この場合において、ステップS2の処理の段階で標準化サーバ13の利用が可能と判別されていた場合には、標準化フラグ31を立て、原文データ32に対応する翻訳対象文章が文標準化サーバ13により既に標準化されていることを示すこととなる。
【0039】
ステップS9の判別において、翻訳結果文章の修正が無い場合には、ステップS4の翻訳処理がなされたか否かを判別する(ステップS10)。
ステップS10の判別において、ステップS4の翻訳処理がなされなかったと判別された場合には(ステップS10;No)、翻訳対象文章あるいは標準化文章に対応する原文データ32および翻訳結果文章に対応する訳文データ33は既に対訳データベースに登録済みであるので、対訳データベースの更新は行わずに処理を終了する。
ステップS10の判別において、ステップS4の翻訳処理がなされたと判別された場合には(ステップS10;Yes)、翻訳部21は、入出力部20を介して対訳データベース更新部23を制御し、原文データ32および対応する訳文データ33を用いて対訳データベースを更新して処理を終了する(ステップS11)。この場合においても、ステップS2の処理の段階で標準化サーバ13の利用が可能と判別されていた場合には、標準化フラグ31を立て、原文データ32に対応する翻訳対象文章が文標準化サーバ13により既に標準化されていることを示すこととなる。
【0040】
上記説明においては、ステップS2の処理の段階で標準化サーバ13の利用ができない判別されていた場合については詳しく述べなかったが、この場合には、翻訳対象文章の標準化がなされていないため、このまま報知すれば、従来例と同様に本来同じ意味の複数の文章がそれぞれ別の文章として取り扱われてしまい、対訳データベースの肥大化を招き、翻訳速度の低下を招いたり、対訳データベースの非効率化となってしまう。
そこで、本実施形態においては、最初の翻訳時には翻訳対象文章の標準化を行えなかった場合でも、その後、標準化サーバ13の利用が可能となった時点で原文データ32として仮に登録されている翻訳対象文章を標準化して本登録を行う構成を採っている。
【0041】
以下、最初の翻訳時には翻訳対象文章の標準化を行えなかった場合にその後標準化を行う場合の処理について図2、図5ないし図8を参照して説明する。
図5に対訳データベース内の原文データを後から標準化し、必要に応じて本登録を行う場合の処理フローチャートを示す。
対訳データベース更新部23は、対訳データベース部22内の対訳データベースを参照し、標準化未処理の原文データ32が存在するか否かを判別する(ステップS21)。
具体的には、対訳データベースの標準化フラグ31を参照し、フラグが立っていない原文データ32を抽出することとなる。
ステップS21の判別において、標準化未処理の原文データ32が存在しない場合には(ステップS21;No)、処理を終了する。
ステップS21の判別において、標準化未処理の原文データ32が存在する場合には、(ステップS21;Yes)、ネットワーク11を介して文標準化サーバ13が利用可能であるか否かを判別する(ステップS22)。
ステップS22の判別において、対訳データベース更新部23が文標準化サーバが利用できないと判別した場合には(ステップS22;No)、一定時間待機して(ステップS23)、再び処理をステップS22に移行する。
ステップS22の判別において、原文データ32ベース更新部が文標準化サーバ13が利用できると判別した場合には(ステップS22;Yes)、対訳データベースを更新して、対訳データベースの標準化処理を行い、処理を再びステップS21に移行する。
【0042】
ここで、図6ないし図8を参照して対訳データベース部の標準化処理について詳細に説明する。
図6に対訳データベースの標準化処理のフローチャートを示す。
以下、初期状態の対訳データベースの構成が図2に示すようなものであった場合を例として説明する。
上述したように標準化フラグが立っているデータ(図2では、標準化フラグ31部分にアスタリスク(*)が記載されているデータ)は標準化済みの原文データ32を表している。
逆に標準化フラグが立っていないデータは、標準化がなされていない原文データ32を表している。より詳細には、「今日はいい天気だ。」、「よいニュースがある。」、「大ニュースだ。」という文章は、すでに標準化がなされている文章であり、標準化文章である。
これに対し、「私はプログラマーです。」および「俺はプログラマだ。」という文章は、未だ標準化がなされていない文章、すなわち、翻訳対象文章そのものであることを表している。
そこで、対訳データベース更新部23は、対訳データベースを参照し、標準化フラグとしてアスタリスクが記載されていないデータ、すなわち、未だ標準化がなされていない原文データ32を取得する(ステップS31)。
【0043】
次に取得した原文データ32を文標準化サーバ13に対しネットワーク11を介して送信する。具体的には、図2に示した原文データ32に対応する原文「私はプログラマーです。」に対応する文字列を文標準化サーバ13に対して送信する(ステップS32)。
これにより文標準化サーバ13は所定の辞書・規則部に格納された標準化用辞書および標準化規則に基づいて原文データ32に対応する原文「私はプログラマーです。」を標準化し、標準化後の訳文「私はプログラマだ。」に対応する文字列データを標準化データとして翻訳装置12に送信する(ステップS33)。
翻訳装置12の対訳データベース更新部23は、標準化された文章に対応する文字列をネットワーク11を介して受信する。
対訳データベース更新部23は、対訳データベース内に標準化された原文データ32と同一の原文データが存在するか否かを判別する(ステップS34)。
この場合に、当該対訳データベース更新部23が対応する対訳データベース部22内の対訳データベースのみを参照してもよいが、ネットワーク11を介して接続されている他の翻訳装置12内の対訳データベース部22内の対訳データベースを併せて参照するようにしてもよい。これにより機械翻訳システム全体として、より効率的な対訳データベースを構築することが可能となる。
【0044】
上述の例の場合には、対訳データベース内に標準化された原文データ32および訳文データ33と同一のデータは存在しない(ステップS34;No)。
したがって、対訳データベース更新部23は、受信した標準化文章の文字列(=「私はプログラマだ。」)を新たな原文データ32とする。
そして、図7に示すように、対応する訳文データ33(=「I am a programmer.」)とともに、新規レコードとして登録する(ステップS35)。
そして図7中、消去線で示すように、標準化前の原文データ32である「私はプログラマーです。」に対応する元のレコードを削除する(ステップS36)。
同様に原文データ32に対応する原文「俺はプログラマだ。」に対応する文字列を文標準化サーバ13に対して送信する。
これにより文標準化サーバ所定の辞書・規則部に格納された標準化用辞書および標準化規則に基づいて原文データに対応する原文「俺はプログラマだ。」を標準化し、標準化後の原文「私はプログラマだ。」に対応する文字列データを標準化データとして翻訳装置12に送信する。
【0045】
翻訳装置12の対訳データベース更新部23は、標準化された文章に対応する文字列をネットワーク11を介して受信する。
対訳データベース更新部23は、対訳データベース内に標準化された原文データ32と同一の原文データ32が存在するか否かを判別する(ステップS34)。
この場合には、対訳データベース内に標準化された原文データ32および訳文データが同じデータが存在するので(ステップS34;Yes)、対訳データベース更新部23は、受信した文字列を新たな原文データ32として対応する訳文データ33(=「I am a programmer.」)とともに、新規レコードとして登録することなく、標準化前の原文「俺はプログラマだ。」に対応する元のレコードを削除して処理を終了する(ステップS)。
以上の説明のように本実施形態によれば、各翻訳装置12は、ネットワーク11が利用できない場合であっても、独立して翻訳装置として機能することが可能である。
【0046】
さらにネットワーク11が利用可能な場合には、ネットワーク11を介して他の翻訳装置12内の対訳データベースを利用することができ、大規模な対訳データベースを用いた翻訳処理を行うことができる。
また、対訳データベースの検索および登録を行う際に原文である翻訳対象文章の標準化を行ってできうる限り表記の統一化を図ることができ、より効率的な対訳データベースの利用を図ることができ、処理速度を向上させることができる。
また、文章の標準化をネットワークを介して接続された文標準化サーバ13に行わせることにより各翻訳装置12毎の機械翻訳システム全体の対訳データベースの表現の統一化を図り、効率的な翻訳処理が行える。
【0047】
以上の説明においては、文標準化サーバが一つの場合について説明したが、複数の文標準化サーバを設け、これらの文標準化サーバが文標準化の整合性を持たせるようにすれば、各文標準化サーバの負荷を低減しつつ、より効率的な機械翻訳システムを提供することが可能となる。
【0048】
以上の説明においては、コンピュータを翻訳装置あるいは文標準化サーバとして機能させるための制御プログラムをROM、RAMあるいは外部記憶装置に予め格納している場合を前提として説明したが、これらのプログラムを光ディスクなどのリムーバブル記録媒体に記録して、インストールするようにしたり、ネットワークを介してダウンロードし、インストールするように構成することも可能である。ダウンロードを行う場合には、実行のたびにダウンロードするようにすることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、対訳データベースに翻訳対象文章を標準化するので、同一の意味を有し、表現の異なる複数の文章を対訳データベース内で持つ必要がなくなり、対訳データベースをより効率的に利用することが可能となる。
また、翻訳対象文章の標準化は、複数の翻訳装置に対して共通の文標準化サーバを用いて行うので、文標準化サーバが異なることにより標準化辞書、標準化規則などの不統一に起因する各翻訳装置の対訳データベース間の不統一を極力抑制することができ、翻訳の質の一定化を図ることができる。
さらに複数のユーザの翻訳作業の成果を容易に共有することが可能となる。
さらにまた、対訳データベースはネットワーク上のサーバでなく、各翻訳装置側に持たせているので、ネットワークを利用できない状況においてもスタンドアロンで翻訳を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の機械翻訳システムの概要構成ブロック図である。
【図2】 対訳データベースの説明図である。
【図3】 実施形態の翻訳装置の処理フローチャートである。
【図4】 文標準化処理の概要説明図である。
【図5】 対訳データベース内のデータを後から標準化する場合の翻訳装置のメイン処理フローチャートである。
【図6】 対訳データベース標準化のサブルーチン処理フローチャートである。
【図7】 対訳データベース標準化の処理説明図(その1)である。
【図8】 対訳データベース標準化の処理説明図(その2)である。
【符号の説明】
10……機械翻訳システム
11……ネットワーク
12……翻訳装置(機械翻訳端末装置)
13……文標準化サーバ
20……入出力部
21……翻訳部
22……対訳データベース部
23……対訳データベース更新部
24……通信部
31……標準化フラグ(STD)
32……原文データ
33……訳文データ
34……翻訳者データ
35……日時データ
41……文標準化部
42……辞書・規則部
43……通信部

Claims (19)

  1. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続される機械翻訳端末装置であって、
    対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、
    入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、
    前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置。
  2. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続される機械翻訳端末装置であって、
    対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、
    入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベース部および他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、
    前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得るための編集部と、
    前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の機械翻訳端末装置において、
    前記翻訳部は、前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記翻訳対象文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳を行い、前記翻訳結果文章を生成する
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置。
  4. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、
    前記文標準化サーバにネットワークを介して接続される複数の機械翻訳端末装置と、を備え、
    前記機械翻訳端末装置は、対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、
    入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、
    前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記翻訳部による翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システム。
  5. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、
    前記文標準化サーバにネットワークを介して接続される複数の機械翻訳端末装置と、を備え、
    前記機械翻訳端末装置は、対訳データベースを記憶する対訳データベース部と、
    入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベース部および他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得る翻訳部と、
    前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得るための編集部と、
    前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新する、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新する対訳データベース更新部と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システム。
  6. 請求項4または請求項5記載の機械翻訳システムにおいて、
    前記翻訳部は、前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記翻訳対象文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳を行い、前記翻訳結果文章を生成する
    ことを特徴とする機械翻訳システム。
  7. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を備えた機械翻訳端末装置の制御方法であって、
    前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる過程と、
    前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新させる過程と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置の制御方法。
  8. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を備えた機械翻訳端末装置の制御方法であって、
    前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、
    前記編集部に、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させる過程と、
    前記対訳データベースに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置の制御方法。
  9. 請求項7または請求項8記載の機械翻訳端末装置の制御方法において、
    前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置の制御方法。
  10. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御方法であって、
    前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、
    前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させ、さらに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる過程と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システムの制御方法。
  11. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御方法であって、
    前記制御手段は、前記翻訳部に、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる過程と、
    前記編集部に、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文書を得させる過程と、
    前記対訳データベースに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる過程と、を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システムの制御方法。
  12. 請求項10または請求項11記載の機械翻訳システムの制御方法において、
    前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システムの制御方法。
  13. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を備えたコンピュータにより構成された機械翻訳端末装置の制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を少なくとも所定の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる機能と、
    前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記翻訳結果文章に基づいて更新させる機能と、を実行させるための機械翻訳端末装置の制御プログラム。
  14. ネットワークを介して他の機械翻訳端末装置および文章の標準化を行う文標準化サーバと接続され、対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、翻訳部、各部を制御する制御手段を備えたコンピュータにより構成された機械翻訳端末装置の制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を少なくとも所定の前記対訳データベースを参照することにより翻訳して翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより前記翻訳結果文章を得させる機能と、
    前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させる機能と、
    前記翻訳結果文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新するとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させるための機械翻訳端末装置の制御プログラム。
  15. 請求項13または14記載の機械翻訳端末装置の制御プログラムにおいて、
    前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する機能を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳端末装置の制御プログラム。
  16. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、コンピュータにより対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる機能と、
    前記対訳データベースに、前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文章を得させ、さらに、前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させるための機械翻訳システムの制御プログラム。
  17. 文章の標準化を行う文標準化サーバと、ネットワークを介して前記文標準化サーバと接続される複数の機械翻訳端末装置とを備え、前記機械翻訳端末装置が、コンピュータにより対訳データベースを記憶する対訳データベース部、翻訳部、対訳データベース更新部、編集部、各部を制御する制御手段を有する機械翻訳システムの制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、入力された翻訳対象の文章である翻訳対象文章に対し、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより得られる標準化文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベースを参照することにより翻訳結果文章を得させ、さらに前記翻訳対象文章に対し前記標準化を施すことができない場合に前記翻訳対象文章を自己の前記対訳データベースおよび他の機械翻訳端末装置の対訳データベースのうち少なくとも自己の前記対訳データベース部を参照することにより翻訳して前記翻訳結果文章を得させる機能と、
    前記翻訳結果文章をユーザが編集し、編集翻訳文書を得させる機能と、
    前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを更新させ、さらに前記編集翻訳文章を前記翻訳対象文章に対応づけて前記対訳データベースを仮に更新させるとともに、前記文標準化サーバにより前記標準化を施すことにより前記標準化文章が得られた後に、前記仮に更新した前記対訳データベースの対応部分を前記標準化文章および前記編集翻訳文章に基づいて更新させる機能と、を実行させるための機械翻訳システムの制御プログラム。
  18. 請求項16または請求項17記載の機械翻訳システムの制御プログラムにおいて、
    前記対訳データベースを参照しても前記翻訳結果文章が得られなかった場合に、前記標準化文章の構文解析および予め記憶した辞書の参照を行って翻訳し、前記翻訳結果文章を生成する過程を備えた
    ことを特徴とする機械翻訳システムの制御プログラム。
  19. 請求項13ないし請求項18のいずれかに記載の制御プログラムを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
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